にこ「ほの化饅頭?」 (31)


基本キャラはアニメ準拠です



ーμ's部室

にこ「ヘェ~、なによそれ」

海末「それが…昨日ほのかが徹夜で作った新商品らしく、今朝突然私達に渡されて…」

ことり「自信作だから皆でぜひ味わってみてって」

希「見た目はただのお饅頭やな」

絵里「それで、肝心のほのかはどうしたの?」

海末「体調が悪いって言っていきなり昼に早退しました」

希「それは心配やね」


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にこ「まあ、とにかく、せっかくの貰い物なんだから早速頂いてみましょうよ」

絵里「でも、あの穂乃果が作ったものなのよね…なんだか中身が大変なことになってそうだわ」

一同「………」

ガラガラッ

花陽「みんな~おはよう~」

凛「おっはようだにゃー!あれ?
皆なにしてるの?」

にこ「あら、アンタ達ちょうどいい所に。これ、穂乃果からの差し入れだって」

凛「うわー!ありがとう!いっただっきまーすだにゃ!」

花陽「わ、私は今ダイエット中だから気持ちだけで…」

絵里「ちょっと、にこ…」

海末「り、凛…味の方はどうですか…?」

凛「んー?」モグモグ

凛「とってもおいしいにゃー!でも、味がいつも食べてるお饅頭とちょっと違うような~」

希「取り越し苦労だったみたいやね~」

にこ「よしっ!じゃ私達も頂きまし…「ふぐっ!」…!?」

ことり「り、凛ちゃん…?」

凛「ぐ…ぐは…」バタ

花陽「凛ちゃんが…」

希「倒れてもうた…」

海末「り、りーんっ!大丈夫ですか!や、やはりあの饅頭に何か不味いものが…」

ことり「三年前の穂乃果ちゃんが作った饅頭のせいで三日三晩寝込んだ時のトラウマがフラッシュバックしてきたよ」

にこ「ちょ、ちょっとことり!?アンタなんてものをにこ達に食べさせようとしてたのよ!?」

絵里「凛が白目剥いてるわ…ハ、ハラショー…」

花陽「とにかく凛ちゃんを起こしてあげないと~」

凛「う、うーん…」ピョコ

一同「!凛(ちゃん)!!」

凛「あれ?みんなどうしたの?」

絵里「凛…?あ、あなたいつの間に髪型変えたの?」

ことり「サ、サイドポニーが…あれ?さっきまで無かったよね?というか、その髪型、まるで…」

凛「もう~みんな何ポケ~ってしてるの?早く練習しようよっ!」

海末「え、えぇ。それは勿論なのですが、凛?体調の方は大丈夫なのですか?」

凛「うん、なんだかさっきからやる気が漲ってきてさ!ラブライブ出場に向けて頑張ろうって考えたらいても立っても居られなくなってきたよ!」

希「これは…大丈夫なんかな?」

花陽「うーんまるでお饅頭がドーピングみたいな…っていうか凛ちゃんいつもの語尾は?」


凛「もーなんで皆そんなテンション低いの?ほら、元気出していこうよ!ファイトだよ!」

絵里(この場の空気を読まずの一新爛漫な振る舞い…なんだかデジャヴね…)


ーー四十分後

凛「ふー、ちょっと凛トイレに行ってきまーすっ!」ガラガラ




絵里「ね、ねえ。やっぱり、凛は…」

海末「ええ、先程から様子が明らかに変です。まるで人が変わったかのように」

花陽「凛ちゃんも普段から元気だけど
、ちょ、ちょっと今はテンションが微妙に違うよね」

ことり「原因は、明らかに…」

希「この、饅頭やな」

にこ「…よし、確かめてみましょう」

花陽「え、えぇ!確かめるって何を…」

にこ「この饅頭についてよ。もしかしたら、単に凛の悪ふざけかもしれないし。」

絵里「確かめるって、誰がこれを食べるのよ」


ガラガラッ


真姫「ごめん、ちょっと委員会の方で遅れちゃって」

ピコーン
にこ「あぁっ!真姫ちゃん!委員会お疲れ様~。大変だったよね?お茶にする?酢こんぶにする?あ、疲れたから何か甘いものが食べたいって顔してるね!んじゃ、にこが特別に真姫ちゃんに、このお饅頭食べさせてあ・げ・る!」ガシ

真姫「フゴッ!?」バタ

絵里「ちょぉおい!にこ!何してんのよ!」

ことり「真姫ちゃんも凛ちゃんみたいになるのかな~」ワクワク

希「これは面白い展開やね。ええやん!」

海末「二人とも何さらっと鬼畜発言してるんですか…とにかく、真姫っ。しっかりしてください!」ペシペシ

真姫「うーん…ハッ」ピョコ

海末「良かった、目覚めましたか…って」

希「またもやサイドポニーやん」

真姫「?どうしたんだろ皆。あ、それはそうとにこちゃん!このまえ真姫のパン勝手に食べたでしょ!あれ凄ーく楽しみにしてたんだからね!」プンスカ

一同「…」

にこ「これは決まりね。あの真姫ちゃんがここまでのキャラ崩壊を起こすなんて、こいつの力のせいに他ならないわ。そう、この饅頭は食べたものをまるで穂之果のようにしてしまう暗黒物質、名付けて『ほの化饅頭』だったのよ!」



にこ、真姫以外「「「な、なんだってー!」」」



ことり(こ、これさえあれば穂乃果ちゃんがたくさんに!?ああっなんて甘美な世界っ!素晴らしい!素晴らしいよっ!よし、こうなったらそこら辺の人達に饅頭ありったけ食わせたる!待っててね!私の穂乃果ちゃん達!」チュンチュン

海末「ことり!口に出してますよ!それよりなんてとんでもないこと考えているんですか!私のほ…いえ、穂乃果はこの世界にただ一人、唯一の天使なのですよ!それをこのような奇妙奇天烈なもので複製しようだなんて、穂乃果に対しての冒涜です!いや、待てよ…これを私が食べたらどうなる?私の身に天使が舞い降りる?…ハッ!なるほど、これは神の啓示なのですね。待っていて下さい、穂乃果。私が真の意味であなたと一つになる時が来たようです(聖女の微笑み」

絵里「ハラショーハラショー」

希「あかん…ここぞとばかりに、ほのキチ共が壊れてもうた…花陽ちゃん、その饅頭を持ってはよう逃げて!」

花陽「ええっ!な、なんで私が~。ダ、ダレカタスケテェ~」タッタッタッ

(・8・)「逃がすなっ!追えっ!」

海末「どうやら私のラブアローシュートが火を噴く時が来たようですね…」ギギギッ

にこ「そうはいかないわっ!ここでアンタ達を好き勝手にやらせたら、街が…いや日本が…いいえ、人類がほの化の危機よ!私は人類ほの化計画を絶対に阻止してみせるっ!」

真姫「ちょっと~いい加減真姫を無視しないでよ~みんなこのお饅頭がどうかしたの?とっても美味しそうじゃん!でも、真姫はお饅頭家で食べ飽きちゃったからね、ハイ、花陽ちゃんあ~ん」ヒョイッ

花陽「!?モグっ」バタ

希「花陽ちゃん!?」

にこ「花陽がやられたわね、予定外の伏兵だったわ」

ガラガラッ

凛「あー!みんな何して遊んでるの?凛もやるやるー」

海末「あら、いい所に凛。その花陽が持っている饅頭をこちらに持って来て下さい。私は涅槃へと旅立つのです。」

凛「うん、いいよ~ハイ、三人にこれね!」サササッサササッ

海末、(・8・)、絵里「「「モグ!?」」」ゴクリ

にこ「まずっ!三人がヤられた!希!アンタのタロットカードで何とかしなさい!」

希「ウチ!?そんなこと言われても…
ええいっままよっ!カードさん!頼むで~」

カード(あるがままを受け入れよ)

希「ちょ!そんなんありなん!?もっと頑張って~な!もう一回!」

カード(もう!何回言わせるの?あるがままを受け入れるんだよ!ファイトだよ!)

希「」

花陽「はい!希ちゃんにも、ご飯よりも百倍おいしいほのまんだよっ!」ゴキョ

希「ほのまんには勝てなかったよ…」バタ

にこ「希ぃ~~!!」

ガラガラッ

???「ふふ、みんな、よくやってくれたよ。まあ、まだにこちゃんが残っているとは驚きだけど」

にこ「この、声は…まさか!?」

???「そう、この私が…ほのまんの創生主にしてそのオリジナル、『高坂穂乃果』だっ!」

穂乃果「いや~おとといの夜に雪穂が『お姉ちゃんが使ったタオル借りるね』って部屋に閉じこもったんだよ。その後部屋から出てきた時に何故か餡子を持ってたからそれを新製品用に使わせてもらってさ。」

穂乃果「それでできたお饅頭を雪穂に食べさせて暫くしたら、お母さんが『あら、雪穂と穂乃果を間違えちゃったわ、いつ間にか二人見分けがつかないほど似たわね』って。」

穂乃果「お父さんでその威力を確かめた時は心震えたね。まさか私がこんな偉大な発明をするなんて」

にこ「ア、アンタ…ふざけんじゃないわよ!!よくもみんなを!!答えなさい!何でこんなことをしでかしたのかっ!」

穂乃果「理由?そんなの簡単だよ。だってその方が…『面白そうだったから』」

にこ「あんた…よくもそんな理由で皆を」

穂乃果「穂乃果こそ分からないな~にこちゃんも早くそのお饅頭食べればいいのに。なんだかんだで皆楽しんでたと思うよ?」

にこ「ふざけないで。私はね、今の自分に誇りを持っているの。他ならぬ、『矢沢にこ』というアイデンティティにね。だから、私は自分を貫き通すためにそれを絶対に口にしなさい。」

穂乃果「ふーん、でも、その強がりがいつまで持つか…なっ!」ヒュン

にこ「なっ!?これは、希のカード!」ザシュ

穂乃果「今だよ!みんな!」

ほの化's「「「うん!任せて!」」」


海末「このラブほのシュートで…」

ことり「ことりのパンにするぞっ!」

絵里「いい加減にハラショー!だよ!」

にこ「くっ、みんな…」

にこ(ごめん、でも、闘わなきゃ…だって…アレを食べたら…)

にこ「みんなとキャラが…被っちゃうでしょおおおおおおっっ!!!」ドドドドドドドドドド


にこ「らぶにこあたぁぁぁぁっっっっく!!!」




ーーーー


にこ「はぁ、はぁ、もうこれまでね…」

穂乃果「頑張ったよ、にこちゃん。これで、終わりだよ」

にこ「ふぐぅ!?」バタ

にこ「モグモグ…そ、それでもにこは…モグモグ……に…」ウメェ





にこ「に、にっこにっこ、にー…」ピョコ




穂乃果「終わった…」

穂乃果「流石μ'sのみんなだね。意外と手間取っちゃった」

穂乃果「うーん、一仕事したら喉が渇いてきたなー」

穂乃果「あ、海末ちゃーん、お茶入れてくれる?」

海末「えー海末今疲れてるんだけど、動きたくな~い」

穂乃果(あ、そっか、私は普段お茶なんか入れたこと無かったよね)

穂乃果「じゃあさっ新曲について話し合おうよっ」

凛「そうだねっ学園祭も近いし」

にこ「センターはいつもどおりに交代交代だよねっ!」

希「海末ちゃーん、歌詞と振り付け考えた?」

海末「えー?んーと、なんだったっけかな~…あ、そういえば私どっちも出来ないじゃん!じゃあ先に衣装かな、ことりちゃんは出来てる?」

ことり「うーん、ことりのセンスだと大変なことになると思うんだけどなあ…そもそもことり、服なんて作れないよ?」

花陽「えー、じゃさ、メロディだけでも決めとかないと。真姫ちゃーん」

真姫「大丈夫!勿論出来てるよ!いくよ~!君にジュースを買ってあげる~♪」FOO!

にこ「うーん、なんかどっかで聞いた事があるような…真姫ちゃん、楽譜は?」

真姫「?無いよ?だって私ピアノも弾けないし。それより早く練習しようよ!絵里ちゃん!今日の練習メニューは?」

絵里「あれ…いつも何から始めてたっけ?」

穂乃果「」

穂乃果(あれ…もしかして私、やっちまった?)

穂乃果(どうしよう…このままじゃμ's崩壊の危機だよ…まさか自分がここまでダメダメだったなんて)

穂乃果(失ってから気付く仲間の大切さ、か…いつも私はμ'sのみんなに助けられてばっかだったんだね)

穂乃果「もう!みんな!真面目にやろうよ!」

ほの化's「「「そうだよね!何事もやろうとしなきゃ始まらない!やるったらたる!」」」

海末「さっそく屋上に行って練習だー!」ドドド

花陽「みんなでやればなんとかなるよね!もうひとりじゃないよっ!」ドドド

真姫「新曲のことはとりあえず後回しでいいよね!」ドドド

希「練習のメニュー考えた?」ドドド

絵里「ううん!全然!」ドドド

にこ「うっはなんか知らんけどテンションあがってきた!」ドドド

ことり「廃校キャンセル出来ないかお母さんに直談判してくる!!」ドドド

凛「ラーメンよりパン派!」ドドド


シーン


穂乃果(みんな行ってしまった)

穂乃果「グスッ…皆~…穂乃果が悪かったから、お願いだから元のμ'sの皆に戻ってぇぇぇ~~!!!」




ーーーーーーー


穂乃果(結局、あの日は皆がそれぞれ思い付いたことを好き勝手し始めて、練習どころじゃなくなってしまい、解散となりました。(その騒ぎのせいで先生に怒鳴られたのは云うまでもありません))

穂乃果(この一件から、私は改めてμ'sのメンバーの一人一人の個性が素晴らしいもので、皆がそれぞれ掛け替えのない存在なんだと分かりました)

穂乃果(そして、あの時自分を客観的に見過ぎたせいで、最近自己嫌悪に陥ることが多くなったのは自業自得でしょう)

穂乃果(これを機に勝手な行動はしないように反省していく所存であります。みんなも過度の悪ノリには注意してね!穂乃果との約束だよ!)




穂乃果(PS,一晩たったら皆治りました)


糸冬

基本ギャグなんで細かいとこは勘弁下さい。

読んでありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの252-さん   2014年08月19日 (火) 14:51:10   ID: 65_JM578

いいねぇw

2 :  SS好きの774さん   2016年04月05日 (火) 20:16:03   ID: kDzDBhZu

ハラショー

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