男「お前どこから出てきたんだ…？」

幼「ずっと後ろにいたけどね」

男「まじで！？　僕、結構な距離歩いてる気がするけど」

幼「正直、足つらいよ…おんぶして」

男「おんぶか…ジャンケンだ！」

幼「負けたときどうすればいいの…？」

男「僕がおんぶしてもらう！」

幼「物凄い絵面になるね」

男「幼女におんぶされる高校生か…良し」

幼「何が良いの……」

男「おんぶって肩に乗せるやつだっけ？」

幼「違うよ。背中に乗せるほう」

男「そうか、ほらおんぶくらいしてやるよ」

幼「ありがとね……よっこいしょ」

男「おっさんかよ…」

幼「女の子をおっさん呼ばわりするから男はモテないんだよ」

男「お前におれの何がわかるんだ……」

幼「そういえばどこに向かってるの？」

男「えぇと、女の家だな」

幼「おお、女お姉ちゃんかー…久しぶりだね」

男「その呼び方言いづらいだろ、呼び捨ても難だけど」

男「ていうか、何で付いてきたんだ？」

幼「美味しい匂いがしたからね」

男「どういうことだよ……」

晩飯のようにつられるやつだな。お菓子があれば簡単に誘拐できるかもしれない

幼「マックでなんか買って行こうよ」

男「モスじゃないだけマシだが、買わないほうがマシだ。我慢しろ」

幼「ゴタゴタ言ってないで買おうよ」

男「ゴタゴタなんて日本語使えるのか…すごいな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

幼「えへへー///…じゃなくて！」

幼「すぐ話題を変えようとするから男はモテないんだよ」

男「ああ……幼女に二度も言われた」

男「いや、僕だってモテないわけじゃないぞ！」

幼「ほら、すぐムキになるから男はモテないんだよ」

男「あああああああああああ！」

男「財布がダイエットした………」

幼「その勢いで男もダイエットしたら？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「そんなに太ってねぇよ。そんなに太ってねぇよ！」

幼「二度も言うから男はモテないんだよ」

男「そのネタはもうやめろ」

幼「…男は彼女つくらないの？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「お前な、彼女はつくるものじゃない知らない間になってるものなんだよ」

幼「そんな友達みたいに言われても…」

男「告白しても“男として見れないよ”とか言われて振られそうだな」

幼「それ、彼女になってないよ」

男「的確なつっこみだな」