VAVA「唯一 確かなのは……俺が提督だってことだ!」【艦これ×VAKA Ⅱ】 (1000)




VAVA「俺が提督だと…?いいだろう。やってやろうじゃないか」【艦これ×VAKA】 - SSまとめ速報
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VAVA「俺が提督だと…?いいだろう。やってやろうじゃないか」【艦これ×VAKA】




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VAVA「しかし、一度ケンカを止めたとしても、どうせ繰り返すんだ。それを防止する掟とやらはどんなだ?」



港湾「エェ…例エバ」



港湾「掟 ソノ 一。姫 ノ 命 ガ 失ワレル コト ハ アッテハ ナラナイ」



港湾「ソノ 四。話シ合イデ 解決 出来ナイ 場合 ハ、実力 デ 決着 ヲ ツケル ベシ。タダシ、掟ソノ 一 ヲ 破ッテハ ナラナイ」



VAVA「ん……?二と三はどうした」



港湾「アァ、ソレハ……」



泊地「グ…ム~ン………」パチ……



VAVA「!……気がついたようだぞ」



港湾「泊地!」



泊地「ココ……ハ……港湾 ノ……?私 ハ……」



VAVA「具合はどうだ、泊地」



泊地「VAVA!?グ……大丈夫ダ。何デモナ……ッ!!」ズキッ…!



クィ……トサッ……




泊地「ァ…」



VAVA「すまなかった……今は休め」パサ…



泊地「……ワカッタ」



港湾「VAVA…」



スク…



港湾「ア、モウ少シ…一緒 ニ 居テ アゲテ……」



VAVA「もう日が昇る。それに、泊地は ヤワ ではない。そうだろ?」



泊地「言ワレルマデモ無イ。コンナ傷、スグ ニ 治ス……サ」



VAVA「明日もここへ酒を飲みに来る予定だ。ついでに様子を見に来てやる。じゃあな」




ガラ……シパン!……ガシュン…ガシュン…




泊地「本当ニ……ワカリヤスイ…………フフ……アイツ メ」



港湾「無事 デ ヨカッタワ……モウ、心配カケナイデ」



泊地「港湾……少シ、眠リタイ」



港湾「ワカッテル。真ッ暗ジャナキャ、眠レナインデショ?…ジャア、何 カ アッタラ 呼ンデネ」



泊地「アリガトウ」



港湾「オヤスミナサイ」



泊地「オヤスミ……」




ガシュン…ガシュン…てってって……



北方「ヴァヴァーン!」



VAVA「よぉ、チビ」



北方「モウ帰ルノ?」



VAVA「そうだ」



北方「モットココ ニ イテヨ!ネネ、 遊ンデ遊ンデ!」



VAVA「悪い、また今度な」



北方「ムゥ…ジャア……ソレ チョウダイ!」



VAVA「ショルダーキャノンが欲しいのか?なら、今度来る時に単装砲でも持ってきてやるよ」



北方「他 ノ ジャ ヤダ!!コレ ガ イイ!!オイテケー!」



VAVA「ほぅ、違いのわかるチビだ。だが、これは一つしかねぇんだ。ごめんな」なでなで…



北方「ソウナノ?ジャア、ガマン スル……」



VAVA「良い子だ。じゃあな」



北方「ジャアナ~」ノシ



VAVA「良い教育を受けている。あれは将来大物になるな」



ガシュン…ガシュン…



VAVA「なんだ……?馬鹿に静かだな」



ガララ…



VAVA「待たせた」



ツ級「ア、オカエリナサイ。VAVAサン」



VAVA「…?」



VAVA「ヲ級達はどこへいったんだ?」



ツ級「エット……浮気者ナンカ知ラナイ!ッテ、代金払ッテ出テ行ッチャイマシタ…」



VAVA「浮気者…?誰がだ」



ツ級「ゴメンナサイ……ヲ級サン ト VAVAサン ガ 恋人同士ダッテ 私 知ラナクテ…」



VAVA「コイ…ビト?待てよ。何か勘違いをしているぞ」



ツ級「ツ?」



VAVA「確かに俺はあいつのことは嫌いじゃない。だが、あいつとそんな関係になった覚えはない」


VAVA『……何だ、胸部に小さな痛みが…整備不良か?』ズキ…ッ





ツ級「ソウダッタンデスカ!?私ッタラ、トンダ勘違イヲ…スミマセンデシタ」ペコリ



VAVA「馬鹿馬鹿しい。おら、代金はこれでいいだろ」



ツ級「ハイ。チョウドデス」



VAVA「じゃあな」



ツ級「VAVAサン、待ッテ!」



VAVA「何だ?」



ツ級「今、私 ガ ココニ 居ラレル ノハ VAVAサン ノ オカゲ デス。本当 ニ 感謝シテイマス」



VAVA「…たまたまお前の運が良かっただけだ」



ギィィ……バタン…



ツ級「ソレデモ…勘違イ シチャイマスヨ…///」



深海ハウス



ヲ級「VAVA ノ 馬鹿…バカ! VAKA!!」



ヲ級「…」



ピンポーン!



リ級「アラァ?誰カシラ?」棒



チ級「ワー、キット ダンナ ダー」棒



ヲ級「私 ガ デル!!」



タッタッタッタ!ガチャ…



ヲ級「VAVA!………VAVA?」



ヲ級「ドコ?……ヲーーーヲーーーーーー……」キョロキョロ…



ヲ級「イナイ…」グスン…



ヲ級「VAVAァ…」コン…



ヲ級「ナンダロウ…?コレ」



ヲ級「オ酒 ノ ビン?………ヲ!!」



ヲ級「(寝酒のバーボンだ V)」



ヲ級「V……コレ、VAVA ガ…!!」



ヲ級「ワカッタ。私、待ッテルネ……我侭言ッテゴメンネ…VAVA」




横須賀鎮守府


執務室



カタン…カチャ…スト…



大淀「これでお掃除終わりと…はぁ、あと10分で点呼をとらなきゃいけないけど…提督、どこに行ったのかしら……」



大淀「ひきこもっていた独房も、もぬけの空だったし……工廠にもいないし…皆にはごまかしておいたけど…いつ気づかれるか…」



大淀「まさか……家出したんじゃ!?どうしましょ!?もし、そうなったら……」



大淀「私……他の提督の部下になりたくない……退役して、実家に帰ろうかな…」



ガシュン…ガシュン…



大淀「!」




VAVA『寄り道で思いのほか時間を食っちまった……皆自室に戻ってくれていればいいが…』



ガチャリ…



VAVA「ん……大淀か、今帰った」



大淀「お帰りなさい。提督」



VAVA「いつも早起きだな」



大淀「はい」



VAVA「…」



大淀「?」



VAVA「怒っていないのか?今なら、いくらでも俺を罵っていい。殴っても文句は言わんぞ」



大淀「そんなことしません」



VAVA「何故だ?」



大淀「あなたが、私の提督だからです」



VAVA「…大淀」



大淀「さぁ、点呼の時間ですよ。呼び鈴を鳴らすので、提督はお掛けになって下さい」



VAVA「うむ…」



ジリリリリリリリリリリリリリリリ!!!




明石「明石、及び工廠の妖精さんたち、全員異常ありません!提督、ご気分はいかがですか?どんな故障でも、私が直してあげますからね!」



間宮「間宮 と 食堂の妖精さんたちも大丈夫です。装甲ちゃんはどう?」



装甲「ハイ。 トテモ 良イ コンディション デス」ペコリ



間宮「良かった。提督、おなかすいたでしょう?提督が好きなもの、いっぱい作りますから♪」



五月雨「1番、五月雨。異常ありません!提督、つらいときは五月雨がお助けします!」



扶桑「2番、扶桑。異常無しです……提督、お帰りなさい」



霞「3番、霞。異常無し。二度とひきこもりなんかしないでよね、このクズ!」



満潮「4番、満潮。異常は無いわ。……今回の件は、関心できない。まだまだね」



曙「5番、曙。異常無し。何?何か言ってもらえると思ってんの?このテツクズ!!」



川内「ふわぁ~…6番、川内。なんかね、まぶたが重くてだるい。提督も元気ない?」



漣「7番、漣。元気ハツラツです。ご主人さま、お早いお帰りですね♪大丈夫、漣はご主人さまの味方ですよ」



黒潮「8番、黒潮。異常ないわぁ。司令はん、ウチ、すっごく心配したんやで。何回ひきこもってもいいから、無視はやめて。ね?」



青葉「9番、青葉。異常無しです。司令官、お体にはお気をつけてくださいね。司令艦はスクープの種なんですから♪」



翔鶴「10番、翔鶴。異常は無ありません。提督、私もできるだけお手伝いするので、がんばりましょう。ふぁいと!」


山城「11番、山城。異常は…ないんじゃない。あー…特にないです。まぁ、がんばれば?」



天龍「12番、天龍。まだ本調子じゃねぇが、戦闘ならいつでもいけるぜ。ん?あぁ、気にすんなよ。傷なんか残ってねぇって」



北上「13番、北上。いつも通りかなー。提督も、いつも通りが1番だよー」



夕張「14番、夕張。異常は無しです。今、提督の新装備を開発中です。楽しみにしていてくださいね!」



イムヤ「私たち…」



ハチ「潜水艦 部隊は…」



イク「いつでも…♪」



ゴーヤ「準備万端でち!」



ワォ!!ヤー!!ナノー!!デチー!!



イムヤ「って感じで、15番~31番まで、バッチOKなんだから!司令官も頑張って!」



VAVA「お前ら…」



大淀「以上で、艦隊全員の点呼はおわりです。皆!!今日は、新しい仲間を紹介します!2人とも陸軍出身なので、仲良くしてあげてね!!」



どよどよ…!?ざわざわ……


VAVAなら判断に悩むことは無いだろうな
悩むという特殊能力のせいでB級ハンターにすぎんエックスじゃあるまいし
イレハンのOPステージに立ったときのあの台詞みたいに冷静で素早い判断を期待できるだろう

ゼロの「イレギュラーの戯れ言に付き合う気は無い」というスタンスといい
アクセルの「エックス、迷うことは無いよ。こいつは悪い奴だよ。敵だよ。」ってセリフといい
レプリロイドなら判断早いのがデフォ


ビシィッ!



あきつ丸「皆さん。自分、あきつ丸であります。早くなじめるように頑張るので、仲良くして欲しいのであります。よろしくお願い申し上げたい」ペコ!



パチパチパチーー!!陸軍式敬礼かっこいー!



まるゆ「あの……まるゆはその…せ、潜水艦です!皆さんといっぱい仲良くしたいです!よ…よろしくお願いします!」ペコリ



パチパチパチーーー!!かわいいのねー♪



天龍「よっ」



あきつ丸「おぉ、天龍殿。傷はもういいのでありますか?」



天龍「あたぼーよ。めんどかったんで、バケツをダバーってな!」



あきつ丸「バケツ?……何のことでありますか?」



天龍「なんだ、そんなことも知らないのか。よっし、じゃあ あきつ は俺が案内してやるよ。いいだろ?」



VAVA「任せる」



あきつ丸「かたじけない」



天龍「いいってことよ」




イク「まーるーーゆーーーちゃん!」



まるゆ「ひ、ひゃい!」



イク「潜水艦、伊19のイクなの!よろしくなのね!!」



まるゆ「はい!」



イク「そんなに気張らなくても大丈夫なの。ココはとってもいい艦隊なのね~」



まるゆ「わぁ///まるゆも…そう思います!」



イク「ティヒヒ!ねぇえ~?まるゆちゃん。疲れてなぁい?」



まるゆ「え?いえ、別に…」



イク「疲れてるの?疲れてるよね?」



まるゆ「えっと…あ、はい!疲れてます!!」



イク「じゃ!イクがマッサージしてあげるのね!!」



まるゆ「えぇ!?そんな、先輩にそんな事させるなんて……ア…///」



イク「お肌スベスベのぷにぷになのね~♪」さわさわ…




イク「まーるーーゆーーーちゃん!」



まるゆ「ひ、ひゃい!」



イク「潜水艦、伊19のイクなの!よろしくなのね!!」



まるゆ「はい!」



イク「そんなに気張らなくても大丈夫なの。ココはとってもいい艦隊なのね~」



まるゆ「わぁ///まるゆも…そう思います!」



イク「ティヒヒ!ねぇえ~?まるゆちゃん。疲れてなぁい?」



まるゆ「え?いえ、別に…」



イク「疲れてるの?疲れてるよね?」



まるゆ「えっと…あ、はい!疲れてます!!」



イク「じゃ!イクがマッサージしてあげるのね!!」



まるゆ「えぇ!?そんな、先輩にそんな事させるなんて……ア…///」



イク「お肌スベスベのぷにぷになのね~♪」さわさわ…



まるゆ「あ…そ、そこはぁ……はわぁ…///」



イク「ココ?ココなの!?」さわさわ!




イムヤ「やめなさい」ズドン!



ハチ「ダメです」バキィ!



ゴーヤ「でち」ドズン!





イク「きゃん!仲良くなるにはスキンシップが一番なのに~~!三人とも、ひどいの!」



VAVA「イムヤ、新入りの世話はお前に任せる。いいか?」



イムヤ「任せて。さ、まるゆちゃん。行きましょ」



まるゆ「はっ…はい!」



大淀「みんな、お疲れ様。天龍ちゃんもイムヤちゃんも、よろしくね。では、全員解散」



ゾロゾロ…



VAVA「待て」







VAVA「…」



VAVA「心配をかけたな。お前らが作ったホットケーキ……うまかったぞ」



山城『お姉様はこんな人のどこを気に入ったのかしら…?』



北上「へへへ~なぁに?なんか素直になったね。可愛いとこあるじゃーん」



VAVA「だっ黙れ!単なる感想に過ぎん!!とっとと解散しろ!」///




南方要塞



訓練場



ドォン!パリーーン!ドォン!パリンッ!



南方「フンッ!」ドォン!



パリーンッ!



オォーーー!



「御見事!12個 全テ ノ 的 ニ 的中 デス!」


「ヲヲ!サスガ南方様。留マル所 ヲ 知ラヌ 御方!」


「我等 ガ 主!!」



南方「アリガト♪シカシ 諸君!本物 ノ 艦娘 ニハ コウモ 簡単ニ 当タリ ハシナイ!!」



ハッ!!!!



南方「イカニ 艦娘 ガ 下等 ナ 種族 ト 言エド、中ニハ 我等 ニ 匹敵スル、或イハ 上回ル チカラ ヲ 持ツ 例外 モ イルノダ! 」



南方「ソレハ 本来 アッテハ ナラナイ コト……艦娘 モ 人間 モ、ガラス鉢 ノ 金魚 デ イレバ イイノダ!」



ソウダーーー!ワーーワーーーー!!南方様ーーーー!!



南方「我等 ハ!太古 カラ 続ク 海 ト 陸 ノ 均衡 ヲ 保タネバ ナラナイ!ソノ為ニ、諸君 ノ チカラ ヲ 私ニ 貸シテ欲シイ!!」キリッ!



ハハァーーーーッ!!!!



南方「ト 言ウコトデ、訓練ガンバッテネ♪」ニコ!



ハーーーーイ!!!!




南方様 ノ 部屋



バタ…ギシ…



南方「ハァ…」モフ…



南方様!偵察部隊長 ノ エリート戦艦 ガ 帰還シマシタ!南方様 ニ 至急、報告シタイコトガアルト申シテオリマス!!



南方「入リナサイ」ムク…!



ガチャ!



「南方様…!」



南方「ゴ苦労様。ヨクゾ 難シイ 任務 ヲ コナシテ クレタワ。貴方達 ヘノ ボーナス ヲ 用意シテオイタカラ、担当 ノ 者ニ 詳細ヲ…」



「イイエ!今ハ、私達 ノ コトナド ドウデモ ヨイ ノ デス!!ソ、ソレヨリ…コレヲ…!」ピラ…



南方「コレハ、酷イワネ……運悪ク 大部隊 ト 遭遇シタノカシラ?」



「今回 ノ 作戦 デ 戦死者コソ ダサネド、我ガ 部隊 ハ 壊滅 的ナ 打撃 ヲ 受ケマシタ…重傷者 ノ 殆ドハ モウ戦場 ニ 復帰 スル事スラ 出来ナイデショウ!」



南方「バカナ。アナタ ノ 部下達 ハ、皆 優秀 ナ 者 バカリ ノ ハズ。何故 ソンナコトガ…」



「臆シテイルノデス……」



南方「何……?」



「タッタ 2人 ノ 敵ニ 与エラレタ 恐怖デ……モウ 二度 ト 戦場 ニ 出タクナイ ト 言ウノデス!!」





南方「2人!?タッタ……2人 ノ 艦娘 ノ タメニ、ココマデ ノ 被害ダト言ウノ!?」



「恐レナガラ…ソノ報告書 ノ 通リ デス…全ク、不覚 ノ 至リ デゴザイマス…!!」



南方「…」



「南方様…?」



南方「ワカッタ。報告アリガトウ。ユックリ ト 休養 ヲ 取ル ト イイワ」



「ハッ…!シカシ、南方様。今回 ノ 件ハ、敵ノ 戦力 ヲ 見誤ッタ 私 ノ 責任デス。ドウカ、罰ヲ…」



南方「アナタ、イジメ ラレルノハ スキ?キライ?」



「キ、キライデス」



南方「デショ。任務 ヲ 全ウシタ アナタ ニ、罰ナンテナイワ。モウ 下ガリナサイ」



「ウ……ウゥ…ハッ!了解シマシタ!失礼シマシタ!!」バタン…



南方「…」バタ…



南方「ハアァァ…」モフ…



ゴロン…



南方「私 ノ 使命 ハ…均衡、バランス ヲ 保ツコト……」



南方「艦娘達…今度 ハ ドンナ 方法 デ 私 ヲ 退ケル ノ カシラ?」



ガチャ……スタスタ……



南方「…」



キラリ…



南方「何年経ッテモ、艤装 ハ 錆ビツカナイカ…流石ネ。大和」



ピタ……ナデ…



南方「マタ、審査 ノ 時 ガ 来タワ。三ヵ月後、本土 ヘ 攻メ込ムノ。ドウ?人間達 ガ 心配?」



南方「……今 ニ ナッテモ ワカラナイワ。何故 アナタ ハ 命 ヲ 捨テテマデ、人間達 ヲ 守ロウ ト シタノ?」



南方「弱イ 上ニ、スグ死ンデ スグ増エル。マルデ 病原菌 ノ 様ナ 存在 ナノニ、ドウシテ 必死 ニ ナレタノ?」



南方「…寿命 持タナイカラカ……数多 ノ 死 ヲ 見テキタ 私ニ トッテ、アナタ ノ 言葉 ハ トニカク 不自然 ニ 聴コエタ……」





「何故…?全テ ノ 性能 デ 私 ガ 圧倒的 ニ 勝ッテイル ハズナノニ…ッ!何故 アナタ ハ 私 ニ 向カッテクルノ!?」



「私には、帰りを待っていてくれる人がいる!一緒に戦ってくれた戦友がいる!」



「私を愛してくれた人達を、私も愛している!!愛する人達の為にも、ここで私が負けるわけにはいかない!!」



「コ…コイツ…艦娘 ノ 癖ニ…!?ナンテパワーヲ…!」



「戦艦 大和!!推して……参りますッ!!」



「小癪ナァ!ソンナ 痩セ我慢、正面 カラ 粉砕シテヤル!! 」




南方「今思イ返シテモ…ゾットスルワ。棲戦姫 ヘノ 進化 ガ 無ケレバ、アノ戦イデ 私 ハ 死ンデイタ」



南方「互イノ 全テ ヲ 賭ケタ 死闘 ガ、私 ヲ 目覚メサセタノ…」



南方「アリガトウ、大和。艦娘 ハ 人間 ニ 飼ワレル 下等 ナ 存在 ダケド、アナタ ダケハ 別」



南方「尊敬シテイルワ。ズット…………」



スク…



南方「次 ノ 審査 デハ、アナタ ノ 様 ナ 勇敢 ナ 戦士 ニハ 現レナイデ 欲シイワネ…」



南方「審査 ノ 意味 ガ 無イモノ」



スタスタ……




翌日







大淀「今日のお仕事はこれで終わりです。提督、お疲れ様でした」



VAVA「あぁ」



漣「秘書艦って楽しいですねー!」



VAVA「やりたいと言うからやらせただけだ。しかし、なかなか優秀だな。俺も楽ができた」



漣「これが漣の本気なのです♪」えっへん!



VAVA「2人とも、もう下がっていいぞ」



大淀「はい、おやすみなさい」



漣「良い夢みろよ☆」



パタン…



VAVA「…さて、泊地の様子でも見に行ってやるか」



トントン…



VAVA「なんだ、大淀。忘れ物か?」

ガチャ…



装甲「私デス…コンバンワ。VAVAサン」



VAVA「お前か、何の用だ?」



装甲「海 ニ 行クナラ、私 モ 連レテ 行ッテ クレ マセンカ…?」



VAVA「何故俺が海に行くとわかる?」



装甲「深海棲艦 ハ 鼻 ガ 利キマスカラ。時折、VAVAサン カラ 故郷 ノ 香リ ガシタノデ、気ヅイテイマシタ」



VAVA「そうか…で、故郷が恋しくなったのか」



装甲「ソレ モ モチロン アリマスガ、私、VAVAサン ノ オ手伝イ ガ シタインデス」



VAVA「俺の?」



装甲「ハイ。アレカラ ズット 考エテイマシタ。 先日、南方 ガ 攻メテクル ト 言ッテイタ デショウ?」



VAVA「そうだ」



装甲「話シタ 通リ、 南方 ハ トテモ 強イ。今 ノ VAVAサン デハ、南方 ニ 勝ツ ノハ 難シイ ト 思ッタンデス」



VAVA「何故だ?」



装甲「防御力デス。VAVAサン ハ 攻撃力、機動力 ガ 高イ 反面、防御力 ガ 低イ」



VAVA「まぁ……認めざるを得ん」



装甲「私 ガ 言エタ事デハ 無イデスガ… 南方 ハ 屈折シタ 合理主義者デス。弱点 ヲ 見ツケタラ、執拗 ニ 付狙イ 的確 ニ 攻メテ キマス」



VAVA「…」



装甲「ヒット&アウェイ ヲ 主 ニ 戦ウ VAVAサン ニ、南方 ハ 必ズ 至近距離 デノ インファイト ヲ 強要シテクルハズデス」



VAVA「だが……突破口はあるのだろう?」



装甲「勿論デス!」ニパッ!



深海BAR ダーウィン



ギイィィィィ……ガシュン…ガシュン…スイ~…



港湾「アァ、VAVA♪イラッシャイマ………セ」



装甲「…」そわそわ…



VAVA「ようマスター。泊地の様子はどうだ」



港湾「エ……エェ、順調 ニ 回復 シテイルワ」



VAVA「そうか。取り合えず、一杯くれ、ギムレットだ。お前は?」



装甲「ジャア…カリモッチョ」



港湾「カシコマリマシタ…」チャカ…チャカ…



VAVA「…」



装甲「…」ぷるぷる…



港湾「VAVA、オ連レ ノ 子ハ…」



VAVA「知り合いだろう?」




港湾「エェ、ダッテ彼女モ、 姫 ダモノ……ハイ、ギムレット」コト…



VAVA「ふむ…」スス…



港湾「カリモッチョ ネ」



装甲「ハイ、アリガトウゴザイマス…」パシ…



VAVA「おら」クイ…



装甲「エ…?アァ…///」ス…



コン…♪



港湾「マァ…ウフフフ!」クスクス



VAVA「どうした?」



港湾「嘘ミタイ。アノ 装甲チャン ガ、コンナニ 可愛クナルナンテ…フフフ、別人 ノ ヨーネ」ニコニコ



装甲「知ラナイ…!VAVAサン、早ク ココノ 用事 ヲ 済マセテ 行キマショウ!!」ゴクゴク!



VAVA「ところでマスター。ツ級はどうした」



装甲「!?ゲッホ!ゴホ!!オエェエエッホン!!!」ゲホゲホ!



港湾「ツ級チャン?今日 ハ 休ミヨ」



装甲「ホッ…」



港湾「アラ、モシカシテ 私 ヨリ ツ級チャン ト オ話シスル 方ガ イイノ?」ジトー…



VAVA「俺に何を言わせる気だ。わかりきった事を聞くな」グイ…カラン…



港湾「ゴメーンネ」



VAVA「バーボン」



港湾「カシコマ♪」



装甲『イイナァ…アンナニ 親シゲニ…ジャナイ!私ハ…ドウシテ 安心 シテイルノ…?』



装甲『ツ級 ニ 会ッタッテ、ドウモシナイシ…ダッテ!私 ハ 姫 デ…ツ級 ハ タダノ 深海棲艦デ…仕方ナイジャナイ…マダVAVAサン ニ 出会ウ前ダッタンダカラ…!』



VAVA「フゥ…美味い」



港湾「アリガトウ。ネェ、VAVA。ソロソロ、オ見舞イニ 行ッテ アゲテ」



VAVA「あぁ…装甲、待っていろ。直ぐに戻る」



シパン…



装甲「ア、ハイ……オ見舞イ?ドウシテ VAVAサン ガ…」



港湾「泊地 ト 南方 ガ 決闘 ヲ 行ッタワ…」



装甲「決闘…アノ 2人ガ!?ソウイエバ…サッキ VAVAサン ガ 泊地ッテ 言ッタ 様 ナ…」



港湾「知ラナカッタノ?VAVA ト 泊地 ハ 友達ナノヨ」



装甲「ソンナ ノ 聞イテナイワ!泊地 ト 南方 ナンテ ドウデモイイ!VAVA サーーン!!」ドッドッドッド!



港湾の寝室




泊地「ウーン、手 ガ 動カン。悪イ ガ 食ベサセテクレ」



VAVA「仕方ねぇな…」パシ…プス…



泊地『カツテ、人間タチ ノ 活動写真 デ 見タ あーん ガ イ…今、現実ニ!!』



VAVA「ここまでの看護が必要なら、それこそ部下を呼んで帰ればいいだろう」チャキ…シャリリリリ…!



泊地「部下 ニ イラヌ 心配 ヲ カケル必要 ハ 無イ。一、二週間 帰ラナイナド ザラ ダカラナ。 ン……?リンゴ トハ ソンナ風 ニ 皮 ヲ 剥クノカ……!?」



VAVA「さぁな。ただ、俺の手首は360°回転するんで、こうしたほうが速いんだよ」ピン!スパスパスパ!



VAVA「出来たぞ。食え」



泊地「ウ、ウン…アーン…」



パク…



泊地「…美味シイ……コンナ ニ 良イ モノ トハ 知ラナカッタゾ」モグモグ///



VAVA「大袈裟なやつだ。ただのリンゴじゃねぇか」



ガシッ…




泊地「VAVA…」



VAVA「なんだ」



泊地「ジ、実ハナ……///私 ハ…オマエ ノ 為 ニ 南方 ト 戦ッタンダ……結果、負ケテシマッタガ…」



VAVA「!?」



VAVA「…ッ!」ブン!



パシンッ!



泊地「ウァ……!?」



泊地「ナ、何 ヲ…」



VAVA「…俺を、舐めているのか?」



泊地「チ、違…ソウジャナクテ…」



VAVA「養生しろ。じゃあな」



泊地「!?」



シパン!……シーーーン………



泊地「…何 ガ イケナカッタンダ…?何デ……?」ぽろ…



ぽたぽた…



泊地「軽イ 張リ手 ガ……ドウシテ コンナニモ 痛インダ…!?ウ……ゥゥワァァ……ア゛ァァ…」



港湾「良カッタネー、遊ンデモラッテ♪」



北方「ウン!」わちゃわちゃ!



装甲「違ウ…!?VAVAサン待ッテタラ…コノ子 ガ 急 ニ……テカ!モウ コンナ ニ 大キクナッテ!?…ゲェーッ!チカラ 強イッ!?」



北方「ソーコー!ソーコー♪」グイグイ!



装甲「イテテテテ!?ヤエテー!アゴガ ハグエウ!」モガガ!



港湾「コラ、駄目ヨ。装甲オ姉チャン、嫌ガッテルデショ」



北方「喜ンデルー!」



装甲「チョッ……喜ブ訳ナ……グヘェッ…!モウ!イイ加減 ニ シロ!!」ムンズ!



北方「…」ぷらーーん…



港湾「ア、駄目ヨ!持チ上ゲタリ シタラ…」



北方「キャハハハハハハハー! チカラ 持チー!」きゃっきゃ!



装甲「ダーーー!ウッサーーイ!!」



港湾「余計、テンション 上ガッチャウ カラ……遅カッタワ」



ガラ…



VAVA「…」



装甲「VAVAサン!ヨカッタ……ヤット解放サレル………ハイ!!」



北方「ヴァヴァ!」パッ…ピュー!



VAVA「ようチビ」



北方「ネ、ネ、遊ンデ!」グイグイ!



VAVA「今度な」ゆらゆら…



港湾「VAVA ハ 忙シイノ。イツモ ダメッテ 言ッテルデショ?」



装甲「全ク…子供ッテノハ」ハン…



北方「ムムムン~…ホッポ モウ、ガマン スルノ イヤ!」



VAVA「俺もそうさ。自分の思い通りにならないことなど、沢山ある」



北方「デモ……思イ通リ ニ シタイ!」



港湾「!」



VAVA「チカラがなければ無理だ。なぁ?装甲」



装甲「アハハ…カモ カモ」ダラダラ…



北方「チカラ……」



港湾「ヤメテ!!」クワッ!



VAVA「…ん」



装甲「ナ、ナニヨ!急 ニ 怒鳴ッテ…ビックリ スル ジャナイ!!」



港湾「ハッ……ゴメンナサイ…コノ子、何デモ スグ 覚エテ 真似スル モノダカラ…心配デ……」



装甲「大丈夫デショ。赤ン坊 ノ 時カラ 平和ボケ ナ 港湾 ニ 育テ ラレテ ルンダモノ。キット コノママ 能天気 ナ 姫 ニ ナルワヨ」



港湾「ソウヨネ……ウン、アリガトウ。装甲チャン」ニッコリ



装甲「ナ、何デ、オ礼言ウノヨ。気持チ悪イワネ……」サー…



VAVA「長居しすぎた。行くぞ、装甲」



北方「ノーテンキ?ソーコー、ノーテンキ!」



装甲「コノ チビッ子!!」ムガー!



北方「キャー!鬼サン コチラー!」ダダダー!ぽむぽむ!!



装甲「待テー!!」ダダダー!



北方「♪」きゃっきゃ!



VAVA「……5分だけだ」




キャーキャーー!!



VAVA「…」



港湾「VAVA」チャカ…シュワ~~!



VAVA「なんだ?」



港湾「ハイ」コト…



VAVA「キティか」



港湾「5分 デモ 飲メルヨウニ……コレハ、私 ノ 奢リ。軽イ ノハ 嫌イ?」



VAVA「いや、ありがたくもらっとくぜ」



港湾「フフ…♪VAVA、マタ 来テネ」



VAVA「おう」ゴクゴク…コトン…



VAVA「キティ…たまには良いもんだな」



港湾「猫 デモ 飲メルワ♪」



VAVA「猫か……猫………………猫、良いな」



装甲城



VAVA「遅い。もっと気合をいれて走れ」



装甲「サッキ ノ デ 疲レチャッテ……私…速力 ト 航行距離 ニハ 自信 無クテ…アァ、ヤット 着キマシタ」ハァハァ…!



VAVA「ここに、俺の防御力を上げる手掛かりがあると言うのか?」



装甲「ソウデス。取リ合エズ、私 ト VAVAサン ガ 戦ッタ 倉庫マデ 行キマショウ」



VAVA「わかった。あまり時間をかけたくねぇ。急ぐぞ」



装甲「ソッチ ジャ 遠回リ デスヨ?」



VAVA「近道があるのか」



装甲「エェ、ココニ」グイ!



ズズズズズ……



VAVA「隠し通路か…」



装甲「ハイ♪アラユル 部屋 ヘ 近道 出来ル 私 ダケ ノ 通路 デス。サ、行キマショウ」



VAVA「あぁ」



ガシュン…スタスタ……






ガシュン…ガシュン…スタスタ…




装甲『何ダカンダ言ッテ…コレ、デート ト 言ウモノ ヨネ……?』



VAVA「暗いな」



装甲「えぇ」



装甲『何百年 何十年 ト、退屈 ナ 日々 ヲ 過ゴシテ 来タ ケド……VAVAサン ガ 側 ニ 居テクレルナラ、 永遠 ニ 生キ続ケル ノモ 悪クナイ カモ 知レナイ』カァ…///



VAVA「あとどれ程歩くんだ」



装甲「モウ、スグデスヨ」



装甲『VAVAサン ハ 寿命 ドレ位ナンダロウ?……ズゥット 生キテテ クレタラ 良イナ。ソシタラ ズット 一緒…』



VAVA「まだか」



装甲「出口 ガ 見エテ キマシタヨ。ホラ、スグ ダッタ デショ?」



VAVA「そうだな」



装甲『アァ…コンナ 何気ナイ 会話 ヲ シナガラ、ユッタリ ト 暮ラシテミタイ…楽団 ナンテ 我侭 言ワナイ。タマ ニ デ イイカラ、VAVAサン ノ ピアノ ガ 聴キタイ…』うっとり ♡



VAVA「ん……開かないぞ。この扉」



装甲「入口 モ 出口 モ 私 ジャナケレバ 開カナイ ヨウニ デキテルンデス。今、開ケ マスカラ」カチャリ…



装甲『終ワッテシマウ……モウチョット、一緒 ニ 歩イテ イタカッタ……VAVAサン ノ 事、モット知リタイナ 』




グオーーーーン…




倉庫



VAVA「あの時のままだな」



ゴソゴソ…



装甲「VAVAサン!コッチデス!!アリマシタ!」



VAVA「なんだ…?この黒い塊りは」



装甲「チョット、待ッテ下サイ。エイ!エイ!!」ガンガン!



ボロ…コト…ポト…ピカァ!



VAVA「これは、お前が使っていた鎧…」



装甲「ソウデス。クッ付イテイタ 黒イ 物 ハ ボーキサイト ダッタ 物 デスヨ」



VAVA「貸してくれ」



装甲「ドウゾ」



VAVA「ふむ……」コンコン…スッス…



VAVA「使える…だが、かなりの時間がかかるだろう。早急な開発が必要だ」



装甲「ヨカッタ!デハ、スグ 戻ッテ 明日 ニ 備エマショウ。流石 ニ 深夜 デスカラ 明石サン モ 夕張サン モ 寝テイル ト 思イマスシ」



VAVA「そうだな」



装甲「帰リマショウ!」



装甲『ソウ。私 ノ 帰ル 場所 ハ、モウ ココ ジャナイ。VAVAサン、イザ ト ナレバ 私 モ 加勢 シマス。南方 ナンカニ 、絶対 殺サセハ シナイ…!』




深海BAR ダーウィン




港湾「ズズズ……」モゴモゴ…



港湾「ン~…上出来。ホッポー♪」



北方「ナァニ~?オネーチャン」てってってー!



港湾「スープ ガ 出来タカラ、泊地 オ姉サン ニ 持ッテイッテ アゲテ」



北方「わかった」( T )



港湾「ダカラ、VAVA ノ 真似 シナイノ!……?ホッポ、今ナンテ言ッタノ?」



北方「わかった。 って いったよ」( T)?



港湾『コノ子、イツノ 間 ニ 地上 ノ 喋リ方ヲ…?深海訛リ ガ 完全 ニ 消エテル!』



港湾「……ハイハイ、VAVAゴッコ ハ モウ オシマイ。イツモノ 可愛イ ホッポ ニ 戻ッテ。ネ?」



北方「はーい! ほっぽ に もどる!!」にぱ~♪



港湾「戻ッテナイ 戻ッテナイ」ノシ



北方「ぽ…?こう かなぁ…?コーかナ? ねー、 オネーちゃん。 モドッタ?」



港湾「ウーン、アトチョット」



北方「おいてケー!……じゃ ナクテ、オイ てけぁ!…なんか 違ウ…」



北方「ウワーーーん!もどん ナーーイ!」わにわに!



港湾『マダ完全 ニハ モノ ニ シテナイノネ』ホッ…





ぐつぐつ…ぶわー…!



港湾「アット…!火、止メテ ト…ネェ、ホッポ」



北方「なニ?」



港湾「VAVA?」



北方「ダイスキ!」



港湾「艦娘?」



北方「カエレ!」



港湾「烈風!」



北方「オイテケー!」



港湾「ドウ?」



北方「…!」



北方「モドッター!オネーチャン アリガトー!」ぎゅーっ!



港湾「ウフフフフ♪サァ、冷メナイ ウチニ 持ッテイッテ アゲテ。オ姉チャン、掃除 ト 発注 シナイト イケナイカラ」なでなで…



北方「ハイ!」




港湾の寝室



トントン!スー…



北方「ゴハンダヨー」



泊地「…」



北方「ドシタノ?」



泊地「北方……オマエ ハ 幸セカ?」



北方「シアワセ?ウン!ホッポ、シアワセ!」



泊地「ソウカ………コッチ オイデ、北方」



北方「ポ?ハーイ」コト…ててて…



ひしっ…



泊地「赤ン坊 ノ 頃 ハ…抱イテ、大泣キ サレタッケ…」



北方「?」



泊地「北方 ハ 可愛イナ……」



北方「アリガトー!!」



泊地「モウチョット……コノママ デ イサセテクレ」



北方「スープ ハ?冷メチャウヨ!」



泊地「アァ、ソウダナ。飲マナクチャ…」ヒョイ…



北方「ポ?」ストン…



泊地「美味イ…美味イナァ……」ズズズ…





北方「元気ナイネ」



泊地「……負ケタ 私 ガ イケナカッタンダ…ダカラ、VAVA ハ…」



北方「マケ?ナンデ マケチャ ダメナノ?」



泊地「イ、イヤ、何デモナイ…」



北方「ウソ!ネェー、オシエテ。ナンデ マケチャ ダメナノ?ネ!ネ!!」グイグイ!!



泊地「ウグッ!?……ゲホ!ゲホ!!ワカッタ!教エル!教エルカラ ハナセ!」



北方「ア、ゴメンネ。痛カッタ?痛イノ トンデケー」なでなで…



泊地「…簡単 ニ 言ウトナ、ドンナコトデモ 沢山 勝テル ヤツ ハ スゴイ ンダ。スゴイ ヤツハ 皆ニ 好キニ ナッテ モラエルシ、自分 モ 気持チガ 良クナルンダ」



北方「スゴーイ!勝ツッテ良イコトナンダネ!負ケタラ ドウナルノ?」



泊地「勝チ ノ 逆 サ。負ケタ ヤツ ノ コト ナンテ 誰モ……知ラナイ。スゴク ナイカラダ…勝ッテル ヤツ ハ、同ジク 勝ッテル ヤツガ 好キダカラ……」ぽろぽろ…



北方「ワ!?……泣イテル!ドーシヨ!?オネーチャーーーン!ムグ…」



泊地「イインダ…大丈夫」ふるふる…!



北方「……ホントニ?何カ アッタラ スグ呼ンデッテ、オネーチャン ガ 言ッテタ」



泊地「大丈夫……大丈夫ダカラ…ング…」カタ…ゴクゴク…



泊地「ホラ、スープ モ ゴチソウサマ シタカラナ。オ皿、返シテキテクレ」スッ…



北方「ホントダ!ハーイ!!オ皿返シテ クルー!」ぽむっ!てってって!ガラ…ピシャン!



泊地「…」



泊地「ワァァァァ…」コテン…



泊地「VAVA……モウ一度、逢ッテ 話 ガ シタイ……」しくしく…





てってってー!くるくるくるりん♪



北方「ボーリョック ダーメ ダーメ イミガ ナイーー♪」



北方「デーモ デーモ カッターラ カッコイイー♪」



北方「マーケターラ ダーメヨー スーゴクー ナイー♪」



北方「チッカラ ツヨッイト オモッイ ドーリー♪」



北方「ミーンナー ダーイスッキ アッソボーヨ♪」



北方「モットー イッロイッロ シリタイナー♪」



てってってって……



横須賀鎮守府



VAVA「これは有効につかわせてもらう」



装甲「ハイ、オヤスミナサイ。VAVAサン」



パタン…



VAVA「……俺も部屋に戻るか」



ガシュン…ガシュン……



VAVA『朝までどう暇を潰すか…そうだ、そろそろライドアーマーを用意するべきだな。朝……まで設計図を画…くか……な……なんだ…思考が鈍いぞ…?』



VAVA「!」





わ、わりぃ……へへ、膝がイカれちまったみてぇだ


ERROR……ザー…ザザザーーーーー…ザザーーーー…ERROR…


ジ、実ハナ……///私 ハ…オマエ ノ 為 ニ 南方 ト 戦ッタンダ……結果、負ケテシマッタガ…


ERROR…ERROR…ザザザザザーーーー…ERROR…ERROR…ザーー…



ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!





VAVA「ぐっ……!?」ズキィィッ!!



VAVA「うがぁ…ぁぁ…!………うっ…」



バタン……






(東11地区でメカニロイド事故発生。現場のメカニロイドにイレギュラー化の嫌疑有り!直ちに調査されたし)


(こちら本部。任務の完了を確認しました。お疲れ様です)


(西エリア、被害状況は?……了解!救護班をそちらへ派遣します)







オペレーター(こちら本部、特A級ハンターへ出撃要請です。応答願います)



「…」クイ……カラン…



オペレーター(こちら本部、応答願います)



「…」コトン…



オペレーター(こちら本部!至急応答願います!!緊急事態なんです!!!)



「うるせぇ女だ。聞こえてるから とっとと ミッションの説明でもしやがれ」




オペレーター(っ!……南21地区の港で、レプリロイドの犯人グループによる 違法パーツの取り引きを発見しました)



「ほう?」



オペレーター(既にハンター達が出撃し 捕縛に向かいましたが、犯人達の反撃を受け ほとんどが行動不能となりました)



「情けねぇ。やられたのはC級か?B級か?」



オペレーター(C級が7名です。さらに、現場を指揮していたA級ハンター ティルを人質にとられ、事態は深刻となっています)



「A級までそのザマか。どいつの部下だか知らんが、能無しで溢れている」



(……本部は、犯人達5名をイレギュラー認定しました。既にエックス、ゼロのコンビが現場へ向かっています。S・イーグリードも、現場へ急行しているとのことです)



「エックス……あのB級か………おい、ゼロの腰巾着はまだしも、特A級3人はやりすぎだ。隊長はこのことを知っているのか?」



(はい、既に報告済みです。S・イーグリードの参加は、本人が強く希望したものですから、本来はスリーマンセルです)



「了解した…現場へ向かう」



(犯人達は、港を出て、足を確保したようです。南21地区から北エリア方面へ、空を逃亡中)



「他のやつらに伝えておけ。合流はしないとな」




(…)



(ミッション開始します。特A級ハンター VAVA。出げk…)



ブツン…



VAVA「フン……」〔Σ〕




ガシュン…ガシュン…




スチャ…カチッ……ブルルルォォオオオン!!



VAVA「ゲート、オープン」



ウイーーーーーーーーン……↑↑



VAVA「楽な仕事だ」クイッ!



ゴォォォーー!ビューーーーーン……!



輸送機 機内




ティル「くっ…」ギチ…ギチ…




1「やめとけって、その鎖は絶対ちぎれねぇ。にしても、こんな付録がついて来るとはな!」


2「まったく最高だぜ!取り引きは大成功で金もタンマリだしよ!なぁ、この女バラしてパーツ売っちまおうぜ!」


3「ひゃっほう!そいつはいい!!これでまた しばらくぜーたくに暮らせるね!」


4「おーい!キチンと五等分だぜ?」


5「わかってるよ。前見て操縦しろ」




ティル「わからない…!!どうしてお金なんかのために、人やレプリロイドを傷つけるの!?」




1「ん~?なんすかぁ?A級ハンターさん♪」


2「まんまと俺らの口車に乗りやがってwwwあんたの部下どもは今頃どうしてるかねぇ?」


5「俺達は違法パーツバイヤーやってんだぜ?自分自身の体も改造してるに決まってんだろ」


2「オレらの強さがそのまま商品の宣伝になるって訳だ!!ガハハハハハ!」




ティル「今からでも遅くないわ!修理を受けて、罪を償うのよ!!」




3「うるせー!てめーみてぇな生まれた頃から高性能なやつに、説教されたくないね!!」




ティル「…イレギュラーめ!!」




1「負け惜しみだよ。かーーっ!C級もA級も変わんねぇな!ハンターなんて雑魚ばっかだ!」



ドカーーーーン!!ガクン!…グラグラ!!



1「おわぁ!?なんだ!ゆれてんぞ!」


4「わかんねぇ!これ…撃たれてる!?下からだ!!」


2「なんだとぉ!?こっちには人質がいるんだぞ!」






ビューーーン…




ゼロ「こちらゼロ!状況はどうなっている?……なに!VAVAが…わかった!」



ゼロ「エックス!VAVAが出撃したらしい」



エックス「VAVAが?何か、不味いことでも…」



ゼロ「ヤツはイレギュラー擦れ擦れの危険な男だからな。暴れないよう、俺たちが行ってヤツを監視しなければならん!急ぐぞ!」



エックス「了解!」



ブローーーーーーーン!





キィーーーーン……ピタ…




VAVA「あれか」



VAVA「標的は上空。ならば、新しい兵装を試すのにちょうど良い」



カシャコン…ブブブブ…コォオオ……!!



VAVA「この距離でどれだけ威力を発揮するか試してやる…ククク」




(VAVA!人質がいるのを忘れないで!!それに、輸送船が墜落すれば被害が…!)




VAVA「知らんな。イレギュラーを狩れればそれでいいのだろう?隊長もそれを一番期待しているはずだ」



(VAVA!!やめt…)ブツン!



VAVA「ライジングスペクター……そらよ!!」



ドォオオオオウ!!



VAVA「もう一発だ!」



ドォオオオオオオウ!!



キラッ……ドカーーーン!!



VAVA「………チッ!まだ威力が低いか。改良の必要がありそうだ……が、任務は完了だな」




ヒューーーーン……スタッ……ガシュ…ガシュン……プスプス……



VAVA「…機はだいぶ綺麗だな。レーザーの熱量が少なかったか…」



ダダッ!



1「動くな!!」



VAVA「…」ウィン…ガチャリ!



1「動くなっつってんだろ!!こいつがどうなってもいいのか!?」



ティル「う…」ごり…



1「銃口はこの女の頭にピッタリとついてるんだぜ!さぁ、下が…」



VAVA「撃て」



1「何…?」



VAVA「どうした?早く撃てよ。俺はその女がどうなろうと知ったことじゃない」



ティル「そんな…」



2「お前もハンターじゃねーのか!」



VAVA「馬鹿が、俺をそんなテツクズと一緒にするな…!」クワッ!



3「ヒィ!あ……ま、まさか…こいつ……」


4「そ、そうだ!右肩にキャノン、パープルのボディ、T字のバイザー……間違いねぇ!!」


5「VAVAだ!!……おい!こいつに人質なんて関係ねぇ!!逃げるぞ!!」


1「特A級だとぉ!?」



VAVA「俺のことを知っているのか、なら話しは早い」



VAVA「死ね」ドゥン!!



ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……………!




ゴシャア…ズズズズ……ブズブズ……



VAVA「クハハハハハハハハ!ハァーーーーーーーーーーーッハッハッハッハッハ!!」



1「う……うげ…よくも…なか…ま…を…」ガシ…



VAVA「あぁ?しぶといな!ゴミが!!」グシャン!



1「ぶっ……」ガクッ…



VAVA「………本部へ、ミッションコンプリート。イレギュラー5体は破壊した。後始末を頼む」ピッ…



ティル「VAVA……さん。あなたって人は…!!」



VAVA「なんだ、生きていたのか?」



ティル「えぇ、あなたが暴れてくれたおかげで、ドサクサに紛れて逃げられたわ」



VAVA「まだ運はあったようだな」



ティル「私のことは見捨てても、何も文句はないわ。敵に捕まった私の責任だもの。しかし…!!」



ティル「何なのよ!この惨状は!?」



VAVA「惨状?」



ティル「綺麗な街が、あなたのせいで滅茶苦茶よ!!どうしてそんな酷いことができるの!?」



VAVA「逆だ。この程度の被害で済んで良かったと考えるんだな」



ティル「そんな理屈おかしいわ!!あなたの腕なら、もっと被害を押さえられたはずよ!!」





ゼロ「ティル、そいつに何を言っても無駄だ」





ティル「ゼロ!」



VAVA「ゼロ……クク、出番がなくて残念だったな」



ゼロ「あぁ、こちとら 誰かさんが騒ぎを起こすことはわかっていたからな。近辺の避難指示でこんなに遅刻しちまった」



VAVA「特A級が避難指示?そんなもの下級ハンターどもにやらせておけばいいのだ」



ゼロ「級など、ただのくくりに過ぎん。ハンターの仕事に上も下も無い」



VAVA「ハッ!きれい事を。何故 隊長がお前ら甘ちゃんコンビを重用するのか、理解できん」



ゼロ「男の嫉妬はみっともないぜ。VAVA」



VAVA「お前………この俺にケンカを売っているのか?」ウィン!



ゼロ「事実を言ったまでだ…!」ジャキン!



ティル「ふ、2人ともやめて!武器をしまうのよ!!」



VAVA「雑魚は黙ってろ!行くぞ!ゼロ!!」



ゼロ「ティル、下がっているんだ!!来い!イレギュラー野朗!!」




やめろ!!




バサァ………ヒュゴォオオオオオーーーーーーーーーーー!!





ゼロ「この風は…」



VAVA「ぐぉ!」ゴォ…!ビタン!!



ティル「あぁ…!イーグリード!!」



スタ…!



イーグリード「ティル!」



ティル「イーグリード…///」ひしっ…



ゼロ「たくっ…見てらんないぜ」



ティル「バカぁ……遅いよ…」ぽこぽこ!



イーグリード「ごめんごめん!」



ティル「ごめんで済んだらハンターはいらない!でしょ…?」



イーグリード「ははっ!でも………本当に無事で良かった。ティルが人質にとられていると聞いて、ここまですっ飛んできたんだ」



ティル「VAVAさんのおかげで……助かったのよ」



イーグリード「VAVAが……?」



ゼロ「おい、ティル…」



VAVA「イーグリードォォォ……!!!」



VAVA「人を吹っ飛ばしておいて、挨拶も無しとはいい度胸だな」スクッ…








イーグリード「すまない。ただ、お前とゼロが今にもケンカを始めそうだったからな。許してくれ」



ゼロ「謝ることないぜ、イーグリード。こいつはただ自分勝手に暴れていただけだ」



イーグリード「いいんだ。結果、ティルはこうして生きているんだから。ありがとう。VAVA」



VAVA「俺はイレギュラーを狩っていただけだ!!お前に礼を言われる筋合いなどない!」



イーグリード「これはけじめさ」



VAVA「…おめでたいヤツだ」



ティル「……痛ッ…」ピリッ…



VAVA「?」



イーグリード「ティル?……脚をケガしているじゃないか!」



ティル「かすり傷よ、心配しないで」



ゼロ「救護班の到着にはまだ時間がかかる。ここは、天空の貴公子様の出番だな」



イーグリード「そのようだ。ゼロ、駆けつけてくれてありがとな。エックスはどうした?」





VAVA「エックス…」ギリリ…ッ!




ゼロ「あぁ、あいつはいま避難所の子供たちの相手で大忙しなのさ」



イーグリード「ははははは!大したもんじゃないか。ガサツな先輩に優しい後輩か、あいつはきっと将来大物になるぜ」



ゼロ「だろうな。しかし、ガサツな先輩は余計だ。ほら、人前でいちゃついてないで、早く行けよ」



イーグリード「あぁ。ティル、楽にしていてくれ」ファサ…



ティル「うん…///」ぎゅ…



VAVA「一つ、忠告をしてやる」



ティル「え?」



イーグリード「VAVA…」



VAVA「甘さを棄てろ。さもなくば、いつか手痛いしっぺ返しを喰うぜ」



ティル「はい……了解しました…」



イーグリード「ティル…行こう」



バサァアアアア…!






ゼロ「…ガラでもないことをしたな」



VAVA「……ゼロ、お前との 決着 はいつか着けてやる」



ゼロ「いいぜ、いつでも来い。相手になってやる」



VAVA「ふん……」



ガシュン…ガシュン…



ゼローーーーー!!ゼロせんぱーーーーーーーーーーい!!



ゼロ「エックス!おーい!こっちだ、エックスー!」ノシ



VAVA「!」





エックス「ゼロー!」



タッタッタッ!



ガシュン…ガシュン…



エックス「お疲れさまです!」タッタッタッ!



VAVA「…」ガシュン…ガシュン…



ガシュン…ガシュン…




エックス「すみません。こんなに遅れてしまって…」



ゼロ「いいさ、お前はキチンと自分の仕事を全うしたんだ。お前のおかげで助かった人が何人もいる。自身を持てよ♪」



エックス「はい!先輩、よかったらこれ、食べませんか?」



ゼロ「キャラメルに…キャンデーに…おいおい、俺は子供じゃないぞ?」



エックス「子供たちがあげるって言うから、どうしようかと思って…」



ゼロ「ははは!遊んでくれたお前に、お礼がしたかったんだよ。きっと。よし!帰ろうぜエックス!!キャンデー舐めながらな!」



エックス「はい!」



ガシュン…ガシュン…



VAVA「…」ギヂヂヂッ!








VAVA「エックス」




VAVA「何故お前なんだ?」




VAVA「チカラもないのに、何故お前が皆に慕われるんだ?」




VAVA「どうしてなんだ!?」




VAVA「エックス!」








VAVA「戦ったのは俺だ!!イレギュラーを殲滅したのは俺だ!!」








VAVA「お前はその後処理をしただけだろう?こんなこと人間にも出来ることだ!!!」






VAVA「真に称えられるのは俺だ!!」




VAVA「何故だ!?どうしていつもお前が選ばれる!!」






VAVA「エックス、エックス、エックス、エックス、エックス、エックス、エックス、エックス、エックス……!!」








RE BOOT







横須賀鎮守府



医務室



ガバァッ!



VAVA「エックスゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーッ!!!!!」




きゃあーーーーーーー!?




VAVA「…」ハッ!



VAVA「ここは……そうだ、あの時、俺は廊下で…ん?」



ギュウウウウウ!!



五月雨「提督!!よかった!!気がついたんですね!!!!」スリスリ!



VAVA「うぉ………お前ら…俺は、どれほど眠っていたんだ?」



大淀「発見から十日です」



VAVA「十日だと!?」



扶桑「提督、お体のほうは……」



VAVA「扶桑……心配ない。少し疲労が溜まっていただけだ」



天龍「ホント、冷や冷やさせんなよな」



VAVA「天龍…」



天龍「俺たちの提督は、お前しかいねーんだからよ!」



VAVA「…あぁ……そうだな」



大淀「全員に通告!提督が目を覚ましました!繰り返します!提督が目を覚ましました!!」ガチャ!




それから二時間ほどたって



執務室



VAVA『何故俺は意識を失ったんだ…?いや、今はそんなことより、この十日間での周囲の変化を知らなければならん。深海のやつらも気になる…』



VAVA「演習だ」



大淀「えぇ!?」



五月雨「提督、もう少し休んだほうがいいのでは…?」



VAVA「駄目だ。十日も無駄にしたんだ。お前達がたるんでないか確かめてやる」



コツコツ…



大淀「ですが…皆のさっきの様子を見たでしょう?皆提督のことを心配して、お祈りしていた子もいたほどなんですよ。今日は休んで、業務は明日から始めましょう!」



VAVA「俺の気が済まん!今すぐに第一、第二艦隊の連中を呼び戻せ!」ガタ!



ドタタタタ!ガチャ!!



那珂「おっはようございまーーーーす!」ニッコリ!



VAVA「うぉッ!誰だお前は!?」ウィン!ガチャリ!!



那珂「提督!お初にお目にかかりますね!艦隊のアイドルぅ、那珂ちゃんだよー!」



VAVA「那珂…?俺が眠っている間に着任したのか?」



大淀「はい、彼女達のおかげで、第三艦隊も解放されましたよ」



VAVA「彼女達だと?」



大淀「ふふふ♪五月雨ちゃん、漣ちゃん、黒潮ちゃん…他にも協力してくれた子が沢山いて、この十日間、絶えず任務をこなしていたんですよ」



VAVA「そうか……よくやってくれたな」


五月雨「えへへ…///」



コツコツ…



神通「那珂ちゃん…ドアはもっとゆっくり…あ……」



VAVA「…」じー…



神通「あの…!提督、おはようございます。川内型 軽巡洋艦、神通です。どうか、姉妹共々よろしくお願いします」



VAVA「川内…?お前が川内の妹だというのか?」



神通「あ、はい。川内姉さんとは、もう会ってお話しをしました」



VAVA「こいつは?」



那珂「んもぅ!こいつ、じゃなくて!那・珂・ちゃ・ん♪だよー!よっろしくぅ!」きらりん!



VAVA「……姉妹か?」



五月雨「あ、そうだ!提督、まだ後輩さんたちの歓迎会をしてないんです。一緒にやりましょう!」



大淀『良いわ!五月雨ちゃん!!提督は意外と力押しに弱い!このまま、休んでもらえば…』



VAVA「演習の後からでも遅くは無いだろう」



大淀「あら…」ガク!



五月雨「提督…」



ギィィィ…



「ふふふ……話に違わぬ提督だ。猛々しくていいじゃないか」



VAVA「…今度は誰だ?」



「しかし、休養を取らないというのはいかんな。体調を万全に保つのも軍人の義務だ。それが守れぬというのなら…」



ガシ!



VAVA「!?」



グィイイイイ!!クルッ…フワァ……!



「私が守らせてやろう!!」



VAVA「な、何をする!?」



那珂「あー!いつの間にか執務室が模様替えされて、布団が敷いてあるぅ!?」



神通「さすが、ビッグセブンの一角…」



ピターーーン!



「一丁あがりだ。提督、今は休め」ファサ…テキパキ…



VAVA「……やるな、見事な投げだ。あの短い間に、俺を布団に寝かせるとはな…」



「姫殺しの英雄に褒められるとは、光栄だ」



VAVA「名はなんと言う?」



「おぉ!よくぞ聞いてくれた。私は 八八艦隊計画の第一号艦として生まれた、長門型のネームシップ。世界のビッグセブンが一人…」



長門「戦艦 長門だ。提督、これからよろしく頼む」



VAVA「長門か……面白いヤツが来たな」



五月雨「提督、休んで…くれますか?」



VAVA「…」



VAVA「明日の朝までだ…いいな?」ゴソ…



五月雨「はい!ありがとうございます♪」



大淀「よかった…これでまた鎮守府も安定して…あ゛!?……そう言えば…もう一人………」




ひょこ!





赤城「大淀さん、夕方のごはん はまだですか?あと3時間ほどで、晩ごはん になってしまうのですが…」チンチーン!





大淀「食事は一日三回ですッ!!」




その日の夜



長門「さて、そろそろここにも慣れてきたしな。提督がやっていたという見回りを、代わりにやってやろう」



ガチャ…ズンズン…





しばらく歩き回って…




長門「うーーむ!この鎮守府は本当にいいところだな。何より設備が充実している」



長門「ん…?体育館に明かりがついている…誰かいるのか?」



体育館



ゴゴゴ…チラッ…



川内「ふん!はっ!!せい!」バッバッバッ!



長門「おぉ…!!川内のやつ…寝坊ばかりして、だらしない印象があったが…影でこんな努力をしていたのか…!」うるる…!



長門「よし…!私も訓練に付き合ってやろう…!」



ガーーー!バン!



長門「たのもーーーー!」




川内「むっ……!」ギラン…!




川内「くだものッ!!」シュシュシュ!





長門「きゃあ!」



カカカッ!



川内「あれ?…長門?」



長門「そ、それを言うなら曲者(くせもの)だ…」



川内「あはは…そうだった。で、何か用?」



長門「く…訓練の手伝いをしようと思って……とりあえず、この夜偵を抜いてくれないか…?服に刺さっていて、身動きがとれん…」ぷるぷる…



川内「あ!ごめん、今取るね!」




数分後…




川内「私に稽古をつけてくれるの?」



長門「そうだ、ドン!ときてかまわんぞ」



川内「なるほど…わかったよ」



長門「よしこい!」バッ!



川内「…」ペコリ…



長門「?」



川内「ドーモ、ナガト=サン。センダイです」ビッ…



長門「…何だそれは?」



川内「ひゅ~……なんだぁ、そんな格好してるからてっきり……」



長門「??」



川内「ごめん、やっぱやめとくよ。稽古になんないや。おやすみ~~」にへら…ノシ



長門「あ…?…あぁ、そうか。お休み…?」ノシ




一方その頃



工廠



トンカン!バチチチチチ!



明石「夕張ちゃん、そっち押さえてて」



夕張「はい!」



コンコン!



明石「提督も無事に意識を取り戻したらしいし…!私達の十日間は無駄じゃなかったってことね!」パパウパウ!



夕張「えぇ、あと少しで完成です!!」シュゴォォオ!



ガリガリガリ!



明石「……倒れた提督が持っていた謎の金属……これは提督からのメッセージ!」ザクザク!



夕張「普通、こんなものを持って歩きませんからね。さらに、提督がかいたという設計図のプランに、これとよく似た金属が描かれていた…間違いないです!」ドムドム!



明石「夕張ちゃんがいてくれてよかったわ。私一人じゃとても完成できそうになかったもの」メラメラ!



夕張「私だってそうですよ!こんなプラン、明石さん無しで完成は不可能ですよ」バギバギ!



明石「ありがとう!!よーし!ラストスパートよ!」チュゴォーン!



夕張「了解です!」モォキィン!




翌朝



ガチャ!



大淀「提督、おはようございます」


五月雨「おはようございます!提督、今朝のご気分はいかがですか?」



VAVA「良好だ」



大淀「では、今日の点呼を始めますね」



VAVA「うむ」



VAVA『何時間もただ横たわっていただけだからな……少し堪えたぜ』


工廠



ピカーン!パァアアアアアアアア!



明石「出来た……体表面に、薄く硬い氷を纏うことが……できるようになる…鎧!!」



夕張「この冷たさ、この強度……申し分ないです!!はぁはぁ…完璧です…」



明石「これで、提督の防御力は今までの2倍以上になるはず…」



ジリリリリリリリリリッ!!



夕張「あ、点呼です…」



明石「完成間近だったから……張り切りすぎたかもね…ちょっと眠りたい…けど」



夕張「行きますか」



明石「うん。ごめんね夕張ちゃん。別に作っているものがあったのに、十日もこっちを手伝わせちゃって」



夕張「いいですって。だって…結局は提督のための、開発なんですから!」



明石「そうね、行きましょう!」



フラフラ…




ズシ…



明石「…あ~」



夕張「頭が重い~…」



明石「工廠と執務室はかなり離れてるからね~」



夕張「…それ、持っていく事はないんじゃないですか?」



明石「駄目よ。置きっ放しになんてしておけない。これは提督のものなんだから」



夕張「でも、点呼終わってから提督に工廠へ来てもらえばよかったのでは?」



明石「まぁ、いいじゃない!提督のため提督のため♪」



夕張「あはは、負けませんよ~?私だって提督のこと狙ってるんですから!」



明石「私も負けない!けど、提督は色気の無い人だから…」



夕張「うっ…確かに……なんというか、異性に対する欲というか、いやらしさがまったく感じられませんね」



明石「純粋なのよ、きっと。そこが逆に尽くしてあげたくなっちゃうというか……」



夕張「あ~わかります。すごく強いけど…どこか影があるような、それでいて優しいところもあったりして…」



明石「はぁ……///」


夕張「はぁ……///」



執務室




赤城「37番!一航戦!!赤城!!!寝ます!!!!」




VAVA「寝るな」




大淀「以上で終わりなんですけど…おかしいですね」



VAVA「川内、那珂、神通、長門がいないな」



翔鶴「新人が、4人中1人しかこないなんて…うーん…」



北上「まぁ夜戦バカが居ないのはいつものことだけどね~」



天龍「にしてもよぉ。姉妹揃って寝坊たぁいい度胸だよなぁ。俺が代わりにぶっとばしてきてやろうか?」



曙「クソサボりね!」



霞「でも、長門さんまで欠席だなんて…」



あきつ丸「……何かが、あったのでは?あの厳格な長門殿が、無断欠席などするわけがないであります」



満潮「可能性は十分にあるわね」



黒潮「まっさかぁ!こんな朝っぱらからナニが起きるねん?」



イク「ナニ? ナニ って何なのぉ?」



イムヤ「やめなさいってば」ぺちん!



イク「あぁん!」ビクンッ!



ドガアアアアアアン!!!




!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?





ざわざわ!!!!



大淀「爆発音!?」



五月雨「どこから!?」



ゴーヤ「きゃーっ!イムヤがイクのお尻を叩いたら、爆発したでち!!」ビクビク!



まるゆ「怖いですーーーーーー!!!!」ばたばた!



イムヤ「ち、ちが!?私、軽く叩いただけよ!?」



漣「なんだってー。あー、きっとイクちゃんのお尻に連動してどこかが爆発したんだー」(適当)



イク「痛いのー!」しくしく!



ハチ「違います!!提督、工廠のほうで爆発です。確かに工廠のあるほうから音がしました」



山城「そう…?もっと遠くの爆発じゃない?」



扶桑「私は、倉庫から聞こえたような…」



天龍「きっと敵襲だ!!迎え撃つぞ!!」



大淀「み、みんな落ち着いて!ここには火薬も燃料も沢山あるわ!爆発が起きても不思議はないはずよ!!とにかく原因を調べるから…!」



青葉「スクープはどこですか!?」



やいのやいの!わーーーわーーー!



VAVA「黙れ」



きゃーーー!きゃーーー!わーーー!



VAVA「…」





VAVA「黙れッ!!」




ピタァ…!シーーーン……




VAVA「二度も言わせるな」




シーーーン……




VAVA「今の爆発は、ハチの言うとおり工廠のほうから音がした。原因は俺が調べてくる。お前達は俺の指示があるまで自室を動くな。わかったか?」



了解!!!



VAVA「解散」



ザッ!バババーーーーーッ!ドタドタ……!



VAVA「何事もなければいいがな」ウィン…!



ガシュン!ガシュン!ガシュン!





通路



VAVA「これは…爆発以外の跡もあるな…砲弾か?」



ガシュン!ガシュン!



VAVA「なっ……明石!!夕張!!」



ガシュ!ガシュ!ガシュ!……ダキッ…!



明石「…」大破 グッタリ…



夕張「…」中破 スーン…



VAVA「何があった!?この有様はなんだ!目を覚ませ!!」



明石「…」


夕張「…」



VAVA「起きろ!!頼む!!起きてくれ!!!」




夕張「ぐむ……ぅーーん…」


明石「ぁ……ていとく…」



VAVA「っ!……もう大丈夫だ。明石、夕張、ここには俺が…俺がいるぞ!」



明石「ゆ……ゆーばり…ちゃんは…」



夕張「はっ……!わ、私は大丈夫です!!」ガバッ!



明石「ょ…かった…てーとく……鎧を…早く…」



VAVA「何だ…?」



明石「私達は……平気…です。……それより、早く……鎧を…とりかえして……」



VAVA「鎧……そうか。あのプラン……完成したんだな」



明石「うん……」



夕張「明石さん……提督!私達を襲った侵入者は、そこの窓を割って正面海域へ逃げました!!敵を…追ってください!!細かい話しは後です!」



VAVA「…わかった」スク!



夕張「既に川内さん達も敵を追っていきましたーーー!提督ーー!川内さん達を助けてあげてください!!」



ガシュ!ガシュ!ガシュ!



時は、少し遡る



川内の部屋



川内「ぐ~…」



グォン…



川内「んっ!?」クワ!



川内『この気配は………!?』



川内「マスク!マスク……!!」



ガシッ!チャキ!!



川内「夜戦仮面!!とぅ!!!」〔夜|戦〕



ヒュン…!



川内「まさか、同業者がくるとはね…!」しゅったったったった!





通路



明石「はぁ…///って!急がなきゃ、点呼もう点呼始まっちゃう」



夕張「はいぃ!」



点呼 ハ……行カナクテ イイデスヨ……



明石「そんな!駄目よ。提督が心配しちゃうでしょう!?」



夕張「えぇ!?私、何も言ってませんけど?」



明石「え…?じゃあ、今のは誰が…」



夕張「さぁ…?空耳とかでは…」



フフフフフ……



明石「あ!この声だわ!!今度はハッキリ聞こえる!」



夕張「誰です!」



ムムム……誰 ト 聞カレテハ 仕方 ガ 無イ。答エテ アゲル ガ 世 ノ 情ケ…



明石「……?」



ペリ…ペリリリリ…!



夕張「あ、明石さん…壁が!?めくれあがってます!」



バーーーン!シュッ……スタン…



ネ級「…」ニンニン





明石「その容姿……!深海棲艦!!」



ネ級「イカニモ…」グォン…ォン…



夕張「すごい気迫だわ…」ゴクリ…



ネ級「…」パン!



明石「わ…私、戦いは……」タジ…



夕張「明石さん!下がってください。ここは私が!!艤装はないけど、副砲ぐらいならあります!」ガチャリ!



ネ級「…」ペコォ~!



明石「?」


夕張「?」



ネ級「ドーモ、はじめまして。重巡 ネ級 です」



明石「あ、どうもご丁寧に。明石です」ペコリ…



夕張「重巡なんだ…おぉ…いい魚雷///あ!あの…夕張です」ペコリ…



ペコ~~~~~~~……………





ネ級「……サテ。ア…………ドウゾ。面 ヲ アゲテ 下サイ」スッ…



明石「は、はい」スッ…


夕張「すみません…」スッ…



ネ級「イエ、コチラコソ……サテ、突然 ニ 訪レタ 深海棲艦 トノ 邂逅 ニ、サゾ 驚カレテイル コト デショウ」



明石「はい…」



ネ級「ドーカ、ゴ安心下サイ。私 ハ 戦イ ニ 来タノ デハ ナイノデス」



夕張「え?じゃあ、なんのために…」



ネ級「工作艦 明石=サン。アナタ ニ オネガイ ガ アッテ、私 ハ 来タノデス」



明石「お願い?」



ネ級「エェ、ソレサエ 聞キ 入レテ 下サレバ、私 スグ ニ デモ ドロン シマス故」



夕張「明石さん……気をつけたほうがいいですよ…話しかけてくる深海棲艦なんて、聞いたことありません……」ごにょ…



明石「うん……それで、お願いってなんですか?」



ネ級「ハイ……ソレハ」



ネ級「アナタ ガ 造ッタ ソノ鎧 ヲ、暫シ ノ 間 預カラセテ 頂キタイ ノ デス」ピッ!



夕張「!?」



明石「な………」



ネ級「オネガイ シマス。私 モ 命令サレテイル 身。手ブラ デハ 帰レナイノデス」



明石「そんなの知りません!これは、私が愛情込めてつくったものです!」



ネ級「ソコ ヲ ナントカ……コノ通リ!ネネ、コノトーーーリ!!オネガイ シマス!」ペタァ!



夕張「うわぁ……土下座までするなんて…」



明石「駄目なものは駄目です!渡すわけにはいきません!!」



ネ級「渡ス ノ デハナク、預ケテ 欲シイ ノ デス。必ズ オ返シ シマスカラ」



明石「絶対にダメ!!」



ネ級「ソウデスカ……コンナニ 頼ンデモ、駄目 デスカ………ナラバ…」



明石「!」



ネ級「御免!」ギラリ!パァァァァ!!!



夕張「あかしさ…」ググ…



夕張『か、体が…動かない!?』



明石「う…!」ピタァ…



ネ級「コーユー 手荒 ナ 真似 ハ、私 ノ 美学 ニ 反スルノデ シタクハ ナカッタノ デスガ、止ムヲ得ナイ」



ネ級「コレゾ、深海流 油渇キ ノ 術!コノ 術 ヲ カケラレタ 者 ハ、燃料 ガ ゼロ トナリ、行動不能 ニ 陥ッテ シマウノダ!!」



ネ級「因ミニ 命ニハ 何 ノ 影響モ ナイノデ 安心」ニッコリ!




明石『なんですって……!?そんなことが……駄目…これは絶対に渡せない!!!』ぎゅ!



ネ級「説明 ガ 終ワッタ トコロ デ、ソノ 鎧。預カラセテ 頂キマス!」



ネ級「カァツ!」



キィィィイイイイイン!



明石「うぅ……」



夕張「くぅ……」



ネ級「ネ……恨マナイデ 下サイネ」ヌゥ…




3<ひゅるり~るり~~~♪




ネ級「口笛……何奴!?」バッ…



パァン!



ネ級「!?」



川内「…」ペコリ…



川内「ドーモ、はじめまして。夜戦仮面です」



ネ級「ナニッ!?夜戦仮面 ダト!!」



ネ級「クッ……ン…」スゥ…



ネ級「ドーモ、夜戦仮面=サン。重巡 ネ級です」ペコリ…



ネ級「…」



川内「…」



スゥ…



ネ級「マサカ……コンナ所 デ 大物 ニ 出クワス トハ…!姫 ヲ 倒シタ 提督 以外 ハ、クズ バカリ ト 聞イテイタガ…」



川内「取りあえず、それを返せ」



ネ級「オット断ル。返シタ トコロ デ、相手 ハ 冷酷 ニシテ 無慈悲 ト 謳ワレル 夜戦仮面。身ノ安全 ハ 期待 出来ナイ」



川内「そうか。ならば是非も無し」パチンッ!



ゴゴゴゴゴ…!



ネ級「ナンダト……上カ…!イヤ…下!?」



両方だ!!



バゴォ!にゅるん…



那珂「床の中からこんにちは!夜戦芸者 現場 到着ぅ!」



ネ級「夜戦芸者!?」



ドドォ…!スタン!



神通「夜戦侍…推参ッ!」



ネ級「夜戦侍…ナント……コレハ驚イタ…!!」



川内「お前が強そうだったからな。こっちは3人でやらせてもらう」





ネ級「ヌヌ……ドーモ、夜戦ゲイ…」ササ…



那珂「残念だけど、私達は艦娘忍者じゃない!挨拶はいらないよ!」



神通「さぁ、その鎧を置いてどこへでも行きなさい」



那珂「じゃないとボッコボコなんだから!」



ネ級「………私 ハ 忍ダ。勝テナイ 戦イ ハ セヌ」



川内「だと思った。逃がさん!」



ネ級「多勢 ニ 無勢!ナントシテモ ココ ハ 退カセテ 貰ウ!!」



長門「そこまでだー!」ダッダッダ!



!?!?!?!?!?!?




川内『長門!?ふ、ふたりとも!早着替え&マスク外して!!』



神通『了解』



那珂『わわ…!ブラ付け忘れてきちゃったぁ!』



川内『おバカ!早く!!』



ババッ!



長門「ふっふっふ!この戦艦 長門のいる鎮守府へ侵入とは、命知らずな奴も居たものだ」



ネ級『誰!?イヤ………アノ 装束、威風堂々 ト シタ 態度…キット、名ノ アル 艦娘忍者 ニ 違イナイ!!ソノ 上 戦艦 ダト……艦娘、オソルベシ!!』



ネ級「ド…ドーモ、はじめまして。長門=サン。重巡 ネ級です」ペコリ…



長門『なんだ…?これは川内がやってきたやつ…深海棲艦までやるとは……そうか!これは今の流行の挨拶なんだな!では、私も流行の波に乗らなければ!!』



長門「どもー、ネ級さん。ビッグセブンです」ペコ!



ネ級「ナ!?」



ネ級『ビッグセブン!?ナンダソレ!今、戦艦 ナガト ッテ 確カニ…クソ!!謀ラレタ!間違イナイ……!』



長門『ふふん♪どうやらあまりにインパクトの有る挨拶だったんで、驚いてるな?それはそうだ。なんたって ビッグセブン だからな!』えこー♪



ネ級『……コ、コイツ ハ エース ダ…ッ!!恐ラク ハ 夜戦仮面 以上ノ!』たじたじ…



長門「さぁ深海棲艦よ!私と戦うことを恐れぬのなら……」



ネ級「ウ…」



長門「かかってこいやぁ!」わぁー!



長門『決まった…………私の完全勝利だ』にんまり♪



ネ級『カ……完全 ニ 先手 ヲ 取ラレタ!!最早、長居 ハ 死 ヲ 意味スル!!』




長門「…おや?そこにいるのは…」



川内「長門!」



長門「おお!川内!それに神通、那珂!!」



神通「長門さん。今は敵を倒すことが先決です…」カチャ…



長門「その通りだ!よぅし!」



那珂「いっくよー!」





ネ級「逃ゲル!」ダダダー!





川内「逃がさないっていったはずよ!!これでもくら…」シャ!



長門「馬鹿め!おめおめと逃亡を許す長門ではない!!」ガシャコン!



神通「え…!?長門さん、ここでその主砲は…!」



長門「大丈夫だ!必ず当てるから!!」ジジジジ……!



那珂「じゃなくて副砲とか……きゃー!ふ、ふせてぇ!!」




ムクッ……



夕張「うーん…頭痛い……あ、川内さんだ」



明石「ふぅあ……あれ…!鎧が!?」



長門「てーーーーッ!!」バウゥッ!!



ネ級「ウワァ!?ト 見セカケテ ブリッジ 回避!!」スカッ!




ひゅ~~~~…カッ!




ドガァァァアアアアアアアアアン!!




夕張「ふぎゃああああ!」中破



明石「ぐえ!…………」大破





長門「外れた!?」ハッ!



川内「避けられたの!追うよ!!」



神通「はい!」



那珂「OK!」



明石「…」ガク…



夕張「うぐぐ……一体何が……あれは、せんだいさ……ん……たち…うっ…」


そして、今に至る



鎮守府正面海域



ガシュッ!ガシュッ!……バシャ!バシャ!



VAVA「随分遠くまで逃げているな…海面の移動は疲れるってのに…!」



VAVA「ん…那珂!神通!!」



神通「あ…提督!面目ないです……追いかけている途中、敵の置いた罠にかかって、負傷してしまいました…」



那珂「川内ちゃんと長門さんはこのまま進んでいったよ!」



VAVA「わかった。移動は……無理そうだな」ピッ!



VAVA「大淀、今度は俺が今立っている座標に、救助隊を派遣しろ。編成はお前に任せる。対象は神通と那珂の二名だ」



大淀(了解)



VAVA「じきに救助隊が来る。もう少し、ここで待っていろ」



神通「了解しました。提督、気をつけてください…相手は、特殊な技能を持っているようです…」



那珂「えーと…そう!ニンジャってやつ?」



VAVA「心配するな。忍の相手をするのは初めてじゃない。じゃあな!」ガッガッガ!



神通「……初めてじゃ…ない?」



那珂「神通ちゃん。私たち、いいトコに来たかもね!」



神通「そうね。でも……不覚だわ。姉さん以外のニンジャに遅れをとったなんて…サムライ失格です……」ゴロ…パシャ…



那珂「だいじょうぶ!ちょっとブランクがあっただけだよ!あ~!疲れた…LIVEした~~い!!」ゴロン!





川内「ふんはぁ!!」カイーン!



ネ級「ゼイヤァ!!」キィン!



川内「きぃぇえええええええええええええい!!」ジゴクヅキ!



ネ級「ナンノォ!!」ウケナガシ!



ネ級「クゥオオオオオオオオオオオオオ!!」カカトートシ!



川内「さぁああああああああああああああ!!」ハイキック!



バギィッ!



川内「く……この姿のままじゃ…!」



ネ級「ドーシマシタ?サッキ ハ 本気 ダッタノニ、今 ハ 力 ヲ 抑エテイル……ナメプ カー!?」



川内「ぐぎぎ…!」



長門「えーっとえーっと…んもー!……おい!あんまり動かないでくれ!狙いがつけられん!!」



川内『長門の前で、カイニ パワー を使うわけにはいかない!!邪魔だな!!全く!!』



長門「…む!照準…よし!ってーーー!」バァン!!



ネ級「クッ……セッカク 夜戦仮面 ト 真剣 ナル 勝負 ヲ シテイル ト 言ウノニ!!……アレ、ソウ言エバ…夜戦仮面=サン。顔ガ…」



川内「あぁ……仮面?来る途中で落としたのよ!!はぁーー!!」ゴォ!



ネ級「フゥン!……ナルホド。ソウイウ 事デスカ」スカ!



川内「?」



ネ級「アナタ ガ 本気 ヲ 出セナイノハ、アノ デクノボー ガ イルカラデショウ?」



川内「!!」



ネ級「ヤハリ。最初 ハ アノ 戦艦ニモ 警戒 シテ イマシタガ、何テコトハ無イ。追ッテクル 間ニ 十分観察デキタ。アイツ ハ 弱イ。ナラバ!!」



ヒュン…!



川内「しまった!!長門、逃げて!!」



ネ級「オ邪魔虫メ!!消エロ!!」



長門「おぉ、そっちから来てくれたか。これは助かった」



ネ級「アホ ガ!パワー シカ 能 ノ 無イ 戦艦ナド、恐ルル ニ 足ラズ!!沈メテヤルゥー!」



フォン………パシ…!



ネ級「!?」


長門「この長門が………パワーしか能が無いだと?」



グルンッ!



ネ級「ナ、ナンダ!?体 ニ チカラ ガ 入ラナイ…柔術カ!」



長門「冗談ではない!!」



ビタァン!



ネ級「ゲホォッ!!」



長門「ビッグセブンの名は伊達ではない!!この長門の武器は、火力でもなければ速力でもない!!馬力なんてもってのほかだ!!」



ネ級「コ…コイツ…!本当 ニ 強カッタノカ……見誤ッテシマッタァ…」プルプル…



長門「いいか!この長門の本当の武器は………洗練された戦闘技能だ!」ドン!



川内「か…かっこいい」



ネ級「ニン!」シュッタァ!



長門「ふっ!」スカ!



ネ級「ハァ…ハァ………長門=サン。アナタ ヲ 見縊ッタコト ヲ 謝罪シマス。シカシ、肝心 ナ 事 ヲ 忘レテマスヨ」



長門「何?」



ネ級「私 ノ 目的 ハ、コノ 鎧 ヲ 持ッテ 逃ゲルダケデスカラ!!」



長門「待て!」



川内「させない!」



ネ級「生憎 ト、本気 ヲ ダシタ 私 ニ アナタ 方 ハ 追イツケナイ!勝負デハ、負ケタ ガ 戦イ デハ 私 ノ 勝チダ!!」



ドゥン!ドゥン!



ネ級「ウギャアアア!?グフォ……ダ、誰ダ…」



VAVA「…」



ネ級「……ソウカ。アナタ ガ 泊地様 ヲ 倒シタ ト イウ…」



長門「提督!」



川内「もう追いつくなんて、さっすがぁ」



VAVA「下がってろ」



長門「命令とあらば」



川内「うん」



VAVA「ソレを置いて失せろ。さもなくば殺すぞ」



ネ級「ドーモ、はじめm…」



バン!シュゥ……



ネ級「クヒ……」



VAVA「次は艤装でなく脳天に当てる」



ネ級『強イナ……ドウヤラ…ナメプ ヲ シテイタ ノハ 私 ノ ヨウダ。最初 カラ 本気 ヲ 出シテイレバ……コンナ コト ニハ』



VAVA「早くしろ。俺は気が短いんだよ」



ネ級「撃テ。生恥 ハ 晒シタクナイ」パチ…



VAVA「潔いな」ウィン…



ザバァ!



VAVA「……深海魚どもか!」バババババンッ!!



ギャアアアアアア!!



長門「水中に潜んでいたのか!?川内、援護だ!…何が生恥だ!卑怯者!!」ドォン!



川内「承知ぃ!!無駄よ!ヤツに卑怯は褒め言葉だよ!!」ドンドン!



バァアアアアアアアアアアアア……!



ネ級「スマヌ……コレ モ 我 ガ 主 ノ 為…」ヒュン…!



VAVA「…ちっ」



プスン…プスン……



VAVA「逃げられた」



長門「追撃はどうする?」



川内「まだ、遠くには行ってないと思うけど…」



VAVA「必要ない。明石には悪いが、今は諦めるしかねぇ。いずれ取り返すがな」



長門「そうか……さっきの駆逐艦クラスの群れから、妙に殺気というか…只ならぬものを感じた」



川内「3人じゃあ無理……覚悟を決めたやつは、手強いからね」



VAVA「撤収だ」



了解!



バシャ…バシャ…



ネ級「モウ少シ…モウ少シダ……」ゼェゼェ…



「アラ、ソンナ ニ 急イデ……何処行クノ?」



ネ級「アナタ ハ!?………何故 コノ ヨウナ 所ニ?」



ネ級『コノ 私 ガ 気配 サエ 掴メナカッタ…!』



「私 ガ 何処 ニ イヨウト、私 ノ 自由 ジャナァイ」



ネ級「ココ ハ 我 ガ 主 ノ 領海 ノ ハズ……アナタ ト イエド 勝手 ハ 許サレマセヌ!」



「ネェ、私…質問シタワヨネ?ドウシテ答エナイノ?」



ネ級「ハグラカサ ナイデ 頂キタイ!!アナタ ハ、自分 ガ シタ コト ノ 重大 サ ヲ 理解シテイナイ! コノ コト ハ 主 ニ 伝エ……グッ………ムン…グホ…」ジタバタ!!



ギリリリリリリリ……



飛行場「ニンジャ ノ クセニ 五月蝿イワネェ……モウイイワ。コレ、貰ッテイク カラ」ゴソソ…



ネ級「アーーーッ!?ソノ 鎧 ハ 私 ガ……!オ待チクダサイ!ソレダケハ!!」



飛行場「良シット!ア、オチビ チャン ニ、宜シク言ッテ オイテネー?勝手 ナ 真似 ハ スルナ。ト」



ネ級「ナ…!ウワアアア!?」グググ…



飛行場「サァ、疲レタ デショウ?私 ガ 送ッテ アゲルワ。エート、ココカラ ダト コッチ ノ 方角 ヘ 1Km弱 ッテ トコロ カシラ?」ズィ…!



ネ級「ヤメテエエエエ!?」



飛行場「ジャアネ♪」



ブン!



ネ級「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…………」キラーン…



飛行場「サテト、帰リマショ」ぴょんぴょん♪




執務室



…………



VAVA「という訳だ」



五月雨「なるほど……これからは、鎮守府の警備も強化しなくてはいけませんね」



大淀「そうね……海の上で戦うことばかりで、攻められた時の訓練はしてこなかったわ」カキカキ…



VAVA「今回の騒動は、ある意味良い教訓になったかも知れんな」



大淀「そうですね。被害もそこまで重大ではないですし」



VAVA「入渠しているやつらはどうだ?」



大淀「先の戦闘に出た、川内、神通、那珂、長門は、軽傷です…が、明石、夕張の損傷は甚大です。復帰には少々時間がかかるかと」



VAVA「明石は、何番ドックに居る?」




大淀「………4番ドックです」



VAVA「そうか。五月雨、取りあえずこの事を全員に伝えておけ」



五月雨「明石さんが4番ドックにいるってことですか?」



VAVA「違う。先ほどの戦闘報告をだ」



五月雨「は!?失礼しました!では、早速いってきます!!」ガチャ!



VAVA「…」スク…



大淀「提督……どちらへ?」



VAVA「見回りだ」ガチャ…



大淀「そうですか…では、私は今後のスケジュールを整理してますね!」



VAVA「苦労をかけるな」



大淀「いえ、仕事ですから!」



VAVA「無理はするなよ。休みたいときは気軽に言え」



大淀「わかりました。では、いってらっしゃい」



VAVA「いってくる………ありがとよ」



ガシュン……ガシュン…





入居ドック



「すごいねー 明石さんのそばにずっと座ったままだ。もう夜遅いのに…」



「あかしんのことがしんぱいなんだよ~…ふわぁ…ねる~…zzz」




VAVA「チビども、ここで寝てもいいが、毛布はちゃんと体の下に敷いて寝ろ」




「あ~~い。かけぶとん と タオルケット が 上ね~~」ぐぅ…zzz



VAVA「…」ストン…




明石「すー…」




VAVA「…」



VAVA「……俺だけが戦えば、明石も…天龍も…皆が傷つかずに済む……ここをもっと安全な基地にすれば…」ぶつぶつ…



VAVA「いや…では、艦娘の存在理由はどうなる?……俺もあいつらも、似た者同士だ…」




VAVA「闘うためのみに 生まれた 擬似生命体だからな・・・・」






明石「んんん……むにゃ…」ぱち…むく…



VAVA「明石…!」



明石「ん~…夢かぁ…?あー、てーとくがいるぅ…」む~…



VAVA「明石、よくや……な、なに!?」



ぎゅ~~~…!



明石「夢ならいいよねぇ…」うつらうつら…



VAVA「何を言ってる!?」



明石「ちゅ~~~…♡」 3



VAVA「!?」



VAVA「寝ぼけるな!!」ガシッ!///



→ ムギュ! ←



明石「ぶにゅ……は…はれ?わらひ何を………はっ!?ひぇーとく!!」



バッ!ササーーッ!!



明石「な、なんですか提督!?私の顔を鷲掴みにして!………はっ!外は真っ暗……まさか!」キラ…!



VAVA「…」



明石「よ…………夜這い…ですか…?あの………は、初物ですので、御期待に沿えるかどうか…///」キラキラ…♡



VAVA「…」スク…



ガシュン………ガシュン…………ガチャ…パタム……



明石「あれ…て、ていとくー!?…行っちゃった……?」ぽつーん…



翌日



大淀「…以上です」



VAVA「珍しく全員揃っているようだな。これからの方針としてだが、今までと変わらない」



VAVA「だが、いつ巨大な敵が現れるかわからん。演習は今まで以上に厳しくやるつもりだ」



VAVA「何か、質問があるヤツはいるか?」



翔鶴「提督…あの」



VAVA「どうした翔鶴」



翔鶴「何か…いつもより、私たちとの距離が遠くないですか?」



明石「…///」テレテレ…



VAVA「いつも通りだ。他、何かあるか?」



那珂「はーーい!」



VAVA「何だ」



那珂「鎮守府の施設は、どこでも自由に使っていいんですか?」



VAVA「問題さえ起こさなければかまわん」



那珂「わかりました!ありがとー!!音楽室~~♪」



VAVA「他は…ないようだな。この後1時間後に演習を行うぞ。解散」



はーい!ぞろぞろ…




工廠




明石「私ったら…昨日はホントに失敗しちゃったなぁ…」トンカン!



明石「鎧は奪われる、提督に はしたないことを言う…」



明石「勘違いとはいえ……嫌われたよね…絶対…」グイ…



明石「もしかしたら、クビになるかも……あ、届かない…もう!」ぴょんこ!ぴょんこ!




ガチャ……ガシュン…ガシュン…




明石「あ…」ピタ…ストン…



VAVA「邪魔するぞ」



明石「提督!お疲れ様です!!何か、御用でしょうか?」バッ!



VAVA「敬礼などいらん」グイ…!



明石「……すみません」



VAVA「この箱の上だな?」



明石「そ、そうです!ありがとうございます。手伝ってもらっちゃって」



VAVA「…」スス…



明石「…」




VAVA「明石、昨日のことだが…」ストン…



明石「え!?その、あの!!あれは、寝ぼけただけでして!!ですから…!」



VAVA「落ち着け」



明石「は、はい」ショボン…



VAVA「鎧…アーマーについてだ」



明石「……」



VAVA「取り返せなかったのは俺に責任がある。追いかけた奴等を、恨んでやらないでやれ」



明石「え……」



VAVA「すまなかったな……お前と夕張が造ったアーマーは、必ず俺が取り返す。安心しろ」



明石『この人……不器用だなぁ…///』





VAVA「そろそろ、演習の時間だ。貧弱なあいつらを鍛えてやらねばならん」



明石「そうですか、頑張って下さいね!」ニコニコ



VAVA「普段の明石に戻ったな…」



明石「はい?」



VAVA「何でもない。工廠、任せたぞ」



明石「はーい!」



ガチャ…ガシュンガシュン…



VAVA『俺は……戻らないための努力で精一杯だ』



VAVA「…」



VAVA『大雑把にすればあと2ヶ月と少々……装甲が恐れ、泊地が敗北する相手か…』



VAVA「ククク…♪」



VAVA「はっ…!?」



VAVA『いかん。今回は、艦娘たちに援護をさせる場合があるかもしれんのだ。このままではいかん』



VAVA『準備が間に合うかどうかだ…艦娘も……俺も…』



VAVA「南方棲鬼……か…」



ガシュン…ガシュン……



演習場



VAVA「全員いるな?」



はーい!



VAVA「これより、演習を開始する。言った通り、いつも行っている演習よりも厳しくやるからな。覚悟をしておけ」



漣「うぇ…アレより厳しいんですかー…トホホ」



黒潮「まだ実戦経験もそれほどないけど…深海棲艦相手にするほうが絶対楽やわ…」



曙「ふん!鬼だか姫だか倒しただけで、調子のってんじゃないわよ!今日こそは叩き潰してやるわ!!」



満潮「あんたも懲りないわね。いいかげん認めなさいよ。チカラだけは確かよ。あいつ♪」



霞「満潮こそおかしいんじゃないの?あんなの絶対認めないったら!てか、なんで笑ってんのよ!!」



満潮「さぁね、でも…わかるのよ。あいつと演習を重ねるたびに……強くなってる。って」



霞「うぐ…」



曙「それは………は、はん!ほら、さっさと演習よ演習!!」



VAVA「今日も気合が入っているな。その調子で頼むぞ」



曙「言われるまでもないわよ!このクソてーとく!!」




しばらくして



イク「いきますなのね!!」バシュー!



VAVA「狙撃はもっと丁寧に狙え。外せば…」カコンッ…



イク「へ…?もうこんな近くに………あ」



カッ……!



イク「あうーー!?」ボムンッ!



VAVA「こうなるぞ」



イク「てーとく、爆雷も使えたのー!?もー!まんまとヤられたのーー!!」小破



天龍「次は俺だ!おらぁ!!……わぁ!?」ブン!



ガギィン!グイィ…



VAVA「遅い。刃が見えているようでは駄目だ。刃が見えなくなるほど速く振れ」



天龍「わ!わ!!ちょっ…おい!!」グルグル!



VAVA「刀を握られて自分ごと持ち上がるヤツがあるか!おら!」ドゥン!



天龍「あいてっ!………そう簡単に素手で止めるなよなぁ…チクショー!やられた!!」小破



山城「つ……強い。人間業じゃないわ……だから、扶桑姉様は……」小破



長門「流石だな提督。見事に一本取られたよ」小破



赤城「負けちゃいましたか………ヤンマーオプション?いえ、知らない子ですね」小破



VAVA「これで一通り手合わせをしたな。次は回避訓練だ」



青葉「回避訓練ですか?」メモメモ…



VAVA「そうだ。敵の攻撃は一切受けず、こちらは一方的に攻撃を繰り返す。そのための回避訓練だ」



ゴーヤ「え…えげつないでち」ボソ…



VAVA「アホが!!」キッ…!



ゴーヤ「でちぃ…」ヒィ…



VAVA「今のお前らに敵を心配する余裕など無い。勝つためには甘さを棄てろ。敵になる者は全て破壊するんだ」



長門「うむ、よくぞ言った。私も提督と同じ意見だ!我々には人々の平和と安全を守る義務がある!いいか、我々にはこれしか道は無い!!」



おーーーーーーーー!ひゅーーーーー!わーーー!わーーーー!



VAVA「無駄に盛り上げるな」こつん!



長門「あひゃい!………ん、すまん。つい…な」



VAVA「お前ら!訓練再開だ!」



おおおおおおおおーーーーーーーー!!!



五月雨「お……おー!」



五月雨『本当にそうなのかな…?深海棲艦だって…話せば分かり合えるんじゃ……ううん!提督が正しいもん!私の考えなんて、きっとまだまだ幼稚なんだから!』



VAVA「まずはコイツだ」ウィン…



神通「見たこともない火器ですね…これは、なんですか?」



VAVA「泊地棲鬼を倒す決め手になったものだ。どんなものかは撃てばわかるだろう?」



神通「そうですね…では、お願いします!!」



VAVA「そらよ!!」ドゥン!ドゥン!



ヒュンヒュン……



神通「?」



神通『何かしら…不思議な形をした弾だわ……でも、弾速は遅い…一体どうやってこれで泊地棲鬼を…』



神通「はっ!」ササッ!



ヒューーーン…



神通「かわした……あ!?」



ギュゥゥン・・・!



神通「弾が…戻ってくる!?」



VAVA「余所見をするな!いくぞ!」ドゥン!ドゥン!!



神通「前後から!?これは……思っていたより厳しいです…!きゃっ!」ビシ!



VAVA「そんな動きでは駄目だ!次!!」



那珂「はーーい!那珂ちゃん避けます!」



数時間後



大淀「演習終わり~!」



VAVA「む……もうそんな時間か。よし、今日の演習はここまでだ」



山城「やっと終わった…疲れたわ」



扶桑「提督…!私、今日は調子がよかったみたいで、それで…」



北上「ねぇねぇ~今日のあたしどうだった?」



VAVA「いい動きだった。今日に限った話ならば北上、お前がトップだろう」



北上「いやぁ、照れちゃうねぇ~」



VAVA「次も頼んだぞ」



北上「はいは~い♪」



扶桑「あ、あの……」



イク「てーとくー!一緒にお風呂はいろー?」



VAVA「一人で入れ。それとも、俺が居なくてはならん理由でもあるのか」



イク「ん~……あ!背中!!背中流して欲しいの!ね?いいでしょ~?はいろーなの!」

VAVA「シ,シネェー」

五月雨「ん…し、しまった!」
     ヴァシュッ!
      ズギューン!
五月雨「ぐ、ぐはぁ………」



扶桑「…どうせ、私なんて……」ヨロ…



山城「扶桑姉さま!」ダキッ…



扶桑「山城…ごめんね。めまいがして…」



山城「いいんですよ、姉さま」




山城『……扶桑姉さま からこんなに慕われていると言うのに……あいつ…!』




イムヤ「こら、イク!司令官を困らせるのはやめなさい。お風呂なら私が付き合ってあげるから!」



イク「あ~ん!邪魔するぅ~~~……」ズルズル…




VAVA「イムヤ、助かる。お前ら!もたもたしているな!走れ!!」



はーーい!!




大浴場(入渠)



かぽーーーん…



翔鶴「みんな、耳の裏もきちんと洗うのよ♪ほら、赤城さんのとこの妖精さんもいらっしゃい♪」



「「「はーい!」」」わしわし!



青葉「わぁ~!艦載機の妖精さんたちですかぁ、可愛いー!」



赤城「ありがとうございます。翔鶴さん。ふぅ……あと5時間は浸かっていたいですね」



あきつ丸「赤城殿は、風呂が好きなのでありますな。しかし、風呂が終われば直ぐ夕食であります。軍人として、時間はしっかりと…」



赤城「夕食…!さて、あと10分であがりましょう。あきつ丸さん」



あきつ丸「で あります」にこ




長門「どうだ、五月雨。わ、私が……頭を洗ってやろう」ジリ…



五月雨「い、いえ、私は髪が長いので自分で…あの……少しくらい隠したほうが…」ササ…



長門「女同士だ。恥ずかしがることは無いだろう」



五月雨「と、とにかくご遠慮させていただきますっ!」



長門「そうか……黒潮。どうだ、この長門が背中でも…」



黒潮「いやぁ、ウチ全部あらっちゃったでぇ?おさきに~!」チャプン!



霞「私も!!」チャポン!



満潮「ごめんなさい、長門さん。気持ちだけ、受け取っておきます」ザブン!




長門「そっか……」ショボン…




漣「あ゛ぁ~~良いお湯。お……にひひ……ながとさーーーん。曙ちゃんが憧れのビッグセブンに背中流して欲しいって言ってますよ~」



長門「なにィ!よし、背中だな!!」ピッキーン!



曙「はぁ!?ちょ……長門さん!漣、冗談よね!?いらない……わぁーーーー!?」



長門「遠慮するな♡私達は同志だ。家族以上の関係なんだゾ♪」ゴシゴシ!



曙「そんな!?やめてぇーーー!あ、あれ…?案外……気持ちいいかも」



漣「え!?」



長門「そうだろう。なんせ、伊太利亜の高級ぼでー すぽんじだからな」



五月雨「どうして……それを持ってるんですか?」



長門「なに、戦艦の嗜みだ。裸の付き合いは、信頼関係を高めるうえで一番重要なのだ」ゴシゴシ!



曙『どうしよう……上手いからどう文句を言えばいいか……わ、わかんない…!』ほぇ~///



神通「那珂ちゃん…皆もいるし、ここで歌うのは…ね?」



那珂「反響がいいかんじー♪恋のトゥーフォーイレッブン♪」



川内「湯煙自主規制の術…」もくもく…



チャプ……



扶桑「はぁ…」



山城「姉さま、良い湯加減ですね」



扶桑「そう…ね」



山城『扶桑姉さま。あぁ………なんて美しいのかしら』



山城『白い肌・濃い黒髪・澄んだ瞳・形の良い耳・整った高い鼻・ぷっくりとした唇・色気のある うなじ・豊満な胸・引き締まったお腹・白桃と見紛うお尻・すらりと伸びた長い脚・それから……』



山城「きりがないわ…」



扶桑「え…?」



山城「いえ、姉さま。ほら、潜水艦の子達が湯船に潜って息の比べ合いをしていますよ。きりがないでしょう?」



扶桑「あぁ……本当ね。あれでは、きりがないわね…」



山城「そうでしょう?」にっこり


執務室



大淀「提督、どうでしたか?復帰した後の演習は」



VAVA「上出来だ。このままのペースで錬度を上げていければいいんだがな」



大淀「あまり無理をしないで下さいね。提督が倒れたと聞いたとき、私まで倒れそうになったんですから」



VAVA「すまん」



大淀「いいんです。今こうして話をしてくれるんですから」



VAVA「そうか」



大淀「私、お風呂入ってきますね」



VAVA「わかった」



ガチャ…



VAVA「風呂か……人間の習慣のはずだが、俺も真似たほうがいいのか…?」




VAVA「今まで特に気にもしなかったが…艦娘は、よく眠り、よく食べ、感情に富み、個性に溢れる…風呂もよく入る」



VAVA「本当に人間のようだ……形から入るのも悪くはないか」




VAVA「俺が風呂か。クッハハハハハハハハ!!」




VAVA「酒と同じだ。コレと言ってプラスもマイナスも無いが、気分が違う」



VAVA「こいつは邪魔だな」カシュ……ゴトン…




大浴場(入渠)




天龍「どら、そろそろあがるか」



北上「そうだねぇ」



ガラガラガラ…



天龍「あん?」



北上「こっちの戸じゃあないね。脱衣所の戸っぽかったけど」



天龍「まてよ……?この鎮守府に男はあいつ以外いないはずだ。むこうは男湯だろ?」



ガシュン…ガシュン…



北上「でもさ、この足音…」



五月雨「提督だ!」



扶桑「提督!?」



イク「ウソ!提督があっちにいるの?」



黒潮「めずらしいなぁ。ウチラと一緒の時間にはいっとるやなんて。いつも真夜中にはいっとるもんとばかり思っとったで」



イク「…」



イク「ネ、ネ、みんな……ちょっと…」



???



イク「これはもう……ノゾクしかないのね…」ボソ…



ゴクリ…




五月雨「な、なにをいいだすん…!うも!?」



天龍「優等生は黙ってろって……おもしれぇ…俺もやるぜ」ボソ…



北上「いいねぇ面白そうだし…あたしもやるー…」



扶桑「わ、私も…」



山城「お、お姉様…!?」



黒潮「ウチもみたい~…」



青葉「提督の鎧の下に隠された本当の姿……スクープですね…!こんなこともあろうかと、防水カメラを持っておいてよかった…!」チャ…!



翔鶴「あ、私もみたいです…提督の素顔が、気になってて…」



霞「もしかしたら、強さの秘密がわかるかもだし…」



曙「私もみるわ…研究よ、あくまで今後の参考にするための研究なんだから…!」



まるゆ「まるゆも…つよくなれるなら…!」



満潮「私も素顔が見てみたいわ。どんな顔してんのかしら…?」



ハチ「わ、私もいいですか?」



ゴーヤ「ゴーヤも気になってでち。提督の素顔、この眼で見てみたかったのでち…!」



イムヤ「み、みんながやるなら…し、仕方ないわね。付き合うわ」







長門「たわけ…!お前達どうかしているぞ…!!」





川内「お?」



那珂「那珂ちゃんはアイドルだからみな~い」



神通「さすがは長門さん…」





長門「早く桶を集めて積むんだ…!急げ…!!」カコン…カコッ!カコン!!





漣「ビッグセブン乙」



赤城「裸じゃお腹は膨れませんので」




カララララ…



五月雨「はっ…!?」



五月雨『来ちゃった……こ、この向こうに……提督が…』



天龍「どうする?今からでも遅くないぜ…」



北上「仲間じゃぁ~ん。一緒に見ちゃおうよ~」



五月雨「仲間…!」



長門「そうだ…我々は一心同体。いつでも一緒だ…戦うときも、沈むときも…………風呂を覗くときも…!」



五月雨「!」



長門「同志よ…」



五月雨「な…ながとひゃん…」うるうる…



五月雨「私が、間違ってました…」ひしっ!



長門「わかってくれたか…!」ぎゅ~!



翔鶴「あ……見える…」



!?!?!?!?……



バババババババババババババッ!!! ↑ ↑




厨房



「ちがーう!それじゃ、炒めてない!!もう煮てるよソレ!びっちゃびちゃだ!!」



装甲「ゴメンナサーーーイ!」



「まったくもう!ちょっと褒めたらスグこれだよ!お前がやりたいって言うからやらせてるんだよ!?」ぷんすか!



装甲「ヒイィ…!妖精先輩、堪忍シテ…」



「もうすぐ、艦娘さんたちがお腹をすかせてここへなだれ込んでくるのに!いいか?調理場は料理人の戦場!!肝にめーじろ~!!」



装甲「ハイ!妖精先輩!!」



「うむ!見てみろ!!間宮 総料理長の手さばきを!!」



装甲「間宮サンノ…ハッ!?」



チャキ…



間宮「…」シュトトトトトトトトトトトトトト!!!



装甲「イツ見テモ…凄イ速サ!!」



装甲『包丁 ガ 何本 ニモ 増エテ見エル!!コンナ速サ…キット泊地デモ無理ダワ……ア!次 ハ 炒メ物?』



間宮「てい!っは!てい!!っは!!てい!っは!てい!!っは!!」グルングルン!!



装甲「スゴォーイ…アンナ ニ 激シク 10人前用フライパン ヲ 振リ 回シテイルノニ……食材 ガ 全ク 落チテナイ!?」



「どうだ~!!あれが本物の技術だー!」



装甲「スゴスギル!!カッコイイ!!!間宮サン!!」



間宮「ふふふ!普通、普通♪」カッシャカッシャ!!



廊下



大淀「…」スタスタ…



大淀「あ、夕張ちゃん」



夕張「大淀さん。奇遇ですね」



大淀「これからお風呂?」



夕張「えぇ、提督用の新装備を開発していたんです。それで遅れちゃって。といっても、提督がくれた設計図と睨めっこしてただけですが」



大淀「設計図……そういえば、明石も設計図を何枚かもらったって……夕張ちゃん、提督は技術者としても優秀なの?」



夕張「優秀なんてもんじゃないですよ!!天才です。そうとしか言えません。まるで機械のような正確さです!!!」



大淀「そんなに!?」



夕張「はい。先ほど言った新装備なんですけど、これ今日もらった設計図のなんです。これがまた凄くて!今までのと違う、全く新しい艤装です!」



大淀「提督が艤装を…?」



夕張「そうです。艤装って、私達が使っている物は体に装着するものでしょう?」



大淀「そうね」



夕張「提督が書き起こした設計図によると、提督の艤装は装着するのではなく、乗り込む艤装なんです!!」



大淀「乗る!?それはすごいわ!」



数分後



大淀「それで……が………こうで……だと思うのよ」ぺらぺら…



夕張「あ~!確かに………やっぱり軽巡も………えぇ装備は4つ持ちですよね~!」ぺらぺら…



ぺちゃくちゃ……!



夕張「あ、いけない。お風呂に入らなきゃですね」



大淀「はっ…!ごめんなさいね。つい話に夢中になっちゃって」



夕張「行きましょうか」



大淀「そうね」



スタスタ…




女湯 前



カラカラカラ………ほっかほか…♪



あきつ丸「ふぅ…さっぱりであります」ほふぅ…!



大淀「あきつ丸さん」



夕張「今日の湯加減はどうでした?」



あきつ丸「おぉ、お2人とも。お疲れ様であります。今日もいい湯でありました」



大淀「それは良かったです。皆はもう食堂に向かいましたか?」



あきつ丸「はて……?そういえば、風呂をあがったのは自分だけでありますな。皆はまだ風呂に浸かっているのでは?」



夕張「随分……長風呂ですね」



カララ…



赤城「お腹が減りました…早く食堂にいかなくては…!」ホカホカ…



大淀「あぁ、赤城さ……」



ぴゅ~~~ん!!



夕張「赤城さん…あんなに素早く動けたんだ…」



あきつ丸「流石は赤城殿。時間厳守は軍人の基本でありますからな。では、自分もこれにて」スタスタ…



夕張「あ、はい」



大浴場(入渠)




ガシュ…ガシュン…



五月雨「は……はわ…あうあう~…」



長門「いいぞぉ……」



天龍「その調子だ…!」



北上「もっと近づけ~…」



イク「提督なの…♪」



カララララ……



漣「キタコレ…!」



曙「あ、あいつの…裸……どんなだろう…??裸……はだか……」///



霞「ちょっと黒潮…!こっち桶一個少ないんだから、もっとそっち寄ってよ…!」



黒潮「しょうがないやん…ウチかてみたいねん…!」



青葉「私をベストポジションに…!そしたらあとで写真、売ってあげますから…!」



満潮「汚いマネはよしなさい…!」



翔鶴「そうです…!ここは平等に…」



扶桑「て、ていとく…ていとく、ていとく、ていとく、ていとく………」ぶつぶつ…



山城「な…なぜ?なぜなの姉さま……あんなやつのどこが…」



シャワワ~~~!



ゴシゴシ…



長門「おぉ……なんと逞しいんだ。まるで鋼のようだな…」



翔鶴「少し…シルエットが大きすぎる気が…」



天龍「へぇ…あれがあいつの……ん?」



北上「なんか……おかしくない?」





VAVA「~♪」シャカシャカ!ゴシゴシ!





五月雨「よ、鎧………つけたまま……!?」



曙「シャワー…浴びてる」




「「「「ズコーーーーーーッ!!」」」」




こてん!こててててててててーーーーーん!!!




ガララララ…



大淀「やはり資材はボーキサイトが重要だと思うのよ」



夕張「でも、鋼材も沢山必要ですよね…わぁ!」



ばたんきゅ~~~~…!



大淀「え…!?」



大淀「次から次へと……皆!何があったっていうの?」



夕張「大淀さん!みんな のぼせた のかも知れません。とりあえず脱衣所に避難させましょう!!



シャワワワ~…




VAVA「…ん?」




キュ…!



ワーーワーーーキャーーキャーーー!!



VAVA「隣が騒がしいな……どれ、俺はそろそろあがるか」



ガシュン…ガシュン…カララララ……ピシャン…




十数分後…



食堂



パクパク……カタン!パクパク……カタタン!!



赤城「おかわりです」もぐもぐ…



装甲「ハ、ハイ!次 ハ 何ニ……」



赤城「貴女、それでも給仕ですか?注文をとっている暇があったら、何でもいいから早く料理をもってきなさい!」クワッ!



装甲「エェーーー!?デモ、間宮サン ガ 注文 ハ キチン ト 聞ケッテ…」



赤城「いいからおかわりだ!!」ドン!



装甲「ハイィーーー!」



赤城「まったく」



ヒソヒソ…



霞「やっぱり、あいつおかしいわよ。お風呂に入るときぐらいは鎧も兜も全部外すでしょ。普通」



満潮「流石にアレはね……」



天龍「……わかんねぇ。なんでそこまでして隠すんだろーな?」



五月雨「やっぱり、見せたくない何かがあるんじゃないですか?天龍さんの眼帯みたいに」



天龍「何?俺の眼帯は別に隠してるわけじゃねぇぞ。ほら」ペロン!



五月雨「きゃ!……あれ、綺麗な眼」



天龍「俺が隻眼なわけないだろ。同型だとマジで隻眼なヤツいたりするけど、俺はちゃんと両目あるぞー」ぱっちり♪



霞「両目があるのになんで眼帯してるの?」



天龍「なんだ知らねーのか。じゃあ教えてやろう」パチンッ!



天龍「俺の眼帯はいざというときの為に、左目を温存するためにあるんだ」



満潮「どういうこと?」



天龍「例えばだ。敵が目くらましを使ってきたり、急に暗い場所で戦わなければならないとき、これを外すんだ」



五月雨「なるほど!光を遮っておけばいつでも夜目ってわけですね!」



天龍「そういうことだ!他にもこんな使い方がある」スッ…



五月雨「なんですか?その布切れは」



天龍「眼帯に仕込んである仕掛けさ。この布を眼帯んなかに入れておけば、何も見えないし光も感じない」



霞「へぇ~!」



天龍「だが、この布を抜いた状態なら、見えるんだな。これが」



満潮「ということは…」



天龍「そうだ。相手がズルそうな敵だったら、必ず死角から攻めてくるだろ?ソレを利用して敵を左側に誘導して接近させるんだよ」



五月雨「それを知らずに敵が接近してきたら…」



天龍「こいつで一刀両断ってわけだ!!どうだ~~?ふふふ……怖いか?」チャキ



執務室



VAVA「…たまには湯でボディを磨くのも悪くないな」



VAVA「とにかく、俺が倒れている間の出来ごとは今日まででおおよそ把握できた。艦娘たちも順調に成長している」



VAVA「あとは俺だな。いつまでも貧弱な兵装に甘んじているわけにはいかんからな」



VAVA「今夜、ヲ級のとこへ行ってみるか」



深夜…



VAVA「…」ペラ……ペラ…パタン…



VAVA「消灯してしばらく経った…もういいだろう」



VAVA「ん……?ショルダーキャノンとバックパックが無い。風呂へ行く前に、外してここに置いたはずだが…」



ギキィ…



VAVA「誰だ。机の下にいるのは」



VAVA「出て来い。出てこないのならぶっ放すぞ」チャキ…



ダダッ…!



VAVA「!?」



イク「なの♪」ぎゅー!



VAVA「イク!お前、ここで何をしている?」



イク「んふふ~♡抜け駆けなの!」



VAVA「何のことだ」



イク「いいからいいから♪イクね、て~とくにお願いがあってきたの!」



VAVA「お前!!………いや、いいだろう。何が望みだ?」



VAVA『怒るな……ここはひとつ、話を聞いてやるんだ…』



イク「お願い聞いてくれるの?嬉しいの~!」



VAVA「早くしろ。満足したら早く寝るんだぞ」



イク「わかったの。イクのお願いは~…」





イク「提督の素顔が見たいの!!」ビシィ!



VAVA「?」



VAVA「今見ているだろう」



イク「ちがーーう!兜越しじゃなくて、何にもつけてない提督の顔が見たいの!!」



VAVA「何も着けていない………本当に見たいのか?」



イク「うん!見せて!!」



VAVA「見ないほうがいいと思うぞ」



イク「いいから!イクはたとえ提督がどんな顔でも、提督のことが大好きなのね!!ホラ!」



VAVA「俺を…?大好き………そうか……そこまで言うのならば、見せてやろう」スッ…



カシッ…プシュゥゥウウ………



イク「わくわく!!」



イク「…………え?」



イク「ひ」



イク「あわ…わ…ががっが…がいこ…」







きゃあああああああああああああああああああああああああああああ゛!!!






イク「…」くて~…



VAVA「それ見たことか」



ダッダッダッダッダ………バーーーン!



長門「なんの騒ぎだ!ていと………」



VAVA「…」



長門「!?」



長門「ひゃあああああああああああ!!!!お、おば…」



長門「きゅ~~…」パタン…



VAVA「…」



VAVA「他のヤツはもうこないだろうな…?」



シーン…



VAVA「どうやら、よく眠っているようだな。川内なら来ると思っていたが…あいつにも眠い夜があるのか」



イク「…」



長門「…」



VAVA「余計な仕事を増やしやがって」グイグイ…!



ガチャ……



ガシュン……ガシュン……



VAVA「イクは軽いもんだが……こいつ、重いな」




曙の部屋



曙「…」パチ…



曙「おしっこ…」



ずるる……てくてく……ガチャ…



廊下



曙「眠い……」うとうと…



てくてく………ガシュン……ガシュン…



曙「?」



曙「この足音…ふぁ…なんだ……鎧大好きクソ提督じゃない。一体こん……」



VAVA「…ん?」コーホー…



曙「●※□#▲~!?」



バタン!……チョロロロ………



曙「ぶくぶく…」あわあわ~



VAVA「…しまった。ヘッドパーツを外したままだったか」ペタペタ…



VAVA「これは……どうするべきだ…部屋まで連れて行ってやることはできるが……」



曙「…」



VAVA「脱がすわけにもいかんしな……仕方がない」


海中



ガシュン…ガシュン……



VAVA「イク…長門…曙…出来るだけのことはやった…俺にもやらなきゃならないことがある」





深海ハウス



ピンポーン



VAVA「俺だ、開けてくれ」



ガー…



ヲ級「…」



VAVA「よう」



ヲ級「ン…」にっこり…



VAVA「……どうした?今日はやけに静かだな」



ヲ級「オ帰リナサイ、アナタ」



VAVA「?」



ヲ級「オ疲レ様。単装砲、ハンガー ニ カケテ オクネ」カシャコン!



VAVA「お、おい!?ヲ級、お前…これは何の真似だ!?返せ!俺のショルダーキャノンを!」



ヲ級「疲レテルデショ?遠慮シナイデ♪ネ?」じー…



VAVA「……………」



VAVA『また何かの遊びか……少しくらい付き合ってやるか』



VAVA「そうだな。疲れている」



ヲ級「ヲ…… ♡」ぎゅ~~♪くんかくんか…



ヲ級「!?」ビク!



VAVA「どうした?」



ヲ級「何デモナイ。サ、家 ノ 中 ニ 戻ロウヨ……」くいくい…



VAVA「あ?あぁ」


リビング



ヲ級「ネェ、VAVA」



VAVA「なんだ」



ヲ級「チョット、両手 ヲ 前ニ 突キ出シテミテ」



VAVA「何のためにだ?」



ヲ級「イイカラ」



VAVA「…」ススッ…



ヲ級「次ハ、目 ヲ 瞑ッテ」



VAVA「…」スン…



ヲ級「…瞑ッテル?」



VAVA「あぁ」



ヲ級「ホント ニ?」



VAVA「外見は変わっていないだろうが、視覚は切っている。何も見えん」



ヲ級「ヲ!ジャ、信ジル」



グルグル…



VAVA「何を巻いているんだ?」



ヲ級「秘密」



グルグルグル……ガチャリ!



VAVA「…もういいか?」



ヲ級「ウン。目 ヲ 開ケテ イイヨ」



VAVA「…」パチ…



ヲ級「フフ♪」ニコ~!



VAVA「鎖と錠前…??何の遊びだ?……これでは身動きが取れん。外してくれ」



ヲ級「ダメ」ぷい!


VAVA「何故だ?」


ヲ級「VAVA ヲ 艦娘 ニ トラレタ ク ナイカラ」



VAVA「俺は物じゃない」



ヲ級「私、ワカルンダカラ!!VAVA カラ 嫌ナ 雌 ノ ニオイ ガ シテルモン!!」



VAVA「誤解するな」



ヲ級「何ガ!?」ぷんぷん!



VAVA「立場上、今の俺はあいつ等の側にいなければならんのだ。匂いぐらい つくだろう」



ヲ級「立場ナンテ 投ゲ 出シチャエバ イイヨ!!」



VAVA「そうはいかん」



コラーーーーーッ!!



VAVA「リ級」



リ級「騒ガシイト 思ッタラ、ヲーチャン!!マタ VAVA ニ ソンナコトシテ!!」



ヲ級「リッチャン…ダッテ!ホラ!!」グイッ!!



リ級「チョッ…ナニシテ…!?」フガガ!



VAVA「?」



リ級「!?」ビク…



リ級「……ウソ…」



ヲ級「ワカッタデショ。VAVA カラ 艦娘 ノ ニオイ ガ…」



リ級「同類 ノ ニオイ…ソレモ、カナリ 高位 ノ……!」ピクン…!



VAVA「…」


ヲ級「ヲ!?」



時を同じくして



横須賀鎮守府




音楽室 前




はぁああああとがぁ~~!たっかなるぅううのおおおお~~♪




装甲「ヘクチッ!」クシュン!




装甲「ウ~~寒イヨ…」




装甲「ヒドイワ…コンナ夜中 ニ イキナリ 入ッテキテ、歌 ノ 練習スルカラ 他 ノ 部屋デ 寝ロダナンテ…」



装甲「私…地上 ニ 慣レタセイデ、寒サニ 弱クナッタノカシラ…?」



装甲「昔ダッタラ コンナ 寒サ、何トモナイノニ!」ぶるぶる…!


VAVA「ふん」バギン!ブチン!



ヲ級「アァ!セッカク 買ッテキタノニ…」



VAVA「何時までもくだらんことで騒いでいるな。それより、リ級。俺はお前に用があって来たんだ」



ヲ級「ヲ~…」



リ級「私 ニ?ナァニ??」



VAVA「兵装を売れ。特に肩部兵装だ」



リ級「アァ、単装砲 ニ 取リ付ケル パーツ ネ。前ニモ 言ッタト 思ウケド、綺麗ダカラ気ニ入ッテルンダヨネ~高イヨォ?」



VAVA「とにかくだ。お前が所持している兵装を全て見せろ」



リ級「アイアイサー。ジャ、ヲーチャン。ソーユーコトデ」



ヲ級「ウーーー!リッチャン ノ 裏切リ者~!応援スルンジャナカッタノ!?」



リ級「イイジャナイチョットクライ♪正妻 ハ 余裕 ガ ナキャ」



ヲ級「正妻…!」



ヲ級「マ……チョットクライナラ、イイヨ。ヲ♪」



リ級「ソウー!アリガトネ」



リ級「オマタセ、ジャ、店 ノ 方 ニ 行キマショウカ」



VAVA「あぁ」


深海アイテム屋さん



チ級「ラッシャーセー!」



「コレト、コレト…後、イツモノ 歯磨キ粉 ト ワックス 下サイナ」



チ級「ハーイ、毎度~!」



「コレコレ、コレ ジャナイ ト 歯 ガ 綺麗 ニ ナラナクッテ」



チ級「イツモ アリガトウゴザイマース」



「…アレ?ネェ、コレナァニ??単装砲 ノ 砲身 カシラ……ピカピカ 光ッテイテ 綺麗ネ」



チ級「ア、ソレハ 非売品ナンデス。スンマセン」



「ソウナノ。ジャ、マタネ」



チ級「アリ アタ ヤンシター!」



ガチャ…



チ級「ア、リ級サン。オ疲レ様デ……ダンナ!!」パァ!



VAVA「よう」



リ級「オ得意様 ゴライテ~ン♪」



数分後



リ級「毎度アリ~」



VAVA「以前買い洩らしたファイヤーマーレインとケルベロスファントム。確かに買ったぞ」



リ級「ウン。ソレトネ、マタ 新シク 拾ッテキタ モノ ガ アルワ。チョット、待ッテネ」



ガシャガシャ……ドサッ!!



リ級「コレラハ、最近 拾ッタ 物 ヨ」



VAVA「ふむ……我ながら、ロクな兵装が無いな。おぉ!?よくやったぞ!コイツを拾っておいてくれたか!!」



リ級「?」



チ級「?」



リ級「エート…私タチ ニハ ドレモ 同ジニ 見エルン ダケド……ソレハ 何?脚?」



VAVA「バンナウェイボム といってな。俺のお気に入りのひとつだ」


リ級「欲シイノハ ソレダケ?」



VAVA「あぁ」



リ級「毎度アリ」



VAVA「安くしとけよ」



リ級「ココデ バイト デモ スル?ソシタラ、安ク シタゲル」



VAVA「俺に労働をしろというのか?」



リ級「結構ウケルト 思ウヨ。VAVA、イケメン ダシ」



VAVA「いけめん……?なんだそれは」



チ級「顔 ガ 整ッテイテ、イケテル 男 ノ コトッスネ」



VAVA「俺がか?」



リ級「ウン」


チ級「ウン」



VAVA「冗談はよせ。自慢じゃないが、俺の顔を見て叫んだヤツも居れば、鼻血を出したヤツもいるんだぞ」



リ級「ウッソダァ!ソンナ ニ カッコイイノニ」


チ級「ソーッスヨ!!」



VAVA「艦娘と深海棲艦では、やはり美的感覚が違うのか?」



リ級「ア~…ソウイウ コトカァ。ソウネェ~」



チ級「自分 ガ 言エタ モンジャア 無イデスガ、アイツラ ハ 基本 野蛮 デスカラネ~…」


チ級「モチロン、ダンナ ノ 部下サン タチハ ソンナコト無イ ト 思イマスガ…ウーン」



リ級「共感デキル 物モ 当然アルンダケド……ソレ以上ニ 文化 ノ 違イ ガ 有リ過ギル ノカナ。私ハ 仲良ク シタイケドネ」



VAVA「そういうものか」



リ級「ウンウン」


チ級「ウンウン」



VAVA「…」



VAVA『ならば、こいつ等にフェイスパーツを外した状態の顔を見せたらどうなるんだ?』



VAVA『決して気にしているわけではないが、興味がある。どうせ失神でもするんだろうが…』



VAVA『そもそも、この状態が素顔なのであって、フェイスパーツを外した状態は人間で言えば顔に皮膚が無いのと同じなのだ』



VAVA『だから、どうなろうが気にはすまい。よし、少し驚かしてやる。ククク……』




チ級「…」ニコニコ



VAVA『まずはこいつに見せてやるとするか。だが、さすがにここでは 店に悪いな。他人には見えないほうがいいだろう』



VAVA「おい、ここにもう用は無い。あがらせてもらうぞ」



リ級「ドーゾドーゾ、クツロイデイッテ。ソノ方 ガ ヲーチャン モ 喜ブワ。チーチャン、今日 ハ モウ オ疲レ様。アト ハ 私 ガ 店番シテルカラ」



チ級「ワカリマシタ。ジャ、ダンナ。行キマショウ」



VAVA「あぁ」



ガチャ…バタン



VAVA「あぁ」



ガチャ…バタン



スタスタ…ガシュン…ガシュン……



チ級「ヲ級姉サン。キット待チ焦ガレテ イマスヨ」



VAVA「そうか」



チ級「エェ、ナンセ コナイダ ノ ツ級 ノ 件 ガ アッタデショウ?ソレデ、VAVAサン ガ フォロー デ バーボン ヲ 差シ入レテ クレタジャナイデスカ」



VAVA「そんなこともあったな」



チ級「アレ以来、何カニ 目覚メチャッタ ミタイデ……」



チ級「ケッコン情報誌 トカ 育児本 トカ 読ンダリ、編ミ物 ノ 勉強 ヲ シタリ…シマイニ ハ バーボン ノ 空瓶ヲ 枕元 ニ 置イテ」



チ級「VAVA…オヤスミ。明日 モ 無事 デ イテネ…チュ……」3



チ級「ッテ、毎晩キス シテ 寝テルホド ナンスヨ 流石 ニ 勝テル気 失セチャイマスヨ。アハハ!ハァ…」



VAVA「…」カァ…///



VAVA『なんだ…!?この感じは……』ぽかぽか…



VAVA『ク、クソ!くだらねぇ話をしやがって…!興が冷める前に決行だ!俺は迷わん!!』



ピタ…



VAVA「おい」



チ級「ハイ?ナンデスカ、ダンナ」



VAVA「…」



グイ!スン……



チ級「エ…!?アッ……チョッ…!?」ビクッ!?



壁ドン…!ズイッ…!



チ級『近……!?』



チ級「ヘ……アノ、ダンナ…///……VAVA…サン。イ、イキナリ 何スルンデス?」テレテレ…///



VAVA「いや、突然だが、お前の素顔が見たくなってな」



チ級「エエェェェ!?ソ、ソンナァ……!仮面 ガ 大事 ダッテ、VAVAサン 知ッテルデショウ…」



VAVA「知ったことか。さぁ、外して見せろ。今すぐだ」



チ級「何デ イキナリ…アノ、ココジャア……嫌デス。姉サン タチ ニハ 悪イケド…セ、セメテ 2人キリ デ 出掛ケル トカ…」



VAVA「駄目だ」



チ級「ウゥゥ~~…何故…何デ オレ ナノォ…///」あせあせ!?



VAVA「早くしろ」



チ級「自分 デ トルンデスカ…?」



VAVA「だから待っているんだ。さぁ、外せ」



チ級「ド…ドSゥ……///」スッ…



チ級『イキナリ デ ビックリ シタケド……言ウコト 聞イチマウ…アァ、オレ モ 女 ナンダナァ…///』



チ級『姉サン タチ ゴメン……オレ モ…ヤッパリ VAVAサン ノ コトガ 好キダ…♡』



チ級「…恥ズカシイデス」ぷるぷる…!



VAVA「よし、そのままゆっくりと外せ。ゆっくりとだ」



チ級「ウ……ック………ウゥッ…ヒィ…」グググ…



チ級『恥ズカシクッテ 沈ンジマイソウダ……コンナコト ナラ、マダ裸 ヲ 見セル 方ガ 良イ…!』



VAVA「ククク…!」



VAVA『今だな。案の定、嫌がってやがる。だが、俺を恐れ抵抗できんというわけだ…』



カシッ…プシュゥゥウウ………



カポ……



チ級「ハ、外シマシタァ…!」ぶるぶる…!



VAVA「顔を上げろ。そのままじゃ見えねぇだろう」



チ級「チョット……チョット待ッテ…」ドキドキドキドキ…!



チ級「ヨシ…!覚悟、決メマシタ…フン!」バッ!





VAVA「…」コーホー…





チ級「!?」



VAVA「どうだ?驚いたか」




ダキッ!ぎゅ~~!!!



VAVA「ぬぉ!?」ガクッ!



チ級「VAVA……サン。ズルイヤ…タダデサエ、カッコイイノニ……本当 ノ 顔 ハ コンナニモ 美シカッタンダネ…!」スリスリ…♡



VAVA「何…??」



チ級「我慢デキナイ……抱イテ欲シイ…♡抱キシメテ、VAVA…///」ぽわぁ~♡



VAVA「離せ!いままでのは冗談だ。ふざけたことを言っているんじゃねぇ!!この顔のどこが美しいというのだ!?」



チ級「何 モ カモ デス。強イテ言ウナラ、コノ 完璧 ナ 歯並 ビ。姫ダッテ コンナ 綺麗 ナ モノ ハ 持ッテナイ…」ムラムラ…



VAVA「なっ……う、嘘だろう。この俺が美しいなどと…」



チ級「…」とろん…じ~…



VAVA「そんな目で見るな!!」




VAVA「付き合ってられん!おら!仮面着けろ」ヒョイ!グイィ!!



チ級「アブ……イケズゥ…」カポ…



VAVA「じゃあな!」ガシュ!ガシュ!!



チ級「ア、VAVAサン!!自分 ノ 忘レテ…!」



ガシュン!ガシュン!!ガチャ!バタン!!




深海ハウス



VAVA「何なんだ、この不可解な感情は…!?」



ヲ級「ヲ?VAVA、オカエリ。目当テノ 物 ハ ミツカッタ?」ぬいぬい…



VAVA「ヲ級か。あぁ、一つ大きな収穫があったぞ」



ヲ級「ヨカッタ。私、戦イ ハ 大嫌イ ダケド、VAVA ノ コトハ 大好キ ヨ」くいくい…



VAVA「…」



ヲ級「ダカラ、戦イ ヲ 早ク 終ワラセテ、ココへ 会イニ キテネ。私、コウヤッテ待ッテルカラ」ぬいぬい…



ヲ級「ア、コレ?コレハネ、VAVA ノ 為ニ 編ンデルノ」



ヲ級「ドウ?気 ニ 入ッタ?実ハネー、コレハ特別ナ…」クル…



ヲ級「!?」ビクッ!



VAVA「…?特別な……なんだ?」コーホー…



ヲ級「ヲ……ヲヲ……」わなわな…!



VAVA「どうした?ヲ級…ん!?これは……フェイスパーツが!?」ペタペタ!



ヲ級「キャアアアアアアアアアアアーーーーー!!VAVA超イケメーーーーン!!!」=(っ♡ω♡)っ



ガバァッ!




VAVA「ハッ!」ピョン!ズザザ~…↓




ヲ級「ヲウッ!……ツゥッ…!ナ、ナンデ逃ゲルノ!?」



VAVA「落ち着け。ヲ級!!」



十数分後…



南西諸島海域



ガシュン…ガシュン……



VAVA「結局挨拶もなしに逃げてきてしまった…」



VAVA「ひでぇ目にあった……まぁ、半分……いや、1/3は俺のせいだが」



VAVA「仕方がない。ヲ級たちは正気じゃなかったんだからな」



VAVA「あいつらには、いつでも会える。気にすることは無いか」



VAVA「…」



VAVA「……いつでも、会える…か」



VAVA「ん…」



ギャアアアアス!!



VAVA「魚どもか。ちょうど暇だったんだ。遊んでやるぜ」ガチャリ…



VAVA「ドロップも欲しいしな!!」ドゥン!!



ドガァアアアアアン!!




戦闘終了



完全勝利



VAVA「こんなもんか」



VAVA「…」



VAVA「何も起きない…ドロップはしなかったか。つくづくツイてないぜ」



VAVA「もう帰るか。夜が明けては面倒だ」



ガシュン!ガシュン!!ガシュン!!



VAVA「この分ならあと数分で帰還できるな」


パシャ…パシャ……ザバァ!!ヒュン…スタンッ!



VAVA「…」クル…



ガシュン…ガシュン……



VAVA「…」



VAVA「艦娘…もっと集めなければ。戦力は多ければ多いほどいい」



キラ…



VAVA「月の光が水面に反射している……三日月だな。そういえば、大淀が言っていた」



VAVA「月の名を冠する駆逐艦の姉妹がいると…」



VAVA「鎮守府の運営に欠かせないらしいが……実際にあってみないことにはな」



キラキラ……ギラリ…!



VAVA「!」



VAVA「ハッ……!?俺の顔が…!?」ペタ…



VAVA「何と言うことだ……この俺が、ヲ級のところへフェイスパーツを置いて来てしまうとは…!!」



VAVA「しかし、今さら戻るわけにはいかん…!もうすぐ日が昇ってしまう…」あわあわ!




VAVA「この状態の顔を、五月雨たちには見せられん…!!」



VAVA「…くっ!」



VAVA「止むを得ん」



VAVA「工廠だ…工廠へ急がねば…!」



ガシュン…ガシュン…!!



工廠



VAVA「無くなっても気づかれにくいのは……この薄い鉄板くらいか……だが、今は贅沢を言ってる場合ではない」



VAVA「なんとか間に合えばいいが…」



グググ……グィィィ…!



VAVA「音を立てず……曲げ……合せ……サイズはこんなものだろう。次は…」



コッコッコ……キンッ……ガシッ……ガシッ…



翌朝



イクの部屋



イク「…」スヤ~



ピーピーピーピー!



イク「あぁん……んん…」もぞ…ポン…




ピーピーピ……



イク「ふわぁ…」むく…



イク「…?」きょろきょろ…



イク「朝なの!」にぱっ!



イク「こわ~い夢だったのね…さて!今日もおしごとなのね!!」



長門の部屋



パァ…



長門「…」ぱち…



長門「ん…朝か」



長門「おはようございます。初代ビッグセブン」ペコリ…



スク…シャーーー…



長門「んっ……日の光と共に目覚める…健康だな」



長門「…そういえば、昨夜へんな夢を見た…」



長門「どんな夢だったかな…?」



長門「う~ん……」



長門「まぁいいか」



長門「さ!支度だ支度だ。時間は待ってくれんのだからな」



曙の部屋



曙「…」



曙「う、うそよ…」がたがた…



曙「この私が、お、お…」



曙「おねしょ…しちゃうだなんて…ッ!」ガクッ…



(あけ~ぼの~ちゃーん!朝ですよー!一緒に点呼行こうよ~)



曙「さ、漣!?い、いいわよ~!ちょっと待ってなさい!!」わたわた!!



(ねぇ~?なんでパジャマの下脱いでんの~?お、パンツかわいい~~♪)



曙「鍵穴からのぞくな!!このクソ妹!!」


執務室



大淀「ええっと、入電です…今日、ヘンダーソン嬢がここへ視察にいらっしゃいます。それと戦力の増強ですが、戦艦は長門さんと扶桑さんがいるので後回しで…」ペラペラ~!



大淀「翔鶴さんだけに負担はかけられないので、そろそろ空母系の建造を…」ペラペラ~!



VAVA「…」そわそわ…



大淀「提督?」



VAVA「…なんだ」ビクッ…!?



大淀「兜、新調したんですか?」



VAVA「いや…まぁ、そんなところだ。似合うか?」



大淀『何か、装甲が薄そうな気が…前の方が似合っているけれど……似合ってないなんて言えないし…』



大淀「えぇ、似合っていますよ。提督♪」



ガチャ…!



長門「おはよう提督、大淀。今日も良い天気だな」



VAVA「うむ」




大淀「長門さん、おはようございます」



長門「皆もう揃っているぞ。今日はきちんと全員いるからな」



大淀「さすがはビッグセブン!素晴らしい統率力ですね」



長門「いや、皆が素直なのだ。私はただ、促しただけさ」



ぞろぞろ…



霞『今度から鍵は二重にしなくちゃ…』


五月雨『頑丈なドアってどこに売ってるんだろう…』


満潮『アイツに護衛でも頼もうかしら…』


黒潮『あ~…変なタイミングで起こされたんで、まだ眠いで…』ふわぁ…


曙『漣…クソなんて言って、ごめん』うる…!


漣『偶然なのにwwその顔でご飯三杯いけますわwww』


まるゆ『なんで、まるゆまで~…』



数分後…



長門「最後は私だな。無論好調だ。何も問題は無い」



大淀「はい、皆!今日もがんばりましょうね!全員解散。各自、与えられた任務についてください」



五月雨「工廠のお掃除、頑張ります!」



川内「トイレ掃除かぁ……なんで私がそんな おしおき みたいなことを…おかしいなぁ、何も悪いことしてないのに…」ショボボボ~ン…



赤城「マグロ捕まえてきます」



イムヤ「私達はお休みかぁ」



仕方ないわね。そうね、みんなでテニスでもしてましょうか?ごめん、私エラー猫駆除のバイトがあるから。



ゴーヤ「呉に行った友達は、毎日オリョクルっていうのをやってるそうでち」



でち~?大変そうでち。でも、仕事があるって幸せでち。馬鹿!オリョクルなんて嫌でち!!オリョクルってなんでち?



ハチ「皆で読書会…どうでしょうか?」



いいですね。ハチの好きな本、気になります。漫画もたまにはいいのでは…?ヤー。



イク「う~ん、ヤることないって退屈なのぉ」



皆で提督にイタズラするのね。だ~れだ?したいの!いっそ忍び寄って後ろからお面とっちゃうのね!



イク「…?なんだか、それはやめたほうがいい気がするの。てーとくのお面はそのまんまが一番なのね♪」



大淀「これにて点呼終了。私は本部からの書類をまとめていますね」



VAVA「あ、あぁ…」グラグラ…


VAVA『なんとかごまかせたか…が、少しカクつくな…視界も正しく表示されていない…自分の体力ゲージもエネルギー残量もわからん…』



天龍「なぁ、あの派手なお嬢が来るらしいけどよ、今日も演習はするよな?」



VAVA『とにかく、夜になるのを待つしかない…』



天龍「…?なー、するんだよな?え・ん・しゅ・う」



VAVA「…」ウーム…



天龍「おい、聞けよ!」ペチ!



VAVA「!?」グラ…!



VAVA『ずれる!が、させるか!!』ガシィッ!グイ…



天龍「あれ!?そ、そんな、強く殴ってないのに…!ごめん!大丈夫か!?」あせあせ!?



VAVA「大丈夫だ。何でもない。俺に何か用か?」キリッ!



天龍「ほっ…」



扶桑「…」じと~…



天龍「脅かすなよバーロー!!全員とやる前に、俺とサシで演習やろうぜ。こう言いたかったんだよ」



VAVA「え、演習だと…!?」カタカタ…



VAVA「今日は演習は無しだ」



天龍「なんでだ!これからもっとビシバシいくって言ったばっかじゃねぇか!!」



VAVA「いや…」



扶桑「提督に口答えだなんて……艦娘失格だわ…」ボソ…



天龍「…んだと!?言っとくが、こいつは言葉遣いでとやかく言う小さいヤツじゃねぇ!!なにが艦娘失格だ。取り消せ!!」



ササッ!



山城「姉さまから離れなさい」



天龍「…おもしれぇ、やるか?」チャキ……ギロ…!



大淀「はいはい、そこまでにしましょうね」グググ!



山城「…!?大淀…さん?」ビクッ…



山城『この馬力は!軽巡が…戦艦の私を押し返した!?』



大淀「天龍ちゃん。おいたは駄目ですよ~♪」ひょい!



天龍「な、っちょ!離せよっ!俺にだってプライドが…!!」



大淀「さ、提督。今日はヘンダーソン嬢がいらっしゃるんです。歓迎の準備をしないと!」にこ!



VAVA「大淀、すまん」



大淀「御仕事ですから♪」



扶桑「あの!提督…」



VAVA「いいんだよ。全ては俺のせいだ。気にするな」



扶桑「提督…ごめんなさい」



山城「…ちっ」



深海BAR ダーウィン



ギイィィィ……



ヲ級「マスター、VAVA来テルー?」



港湾「ヲ級チャン。イラッシャイ…ッテ、マダ地上 ハ 昼間 デショウ。ココニ 来レル 訳ナイト 思ウケド…」



ヲ級「エヘへ…聞イテ聞イテ、マスター。VAVA、実ハ スンゴイ イケメン ダッタノ」



港湾「サテハ、オシャベリ ニ キタノネ?デ、イケメンッテ?」



ヲ級「イツモノ アノ 顔 ハ 艤装 ノ 一部デ、本当 ノ 顔 ガ 別ニ アッタノ!!」



港湾「ヘェ~。ナンダカ、楽シソウネ♪ヨカッタラ オ話シ 聞カセテクレナイ?」



ヲ級「ヲ!ミテミテ!!コレ、VAVA ガ 置イテ 言ッタノ」( T)



港湾「ワァ!ホント、VAVA ノ コレ仮面ダッタノネ」



ヲ級「被ッテミタンダケド、トッテモ 付ケ心地 ガ ヨクテ 快適ヨ」



港湾「ドレ………ア………」コッコ…



ヲ級「アレェ?ドウシテ カブレナイ ンダロウ?」



港湾「ゴメンナサイネ。頭 ノ 角 ガ ツッカエテ、私ハ カブレナイミタイ」スッ…



ヲ級「ヲヲ………ア、マスター。オレンジジュース オ願イシマス」ゴトン…



港湾「ハイ、アリガトウゴザイマス。健康的デ イイワネ。今 入レル カラ チョット待ッテネ」



ガララ…ビュ~ン!



てってってってって~~!!



北方「ヲキュ~コンチワ~!」ノシ



ヲ級「コンニチハ。ホッポチャン。ア、デネマスター…」ペラペラ…!



港湾「ハイハイ…?ヘェ~?ソンナコトガ…」ペラペラ…!



北方「ポ~~~~♪」ぶーん!



北方「?」



( T )



北方「!!」



北方「ヴァヴァン ダ!」ヒョイ!



ヲ級「ペラペラ~…!」



港湾「ペラペラペラ~…!」



北方「エヘ……!」



北方「モーラッタ!!」ひしっ!



てってってーーー!!!

でち公「深海棲艦は宇宙にでてしまったでち……」
VAVA「…ゴーヤ、宇宙船を頼む。俺が追いかける!」
でち公「提督!無茶でち!あぶなすぎるでち!」
VAVA「俺はすぐに宇宙に出る!ゴーヤ、司令部は任せたぞ」

???「私だ、今艦娘どもに宇宙に来られてはまずい、やれ」
でち公「了解」

VAVA「ゴーヤ!お前……なぜ、こんなところに!?」
でち公「ククク……ファーハッハ!艦娘も深海棲艦も、あまちゃんぞろいさ。ま、お陰でやりやすかったがね」
VAVA「…な、何を言ってるんだ?ゴーヤ!どういうことだ!」
でち公「あの世でゆっくり考えな![ピーーー]、提督!」



茶の間



北方「ヴァーヴァヴァー♪」



スポ!



北方「クッハッハッハッハ!!」( T)♪



北方「ピッタリー!!」ぶかぶか…



北方「キャー!キャーー♪」バタバター!



北方「ポ?」チラ…



北方「ア、トネえもん ノ 時間ダッタ!?」ピッ!



(うわーーーん!トネえも~~ん!!如月が沈んじゃったよ~~!!)びぇ~!



北方「!?」ガーン!



(慢心した自分が悪いのじゃ)



(まさか沈むなんて思わなかったんだよ~!)



(実に馬鹿じゃのう)



(たすけてよ~)



(もう、しょうがないのぉ。安心せい。こんなこともあろうかと、如月には応急修理女神を持たせておいたからのぅ。じきに戻ってくるじゃろう)



(ホント!ありがとートネえもん!!)だきっ!



(わはははは♪しかし、これからは如月を、ひいては友達を大事にするんじゃぞ?)なでなで…



(うん!)



おしまい



北方「……」



北方「トモダチ……ダイジ…」じーん…



北方「…」チラ…



( T )



北方「VAVA…困ッテルカモ シレナイ…」



北方「顔 ヲ ナクシチャッテ、泣イテルカモ シレナイ!!」



北方「VAVA ハ トモダチ!!助ケナキャ!」スク!



ガシ!



北方「ビューーン!!」



てってってー!


しばらくして…



鎮守府正面海域



てくてく…



北方「クンクン……VAVA ノ ニオイ…」



北方「コッチダ!」



北方「アッルッコ~~アッルッコ~~~ワタシハ~ホッポ~~~♪」ぴょこんぴょこん!



バシャバシャ!ビコーン!!



北方「ポ?」



敵艦隊発見!



「キラ付けです!………あれ?」



「姫!?おかしい…1-1で出てくるのは雑魚のはずなのに…いや、よくみたら…普通の駆逐艦かな?暁型にこんな子がいたような…」



「そうですよ、こんな姫いるわけないでしょう。きっと、駆逐艦の艦娘ですよ。迷子になったのかも」



北方「???」



「ねぇ、キミ。どこからきたの?お名前は?」



「どこの所属かなー?よかったら、教えて」



「怪我は無い?お腹、すいてない?」



じりじり…



北方「…ポ」びくっ…!



「あー…」



「怯えてる。どうしよう?」



「どうしようったって…このままにしておけないでしょ」



北方「…」もわわわん…



港湾(暴力 ハ ダメ ゼッタイ)


北方(ハイ!)



北方「………エイッ!」ダダダダダーーーーッ!



「なっ…!?」



「速い!!まさか、島風の姉妹艦!?」



「キミ、まってー!!」



北方「艦娘…コワイ!!」ダダダー!



横須賀鎮守府



満潮「司令官」



VAVA「満潮。なんだ?」



満潮「今日は私が秘書を勤めるわ。よろしくね」



VAVA「そうか。しかし、お前らも大変だな。秘書艦を代わる代わる…」



満潮「いいのよ。皆好きでやってんだから」



VAVA「そうなのか…?」



満潮「呆れた。知らなかったの?最近になってからだけど、秘書艦をやりたい娘があつまって、じゃんけんで決めてるのよ」



満潮『あんたが指名しないからだけどね!!』



VAVA「わざわざ苦労を買って出るか。ご苦労だな」



満潮「だから、皆好きでやってんのよ。それだけ、司令官と一緒に居たいってことじゃない?」



VAVA「……お前もか?」



満潮「えぇ。でも、私は普段の司令官から戦いの技術を盗むために志願したの。それに、一日秘書官やるだけで、その日の給与が三割り増しになるし♪」



VAVA「金か…」



VAVA『金が原因となって、よくイレギュラーが発生したものだ。こことて例外では無いだろうな。これからは、金のことも考えてみるか』



満潮「む、勘違いしないでよ。私はあくまで、そういう理由があって志願したんだからね」ピッ!



VAVA「あぁ、せいぜい頑張るんだな」



満潮「よろしい」



しばらくして…



工廠



満潮「ヘンダーソン嬢が到着するまで、まだかかるらしいし、かねてより計画していた空母の建造を済ませましょう」



VAVA「戦力になるやつならいいんだが」



満潮「艦娘は性能じゃないわ」



VAVA「一理あるな」



満潮「うん。じゃあ、今日は四隻ね」



満潮「皆、準備完了ね?」



おーーー!



数分後…



できましたー!くうぼきたよー!!



満潮「なんですって!司令官、やったわ!!」



VAVA「でかした。よくやったぞお前達」



エヘへー!



VAVA「よし、4人全員高速建造だ」



了解!



ボォォォオオオオ!!



キラ…!パァアアアアアアアアアア…!!



鳳翔「航空母艦、鳳翔と申します」ピカァ…!



鳳翔「最初から空母として建造された、世界で初めての航空母艦なんです。小さな艦ですが、頑張りますね」にっこり…



VAVA「よく来たな。俺はVAVAだ。一応、ここの提督だ」



満潮「満潮です。よろしくお願いします」



鳳翔「こちらこそ…まぁ、勇ましい提督さんですね。お手柔らかにお願いします」ぺこ…



VAVA「控えめで扱いやすそうだ。鳳翔、悪いが少し待っててもらうぞ。お前の同期がこれから3人着任するところだ」



鳳翔「はい」


パァアア…!



VAVA「…」



満潮「どうしたの?」



VAVA「何か…建造をしているときに、いつも似たようなことを言っている気がしてな」



満潮「それでいいのよ。ルーチンワークなんだから」



VAVA「そうか…」



キラッ!



鳥海「高雄型の4番艦、鳥海です。マレー、ソロモン、マリアナ、レイテと数々の作戦に参加しました」



満潮「重巡ね、よかったじゃない。総合的な火力なら戦艦にも遅れは取らないわ」



VAVA「…」



鳥海「あなたがここの司令官さんですね?不束者ですが、よろしくお願いします」



VAVA「大淀…?」



満潮「は?」



鳥海「え…?」



鳳翔「??」きょとん



VAVA「いや、なんでもない」



VAVA『視覚が…ぶれる。むしろこいつをかぶっているせいで視界が悪いぜ…』



満潮「まったく。くだらない冗談いってんじゃないの。ホラ次よ、次」



VAVA「わかっている。鳥海、そこで鳳翔と一緒に待っていてくれ」



鳥海「わかりました」



パァアア…



千代田「水上機母艦として建造された千歳型2番艦、千代田です。甲標的母艦としても運用できるようになっているのよ。千歳お姉と一緒に頑張りますね!」



千代田「で…千歳おねぇは?提督さんはどこ?」



VAVA「ここだ。ちなみに千歳という名前の艦娘はまだここにはいない」



千代田「そっか、千歳おねぇ…いないんだ…って、冗談はよしてよ。そんな鎧ガチガチの提督なんて、いるわけないでしょ」



VAVA「…」



千代田「本当なの…?」



満潮「提督になってから日は浅いけど、姫クラスを撃沈した漢よ。その人」フフン♪




鳳翔「まぁ、頼もしいですね」ふわぁ~♪



鳥海「まさか!?艦娘でもない人間が、たった一人で……敵の最高戦力の一角を…!」キラキラ…!



満潮「紛れもない事実よ。きっと、この馬鹿でかい単装砲の餌食になったんでしょうね。ね?」コンコン!



鳥海「わぁぁ…」



VAVA「そんなところだ」



千代田「えぇ!?ご…ごめんなさい!失礼しました!!」ペコ!



VAVA「気にするな。だが……水上機母艦?空母とは違うのか?」



千代田「提督、水上機母艦は初めて?じゃあ教えて…」



鳥海「似ていますが、運用の仕方が違いますね。そもそも空母と水上機母艦は…!」パッ!



千代田「あ…あれ…?あれれ?」



満潮「ごめんなさい、鳥海さん。今、急いでいるので後にしてもらえませんか?ホラ、ラストよ」



鳥海「あ…そ、そうでしたか。すみません。とんだおせっかいを…!」



千代田「すごい提督のところに来ちゃったみたい……」



VAVA『艦種の話、聞きたかったんだがな…』



VAVA「ラスト、行くぜ」



おーーー!



パァァ……



ひっく!



VAVA「なんだ…?」



シュゥゥ…



隼鷹「あ゛~まだかな~~あたしの出番はいつなんでしょうねぇ~!?んぐ……ぷへぁ!」グビグビ!



隼鷹「せっかく…ひっく!豪華客船だったのに…!お国の為にー!と、くらぁ仕方ないのかね~?」グググ…



満潮「くさい…ひどいお酒のニオイね…」



VAVA『ニホンシュか……ふむ、このかぐわしい香り、上物だな。しかし、昼間から酒か…だらしないが』





VAVA『こいつとはうまくやっていけそうな気がする』





鳳翔「あらあら」にこにこ



鳥海「うぷ…」サッ…



隼鷹「…?」



隼鷹「あえ?ここどこ??てゆーか、あたしどこで何してたんだっけ…?」



VAVA「おい」



隼鷹「ん~?誰だか知らないけど~こんちわ~♪」ノシ



VAVA「おう、よく来たな。俺はここの提督、VAVAだ」




千代田「この人…千歳おねぇ から聞いたことがあるかも。確か、もと商船だった…」



隼鷹「ていとく~?提督って言ったらあんた。あたし着任したんじゃ~ん!やだもー」



VAVA「そうだ」



隼鷹「でしょ~?にゃっはっはっはっはっはwww」ケラケラ!



隼鷹「あー!おかしぃ……え?」



隼鷹「あんた、提督?」



VAVA「何度言わせる」



隼鷹「ほんとにぃ?なんか見た目SFっぽいけど」



VAVA「十人十色だ」



隼鷹「…あたしを呼んでくれたの?あたし、あんたの部下ぁ?」



VAVA「そういうことだ」



隼鷹「…」



VAVA「どうした?酔いが醒めたか」



隼鷹「くぅ~~~~~~~…ッ!!」



VAVA「?」



隼鷹「ひゃぁああああああーーーっはぁあああああああああああああああーーーーーー!!」ぴょ~ん!


ドサァ!!



満潮「軽空母がとんだ!?」



VAVA「うお!?」グラ…!



隼鷹「ありがと~~!あたし、ずぅ~~~~っと!!待ってたんだぁ!!」ぎゅ~!



VAVA「なっ…お、おい!?」



VAVA『メットが!!』ガシィ!




隼鷹「商船改装空母、隼鷹でぇーーす!ひゃっはー!」




VAVA「満潮!なんとかしろ!」



満潮「了解!鳥海さん、千代田さん!このヨッパライを力づくでひっぺがすのよ!あ、鳳翔さんはいいです」



鳳翔「はい…」しょぼん…



千代田「ええっと…了解!」



鳥海「わかりました!」

一方そのころ…


ハァハァ…


北方「ツカレタ…」



( T )



北方「…」ゴソゴソ…ギュ!



北方「……ホッポ、負ケナイ!」



ドゴォ!ゲシィ!!



北方「下……?海カラ ナンカ 聴コエル…」



ザパーーーン!!



北方「!?」



北方「マグロ ダー!マグロ ガ トンデルー!!」キラキラ!



ザパッ…………ひゅ~~~…ガシィッ!ガシィッ!ビチビチ!



北方「ナンカ 出テキタ!?……艦娘!」じり…



赤城「ふぅ」びしょびしょ…



「おつかれー!マグロ、おっきいね!」


「おいしそうだなぁ…」ゴクリ…



赤城「ふふ♪慢心は駄目。このままエラと内臓を取り除いて……あら?」



北方「マンシン……ウ!?」ズキ…!



北方「アノヒト………ナニ?アタマ…イタイ…!!」




(ソレコソ……慢心ネ…)




北方「イヤ!」ダダダーーー!!」



北方「…!」ぴゅ~~~~!



赤城「?」



「他の艦隊の子かな~?」



赤城「駆逐艦でしょうか?知らない子でしたが……おっと、マグロは鮮度が命です」ドスッ!ズルル…



ボチャボチャ………



「あかぎさん。氷、いっぱいありますよ」



「うんしょ!こらしょ!この浮き輪付きの保冷ボックスにいれようよ」



「見事なクロマグロです!二匹とも2m越えの大物です!」



赤城「ありがとう、皆。さぁ、狙っていたクロマグロも取れましたし、帰りましょう」



横須賀鎮守府付近 海岸



北方「ハッハッハ……!」ばしゃばしゃ!



北方「オネーチャン ノ 言ッタトーリ、海 ノ 上 コワイ モノバッカリ!!」



ダダダダダダー!!!………ガッ!!ビターーーン!!



ゴシャアアア!!ボロボロ……ひょこ!



北方「イタタ…オデコガ…」ひりひり…!



北方「……ポ?」きょろきょろ…



ブロロロロ~~ン!……ガヤガヤ…



北方「…?テレビ デ ミタコト アル。アレ、車ダ…」



北方「…ヤタ!地上ダー!!水 ガ ナクテ、イツモ 乾イテル 不思議 ナ 場所!!」



北方「ヴァヴァ ノ ニオイ モ モット シテキタ!」



北方「マッテテネー!ヴァヴァ!!」ててててー!!



てくてく…



北方「コッチダ」くんくん…



「むむ、なにやら白い童女が近づいてくる……待ちなさい!ここは軍の基地だぞー!とまりなさ…」



北方「ヴァヴァヴァ~♪」



「え……ちょ……待………ぎゃあ!」ぷち!



北方「ン?ナンカ 踏ンダ」



むく!



「貴様!なにをするー!門番妖精を足蹴にするとは、けしからーん!軍人に暴力をふるったら死刑だぞー!!」ぷんぷん!



北方「ワァー!可愛イ オ人形サン!」ガシッ!



「うわ!?は、離して!嘘です!!死刑はウソウソ!!離してー!!」ピェー!



北方「シケー?………」うーん…





北方「死刑ってなぁに?」





「はぁ!?」



北方「死刑って、食べ物?乗り物?ねぇ!教えて!!」ぶんぶん!



「なにって!死刑はしけ……うわあああああ!やめてー!振り回さないでー!!」ぐるぐる!



北方「なに?死刑ってなに?楽しいの?嬉しいの?早く教えて!」きゃっきゃ♪



「わ、わかりました!!教えます!死刑っていうのはね!」


てくてく…



北方「コッチダ」くんくん…



「むむ、なにやら白い童女が近づいてくる……待ちなさい!ここは軍の基地だぞー!とまりなさ…」



北方「ヴァヴァヴァ~♪」



「え……ちょ……待………ぎゃあ!」ぷち!



北方「ン?ナンカ 踏ンダ」



むく!



「貴様!なにをするー!門番妖精を足蹴にするとは、けしからーん!軍人に暴力をふるったら死刑だぞー!!」ぷんぷん!



北方「ワァー!可愛イ オ人形サン!」ガシッ!



「うわ!?は、離して!嘘です!!死刑はウソウソ!!離してー!!」ピェー!



北方「シケー?………」うーん…





北方「死刑ってなぁに?」





「はぁ!?」



北方「死刑って、食べ物?乗り物?ねぇ!教えて!!」ぶんぶん!



「なにって!死刑はしけ……うわあああああ!やめてー!振り回さないでー!!」ぐるぐる!



北方「なに?死刑ってなに?楽しいの?嬉しいの?早く教えて!」きゃっきゃ♪



「わ、わかりました!!教えます!死刑っていうのはね!」





駄目よ




ガシィッ!!ピタァアア……



「はれ?あ…あなたは!」



北方「ぽ?この匂い…おねーちゃん!」



リコリス「…」



北方「あれ!?」



リコリス「もぉ、悪い子ね。ほら…こっちへいらっしゃい」ひょい!



北方「あ…!」



「あの……リコリス・ヘンダーソン嬢で、ありますか?」



リコリス「えぇ、こんにちわ。ごめんなさいね、妹が迷惑をかけて」



「妹さん。ですか…?そういえば、かなり似ている…」



リコリス「とりあえず、提督に連絡を入れてくれるかしら?私が到着した。と…」



「は、はい!かしこまりました!しかし……何故、このような場所に妹さんを…」



リコリス「何か…問題があったかしら?」じっ…



「い、いえ!何も……スグ、提督に連絡を入れます!しばし、中の待合室でお待ちを」



リコリス「ありがとう。さぁ……行きましょうか」グイ!



北方「え……あ、あ…」ズルズル…



北方『匂イ ハ オネーチャン ナノニ……オネーチャン ジャナイ!ドシテ!?』



執務室



ジリリリリ!ガチャ…



大淀「はい、執務室です。………わかりました。提督にその旨をお伝えします」ガチャ



大淀「提督、ヘンダーソン嬢が到着しました。待合室まで、お迎えに行きましょう」



VAVA「あぁ。わかった」



満潮「あぁっ!?コラ!動かないでよ!!まだこの飾り付けが…!」



VAVA「馬鹿…動くんじゃない!」グラグラ!



VAVA『やめろ!パーツが!!』



満潮「肩車くらいがんばって耐えなさい!姫、倒したんでしょ!ほら、あと一個!」



VAVA「…」ピタ~…



満潮「ん……そうそう♪やればできるんだから。はい、終わり」



大淀「…」



満潮「さ、お客さんのお迎えに行きましょうか」



VAVA「うむ」ひょい



満潮「ちょっと!そこつかんじゃ……背中見えちゃうじゃない!!」じたばた!



VAVA「気にするな、俺は見ない。おら、さっさと済ませるぞ」



満潮「そういうこと言ってんじゃなくて!」



大淀「はいはい。その辺にして、行きましょうね~♪」


待合室



北方「ねぇ、おねーさんだぁれ?どうして、お姉ちゃんと同じ匂いがするの?」ぱたぱた~



リコリス「ほっぽ…」ぎゅ…



北方「?」



リコリス「大きくなったわね……偶然だったけど、逢えて嬉しいわ」



北方「あぅ」むぎゅ



リコリス『次いつ逢えるかわからないし、もう教えてもいいかな』



リコリス「……私はね、あなたのもう一人のお姉ちゃんなのよ」



北方「そうなの!?」じぃ…!



リコリス「そうよ。まだ、ほっぽが赤ちゃんだった頃………皆、ほっぽが生まれてきてくれて大喜びしていたわ…懐かしい」



北方「みんな…?」



リコリス「うん。とにかく、ほっぽと逢えて嬉しかったってことよ♪」



ガラ…



VAVA「待たせたな」



リコリス「VAVA ♡」

VAVA「ん…?チビ!お前、なぜここに居る!?」



ぴょん!たたたー!



北方「ばば!これもってきた!!」がさがさ…



( T)



VAVA「これは!俺の……!!持ってきてくれたのか」



北方「うん!」



VAVA「いい子だ。助かったぞ」なでなで~



北方「てへへ///」



VAVA「…??チビ、お前、喋り方がおかしいぞ。何か、声がクリアだな」



リコリス「大丈夫。ここを離れるときに、私が治してあげる。さぁ、案内をお願いしましょうか」



リコリス「部屋の外で待っている軽巡と駆逐の子がいらついてるから」



VAVA「何故知っている」



リコリス「何故か。ね…♪」にこ~



VAVA『今は敵ではないが…やはり、油断ならん。この状況では、北方は俺が保護すべきだな。港湾の所へは俺が届ける』


VAVA「そうか…では、行くぞ。着いて来い」



北方「ぽ…?ほっぽは?」



VAVA「俺と一緒にいろ。離れるな」ぐい!



北方「ぽ!わかった!!」ぴょいん♪たたたー!



リコリス「あ……ほっぽ………」



VAVA「どうした」



リコリス「いえ、何でもないわ。行きましょう」


コツコツ…



満潮「…」



大淀「…」



北方「らんらんら~♪」



VAVA「チビ、その袋を俺に寄越してくれ」



北方「はい!」



VAVA「うむ」パシ…



リコリス「おつかい一人で出来たのね~えらいえらい」



満潮『なによこれ…まるで親子じゃない!!どういうことよ!』



大淀『提督もヘンダーソン嬢も独身のはず…しかし、ヘンダーソン嬢と瓜二つのこの子は、まさか2人の…!?』



ピタ…ガチャリ…



VAVA「執務室についたな。悪いが、全員ここで待ってもらう」



満潮「え、それはなんで…」



パタン…



執務室



カポ…



VAVA「もう外さないようにしなければ」



VAVA「…」



VAVA「思えば、ここに来て俺はまだ重大な損傷に陥った事は無い。電子頭脳のエラーこそ起こしはしたが、だからこそ…」



VAVA「改めて覚悟せねばならん。スペアのパーツも無し。部品も無し。機材も無しだからな」



VAVA「一度ミスすればそれで終わりだ」



VAVA「…」



VAVA「まぁ、なければ作るしかないか。だが、こいつにはもう用は無い。チビのおもちゃにでもくれてやるか」



カシュゥゥ…!



VAVA「うむ。しっくりくるぜ」ビコーン!

廊下



大淀「…」


満潮「…」イライラ…



北方「じゃーんけーん!」



リコリス「ぽん」



北方「あっちむーいて」



リコリス「ほい」クル!



北方「わーい!かったーー!!」



リコリス「あら、負けちゃった」



きゃっきゃ!



大淀「ヘンダーソン嬢」



リコリス「はい?」



大淀「その子は誰ですか?視察に来るとは聞いていましたが、こちらは貴女お一人だと認識していました」



リコリス「ごめんなさい。うまく伝達されなかったみたいで…この子は私の妹なの」



もういいぞ、入って来い。



満潮「妹…」ほっ…



大淀「ご家族…でしたか。あっ…はい!了解しました。では、どうぞこちらへ…」カチャリ…



リコリス「ありがとう。さ、おいで。ほっぽ」



北方「ぽ!」


数十分後…



執務室



北方「つまんな~~い ぷっぷくぷー!」(VAVAの膝上)



リコリス「ふむ…なるほど……軽空母がいるなら、この海域を突破できるのでは?」ペラペラ…



VAVA「あぁ…しかし……まだ十分とは言えん。未熟なあいつらに砲火を浴びせるわけにはいかん。却下だ」ペラペラ…



満潮「…」ぽ…///



大淀『ヘンダーソン嬢…さすがだわ。これだけ優秀な人材なら多少の影響力も仕方ないかもしれない…でも』



大淀『最近着任したばかりとは思えない提督の手腕…戦闘能力は言わずもがな、まるで機械のような…正確かつ素早い判断能力。これは、ヘンダーソン嬢に勝るとも劣らないわ』



ペラペラ…



リコリス「了解しました。この艦隊の事情はおおよそ把握できた。今後の参考にさせてもらいます」



VAVA「なかなか実のある話だったぜ」



北方「…おはなし、おわった?」


VAVA「あぁ、終わった」


北方「じゃ、ほっぽ帰りた…」



満潮「随分早いわね」



リコリス「うふふ……あなた達は幸せよ。こんなに頭が良くて逞しい提督の下で働けるんだもの。こちらも話しやすくて助かったわ」



満潮「どうも…」



VAVA「他に、用件はあるのか?ないなら送りの者を出すが…」



リコリス「あります」ニコ!



VAVA「何だ」



リコリス「また少しお話を…ただ、禁則事項が含まれているので…大淀ちゃんと満潮ちゃんには席を外して頂きたいです」



大淀「なっ……待って下さい。私はこの艦隊の参謀を勤めさせていただいている身です。何故席を外す必要があるのですか?」



満潮「そうです!私だって秘書艦です。秘密を守ることも心得てます」



リコリス「………私は、貴女達の為を思って言っているのよ…?」ギラ…



大淀「あなたは……」



満潮「ひっ…」



リコリス「知っての通り…軍というのは難しいの。知らなくてもいいことは、知らないままでいい」フッ…


リコリス「納得いかないでしょうけど、我慢してね。今に、わかるときが来るから」ニッコリ



大淀「…」



満潮「…」



VAVA「大淀」



大淀「……あっ…!?はい、なんでしょうか提督」



北方「うぅ~~…」ムスー!



ヒョイ



北方「?」ぷらーん…



VAVA「こいつを間宮のところへ連れて行って、何か甘いものでも食べさせてやれ」



大淀「私が…ですか?」



VAVA「満潮もだ。2人で少し休んでこい」



満潮「でも…!私たちってそんなに信用できないのかしら!?」



VAVA「信用が本来どんなものなのか、俺には解らん。だが、お前達ならば聞き入れると思っている。行って来い」



大淀「…」


満潮「…」



北方「甘いもの…?たべたい!たべたーーい!」ぱたぱた!



VAVA「だとよ」



大淀「わかりました。行ってきます」


満潮「はぁ…憶えときなさい。高いもの頼みまくっちゃうんだからね!」ぷい!



VAVA「かまわん。ほら、2人に着いていけ」



北方「はーい!」うきうき♪



VAVA「絶対に2人の側を離れるんじゃないぞ」



北方「はい!」



ガチャ…バタン



リコリス「ありがとう。これで少しはチカラを抜いて話せるわ♪どう?最近元気してる?」にこ~



VAVA「お前と世間話などするつもりは無い。あくまで俺達は今は敵対関係にないだけだ。用件を言え」



リコリス「冷たいのね。パーティで初めて出逢った時はもっと優しかったわ」



VAVA「はっきり言ってお前の行動は不可解だ。故に予測がつかん。警戒を強めるのは当然のことだ」



リコリス「なるほど……じゃあどうすれば警戒緩めてくれる?」



VAVA「仮面を外して本心で語るんだな。俺はお前の真意に興味がある」



リコリス「本心かぁ…」スタスタ…



リコリス「よいしょっと」カチッ☆



VAVA「何の真似だ?」



リコリス「念の為。カーテンも締め切ってるし、こうして鍵もかけた。だから、もうこの部屋は密室…」



パァ…シャララララン…



飛行場「ハァー…変装ッテ疲レルゥ……ドゥ?私 ノ 本当 ノ 姿ハ。マズハ、 形 カラ 入ロウッテワケ」



VAVA「…」



飛行場「可愛イ服デショ♪ソウイエバ、完全 ナ 姿 ヲ 見セルノハ 初メテネ。キット万人 ニ 自慢デキルワヨ、私 ノ コノ姿 ヲ 見タッテ」



VAVA「何がしたいんだ?」



飛行場「アラ、ヒドイ。警戒 解コウ ト 思ッテ見セタノニ。マサカ、艦娘 達 ニモ 同ジヨウナ 対応 シテルトカ?」



VAVA「だったらなんだ」



飛行場「良クナイワ。部下 ガ 全員 女性 ナノニ、ソレジャ 何時カ 愛想 尽カサレチャウ カモ ヨ」



VAVA「!?………………………本当か?」



飛行場「マァ、自覚シテナカッタノ?デモ、大丈夫。私 ノ アドバイス 通リ ニ スレバ、艦娘 ト モット 仲良ク ナレルワ」



VAVA「うーむ…」



飛行場「今回 ノ 視察 ニ 来タ 一番 ノ 目的 ハ ソコナノヨ。艦娘 トノ 信頼関係 ノ 強化 ハ、必ズ 戦闘 ニモ 良イ 効果ヲ 発揮スル ハズダワ!」



VAVA「………わかった。やってみよう」





数分後



VAVA「やはり駄目だ。少しでもお前の話を聞いた俺が馬鹿だった」



飛行場「それはどうして?」



VAVA「何故俺があいつらの体に触らなければならんのだ」



飛行場「別に汚くないと思うけど」



VAVA「そういうことを言っているんじゃない。あいつらが嫌がることはしない」



飛行場「だから、触った方が仲良くなれるのよ。スキンシップってとても大事なの」



VAVA「嘘だ」



飛行場「んん…頑固なんだから」



VAVA「当然だ。無意味に体を触られて喜ぶやつなどいるものか。俺とて無作為に体に触れられるのは御免だ」



飛行場「本当だってば」



VAVA「いや嘘だ」



飛行場「じゃあ、こうしましょう。効果を目の前で実証できたら、信じるわね?」



VAVA「ふん…できるのならな」



飛行場「わかったわ。それではまず、誰でもいいから艦娘を呼んで。そして、艦娘がドアを開けたと同時に どこでもいいから体に触って御覧なさい。もちろん、優しくね」



VAVA「馬鹿も休み休み言え。そうして、俺のここでの立場を潰すつもりだろう。そうはいくか」



飛行場「ねぇ~本当なのよ~~スキンシップが一番手っ取り早いんだから」



VAVA「それはお前の中での話しだろう。お前の中の最善が、他人の最善とは限らん」



飛行場「…」



VAVA「諦めたか?」



飛行場「こんなやり方は嫌だったけど…」



VAVA「なんだ?……!?」



がしっ!ぐい!!……むぎゅ…



飛行場「ど…どうかしら?何か…感じない?」



VAVA「…!?」



VAVA『このパワー…!やはりこいつは危険………なんだ?この鼓動は…?リコリス…飛行場が発しているのか…?』



飛行場「こんな私でも胸が高鳴る時があるの……本当のことをいうと、恥ずかしくて、どうにかなりそうよ。でも…あなたが好きだから嫌じゃないの」



スッ…



VAVA「…」



飛行場「私の気持ち…わかってくれた?」



VAVA「……あぁ」



VAVA『不可解だ……が、今だけは、飛行場が決して嘘をついていない ということが何故かわかる…これは一体……』



飛行場「よかった…」ドキドキ…!



VAVA「だが、一つ教えろ」



飛行場「な、なぁに?」すーはー…



VAVA「何故、お前は俺のことを気にかける?」



飛行場「…」



VAVA「答えろ。何故だ?あって間もないと言うのに、お前は俺のことを知り尽くしているようだ」



飛行場『さすが……二人の英雄を相手取った男…素敵……』



飛行場「それは…まだ、教えられないわ。ごめんね、何度もこんな事を言って」



VAVA「そうか…」



飛行場「でも、安心したわ。あなたの心を感じることができたもの。私は、あなたの味方。そう断言できるわ」



VAVA「味方なら、もっと大々的に支援して欲しいもんだが」



飛行場「ズルは駄目♪提督業は地味なものよ。大丈夫。あなたならできるわ。誰の助けも借りずに…」



VAVA「飛行場…少し、見直した。少しだ」



飛行場「ありがとう」



ガチャガチャ…!ガン!ガンッ!!



VAVA「誰だ?扉を叩くのは……おい!今、客が来ているんだ。用があるなら後にしろ」



ドン!ゴシャアアアア!!



VAVA「な……!誰だ!!」ウィン!



リコリス「!?……」フォン…



食堂



北方「わぁ~!!……プリンだぁ…」



ぺたん…



北方「いただきます」ぺこり



北方「~♪」ぱくぱく!



満潮「もぐ…もぐ……あいつ…最近になって、少しは可愛いとこあるな。って思ってきたのに…頑固なとこはまだまだね!」



大淀「…」ぼ~…



満潮「そうよね、大淀さん!」ダン!



大淀「…」



満潮「大淀さん?」トントン



大淀「はっ!?え……な、何の話だったかしら」



満潮「…大淀さん、疲れてるんじゃないですか?」



大淀「大丈夫よ、心配しないで。考え事をしていただけだから…」




大淀『胸が痛い』チクリ…



大淀『いつも心配かけて、どうしても手が掛かってしまう人だけど…何故か、守ってあげたくなる』



大淀『守ってもらってるのは、こちらのほうなのに…でも、提督の背中を見るたび、ふと……』



大淀『翳りというか。そんなものを感じてしまう』グググ…



大淀『さっきの光景……男性嫌いで知られるヘンダーソン嬢が、提督の隣を何気なく普通に歩いていた』バッ!



大淀『何故かしら…何故こんな些細なことで、ここまで考え込むのかしら?私』わにわにー!



大淀『は…っ!違うわ。恋じゃない。嫉妬じゃない。断じて違うわ。だって、提督と知り合って、まだ半年もたってないし』



大淀『仮面で隠れていて、素顔だって見た事ないもの』ぐるんぐるん…



大淀「う~~ん」はふぅ…




満潮「…」じ~…



満潮『これは危ないわね…働きすぎからくるストレスが、相当キテると見えるわ。艦娘うつ になってなきゃいいけど』



北方「あまままま~~い」カップぺろぺろ!



間宮「あらあら、可愛いお客様ですね~まだまだありますから、おかわりしてね!」コトン…



北方「ひゃ~~…パフェ……こんなに大きいの、はじめてみたぁ!」



間宮「さ、遠慮しないでどんどん食べてくださいね」



北方「いららひま~~~ふ♪かんむひゅ!らいすき~~~♡」もしゃもしゃ!!



間宮「うふふ、可愛い♪」



ガシャン!!



間宮「あら…?」キョロ…



厨房



装甲「ナナナ……何故 アノ子 ガ コンナ 所ニ…!?」



「コラーーー!!何やってんだーーー!これでお皿割るの三枚目だぞ!このクイーン・オブ・不器用!」



装甲「ア!シマッタ!?ス、スミマセーーン!妖精先輩!!」ペコペコ!



「まったくもう!次割ったら酷いぞ!!」ぷんすか!



装甲「…ハァ。ジャナイ!何デ 北方 ガ 地上 ニ……」



装甲『港湾 ガ 北方 ヲ 手放ス 訳ガナイ……トイウコトハ…抜ケ出シテ 来タノカ?』



装甲『ソレトモ、港湾 ト ケンカ デモ シタノカ ?デモ、ソレナラ 何故ココ ニ デ 食事 ヲ シテイル ノカ 説明 ガ ツカナイシ…』



装甲『ア………成程。VAVAサン カ。ヨシ、気ニナッテ 仕方ナイシ、VAVAサン ニ 聞キニイコウ。キット 何カ 知ッテイルダロウ』



装甲「センパーーイ。休憩入ッテイイデスカー?」



「ん?そういえば、まだだったね。よし、いってこーい」



装甲「シツレーシャース」ペコペコ…



執務室 前



装甲「今日 ハ 何カト 騒ガシイケド 何カ アルノカナ?」



スタスタ…



装甲「スミマセン。VAVAサ……アレ?」



ペラペラ…



装甲「取リ込ミ中カナ?話声ガ……!?」



ソレデ…ソウソウ……スキンシップヲ…



装甲『深海訛リ…!?ハッ!?………コノ 下種ヲ 極メタヨウナ、ヌルットシタ ムカツク 声ノ 持チ主ハ…!!』



装甲『タトエ 死ンデモ 忘レナイ。アイツ マデ ココニイルトハ…』



装甲『イケナイ!!VAVAサン ノ身 ガ 危ナイ!!』



装甲「デェイ!!!」ゴンッ!



ゴシャーー!



執務室



装甲「ヤッパリ貴様カ!!飛行場姫!!!」ギロッ!



リコリス「キャ!こわ~い」



装甲「シラジラシィ!ソンナ変装、見破レナイ私ジャナイワ!!」



リコリス「ふふふ……久しぶり、装甲。少しはお利口になったのね。VAVAのおかげかしら?」



装甲「黙レ!… 狡猾 ナ 貴様ノ 事。私ガ ココニイルコトモ ドウセ オ見通シダロウ」



リコリス「さぁ?でも、貴女って大したことないし。別に自由に動いてもらって構わないわ。本当に」



装甲「貴ッ様ァ…!言ワセテオケバ!!」ワナワナ…!



リコリス「だって本当だもん。弱いんだもん」(  ̄3 ̄)<ぴゅるりろ~~♪



装甲「クッ…」



VAVA「装甲、何をしに来た」



装甲「ア……VAVAサン!ソイツ カラ 離レテ!!ソイツ ハ 危険スギル ヤツ ナンデス!!」



VAVA「そうか。とにかく落ち着け」



装甲「VAVAサン!!」



VAVA「落ち着けと言っているんだ」



装甲「ウゥ…」



タッタッタ…



長門「どうした提督。何かドアが壊れたような、ゴシャアアアア!! って音がしたぞ」



VAVA「長門。いや、茶をもってきた装甲が足を滑らせてな。このザマだ」



装甲「エ…?イヤソノ……ソウデス。ノック ガ 勢イ余ッテシマッテ…」



長門「なんだ、そうだったのか。はっはっは!仕事に熱が入りすぎたようだな。元気でいいじゃないか!」



装甲「アハハ…」



長門「何事もなくてよかった。また、 深海棲艦 にでも侵入されたら大変だからな」



リコリス『!?……気づかれた?まさか………まさか…ね』



装甲「ア…アハハ!ソウデスネ。聞キマシタヨ!深海棲艦 ヲ 投ゲ飛バシタッテ。流石 長門サン!」



長門「当然さ、何も凄いことはしていない。では、私はこれで……お?」



リコリス「!……こんにちは♪」



長門「おぉ、貴女がヘンダーソン嬢か。お初にお目にかかる、私は戦艦 長門だ。よろしく」



リコリス「よろしく。リコリス・ヘンダーソンです。ビッグセブンのことは、よく聞いていまして…」



長門「話は聞いている。これからも平和のため、子供たちの未来のために!!共に戦おう!」ぎゅ!



リコリス「え……えぇ!モチロンです。分野は違えど、私も全力で、軍に協力させていただきます」



リコリス「あの、提督さん。私、そろそろ各施設を見て回りたいのですけど…」ウィンク!パチッ!パチ☆



VAVA「了解した。長門、これから俺はヘンダーソン嬢の案内をする。お前は暇なら駆逐艦たちの艤装の手入れでもしてやれ」



長門「駆逐艦の?」ピク…!



VAVA「そうだ。あいつ等は武器の扱いもまだまだだからな。艤装の痛みも早い。どうだ?やってくれるか」



長門「任せておけ。行ってくる!!」ダダダー…!



装甲「アノ人…苦手」



リコリス「あら……気が合うわ。私も…ここの長門ちゃんは苦手かも…」



装甲「ナラ、苦手ジャナイ!貴様 ト 一緒 ナンテ 御免ダ!VAVAサン、今ナラ マダ 間ニ合イマス。2人デ コイツ ヲ 倒シマショウ!!」



VAVA「…」



リコリス「その場合。2人で、じゃなくて。VAVA1人で、でしょ?。貴女では足手まといになるだけよ」



装甲「ウルサイ!VAVAサン、私 ハ VAVAサン ノ 為 ヲ 想ッテ 言ッテイルンデス。オ願イデス……何カ ガ 起キテカラ デハ 遅インデス!」



VAVA「装甲。お前の考えはよく解った。だがな、ここでは無理だ。冷静になれ」



装甲「VAVAサン~…!」



VAVA「お前の口振りから、この飛行場姫がどれだけ危険なのかはわかった。しかし、それは今、関係のないことだ。こいつは客で、俺は提督だ」



リコリス「…」



VAVA「忠告には感謝している。だが、感情で動きすぎるな。感情に任せて行動すると……死ぬことになる」



装甲「VAVAサン…」キュン…



VAVA「戻れ」



装甲「ハイ……飛行場、今回 ハ VAVAサン ニ 免ジテ、私 ガ 引キ下ガッテ ヤル!」スタスタ…



リコリス「ハ~イ。ありがとうね」ニコニコ♪



VAVA「…ああ言った手前。何もしないわけにもいくまい。ドアがこれでは、話もまともにできんだろうしな」



リコリス「そうね…VAVAには、いつでも逢いに来れるから。じゃ、鎮守府デートといきましょうか♪エスコートはお願いね?」



VAVA「俺よりも、お前の方がここを詳しく把握してそうだが」



リコリス「あ…流石」



VAVA「図星か」



リコリス「うん」



VAVA「行くぞ」



リコリス「うん!」


数十分後…




リコリス「やっぱりここは広いわね。全て見て回ったら夜になっちゃいそう」



VAVA「ここが射撃訓練場だ」



射撃訓練場



リコリス「へぇ、新しく造った施設ね。なんだか、とても……機械的な感じがするわね。あ、的が動いてる!」



VAVA「効率的な射撃訓練が出来るよう、俺が組上げた」



リコリス「VAVAが?すごいじゃない。手先が器用なのね」



天龍「お、よぅ!今、射撃訓練してんだ。一緒にやろうぜ」



VAVA「すまんな。今、仕事中だ」



リコリス「こんにちわ。天龍さん」



天龍「あぁ、こないだの」ぺこ…



リコリス「お疲れ様。どう?提督お手製の訓練機材は?」



天龍「文句なしだな。これやってるだけでも、かなり上達すると思うぜ。気になるなら、お嬢さんも1回やってみたらどうだ?」ニヤ…



リコリス「私?どうしましょう。私、頭を使うばっかりで、体のほうはからっきしだから…」



天龍「でも、拳銃くらいは扱えるんだろー?」



リコリス「そうね…やってみてもいいかしら?」



VAVA「どちらでもいい」



天龍「おし、決まりだ。ホラ!」スッ…



リコリス「ありがとう。一発でも命中すればいいけれど…」パシ…



天龍「その銃は装弾数が8発だ。ま、3発当たれば上出来って所だな」



リコリス「えーっと…ここと、銃身の先にある照準を目標に合わせて……」じ~…



天龍「おいおい…大丈夫かな」



VAVA「…」



訓練開始!



リコリス「…!」チャキ!



バン バン バン バン バン バン バン バン!!



カツンッ…カカカカカッ…カインッ……



天龍「いきなり全部撃つか!?」



カチ…カチ…カチ…



リコリス「あら……?も、もう弾切れ??」



天龍「的は……一発命中か。ま、当たらないよかマシだな」



VAVA「……もういいだろう。硝煙の匂いが服に移るぞ」



リコリス「あ、はい。天龍さん、貴重な体験をさせてくれてありがとう。じゃあね」タタター…



天龍「うーっす。さて、続きやるか」



ピカ!……ピカ!……



天龍「ん?何だ?モニターが光って……ははっ、採点っつったって1点じゃ…………8発中14発命中?」



天龍「14発?この拳銃は8発だぞ。機械の故障か?……いや、長門がこないだ高得点をだしたときも、こんなのがでたが……まさか!?」ダッ…!



天龍「こ……こいつは…!!!」



天龍「一発だけ……撃ち抜いている様に見えるが……穴が微妙に広がってるような…それもこの位置は…心臓(エンジン)だ…!?」



天龍「い、一穴射撃。こんな軽い拳銃でやってのけたってことか!?」ガーン…!



天龍「いや…でも装弾数8発の銃で14発ってのは絶対おかしい。やっぱ機械の故障だな。なんだよ、まったく!!」チャキ…



天龍「一発のまぐれで脅かしやがって、やってらんねぇぜ!」バン!!



スカッ…



天龍「あらら…」ショボ…


中庭



スタスタ…



VAVA「跳弾させた弾に新たな弾を当て乱反射を起こし、それらの軌道を予測して一点に集中させる…か。大したものだ」



リコリス「気づいてた?でも、あんなのはただの曲芸よ。実戦ではまるで役に立たないわ」



VAVA「だろうな」



リコリス「それに、20回以上当たると思ったけど。13回しか当たらなかったわ」



VAVA「14回だ」



リコリス「嘘!私、聞き間違えちゃったかな…」



VAVA「俺を試しておもしろいか」



リコリス「ふふ……あーー!緑が多くていいわね。ここは」ササッ…



VAVA「あいつ等が、綺麗だからと植えているらしい」



リコリス「やっぱり、女の子ね。VAVAは花、好き?」



VAVA「好きでも嫌いでもない。あってもなくてもいいものだからな」



リコリス「そう…」



スタスタ…



VAVA「しかし、新鮮ではある。花など、落ち着いて見ることはいままでになかったからな」



リコリス「きっと好きになれるわ」



VAVA「…」



リコリス「?」



VAVA「お前は好きなのか」



リコリス「えぇ……好きよ。海にも花のようなモノはあるけれど、花ではないもの」



VAVA「では、どんな花を好む?」



リコリス「皆に愛される花々よりも、野にひっそりと咲いている一輪の花。って感じ……あ、次は工廠が見たいわ」



VAVA「武器には触らせんぞ」



リコリス「怖いなぁ。何もしないわ。アドバイザーとして視察するだけよ。もう、もっと私を信じて」



VAVA「信じさせるのはお前だ」



リコリス「わかった。頑張る」ふんす!ふんす!



VAVA『稀に北方を髣髴させるような顔を見せるんだな…いや、逆か』


しばらくして…



ツカツカ……ガシュン…ガシュン……



VAVA「こんなところだ。一応、これで主要な施設は全て回ったな」



リコリス「うん、これで十分よ。とても充実した時間だったわ。艦隊としては、まだ充実しているとは言い難いけれど」



VAVA「あいつ等は俺とは違う。まだまだ、これからだ」



リコリス「そうでしょうね。じゃ、そろそろ帰るわね。見てる間にあなたとたくさんおしゃべりできたし」



VAVA「北方は置いていけ。こういう時は港湾に任されている」



リコリス「港湾…」ピク…



VAVA「どうした」



リコリス「いえ、何でもないわ。そう、港湾が……」



VAVA「お前たちの関係など、俺には興味のないことだが…あの店は俺が気に入っているんだ。放っておいてもらおう」



リコリス「わかったわ。あの子はVAVAに任せる。でも、帰る前にもう一度、あの子に会いたいわ」



VAVA「……まだ、食堂にいるだろう。ついてこい」



リコリス「ありがとう…」



VAVA「…」



廊下



ズンズン…♪



長門「あぁ、少し疲れたな。子供たち(駆逐艦)の装備を手入れしていたら、いつの間にか人数分以上の数をこなしてしまった」首ゴキゴキ!



長門「これはもったいない。後ほど、提督に新たな駆逐艦の増員を申請しなくては。陽炎型なんかいいな」



キャッキャ…♪



長門「!」



ピキーン…!



長門「この感じは……」キョロキョロ…



てくてく…



「あ、長門さん。こんにちはなの~♪」むちっ…



長門「…」



長門「なんだ、イクの部下か」ショボン…



ティリリリリリリン!!



長門「いや!やはり何かある!!どこだ!?……」



長門「ん………!!…食堂か!?なにかわからんが、行かなくては!」カッ…!



ダダダーーー!



「?……何事なのね?」





食堂



ジャー…シャカシャカ!



装甲「……アイツ メ 今ニ 見テイロ……!イツカ必ズ 始末 シテヤル!!…」ブツブツ…



装甲「シカシ……私一人 デ、アイツ ニハ 絶対勝テナイ……ソウダ、アホ ノ 泊地 ニ……」



装甲「幼馴染 ノ 空母 ヤ 空水 ヲ 騙シテ…」




装甲「飛行場……殺………クク…」ニタァァァ…




装甲「本当 ノ 策略 ト イウノ ヲ、アノ………クソバカ女 ニ 教エテクレルワ…!!」ゴシゴシ…!



装甲「アーモウッ!!…シツコイ 汚レダ!」グイ!



パリーーン!!



装甲「ア」



「あー!?……ここ…これで何枚目だ貴様!!わざとやってるだろ!?カレー皿を握り割るあほがいるかーー!!」ぱこんっ!



装甲「イタァアア!?オ玉 デ 頭 殴ルノハ 反則ッスヨ!先輩~!」ウヒー!



「だまらっしゃい!!」ぱこす!



装甲「イダァアアア!」中破!



北方「!」じっ…!



北方「そーこーだ!」



北方「きゃははは!怒られてるー!」



満潮「装甲さんのこと知ってるの?」パク…



北方「うん!お姉ちゃんの友達ー!ほっぽ、そーこーすきー!」タタ…!



満潮「へぇ、装甲さん、ヘンダーソン嬢と友達だったんだ。意外ね」



北方「へんだー?」



ダキ!



大淀「はいはい。だめですよー、ここにいないと。怒られちゃいますよ~?」グイ…ストン



北方「ぽ!?」



もわわわ~~ん…



(# Y)/ <コラ!



北方「!?」ハッ…!



ピタ…



北方「ほっぽ良い子だもん」スン…



満潮『かわいいじゃない…』



大淀『かわいい…』



ダダダダダダダ………うぉおおおおおおーーーー………!!




ズササー!



長門「ここか!やはり、この長門の勘は的中したようだな」



満潮「長門さん、一体何しに…」



大淀「?」



北方「?」



長門「おぉ!……」



長門『な、なんて愛らしいんだ…!!さて、それではひとつ…ビッグセブンとして……!』



ツカツカ…



北方「…なぁに?」じろ…



長門「………ビッグバン・カワユス」なでなで…



北方「むむ!?………ん~……」ごろごろ…



長門「…」スッ…



ツカツカ……



満潮「行っちゃった…な、なにしに来たんでしょうね…?あの人」



大淀「さぁ?…私にも、見当がつかない…」



北方「艦娘……あったかい」



ガシュン…ガシュン……ガシュン…コツコツ……



北方「足音……ヴァヴァ!」



ガシュン…



VAVA「大人しくしてたか。チビ」



北方「してた!」



満潮「嘘おっしゃい」



大淀「まぁまぁ」



VAVA「今日の視察はここまでだそうだ」



リコリス「2人とも、どうもありがとう。この鎮守府のことは、上にきちんと報告しておくわ。もちろん良い意味でね」



大淀「こちらこそ、ありがとうございました」ペコ…



満潮「あぁ、やっと今日一日終わったわ…」はふ~



リコリス「ほっぽ、またね。お姉ちゃん、先にいくからね……はい、おまじないしたから、いつものほっぽに戻ったよ」なでなで…



北方「て……ツメタイネ」ぼそっ……



リコリス「え…?」



VAVA「もういいだろう。門前までおくろう」ガシュン…



リコリス「え、えぇ。ありがとう。では皆さん、ごきげんよう」ペコリ…タタタ……


門前



リコリス「また来るわ。VAVA」



VAVA「じゃあな」



リコリス「じゃあ、ほっぽをよろしくね」



VAVA「うむ」



リコリス「あ、そうそう」



VAVA「まだ何か用か?」



リコリス「いえね、いい忘れたことがあって」



VAVA「聞いてやる」



リコリス「こないだは御免なさい。私達の同類が、ここを襲ったとかなんとか」



VAVA「あの黒い忍者のことか、お前には関係ないことだろう」



リコリス「始末はつけておいたから。それだけ、じゃあね」ノシ



VAVA「…」




執務室



北方「ブーーン…」ヒュン…ヒュン…



VAVA「おい、夜が更けるまで大人しくしてろ……なんだそれは?」



北方「カンバクー!ホッポ ノ 思ッタトーリ ニ ウゴクノ!!」えっへん!



VAVA「艦爆…ここでは出すな。しまっておけ」



北方「は~い」シュン…!



VAVA「しかし…港湾は、こいつがここに居ることを知っているのか…?」



北方「?……ヴァヴァン、コンナン 見ツケタ!」ゴソゴソ…



VAVA「こんどはなんだ……?なんだその包みは」



北方「ワカンナイ。テーブル ノ シタ ニ アッタ。ハイ」



VAVA「かなりデカイな……」ガサガサ…



VAVA「こいつは!?」



北方「?」



VAVA「フローズンキャッスル(明石製)……あいつ、始末をつけたとはこのことか…」



北方「ナニナニ?見セテ!……ワッ!冷タイ!!」



VAVA「やってくれたぜ……だが、装着するのは細部まで調べてからだな……何か仕込んであるかもしれん…」


南西諸島海域



ふよふよ~~…



「イヤァ、コナイダ ノ 空母ノ 艦娘 メッチャ強カッタナ」



「ソダナ。シカシ マー、艦娘 ト 言ウヨリ 艦女 ダロ。娘 ッテ風ニハ ミエナカッタゼ」



「ワカルワ。シカモ、アノ顔 デ サイドテール ダゼ?ウケルワwww」



ゲラゲラwww……



ゴォッ!!ブワァアアアアアアアア!!



「ワッ!?ゲホゲホ…!ナンダァ!?」



港湾「貴女タチ!!ホッポ ヲ 見カケナカッタ!?」クワッ!!



「ナ、ナンダヨ。港湾カ……脅カスナイ!北方 ガ ドウシタッテ……」



港湾「イイカラ!!コタエテ!!知ッテルノ!?知ラナイノ!?」ギラリ…!



「ヒッ……!シ、知ラナイヨ」ビクビク…



「エト…港湾……サン。一体 ナニ ガ アッタン……」



港湾「突然 居ナクナッチャッタノヨ!!少シ、目ヲ ハナシタ 隙ニ!!」ゴゴゴ…!



「ヒェ……ソ、ソリャ大変ダ。アタシ タチ モ 探スノ 手伝オウカ…?」



港湾「アリガトウ!モシ 見ツケ タラ 店ニ 連レテキテ!オ礼 ハ スルカラ!!……ホッポーーーー!!!」ダダダダダーーー!



「ハエェ……大人シイカラッテ 馬鹿 ニ シテル ケド…ヤッパ 姫 ハ スゲーナ…」



「アァ……アンナ 港湾 見タコトネー」



「探スカ…?」



「ソダナ」



その夜…



執務室



VAVA「もういい時間だな。おいチビ……」



北方「スー……」スヤァ…



VAVA「…」



VAVA「チッ…」ソー…グイ…



ガシュン…ガシュン……



VAVA「水に浸かれば、起きるだろ……」



南西諸島海域



ゴポン……ブクブク………ガシュン……ガシュン…



北方「クピ~~…」スヤァ…



VAVA『なんてガキだ……まだ寝ていやがる』



VAVA『強い生物ほど、睡眠の仕方が大胆になっていくそうだが……流石は海の生態系の頂点と言ったところか』



ピピピ…!



VAVA「接近反応?……魚モドキどもか」



「クシャアアアアアア!!!」



VAVA「こんな時に面倒な…」



北方「グゥ…」Zzzzz…



「ギャハァアアアアーーー!……!?」ピタ…



VAVA「…止まった?」



「………」スサッ…サササッ…



VAVA「何の真似だ…?頭を垂れているようにも見えるが…なるほど、このチビを見たな…上位種には逆らえんということか…」



VAVA「下等なやつらだ………生まれついての強さなど、真の強者の前ではさして意味を成さんというのに」



ガシュン…ガシュン……




深海BAR ダーウィン




ヲ級「ホッポチャン…見ツカッタカナァ…」



ギイィィィ……



ヲ級「イラッシャイマセ……ッテ、何ダ………………ツ級サン」



ツ級「アレ、ヲ級サン。ドウシテ、カウンター ノ 中ニ… …アノ、マスター ハ ドコデスカ?今日、私 ノ 出勤日ナンデスケド…」



ヲ級「ソレハ………事情 ガ アッテ……」



ツ級「事情?」



ヲ級「ホッポチャン ガ 居ナクナッチャッタノ…マスター ト 私 ガ オシャベリ シテル 内ニ…ダカラ、アナタ ガ 来ルマデ オ留守番 ヲ……」



ツ級「ツッ!?マ、マサカ…誘拐…!!」



ヲ級「ヲヲ……マスター ガ、探シニ行ッテルケド…トニカク ホッポチャン ガ 心配 デ 心配デ…」



ギイィィィィィ……てってって~♪……ガシュン……ガシュン…


しばらくして…



港湾「駄目ダッタ…思イ当ル所、全部 探シタ……ケド……マサカ、地上 ニ 迷込ンデ…」



ギイィィィィ……



港湾「ヲ級チャン、タダイマ……ツ級チャン モ……」



VAVA「遅かったな……マスター」カラン…



港湾「VAVA!……ホッポ!!」



北方「オ姉チャン!!」ひしっ!



港湾「モウ!何処行ッテタノ!?オ姉チャン、ドレダケ心配シタカ…!」ぎゅ~…!



VAVA「…代金はきっかり置いておくぜ。じゃあなマスター」ガタ…



港湾「待ッテ!セメテ、オ礼 ノ 一ツ デモ…」



VAVA「これで、もう十分だ」コンコン…



港湾「エ…?」



ツ級「頭…?」



北方「~♪」えっへん!



ヲ級「アレ…?アレアレ!?ソウイエバ…VAVA ノ 兜…!」



VAVA「その話はやめだ。あんな気苦労はもうごめんだからな。あばよ」



ギィィイ……バタン…



港湾「VAVA……」ぽっ…///



ツ級「…」


ヲ級「…」

横須賀鎮守府


執務室


VAVA「…」ふきふき…


VAVA「よし…匂いもないな」ぱっ…



ドンドン!提督ぅ~いるか~~い?



VAVA「誰だ、こんな時間に……入れ」



ガチャリ…



隼鷹「よぉ~~う提督!いぃやぁ!ここの仲間は皆良い子たちだねぇ。てあつーい歓迎で、もう大喜びさぁ♪」



VAVA「そいつは良かったな。で……ここへ何しにきた?」



隼鷹「それがさぁ、普通に酒飲んでたら何故か皆寝ちゃってさ。話相手が居ないと酒もうまくないじゃーん」しょんぼり…



VAVA「ほう」



隼鷹「ん~…あのさ~提督がお酒好きって大淀が言ってたからさ~~…」チラ…チラ!



VAVA「…」スク…



スッ…カチャ……コトン…



隼鷹「はわぁ…!」キラキラ!



VAVA「こんなものしかないが、やるか?」



隼鷹「バーボン!?ぜんっぜん!いけるいける!!これも一緒にのもーよ」ゴドドン!!



VAVA「ニホンシュか……これも上物だな。いいぜ、朝まで付きあってやる」



隼鷹「ほんとぉ!?あたし、こう見えても強いかんね~~?」



VAVA『どこをどう見れば弱いんだ…?』



隼鷹「ささ、じゃあ提督からおひとつ…!」トクトク…



VAVA「おう」


ワイワイ!


翌朝



執務室



ガチャ…



大淀「おはようございます。提督、今日もがんばり…」ピタ…



北上「おはよ~。今日はあたしが秘書艦だよ~って、おぉ、楽しそうなことしてんじゃん」



隼鷹「おっ?おはよー!!もう朝かい?かーっ!早いなぁ。あっという間だねぇ!」ケラケラw



VAVA「2人ともご苦労。今日の秘書艦は北上か。五月雨から話は聞いてるな?」スクッ…



北上「もっち~」



VAVA「うむ。では、点呼の準備を頼む。大淀、今日の予定はなんだ?」



大淀「あっ…はい!こちらにまとめてあります」ペラ…



VAVA「………いいだろう。この通りに進める」



隼鷹「へぇ~!提督ってば、酔いが回ってないみたいだねぇ!?すごいじゃーん!あたし なんか もうベロンベロンで…」



VAVA「隼鷹」



隼鷹「ん?なんだぁい?」



VAVA「…」



隼鷹「どしたの?」



VAVA「楽しかったぜ。こっちへ来てから、最も楽しい時間を過ごすことが出来た。礼を言う」



隼鷹「最もって……そ、そんな///あたしゃ、ただ飲むのに付き合わせて、言いたい事言ってただけだし…え、えっと…ごめん!部屋帰って寝るぅー!!」ぴゅー!!ダダダー…!



ガチャ!バタン……!



大淀「……軽空母 隼鷹、一日分減給…と」ボソ……カキカキ…



北上「いいなー、あたしも混ざりたかったな~」



VAVA「そのうちな」



北上「えっへへ~♪その言葉、覚えとくかんね」



VAVA「おう」




ガチャリ…ゾロゾロ……




VAVA「来たな。今日も頼むぞ、お前ら」




「「「了解!!」」」



ガチャリ…



川内「ごめ~ん…二度寝しちゃった」



大淀「…次で減給です」



川内「ひぇ…」ガーン…



大淀『それにしても……なんて人。一晩中お酒を飲んで、直後に勤務だなんて……』



VAVA「おい、大淀。抜けたまつ毛がまぶたにかかっているぞ。右目だ」



大淀「え…?あ、どうも ありがとうございます」ごしごし…



大淀『ほんとだ。眼に入ったら大変……注意力も落ちてない…か。でも……』



大淀『私のこと…まつ毛が見えるほど、見てくれてるんだ…何かしら…この感じ。安心感?』



しばらくして…



工廠



カン!コン!!



明石「ふぅ………もっと設備が整えばなぁ。みんなの艤装も改修することができるんだけど…」



明石「今のままじゃ、提督の兵装と新しい装備の開発くらいしか、手が回らないなぁ…」



VAVA「邪魔するぜ」



明石「あ、提督。おはようございます」



VAVA「整備を頼みたくてな。腕と…足と…ショルダーキャノンだ」ゴトトン…!



明石「おぉ……これまた多いですね……いいですよ!なんでもお任せください!!」



VAVA「頼もしいな。後、こいつが問題なく使えるか、調べてみてくれ」ゴト…



明石「この鎧…!?取り返してくれたんですか!?どうやって……」



VAVA「お前と夕張の力作だからな……渡すものか。とにかく、頼んだぜ」ガシュン…ガシュン…



明石「はいっ!もったいないお言葉、ありがとうございます!明石、頑張ります!!」


VAVA「さて…」



執務室



ガチャリ…



北上「おかえり」



VAVA「うむ」ストン…



VAVA『これで、大淀の組んだ予定はこなしたが…何かが足りん』



VAVA「…」うずうず…



VAVA「大淀」



大淀「はい?なんでしょうか、提督」



VAVA「艦隊の練度を高めたいのだが」



大淀「では、出撃しますか?艦隊の状況は安定していますから、召集すればすぐにでも」



VAVA「よし、あまり敵が強すぎず、かといって弱すぎないレベルの海域はないか?」



大淀「となりますと…バシー島沖はどうでしょうか?」



VAVA「資料は?」



大淀「こちらです」



VAVA「……戦艦に空母も確認されているか…しかし、そこまで強くもなく、かといって油断はできん敵だな…よかろう、ここに出撃だ」



北上「編制はどうすんの?」



VAVA「6人編制だ。6番艦の位置には俺が入る。残りの5人の人選はお前に任せる」



北上「おっけー」



北上「全員そろったよー」



VAVA「うむ。北上、鳥海、青葉、鳳翔、赤城、そして俺だ。今回、このメンバーで海域の攻略に向かうわけだが」



VAVA「今回の目的は、あくまで練度の向上であるということを忘れるな」



VAVA「危険になればすぐに下がれ。短いマップだからといって、気を抜くなよ」



「「「了解!」」」



VAVA「出撃する」

バシー島沖



敵艦隊発見!



北上「敵艦発見!砲雷撃戦、よーい!」



VAVA「いいか!敵を良く見て、自分に当たる弾だけ避けろ!!攻撃は敵が隙を見せたそのときだ!」



鳳翔「提督の仰るとおりに………赤城さん!」キリリ…!



赤城「えぇ、ご一緒させていただきます!…………見える!」



鳳翔 & 赤城「「そこです!」」ビシュンッ!



カァーーーン………カッ!



ドカーーーン!



青葉「さすがです!敵、軽巡、駆逐の沈黙を目視!次は青葉が!」ドーン!



ドッゴォォ!



青葉「わー!命中です!すごい……敵が…深海棲艦の動きが、遅く見えます!!」キャッキャ!



VAVA「馬鹿が浮かれるな!演習じゃねぇぞ!!」



青葉「は、はいいぃ!」



鳥海「そこっ!ってーーー!!」ドドーン!



北上「さぁーて…ぶん殴りにいっちゃいますよ~!」



VAVA「援護する」バルルルルルッ!!



北上「ありがとっ!でぃやあ!!」ダダダダ……バシュッ!ドカーン!!



ギャアアアアアアアアアア…!!!



北上「ん~…魚雷で決めた瞬間って、良いよねぇ。援護助かったよ、提督♪」



VAVA「あぁ、よくやった。敵影無し…被弾無し…こちらの完全勝利だ」



新たな仲間を発見しました!



鳥海「司令官さん、ドロップのようです」



VAVA「そのようだ」



パアァァァ……!



龍田「初めまして、龍田だよ。天龍ちゃんがご迷惑かけてないかなあ~」



VAVA「龍田というのか。俺はVAVAだ。憶えておけ」



龍田「先輩?……珍しい艦種なんですねぇ。装甲戦艦?ですか?」ニコニコ



VAVA「俺は艦娘じゃない。提督だ」



龍田「へぇ~、あなたが?自ら戦線に赴く提督なんて初めてです~」ニコニコ



VAVA「詳しいことは後ほど話す」ピッ…



VAVA「大淀、新入りだ。通信機を渡すから、あとは頼む」



大淀(了解しました)



VAVA「龍田、この通信機を耳につけろ。指示通りに動けば鎮守府に着く」



龍田「了解いたしましたぁ。じゃあ、御武運を~」ノシ



スィー…ススススィー……ズォォー…



北上「あ~駆逐艦がいなくてらくち~~ん」スィー♪



VAVA「…」ズォー…ボボボ…



VAVA『浮くためとは言え…』



VAVA『足裏とバックパックからの常時エネルギー噴出は、少し違和感がある。一応自然回復で±0だが、やはり回復速度が微妙に遅い。今後は、ゲージ上限を増やす研究でもしてみるか』



VAVA『もっとも、海中を歩行していくのなら、そんな心配いらんのだが…その場合イムヤたちしか同行できんだろうな』



VAVA「次だ」



きゃあ!?



VAVA「どうしたッ!赤城!!」ジャキッ!




赤城「ボーキ!ボーキサイト見つけました!!」ぴょんこ!ぴょんこ!




鳳翔「嬉しいですねー」ニコニコ



赤城「はい!とっても嬉しいです!」ぺろり…



VAVA「…」



北上「どうしたッ!赤城~!!………ヒューッ!かっくい~~♪」つんつん!



鳥海「北上さん、それはちょっぴりイジワルです」



北上「だってぇ、つい、ね?」



VAVA「…先、行くぞ」ガシュッ!ガシュッ!!



北上「ちょっとぉ、ごめんごめん!走んないでよ~謝るからさ~♪」スィー!


帰還後…



執務室



大淀「全員無傷…ドロップによる新規着任が2人。ここまでは良いのですが…」



大淀「はじめの戦闘後のやりとりで?提督が機嫌を損ねてしまって、敵艦隊を一人で壊滅させたと…?」



北上「うん」



大淀「帰ってきてから提督の様子がおかしいので、鳥海さんに聞いてみたら…」



北上「あはは…反省してまーす」



大淀「困ります。提督は強靭に見えて、とても繊細なんですよ。秘書艦が提督の心を痛めてどうするんですか?」



北上「いやぁ、ただ少しからかおうとしただけでさ、悪気があってやったんじゃないんだよ」



大淀「今後は、もっと上官に対する態度を改めるべきです。いいですね?」



北上「は~い…」



北上『おかしいな~絶対喜ぶと思ったんだけどな~!あたしの読みもまだまだかぁ』



屋上



ひゅ~~~…



VAVA「…」



VAVA「リコリス…案外、お前の言うスキンシップって言うのも、悪くない気がしてきたぜ…」



VAVA「北上に小突かれて……何か、えもいわれぬ幸福感のようなもので満たされた」



VAVA「おかげで少し、はしゃぎすぎてしまったが……」



ガチャ…



てくてく…



VAVA「すまんが、今は一人にしてくれ…」ハードボイルドゥ…



ぐい!



VAVA「ん!?」



雷「こーら♪ダメじゃない。夜風にあたってたら風邪ひいちゃうわ」



雷「それに、もう晩御飯の時間なんでしょ?皆と一緒に食べなきゃ」くいくい!



VAVA「お、お前は誰だ?」



雷「何言ってるの。あなたが私を呼んだんじゃない。着任ほやほやの、雷よ!かみなりじゃないわ」にこっ!



VAVA「そういえば……バシーでお前を…おい、離せ…今はそんな気分じゃあないんだ」



雷「わがまま言わないの。ほら、一緒に行ってあげるから、ね?行きましょ」くいくい…



VAVA「だから、いいといって……」



雷「はしゃぐことなんて誰にでもあるわ。そんなことでいちいち反省しちゃあダメよぉ!男の子なんだから、元気でいなくちゃね!さぁさぁ!」だきっ!



VAVA『聞いていたのか!!』



VAVA「!?……あ、あぁ。わかった。行けばいいんだろう?」



雷「わぁ♪いい子いい子!素直になるってすごくむずかしいことなのよ。でもなれたじゃない!とってもえらいわ!司令官すごいすごーい!」なでなでなで……!



VAVA「そうか…?」///



雷「そうよ!」



VAVA「…晩メシ…食いに行くか?」



雷「あ、ダメダメ!そんな不良みたいな言葉使っちゃ!!めっ!」がおー



VAVA「…」



VAVA「晩御飯食べに行こう」



雷「えらーい!じゃ、行きましょ!!ほら、はぐれないように手を繋がなきゃ!ねっ♪」



ぎゅっ…てくてくっ♪ガシュン…ガシュン…♪


食堂



雷「はい司令官。にくじゃが、食べて。あ~ん」



パク…



VAVA「美味い」



雷「ありがとー!これ、私がつくったのよ」



VAVA「ほう?料理ができるのか」



雷「勿論よ。これぐらいできて 当然 だもの」



グサ…グサササ……!ごほっ!ごほ……!!



雷「それとね、豚肉とこんにゃくを一緒に食べると、とっても体にいいの。こんにゃくがコレステロールをやっつけちゃうのよ」



VAVA「博識だな」



雷「えへへ!あ、司令官。顔が汁で汚れてるわ」ふきふき…



VAVA「すまん」



雷「いいのいいの!もーっと私を頼ってね!!」



VAVA「あ、あぁ。わかった」



曙「…」イライライラ…



曙「なにアレ!新入りのくせに…べたべたべたべた……節操がないわ。節操が!そんなに出世したいのかしら!!」むしゃむしゃ!



霞「本当よね、媚売ってる方は意地きたない。買ってる方は体裁もわきまえない!」



満潮「まぁ…ちょっと、羨ましいのよね。私は」はふぅ…



曙「何言ってんのよ。あんなのただの茶番よ!」



霞「満潮、そろそろ目を覚ましたほうが懸命よ」



満潮「それは、私に言ってるの?それとも、自分に言い聞かせているのかしら?」



霞「ど、どういうこと?」



満潮「冗談よ。とにかく、えこひいきは良くないわね」



曙「なんか……あんた最近ますますあいつに甘くない?まさか、本気であいつのこと…」



満潮「下らないわね。私はただ、実力主義なだけよ。あの強さを尊敬しているだけ。現に、この艦隊の誰一人、あいつには勝てないんだから…」



霞「ぐぬ……面目ないったら……」



曙「くやしすぎるのよ…けど、何時か必ず…!」



漣「…」ぱくぱく…



漣『まだツンだなこりゃ』




赤城「この味…間宮さんが作ったものの味ではない……雑念を感じます…少し、厨房に意見する必要がありそうですね」むぐむぐ…



翔鶴「提督って、若い娘のほうが好きなのかしら…」



隼鷹「さぁね~でもまぁ、ロリコンって柄でもないさぁ。大丈夫大丈夫」ぐびぐび…



赤城「おかわり」



鳳翔「妖精さんとの接し方、ですか?」



千代田「そうです。私、将来は軽空母になりたくて」



鳳翔「なるほど、でも、コツなんてありません」



千代田「え?」



赤城「おかわり」



鳳翔「妖精さんは、自分を映す鏡です。大切にすれば必ず応えてくれますよ」



千代田「自分を映す鏡…」



隼鷹「いいこと言うねぇ、鳳翔さんは…そうだよ千代田。好きになって欲しいなら、先ずはこっちが大好きにならなきゃねぇ!」



千代田「隼鷹…ありがとう!私、頑張る!」



赤城「おかわり」



その後…



執務室



大淀「提督、今日もお疲れ様でした。おやすみなさい」



北上「おやすみ~」



VAVA「また明日な」



ガチャ…パタム…



VAVA「…もっと頼れ…か……」



VAVA「疲れる一日だった…」 



VAVA「…酒を飲む気分じゃないな」



VAVA「見回りでもするか」






体育館



ガガガ……チラ…



VAVA『川内と長門か…こんな時間まで訓練とは、ご苦労だな』



長門「せいっは!!」



川内「きぇえええい!!」



バシッ!!



長門「いい身のこなしだ。速さではとてもついていけんよ」



川内「とかいいつつ、攻撃全部いなしてんじゃん!!」



長門「ふふっ!正確な攻撃ほど、予測するのはたやすいんでな!」



ガッ…バキ!!



VAVA『2人ともいい動きだが…これではまだ足りん。泊地はもっと素早かったが、南方とやらに負けた。つまり、それを凌ぐ何かを、南方が持っていたということだ…』



川内「てやぁ!」シュッ…!



VAVA『…惜しい。瞬間的なスピードならイーグリード以上、クワンガー未満と言ったところか…』



VAVA「泊地…」



VAVA『邪魔する前に消えるか…』


深海BAR ダーウィン



港湾「…」キュッキュ…



「マスター、オカンジョ」



港湾「ア…ウン」キュッキュ…



「イクラ?」



港湾「ウン…」



「マスター?ダカラ、イクラヨ」



港湾「ウン…」キュッキュ…



「…」



「…シメシメ」ニヤリ…



ヌキアシサシアシ……ムンズッ…!!



「!?」



北方「燃料200チョーダイ」



「チェ、シッカリシテヤガラ。ホイ」



北方「アリガト ゴザ マシタ。マタキテネー」ペコリ…ノシ



「アイヨ、マタナ」



バタン…



北方「ドウシタノ、オネーチャン。眠タイノ?」



港湾「……ハッ!?エ?ナニ?VAVA ガ ドウシタノ!?」



北方「ヴァヴァン…?今日、来テナイヨ。変 ナ オネーチャン」


後日



執務室



明石「提督、おはようございます。頼まれていた整備、済みましたよ。あと、この新型鎧も」ゴトン…



VAVA「ご苦労」



明石「それにしても、うらやましいですね」



VAVA「何がだ?」



明石「提督の身に着けている鎧にしろ、この兵装の数々にしろ…私では到底つくれないからです。整備といっても、大したことはできませんし」



VAVA「そうだろうな」



明石「ねぇ、これらはどこで手に入れたんですか?それとも、ご自分でつくったとか?メカニックとしての技術はどこで学んだんですか?」



VAVA「すまんが、忘れてしまった。昔のことを無闇に思い出したくないんだ」



明石「へぇ~!提督にいったいどんな過去が…」しんしん!



VAVA「俺の知識が役に立つなら教えてやる。だが、つまらん詮索はするな」



明石「わ、わかりました。肝に銘じます!」




工廠



明石「ここなら、実験にぴったりですね」



VAVA「そういうことだ」



数十分後…



カチャカチャ…



明石「なるほどぉ…へぇ…!!ほぉ…!!!」



VAVA「ほとんどは今教えた理論の応用だ。あとは、こいつをこうしてだな…こうだ」



パシュッ!!





明石「キャ!なんかでた!?なんですか!いまのは!!」



VAVA「レーザーだ」



明石「レーザー!?」



VAVA「技術と知識さえあれば、ここにあるものの有り合わせでも、この程度の物を作れる」



明石「か、革命ですよ!これは!!これをいっぱい作って皆に使ってもらえば…」



VAVA「それは無理だな」



明石「どうしてです?」



VAVA「見ろ」



明石「けむり…?壊れちゃったんですか!?」



VAVA「あぁ、おまけに電力もまるで足りん。こんな威力では、兵器としての利用は無理だ。いいか?これはあくまで、お前の学習のために作成したに過ぎない」



明石「そうですかぁ…」



VAVA「まぁ、焦りすぎない事だ」スッ…ガシュン…



明石「あ、もう行っちゃうんですか?」



VAVA「やることが多いんでな、また今度教えてやるよ。今日のことは、夕張にも教えてやるんだぜ」



パタン…



明石「え……?……私にできるかなぁ…ビーム…」



ガチャ!



VAVA「レーザーだ!!」ギロ…ッ!



明石「はいぃ!!」


演習中……演習終了!



演習場



大淀(そこまで!皆、お疲れ様)



VAVA「全員なかなかの動きだったぜ。いつもこうあって欲しいものだ」



天龍「楽しかったぁ!やっぱ、お前と演習してるときが一番だぜ」



VAVA「さっきの魚雷。見事な発射タイミングだったぞ、天龍」



天龍「へへっ!見てろよー!近いうちに負かしてやるからな!」



VAVA「おう、楽しみにしている」



龍田『天龍ちゃん…楽しそう………でもぉ、わたしは たのしくない の よねぇ…』



龍田『着任してからこっち…気づいたら提督のことばっかり話してて… 嫉妬 しちゃうなぁ…』



龍田「…」ギッ…



VAVA「…」クル…チャキッ…



龍田「え…!?」



天龍「!?お、おい!なんで龍田に銃口向けんだ!危ないから下ろせよ!」



VAVA「龍田、演習は終わったぞ。その槍をしまえ」



龍田『音もなく取り出したつもりだったけど…』



龍田「いえ~、演習中に手荒に扱ってしまったので、刃こぼれしていないか心配だっただけです。まさか、刺されると思いましたぁ?」にこ~り♪



五月雨「龍田さん。冗談でも槍を持っている人が刺すなんて言ったら、相手に失礼だと思います」



龍田「あら~ごめんなさいね~誤解を与えたみたいで…私、先に戻ってますね」スタスタ…



天龍「龍田…なんだってんだよぅ…」



VAVA「…」



それから…



執務室



ゴーヤ「提督、今日はゴーヤが秘書艦でち」



VAVA「よろしくな」



ゴーヤ「はいでち!さっそく、工廠の任務をこなしてきたから、見て欲しいでち!」



VAVA「ほう?仕事がはやいな。いい心がけだ。どれ…」



ゴーヤ「…」ドキドキ…!



VAVA「開発は全て失敗、資材節約OK!…建造では駆逐艦 吹雪 雲、軽巡洋艦1隻、重巡洋艦1隻…いいだろう、上出来だ」



ゴーヤ「てへへ、褒められたでち!!」ぴょんぴょん!ぴら…



VAVA「…」じ~…



VAVA「止まれ」



ゴーヤ「へ?」ピタ…



VAVA「お前が服の下に着ているそれはなんだ?」



それから…



執務室



ゴーヤ「提督、今日はゴーヤが秘書艦でち」



VAVA「よろしくな」



ゴーヤ「はいでち!さっそく、工廠の任務をこなしてきたから、見て欲しいでち!」



VAVA「ほう?仕事がはやいな。いい心がけだ。どれ…」



ゴーヤ「…」ドキドキ…!



VAVA「開発は全て失敗、資材節約OK!…建造では駆逐艦 吹雪 叢雲、軽巡洋艦 長良、重巡洋艦 那智…いいだろう、上出来だ」



ゴーヤ「やったー!褒められたでち!!」ぴょんぴょん!ぴら…



VAVA「…」じ~…



VAVA「止まれ」



ゴーヤ「へ?」ピタ…



VAVA「お前が服の下に着ているそれはなんだ?」





ゴーヤ「皆とおそろいの水着装甲でち」



VAVA「…その装備について、何か不満はあるか?」



ゴーヤ「う~ん…言われてみたら、太ももの付け根がちょっと苦しいでち」



VAVA「そうか…よし、今日の働きぶりの褒美だ。俺がお前らに揃いの艤装を作ってやるよ」



ゴーヤ「えぇ!本当でち?」



VAVA「30分後に出発だ」



ゴーヤ「出発って…どこへ行くんでち?」



VAVA「街に繰り出して、参考のためにいくつか本物の水着を買う。お前も同行しろ」



VAVA『その手のデザインは、俺にはさっぱりだからな。しかし、デザインは重要だ。機能性や士気さえ左右してしまう…』



ゴーヤ「街へいけるんでち!?やったー!ちょ、ちょっと待っててね!すぐ用意してくるでち!」



ガチャ!バタン!!



VAVA「何をはしゃいでいるんだ?……そうか、普段ここから出ることが自由にできないんだったな…」



30分後…



ゴーヤ「お待たせでち…」



ハチ「お待たせしました」



雷「お待たせ♪」



五月雨「お待たせしました!」



霞「ふん…待たせたわね」



長門「久しぶりの内地か…胸が熱いな」



VAVA「増えてないか?」



ゴーヤ「ごめんなさいでち…用意してるときに話したら、皆が行きたいって言うから…」



VAVA「…これで全員か?希望したのは」



ゴーヤ「でちぃ…」



VAVA「…いくぞ」



那珂「まって~!!那珂ちゃんもいくーー!」




大淀「突然で驚きましたよ…皆、通信機と発信機なくさないようにね」



「「「は~~い」」」



VAVA「行ってくる」



大淀「はい、行ってらっしゃい」ノシ



ブロロロロ…!



VAVA『前回のようにならんよう…大人数用の車両を用意しておいてよかったぜ…』



五月雨「新しい車、広いですねー!」



那珂「聞いた聞いた!パーティのときは膝に座ってたって。那珂ちゃんらっき~!」



長門「霞、そっちは狭いだろう。こっちあいてるから座らないか?」



霞「大丈夫です。ここで」



長門「そっか…」ショボン…



ゴーヤ「提督指定の水着…楽しみでち!」



ハチ「面白い本が、いっぱいみつかるといいなぁ」ペラ…



VAVA「ハチ、乱視になるぞ。本はやめて景色でも見てろ」



ハチ「はい、了解しました」パタム…じ~…



雷「飴、なめる?とってもおいしいのよ」



ハチ「ダンケ」







プップー!ブロロロロ…



VAVA「混んでるな」



五月雨「そうですね…」



VAVA「うむ…仕方がない。お前ら、降りて店に行け」



雷「司令官は?」



VAVA「気分転換にそこらをまわっている。用が済んだら通信機で呼べ。迎えにきてやる」



長門「それがいいな。これでは、らちがあかん」



VAVA「ゴーヤ、ハチもいるんだ。2人で気に入ったものを買って来い」



ゴーヤ「わかったでちー!」



ガララ…ゾロゾロ……



VAVA「あとでな」



ブロロロロ…



長門「さて、行くとするか」





VAVA「とにかく、ここから少し離れるか…」



ブロロロロ…



VAVA「今のドクロマークは…?」



VAVA「銃砲店か…暇つぶしによってみるか」



キキッ…



ガチャ…




「はむ…タコ焼きおいし……あ、いらっしゃい。何をお求めかしら?」



VAVA「ひやかしだ。気にしないでれ」



「ふぅん……ま、ゆっくりしていって」



ウロウロ…



VAVA「…」ピタ…



「それ、気になる?手にとって見てもいいわよ」



VAVA「…」チャ…



VAVA「良いマシンガンだ」



「へぇ、見る目あるじゃない!あなたこそ、それを片腕で保持できるなんて、結構な力してますわ」



VAVA「………よく、こんなものを作れたな」



「私、こう見えても腕利きのメカニックですの」



VAVA「そうかい」



VAVA「…気に入ったぜ。このマシンガンを貰おう」



「ありがとう。タコ焼き、おまけしとくわ」



VAVA「つりはいらん」シュッ…



「また買ってよね」



VAVA「…」パク…



VAVA「うまい…!」



「私のお兄さまと弟が作ったの。おいしいでしょ」



VAVA「…兄弟に礼を言っておいてくれ」



「わかったわ。じゃあね」



ガチャン…



「何か…親近感を感じるお客だったわねぇ…」



ガシュン…ガシュン…ガチャ…バタン!



VAVA「いい寄り道だったな…なんだ?」



ガタガタ…



VAVA「!」



VAVA「誰だ。後部座席にいるのは…出ろ!さもなくば…」



ぴょん!



VAVA「…?」



「にゃあ」



VAVA「なんだ…猫か。どこから入り込みやがったんだ?」



VAVA「窓か…那珂のやつ、窓を閉めていかなかったな」



ガララ…



VAVA「おら、出てけ」



「にゃあ」



VAVA「…なかなか肝がすわったやつだな。ん…?」



よろよろ…こてん…



VAVA「!?」



「…にゃあ」



VAVA『腹が減って動けないだけか…最後の頼みにここへ忍び込んだというわけだ』



VAVA「ちっ…腹っ減らしを救ってやるのは、これで二度目だな…」



VAVA「このタコ焼きをやるから出て行け、そら」ポイ!



「にゃ!?…にゃあ!!」ぴょん!……はぐはぐはぐ!



VAVA「猫舌とはいうが、空腹の前には関係なしか…」



カチ…ブロロロロン…



VAVA「あばよ」



「にゃむ……けっぷ!」



「…」



「おんがえし……するにゃ」



一方そのころ…



デパート



五月雨「あれとこれと…漣ちゃんのはこれで…私は…」



霞「このシュシュかわいいなぁ…」



長門「ゆっくり選んでいいぞ。時間はたっぷりあるのだから」



五月雨「はい!」



長門「うむ!それにしても、ここには子供がたくさんいるなぁ。みんな無邪気で可愛いものだ」



「みんなー戦艦チョコ買ったから一緒にあけようぜー!」

「そうしよそうしよー!」



長門「ははは、霞、見ろ。戦艦カードがおまけで入っている戦艦チョコだ。あれはな、この長門もカードとして入っているんだぞ」



霞「へぇ、たくさんの子供たちが買っていますね」



長門「そうだとも。幼き日の私も、あの子供たちのようにビッグセブンに憧れていたものだ。うんうん♪」




「やったー! 日向 だぁ!!」

「あたし、 むっちゃん がでたよ!可愛いし、かっこいいなぁ!!」

「よっしゃあ!ぼく、 ビスマルク がでた!キラキラカード!!」


「ビスマルク いいなぁ、ぼく、 金剛 」

「わたし、 扶桑 がでたの…」

「それ、幻の航空戦艦 扶桑 じゃん!ね、だぶってるなら 金剛 と交換して!!」

「いいよ! 金剛 ちゃん欲しかったの!」


「わぁああああ!見てみて!! 大和 がでたああああ!!」

「ふーんだ!おれなんか ローマ だもんね♪♪」


「すっげー!」



長門「ふふふ、可愛いなぁ。元気な子供たちの姿を見ていると、明日もがんばろう!という気になれるというものだ」しみじみ…



「ほら、おまえらもあけてみろよー」


「うんうん!うわっ!」

「うげ…」

「なぁにこれぇ…」




長門「おや、どうしたんだろう?」




「長門 でたよ…ちくしょー!!」

「おれもまた 長門 だよぉ!もー!」

「くそー! 長クソ だよ!!こいつマジ邪魔!」

「じゃまー!」


「うえ~~~ん!!長門だぁ…」

「なかないで、次にきっといいのでるよ」

「う゛ん…」


「いらね捨てよ」ポイ!

「おれも」ポイ!!

「あたしもー」ポイ!!!




長門「ファッ………!?」ガァーーーーーーーーーーーン!!!!!!



水着売り場



ゴーヤ「いろんな水着があるでち」



ハチ「そうだね、あ、こんなの…どうかな?」



ゴーヤ「わぁ、フリフリしてて可愛いね!」



ハチ「ゴーヤちゃんはどんなのがいいの?」



ゴーヤ「ん~…やっぱり、提督の役に立ちたいし、見た目よりも機能性を重視するでち。新しい装備のモデルにするって言ってたから、競泳水着なんかどうでち?」



ハチ「いいね。じゃあ、探してみようよ」



ゴーヤ「でち!」



しばらくして…



ゴーヤ「競泳水着(?)があったでち…」かぁ///



ハチ「でも……なんか………え、えっちです。角度がつき過ぎてると言うか…布が少ない気が…」う~ん///



ゴーヤ「背中も布がないでち…ちょっと、露出過多でち…あっ!」



ゴーヤ「これ!これなんかどう!下もスパッツみたいになってるし、ピタッとしてて動きやすそうでち!」



ハチ「これなら、いいかも」



ゴーヤ「決まりでち!じゃあ今度は、はっちゃんの目当ての本を探しにいくでち!」



ハチ「ダンケ♪」



有料駐車場



VAVA「…」



VAVA「…」



VAVA「…」



ピリリリリ……!



ピッ…



VAVA「終わったか?あぁ、今行く」



カチ…ブロロロロ…



キキィ…ガー…



タタター!



那珂「那珂ちゃん!いっちばんのりぃ!!提督みてみて~!可愛い服いっぱい買っちゃった!」きゃはっ☆



VAVA「お前が助手席に座るのか……派手な服ばかり買ったな」



那珂「派手じゃなくて、ビビットって言ってよ~!もう!」



VAVA「いつもの服がお前に一番似合っている」



那珂「ははぁ、美味しいこと言ってぇ那珂ちゃんをおだてようたって、そうはいかないんだから!那珂ちゃんは…」



VAVA「事実だ。早く座ってシートベルトしろ」



那珂「そ、そう。じゃあ……ま、いっか」ストン…シュル…カチ…



てくてく…



ゴーヤ「提督、お迎えありがとうでち!」



VAVA「おう」



ハチ「本、いっぱい買えました。長門さん、運んでくれて、ありがとうございます」



長門「いや……なに、この程度の重さ、わけもないさ。かるい…きゃるい…」うるっ…



ハチ「長門さん…?」



長門「ぐすっ……陸奥は喜ばれてたのに…なんで私だけ……うっ……」ぼろぼろ…!



霞「長門さん」



長門「なに?」ずずーっ!



霞「きたな………いえ、私は好きですよ。このカード」チャ…



長門「さ、さっきの戦艦カード…!!」



霞「かっこいいじゃないですか、戦艦 長門。大きくて、強そうで。ていうか、実際強いんですから自信持ってください。だってあなたは…」





霞「ビッグセブンなんですから」




長門「…!」



長門「かっ……霞ー!!」



霞「きゃあ!?」



VAVA「おい、長門、雷はどうした」



霞『助かった…』



長門「え…?連絡を取り合ったんだが……いないのか!?」



五月雨「いない…?雷ちゃんはどこだろう?」



んしょ…!よいしょ!てくてく…



雷「みんなー!遅れてゴメーン!!はぁっはぁ…!」



ガチャ!ダッ!!



ガシュッ!ガシュッ!!ガシュ!!!



VAVA「大丈夫か?」グィ…



雷「うん、ありがとう。あ~重かった。缶詰って結構重いのよね」



VAVA「こんなに缶詰ばかり買って、どうするんだ」



雷「いつ何が起こるかわからないじゃない。だから、おいしい缶詰を選んでいっぱい買ったの。人数多いし、食料は少しでも多いほうがいいでしょ?」



VAVA「……私用を許せば、少しは息抜きになるかと思ったが、逆に気を使わせたようだな…」



雷「ううん、私用よ、私が好きでやったんだから♪司令官はちっとも悪くないわ!」にこっ!



ビリ…!コロコロコロ~!



雷「あ!缶詰が!」



VAVA「すぐ拾う。雷は車に乗ってろ」ひょいひょい…



雷「私も拾う!……ほら!もう最後の一個…!」ひょいひょい!



ひょいひょい……ピト…



雷「あ……」///



VAVA「雷…」



雷「司令官…」///



ガシッ!



雷「わっ!」



五月雨「はい、雷ちゃん。缶詰」



雷「あ、ありがと」パシ…



五月雨「提督、みんな待ってます。行きましょう…」



VAVA「そうか…すまん。五月雨」



五月雨「…はっ!?……私こそごめんなさい!!生意気に催促してしまって…雷ちゃんも、ごめんね!」



雷「謝らないで五月雨、私たち友達じゃない。さ、行きましょ!」



五月雨「う…うん!」


執務室



大淀「よいしょ…」ふきふき…



大淀「提督の机だし、いつもピカピカじゃなきゃね…」ふきふき…



大淀「あ、提督の万年筆、インクが切れてる。いれておかなきゃ…」チュー…



大淀「今度のスケジュールはこうで…カレンダーに書いておけば見やすいわね」カキカキ…



ガシュン…ガシュン…



大淀「!」



ササササー…テキパキ!!



ガチャ…



VAVA「大淀、今帰った」



大淀「お帰りなさい」ズズ…



VAVA「休憩中か?」



大淀「えぇ、提督もご一緒に、いかがですか?」



VAVA「そうしたいところだが、一仕事あるんでな」



大淀「そうですか…」



VAVA「…しかし、ちょうどのどがかわいているしな、飲んでから行く。一杯もらおう」



大淀「わかりました。しばし、お待ちを……ふふっ♪」



VAVA「…」




工廠



ガララ…



VAVA「邪魔するぞ」



「あ、しれいかんさんだー」


「こんちわー」



VAVA「よう、明石はどうした?」



「今の時間は店番だとおもいます」



VAVA「そうか、では一人でやるか」



「なにそれ?」



VAVA「潜水艦に新しい装備をと思ってな」



「手伝います?」



VAVA「いや、いい。休んでろ」



「はーい」



VAVA「…」ピ…ビー…ダカダカ……





VAVA「…」



「すごい速さ!」


「機械みたいに正確な動き、真似できたらなぁ…」


「ポンとできちゃったね」



VAVA「完成だ。じゃあなお前ら」



ガシュンガシュン…



「ほえー…」



ガララ…ピシャン…



VAVA「機動性向上の都合上、デザインが多少変わってしまったが…まぁ、いいだろう。原型は留めているしな。人数分は…あるな。よし」




ラウンジ



VAVA「少し元の水着のデザインと異なるが、機能性には自信がある」



ハチ「昔のスクール水着に近いですね…それも、標準装備の水着により近いデザインです」



イク「えー!これをイクたちにくれるのぉ!?てーとく、ありがとーなのね♪首のとこのVの字がかっこいいのね!」



イムヤ「へぇ、いいデザイン。ありがとね!」



ハチ「今、着てきたほうがいいですか?データは早く取れたほうが言いと思います」



VAVA「そうしてくれ」



ゴーヤ「かわいい装備!提督、ゴーヤ嬉しいでち!」ハグ!



VAVA「そうか」なで…



ゴーヤ「えへへ♪」



イムヤ『いやらしい目で見ないし、セクハラ発言もしないし、本当に紳士的よね。鎧がちょっとアレだけど。あの人見知りのゴーヤがすっかり懐いてるのはすごいわ』



数十分後…



船着場



ガシュン…ガシュン…



VAVA「あんなもので大喜びするとは…こちらもつくった甲斐があったってもんだ。が、あまり高性能なものを渡してしまうのも、考え物だな…」



(ゴーヤ「かわいい装備!提督、ゴーヤ嬉しいでち!」ハグ! )



VAVA「…」ぽかぽか…



パァ…



VAVA「もう夕方か…黄昏の陰影だけは、どこも変わらんものだな」




VAVA「ん…?」



那智「…」



VAVA「お前は…」



那智「水平線…夕日………綺麗だな…ん…?」



那智「誰だ、貴さ…ま」クルリ…



那智「!」



VAVA「?……新入りか」



VAVA『そういえば、ゴーヤが建造したと言っていたな』



那智『素晴らしい……一目でわかるぞ。この体は、戦闘に特化したものだ…そしてこの単装砲、かくも洗練された美しい単装砲を、私は見たことがない…』



那智『そうか、この御仁が、大淀の言っていたこの鎮守府の司令官か』




那智「失礼した」スサーッ…



那智「私は那智。よろしくお願い申し上げたい」



VAVA「謙るな。お前のいつもの調子でかまわん」



那智「ならば遠慮はしない。私は、貴様の下へ着任できたことを嬉しく思っている」



VAVA「はっきりものを言うその態度、いいぞ。期待しておこう」



那智「任せておけ。ところで司令官よ、その単装砲はどこで手に入れたのだ」



VAVA「!?」



VAVA「お前にもわかるのか?このショルダーキャノンの良さが」



那智「…あぁ、正直、感動したよ。素晴らしい逸品だ」



VAVA「そうか!!感動したか!!!お前とは美味い酒が飲めそうだな」



那智「おぉ、貴様もいける口なのか?」



VAVA「よし、執務室に来い。お前と話がしたい」



那智「いいだろう!少し、待っていてくれ。肴を見繕ってくる」ダダッ!


その夜…



執務室



VAVA「おい」



隼鷹「うん?」



VAVA「何故お前が俺の部屋にいるんだ」



隼鷹「いやぁ、なんか めいっぱい酒を飲めそうな匂いがしたから、あやかろうと思ってね」



VAVA「お前、そんなことがわかるのか?」



隼鷹「へへ、あたしらには良い眼があるからねぇ~♪なぁ、彩雲?」



「じゅんよーのために、いっぱいじょーほーあつめたよー!」



隼鷹「えらいぞぉ~!いい子いい子!!」なでなで!



「てへへ!」



VAVA「…まぁ、いい。多いほど賑やかになる」



隼鷹「そういうこと!やっぱ提督は話がわかるねぇ」



ガチャリ…



那智「待たせたな」



VAVA「おう、どこでも好きなところに座れ」



鳳翔「今晩は」ぺこり…



VAVA「お前も来たのか、鳳翔」



鳳翔「お邪魔だったでしょうか…?」



那智「私が誘ったんだ。かまわないだろう?」



VAVA「邪魔なものか。いいぜ、4人でとことんやろうじゃねぇか」



隼鷹「ひゃっはー!いいねぇ!たのしいねぇ!!」けらけら!



那智「では、はじめるぞ!」ガッ!



VAVA「…」ハッ!



VAVA「待て」



那智「かんぱ……なんだ司令官」ぶすぅ…



VAVA「あと一人、呼びたいやつがいる。ここまで賑やかになったなら、あと一人くらい増えてもかまわないだろう」



那智「おぉ、仲間が増えるな。よし、その者の名前と部屋の場所を教えてくれ、私が行こう」



VAVA「いや、ここは俺が行く。悪いが待っていてくれ」



那智「しかし…」



隼鷹「ははは!焦らずゆっくりいっといで!ころばないようにさ」



鳳翔「提督はやさしいんですね。気をつけて、いってらっしゃいませ…」



VAVA「すまんな」



ガチャリ…ガシュン…ガシュン…



北上さまのお部屋



北上「今日も、一日つらかったなぁ~っと」シュル…



ファサァ…



北上「ふんふ~~ん…♪」シュッシュ…(くし)



にゃおん…



北上「!」鏡ごし



北上「猫?………まさか!?」



たたーっ…!



北上「あっ!なんで逃げんのさ!!ちょっ…いいやこのまんまで!」髪おろし&パジャマ



ガチャ!バタン!!




中庭



たたたーっ…



ダッダッダッダッダ!



北上「待って!待ってよ!!」



北上「姉さん!姉さんでしょ!?」



北上「多摩姉さん!!」



北上「多摩ねえさーーーん!!」



北上「はぁ…はぁ……!どこいった?」



スト…



スタスタ…



「大姉ちゃんが見たら、きっと おぉー!(驚愕) って驚いてるとこだにゃ…」



多摩「体力落ちたにゃ、北上。小姉ちゃんも、ちょっとびっくりしたにゃ」



北上「はっ……多摩姉さん!」



多摩「久ぶりにゃあ」



北上「えっと…あたしの多摩姉さんだよね?他の多摩じゃないよね?」



多摩「ひどいにゃ!実の姉の顔を忘れたにゃーか!!」



北上「多摩姉さん!」ひしっ!



多摩「ふにゃ………北上!」ひしぃ!ごろごろ…


しばらくして…



北上「恩返し?」



多摩「そうにゃ。感動の再開も束の間。これから多摩は多摩を助けてくれた人に、恩返しをしにいくのにゃ」



北上「ふぅん、恩返しねぇ…一体どんな人に?」



多摩「よくわからないにゃ」



北上「なにそれ」



多摩「口で言うのが難しいにゃあ…こう、メカーん!ってしてる人にゃ」



北上「まさか…」



北上「多摩姉さん、それってこんな人?」



多摩「にゃ?」



北上「えーと…そのへんの小石で…」ガリガリ…



北上「こんなん」→( T )



多摩「それにゃ!北上、その顔をした人知り合いにゃん?」



北上「まぁー…知り合いって言うか、上司っていうか…そうねぇ」



VAVA「ここにいたか。探したぜ、北上」



北上「あ、噂をすれば」



VAVA「?」



多摩「あ!見つけたにゃ!」



VAVA「お前は…」



北上「紹介するね。この人、あたしの姉さん。多摩っていうんだよ」



VAVA「ほう、お前の姉は猫だったのか」



北上「え?」



多摩「た、多摩は猫じゃないにゃ。軽巡にゃ」



VAVA「単なる冗談だ。所で北上、今からちょっとした宴会を俺の部屋でやるんだが、来るか?」



北上「宴会かぁ!ん~……今日はやめとくよ、姉さんと一緒にいたいしさ。誘ってくれてありがと」



VAVA「そうか。では、俺はもう行く」



多摩「ちょっと待つにゃ!多摩は提督に用があるのにゃ」



VAVA「何だ」



多摩「ここで働かせてほしいにゃ。深海棲艦とも戦えるし、おつかいだって得意にゃ。決して損はさせないにゃ」



VAVA「好きにしろ。じゃあな」ガシュン…ガシュン…



多摩「にゃあ…」



北上「やったじゃん。これで恩返しできるね」



多摩「そうにゃんね。意外とすんなりいったにゃあ…よ~し!がんばるにゃ!」



北上「あたしも手伝おうか?」



多摩「心配無用にゃ。球磨型軽巡二番艦の名にかけて、一人でやり遂げるのにゃ」



北上「で、何をどうしたら恩返し完了なのさ」



多摩「…おいおい考えるにゃ」



北上「あはは…多摩姉さんらしいね。もう遅いし、今夜はあたしの部屋で寝ようよ」



多摩「ありがとうにゃ。その前に、お風呂はどこにゃ?」



北上「あ、そっか。じゃあ一緒にいこ。久々に背中でも流すよ」



多摩「いいにゃあ…早くいくにゃ!」



北上「焦んない焦んない♪」





翌朝



大淀「また貴女ですか…」



隼鷹「うぃ~…ひっく!あっはっは!みんなが帰ったあとも、ちょっ~と提督と飲んでたらいつの間にか朝でさ~♪」



VAVA「すまん。大淀」



大淀「いえ、これは自己管理の問題ですよ。現に提督も那智さんや鳳翔さんも業務が出来る状態なんですから。隼鷹さん、これでは困りますよ」



隼鷹「ごめ~ん」



VAVA「…」



トントン!



VAVA「こんな朝っぱらから…誰だ?」



ガチャ…!



吹雪「おはようございます!司令官に、新規着任の挨拶に参りました!!吹雪です。よろしくお願いいたします!」



点呼後…



大淀「今日も一日がんばりましょう!」



は~~い!



吹雪「あ、あの……赤城さん!」



赤城「はい?」



吹雪「私と一緒に射撃訓練をしてください!」



赤城「あなたは?」



吹雪「あっ…吹雪といいます!」



赤城「吹雪さん?……知らない子ですね」



VAVA「赤城、そいつは最近着任したばかりだ。付き合ってやってくれ」



赤城「わかりました。では、行きましょうか」



吹雪「はい!提督、ありがとうございます!!」ぺこ!



VAVA「頑張りな」



吹雪「はい!!」タッタッタ…!



VAVA「…」



VAVA『艦娘の調達と育成は順調だが……俺の兵装とライドアーマーの開発が滞っている…』



VAVA『ライドアーマーはエンジンのパワー不足が解消できない……兵装に至ってはリ級の拾物頼りだ』



VAVA『戦力の増強……間に合うか?……あと二ヶ月ほどで、大規模な戦闘がはじまるというのに…』



鳳翔「…」



鳳翔「提督、悩み事ですか?」



VAVA「いや、何でもない」



鳳翔「そうですか。では、もし悩みができたら、いつでも相談してください……私でよろしければ、いつでもお力になります」



VAVA「考えておこう」



雷「司令官、悩んでるの?じゃあ私に愚痴っちゃいなさい。スッキリするわ!」ぎゅ!



VAVA「ありがとよ」



南方要塞




南方「ドウ?地上侵攻 ニ 向ケテノ 戦力 ハ」



「上々 ノ 順調 デ アリマス!艦娘 ドモ ヲ 蹴散ラス ニハ 十分過ギル 程 ノ 戦力 ガ 集結 シマシタ!」



南方「結構。所デ、他 ノ 姫 ノ 動向 モ チャント 探ッテイルワネ?」



「ハッ!抜カリ ハ アリマセン」



南方「十分 ニ 気 ヲ ツケサセテネ。案外、艦娘 ヨリモ 厄介 ナ 手合イ ガ 多イカラ」スクッ!



「ト、言イマスト……?」



南方「最近……」スキップスキップ~



南方「深海 ト 地上 ヲ 行キ来 スル 不心得者 ガ 居ルト…」ピタッ…!



南方「聞イタモノダカラ………ネ?」ジロ…



「ナ、ナルホド」



南方「ン、下ガッテ ヨシ。アトコレ、泊地 ノ 要塞 ニ 送ッテアゲテ。オ見舞イダカラ」スタンッ…!



「ウミブドウ?」



南方「ソ、安物ダケドネ~」くるりん♪



横須賀鎮守府



それから…



来る日も、来る日も……



次の日



大淀「第一艦隊は伊168を旗艦にオリョールヘ。第二、第三は遠征を続けてください」



「「「了解」」」



工廠



VAVA「…駄目だ。これでは駆逐艦の装備にすら劣る…」



次の週



VAVA「どうだ!……クソ」



夕張「まだまだ!失敗は成功の母ですよ!」



明石「がんばりましょう!」




次の月



カチャ……てくてく…



五月雨「提督…最近工廠に篭りっきりで、体に毒ですよ。ご飯も食べないで…」



VAVA「…」コンコン…!



五月雨「新人の吹雪ちゃんや、長良さんも心配してて……」



VAVA「ほっとけ!!」バチチチ…



五月雨「!?……ごめんなさい…新しいお夜食、置いておきますね……お休みなさい」



バタン…



VAVA『しまった…』





ガシュン…ガシュン…ガチャ



執務室



ギィィ…



VAVA「…」



VAVA「?」ピラ…



急になに焦ってんのよ。部下の面倒も見ないで、ほんと見損なったわ。このクソ提督。 曙より



VAVA「違いない」



VAVA「…」



VAVA「久々に…チビの顔でも見に行くか」



深海BAR ダーウィン



泊地「ハハハ、可愛イナァ、ホッポ ハ」なでなで



北方「ハクチ、好キ!」



泊地「私 モ 好キダゾ~」



港湾「モウ、スッカリ 良クナッタ ミタイネ」



泊地「世話 ニナッタナ。コノ 礼ハ イツカ返ス」



港湾「イラナイ」



北方「オ互イ様!」



港湾&北方「「ネ~♪」」



泊地「仲ガ 良イナァ………羨マシイ……イヤ!」



泊地「傷 ガ 癒エタ 以上、ココニ 長居 スル 理由ハナイ。直グニ デモ 行動 セネバ」



港湾「…マタ、戦イニ?」



泊地「ソウダ。ダガ、安心シテクレ。モウ、私 ハ 自分 ノ 為ダケニ 戦ッタリシナイ」



港湾「違ウ、ソウジャナイワ…戦イ ヲ 続ケレバ、キットマタ 大変ナ 事ガ 起コル。イイエ、モウ起キテルノヨ…アノ時ノヨウニ」



泊地「マサカ……〔レレレ ノ 乱〕 カ?馬鹿ナ。アンナ 大昔 ノ 事ガ 二度モ 起ル ナド…」



北方「レレレ?」



港湾「…」キッ…!



泊地「ア……イヤ、ナンデモナインダ。ハハハ…」サー…



北方「フーン…ア!」ピーン…!



港湾「ドシタノ?北方」



北方「ワカンナイ!ダケド来ル!!」ぴょんぴょん!



泊地「来ル?何ガ??」



ガシュン…ガシュン……



ギイィィィィ……



VAVA「…よう」



泊地「VAVA…!」



北方「ヴァヴァ!コッチキテ、ホラ!!ハクチ ハネ、ヴァヴァ ン コト ズット待ッテタンダヨ!」グイグイ!



泊地「イヤ…ホッポ、イインダ。私ハ……」



VAVA「体の損傷、もう治ったようだな」



泊地「ア…アァ、スッカリ 元通リ ダ」



VAVA「良かったな。どうだ、まだ本調子じゃあないだろうが、一杯やらないか」



泊地「!」



港湾「…」ほっ…



港湾「ホッポ、ソロソロ 深海ウォッチ ノ 時間 ヨ。見ナク テ イイノ?」



北方「ポ!見ルー!!シンカーイ ウォッチッチ♪」たたたー!



泊地「私 ト……イイノカ?」



VAVA「いいんだよ。マスター、そうだな…ビールを二杯くれ」



港湾「カシコマ」



泊地「アノ…VAVA」



VAVA「話はビールがきてからだ」



泊地「ワカッタ…」



港湾「ハイ、オマチドウ」



VAVA「マスター、つまみなど頼んでいないぞ」



港湾「サービスヨ♪サッキ トッテ キタ バカリ ノ 新鮮 ナ イカ ノ オ刺身」



VAVA「そうか、ならば遠慮なくいただく…」



港湾「ワサビ醤油 デ ドーゾ」



港湾『ソウダワ、仲直リ ノ ムード作リニ、ジュークボックス ヲ ツケマショ♪』カチ…



♪~~~~♪~~~~……



ググ……コトンッ…!



泊地「ナァ、私ノコト……許シテクレルノカ?」



VAVA「殴って悪かった」



泊地「VAVA…!?」



VAVA「俺には…対人関係というか…なんだ。こういったことが理解できない。だが、今後はなるたけ理解できるよう勤めてみようと思う」



泊地「…」



VAVA「すまん。こんな言い方しかできん……」



泊地「………頑固 ナ 奴 ダ♪」



泊地「港湾、バーボン ダ!」



港湾「カシコマ」



泊地「VAVA、今度 ハ、私 モ 余計 ナ マネ ハ シナイ。VAVA ノ 為 ニ 全力 デ 支援 ニ 徹スル!」



泊地「コナイダ ハ 伝エ ソビレタガ、南方棲鬼…イヤ、南方棲戦姫 トイウ 姫ガ、地上 ヲ 狙ッ……」



VAVA「知っている。俺の部下の諜報員がその情報をキャッチしたんでな」



泊地「ソウダッタノカ。ナラバ、話 ハ 早イ」



VAVA『リコリスのことは伏せておくか…』



港湾『ワカッテハイタケド…マタ、戦イ…戦イ…ハァ……』カラン…トクトク……


しばらく…



VAVA「なるほどな……過去の南方と比べ、格段にパワーアップしていたというわけだな?」



泊地「面目ナイガ、ソノ通リダ。手足 ヲ 封ジラレテ、速力 モ 発揮デキナカッタ……惨敗ダヨ」



VAVA「これは俺が独自に集めた情報だが、南方はコレといった戦闘スタイルは持たんそうだな」



泊地「敵ニヨッテ 攻メ方 ヲ 180度変エル。奴 ノ 戦イ方ハ 変幻自在ダ」



VAVA「そうか…面倒だな。戦闘スタイルがはっきりしていないなら、兵装の選択が難しくなる…」



泊地「ダガ、弱点 モ アル……ト、私 ハ 考エテイル」



VAVA「ほう?」



泊地「奴 ハ 異様 ナ マデ ニ 執着心 ガ 強イノダ」



VAVA「執着心?」



泊地「ツマリ、自分 ガ 一度 決メタコト ヲ 曲ゲラレナイ ノダ」



VAVA「なるほど…使えそうだ」



泊地「頑張ッテクレ。VAVA ナラバ 勝テル ト 信ジテイル」



ギイィィィ…


港湾「イラッシャイマセ」



「イエ、私 ハ 客デハ アリマセン。泊地様ニ、南方様カラ ノ 贈リ物デス」



泊地「……フン!ソコニ 置イテ トットト 失セロ!!」



「ハイ、失礼イタシマシタ」コト…



ギイィィィ…バタン



泊地「奴メ、一体何 ヲ 寄越シタンダ…」ゴソゴソ…



VAVA「…」



泊地「ウミブドウ…ト、手紙ガ……」ピラ…



VAVA「手紙…?」ズイ…



港湾「ミタイ」ひょこ…



南方(ソロソロ 傷ガ 癒エタ、コロカシラ?ゴメンナサイネ、手加減ッテ 難シクテ。南方より)キスマーク付 ♡



VAVA「…」



港湾「泊地、アマリ気ニシナイ 方ガ……」



泊地「」




泊地「…」ワナワナ…!





泊地「………」ピクピク…ッ!!





泊地「スーハー…」





泊地「…VAVA」





VAVA「あぁ」



泊地「絶対ニ…絶対 ニ!!コノ 思イ上ガッタ 虚ケ者 ニ、鉄槌ヲ…イヤ、ブットバシテ ケチョンケチョン シテヤッテクレ!!!」



VAVA「もとよりそのつもりだ。徹底的に叩く」


翌朝



輝く砂浜



VAVA「ヲ級の所へ寄っていたら、また時間をくっちまった…」ガシュンガシュン!



タッタッタ…



長良「えっほえっほ…あ!しれいかーんーー!」タッタッタ!



VAVA「ん?」



長良「おはようございます。司令官も、朝の走りこみですか?やっぱり朝は気持ちいいですよね!」タッタッタ!



VAVA「お前は…長良か?」



長良「そう!長良型軽巡の一番艦!長良です。よろしくお願いします!」



VAVA「元気がいいな。よろしく頼むぞ」



長良「はい!じゃあ、司令官も一緒に走りましょう!そろそろ点呼ですよ!」



VAVA「いいぜ」



ガシュッ!ガシュッ!!タッタッター!



執務室



イク「今日はイクが秘書艦なのね~」



VAVA「あぁ」



イク「点呼しゅうーりょーなの♪今日も一日がんばるの!」



VAVA「そうだな。ところで大淀、俺から全員に伝えることがあるんだが」



大淀「なんでしょうか?一度、私に話してくださいませんか?」



VAVA「リコリス・ヘンダーソンの助言を聞き入れることにした」



大淀「…ヘンダーソン嬢との対話で、何をお話になったのですか…?」



VAVA「敵の情報だ。お前たちには伝えていなかったが、俺なりに準備はしてきたつもりだ」



イク「…」




大淀「一体どんな情報なんです?」



VAVA「敵がいつ攻め込んでくるか……だ」



大淀「敵の作戦時期を察知したと…!?」



大淀『そんな重要な情報を…!ヘンダーソン嬢はどうやって知り得たというの……』



イク「う~~……てーとくは元気?イクは元気いっぱいなのね!」にぱっ!



VAVA「そうだ。あぁ、元気いっぱいだ」



大淀「わかりました。では、今日はもうみんな持ち場に着いているので、後日改めて全員の前で伝える。というのはどうでしょう?」



VAVA「それでいい。任せる」



大淀「はい、承りました」



むぎゅ!



イク「も~!!イクを無視するなんて、許せないの!!」うりうり!



VAVA「無視はしていないだろ」カクカク…



大淀「ごめんね。今、提督と重要な話をしているの」



イク「だったらイクもまぜるのー!秘書艦なの!!」



かくかくじかじか…



VAVA「そして、泊地棲鬼の次は、南方棲鬼とやらが俺たちの敵というわけだ」



イク「あと一ヶ月と数週間…うん、それだけあるなら、鎮守府の防衛は可能だと思うのね」



大淀「守りだけではどうしようもないわ。攻め込んでくる前にこちらから攻め込んで、敵を叩くべきでは?」



VAVA「俺もその作戦を考えていたが、今回の敵はより計画的だ。生半可な作戦は通用しないし、戦力ももう十分に揃っていると考えるべきだろう」



大淀「なるほど…」



イク「ん~…」



VAVA「ならば、俺たちが取る作戦は一つだ。まず俺が先陣を切り、敵艦隊を乱す。浮き足立った敵を一気に潰すのが、第一艦隊の面々だ」



イク「奇襲作戦なのね!」



VAVA「名付けて、(ダブル・グレネード作戦)だ」



大淀「また危険なことを…せめて、護衛を一人か二人つけてチームで行動してくださいませんか?」



VAVA「いらん。足手まといだ」



大淀「でも、心配で心配で…」



イク「大淀さんは、提督のこと信じてないの?」



大淀「え?」



イク「イクは信じてるのね。提督が、深海棲艦なんかに負けるわけないのね」



イク「これは、戦争なのね。戦争は悲しくて苦しいけど、はじまっちゃったら勝たなきゃいけないのね」



大淀「イクちゃん…」



VAVA「…」



イク「ティヒヒ♪気合入れて、いっちゃうなのー!」


演習場



叢雲「…」ツーン



五月雨「いつもの対提督演習だけど…誰が旗艦がいいかな?」



曙「だから、誰でもかわんないでしょ」



漣「五月雨ちゃんでいいんじゃない?」



吹雪「そうだよ。このなかじゃ、五月雨ちゃんが一番の先輩なんだから」



黒潮「かまへんでー」



叢雲「…」



曙「何?新入り、何か言いたげね?言いたいことがあるなら言えば?」



叢雲「あんた、前歯に朝食の海苔がついてるわよ」



曙「!?」



叢雲「みんな行きましょ。もう時間じゃない。ブリーフィングは手短に簡潔にが基本よ」



五月雨「じゃ、じゃあ、張り切っていきましょーー…!」



吹雪「おーーー!」


黒潮「おおーう!」


曙「く、くの…!生意気な…」



漣「まぁまぁ」



曙「ふん!面白いじゃない!!お手並み拝見ね!!」



演習開始!



ズキューン!!ドドドドドン!!!



VAVA「動きが遅いぞ!もっと速く動けねぇのか!艤装の馬力にばかり頼るな!!波を蹴り、流れを掴め!!」



五月雨「ごめんなさーい!!」



黒潮「今日の司令はん、とばしすぎとちゃうか!?」



曙「絶対…!はぁはぁ…絶対負かしてやる…!」



漣「きついっすわ…」



叢雲「…」ヒュ…!バシャ!!



VAVA「いいぞ新入り!その速度だ!!」



叢雲「ふーん、こんなんでいいの」



吹雪「波を……そっか!!」バシャ!



吹雪「波に乗って…ここで加速する!!」ヒュ…!



叢雲「へぇ、やるじゃない」



吹雪「出来た!!」



VAVA「ゆっくり波を選んでいる時間を敵がくれると思うか、吹雪!!!!」バルルルル!!



吹雪「きゃあ!」小破



叢雲「む…!不覚だわ」カスダメ



VAVA『最小限に止めたか…あいつは伸びるな』



潜水艦専用プール



イムヤ「ぷはぁ!どう?」



イク「すごいのねー!またまた自己ベスト更新なの!!」にぱー♪



ハチ「提督が作ってくれた装備のおかげだね」



イムヤ「そうね、コレを身に着けていると、力が沸いてくるようだわ!」



ぱちゃぱちゃ…!



ゴーヤ「はい、いちにいちに…」



まるゆ「いちにいち…わぷー!!」ぶくぶく!



ゴーヤ「わ!大丈夫でち!?」



まるゆ「だ、だいじょうぶですー…もう一度、お願いします!」



イムヤ「まるゆもがんばってるわね」



まるゆ「皆さんみたいにスイスイ泳ぎたいんです…!」



ゴーヤ「きっとできるでち!だから、一緒にがんばろ!!」



まるゆ「はいー!」



イク「ねー、まるゆちゃんはどうして新装備を身につけてないの?イク、きちんと渡したはずなのね」



まるゆ「まるゆの体には、隊長が作ってくれた装備が合わないみたいなんです…ごめんなさい……」



イムヤ「そんなことってあるの…?同じ潜水艦じゃない」



ハチ「どうしてだろう…独自規格……なのかな?」



ザッ…



あきつ丸「その通りであります」



ゴーヤ「あきつ丸さん」



あきつ丸「自分やまるゆ殿のように、陸軍の艤装を持つ我々には特別な規格が用いられているのであります」



イムヤ「この装備が使えないなんて、勿体ないわね…」



あきつ丸「えぇ、このように不便なことも多いのでありますが、この技術のおかげで、自分はダイハツの運用を、まるゆ殿は垂直潜水を可能にしているのであります」



ゴーヤ「垂直に潜水できるのでち!?」



イムヤ「そんな馬鹿な!?」



ハチ「ビックリです…」



イク「陸軍脅威のメカニズム…なのね!」



まるゆ「えへへ…//////」てれてれ…



あきつ丸「とはいえ、自分のダイハツは水上機母艦の方々なら扱えると聞いたことがある。少し、残念でありますな」



あきつ丸「さて、うんちくはこの辺にして、間宮殿からの弁当の差し入れ。ここに置いておくであります」



イク「ありがとーなのねー!」


演習終了!



五月雨「つかれたぁ…」ボロボロ…



なでなで…



五月雨「あ……提督」



VAVA「……まだまだだが、よくやった」スッ…



五月雨「!」



ガシュンガシュン…



五月雨「…えへへ」



タタターッ!



五月雨「みんな!これから射撃訓練がしたいの!!一緒にやろうよ!!」



漣「ごめ~ん、ちょっち腰がいたくて…パスぅ」



黒潮「ウチも…ごめんなぁ、五月雨ちゃん」



吹雪「行きたいけど……たたた、立てませぇん…」



曙「い、いいわ。やってあげ……」ふら…



ガシ…



叢雲「あんまり無茶するもんじゃないわ」



曙「余計なお世話よ!」



叢雲「あんた、一番厳しくしごかれてたじゃない。今日は大人しく休んでおくのが懸命なんじゃないの?」



曙「…」



叢雲「五月雨。私で良ければ、一緒に訓練しましょう」



五月雨「ありがとう!叢雲ちゃん!!」



叢雲「いいのよ、私もまだいける気がしたから。行きましょ」



五月雨「うん!」




その夜



執務室



VAVA「もう一杯。バーボンだ」



翔鶴「大淀さんに怒られますよ」



VAVA「許しは得てある。俺が大淀の許しで酒を飲むか飲まないかを決めるのもおかしな話だが…それにあいつは今忙しいそうだ」



翔鶴「もう、今日はこれだけにしてください。体に毒ですから」



VAVA「うむ」



トクトク…グイ!……コトン



翔鶴「近頃、演習に熱が入っていますね」



VAVA「いつ敵が現れてもいいようにな」



翔鶴「それにしても、少しやりすぎてはいませんか?あれではかえって疲労が溜まり過ぎてしまいます」



VAVA「疲労?」



翔鶴「私たちは機械ではありません。気持ち一つで、自分以上のチカラがでることも、でないときもあります」



VAVA「…」



翔鶴「提督は見たことがありませんか?艦娘が全身から発する、やる気と喜びで満ちたキラキラとした輝きを」



VAVA「そういえば、何度か見たことがある」



翔鶴「あれ、どうして光るのか誰にもわからないそうです。ただ、わかることは、あの光を発している艦娘は普段以上の実力を発揮するということです」



VAVA「感情の起伏による一時的なものか…」



翔鶴「そうです。でも、わかってあげて欲しいんです。私たちは機械じゃありません。平和の為に、全てを捧げなければならない……おとm…///…こほん!女の子なんですから」



VAVA「…」



翔鶴「じゃ、じゃあ…私はこの辺で失礼いたします。生意気なことを言って、すみませんでした」



VAVA「翔鶴」



翔鶴「はい?」



VAVA「やるよ。寝酒のバーボンだ」



翔鶴「…ありがとうございます」



VAVA「そいつでよく眠れる」



翔鶴「提督……うふふ、おやすみなさい」キラ…☆



パタン…コツコツ……



VAVA「アレか……確かに、何で光るのか俺にもわからんな」



カラン…


数日後…



早朝



輝く砂浜



長良「いっちに、さっんし!」



きゅっきゅ……ぐいぐい!



ラジヲ(………最後に肩の力を抜いて、深呼吸~!すぅ~~はぁ~~~はい!今日も一日がんばりましょ~!)



長良「すぅ~~~ふぇあ~~~…」



長良「よぉーし!今日は軽めに3kmくらいにしておこ」



VAVA「ふぅ~~~~…」



長良「あ、司令官!?いつから後ろに…」



VAVA「腕を伸ばす運動あたりからだな」



長良「もしかして、自主練に付き合ってくれるんですか?」



VAVA「うむ」



長良「やったぁ!早速、一緒に走りましょう!!」


数日後…



早朝



輝く砂浜



長良「いっちに、さっんし!」



きゅっきゅ……ぐいぐい!



ラジヲ(………最後に肩の力を抜いて、深呼吸~!すぅ~~はぁ~~~はい!今日も一日がんばりましょ~!)



長良「すぅ~~~ふぇあ~~~…」



長良「よぉーし!今日は軽めに3kmくらいにしておこ」



VAVA「ふぅ~~~~…」



長良「あ、司令官!?いつから後ろに…」



VAVA「腕を伸ばす運動あたりからだな」



長良「もしかして、自主練に付き合ってくれるんですか?」



VAVA「うむ」



長良「やったぁ!早速、一緒に走りましょう!!」



たったったー…ガシュガシュッ!!



長良「朝日がまぶしいですね!司令官」たったった!



VAVA「あぁ」



長良「気持ちいいなぁ。天気のいい日に朝の走りこみ、こんなに清々しいことって他にあるかなぁ?」



VAVA「ないんじゃないか」ガシュ!ガシュ!!



長良「やっぱり?そうですよね!健康にもいいし体も鍛えられるし!」



VAVA『楽しそうに走るな』



長良「最近どうですか?ウチの鎮守府の運営状況とか」



VAVA「まずまずだ。練度はだいぶ安定してきている。人数にはまだ不安があるが」



長良「なるほどぉ、ここ最近新しい子増えてますよね。私、最近着任したのにもう先輩になっちゃった」



VAVA「各資材も建造材も余ってるからな。建造を繰り返したり、積極的に出撃してドロップを狙っている」



長良「いい人が来ればいいですね」



VAVA「そう簡単にはいくまい」



執務室



ガヤガヤ…!



大淀「皆さん!!ちょっと待って下さいね…ここ最近増員したものだから把握しきれてなくって」



青葉「では、艦種ごとに並んで下さい。姉妹艦で固まってくれるとすごく助かります。あ、そこのあなた!ナイスですねー!!」パシャ!



「ちょっと!レディを勝手に撮るなんてマナー違反よ!!」



「なのです」ヒュッ!



パァンッ!



青葉「痛い!痛いです!!」





「三人とも聞いたかの?こういう時にこそ品位が求められるのじゃ。ピシッとせい」



「了解」



「はい!」



「今日は何の日ー?子n…」



「たわけ!せっかくの雰囲気を壊すでない!名前を伏せてる意味がなくなるじゃろ!」



「…」



「なんや、空母はウチらだけかいな」



「…」



「よろしゅうな」



「…」



「…む」



「こっちが挨拶してんねんで、何か言ったらどうや」



「…」



「何で無視するん!ウチ、何かしたか!?何や、正規空母はそんなにえらいんか!」



「…?」



「何かしら…私の顔に、何かついていて?」スポ…



「あ、音楽聴いてはったん…」



「ハイレゾよ……用がないのなら、静かにしてもらえるかしら」



「す…すいません。気づかなかったもんで…っておかしいやろ!職場で音楽プレーヤー使うなや!!」



「ウォークマンよ」



「広くて立派な執務室……きっと提督もご立派な方なのね」



「那智姉ぇが先に来てるって聞いたけど…ね!ここの提督いい男かしらね?」



「あの…人を外見で判断しちゃいけないって…」



「確かにそうね。収入も大事よね」



「そうじゃなくて…」



「二人とも、もう少し静かになさい」



「はぁい」



「はい…」



ザザーーン…



長良「あ~!走った走った!司令官、ちょっと休憩しましょうか?」



VAVA「そうだな」



ドカ…ちょこん…



長良「今日は軽めで切り上げるつもりだったけど、司令官が一緒だったから、つい張り切りすぎちゃいました」



VAVA「お前が気分よく走れたのなら、かまわん」



長良「司令官、すごい体力ですね。あれだけ走ったのに、ぜんぜん息が乱れてない。それも、単装砲と鎧をつけたまま…」



VAVA『そもそも呼吸はしていないしな』



VAVA「鍛え方が違うんだ。何、この程度お前ならば直ぐに到達できる。訓練を継続してさえいればな」



長良「わかりました!私、これからも訓練に励みます!!」



VAVA「うむ」



長良「あははっ!」




シャワー室前



長良「司令官、今日はありがとうございました。私、シャワー浴びたら今日の勤務につきますね」



VAVA「ゆっくり浴びろよ」



長良「はい!」



ガシュン…ガシュン…



長良「しれいかーん!また一緒に走りこみしましょーーね!!」



VAVA「あぁ、楽しみにしている。じゃあな」



ガシュン…ガシュン……



VAVA『長良…いい奴だな。さて、そろそろ新顔に会いに行ってみるか』


廊下



VAVA『どんな奴が来たのか…少し気になるな』



ガシュン…ガシュン……



ツカツカ……



クル…(曲がり角)



ドン!



「ひゃ!」ぽてっ



VAVA「?」



「いたた…貴様!どこを見て歩いておるのじゃ!!」ぷんすか!



VAVA「すまん、大丈夫か?」スッ…



「…ふん、まなーはなっておるようじゃの」グッ…



グイ…ストン



「まったくもう…髪が汚れたのじゃ……して、誰じゃ貴様は。その珍妙なかっこうも目につくのう」パンパン!サッサ…



VAVA「俺の名はVAVAだ。見ての通り、この鎮守府の提督をしている」



「なんと」



VAVA「俺は名乗ったぞ。お前の名を聞かせてもらおう」



「ふむ……見た目はさておき、名乗られたならば名乗り返さねばなるまい」



初春「わらわが初春じゃ。妹共々、よろしく頼みますぞ」ぺこり…




タタター……ぴょん!ガバッ!!



VAVA「ん?」



「はい!」ホワイトボード(子日)



VAVA「誰だお前」



「これ、なんて読むかわかる?ねぇ、わかりますかぁ!」グイグイ!



初春「こ、こら!初対面の人に飛びついてはならんと、何度言えばわかる!早く降りるのじゃ!!」



VAVA「ねのひ」



初春「おぉ?」



子日「え…知ってたのぉ!?正解でーす!!」ピンポーン!



VAVA「お前の名か?」



子日「はぁい!子日だよぉ!!艦名、もう覚えたよね?ねぇ?」



VAVA「あぁ、覚えた」グィ…ストン



子日「ありがとぉ~♪提督~~!」すりすり!



初春「子日、なぜこの鎧兜が提督だとわかった?」



子日「??………むっ!……見ればわかりますぅ~~!おねーちゃん、また子日のこと馬鹿にしてるー!!」ぷんぷん!



初春「なんと…」



子日「提督ぅ、子日の妹二人がね、提督に会いたがってたの。だから、子日たちの部屋にきてほしいなぁ」くいっくい!



VAVA「わかった」



子日「わぁ~~い!いこいこ!!」



初春の部屋



初春「なんでわらわの部屋にあつまるのじゃ…」



子日「一番ひろいからー!」



初春「さほど変わらんじゃろうに…」



若葉「駆逐艦、若葉だ」



VAVA「若葉か…俺の名はVAVA。ここの提督だ」



若葉「うん」



VAVA「……静かなやつだな」



若葉「…」



若葉「子日姉さんが…その分うるさくしてくれる」



VAVA「ほう……!洒落は言えるようだな。なかなか面白い」



子日「おもしろくなーーい!」



初霜「あのぅ…」



VAVA「お前は?」



初霜「はい!初春型四番艦、初霜です。提督、よろしくお願いします!」パァ!



VAVA「よろしくな」



初春「顔合わせは済んだようじゃな。さて、それでは一つ、親睦を深めるために花札といこうかの」



子日「わぁーい!」



しばらくして…



子日「わぁ~い……ビリだ~」



若葉「提督、強いな」



初霜「本当、初めてとは思えません」



初春「ま、一番にあがったのはわらわじゃが…スジはいいようだの」



VAVA「ふむ…花札か、ゲームの数も多彩でいいもんだな。なかなか楽しかったぜ」スク…



初春「ん、もう行くのかや?」



若葉「再戦…求む」



VAVA「いや、他も周らなければならないんでな。悪いが今日はここまでだ。花札、また遊ばせてもらうぞ」



初春「うむ、いつでもくるがよい」



初霜「待ってますね」



子日「きっとだよー?」



若葉「お疲れ」


廊下



ツカツカ…



「出撃が終わったから…次は工廠で艦載機の整備を…」



ぐぅ~~~…



「…」



「いけない…補給を忘れていた」



ツカツカ…



食堂



ガラガラ…



装甲「お疲れ様デース」ペコ…



「ありがとう。注文、いいかしら」



装甲「はい、ドゾー」



「カツ丼、ざるそば、シーザーサラダ、秋刀魚の塩焼き。飲み物は熱いお茶を。以上で」



装甲「えっと…カツ丼、ざるそば………はい、うけたわまりマシタ!」



「承る(うけた まわ る)よ」



装甲「すみません。承る……以後、気をつけマス」



「いえ、気になっただけだから…いいのよ。お郷の言葉を大事にしてくださいね」



装甲「ありがとうございマス!すぐ持ってまいりますので、ショーショーお待ちください」タタッ…!



「……どこの出身なのかしら…?聞いたこともない喋り方ね…」





ガララ…コツコツ…



「?」



赤城「腹が減っては戦はできぬ…ん~、名言ですね。これは。妖精さん、とりあえずいつもの。あら…今日は先客がいましたか」



「…私、何処かで、お会いしましたか?」



赤城「……貴女に合うのは初めてのはずですが…何故か、昔から貴女を知っているような気がします」



「私もです……何故かしら」



赤城「貴女は…」

「貴女は…」



赤城「加賀さん」



加賀「赤城さん」




廊下



てくてく…



ガシュンガシュン…



VAVA「ん、よう霞」



霞「…何、クズ司令官」



VAVA「新入りたちがどこにいるか知らないか」



霞「私が知る分けないったら。ていうか、部下の所在くらい熟知しておきなさいよ」



VAVA「今は休憩時間中だろうが」



霞「バカね、それもふまえてってことよ。へんっ!」ぷい!



VAVA「チョコレートをやるよ」チラ…



霞「……………………………………いらない。そんなの」



VAVA「そうか、お前がいらないならこいつは捨ててくるが」



霞「そういえば、さっき射撃訓練場で見たような気がするわ。重巡だったかもね」



VAVA「うむ、ありがとよ。キャラメルもおまけしてやる」ポス…



霞「わぁ…………はっ!?」



霞「ありがたく思いなさい!私が気まぐれで教えてあげただけなんだから!!これからはキチンと己の責務を全うしなさ……へ?」



霞「……居ない……………」



霞「…」じー……ビリビリ……



霞「あむ…」ぱく…



霞「んむー♪」にっこー!!



ガシュン…ガシュン



ガララ…



射撃訓練場



VAVA「各々やってるな。そろそろ、撃ち返してくる的にしてやるか」



「……ふぅ、一休み一休み」



VAVA『見ない顔だな…あいつか?重巡にしては小せぇな』



VAVA「よう、新入り」



「んあ?誰やキミは。もしかして……」



VAVA「俺はVAVA。ここの提督だ」



「あぁ、大淀はんから話は聞いとるで。なんや、ホンマに話通りの容姿やな」



VAVA「俺の姿など気にするな。ところで、お前は重巡なのか?」



「へ?………キ、キミ、ウチが重巡にみえるん?」



VAVA「…?違うのか??」



VAVA『霞は重巡と言っていたが…』



「…ぷっ!」



「キミ、見る目あるなぁ!!そうなんや、同型のみんなは駆逐だなんだと言われてて、ウチもそう言われんかと内心心配だったんや。それを…重巡!!」



「いやぁ、同型の皆に悪いなぁ。けど、しゃーないな!そう見えたんやから!!」



「キミ、これから仲良うしようや♪キミとならうまくやってける気がするでー!!」にっこり(ご満悦)



ぎゅ!ぶんぶん!(握手)



VAVA「あ…?あぁ、よろしく頼む。で、お前の名は?」カクカク…



龍驤「おぉっと!ウチ、軽空母 龍驤や!独特なシルエットでしょ?でも、艦載機を次々繰り出す、ちゃーんとした空母なんや。期待してや!」



VAVA「軽空母だったのか」



龍驤「ええんやで。間違いは誰にでもあるもんや。さて、ウチはそろそろ訓練再開しよーかな!」



VAVA「邪魔したな」



龍驤「ええよ、気ぃつかわんと」



VAVA「じゃあな」



ガララ…



ガシュンガシュン…



VAVA『黒潮といい龍驤といい、面白い喋り方だ』



VAVA「……もう少しうろついてみるか」



スッ…




扶桑「あのぅ………提督」



VAVA「扶桑、どうしたこんなところで。俺に用か?」



扶桑「その…私…」



VAVA「なんだ?」



扶桑「最近…提督が、何か悩んでいるんじゃないか……心配になって…早々に仕事を切り上げて提督を探していたんです」



VAVA「俺を…」



VAVA『最近、こいつらに厳しくあたっていたからな…いらん心配をかけてしまった……俺としたことが…焦っていたな』



扶桑「余計なお世話ですよね……ごめんなさい…」スッ…



VAVA『新入りとの顔合わせは明日もできる』



ガシ…



扶桑「あ……」



VAVA「待て扶桑」



扶桑「提督…」



VAVA「今夜…一杯どうだ」



扶桑「!!…いいんですか……私、隼鷹さんのように陽気じゃないし…鳳翔さんのように気立てはよくないし…雷ちゃんみたいに可愛くないし…」うじうじ…



VAVA「扶桑」



扶桑「はい…」



VAVA「待ってるぞ」



扶桑「…」カァ///



ガシュン…ガシュン……



扶桑「…」



たったったー…



山城「あ、姉さまー。ご一緒にお風呂に……姉さま?」



扶桑「…」ギュ!



山城「え!?……ど、どうしたんですか!?姉さま!!」



山城『扶桑姉さまから抱きしめてくれるなんて……山城、感激です…!!』



山城「扶桑姉さま、ダメですよ…こんなところで…」



扶桑「提督…」ギュ~~~!!



山城「は…?」ピク…



扶桑「提督がね…優しいの……」



山城「え…えぇーー…」



扶桑「はぁ……幸せだわ…」ぽかぽか…



山城「…姉さま。お気を確かに!相手はあの提督ですよ!!あんな変な鎧兜のどこがいいんですか!?」



スス…パッ……



扶桑「山城…言っていいことと悪いことがあるわ…」



山城「そんな…!?どうしてそこまであの人を信頼するんです!!」



扶桑「今に…山城にも解るわ。あの人と私たちは…きっと似たもの同士だって」



山城「私たちって……この山城が、男に気を許すことはありません!!」



扶桑「そう……それはそれで、都合がいいかも……♪」るんるん…



山城「あぁ!!姉さま!待ってー!!」




翌日



執務室



大淀「う~ん…」



大淀「お酒の量が…またこんなに減って……提督のためにも、もう少し厳しくしたほうがいいのかしら…」



トントン!ガチャ…てくてく…



「司令官、ごきげんようです」



大淀「あら?提督なら、ここにはいないけど…」



「むぅ…せっかくごあいさつに来たのに…わかりました。探してきます!」タター!



大淀「もしかしたら、工廠にいるかもしれないわよー」



「ありがとうなのです!」


天龍の部屋



天龍「なぁ、演習~~」



VAVA「…」ごろん…



天龍「じゃあ、格闘の稽古だ。な?」



VAVA「…」ごろ…



天龍「おい…」ぺちぺち!



VAVA「…お前はそれしか考えてねぇのか……」ぐで~…



天龍「なぁあ~~~!!遊びにくんのはかまわねぇけどよぉ…なんでぐーたらしてんだよ!寝るなら自分の部屋で寝ろよ!」



VAVA「寝てねぇよ。ただ、考え事をしているんだ。そのためには、静かで落ち着ける場所がいい」



天龍「…」



VAVA「あの部屋は出入りが多すぎる。特にこの時間帯はな。だから、しばらくここで考えさせてもらう」



天龍「ちぇっ……勝手にしろぃ」ツーン!



VAVA「…」



天龍「…」



VAVA「…」



天龍「…」チラ…



VAVA「天龍」



天龍「……なんだ?」



VAVA「お前、沈んだことはあるか?」



天龍「はぁ?あるわけねーだろ。沈んでたら今頃こんなとこにいねーよ」



VAVA「沈むのは…怖いか?」



天龍「ここには沈むのを怖がる奴なんていないって」



VAVA「そうかな…」



天龍「……でも、やっぱ沈みたくはねぇよ…寒そうだろ。深海って」



VAVA「…案外、暖かい所かも知れんぞ」



天龍「よせよ、気味がわりぃ」



VAVA「…」



天龍「…」



天龍「……あのさ、お前って…」



トントン!ガチャ!!



「こんにちは。本日はお日柄もよく、なのです」



天龍「えふん!えふんっん…!なんだよ。今日は騒がしいな。応答ぐらい待…」



「司令官、やっと見つけました!」



「なのです!」



VAVA「髪型を変えたのか?雷…」



「司令官さん、そのぅ…誰かと間違えてないですか?」



ひょこ!



雷「司令官!私を呼んだ?私が必要なんでしょ!ね?ねっ?」かたぐるまー!



天龍「何時の間に俺の部屋に……」



雷「驚くこと無いわ。さっき司令官が入るときに一緒に入っただけよ」



VAVA「雷…は、いるな。そうか、お前ら新入りの駆逐艦だな」



暁「そうです。暁型の長女、暁よ。一人前のレディーとして扱ってよね!」



電「電です。どうか、よろしくお願いいたします」ペコリ



VAVA「雷の姉妹艦か…似ているわけだ」



雷「暁、電!」



暁「雷、久しぶりね」



電「会えて嬉しいのです」



きゃっきゃ!……ガチャ



龍田「天龍ちゃ~ん♪水羊羹もらってきたから、一緒に食べま…あら?何事ぉ?」



天龍「よぉ、龍田……提督、俺の部屋のドア…オートロックになんねぇかな…」



VAVA「締め出されても知らんぞ……天龍、さっき何を言いかけた?」



天龍「いや、なんでもねぇよ…気にすんな。お前こそ、考えはまとまったのかよ」



龍田「…?」



VAVA「おかげさんでな。決心がついた」



天龍「そうかい…ま、たまにだったらいいぜ。ぐーたらしに来るのもよ」



VAVA「おう」



ガチャ…



ガシュン…ガシュン…



龍田「この子達といい提督といい…一体何があったの?」



天龍「チビどもは遊んでるだけだろ。あいつは……あいつなりに苦労してるんだろうな」



龍田「ふぅん」



天龍「おらぁ!チビども!!騒ぐのやめねぇとケツたたきだぞー!!」がおー!



電「きゃー♪こわいのです」



雷「鬼ごっこ?負けないわよ!」



暁「れ、レディは鬼ごっこなんて……やっぱりやる!」



龍田「天龍ちゃん…楽しそう…きゃぁ~私もやるぅ~~」



電「大きなお友達なのです!」



きゃっきゃ!



食堂



VAVA「…」カラン…



雷「ダメよ、司令官。お酒ばっかり飲んでちゃ体によくないわ。はい、飲むならお茶にしましょ!」コトン!



VAVA「そうだな……おい、グラスさげてくれ」



装甲「はい、次はバーボンですか?」



VAVA「いや、今日はやめておこう」



装甲「はーい」



龍驤「あ、おねーさん。注文ええかー?」



装甲「ええデ!」タター!



龍驤「チキンステーキと、何でもいいからサラダ頼むわ。ドレッシング無しで」



装甲「わかリました。少々お待ちください」タッタッタ…



VAVA「おい、醤油とってくれ」



五月雨「はい」スッ…



パシッ!ササッ!!



「はい、どうぞ」



五月雨「あ…」




VAVA「うむ……ん?お前は……」



「初めましてよね?私、重巡の…」



VAVA「お前、足柄だろ?」



足柄「え!どうして知ってるの?」



VAVA「那智から聞いたんだ。姉妹のことをな。実にいい姉妹だと詳しく話してくれたんでな」



足柄「那智姉ぇが…?」



コツコツ…カララ……ストン…



那智「貴様、そういうことは言わぬが花というものだ」



足柄「あ、那智姉ぇ。2人もきたんだ」



VAVA「すまん」



那智「冗談だよ。気にしないでくれ。それより、紹介しよう。私の姉、妙高 と 妹の 羽黒 だ」



妙高「提督、初めまして。私、妙高型重巡洋艦、妙高と申します。共に頑張りましょう」スッ…



VAVA「おう、現場を仕切れる奴が欲しかったところだ。期待しているぞ」ギュ…(握手)



妙高「お任せを。さ、羽黒。提督に挨拶して」



「…」ササッ…



那智「おいおい…大丈夫だ羽黒。見かけはあんなだが、信頼できる男だ。さぁ」



「あの…わかってはいるんです…人は見た目じゃありません……でも…緊張して…」



VAVA「どうした、気分でも悪いのか?」



足柄「ごめんなさい。この子、かなりの照れ屋で…でもすごくいい子なのよ」



「足柄姉さん…」





VAVA「無理するな。誰だってこんなやつが目の前に居たらそうなる」



VAVA『こんな反応にもそろそろ慣れてきたが…艦娘の感覚でいうと俺の外見はどう映るんだ…?やはりわからん』



羽黒「は…羽黒です。妙高型重巡洋艦姉妹の末っ娘です。あ、あの…ごめんなさいっ!」ペコ…!



VAVA「よろしくな」ス…



羽黒「はいっ…!」ス…



ぽむんっ!



羽黒「きゃ…!?」



那智「おぉ、手品か…貴様やるな」



妙高「まぁ、綺麗。」



足柄『性格はなかなかよさそうね……あとは年収…いやいや、この人なら絶対いいとこまでいけるわ!あとは…顔ね!!』



羽黒「ゆ、指からお花が…」



VAVA「小さいが一応本物だ。ほら」スポ…スッ…



羽黒「ありがとう…ございます」



VAVA「花瓶にでもさしてやれ。知ってるか?その花、ストックという花らしい。色が俺の好みなんだ」



羽黒「お花の色…司令官さんと同じ色なんですね…うふっ♪」くすっ…





五月雨「むぅ…」ぷくー!!



VAVA「………五月雨、ソースとってくれ」



五月雨「はい!」キラッ!



雷「司令官?コロッケには醤油派だったでしょ?」



VAVA「王道ってやつだ」



カパ!タラーリ…



VAVA「あ…中濃か………」シュン…



五月雨「はっ!?ウスターの方が良かったですか…?」



VAVA「いい、食えば同じだ。こんなものいちいち拘っていたらきりがねぇ」



五月雨「…はい!」



羽黒「……かっこいい」



妙高「なるほど…平らな食べ物は縦にして食べるのですね」



足柄「兜はずせばいいのに…」



その夜…



VAVA「…」カキカキ…サラサラ…



パサッ…



大淀「お疲れ様です。提督」トントン…



VAVA「うむ」



大淀「ダブルグレネード作戦…この編成なら、十分な戦果が期待できますね」



VAVA「そのための編成だからな。大淀、今日はもういい。部屋で休んでいいぞ」



大淀「いえ、今日は帰りません」



VAVA「?」



大淀「…たまには、お酒を飲みたい夜があってもいいでしょう?」



VAVA「…珍しいな。お前から誘ってくるとは」



大淀「明日も、互いに絶対無事でいられる保障なんてないんですから」



VAVA「馬鹿なことを言ってるな。奴らは俺が潰す。安心しろ」



大淀「提督…」



VAVA「座れよ。いい芋焼酎があるんだ。呑み方はどうする?」カチャ………キュポン…



大淀「じゃあ、水割りで」



VAVA「いいだろう」トクトク…カラカラ…



そして数日後…



ラウンジ



ザワザワ…



大淀「……以上が、明日の大規模作戦の全容です。質問があれば受け付けます」



スッ…



赤城「作戦の内容はわかっていますが、提督が万が一陽動に失敗した場合は、前線で待機している部隊はどうすればよいでしょうか?」



大淀「その場合は、全軍撤退です」



VAVA「俺も最善を尽くすが、絶対とは言えん。無駄なダメージを抑えるためだ」



龍驤「ちょっと待ってや。失敗って……もしキミが敵の捕虜になっても、ウチらにそれを放っとけちゅうんか?」



VAVA「そうだ」



大淀「…」ハァ…



龍驤「キミ…」



五月雨「龍驤さん…」



VAVA「…」



山城「少し無謀すぎじゃないんですか…?敵には姫もいるという話でしょう」



長門「負けたときのことなど考えていてはきりがない。目指すは勝利のみだ」



VAVA「そういうことだ。安心しろ。俺は死なん。お前たちも死なせはせん。作戦も成功させる」



シーーン……



VAVA「まだ質問があるやつはいないか?……よし、解散!」



了解!!


夕方



執務室



VAVA「…よし。各兵装、問題無し。エネルギーゲージ正常」



VAVA「あいつらも準備を終えたかな。見回りにいってやるか」



ガチャ…ガシュン…ガシュン……



廊下



加賀「…」ツカツカ…



VAVA「よう」



加賀「こんばんは」



VAVA「どうだ、準備は整ったか」



加賀「はい。少し、緊張していますが」



VAVA「そうは見えんな」



加賀「ごめんなさい。顔色変えるの、得意じゃないから」



VAVA「無理するな。それより、明日は期待しているぞ。加賀」



加賀「…第一艦隊。選んでくれたのは嬉しいけれど…」



VAVA「お前ならばできる」



加賀「わかりました。私なりに、最善を尽くします」



VAVA「あぁ、頼んだぜ。今日はもう休め」



加賀「提督は、休まないの?一番危険な目にあうのはあなたでしょう」



VAVA「心配するな。俺は自分の心配はしていない」



ガシュン…ガシュン……



加賀「凄い自信ね…」



工廠



ガラガラ…



明石「提督。お疲れ様です」



VAVA「うむ」



漣「お、ご主人様。装備品の整備は終わったんですか?」



VAVA「あぁ、仕上がりを見てみるか?」ウィン…ガチャリ!



漣「かっくい~!」



VAVA「フッ…お前たちはどうなんだ」スッ…ウィン…



曙「終わってるに決まってるでしょ。攻めるってことは守りが薄くなるってことなんだから」



吹雪「自分の身は自分で守るってことですね!」



VAVA「そういうことだ」




VAVA『大丈夫そうだな。これなら心配あるまい』



VAVA「今日は早く寝ろよ」



漣「はーい、おつかれでーす」



ガシュンガシュン…



VAVA「ん…?食堂が騒がしいな」



食堂



間宮「…!」ぎゅっぎゅ!



「よいしょよいしょ!」ぎゅっぎゅ!



VAVA「よう」



間宮「提督さん、こんばんわ」



「こんばんわー」



VAVA「チビたちも精が出るな。おにぎりか?」



間宮「えぇ、具はあえて入れていません。味付けは塩だけです。これから、あと五百個ほど作ろうかと」



VAVA「五百か……俺は好きだぞ。特に、間宮の握ったものは格別だ」



間宮「まぁお上手♪」



VAVA「装甲はどうした?手伝いに来てないのか?」



間宮「え?今日は提督から休みをもらったから手伝いに来れないって…」



VAVA「…いや、そうだった。今朝方きたんで忘れていた。じゃあ、がんばれよ。お前ら」



間宮「提督、ちょっと待ってください!」



VAVA「なんだ」



間宮「あの…これ」スッ…



VAVA「弁当か…?」



間宮「明日も温かい朝食をと思ったんですが…こちらのほうが都合がいいと思って。どうぞ」



VAVA「……ありがたくもらっとくぜ」





間宮「お気をつけて。私には…提督の無事を祈ることしかできませんから」



VAVA「それで十分だ。以前ならありえん話だ」



間宮「え?」



VAVA「なんでもない。それより、明日の夜は宴会だ。今よりも忙しくなるぞ、間宮」肩ぽん…



間宮「提督…」ぎゅ…



「わぁ…ろまんちっく///」


「こういうの、おとなの恋愛っていうのかな…?」


「しぃ!いいとこなんだから、邪魔しちゃだめだよ!」



VAVA「…」



間宮「///」



VAVA「仕事中だったな。引き続き、頑張ってくれ」



間宮「はい……提督も頑張って!!!」



VAVA「おう」



ガシュン…ガシュン……



音楽室前



VAVA「…」



VAVA「おい」トントン



はいー?



VAVA「はいじゃねぇ。入るぞ?」



VAVAさん!?ちょっとマッ…!



ガチャ…



装甲「あ…」下着



VAVA「…」



装甲「い、いやん?」ササッ…



VAVA「何をしている」



装甲「…着替えです。あの、申し訳ないんですけど、後ろ向いてもらえませんか…この体勢辛くて……」ぷるぷる…!



装甲『無反応…』ぐすん…



VAVA「…」クル…



装甲「ドモ…」



VAVA「今日はなぜ休んだ。体調でも悪いのか?」



装甲「それは…艤装の準備をしていたんです。今着ようとしてるのも、工廠で余った鋼材をもらって、造った鎧で…」



VAVA「俺は、お前に戦えと言った覚えはないぞ」



装甲「…う」



VAVA「これは、俺と艦娘たちの戦いだ。お前の力は必要ない」



装甲「ごめんなさい…」




VAVA「お前の気遣いには感謝する。だがな、立場を考えてみろ。お前は深海棲艦なんだぞ。その中でも特に凶悪だと言われている姫だ」



VAVA「そんなお前が、地上の味方などしてみろ。艦娘や人間からは疑いの目をかけられ、同胞からは裏切り者と謗られる」



VAVA「それがどういうことか、わからんお前じゃないだろう」



装甲「VAVAさん、そんなに…私のことを……♡」



VAVA「勘違いするな!……後味が悪くなっては俺が困るんで、忠告してるだけだ」



装甲「はい…」ドキドキ…



VAVA「そんなもん片付けて、間宮の手伝いに行ってやれ。間宮はお前のことを信頼しているんだぞ」



装甲「間宮さん…わかりました。行ってきます!」



VAVA「エプロン忘れてるぞ」ヒュ!



装甲「はい!!」パシ!




数十分後



執務室



ガララ…ドカ……



VAVA「一通り回ったが…異常無しと…」



カラン…トクトク…



VAVA『最近、装甲の言葉がクリアに聞こえるようになってきたが…地上に適応したというのか…?』



VAVA『そういえば…チビが来た時も訛りのようなものが消えていた…リコリスは自在に変えられるようだった』



VAVA『そもそも、地上と深海でほぼ同じ言語を使っていることもおかしな話だが…』



VAVA「…」



天龍(寒そうだろ。深海って)

北方(て……ツメタイネ)



VAVA「艦娘…深海棲艦……いや、まさかな」グイ!ごくごく…



コトン!



VAVA「今は、ただ敵を潰す事だけに集中せねば、な…!」


後日



ラウンジ



大淀「…定時です。只今をもって、ダブル・グレネード作戦、開始します!」



おぉーーーー!!!!



VAVA「先に伝えていた、第一艦隊メンバー。点呼だ」



満潮「一番艦 満潮よ。ま、順当よね!」


長門「二番艦 長門だ!いつでもいいぞ!!」


扶桑「三番艦 扶桑です…がんばります!」


山城「四番艦 山城。姉さまと一緒なら、何処へでも…」


赤城「五番艦 赤城。一航戦の誇り。ご覧に入れましょう」


叢雲「六番艦 叢雲よ。言うこと?別にないわ」



VAVA「よし、続いて第二艦隊だ。戦艦は継続して参戦してもらう」



大淀「ごめんね、三人とも…戦艦はあなたたちしかいないから…」



長門「なに、こちらの方がやりがいがあるというものだ」



扶桑「伊勢、日向なんか居なくていいです」



山城「はい、姉さま」




五月雨「一番艦 五月雨です!!精一杯頑張ります!!」


加賀「五番艦 加賀…五航戦の子との違い。見せてあげるわ」


吹雪「えと…六番艦 吹雪です!とにかくやっつけちゃいます!!」 



VAVA「うむ。お前たちの出番だが、もう一度確認しておくぞ」



はい!



VAVA「俺が第一、第二海域を突破し、第三海域に進撃すると同時に、第一艦隊が出撃…」



VAVA「第一艦隊が残った敵を掃討した後、メンバー交代のため一旦帰還。交代と小休止が済んだら、第二艦隊として再び出撃」



VAVA「その頃には、俺も敵の本拠地に進撃しているだろう。第二艦隊は俺に追いつく形で、第四海域へ進撃する…いいな?」



神通「波状攻撃…ですね」



夕張「あれ?川内ちゃんがいない…」




神通「先ほど、お花を摘みにいきました」




夕張「あぁ、なるほど」


鳥海「第二艦隊が出撃したあと、第一艦隊を空けておくのは、防衛のためですね?」



VAVA「そうだ」



足柄「もし敵がここへ攻めてきたら、ギッタンギッタンにしてやるわ!」



VAVA「その意気だ」



天龍「こーいう大規模な作戦だと、俺ら(軽巡)って暇だよなぁ…」


多摩「役に立てない…つらいにゃあ……恩返しにゃのに…」



龍田「まぁまぁ」



長良「みんな、応援してるからね!!」



北上「ま、この程度なら余裕っしょ。ねぇねぇ」



VAVA「どうした北上?」



北上「帰ったらさ、多摩姉さんも交えて、一杯やらない?多摩姉さん、飲むと虎になるんだよ」ぼそ…



VAVA「面白そうだな。だが、宴会が終わった後だな。潰れるなよ?」



北上「いうじゃーん!このこの!!」つんつん



VAVA「おら」こつん



北上「あはは♪」キラキラ…



じと~…



イク「くっつきすぎなの!北上!!」ぷんぷん!



隼鷹「呑みで抜けがけたぁ…いい度胸だねぇ」



大淀『大井さんって…どのレシピで呼べたかしら…』



北上「あー…ははは。なんかごめんね?」



VAVA「……全員配置につけ!!俺は直ぐに出撃する。通信機の電源は入れておけよ!」



了解!!!


南方要塞



南方「ヤダ、枝毛…」



南方「フンフ~ン…♪」シャッシャ…



南方「…ン?」




ツォォン…




南方「今 ノ 音 ハ…ドコカ デ 爆発ガ?」



南方様ーーー!!



ガチャ!!



南方「何事?」



「申シ上ゲマス!正体不明ノ 敵 ニヨル 奇襲デス!!!」



南方「コンナ大切 ナ 時期ニ…奇襲トハ 艦娘モ ヤルヨウニナッタワネ。各海域の戦力 デ ドウニカ デキナイノ?」



「敵 ハ 姫 ニ 匹敵スル 戦闘力 デ、ガムシャラ ニ 進ンデ 来テイマス!電探 デ 位置 ヲ 捉エル 事モデキマセン!」



南方「姫デスッテ…敵 ハ 単騎 トイウコトネ…?」



「ハイ…恐ルベキ 強サデス…!!情報 ニ ヨレバ 偵察隊 ニ 恐怖 ヲ 植付ケタ 例ノ艦娘 ニ 似テイルト…」



南方「泊地 ノ 言ッタコトモ、嘘 デハ ナイトイウコトカ…」



南方「全軍 ニ 伝エナサイ。敵 ニ 遭遇シタ 場合ハ、無理セズ 撤退シロ ト。前線 ハ 私 ガ 支エル」



「ハッ!」



南方「英雄 ノ 再来カ……ハタマタ 馬 ノ 骨カ…見セテモライマショウカ」



南方「…」



南方『情報 ヲ 漏ラシタノハ…泊地カシラ?攻メノ タイミング ガ ヨスギル 気ガスルノヨネ……』




南方第一海域



壊滅




VAVA「…」むしゃむしゃ…



VAVA「泊地の時と大して変わらん…まるで手ごたえのねぇやつらだな」



VAVA「…旨い。さすが間宮だ」



VAVA「さて、もうひと働きだ…」



ボォォ…



VAVA「水中なら楽だが…あいつらが着いてくるんじゃあ水面を進むしかない」



ピッ…!



VAVA「大淀、俺だ。予定より早く第一海域を突破した。続いて第二海域に向かう」




大淀(了解。提督、無事に帰ったら執務室、改装しましょうね)




VAVA「そういえば、机と棚があるだけで手付かずだったな。楽しみにしてよう……また連絡する」



ピッ…



VAVA「次だ」




「オイ、コンナ敵 ガ クルナンテ 聞イテナイゾ!!」



「本部カラ 連絡ダ!撤退ダッテヨ!!」



「アリガタイ!アンナ化物 冗談ジャナイゼ!!」



VAVA「そらよ」ドゥン!



「ウギャアアアアアアアアアアア!」




ドカァアアアアーーーーーーーン!!




VAVA「…」



VAVA「敵が少ないな…ここは手薄なのか…?」



ザッ…



VAVA「…」



VAVA「おら!」クルッ…ドゥン!



南方「フン…!」パキン!シュウ~…



VAVA『フロントランナーでは、威力が低すぎるか…』



南方「フフフ…」ゴゴゴゴ……!



南方「イラッシャイ……カンゲイスルワネ……」


第二海域



バルルルルルルルッ!!



ゴゴゴゴォォォォ!!!



南方「ソコ!」ドォオン!!



VAVA「フンッ!!」スカッ…



南方「アタラナイ…!」



VAVA「そらよ!」ドゥン!



南方「クッ…」ビシッ!



ドゥンドゥンドゥン!!!



南方「グゥッ……イイ腕シテルワネ…ハッ!!」シュタッ!



VAVA「逃げるのか?」



南方「逃ゲルモ 何モ、ココハ 私ノ領域ヨ。続キガ シタイナラ 追ッテキナサイナ」



フッ…



VAVA「…」



VAVA「ならば、言う通りに進んでやるだけよ」



大淀(ザーー……提督?予定よりも三分オーバーです。なにかあったんですか?)



VAVA「なんでもない。第二海域を突破した。予定通り、第一艦隊を出撃させろ」



大淀(了解。第一艦隊、抜錨します!!)



VAVA「待て。敵の姫と遭遇したが、逃がしてしまった。第一艦隊の面々に、姫との遭遇には十分注意するよう伝えろ。最悪、撤退も許可する」



大淀(わかりました。皆にそう伝えます)



VAVA「頼む」ピッ!



横須賀鎮守府




満潮「期待した甲斐があったわ…さ、次は私たちの出番よ!」



長門「おうさ!流石提督だ!!」



扶桑「提督…ご無事で……いきましょう。山城」



山城「はい…雑兵共を蹴散らしに」



赤城「皆、準備はいいわね」



「おー!」

「いっこうせんのチカラ!みせてやるー!!」

「敵はどこだー!」




吹雪「怪我しないでね、叢雲ちゃん」




叢雲「心配しないで、吹雪。予定通り、手短に済ませてくるわ」




大淀「第一艦隊、出撃、お願いします!」



了解!!

南方要塞



「南方様 ノ 艤装、整備イソゲー!」



コツコツ…



南方「変身前トハイエ…コノ私 ニ 一方的 ニ 当テテクル トハ、アノ時 以来ダワ…」



南方「…」



「南方様、後十分ホド オ待チヲ!!」



南方「アリガトウ。次 ノ 出撃 ニハ 艦爆 モ 使ウ。カタパルト、念入リニネ」



「防衛戦ニ、棲戦鬼 ノ チカラ ヲ 使ウノ デスカ…?」



南方「心配 シナイデ。念 ノ タメヨ。敵 モ 死ニ物狂イ ダカラ」



「ナルホド、流石南方様。カタパルト ノ 整備 取リ掛カリマス」



南方「ヨロシク」



「南方様、敵 ノ 別働隊デス!」



南方「別働隊…?」



「ハイ、コチラハ 通常 ノ 艦娘デス!友軍 ノ 混乱 ニ 乗ジテ、攻メ込ンデキタ ヨウデス!!」



南方「ソウ、アノ紫 ノハ 囮 ト イウワケネ……艦娘風情 ガ 舐メタ真似 ヲ」ムッ…



「南方様!電探 ガ 紫 ノ ヤツ ヲ 見失イマシタ!!」

「偵察機 モ 応答アリマセン。全機 破壊サレタ ヨウデス!!」



南方「プロ ネ……確実 ニ コノ 要塞 ヲ 落ス ツモリラシイワ」



「ナ、南方様!」



南方「落チ着キナサイ。タカガ 艦娘 数体 ニ 姫クラス ノ 敵一人、潰セヌ 我々デハナイ!!」



南方「ドウセ、ヤツラガ 目指スノハ ココシカ ナイ。ナラバ、紫 ノハ 後回シ。先 ニ 艦娘 ノ 殲滅 ヲ 優先サセル!!」



「「「ハッ!!!」」」


第二海域



「シャアアアアッ!!」



満潮「うざい!」ドン!!



叢雲「とどめは任せて!!」チャキ…!



満潮「了解!」ササッ!



叢雲「やぁ!!」



ドスッ!!



「ギャアアアア…!」



叢雲「ふん…」ドカッ!ズボッ…



ブクブク…



叢雲「愚か者。そのまま沈んでなさい」



シュゴォ!バシャーーー!!!



「グオォオオオオオオーー!」



叢雲「まだ残りが!」チャ…!



長門「ダァーーッ!!」ラリアット!



ドゴッ!!ドカーーーーーン!



叢雲「…」



赤城「敵影無し…この辺り一帯の敵は、全て倒したようですね」



長門「そのようだ。大丈夫か?叢雲」MVP!



叢雲「…ありがとうございます。でも、あれぐらい自分で対処できますから」



長門「はっはっは!そうだな」



ピカァ…!



山城「扶桑姉さま、ドロップですよ」



扶桑「えぇ、新しいお仲間がくるみたいね」



阿武隈「こ、こんにちは。軽巡、阿武隈です」



長門「うむ、私は長門だ。皆で自己紹介をと言いたい所だが、とりあえずこの通信機を耳に付けてくれ」スッ…



阿武隈「わかりました」スチャ…



長門「大淀、一人ドロップした。誘導を頼む」ピッ…



大淀(了解)



阿武隈「……初めまして、阿武隈です。はい…はい…わかりました。では、皆さん。限定海域、頑張ってください!」シュパー…


満潮「よし、ここまで順調ね。そろそろ、帰還しましょう」



赤城「そうですね。燃料も弾薬も残り少ないですし」



山城「潮時ね」



扶桑「提督は、もう第三海域を突破したかしら…」



叢雲「さぁ…でも心配は無用でしょう。あの人強いですから」



扶桑「そうね…ありがとう。叢雲ちゃん」



叢雲「いえ」



長門「む…!皆、気をつけろ。敵だ!!」



ゴオォオオオオオオ!!!ピタッ!!!!




南方「…」




満潮「大淀さんから聞いたことがある…皆気をつけて!!こいつが、南方棲鬼よ!」



叢雲「これが…深海棲艦の上位種。何よ、強そうじゃない」チャキッ…!



赤城「…」キリキリ…



扶桑「山城…危なくなったら下がるのよ」ジャコン!



山城「姉さま…この山城が守ります」



長門「相手にとって不足はない。胸が熱くなってきたぞ…!」



南方「アマリ…ユックリ シテイラレナイカラ、チョット本気 出スワネ……カァッ…!」ズズズ…ガギィイイイン!!!



満潮「南方…棲戦鬼。鬼タイプの変身を目の前で見れたなんて、いい土産話ができたわ…!」



赤城「来ます!!」



南方「ワタシノ ホウゲキハ…… ホンモノヨ……」



ドォーーーーーーーーーーンッ!!!




ボォオオオオオオオオオン!!



赤城「しまった…」中破



南方「厄介ダッタケド、コレデ アナタハ 手モ足モ出ナイ」



赤城「皆…!」



扶桑「赤城さん、下がって!!はぁっ!」



山城「てぇあっ!」



ガシィン!!バシィイ!!!グググ……



扶桑「う…動かない……」



南方「ソレデモ 戦艦ナノ??馬力 ガ ナイ。馬力 ガ」グイン!!



扶桑&山城「「きゃああああああああああ!!!」」バシャア!!





叢雲「イャアアアアアッ!!!」突き!!



南方「アラ~…?勇マシイコト」スッ…



バキィン!



叢雲「そんなっ…!?」



南方「ナマクラ ネェ」ぺちん…



叢雲「うわああああああ!」



南方「次ハ……ア痛…」ボォン!



満潮「直撃でもダメなの…!?」



南方「ダメ ミタイ」ドォオン!!



満潮「うなっ…!!爆風だけで…こんなぁ!?」ブワッ…!



長門「満潮!!」ガシィ!



満潮「長門さん…!」ストン…



長門「次は私が相手だ!!デュワァ!!」正拳突き!!



南方「オット…アナタ ナラ 少シハ モチソウネ」スカ…



数分後…



南方「ヤッパリ…粘ルワネェ」



長門「はぁ…はぁ…」小破



長門『まずいぞ…中破以上のダメージを受けてしまったら、それこそ勝つ見込みがなくなる…!』



南方「フフフ…」



長門「来るっ!一か八か……ダァ!!」



ボムン!!バシャアアアン!!!



南方「コレハ…?目クラマシ ノ ツモリ…?オロカナ…」



南方「コンナ 子供騙シ、通用スルト思ッテルノ…?ソコダ!オチナサイ!!」ドォンッ!!



カッ!チュドーーーーン!!!



南方「!?……手応エ ガ オカシイ…?…マサカ!」クルッ!!



長門「遅い!!」チョップ!!



ズガァ!!



南方「チッ…!!」中破



長門「どうだ!渾身のビッグセブン・チョップ!!」



南方「ナル……ホド。艤装 ヲ 囮 ニ 使イ、同時 ニ 身軽ニ ナッテ 攻撃 トイウワケカ……」ブツブツ…



長門「今だみんな!!集中砲火だ!!!」



満潮「旗艦は私だけど…了解!!」



叢雲「魚雷、撃ち尽くすわよ!!」



扶桑「主砲、ってぇーーー!!」



山城「さっきはよくも!!!」




ドドドドドドドン!!!ドシュドシューーーーー!!!!!




南方「グ…ウンッ………ウヌゥゥゥゥ…!!」大破




ドッゴォオオオオオオオオオオオン!!!!



長門「やったぞ!」



赤城「油断は禁物です!敵はまだ沈んでいないかもしれません…!」



モクモク…



南方「…」ブツブツ…




扶桑「生きて…いる」



叢雲「化物め…!」



南方「アノ時 ハ ココマデシカ ナカッタカラ、モット必死 ダッタッケ……アァ、彼女 ニ 申シ訳ガタタナイ…」



南方「コンナ……コンナニ………下等 ナ ヤツラ ニ、追イ込マレテイルダナンテ…」



南方「ゴメンナサイ。ドウヤラ……アナタ タチ ヲ 甘ク 見過ギテイタワ」



南方「ワタシハ…モウ…ヤラレハシナイ!」ギラッ…!



ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!ザパァ…ザブゥン!!



満潮「地震…!?波が……」



赤城「なんて気迫…」



山城「嘘でしょ…この揺れって……!?」




ピカァーーッ!!シュゥゥゥゥゥ…




南方「…」コォ…



長門「な……!」



南方「ドウシタ。アマリ ノ 神々シサニ…感動シタカ?」



長門「変身…していたのではないのか!?」



南方「冥土 ノ 土産ダ。コノ 姿コソ、私 ノ 真 ノ 姿。南方棲戦姫」



南方「モウ、遊ビ ハ 終ワリダ……ミナゾコニ…シズメテヤルヨ」ゴゴゴゴ…!!




ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!




きゃあああああああああああああああ!!!!!


長門「はぁ…はぁ………」



南方「ドイツ モ コイツ モ 弱イ…マトモニ 動ケルノハ モウ 貴様 ダケカ」



長門「うるさい!皆は、この長門が守る!ダァアアア!!」ミドルキック!



ゲシィ…!!



南方「艤装、囮 ニ スルンジャア ナカッタナァ……格闘 ナド、モウ 通ジヌ」



長門「まだまだ!!ディアアアアアアアア!!!!」パンチ!!



ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!



南方「…」



長門「ぐっ……こ、拳が…」ポタ…ポタ…



南方「言ッタロウガ!」ブン!



長門「ゼイァ!!……う…ぐぬぬぬぬぬぬ!!!!」グググ…



南方「コノ 状態 ノ 私 ト チカラ比ベナド…無駄ダ!!」ガシッ!ポイ!!



長門「うわぁ!?」バシャア!!



長門「この…長門が……肉弾戦でまったく歯が立たないなんて…」



南方「当然ダ。貴様ラ ト 私 ト デハ、馬力 ガ 違ウノダ。長門型 ノ 貴様ハ 高々 8万 程度 ダロウ?」



長門「…!」



南方「私 ガ 艦娘 ニ ツイテ 何モ 知ラン ト 思ッテイタノカ?私 ハ 沈メタ 艦娘 ノ 艤装 ヲ 集メルノガ 趣味デナ…」



長門「なんてことを!」



南方「艤装ヲ 調ベレバ、艦娘 ノ 性能 ヲ 把握 スルコトナド 容易ニ デキル」



長門「どこまでホントか知らんが、私の性能を知ってたらなんだというのだ!艦娘は性能ではない!!」



南方「果タシテソウカナ?一応言ッテオクガ……私 ノ 馬力 ハ 100万 ヲ 超エテイル」



長門「」



長門「なんだって?」



南方「100万馬力 ヨリ 上ダ……ワカルカ?」



長門「…」サーッ…



南方「ヨウヤク理解シタヨウダナ。確カニ、チカラ ノ 差ハ アル程度 技術デ ウメル事ガデキル」



長門「ひひ…ひゃくまん……」ブルッ…



南方「シカシ、ソレモ 圧倒的 ナ チカラ ノ 前ニハ 無力」



長門「う…嘘だ!」



南方「嘘ナモノカ。貴様ガ ドレダケ 小細工 ヲ 弄シテモ、真ッ向カラ 粉砕シテヤル」



長門「あわわ……こ、こわい…!!」ブルブル…



南方「フフ…真 ノ 恐怖 ハ 未知 デハナイ。理解 カラ ヤッテクル ノダ」



長門「い、いやだ…わわわ私は沈みたくない…!」タタッ…



南方「ナッ…仲間 ヲ 置イテ 逃ゲルトハ……コノ 恥知ラズガ!!!」



長門「そ、そうだ。皆が……」



南方「誇リ ノ 無イ 者 ハ 死ネ!沈メッ!!」





VAVA「くだらねぇな」





長門「はっ!?提督!!戻ってきてくれたのか!!!」パァ!



南方「!?……貴様 ハ イツ ノ 間ニ…!!」



VAVA「そらよ!」バシュ…!!



プシュン……ボンボンボンボンボンボンッ!!!




南方「何ダ コレハ…!?ウ…グワァッ!?メ…目ガ…!?」



VAVA「その面。どれだけ厚いか試してやる」ウィン…ピタ…



南方「?」



ドゥン!ドゥン!!



南方「ブワァアアアアア!!……アァ……目ガ……目ガァ…ウゥゥ…チ、チクショウ!!」ドン!



VAVA「くっ……パワーだけは一流だな」



南方「ナンナンダ貴様ハ!?何者ナンダ!!!何デ 私 ト 張リ合エルンダ!!!」フラフラ…



VAVA「…」



VAVA「俺が何者なのか、それは俺にもわからん。まだ探している途中だ…だが」



山城「…ん……あ、あいつ………」パチ…





VAVA「唯一 確かなのは……俺が提督だってことだ!」





長門「提督…!」




山城「…」ぽっ…///







南方「テイトク……提督ダト!?」




VAVA「おら!」バシュ!



南方「マ…マタ!?クッ!!」ガバッ!!




ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンッ!!!




VAVA「長門!ここは一旦退くぞ。チビ二人は任せた」



長門「赤城たちはどうする!?」



VAVA「三人は俺が運ぶ。早く走れっ!!」ガシッ…!



長門「わかったぁ!!」



ガシュッ…ガシュッ……!!ダダダーーッ!!!




南方「ウ…ウウゥゥゥ………ガァッ!!」ゴォッ!!



ブワ!……シーーーーーン…



南方「ウ~~~……」ゴシゴシ…



南方「見エル………クッ!!」



南方「逃ガサン…特ニ 戦艦長門 ト 提督!!」



「南方サマーーーーー!!」サーーーッ!!



南方「ン…?ドウシタ!!オ前タチ ニハ 要塞 ヲ 守レ ト 言ッタ ハズダゾ!!」キッ!



「ヒッ……ソレガ、アノ 紫 ノ ヤツ ノ 攻撃 ヲ 受ケマシテ…我 ガ 方 ハ 混乱状態デス!!南方様、スグ ニ オ戻リヲ!」



南方「ア…アイツ!!コノ 短イ間ニ ソンナコトマデ…!!ヌガァアア!!」水面叩き!!




バシャアアアアアアアアアア!!!ゴゴゴゴゴゴ……!!!




「ウワァ…波ガ…!?」ガタガタ…


「南方様……新シイ チカラ ハ アマリ 使イ過ギナイ方ガ…」ビクビク…


「イ、何時モノ 微笑ヲ オ見セクダサイ…南方サマ」



南方「笑ッテ 勝テルノナラ チカラナド イラン!!戻ルゾ!!!」



ギュウーーーーン!!



「何時モノ 南方サマジャナイ…」グスン…


「ヤッパリ…アノ チカラ ハ 艦娘の呪イ ナンダ……大戦艦 ノ 呪イダ…!!」


「ソレデモ…我等ハ アノ方ヲ 信ジル シカナイ……ウゥ…」



次スレ立てました。



続きはこちらから



VAVA「俺たちの愛機は特別チューンで手がかかってるんだぜ」【艦これ×VAKA Ⅲ】


VAVA「俺たちの愛機は特別チューンで手がかかってるんだぜ」【艦これ×VAKA Ⅲ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438989967/)




南方要塞



ワーワーー!!!



「テーヘンダ テーヘンダ!」


「デージナッテル デージナッテルサ~!」


「エライコッチャ エライコッチャ!」




南方「シズマレ!!シズマランカ!!!」




「南方様 ガ アノ オ姿 デ イラッシャルトイウコトハ……最戦線 デ 何カアッタンダ!」


「イツモ冷静 デ 優シイ 南方様 ガ 慌テテラッシャル……モウ オワリダァ!!」


「エット…泊地様 ハ ダメダカラ……ココハ 恥ヲ忍ンデ、装甲様 ニ 助ケテモラエバ…」


「馬鹿!知ラナイノカ!!モウ、随分前カラ……何者カニ 城ゴト 消サレテシマッタラシイ」


「ヒェェ…ジャア 空母様トカ…」ゾゾォ~…


「泊地様 ト 装甲様以外 無理ダ!他 ノ 姫様 ハ ココカラジャ遠スギル!!!」


「ソンナァ…!?」


「装甲城 謎 ノ 崩壊事件 ト 一緒ダ……ココモキット…!」


「装甲様 ガ 失踪サレタッテ…アレ、本当ダッタノカヨ…!!新聞 ノ 嘘カト…」



南方「ウルサァアアアアアアアアアイ!!黙ランカーーー!!!」ムガーーー!!



シーーーーーーーン…



南方「イイカ!!ココハ 難攻不落 ノ 大要塞!!装甲 ノ 城トハ ワケガ違ウ!!絶対ニ 落チハセン!!!」



南方「ナンダ!オマエタチハ!!コレハ タダノ 防衛戦 ナンダゾ!?普段 通リノ 自信 ト 余裕 ヲ 取リ戻セ!!!」



シーーーン…………ワーーーワーーーーーーー!!!!



南方「オ…オ前タチ……」



南方「クソォ……ヨクモ…ヨクモ 私 ノ 軍 ヲ メチャメチャ ニ…提督メェ!!!」

間違えました。すみません。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 02:17:34   ID: xxIXWMPO

VAVA好きには堪らない演出盛り盛りのSS。関係ないけどヴァジュリーラのガレキでるってよ。メリィーーーー!クリスマーーースゥ!

2 :  SS好きの774さん   2015年04月05日 (日) 23:17:41   ID: ybxU8L4U

やっぱりVAVAさん素敵やでー!!
続きが早く読みたい!!

3 :  SS好きの774さん   2015年04月06日 (月) 03:01:23   ID: 6JCGNG53

オモロー!
続きに期待しまくりんぐ

4 :  SS好きの774さん   2015年05月15日 (金) 23:38:40   ID: eV24bOAz

長もんが何したって言うんや!
ちょっとロリコ...こども好きなだけやろ(迫真)

5 :  子供好きのNGTさん   2015年05月20日 (水) 10:16:11   ID: 6hfLfyYh

???「ぽっぽのことが好きだったんだよ」

6 :  SS好きの774さん   2015年07月08日 (水) 09:01:26   ID: Z49hA79u

こまめに更新してくれるからたすかります

7 :  SS好きの774さん   2015年07月10日 (金) 20:59:15   ID: RZFR-yCR

様式美を大切にしているVAVAのSS。EROシーンがあまりないのが残念。

8 :  SS好きの774さん   2015年07月27日 (月) 05:04:36   ID: kBEq4ZhW

艦これクロスの中でかなり面白い部類なんだけど、コラボ先がまさかのロックマンXのVAVAだとは…

9 :  SS好きの774さん   2015年08月08日 (土) 00:04:50   ID: IZjAFZ6k

あぁ、山城にもフラグが建った…(ヒャッハーーーーー!)

10 :  SS好きの774さん   2015年08月18日 (火) 14:19:20   ID: uHlv-6Q3

男は顔ではないな!さすが特A級や!!

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