舞園「苗木君と同じクラスでした!」 (113)

注意、ダンロン関連のネタバレ嵐


舞園「知らない校舎に一人……不安です。誰か人は……」

苗木「あれ?もしかして……舞園さん?」

舞園「苗木君!中学以来ですね、苗木君も超高校級の才能の持ち主だったなんて」

苗木「はは……なんかの間違いだと思うけどね。舞園さんの超高校級のアイドルの才能はいつもテレビで見させてもらってるよ」

舞園「あれは私だけじゃなくグループのみんなの……」

舞園(苗木君がいるなんて……超高校級の幸運ですよ!三年間の学園生活、同中のアドバンテージを利用すれば……グフフ)

苗木「他の人もいるかもしれない、探しにいこう」

舞園「はい!」

なんやかんやで体育館

舞園「誰かいますね……手袋をした女の子?」

苗木「きょーちゃん!」

舞園「え?」

霧切「あら、まこくんも希望ヶ峰だったのね」

苗木「うん、ギリギリで判明したからドタバタしてて伝えられなかったんだ」

霧切「まあ私も最近ドタバタしてたからね」

舞園「あ、あの……苗木君?」

苗木「ああ、ごめんね舞園さん。知り合いだったから」

霧切「始めまして、舞園さん。あなたの活躍はまこくんとよく見ているわ。私は霧切響子、まこくんとは家と事務所が隣同士で仲良くしているの」

舞園「は、始めまして、舞園さやかです。苗木君とは中学の頃同じクラスで……」

舞園(思わぬライバル登場ですね……)

朝日奈「ここは体育館?……ってまこちゃんだー!」

大神「む、苗木もいるのか?これは楽しい学園生活になりそうだ」

苗木「あっちゃん、さっちゃん!」

舞園「」

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苗木「小学校の頃、同じスイミングスクールに通ってたあっちゃん」

朝日奈「朝日奈葵だよー!」

苗木「同じく、道場に通ってたさっちゃん」

大神「大神さくらだ、二人とはその頃からの友人で今でもメールをしている」

舞園(女性だったのですね……)

霧切「まこくんは小さい頃色々習い事してたのね」

苗木「うん、才能はなかったみたいで中学生に上がる頃には止めてたけど」

石丸「集合場所はここだろう!む、兄弟よ、誠君もいるぞ!」

大和田「おいおい、知り合いばっかじゃねーか」

桑田「まこまこもいるのかよ!」

不二咲「あはは、これじゃいつもと変わらないね」

苗木「きーくん、もっくん、れおれお、ちーくん!」

舞園(濃い……メンツが濃い……苗木君の交友関係って……)

苗木「きーくんは小学校の時、迷子になってたのを助けてもらったんだ」

石丸「石丸清多夏だ!」

苗木「そこに絡んできたのがもっくん」

大和田「大和田紋土だ。まあ色々あって仲よくなってよ、中学時代も休みはよくつるんでた。特に石丸とは兄弟の仲だ」

苗木「その迷子になる原因をつくった小学校からの友達、れおれお」

桑田「桑田怜恩だ、まこまことは野球やったりカラオケいったりなダチでよ。まあ中学は別になっちまったがバンド組んでたりしてた」

苗木「最初は四人バンドだったんだけどライブハウスで絡まれてたちーくんを助けて、加入してもらって五人でやってたんだ」

不二咲「不二咲千尋だよ、苗木君に助けてもらって中学時代は男らしくバンドしてました。あ、こうみえても男です……」

舞園「えっ」

舞園(と、いうかバンド活動してたんですか……知らなかった……学校じゃそんなこと……いや、ええ……)

桑田「しかし全部揃うとはまた11037の復活と?」

大和田「前から思ってたけどよ、そのバンド名どーいう意味なんだ?」

石丸「うむ、苗木君は納得してたみたいだが……」

苗木「ああ、それはね……」

葉隠「おお!十神っち、苗木っちもいるべ!」

十神「苗木が?やはり他の愚民とは違うようだな」

腐川「……」

苗木「やーくん!びゃっくん!……と?誰?」

舞園(あ、なんか最後の人親近感わいてきました)



苗木「やーくんとびゃっくんはパーティーで知り合ったんだ」

葉隠「葉隠康比呂だべ、俺の三割当たる占いで出た『パーティーに忍び込むと吉』!あの占いは当たっていたべ」


十神「十神白夜だ。フン、お前のような愚民が入れるところじゃなかったんだぞ俺の誕生パーティーは」

舞園「おれ?それなら苗木くんはなんで入れたんですか?」

苗木「ボクは霧切さんの付き添いだったんだ、十神白夜誕生パーティー殺人事件の」

舞園「え?」

葉隠「あの時は大変だったべ、俺も十神っちも警察に疑われるし」

十神「ああ、まさか苗木が飲んでいたオレンジジュースが解決のヒントになるとはな……」

苗木「まあそれはさておき。なんやかんやあって仲良くなった後、やーくんはびゃっくんとよく仕事してるんだ」

十神「フン、能力だけは使えるからなこの愚民は」

葉隠「照れることねえべ」

十神「照れてなどいない!」

舞園「いや、唐突な非日常の話をすごい聞きたいんですけど私」

朝日奈「それよりも!あんたの名前は?」

腐川「な、なによあなた達、私だけ仲間外れにして……笑ってるんでしょ私のこと……」

舞園(親く思ってます)

腐川「……腐川冬子よ、一応小説家をしているわ」

舞園「えっ!あの恋愛しょ」
苗木「腐川冬子!?あの恋愛小説家の!?」

腐川「そ、そうよ……何よいきなり大きな声だして……」

苗木「僕は苗木誠だよ、ふゆぴょん!」

腐川「えっ、嘘……あなたがまこぴょん……?」

舞園(嫌な予感が……)

苗木「やっぱりふゆぴょんなんだね!ふゆぴょんは僕が小学校の頃、風船に手紙をつけて知り合った文通相手なんだ!現実で会うのは初めてだけど、お互いに近況は知り尽くしてるよ」

舞園(どこの恋愛小説ですかそれぇええ!)

腐川「まさかまこぴょんに会えるなんて……今日は最高の日だわ……」

苗木「僕もだよ、想像してたよりずっと綺麗で感動しちゃった」

腐川「そ、そんな……私が綺麗なわけないでしょ!?」

苗木「ううん、文体から感じ取れたよ、ふゆぴょんはとっても綺麗な人なんだって」

腐川「まこぴょん……」

舞園「あーっ!苗木くんあーっ!誰か!誰か来たみたいですよーっ!知り合いかもーっ!知り合いかもしれませんよーっ!」

山田一二三「苗木誠殿!」

セレス「まこくん!?」

苗木「ひふみん!たえちゃん!」

舞園「って本当に知り合いなんですか!?」

苗木「ひふみんはツブヤイターで知り合って夏と冬にオフ会する仲だよ」

山田「山田一二三ですぞ、苗木誠殿には売り子をしてもらい助かっている件について」

舞園(この際、山田君はどうでもいいです……問題は)

霧切「よろしくね山田君、『まこくん』それでこちらは?」

セレス「『まこくん』、紹介をお願いします」

舞園(二人目の『まこくん』呼び……ってすごいですねあそこの空間だけ歪んでます)

苗木「たえちゃんは幼稚園の頃からの友達、幼馴染みって言った方がいいかな。中学からは栃木にいっちゃったけど今でも年末・年始には会って遊ぶよ」

セレス「セレスティア・ルーデンベルクですわ。ああ、まこくんの家に行く度に隣にボロっちい潰れた事務所があると思ったらあなたのでしたの霧切さん」

霧切「実家に帰っているので勘違いさせてしまったかしら、それともその程度の理解力もないのかしらセレスさん」

セレス「……」

霧切「……」

舞園(空気重っ……ここは話題を)「そういえばなんでセレスさんのアダ名は『たえちゃん』なんですかーっ?私気になるなーっ?気になっちゃうなーっ?」

セレス「……舞園さん」

舞園「はい!」

セレス「二度とその質問をしないでください、ね」

舞園「はい……」

舞園(私が何したって言うんですかーっ!?)

桑田「まあまあ、たえちゃんも落ち着けって」

セレス「バカレオがその名で呼ぶんじゃねぇええええ!」

桑田「お前俺だって幼馴染みなんだから優しくしろよ!」

舞園(ん?……待ってください、このクラス)

大和田「しかしセンコーはいつ来るのかね、いい加減待つのも飽きたぜ」

石丸「呼んできた方がよいのだろうか……」

不二咲「でもどこが職員室かもわからないし……」

朝日奈「さくらちゃん、帰りにまこちゃんも誘ってシスタードーナツ行こうよ」

大神「うむ、しかし苗木は交友関係も広い……ここは皆で行くというのはどうだろう」

朝日奈「ナイスアイデアだよさくらちゃん!」

霧切「聞いてはいたけどこうしてまた顔を会わせることになるなんて」

十神「あの事件以来妙な縁で繋がったみたいだな」

葉隠「むむ……今日もまた事件が起こるみたいだべ。俺の占いは三割当たる!」

舞園(知り合い同士多すぎません!?いや、待ってくださいまだ二人……)

山田「むむ!ということはいつも純文芸作品のみを出していた伝説の壁サーは腐川冬子殿だったのですか!?」

腐川「そうよ……体力ないから売り子二任せてるけど」

山田「あれほど素晴らしい作品ならば出版しても売れるでしょうに何故?……そういえばあれはヒロインが恋人と文通で……ほほう」

腐川「ぜ、絶対黙ってなさいよ!」

舞園(出遅れたー!?こ、これは不味いですよ……このままだとぼっち……)

江ノ島「あれー?なんかいっぱいいるけどもしかしてココ?」

舞園(希望はありました!)



苗木「……」

舞園「江ノ島さん!雑誌ドラマ歌番組バラエティー!その他もろもろ共演経験のある江ノ島さん!」

江ノ島「え、何その説明口調」

舞園「苗木君!紹介しますよ!私が!」

朝日奈「舞園ちゃん、なんだか楽しそうだね」

大神「友に会えた喜びというやつであろう」

江ノ島「てか待ってよ舞園さん、いきなりそん」
苗木「じゅんちゃんじゃない、むっちゃんだよね」

江ノ島「……え?」

舞園「やだなー苗木君!彼女は江ノ島盾……」

江ノ島?「ばれちゃった……そうだよ私は盾子ちゃんじゃない」

舞園「……あぽ?」

苗木「同じ塾に通ってた双子の友達。じゅんちゃん、むーちゃんのむーちゃんの方」

戦刃「戦刃むくろです。今日は盾子ちゃんが『なーんか朝から学生に飽きちゃったから今日は欠席しまーす。だから代わりに残姉が』あ、残姉っていうのは私のことで……『残姉が私様に変装して行ってきて欲しいお』と頼んできたので江ノ島盾子として来ました、みんなよろしくね」

葉隠「いやいや、その場合江ノ島っちはいいかもしれねーけど戦刃っちはどーするんだべ?」

戦刃「は、うっかり……またやっちゃった」

石丸「ズルはよくないぞ!江ノ島君!」

大和田「いないヤツに言ってもしょうがないだろ兄弟」

戦刃「ご、ごめんなさい……」

不二咲「いや、謝る必要はないと思うよ?」

舞園「」

戦刃「あ、そうだ苗木くんに盾子ちゃんから伝言」

苗木「じゅんちゃんが?」

戦刃「『まこりん、また三年間よろしくお願いしますわ。そ、れ、と、恋人が欲しかったら私に言ってねー今なら絶望的に大サーヴィスだよーん、うぷぷ……それと作戦はやっぱり中止ね残姉、まこりんいたら成功しなさそうだし、それに』」

苗木「待ってむーちゃん、後半部分は多分伝言じゃないと思うよ」

戦刃「あ、うっかり」

舞園「あの……戦刃さん」

戦刃「えっと……舞園さん?」

舞園「私に伝言は……」

戦刃「ないよ?」

舞園「」

霧切仁「あ、すまんすまん新入生諸君。連絡が間違っていたようだ、入学式は外で行う」

大和田「やっとか……行こうぜ兄弟」

石丸「うむ!では男女に別れて五十音順にならびたまえ!」

朝日奈「はいはーい私一番!」

ワイワイガヤガヤ

舞園「私だって……私だって……」


これは少し違った世界の平和な学園生活の話である。


舞園「苗木君と同じクラスだったんですからー!」


なお、皺寄せは一名に集約されている。

シスタードーナツ

霧切「整理するべきだと思うわ」

朝日奈「整理?ドーナツを?」

霧切「違うわ、ここにいる皆はまこくんの『友達』でしょ?」

腐川「なんでそんなに協調するのよ……」

戦刃「あれ?そういえば苗木くんは?」

大神「男子達は皆でボーリングに行ったぞ」

セレス「私達は私達で女子会というわけですね」

霧切「まこくんの居ない間にまこくんの交友関係を整理するのよ」

舞園「待ってください!待ってください!待ってください!」

霧切「なによ、先程から話題作りに必死な舞園さん」

舞園「冷静な分析しないでください!そ、そらより【そんなこと無意味じゃないですか】。それよりもポン・デ・リングの美味しさとか……」

【そんなこと無意味じゃないですか】←

霧切「それは違うわ!」

霧切「正直まこくんの交友関係は広すぎる!……それ故に彼への知識はそれぞれに得意不得意がある……交友関係の年代をはっきりさせることで情報を円満に共有できるのよ!っていうか小学校とか保育園のまこくんが知りたいのよ!」

霧切「それとシスタードーナツの最高傑作はフレンチクルーラーよ、異議は認めないわ」

舞園「清々しいまでに私情じゃないですかぁ……」

霧切「まずは大別してみたわ」

保育園時代、セレス
小学生時代、桑田、石丸、大和田、腐川、朝日奈、大神、江ノ島、戦刃
中学生時代、舞園、不二咲、山田、霧切、十神、葉隠

霧切「とりあえず出会った時点の時代で」

朝日奈「こうして見ると小学生の頃のまこちゃんすごいね」

セレス「単純に六年間ということもありそうですけど」

霧切「続いてグループ」

同じクラス、セレス、桑田、舞園
同じ習い事、朝日奈、大神、江ノ島、戦刃
同じバンド、桑田、大和田、石丸、不二咲
文通相手、腐川
ネッ友、山田

腐川「……な、何よみんなして私を見て!ど、どうせ馬鹿にしてるんでしょ!」

舞園(狂おしいほどうらやましい)

セレス「」

セレス「ま、年数はわたくしが一番のようですけど」

朝日奈「まこちゃんも水泳続けてたらよかったのにー」

大神「うむ、なかなか筋のある良い男だった」

霧切「胴着姿のまこくん……」

朝日奈「見たいー?さくらちゃんと三人で撮った写真あるよ、これ」

セレス「これは!」
霧切「ええ!?」
腐川「嘘でしょ……!?」
舞園「本当ですかこれ!?」
戦刃「わー苗木くん可愛いー」

「大神さん可愛すぎ!?」

朝日奈「今のが可愛いーよねー?」

大神「て、照れるな……」

その頃

江ノ島「やったしーストライク! 」

苗木「流石だよじゅんちゃん!」

大和田「休むの飽きたから来たって……」

桑田「自由な女……」

ズッコケ三人組

セレス「バカレオ、まこくん見なかった?」

桑田「まこまこ?さっきそこらへんで……ああ、いたぜ」

苗木「たえちゃんにれおれお、どうしたの?」

山田「おお、セレス殿に桑田怜恩殿」

セレス「まこくんに用事、一緒に来てもらえるかしら?」

苗木「勿論さ」

セレス「じゃあね、バカレオ」

桑田「あいあい」

山田「いやー苗木誠殿はモテモテですな。桑田怜恩殿も内心うらやましいのでは?」

桑田「いや、俺は……アホた、いやうんセレスの奴が……」

山田(これはまさかの三角関係!?)

桑田「セレスの奴が昔からまこまこと俺に無茶するのが身に染みてよ……同年代とか年下は駄目だ……怖い」

山田「トラウマでしたか……ではなぜバンドなど?そういった方面の方にモテそうなものですが」

桑田「あ?音楽だけで食っていくとか宣言する男って年上のお姉さまのヒモになりやすいだろ?」

山田「拙者が言うことではございませんがプライドはしっかりと持った方がよいですぞ」

桑田「なるべく売れないのが目標だな」

山田「舞園さやか殿あたりにブン殴られても知らないですぞ」

桑田「怖ぇこと言うなよ……なんか想像できるのが嫌だわ」

アダ名

苗木「ひふみん!れおれお!ふゆぴょん!」

舞園「アダ名……いいなぁ」

霧切「……わざわざ私と昼食を共にしたいと言うから付き合っているのに、昼食すら出さないで溜め息とは恐れ入ったわ」

舞園「すいません、あまりにも皆が羨ましくて……いただきます」

霧切「あなたも同じ中学で……しかも同じクラスだったのでしょう?……アダ名、なかったの?」

舞園「う~ん、苗木君とはあまり話せなかったんですよね……でも思い返して見ればクラスの皆は……」

苗木『みかちゃん!そーくん!じろくん!』

霧切「基本的にまこくんは名前から一文字、二文字 女なら『ちゃん』、男なら『くん』ね」

苗木『しっくん!みなみな!かーくん!』

霧切「うんうん、可愛らしいわね」

苗木『クソピヨ』

霧切「待って、待ってすごい待って」

クソピヨ

霧切「その、クソピヨさんにはいったい何があったの?」

舞園「うーん私も詳しくは知らなんですけど苗木くんが【クラスの中で唯一】変なアダ名を付けてたんで印象には残ってるんですよ」

霧切「変なアダ名というか悪口……って、ちょっと待ちなさい」

舞園「なんですか?」

霧切「【クラスの中で唯一】ってもしかして、あなた以外全員にアダ名が?」

舞園「……」

霧切「……」

舞園「霧切さん、私のお母さんってすっごく玉子焼きが美味しいんですよ、ひとつどうですか?」

霧切「舞園さん、私は友達だと思ってるから……」

舞園「うわぁああああん!哀れまないで!」

原因

江ノ島「呼ばれず飛び出て江ノ島チャーン!」

腐川「ひぃっ!?」

舞園「驚かさないでくださいよ江ノ島さん!」

霧切「このタイミングで登場、ということは江ノ島さんはもしかしてクソピヨさんの正体を……?」

江ノ島「そんなことアタシが知るわけないでしょう?まこぴーと同じ塾だったのは小学生までですよ」

江ノ島「中学生の頃は松田くんとらーぶらぶだったからさぁああああああ!まこのじのこと知るわけなくねぇえええええ!?」

江ノ島「行動全部に意味があると思うなんて……ミステリーの読みすぎですぅ」

舞園「江ノ島さん恋人がいたんですか!?うわーいいですね、青春!うらやましいです」

江ノ島「ま、アタシは超高校級のギャルだからな!男の一人や二人朝飯ま」
戦刃「あれ?盾子ちゃんっていっつも松田くんにフラれてたよね?付き合ってたんだーおめでとう!」

江ノ島「……」

舞園「……」

霧切「……」

腐川「……あの、これ失恋から立ち直るっていうのがテーマの私の小説…………偶然、聞いちゃったから」

江ノ島「うっさいバーカ!バーカ!残姉もバーカ!あんな男、私が飽きただけだしぃ!てか腐川なんかに同情されてもぉ!絶望的ィ!快感だけどバーカ!一応貰っとく帰る!」

戦刃「ま、待ってよ盾子ちゃん」

舞園「……こんな風だから私ってアダ名無いんでしょうか」

霧切「いや、あの戦刃さんにもあるのだから挫けない方がいいわ 」

とりあえず

霧切「でも江ノ島さんは道を示してくれたわ」

舞園「道……ですか?」

霧切「【当たって砕けろ】よ、フラれるわけじゃないのだから正々堂々アダ名を求めればいいだけ」

舞園「そうですよね!フラれるわけじゃないんですから!」

腐川「あなた達エグいわね……」

舞園「ちょっと行ってきます!あ、苗木君、少しいいですか?」

霧切「……」

腐川「……あんた、いいの?塩を贈るような真似して」

霧切「敵?何言ってるの、私達は【友達】よ」

腐川「……」

霧切「もちろんあなたも」

腐川「あんた、いいヤツね」

霧切「けどあのセレスだけは敵だわ、明確に」

腐川「……そうでもなかったわ。あ、戻ってきたみたい」

舞園「……」

霧切「どうだったの?」

舞園「『とりあえず、お友達から始めよう』って言われました……」

霧切「」

舞園「私……苗木君と友達じゃなかったみたいです……」

腐川「なえぴょんが一番エグいわ……」

チャプターゼロ、絶望友達宣言。完。

理由

桑田「なあ、まこまこ」

苗木「なに?れおれお」

桑田「お前舞園だけアダ名で呼ばねーじゃん?なんで?」

苗木「いや、舞園さんってアイドルじゃん?中学の頃なんて三年間同じクラスってだけで一生分の運使い果たしたと思ったんだから。僕に来世があったら多分同じ学校だけどクラスは違う、ね」

桑田「よっと、いやわけわかんねーって。アイドルだからどーしてアダ名で呼ばねーんだっ、おらっ!」

苗木「危なっ!……いや、アイドルっていうのが理由だよ。ボクみたいな普通が馴れ馴れしくするとファンからすると面白くないだろうから、さ」

桑田「……え、でもまこまこ江ノ島にはアダ名だろ?」

苗木「小学生の頃だったからねー。中学生の頃ともなるとモラルやマナーを知ったから、ほい!」

桑田「そんなもんかね……そろそろやめるか」

苗木「久しぶりにキャッチボールすると疲れるね」

桑田「ロッペリア行こうぜ」

苗木「いいね」

山田(苗木誠殿はどうやって桑田怜恩殿の豪速球を受けとめてるのでしょう?)

霧切(覗き見とは感心しないわね、山田君)

山田(いやたまたま通りかかっただけ……って霧切響子殿こそ)

霧切(私のは偵察よ)

山田(えぇ……)

時期

苗木「おはようひふみん!たえちゃん!舞園さん!」

山田「おはようですぞ、苗木誠殿」

セレス「おはようございます、まこくん」

舞園「おはようございます苗木君……あの、アダ名の方は……」

苗木「うーん、舞園さんの名前って『さやか』でしょう?そのままだとさっちゃんと被っちゃうから難しくて……」

舞園「それなら『さやちゃん』とかどうですか?」

苗木「ごめんね舞園さん、さやちゃんは小学生の頃に同じクラスだった『さや』っていう人がいたんだ」

舞園「それなら『さーちゃん』!『さーちゃん』は……」

苗木「バイト先の先輩が『さなえ』さんで……」

舞園「それなら桑田君と同じで『さやさや』!これはどうですか?可愛らしい私に相応しいアダ名ですよ!」

山田「自分で可愛らしいとかいうのはアイドルとして相応しいのか疑問ですぞ」

苗木「飼ってる犬の名前が……」

舞園「……っ、いやむしろ!」

セレス「何がむしろですか、落ち着きなさい舞園さん」

舞園「たえちゃん、でも……」

セレス「テメーが言うんじゃねぇ!……こほん、失礼しました。いいですか舞園さん、私達も会ってすぐにアダ名で呼び会う関係になったわけじゃないんですよ?」

舞園「そうなんですか?」

セレス「保育園の頃の男女の壁なんて今よりずっと分厚いんですよ?」

山田「拙者もカードキャプターつばきを見ているだけでいじめられましたなぁ……」

苗木「妹と一緒に見てたなぁ」

舞園「じゃあその頃はどんな風に?」

セレス「そうですねぇ……」

苗木『おい、お前』

セレス『はい、あなた』

舞園「いやむしろ距離近くないですかこれ!?

セレス「おままごとばっかりでしたから」

舞園「いや、それでもこんな熟年夫婦みたいなのやらなくても……」

セレス「何にせよ、今は楽しくまこくんと一緒に日常を過ごすことです。山田君だってそうでしたでしょう?」

山田「いや拙者は最初からハンドルネームで呼び会ってたので」

苗木「そうだね、ひふみんは最初からアダ名だったよ」

セレス「……」

舞園「……」

山田「ああ!二人して蹴らないで!ありがとうございます!」

ツブヤイター

舞園「というか苗木君、本名をそのままハンドルネームにしてたんですか?」

セレス「あら、知らなかったんですの?まこくんはツブヤイターで大人気ですよ」

山田「所謂アルファツブヤイタラーと言うヤツですな」

舞園「ええ!?えと、苗木……誠、検索」

苗木「違うよ舞園さん、『なえぎ☆まこと』だよ」

舞園「ちょっと率直に言いますけどダサくないですか!?あ、あった……って私よりフォロワー多いじゃないですか!」

苗木「いつの間にかね」

山田「苗木誠殿はすごいコミュ力と論破でぐいぐい距離を詰めてきますからな」

舞園「いや、論破で近づく距離って……」

山田「僕の時も『締め切りに間に合わない?それは違うよ!』といきなりリプライが飛んできましたから」

舞園「へぇー、じゃあ山田君は苗木君の熱意に励まされて原稿を完成させたんですね」

山田「いや、結局言い争いが加速して炎上しまくった結果原稿は落としました」

舞園「駄目じゃないですか!?」

苗木「まあ雨降って地固まるじゃないけど、それで仲良くなったんだよね」

山田「いやいや懐かしいですなー」

舞園「あ、苗木君……私のことフォローしてくれてたんですね」

苗木「うん、勿論だよ。同じクラスだったんだから!」

舞園「苗木君……遅くなっちゃったけど私もフォローしましたから!これからよろしくお願いしますね!」

苗木「え、ちょっとそれって……」

舞園「?」

山田「あー……【舞園さやかがメンバー以外のアカウントをフォローしてる件part2】」

セレス「もう2スレ目ですか……流石超高校級のアイドルは違いますね」

苗木「また炎上してる……けど、乗り越えてみせる!それが希望……うわぁああああアカウント凍結したぁあああああ!」

舞園「ご、ごめんなさい!」

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