【安価】神「ダメ男に5日間だけ一発逆転の能力を与える」 (243)

男(俺はどうしようもない男だ。

  家は貧乏、顔はブサイク、体力もなく頭も悪く、音痴なうえに画才も無い。

  もちろん性格だって褒められたものじゃない。コミュ症だから友達なんて一人もいない。

  たいした趣味も無い。家に引きこもりがちでずっとパソコンを使っているのにタイピングも早くならない。

  想像力も乏しいから妄想に逃げることもできない。

  今日も俺は講義を適当に聞き流すと、そそくさと家に帰り自室でぼーっとしていた)


神「そんなお前にチャンスをやろう」

男「!?」

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男「誰だよお前。ここ俺の部屋だぞ」

神「神だ。ダメすぎるお前にある能力を与えに来た」

男「胡散臭いが……いったいどんな能力を?」

神「『仲良くなった相手の特技・長所を得られる能力』だ」

男「……は?」

神「この能力でコミュ障引きこもりを卒業しなさい」

男「もっと他に無かったのかよ!」

神「ならばセットに『誘った相手が必ず一緒に過ごしてくれる能力』も授けよう」

男「おっ、それはラッキーだな」

神「ただしやましい誘いをした場合、神罰としてすべての能力値を0から-1にさせてもらう」

男「それもう俺死ぬだろ」

翌日昼、男の大学。

男「おい、特にいつもと変わらなかったんだが」

神「自分から話しかければどんな相手でも友好的に話してくれるぞ」

男「もし引かれたらどう責任とってくれるんだよ」

神「ならばダメージの少ない相手で試してみるが良い。チュートリアルだと思って」

男「それならまあ……男子から適当に選ぶか」


1.メガネ、見た目にたがわず優等生
2.チャラ男、サッカーのサークルに入っているリア充
3.オタク、オタク仲間の人気者

安価下

オタク友「デュフフwww」

オタク「オウフwww 冗談が過ぎますぞwww」

男「あ、あの……」

オタク「ん? 男殿、どうされました?」

男「お、俺と、ちょっと、話さないか……?」

オタク「おお、いいですとも。拙者も暇でしたゆえ」

男(もともと顔の広い奴だから能力が効いてんのか分かり辛いな)


学食。

オタク「拙者はやはりピザまんしかありえないww 男殿は何に?」

男「焼き魚定食、だな」

オタク「健康的ですなー。しかしもっと食べた方がいいのでは? 男殿は細すぎますぞ」

男「そういえばお前って、何のオタクなんだ? いろいろあるんだろ?」

1.アニメと漫画
2.音ゲー
3.格ゲー

安価下

オタク「オーソドックスにアニメやマンガを嗜んでおります」

男「俺もたまに漫画は読むんだけど、おススメってあるか?」

オタク「ではこちらはどうでしょう?」

男(俺はしばらく、オタクに見守られながら、いわゆる萌え系の漫画を読んだ)

男「うーん、俺にはあんまり合わなかった。ゴメン」

オタク「ふむ、同士を増やす道のりは遠い……」

男「あ、あのさ。もしよかったらまた貸してくれないか?」

オタク「男殿ならばいつでも良いですぞ!」


神「どうだ。上手くいったか」

男「分かんないな。あいつだったからって感じもするし……。

  あ、でも、見ず知らずの相手に好きな漫画は貸さないか……?」

神「お前自身に変化はないか」

男「……そういえば、さっきから、あのマンガの内容が頭から離れなく……」

神「あのオタクのサブカルチャー知識が得られたのだ」

男「うっ、嬉しくない……!」

サブカルがLV.1に上がった


神「物は試しと思って女子にも話し掛けなさい」

男「もしキモがられたら恨むからな」


1.ギャル、明るくて騒がしい
2.文芸部、大人しい文学少女
3.女子、清楚な美少女

安価下2

男(この神と名乗る影の言うことが本当なら……この大学でも有数の美少女である女子さんとも話せるはず……!)

男「あっ、あ、あの、女子さん! お、俺とお話しませんか!?」

女子「あはは、緊張しなくていいよ、男くん。ほら、隣いいよ」

男「あ、ありがとうございます」


男(女子さんとしばらく世間話をした。俺は終始キョドっていたが特にキモがられる様子も無かった。

  これはもしかすると神の言うことも本当かもしれない)


女子「あっ、ゴメン。そろそろサークルに行く時間なんだよね」

男「そ、そうですか。ありがとうございました」

女子「うーん、せっかくだから男くんも来る?」

男「えっ、いいんですか。俺、部外者ですけど」

女子「いいよ。 安価下2 のサークルなんだけど、よかったら見に来てよ」

男「槍サー?」

女子「うん。流派は忘れちゃったけど、槍術のサークル。やっぱり珍しいみたいで部員は少ないけどね」

男「女子さんも槍使うんですか?」

女子「私はあんまり上手くないよ」


道場。

女子「じゃーん。って言っても普通の袴だけど」

男「え、えっと……萌え、じゃなくて可愛いですよ」

女子「ありがと」

男(女子さんの槍さばきは実に美しく、見とれてしまった)

女子「男くんも体験してみる? 部員募集中だしさ、ね?」

先生「私がついて指導しよう」

男「あ、あの、俺は別に……」

男(断りきれるほど俺は気が強くなかった)


先生「……君は基礎体力が無いな」

男「すいません」

女子「でも大丈夫だよ! 楽しむのが大事なんだからさ」

男「たしかに、久しぶりに体を動かして楽しかったかもしれません」

先生「……体力は無いが君には可能性を感じる。ぜひまた来たまえ」

女子「ふふっ。よかったら今度は遊びに誘ってね」

男(俺は女子さんに惚れてしまった。そう、その――)

1.顔に
2.明るさに

安価下

男(そう、俺はその可愛らしい顔立ちに惚れたのだ)


男「もう夜か」

神「どうだ。意中の女子とも上手く話せただろう」

男「俺は失敗したけど、なぜか気持ち悪がられなかった」

神「ここだけの話、能力が無ければ彼女は叫び声をあげて逃げていたぞ」

男「ひでえ。ところで、今度は何が身に付いたんだ?」

神「あの先生との交流で武道の心得を手に入れているはずだ。明日には落ち着きのある人物になっているかもしれないぞ」

男「えっ、これって性格変わるのか」


男「うわぁぁぁー!」

男(家に帰って鏡を見た俺は思わず絶叫してしまった)

男「なっ、なんだ、俺の顔じゃない!?」

神「あの美少女との交流で、お前は可愛さを手に入れたのだ。

  髪さえ長ければ女性と見間違えられるだろう」

男「ど、どうにかならないのか!? このまま女子さんと交流を続けたら」

神「ますます女々しくなるだろうな」

男「女子さんと話すたびに俺は気持ち悪くなっていくのか……!」

神「心配いらない。可愛さを上げていけばそのうち性転換するから可愛くても問題なくなる」

男「」


武道がLV.1に上がった

可愛さがLV.1に上がった

神「言い忘れていたが、この2つの能力は5日間で効力が切れる」

男「意味ないじゃねぇか!? ……あと4日で何もかも無かったことに……」

神「いや、お前が5日間で得た交友関係と技能だけは残る。人生最初で最後の一発逆転のチャンスだ。

  欲しい長所をがんばって集めて回るといい」

男「ただし性格や体まで変わることがある、と……」



1日目終了

称号:ダメな男 → 女顔の男

サブカルLV.1
武道LV.1
可愛さLV.1

2日目朝。

男「夢じゃないのか……」

男(鏡を見て俺はため息をついた)

男「アニメでも見ながら軽く体操するか」


男「学生以外でも誘えば応じてくれるんだよな」

神「その通り」

男「学校行く前に誰か話しかけてみるか」


安価下2 男が出会った人の性別と、職業または性格などの特徴

刑事「君、朝からきょろきょろと何を探しているんだい?」

男(げっ、怪しまれた)

刑事「身分証明できるものはある?」

男(や、やばい! 学生証と顔が違うから……! でも仕方ないか……)

刑事「良し、確認できた。○○大学の学生さんだね」

男「あ、あれ? あっ」

男(学生証の写真も変わってる……!)

刑事「ねえ君、ちょっと時間ある? 良かったらおじさんと公園で話さないか?」

男(おや、こちらから誘ってないのに誘われた。こんなこともあるんだな)


男(公園のベンチで刑事さんの仕事の話を聞いた)

刑事「いやー、たまにこうして市民に仕事の話をするのも楽しいもんだね」

男「中々聞けない話、ありがとうございました」

刑事「ちょっとトイレに行ってくる、君も連れションしないか?」


1.応じる
2.嫌な予感を感じて断る

安価下

男(トイレに入るや否や、刑事さんが俺を個室へと引っ張った)

男「な、なんですか!?」

刑事「おじさんさぁ、溜まってんだよ」

男「な、何が……」

刑事「本当は怪しんだわけじゃあないんだ。朝から君みたいな可愛い男の子を見つけて、つい声をかけてしまったのさ」

男(刑事さんはズボンを降ろすと、俺に下半身を見せつけた)

刑事「なぁ、こいつをどう思う?」

男「すごく……大きいです」

刑事「それじゃあ、とことん悦ばせてやるからな」


刑事「アァ……! 刑事であるのにこの背徳感……たまらないッ……!」

男「は、初めてが男性となんて……!」

刑事「いくぞ……いくぞ……ウオオー!!」

男「アッーーーーーー!!!」

刑事「おじさんはまたこの公園にいるから、また、やろうな」

男「う、うぐ……」

刑事「ちなみに、警察に言っても無駄だからな」

男(ひどい権力の乱用を見た。社会勉強になった)


同性愛がLV.1に上がった


男「これ、俺どうなるの? ホモになるの?」

神「同性からモテるようになる」

男「5日間終わってもずっとこうなんだよな。困ったことになった……」

神「大丈夫だ。レベルを上げればお前自身も同性愛者になれるぞ」

男「」


大学、昼。

男「せっかく誰相手でも誘えるんだし、普段絶対に関われないような人とも話してみるか」

1.謎のサークルの部長
2.現役大学生アイドル
3.学長先生
4.自由安価

安価下2

男(せっかくだから、うちの大学に通ってるアイドルと話してみるか。

  普段は畏れ多くて、というより、事務所やマネージャーに目を付けられるのが怖くて避けてたが、今なら行ける!)


男「あのー、アイドルさん」

アイドル「はい? 何でしょうか?」

男「えっと、その……」


1.一緒にカラオケに行きませんか?
2.一緒に町で買い物しませんか?
3.一緒にカフェで食事しませんか?
4.自由安価

男「一緒にカラオケに行きませんか?」

アイドル「うーん……ちょっとマネージャーさんに電話してみます」

男(断られないあたりすごい能力だよな)

アイドル「はい、わかってます。でも誘ってくれたのが男さんなので……。えっ、いいんですか!?

      男さん、許しが出ましたよ!」

男(マネージャーにまで能力が届いてる……!)


男(カラオケに歩いて向かう最中、通りすがりの男性がちらちらとこちらを見ていた。

  何人かアイドルさんじゃなく俺を見ていた事実が果てしなく怖い)

アイドル「わたしから歌わせてもらってもいいですか?」

男「あ、はい。大丈夫です」

アイドル「わたしプライベートでも歌うのが好きなんですよ」

男(アイドルさんはなんと持ち歌を歌ってくれた。なんという贅沢)

アイドル「次、男さん、どうぞ」

男「あ、お、俺、音痴なんで……」

アイドル「大丈夫です。さっ」

男「は、はい……」

男(まっすぐ見つめられて断りきれなかった。どうにか5日以内に意志力も上げたいところだな)


アイドル「……これは、たしかにひどいですね」

男「ですよねー」

アイドル「でも、治せないタイプの音痴じゃないです。わたしがレッスンしてあげますよっ」

男「えっ、ええ」


男「も゛う゛の゛どががら゛がら゛でず」

アイドル「でもだいぶ良くなりましたよっ。次に来たときが楽しみです」

男(つ、次があるのか!)


歌唱力がLV,1に上がった

神「これでお前もカラオケの花形だぞ」

男「ほっ、可愛さは上がらないのか」

神「彼女は容姿も十分優れているが、それに増して歌唱力が武器なのだ」

男「なるほどな」


夕方。

男「今日の講義も終わりっと。誰かに会いに行くか」


1.アニメオタク
2.槍サーの美少女
3.自由安価(ただし学生に限る)

安価下2

今日はここまで。

男(俺は欲望に導かれるまま女子さんに話しかけた)

男「じょ、女子さん。今日も空いてますか」

女子「男くんの誘いならいつでも空いてるよー」

男「今日も槍サーですか?」

女子「ううん、今日はサークルは休みなんだ。どこか遊びに行こっか。友達も呼んでいい?」

男「は、はい」


1.女子さんの家で鍋パーティ
2.大学の一室に集まって勉強会
3.オシャレなお店での女子会に紛れ込む

安価下2

女子「ちょっと最近の講義で分かんないとこあったから、勉強会でもしない?」

男「単位は大事ですからね」

女子「頭のいい男友達がいるから、その人も呼ぶよ。いい?」

男「構いませんよ」

男(……まさか彼氏か? いやそうとも限らないか)


メガネ「やあ。待ってたよ」

女友「男くんも一緒なんだ」

男「よろしくな」

女子「全員そろって進級するぞー!」

女友「おー!」

男「メガネの得意科目って何だ?」

メガネ「ああ。僕の得意科目は 安価下2 だよ」

※教科としてアレなものはさらに下

メガネ「得意なのは人体、保健体育系の科目かな」

女子「メガネくんは医者を目指してるんだよ」

男「医学部が助っ人か。心強いな」

メガネ「もちろん理数系と英語なども得意だから、何でも教えられるよ。僕自身の勉強にもなるしね」

女友「あ、文系なら私が教えられるよ!」

男「女友さんは文学部なんですか?」

女友「うん。専門は 安価下2 なんだよ」

1.歴史
2.政治
3.語学

女友「私は語学が専門だから、英語の文法とかフランス語や中国語は任せて」

メガネ「僕はドイツ語の方だから、2人がどちらを選択していてもカバーできるね」

男「助かる」


男(4人で2時間ほど勉強した)

女子「もう暗くなったね」

女友「そろそろお開きにする?」

男「そうだな」

メガネ「僕の時間がある時ならまたいつでも教えよう。特に男くんの誘いなら断れないな」


女子「あの、男くん?」

男「どうしました?」

女子「すっかり夜になっちゃったから、できれば家まで送ってほしいな……なんて」

男「いいですよ。行きましょう」


女子「こんな風に男友達と歩くと安心して帰れる」

男「いつも一人なんですか?」

女子「うん。帰る方向が違うから頼みづらくて。それに、2人で歩くと変な噂が立つからさ」

男「俺なら噂にならないから安心ってことですか」

女子「へ、変な意味じゃないんだよ。だって男くんどちらかと言うと男子にモテるし」

男(もう影響出てるのかよ)


女子「ここが私のアパート。送ってくれてありがとね」

男「いえいえ」

女子「よかったら今度は……私の家にも遊びに来てほしいな」

男「は、はあ。善処します」

女子「それとさ。敬語やめてよ。同級生じゃん」

男「ああ、気を付ける。これでいいか?」

女子「バッチリ。これで少し距離が縮まったね」

可愛さがLV.2に上がった

医学がLV.1に上がった

外国語がLV.1に上がった


男「うわ、可愛さ上がった……」

神「せっかくだからこのまま絶世の美少女を目指してみないか。人生イージーモードだぞ」

男「それもう別人だろ」

神「一応イケメン度も上げれば美男子になることもできるぞ。手遅れでなければ、だがな」

男「怖いこと言うなよ……」


夜の繁華街。

男(通りすがりの大人でも誘える事は実証済み)


1.ヤクザな男性
2.セレブな令嬢
3.汗かきな社畜
4.自由安価

安価下2

男(ホテル前でパーティ用のドレスを着たお金持ちらしき女性を見つけた)

男「あの、すいません。俺と遊びませんか?」

令嬢「お誘いありがとうございます。じいや、わたくしはこのお方と出かけてくるので先に帰っていてくださいな」

男(ナンパ成功したよ。あり得ないだろ)


令嬢「知らない殿方と二人きりで、このような夜道を歩くなんて初めての経験です」

男「そうでしょうね」

令嬢「庶民の食べ物に触れてみたいですわ」

男「ハンバーガーは食べたことあります?」

令嬢「名前だけなら耳にしたことがあります」

男「食べたことないなら、行ってみましょうか」


令嬢「これがハンバーガー……いただきます」

男「どうですか?」

令嬢「……美味しいです。少々こってりしていますけど」

男「喜んでもらえて嬉しいです」

令嬢「精算はわたくしがしましょう。貴方、はした金しか持っていないでしょう?」

男「そ、そうですね……」


令嬢「今晩は珍しい経験をさせていただきありがとうございました」

男「いえ、こちらこそ」

令嬢「次の機会を楽しみにしています」

財力がLV.1に上がった


俺「おおお……! 俺のアパートがマンションになってる! なんとオートロック付き!」

神「財力も立派なステータスだからな」


俺「部屋もかなり広くなってる! 家具や小物の女子力が心なし高いけれども!」

神「喜んでもらえて光栄だ」



2日目終了

称号:女顔の男 → モテモテ男の娘

可愛さLV.2
サブカルLV.1
武道LV.1
同性愛LV.1
歌唱力LV.1
医学LV.1
外国語LV.1
財力LV.1

男「おはよ。今日も頑張るぞ! って何かボクの口調が変わってる!? さらに一人称まで!?」

神「可愛さが一番高いからこうなる」

男「」


男(少し高くなった声でアニソンを口ずさみながらマッサージをして朝を過ごした)

男「後3日って少ないようで多いよね。よしっ、あの人を誘おう」


1.ホモ刑事
2.自由安価(性別・年齢・職業・性格などの特徴)

安価下2

男(そう、ボクは昨日の刑事さんを見つけるなりホイホイと近づいてしまったんだ)

刑事「おっ、また会ったな。昨日より可愛さに磨きがかかってるじゃないか」

男「やめてください。気にしてるんですから」

刑事「気にする必要ないと思うがな。さて、今日も朝から一発、やっとくか?」

男「ひっ」

刑事「そんな顔されると、ますますムラムラしてくるじゃないか! さあ、始めよう!」


男・刑事「アッーーーーーーーーーーー!!!!」


刑事「スッキリした」

男「うぅ……」

刑事「涙目になるなよ。君だって愉しんでただろ」

??「刑事、ここで何をされているのですか」

男(不意に声をかけてきたのは……)


1.気の弱そうな新人警官
2.きつそうな女性警官
3.厳つく寡黙な男性警官

安価下2

刑事「おお、警官じゃないか。おはよう」

警官「おはようございます! 刑事!」

男「あ、あの、助けてください! この刑事さん、ボクを無理矢理犯したんです!」

警官「な、なんですと!? すぐに報告を……」

刑事「ほい、ストップ。警官、パンとコーヒー買ってこい」

警官「は、はい!」

男(何この権力)


警官「買ってきました!」

刑事「ご苦労さん。じゃ先に署に行っておくぞ」

男(根回しする気だ……)

警官「君、助けてあげられなくてごめんよ」

男「いえ……ボクも断ればよかったんです」

警官「俺もね、断れない性格なんだ。頼られるのはいいことなんだけどね……」


男(しばらくの間、警官さんの愚痴を聞いた)

警官「上司には逆らえないけど、自分の出来る範囲で市民に手を貸すのが好きなんだ。

   それで俺って町の人たちに結構顔が広いんだよ」

男「頼られるのとパシリに使われるのは違うと思いますけど……」

警官「俺はあまり違いはないと思ってる。頼んだ人が、ありがたく思ってくれるか、当然と思っているかの違いはあるけどね」


人望がLV.1に上がった

男(さあ、お昼休みだ。今日は誰と過ごそうかな?)


1.アニメオタク
2.槍サーの美少女
3.実力派アイドル
4.医学部のメガネ
5.文学部の女友
6.自由安価(生徒もしくは教授に限る)

安価下2

男「女友さん。一緒にお昼ごはんどうですか?」

女友「いいよー」


女友「男くんって将来の夢とかある?」

男「将来の夢……今まであまり考えたことなかったなぁ」

女友「私はね、世界で活躍するのが夢なんだ」

男「外交官とか、通訳とか?」

女友「まだくわしくは決めてないけど。これからは世界に出ないと活躍の場が無くなると思うんだ。

   あ、でも、日本を捨てるわけじゃないよ。外国で活躍する日本人が増えるほど、日本の国際的な立場も良くなるはず」

男「有名人だと影響力ありますよね」

女友「この間の春休みも一人でアメリカに旅行に行ってきたんだ」

男「へぇ、それはすごい。ホームステイですか?」

女友「いや、バックパック背負って流浪の旅」

男(しばらく女友さんのアメリカ話を聞いた)

女友「そうそう、私、国際交流のサークルに入ってるんだ。今から顔出すんだけど、男くんも来ない?

   別にサークル入ってなくても留学生と話せるし。いい経験になるかもよ」


男「交流室、いろんな国の人がいますね」

女友「アジア系の人は日本語通じるよ。アフリカと欧米は英語必須だけど、男くんは英語得意だったよね?」

男(女友さんのおかげだけど。元々得意ってことに改編されているらしい)

女友「ほら、海外に知り合い作るといいことあるかもよ。無いかもだけど」


1.エプロンをつけた韓流ガール
2.ツナギを着た中華青年
3.専門書とにらめっこしているインド人
4.派手なサングラスのアメリカ人
5.本を読んでいるフランス人
6.自由安価(その他の国)

安価下1、2

男(英語の練習もかねてアメリカの人に声をかけた)

男「Hello, my name is otoko. Do you have any time?」

白人「Yeah. Nice to meet you」

※ここから先は日本語訳でお送りします

男「あなたはどうしてそんなに派手なんですか?」

白人「それはオレがラッパーだからさ。Yo! Baby!」

男(白人さんのラップを見せてもらった)

白人「キミ、日本の歌知らない? オレはどんな曲でもラップにできるぜ」

男「ではこのアニメOP曲でお願いします」

白人「Yo! キミとオレとのラブ・ソング! 見たかこのオレのグッド・ラップ!」

男「イェァ!」

女友「交流室では静かに!」

男・白人「Oh, sorry」


男(専門書片手にレポートを書いているインド人に声をかけた)

男「何を勉強されているんですか?」

インド「プログラム言語です」

男「わぁ、ボクにはちんぷんかんぷんです」

インド「ここまで専門的だとそうでしょう」

男「やっぱり数学が得意なんですか?」

インド「はい。普通インドの学校では掛け算を20の段まで覚えますけど、ワタシの学校では99の段まで覚えました」

男「すごい! ボクは7の段すら怪しいのに」

インド「少しだけインド式数学を学んでみませんか? 見方を変えれば簡単に解けるようになります」

男(インド人さんは分かりやすく教えてくれていたはずだけど、それでもさっぱり分からなくてなんだか申し訳なくなった。

  でもどうせ明日には数学の知識が身に付いているから問題ない)

女友「どうだった?」

男「最初は緊張したけど、やっぱり話してみると同じ人間なんだね」

女友「そこらの日本人よりフレンドリーだから話しやすいでしょ」

男(本当にフレンドリーなのかは能力のせいで分かんないんだけど)


外国語がLV.2に上がった

リズム感がLv.1に上がった

数学がLV.1に上がった


男(ワン・ツー・スリー・ファイヴ・セヴン・イレヴン……ふと気が付くとリズミカルに素数を数えていた)

男「放課後だね。時間は有効に使おう」

1.アニメオタク
2.槍サーの美少女
3.実力派アイドル
4.医学部のメガネ
5.槍サーの先生
6.自由安価(生徒もしくは教授に限る)

安価下2

ワンは素数じゃないぞ・・・

>>74 素でミスった申し訳ない



男(まずいと分かっているのに来てしまった。美少女恐るべし……!)

女子「あ、男くん。会いに来てくれたんだ。嬉しい」ニコッ

男(会うたびに仲が深まっている気がする)

女子「今日はサークルの日だけど……男くんが行きたいところがあるならそっちを優先しちゃおうかな」


1.女子の家
2.槍サー
3.町でお買い物
4.図書館でお勉強
5.公園デート
6.自由安価(町にありそうな範囲内で)

安価下2

>>63で同性愛がLV.2になっています



男「女子さんの家に遊びに行きたいな」

男(ボクはあまり女性に興味ないけど)

女子「やった! 遊びに来てくれるの?」


女子「いらっしゃい。散らかってるけどごめんね」

男「全然散らかってないよ。ボクの(マンションに変化する前の)部屋なんかぐっちゃぐちゃだよ」

女子「今お茶入れるね」


男(女子さんとお喋りして過ごした。もうちょっとボクも喋り上手になりたいな……)

女子「ここだけの話なんだけどさ……。私って見た目、綺麗でしょ?」

男「うん。自覚はあるんだね」

女子「でもね、逆に言えばそれだけなんだ。家事も勉強もダメ、運動もダメで、槍は練習したけどまだまだ素人だし……。

   友達多いように見えるけど、ただ、華やかだから周りに人が集まっているだけなんだ」

男(可愛さ以外の長所が無いってこと……?)

女子「だから実は、部屋に上げるの男くんが初めてなんだよ」

男「そうなんだ。ボクが第一号か、嬉しいな」

女子「私もすごく嬉しいの。やっと、本当に友達ができた気がしてて」

男(能力の効果だからすごく申し訳ない気分……。でも、ここで出来た絆は能力が消えた後も残るんだっけ)

男「気のせいじゃないよ。ボクは女子さんの友達だよ」

女子「うん、ありがとう、男くん……」

女子「これから2人でどこか出かけない?」

男「うん、いいよ」

女子「あ、ちょっと待って」

男「何?」

女子「男くんって、その、男性に見えないよね」

男(あなたの影響なんだけどね)

女子「ねえ、私の服、着てみない?」

男「!?」


男(今朝の警官さんとの交流で、意志が強くなるどころか余計に断れない性格になった気がする……)

女子「うん、よく似合ってる。女装は初めて?」

男「当たり前だよ……。ヒラヒラして落ち着かない」

女子「もしかしたら男の人にナンパされちゃうんじゃない?」

男「それはいいかも」←ホモ


男「見られてない……?」

女子「男くんが可愛いからだよ」

男「恥ずかしい……」

神(明日になれば恥じらいは消える)

男(いきなり出てこないで欲しいんだけど)

女子「せっかくだから男性じゃ入りにくい場所に連れて行こうかな。いしし」


1.ブティック
2.雑貨屋
3.美容室
4.自由安価(町にありそうなもの)

安価下2

男「こっ、ここは……!」

女子「ランジェリーショップだよ」

男「むむむ無理だよ!? 捕まるって!」

女子「体型を調べられたらアウトだけど、付き添う分にはいいでしょ」

男(付き添うって……女子さんの半裸を見ることになるの!? ボクは興味ないけどやっぱり犯罪だよ!)


女子「こちらの子をお願いします」

男「ちょっとぉ!?」

店員「こういうお店で買うのは初めてなんですね」

男「買いませんから! 見るだけですから!」


女子「もー。逃げることないじゃん」

男「せめて普通のお店にして……」

女子「せっかくだから一着くらい買ってあげるよ。プレゼント」

男「プレゼントなら……」


1.し、下着で……いいよ
2.せめてワンピースとかの洋服にして
3.紳士向けの服売り場がいいです……

安価下2

男「紳士向けの服売り場がいいです……」

女子「つまんないのー」

男(仲良くなったのはいいけど彼氏的な存在だとは思ってくれてないらしい。というか完全に女友達にしようとしてる)


店員「女性用服売り場はあちらですよ」

女子「ぷぷっ」

男「こう見えてボクは男なんです……」

店員「は、はあ」

男「ちょっとでも男らしく見えるような服はありませんか?」

店員「かしこまりました」

男(キモがられないというね……。性行為にさえ誘わなければ万能なんじゃないかな、この能力)


店員「こちらとこちらを組み合わせて……」

男「なるほど……」

女子「よく似合ってる。センスいいなぁ」

店員「仕事ですから」


店員「またお越しください」

男「いい買い物した。女子さんありがとう」

女子「いいよ。安かったしね」

可愛さがLV.3に上がった

センスがLV.1に上がった


男「な、なんか体が変……むずむずする」

神「性転換の兆候だな」

男「は、早すぎる……!」

神「明日の朝には男性ではなくなっているだろう」

男「ど、どうにかならないの……?」

神「お前自身そんなに嫌がってないだろう。大人しく現実を受け入れろ。

   まあ、どうしてもというなら男らしさを上げることで進行を食い止められる。ほぼ手遅れだがな」


男(夜の町で人探し。ボクが出会ったのは……)


1.セレブな令嬢
2.和服の女性
3.イケメンホスト
4.自由安価(性別・年齢・職業・性格などの特徴)

安価下2

男「やった! イケメンを見つけた!」

ホスト「お? まさか表でいきなりイケメンと呼ばれるとは思わなかったよ。

    キミ、お客さんじゃないよね」

男「ボクはあなたを誘いに来ました」

ホスト「いいよ。キミのお願いを聞いてあげる」


1.2人で色々話す
2.2人で町をぶらつく
3.自由安価

安価下2

男「2人でお話しませんか?」

ホスト「いいよ。話すのは本業だしね」


男(近くのカフェに入りイケメンホストと雑談をして過ごした。さすがホスト、話が面白いし飽きさせない。

   口下手なボクからも言葉を引き出す話術を彼は持っていた)

ホスト「それにしてもキミ、かわいいよね。ホントに男の子?」

男「見ます?」

ホスト「いや、いいよ」


男「本当にありがとうございました」

ホスト「こちらこそ、楽しかったよ。また話そうな!」


コミュ力がLV.1に上がった


男「えっ……」

神「どうした? 良い技能を手に入れたな。能力が解けても詰まらずに話せるぞ」

男「イケメン度は……?」

神「町をぶらついてナンパでもすればよかったのではないか?」


夜、トイレ。

男「……これが人生最後の立ちションかぁ」

3日目終了

称号:モテモテ男の娘 → オシャレなハーフ

可愛さLV.3

外国語LV.2
同性愛LV.2

武道LV.1
サブカルLV.1
歌唱力LV.1
リズム感LV.1
センスLV.1
医学LV.1
数学LV.1
財力LV.1
人望LV.1
コミュ力LV.1



男?「うわぁああ!?」

神「どうした」

男?「栗色の長髪の美少女になってる!?」

神「予想できたことだろう。それと、正確には男でなくなっただけだな」

男?「どういう意味なの……?」

神「そのままの意味だ。今のお前は男でも女でもない。子供が作れない体だ」

男?「……それと、目鼻立ちがはっきりして、ハーフみたいな顔になってるんだけど」

神「しかもニューハーフだ」

男?「うるさいわ!」

神「国語力が無いのに外国語ばかり上がったため、片親が外国人になったようだな」

男?「親まで変わっちゃったんだ……」

男?「あと2日。3日で別人になっちゃったし、まだ油断できない……。逆に言えば修正するチャンスもあるってこと」

男?(あ、刑事さんだ。でも同性愛を上げたところで、男でも女でもないボクの同性っていない気がする)


1.ホモ刑事
2.新米警官
3.自由安価(性別・年齢・職業・性格などの特徴)

安価下2

男?(今日は講義の一環として社会科見学?をする日だった。現地集合のため、ボクは電車に乗っていたんだけど……)

男?「……ひ、ひゃう……」

男?(ボクはなんと痴漢に遭っていた。男でも女でもないとはいえ、見た目は完全に女の子だから……。

   普通にイヤだった。昨日までなら男性からの痴漢はむしろウェルカムだったのに……)

婦警「そこっ!」

痴漢「ひっ!」

婦警「痴漢の現行犯! この後署で話しを伺います!」


男?「あ、ありがとうございました」

婦警「大丈夫ですか?」

男?「は、はい」

婦警「本当なら私が引きつける役目なのに……」

男?「どういうことですか?」

婦警「痴漢のおとり捜査をしていたんです」

男?「怖くないんですか?」

婦警「怖くても市民のための任務なので、頑張るのみです」

男?(ボクはまだ若いこの婦警さんをカッコいいと思った。そう、その――)


1.顔を
2.度胸を
3.痴漢確保の手際を

安価下2

男?(痴漢を捕まえる時の手際の良さにほれぼれしてしまった)

男?「すごい腕前でしたね……武道でも習っていたんですか?」

婦警「合気道を少しだけ」

男?「あの、簡単な技でいいので少しだけ教えてくれませんか?」

男?(一つでも教われば全部習得できる)

婦警「いいですよ。掴まれた時に相手の手を離させる方法を教えましょう」


武道がLV.2に上がった


男?(少し男に近づけるんじゃないかと思ったら強い女性っぽくなってしまった。そして気は弱いまま)

男?「気を取り直して社会科見学だ。ここは……」


1.植物園
2.博物館
3.食品工場
4.自由安価(見学先として不適切なものはずらす)

安価下2

今日はここまで。

男?(博物館で決められたものを見た後は自由行動になった。見たものを後でレポートにまとめなければならないらしい。

  せっかくだから詳しそうな人とも話して技能を手に入れよう。知識系ならそこまで変な事にはならないんじゃないかな)


1.戦国時代の展示
2.古代ローマの展示
3.縄文時代の展示
4.平安時代の展示
5.恐竜の化石ブース
6.宇宙科学ブース

安価下1、2

男?(宇宙科学のブースにやって来た)

男?「うーん……数学はできるけど理科は意味不だよ」

天文部「お困りかな?」

男?「えっと、教えてもらってもいいですか?」

天文部「任せて。この計算式は―― カシオペヤ座は―― 土星の公転軌道は――」

男?(何一つわからなかったけど、分からなければ分からないほど良い知識が手に入るってズルい)


男?「そんな……外国語を上げすぎたばっかりに古語が前より読めなくなってる……!?」

委員長「男?さんはハーフだからしょうがないわ」

男?(とうとう呼び方がさん付けになってる)

委員長「私と一緒に回らない?」

男?「お願いします」

天文学がLV.1に上がった

国語がLV.1に上がった


男?「いとおかしき昼の月」

男?(博物館から帰ってきて今日するべきことは終わった)

神「そろそろ新しい技能を入手するより、持っている技能のレベル上げをした方がいいかもしれないぞ。

  なんたって今のお前はただの中途半端人間だからな」

男?「ぐう……それなら 安価下2 に会いにいくよ」


1.槍サーの美少女
2.国際派の女友
3.槍サーの先生
4.アニメオタク
5.現役大学生アイドル
6.ラッパーのアメリカ人
7.インテリインド人
8.医学部のメガネ
9.自由安価

男?「女子さん、ちょっといい?」

女子「男?さん! ……ねえ、今日は男?さんの家に遊びに行ってもいいかな?」

男?「えっ、でも何もないよ? それでも良かったらいいけど」


女子「お邪魔しまーす。いいマンションだね。お部屋も可愛くて男?さんらしいや」

男?(何も手を付けてないんだけどね)

男?「今、お茶を出すよ」


女子「……あんまり美味しくないね」

男?「不器用でゴメン」

男?(ボクと女子さんは普通の友達のように世間話を楽しんだ)


女子「ねえ……男?さん」

男?「なに?」

女子「提案なんだけどさ……これからは名前で呼び合わない?」

男?「なんで?」

女子「友達なのにいつまでもさん付けなんて他人行儀じゃん。男?さんが女性じゃないから距離を置いてるみたいでおかしいと思ったんだ。

   私にとっては男?さんが一番の友達なんだから……お願い!」

男?(一番か……なんだか申し訳なくなってきた。

  全部能力のおかげなのにしれっと親友になって何も感じないなんて、ボクは恥ずかしくないのか!)

男?「あの、女子さん。大事な話があるんだ。信じてもらえないかもしれないけど……」

女子「そう……だったんだ。にわかには信じられないけど……。私の中では男?さんはずっと今と変わってないんだけど……」

男?「それも現実が書き換えられてるからなんだ」

女子「……信じるよ。だって男?さんのいう事だもん」

男?「だから、ボクは友達とは言えない。ゴメンナサイ」

女子「……それは違うんじゃないかな」

男?「え?」

女子「これも君の能力のせいで言わされてるだけかもしれないけど……。今がこうなんだからこれでいいんじゃないかって思うの。

   能力が消えてもここで結んだ絆は本物なんでしょ。経緯はともかく心許せる友達ができたから、私はむしろ神様に感謝かな」

男?「女子さん……」

女子「だから、男?!! 私たちはずっと親友だよ!!」

男?「女子! ありがとう!」


可愛さがLV.MAXになった


神「よかったのか。これでお前は完全に性転換するぞ」

男?「今からイケメン度あげたところで中途半端になるでしょ」

神「覚悟を決めていたのか」

男「町に出る前にもう少し大学で過ごそう」


1.国際派の女友
2.槍サーの先生
3.アニメオタク
4.現役大学生アイドル
5.ラッパーのアメリカ人
6.インテリインド人
7.医学部のメガネ
8.自由安価

安価下2

男?「オタクくん」

オタク「おほぉ! 男?殿は今日も可愛らしいですな!」

男?(一番最初に話しかけた以来だから反応が一気に変わった!)

男?「前約束してた漫画を貸して欲しいんだ」

オタク「これならお気に召すことでしょう。老若男女問わず楽しめる萌え2割ギャグ4割シュール4割の漫画ですぞ」

男?(オタクに見守られながら漫画を読んだ。何度か吹き出してしまった)

オタク「楽しんでくれたようで嬉しいですぞ! 実は拙者らはこの漫画の二次創作をしておるのです」

男?「二次創作?」

オタク「原作の設定やキャラを借りて有志が作品を手掛けることですな。もちろん著作権上厳しい作品もありますが……。

     その薄い本には拙者らオタクの夢が詰まっているのです。今度は拙者が描いた作品を持ってきましょう」


オタク「ところで男?殿。これから拙者らと共にカラオケに行きませぬか?」

男?「ボクもカラオケは好きだよ」

オタク「では決まりですな!」


男?(狭い個室に男3人と女性もどき1人。普通なら身の危険を感じるべきところだと思うけど……能力で命令すれば言う事を聞くから怖くなかった)

オタク「さ。男?殿の歌声を聴かせて下され」

男?「歌います!」

サブカルがLV.2に上がった


男?「若干アニメ声で歌ったら声が戻らなくなった……」

神「見た目の可愛さがMAXになってもまだ他の部分で可愛くなろうとするとは、あざとい奴め」

男?「別に狙ってないし……!」

男?(町に繰り出して技能上げ)


1.ホモ刑事
2.気弱な警官
3.ブティックの店員さん
4.セレブな令嬢
5.イケメンホスト
6.自由安価

安価下2

男?「令嬢さんに電話をかけてくれませんか?」

ホテル受付「か、かしこまりました。……もしもし――」

ホテル受付「――男?さんの呼び出しなのですぐに来るそうです」


令嬢「お待たせしました!」

男?「お暇でしたか?」

令嬢「いいえ。忙しかったのですが、なぜか来ないといけない気がしたもので……」

男?(申し訳ない)

令嬢「今日はどこに連れて行ってくれるのですか?」

男?「商店街に行きましょう」


男?「試食ありますか?」

から揚げ屋「本当はやってないんだけど、はいよ」

男?「試供品いただけますか?」

アクセサリショップ「売り物に試供品なんてありませんけど、どうぞ」

男?(やりたい放題)

男?「これ、安物だけどプレゼントです」

令嬢「質素だけど可愛らしい……宝物にします。いつも大人びたものしか身に付けさせてもらえないので……」


令嬢「今日もありがとうございました。男?さんと一緒にいると楽しいことばかりです」

男?「喜んでもらえて光栄です」

財力がLV.2に上がった


男?「ぼ、ボクのマンションが3階建ての一軒家になってる!?

   他の部屋の人はどうなったんだろう……」

神「別のマンションに住んでいたことになったぞ」


男?「部屋に天蓋付きのベッドが……」

神「乙女チックだな」

男?「どうして……?」

神「サブカルと財力が組み合わさりロリータ系になったのだろう」



称号:オシャレなハーフ → お人形のような美少女

可愛さLV.MAX

外国語LV.2
同性愛LV.2
武道LV.2
サブカルLV.2
財力LV.2

歌唱力LV.1
リズム感LV.1
センスLV.1
国語LV.1
医学LV.1
数学LV.1
天文学LV.1
人望LV.1
コミュ力LV.1

5日目。

元男「ついに完全に女性になっちゃった」

神「性転換おめでとう。そんなに嫌でもないだろう?」

元男「悔しいけど……うん。でもさ……なんで私の胸ぺったんこなの!? なんか実感が薄いよ!」

神「エプロンドレスが似合いそうだな」

元男「クローゼットの中の服も変わってる……。いつのまにかネグリジェ着てるし」

神「美しさMAXや女子力MAXでも性転換するのだが、お前は可愛さだけが高いために合法ロリになったのだ」

元男「なんてこと」

神「さぞ女性からモテるだろう。抱き着かれるかもしれないぞ。よかったな」

元男「同性愛がそっちになるのね……」

元男(今日は休日。一緒に過ごせる相手は後5人かな)


1.国際派の女友
2.槍サーの先生
3.アニメオタク
4.現役大学生アイドル
5.ラッパーのアメリカ人
6.インテリインド人
7.医学部のメガネ
8.ホモ刑事
9.気弱な警官
10.ブティックの店員さん
11.セレブな令嬢
12.イケメンホスト
13.天文部部長
14.委員長系女子
15.自由安価

安価下2

元男「こんにちはー」

先生「おぉ、君か。いらっしゃい。君が来ると一気に道場が華やかになるな」

友(女子)「あれ、もしかして入部する気になった?」

元男「まだ入部はしないよ。でも槍術を学びに来ました」

友「こっち来て。袴の着方教えてあげる」


元男(自分で言うのもなんだけど……私が男だったころに会ってたら惚れてると思う)

元男「でももうちょっと胸欲しいなぁ」

友「美しさを上げればいいんじゃないの? 私は今の女も好きだけど」

元男「友は美しさもちょっとあるからっていい気になって……!」

友「我慢できないっ」ギュッ

元男「!?」

友「女ちゃんはやっぱりかわいいなー」スリスリ

元男(まさかの親友からそういう関係にシフトなの!? あ、でもあんまり嫌じゃない……)

友「っと、急がないと先生に怒られちゃう」


先生「驚いた……。いつの間にそこまで腕を上げたんだ」

元男「そうでしたか?」

友「小っちゃいのに長い槍をしっかり振り回すんだもん。可愛かった」

先生「県大会レベルなら優勝も視野に入るレベルだ。……本当にうちに入る気はないのか?」

友「そうだよ。私もいるしぜひぜひ来てよ」

元男「とりあえず……考えておきます」

先生「……槍術はほぼ廃れかけている武道だ。君ならば立て直すことも可能かもしれないと期待しているのだが……」

武道がLV.3に上がった


元男「後ろにいるね」

神「ほう。気配を察するようになったか」

元男「並の男4人くらい相手なら無傷で勝てる自信があるよ」

神「その容姿なら戦わざるを得なくなる機会も多そうだな」


1.国際派の女友
2.アニメオタク
3.現役大学生アイドル
4.ラッパーのアメリカ人
5.インテリインド人
6.医学部のメガネ
7.ホモ刑事
8.気弱な警官
9.ブティックの店員さん
10.セレブな令嬢
11.イケメンホスト
12.天文部部長
13.委員長系女子
14.自由安価

安価下2

警官「はぁ……」

元男「どうされました?」

警官「あぁ、こないだのお嬢ちゃんか。……どうして自分はこんなにダメなんだろうとね。はぁ……」

元男「愚痴なら聞きますよ」

警官「ありがとう。……実はね――」


元男(新人警官さんの愚痴を聞いて過ごした)

警官「少し楽になったよ。ありがとう」

元男「でも私だったら上手くいかなくても手を貸してもらっただけでありがたく思います。だって、自分一人ではできないから助けを借りたんでしょ?」

警官「そうだね……。でもそんな正論で切り返すなんて自分には出来ないんだ……」


人望がLV.2に上がった


元男「なんだか人助けをしたい気分!」

神「神としては嬉しい成長だな」

元男(時間的に能力が有効なのはあと3人……悔いのないように人を選ぼう)


1.国際派の女友
2.アニメオタク
3.現役大学生アイドル
4.ラッパーのアメリカ人
5.インテリインド人
6.医学部のメガネ
7.ホモ刑事
8.ブティックの店員さん
9.セレブな令嬢
10.イケメンホスト
11.天文部部長
12.委員長系女子
13.自由安価

安価下2

店員「いらっしゃいませ」

元男「服を買いに来ました。選んでいただけませんか?」

元男(クローゼットが変化してファンタジーなお嬢様っぽい服しかなくなってたし)

店員「男性用の服ですか?」

元男「えっ、い、いえ、女性の服で……」

店員「この間いらした時は頑なに自分を男性だとおっしゃられていたので」

元男(ちょっと神様、改変ミスってるよ)

神(あえて残した)

元男(なんで……)


元男「これとか可愛いな」

店員「おや、いいセンスですね。ではこちらと組み合わせて……」

元男「あっ、これ素敵」


店員「モデルさんみたいに着こなしてらっしゃいますね」

元男「読者モデルくらいならなれそうですか?」

店員「はい。中学生向けの雑誌なら」

元男「」


センスがLV.2に上がった


元男「私、成人なのに……。まあ自動車免許も取ってないし、お酒も飲まないから問題ないんだけど」

神「あと2回だぞ。将来の設計はできたか」

元男「とりあえずモテれば人生何とか……ならないよねー」


※夕方なので午前中に会った人とももう一度話せます

1.国際派の女友
2.槍サーの先生
3.アニメオタク
4.現役大学生アイドル
5.ラッパーのアメリカ人
6.インテリインド人
7.医学部のメガネ
8.ホモ刑事
9.気弱な警官
10.セレブな令嬢
11.イケメンホスト
12.天文部部長
13.委員長系女子
14.自由安価

安価下2

元ネタを詳しく知らないので口調など適当です



元男(外国人の男性が路肩に車を止めて整備のようなことをしていた)

※以下英語

元男「あの、何をされているんですか?」

レーサー「見ての通り、車の整備だ」

元男「整備士の方ですか?」

レーサー「いや、オレはカーレーサー。今は廃れちまったが市販車でのレースをやってるモンだ」

元男(どうして日本の公道にいるんだろう。でもいい機会かも)

元男「レースを体験してみたいので隣に乗せてくれませんか?」

レーサー「いいぜ。近くにサーキットがあるからそこで体験させてやろう」


元男「ゲロロロロ」

レーサー「情けねぇな。まあ日本人の嬢ちゃんにはきつかったか」

元男「落ち着いたらちょっとコーヒーでも飲まないか?」


元男(カーレーサーのなかなか聞けない裏話を聞いた。)

元男「元々密造酒を運ぶ仕事というか犯罪をしてたんですか……」

レーサー「オレの周りにはそういう奴らが多かったぜ」

元男「すごく度胸があるんですね」

レーサー「運び屋で鍛えたドライビングテクニックでレースしてるのさ」

精神力がLV.1に上がった

外国語がLv.3に上がった


元男「やっと精神力が身に付いた!」

神「ついでに本場のスラング交じりの英語を聞いて外国語も上がったな」

元男「LV.3って結構やばくない……?」

神「さて、いよいよ最後だぞ。この選択がお前の将来を決める! なんてな」


1.国際派の女友
2.槍サーの先生
3.アニメオタク
4.現役大学生アイドル
5.ラッパーのアメリカ人
6.インテリインド人
7.医学部のメガネ
8.ホモ刑事
9.気弱な警官
10.セレブな令嬢
11.イケメンホスト
12.天文部部長
13.委員長系女子
14.自由安価

安価下2

元男「こんばんは」

警官「また会ったね」

元男「悩み事、解決しましたか?」

警官「とは言っても……失敗してごめんなさい、なんてもう一度謝りに行くのなんて不審だし……。

   自分が市民に認められているのか直接聞くわけにも行かないし……」

元男「そんなことだろうと思っていました。みなさん、出てきてください!」


お兄さん「警官さん、お勤めご苦労さまです!」

おばあさん「いつもありがとうございます」

友「一度不審者を倒そうとしてくれましたよねっ。負けてましたけど、かっこよかったですよ」

オタク「警官殿に職務質問されたこともありましたな! しかし、二次元に理解のあるお人で拙者、嬉しかったですぞ!」

女友「英語苦手なのに外国人の道案内を頑張ろうとしてましたね。その姿勢が大事なんです!」

白人「その外人がオレたちだぜ! Yo!」

インド「今ではワタシも日本語話せるようになりました。今、お礼を言わせて頂きます。アリガトウ」

レーサー「おっさん、昼間はパトカー追い抜いて悪かったな」

先生「落し物の槍をわざわざ届けて下さった方ですな。感謝いたします」

天文部「夜中危ないからと懐中電灯を貸してくれましたね。今お返しします」

委員長「学科では、優しくてカッコいいおまわりさんがいるって噂になっています。貴方がそうなんですね」

アイドル「仕事場までパトカーで送ってくれたことがありましたね。その節は真にありがとうございました!」

メガネ「公園で転んだ子供の手当てをしているのを拝見しました。医学部の僕は自分を恥じ、日々の生活でも人助けを心掛けるようになったんです」

店員「警官さんの噂は町でも広まっていますよ」

ホスト「俺も口八丁の話術だけじゃ人望も集まらないから、警官さんを見習いたいっす」

令嬢「わたくし、人を見る目はありますの。貴方は必ず出世します」

おじさん「朝は怒鳴って悪かったな。誰にも向き不向きがあるってことをワシは分かってなかった。すまねえ」

刑事「お前、こんなに市民に支持されてたんだな。驚いたぞ」


警官「み、みなさん……!」

元男「私は『警官さんをなぐさめて』なんて頼んでません。ただ『警官さんが沈んでる』ことを話しただけなんですよ」

元男(だから能力の効果じゃない。みんな警官さん自身の人望が招いたんだ)

警官「ありがとうございます……!」

元男(これで一件落着、かな)


人望がLV.3に上がった

神「あっぱれな大団円だったな」

元男「とうとう5日目も終わりかぁ……。あっという間だったよ」

神「5日間がちょうどいいんだ。それで十分別人に変われる。それ以下だと中途半端になり、それを超えると属性過多になる」

元男「たしかに」

神「明日の朝になれば能力は消える。誰もが誘いに乗ってくれるわけではないし、お前に起こる変化はごくわずかになる」

元男「分かってるよ」

神「しかしお前のステータスを見る限りほとんどの人間が誘いに乗りそうだがな……」

元男「あはは。自分で言っちゃうけど優しい美少女なんて誰もが惹かれるよ」

神「それと、明日になれば私も消える」

元男「それは……少し寂しいかも」

神「名残惜しいがお別れだ。……私も、他人の変化が見れて楽しかったぞ」

元男「それってどういう……もしかして」

神「最後に、お前に能力を託す。救いようがない相手に自分を変える力を授けるのだ。

  これでついに神様業も終わり。私は霊体としてこの世界を観光して回るとしよう――」


元男「……一体どんな人に関わっていったら神になっちゃうんだろうね」

5日目終了、最終結果

称号:お人形のような美少女 → 愛される洋風美少女

可愛さLV.MAX

武道LV.3
外国語LV.3
人望LV.3

同性愛LV.2
サブカルLV.2
財力LV.2
センスLV.2

歌唱力LV.1
リズム感LV.1
国語LV.1
医学LV.1
数学LV.1
天文学LV.1
コミュ力LV.1
精神力LV.1

10年後。

政治家「私たちは、日本のサブカルチャー産業を世界に広め――」

記者「パシャパシャパシャパシャパシャ」


何の取り柄もないどうしようもない男の俺……

改め、金髪碧眼合法ロリ美少女の私は、とある女性政治家の付き人を務めていた。

そう、三十路を越えても胸はほぼ成長しなかった。

そしていまだに高校生と間違われる。

あるテレビ番組では『可愛すぎる通訳/ボディガード』として紹介され今や私も有名人だ。

可愛さを残しつつフォーマルに決める私のファッションは、若い会社員の女性の間で真似されているという。


日本語を含め世界中の言語に精通し、理系科目、歌や踊り、画力(ただしアニメ絵に限る)にも長けた私だが、実は経済や政治には疎い。

しかし、その分野は私が口を出さずとも先生の専門分野なので問題ない。

だが少し不安なことがある。

品行方正で嘘偽りのない素晴らしい先生だけど、一つだけスキャンダルになりかねないウィークポイントがあるのだ。

元男「先生、おつかれさまです」

政治家「女さん、いつもありがとうね」

元男「いいえ。先生のためですから」

政治家「……女さん、今夜も私のお人形になってくれる?」

元男「……はい///」

それが私の存在だったりする。

今、私はその影響力を活かして、国民の間で同性婚の法律を成立させるための運動が起きるように仕向けている。

近い将来、同性愛者が差別されない社会が訪れるだろう。

元男「人生、逆転成功! かな?」


― 終 ―

これで終わりです。

お疲れさまでした。

…………続き、やります?

では、続き案を。

1.金髪碧眼合法ロリ武道家元男ちゃんをさらに改造しよう(日数延長)

2.出てきたキャラの誰かに能力を与えよう(見た目だけが取り柄の女子さんや、優しいだけが取り柄の警官さんなど)

3.新たなダメな人に能力を与えよう(似たような男や、女性、老人など)

4.世界観を変えてやってみよう(ファンタジー、別の時代、SFなど)


最初に3票入ったものでいきます(2~4の場合さらに安価)

次のダメな人は

男性or女性

先に2票入った方で

ダメ女は

1.高校生
2.大学生
3.主婦
4.老婆

最初に2票入ったもので

老婆(ワシの人生、しょうもなかったの……。

   特に裕福でも無い家に生まれ、女だからと高校にも通わせてもらえず……。

   数十年家事に勤しんだが、とうとう最後まで夫や子に認めてもらえる腕には至らんかった。

   子も孫もほとんど顔を見せず、夫にも先立たれ、後は老いて死ぬのを待つのみ……)


神「そんなお前の寿命は残り5日だ」

老婆「幻聴まで聞こえてきたわい……。でも、そうかも知れんのう」

ロリ「諦めないでください!」

老婆「のわっ!?」

老婆(老人ホームにあるワシの個室を訪れたのは小さな女の子じゃった。

   異人さんじゃろうか? 金髪に青い瞳、綺麗な娘さんじゃ)

ロリ「寿命が後5日なら、5日以内に逆転すればいいんですよ」

老婆「ほほ、夢みたいな話じゃのう。それが本当にできたらよかった」

ロリ「これは夢じゃないです。ええと、私は……そう! 魔法少女なんです。

   正確には武闘少女と言った方が正しいですし、この間まで少女ですらなかったんですけど。

   それはともかく、お婆さんに魔法をかけます!」

老婆「まさか、若返りの魔法かい……!?」

ロリ「いえ、それは直接はできないんですけど……かくかくしかじか」


老婆「つまり、若さが取り柄の若者と親しくなれば若返ることもできる、ってことかい?」

ロリ「そうです! とりあえず今日は休日なので私がお手伝いします。明日からは大学があるので来れませんけど……」

老婆「よっこらせっ! ……若者ってロリちゃんじゃダメなのかい?」

ロリ「どうでしょう……? たぶん私が女神化してないので無理ですね」

老婆「どれ、若い者を探しに行くとするか」

ロリ「足元気を付けて下さいねー」


1.筋肉質な介護士の男性
2.綺麗な栄養士の女性
3.優しげな医者の男性

安価下2

栄養士「老婆さん? どうしました? ごはんはまだですよ」

老婆「ちょっとワシと話でもせんか」

栄養士「いいですよ」

ロリ「ね? 断られなかったでしょう?」

栄養士「?」


老婆(栄養士さんから食事についていつものように説教を受けた。言われんでもあなたに出されたものしか食べてません)

ロリ「うーん、これだと栄養学LV.1かな……。……栄養士さん、あなたのプライベートな話をしてあげたらどうですか?

   もしかしたら若いころを思い出して老婆さんも元気が出るかも」

栄養士「ところで君はどなた? 老婆さんのお孫さん?」

ロリ「老婆さんも栄養士さんの個人的な話、聞きたいですよね? ね?」

老婆「? そ、そうじゃの。ワシも聞きたい」

栄養士「分かりました。せっかくだから経験豊富な老婆さんに聞いてみます。

     二人の男性から同時に告白されたんですけど、どうしたらいいんでしょう?」

老婆「知らんわ」

栄養士「先に告白してくれた彼は収入も安定してるんですけど、二人目が幼馴染なんですよ」

老婆「知らんと言ってるじゃろう」

栄養士「老婆さんが聞きたいとおっしゃったのでは……?」

ロリ「老婆さん、ここは抑えて。後でいいことあるはずですから」

老婆(下らない話を小一時間適当に相槌を打って聞き流した。寿命が縮んだらどうしてくれる)

綺麗さがLV.1に上がった


ロリ「あっ、老婆さん、鏡見てください」

老婆「……少しだけ肌のつやが戻っておる?」

ロリ「気のせいじゃありません。きっと綺麗さが上がったんです。……私も綺麗さ欲しかった……」

老婆「これで寿命が延びたのかい?」

ロリ「そうと決まったわけではありませんけど、老いを打ち消すような特徴を手に入れて行けば、きっと若者にも戻れますよ!」

老婆「見た目だけ若返ってもすぐに死ぬかも知れんぞ」

ロリ「あう……。否定できませんけど……。でも諦めるよりも行動すべきだと思いますよ」


ロリ「外に出るのも手かもしれません」

老婆「出してもらえんよ」

ロリ「ほら、能力能力。私は万能じゃないですけど能力は割と何でもありですから」

老婆「ふむ……」


1.筋肉質な介護士の男性と話す
2.優しげな医者の男性と話す
3.外に出る

安価下2

介護士「体調はどうですか?」

老婆「いつもと変わらんよ」

介護士「そちらはお孫さんですか?」

老婆「なんで孫が外人なんじゃ。のう、ちとワシにあんたの健康の秘訣を教えてくれんか?」

介護士「いいでしょう。俺はいつも帰りにトレーニングジムに寄って――」

老婆(ワシには到底真似できないような健康法を聞かせてくれた)


筋力がLV.1に上がった


老婆「少し体が軽くなった気がするぞ」

ロリ「順調に若返ってますね。……私みたいに変な事にはならなさそう」

老婆「さっきから気になってたのじゃが、ワシ、最終的にどうなるんじゃ」

ロリ「普通に若返ることもできますけど……。いろいろ失敗するとガチムチボディビルダーぐらいまで変わっちゃいますねたぶん」

老婆「」


ロリ「というわけで外に連れ出しました」

老婆「若返るだけなら綺麗さと筋力だけで十分じゃろ……」

ロリ「視力や活力も必要です。それと、老婆さんは若いころ充実してましたか?」

老婆「……」

ロリ「せっかくですからただ若返るだけじゃなく、楽しい若者生活を送れるようにしましょう!」

老婆「できるのかい……?」

ロリ「私に任せてください。きっとあの 安価下2 に話しかければ上手くいきます!」

今日はここまで。

ギャル「マジで? そうなん!? キャハハ!」デンワ

老婆(派手でやかましいガキじゃの……)

老婆「のう、そこの娘さん」

ギャル「うげ!? 何このババア!?」

老婆「こら、なんじゃその口のきき方は。謝らんかい」

ギャル「お婆さん激おこ? めんごめんご」

老婆「この小童が……」

ロリ「これが素なんですよ……。謝っただけでも能力が効いてる証拠です」

ギャル「なんか用なん? アタシいそがしーんだけど」

ロリ「こちらのお婆さんが、若者の文化を体験してみたいと」

老婆「そういうことじゃ」

ギャル「オッケー☆ 若者に理解のあるお年寄りっていいよね!」

ギャル「イマドキなスポットと言えばあそこっしょ。 安価下2 に行こうよ!」

ギャル「カラオケに行こうよ!」

老婆「からおけか……娘がたまに行っておったの」

ギャル「お年寄りにも分かりやすい若者文化と言えばカラオケだしー」

ロリ「行きましょう! 私カラオケ大好きなんです!」


老婆「ここがからおけぼっくす……」

ギャル「んじゃ早速アタシから歌っちゃいまーす!」ピ、ピ、ピ


ギャル「つーけま、つーけま、つけまつける♪」

老婆「なんじゃこの雑音……歌詞は覚えやすいが」


老婆「私の~ラバさ~ん♪ 酋長の~娘~」

ギャル「ヒュー、ヒュー!」

ロリ(何この光景……)


ロリ「Now I face out♪ I hold out♪ I reach out to the truth of my life seeking to seize on the whole moment, yeah!」

ギャル「発音がプロいんですケド……!」チラッ

老婆「……そりゃワシの孫ではないからの」


ギャル「ロリちゃんまだ小っちゃいのにマジ上手かったね!」

ロリ「こう見えて年上ですからねー……」

ギャル「お婆さんは楽しめた?」

老婆「正直歌は不得手じゃから、あまり……」

ギャル「ダイジョーブ、カラオケは歌が上手いかどうかじゃなく楽しんだ者勝ちだし!」

老婆(上手く歌えんと楽しめないと思うのはワシだけじゃろうか)


老婆「はぁ……疲れたわい」

1.全体的に、最近の若者にはついて行けん
2.元気でやかましくて苦手な類の人間じゃった
3.歌なんて数十年ぶりに歌ったから、一人だけ下手で恥ずかしかった

安価下

老婆「全体的に、最近の若者にはついて行けん……」


流行がLV.1に上がった


老婆「……と思っておったが、町の中で名前が分かる物が増えたような……?

   あれはたしか、スマホじゃな。あの娘さんはレギンスを履いておるの」

ロリ「近年の新ワードが少しだけ身についたみたいですね。……上げていくとファッションリーダーになるかも」

老婆「おおっ、あちらに立っているのはテレビで有名な 安価下2 さんじゃないか」

老婆「テレビで有名な芸人さんじゃないか! でもお邪魔するのは忍びない……」

ロリ「気にする必要ないです。たぶん大統領とかの偉い人でももし会えたら誘いに乗ってくれますって」

老婆「そうか……。芸人さん、ちょいとワシに面白い話をしとくれ」

芸人「おー、ちょうどおもろい話がしたかったとこや! とっておきのギャグ見せたるで!」


老婆(ハイテンションな話芸に楽しませてもらった)

芸人「ワイも話しすぎてもうた……。テレビ用のネタがもうあらへん、どないしよ……」

老婆「次までに用意してくれば良いぞ」

芸人「へっ、助かります! ほんじゃまた!」


話術がLV.1に上がった


老婆「話術ってどうなんじゃ?」

ロリ「ユーモアセンスから交渉力まで……変な影響も無さそうですし持ってて損はないと思います」

ロリ(組み合わせ次第でとんでもないことになりかねませんけどね、外国語+サブカル+財力みたいに)


老婆「さて、次はどいつに声をかけようか」

ロリ「老婆さん、だんだん能力が板についてきましたね」

老婆「決めた。あの 安価下2 にしよう」

老婆「若さを得るために美幼女と親しくなろう」

ロリ「だから私幼女じゃないですってば」

老婆「何を言っておる。あんたは美しくないじゃないか」

ロリ「」


老婆(町を歩き回ること一時間……)

老婆「ふぅ……脚は元気なんじゃが腰が……」

ロリ「筋力だけじゃダメみたいですねー。武道のおかげで総合体力あるし無駄な筋肉のついてない私超ラッキー」

老婆「スポーツマンとでも会えば良いのかの……。おっ、見つけたぞ」

幼女「?」

ロリ「こっ、これは可愛い、萌え死ぬ、ふへへ……おねロリktkr」

老婆「ロリロリの間違いじゃし、残念ながら関係ができるのはワシとじゃ。

   幼女ちゃん。お菓子あげるからワシの話し相手になってくれんか?」

ロリ「こんなに犯罪臭のするお婆さん初めて見た」

幼女「いいよ」

老婆「幼女ちゃんは何歳じゃ?」


1.5さい(幼稚園児)
2.8才(小学二年生)
3.11歳(小学五年生)

安価下

幼女「5さい!」

老婆「5歳か、若いのー」

ロリ「ちょっと小さすぎません?」

老婆「ここまで幼ければ若さ以外の取り柄なんてそうそうないじゃろ」

ロリ(このお婆さんゲスい)


幼女「いっしょに砂場あそびしよっ!」

老婆「童心に帰って砂をいじるのも悪くないの」

ロリ「……こんなことしてて、いよいよ小学生扱いされそうでこわい」


幼女「おかあさんがまってるからかえる! ばいばい!」

老婆「ばいばーい。気を付けるんだよ」


幼さがLV.1に上がった


ロリ「ほれ見たことか! ほれ見たことか!」

老婆「黙らっしゃい! この年のババアにとって幼くなることと若くなることは同じなんじゃ!」

ロリ「頭だけ幼くなっても知りませんよ……」

老婆「うっ……! ……頭も良くすれば問題ないわい!」


老婆「日も暮れてきたし帰りたいのじゃが」

ロリ「期限は5日間なんですから、がんばって!

   あそこにいる 安価下2 だけ、最後に知り合いましょう!」

ロリ「あそこにいる大学教授で最後にしましょう。頭を良くしたいんでしょう?」

老婆「なんで大学教授って分かるんじゃ?」

ロリ「私の大学の先生ですから」

老婆「本当に大学生じゃったのか」


ロリ「教授、こんばんは」

教授「おや、ロリさんこんばんは。そちらのご老人は?」

ロリ「教授の講義を受けたいらしいんです」

教授「ほう、学ぶのに年は関係ありません。素晴らしい人です」

老婆「生涯勉強じゃ(大嘘)」

教授「本当は学外で話すことはないんですが、少しだけお話しましょう」

老婆「ところで先生は何の先生なんです?」


1.文学
2.外国語
3.数学
4.生物学
5.物理学
6.化学
7.地球学
8.水産学
9.農学
10.音楽史
11.芸術史
12.世界史
13.情報工学
14.教育学
15.経済学
16.法学
17.医学
18.薬学

教授「医学を研究しております」

老婆「ロリちゃん医学部だったのかい?」

ロリ「そういうことになってたみたいです(英数・天文学レベルの物理学得意ならそりゃ受かるよね……)」

教授「彼女は優等生ですよ。人体の秘孔すら知り尽くしています」

ロリ「えへへ、それほどでも……。不器用で手術が苦手なので」

老婆「先生。ワシに健康法を教えてください。夢の中に出てきた神様に余命が5日しかないと言われたんです……」

教授「……本当に5日なら私がどうこうできる段階ではありませんが、いくつかお話しましょう」


老婆「どうもありがとうございました」

教授「長生きしてください」


健康がLV.1に上がった


老婆「今朝と体調が大違いじゃ! 一日中歩き回ったというのに……」

ロリ「……もう大丈夫そうですね」

老婆「あんたはワシの救世主じゃな……」

ロリ「4日後にまた来ます。その時にもっと元気な姿を見せてくださいね」

1日目終了

年齢:85歳の老婆 → 70歳の若作り婆さん

綺麗さLV.1
幼さLV.1
健康LV.1
筋力LV.1
流行LV.1
話術LV.1


老婆「……若返っておる。年寄りであることは変わらんとは言え、これは素晴らしい。

   しかし、これだけ健康なら老人ホームにいる必要も無さそうじゃが……」

老婆(身に覚えのない記憶を思い出した。まだ若いのに厄介払いで家族に老人ホームに閉じ込められたことになってるようじゃ……。

   世界が変わっても家族は冷たいままか……)

老婆「枕元に女性誌や週刊誌がある……そういえばこれが趣味じゃった気もするのう」


朝の会話相手選択

1.筋肉質な介護士の男性
2.綺麗な栄養士の女性
3.隣室の信心深いおじいさん
4.隣室の家族がよく訪ねてくるおばあさん
5.自由安価(老人ホーム内にいそうな人のみ)

安価下2

今日はここまで。

ロリさんは外国語LV.3になると同時に両親共に外国人になったので金髪碧眼でもおかしくないはず。

老婆育成ゲーム再開



家族「おばあちゃん、また来るね」

幸せ婆「家族よ、元気にするんじゃぞ~」

老婆「これ、隣室の婆さん」

幸せ婆「あら、こんにちは~。今日もお若いですね~」

老婆(ワシと違うて幸せそうで見ていてイライラするわい)

老婆「たまには世間話でもせんか?」

幸せ婆「すいません……。私は家族の事以外に話題が無いんじゃよ……」

老婆「チッ……それで構わんよ」


老婆(自慢話にしか聞こえない世間話を聞いた。……うらやましい限りじゃ)

老婆「婆さんが家族で一番大切なのは誰じゃ?」

幸せ婆「一番なんて決められません」

幸せ婆「でも、一番良く来てくれるのは 安価下2 ですね~」

※ただし家族に限る(夫、妹、孫など)

幸せ婆「息子の嫁ですね~」

老婆「嫁姑戦争は無かったんか」

幸せ婆「それはもういい子で~。私が元気な頃はお互いに作りすぎたおかずを交換したり~」

老婆(けっ)


義母がLV.1に上がった


老婆「義母が上がる……どういう意味じゃ?」

女「お義母さん!」

老婆「ひゃあ! おどかすな……誰じゃあんたは! ワシゃ知らんぞ!? ワシ娘しかおらんし!」

女「もう、お義母さんったら忘れちゃったんですかー。私は……えっと、誰でしたっけ」

老婆(ワシの事を母と呼ぶ知らん女が現れた。これが義母LV……)


女「お義母さん、体調も良さそうですしどこかお出かけしませんか?」

老婆「あんた記憶喪失のまま進めるんじゃな……」

女「どこか行きたいところはありますかー?」

老婆「そうじゃの……」


1.そうだ、山へ行こう
2.そうだ、海へ行こう
3.そうだ、 自由安価 へ行こう

安価下2

老婆「家に帰りたいのう」

女「でも、お義母さんはここで暮らす契約になっています……」

老婆(なんでこの女が知ってるんじゃろう)

老婆「正直、ワシも帰りたくない。でもここよりはマシな気がしたんじゃ」

老婆(……今なら家族も従うんじゃないか?)


老婆「ワシじゃ、帰ったぞ」

娘「お母さん!? どうして帰ってきたんですか!?」

孫「おばあちゃんだー」

娘「孫、奥にいなさい」

老婆「娘よ、 安価下2(台詞) 」

今晩はここまで

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