女「DVされてるけど愛さえあれば関係ないよね!」(61)


女「男くん…好きだよ…///」

男「……」

女「男くんは私のこと…好き?」

男「…チッ」

女「男くn

男「うぜぇんだよおおおおお!!さっきからよぉ!!!」ブンッ


バキィッ!!


女「ウブッ!!」


女「…ぅ…あ…」ボタボタ

男「あー…血ぃついちまったじゃねぇかよー…床も汚れたしー…クソッ」

女「あ…ごめんね…私が鼻血出しちゃったから…ごめんね…ごめんね男くん…」

男「舐めろ。舐めて床を綺麗にしろ。お前が出した血だろ?」

女「お、男くん…私のこと嫌いになった…?」ウルウル

男「なってないなってない。だから早く舐めろ」

女「…!う、うん!」ペロペロ



男「よーしよーし。いい子だなー」ナデナデ

女「男くん…!///」パッ

男「オラァ!!」


ドゴッ!!


女「ヒュッ…ッ…カハッ!…ングッ…ゲホッゲホッ!!ぅぁ…」

男「誰がやめていいって言った?」

女「ぅぅ…」

男「まあ、今ので吐かなかったのは褒めてやるよ。学習したな、女」ナデナデ

女「え、えへへ…」フニャ



×月◎日

今日も、男くんに殴られた。男くんは照れ屋だから、こうしないと愛を伝えられないの。子供みたいで可愛いなぁ。ちょっと痛いけど、男くんの愛だと思ったら全然平気なの!
それに、今日は二回も褒められちゃった!うれしい。


男くん、遅いなぁ。




女「…すぅ…すぅ…」スヤスヤ


ガシャンッ
…! …!!
ガシャーンッッ!!


女「うあ!?」ビクッ

女「な、なに!?」キョロキョロ

……ぁ…!!……!!

女「…男くんの声…帰ってきたのかな?」


女「男くん?」

ガチャッ

男「ああああああああ!!!!」ブンッ

ガシャーン!!

女「!」

女「男くん!!危ないよ!!やめて!」ガシッ

男「……」フーッフーッ

女「(お酒の匂い…)」

女「やめよう?ね?男くんが怪我しちゃったら私…」

男「……」スッ

女「男くん…」ホッ



ドンッ


女「え」


ザ ク ッ


女「……ぁ」ガタガタ

女「ああ゛あ゛あ!!」

女「(肩にガラスが…!)」ガクガク

女「お、男く…たすけて…肩が…」

男「…ハァハァ…」ゴクッ

女「男く…?」


ビリッ


女「やっ…!?」

男「ハァハァ」


女「待って男くん!痛いの!!肩に刺さってるの…やめよう?ね?」

男「…」イラッ

グリッ

女「あ゛ぁあ゛あ゛!!やめ゛て!!いだい!回さない゛で!!!」ジタバタ

男「…」スッ

女「はぁっ、はぁっ、」

女「(はなしてくれた…)」ホッ


グィッ

女「え?」

女「まっておとこくん、やめて、ぬらさないといたいよ、まって、するから、やめていれないでおとこく


ズグ ン


女「―――!」

女「ア…ギッ…」ガクガク



女「……」ガクン


×月△日

目が覚めたら、男くんはいなかった。
でも、ガラスが刺さってた肩は手当てがされてた。きっと男くんだ。やさしいなぁ。
一応、病院には行った。男くんがせっかく巻いてくれた包帯を取るのは嫌だったけど、もし何かあって腕が動かなくなったら…男くんに捨てられちゃう。それだけは絶対にいやだ。
結果的に、後遺症もないらしい。よかった。
ただ、跡は一生消えないだろうって。嬉しい。

そういえば男くん、お酒と一緒に甘い匂いがした。


休憩。


男「……」

女「あ、男くん!お帰りなさい!」

男「ああ」

女「昨日、包帯巻いてくれたの男くんだよね?ありがとう、男くん!」ニコニコ

男「…ああ」

女「そういえば昨日、お酒の匂いがしてたけど…誰とどこで飲んでたの?それに、今日も遅かったね。どこに行ってたの?」

男「…なに?お前。俺のこと疑ってんの?なあ、おい」グイッ

女「痛っ…ごめんなさい…ごめんなさい、男くん…私、男くんが離れていっちゃうんじゃないかって不安で…ごめんなさい…」

男「ふーん」パッ

女「(嫌われちゃった?どうしようどうしようどうしようどうしよう)」ビクビク
男「…まあ、お前がちゃあんといい子にしてたら好きでいてやるよ」

女「!」

女「ほんと!?うん、うん!!私、いい子にするよ!!男くんの為なら何でもするよ!!」ニコニコ


男「金」

女「え?」

男「金だよ金。金出せつってんだよ。何でもするんだろ?」

女「で、でも…(まだ今月の携帯代払ってないから…どうしよう…)」

男「はぁ…なら別れる?何でもしてくれるって言ったくせに。俺、嘘つきって嫌いなんだよねー」

女「や、やだ!渡すから!渡すから別れないでぇ…!!」

男「分かった分かった。お前は嘘つきじゃないもんな?」ニコッ

女「(あ、久しぶりに笑ってくれた…)うん!いくら渡せばいい?」


男「めんどくさいからサイフごと持って行くわ。いいよな?」

女「う、うん!はい、これ!」スッ

男「おー。どれどれ…」パカッ

男「何だ…これだけかよ…」ボソッ

女「ご、ごめんなさい」

男「いや、いいんだ!ありがとうな、女」

チュッ

女「はうっ///」カァッ

男「じゃあな」


女「え?またどこかに行っちゃうの…?たまには一緒に…」

男「…」ギロッ

女「う、ううん!何でもない!」

女「行ってらっしゃい」ニコッ



バタン 。




女「ご飯…また余っちゃったなぁ…」


×月▽日

男くんが、久々に笑ってくれた!それに…キスも…思い出しただけでニヤニヤしちゃう!
けど…贅沢を言うなら、ご飯も一緒に食べたかったなぁ…。今日は男くんの好きなもの、いっぱい作ったんだよ。だって今日は、記念日だったから。
けど、贅沢ばっかり言ってたらダメだよね!
男くんが笑ってくれて、キスしてくれて…それだけで充分に幸せな記念日になったよね!

もっとお金を渡せば、男くんもいっぱい笑ってくれるかなぁ?


腹減ったから休憩。



男「金」

女「は、はい!」

男「1、2、3、4…」

男「チッ。しけてんなー」

女「ご、ごめんね。もっとバイト増やすから…」

男「…いいバイト、持ってきてやろうか?」ニヤッ

女「えっ、ほんと?」

男「ああ」

女「ありがとう!男くんは頼りになるなぁ//」


男「じゃあ行くわ」

女「うん!行ってらっしゃい!」


×月▲日

あれから男くんは、毎日のようにお金を要求してくる。最初は撫でてくれたりしたけど、最近は渡すお金の量が減ったからかな?また笑ってくれなくなった…。でもね!男くんがいい仕事を紹介してくれるって!これで男くんも、また笑ってくれるかな?私、どんな辛い仕事でもやるよっ。

あと、携帯は解約した。もう誰とも繋がりは持てないけど、私は男くんさえ居ればいい。

男くん、最近ちょっと機嫌がいい。


女「え…?バイトって…?」

dqn「えー!こんなに可愛い子、ほんとにヤっちゃっていいんすかー?」

女「!」

男「もちろん」

dqn「…」ゴクッ

男「あ、金は払えよー?」

女「ま、待って男くん!その、バイトって…」

男「ああ。お前が抱かれるだけで大金が手に入る、超いいバイトだろ?」

この男、阿部さんに成敗してほしい

阿部さん「ウホッ」

阿部さん「はあっ!」

男「ぎゃあっ!」

阿部さん「ふん!」

男「ぐあぁー!」


dqn「じゃ、じゃあさっそく…」スッ

女「いやッ!」パシッ

dqn「痛っ…て~。ちょ、男さーん!話が違うじゃないっすか!」

男「…チッ。女、ちょっと来い」グイッ

女「あうっ」




男「お前さぁ…俺の顔に泥ぬりたいわけ?」

女「…うぅ…ひっく…ぐす…」ポロポロ

女「(男くんのためなら何でもしたい…けど、男くん以外には…されたくないよぅ…)」

男「ハァ…別れようかな」ボソッ


女「!」

男「…しょうがねぇなぁ。お前がそこまで俺に恥をかかせたいなら、もうdqnには帰ってもらうか」

男「あーあ。俺の評判もガタ落ち。どっかの嘘つきのせいでな」

女「…る…」

男「あ?」

女「やる…だから、嫌いにならないで…!」ポロポロ

男「…そうか」ニヤッ

男「ならもう泣き止め、な?女が嘘つきじゃなくて、俺は嬉しいよ」ナデナデ

女「……」ニコッ


男「おう、待たせたな」

女「…」

dqn「…」

男「…おい」ボソッ

女「…さっきは、すみませんでした…緊張、しちゃって…」

男「だとよ。悪かったな。まあ、たっぷり楽しんでくれよ」

dqn「よっしゃあ!!」

dqn「ではでは…」ジリッ

女「…」


―――
――


dqn「はぁ、はぁ…うっ!」ドピュッ

女「…フーッ…フーッ…」


――
―――


dqn「じゃあ、またよろしくお願いしますわ」スッ

男「まいどー」

女「…」


男「いやぁ。儲けた儲けた!見ろよ女!」ピラピラ

女「…」

男「あ、バイト紹介料としてこれだけ持って行くから」

女「…」コクッ

男「じゃあ俺、用事あるから。明日も頑張れよ」

女「…」







女「ふぅっ…うっ…ひっく…うぅ…」ポロポロ


×月∑日

男くんのためなら何でもできる。何でもできるよ。男くんは喜んでくれてた。男くんが私をひつようとしてくれてる。私は男くんにとってひつようなんだ。好きじゃなくてもいいの。しってるよ。私は男くんがすき。そんな私がいることで男くんが喜んでくれるなら


男くんだけにだかれたかった

すみません、また書きます


男「今日のお相手だ」

中年「へへっ…」

女「…よろしくお願いします」

男「失礼のないようにな。じゃあ中年さん、どうぞごゆっくり~」





中年「フシューッ、フシューッ」カクカク

女「……」


『お前もうちょっと喘げよ。客が萎えちまうだろ』


女「…ん…あっ…」

中年「!ふひひ…フヒーッフヒーッ…女ちゃん可愛いねぇ…」カクカクカクカク

女「…んっ…あんっ…」

女「(男くん男くん男くん男くん男くん男くん)」


×月⊂日

最初は男くんの知り合いばっかりだったけど、最近は知らないおじさんばっかり連れてくる。
『おっさんの方が金もってるからな』、だって。
男くんは賢いなぁ。
もう何回か分からないくらい男くんじゃない人に抱かれてきたけど、不快感は消えないや。なにより辛いのが、フリでも男くん以外の人に喘がされてるってこと。でも、私がうまく演技できたらおじさん達は「お小遣い」をくれる。
それを男くんに渡したら、『えらいな、女は。よくできました』ってキスをしてくれるの。

私、しあわせ


カチャッ

女「」ピクッ

男「帰ったぞー」

女「お、おかえりなさい…あれ?」

男「あ?」

女「今日は…その、連れてきてない、の?」キョロキョロ

男「何?連れてきてほしかったわけ?女ちゃんったら淫乱~」

女「ち、ちがう!本当は男くん以外にはされたくないよ…!でも、男くんにお金…渡せない…ごめんなさい…」

男「金は別に強制してないだろ?お前の《好意》で渡してくれてるんだよなぁ?」

女「もちろんだよ!男くんが喜んでくれるなら…男くんに喜んでもらいたいから…」

男「あー、もういいもういい。俺、寝るから」

女「う、うん!おやすみなさい」ニコッ


男「…」スヤスヤ

女「…ふふっ。寝顔、可愛いなぁ…」スッ

女「男くん…」ナデナデ

男「…ん…?」ピクッ

女「ご、ごめんなさ…!」

男「 」 ボソッ

女「え…?」

男「…」スヤスヤ


女「…」

女「男くん」



女「 。」



女「…うっ…ぁ…ひっく…」ポロポロ

女「 。」ポロポロ


☆月×日

男くんは、「客」を連れてこなくなった。
お金は受け取ってくれるけど、前みたいに少なくても機嫌は悪くならなかった。そして、私がお金を渡しても笑ってくれなくもなった。変わりに、暴力は毎日のように続いてる。私の顔はもうぐちゃぐちゃかもしれないね。けど、それでも、男くんは帰ってきてくれるんだ。優しい。優しいね。男くん。(ここは黒く塗りつぶされて読めない)

前に嗅いだ甘い匂いがすることが増えた。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom