玲音「マスコミには売らないでください…」

春香「あれ？えっと、私のことわかりますか？」

玲音「君は…もしかして春香？」

春香「あぁ、よかったー。変装しているとなかなか気づいて貰えなくって」あはは

玲音「まぁ、なんてったってオーバーランクだからね」

春香「あの、もし良かったら少しお茶していきませんか」

玲音「別に構わないよ。そこでいいかな？」

いらっしゃいませー

玲音「少しいいかな」

春香「は、はい」（あ、カラコンだったんだ…）

玲音「よし、もう平気」

春香「私Ａランチで、玲音さんは何食べますか？」

玲音「じゃあ、本日のランチで」

かしこまりましたー

玲音「さて…君には話しておかなくてはいけない」

春香「はい」

玲音「アタシがオーバーランクに上り詰めようと思ったきっかけをね」

玲音「アタシがトップに上った理由は、負けたくなかったから」

春香「誰だって、負けたくはないですよ」

玲音「そうだね。正しく言うなら負けた後のバッシングを受けたくなかったからかな」

春香「玲音さん…」

玲音「もう一つ理由があるとするなら、アタシに負けて泣いている人も見たくなかったんだ」

玲音「人を笑顔にするのがアイドルなのに、泣かせているなんてって」

春香「じゃあ、勝ち負けにこだわらない理由って…」

玲音「こだわらなければ、責任も背負わなくてすむからさ」

春香「それって凄く…」

玲音「凄く…？」

春香「ヘタレですね」

玲音「ヘタレじゃ…なくはないかもね」

玲音「人前で話すのだって、カラコンがなければままならないんだから」

春香「そっか…あの、どうして片目だけカラコンなんですか？」

玲音「デビューイベントで片方付け忘れたらオッドアイだとか騒がれて直すに直せなかったのさ…」

春香「なるほど」

玲音「もし、両目に戻してでたとして周りはアタシのことをオッドアイだと思っているんだからさ…」

春香「ヘタレな玲音さん。縮めてヘタ玲音」

玲音「ヘタ玲音…もう好きに言ってよ…」うなだれ

玲音「はぁ…ヘタレかぁ」

春香（言い過ぎたかな…）

玲音「みんなが楽しいならいいじゃん…アタシでも全盛期のオーガには勝てるかどうかわからないし」

玲音「勝たなくても良いんだ…ただ、一度頂点に立つと降りる方が大変なんだよ…」

春香「玲音さん、ここ喫茶店なんでバレちゃいますって！」

「あれ、玲音じゃない？」

春香（ほらー！）

玲音「ん？見つかったかな」

今回はここまで
一応春香以外とも絡む予定です

玲音は基本みんな苗字呼びだよ

>>8 不覚でした…

玲音「とりあえず、ここにあるランチを食べてからにしよう」

春香「でも、気づかれてますよ？」

玲音「逆にとらえるのさ。アタシ達が何事もなくランチしていれば何も騒がれることはない」

春香「まぁ、食事中に話しかけてくる人ってなかなかいないですよね」

玲音「そのとおり。だから何もないかのようにランチを済ませて…」

春香「その、ヘタレとか聞かれてますよね？」

玲音「…少し失礼するよ」スッ

ポパピプペ

玲音「もしもし、アタシだ。いろいろヤバそうなので何かあったらアタシと天海春香の火消しを宜しく頼むよ」

『な？！なぜ私が765プロのアイドルまで面倒を見なくてはっ』

ブツッツーツーツー

玲音「さて、食べ終わったことだし」

春香（料理がなくなってる）

玲音「逃げよう。できるだけ周りにバレないように速やかに」

春香（いつ食べたのかな…っとぉ？！」

どんがらがっしゃーん

玲音「」

春香（あ、ヤバいわこれ）

春香（キャスケットは…取れてる）

「ねぇ、天海春香ちゃんじゃない？」

「え、本当だ。リボンだし」

春香「ど、どうしよ…」

玲音「こうなったら…強行手段だ」

春香「れ、玲音さん？お姫様だっこで走るの上手いですね」

玲音「オーバーランクの嗜みだよっ」

春香（アイドルのランク…だよね？）

路地裏

春香（なんか凄い携帯が鳴ってる…）

玲音「ここまで来ればさすがに平気…だよね？」

春香「ツイッターで凄い拡散されてる…」

玲音「嘘でしょ…？」ビクッ

春香「私を抱えて走っている写真です。舞台か何かのプロモーションだと思われたみたいで」

玲音「なんだ…」ホッ

春香（ホッとする玲音さん可愛い）

玲音「これはこの後の生放送で何か言われそうだね…って、あれ？」

春香「玲音さん？」

玲音「落とした…コンタクト」

春香「どうするんですか？この後生放送だって言ってましたよね！」

玲音「どどどどうしよう…今すぐ帰りたい」

春香「代わりとか、無いんですか？！」

玲音「さっきので最後だ…本当は、仕事用なんだ」

春香「…じゃあ、何でランチで使ったんですか？」

玲音「天海と…話すのに緊張して」

春香「あぁ…私と玲音さんの仲じゃないですか！」

玲音「君のプロデューサーとはよく話すけど…」

春香「もうこのままじゃヘタ玲音ですよ？」

玲音「ごめんなさい…」

玲音「せめて、何かスイッチの代わりを…」

春香「うーん…そうだ！これとかどうですか？」

玲音「メガネ？」

装着

春香「…どうですか？」

玲音「うん。悪くない少なくとも生放送も何とかなりそうだよ！ありがとう」

春香「いえいえ！原因は私みたいな物なので！」

玲音「…もう時間だ。天海、またいつか会おう」

春香「はいっ！」

春香（あれ、今の玲音さんオッドアイじゃ無いような…）

その後春香と玲音に映画の話が舞い込むのだが、それはまた別の話である

春香編一度おしまいです

次の人の安価を取らせてください
765プロのアイドル限定です

>>17

小鳥さんはOK？

無理な場合は誕生日なので響

雪歩

>>16小鳥さんも有りにします

それでは雪歩編です

雪歩「…あれ、停電かな？」

「ひぃっ！」

雪歩「女の人、ですかぁ？」

「…もしかして、私以外にいますか？」

雪歩「はい。急に暗くなったので驚きましたよね」

「そうですね。テレビ局の方ですか？」

雪歩「いえ、お仕事でたまたま来ていただけですぅ」

「そうなんですか…」

シーン…

雪歩「明かり、なかなか戻りませんね」

「その…手を繋いでもいいですか？」

雪歩「私も今そう思っていたところですぅ」

「「あははは…」」

雪歩（…付かない）

「い、いつになったら付くんですかね…」

雪歩「本当ですぅ」

カタッ

「「ひいぃっ！」」

…パチッ

雪歩「よかった…つきましたぁ」

玲音「本当によかったです…」

雪歩「あ」

玲音「あ」

玲音「き、奇遇だね萩原」

雪歩「お、お久しぶりですぅ」

玲音「いやー本当に明かりが付いてよかった！」

雪歩「あの、玲音さん」

玲音「な、なにかな…？」

雪歩「玲音さんにも怖い物ってあるんですね」

玲音「ま、まぁ人間だからね一つや二つあるよ」

玲音「萩原にもあると思うけど」

雪歩「そうですね…ありますね」

プツン

玲音「ひいっ！」

雪歩「うぅ…また停電ですぅ」

玲音「この局の電源はどうなっているんだい？」

雪歩「まったくですぅ…」

玲音「そうだ、捜し物をしていたんだった」

雪歩「真っ暗なので探せないと思いますぅ…」

玲音「これがないと、オーバーランクではいられな…」パリッ

雪歩「電気、つきましたね」

玲音「…割れた」

雪歩「メガネ…ですか？」

寝　落　ち

とりあえず今回はここまでです

玲音「…よかった。あのメガネじゃない」

雪歩「あれ、玲音さん…？」

玲音「あぁ、でもこのメガネはスタジオの備品か何かのはず…隠しておこう」

雪歩「あのー」

玲音「こういうのはそっと捨てるのがいい。なに、メガネくらい誰も気づかないさ」

雪歩「あの、玲音さん」

玲音「なにかな？」

雪歩「壊したメガネ…黙って捨てたりしませんよね？」

玲音「うっ…」

雪歩「しませんよね？」ニコッ

玲音「…無言の圧力」ボソッ

雪歩「？」

玲音「いや、もちろん謝りにいくよ」

雪歩「私も付いていきますぅ」

玲音（萩原雪歩怖い）

玲音「あの」

スタッフ「なんだ？今急が…玲音さん？！何かありましたか？」

玲音「いや、その…停電の時に踏んでしまったんだ」

雪歩「玲音さん」

玲音「…ごめんなさい」

スタッフ「滅相もないです！それと出番までもう少しかかるのですが」

玲音「この後の仕事は無いから問題ないよ」

スタッフ「ありがとうございます！引き続き楽屋でお待ちください」

玲音「…ふぅ」

雪歩「お疲れさまですぅ」

玲音「…アタシが謝ったら萩原に何か良いことでもあるの？」

雪歩「何かしてしまったら謝る。そういう積み重ねが大事だろうなって」

玲音「積み重ね…」

雪歩「…あ、なんかすみません！私なんかが玲音さんに語ったりして」

玲音「いや、ありがとう萩原。アタシも何か忘れてたのかもね」

雪歩「…そうだ！メガネ、探してたんですよね？」

玲音「そうだった！楽屋にあるかな…」

雪歩「もしかして、これじゃないですか？」

玲音「それだ！ありがとう萩原！」バッ

雪歩「ひゃっ！さっき停電の前に拾ったんですぅ…」

玲音「よかった…すでに疲れたよ」

雪歩と玲音が抱き合うところを偶然写真に納められまた騒ぎが一つあるのだが、これはまた別の話…

次のアイドル（765のみ）
↓3

スタッフ「それではスタンバイお願いしまーす！」

雪歩「はいっ！…あ、千早ちゃんお疲れ様」

千早「お待たせ萩原さん、停電があったって聞いたのだけど」

雪歩「ちょっとね。でも、大丈夫だったよ？千早ちゃんは平気だった？」

千早「えぇ、録音したスタジオをでた後だったから」

雪歩「千早ちゃんも忙しいよね、ゲームの収録の後に歌番組でしょ？」

千早「そうね、私も仕事の幅が広がったのは実感しているわ」

雪歩「私も頑張らないとなぁ…」

スタッフ「玲音さん入りまーす！」

千早「今日のゲストは玲音さん？」

雪歩「うん。そうだって」

玲音「お願いします」

千早「…いつもと違う衣装、というか私たちと同じよね、あれ」

雪歩「そ、そうだねぇ…」

玲音「如月、今日は司会よろしく」

千早「はい。こちらこそよろしくお願いします」

玲音「萩原もよろしく」

雪歩「はい、よろしくお願いしますぅ」

玲音「それじゃあまた後で」

雪歩「千早ちゃん、どうして衣装に触れなかったの？」

千早「萩原さんも触れてなかったからよ」

雪歩「それよりスタッフがなにもいわないのが不思議だよね」

千早「えぇ、スタッフが恐ろしいスルースキルを持ち合わせているのか、オーバーランクだからなのか…」

ー本番ー

千早（結局リハーサルでも誰もつっこまなかったわ）

雪歩「それでは本日のゲストをお呼びしましょう」
千早「本日のゲストは玲音さんです！」

玲音「アタシが玲音だ！」

千早（衣装が被って三人で司会しているみたいだわ…）

雪歩「…カンペ？えっと、今回司会の二人には玲音さんと一緒に歌っていただきます…？」

千早「今日歌う予定なのは、Do-Daiよね？こんなこと聞くのもあれですが、大丈夫ですか？」

玲音「問題ないよ、オーバーランクだからね」

千早（そんなドヤ顔されてもこっちが困るわ）

ー収録後ー

千早「LoveLoveLoveが見えそうだったわ…」

雪歩「フリも歌も完璧だったねぇ」

千早「あれがオーバーランクなのね」

千早（…そうだ）

千早「私、楽屋に挨拶に言ってくるけど」

雪歩「うん。じゃあ楽屋で先に着替えてるね」

千早「わかったわ」

コンコン

千早「失礼します…」

玲音「ひいっ！」

パタン

千早（…はっ、無言でドアを閉めてしまったわ）

千早（萩原さん並みの悲鳴が聞こえた気がしたけど…）

コンコン

千早「失礼しま…」

玲音「また？！…どちら様ですか」

千早「如月千早です」

玲音「なんだ、如月か。どうぞ」

千早（楽屋なら、誰が来てもおかしくないと思うけど…）

玲音「それで、用はなにかな？」

千早「いえ、楽屋への挨拶をしそびれたので」

玲音「あぁ。わざわざありがとう」

千早（あら、玲音さんの片目が…）

千早「あの、玲音さんその目…」

玲音「え？いや、それは…その…」

千早「少しいいですか？」

千早（眼鏡を取ればわかるかしら）

スッ

玲音「や、ちょっ！やめ…」

千早「やっぱり…」

玲音「あの…その…」

千早「充血しています。目薬ありますか？」

玲音「ふぇ？」

千早「目薬です。玲音さんもアイドルでしょう？」

玲音「鞄に…ある」

千早「ならば、平気ですね。気をつけた方がいいです」

玲音「如月、君は歌手志望だと聞いていたんだけど…」

千早「はい。歌手志望でした。ですが」

千早「今は、アイドルですから」

玲音「…そうか。挨拶、ありがとう」

千早「いえ、こちらこそ無礼なことをいろいろと…」

その後の千早に多くの歌の仕事が舞い込んだのはまた別の話…