*モンハンのモンスター、アイテム、システム等はP2GとP3を元にしています
*基本的にはまどマギ本編のストーリーに沿って展開します
*まどマギの公式設定は守っているつもりですが、差異があれば教えて下さい
*ただし公式で言及されていない部分については独自の解釈が出てきます
*数日前に立てたスレのリベンジです
*投下分、書き溜め分ともに大幅に書き直しました
*批判を聞かずして上達なし、辛口採点カモン
モンスター。
人に災いをもたらす存在。
人の力では抗いきれぬその存在は『竜』という種族に分類され、ただの動物とは一線を画す。
モンスターハンター。
モンスターを狩る存在。
頑強な鎧を身に纏い、超重量の武器を背負い、アイテムを駆使してモンスターを討伐する。
人には抗えぬ力をもつ、ゆえに『竜』。
その『竜』を、人の身でありながら狩るハンター。
「天災」や「神」とまで呼ばれる『竜』を狩るハンターは、もうすでに『人』とは呼べない存在なのかもしれない。
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見滝原の病院。暁美ほむらの病室。
ほむら「・・・また、失敗したのね・・・」
ほむら(もう、何度失敗したのか分からない)
ほむら(まどか1人さえ救えない、自分の無力さが嫌になるわ・・・)
ほむら(まどかと仲良くなれば、まどかは私を助けるために契約する)
ほむら(逆にまどかと距離を取れば、まどかは私の言葉を信用しない)
ほむら(QBは始末しても無限に湧き出てきて、しつこく契約を迫るし)
ほむら(巴マミをまどかと接触する前に、狙撃で始末したこともあったけど・・・)
ほむら(結局QBからまどかに伝えられて不信感を増すだけの結果になった)
ほむら「八方塞がり、万策尽きたってところかしらね・・・」
ほむら(それでも、諦めない。諦める訳にはいかない!)
ほむら「今度こそ、絶対にまどかを救ってみせる」
ほむら「もう二度と、まどかを『モンスターハンター』になんてさせないっ!」バッ
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転校日初日。見滝原中学。
ほむら「暁美ほむらです。よろしく」
さやか「おおう、すげぇ美人・・・」
まどか「・・・?」
先生「それじゃあ、暁美さんはそっちの席に・・・」
ほむら「・・・」スタスタ
先生「・・・そ、それじゃあちょっと早いけど、授業にしますね」
三点リーダ使いなよ
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休み時間。
モブ1「暁美さんって、前はどこの学校だったの?」
モブ2「前は部活とかやってた?運動系?文化系?」
モブ3「すごい綺麗な髪。シャンプーは何使ってるの?」
仁美「不思議な雰囲気の方ですわね」
さやか「ねぇまどか。あの子、知り合い?さっき思いっきりガンとばされてなかった?」
まどか「いや・・・えっと・・・(知り合い・・・じゃない、はずなんだけど何て説明したらいいんだろ・・・)」
ほむら「ごめんなさい。緊張しすぎたみたいで、気分が・・・」
ほむら「保健室に行かせてもらえるかしら?」スタッ
さやか「お?転校生保健室に行くみたいだよ。まどかの出番じゃん」
まどか「そ、そっか・・・そうだね」
モブ1「じゃあ、私が案内してあげるよ」
ほむら「いいえ、おかまいなく。早乙女先生に場所を聞いてあるから大丈夫よ」スクッ スタスタ…
さやか「ありゃ?1人で行っちゃった」
まどか「う、うん・・・せっかく2人で話せると思ったのになぁ」
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ほむら(さて、いつもならここでまどかに忠告しているところなのだけど)スタスタ
ほむら(今までの時間軸では効果があったように思えなかったし)スタスタ
ほむら(ならば優先すべきは巴マミの死を回避すること)スタスタ
ほむら(そうすれば美樹さやかがハンターになる動機の一端がなくなるし、まどかが巴マミの死に責任を感じることもなくなる)スタッ…
ほむら『巴マミ。聞こえるかしら?』
マミ『テレパシー!?・・・あなたは誰かしら?どうして私の名前を?』
ほむら『私は暁美ほむら。今日、この中学に転校してきたの。あなたの名前はQBから聞いたわ』
マミ『そう・・・テレパシーを使えるってことはあなたもモンスターハンターなのよね?』
マミ『私に話しかけてきた、あなたの目的はなんなのかしら?』
ほむら『そのことも含めて、一度あなたと話しておこうと思って』
ほむら『今日の昼休み、屋上で話せないかしら?』
マミ『そうね・・・ええ、いいわ。昼休みに、屋上ね』
ほむら(さて、これでQBを襲っている場面に遭遇するという最悪の初接触ではなくなった)
ほむら(もう誰にも頼らないと決めたけれど、まどかを救うために利用出来るものは利用しなくてはね)フゥ…
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昼休み。屋上。
マミ「あなたが、暁美ほむらさん?」
ほむら「ええ、そうよ。はじめまして、巴マミ」
マミ「はじめまして。それじゃあ、話ってのを聞かせてもらえるかしら?」
ほむら(敵意は無いけど警戒はされているわね・・・まぁ、それも当然か・・・)
ほむら「まず先に言っておきたいのは、私はあなたと争う意思はない」
ほむら「それを証明する手段が今のところ無いのは確かだけど、それは信じてほしい」
マミ「そうね・・・私も直接襲われない限り誰かと争ったりするつもりはないから、ひとまず信用しておくわ」
ほむら「ありがとう、助かるわ(どの口が言うのかしらね・・・結界内で無抵抗の私を拘束したくせに・・・)」
マミ「でも暁美さんは今後、見滝原で活動していくのよね?モンスター討伐はどうするの?」
マミ「モンスターを倒して手に入る『回復薬グレート』がないと、HPは回復出来ないわよ?」
ほむら「そうね。いきなり共闘することは出来ないだろうし、しばらくはソロで狩らせてもらうわ」
ほむら(本当はギルドの書庫から盗んできた『調合書』があるから、材料さえあればモンスターを倒さなくても『回復薬グレート』は手に入るんだけど)
ほむら(わざわざ言って不信感を募らせることもないわね)
マミ「そう・・・。そ、それじゃあ提案なんだけど、パトロールは一緒に回らないかしら?」
ほむら「え?」
マミ「パトロールは一緒に回って、モンスターを見つけたら交互に狩るの」
マミ「狩らない方は結界内に入らないで、外で待機する」
マミ「そうすれば手に入る『回復薬グレート』の数も不公平にならないし、お互いに不審な行動がないか確認出来ると思うのだけど・・・」
マミ「どうかしら?」
ほむら(驚いた・・・まさか巴マミの方から、こんな友好的な案を出してくるなんて・・・)
ほむら(まぁ行動を監視すると言っているし、私が使い魔を狩るかどうか確認したいというのもあるかしら)
マミ「あの・・・暁美さん?」
ほむら「え?ええ、そうね。あなたがそれでいいのなら、私もその意見に賛成よ」
マミ「よかった。それじゃあ、今日の放課後から一緒にパトロールに行きましょうか」
ほむら「ええ、よろしくお願いするわ」
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放課後。校門前。
マミ「お待たせ、暁美さん」
ほむら「いえ、大丈夫よ。それじゃあ、早速行きましょうか」スタスタ
マミ「ええ、そうね。それにしても放課後に誰かと一緒に帰るなんて、すごく久しぶりな気がするなぁ」スタスタ
ほむら(今日はショッピングモールに薔薇園の魔女『クイーンランゴスタ』が出るんだったわね)スタスタ
ほむら(十中八九、まどかと美樹さやかがQBに呼ばれて巻き込まれる)スタスタ
ほむら(私と巴マミが一緒に行動している以上、私たちが行かないと必ず契約させられることになる)スタスタ
ほむら(不審に思われない程度に、ショッピングモールへ向かう必要があるわね)スタスタ
マミ「・・・それでね、暁美さんさえ良かったら、パトロールの後で一緒にお茶でもと思うんだけど、どうかしら?」スタスタ
ほむら「そうね。私も早くあなたと仲良くなりたいし、ご一緒させてもらうわ」スタスタ
ほむら(・・・私が言うのも何だけどこの巴マミ、初対面のハンターに対して警戒を解くのが早すぎるんじゃないかしら?)スタスタ
マミ「よかった。それじゃあ、帰りに私の家に寄りましょうね」スタスタ
ほむら(敵対していなくて事前に挨拶しておけば、こんなに人懐っこい性格だったのね・・・意外だわ)スタスタ
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夕方。ショッピングモールの改装中フロア。
ほむら「ギルドカードが反応している。この奥に間違いなさそうね」
マミ「そうね。それで、順番はどうしようかしら?」
ほむら(まどかと美樹さやかの保護が最優先ね・・・モンスターは正直、どうでもいいわ)
ほむら「私は前に住んでた街で確保したストックがあるから、あなたからどうぞ」
ほむら「けれど、このフロア以外は人気が多い場所だから、一般人が巻き込まれている可能性もある」
ほむら「一度2人で結界内に入って、一般人がいないことを確認した後に私が結界から出る」
ほむら「それでどうかしら?」
マミ「ええ、それでいきましょう。まぁ私としては、そのまま結界内に居てもらっても構わないのだけど」
ほむら「ダメよ。私たちはまだ今日が初対面なのだから、信用しすぎてはダメ」
ほむら「モンスターとの戦闘中に、背中から攻撃されるのを警戒している余裕はないわ」
マミ「そう・・・それもそうね。それじゃあ、早速行きましょうか」
~Now Loading~
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薔薇園の魔女『クイーンランゴスタ』の結界内。
さやか「あれ?非常口は?・・・どこよここ!?」
まどか「変だよここ・・・どんどん道が変わっていく・・・」
さやか「あぁもう!どうなってんのさ!!」
まどか「・・・え!?いや、何かいる・・・!」
使い魔「(oжo)(oжo)(oжo)(oжo)(oжo)(oжo)」ゾロゾロ・・・
さやか「ねぇちょっと・・・悪い夢でも見てるんだよね!?ねぇ!まどかっ!!」
使い魔「(oжo)(oжo)(oжo)(oжo)(oжo)(oжo)」ゾロゾロ・・・
ズダダダダダダダッ
さやか「な、今度は何よ!?」
ほむら「大丈夫?あなたたち」
まどか「暁美・・・さん?」
ほむら「ほむらでいいわ」
マミ「同じ制服だと思ったら、暁美さんの知り合いだったのね」
マミ「あら。QBを助けてくれたのね。ありがとう。その子は私の大切なお友達なの」
まどか「あ、あの・・・。私、呼ばれたんです。この子が助けてって・・・」
マミ「ふぅん。なるほどね」
さやか「えっと、あなたは・・・」
マミ「そうそう、自己紹介がまだだったわね」
マミ「でも、その前に・・・ちょっと一仕事、片づけちゃっていいかしら?」ヘンシン!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
さやか「な、何アレ?でっかい盾と、銃剣の付いた・・・マスケット銃?」
まどか「す、すごい・・・」
ほむら「あれは『ガンランス』。巴マミの対モンスター用個人武器よ」
ほむら(QBは勝手に傷ついてるし、結局こうなるのね・・・モンスターの使い魔に襲われたとでも言うつもりかしら?)
さやか「ガンランス?それにモンスターって・・・何がどうなってるのさ!?」
まどか「さ、さやかちゃん。それよりもこの子の手当てをしないと・・・」
ほむら「そうね、説明は後にしましょう。結界の外・・・いえ、ベースキャンプに行きましょうか」
ほむら「そこなら支給品の『応急薬』があるし、そいつの手当ても出来るわ」
ほむら(本当なら今すぐにでも、そいつを始末したいところだけど)
まどか「ありがとう・・・ほむら、ちゃん」
ほむら「お礼はいいわ。着いてきて」スタスタ
~Now Loading~
リベンジの意味がわからないな
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薔薇園の魔女『クイーンランゴスタ』の結界内BC
ほむら「さぁ、着いたわ。ここにはモンスターも使い魔も入ってこれないから、安心して」
まどか「はぁ、はぁ・・・ありがとう、ほむらちゃん」
さやか「転校生・・・あんた、見かけによらず体力あるんだね」
ほむら「・・・こんなもの、ただのまがい物よ」
ティロフィナーレ!! ドコーン!!
『目的を達成しました』
『あと1分で戻ります』
さやか「おわっ!何だこの表示!」
ほむら「どうやら向こうも終わったようね。さっさとこの『応急薬』をソイツに飲ませちゃいましょう」つ『応急薬』
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夕方。ショッピングモールの改装中フロア。
QB「う・・・うっん・・・」
マミ「大丈夫?」
QB「ありがとうマミ、君が助けてくれたのかい?」
マミ「いえ、私はモンスターを討伐しただけだから」
マミ「お礼は暁美さんと、この2人にね」
QB「どうもありがとう、鹿目まどか、美樹さやか。それと・・・」
ほむら「暁美ほむらよ。自分が契約した相手の名前を忘れたの?」
QB「いや、そんなはずは・・・」
マミ「ごめんなさい、暁美さん。きっとモンスターに襲われたショックで一時的に混乱しているだけだと思うの」
マミ「QBを許してあげて」
ほむら「大丈夫よ、別に怒ってる訳ではないわ」
さやか「えっと・・・とりあえず、あんたはQB?でいいんだよね?」
さやか「あんたはどうして、私たちの名前を?」
QB「それはね、さやか。僕は君たちにお願いがあって来たんだ」
まどか「お願い?」
QB「僕と契約して、『モンスターハンター』に・・・」
ほむら「話は後にして、そろそろ移動しない?」
ほむら「立ち入り禁止のエリアにいつまでも居るわけにはいかないわ」
QB「・・・・」
マミ「あ、暁美さん・・・そうね、私の部屋でいいかしら?」
マミ「紅茶くらいなら出せるわ」
さやか(え?何この空気・・・)
まどか(ほむらちゃん・・・)
マミ(暁美さん、やっぱり怒ってるのかしら?)
ほむら(これ以上私の目の前で、そのセリフを言われると反射的にこいつを撃ち殺すところだったわ・・・)
ほむら(少し、冷静にならないと・・・)
ほむら「そうね。それじゃあ、移動しましょうか」スタスタ…
とりあえず1話あたりまで終了
もう少し書き溜めた分があるけど、書き溜め分を進めながら投下していきます
今日は2話くらいまで投下予定(薔薇園の魔女が倒されてるので大した量ではないけど)
>>10
三点リーダはセリフ外の効果音などの部分に使っているので、こちらの方が読みやすいと思い、このような形になりました
>>21
前回のスレを完結させられなかったリベンジという意味です
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QB「それじゃあ、改めて言わせてもらうね」
QB「鹿目まどか。美樹さやか。僕と契約して『モンスターハンター』になって欲しいんだ」
ほむら「・・・・」
ほむら(ダメだっ・・・落ち着けっ・・・ここでこいつを殺しても、何も変わらないっ・・・)
さやか「何さ、その『モンスターハンター』ってのは」
マミ「それは私から説明するわね」
マミ「まずはこれを見てみてちょうだい」
まどか「なんですかそれ?カード?」
さやか「なになに?『ギルドカード、上位ハンター・巴マミ、使用武器・ガンランス(麻痺)、固有スキル・状態異常攻撃+2』・・・なんですか、これ?」
マミ「これは書いてある通り『ギルドカード』。QBとの契約によって生み出されるカードよ」
マミ「ハンターとしての力の源であり、ハンターとしての証でもある」
マミ「使用武器と固有スキルは願い事の大きさと内容によって決まるわ」
さやか「契約っていうのは?」
QB「僕は君たちの願い事を、何でもひとつ叶えてあげることが出来るんだ」
QB「どんな途方もない願い事でも、どんな奇跡でも叶えてあげられる」
QB「でも、それと引き換えに出来上がるのがギルドカード」
QB「このカードを手にしたものは、終わりのない大連続狩猟クエストを受注して、モンスターを討伐する使命を課せられるんだ」
,.へ
___ ム i
「 ヒ_i〉 ゝ 〈
ト ノ iニ(()
i { ____ | ヽ
i i /__, , ‐-\ i }
| i /(●) ( ● )\ {、 λ
ト-┤. / (__人__) \ ,ノ  ̄ ,!
i ゝ、_ | ´ ̄` | ,. '´ハ ,!
. ヽ、 `` 、,__\ /" \ ヽ/
\ノ ノ ハ ̄r/:::r―--―/::7 ノ /
ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. "
/ ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 答 | 面 白 い │|
\_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
まどか「モンスター・・・?」
さやか「モンスターって何なの?モンスターハンターってのとは違うの?」
QB「祈りから生まれるのがハンターだとすれば、モンスターは呪いから生まれる存在なんだ」
QB「ハンターが人々の希望の象徴であるように、モンスターは人々の絶望の象徴でもある」
QB「しかも、モンスターの姿は普通の人間には認識することが出来ないから質が悪い」
マミ「理由のハッキリしない自殺や事件は、モンスターが原因であることが少なくないわ」
さやか「そんなヤバい奴らがいるのに、どうして誰も気づかないの?」
QB「モンスターはそれぞれ固有の『フィールド』と呼ばれる結界の奥に隠れ潜んで、決して人前には姿を現さないからね」
QB「さっき君たちが迷い込んだ場所がそうさ」
マミ「モンスターは『フィールド』内での、個体としての戦闘能力とは別に、人々の不安や猜疑心なんかで内側から蝕んでいくの」
マミ「そして巧みに自身の『フィールド』へ誘導して、捕食しているのよ」
マミ「QBに選ばれたあななたちは、何でも1つ願い事を叶えられるチャンスがある」
マミ「ただし、その後の人生は常に死と隣り合わせになるわ」
さやか「うわぁ・・・悩むなぁ・・・」
まどか「・・・」
マミ「何か補足することはあるかしら、暁美さん」
ほむら「その前にひとつ、これだけは言っておくわ」
ほむら「私は鹿目まどかと美樹さやかがハンターになるのは反対よ」
まどか「ほむらちゃん、どうして?」
さやか「え?モンスターだって協力して狩った方が安全なんじゃないの?」
ほむら(ここで真実を全て話せたら、どれだけ楽なことか・・・でも、仕方ないわね)
ほむら「1つは『回復薬グレート』の問題」
ほむら「ギルドカードにはHPという表示があるのだけど、モンスターの攻撃を受けたりしたらどんどん減っていく」
ほむら「このHPは日常生活を送っているだけでも少しずつ減っていくから、その度に『回復薬グレート』で回復させる必要がある」
さやか「何その『回復薬グレート』ってのは?」
マミ「『回復薬グレート』というのはモンスターの素材と引き換えにギルドから提供される報酬っていうところね」
ほむら「そう。そして、その報酬がないと私たちは戦うどころか日常生活も送れなくなる」
ほむら「つまりモンスターを討伐する以外に私たちハンターが生きる術はないの」
まどか「そんな・・・」
さやか「だったら尚更、大人数で協力して戦った方が有利じゃん」
ほむら「1体のモンスターから取れる素材には限りがあるわ」
ほむら「つまり報酬の数にも限りがある」
さやか「・・・何さ転校生。まさか報酬を独り占めしたいとか言う訳じゃないよね」
ほむら「そう聞こえるのも仕方がないけれど、勘違いしないで、美樹さやか」
ほむら「正義の味方のように、悪いモンスターと戦うだけじゃない」
ほむら「『回復薬グレート』をめぐるハンター同士の争いもあるということよ」
マミ「そうね・・・私も何度か、襲ってきたハンターを追い返したことがあるわ」
ほむら「2つめはモンスターの活動時間の問題」
ほむら「モンスターは基本的に夜行性。今日のような薄暗い場所なら夕方くらいから活動することもあるけれど」
ほむら「活動が最も活発になるのは日が完全に落ちてから」
ほむら「私や巴マミは独り暮らしだから平気だけど、あなたたちはそんな時間に出歩いて平気なのかしら?」
さやか「げ、それは考えてなかった・・・」
まどか「それはちょっとマズいかも・・・」
ほむら「さらに3つめ。これが決定的な理由」
ほむら(巴マミは耐えられるかしら・・・本当なら、心の準備をする時間を与えたいのだけど・・・)
ほむら(けれどこの3人と、何よりQBが一緒にいるこの状況を、利用しない手はない)
ほむら「・・・契約をすると同時に、QBは私たちの魂を体から抜き取って、ギルドカードに変えるの」
さやか「え?」
まどか「え?」
マミ「え?」
QB「・・・・」
ほむら「私たちの体はギルドカードから遠隔操作されている、いわば外付けハードウェアのようなものだそうよ」
ほむら「ハンターはもう人間ではないわ。それこそ『モンスターハンター』に生まれ変わるの」
マミ「・・・・」
さやか「・・・は、はは、そんな、まさか・・・」
まどか「嘘・・・うそだよね・・・?」
QB「驚いたなぁ。どこでその知識を手に入れたんだい?」
ほむら「そんなことはどうでもいいのよQB」
ほむら「鹿目まどかが「私の話が嘘なのか、どうか」聞いているわ」
ほむら「あなたたちは聞かれたら答えるんでしょう?なら、さっさと答えなさい」
QB「ふぅ。ああ、今の話は全て本当だよ」
マミ「・・・そんなっ・・・」ガクッ
さやか「マ、マミさん!」
まどか「そんな、酷いよ!こんなの絶対おかしいよ!」
QB「いやいや、まどか。君はモンスターとの戦闘を甘く考えすぎだよ」
QB「人間は足を怪我しただけで、痛くて動けなくなってしまうくらい弱点だらけだ」
QB「けれど、魂をギルドカードにしておけば体がいくら傷付いても『回復薬グレート』ですぐに修復できる」
QB「炎のブレスをくらっても、10数トンの巨体で突進されても、『回復薬グレート』さえあれば、またすぐに動けるようになる」
QB「モンスターとの戦闘においては、むしろ生存率が飛躍的に高まるんだよ」
ほむら「もういいわQB。今すぐその耳障りな口を閉じなさい」
QB「やれやれ、君は理不尽だよ」
ほむら「巴マミには悪かったと思ってるわ・・・これは本来、QBから知らされない情報だもの」
ほむら「でもこれで分かったかしら。私がハンターになるのを反対する理由が」
まどか「うん・・・でも、マミさんやほむらちゃんは・・・」
ほむら「私は契約したことを後悔していないわ。契約してなければ、私はこうしてこの場にいることもなかったんだもの」
ほむら「巴マミはどう?後悔している?」
マミ「・・・私は・・・」
マミ「そうね・・・ショックではあるけど後悔はしていないわ」
マミ「私も、契約してなければこうして生きていなかったんだし」
ほむら「そういうことよ。私たちには他に選択肢がなかった」
ほむら「他に選択肢があるのに、安易に奇跡へと飛び付くのは、愚か者のすることだわ」
まどか「ほむらちゃん・・・」
さやか「そっか・・・うん、そうだね」
さやか「疑って悪かったよ、転校生。いや、ほむら」
ほむら「いえ、分かってくれたのならそれで十分よ」
ほむら「巴マミも、2人がハンターになることに反対。それでいいかしら?」
マミ「・・・ええ、そうね。知らなかったとはいえ、危うく後輩に人間をやめさせるところだったわ」
マミ「2人ともごめんなさいね」
さやか「そんな!謝らないで下さいよ」
まどか「そうですよマミさん。ほむらちゃんもマミさんも、私たちを助けてくれたじゃないですか」
ほむら「それじゃあ、話もまとまったところで、そろそろ帰りましょうか」
ほむら「気持ちを整理する時間も要るだろうし、今日のパトロールは私がしておくわ」
ほむら「それでいいかしら、巴マミ」
マミ「ええ。ありがとう暁美さん。気を使ってくれるのね」
マミ「鹿目さんも美樹さんも、また来て頂戴ね」
マミ「ケーキと紅茶を用意して待ってるわ」
さやか「それはもう。こんな美味しい紅茶とケーキがあるなら、毎日でも来ちゃいますよ」
まどか「ごちそうさまでした。また来ますね」
マミ『2人とも、さっきは反対と言ったけれど、もし真実を受け入れても叶えたい願いが出来たなら』
マミ『私は反対しないわ。でも、契約する前に必ず私に相談してちょうだいね』
さやか『マミさん・・・わかりました。必ず相談します』
まどか『何から何まで、ありがとうございます』
マミ「ふふ、それじゃあ、またね」
QB「・・・・」
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--
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その日の夜。ほむらの自室。
ほむら(思いのほか、上手くいったわね)
ほむら(けれど問題が解決したわけじゃない・・・)
ほむら(3人とも、あの場ではああ言っていたけれど・・・)
ほむら(まどかはハンターへの憧れを捨て切れていないでしょうし)
ほむら(美樹さやかや巴マミに危険が迫ったら、迷わず契約してしまう優しさもある)
ほむら(美樹さやかも、彼女には奇跡に頼るしかない事情があるし)
ほむら(巴マミは発狂こそしなかったけれど、唯一の友達と思っていたQBに裏切られたショックは計り知れない)
ほむら(QBにしても、秘密を全て知られているかもしれない私への警戒感は跳ね上がったことでしょうね)
ほむら「なによ・・・何も解決していないのと一緒じゃない」
ほむら(先が思いやられるわね・・・)
2話?終了です
明日は3話からスタート
どうでもいい話ですけど、3話OP直後のティロフィナーレだけ火縄銃なんですね
何か深い意味でもあるんでしょうか?
>>28
感想を頂けると励みになります
ありがとうございます
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夜。住宅街の公園。
マミ「ティロ・フィナーレ!!(竜撃砲)」シュウウウ…ドカーーーーーン!!
ほむら(あれから数日が経った)
ほむら(巴マミとの関係も良好・・・ただ時々、巴マミが思いつめたような表情でギルドカードを見つめているときがある)
ほむら(無理もない。残酷な真実を知らされたと同時に、唯一の友の裏切りが露呈してしまったのだから)
ほむら(QBもどうやら巴マミの家に帰っていないようだし・・・)
ほむら(ただまどかと美樹さやかが、巴マミを心配して頻繁に訪問している)
ほむら(それが巴マミのメンタルに効いているのだろう、戦闘に影響は出ていないように見受けられる)
ほむら(今も巴マミが暗闇の魔女『ナルガクルガ』の使い魔を始末したところだ)
暗闇の魔女「ナルガクルガ」性質は『妄想』
闇が深ければ深いほど、その姿を追うことは困難。
完全な暗闇においては、紅く染まる瞳に惑わされて動きを捉えることは不可能となり、実質無敵。
マミ「お待たせ。それじゃあ、帰りましょうか」
ほむら「ええ、お疲れ様」
ほむら(これなら、そろそろ病院にあらわれる『ヤツ』も、どうにか出来そうね)
ほむら(他のモンスターが現れるのは統計上、数時間程度の誤差しかないのに)
ほむら(病院の『ヤツ』だけは、数日といった幅で誤差がある)
ほむら(正直、QBが仕組んでいるんじゃないかと、邪推したくもなるわ)
マミ「どうしたの暁美さん。なにか、心配ごとでも?」
ほむら「いえ、何でもないわ」
ほむら(帰ったら、準備をしておきましょう)
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同時刻。まどかの部屋。
パパ『まどか、起きてるかい?』コンコンッ
まどか「うん、どうしたの?」
ママ「うぅ~ん・・・」
まどか「やれやれ、またか・・・全くもう」
ママ「あのスダレハゲ!飲みたきゃ手酌でやってろっつーの・・・!!」Zzz…
パパ「運ぶの手伝ってくれてありがとう。ココアでも入れようか?」
まどか「うん。お願い」
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深夜。リビング。
まどか「なんでママはあんなに仕事が好きなのかな?」
パパ「う~ん、ママは仕事が好きなんじゃなくて頑張るのが好きなのさ」
パパ「嫌なことも辛いこともいっぱいあるだろうけど、それを乗り越えたときの満足感がママにとっては幸せなんだよ」
パパ「そりゃ会社務めが夢だった訳じゃないだろうけどさ、それでもママは自分の理想の生き方を通して、その先にある今の幸せを見つけたのさ」
まどか「生き方そのものが、夢ってこと?」
パパ「どう思うかは人それぞれだけどね」
パパ「最初の夢が叶わなかったり、諦めたりしても、必ずしも不幸になる訳じゃない」
パパ「叶わなかったり、諦めたりした先に、また別の夢や幸せがあったりするものさ」
パパ「そうしてママが見つけた夢や幸せが、今の生き方なんじゃないかな」
まどか「そっか・・・そうかもしれないね」
パパ「ボクもね、はじめから専業主夫が夢だった訳ではないけれど」
パパ「今は頑張るママを幸せにしてあげるのが、ボクの夢であり、幸せでもあるんだ」
パパ「頑張るママは尊敬できるし、大好きだからね」
まどか「うん。そうだね」
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数日後。病院。
さやか「いや、お待たせ」
まどか「あれ?上条君、会えなかったの?」
さやか「なんか都合悪いみたいでさ・・・せっかく来てやったのに、失礼しちゃうよね」
まどか「そうなんだ・・・。あれ?あそこに居るのって・・・」
さやか「うん?げっ、QBじゃん」
まどか「壁をじっと見て、何やってるんだろうね?」
さやか「さぁ?ちょっと聞いてみる?」
さやか「お~いQB。あんた、こんな所で何やってんの?」
QB「さやか。それにまどかも」
QB「危ないよ。それ以上近づいたら君たちも危険だ」
さやか「何なのよいったい。何があるってのさ?」
QB「そこの壁に『竜のたまご』があるんだ」
さやか「・・・なにそれ?」
QB「平たく言えばモンスターの卵だよ。普段なら納品アイテムなんだけど、あれは孵化しかかってる!」
まどか「うそ!?なんでこんなところに・・・」
QB「今、マミたちにテレパシーで呼びかけてるんだけど、有効半径の外に居るみたいでつながらないんだ!」
さやか「それってヤバいんじゃないの!?」
さやか「まどか!マミさんのケータイ聞いてる?」
まどか「え?ううん・・・マミさんとはいつもテレパシーで連絡してたから・・・」
さやか「マズったなぁ・・・まどか、先に行ってマミさんを呼んできて」
さやか「あたしはここでこいつを見張ってる」
まどか「そんな!?」
QB「無茶だよ!中のモンスターが出てくるまでにはまだ時間はあるけど、フィールドが閉じたら君は外に出られなくなる」
QB「マミの助けが間に合うかどうか・・・」
さやか「あのフィールドが出来上がったら、こいつの居所も分からなくなっちゃうんでしょ?」
さやか「だったら放っておけないよ、こんな場所で」
QB「・・・まどか、先に行ってマミを呼んできて」
QB「僕がここに居れば、メニューの『サイン』でここの位置がわかる」
QB「マミなら最短距離でここまで来てくれるよ」
さやか「ありがとう。QB」
まどか「(『サイン』ってなんだろ?)」
まどか「わ、私、マミさんを連れてくるから」タッタッタッ
---
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-
夕方。病院。
マミ「・・・ここね」
マミ『QB。状況は?』
QB『まだ大丈夫。すぐに孵化する様子はないよ』
まどか『さやかちゃん大丈夫?』
さやか『平気平気。退屈でベースキャンプで居眠り出来そう』
QB『急がなくてもいいから、なるべく静かに来てくれるかい?』
マミ『わかったわ』
ほむら「まどか、あなたは結界の外に残りなさい」
まどか「そんな!?さやかちゃんが心配だし、私も連れてってよ」
ほむら「ダメよ。あなたが結界内に入っても、出来ることは何もないわ」
まどか「そんな・・・」
マミ「言い争ってる時間はないわよ、暁美さん」
マミ「順番的に今回のモンスター討伐は暁美さんの番だけど、中にはすでに美樹さんがいるんだし」
マミ「私が一緒に入って、鹿目さんと美樹さんの守りに専念する」
マミ「それでどうかしら?」
ほむら「・・・・」
ほむら(確かにまどかは頑固だから、一度言い出したら聞かないわね・・・)
ほむら(それにどうせ、ここの『ヤツ』は美樹さやかを守りながら討伐出来る相手ではない・・・)
ほむら「・・・わかったわ。鹿目まどかと美樹さやかは、あなたに任せる」
マミ「ええ、任せておいて。それじゃあ、行きましょうか」
~Now Loading~
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-
フィールド内。最奥。
マミ「お待たせ!」
さやか「はぁ~、間に合った~」
QB「気を付けて。出てくるよ!」
お菓子の魔女「ドスジャギィ」性質は『執着』
欲しいものは全部。絶対に諦めない。
ケルビの乳が発酵したチーズが大好物だが、自然に出来ることは滅多になく、永遠と手下に探させている。
ほむら「それじゃあ、片付けてくるわ」
ほむら「巴マミ。何があっても、絶対に油断しないで」
マミ「ええ。こちらのことは大丈夫だから、モンスターとの戦闘に集中してちょうだい」
ほむら「・・・」スタスタ…
マミ「鹿目さん、美樹さん。私の盾から身を乗り出さないように気を付けてね」
まどか・さやか「はい」
ズダダダダダッ グガァッ!!
マミ「始まったようね」
マミ(暁美さんがモンスターと戦うところは初めてみるけど・・・暁美さんの使ってる武器って、もしかして・・・)
ほむら「食らいなさい!」つ『閃光玉』
ピカッ!! クオォォ…
さやか「うわ!眩しい!?」
まどか「な、なんですか?いまの・・・」
マミ「『閃光玉』よ。対モンスター用のアイテムね」
ズダダダダダッ グ…ガァ… バタン
マミ「どうやら終わったみたいね」
マミ「お疲れ様、暁美さん。それじゃあ暁美さんが剥ぎ取るまで採取でも・・・」
ほむら「まだよ!油断しないで巴マミ!!」
マミ「え?」
▽▽▽▽▽▽▽
WARNING
△△△△△△△
まどか「・・・え!?」
さやか「なに!?なんなの!?」
QB「マミ!乱入が発生した!気を付けて!!」
???「グオオォォォォオオオオ!!!!!!!!!!!!」
真・お菓子の魔女「イビルジョー」性質は『暴食』
目の前にある動くものは全て食べ物。全てを飲み込む。
食べることこそが己の存在意義。生きるために食べるのではなく、食べるために生きる。
イビルジョー「グオォォ!!」ドシンッ!
QB「マズい!拘束してからの捕食攻撃だ!暁美ほむらがあれを一人で跳ね除けるのは不可能だよ!!」
まどか「あっ・・・あっ・・・」
さやか「そんな・・・」
マミ「そんな!暁美さん!?」
ほむら「大丈夫よ。心配には及ばないわ」ファサ
マミ「え、暁美さん!さっき、拘束攻撃を受けたんじゃぁ・・・」
ほむら「いいえ。あんな見え見えの攻撃、当たる訳がない」
マミ「そ、そう・・・」
ほむら「それよりも、あいつの攻撃は範囲が広くて重いわ。あなたは防御のみに専念していて」
マミ「一人で大丈夫なのかしら?」
ほむら「何も問題はない。それじゃあ、お願いね」タッタッタ
ズダダダダダダッ グオォォォ!!
さやか「な、何であんな化物と平気で戦えるんだよ・・・」
まどか「マミさんもほむらちゃんも、毎日あんなのと戦ってるんですか・・・?」
マミ「ここまで強力なモンスターも珍しいけど、そうね。それでも戦うのが、私たち『モンスターハンター』よ」
ほむら「・・・そろそろかしらね」つ『眠り生肉』
イビルジョー「!!!!!」ガツガツ!!
イビルジョー「zzz」ドシーン…
ほむら「おやすみなさい。良い夢を・・・」C4セット
ほむら「そして、さようなら」つ『ほむボム』カチッ ポイッ
ドカーーーーーン!!
『目的を達成しました』
『あと1分で戻ります』
さやか「転校生・・・あのモンスターを、そんなあっさり・・・」
まどか「す、すごい・・・」
QB「・・・・」
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夕方。病院外。
さやか「すごいね、ほむら。あんな化物を、簡単に倒しちゃうんだから」
まどか「うん。すごくカッコよかったよ、ほむらちゃん」
ほむら「あなたたちは勘違いをしているわ」
ほむら「私たちは自主的に、平和とかみんなの安全のために戦っている訳ではない」
ほむら「前にも言ったけどこれしか生きる術がないの。いわば、強制されているようなもの」
ほむら「それに美樹さやかには簡単に倒したように見えたかもしれないけれど、あいつの攻撃を1発でも食らえば、死んでいてもおかしくなかった」
ほむら「『回復薬グレート』があれば傷は治るけど、それは飲める体力や余裕があればの話」
ほむら「ハンターになるって、そうゆうことよ」
さやか「・・・・」
まどか「ご、ごめん。ほむらちゃん・・・」
マミ「まぁまぁ、もう遅い時間だし、そろそろ帰りましょう」
マミ「この後のパトロールは私がしておくから、暁美さんも帰ってゆっくり休んで頂戴」
ほむら「・・・そうね。それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ」スタスタ…
マミ「あなたたちも、今日は怖い思いをしたでしょう?」
マミ「今日は帰って、明日また私の部屋にお茶を飲みに来て頂戴」
さやか「そうだね・・・まどか、帰ろっか」
まどか「うん。それじゃあマミさん、お気をつけて」
マミ「ええ。あなたたちもね」
マミ「・・・(さて、少し調べてみる必要がありそうね・・・)」スタスタ…
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夕方。駅前のネット喫茶。
マミ「・・・・」カタカタ カチッ
マミ「・・・・」カタカタ カチッ
マミ「!!」カタカタ カタ…
マミ(あった・・・これね!)
マミ(【M249軽機関銃】。暁美さんが使用していた武器)
マミ(使い魔を狩ってるときは、通常弾速射のライトボウガンかと思ってたけど・・・)
マミ(今日のモンスターに対する連発数はそんなものじゃなかった)
マミ(さらに、乱入してきたモンスターを仕留めた爆弾も、『大タル爆弾』のような対モンスター用のものとは明らかに違う)
マミ(おそらくあれも、この銃と同じで対人用のものでしょうね)
マミ(それじゃあ、暁美さんの個人武器はいったいなに?)
マミ(・・・そういえば、暁美さんのギルドカードを見せてもらったこともなかったわね・・・)
マミ(今度、本人に聞いてみようかしら?)ズズッ
マミ「あら、インスタントの紅茶も案外美味しいのね」
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その日の深夜。QBの情報共有空間。
QB『暁美ほむら・・・彼女は完全なイレギュラーだ』
QB『ああ、今日の戦闘記録を見させてもらったよ』
QB『あの動きは完全に、モンスターの動きを熟知した動きだったね』
QB『モンスターに有効なアイテムも、事前に準備されていたしね』
QB『さらに信じがたいことではあるけど、乱入までも予測どころか確信しているようだった』
QB『まさか、事前に情報が漏れていたって言うのかい?』
QB『そんなことはありえないよ』
QB『そうだね。でも、念のために紛失した書類や記録がないか確認してみるべきじゃないかな?』
QB『それもそうだね。じゃあ、僕が確認しておくよ』
QB『任せたよ』
QB『そういえば、マミが暁美ほむらの武器や爆弾を不審に思って調べているみたいだ』
QB『なるほど。そこから彼女たちの信頼を崩していくことも検討してみるべきだね』
QB『何としてでも、舞台装置の魔女が見滝原に現れるまでに、鹿目まどかが契約せざるを得ない状況を作っておかないと』
QB『それじゃあこれで定時連絡を終了するよ。それぞれ自分の任務に戻ってくれ』
3話?終了です
また書き溜めを書き足しながら、投下していきます
それにしてもWARNINGがまたずれてる・・・orz
あと>>53の場面はタチコマが並列化した情報について議論するようなイメージです
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翌日。昼休みの学校の屋上。
まどか「・・・なんか、違う国に来ちゃったみたいだね・・・」
まどか「学校も、仁美ちゃんも、昨日までと全然変わってないはずなのに・・・」
まどか「なんだか、知らない人たちの中にいるみたい」
さやか「知らないんだよ、誰も」
さやか「モンスターのこと、ハンターのこと」
さやか「あたしたちは知ってて、他のみんなは何も知らない」
さやか「それってもう違う世界で、違う物を見て暮らしてるようなもんじゃない」
まどか「さやかちゃん・・・」
さやか「とっくの昔に変わっちゃってたんだ」
さやか「もっと早くに気付くべきだったんだよ、あたしたちも」
まどか「・・・」
さやか「ねぇQB、ホントはこんな事聞きたくないんだけど・・・」
さやか「昨日みたいな強力なモンスターが現れて、もしマミさんやほむらが負けちゃったりしたら、この街はどうなっちゃうの?」
さやか「マミさん達の代わりに、誰が皆をモンスターから守ってくれるんだろう?」
QB「長らくここはマミのテリトリーだったけど、空席になれば他のハンターが黙ってないよ」
QB「すぐにでも他の娘が狩りのためにやってくる」
さやか「でもそれって、『回復薬グレート』だけが目当ての奴なんでしょ?」
さやか「ほむらが言ってたみたいに」
QB「確かにマミみたいなタイプは珍しいね」
QB「普通はちゃんと損得を考えるよ。誰だって報酬は欲しいさ」
さやか「じゃあ・・・」
QB「でもそれを批難出来るとしたら、それは同じハンターとしての運命を背負った娘だけじゃないかな」
まどか・さやか「・・・」
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放課後。学校の教室。
さやか「いや~、今日も一日お疲れさん」
まどか「もう、さやかちゃんは午後からずっと寝てただけだよ?」
仁美「ふふ、そうですわね。ぐっすり寝てらしたようでしたけど」
さやか「いやいや、それがこの机って寝づらくってねぇ~」
まどか「もう、さやかちゃんったら」
さやか「それで、これからどうする?」
仁美「ごめんなさい。今日はこれからすぐ、お稽古がありますの」
さやか「そっか。相変わらず大変だねぇ」
まどか「仁美ちゃん、また明日ね」
仁美「それじゃ失礼しますわ。ごきげんよう」スタスタ…
まどか「さやかちゃんは?今日もマミさんの家に行く?」
さやか「う~ん・・・あ、今日は病院に行かないと」
さやか「今日って確か恭介の検査結果が出るとか言ってたはずだから」
さやか「お~い、ほむら~。あんたはどうすんの~?」
まどか「さやかちゃん、今日は病院へ行くからマミさんの家には行けないんだって」
ほむら「そう・・・」
ほむら(ここのところ、巴マミの精神は安定しているわね)
ほむら(巴マミと一緒にパトロールしているおかげで、弾薬が心許ないしそろそろ調達しておこうかしら?)
ほむら「私も今日はパトロールの時間まで済ませたい用事があるから、まっすぐ帰ることにするわ」
まどか「そっか。それじゃあ私も帰って勉強しようかな」
まどか「途中まで一緒に帰ろう、ほむらちゃん」
ほむら「ええ、構わないわ」
さやか「まどかと2人っきりだからって、あたしの嫁に変なことするんじゃないぞー、ほむら」
ほむら「・・・」スタスタ・・・
まどか「あ、待ってよ、ほむらちゃ~ん」スタスタ・・・
さやか「はぁ~、もうちっとどうにかならないものかねぇ。あの性格」スタスタ・・・
---
--
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夕方。帰り道。
まどか「・・・」スタスタ
ほむら「・・・」スタスタ
まどか「ほ、ほむらちゃんはさ・・・なんだかマミさんとは別の意味でベテランって感じだよね」スタスタ
ほむら「そうかもね。否定するほど間違ってはないわ」スタスタ
まどか「・・・やっぱり、誰かが死ぬところを何度も見てきたの?」スタスタ
ほむら「そうよ」スタスタ
まどか「・・・何人くらい?」スタスタ
ほむら「・・・数えるのを、諦めるほどに」スタスタ
まどか「・・・。モンスターとの戦いで死んじゃったら、どうなるの?」スタスタ
ほむら「モンスターは基本的に捕食のために攻撃してくるわ」スタスタ
ほむら「戦いに負ければ、当然死体だって残らない」スタスタ
ほむら「捕食される前に別のハンターが倒しても、フィールドが閉じれば死体も一緒に消滅するから、結果は同じよ」スタスタ
ほむら「こちらの世界では永遠に行方不明者のまま」スタスタ
ほむら「モンスターハンターの最後なんて、そんなものよ」スタスタ
まどか「・・・っ!」スタ・・・
まどか「酷いよ・・・みんなのためにずっと戦ってるのに、最期は誰にも気づいて貰えないなんて・・・」
まどか「そんなの、寂しすぎるよぉ・・・」
ほむら「そういう契約で、私たちはこの力を手に入れたの」
ほむら「誰のためでもない。自分自身の祈りのために戦い続けるのよ」
ほむら「誰に気付かれなくても、忘れ去られても、それは仕方のないことだわ」
まどか「・・・私は覚えてる・・・」
まどか「マミさんのこと、忘れない!絶対に!!」
ほむら「そう。そう言ってもらえるだけ、巴マミは幸せよ」
ほむら「・・・羨ましいほどだわ」
まどか「ほむらちゃんだって!」
まどか「ほむらちゃんのことだって、絶対に忘れないもん!」
まどか「昨日助けてくれたことだって、絶対忘れたりしないもん!」
ほむら「・・・」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「・・・あなたは優しすぎる」
ほむら「忘れないで。その優しさが、もっと大きな悲しみを呼び寄せることもあるのよ」スタスタ・・・
まどか「・・・」
---
--
-
同時刻。病院。
恭介「・・・さやかはさぁ。僕をいじめてるのかい?」
さやか「えっ?」
恭介「なんで今でもまだ、僕に音楽なんか聞かせるんだ。嫌がらせのつもりなのか?」
さやか「だって恭介、音楽好きだから・・・」
恭介「もう聞きたくなんてないんだよ!」
恭介「自分で弾けもしない曲を、ただ聞いてるだけなんてっ!」
恭介「動かないんだ・・・。もう痛みさえ感じない・・・」
恭介「こんな手なんて・・・っ!!」
さやか「大丈夫だよ!諦めなければ、いつかきっと・・・」
恭介「諦めろって言われたのさ・・・今の医学じゃ無理だって・・・」
恭介「僕の手は二度と動かない。奇跡か、『いにしえの秘薬』でもない限り治らないっ!」
さやか「・・・あるよ!」
さやか「奇跡も、『いにしえの秘薬』も、あるんだよ!!」
QB「・・・」
---
--
-
夜。駅前の広場。
まどか「ほむらちゃん・・・お友達なんだから、ちゃんと話してくれたらもっと仲良くなれそうなのに・・・」スタスタ
まどか「・・・あれ?」スタ・・・
まどか「・・・仁美ちゃん?」
まどか「仁美ちゃ~ん!今日はお稽古事は・・・っ!?」タッタッタッ
まどか「(仁美ちゃんの首筋にあるのって・・・確か、魔女の口づけ!?)」
まどか「仁美ちゃん!ねぇ、仁美ちゃんってば!!」
仁美「・・・あら~鹿目さん。ごきげんよう」
まどか「どうしちゃったの!?ねぇ、どこに行こうとしてたの?」
仁美「どこってそれは・・・。ここよりもずっといい場所、ですわ」
まどか「仁美ちゃん・・・」
仁美「あぁそうだ。鹿目さんもぜひご一緒に」
仁美「そうですわ~、それが素晴らしいですわ~」スタスタ・・・
まどか「(どうしよう・・・これってまさか・・・っ!)」
---
--
-
夜。街はずれの廃工場。
まどか「(どうしよう・・・ほむらちゃんかマミさんに連絡出来たら・・・)」
まどか「(あぁダメだ!携帯の番号まだ聞いてないっ!)」
元・工場長「そうだよ・・・オレはもうダメなんだ・・・」
元・工場長「こんな小さな工場ひとつ、満足に切り盛り出来なかった・・・」
元・工場長「今みたいな時代に、俺の居場所なんて、ある訳ねぇよな・・・」
女性「・・・」つ『塩素系洗剤』
男性「・・・」つ『酸素系洗剤』
まどか「っ!ダメっ!それはダメっ!!」
仁美「邪魔をしてはいけません。あれは神聖な儀式なのです」
まどか「だって、あれ危ないんだよ!?」
まどか「ここにいる人たち、みんな死んじゃうよ!!」
仁美「そう!わたしたちは、これからみんなで素晴らしい世界へ旅に出ますの」
仁美「それがどんなに素敵なことか分かりませんかぁ」
仁美「生きてる体なんて邪魔なだけですわ」
仁美「鹿目さん、あなたにもすぐに分かりますから」
まどか「・・・っ!離してっ!!」タッタッタッ
まどか「・・・えいっ!!」つ『塩素系洗剤』ポイッ!!
ガシャーン!!
まどか「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
男性「・・・」ゴトン・・・
まどか「ひっ・・・!!」タッタッタッ
---
--
-
廃工場内の物置部屋。
『扉』ドンドンドン!!ドンドンドン!!
まどか「どうしよう・・・どうしよう・・・」
まどか「・・・え?これって、まさか『フィールド』!?」
まどか「嫌だ・・・助けてっ!誰かぁ!!」
ハコの魔女「フルフル亜種」性質は『憧憬』
旧・沼地の洞窟に引きこもるモンスター。
その電撃に触れた者は心の中までも見透かされる。
まどか「(・・・罰なのかな・・・これって・・・)」
まどか「(きっと私が・・・弱虫で・・・嘘つきだったから・・・)」
まどか「(罰が、あたっちゃったんだ・・・)」
さやか「はぁあ!!!」ザシュ!ザシュ!ズバーン!!
まどか「え・・・さやか、ちゃん!?」
さやか「これで・・・」『鬼人化』シャキーン!
さやか「とどめだぁあ!!『鬼人化・乱舞』」ズバババババッ!!
『目的を達成しました』
『あと1分で戻ります』
さやか「さてと。剥ぎ取り剥ぎ取りっと」ザシュ!ザシュ!
まどか「さやかちゃん・・・その恰好・・・」
さやか「うん?まぁ、何?心境の変化って言うのかなぁ」
まどか「・・・」
さやか「大丈夫だって。初めてにしちゃ上手くやったでしょ、あたし」
まどか「でも・・・」
ほむら「・・・」スタスタ
マミ「・・・あら、モンスターの気配が急に消えたと思ったら・・・」
ほむら「あなたは・・・っ!」
さやか「ごめん、ほむら。でも、私は見つけたの」
さやか「真実を受け入れても、命懸けの戦いになっても構わないと思える、願いを」
さやか「マミさんも、ごめんなさい」
さやか「必ず相談するって約束したのに・・・」
マミ「・・・話は明日にしましょう」
マミ「倒れている人たちを保護してもらうために、警察に連絡したからパトカーが集まってくるわ」
ほむら「・・・」クルッ スタスタ・・・
さやか「ほむら、やっぱり怒らせちゃったかぁ」
マミ「さぁ鹿目さんも。家まで送っていくわよ」
まどか「あ、はい・・・」
---
--
-
同時刻。廃工場を見下ろす鉄塔の上。
QB「ふぅ。まさか君が来るとはねぇ・・・」
杏子「マミの奴が精神的に参ってるって聞いたから、縄張りを奪うチャンスだと思って出向いたってのに・・・」
杏子「ちょっと話が違うんじゃないの!?」
QB「悪いけど、この場所にはもう1人新しいモンスターハンターがいるんだ」
QB「ついさっき契約したばかりだけどね」
杏子「なにそれ!超ムカつく!!」
杏子「・・・でもさぁ・・・こんな絶好の縄張り、ルーキーが1人増えたくらいで諦めるのも癪だよね」
QB「どうするつもりだい、杏子」
杏子「決まってんじゃん。要するに、やることは結局一緒な訳よ・・・」
杏子「マミと一緒に、ぶっ潰しちゃえばいいんでしょ。その娘」
4話終了です
さやかちゃんは悩んだけど、素早さが武器なのとバーサヤカーのイメージから双剣厨にしました
まぁマミさんがガンランスなのよりは反対意見が少ないと思いますけど
このスレすっげえ!!!
読者いないのに淡々と更新しててすげえ!!!
小説王並の精神力ですげえ!!!
小説王と>>1はおーぷんVIPの神だわ!!!
>>68
褒め言葉と受け取っておきますね
まぁ正直、「つまらない」とかでもいいので感想を頂けたらなとは思いますけど
SSは自己満足ですからね・・・それは望みすぎなのでしょう
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--
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放課後。通学路にある土手。
さやか「ん~、爽快爽快。久々に気分いいわぁ」
まどか「さやかちゃんはさ、怖くはないの?」
さやか「ん~?そりゃ、ちょっとは怖いけど、昨日の奴にはあっさり勝てたし」
さやか「もしかしたら、まどかと仁美。友達二人も同時に亡くしてたかもしれないって」
さやか「そっちのほうが、よっぽど怖いよね」
まどか「・・・」
さやか「だ~か~ら~!」
さやか「自信?安心感?ちょっと自分を褒めちゃいたい気分なんだよね」
さやか「まぁ、舞い上がっちゃってますね!あたし」
さやか「これからの見滝原市の平和は、このモンスターハンター・さやかちゃんが、ガンガン守りまくっちゃいますからね~!」
まどか「後悔とか・・・全然ないの?」
さやか「そうねぇ・・・後悔って言えば、迷ってたことが後悔かな」
さやか「どうせだったら、もっと早く心を決めるべきだったなって」
さやか「マミさん・・・見かけよりずっと無理してるもん」
まどか「・・・わたし・・・」
さやか「さ~て~は~!何か変なこと考えてるなぁ」
まどか「・・・わたし・・・わたしだって・・・」
さやか「なっちゃった後だから言えるの、こういう事は」
さやか「あたしはさ、成るべくしてしてモンスターハンターに成ったわけ」
さやか「命懸けで戦う羽目になっても、構わないって」
さやか「そう思えるだけの願い事、見つけたんだもん」
さやか「さてと、そろそろ時間だし、マミさんの家に行こっか」
まどか「うん・・・。あれ、あそこ歩いてるのって、ほむらちゃんだよね」
さやか「お、ホントだ。ほむらもマミさんの家に向かってるんだね」
まどか「そうだね。一緒に行こうか」
まどか「ほむらちゃ~ん!」タッタッタッ
ほむら「・・・なにかしら?」
まどか「ほむらちゃんもマミさんの家に行くんだよね。一緒に行こうよ」
ほむら「・・・そうね。どうせ目的地は一緒だもの」スタスタ
さやか「相変わらず、ほむらは無愛想ですなぁ」スタスタ
ほむら「・・・」スタスタ
まどか「(うぅ、空気が重いよ・・・)」スタスタ
まどか「そ、そうだ、ほむらちゃん。よかったら、ほむらちゃんのギルドカード見せて欲しいな・・・なんて」スタスタ
ほむら「・・・なぜかしら?」スタスタ
まどか「いや、あのね。ちょっと気になっただけで、深い意味はないって言うか・・・」スタスタ
ほむら「ギルドカードはハンターの魂よ。遊び半分で見せる訳にはいかないわ」スタスタ
まどか「そ、そうだよね・・・ごめんね・・・」スタスタ
さやか「何さ。見せられないわけでもあるって言うの?」スタスタ
ほむら「あなたには関係ない」スタスタ
さやか「何それ!そうかもしれないけどさ、言い方ってもんがあるでしょうが!!」スタスタ
まどか「ま、待ってさやかちゃん。私が変なこと言っちゃったから・・・ほむらちゃんも、ごめんね」スタスタ
ほむら「別に気にしてないわ」スタスタ
さやか「・・・ふん!」スタスタ
まどか「ほ、ほら、マミさんの家に着いたよ」
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--
-
放課後。巴マミの家。
ピンポーン
マミ「あら、いらっしゃい。待ってたのよ」
まどか「こんにちは、マミさん」
さやか「お、すごく美味しそうな匂いが・・・!」
マミ「ふふ。もうすぐクッキーが焼きあがるところよ」
マミ「さ、暁美さんも遠慮せず上がってちょうだい」
ほむら「ええ。失礼するわ」
マミ「さて。それじゃあ、お互いにこれからどうするか話し合いましょうか」
マミ「私からも、いくつか確認したいこともあるし」
ほむら「・・・」
マミ「とりあえず、私はしばらく美樹さんのフォローに付くつもりだけど」
マミ「暁美さん、あなたはどうするのかしら?」
ほむら「・・・・」
ほむら「私は他にやる事もあるし、しばらくはソロで狩りをさせてもらうわ」
まどか「そんな・・・ほむらちゃんは、さやかちゃんを助けてくれないの?」
さやか「まどか、あたしにはマミさんが付いてくれてるんだから大丈夫だって!」
まどか「でも、一人でも多いほうが安全にモンスターを狩れるし、ほむらちゃんだって・・・」
マミ「確かに鹿目さんの言う通りだけど・・・」
マミ「でも、今の状況はそう単純にはいかないの」
マミ「あまりこんな事は言いたくないのだけど、暁美さんには謎が多すぎるわ」
マミ「私たちは暁美さんの使用武器も、固有スキルも知らない」
マミ「前回、モンスターを討伐した時に使った武器も爆弾も、対モンスター用の物ではなく、対人用の物だった」
マミ「それに今までも、暁美さんと一緒にパトロールしていただけで、協力して狩りをしてきた訳じゃない」
マミ「『モンスターとの戦闘中に、背中から攻撃されるのを警戒している余裕はない』というのは暁美さんが言ったことよ」
ほむら「・・・・」
マミ「暁美さんのことを信用していない訳ではないけれど・・・」
マミ「美樹さんの指導をしながら、背中を警戒して、モンスターを討伐することは不可能なのよ」
まどか「そんな・・・」
さやか「そういやさっきもギルドカードを見せられないとか言ってたよね」
さやか「あたしの見せるから、あんたのも見せなさいよ」
『ギルドカード、下位ハンター・美樹さやか、使用武器・双剣(水属性)、固有スキル・回復速度+2』
ほむら「・・・・」
まどか「ほむらちゃん・・・」
マミ「決まりね。しばらくは私と美樹さんの二人で戦うことになるでしょうけど」
マミ「訳を話す気になったらいつでも言ってちょうだいね、暁美さん」
ほむら「・・・わかったわ」
マミ「じゃあ、美樹さん。今日のパトロールなんだけど・・・」
さやか「あ~マミさんすみません・・・あたし今日はちょっと病院に用事がありまして・・・」
さやか「ちょっと遅れるかもしれませんが、いいですか?」
マミ「あら、そうなの。そうねぇ・・・それじゃあ今日はお休みにしましょうか」
さやか「いやそんな、そこまでしてもらわなくても・・・」
マミ「いいえ美樹さん。昨日モンスターを倒したばかりですもの」
マミ「休息も立派なハンターとしての務めよ」
マミ「じゃないと、いざという時に満足に戦えなくなるわ」
さやか「まぁマミさんがそう言うんだったら・・・」
マミ「心配しなくても大丈夫よ。私がちゃんとパトロールしておくし、暁美さんだってそうでしょ?」
ほむら「そうね。私も用事を済ませたら、パトロールするつもりよ」
さやか「ホントかぁ?マミさんを見習ってちゃんと使い魔も狩るんだぞ、ほむら」
ほむら「別に敵を選り好みするつもりはないわ」
さやか「あ、じゃあそろそろあたしは病院に行かなきゃいけないので」
マミ「あら、もうそんな時間なのね」
マミ「鹿目さんと暁美さんはどうするの?」
ほむら「私もこれで失礼するわ」
まどか「あ、じゃあ私はさやかちゃんに着いていくね」
マミ「そう。それじゃあ3人とも、またいつでも遊びに来て頂戴ね」
---
--
-
夕方。病院、上条恭介の病室。
さやか「そっか。退院はまだなんだ」
恭介「足のリハビリはまた済んでないしねぇ・・・ちゃんと歩けるようになってからでないと」
恭介「・・・手の方も一体どうして急に治ったのか、まったく理由が分からないんだってさ」
恭介「だから、もうしばらく精密検査がいるみたい」
恭介「さやかが言った通り、奇跡だよね。これ・・・」
さやか「・・・?どうしたの?」
恭介「さやかには酷いこと言っちゃったよね・・・いくら気が滅入っていたとは言え・・・」
さやか「変なこと思い出さなくてもいいの」
さやか「今の恭介は大喜びして当然なんだから。そんな顔しちゃダメだよ」
さやか「・・・そろそろかな」
さやか「恭介、ちょっと外の空気吸いに行こうか」
---
--
-
夕方。病院の屋上。
恭介「父さん。それに皆も」
さやか「本当のお祝いは退院してからなんだけど、足より先に手が治っちゃったしね」
恭介父「お前からは処分してくれと言われていたが、どうしても捨てられなかった」
恭介「それは・・・僕のバイオリン・・・」
恭介父「さぁ、試してごらん。怖がらなくてもいい」
恭介「・・・」
~♪~~♪~~♪
さやか『(これがあたしの祈り。あたしの願い)』
さやか『(後悔なんて、ある訳ない)』
さやか『(あたし、今、最高に幸せだよ)』
---
--
-
同時刻。病院を見下ろす展望台。
杏子「あれがこの街の新しいモンスターハンターねぇ~」モグモグ
QB「本当に彼女と事を構える気かい?」
杏子「だってちょろそうじゃん。瞬殺っしょ、あんな奴」
杏子「それとも何?文句でもあるって言うの、あんた」
QB「全て君の思い通りに行くとは限らないよ」
QB「この街にはもう1人、モンスターハンターがいるからね」
杏子「ふぅん、何者なの?そいつ」
QB「ボクにもよく分からない」
杏子「はぁ!?どういうことさ!」
杏子「そいつだってあんたと契約してモンスターハンターになったんでしょ?」
QB「そうとも言えるし、違うとも言える」
QB「ギルドにさえ一切資料のないあの娘は、極めつけのイレギュラーだ」
QB「どういう行動に出るか、僕にも予想できない」
杏子「ふんっ。上等じゃないのよ」
杏子「退屈過ぎても何だしさぁ。ちょっとは面白味もないとねぇ」スタスタ
---
--
-
夕方。病院の待合ロビー。
さやか「お待たせ、まどか」
まどか「さやかちゃん。上条君、どうだった?」
さやか「うん、手のほうはもう大丈夫なんだけど、まだ気持ちが追い付いてないみたい」
さやか「でもまぁ、昔みたいに戻れるのも、時間の問題だろうね」
QB「それはよかった。僕も願いを叶えた甲斐があったと言うものだね」
さやか「あ、QB居たの?」
まどか「うん。ついさっき来たとこだよ」
さやか「ふぅん。んじゃまぁ、帰りましょうかね」
---
--
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夕方。病院からの帰り道。
さやか「いやぁ、まどかにも聞かせてあげたかったなぁ~恭介の演奏」スタスタ
さやか「初めは怖がってたけど、途中から本当に嬉しそうに演奏しちゃってさぁ~」スタスタ
まどか「そうなんだ。よかったね、さやかちゃん」スタスタ
さやか「そうそう、それにしてもあいつって昔から・・・っ!」スタ・・・
まどか「・・・?さやかちゃん、どうしたの?」
さやか「・・・ギルドカードが反応してる・・・モンスターのフィールドだ」
まどか「そ、そんな!早くマミさんかほむらちゃんに連絡しないと」
さやか「待ってまどか。これは多分、使い魔だよ」
QB「そうだね、この気配は『落書きの魔女』の使い魔だ」
落書きの魔女「オオナヅチ」性質は『童心』
かくれんぼが大好きで、自らは隠れて使い魔に探させている。
だが隠れる能力が高すぎて、使い魔は初めから探すのを諦めている。
さやか「ほむらはいまいち信用出来ないし、マミさんにも今は負担をかけたくない」
さやか「こいつは、あたしが1人で仕留める」
まどか「あ、危ないよさやかちゃん!やっぱり2人に連絡して・・・」
さやか「2人が来るまで、犠牲者が出ないって保証はどこにもないよ」
まどか「でも・・・」
QB『まどか、遅かれ早かれさやかもソロで狩りをしなくちゃならない時がくるんだよ』
QB『ここに居るのは使い魔だし、ソロの練習にはちょうどいいんじゃないかな?』
まどか『QB・・・でも・・・』
QB『それに今日は君が居るじゃないか』
QB『最悪の事態に備えた切り札が、ひとつだけ用意されている』
まどか『私は・・・』
QB『今は何も言わなくてもいいよ、まどか』
QB『ただ、そういう選択肢が君には用意されているということだけ覚えておいてくれればいい』
さやか「じゃあ、いくよ」ヘンシン
さやか「はぁぁあ!!」抜刀斬り払い
杏子「おっと!」斬り上げ
さやか「え・・・うわぁぁあ!」
まどか「さやかちゃんっ!」
QB「さやかは大丈夫だよまどか」
QB「杏子のスラッシュアックスによる斬り上げは吹き飛ばし属性があるからね。ダメージ自体はないはずだよ」
杏子「ちょっとちょっと!何やってんのさ、あんたたち!」
杏子「見てわかんないの?あれモンスターじゃなくて使い魔だよ」
杏子「素材が剥ぎ取れないんだから、『回復薬グレート』も貰える訳ないじゃん」
さやか「だって、あれを放っておいたら、誰かが殺されるのよ!?」
杏子「・・・だからさぁ、4,5人ばかり喰ってモンスターになるまで待てっての」
杏子「そうすりゃちゃんと素材も剥ぎ取れるんだからさ」
杏子「あんた、卵産む前の鶏を絞めてどうすんのさ?」
さやか「モンスターに襲われる人たちを、見殺しにするって言うの!?」
杏子「あんたさぁ、なんか大元から勘違いしてるんじゃない?」ハァ…
杏子「食物連鎖って知ってる?学校で習ったよねぇ?」
杏子「弱い人間ってのは植物さ。それを草食動物のモンスターが喰う」
杏子「その草食動物を肉食動物のハンターが喰う」
杏子「それが当たり前のルールでしょ?そういう強さの順番なんだから」
さやか「あんたは・・・っ!」
杏子「まさかとは思うけど、肉食動物のアタシたちが草食動物に食べられる植物を助けるなんて・・・」
杏子「そんな冗談かますために、あいつと契約した訳じゃないよねぇ?」
さやか「だったら・・・何だって言うのよっ!」回転斬り
杏子「・・・ふっ(剣モード)」
ガキンッ!!
さやか「なっ!?」
杏子「アタシのスラッシュアックスはさぁ、可動部があるからモンスターの攻撃はガード出来ないんだけど」
杏子「あんたのチャラチャラした攻撃くらいなら、どうってことないんだわ」
さやか「くっ!!」
杏子「それに、遊び半分で首突っ込まれるのってさぁ、ホント、ムカつくんだわ(斧モード)」振り回し
さやか「うわぁぁあ!」ズサァァ
まどか「さやかちゃん!?」
杏子「ふん、トーシローが。ちっとは頭冷やせっての」
さやか「・・・っ!」ググッ
杏子「・・・おっかしいなぁ・・・全治3ヶ月ってくらいにはかましてやったはずなんだけど・・・」
まどか「さやかちゃん・・・平気なの?」
QB「彼女は癒しの祈りで契約したからね。赤ゲージの回復力は人一倍だ」
さやか「誰が・・・あんたなんかに・・・っ!」
さやか「あんたみたいな奴がいるから、マミさんが危険な目に遭うんだ!」
杏子「・・・うぜぇ。・・・超うぜぇ!!」
杏子「って言うか何?そもそも口のきき方がなってないよね?先輩に向かってさぁ!」
さやか「黙れぇええ!!(鬼人化)」シャキーン!
杏子「チャラチャラ踊ってんじゃねぇよ!薄ノロ!!」振り回し
まどか「さやかちゃん!!」
QB「まどか!近づいたら危険だ!」
まどか「どうして・・・モンスターじゃないのに!」
まどか「どうして味方同士で戦わなきゃならないの?」
QB「どうしようもないよ。お互い譲る気なんてまるでないよ」
まどか「お願いQB、止めさせて!こんなのってないよ!」
QB「ボクにはどうしようもない」
QB「でもどうしても、力づくでも止めたいのなら、方法がない訳じゃないよ」
QB「君にはその選択肢があるんだ、本当にそれを望むならね」
杏子「言って聞かせてわからねぇ、殴ってもわからねぇバカとなりゃあ・・・」
杏子「あとは殺しちゃうしかないよね!」突進斬り
さやか「負けない・・・っ!!」斬り払い
杏子「!!」
さやか「負けるもんかぁ!!」
杏子「ふっ・・・!」変形斬り
さやか「なっ・・・っ!!」
杏子「終わりだよっ!」属性解放突き
まどか「・・・っ!!わたし・・・っ!!」
ほむら「それには及ばないわ」
杏子「なっ!!?」スカッ
杏子「(外した!?いや、まるで消えたように・・・!)」
ほむら「・・・・」スタッ!
ほむら「・・・・」ファサ
杏子「っ!?」
さやか「っ!?」
まどか「ほむら・・・ちゃん・・・」
杏子「な、何しやがったテメェ!!」ジャキン!
ほむら「・・・」
杏子「なっ!?(いつのまに後ろに!?動きが見えねぇ!?)」
杏子「・・・そうか、あんたが噂のイレギュラーってやつね。妙なスキルを使いやがる」
さやか「・・・っ!邪魔するな!!」
マミ「そこまでよ、美樹さん」
ほむら「巴マミ・・・」
杏子「チッ・・・マミの野郎まで出てきやがったか・・・」
さやか「マ、マミさん・・・でも、こいつは!!」
マミ「事情はなんとなく察しがつくけれど、私たちの敵はモンスターよ」
マミ「無駄な争いに力を使っていると、いざモンスターと戦う時に十分な実力を発揮できなくなるわ」
さやか「くっ・・・!!」
ほむら「さて・・・この状況で、あなたはどうするのかしら?」
杏子「ふん。噂のイレギュラーも、仲良しごっこの仲間って訳かい?」
ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをするバカの敵」
ほむら「あなたはどっちかしら?佐倉杏子」
杏子「・・・?前にどこかで会ったか?」
ほむら「さぁ?どうかしら?」
杏子「・・・(なんだ、こいつの目は・・・敵意がまるでない・・・)」
杏子「手札がまるで見えない、おまけに多勢に無勢とあっちゃねぇ・・・今日のところは降りさせてもらうよ」
ほむら「そう。賢明な判断ね」
杏子「マミも、弟子の躾はキチンとしておけよ」
マミ「あら、久しぶりに会ったのに随分な言いようね、佐倉さん」
さやか「待て!!あんた逃げる気!?」ジャキン
マミ「やめなさい美樹さん」
杏子「ふん、三下が。命拾いしたことにも気が付かないでやんの」
杏子「じゃあな!」シュン!!タッタッタッ!
まどか「ほむらちゃん・・・助けて、くれたの?」
ほむら「・・・いったい何度忠告をさせるの?どこまであなたは愚かなの?」キッ!
まどか「・・・」シュン・・・
ほむら「あなたは関わり合いになるべきじゃないと、散々言って聞かせたわよね」
まどか「私は・・・」
ほむら「・・・愚か者が相手なら、私は手段を選ばないわ」スタスタ・・・
マミ「暁美さん・・・」
まどか「ほむらちゃん・・・どうして・・・」
さやか「あぁもう、何なのよ!あいつと言い、ほむらと言い、どうしてこう訳分かんない奴らばっかなの!?」
QB「何にせよ、彼女が何かを企んでいることは確かだ」
QB「くれぐれも気を付けて」
QB「(暁美ほむら・・・君は、まさか・・・)」
5話あたりまで終了
自分で書いといて何なんですけど、やっぱり誰か死なないと展開が温い気がする
前のスレでも指摘されてたけど、モンハンらしさも生かし切れてない気もするし・・・
それでも、今回は絶対に完結するまで投下してみせます
『支援や応援のレスがないSSになっても、構わない!』
『誰も感想をレスしない。誰も支援をレスしない。だったら、もう誰にも頼らない』
『全てのレスは、私一人で投下する!』
,.へ
___ ム i
「 ヒ_i〉 ゝ 〈
ト ノ iニ(()
i { ____ | ヽ
i i /__, , ‐-\ i }
| i /(●) ( ● )\ {、 λ
ト-┤. / (__人__) \ ,ノ  ̄ ,!
i ゝ、_ | ´ ̄` | ,. '´ハ ,!
. ヽ、 `` 、,__\ /" \ ヽ/
\ノ ノ ハ ̄r/:::r―--―/::7 ノ /
ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. "
/ ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 答 | デブさんを生贄にしよう │|
\_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
>>91
実はそれもちょっと考えました
正直「まどほむ」を書きたいのに、なんだかマミさんが目立ってるような気がして・・・
でも、書き溜め分だと、そろそろ「まどほむ」してきたので生贄にするのはやめておきます
>>90
本編を少しモンハンに変えただけでほぼ同じだからじゃないの
>>93,94
やっぱりそこですよね・・・展開が予測できるというか知っているっていうのが大きいのかも
---
--
-
深夜。さやかの部屋。
さやか「あの後、マミさんと協力して落書きの魔女『オオナヅチ』を倒したけど・・・」
さやか「なんか、マミさんに頼りっぱなしでダメダメだったなぁ・・・」
QB「仕方がないよ。さやかは杏子との闘いでHPを消耗していたんだからね」
QB「さぁ、モンスターから剥ぎ取った素材を出して。『回復薬グレート』と交換だ」
さやか「そうだね・・・はい」
QB「じゃあこれが今回の分の『回復薬グレート』だよ。随分消耗しているようだし、今のウチに飲んでしまうことをお勧めするよ」
さやか「これ、飲むと勝手にガッツポーズしちゃうの、どうにかならないの?」ゴクゴク・・・シャキーン!
QB「君たちは誰でもそれを言うよね。訳が分からないよ」
QB「じゃあ、『回復薬グレート』の空き瓶をかして」
さやか「どうするの?」
QB「こうするのさ」ゴク キュップイ!
さやか「え?食べちゃったの!?」
QB「これもまた、ボクの役目のひとつだからね」
QB「材料はモンスターのフィールドでしか手に入らないものだし、一般的には未知の物質だから」
QB「万が一にでも解析されて、世間一般に混乱を引き起こさないようにしておかないとね」
さやか「そうなんだ・・・(でも、わざわざ飲み込む必要もないと思うけどね・・・)」
QB「でも、また次にHPを回復するためには、早く次のモンスターの素材を手に入れないと」
さやか「HPを維持しておくのって、そんなに大切なことなの?」
QB「佐倉杏子は強かっただろう?」
QB「余分な『回復薬グレート』があれば思い切った攻撃が出来る。それが佐倉杏子の強みだ」
さやか「だからって、『回復薬グレート』のために他の人を犠牲にするなんて・・・!」
QB「戦えば戦うほど、HPは削られていくんだ」
QB「さやか、君が『回復薬グレート』を集められない限り、杏子と戦っても勝ち目はないと思っていい」
さやか「はぁ・・・なんだかなぁ・・・」
さやか「でも、マミさんだって十分な『回復薬グレート』を持ってる訳じゃないんでしょ?」
さやか「でもちゃんと戦えてるよね?」
さやか「やっぱアレ?才能の違いとかあるの?」
QB「確かにそれは事実だね」
さやか「ず~る~い~!不公平だぁ~!!」
QB「こればっかりは仕方がないよ。杏子は素質があるうえにベテランだし」
QB「逆に経験がなくても、才能だけで杏子以上のモンスターハンターになれる天才だっている」
さやか「え?誰よ、それ」
QB「鹿目まどかさ」
さやか「まどかが?それ、本当?」
QB「あぁ、だからもし、どうしても杏子に対抗する戦力が欲しいのなら、まどかに頼んでみるのも手だよ」
QB「彼女がボクと契約さえすれば・・・」
さやか「ううんダメ!これは、あたしの戦いなんだ・・・!」
さやか「マミさんも協力してくれるだろうし、まどかを巻き込むわけにはいかない・・・!」
---
--
-
翌日の放課後。巴マミの部屋。
さやか「ねぇ、マミさん。昨日のあいつと顔見知りみたいだったけど、知り合いなんですか?」
マミ「ええ、そうね。名前は佐倉杏子」
マミ「佐倉さんも昔はあんな考え方じゃなかったから、一緒にモンスター討伐をしていた時期もあったわね」
マミ「もっとも、暁美さんも佐倉さんのことを知っていたみたいだけど」
まどか「そうなの、ほむらちゃん」
ほむら「そうね、向こうは私のことを知らないでしょうけど」
まどか「そうなんだ・・・。ねぇ、さやかちゃん・・・このままモンスター討伐を続けてたら、またその娘と会うんじゃないの?」
さやか「まぁ、当然そうなるよね」
まどか「だったらさ、先にその杏子ちゃん?と会って、ちゃんと話をしておくべきじゃないのかな?」
まどか「でないとまた、いきなりケンカの続きになっちゃうよ」
さやか「・・・ケンカ、ねぇ・・・」
さやか「昨夜のあれが、まどかにはただのケンカに見えたの?」
まどか「・・・」
さやか「あれはねぇ、正真正銘の殺し合いだったよ」
さやか「お互いなめてかかってたのは最初だけ」
さやか「途中からは、あいつも私も本気で相手を終わらせようとしてた」
まどか「そんなの・・・なおさらダメだよ」
さやか「だからって話し合えって?」
さやか「バカ言わないで!相手は『回復薬グレート』のために人間を餌にしようって奴なのよ!」
さやか「どうやって折り合い付けろっていうのよ!」
まどか「・・・さやかちゃんはモンスターをやっつけるためにモンスターハンターになったんでしょ?」
まどか「あの娘はモンスターじゃない。同じモンスターハンターなんだよ?」
まどか「マミさんも昨日言ってたじゃない。無駄な争いに力を使うべきじゃないって」
まどか「そうですよね、マミさん」
マミ「そうねぇ。私も概ね鹿目さんの意見に賛成ね」
マミ「でも考え方が対立しているのに、わざわざ仲良くする必要もないんじゃないかしら」
マミ「出来るだけ関わらないようにして、無駄な争いを回避するだけでいいと思うの」
まどか「そんな・・・」
マミ「暁美さんにも言ったけれど、モンスターとの戦闘中に背中を気にしている余裕はないわ」
マミ「私たちの武器は、モンスターだけを攻撃出来るようになんて、そんな都合の良いようには出来ていないもの」
まどか「・・・」
さやか「でも、マミさんはあいつの考え方が許せるんですか?」
さやか「私はただモンスターを討伐するためだけじゃなくて、大切な人を守るためにこの力を望んだの」
さやか「だからモンスターよりも悪い人間がいれば、あたしは戦うよ」
さやか「たとえそれが、同じモンスターハンターでも!」
マミ「美樹さん落ち着いて」
マミ「そうね、私も佐倉さんの考え方に賛成は出来ないし、許せるものではないと思うわ」
さやか「だったら・・・っ!!」
マミ「でも、だからといって裁かれなければならない、ましてやいきなり剣で切り付けられなければならない罪深いものでもないわ」
マミ「何も彼女が直接手を下している訳ではないんですもの」
さやか「・・・」
マミ「もちろん彼女から仕掛けてきたのなら、自衛のために戦うことは必要だし、それは悪いことではないわ」
マミ「でも、考え方が対立しているという理由だけでこちらから仕掛けたり、争いを話し合いで回避する努力をしないのも、どうかと思うの」
マミ「分かってくれるかしら?」
さやか「はい・・・分かりました・・・」
マミ「ありがとう。鹿目さんも、いいかしら?」
まどか「・・・どうしても、仲良くする方法はないんですか?」
マミ「そうねぇ・・・私も暁美さんとの一件以来、なるべく先入観で行動したり、意固地になったりしないように心掛けてはいるんだけれど」
マミ「今のところ、佐倉さんと仲良くするために努力する理由がないことも確かね」
まどか「そうですか・・・」
ほむら「・・・・」
---
--
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その日の夕方。風見野のゲームセンター。
ほむら「・・・」スタスタ
杏子「よう。今度は何さ?」~♪~♪
ほむら「ここにある『いにしえの秘薬』、あなたにあげるわ」
杏子「・・・話には聞いたことあるが、本物か?・・・それにしても、どうゆう風の吹き回しよぉ」~♪~♪
杏子「一体あんたは何者で、何が目的なのさ?」~♪~♪
ほむら「・・・一週間後、見滝原に舞台装置の魔女『アマツマガツチ』、通称ワルプルギスの夜が来る」
杏子「!?・・・何故分かる?」~♪~♪
ほむら「それは秘密。でも、私の目的は『アマツマガツチ』の討伐」
ほむら「報酬はこの『いにしえの秘薬』、戦闘前には『秘薬』を3つ、そして成功報酬として『回復薬グレート』を99個」
杏子「99個だって?それはまた大きく出たねぇ」
杏子(99個ってのはさすがにブラフだろうが、この『いにしえの秘薬』は本物だ)
杏子(戦闘前に渡すっていう『秘薬』も、偽物って訳にはいかないだろうし)
杏子(どんな経緯で手に入れたのか知らないが、それだけでも報酬としては十分すぎるな)
杏子「『アマツマガツチ』・・・確かにソロじゃキツい相手だが、チームプレイなら勝てるかもな」~♪~♪
杏子「・・・食うかい?」つ『ロッキー』
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その日の夜。ほむらの家。
ほむら(佐倉杏子との交渉は上手くいったわね)
ほむら(本当なら美樹さやかの戦闘指導を、同じ接近武器の佐倉杏子に任せたいところなのだけど)
ほむら(2人を和解させ、美樹さやかの上達を待って、4人の連携プレイを模索する・・・)
ほむら(とてもじゃないけど、時間がなさすぎるわ)
ほむら(さらに美樹さやかには、志筑仁美という爆弾まである)
ほむら(なら美樹さやかは巴マミに任せて、別行動で私は佐倉杏子と連携する)
ほむら(ワルプルギスの夜に関する情報がない2人を囮に使うようで気が引けるけど)
ほむら(最近はQBも私に真実を証明させられるのを恐れてなのか、全員が集まってる場には姿を現さない)
ほむら(素直に聞いてくれるとは思えないし、仕方がないわね)
ほむら「時期を見て佐倉杏子にもギルドカードの秘密を話しておかないと・・・」
---
--
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同時刻。まどかの家。
ママ「・・・ふぅ」
まどか「・・・・」
ママ「どうした、まどか。眠れないのか?」
まどか「うん・・・ちょっといい、ママ」
まどか「・・・友達がね、大変なの」
まどか「言ってることも、やってる事も多分間違ってなくて・・・」
まどか「でも正しいことを頑張れば頑張るほど、どんどん酷いことになっていくの」
ママ「よくあることさ」
ママ「正しいことだけを積み上げてけば、幸せになれるって訳じゃないのさ」
まどか「間違ってないのに、幸せになれないなんて・・・酷いよ」
まどか「・・・私、どうしたらいいのかな?」
ママ「こればかりは、他人が口を突っ込んでもキレイな解決はつかないからねぇ」
ママ「それでも、キレイじゃなくても解決したいのなら、間違ってみることさ」
まどか「間違える?」
ママ「正しすぎるその子の分まで、誰かが間違えてあげるのさ」
ママ「ずるい嘘をついたり、怖いものから逃げ出したり・・・後になってそれが正解だったって分かることもある」
ママ「他に解決策や選択肢がないのなら、思い切って間違えてみるのも手なんだよ」
まどか「それがその子のためになるって、分かってもらえるかな?」
ママ「分かってもらえない時もある。いや、分かってもらえない時の方が多いだろうね」
ママ「言っただろう?キレイな解決方法じゃないって」
ママ「まどかがその子を助けるためなら誤解されてもいい、嫌われてもいいって思えるなら、そういう選択肢もあるってことさ」
まどか「そっか・・・うん、そうだね」
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--
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翌日の放課後。繁華街の喫茶店。
さやか「それで、話って何?」
仁美「恋の相談ですわ」
仁美「・・・ずっと前から私、上条恭介のことをお慕いしておりましたの」
さやか「えっ!?・・・そ、そうなんだ・・・」
さやか「ま、まさか仁美がねぇ・・・恭介のやつ、隅に置けないなぁ」アハハ…
仁美「さやかさんは、上条くんの幼馴染でしたわね」
仁美「わたし決めたんですの。もう自分に嘘はつかないって」
仁美「さやかさん。あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?」
さやか「な、なんの話をしてるのさ・・・」
仁美「・・・わたし、明日の放課後に上条君に告白します」
仁美「それまでの間、さやかさんは後悔のないように決めてください」
仁美「上条君に気持ちを伝えるべきかどうか・・・」
さやか「・・・私は・・・」
---
--
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夕方。巴マミの家。
さやか「・・・お邪魔します」
マミ「いらっしゃい、美樹さん。鹿目さんも来てるわよ」
さやか「まどかが?」
まどか「・・・さやかちゃん、今日一緒について行ってもいいかな」
さやか「な、何でさ。私は別になんとも・・・」
マミ「美樹さん、今日何があったかは鹿目さんから聞いたわ」
マミ「ハンターの力は精神状態に大きく左右されるの。鹿目さんの気持ちも分かってあげて」
さやか「あんた、なんで・・・なんでそんなに優しいかなぁ・・・私にはそんな価値なんてないのに」
まどか「そんな・・・」
マミ「・・・・」
さやか「私ね、今日、後悔しそうになっちゃった・・・」
さやか「あのとき仁美を助けなければって・・・ほんの一瞬だけ思っちゃった・・・」
さやか「正義の味方失格だよ・・・」
まどか「さやかちゃん・・・」
---
--
-
夜。工業地帯に出来た結界前。
マミ「美樹さん大丈夫?やっぱり今日は休んだ方が・・・」
さやか「ありがとうマミさん。でも大丈夫、泣き言言ったらすっきりしましたから」
マミ「そう・・・」
さやか「だからマミさんはまどかをお願いしますね。今回も私一人で討伐してみせます」
まどか「さやかちゃん・・・」
マミ『大丈夫よ鹿目さん。いざとなったら私が助けに入るわ』
まどか『はい・・・さやかちゃんのこと、よろしくお願いします』
さやか「それじゃあ、行きますか!」ヘンシンッ
---
--
-
同時刻。結界を見下ろす鉄塔の上。
杏子「・・・・」モグモグ
ほむら「黙って見ているだけなんて以外だわ」
杏子「あんたが手を出すなって言ったんだろ?それにアレは使い魔じゃなくてモンスターだ」
杏子「ちゃんと素材も剥ぎ取れるし、無駄な狩りじゃないさ」
ほむら「そんな理由であなたが獲物を譲るなんてね・・・」
杏子「あんたこそ、こんな所で見てるだけでいいのか?」
杏子「あいつらもあんたの仲間で、ワルプルギスの夜と戦う戦力じゃないのかよ」
ほむら「戦力ではあるけれど、おそらくワルプルギスの夜と戦う時はあの2人は別行動になるわ」
ほむら「結界内には巴マミもいるし、私は美樹さやかが死なないように念のため監視しているだけよ」
杏子「そうかい。それはお優しいことで・・・」
---
--
-
夜。影の魔女『モノブロス亜種』の結界内。
影の魔女「モノブロス亜種」その性質は『独善』。
全ての命を平等に地の底へ引きずり込むモンスター。
このモンスターを倒したくば、黒色の苦痛を知らなくてはならない。
さやか「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
さやか「・・・でやぁぁあああ!!」ダッダッダ
モノブロス亜種「グォオオオオ!」突き上げ
まどか「さやかちゃん!!」
マミ「鹿目さん!目を瞑って!」つ『閃光玉』
モノブロス亜種「グォッ!?」ピヨピヨ
マミ「美樹さん、敵の動きをよく見て攻撃を予測して。無暗に突っ込んで行ってもHPを減らすだけよ」
さやか「・・・マミさん、余計なことしないで。一人でやれるわ(鬼人化)」シャキーン!
マミ「ちょっと、美樹さん・・・」
さやか「・・・・」ダッダッダ
さやか「はぁああああ!!(鬼人化・乱舞)」ズババババッ!
さやか「・・・はは、ははは・・・」
さやか「あははははははは!」
マミ「美樹さん、まさか・・・」
さやか「あはは!最初からこうすればよかった!」
さやか「鬼人化すれば風圧も、踏みつけダメージも関係なく攻撃出来るんだ!!」ザシュ!ザシュ!グサッ!
さやか「・・・やり方さえ分かっちゃえば簡単なものだね。これなら、負ける気がしないわ」
まどか「やめて・・・もう、やめて・・・」
---
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-
夜。結界のあった工業地帯。
さやか「・・・この素材、マミさんに譲るよ」
さやか「助けてもらったし、指導してくれた授業料ってことで」
さやか「もうやり方も分かったし、これからはソロで魔女を狩るから」スタスタ…
マミ「待ちなさい美樹さん!」
さやか「・・・帰ろう、まどか。送ってくよ」
さやか「・・・・」フラッ…
まどか「さやかちゃん!?」
さやか「・・・ごめん、ちょっと疲れちゃったみたい」
マミ『鹿目さんは美樹さんに付いていてあげて。私じゃ意固地になって話を聞いてくれなさそうだし・・・』
まどか『はい、それじゃあ、失礼します・・・』
まどか「さやかちゃん、無理しないで私に掴まって」
マミ「・・・・」
7話あたりまで一気に終了
またまた関係ない話ですけど、グリーフシードについて
通常なら
グリーフシードに穢れを吸わせる
↓
魔女が孵る前にQBに食わせる
けどこれを、
グリーフシードに穢れを吸わせる
↓
そのまま魔女を孵す
↓
攻撃や動きを知っているから最小限の魔力で撃破
↓
グリーフシードを落とす
これをグリーフシードを落とさなくなるまで繰り返したら、かなりの節約になるんじゃないかと
たぶんほむらはQBにグリーフシードを食べさせてなさそうだし、実行してそう
そんな感じで、このSSでもほむらのみが『調合書』を持っていて回復薬グレートを調合出来るって設定にしてあります
---
--
-
その日の深夜。ほむらの家。
杏子「・・・・」モグモグ
ほむら「ワルプルギスの夜の出現予測はこの範囲よ」
杏子「根拠は何だい?」
ほむら「統計よ」
杏子「統計?一体何をどう統計したって言うのさ?」
ほむら「・・・・」
杏子「はぁ。お互い信用しろなんて言えるガラじゃないけどさ、もうちょっと手の内を見せてくれてもいいんじゃない?」
杏子「私は、あんたのその情報に命を預けることになるんだからさ」
QB「それは是非、僕からもお願いしたいね。暁美ほむら」
杏子「どの面下げて出てきやがったんだ、てめぇ!(スラッシュアックス剣モード)」ガシャン!
QB「その様子だと、ギルドカードの秘密を聞いたみたいだね。杏子」
QB「これでも今日は君たちに重要なはずの情報を知らせに来たんだけどね」
杏子「はぁ?」
QB「美樹さやかの消耗が予想以上に早い。このままだと、やっかいなことになるかもしれないよ」
杏子「なんだそりゃ?どういう意味だ?」
QB「僕じゃなくて、彼女に聞いてみたらどうだい?」
QB「君ならすでに知っているんじゃないかな、暁美ほむら」
ほむら「・・・・」
QB「やっぱりね。どこでその知識を手に入れたのか、僕はとても興味深い。君は・・・」
ほむら「聞くだけのことは聞いたわ。消えなさい」
QB「・・・・」スタスタ…
杏子「何だったんだあいつ。厄介事って何のことだ?」
ほむら「・・・彼女のギルドカードはダメージを受けすぎたのよ」
ほむら「早く回復しないと、大変なことになるわ」
ほむら(巴マミがついているからと、油断しすぎたようね)
ほむら(美樹さやか・・・どれだけ私の邪魔をすれば気が済むの!)
---
--
-
翌日の放課後。日の落ちた公園。
まどか(ここにもいない・・・。さやかちゃん、どこにいるの?)キョロキョロ
QB「君も僕のことを恨んでいるのかな?鹿目まどか」
まどか「・・・あなたの事を恨んだら、さやかちゃんを元に戻してくれるの?」
QB「無理だよ。それは僕の力が及ぶことじゃない」
QB「でもね、方法がない訳じゃないよ」
まどか「・・・・」
QB「君には途方もない素質がある。理論的にはありえない規模のね」
QB「君は間違いなくこの世界で最強のモンスターハンターになれる」
QB「君が望むのなら、さやかを人間に戻すことも造作もない。本当に君がそれを望むのならね」
まどか「・・・どうして、私なんかが・・・」
QB「それは僕にも分からない。何故君1人だけが、それほどの素質を持つのか・・・」
QB「誰かに説明してほしいのは僕も一緒さ」
まどか「・・・私は、ずっと自分なんて何の取り柄もない人間だって思ってきた・・・」
まどか「きっとこのまま、誰の役にも立たず、誰のためになることも出来ずに、生きていくんだと思ってた」
QB「現実は随分と違ったようだけどね」
まどか「そんな私でも、さやかちゃんの為になるなら・・・」
まどか「わたし、『モンスターハンター』に・・・」
ズガーン!!
まどか「っ!?」
QB(噴水が爆発した?やれやれ、暁美ほむらが来てしまったようだね)
ほむら「はぁ・・・はぁ・・・」
まどか「ほ、ほむらちゃん・・・あの、爆発って・・・」
ほむら「・・・・」スタスタ ジャキン!
ほむら「消えなさい、私があなたへの殺意を抑えられているうちに・・・!!」
QB「やれやれ、そんなことをしても無駄だって分かってるんじゃないのかい?暁美ほむら」
QB「まぁ無駄に個体を潰されるのはもったいないからね、今夜は失礼するよ」スタスタ…
まどか「ほむらちゃん・・・どうして・・・」
ほむら「・・・どうしてあなたは・・・そうやって、自分を犠牲にして・・・っ!」
ほむら「役に立たないとか、意味がないとか、勝手に自分を粗末にしないでっ!」
ほむら「私が大切に思ってる人のことを粗末にするなんて、私が許さない!」
ほむら「たとえそれが、あなた自身であっても!絶対に許さないっ!!」
まどか「ほむらちゃん・・・私たちはどこかで・・・どこかで会ったことあるの?」
ほむら「・・・それは・・・」
まどか「・・・ごめん。私、さやかちゃんを探さないと・・・もう行くね」
ほむら「まどか、待って!」
ほむら「話すわ・・・全部話す。私の事、私の知っていること全部・・・」
ほむら「だからお願い・・・さやかを、助けるのを手伝って!」
まどか「ほむらちゃん。・・・ありがとう、私の方こそお願いするよ」
---
--
-
翌日の放課後。使い魔の結界があった立体駐車場。
さやか「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ほむら「・・・・」スタスタ
さやか「っ!?」
ほむら「どうして分からないの?ただでさえ余裕がないのだから、モンスターだけを狙いなさい」
さやか「うるさい、大きなお世話よ!」
ほむら「もうギルドカードのHPは限界のはずよ。今すぐ回復しないと・・・使いなさい」つ『回復薬グレート』
さやか「・・・今度は何を企んでるのさ?」
まどか「さやかちゃん、お願い。ほむらちゃんは悪い子じゃないんだよ」
さやか「まどか・・・。ふん、そんな事分かるもんか!」
さやか「自分のことは何も話さない!何も教えない!」
さやか「それなのにQBの秘密も、佐倉杏子のことも知っている!」
さやか「まどかはどうやって、こんな奴を信用しろって言うのさ!?」
まどか「・・・それは・・・」
ほむら「話すわ。全て話す」
ほむら「まどかと約束したの。巴マミにも、佐倉杏子にも・・・全て伝える」
ほむら「ただし、それはあなたがこの『回復薬グレート』で今すぐ回復することが条件よ」
さやか「・・・・」
ほむら「あなたがここで倒れたら、この先あなたが救うはずだった人たちが危険にさらされる」
ほむら「それは、あなたがその人たちを見捨てているのと同じだわ」
まどか「さやかちゃん・・・お願い・・・」
さやか「・・・・」ゴクゴク シャキーン!
まどか「さやかちゃん」
さやか「・・・これは借りただけ。すぐにモンスターを狩って、返すわ」
ほむら「ええ、分かったわ。それじゃあ、私の家に移動しましょう」スタスタ
ちょっとした改変がいいね、マミさん生きてるし
言い過ぎた、申し訳ない
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-
夜。ほむらの家。
杏子「それで?話って何なのさ」
マミ「待って佐倉さん。鹿目さんが今、家族に電話しているわ」
マミ「その電話が終わるまで待ちましょう」
杏子「だってあいつ、ハンターじゃないんだろ?なら、この話に関係ないじゃん」
さやか「うるさいわね。黙って待つことも出来ないの?」
杏子「お、何だ新米。やる気か?」
マミ「やめなさい2人とも。ここは暁美さんの家よ」
ほむら「その通りよ。それに、私が話すと約束したのはまどかよ」
ほむら「私はまどかとの約束は絶対に裏切らない。たとえ、何があっても・・・」
杏子「ふん。そのご執心の理由も、ぜひ聞きたいもんだねぇ」
まどか「お待たせ、みんな。電話終わったよ」
ほむら「まどか、ご両親の許可は下りたの?」
まどか「うん・・・ちょっと、怒られちゃったけどね」ティヒヒ
ほむら「そう。ごめんなさい、私のせいで・・・」
まどか「い、いいよいいよ、そんなの。それに、私がほむらちゃんの話を聞きたいだけなんだし・・・」
杏子「いいからさぁ、さっさと話してよ。私は早く狩りに行きたいんだからさぁ」
ほむら「そうね・・・最初に言っておくけれど、私たちにとってつらい話も含まれるわ」
ほむら「・・・覚悟しておいて」
さやか「ギルドカードが私たちの魂って事よりも?大げさすぎじゃない?」
マミ「そうね、そうそう絶望したりしないんじゃないかしら?」
ほむら「そう・・・それじゃあ、まずは私のギルドカードから見て貰いましょうか」
さやか「お、頑なに拒んでたギルドカードを、ついに解禁ですかな」
ほむら「まどか。これはあなたが持って皆に見せて。言うまでもなく、それは私の魂だから」
まどか「う、うん・・・緊張するなぁ・・・」
マミ「これが暁美さんのギルドカードね」
マミ「え・・・これって・・・」
杏子「おい、これは何の冗談だ?」
さやか「ほむら。ここに来て、まだ誤魔化す気?」
ほむら「そんな気はないわ、美樹さやか」
ほむら「それが私のギルドカード・・・いえ、『オトモカード』よ」
さやか「・・・『オトモカードLV20、名前・エイミー、性格・主人愛、攻撃方法・爆弾のみ、毛並・メラルー、初代旦那さん・鹿目まどか』」
まどか「わ、わたし!?」
ほむら「そうよ、わたしはオトモアイルーで、本名はエイミー。・・・まどかが付けてくれた名前よ」
杏子「ちょっとちょっと!訳が分からなすぎるって!」
マミ「そうね・・・暁美さん、詳しく説明してもらってもいいかしら?」
ほむら「もちろんそのつもりよ」
ほむら(それから私は全てを話した)
ほむら(芸術家の魔女『ドスファンゴ』にやられた怪我を、まどかが契約で治してくれたこと)
ほむら(巴マミとまどかが『アマツマガツチ』に挑んで、死んでしまったこと)
ほむら(私が『まどかから守られるオトモではなく、まどかを守るハンターとして出会いをやり直したい』と願ったこと)
ほむら(アイルー族の伝説の人「ネコートさん」に弟子入りして戦闘訓練を受け、仲間を集めて何度も『アマツマガツチ』に挑んでいること)
ほむら(その度に失敗して、過去に時間を巻き戻していること)
ほむら(残酷な事実以外は、全て)
マミ「・・・俄かには信じられないわね・・・」
さやか「オトモアイルーって・・・まさか人間ですらなかったなんて」
杏子「けど、辻褄は合うな。ワルプルギスの夜が来ること、出現地点や出現時間までも予測出来ていること」
杏子「そういやあんた、消えたように移動してた時があったね」
杏子「なるほど・・・メラルーってんなら、地面に潜って移動したってことか」
ほむら「納得してもらえたかしら?」
マミ「そうね・・・まだ完全には信じきれないけれど、否定することも出来ないわね」
マミ「とりあえず、本当のことだと仮定して話をすすめましょう」
ほむら「ええ、結構よ」
マミ「初めに暁美さんが言った『私たちにとってつらい話』って言うのは、力を合わせても『アマツマガツチ』を討伐出来なかった・・・そういう事かしら?」
ほむら「誤解があるようだけど、何度かは『アマツマガツチ』を討伐しているわ」
ほむら「ただし、その全てでまどかが参戦している」
ほむら「まどかが参戦しないで討伐出来たことは、確かにないわ」
マミ「そう・・・」
まどか「そんな・・・じゃあやっぱり、私が・・・」
ほむら「まどか、それ以上言わないで。さっきも言ったはずよ、『大切な人を粗末にしたら許さない』って」
まどか「・・・・」
杏子「じゃあ何か?私たちじゃ、このちっこいのに比べて力不足だって言うのか?」
ほむら「それも誤解よ。今まで『アマツマガツチ』に対して4人で、いえ3人と私1匹で挑んだことはないわ」
さやか「どういう事?」
ほむら「これまで、必ずと言っていいほど『アマツマガツチ』が来る前に、誰かが脱落していたわ」
ほむら「モンスターにやられて死んでしまったり、ダメージを受けすぎてHPが0になってしまったり・・・」
さやか「?それって同じことじゃないの?」
ほむら「そうね。でも、厳密には違うわ」
ほむら「HPが0になる・・・そうなると私たちは死んで、モンスターが生まれるわ」
マミ「・・・あ、暁美さん・・・一体何を・・・」
ほむら「ごめんなさい、巴マミ。でもこれが『つらい話』の内容よ」
ほむら「私たちは、いずれモンスターになる・・・それが現実よ」
さやか「そんなバカな・・・それでQBに何の得があるって言うのさ?」
ほむら「私たちがモンスターとして生まれ変わるとき、莫大なエネルギーが発生するそうよ」
ほむら「そのエネルギーで宇宙を救うのが目的だと、以前のQBは言っていたわ」
杏子「・・・その話を証明することは出来るのか?」
ほむら「いいえ。私が見てきたとしか言いようがないわ」
ほむら「でも証明になるか分からないけど、ギルドにあなたたちがモンスター化した際の資料があったから盗んできてあるけど」
杏子「メラルーだから盗みはお手の物ってか?まあいい。とりあえず、そいつを見せてもらおうか」
ほむら「あまり見ていて気持ちのいいものじゃないけど」
ほむら「これが佐倉杏子のモンスター化した姿、武旦の魔女『ヴォルガノス』」
武旦の魔女「ヴォルガノス」その性質は『自棄』。
マグマの中を虚ろな足どりで永遠にさまよい続ける魔女。
自分の姿が何を求めたものだったのか、魔女にはもう思い出せない。
ほむら「これが美樹さやかがモンスター化した姿、人魚の魔女『ガノトトス』」
人魚の魔女「ガノトトス」その性質は『恋慕』。
在りし日の感動を夢見ながら湖ごと移動する魔女。回る運命は思い出だけを乗せてもう未来へは転がらない。
もう何も届かない。もう何も知ることなどない。今はただ大好きなカエル達の演奏を邪魔する存在を許さない。
ほむら「これが巴マミのモンスター化した姿、おめかしの魔女『クルペッコ』」
おめかしの魔女「クルペッコ」その性質は『ご招待』。
理想を夢見る心優しき魔女。寂しがり屋のこの魔女は結界へ来たお客さまを決して逃がさない。
ただし、モンスターをご招待した際には、100%イビルジョーが召喚される。
ほむら「・・・これで全部よ」
杏子「・・・笑えねぇな」
ほむら「言ったでしょう?見ていて気持ちのいいものじゃないって」
さやか「これ・・・本当なの?」
ほむら「その説明書きはギルドがしたものだから、真偽を確かめるにはQBに確認するしかないわね」
ほむら「ただ私が見てきた姿は、間違いなくその資料の通りだったわ」
杏子「まぁいいや。それより、早く最後の1枚を出しなよ」
ほむら「・・・何のことかしら?」
杏子「とぼけても無駄だぞ。そこのちっこいの、まどかとか言うやつの資料だよ」
まどか「え?わ、わたし!?」
杏子「あんたは言ったよな、『アマツマガツチの討伐が目的だ』って」
杏子「けど、あんたはそこの鹿目まどかだけは頑なにハンターにしようとしない」
杏子「アマツマガツチをまどかなしで討伐したことがないなら尚更だ」
杏子「けど、これでようやく分かった・・・あんた、まどかをハンターにしたくないんじゃなくて、モンスターにしたくないってことなんだろ」
まどか「そうなの・・・ほむらちゃん」
ほむら「・・・あなたの事を甘く見ていたようね、佐倉杏子。まさか、この状況で気が付くなんて・・・」
杏子「ふん。悪いが絶望には慣れてるんだ。どうせ知ってんだろ、あんた」
ほむら「ええ、あなたの過去についてなら、あなた本人から聞いてるわ」
まどか「ほむらちゃん・・・」
ほむら「・・・これがまどかがモンスター化した姿、救済の魔女『ヤマツカミ』」
救済の魔女「ヤマツカミ」。その性質は『慈悲』。
この星の全ての生命を強制的に吸い上げ彼女の体内に作った新しい天国(結界)へと導いていく。
山より大きく、空を覆い隠すこの魔女を倒したくば世界中の不幸を取り除く以外に方法は無い。
ほむら「・・・これで、本当に全部よ」
まどか「・・・・」
さやか「QBからまどかの素質は桁違いだって聞いてたけど・・・まさかここまでとはね」
ほむら「QB曰く、10日ほどで世界を滅ぼしてしまうらしいわ」
まどか「・・・だからほむらちゃんは、私がハンターになることに反対だったの?」
ほむら「・・・そうよ」
ほむら(何周目かのまどかとした『約束』・・・それが本当の理由だけど)
ほむら(まどかを魔女にさせるわけにはいかないって言うのも嘘ではないわ)
ほむら(すべて話すと約束したけれど・・・ごめんなさい、まどか)
ほむら(あなたは優しいから、その事を知ったらきっと気に病んでしまうわね)
ほむら(それよりも今は・・・)
ほむら「さっきから黙っているけど、何か質問はあるかしら?」
ほむら「巴マミ」
マミ「・・・ギルドカードが、ギルドカードがモンスターを生むのなら・・・」
ほむら「『みんな死ぬしかないじゃない!?』ってところかしら?」
杏子「なっ!!」
さやか「マミさん・・・」
マミ「な、なんで・・・!?」
ほむら「何故考えていることが分かったのか?以前も同じようなことを言ったからよ」
ほむら「それで、一体どうするの?ここにいるハンター全員と無理心中でもする?」
ほむら「ハンターはいずれモンスターになる。だから殺して、自分も死ぬの?」
ほむら「そしたら、確実にまどかが契約するわ。そうしないと、『アマツマガツチ』に対抗できるハンターがいないもの」
ほむら「だったらまどかを殺す?いずれハンターになって、いずれモンスターになる、まどかも殺すの?」
マミ「・・・・」
ほむら「だったら私はあなたを許さないわ!」
ほむら「まどかの敵は私の敵!それが例え、巴マミでも!美樹さやかでも!佐倉杏子でも!『神』と呼ばれるモンスターであったとしてもっ!!」
杏子「お、落ち着けよほむら」
さやか「そうだよ、あんた、目がマジだよ?」
ほむら「・・・私は冗談を言っているつもりはないわ」
まどか「ほむらちゃん落ち着いて。ねぇ、私は大丈夫だから」
マミ「そうね・・・ごめんなさい。私は、バカなことを考えてたみたいね」
マミ「少し、ひとりで気持ちを整理したいわ。今日は帰るわね」スタスタ…
杏子「はぁ・・・ヒヤヒヤしたぜ」
さやか「本当にね・・・でも、誰かが取り乱してるところを見ると、逆に落ち着くね」
杏子「はは、そうかもな。そんじゃ、私もそろそろ狩りに行くわ」
ほむら「杏子・・・」
杏子「心配すんなよ。一度協力するって約束したんだ、どう転んだとしても協力してやるさ」
杏子「その代わり、報酬を忘れんなよ」スタスタ…
さやか「それじゃ私も。なんか・・・恭介のことで悩んでたはずなのに、どうでもよくなっちゃったなぁ」
ほむら「・・・あなたにも悪いことをしたと思ってるわ。美樹さやか」
さやか「いいっていいって。あんたは何も悪くないよ」
さやか「それどころか、私がモンスターになるところを助けてくれた恩人じゃん」
さやか「まどかもね」
まどか「さやかちゃん」
さやか「それじゃあ私も帰るとしますかね。まどか、送ってくよ」
まどか「う、うん。それじゃあほむらちゃん、また明日ね」
ほむら「ええ、気を付けて」
10話あたりまで終了です
この辺が一番書きたかったとろこですね
ほむら=オトモアイルーのエイミーっていう妄想が、このSSを書き始めた出発点でもあります
あとは、魔女の説明書きを考えてるのが楽しかったです
ただ当初の予定ではネタというか笑いに走る予定だったんですけど・・・マミさんの存在がどうも、ねぇ・・・
ちなみにホムリリィも考えてありますが、出すタイミングが無かったので、別に書いておきます
くるみ割りの魔女「ゲリョス」その性質は『自己完結』。
輝くトサカは壊された。もう時の迷路を照らす光さえない。
自身に価値を見出せない魔女は自らの処刑を望むが、本心では拒否している。
尻尾を振り回し、毒を吐き、死んだふりまでするその姿を、手下達はデキソコナイと呼び恥ずかしく思っている。
う~ん、まさに「ゲリョス」。
結構しっくりくる配役だと思いますが、どうでしょうか?
Gの洗礼は無いのか
>>131
すみません、その辺もモンハンらしさが欠けると言われる所以なのでしょうね・・・
最後までまどマギ本編に沿って進行していきます
書き溜め分が、ワルプルギス戦の直前まで行きました
こんな時間なので、投下は明日にします
それにしても今日はなんだかスラスラ書けた・・・内容が「まどほむ」してたからかな
ここで考えてたけど入れるタイミングがなかった小ネタ
・魔力の正体
背負い込んだ因果の量によって強さが決まる「魔力」
因果とは「世界に与える影響力」
よって、世界やその後の歴史に与える「影響力」が強い救世主や女王が強力なハンターになれる
この「影響力」をQBの科学力で方向性を変えたのが「魔力」
QBの科学力では「影響力」の方向性のみしか変えることが出来ない
そうじゃないなら、まどかの「宇宙を改編するような願い」をQBの科学力で叶えたことになる
もしそれが出来るならエネルギー問題も簡単に片付くはず・・・と、いう解釈。
・ハンターの力の原理
ハンターとして契約すると、魂をギルドカードにされる
そのときに体にかけられているリミッターが外され、人間の時の3倍から4倍の力を出せる
ただし、体にかけられているリミッターは、全力を出した時に体が損傷するのを防ぐ役割がある
それが外されるので、普段から何気なく体を動かしていても、少しずつ体が損傷する
これがダメージとなって、ギルドカードのHPを徐々に減らしていく・・・と、いう解釈
・盾
実はこのSSのほむらも盾を装備しています
魔法はないので時間は止められませんが、この盾は『シビレ罠』です
なので数秒はモンスターの時間は止められます
ちなみにほむらのスキルは「シビレ罠の術」「大タル爆弾の術」「爆弾強化の術」・・・と、いう設定
何か質問があれば、明日起きてから回答します
それでは、おやすみなさい
レスがない・・・心が折れそう・・・
けど、もう書き溜め分は完結させたし、あとは投下するだけ
『交わした約束、忘れないよ』
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ワルプルギスの夜が出現する前夜。ほむらの家。
ほむら(あれから数日が経った)
ほむら(巴マミはまどか、美樹さやか、佐倉杏子にそれぞれ気を使われながら、どうにか持ち直した)
ほむら(表面上は明るく接しているが、夜は独りで泣いているようだ)
ほむら(佐倉杏子は何かと美樹さやかにちょっかいをかけている)
ほむら(わざとケンカになるようにして、戦いの訓練をしているようだ)
ほむら(美樹さやかもそれを理解して、佐倉杏子からいろいろなものを吸収している)
ほむら(連携を組むまでには至ってないが、お互いがお互いの動きを把握するくらいは出来ているだろう)
ほむら(私はここのところ、対アマツガマツチ用の仕掛けと全員分の回復薬グレート及び秘薬の材料集めで動き回っていた)
ほむら(だけどそれも、今日で全てが終わった)
ほむら(大丈夫・・・今度こそきっと大丈夫・・・)
ほむら(でないと、私には、もう・・・)
ピンポーン
ほむら「こんな時間に来客?・・・杏子がご飯でもたかりに来たのかしら?」
ガチャ
まどか「・・・入って、いいかな?」
ほむら「まどか・・・ええ、どうぞ」
まどか「・・・・」
ほむら「・・・・」
まどか「・・・明日、だよね。ワルプルギスの夜が来るのって」
ほむら「統計ではそうね。今まで、24時間以上ずれたことはないわ」
まどか「そ、そっか・・・」
ほむら「・・・・」
まどか「あ、あのねほむらちゃん、やっぱり、私ね・・・」
ほむら「契約する。なんて、言うつもりじゃないでしょうね?」
まどか「・・・っ」
ほむら「・・・私は、まだあなたに話してないことがあるの」
まどか「え?」
ほむら「出来ればこの話はしたくなかった・・・けれど、全てを話すって約束したものね」
ほむら「私はあなたとの約束は、死んでも守るわ」
まどか「ほむら、ちゃん?」
ほむら「私ね、あなたを殺したことがあるの」
まどか「えっ?」
ほむら「何週目だったかしら・・・美樹さやかも、佐倉杏子も、巴マミも死んでしまって・・・」
ほむら「ワルプルギスの夜に、あなたと私の2人で挑んだ時よ」
ほむら「ワルプルギスの夜はどうにか討伐出来たものの、私もまどかもHPが限界だった」
ほむら「後は2人でモンスターになって、2人で世界を滅茶苦茶にしようって・・・私が諦めた時に」
ほむら「あの時のまどかが、最後に残ったたった一つの『回復薬グレート』を私に飲ませてくれた」
ほむら「その時に約束したの!QBに騙される前のまどかを助けるって!何度繰り返すことになっても!必ず!!」
まどか「・・・・」
ほむら「・・・そして、モンスターになりたくないと言ったあなたのギルドカードを打ち抜いたの」
ほむら「分かってまどか!私にはもうこれしかないの!あなたのこのたった一言だけが、私に残された最後の道しるべ!」
ほむら「それを失ったら、私は、もう・・・っ!」
まどか「ほむらちゃん・・・ごめん、ごめんね・・・」
まどか「今まで、こんなになるまで必死に頑張ってきてくれたのに・・・」
ほむら「・・・いいの、謝らないで・・・」
ほむら「それでも、お願いだから・・・あなたを私に守らせて」
まどか「ほむらちゃん、私、私は・・・」
ほむら(違う・・・そうじゃない・・・私の、本心は・・・)
ほむら(そうだ、私にはもう後がない・・・)
ほむら(今なら分かる、どうして今まで皆に冷たく接してきたのか)
ほむら(誰にも頼らないとか、未来を受け入れられないとか、そんな理由じゃない)
ほむら(皆と仲良くなってしまったら、もう、繰り返せなくなってしまうからだ・・・)
ほむら(誰かが死んでも、誰かがモンスター化しても、見捨てて次の時間軸へ向かうために・・・)
ほむら(私は仲良くならないようにしていたんだ・・・例えそれが、まどかであっても・・・)
ほむら(今ならよく分かる、例えまた繰り返したとしても、私はもう何も出来ない・・・)
ほむら(今、ここにいる皆を見捨てて、やり直すことなんて、絶対に出来ない!)
ほむら(なら、私の、本心は・・・)
ほむら「まどか・・・お願い・・・私を、助けて」
まどか「え・・・ほむらちゃん?」
ほむら「私には今しかない・・・今、この時間しか残されてないの」
ほむら「ハンターのあなたには出来ない、人間であるあなたにしか出来ないの!」
ほむら「お願いよまどか・・・私を助けて・・・」
ほむら「私を、救ってよ・・・まどか・・・お願い・・・」
まどか「ほむらちゃん」ナデナデ
ほむら「まど、か・・・」
まどか「ありがとう、ほむらちゃん。こんな私でも、出来ることがあったんだね」ナデナデ
まどか「約束する。私はほむらちゃんを絶対に助ける。こんな残酷な運命から救ってみせる」ナデナデ
まどか「絶対に、ハンターになったりしないよ」ナデナデ
ほむら「まどか・・・ありがとう。ありがとう、まどか!」
QB「やれやれ、こうして見ると本当に猫のようだね。暁美ほむら」
ほむら「・・・っ!」キッ!
まどか「無粋だねQB。私とほむらちゃんの時間を邪魔しないでくれるかな?」
QB「人類の価値観は理解し難いからね。失礼があったのなら謝るよ」
ほむら「何の用かしらQB。くだらない話だったら、無反動砲を叩き込むわよ」
QB「今日は君にとって重要なはずの情報を伝えに来たのに。それは完全にオーバー・キルだよ」
QB「・・・時間遡行者、暁美ほむら」
QB「君の存在がひとつの疑問に答えを出してくれたんだよ」
QB「鹿目まどかが何故あれほどの素質を持っているのか、今なら納得のいく仮説を立てられる」
まどか「私が?」
QB「そうだよ、まどか。ハンターとしての潜在力は、背負い込んだ因果の量で決まるんだ」
QB「因果、つまり『原因』と『結果』のことだね」
QB「この宇宙のあらゆる事象には『原因』があり『結果』が存在する」
QB「因果の『原因』としてより大きな影響を与える『結果』を生む運命にある存在こそが、ハンターとしての潜在力が大きいのさ」
まどか「・・・私が大きな影響を与える『原因』だって言いたいの?」
QB「結論としてはね。でも、通常そのようなことは起こりえない」
QB「一国を救うような救世主や、逆に一国を滅ぼすような女王ならともかくね」
QB「しかしそれらを軽く凌ぐ因果の糸がまどかに集中してしまっている」
QB「それこそ、この星の全生命体を滅ぼしつくしても足りないような、因果の糸がね」
ほむら「・・・まさかっ!?」
QB「気が付いたようだね、暁美ほむら」
まどか「何?どうしたの、ほむらちゃん?」
QB「ほむらは見てきたんだよ、まどかがこの星の全生命体を滅ぼす様をね」
まどか「・・・モンスター化した時のこと?でも、それなら・・・」
QB「そう、それはほむらにとっては過去の出来事だ。過去の結果の原因は未来には存在出来ない」
まどか「だったら」
QB「けれどそれは、暁美ほむらにとっての話さ」
QB「まどかがモンスター化したのは、おそらくワルプルギスの夜を討伐した直後」
QB「つまり、この宇宙にとっては未来の出来事なのさ」
ほむら「・・・・」
QB「鹿目まどかの存在を中心にして、いくつもの平行世界を渡り歩いてきた結果がこれだよ」
QB「ほむらが巡ってきた平行世界の因果の糸は、全て現在のまどかに絡まっている」
QB「あらゆる出来事の元凶としてね」
ほむら「くっ・・・!」
QB「お手柄だよほむら。君がまどかを最強のハンターに育ててくれたんだ」
まどか「・・・QBって、意外と頭が悪いんだね」
ほむら「まどか?」
QB「どういう意味だい、まどか」
まどか「因果の糸が集中してるとか、途方もない潜在力とか言っても、ハンターにならなければ関係ないんでしょ?」
QB「それはそうだね、でも・・・」
まどか「それにワルプルギスの夜が明ければ、私に絡まった因果の糸は消滅するんでしょ?」
ほむら「えっ?」
QB「・・・どうしてそう思うんだい?」
まどか「だってさっき言ってたじゃないの、因果の原因は未来には存在出来ないって」
まどか「つまり、ほむらちゃんが見てきた全ての時間が過去になれば、私に絡まった因果の糸も消滅するんでしょ?」
QB「驚いたな。まさか君がその結論に達するなんて・・・」
まどか「QB。答えは『イエス』か『ノー』でね」
QB「・・・ワルプルギスの夜が明ければ、まどかに絡まった因果の糸が消滅するのか?だったね」
QB「・・・答えは『イエス』だよ」
まどか「ふふ。だってさ、ほむらちゃん」
ほむら「まどか・・・」
まどか「明日はほむらちゃんが私を守ってくれるんでしょ?なら、何も問題はないよね」
ほむら「え、ええ!まどかは私が守るわ!命に代えても、必ず!」
まどか「ティヒヒ、それじゃあ、明日は私がほむらちゃんを助けるよ。命に代えても、必ずね」
ほむら「まどか、まどかっ!」ギュッ!
まどか「QBありがとう。確かに、私たちにとって重要な情報だったね」ナデナデ
QB「・・・例え因果の糸が消滅しても、現在のまどか自身の因果でハンターになる素質は十分なんだけどね」
まどか「そんなの、ただの負け惜しみにしか聞こえないよ」
QB「・・・まぁいいさ。全ての結果は、明日出るんだからね」スタスタ…
まどか「さぁ邪魔者も居なくなったし、ほむらちゃん。一緒に私の家に行こう?」
ほむら「え?い、今から行くの?」
まどか「ティヒヒ、実を言うとパパとママに今日はほむらちゃんが泊りに来るって言っておいたんだ」
ほむら「そ、そんな勝手に・・・」
まどか「もしかして、明日の準備とかある?」
ほむら「それはもう終わってるけど・・・」
まどか「なら問題ないよね。私はほむらちゃんのご主人様なんだから、逆らっちゃダメだよ?」
まどか「と、言う事でほむらちゃん、一緒にお風呂入ろ~♪」
ほむら「え!?そんな・・・まどか、えっと・・・」
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翌日の夕方。ワルプルギスの夜、出現予測地点のビルの屋上。
ほむら(昨日は結局、まどかに隅々まで洗われてしまったわ・・・///)
ほむら(ベッドの中でもまどかにずっと抱きつかれたままだったし・・・///)
ほむら(眠れないかと思ったけど、まどかがずっとナデナデしてくれていたから、ぐっすりだったわ)
ほむら(体が軽い!こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて!)
ほむら「もう何も怖くない!!」
さやか「ニヤニヤしながら何言ってんだ、ほむら」
マミ「そうねぇ、何かいやなフラグが立った気がするわ」
杏子「どうでもいいけどさぁ、いつになったら来るんだ?その『アマツマガツチ』」
ほむら「あら、あなたたち居たの。気が付かなかったわ」
さやか「今来たとこだよ。杏子のバカが途中で『食いモン忘れたっ!』とか抜かすからさぁ」
杏子「あぁ!?途中でスタミナ切れたら困るだろうがよっ!」
さやか「ふふん。鬼人化がミソのさやかちゃんは、スタミナ管理は万全なのだよ、杏子くん?」
杏子「はんっ!その代わり、HPの管理が疎かじゃねぇか!モンスターに踏みつけられても気が付かないとか、笑っちゃうねぇ」
さやか「何さ!あんたの固有スキルなんてどうせ『腹減り倍加』でしょ!!」
杏子「さやかのスキルこそ『挑発』の間違いだろ!!」
マミ「はいはい、そこまで。決戦前なのだから、もう少し緊張感を持って欲しいわね」
ほむら「・・・少し見ない間に、随分と仲良くなったものね」
マミ「ふふ、そうね。今じゃもう、2人の連携は完璧だわ」
マミ「私はすっかり、後方の援護射撃よ」
ほむら「そう。それじゃあその分、今日は張り切ってティロ・フィナーレを連発して貰おうかしら」
マミ「もちろんそのつもりよ」
ほむら「それは頼もしいわね」
ほむら「・・・それじゃあ、作戦の最終確認をしましょう」
ほむら「と、言っても大した作戦ではないわ」
ほむら「『アマツマガツチ』出現と同時に、私が用意した仕掛けを総動員して、ヤツのHPを半分まで削るわ」
ほむら「ヤツのHPが60%を切ったら、空の色が変わるからすぐに分かると思う」
ほむら「ただ、私に出来るのはそこまで」
ほむら「固有の対モンスター武器を持たない私にはそれが精一杯なの」
ほむら「仕掛けを使い切ったら、私は使い魔の排除に専念するから、あなたたちは本体の攻撃に全力を投入して」
ほむら「・・・何か質問はある?」
マミ「仕掛けを使用している時の援護は必要かしら?」
ほむら「必要ないわ。下手に近づいて巻き込まれないように、私が戻ってくるまでここを動かないで」
さやか「尻尾は切れる?」
ほむら「一応切れるみたいだけど、無理に切る必要はないわ。どうせ貰えるのは『回復薬グレート』だもの」
杏子「戦闘前の報酬とやらは?」
ほむら「もちろん忘れてないわ」
ほむら「そこにギルドから持ち出してきた『支給品箱』を設置しておいたわ」
ほむら「中身は『回復薬グレート』が10×4人分、『秘薬』が3×4人分、あと『まどかが焼いてくれたこんがりクッキー』が4人分よ」
杏子「おぉ!前に言ってたのより豪勢だな、ほむら」
マミ「まぁ。クッキーがあるなら紅茶を持ってくるんだったわね」
ほむら「クッキー以外だったら、私の分の回復薬を持って行ってもいいわ」
ほむら「特にさやかはね」
さやか「きぃー!ほむらまで私をバカにしてぇ!!」
ほむら「ふふ、怒らないでさやか。あなたが居なくなったら、私が悲しいもの」
さやか「お、おう。・・・なんか、素直に言われるとこっちが恥ずかしいよ・・・」
ほむら「さて。私はそろそろ行くわ」
マミ「気を付けてね、暁美さん」
さやか「頑張んなよ、ほむら」
杏子「戦闘後の報酬も忘れんなよ」
ほむら「ええ。それじゃあ、また後でね」
---
--
-
⑤
ほむら(来たわね、人類の災厄)
④
ほむら(いいえ、『まどかの敵』!!)
③
ほむら(まどかの為に・・・ご主人さまのために・・・)
②
ほむら(今度こそ、決着を付けてやる!!)
①
ほむら「覚悟するニャ!!この白身魚野郎がニャ!!!」ヘンシンッ
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アマツマガツチ「キャハハハハハハッ!!」
ほむら「出現位置の誤差は許容範囲内、河川敷に用意したキルゾーンまでは約30メートル!」
ほむら(まずは、手作りのランチャーを使った『打ち上げタル爆弾』の連続水平発射で、ヤツをキルゾーンへ誘導する!)
カチッバシューン! カチッバシューン! カチッバシューン! カチッバシューン! カチッバシューン!
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
アマツマガツチ「キャハハハハハハッ!?」
ほむら(続いてギルドの倉庫から盗んでキルゾーンまでのルートに配置した固定式の『大砲』でヤツの体力を削る!)
ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!
ドドドドドカーン!!
アマツマガツチ「キャハハハハハハ…」
ほむら(キルゾーンに入った!ここで向こう岸に設置した『バリスタ』から遠隔操作で『拘束弾』を発射!)
バシューン!バシューン! ギギギギギ…
アマツマガツチ「キャハハハ…」
ほむら(狙い通りの場所に拘束された!そこに『対巨龍爆弾』を4つ載せたトラックで特攻!)
キキィ!ブロロロロッ!
ドカーン!!!
ほむら(そしてこいつがメインよ!河に沈めておいた『撃竜槍』を起動!)
カツン!カランカランカラン…ドシュ!!
アマツマガツチ「・・・ハハ・・・」
ほむら(ラスト!奴が『撃竜槍』で吹き飛んだ先には・・・『大タル爆弾G』50個の同時起爆!!)ピッ!
ドドドドドドドドーン!!!
アマツマガツチ「・・・・」
ほむら「成功したようね・・・いったん戻りましょう」
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ワルプルギスの夜、出現予測地点のビルの屋上。
杏子「おいおい、マジかよ・・・なんだありゃ?」
マミ「暁美さん、随分派手にやってるわねぇ」
さやか「でもさ、これってモンスターが見えない一般人からしたら嵐に便乗したテロリストだよね」
杏子「ちょ!お前、そういうことは思ってても言うなよな!」
ほむら「誰がテロリストですって?」
マミ「お疲れ様、暁美さん」
杏子「なぁほむら、アレってもう死んでるんじゃないのか?」
ほむら「いいえ。アレで半分削れたかどうかよ」
さやか「・・・じゃあ、私たちで今のと同じだけの攻撃をしないといけないってこと?」
ほむら「ええ、そうなるわね」
杏子「ははん!上等じゃねぇか!」
杏子「ハンターが3人もいて、オトモアイルー1匹に負けてたんじゃ洒落にならないってのっ!!」
杏子「ビビったんならほむらと一緒に使い魔掃除しててもいいんだぜ、オトモさやか君?」
さやか「なにをー!杏子こそマミさんの盾にでも隠れてなよ!」
マミ「ごめんなさいね、暁美さん。こんなのでも、戦いが始まれば息がピッタリだから」
ほむら「別に心配はしてないわ。この2人はいつもこうだったもの」
マミ「そう、それは・・・っ!」
さやか「空の色が変わった・・・」
杏子「いよいよ出番か。腕が鳴るぜ!」
マミ「それじゃあ、行くわね」
ほむら「ええ、使い魔は任せておいて。・・・みんな、頼んだわよ!」
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同時刻。見滝原中学校の避難所。
まどか「・・・・」
QB「暁美ほむらが心配かい?まどか」
まどか「・・・ほむらちゃんは必ず勝てるって言ってた」
まどか「だったら、私はほむらちゃんの言葉を信じるよ」
QB「確かにほむらは今日の為に相当な準備をしてきてるようだ」
QB「ギルドの倉庫にあった武器も全て持ち出して、カラにされていたよ」
まどか「だったら・・・」
QB「まどか。それじゃあ質問を変えるよ」
QB「まどかは『1人も欠けることなく』ワルプルギスを討伐出来ると思うかい?」
まどか「どういうこと、QB」
QB「どうって言葉通りの意味さ」
QB「有史以来、その猛威を振るい続けてきた最強のモンスター」
QB「そんな相手に、1人の犠牲も出すことなく討伐することが出来ると、本気で思っているのかい?」
まどか「誰かが死ぬって言いたいの?」
QB「可能性の話だよ。4人のうち1人は新人で、1人はオトモだ」
QB「全員ベテランのチームならともかく、能力にバラつきがあると誰かが誰かを庇う状況が生まれやすい」
QB「それにワルプルギスを討伐したとして、その先の、暁美ほむらのことは考えてあるのかい?」
まどか「その先って・・・」
QB「暁美ほむらの強さの本質は『情報』だよ」
QB「あらかじめモンスターの出現場所、出現時間、特性なんかを知っているから対策が取れるのさ」
QB「けれどこの先、ワルプルギスの夜が明けた先はほむらにとっても未体験だ」
QB「情報がないのだから対策のしようがない」
QB「そんな状況で、暁美ほむらは一体どうやって『回復薬グレート』を手に入れるんだろうね?」
まどか「ほむらちゃん・・・っ!」
QB(ほむらはおそらく、『調合書』を持っているから簡単に手に入るんだろうけどね)
QB「さぁまどか。これ以上の言葉は無意味だ」
QB「その目で見届けてあげるといい。ワルプルギスを前にして、暁美ほむらがどこまでやれるのか、その結末を」
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アマツマガツチ「キャハハハハハハッ!!」
さやか「どりゃあああ!!(鬼人化・乱舞)」ズババババッ!
杏子「この野郎っ!!(属性解放突き)」ドドドドドッ!
マミ「みんな下がって!ティロ・フィナーレ!(竜撃砲)」シュウウウ…ドカーン!
ほむら「このっ!邪魔よ!(M249軽機関銃)」ズドドドドドッ!
アマツマガツチ「キャハハハハハハッ!!」
マミ「っ!突進よ!みんな避けて!!」
さやか「こいつ、いつになったら墜ちるのよ!?」
杏子「確かに動きには慣れてきたが、そろそろ回復薬の残りがヤバいぜ・・・いけるか?」
マミ「せめて結界内みたいに採取ポイントがあれば・・・」
アマツマガツチ「キャハハハハハハッ!!」
マミ「また突進!?でも、そっちには誰も・・・暁美さん!!」
杏子「ほむら!そっちに行ったぞ!!」
ほむら「えっ?」
アマツマガツチ「キャハハハハハハッ!!」
さやか「まずい、ほむらが吹き飛ばされた!!」
杏子「くそっ!ここぞとばかりに使い魔が群がってきやがる!!」
マミ「暁美さん今行くわ!」
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ほむら「・・・くっ!」
ほむら(使い魔に気を取られて油断したっ!早く回復を・・・)
ほむら「・・・もう、回復薬が・・・」
ほむら(どうして・・・どうしてなの・・・何度やっても、あいつに勝てない・・・っ!!)
ほむら(やっぱり私には・・・オトモでしかない私には・・・まどかを守る力なんて・・・っ!!)
まどか「もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん」
ほむら「ま、まどか・・・どうして・・・」
QB「・・・・」
ほむら「・・・QB?まどか、まさか!?」
まどか「ほむらちゃん・・・ごめんね」
【ママ『それでも、キレイじゃなくても解決したいのなら、間違ってみることさ』】
【ママ『正しすぎるその子の分まで、誰かが間違えてあげるのさ』】
まどか(うん。ママ、私はこれから間違えるよ)
まどか(ほむらちゃんとの約束を守る。それが正しいことだって分かってる)
まどか(けれど、このままじゃほむらちゃんを救えない、助けてあげられない)
まどか(だから、間違えるよ)
【パパ『最初の夢が叶わなかったり、諦めたりしても、必ずしも不幸になる訳じゃない』】
【パパ『叶わなかったり、諦めたりした先に、また別の夢や幸せがあったりするものさ』】
まどか(そうだよね。パパ、私ね、ずっと誰かの役に立つのが夢だったの)
まどか(ほむらちゃんとの約束を守るのが、ほむらちゃんの役に立つんだって思ってたけど・・・諦めるよ)
まどか(けれどその先には、別の幸せが、きっと待ってるんだよね)
まどか「私やっと分かったの。叶えたい願い事を見つけたの」
まどか「そのために、この命を使うね」
ほむら「そんな・・・それじゃあ、私は今まで何のために・・・っ」
まどか「ごめん・・・本当にごめん。今までずっと、ずっとずっと頑張ってきてくれたのに」
まどか「それでも、私がやっと見つけた答えなの。信じて」
まどか「絶対に今日までのほむらちゃんを無駄にしたり、不幸にしたりしないから」
ほむら「まどかっ・・・」
QB「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君になら、どんな途方もない望みだろうと叶えることが出来るだろう」
まどか「・・・ホントだね?」
QB「さぁ、鹿目まどか。その魂を対価にして、君は何を願うんだい?」
まどか「私・・・私はっ・・・」
まどか「全てのモンスターを、生まれる前に消し去りたい!」
まどか「全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を!」
まどか「この手と・・・ほむらちゃんの手でっ!!」
ほむら「・・・え?わ、私??」
QB「その祈りは・・・っ」
QB「そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルのものじゃない!」
QB「因果律そのものに対する叛逆だ!!」
QB「・・・君は、本当に神になるつもりかい!?」
ほむら「いや、え?ちょっと・・・」
まどか「神様でもなんでもいい」
まどか「今日まで希望を信じて戦ってきたモンスターハンターを、何よりほむらちゃんを、私は泣かせたくない」
まどか「ほむらちゃんを泣かせるルールなんて、壊してみせる!変えてみせる!」
まどか「それが私の願い。私の祈り」
まどか「さぁ、叶えてよ!ギルドマネージャー!!」
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さやか「まどか・・・その姿は・・・」
マミ「そう、契約してしまったのね。鹿目さん」
杏子「ったくよぉ、これじゃあ何のために私らが戦ってきたのか分かんねぇよな」
まどか「ごめんね、杏子ちゃん」
杏子「まぁいいさ。戦う理由、見つけたんだろ」
杏子「だったらもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさ」
まどか「ありがとう、杏子ちゃん」
まどか「わたし、頑張るね」シャキン
さやか「まどか、そんな弓で何を・・・」
QB「さやか、君にはアレが弓に見えるのかい?」
さやか「え?だってどこからどう見ても・・・」
ほむら「・・・まどかの固有武器、あれは『バリスタ』よ」
さやか「『バリスタ』って、そんなまさか・・・」
QB「そうか。君は見たことがあるんだったね、暁美ほむら」
まどか「・・・・」グググッ…バシュン!!
QB「想像出来るかい?『バリスタ』の溜め4から射ち出される拡散型曲射の威力が」
QB「そしてその矢、1本1本がまどかの願いを乗せて過去、未来、全ての宇宙へと飛んでいく」
QB「・・・宇宙の再編が、始まるよ」
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ほむら「?ここは・・・」
QB「鹿目まどかの願いによって宇宙が再編されているんだ。これはその過程だよ」
QB「それじゃあ一緒に見届けようか。鹿目まどかという存在の、その結末を」
???「・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴ…
ほむら「あれは!?」
QB「ひとつの宇宙を創り出すに等しい願いを叶えた対価に、まどかが生み出したモンスター」
QB「いや、ひとつの宇宙を終わらせるだけの力をもった物をモンスターと呼べるのかどうか」
ほむら「そんな・・・そんなことって・・・」
まどか「大丈夫。私の願いは、全てのモンスターを消し去ること・・・」
まどか「本当にその願いが叶えられたのなら私だって・・・!」
アルティメットまどか「もう絶望する必要なんて、ない!!」
ほむら「まどか!?」
アルティメットまどか「さぁ、ほむらちゃん。一緒に」
デビルほむら「え、ええ・・・」
デビルほむら「え!?な、なにこの恰好!?」
アルティメットまどか「何って、デビルほむらちゃんだけど」
デビルほむら「ちょ、ちょっとまどか!この恰好、すごく恥ずかしいんだけど・・・っ///」
アルティメットまどか「ティヒヒ、私は神様だからほむらちゃんは悪魔さんがいいかなって」
アルティメットまどか「悪魔さんはね、神様に叛逆するんだけど、それは神様を思ってのことなの」
アルティメットまどか「神様の幸せの為に、神様に逆らって、神様を貶めて、神様を蝕んで・・・やだもう、ほむらちゃんったらっ///」バシバシ
デビルほむら「ちょ、ちょっとまどか・・・今はそれどころじゃ・・・」
アルティメットまどか「あ、そうだった。それじゃあ、とっとと終わらせちゃおうか」
デビルほむら「え、ええ・・・(あれって一応まどか自身でもあるんだけど・・・)
バシュン!!
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改変後の世界。コンサートホール。
~♪~~♪
さやか「なんか、手間をかけさせちゃったね」
まどか「こっちこそ、ごめん」
まどか「さやかちゃんを救うには、何もかもなかったことにするしかなくて・・・」
まどか「そしたら、この未来も消えてなくなっちゃう」
まどか「でも、それはさやかちゃんが望んだ形じゃないんだろうなって思ったから・・・だから・・・」
さやか「うん。いいんだよ、これで」
さやか「私はもう一度、あいつの演奏を聴きたかった・・・もっとたくさんの人に聞かせたかった・・・」
さやか「だから、これでいいんだよ」
まどか「それじゃ、行こっか」
さやか「うん」
ほむら「ちょっと待って、まどか」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「私はさやかを連れて行くことには反対よ」
さやか「ほむら!?あんた、何言っちゃってんのさ?」
まどか「ティヒヒ、ほむらちゃんは悪魔さんだから、毎回私の邪魔をしに来るんだよ」
まどか「そういう設定なの」
さやか「まどか・・・あんた、変わったね・・・」
まどか「う~ん・・・でも、今回ばかりは私もほむらちゃんに賛成かな」
さやか「は、はぁ!?」
ほむら「そうよまどか。せっかく2人きりなのに、最初に来るのがさやかだなんて、うるさいったらないわよ」
まどか「もう、ほむらちゃんったらぁ。・・・でも、私もそう思うかも」
さやか「え?ちょ、ちょっと!!」
アルティメットまどか「と、言う訳でさやかちゃん。もうちょっと、この世界で頑張ってね」
デビルほむら「あなたが来るのは最後にしてちょうだい。それまで、こっちはこっちで楽しくやってるわ」
さやか「ちょっと!?え、あれ?おーい!!」
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改変後の世界。駅のホーム。
杏子「さやかは?おい、さやかはどうした?」
マミ「行ってしまったわ・・・円環の理に導かれて・・・」
杏子「バカ野郎がっ!やっと、友達になれたのに・・・っ!」
さやか「はぁ・・・」テクテク…
マミ「み、美樹さん!?」
杏子「さやか!?お前、円環の理に導かれたんじゃ・・・」
さやか「いや、それが・・・何か、追い返されちゃって・・・」
杏子「はぁ?追い返されたぁ!?」
マミ「と、とにかく無事だったのね。よかったわ・・・本当によかった・・・」
さやか「はぁ・・・なんか、いまいち喜び切れないけど・・・」
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夜。ビルの屋上。
QB「ふぅん。なるほどね・・・確かに君の話は、ひとつの仮説として成り立つね」
さやか「仮説じゃないっての。本当の事だって言ってんじゃん!」
QB「だとしても証明しようがないよ」
QB「けれど、君の話にあったモンスターという概念は確かに興味深い」
QB「人間の感情エネルギーを集めるそんな上手い方法があったとすれば、僕たちギルドの戦略も変わってくる」
QB「現在のように人の呪いを薄く広く集めて、『魔獣』としての形を与える」
QB「それを君たちハンターに狩ってもらうなんて手段よりも、ずっと効率的だ」
さやか「そうだったね。あんたたちって、そういう奴らだったわ」
QB「今夜はつくづく瘴気が濃いね。魔獣たちも次から次へと湧いてくる」
さやか「ぼやいても仕方ないでしょうが。この正義の味方、さやかちゃんがバッタバッタとなぎ倒しに行ってやりますかねっ!!」
さやか「さやかちゃん、発進!!(鬼人化)」シャキーン!
まどか『頑張ってね』
ほむら『こっちに来ても、またすぐに追い返すわ』
さやか「うるさい、バカップル!さやかちゃんを、なめるなぁああ!!」ズババババッ!!
~おわり~
これですべて終了です
「くぅ、疲れました」のコピペでも張ろうかと思ったんですけど、恥ずかしいのでやめました
そういえば、もう一個の小ネタ
・マミさんの武器
原作でも「マスケット銃」ではなく「リボン」が本来の武器
このSSでも「ガンランス」ではなく「ネット」が本来の武器
この「ネット」を結果内にあるいろいろな材料で加工してガンランスにしているという設定です
そして、その加工方法を「古からの失われた遺産~錬金術~」というノート(調合書)として持っている
この設定も絡めるタイミングがなかったです
妄想だけならいくらでも湧いてくるのに・・・形にするのって大変です
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