「XX公園を発祥地に、珍しい病気が流行しており……」
「人から人へと伝染していき、非常に危険性の高い………」
響「へー、そんな病気が流行ってるんだ」
響「こんなにニュースで大騒ぎしてるんだから、気を付けなくちゃね」
響「でも自分、今は健康だし大丈夫だよね!」
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響「それに、この病気って好きな人がいる前提じゃないか!」
響「好きな人なんて、自分……」
ハム蔵「ジュッ」
響「な、何でプロデューサーの名前が出てくるんだ!ハム蔵!」///
響「もう……あ!もうこんな時間!」スクッ
響「じゃあみんな、行ってくるね!」ガチャッ
響「あっ、暇だったらテレビ観てていいからね!いぬ美!」
いぬ美「バウッ」
バタンッ
いぬ美「……………」ピッ
「なお、この病気は動物が多い環境にいる人ほどかかりやすく……」
「ペットをお持ちの方は、注意して………」
いぬ美「………………」
事務所
ガチャッ
響「はいさーい!」
P「おっ、響か。おはよう」
響「あ、プロデューサー!はいさーい!」
P「いやぁ〜、今日は寒いなぁ……」
響「プロデューサー、だらしがないぞ!」
響「寒さなんて、吹っ飛ばす勢いでいかなくっちゃ!」
P「ははは……響は喜んで庭を駆け回るタイプだな」
響「寒いんだったら、自分があったかい『さんぴん茶』を買って来てあげる!」
響「待っててね!」タタタ
P「あぁ、響!そんな、俺は大丈……」
バタンッ
P「……行っちゃったか」
P「全く……行動が早いやつめ」
響「えっと……たしか、ここにあるはず……」
響「あった!自動販売機!」
響「えーと、あったかいさんぴん茶は……」
響「あったかいのは……」
響「……………///」
響「………あったかい……ぞ///」
響「………………///」
響「あ、あれ?何か、体が熱くなってる……?///」
響「……な、何か、胸が……チクチクする……///」
響「何だろう……何か……苦しい……ぞ……///」
響「ハァ……ハァ……///」
響「プロ……デュー……サー……///」
ガチャッ
P「ん?響か?さんぴん茶は……」
響「プロデュー……サー……///」
響「ハァ……ハァ……///」
P「ひっ、響!!?」
P「どうしたんだ!?顔、真っ赤だぞ!?」
響「ハァ……ハァ……苦しい、ぞ……///」
P「苦しいのか!?熱か!?」
P「とにかく、ソファに座っといてくれ!」
響「う、うん……///」ストンッ
P「何てこった……どうしよう……」
P「救急車を呼ぶべきか……?」
P「いや、直接連れて行った方が……うーん……」
響「……………///」ぼーっ
響「……プロデューサー……///」
P「あーでもない、こーでも…………え?」
P「ど、どうした?なんだ?何かして欲しいのか?」
響「……こっち、来て///」
P「え?」
P「あ。あぁ……いいけど」スタスタ
P「ほら、来たぞ」
響「……隣に、座って欲しいぞ///」
P「えぇ?隣に?」
P「……まぁ、いいけど」ストンッ
P「なんなんだ?何をして欲しいんだ、響?」
響「………んっ///」スッ
P「わっ!」
P「きゅ、急に肩によりかかって来るなよ……ビックリするじゃないか」
響「ん……ゴメン……///」スリスリ
P「……えっと、どうしたんだ?響?」
P「今度は頬を肩にすり寄せて来て……」
響「……なんか、わかんないけど……///」スリスリ
響「こうしてたら、凄く落ち着くんだ……///」スリスリ
P「えっ?そうなのか?」
響「うん……でも、まだちょっと苦しい……ハァ……ハァ……///」
P「え、えぇぇ……ど、どうすればいいんだ?」
P「俺に出来ることなら、何だってするぞ!」
響「…………ほ、本当?///」
P「あぁ!何でも言ってくれ!」
P「食べたい物だって用意するし、代えの服だって買って来るぞ!」
響「じゃ、じゃあ……///」
響「……好きって、言って、欲しい……///」
P「…………え?」
響「自分の事、好きって……///」
P「な、何でだ?そんな必要ないんじゃ……」
響「わかんないけど……言って欲しいんだぞ……///」
響「そしたら、苦しくなくなりそうだから……///」
P「そ、そうなのか?」
響「うん……だから……早くぅ……///」ハァハァ…
P「………わ、わかった」
P「………好き、だ」
響「もっと、ハッキリ言って欲しい……///」
P「………好きだ」
響「もっと!もっと言ってぇ!///」
P「ひ、響が好きだ!!」
響「ギュッて!ギュッって抱きながら言って欲しいぞ!///」
P「響!!好きだ!!愛してる!!」ギュッ
響「プロデューサー……///」ギュッ
P「響!!」ギュウゥゥゥ……
響「自分も……自分もプロデューサーの事……///」
響(……………)
響(ん?…………あれ?)
響(さっきまで、あんなに苦しかったのに……)
響(……もう、なんともないぞ!)
響「やったぁ!治っ……」
P「響!!響ぃ!!」ギュウゥゥゥ……
響「………………」
響「………………」
響「……っ!!!??///」
響「わ、わあぁぁぁああ!?///」どんがら
P「!?」
P「きゅ、急に離れるなよ……ビックリしたじゃないか……」
響「い、今、自分、プロデューサーと……///」
響「…………………」
響「…………へ、変態プロデューサー!!!///」タタタ…
P「ええぇ!?お前がしろって……」
バタンッ
P「………出て行った…」
P「なんだったんだ……いったい」
次の日
ガチャッ
響「………お、おはよう……」
P「……あ、あぁ、響。おは……」
響「っ!!」
響「…………///」タタタッ…
バタンッ
P「………………」
P「出て行ったか……」
小鳥「……響ちゃん、今様子おかしかったですよね?」
小鳥「どうしたのかしら……?」
P「えぇ……ちょっと、色々ありまして……」
小鳥「…………?」
玄関前
響「………………」
響「うぅぅ……恥ずかしくて、プロデューサーの顔見れないぞ……///」
響「あの後、特に異常が無かったのはいいけど……」
響「治った時自分、プロデューサーと……」
響「……………」
響「うんぎゃー!!思い出しただけで、恥ずかしいぞ!!///」
響「ううぅ……///」
雪歩「あれ、響ちゃん?」
響「……あ、雪歩!」
雪歩「どうしたの?玄関前で体育座りして?」
響「ちょっと、ね……」
雪歩「……?」
雪歩「あっ、そういえば、響ちゃんが前に言ってたさんぴん茶ってどこに売ってるの?」
響「え?あぁ、それならXX公園にある自動販売機にあるぞ」
雪歩「XX公園だね?ちょっと買ってくるね」スタスタ
響「うん、いってらっしゃーい!」
XX公園
雪歩「えっと……さんぴん茶……さんぴん茶……」
雪歩「あ、あった!」
雪歩「じゃあ、お金を入れて……」
雪歩「入れ………」
雪歩「………」
雪歩「あ、あれ?///」
雪歩「な、なんか、体が熱く……///」
雪歩「ハァ……ハァ……///」
雪歩「プロデュー………サー………///」
完
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