響「うぎゃー!自分、安価で入れ替わっちゃったぞ!」 (66)

響「なんで↓2に入れ替わっちゃったんだ…」


響「はぁ…。プロデューサーやみんなに気づいてもらえるかな…」

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響(伽耶子)「ぁぁぁああぁあぁぁぁあぁあああああ……(まさかこんなお化けになっちゃったなんて)」


響(ん?待てよ?自分が今このお化けになっているということは…)


響(まさか今、自分の身体の中にはこいつが…!?だとしたら何をされるかわからないぞ!)


響(どうしよ…一体どうしたら…)


響(こんな気持ち悪い恰好じゃ絶対みんな自分だって信じてくれないだろうし)


俊夫「みゃー」


響(なんかほぼ裸の変な子供もいるし君が悪いぞ…)


響(仕方ない……この家で何か頼りになるものを探すしかない)

響「ぁぁぁぁああぁあぁぁああぁあぁああああ…」カタカタ


響(なんか動きがぎこちないし喋れないしはっきり言って辛いぞ…)


響(何でこんなことになっちゃったのかな…はぁ……)


俊雄「みゃー」


響(さっきから何だよお前は)


ゴン!


響(ん?今何か足にぶつかったような…)


響(これは、↓3か?)

カエルの着ぐるみ『』


響(カエルの着ぐるみ?何でこんなものがここに…?)


響(はっ!そうだ!この着ぐるみがあれば!)


ガサゴソガサゴソ


響(着ぐるみ)「ああぁあぁぁああぁぁぁあぁあぁ……」


響(よし!なんかちょっとアレだけど少なくともさっきのキモい姿よりは数万倍マシだぞ!)


響(これで安全に外に出れるはずさー!)


俊雄「みゃー」

響(着ぐるみ)(ただこれだとまだ心不足だな…)


響(他にもなんか探すか。見たところ色々落ちてるみたいだし)


ガサゴソガサゴソ


響(↓2と↓3、そして↓4か)


響(何かに使えそうだな、一応持っておくか)

響(あとスタンガン、そして…)


幽霊たち「ああああぁぁぁぁぁぁああぁあぁぁぁぁあぁ……」ゴォォォォ!!!


響(うぎゃああああああああああッ!!!)


響「ああぁぁぁぁああぁぁあぁぁぁあぁ……」


響(だめだ…驚いてもこの姿じゃリアクションが限られる…)


幽霊「あぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ…」


響(えっ?何だ?自分を助けてくれるのか?)


幽霊「ああぁぁぁぁぁぁああぁ…」


響(も、もしそうだったら心強いぞ…かなり怖いけど)


幽霊「ああぁぁぁぁぁぁああぁ…」

響(よし!着ぐるみとスタンガンと幽霊!これがあればもう何も怖くないぞ!)


幽霊「ああぁぁぁぁぁぁああぁ…」


響(そうと決まれば早速出発だ!いざ自分の身体を取り戻しにレッツゴー!)


俊雄「みゃー」


響(お前もまたな!あとちゃんと服着るんだぞ!)


俊雄「みゃー」

市街地


「あ!カエルさんだ!」


響「……」ブンブン


「わーい!カエルさんが手を振ってくれた!」


響(着ぐるみだったら喋る必要ないし動きも着ぐるみ特有の動きづらさで相殺できる…)


響(だから普通に外に出ても問題ない!こんなキモい姿を見られる心配はないぞ!)


響(やっぱ自分って天才だな!こんな方法普通じゃ思いつかないぞ!)


響(幸い周りの人には幽霊が見えていないようだし)


幽霊「ああぁぁあぁぁあぁ…」ゴォォォォ!!!


響(中々いいペースに進んでいるんじゃないのかなこれ)

響(この辺りは見覚えあるぞ、確かここから765プロまでは後数キロだったはず)


響(後はこのまま歩けば765プロに…)


響(いや待てよ…たとえ自分がこの姿で765プロについても誰が自分だって気づいてもらえるんだ?)


響(美希や貴音なら、気づいてくれるかな…そもそも今765プロで自分は何をしているんだ)


響(…迷っていても仕方ない、元の姿に戻るためにも前に進むしかないぞ!)


↓3「あ、カエルだ」

真美「おー!」


響(この声は!)グルッ


真美「こんなところにカエルの着ぐるみはっけーん!」


響(真美!会いたかったぞ真美!)トテトテ


真美「おや、なんかカエルが真美の所にやってきてみたいだけど」


響(真美ィィィィィィィ!)トテトテトテトテ


真美「な、なんか怖いんだけど…」

響(真美、無事か!みんな無事なのか!?自分、今どうなっているんだ!)


響「ぁぁぁああぁあぁぁぁあぁあああああ…」


真美「な、なんかこのカエル怖い…変な鳴き声がするよ…」


響(しまった!この姿じゃ意思伝達できないぞ!)


響(参ったぞ。どうやって自分だって伝えればいいんだ)


↓3「どうしたの、真美」


真美「あ、↓3」

響「どうしたんだ、真美」


真美「あ、ひびきん」


響(何!?自分!?)


響(自分は確かにここにいる…ということはあいつは!)


響(伽椰子)「そのカエルは何だ?」


真美「どうも真美のファンみたいなんだよ、突然真美と目があったらこっちに来てびっくりしちゃったよ」


響「ふ~ん」


響(カエル)(こいつ…)

響(伽椰子)「真美、ちょっと下がっていてくれないか?すぐ戻るから」


真美「う、うん。わかった」タタタッ


響(着ぐるみ)「……」


伽椰子「まさかその姿で外に出て会いに行くなんて思いもしなかったわ」


響(こいつ…!)


響「あぁぁぁぁああぁぁあああぁあ……!!!」


伽椰子「何て言っているのかわからないわ。喋るならちゃんとわかるように喋ってもらわないと」


響(なんで…なんで自分をこんな姿にしたんだ!おい!返せよ!自分の身体返せよ!)


伽椰子「返せって言われても、せっかく手に入れた若い人間の身体を返すなんてそんな勿体ないことするわけないでしょおバカさん」


響(こいつ…!)

響「あぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ…!」


伽椰子「正直入れ替わったときはびっくりしたわよ。こうも簡単に入れ替わることができたなんて」


伽椰子「しかもアイドルよアイドル。全国のお茶の間の人気者のアイドル。家の屋根の下でくすぶっていた毎日からドームのライトの下で活躍する毎日になるなんて」


伽椰子「嬉しいってレベルじゃないわ。もう最高よ」


響「あぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ…!」


伽椰子「本当にうるさいわね、私ってそんなに耳障りな声を発していたのね」


伽椰子「でももうこんな日々はおさらば、これからは私は我那覇響として生きていくわ」


伽椰子「あなたには俊雄の面倒を見てもらうわね、悪いけど。アハハハハハハハハ!!!」


響「あああぁああぁぁぁぁああぁあ!」


響(こいつ…人の身体を好き勝手に…もう許さないぞ!)

幽霊「あぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁああぁ…」


響(お前たち…力を貸してくれるのか?)


幽霊「ああ」


響(そうか、今の自分はこいつ。だったら自分の言うことを聞いてくれるのは当然か!)


響(よし!いいかみんな!こいつの動きを封じるんだ!)


幽霊「あぁああぁぁあぁぁぁぁぁああぁああ!!!」ゴォォォォ!


伽椰子「えっ…ちょっと何!?」


幽霊「あああああああああ!!!」ピキーン!


伽椰子「がっ…!」


伽椰子(身体が動かない…まさかこいつ……幽霊を使って動きを封じさせた…!?)


伽椰子(そうか、今のこいつは私そのもの、だから自然と主はあいつになるわけだったのね、盲点だったわ)


伽椰子(くっ…。伽椰子としての本来の力が発揮できない今、これじゃあどうすることも…)


響(返してもらうぞ!自分の身体!)バチバチバチ


伽椰子(スタンガン!?)


バババババババババ!!!


伽椰子「がっ………!」


バタリ…

真美「ねぇひびきん、一体いつまで待てばいいの?」ヒョコッ


シーン


真美「あれ?ひびきん?」






伽椰子「」


響(なんとかこいつを眠らせたのはいいけど、一体どうやったらもとに戻るんだ…)


幽霊「あああぁああぁぁ…」


響(何!?一部始終を見ていたからわかるって!?)


幽霊「あぁあぁぁあぁぁぁぁぁ…」


響(戻るには↓3をしたらいいのか。わかったぞ)

響(同業者に手伝ってもらえばいいのか)


響(あれ?この場合の同業者ってアイドル?悪霊?どっちだ?)


響(いや、こいつがやったということはこいつの同業者ということになるんだな)


響(つまり別の悪霊かそれに近い存在に助けを求めればいいのか)


幽霊「あぁあぁぁぁぁぁ…」


響(連れてきてくれるのか!サンキューな!)


幽霊「ああ」

十数分後


響(まだかな…こんな狭い路地にいるのはちょっときついぞ)


伽椰子「んっ……」パチッ


響「あ」


伽椰子「……キサマァ!!!」クワッ!


響「えい」バチバチ


伽椰子「あばばばばばばばばば」バババババババババ


ガクッ


響「はぁ…。みんな心配しているだろうな」

幽霊「あぁぁぁぁあぁぁあ…」


響(遅いぞ!待ちくたびれたぞ!)


幽霊「あぁぁぁあぁぁぁ…」


響(こいつがその同業者か?↓3っていうのか)

悪魔ほむら「こんな短い時間で2回も私を呼ぶなんて…どういうつもりかしら?」


響(自分は望んでこんな姿になったんじゃないんだ!もしお前が自分をこの姿にしたなら早く元に戻してよ!)


悪魔ほむら「嫌よ、私はまどか以外の人間の言うことなんて聞かないわ」


悪魔ほむら「第一せっかく入れ替えたのに戻せなんて図々しいにもほどがあるわ」


響(そんな!じゃあなんでこいつの言うことを聞いたんだ!)


悪魔ほむら「対価として↓3を渡してくれたからよ」


悪魔ほむら「そうね…あなたも彼女と同じものを渡してくれたら、考えてあげてもいいわ」


響「本当か!?」

響(髪って、それで何に使うんだ)


悪魔ほむら「それでまどかと【禁則事項です】に決まってるじゃない」


響(ひぃ…!)


響(こいつ…イかれてやがるぞ……。髪であんなことをするなんてプロデューサーでも思いつかないぞ!)


悪魔ほむら「それで、どうするの?髪渡すの?渡さないの?」


響(まあ、あげるのはどうせこいつの髪だし別にいいか)


響(いいぞ)


悪魔ほむら「契約成立ね、半分対価としてもらったからもう半分貰っておくわね」


響(ああ、ぜひ貰ってくれ)

悪魔ほむら「それじゃあ、いくわよ」


響(おう)




悪魔ほむら「はああああああああああああああああああああ!!!」ゴォォォォ!!!




響「うわあああああああああああああーーーッ!!!」ヒュウウゥゥ……

――――――――――
―――――
――


響「んっ…」パチッ


響「うぅ……。頭痛いぞ……」


響「はっ!喋れる!?ということは…」


伽耶子「」ハゲーン


響「戻った…戻ったぞ!やったぁ!」


悪魔ほむら「対価は約束通り貰ったわ。それじゃあね」ビュン


響「ああ、じゃあな」


伽耶子「」


響「だけどこいつどうしよ…。このまま放っておくわけにはいかないし…」

幽霊「あぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ…」


響「お前たちが連れて帰ってくれるのか?」


幽霊「ああ」


響「そっか!助かるぞ!自分、お前たちと会えて本当によかったぞ!」


響「ありがとな!」


幽霊「あぁあぁぁあぁぁぁぁぁ…」


響(それにしても何で元に戻っても幽霊と喋れたるんだろう)


響(長く幽霊と入れ替わっていたからかな?)


幽霊「あぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ…」ヒュウウウゥゥ…


響「それじゃあな!」


市街地


響「おーい!真美!」


真美「あ!ひびきん!どこいってたのさ!真美心配したんだよ!」


響「ごめんごめん!心配かけてすまないぞ!」


真美「ったく…。まあこれくらい長引かせればちょうどいいけど」ボソッ


響「え?何がだ?」


真美「何でもないよ!ほら早く事務所に戻ろ!」


響「ああ!」

765プロ


響「ただいまー!」ガチャ


パンパンパァーーーン!


響「うわっ!」


「お誕生日おめでとう!響(ちゃん!)(さん!))」


響「こ、これは…」


千早「我那覇さん、お誕生日おめでとう」


貴音「どうでしょうか、響が好きそうな飾りつけをしましたが」


真美「ねぇ、気に入った?」


響(アレと入れ替わったせいですっかり忘れていたぞ、今日のこと)


響「こんな…こんな……」わなわな

響「ありがとう、自分、本当に嬉しいぞ!」


響「みんな、本当にありがとな!」


ハム蔵「ヂュイ!」


いぬ美「ワン!」


響「おう!お前たちもありがとな!」


美希「はいプレゼント」


亜美「はい!どうぞ!」


伊織「これは私から」


響「本当にありがとな!やっぱ持つべきものは仲間だな!」


P「さあ、パーティーを始めようか」


響「ああ!」

とある家


伽耶子「ア、ア、ア………」つるーん



伽耶子「アアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」ゴォォォォォォ!!!



俊雄「みゃー」






響「ん~、おいしいぞ!」モグモグ


響「やっぱ誕生日は最高だな!」


終わり

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