サクラ大戦VSるろうに剣心 (47)

サクラ大戦とるろうに剣心のクロスオーバー

剣心が帝都、斎藤がパリに紅蘭のせいで飛ばされてしまうお話し。

紅蘭「できたで!」

すみれ「なんですの……これは?」

紅蘭「なんと昔の人達と会話できるんや!」

アイリス「えーすごーい!」

さくら「じゃあ父さんと会話できるの?」

紅蘭「もちろん!生きてた人間なら誰でも大丈夫やで!」

マリア「それが本当なら世界を揺るがす大発明だわ」

カンナ「スゲーな」

マリア「でもそんな事が可能なのかしら?……にわかには信じられないわ」

紅蘭「マリアはんは疑い深い人やなぁ……じゃあまずは試しにやってみるさかいようみとってな」

大神「みんな、何をしてるんだい?うわっ!」

一同「あァーーー!!」

足を滑らせた大神が紅蘭の開発した機械にお茶をぶっかける。

紅蘭「アカン……煙が出とる……伏せるんや!爆発するで!」

大神「いぃ!?」



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大神「みんな、大丈夫かい!?ってぃ!?」

剣心「おろ?」

大神「ど、どちら様?」

紅蘭「たぶん、あの爆発の影響で違う時代の人がタイムスリップしたんやろなぁ……設定してた時代から言って、明治くらいの人やろ」

マリア「それってかなりマズイんじゃない?」

カンナ「元の時代に戻してやる方法はないのかよ?」

紅蘭「機械がこんな粉々になってしまったから今は無理や」

すみれ「じゃあこの人をどうするつもり?」

紅蘭「機械直るまでここにいてもらうしかないやろ」

剣心「あ、あのぉ……話が勝手に進んでいるようでござるが、ここはいったいどこでござろうか?……」

アイリス「東京の銀座にある帝国劇場だよ!」

さくら「ごめんなさい……こちらの手違いで未来に飛ばされちゃったみたいなんです」

剣心「は、はぁ……」

大神「申し訳ない!俺がお茶をこぼしたばかりに……元の時代に戻るまではここを使ってください」

すみれ「いいんですの?そんな事を勝手に決めて」

大神「だって、こちらの手違いでこの時代に来てるんだからそれくらいしてあげないと……まぁ、支配人には俺から言っとくよ」

マリア「なんと言うつもりです?タイムスリップしてきたなんて信じるわけないと思いますが?」

剣心「横からで失礼 その支配人とやらは剣術をたしなんだりするでござるか?」

大神「え?どうしてそんな事を聞くんだい?」

剣心「剣術をたしなむ人間なら拙者の名前を出せば、名前くらいは聞いた事があるでござろう……まぁ、あまり印象は良くないでござろうから上手くいくとも限らないけど……」

さくら「もしかして剣豪!?」

剣心「緋村剣心……またの名を人斬り抜刀斎」

さくら、大神、すみれ、カンナ「えぇーーー!?」

マリア、紅蘭、アイリス「?」







すみれ「あ、あなたが幕末最強とまでいわれた剣豪、緋村抜刀斎ですの!?」

カンナ「伝説の剣豪に生で会えるなんて、夢のようだぜ」

さくら「まさか緋村抜刀斎がタイムスリップしてくるなんて……本当に信じられない」

剣心「い、いやぁ……そんなにふうに言われると照れるでござるよ」

紅蘭「誰や?」

マリア「知らないけど、少なくとも日本では有名人みたいね」

アイリス「お侍さん初めて見たー!」

大神「これは丁重にもてなさないと!」

剣心「いやいや、そんなにお気を遣わずに」

大神「そんなわけにはいきませんよ! 今度、是非ともお手合わせ願いたい!」

すみれ「ではわたくしも」

さくら「二人ともズルいですよ!私もよろしくお願いします!」

剣心「まぁまぁ落ち着いてくだされ」

米田「随分騒がしいが何をしてんだ?……ん?……左頬に十字傷……まさか……緋村抜刀斎!? こ、これはどう言うことだ???」

何この超俺得 期待してます

>>4
1だが期待してくれ(笑)

斎藤一
【1844~1915年(大正4年)】

緋村剣心
【1849~?】

大正時代
1912(大正元年)~1926(大正15年)

普通に大正なら幕末の人間老人で生きてるだろ

米田「ここがオメーさんの部屋だ 多少、埃っぽいが掃除すりゃあいい部屋になるはずだ」

剣心「支配人殿、かたじけないでござるな」

米田「全く……話を聞いた時は信じられなかったよ」

剣心「拙者も未来にきたなんて信じられないでござるよ」

米田「まぁ、お互い様って訳だ……それにしてもうちの面子が迷惑かけたな」

剣心「拙者はるろうに……これも旅だと思って頑張るでござる」

米田「あんたは必ず元の時代に還すから安心しな」

剣心「それまで暫く厄介になるでござるよ」

米田「飯も食べ放題、施設も気兼ねなく使ってもらって構わねぇがただ……」

剣心「ただ?……」

米田「その代わり、明日から帝劇で働いてもらうぞ」

剣心「!?……働く!?……ここででござるか?……」

米田「あったりめーだろ 家賃代わりだ」

剣心「果たして拙者に勤まるでござろうか……」

米田「大丈夫だ そんなに難しい仕事じゃない」

剣心「まぁ、拙者は居候の身……やれる事は何でもするでござるよ」

米田「そうと決まれば話は早ぇ せっかく未来の東京にきたんだ 観光するのも良し、夕方にはこの劇場で舞台があるから是非とも見てやってくれ」

剣心「支配人殿、この恩は一生忘れないでござる」

>>6
まぁその時代の剣心や斎藤がきたってことにしてくれ

>>6
公式設定だと剣心は日清戦争直後(1895年頃?)に死去してるな
薫も剣心が死去した数年後に死去していた筈

だから大正時代には薫共々既に死んでる

ザザッ!

剣心「ふぅ?……大分綺麗になったでござるな……(今日はここまでにして未来の東京を見物でもするかな)」

コンコン

剣心「おろ?」

大神「緋村さん、大神です」

剣心「おぉ、一郎殿でござるか 今、開けるでござるよ」

ギィィィィ

アイリス「ヤッホー!アイリスもいるよ!」

剣心「アイリスも一緒でござったか それで拙者に何か用でござるか?」

アイリス「ござるお兄ちゃん、遊びに行こうよ!アイリスが案内してあげる!」

剣心「ござる……お兄ちゃん(笑)」

大神「アイリスがどうしてもって言うもんで、一緒に来てもらえないでしょうか?」

剣心「拙者は居候の身……そのくらいの頼みなら逆に大歓迎でござるよ」

大神「ありがとうございます!」

剣心「一郎殿、そんなにかしこまらずに……実は今から観光に行こうと思っていたから丁度良かったでござるよ 何かと未来の町を一人で歩くには心細いでござるからな」

アイリス「わーい!じゃあ早速、しゅっぱーつ!」






>>10
それ確かOVAの設定でしょ。

それを公式にしちゃうのは。

>>12
それこそ公式で没年について詳細な言及が行われていないのに、
大正時代まで生きているという憶測がさも正しい事かのように最初に主張したあんたこそどうなんだ?

剣心「いや?平和でござるなぁ……」

大神「そうだといいんだけどね……」

剣心「ん?」

大神「あっ!……いや、その……もう戦争とか起こらないといいなぁっと思いまして(笑)(緋村さんは別の時代の人だから巻き込む訳にはいかない……黒之巣会の残党の事や帝国華檄団の事は黙っておいた方がいいな……)」

剣心「そうでござるな……願わくば、泰平の世がこのままずっと続いてほしいでござる……それが泰平の世を信じ、散っていった者達への一番の供養でござるよ」

大神「緋村さん……(そんな考えの人を戦いに巻き込む訳にはいかないなぁ……どうか緋村さんがいる時だけでも黒之巣会が現れませんように!)」

剣心「何かしんみりさせてしまったでござるな……昔の時代の人間の戯れ言だと思って忘れてくだされ(笑) さぁ、観光の続きを楽しむでござるよ!」

魚屋「ほら、可愛いアイリスちゃんにサービスだ!」

アイリス「わーい!新鮮なお魚だよ!」

魚屋「あんたらにもサービスだ!」

大神「いつもありがとう」

魚屋「いいってことよ!」

剣心「おぉ!マグロでござるか、ではお言葉に甘えて……」

パクッ……モグモグ……

剣心「!?」

魚屋「どうだい?」

剣心「う、美味いでござる!」

魚屋「当たりめーだよ 獲れたてほやほやの新鮮なマグロだからな!」

その後……

剣心「いや?今日は楽しかったでござるよ 一郎殿、アイリス、礼を言うでござる」

アイリス「アイリスも楽しかったぁ!」

剣心「それは何よりでござった アイリス、機会があれば、またお供をよろしくでござる」

大神「(なんか人斬りだから、もっと怖い人かと思ったけど、親しみやすい、いい人じゃないか)」

剣心「ん?……一郎殿、拙者の顔に何かついてるでござるか?」

大神「あ、いや……この後、帝劇で舞台があるんだけど、良かったら見ていってください」

アイリス「アイリスも出るよー!」

剣心「それは是非とも観劇しなければ! アイリス、頑張るでござるよ」

アイリス「うん!」

大神「じゃあ戻りましょうか」

>>13-14
>>1だがありがとう
まぁクロス物だし、グレーゾーンだから異論はあっても仕方ない
そこらへんは喧嘩しないで、所詮は素人の駄文だと思って温かい目で楽しんでくれると嬉しい

>>1

誰かわかりやすくなるからトリップ(名前欄)と文字規制がかからなくなるからsaga(メール欄)入れた方がいいと思う。
そして期待してます。

ワイワイ…ガヤガヤ…

剣心「す、凄い人の数でござる……」

アナウンス「皆様、大変お待たせいたしました
まもなく、帝国歌劇団による舞台、白雪姫を開演致します」

ガラガラ……

客1「ヒューヒュー!」
客2「ワハハハ!」
客3「いいぞー!」

剣心「皆、輝いているでござる」

舞台終了後

米田「どうだい?帝国歌劇団の芝居は?」

剣心「大変、素晴らしいものを見せてもらったでござるよ 機会があればまた拝見したいものでござるなぁ」

さくら「そう言ってもらえて嬉しいです!」

アイリス「アイリスも頑張ったよ!」

剣心「おぉ!これはさくら殿にアイリス、お疲れ様でござった」

さくら「今から舞台の打ち上げがあるんですけど、剣心さんも是非、来てください!」

剣心「いや……拙者は何もしていないから遠慮させてもらうでござるよ」

米田「つれねーこと言うなよ!さぁ今日は飲むぞ!」

剣心「いや、拙者は……」

アイリス「ござるお兄ちゃん、行こう!行こう!」

剣心「おろ?……わ、わかったから手を放すでござる!手が、手が痛いでござるー!」

アイリス「いいから、いいから!」

さくら「ふふっ(笑)」

剣心「あわわわ……」

>>18
ありがとう
Sageはできたけど、携帯からのトリップの仕方がイマイチわからんよ

剣心「いや?無関係の拙者がこんなご馳走を頂いていいのでこざろうか……」

米田「そんな事、気にすんな!今日は無礼講といこうや」

さくら「そうですよ!」

剣心「アハハ……感謝するでござるよ」

米田「ん?……それとも他にも何か心配事があるのかい?」

カンナ「黙ってたって分かんねーぞ?」

剣心「拙者の仲間の事でござるよ」

大神「もしかして戦ってる最中にこの時代に来てしまったとかですか?」

剣心「いや、そう言う訳ではないでござるが、話をしてる最中に拙者と共に爆発に巻き込まれたから」

紅蘭「ゲッ!?……爆発に巻き込まれたの緋村はんだけやないんか!?」

剣心「あぁ……実は拙者ともう一人いたのでござるよ」

マリア「紅蘭、いったいどうしたの?」

紅蘭「と言う事はタイムスリップした人間がもう一人おると言うことや」

マリア「でも、私達の前に現れたのは緋村さんだけだったじゃない もう一人はどこに消えたと言うの?」

紅蘭「あの機械は霊力に反応するさかい、たぶんパリ辺りにでも飛ばされたと思うんやけど……」

すみれ「フランスに飛ばされたとして、緋村さんのお友達はフランス語は喋れまして?」

剣心「さぁ?……あの男の私生活は謎に道溢れてござるよ」

紅蘭「そこに関しては心配いらへん あの機械は言語の壁を無くす機能を持ってるからな」

アイリス「紅蘭すごーい!」

紅蘭「まぁ、海外の偉人とかと話す時、言葉が通じへんかったら意味ないしな ただ、うちが気になるのはパリの街の事や」

大神「確か今月に入って二十人近くの人が忽然と行方不明になったってエリカ君の手紙に書いてあったっけ」

紅蘭「緋村はんのお友達も何か事件に巻き込まれないか、それが心配や」

剣心「それこそ心配いらないでござるよ 巻き込まれたとしても犯人が返り討ちに遭うだけでござろう」

さくら「そんなに緋村さんのお友達はお強いんですか?」

剣心「死戦を何度も潜り抜けてきた百戦錬磨の剣客で拙者の幕末の頃よりの好敵手でござる」

米田「分かった!明日の朝一番にでもパリのグランマに連絡を入れておいてやる で、そいつの名前は何て言うんだい?」

剣心「藤田五郎……又の名を斎藤一」

>>23
ありがとう!
できたよ!

斎藤「フゥ?(煙草を吸う)」

迫水「グランマから聞いたよ 君が明治時代からタイムスリップした斎藤一さんだね?」

斎藤「あぁ……そうだ」

迫水「寝る場所と食事は支給されるから安心してくれ」

斎藤「フン(鼻で笑う)……そっちの手違いで、こんなに迷惑かけてんだ そんなの当たり前の話だろ」

迫水「あぁ……申し訳ない」

斎藤「で、いつ俺は元の時代に帰れる?」

迫水「それは……わからない……だが、なるべく早く帰れるように機械を修理中だ」

斎藤「なるべくとは便利な言葉だな」

迫水「その機械を作れるのが、日本にしかいないんだ……分かってくれ」

斎藤「チッ……面倒なことこの上ないな」

迫水「まぁ、そう言わずに花の都と呼ばれる美しき街、パリを観光したらどうかね?」

斎藤「観光だと?……そんな事をするくらいなら剣の鍛錬をしていた方がマシだ」

ガラガラ(扉が開いて、グランマとエリカとグリシーヌが入ってくる)

グランマ「じゃあ、最近起こる不可解な連続失踪事件について調べてもらうのはどうだい?」

迫水「いや、しかしこの時代の人間ではない彼を危険に巻き込む訳には……」

斎藤「ほう……それは面白い」

迫水「斎藤さん、そんな事をしたら自分の命だって狙われる可能性があるんですよ?」

斎藤「俺は警官だ 心配はいらん」

迫水「しかし!……」

グリシーヌ「私も反対だ 足手まといはゴメンだ 」

斎藤「それはどっちのことかな?」

エリカ「まぁまぁ、仲良くやりましょう」




グリシーヌ「これは遊びではない 関係ない者は手出し無用だ」

斎藤「死を怖れているガキが偉そうにほざくな」

グリシーヌ「死など怖れてはおらぬ!」

斎藤「お前が怖れているのは自分じゃなくて、周りの奴の死」

グリシーヌ「な、なに!?」

斎藤「どうやら図星のようだな」

グリシーヌ「お前!……」

斎藤「なぜ俺がお前の心の内を読めたか不思議か?」

グリシーヌ「クッ……」

斎藤「なぁに簡単な事だ 足手纏いなだけなら、もっと余裕を持つと言うか、上から目線な態度をするはず」

グリシーヌ「……」

斎藤「しかし、言葉は上からだが、反対をする時の表情や体の動き……かなり焦っているように見えた そこでピンときた……昔、大切な奴を戦いで失ったか、もしくは失いかけたのだとな だから問題が起これば、なるべく一人で何でも解決したがる……違うか? 」

迫水「恐るべし洞察力だ……それだけのヒントでここまで分かるとは……」

グランマ「さすがだねぇ ムッシュ斎藤

斎藤さん初対面でまず斎藤一だって名乗ること無いし、巴里華撃団が斎藤って呼んでるのおかしくない?

いくら特殊な状況でも自分の正体を知ってる人がいない限りは「藤田五郎」としか名乗らないでしょあの人

>>31
米田が斎藤一がいるから保護してくれって頼んだんだろ
剣心が斎藤一って名前出してるし

>>32
斎藤一を保護してくれって米田がたのんだんだよ
剣心が名前出してるし自らと言うより相手が斎藤って知ってるんからも隠す必要ないと思った

斎藤「さぁ、とっとと事件の詳細について話してもらおうか」

グランマ「事件が起こり始めたのは、丁度2週間くらい前かね…」

エリカ「パリで失踪者が続出したんです」

グリシーヌ「目撃者が言うには化物が夜に人を襲ったと……」

斎藤「化物だと?」

グランマ「そう、だからパリを守るべく作った私達パリ華檄団に警察も協力を要請してきたと言う訳さ」

斎藤「ほう……それで行方不明者は何人だ?」

グリシーヌ「私達が把握しているだけで、ざっと30人ってところだ」

斎藤「と言う事はまだ余罪があるわけか……ちょっと街に出てくる」

グランマ「そうかい じゃあ、エリカとグリシーヌ案内してあげな」

エリカ「はーい!」



パリの街

エリカ「斎藤さんってサムライなのになんでちょんまげしてないんですか?」

斎藤「今の時代、髷などしている奴なんておらん」

エリカ「えぇ!?大神さんはみんなしてるって言ってたのに!」

斎藤「(面倒な奴だな……)」

グリシーヌ「パリの街はこんな感じだ」

斎藤「なるほどな……」

エリカ「何か分かったんですか?」

斎藤「少しだがな」

グリシーヌ「街を歩いただけで何が分かった?」

斎藤「まず、犯人は複数と言う事だ あれだけの数の人間をこの広い街で2週間で一人で拐うのは不可能に近い」

グリシーヌ「それだけか?」

斎藤「これは俺の推測になるが、この2週間の間に何か事件が起こっていないか?例えば、火事や事故」

グリシーヌ「何故それを!?」

斎藤「やはりそうか……下手をすれば、30人以上人を拐っているのにも関わらず、目撃者が二人だけと言うのは明らかに不自然だ 恐らく、犯人は人を密集させて、その隙に人を拐っているのだろうな」

エリカ「な、なるほど……本物の刑事さんみたいですね!」

斎藤「……(こいつバカなのか?)」

グリシーヌ「(数少ない情報からこれだけの答えを導き出すとは、偉そうに言うだけはある……)」



シルクハットを被った金髪の爽やかそうなイケメンの青年フランが赤ちゃんを抱いた女性に剣をつきつけている

エリカ「大変!助けてあげないと!」

グリシーヌ「何をしているフラン!」

斎藤「チッ……お人好しの阿呆どもが」

エリカ「か弱き人を達になんて事をするんでさすか!神から罰がくだりますよ!」

フラン「こいつらが悪い ぶつかって来ておきながら謝らなかった だから決闘をしようとしていただけの話さ」

グリシーヌ「見損なったぞ、フラン! 私の知ってる貴公は弱き者を助け、強き者を挫く誇り高い貴族だったはず!」

フラン「強さこそ、人を支配してこそ貴族だ」

グリシーヌ「貴公はもう貴族などではない! 今週だけで何人人を斬った!?」

フラン「斬りすぎてわからんな お前らの隊長の東洋人の猿なんかよりはよっぽど強いし貴族らしいと思うがな」

グリシーヌ「貴様ぁ……」

エリカ「貴方は最低です!」

斎藤「弱い奴ほどよく吠えるとはよく言ったもんだ」

フラン「あ? なんだそこの東洋人、死にたいのか?」

斎藤「まぁ気にするな 事実を言ったまでだ」

フラン「こい」

斎藤が煙草を吸いはじめる

フラン「おい、猿 お前随分死にたいようだが、今から決闘するか?」

斎藤「生憎だが俺は井の中の蛙には興味がないもんでね 」

フラン「やはり口だけか」

斎藤「そんなに決闘がしたいのか? まぁ暇潰しくらいにはなるか」

グリシーヌ「斎藤、奴は幼い頃より剣を習っていたが、誰よりも強かった男だ やめた方がいい」

斎藤「黙って見ていろ……」

グリシーヌ「!?(な、なんだ!?……この圧倒的な威圧感は……)」

フラン「さて……行くぞ猿!」

ガキィィィィン!

フラン「バカな!?俺の剣を意図も簡単に弾くとは!?」

斎藤「クックックッ……ハッハッハッハッ!(笑)」

フラン「何が可笑しい!!?」

斎藤「なかなか速く力強い剣技だ……しかし、幕末の京において、その程度の剣技は全く……通用しない!喰らえ!」

グサッ!!

斎藤の剣がフランの右肩に突き刺さり、吹っ飛ばされる

エリカ「!?」

グリシーヌ「な、なんと言う速さだ!?」

フラン「バ、バカな……な、何が起こったんだ?……」

斎藤「新撰組副長土方歳三が考案したこの牙突に死角なし……」

斎藤「さて……あの世へ行く準備はできたか?」

フラン「猿がいい気になりやがって!」

斎藤「フッ(笑)……その猿に貴様は今から殺されるんだよ……お命頂戴!」

ガキィィィィン!

グリシーヌの武器が斎藤の刃を受け止める

斎藤「どういうつもりだ?……その武器をどけろ」

グリシーヌ「こいつは本当はいい奴なんだ……だから命だけは助けてやってくれないか」

斎藤「いい奴だと?……何人も罪もない人間を殺しておいてそれはない」

エリカ「エリカもグリシーヌに賛成です!どんな理由があろうと命を奪うことは神の思うところじゃありません」

斎藤「お前は黙っていろ」

エリカ「(こ、怖い……)」

グリシーヌ「確かにこいつのした事は許されることではない……罪を償うべきだ……しかし昔からの友が目の前で斬られかかっているのに見過ごす訳にはいかん!」

斎藤「甘いな……戦では情に流されたら負けだ 悪・即・斬、これこそ戦いの極意!」



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