【咲×魔物娘図鑑】京太郎「魔物娘と迷宮攻略」【安価】 (1000)
○このスレはヒロインとキャッキャウフフチュッチュする為のエロスレです エロスレです(重要)
○タイトル通りヒロインが人以外の別の生き物になってます
○エロスレだけどレイプはありません 逆レはあります
○基本女性上位の純愛プレイオンリー
○メインヒロインは咲さん が、色んな意味で割を喰ってる
○システムはその他はよそさまのものを大分、参考にさせて頂いております ごめんなさい
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―― 世界も俺も変化していく。
―― どれだけ単調で単純な日々を積み重ねても、変化からは無縁ではいられない。
―― 成長もすれば老いもする。
―― だからこそ、人はその一瞬一瞬と大切に、そして真剣に生きなければいけない。
…小学校の頃、俺のクラスを担当していた先生の言葉だ。
それはまだ若い彼が成長著しい子ども達に一体、何を伝えられるかを自分なりに考えたものなのだろう。
けれど、当時の俺は経験という積み重ねに裏打ちされたその言葉の大事さをまったく理解していなかった。
そんな面倒な話よりも、早く校庭に出て友達と遊びたいとそんな事を考えていたのを覚えている。
京太郎「(…でも、こうして…大人って呼ばれるような年になって…ようやく分かった)」
京太郎「(先生の言葉は…本当に…本当に正しい事だった)」
京太郎「(変わらないものなんてない)」
京太郎「(自分自身も、気持ちも、関係も…そして世界も)」
京太郎「(…子どもの頃の俺が思っているよりも変わらないものではなかったんだ)」
京太郎「(…だけど…さ)」
「んっぁぁっ♥しゅ…ごいぃっ♪」
「もっとぉ♪もっとおちんぽちょうらぁい…♥♥」
「はひぃっ♥じゃぁめぇん♪ねっとりザー汁しゃせぇっ♪♪」
京太郎「(…流石に世界がこんな風になるなんて想像なんて出来ねぇって)」
勿論、俺が歩いているのは風俗街などではない。
手にスーパーの袋をぶら下げる俺が歩くのは昼下がりの住宅地。
かつては静かだったその場所には今、明らかに嬌声としか思えないもので満ちている。
子どもの教育に悪すぎるそれは、勿論、一つの家から聞こえてくるものじゃない。
こうして並ぶ家々で睦み合う夫婦やカップル達があげているものなのだ。
京太郎「(あぁ…もう…真っ昼間から盛ってるんじゃねぇよ…)」
それが無理な事くらい俺にだって分かっていた。
既に彼女たちは『汚染』され、その価値観は旧来のものとは大きく変わっている。
こうして真っ昼間からセックスに励む彼女たちにとって、愛する人とのセックスは何者にも代えがたい最高の快楽であり、ご馳走であり、娯楽であるのだから。
人間の根本的な欲求を全て満たすその行為を止めるなんて不可能だろう。
京太郎「(分かってても…独り身には辛いんだっての…)」
まるで周囲に見せつけようとするような嬌声は、耳の奥がくすぐったくなるくらいに粘っこくて扇情的だ。
正直なところ、未だ清い身体のままの俺にとって、刺激が強すぎる。
こうして歩いているだけでジーンズの奥のムスコが膨れ上がり、先端に刺すような疼きを感じるのだから。
今すぐその部分に伸びそうになる手を堪えながら、俺は一つため息を吐いた。
京太郎「(…なんで…こうなっちまったんだろう)」
勿論、ほんの数年前まではこんな風じゃなかった。
俺が高校生の頃は、この辺りは上品な奥様が住む高級住宅街だったのだから。
それが今や風俗街も裸足で逃げ出すような淫らな雰囲気で満ちている。
明らかに子どもの教育に悪すぎる環境…だが、それはもうここだけのものではない。
この住宅街のような光景は、今、日本全国で普遍的に見られるものなのである。
京太郎「(日本は『汚染』されてしまった)」
勿論、それは決して冗談ではなく、知識人達が真顔で言うくらいに逼迫した現実だ。
学者たちが瘴気と名付けた紫色の霧によって、日本全土は完全に覆われてしまっている。
お陰で今のこの国に陽の光は殆ど届かず、街全体が薄暗い状態が続いていた。
けれど、それを気にするものは殆どいない。
京太郎「(そんな事を気にするような純粋な『人間』はもうとっくの昔にいないんだ)」
日本を『汚染』した霧の効果は、決して陽の光を妨げるだけじゃない。
未だにその構成物質の一つすらろくに解析出来ていない霧は『人間』を別の生き物に変える力があったのだ。
この世界の物理法則に真っ向から喧嘩を売るファンタジーでメルヘンな効果。
魔法と言っても過言じゃないようなそれに異世界からの侵略と言う声があがるのも当然の事だろう。
京太郎「(…実際、『人間』が変わったのも…この世界じゃ到底、生まれるはずのない種族だった)」
スライム、ゴブリン、オーク。
こんなモンスターの名前を聞いた事はないだろうか。
娯楽としてゲームが氾濫していた時代の人間にとって、それらはきっと一発でピンと来るものだろう。
だけど、それらが普通に町中を闊歩している姿が、はたして想像出来るだろうか。
俺もその手のゲームは好きだったけれど…でも、そんな事は想像もした事がない。
だけど、今、この国を支配しているのは間違いなくそういう異形の魔物たちなのだ。
京太郎「(つっても…ゲームに出てくるような化け物の姿じゃないけどさ)」
寧ろ、彼女たちはとても美しい容姿をしていた。
豚面で肥満体型として描かれ、悪役である事が多いオークでさえ豚耳にちょっとぽっちゃりした美少女という有り様である。
スライムも粘液体という事もあって向こう側が透けているものの、世が世ならアイドルになってもおかしくない容姿をしていた。
勿論、この2種族だけが特別なのではなく、ミノタウロスだの、ジョロウグモだのと言った他の化け物たちもその特徴を残しながらも美少女化している。
京太郎「(逆に男は殆ど変わりがない)」
こうして若干、前屈みになって歩いている俺も別に角が生えていたり、翼が生えている訳じゃない。
若干、肉体的に強くなったり、性欲が強くなったりしたものの、あの日から変わらず、何処にでもいるような平凡な男のままだ。
それを安心する一方で…逆に恐ろしくもある。
なにせ、俺は女性を殆ど例外なく化け物に変えてしまうようなとんでもない霧の中で生活しているのだ。
こうして呼吸している間にも何処が変化していくかも分からないのだから、恐ろしくて当然だろう。
京太郎「(…まぁ、それにも慣れてきたけどさ)」
あの運命の日から既に数年が経過している。
俺ももう20歳になり、大手を振って大人の仲間入りと言っても良い年頃だ。
最初の頃は怖くてパニックになりそうだったが、拍子抜けするほど何もないし。
周囲の環境も変わってはいるものの、こうして嬌声が聞こえてくるくらいで大混乱が起きている訳じゃないんだ。
寧ろ、犯罪率は皆無と良いほどに下がり、流通やインフラもしっかりと維持されている。
京太郎「(……でも)」
チラリと俺が見上げた家にはまったく人の気配がなかった。
この薄暗い霧の中で電気の一つもついておらず、怖いほど静まり返っている。
それどころか扉の前には蜘蛛の巣が張られたままで、相変わらず誰も帰ってきていない事が分かった。
京太郎「…咲」
小さく呟くその声はすぐさま周りの嬌声に飲まれてしまう。
周りには人もおらず、その呟きを聞き取れた人は誰もいないはずだ。
しかし…それでも…それを放った俺自身の耳にはどうしても届いてしまう。
この変わってしまった世界の中、一人消えてしまった少女の名前が。
あの日…全てが変わった中で…怖くて拒絶してしまった彼女の事が。
…どうしても胸の中に浮かび上がってしまうんだ。
京太郎「…くそ…」
小さく吐き捨てた言葉が果たして誰に向けたものなのか、俺には分からない。
ただ…今の自分が相変わらずあの日から進めていない事だけは良く分かった。
こうしてふざけた世界で生きていく事に慣れても、大人と呼べるような年になっても。
俺はあの日はきっと…永遠にあの日の事を忘れられないんだろう。
…………
……
…
京太郎「…ただいま」
短く告げた俺の声に答えるものは誰もいなかった。
両親は未だ独り身である俺に気を遣って、セックスする時は完全に音を遮断している。
きっと今頃は寝室で夫婦仲良く楽しんでいる事だろう。
正直、息子としては色々と複雑だが、それも仕事の一つなのだから仕方がない。
―― この国の生活インフラは数年前のものとはその性質を大きく変化させた。
かつて石油や放射線物質、その他、再生可能エネルギーで賄われていた国内の電気。
数えきれないほどの洗浄作業や濾過を経て生まれる飲料水。
その他、日本の文明的生活を支えてきた様々なものが全て、異形に変わった事で得た力 ―― 所謂、『魔法』で作る事が出来るのだから。
京太郎「(…ほんっと考えれば考えるほどチートだよな)」
無から有を生み出すような無茶苦茶で強引な手段。
一昔前に語れば気狂い扱いされてもおかしくはないほどのそれは今の日本では現実になっている。
まさに『魔法』と呼ぶしかないその能力がなければ、世界から孤立した今の日本がこんな平和に、そしてそれ以上に淫らに過ごす事は出来なかっただろう。
京太郎「(と言っても、本当に何もないところから生み出される訳じゃないらしいんだけど)」
俺も人間ではなくなったとは言え、そういった『魔法』が使える訳じゃない。
それらが使えるのはあくまでも異形となった女性だけのようだ。
だからこそ、聞きかじりの知識でしかないのだが…どうやら『魔法』の行使には体力気力とはまた違う力が必要らしい。
便宜上、『魔力』と呼ばれているその力を補給するのは、現在、男の精液のみ。
…まぁ、つまるところセックスしなければ、『魔法』は使えないのである。
京太郎「(だからこそ、そのインフラの維持に必要な魔力には結構な値がつく)」
勿論、既に『人間』を辞めてしまった俺達にとって食事は決して必要不可欠なものではない。
延々とセックスだけしていれば生命維持に十分なだけの『魔力』は得られるのだから。
だが、人が生きていく上で必要なかったとしても、娯楽というのはどうしてもなくてはならないものなのである。
何より…『人間』を辞めても、それまで築き上げてきた文化や文明、習慣まではどうしても捨てきれないのだろう。
こうして社会の有り様が大きく様変わりしても、貨幣が持つ価値は大きく変わっていなかった。
京太郎「(…まぁ、そうじゃなきゃ俺みたいな独り身が生きていけないってのもあるんだろうな)」
流石に昔のような大混乱はなくなったものの、社会が持っていた機能は未だ麻痺しているままだ。
学校機能などはその筆頭で、俺は大学どころか高校も無事に卒業出来ちゃいない。
こうして生活必需品を買い出しに行く以外は部屋に引きこもっているだけのNEETだ。
それでも何とか生きて行けているのは両親からのお零れに預かっているからなのだろう。
京太郎「…はぁ」
元々、おおらかだった上に『人間』を辞めた両親がその辺りの事を気にするはずがない。
こうして日がな一日何もしなくても、何も言わずに俺を養ってくれている。
それを有り難いと思う一方、情けなくて仕方がないのもまた事実だ。
一体、何時まで両親の脛を齧って生きているつもりなのか。
そんな自問がどうしても胸のうちに生まれてしまう。
京太郎「(…やっぱ…誰か恋人を見つけるのが一番なんだろうなぁ)」
とりあえず、恋人が出来れば、今のようにただ養ってもらうだけの状態からは脱出出来る。
恋人に精を供給するだけではあるが、一応、俺も仕事が出来るのだ。
けれど…旧来の価値観を捨てきれない俺はそういうのはやっぱり好きあってこそだと思うし…何より… ――
京太郎「(…咲の事…だよな)」
胸の中にどうしても引っかかり続ける幼馴染の名前。
未だ行方知れずな咲の事を忘れて俺一人だけ恋人を作るなんて出来ない。
俺がそうやって幸せになって良いのは…咲の無事を確かめてから。
どうしてもそんな気持ちが俺の中から消える事はなかった。
京太郎「(まぁ…とりあえず出来る事からやるか)」
大きな問題をそうやって棚上げしながら、俺はそっと両手の買い物袋を降ろす。
そのまま靴を脱ぎ、スリッパへと履き替えてからリビングへ。
とりあえず荷物を運び入れる為のルートを確保しよう。
そう思って開いた扉の向こうには何時も通りの我が家の光景が… ――
「こんにちは。須賀京太郎君」
京太郎「…え?」
慣れ親しんだ我が家のリビングには今、見慣れない三人の男が立っていた。
どれも判を押したようにピッチリとした黒服を着て、サングラスを掛けている。
まるで三つ子か何かのようにそっくりなその風体は、到底、カタギの人間には見えない。
正直、今すぐ踵を返して110番に通報したいくらいだ。
…まぁ、警察機能もろくに働いていない今の日本で通報しても意味はないだろうけれど。
京太郎「え、えっと…何方様でしょう…?」
「申し遅れました。私、こういうものです」スッ
京太郎「…内閣調査室…?」
「まぁ、日本のCIAみたいなものだと思っていただければ幸いです」
京太郎「は、はぁ…………………ってえ????」
CIA???
それってつまりジェームズ・ボンドとかみたいにスパイしたりするところって事?
つか、そもそも政府の人間が一体、我が家に何の用なんだ?
自慢じゃないが、俺の家はカピバラを飼ってるくらいしか特徴がないんだぞ。
少なくとも内閣調査室みたいなエリートさんが来るところじゃない。
「今日は貴方に借金返済の催促に参りました」
京太郎「…はい?」
その上、借金?
ちょっと待って、どういう事だ?
俺は確かに見た目はちゃらんぽらんだけど、そういうのはしっかり教育されてる。
人に金を貸して貰った事なんて一度もない。
ましてや、内閣調査室に所属するような人がわざわざ借金返済の催促に来るってどういう事なんだ?
京太郎「…何かの間違いじゃないですか?俺は人にお金を借りた覚えなんてありません」
「こちらを見て下さい」スッ
京太郎「え?」
そう言って黒服の人から手渡されたのは一枚の紙切れだった。
しかし、そこにはまず間違いなく俺と政府の間でお金のやり取りがあった事が記してある。
その下に書いてあるサインも、捺印も間違いなく俺のもの。
…けれど、俺は勿論、そんなものにサインした記憶はない。
そもそも例えサインしたって、それが現実に履行されているはずがないんだ。
京太郎「…い、一千兆円…?」
そう。
その紙切れで俺に貸与すると書かれているのは一千兆円という馬鹿げた金額だった。
小国ならば百年は国家予算が安心して組めるほどのそれは一個人が借りられるような額じゃない。
大体、借金借金とテレビで良く騒がれている日本の国庫に一千兆円なんて金額が残っている訳ないじゃないか。
今時、子どもだってこんな紙切れを信用しないだろう。
京太郎「…こういうのって詐欺罪になるんじゃないですか?」
「安心して下さい。我が国の司法機能は現在、停止しております」
京太郎「それってまったく安心出来ないんですけど…」
「それに貴方にとっては分からないかもしれませんが、これは我が国の公式文書です」
「つまり貴方がどう言い訳しようにも、これは我が国と貴方との間で正式に結ばれた契約となるのです」
京太郎「でも…どう見たって、一千兆円って…そんなのおかしいじゃないですか…!」
「では、裁判を起こしますか?最もその裁判を行うのも判決を下すのも現政府ですが」
京太郎「え…?」
「司法機能が停止している以上、政府が代行するのも致し方ないでしょう」
京太郎「さ、三権分立とかは…」
「今は非常事態ですので」
京太郎「っ…!そんなの独裁政治も良いところじゃないですか…!!」
「そう言われても致し方ない事ではありますが、事実は変わりません」
「須賀京太郎さん、貴方はこの国に普通では返しきれない借金があるのですよ」
「勿論、自己破産など認められません。例え逃げても必ず見つけ出します」
京太郎「そんな……」
無論、俺だってまだこの人が本当に国の人間だと思っている訳じゃない。
寧ろ、自称内閣調査室のこの人が詐欺師だと、そうあって欲しいと思ってる。
…けれど、『魔力』が簡単に通貨へと替えられる今、人を詐欺に掛けるメリットなんて殆どない。
ましてや…こんな大掛かりな紙まで用意して、まだ相手もいないような高校生を騙そうとする詐欺師なんてまずいないだろう。
京太郎「…俺にどうしろって言うんですか」
「……当然の事ですが、我々も須賀京太郎さんにこの借金を返しきれるとは思っていません」
「故にこちらに書いてある付帯条件を満たす形で返済を行っていただこうと考えています」
京太郎「付帯条件?」
「えぇ。もし、債務者が返済が出来ない場合、東京に生まれたダンジョンの探索成果を持って不足分を補填すると」
京太郎「っ!」
ダンジョンとはこの国に瘴気が溢れたのと同時期に各地で生まれた迷宮だ。
強大な魔物が生み出す桁外れの魔力が作ると言われているそれは一般人の立ち入りは禁止されている。
内部には強大な怪物が闊歩し、侵入者を文字通りの意味で叩き出すからとも、迷宮の内部は時間の流れすら滅茶苦茶で危険だからとも言われている。
どちらにせよ、俺のような一般人が気軽に足を踏み入れると痛い目を見るだけじゃ済まない場所だ。
―― けれど…俺が息を飲んだのはその危険性を知っているからじゃない。
「貴方の幼馴染もここにいるんでしょう?」
京太郎「…良くご存知で」
東京にあるダンジョンはこの国で一番最初に出現した迷宮だ。
インターハイの会場を覆うように生まれたその中には未だ多くの雀士が囚われている。
それは俺の幼馴染である宮永咲も例外じゃない。
あの日から消息を断った彼女は未だその場所にいるはずである。
「貴方が幼馴染の宮永さんをとても気にしている事は既に調査済みです」
「でも、貴方は今まで自身の足で迷宮へと踏み込もうとはしなかった」
「それは…」
京太郎「止めて下さい」
京太郎「…分かってるんです。俺だって理由くらい」
…結局のところ、俺は臆病者なのだ。
あの時、自分から逃げておいて…もし咲に嫌われていたらどうしようって。
そう思うと…中に咲がいるのが分かっていても、中々、迷宮に入る決心がつかなかった。
そうこうしている間に迷宮は魔法によって封鎖されて…俺も長野に帰らなきゃいけなくなって…。
それから俺はずっと親のすねを齧ってNEETを続けていたんだから。
何時か入れるようにとネットで情報こそ集めていたけれど…それは言い訳にはならないだろう。
「無論、こちらも最大限に貴方の事をバックアップさせて頂きます」
「東京での生活資金、装備なども支給しますし…内部の探索に必要な協力者も既に準備しております」
京太郎「…協力者?」
「えぇ。貴方もご存知でしょう?内部には怪物が闊歩しているという話を」
「あれは噂ではなく事実なのです」
京太郎「…じゃあ…もしかして…」
「はい。貴方のパートナーは魔物となった女性です」
「貴方にとっては辛い事かもしれませんが」
京太郎「……」
その言葉の響きには微かに同情するようなものが混じっていた。
それは…もしかしたら、あの日、俺と咲の間に起きた事を知っているからなのかもしれない。
正直、黒歴史と言っても良いような事を知られているのは恥ずかしいけれど…しかし、今は恥ずかしがっている場合でも、未だ見ぬパートナーを怖がっている場合でもない。
京太郎「(少なくとも…迷宮を攻略するには必ず彼女達の力が必要になる)」
今やこの世界は男よりもはるかに女性のほうが身体的に優れている世界だ。
溢れだした瘴気は男よりも女性のほうが馴染みやすいのか、怪物になった女性の力に男は足元にも及ばない。
その上、『魔法』が使えるのも女性だけともなれば、怪物の闊歩する迷宮探索に力を借りない道理はないだろう。
それよりもこの場で考えるべきなのは… ――
「…どうでしょう、貴方にとって今回の話は悪いものではないはずです」
「少なくとも…国の全面的バックアップを受けて迷宮を探索出来る」
「こんな機会なんてまずあり得ません」
「ですが、貴方は幸運にもその機会に恵まれた」
「だから…」
京太郎「…それに答える前に…一つ良いですか?」
…正直なところ、俺の胸の内はもう決まっている。
彼の言う通り、ここまでの機会に恵まれるチャンスなんて滅多にないだろう。
例えこれが国なんてまったく関係のない詐欺だとしても…ダンジョンに足を踏み入れなきゃいけない理由が出来ただけでも有り難い。
ただ…これだけはどうしてもはっきりさせておかなきゃいけないだろう。
「えぇ。どうぞ」
京太郎「…どうして、俺なんですか?」
京太郎「俺は…ごく普通の男です」
京太郎「凄い力がある訳でも、何か特技を持ってる訳でもない」
京太郎「俺よりも適任者は山ほどいるはずでしょう?」
「……簡単です。それは…貴方が宮永咲さんの幼馴染だからですよ」
京太郎「それってどういう…」
「あの迷宮は霧の源を覆うように形成されています」
「この霧が一体なんなのか…本当に人体に悪影響がないのか」
「それを調べる為に我々は幾度となく調査隊を送り込みました」
「けれど、それは一度も成果らしい成果をあげる事が出来ていません」
京太郎「それは…怪物の所為ですか?」
「いいえ、我々の仲間にも強力な魔物がいますから」
「怪物そのものはそれほど脅威ではありません」
「…問題は…宮永咲さんが貴方の事を求めているからですよ」
京太郎「…え?」
咲が…俺の事を?
「これまでの調査によって東京迷宮は他のダンジョンとは違い、一人の魔力によって形成されたものではない事が分かりました」
「恐らく内部に取り込まれた少女たちが同じように魔力を放出し、ダンジョンを形成しているのでしょう」
「ですが…それでも最初にダンジョンを形成した…所謂、核となった少女は存在します」
京太郎「まさかそれが…」
「はい。宮永咲さんです」
「…そしてその宮永咲さんが貴方以外を拒んでいるのですよ」
「京ちゃん以外の人がそれ以上近寄らないで、京ちゃん以外は帰って、と」
京太郎「……」
その言葉に俺はなんと反応して良いのか分からなかった。
それが一体、どういう事を意味するのか…分からないほど俺は鈍感じゃない。
けれど…だからこそ、俺は反応に困っていた。
数年前…咲を拒絶してしまったあの日から俺は未だ答えが出せていないままなのだから。
「複数の少女によって形成された迷宮内部は複雑な上に強固です」
「我々は何度も調査隊を送り込みましたが、宮永咲さんの強力な魔力に阻まれ、第一層の制覇すらままなりません」
「普通に生きてきた貴方にこのような重荷を背負わせる事は申し訳なく思いますが…しかし、他に方法はないのです」
「どうか…彼女の為にも…東京迷宮を制覇してください」スッ
京太郎「……分かりました」
けれども…ここで断る理由など俺の中にはなかった。
俺にとって咲が幼馴染なのか、或いは一人の女の子なのかはまだ分からない。
でも、俺にとって咲がどれほど大事な存在なのかはこの数年で思い知っている。
その上、相手もまた俺の事を呼んでくれているのならば、躊躇などいていられない。
迷いはあるし、答えはまだ出ていないけれど… ――
京太郎「俺が…必ず咲の事を連れ戻します」
とりあえずいま来た人の為の産業
○なんか唐突に周りがエロい美人だけになった
○国に借金背負わされて咲ちゃん助けに迷宮行けって言われた
○これから最初のパートナーを安価する
とりあえずポケモンに肖って選択肢を3つだそうと思います
下1 下3 下5にかかれたヒロインのデータを出します
尚、ポケモンとは違い、ここで選ばれなくても出番はあります ご安心下さい
ただ、まだヒロインのデータなんざ欠片も出来てないので少しお時間頂く事になります
それじゃあ最初のパートナーにしたいヒロインのお名前をどうぞ
霞さん、シロ、ガイトさん了解
ステータスを出す作ってくるのでもうしばしお待ちを
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{ | / ̄ ̄[二二フ二フ二二二二二二[ / .ノ:::ノ :|人
名前 石戸 霞
Lv 1
種族 ???
タイプ ノーマル
特性1 あついしぼう(炎と氷から受けるダメージを半減する)
HP70
こうげき60
ぼうぎょ85
とくこう30
とくぼう55
すばやさ80
技1 たいあたり ノーマル 威力50/命中100 敵一体に対して体当たりしてダメージを与える
技2 なきごえ 鳴き声をあげて相手全員の攻撃力を一段階下げる
___/ / / \ \
⌒フ / , / l 〈 \\ \
/ / / / /| \ ∨ \ \
/ / / /-~/-| { \~ー 、' \ )
〈 / | |八Ν__八{ | _\ ∨ l|′
/ l| l ァ┼ ┬ \N┬‐┬ | | リ
〃 / l|\_从 乂゚_ノ 乂゚ノノ}∧l/}
八/ / ,八 入 、 ,,, ,′ ト、ノ
. { / }\__ ′ |
. 从 八{ 込、 ∠> . イ^| }八
∨ \从_}> . __ イ 八jノ )
/ \__ Κj/
_/ //〉_∧ ‘,
/:.∨ ,/// ∨ }: : ..
. .:´: : : : :∨//\__//∨: : : : : `ト、
/∨: : : : : : : :∨\:i:i:i/ {:.: : : : : :.:| \
{ ∨: : : : : : : :\/:i∧\{:.: : : : : :.:| ∧
名前 小瀬川白望
Lv 1
種族 ???
タイプ じめん
特性1 なまけ(1ターンおきにしかわざが使えない)
HP80
こうげき80
ぼうぎょ80
とくこう30
とくぼう70
すばやさ10
技1 たいあたり ノーマル 威力50/命中100 敵一体に対して体当たりしてダメージを与える
技2 なきごえ 鳴き声をあげて相手全員の攻撃力を一段階下げる
___
..::.::.::.::.::.::.::.::.::.`丶、
/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\
/.::.::.::.::.::.::.::. イ:.::.::.::.::.::.::.:.::.
.::.::.::.::.::.::.::/ |::丶.::.::.::.::.::.::.:.
|::.::.::.::.:_::/ \{\ .::.::.::.::.:|
|.::.::.::./|/`丶 /\ ::.::.::|
_,,..、¬冖づ庁外、 斗劣、ハ::.::.|
/ ヘ. } し小 うソ ノー{ うソ/ /:/|/
/ _,-Уy个ー ゚ ゚ ー- =行
ノ 八‐:、 ′ 厶|
丿 ´__/ \丶、 ‐‐ イ |/
/ / ______〕: |> _. イ、_______
/ //二ニァ¬ア_] |¬r<二,¨¨ ̄\
/ /´ ̄/ / 〔∧ 〕 ∧ | ̄ ̄\〉
/ | |-- --| | | \ \
/ / [ │ マ¨¨¨¨¨ア | | ヽ \
名前 辻垣内智葉
Lv 1
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく
HP45
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
技1 ひっかく ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
技1 にらみつける 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
以上の三人が最初の一体となります
おまたせして申し訳ありません
思いの外微妙な性能ではありますが
まだこの子達は二回の進化(意味深)を残しているのでご容赦を
では、安価飛ばします
下5の子が最初のパートナーです
正直、霞さんかシロだと思ってましたああああああ
単行本派かつ初めて書くキャラだからイメージと違ったら申し訳ないです…
京太郎「あー…」
数年ぶりに到着した東京の風景は昔と殆ど変わっていなかった
…と言うか長野と殆ど変わらないと言うべきか
正直なところ、あちこちから聞こえてくる嬌声のお陰でセンチメンタルな気持ちにもなれない
これがかつての日本の首都だと思うとなんだか物悲しい気持ちになるくらいだ
京太郎「(まぁ、それよりも探し人を優先しなきゃ…なんだけど)」キョロキョロ
かつてのインターハイ会場にも近いこの場所にはあまりも人気がなかった
嬌声は聞こえるので何処かに人がいるのは分かるものの、まったく見えない
流石の魔物も人にそういった痴態を見られるのが恥ずかしいのか、或いは実は魔法で見えなくなっているだけなのか
どちらにせよ、まったく知らない相手と待ち合わせしてる俺には有り難い
「…君」
京太郎「え?」
「もしかして君が須賀京太郎君か?」
そんな俺の背中から話しかける声がする。
俺の名前を知るそれに振り返れば、そこには黒髪ロングの美少女がいた。
少々、目つきは鋭いが、その立ち姿は洗練された美しいもので、育ちの良さを感じさせる。
もし、街中を歩いていたら何度もナンパされるだろう。
―― その手に持った白塗りのドスさえなければ
京太郎「貴女は…辻垣内智葉さんですか?」
智葉「あぁ。良かった。少し遅いから心配してたんだ」
京太郎「す、すみません。その…俺、こっちは初めてで…」
智葉「あぁ、いや、別に責めている訳じゃないから安心してくれ」
智葉「ただ…ここはその…君にとって色々と危険だろう?」
京太郎「う…」
何処か言いづらそうに危険と言うのは俺が童貞だと言う事を彼女も知っているからなのだろう。
俺には良く分からないが、セックスで魔力を得る魔物にとって、童貞と言うのは最高のご馳走であるらしい。
場合によっては合意なしで襲われ、強引にモノにされる事もあると聞く。
俺は今までそんな事はなかったが、無理矢理、『夫』にさせられた元童貞たちの体験談を聞くにとてもうらやま…いや、恐ろしいと思う。
智葉「まぁ、なにはともあれ合流出来てよかった」
智葉「改めて自己紹介をしようか」
智葉「私は辻垣内智葉だ」スッ
京太郎「お、俺は須賀京太郎です。これからよろしくおねがいします」スッ
智葉「あぁ、よろしく」
…なんつーか、アレだな
こうやって色々と初対面の相手にも仕切る姿を見ると綺麗よりも先に格好良いって言葉が出てくる人だよなぁ
所謂、エロい事にもあまり興味はなさそうだし…この人ならば上手いことやっていけそうだ
京太郎「あ、それで俺は殆ど何も聞かずにここに来たんですが…」
智葉「そうだな。まぁ、現地でどう暮らせば良いかは私が大体、知っている」
智葉「道案内がてら色々と回っていこうか」
京太郎「お願いします」
そう言ってクルリと振り返る彼女の仕草もまた美しいものだった。
伸ばされた髪がふわりと浮き上がる様はいっそ漫画のワンシーンにも思えるくらいである。
ちょっと怖いし、並の男よりも格好良い人だけど、これだけ綺麗なんだからもう相手もいるんだろうなぁ。
智葉「どうした?」
京太郎「あ、すみません。何でもないです」
それはちょっと残念だけど、俺としては貞操の危機がなさそうで安心だ。
正直、パートナーに魔物がつくと聞いていきなり襲われるのも覚悟していたくらいだし。
ちょっと拍子抜けだけど、咲を救出するまでそういう事はなしにしておきたいしな。
ま…それはさておき、折角、道案内してくれているんだ
しっかりと道を覚えて、迷惑を掛けないようにしよう
下3 安価ー
お店(アイテム購入用の)にいても大丈夫そうな子
尚、私は勿論デュラハンさんは大好きですがあの人とは別人です
ついでにIDがセックスだなんてこれはもうエロを書けっていう神様からの掲示ですね!
ありがとう神様!!!
ピロロンピロロン
美穂子「いらっしゃいませってあら?」
智葉「こんにちは、美穂子」
美穂子「智葉さん、こんにちは。今日は買い物ですか?」
智葉「いや、今日は彼の道案内だ」
美穂子「彼?」チラッ
京太郎「え、えっと…」
美穂子「あら…貴方は…須賀さん」
京太郎「お、覚えててくれたんですか!?」
まさか一回や二回会っただけの俺の事を覚えててくれるなんて…!
正直、忘れられてもおかしくはないと思ってた。
俺みたいなのもちゃんと覚えててくれるなんて流石長野No1は格が違った。
美穂子「勿論、忘れるはずありません」
美穂子「清澄のマネージャーさんですよね?」
京太郎「…部員です」
美穂子「えっ」
京太郎「・…その、部員だったんです、俺」
美穂子「わわわわっ!ご、ごごごごごごめんなさい!」ペコペコ
京太郎「い、いや、大丈夫です」
まぁ、部長辺りなら俺の事をマネージャーって言っててもおかしくはないし。
それに俺が福路さんと会ったのは全部雑用中だったからなぁ。
正直なところあの姿を見られて部員だと思えって言うのは中々に酷だと思う。
智葉「知り合いなのか?」
京太郎「えぇ。長野にいた頃、少し面識が」
智葉「なるほど。美穂子も確か長野出身だったか」
美穂子「もう長いこと帰ってませんけどね」
智葉「起きたのはこの前だがな」
京太郎「…起きた?」
美穂子「えぇ。私達はついこの前、東京迷宮から救出されたばかりなのよ」
智葉「だから、この数年の変化は聞きかじりでしか知らないんだ」
京太郎「…なるほど」
そう言えば東京迷宮の内部は時間もネジ曲がっているって話だったっけ。
内部で囚われていた彼女達からすれば、いきなりこんな世界に放り出されたも同然だろう。
…今は平然としているけれど、きっと色々な困惑や混乱があったはずだ。
美穂子「…あの須賀君…久さんや皆は…」
京太郎「…すみません。皆…まだきっとあの中に…」
美穂子「そう…やっぱり…そうなのね…」
そっと両目を伏せる彼女も恐らくその辺りは聞いているんだろう。
だが、それでも嘘だと思いたくて、俺に再び尋ねてしまった。
まるで蜃気楼と分かっていながらも伸ばした手が空を切ったようなその表情に俺の胸も痛む。
選択肢ー
1 大丈夫ですよ。きっと皆も無事です
2 安心して下さい。必ず俺が皆を助けますから
3 え、えっと…
下3で
京太郎「大丈夫ですよ。きっと皆も無事です」
京太郎「福路さんや辻垣内さんがその何よりの証拠じゃないですか」
智葉「あぁ。それに私達はこれからその迷宮に挑むんだ」
智葉「必ず成果を持ち帰ってくる。安心してくれ」
美穂子「…えぇ。二人ともありがとう」
俺達の言葉に福路さんは綻ぶように笑った。
元々、何処か儚げな人だけど、そうやって笑うとドキリとするほど可愛らしい。
こっちが護るよりも先にドンドン進んでしまいそうな辻垣内さんも勿論、素敵だけど、護ってあげたくなるその可憐さは正直、反則だと思う。
美穂子「さて、それじゃあ…私も全力でサポートしなきゃいけないわね」グッ
美穂子「とりあえず…さっきのお礼にこれをどうぞ」スッ
京太郎「これは…」
美穂子「スプレー式の傷薬ね。智葉さんが傷ついた時に須賀くんが使ってあげて」
京太郎「え…でも…」
智葉「恐らくそれを使うのは戦闘中になるだろう。私も君に任せたい」
京太郎「…分かりました」
System
きずぐすりを一個手に入れた
美穂子「さて、それじゃあ本格的な説明に入るわね」
美穂子「既に聞いていると思うけど須賀くん達は迷宮探索の成果によって報奨金が出ます」
美穂子「報奨金の精算は迷宮探索の報告書をあげてすぐ」
美穂子「金額も結構なものだから、生活に困るって事はないはずよ」
美穂子「ただ…」
京太郎「ただ?」
美穂子「迷宮内部には色々と不思議なものが置いてあるの」
美穂子「迷宮を作っている子の想いがこもったものだと言われているけれど詳細は定かじゃないわ」
美穂子「そういうのを持ち帰ってくれれば、こっちでも分析し、それを複製する事が出来るの」
美穂子「でも、それには莫大な魔力が必要で…その、つまるところ、こちらで補助するにしても限度があるみたいで…」
京太郎「…つまり迷宮内部で拾った装備を複製しようと思ったらお金が必要だと」
美穂子「そうなるわね。ごめんなさい…」
京太郎「い、いえ、福路さんは何も悪く無いですから気にしないでください」
美穂子「ありがとう…須賀君は優しいのね」クスッ
京太郎「い、いや、そんな俺なんて…」テレテレ
智葉「それで…装備はどうなんだ?あれから増えたのか?」
美穂子「あ、そうね。今、ここで売れる商品はこんなところよ」
ラインナップ
きずぐすり 300円
どくけし 100円
京太郎「…え?これだけ?」
美穂子「迷宮探索に使えるようなものはまだこれだけしかなくって…」
美穂子「で、でも、他の商品も随意、開発中よ!」
美穂子「須賀君が迷宮内部からデータを沢山持ち帰ってくれれば他の商品も増えていくと思うわ」
京太郎「わ、分かりました」
…とにかく俺が頑張らなきゃどうしようもないって事だな。
なんだか聞いてた話から予想してたのとは大分違うけど、その辺は仕方ない。
それにまあ、俺の目的は最初から迷宮を踏破し、咲を救出する事なのだから。
いずれは商品の種類も増えていく事だろう。
智葉「さて…だいたいの説明は終わりかな?」
美穂子「えぇ。そうなるわね」
京太郎「色々とご丁寧にありがとうございます」ペコッ
美穂子「いえいえ、私も須賀君には期待しているから」
美穂子「私に協力出来る事があったら何でも言ってね?」
京太郎「はい。その時はよろしくおねがいします」
智葉「それじゃ行こうか。美穂子、また」
美穂子「えぇ。智葉さん、また」
System
福路美穂子とのコミュを行えるようになりました
福路美穂子の好感度が5になりました → <<期待してるわね>>
以後、拠点パートにて彼女を選ぶと簡単な会話が出来ます
会話によって相手の好感度を高めれば迷宮探索に連れて行く事も可能です
つまりただの店員じゃなく仲間枠
エロもある(予定)なので頑張りましょう
安価下3ー
宿泊施設の手伝いやっててもおかしくなさそうな子ー
尚、シロのあくびはレベル3で解禁予定だった模様
塞「いらっしゃいませ…って智葉か。おかえり」
智葉「あぁ。ただいま」
塞「あれ?そっちの子は??」
京太郎「初めまして。須賀京太郎です」ペコッ
塞「あ、君が噂のチャレンジャー?」
京太郎「ちゃ、チャレンジャーって…」
塞「あァ、ごめん。あの迷宮深部に入れる唯一の子だって聞いてさ」
塞「私は臼沢塞。このホテルの…まぁ、従業員みたいなものかな?」
ものらしい。
従業員との違いは分からないが、恐らくさっきの福路さんのように手伝いをしてる人なのだろう。
こうして辻垣内さんと仲の良いところを見るともしかしたら同時期に救出された人なのかもしれない。
塞「このホテルの事なら全部知ってるから何でも聞いてね」
京太郎「何でも?」
塞「そう。何でも」
…しかし、何でもと言われるとちょっと意地悪したくなるのってなんでだろうな。
塞さんがちょっと嗜虐心を擽るタイプの可愛らしさをしてると言うか。
こうワイシャツにベストを着ている所為で浮き出ているその腰つきがエロい所為と言うか…。
安価下3ー
1 じゃあ、臼沢さんのスリーサイズを
2 辻垣内さんがお風呂でどこから洗うかを
3 …いや、やっぱやめとこう
お前らホントエロ好きだな!!!!!
京太郎「じゃあ、辻垣内さんがお風呂で何処から洗うかを…」
智葉「ちょ、ま、待て!須賀!?」
塞「智葉は普段、晒を巻いて胸を締め付けてるから胸元が蒸れて仕方ないらしいんだよね」
塞「だから、最初に洗うのは何時も胸から」
京太郎「ほうほう。中々にマニアックですね…」
智葉「塞も何を答えてるんだ!?」カァ
塞「そりゃまァ…何でも聞いてって言っちゃったし?」
智葉「だからって宿泊客のプライバシーをそう簡単に漏らして良い訳ないだろう…!!」
塞「…って言うか、私、流石にそこまで知らないよ?」
智葉「…え?」
塞「だから、冗談のつもりだったんだけど…智葉、もしかして本当に…」
智葉「…ぁ…ぅ」マッカ
塞「…なんか、ごめんね?」
京太郎「俺もその…ごめんなさい…」
智葉「べ、別に良い…」
智葉「そもそも…私と須賀はこれからパートナーになるんだ」
智葉「多少、そういう事を知られたくらいで…別に…別に…」プルプル
塞「…後で須賀君が何処から洗うか教えてあげるから元気出して」
智葉「そ、そんなの聞きたくない!!」プシュウゥ
まぁ、そりゃあな。
好きでも何でもない男のそんな情報を貰ったところで戸惑うだけだろう。
…にしても、格好良いように見えて辻垣内さんって意外とこういうのに免疫がないのか。
なんだかこうやって赤くなっているのは可愛らしい感じだな。
塞「あ。あはは…まぁ、とりあえず智葉の事は置いておいて…」
塞「この施設の説明をするね」
京太郎「お、お願いします」
塞「ここは所謂、ホテル。須賀くんたちが探索から帰ってきた時に泊まる場所ね」
塞「基本、何時でも食堂も大浴場もいつでも解放されてるから夜中にヘトヘトになって帰ってきても大丈夫」
塞「いつでも暖かいご飯とベッドが待ってるよ」
京太郎「有り難いです」
塞「そしてここからがこのホテルの凄いところなんだけど…」
塞「なんとこのホテル、一晩泊まるだけで体力がほぼ全回復します」
塞「筋肉痛も疲れもまったくなし。一日でまた24時間戦えるようになるよ」
京太郎「凄いですけど…流石に24時間は戦いたくないですね…」
塞「あは。まァあくまで例えだけどね」
塞「ただ、体力は回復しても魔力までは回復しないから、そこだけは注意してね」
京太郎「ちゅ、注意って…」
それは俺が注意してどうこうなるようなものなのだろうか。
そもそも辻垣内さんは俺以外に相手はいるだろうし。
例え道中で魔力が切れたところで俺から補充する事はまずないだろう。
智葉「す、須賀が気にする必要はない」
智葉「私は一人で何とか出来るからな」
塞「…あんまり無茶はしないでよ?」
智葉「分かってる。心配するな」
京太郎「…?」
一体、どういう事なんだろうか?
まるで辻垣内さんのその言葉が無茶だと言っているような気がするんだけど…。
俺の知らない秘密が辻垣内さんにあるのだろうか…?
塞「まァいいや。とりあえず今日は疲れたでしょ?」
塞「部屋に荷物を運んで今日はゆっくり休んでね」スッ
京太郎「…ありがとうございます」
とは言え、その辺踏み込むだけの親しさが俺と辻垣内さんにはまだない。
俺達はパートナーであるとは言え、まだ今日出会ったばかりの関係なのだから。
俺よりも遥かに親しいであろう臼沢さんが止めない以上、それは深刻なものではないだろうし。
何時か辻垣内さんから話してくれる事を祈ろう。
塞「あ、荷物を預るよ」
京太郎「いや…でも…」
塞「いいからいいから。これも私の仕事の内だし」
俺のトランクケースを奪い取られてしまう。
下手をすれば数年単位の仕事になるだろうから結構な荷物を詰めてきたんだけどな。
まるで紙袋か何かのように持ち上げている。
外見こそまったくインターハイの時から変化はないけど、やっぱり臼沢さんも魔物って事なんだろう。
そう思うと…ちょっとだけ怖いけれど…でも… ――
塞「あ、ちなみに部屋は智葉の隣だけど防音はしっかりしてるから安心してね」
智葉「な、何を安心するんだ…!」カァ
塞「…いや、別に深い意味はなかったんだけど」
智葉「はう…」カァ
塞「…智葉のむっつり」
智葉「うぅぅああああ…」フルフル
ここなら上手くやっていけそうだとそう思った。
System
臼沢塞とコミュが出来るようになりました
臼沢塞の好感度が10に設定されました → <<智葉の事よろしくね>>
またこれから拠点パートに入ります
拠点パートとは迷宮探索から帰還後、一定回数コミュが行えるパートです
あくまでもコミュがメインなので買い物などは気にしなくても結構です(その辺は迷宮突入前に安価取ります)
とりあえず今回はまだコミュが出来る人数が三人しかいないので
三人の内一人を選ぶ感じにしたいと思います
では、三人の内、誰か一人を下3安価でどうぞ
あ、申し訳ない
三人は美穂子、塞、智葉のどれかって事でした
そしてお風呂が何時でも使えるのはやっぱり大事ですよね(意味深)
色々と汚れを落としたり、中でちょっとあったかくなったりして(意味深)
<<辻垣内智葉コミュLv1>>
京太郎「(ホテルの料理は思いの外、美味しかった)」
京太郎「(正直、中はあんまり華々しい感じではなかったし、あんまり期待してなかったんだけどな)」
京太郎「(明日から探索開始だって言うのについついお代わりまでしちゃったぜ)」
京太郎「(こうして部屋の中も全体的にシックな色使いで落ち着くイメージに仕上げてある)」
京太郎「(流石に実家のような安心感!!って訳にはいかないけど、華やか過ぎて眠れないって事はなさそうだ)」
京太郎「(まだ一日目も終わってないけれど…結構、このホテルの事を気に入ったかもしれない)」
京太郎「(…少なくとも帰って来たいと…そう思えるだけの魅力はある)」
京太郎「(…ただ…俺に出来るだろうか?)」
京太郎「(…こうして東京に来て…色んな人に会って…それでもまだ…どうしても思ってしまう)」
京太郎「(俺のような何の力もないような子どもに…はたして咲の事を助け出せるのかって)」
京太郎「(勿論…俺がやらなきゃ誰も咲の事を助けられないなんて事は分かってる)」
京太郎「(でも…俺は…)」
―― コンコン
京太郎「あっと…」
京太郎「(…誰だろう?こんな時間に…)」
京太郎「(まだ宵の口とは言え…そろそろ明日に備えて寝なきゃいけないんだけど…)」
京太郎「(…まぁいいか。なんか色々考え事しててすぐ眠れるって訳じゃないし)」ヨイショッ
京太郎「はーい。今あけまーす」ガチャ
智葉「…やぁ」
京太郎「あれ?辻垣内さん、どうかしたんですか?」
智葉「いや…何、明日からの予定をもう少し話しておこうと思って」
京太郎「予定…ですか?」
その辺りの事はさっき食事中に大体、決めたと思うんだけど…。
まぁ、こうしてわざわざ俺の部屋に来たって事はまだ何かしら不足があったんだろう。
それにまぁ相手がいるであろう辻垣内さんが部屋に来たところで怖がる必要もない。
とりあえず入り口に立っていて貰うのもなんだし、中へ入ってもらうとするか。
京太郎「とりあえず中へどうぞ」
智葉「あ、あぁ…お、お邪魔します…」イソイソ
京太郎「…??」
…あれ?もしかして辻垣内さん緊張してる?
でも、緊張するような要素って何かあるか?
確かに俺は男であるが、今の時代、女性の方が遥かに身体的に優れているんだ。
昔のように男がレイプ…なんて言うのはほぼあり得ない。
寧ろ、女性から襲われる男性の数の方が圧倒的に多いのが現状である。
智葉「それで明日なんだが…」
京太郎「えぇ」
そう言って辻垣内さんが漏らすのは夕食の時に決めた内容と大きな差はなかった。
ほぼ確認と言っても良いそれに俺の疑問はさらに大きくなっていく。
直接の面識こそないが、映像や記録で見る彼女はとてもしっかり者だ。
ちょっとむっつりな面こそあるが、この程度、わざわざ確認しなくても覚えているだろう。
智葉「良かった。これで安心だな」
京太郎「えぇ。そうですね」
智葉「…そうだ。安心だ。安心…なんだ」
京太郎「……」
その言葉は微かに震えていた。
何処か自分に言い聞かせるようなそれは辻垣内さんが女の子だからだろう。
男顔負けなくらい格好良いと言っても、ついこの間まで彼女はこういった戦いとは無縁の少女だったのだ。
それがいきなり死ぬ事もあり得る迷宮探索に付き合えと言われれば、そりゃあ怖くもなるだろう。
京太郎「…すみません」
智葉「え?」
京太郎「俺の所為で…こんな事に巻き込んでしまって」
辻垣内さんだって本来ならばそういうのとは無縁で生きていたかったはずだ。
だが、彼女は明日、俺に付き合って、死と隣合わせの迷宮へ足を踏み入れる事になる。
それを恐れる彼女に…しかし、俺は謝罪する事しか出来ない。
…情けない事に…俺の力では辻垣内さんを護ってやるだなんて口が裂けても言えないんだ。
智葉「…須賀。君は一つ勘違いをしている」
京太郎「勘違い…ですか?」
智葉「あぁ。私は望んでこの作戦に志願したんだ」
智葉「…あそこには未だ私の仲間とライバルが囚われている」
智葉「彼女達を助け出すには私しかいない。そう思った」
京太郎「…そんな事…」
智葉「では、君は美穂子や塞が戦闘に向いている性格だと思うか?」
京太郎「それは…」
…言えるはずがない。
勿論、辻垣内さんだって決して荒事向きとは言えない事くらい分かっている。
けれど、あの二人は彼女に輪をかけて、そういう事からは無縁な生き方をしてきた少女なのだ。
出来れば死ぬかもしれない無謀な冒険からは無関係で居て欲しい。
でも、その気持ちは辻垣内さんへ向けるもんと同じで… ――
智葉「君と一緒に迷宮内部へ入れるのはここにいる私達くらいのものだ」
智葉「その中で最も荒事に適した私が君のパートナーに志願するのも当然の事だろう」
京太郎「…でも、辻垣内さんだって…普通の女の子じゃないですか」
智葉「……君は優しいな」
智葉「でも…私はもう普通じゃないんだ」
智葉「どう否定しても…私の身体は既に魔物に変わっている」
智葉「表面に出ていないだけで…私も本質は外で淫蕩に耽る彼女らと変わらないんだ」
その言葉は微かに自嘲の響きを伴っていた。
こうして冷静に話せているものの、やっぱり霧の影響は受けているのだろう。
もしかしたらさっき変にむっつりな反応をしていたのも、元の彼女ではなかったのかもしれない。
智葉「…だから、君は気にしなくても良い」
智葉「安心して私に前を任せればそれで良いんだ」
智葉「私が必ず君を護ってやる」
けれど、それを押し隠しながら、彼女は俺を安心させるような言葉をくれる。
自分だってきっと不安で…怖くて仕方ないのに。
俺の事を安心させようと…強がる笑みを俺に向けてくれるんだ。
そんな彼女に俺は… ――
安価3
1……
2…分かりました
3…じゃあ、どうしてさっき震えていたんですか?
京太郎「…じゃあ、どうしてさっき震えていたんですか?」
智葉「そ…れは…」
京太郎「辻垣内さんだって…怖くないはずないんです」
京太郎「死ぬのが怖くないって言えるほど…貴女は絶望も諦観もしていない」
京太郎「ただ…そうやって自分を騙してるだけだ」
智葉「っ…!」
俺の言葉に息を飲む辺り、自覚はあったのだろう。
でも、辻垣内さんはそれから目を背けてきた。
いた…目を背けなきゃいけないと自分を追い詰めてきたのだろう。
智葉「…じゃあ、どうしろと言うんだ…」グッ
智葉「この場でベストな選択は私なんだ!」
智葉「私が…やらなきゃいけないんだ!」
京太郎「…それは俺も同じです」
智葉「…あ」
…だけど、そんな風に自分の追い詰める必要はない。
確かに…俺は彼女に護ってもらわなきゃいけない立場の人間だ。
正直なところ、辻垣内さんに偉そうに説教するような立派な奴じゃない。
…それでも…俺は… ――
京太郎「…俺達はパートナーじゃないですか」
京太郎「そんな風に自分一人で何もかもしょいこまないでください」
京太郎「大丈夫ですよ。俺だってまったく何も出来ないって訳じゃないんですから」
京太郎「辻垣内さんの重荷くらい背負ってみせます」
そう。
俺達は決して一方的に護られるだけの関係じゃない。
あくまでも題目でしか無いかもしれないが…パートナーなのだ。
京太郎「だから…俺を護るなんて意気込まないで良いんですよ」
京太郎「勿論、護ってもらうところは護ってもらわなきゃダメですけど」
京太郎「でも、俺だって男なんです」
京太郎「少しくらい格好つけさせてくれても良いんじゃないですか?」
智葉「…須賀」
京太郎「…ダメっすかね?」
智葉「…そこで弱気になるのは確かにダメかもな」クスッ
京太郎「う…」
い、いや、だってさ、相手は殆ど初対面に近い相手な訳で。
正直なところ、こんだけ格好つけて引かれないかって思ってしまう。
ましてや…相手は俺よりも遥かに強く、また格好良い女性なのっだから尚更。
智葉「…だが、確かに君の言う通りだ」
智葉「私達はパートナーであり…迷宮攻略にはお互いに必要不可欠だったな」
智葉「私一人が護ってやらなきゃ…なんて意気込んで良いようなものじゃなかったか」フッ
京太郎「…辻垣内さん」
智葉「…須賀」スクッ
京太郎「は、はい!」ビクッ
智葉「明日はロビーに七時集合だ」
京太郎「…え?確か予定は九時じゃ…?」
智葉「そのつもりだったが…予定を前倒しにする事にした」
智葉「明日は迷宮に慣れる事を目的とする」
智葉「出来るだけ早くあの環境に慣れ、本格的な攻略に移れるように」
京太郎「は、はい!」
智葉「…格好つけてくれるんだろう?期待してるぞ」クスッ
京太郎「ま、任せて下さい!」
智葉「…では、また明日。早めに休めよ」
京太郎「わ、分かりました」
バタン
京太郎「…ふぅ」
…とりあえず立ち直ってくれたのかな?
最後の教官めいたやり取りに思わず背筋を伸ばしてしまったけれど。
まぁ、少しでも彼女が不安に思うような種を取り除けたのは良かった。
その分、何か凄い期待を寄せられてしまったみたいだけど…こればっかりは仕方ない。
少なくとも俺を護らなきゃと自分を追い込み、一人だけ強がられるよりはマシだ。
京太郎「(でも…改めて考えると責任重大だよな…)」
俺が背負っているのはこの国の未来だけじゃない。
咲を始めとする迷宮に未だ囚われている人、そして何より辻垣内さんの命も背負っているんだから。
正直、ついこの間までただの高校生だった俺には荷が重いけれど…でも、やるしかない。
京太郎「(そのためにも今は寝なきゃな)」
そう思いながら俺はベッドの中へと入った。
ふかふかとした柔らかなベッドは俺の身体を優しく受け止め、俺を眠りへと誘いこんでくれる。
まるでベッドがそのまま抜け落ちて、眠りの中へと堕ちるような感覚。
それに俺は抗う事も出来ず、意識を手放して…… ――
―― 次の日、寝坊しかかって早速、辻垣内さんに呆れられてしまうのだった。
System
辻垣内智葉の好感度が15になりました。 → <<期待してるぞ>>
と言う訳で拠点パート終了です
本来ならばここで探索パートに入るのですが、ちょっとお腹が空いたので先にご飯たべさせて下さい
再開は六時の予定です
後、安価の頻度ってもうちょっと高い方が良いでしょうか?
あんまり安価安価しすぎると取る人と面倒かなぁと思ったのですが…
安価の数はこれくらいで良いようで安心しました
ただ探索パートはどうしても安価の数が増えてしまいそうです
出来るだけダレないように頑張ります
―― その建物はかつて俺にとって栄光の場所と言っても良いものだった。
多くの雀士たちが真剣にぶつかり、しのぎを削りあったインターハイ会場。
かつての俺が仲間たちと一緒に真剣に目指していたその場所は今、シィンと静まり返っている。
いっそ怖くなりそうなその静けさに俺は思わず生唾を飲み込む。
その静かな建物は最早、この世の常識では測れないような空間になっているのだ。
異次元と言っても良いその場所に今から足を踏み入れなければいけないのだから、やはりどうしても緊張してしまう。
智葉「…須賀」
京太郎「あ、はい」
智葉「入る前にこれを渡しておく」スッ
京太郎「これは…」
辻垣内さんから手渡されたそれはタブレットPCを半分にしたような謎の機械だった。
一体、何に使うのか分からないが周囲にボタンらしいものは殆ど見当たらない。
恐らくスマートフォンのように画面を操作するタイプの機械なのだろう。
智葉「それはCOMPと言うらしい」
京太郎「COMP…ですか?」
智葉「あぁ。まぁ、正式名称は私も分からないが早い話、色々な情報が見れる装置だ」
智葉「今はまだ情報の集積が少ない故に見れるものは少ないが…とりあえず起動してみろ」
京太郎「分かりました」ポチッ
フィフィフィン
京太郎「お、おぉ…」
起動スイッチらしきものを押した途端、なんか画面に魔法陣めいたものが浮かび上がってぐるぐるしてる。
この起動画面を作った製作者はよっぽどの変態か、厨二病かのどっちかだと思う。
少なくとも普通の神経じゃこんな起動画面を設定したりはしないだろう。
智葉「それは今、私と生体情報とリンクしてある」
智葉「画面に私のアイコンが浮かび上がっているのが分かるか?」
京太郎「あぁ、これですね」ポチッ
名前 辻垣内智葉
Lv 1
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP45
MP5
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
技1 ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
技1 にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
京太郎「…なんか色々出てきたんですが…」
智葉「あぁ、まず順を追って説明しよう」
智葉「名前レベルなどは特に必要ないな」
智葉「早い話、テレビゲームのそれと同じだ」
智葉「実際はかなり細かい数値で管理されているらしいのだが、私達には特に関係ない」
京太郎「アッハイ」
智葉「タイプは主な分類分けだ」
智葉「何に強くて何に弱いかはここで決まる」
智葉「私はあく/はがねの複合タイプ」
智葉「じめん、ほのおには弱く、かくとうにはさらに弱いが」
智葉「それ以外は半減か無効で耐性面はそれなりに優秀だ」
智葉「攻撃防御素早さも悪くはないし、苦手な相手でなければ恐らく不覚をとる事はないだろう」
智葉「次にHPだが…これもテレビゲームのそれと同じものだと思っていい」
智葉「ただ、その数値設定は私が限界まで動けるギリギリの数値になっている」
智葉「出来ればそれが尽きる前に何かしらの手段を講じて欲しい」
京太郎「分かりました」
智葉「最後にMPだが…これは私が無理なく使える内臓魔力の数値だな」
京太郎「内臓魔力…ですか?」
智葉「あぁ。活動に支障のないレベルで使える余剰魔力と言ってもいいかもな」
智葉「こうやって動いていおる分には問題ないが、強力な攻撃をしようとするとどうしても魔力を使ってしまう」
智葉「それが尽きるとMPを消費する技が使えなくなってしまう」
智葉「MPは基本、迷宮から出るか、迷宮で休憩を取るスペースを見つけなければ回復出来ない」
智葉「管理には気をつけてくれ」
京太郎「…管理?」
智葉「こちらの話だ。気にするな」
智葉「その下のステータスは…まぁ、特に気にしなくてもいい」
智葉「一体、私が何を得意としているかをデータとして表示しているだけだからな」
智葉「故にHPとMPは経験を積んで強くなれば増えていくが…その下の攻撃などは増えたりしない」
智葉「表示されていないだけで強くなってはいるから安心はしてくれ」
京太郎「ふんふむ…」
智葉「以上で大まかな説明は終わりだ。何か質問はあるか?」
京太郎「えっと…じゃあ、一つ」スッ
智葉「なんだ?」
京太郎「種族のところが???ってなってるんですけど…これってバグですか?」
智葉「そ、それは…い、意図的に消してあるんだ」カァ
京太郎「え?」
智葉「…わ、私みたいに種族特徴が表に出ていないタイプにとって種族を知られるのはとても恥ずかしい事なんだ…!」
智葉「い、幾ら君がパートナーだとしても…さ、流石にそこまで晒すのは恥ずかしいし…」モジ
京太郎「あ、え、えっと…すみません。俺、そんなものとは知らなくて…」
智葉「…う、うん。分かってる。だから…君も気にしないでくれ」
智葉「それで…他には?」
京太郎「えっと…特にないです」
智葉「分かった。まぁこれから実際にやっていくうちに疑問も増えていくだろう」
智葉「気になったら何時でも質問してくれ」
意訳:分からなかったらスレに書き込んでくれれば出来るだけ答えるようにします
智葉「さて…後はこれだな」スッ
京太郎「これは…きずぐすりですか?」
智葉「あぁ。君が寝ている間に美穂子が届けてくれた」
智葉「今朝、納品されたばかりの商品らしい」
京太郎「…今朝?」
智葉「このきずぐすりはただのスプレーに見えてかなりの高性能品だ」
智葉「一瞬で人の傷を癒やすのだから当然だがな」
智葉「コストそのものはあまり高くないが、精製するのに時間と手間が掛かるらしい」
智葉「故に未だ大量生産の目処が立っておらず、この東京迷宮周辺でも卸しているのは一握り」
智葉「…そんな貴重なアイテムを無償で譲ってくれているんだ」
智葉「頑張らないとな」
京太郎「…はい!」
ま、魔物娘は子宮で魔力を貯めこむんだよきっと…
智葉「さて…それじゃそろそろ…」スチャ
京太郎「…え?」
智葉「どうかしたのか?」キュッキュ
京太郎「…いや、辻垣内さんそれ…」
智葉「…?あぁ、メガネと髪の事か」
智葉「こうやってメガネを掛けた方が気持ちも引き締まる気がしてな」
智葉「何時も勝負どころではこうやってメガネを掛けるようにしてる」
智葉「まぁ、伊達だから例えレンズが割れても活動に支障はない」
智葉「心配するな」
京太郎「いや…それは心配していないですけど…」
京太郎「(…なんていうかメガネを掛けるとさらに外見が替わるというか)」
京太郎「(さっきまでが曲がりなしにもお嬢様って感じだったのに、今は完全に委員長って感じだ)」
京太郎「(何時もよりも凛々しさも三割マシで…今の彼女には本当に隙がない)」
京太郎「(こんな事を思うのは失礼かもしれないけれど…正直、彼女が味方で良かったと…ちょっと思う)」
というわけでこれから迷宮に突入する訳ですが、第一階層のボスを安価で決めたいと思います
尚、このボスは救出対象であり、コミュなどを経て好感度をあげれば仲間にする事が出来ます
つまりボス兼ヒロイン枠
仲間になればエロもありますので欲望にまかせてどうぞ
安価下3
阿知賀勢強い(小並感)
そしてエロ憧再臨である
京太郎「…あ…れ?」
扉を開けた瞬間、俺の周囲は一気に様変わりしていた。
そこはかつて見た多くの雀士がひしめいていたロビーではなく、何処か古びた建物の中。
見慣れないその場所を見渡せば、扉の前に1-Bという札が出ている事に気づく。
京太郎「…学校?」
智葉「…そのようだな」
智葉さんも俺と同じ印象を抱いたのだろう。
俺の言葉に短く頷きながら、辺りを隙なく見渡している。
片手に持ったドスを何時でも抜けるようにしながらのそれは思った以上に様になっていた。
京太郎「一体、これは…」
智葉「今までの調査結果を見る限り…迷宮はその源となった魔物の心理状況に強く依存するらしい」
京太郎「じゃあ…これは…この迷宮の主の…」
智葉「あぁ、恐らく何かしら思い入れのある光景なのだろう」
京太郎「思い入れ…か」
確かに…この周りから感じるイメージは悪いものじゃなかった。
きっとこの迷宮の主はこの場所がとて好きだったのだろう。
そんな場所を…まったく彼女のことを知らない俺達が踏み荒らすのは気が引ける。
けど…ここを進まなきゃ…咲の元にはたどり着けないんだ。
京太郎「…行きましょう」
智葉「あぁ」
という訳でようやく探索パートの説明に入ります
探索パートは以下のような表があらかじめ提示されます
(0/50)
1敵
2敵
3敵
4宝箱
5敵
6敵
7宝箱
8敵
9休憩
この中のどれだけ進むかをみなさんに1~9の数字を書いて安価を取って貰う事になります
その数字に安価を取られた方の一桁コンマを+した数だけ京太郎達は進みます
尚、数字が10を超えた場合、その分だけ数字は引かれます
例になりますが9+9で18だった場合、8マス進む事が出来ます
また両方足して10になった場合、進まない代わりにその場で休憩を取る事が出来ます
休憩すれば一人だけですがMPが全回復します
消耗がきになる時などに狙ってください
まぁ、それほど難しくないんで多分、やっていったら分かるかと!
質問などは適宜受け付けますのでわかりにくかったら言って下さい
では、まず一回目です
パートナー
名前 辻垣内智葉
Lv 1
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP45
MP5
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
技1 ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
技1 にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
(0/50)←進行度、この場合50に達すると次の階層へいける
1敵
2敵
3敵
4宝箱
5敵
6敵
7宝箱
8敵
9休憩
下3数字をどうぞ
いきなり宝箱取ってくのかよ(白目)
後、ごめんなさいアイテムの表記忘れてました
次はちゃんとテンプレ作るようにします…
京太郎「…なんでしょう、コレ」
俺の目の前には今、白く輝く球体が浮かびがっていた。
バスケットボールと同じくらいのそれは人気のない廊下にポツンと生えている。
特に危なさそうなものは感じないけれど…これは一体なんなんだろうか?
智葉「これは…スフィアだな」
京太郎「スフィア?」
智葉「迷宮内に渦巻く魔力が指向性を持って物質となったもの…らしい」
智葉「私も調査隊が提出した報告書を読んだ程度だから詳しい事は分からないが…」スッ
京太郎「あっ…辻垣内さん!?」
スフィア「クパァ」
京太郎「え?」
智葉「こうして触れれば中身を取り出す事が出来るらしい」
智葉「中身はかなり環境に左右されるらしいが、時には貴重な品もあるらしいな」
智葉「さて…この場合は…」
直下コンマ
00~30 どくけし
31~60 きずぐすり
61~90 おいしいみず
91~99 装備アイテム
System
おいしいみずを手に入れた
京太郎「…水ですね」
智葉「水だな」
京太郎「…なんか特別な効果でもあるんでしょうか?」
智葉「さぁ…分からん。迷宮内部で生成されたアイテムだからな…」
智葉「何はともあれ、これも成果の一つなのは間違いないんだ」
智葉「後々使えるかもしれないし持って行こう」
京太郎「そうですね」
※尚、次からは前振りなしで直下コンマと手に入ったアイテムだけを表示していきます
一々、掛け合い書くと時間がマッハだし
パートナー
名前 辻垣内智葉
Lv 1
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP45
MP5
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
技1 ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
技1 にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
アイテム
きずぐすり×2 一体のHPを20回復する
おいしいみず 一体のHPを50回復する
(4/50) ←進行度、この場合50に達すると次の階層へいける
1敵
2敵
3宝箱
4敵
5休憩
6EVENT ←EVENTマス自動的に止まります
7敵
8敵
9敵
あ、安価このlレスから↓3で(白目)
智葉「…須賀、止まれ」
京太郎「…え?」
智葉「…この先に敵がいる」
京太郎「っ…!」
短く告げられた辻垣内さんの言葉に俺の身体は強張った。
迷宮内の敵と言えば、内閣調査室の人たちが語っていた化け物しかない。
勿論…俺は今までそれと出会う覚悟はしてきた。
でも、やはりそれが目の前にいると聞くと…どうしても背筋に冷たいものが走ってしまう。
智葉「…大丈夫だ。安心しろ」
智葉「君は必ず私が護ってやる」スラァァ
京太郎「辻垣内さん…」
そんな俺の前で辻垣内さんがドスを抜いた。
瞬間、俺の目にさらされるその輝きは眩しいくらいにギラついている。
人を傷つけるものだけが放つその独特の煌きを手にした彼女に…俺はなんと言えば良いのか。
分からないまま、彼女が一歩足を踏み出して… ――
智葉「…さぁ来い化け物ども…!私が相手になってやる…!」
ゴブリン「ゴブ?」
智葉「…あれ?」
京太郎「ど、どうかしたんですか?」
智葉「あ、アレ…」スッ
京太郎「…ん?」
辻垣内さんが指さした先にいたのは化け物とは似ても似つかない子どもだった。
身長はおおよそ130cmほど。
頭には牛のような角が生えており、耳がちょこんと突き出している。
それらがコスプレではないのはその手に持った大きな棍棒が証明していた。
智葉「…アレが恐ろしい化け物?」
京太郎「いや…まぁ、恐ろしくはあると思いますけど…」
俺はネットでアレと同じ姿をした女の子を見た事がある。
確かアレはゴブリンという種族だったか。
魔物の中での純粋な能力で言えばほぼ最弱に近かったはずだ。
けれど、彼女らはしばしば群れで行動し、オスを連れ去っていくと聞く。
幾ら智葉さんが強くても油断は出来ない。
ゴブリン「ゴブー!」
智葉「くっ…!」
京太郎「智葉さん!」
智葉「大丈夫だ!そこで見ていろ!!」
俺達に気づいたゴブリンがその手に持った棍棒を持ち上げて智葉さんへと迫る。
その歩みは決して俊敏ではないものの、あんな大きな棍棒で殴られたらタダでは済まない。
だからこそ警戒を呼びかけた俺の声に帰ってきたのは焦り混じりのものだった。
名前呼びは見なかった事にしてください(コゴエ
―― 数分後、辻垣内さんは未だ防戦一方だった。
勿論、それは相手が強敵だからだけではない。
これまでの辻垣内さんはゴブリンからの攻撃を全て避けきっていた。
おおぶりで単純なその一撃は隙が大きく、彼女であれば幾らでも攻撃出来るだろう。
だが、それでも辻垣内さんは攻撃しない。
それはきっと… ――
智葉「…くそ…!こんなの聞いてないぞ…!」
辻垣内さんは相手が化け物だと思っていた。
だからこそ、戦う覚悟を決め、俺の前に立ってくれていたのである。
だけど、実際、彼女が戦うべきあいては人間に似た【魔物】の少女。
そんな相手に刃を突き立てなきゃいけないともなれば、殺人という言葉が脳裏をよぎってもおかしくはない。
京太郎「(…辻垣内さん…!)」
その言葉が恐らく辻垣内さんの動きを精彩の欠いたものにしている。
実際、この数分の戦闘で彼女は息をあげ始めていた。
それは死と隣合わせの戦いが辻垣内さんの精神を摩耗させているってだけではないのだろう。
彼女の中に生まれた迷いが、少しずつ彼女の身体から余力をかすめ取っていっているんだ。
京太郎「(考えろ…俺に出来る事…!)」
そんな彼女に対して、きずぐすりは何の効果もない。
未だ辻垣内さんは一撃も受けていないままなのだから。
そもそもあんな攻撃を受けた後、こんなスプレーを吹きかけたところで何か意味があるとは思えない。
結局…俺は何も出来ない。
俺に出来る事はただ消耗していく辻垣内さんを見ているだけで… ――
京太郎「(…違うだろ…!俺は…格好良いところ魅せるって言ったんだろうが…!)」
そう諦めたくなる心を昨日の俺が叱咤する。
俺は彼女に対して格好つけさせて欲しいとそう言ったのだ。
そんな俺が…まだ辻垣内さんが諦めていない状態で諦める訳にはいかない。
ない頭を振り絞ってでも…この状態を何とかする方法を考えるべきなんだ。
京太郎「(結局のところ…辻垣内さんは攻撃するのを躊躇っているのは…)」
殺人に対する禁忌。
それはほぼ間違いない。
けれど、それを俺はどうやって取り除いてあげられれば良いのだろうか。
彼女が背負い込んでいる重荷をどうやって俺が背負ってあげれば良いのだろうか。
京太郎「……」
俺の手の中には今、辻垣内さんから手渡されたCOMPがある。
そこに映しだされている表示は未だ変わっていない。
名前、レベル、種族、タイプ、ステータス…そして技。
京太郎「(もしかしたら…いや…でも、そんな事…)」
智葉「く…!」
京太郎「っ!」
そう躊躇う俺の前で辻垣内さんがバランスを崩す。
幾度となく繰り返された回避の果てに生まれた隙。
何時もの彼女であれば絶対に作り出さないであろうそれをゴブリンは見逃さなかった。
その手に持った巨大な棍棒を振り上げて、そのまま容赦なく振り落とし… ――
京太郎「…智葉!ひっかく!!」
智葉「っ!」
ゴブリン「ゴブー!?」
俺の言葉に反応し、辻垣内さんの身体が跳ねる。
そのまま閃いたドスは目の前のゴブリンの肌を切り裂いた。
それに悲鳴のような声をあげながら一歩二歩と後退するゴブリン。
その間に本格的に態勢を整えた彼女に俺は安堵の溜息を漏らした。
智葉「…須賀…君は…」
京太郎「今のは俺の命令です。辻垣内さんは何も悪くありません」
京太郎「だから…辻垣内さんは俺の命令に従って下さい」
京太郎「その罪も咎も…全部、俺が引き受けますから」
それが…今の俺に出来る事。
戦う彼女の為に…少しでも重荷を引き受けてあげる為の結論。
勿論、実際に手を下すのが辻垣内さんである以上、それはただの詭弁でしか無い。
それでも…その詭弁が彼女の気持ちを少しでも晴らしてくれるのならば。
俺は幾らでも詭弁を弄してやろう。
智葉「…馬鹿が。違うだろう」
智葉「…その罪を受けるのは…須賀じゃない。私達だ」
京太郎「辻垣内さん…」
…けれど、俺が思っていた以上に辻垣内さんは強い人だったらしい。
俺の言葉に帰ってくる声は覚悟を固めたものだった。
構えるドスの切っ先も、もう揺れてはいない。
まっすぐと敵を見据えるその姿は何時も通りの頼もしいものだ。
智葉「…行くぞ。指示は任せた…!」
京太郎「はい…っ!」
※京太郎が辻垣内さんに指示を出す
ただそれだけの舞台設定を違和感なく整えるのに三十分以上掛けた馬鹿が私です(白目)
そんな訳で戦闘です
尚、このスレでは雑魚戦とボス戦はまったく別の仕様になります
今回は雑魚戦の説明をします
雑魚戦は1ターンで終了します
その為、行動入力は一回のみ
ダメージ計算式は攻撃実数値に技の威力%を掛けた数が攻撃側の算出ダメージとなります
今回の相手から攻撃を受けた場合、ゴブリンの攻撃実数値は20で叩きつけるの威力が80+タイプ適正で120%
つまり相手のダメージは24となり、これを辻垣内の耐性や防御実数値を引いた分が実ダメージとなります
こちらのダメージ算出式も同じです
雑魚戦の場合、この実ダメージで相手より高い数値を出せば勝ちとなります
また相手よりも素早さが高い場合、先に攻撃して倒した、という判定になるのでHPを削り切るダメージがあれば相手の判定を待つ必要がありません
雑魚戦で無用な消耗をしない為に素早さは重要です
安価スレだから)ええんやで
まぁ、エロはもうちょっと長く掛かるかも、ごめん
それはさておき、システムそのものは単純なので一回やっていけばわかると思います
という訳で…
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 1
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP45
MP5
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
【敵】
名前 ゴブリン?
LV 2
種族 ゴブリン
↓3 命令をどうぞ
辻垣内智葉のひっかく!
ゴブリン?に12のダメージ
ゴブリン?を倒した
智葉「…ふぅ」
気持ちを立てなおしてからの智葉さんは強かった。
あれだけ苦戦した相手をまったくよせつけず一撃で倒してしまったんだから。
まさに一閃と言っても良いその一撃はさすがという他ない。
京太郎「…辻垣内さん」
智葉「……智葉だ」
京太郎「いや…でも…」
相手は俺よりも年上な上に俺を護ってくれてる人なのだ。
長年、付き合いがあるならばまだしも、昨日出会ったばかりの人を呼び捨てに出来ない。
何より…俺の目の前でドスを振るっていた彼女を見ると呼び捨てなんて恐れ多い気分になるというか。
智葉「さっきそう呼んでくれただろう?」
京太郎「す、すみません。あの時は咄嗟に…」
智葉「構わないさ。命令するのに一々、辻垣内さんだの言っていたら間に合わないだろうし」
智葉「それに私達はパートナーで…そして共犯者なんだからな」チラッ
京太郎「あ…」
辻垣内さん…いや、智葉さんが目を向けるのは廊下に倒れたゴブリンだ。
彼女の一撃を受け、床へと倒れたその身体はぴくりとも動かない。
例え死んでいなくとも、その身体に後遺症が残るのは確実だろう。
京太郎「…ごめん」
謝っても仕方のない事だと俺も分かっている。
でも、自分の胸の内を整理するには…どうしても謝るしかなかった。
俺たちだって…別に好きでこんな事をした訳じゃない。
言い訳かもしれないが…このゴブリンが襲いかかってこなければ俺たちだって… ――
智葉「京太郎!」
京太郎「…え?」
智葉さんの声に視線を向ければ、廊下に倒れたゴブリンが消えていくところだった。
サラサラと風にさらされた砂の城のように身体が細かく剥がれていくそれに俺の思考はついていかない。
一体、このゴブリンは何者で、そして俺の目の前で何が起こっているのか。
答えの出ないその問題に俺が四苦八苦している間もその崩壊は進んでいく。
京太郎「ぁ…」
数秒もした頃にはその姿は跡形もなくなっていた。
まるで最初からそこには何もいなかったように血痕の一つも残っていない。
再び廊下の中に戻ってきた静寂。
けれど…今の俺にはそれが薄ら寒く感じられる。
ファンタジーじゃないんでお金は落ちてません
あ、じゃあなんで死体が消えるかって?ファンタジーだからに決まってるだろ!!!
お金は帰還後のリザルトのみになります、ごめんなさい
京太郎「一体…何なんだよ…」
勿論、俺だってこの迷宮が常識の通用する場所ではない事くらい知っていた。
けれど、目の前でそんな風に人が消えていくのを見て、平静でいられるはずがない。
いきなり襲いかかってこられた事と言い、目の前で崩れるように消えた事と言い…一体、何が起こっているのか。
正直、智葉さんと一緒じゃなきゃ気が狂ってしまいそうだ。
智葉「…分からん。だが…アレは恐らく生きているものではなかったのだろう」
京太郎「…え?」
智葉「切った時の感触があまりにも空虚だった。まるであの形の巨木がそのまま動いているような錯覚さえ覚えるくらいに」
智葉「それに…この感覚…これは…」グッ
京太郎「…智葉さん?」
智葉「…京太郎、私のデータを見せてくれ」
京太郎「データ…ですか?」
智葉「あぁ、頼む」
京太郎「えっと…」ポチポチ
京太郎「出ました…って…あれ?」
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 3
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP55
MP7
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
京太郎「…レベルアップしてる?」
智葉「恐らくさっきの戦いの影響だろう」
智葉「どういう理屈かは分からないが…さっきのゴブリンが消えると同時に力が湧いて出てきた」
智葉「もしかしたら…あのゴブリンはさっきのスフィアと同じく、魔力が物質化したものなのかもしれない」
智葉「そして倒した私の中へと入り込み、力になった…と、そんなところか」
京太郎「だ、大丈夫なんですか、それ…?」
智葉「恐らく大丈夫だろう」
智葉「危険なものならば、恐らく事前に報告があがっているはずだ」
智葉「…それに…」チラッ
智葉「…どんな形であれ、私が生きているものを殺めたのは事実だ」
智葉「その残滓が私の中に入りたいというのであれば…拒む理由はない」
京太郎「智葉さん…」
智葉「…先を急ごう。まだ私達は迷宮を入り口を潜ったばかりなのだから」
京太郎「……はい」
という訳でようやく戦闘のチュートリアル終了です
新技も覚えましたがひっかくとは違って消費があるので使いどころは考えなければ厳しいかもしれません
尚、雑魚戦は必ずレベルがあがります
雑魚戦の消耗とレベルアップの天秤を掛けて、バランス良く進んで下さい
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 3
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP55
MP7
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
<<アイテム>>
きずぐすり×2 一体のHPを20回復する
おいしいみず 一体のHPを50回復する
(6/50) ←進行度、この場合50に達すると次の階層へいける
1宝箱
2敵
3休憩
4EVENT ←EVENTマス自動的に止まります
5敵
6敵
7敵
8敵
9宝箱
↓安価3
京太郎「(一応…勝てた事は勝てた)」
京太郎「(けれど…智葉さんの気持ちの問題はまだ解決していない)」
京太郎「(勿論、先を急ぐのも必要だけど…ここは…)」
京太郎「…智葉さん」
智葉「ん?どうした?」
京太郎「ちょっと休憩しましょう」
智葉「いや、まだ入り口も入り口だし魔力も消費していない」
智葉「まだ休む必要は…」
京太郎「それでも…俺が休みたいんです」
京太郎「付き合ってくれませんか?」
智葉「…まったく君って奴は…」フゥ
智葉「…良いだろう。少しだけだぞ」
京太郎「ありがとうございます」
智葉「…ん。ここならば良いだろう」
智葉「辺りに敵の気配もないし、扉には鍵も掛かる」
智葉「ここならば多少、休憩しても問題はないだろう」
京太郎「はは。智葉さんは本当に心配性なんですから」
智葉「この迷宮は何が起こるか分からないんだ」
智葉「心配しすぎるに越した事はない」
京太郎「でも、そんな風に肩に力を入れてちゃまたさっきの二の舞いですよ」
京太郎「…はい、これ」スッ
智葉「…え?」
京太郎「ハーブティです。出発前、臼沢さんに持たされました」
京太郎「心を落ち着かせる効果があるんだそうです。どうぞ」
智葉「……ありがとう」スッ
智葉「…私はダメだな」ストン
京太郎「何がです?」ストン
智葉「君に心配ばっかり掛けている…」
京太郎「…良いんですよ。その分、俺は智葉さんを頼ってるんですから」
京太郎「お互いwin-winって事で納得しましょう」
京太郎「つーか、その辺りで手打ちにしてくれないと俺の方が逆に困っちゃったりしますよ」
京太郎「今でさえこっちが出来ている事少なくて凹んでるって言うのに」
智葉「…そんな事はないよ」
智葉「君は私の事をとても気遣ってくれている」
智葉「私は君のやさしさにちゃんと気づいているから」ニコッ
京太郎「う…」
智葉「…ん?どうした、ハーブティ熱かったのか?」
京太郎「い、いや…何でもないです…」
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 3
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP55
MP7
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
<<アイテム>>
きずぐすり×2 一体のHPを20回復する
おいしいみず 一体のHPを50回復する
(6/50) ←進行度、この場合50に達すると次の階層へいける
1宝箱
2敵
3休憩
4EVENT ←EVENTマス自動的に止まります
5敵
6敵
7敵
8敵
9宝箱
↓安価3
敵だ!!!
ゴブリンLv3(ノーマル)が現れた!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 3
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP55
MP7
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
↓3 命令をどうぞ
辻垣内智葉のひっかく!
ゴブリン?に12のダメージ
ゴブリン?のたたきつける!(命中75)←直下のコンマが75以上なら外れます
辻垣内智葉は当たらなかった!
【リザルト】
ゴブリン 0
辻垣内智葉12
辻垣内智葉の勝利!!!
辻垣内智葉はレベルがあがった!!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 4
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP60/60
MP8/8
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
しかし、思った以上に進まないな…
これ進行度30くらいで良いかもなぁ…
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 4
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP60/60
MP8/8
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
<<アイテム>>
きずぐすり×2 一体のHPを20回復する
おいしいみず 一体のHPを50回復する
(8/30) ←進行度、この場合50に達すると次の階層へいける
1休憩
2EVENT ←EVENTマス自動的に止まります
3敵
4敵
5敵
6敵
7宝箱
8敵
9敵
↓安価3
消耗とレベルアップのバランスを考えて進めとは言うが、
探索自体がランダムで敵が出るかどうかを選べないのでは無理な気がした。
<<EVENT>>
京太郎「(…結構やれてるんじゃないか?)」
二回目の戦闘は危なげのないものだと言っても良かった。
流石に一撃では倒しきれなかったものの、智葉さんはその後も相手を一方的に翻弄し続けていたんだから。
あの程度の相手であれば大きなダメージを喰らう事はまずないだろう。
京太郎「(…まぁ油断は禁物だけどさ)」
あのレベルの相手がこれからも続くとは限らないんだ。
智葉さんの魔力や体力だって限りがある以上、周囲を警戒するに越した事はない。
まぁ、俺が幾ら警戒したところであまり意味はない訳だけど。
大抵、俺が気づくよりも先に智葉さんの方が敵の気配に気づいちゃうからなぁ。
ホント有能だし頼もしいんだけど…こっちの数少ない仕事すらポンポン取っていく辺り本当に容赦がないと思 ――
「…ちゃん」
京太郎「…え?」
智葉「どうかしたのか?」
京太郎「あ…いえ…」
智葉さんが反応していないって事は空耳…なのか?
いや…でも、今の声は咲のものだったと思う。
掠れて半分も聞こえなかったけれど…俺が咲の声を聞き間違えるはずがない。
>>251なら2+7で9じゃないか?
>>256
dsyn
いや、言い訳させて貰えばその辺数字指定だけで進むと面白くないし、何よりなんで休憩取らないんだ!とかで荒れそうな気がして。
その辺、私のミスです。申し訳ない
>>258
イベントマスがあるから自動的にそこで止まっちゃうんじゃよ…
わかりづらくて申し訳ない
「京ちゃん」
京太郎「っ!咲!!」
智葉「き、京太郎!?」
間違いない…!
今のは咲の声だ…!
一体、何処だ…!?何処から聞こえた…?
「京ちゃん」
京太郎「何処だ…?何処なんだ、咲…?」
智葉「ま、待て。京太郎、君は何を言ってるんだ?」
京太郎「すみません…!後で説明しますから…今は…!」
やっぱり智葉さんにはこの声は聞こえていないようだ。
でも…これだけはっきり聞こえるのに空耳だとか幻聴なんて考えられない。
一体、どういう方法かは分からないが、この声は間違いなく俺に対して向けられているんだ。
ならば、俺がそれに答えない訳にもいかない。
「京ちゃん」
京太郎「ここだ!俺はここにいるぞ!」
京太郎「お前を迎えに来たんだ、咲!」
京太郎「一緒に…一緒に帰ろう」
「京ちゃん」
京太郎「咲…っ!」
「京ちゃん……」
「捕まえた…♥」ギュッ
京太郎「っ!」
智葉「っ!!?」
―― 俺も智葉さんも…反応出来なかった。
いきなり俺の後ろから回された腕。
それと同時に聞こえてきた囁きは俺の耳孔を擽る。
何処かねっとりと舐るようなその声の響きは…俺が聞いたことのないくらい女の…いや、メスのものだった。
咲「あはぁ…♪本物の…京ちゃんだぁ…♥」
咲「京ちゃん…京ちゃん…京ちゃぁん…♥♥」スリスリ
けれど、咲はそうやって後ろから抱きつくだけじゃ物足りないらしい。
その身体をスリスリとすり寄せ、甘えた声をあげる。
まだ小さい子犬が愛しい主人に甘えるような仕草。
でも…その仕草の一方でクチュクチュと粘ついた音が聞こえてくるんだ。
咲「ふぁ…ぁ♪本物の京ちゃんでするオナニーすっごいぃ…♥♥」
咲「想像と…全ッ然…違うぅ♪♪」
咲「オマンコじゅんじゅんしちゃって…すぐにイッちゃいそぉ…♥♥」
京太郎「…さ…き…?」
―― …この期に及んで俺は信じていたのだろう。
俺の幼馴染ならば、きっとマトモでいてくれるって。
あれだけの激戦を勝ち抜いてきた咲なら魔物化になんて負けないって。
あの日の出来事はきっと嘘なんだって。
そんな馬鹿げた妄想を…俺は未だに捨てきれなかったんだ。
咲「あぁ…っ♪でも…オナニーなんかじゃ…もう我慢出来ない…ぃ♥♥」
咲「本物の京ちゃんがいるのに…オナニーなんか勿体ないよぉ…♪♪」
咲「しよぉ…♥♥京ちゃん…セックスしよぉっ♥♥」
咲「京ちゃんもそのつもりで来てくれたんだよねぇ…?」
咲「私の…京ちゃんの為にずぅぅぅっととっといた処女マンコグチュグチュにする為に…」
咲「この大きなオチンポ…童貞のまま残しておいてくれたんでしょ…♥♥」クリッ
京太郎「うあ…ぁ…」
瞬間、咲が俺のムスコをそっと押さえる。
微かに撫でるようなそれは幼馴染の痴態に興奮した俺にとっては愛撫も同然だ。
ここ数日、悩み事や不安などもあって、ろくにヌけていなかったのも今から考えれば失敗だろう。
咲の手で撫でられるだけでこんな情けない声をあげてしまったのだから。
咲「ふふ…京ちゃん可愛い…っ♥」
智葉「…彼から離れろ、宮永咲」スッ
咲「…貴女、誰?」
智葉「彼のパートナー兼共犯者だ」
そんなみっともない俺を助ける為に智葉さんが咲へとドスを向ける。
けれど、咲はそんな彼女に対してまったく動じていなかった。
まるでそのドスが玩具か何かのようにクスクスと笑っている。
咲「…それで…そのパートナーさんはどうするつもり?」
智葉「決まってる。ここで君を排除し、彼を取り戻す」
咲「…京ちゃんは貴女のものじゃないよ?」
智葉「無論だ。だが…君のものでもない」
咲「…うん。今は…ね♥」
―― ペロリと舌なめずりをする音が耳元で聞こえた。
咲「でもね。京ちゃんはすぐ私のものになってくれるよ」
咲「だって、京ちゃんは男の子なんだもん」
咲「気持ちの良い事には…絶対に逆らえないんだよ…♥」クチュクチュ
京太郎「さ…き…っ」
咲「すぐに私の事が欲しくて欲しくて堪らなくなっちゃう…&hearts♥」
咲「私がね…そうしてあげるんだよ…♪♪」
咲「京ちゃんが…私抜きで生きていけないような恥ずかしい男の子にしてあげるの…♥♥♥」
―― その言葉に最早、理性はなかった。
俺の幼馴染はあの日…やはり完全に『汚染』されてしまったのだろう。
俺が拒絶したあの瞬間…きっと俺の知っている宮永咲は死んでしまったのだ。
ここにいるのはそれと同じ声と記憶と容姿を持つ…淫らな魔物。
あの日…俺が恐ろしくてたまらなかった…男を食い物にする化け物なのだ。
智葉「…残念だがそうはならない」スッ
咲「…私をやる気なの?」
智葉「当然だ。パートナーを見捨てる理由などない」
咲「…そっか。それじゃあ…」スイッ
智葉「っ!!!!!!」
瞬間、俺の視界を横薙ぎに黒いものが横切った。
例えるならばそれは影で出来た大蛇。
のっぺりとしたそれはまるで突然何もない空間から生まれたように振るわれる。
さっきのゴブリンの一撃がまるでお遊びのように思える凶悪さを伴ったそれは智葉さんへと迫り… ――
智葉「…ぁ」ペタン
咲「…ふふ」
当たる直前にギリギリ止まった。
…だが、それでも生まれた恐怖は消えない。
文字通り死の瀬戸際に立っていた智葉さんは腰が抜けたようにその場に座りこんだ。
さっきまでの頼りがいのある姿とは打って変わった可愛らしい姿。
けれど…俺はそれを喜ぶ気にはなれなかった。
咲「分かった?」
咲「貴女が誰かは分からないけど…私と京ちゃんの間に入ってきて良い訳じゃないんだよ?」
咲「今は京ちゃんが見てるから酷い事しないけど…私が本気になったら貴女を倒すなんて簡単ななんだから」
咲「命が惜しければ今すぐ京ちゃんを置いて帰って」
智葉「あ…ぅ…」
京太郎「智葉さん…」
……今ので分かった。
智葉さんと咲との間には…どうしようもない実力差がある。
もしかしたら…これからずっとこの迷宮で戦い続けていれば追いつけたかもしれない。
でも…今の彼女ではどうあっても無理だ。
下手に歯向かってしまえば…殺されてしまうかもしれない。
京太郎「智葉さん…逃げて下さい」
智葉「京太郎!」
京太郎「今の貴女じゃ…咲には勝てません」
京太郎「俺の事はどうでも良いですから…」
智葉「っ!どうでも良いはず…あるか…!」フルフル
張り裂けるようなその声は俺の目尻を熱くする。
きっと智葉さんは…立ち上がるだろう。
でも、立ち上がっちゃ…いけないんだ。
次立ち上がったら…今度こそ本当に咲に殺されてしまう可能性があるんだから。
彼女の気持ちは嬉しいけれど・・それを受け入れる訳にはいかないんだ。
京太郎「智葉さん…!お願いですから…!」
智葉「私と君はパートナーだ!」
智葉「まだ過ごした時間は少なくても…少なくない苦難を一緒に乗り越えてきた相手だ!」
智葉「そんな相手を…どうでも良いと…見捨てるなんて言うくらいなら…!」
智葉「私は…ここで死んだほうがマシだ…!!!」スッ
京太郎「智葉…さん…」
咲「…へぇ」
俺の言葉も聞かず、再び立ち上がった智葉さんの刃が咲へと向けられる。
でも、そうやって向けた刃は微かに震え、落ち着かないものになっていた。
恐らく彼女は完全に恐怖を克服した訳じゃないんだろう。
それでも…こうやって俺を助ける為に勝てない相手へと剣を向けてくれている。
それが嬉しくて…そしてそれ以上に自分が情けなかった。
言えない…アコチャーが一体、どれにしようか悩んでいるなんて…
アコチャーに似合いそうな子っているけ…?
ぴこーん
望さんを相方にすれば良いんじゃね?(錯乱)
智葉「…もう一度、言う。彼を離せ」
咲「…良いよ」スッ
京太郎「…え?」
智葉「……え?」
そこであっさりと咲は俺を捕まえていた腕を解いてみせた。
さっきまでの執着っぷりは一体なんだったのかといいたくなるほどのあっけなさに俺だけじゃなく智葉さんまで呆然としている。
咲「…京ちゃんは私の事を迎えに来てくれたんでしょ?」
咲「だったら最下層まで来るよね?」
京太郎「そりゃ…まぁ、行くつもりだけど…」
咲「ふふ…幾多の困難を乗り越えて私のところに来てくれる京ちゃん…♥♥」
咲「そんな京ちゃんを慈しむように交わるなんて…ロマンチックだよね…♪♪」
京太郎「お、おう…」
…その辺、ロマンチストっぷりはそれほど変わってないんだな。
いや、昔に比べればロマンチストの方向性が魔物らしいものに変わっているけれどさ。
そもそも、バッドエンド確定のその展開にロマンチックさなんて果たしてあるんだろうか。
憧しず好きな身としては相手にしずは惹かれるんだけどしずはタンピンの方が色々と美味しい子なんだよなぁ
まぁ、男嫌いなエルフはレッサーサキュバスからのサキュバス辺りだろうか
その辺りはまた後で多数決をとろう
なんかちょっと抜けてしまってる感があるんで修正ー
智葉「…もう一度、言う。彼を離せ」
咲「…良いよ」スッ
京太郎「…え?」
智葉「……え?」
そこであっさりと咲は俺を捕まえていた腕を解いてみせた。
さっきまでの執着っぷりは一体なんだったのかといいたくなるほどのあっけなさに俺だけじゃなく智葉さんまで呆然としている。
咲「…京ちゃんは私の事を迎えに来てくれたんでしょ?」
咲「だったら最下層まで来るよね?」
京太郎「そりゃ…まぁ、行くつもりだけど…」
咲「ふふ…幾多の困難を乗り越えて私のところに来てくれる京ちゃん…♥♥」
咲「そんな京ちゃんを打ち倒して…今までの事は全部無駄だったんだって教えて…♪♪」
咲「そして何もかもに絶望した京ちゃんと慈しむように交わるなんて…ロマンチックだよね…♪♪」
京太郎「お、おう…」
…その辺、ロマンチストっぷりはそれほど変わってないんだな。
いや、昔に比べればロマンチストの方向性が魔物らしいものに変わっているけれどさ。
そもそも、バッドエンド確定のその展開にロマンチックさなんて果たしてあるんだろうか。
咲「…それに…」チラッ
智葉「…なんだ?」
咲「京ちゃんもすぐに分かるよ。そこにいる人だって…私とそう変わらないんだって事」
咲「京ちゃんを迎えに来るのは…それからでも遅くはないと思うし」
京太郎「…智葉さんは咲みたいな奴とは違う」
智葉「…京太郎」
京太郎「お前のようには…絶対になるものか」
咲「ふふ…信頼してるんだ…♥」
咲「でも、だからこそ…裏切られた時の失望が大きくなる…」
咲「…私…とっても楽しみだよ?」
咲「その時…京ちゃんが私にどんな顔を見せてくれるのか…」
咲「どんな風に壊れて…私だけの京ちゃんになってくれるのか…とっても楽しみぃ…♥♥」
京太郎「咲…!」
咲「何時でも会いたくなかったら私の名前を呼んでね…♥♥」
咲「私…待ってるから…♪いつでも京ちゃんの為にオマンコぐちゅぐちゅにして…待ってるからね…♥♥」フッ
…消えた…か。
現れた時と同じく…ホント唐突な奴だな。
でも、まぁ…何とか引いてくれてよかった。
ぶっちゃけ、あのままガチの勝負をしてたら絶対に勝てなかったと思うし…。
智葉「…京太郎」
京太郎「…すみません。俺の所為であんな厄介事に巻き込んで…」
智葉「いや…構わない。それも覚悟の上だ。ただ…」
京太郎「ただ?」
智葉「…………いや、なんでもない」
智葉「…それより私の方こそすまなかった」
智葉「君を護るのが私の役目なのに…何も出来ずに…」
京太郎「いや、アレはしょうがないですよ。 ぶっちゃけいきなりラスボスが現れたようなもんですし」
智葉「それでも…私は…」
京太郎「…それに諦めるつもりはないんでしょう?」
智葉「…あぁ」
智葉「…やられた分はやり返さなければな」グッ
京太郎「…えぇ」
智葉さんの目にはまだ闘志は死んでいない。
アレだけ恐ろしい目にあったというのに彼女は未だ戦う覚悟を強く持ってくれている。
さっき死に物狂いで俺のことを護ろうとしてくれただけでも有り難いのに…まだ戦う気力があるだけでも俺にとっては有り難い。
智葉「…強くなるぞ、京太郎」
京太郎「…はい。勿論です」
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 4
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP60/60
MP8/8
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
<<アイテム>>
きずぐすり×2 一体のHPを20回復する
おいしいみず 一体のHPを50回復する
(10/30) ←進行度、この場合30に達すると次の階層へいける
1敵
2敵
3敵
4敵
5宝箱
6敵
7敵
8宝箱
9宝箱
↓安価3
敵が現れた!!!!
ゴブリンLv3(ノーマル)だ!!!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 4
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP60/60
MP8/8
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
↓3 命令をどうぞ
今の咲ちゃんが仲間になったら一戦ごとにマダンテみたいなMP全消費スキル勝手にぶっぱして
毎回終わった後に休憩したがるような暴走キャラになるかなぁ
辻垣内智葉のひっかく!!!!!
ゴブリンに13のダメージ!!!
ゴブリンの叩きつける!!(命中75)
安価直下
なにこの智葉さん有能
辻垣内智葉は回避した!!!!
【リザルト】
ゴブリン0
辻垣内智葉12
辻垣内智葉の勝利!!!!
辻垣内智葉はレベルアップした
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 5
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP65/65
MP9/9
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
MPはレベルアップ時に1だけあがっていくので、その分だけ増えます
雑魚戦で確定レベルアップなのでレベルアップで全回復していくとリソースまず削れませんし
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 5
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP65/65
MP9/9
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
<<アイテム>>
きずぐすり×2 一体のHPを20回復する
おいしいみず 一体のHPを50回復する
(13/30) ←進行度、この場合30に達すると次の階層へいける
1敵
2宝箱
3敵
4敵
5宝箱
6宝箱
7EVENT ←イベントマス 自動的に止まります
8敵
9休憩
↓安価3
<<EVENT>>
智葉「…京太郎」
京太郎「…はい」
智葉さんが警戒を促す言葉に俺は素直に頷いた。
俺よりも感知能力に長けている彼女は恐らくこの先にいる気配に気づいたのだろう。
俺にはまだ分からないが、さりとて、彼女が気配を感じ取るその能力を今更、疑うはずがない。
さっきの咲は例外にしても今までそれが一度も外れた事がないのだから。
智葉「…今回も私が先に様子を見る。もしやり過ごせそうだったら合図を出すから…」
京太郎「…了解です」
何より、智葉さんは無意味な戦闘を好んでいない。
さっき咲に打ちのめされ、今すぐにでも強くなりたいと思っているだろうに。
相変わらず冷静で頼りがいのあるその姿に俺は最早、全幅の信頼を置いていた。
智葉「……ん?」
京太郎「…どうしました?」
智葉「あ、いや…その…」
京太郎「???」
だからこそ、俺はそんな風に言葉を濁した彼女に首を傾げた。
今まで智葉さんがそんな言葉を俺に返してきたのは最初にゴブリンと遭遇した時だけである。
それ以外の彼女はその場その場で冷静で的確な判断し、俺の危機を幾度と無く救ってくれている。
そんな智葉さんの珍しい姿に俺はただならぬものを感じた。
京太郎「(もしかして…また咲の奴が…?)」
今の咲はもう昔のように考え深い奴とは思えない。
寧ろ、その場その場で考えを変える気分屋のような気質を感じた。
もしかしたら俺を待っているのに飽きてまた迎えにきたのかもしれない。
京太郎「(それなら…俺が前に出ないと…)」
さっきの戦闘で智葉さんはまた強くなれた。
けれど、それは微々たるものでまだまだ咲との差を埋めるものじゃないのである。
そんな状態でまた咲と出会ったら今度こそ智葉さんが殺されてしまうかもしれない。
それだけは…それだけは絶対に避けなければ……って…あれ?
「和ー!早く行こうよー!」
「ま、待って…はぁ…くださ…はぁ」
「おっそーい!」
「ふ、二人が…早すぎる…んです…」
京太郎「……和?」
それは俺の知っている和ではなかった。
身長もずっと低いし、その背中にはランドセルを背負っている。
唯一、俺が知っている和と大差ないのはそのおもち…ってまぁ、それはさておき。
でも、なんで和がこんなところにいるんだ…?
京太郎「(それに…あの子は…)」
和の先を走っているあのポニーテールの子は俺も知っている。
俺達にとってもこの国にとっても最後となったインターハイで阿知賀の大将を務めていた高鴨さん。
和経由で幾つか話もした事のある彼女の姿は俺の知っている俺の記憶の中の彼女と大差なかった。
時系列がごちゃごちゃになっているのか、或いはこの記憶の当時から高鴨さんが変わっていないのか。
…その背中にランドセルを背負う姿が良く似合っているのを見るに後者な気がする。
京太郎「(…もう一人は俺の知らない子…だけど)」
何処かタコス娘に似ている気がする。
髪の色や服のセンスこそ違うが、顔立ちや雰囲気はそっくりだ。
もしかして小学生時代の優希なのか?
でも…それじゃあ一体…。
京太郎「(…これは誰が作った迷宮なんだ?)」
智葉さんが言うにはこの迷宮は作成者の心理状態を反映したものになるらしい。
ならば、こうして走っている三人は決してこの迷宮の主に無関係ではないのだろう。
だが、あの三人に共通点などないはずなんだ。
少なくとも和が優希と会ったのは中学に入ってからだし…高鴨さんはずっと阿知賀にいたんだから。
智葉「京太郎!」
京太郎「…えって、うぉ!!!」
そんな物思いに耽っていた所為だろう。
いつの間にか俺へと接近していた高鴨さん(ランドセル装備)に俺はまったく気づけなかった。
智葉さんの声に身体は跳ねるものの、最早、それは避けれない距離まで近づいている。
衝突する…!
そう思って衝撃を身構える俺を…高鴨さんは幽霊のようにすり抜けていった。
京太郎「……え?」
まるで質量だけが抜け落ちたような感覚と共に高鴨さんは俺を貫いていく。
それに呆然として振り返った瞬間、ピンク髪の女の子が俺にぶつかり、同じようにすり抜けていった。
相変わらずまるでキツネに摘まされたような感覚。
でも…今回はただそれだけじゃなかった。
―― ずっとずっとこの時間が続けば良いのに
京太郎「……」
それはこの時間が永遠に続かない事を知っているが故の言葉だった。
何時かはこの時間が崩れ去り、修復出来なくなってしまう事を理解しているからこその。
…それはきっと…今の彼女がこの迷宮の主だからなのだろう。
彼女にとって一番幸せな時間を…きっとこの迷宮は再現しているんだ。
ガイトさんは耐性面が鬼のように優秀で苦手なタイプも4つと少ないから(震え声)
今更だけどあく/はがねとか序盤に出して良いタイプじゃないよね
智葉「大丈夫か、京太郎」
京太郎「えぇ。大丈夫です。ただ…」
智葉「…ただ?」
京太郎「…もし、この迷宮がその人にとって心の拠り所だとして…」
京太郎「俺達は…それを壊して良いんでしょうか?」
智葉「…京太郎…」
…分かってる。
こんな感傷めいた言葉を口にしてもどうにもならないって事くらい。
俺も智葉さんも、この迷宮攻略の為にこの場にいるんだから。
俺達の目的を満たす為には、この迷宮の主を倒し、迷宮を突破しなければいけない。
でも…それはあの少女の願いと踏みにじる事でもあって… ――
智葉「私は…それが正しい事だと信じている」
京太郎「…智葉さん」
智葉「偽りが何も生まないなどとは言わない」
智葉「それが一時の慰めに…そして心の拠り所になる事もあるだろう」
智葉「だが、それは決して何の解決にもならないんだ」
智葉「何時か人は必ず幻想ではなく現実へと変える時が来る」
智葉「その時…この幻想は支えになるどころか、足を引っ張る枷になるだろう」
雑魚戦のテンポupするなら攻撃と回避判定を同時にすればいいんじゃないかな
下2で命令と命中判定、下3で回避判定とかで
智葉「ただ幸せな時間が続くだけの幻想なんて猛毒も同じだ」
智葉「それに溺れば溺れるほど一人では立てなくなってしまう」
智葉「だから…私達が断ち切らなければいけない」
智葉「彼女が再び現実に向き直れるように」
智葉「彼女がまた自分一人で立てるように」
智葉「それが出来るのは…私達だけだ」
京太郎「……分かってます。でも…」
智葉「…それでも気になるなら君が支えになってやれば良い」
京太郎「…俺が?」
智葉「あぁ。そうだ。こんな幻想よりも健全に、強く、立派に」
智葉「彼女の事を支えてやれば、それで済む話だろい」
京太郎「…はは。そうですね」
智葉さんがこともなさ気に言うそれがどれだけ大変な事か俺にも分かっていた。
きっとそれは口にするよりも遥かな困難と苦労が待ち受けている事だろう。
しかし、その言葉は俺に理性と感情の折り合いをつけさせてくれた。
どれだけ遠い理想のようなものでも…何もかもを解決する方法があるのなら俺はそれを目指したいと思う。
京太郎「…すみません。変な事言って」
京太郎「…行きましょう、この迷宮を終わらせに」
智葉「あぁ、私達で終わらせよう」
智葉「この幻想も…迷宮も全て」
智葉「私達なら…きっとそれが出来るさ」
って訳で残り10マスってところでごめんなさい…
ちょっと眠気がマッハになってしまいました
明日ってか今日も休みなのでちょっと仮眠とらせてください
とりあえずテンポの悪さが致命的なので>>337は採用させていただこうと思います
また戦闘や宝箱以外のマスのアイデアも募集中です
まだまだ荒が多いシステムなのでツッコミお願いします
またアコチャーの種族がまだ固まってないので多数決で決めてしまおうかと
下5までで自身の中でアコチャーに合いそうな種族の名前を書いていって下さい
ではちょっと寝ます…おやすみなさい
南西諸島ボスがもう少しで終わりそうな時に限って何度もボスを行かないこの現象ってマジでなんなんだろうね(白目)
七回それるとか久しぶりの経験だったぞ…
あ、それはされておきそろそろはじめます
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 5
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP65/65
MP9/9
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
<<アイテム>>
きずぐすり×2 一体のHPを20回復する
おいしいみず 一体のHPを50回復する
(20/30) ←進行度、この場合30に達すると次の階層へいける
1敵
2休憩
3敵
4敵
5宝箱
6敵
7宝箱
8敵
9宝箱
↓安価3
あ、コピペしすぎた
深夜なので次から安価下2でいきます
今回の場合はこのレスの直下で
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
まるっきりぱくりだけどこんな選択肢に入れれば少しは戦略性も出てくるだろうか
書き方は急いで4とかのんびり3とかそんな感じで
敵が現れた!!!!!
ゴブリンLv5(ノーマル)だ!!!!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 5
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP65/65
MP9/9
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
<<アイテム>>
きずぐすり×2 一体のHPを20回復する
おいしいみず 一体のHPを50回復する
↓2命令をどうぞ
あ、たたきつけるの命中判定忘れてた…ダメだなちゃんとテンプレつくろう…
辻垣内智葉のひっかく!
ゴブリンに13のダメージ!!
ゴブリンのたたきつける!(命中75)
安価↓
辻垣内智葉に3のダメージ!!
【リザルト】
ゴブリン3
辻垣内智葉13
辻垣内智葉の勝利です!!
辻垣内智葉はレベルアップ!!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 5
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP67/70
MP10/10
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)
れんぞくぎり消費3でもよかったかなぁ…
まぁ軽すぎると思ったら多分エラッタいれます
智葉「っ!」
京太郎「智葉さん!」
智葉「…大丈夫。かすり傷程度だ」
京太郎「ですが…」
智葉「この程度では活動に支障はない」
智葉「きずぐすりはまだまだ温存しておいてくれ」
…智葉さんはそう言うけれど、目の前で女の子が腕から血を流しているとどうにもな。
実際、かすった程度なのは俺も見ていたから分かるけど…でも、そのままになんてしておけない。
きずぐすりを使わないなら使わないで…せめてそれ以外の方法で治療させて欲しい。
京太郎「でも…せめて手当はさせてください」
智葉「だが…そんな事をしている時間が」
京太郎「お願いします」
智葉「…分かった」
…ふぅ。どうやら折れてくれたみたいだ。
とりあえずは一安心って…安心してる場合じゃないか。
今は周りに敵もいないみたいだし、ささっと止血だけ済ませてしまおう。
智葉「…君は…不思議な奴だな」
京太郎「そうですか?あ、ちょっと染みますよ」
智葉「問題ない。…私だって君の報告書には目を通している」
智葉「魔物が…私達が怖いんだろう?」
京太郎「…それは…」
…確かに俺は魔物が怖い。
流石にトラウマってほどじゃないが、近くに来られたら怯えるくらいには。
こうして智葉さんと普通に話せているのも彼女の外見が魔物らしいものではないという事もあるのだろう。
その性格も魔物からは程遠い理知的なものだし、正直、彼女が魔物だという認識は薄い。
そうでなければここまで智葉さんとの信頼関係を築く事が出来なかっただろう。
智葉「…それなのに君はその魔物の為にこうして治療し…その魔物の為に悩んでいた」
智葉「…どうしてだ?」
京太郎「…んなもん決まってますよ」
智葉「…え?」
京太郎「それは俺が男だからです」
例え魔物でも目の前に困っている人がいたら、傷ついている人が助けるのが当然だ。
ましてや、それが見目麗しい女の子なのだから助けない理由がない。
何より…俺はそこでグダグダと理由つけて手を伸ばさなかった事を未だに後悔しているのだから。
あの日、咲にしてしまったような事を…俺はもう二度と誰かにしたくない。
京太郎「結局のところ、俺も結構、現金な奴なんですよ」
智葉「…そうか」フフッ
智葉「ありがとう。もう良い」スクッ
そう言って立ち上がった智葉さんの腕には何とか不格好な形で包帯が巻かれていた。
保健の授業なんて受けたのもう何年も前の話だったからなぁ。
何とかうろ覚えの知識を引き出しながらやった結果がアレだよ!!!
…次からはちゃんと包帯を負けるように手当の仕方とか覚えておこう。
智葉「…これからは激戦になるだろう」
智葉「私が傷を負う事も増えてくるはずだ」
智葉「…その時はよろしく頼む」
京太郎「勿論です」
System
戦闘中、京太郎はパートナーに対してアイテム使用する事が出来ます
ただし、アイテムを使用した際、パートナーは行動出来ません
ここぞという時にお使い下さい
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 6
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP67/70
MP10/10
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)
(24/30) ←進行度、この場合30に達すると次の階層へいける
1宝箱
2敵
3宝箱
4敵
5宝箱
6EVENT ←最深部早い話ボス
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
あーのんびりとかで安価取れるようになると数字は要らないかな
もともと何か書き込むものが欲しくて数字求めてた訳だし
とりあえず何か不具合っぽいのが出るまでは判定はコンマ一桁オンリーでいきます
<<EVENT>>
―― その空間はさっきまでとまったく異なるものだった。
扉を開けた瞬間、俺達を迎えたのは規則的に並ぶ麻雀卓と窓から差し込む夕日。
山の向こうにゆっくりと沈んでいくそれはこの空間に何処かノスタルジックな雰囲気を生み出している。
―― そんな中、佇む一人の少女。
さっき俺達とすれ違った彼女は、けれど、その姿を大きく変えていた。
彼女が着ているのは阿知賀のものとはまた違う制服で、何よりその顔立ちも大分くっきりとしたものになっている。
ほんの数年、けれど、明らかに垢抜けたその顔は既に俺も知るものだった。
京太郎「…新子さん」
新子憧。
和の旧友にして高鴨さんの親友。
阿知賀の中堅として俺達とぶつかった彼女阿知賀へは途中編入だったと聞く。
きっと俺の目の前にいるのはその前…中学時代の新子さんなんだろう。
憧「…どうして」
京太郎「え?」
憧「…どうしてシズはあの時から変わらないの?」
憧「私はこんなに変わったのに」
憧「打算も覚えた。計算もするようになった」
憧「…なのに…どうしてシズは…」
憧「あの時と変わらずに…笑えるの?」
京太郎「……」
―― 独白。
それはきっと俺に聞かせる為のものじゃない。
彼女がずっと心の中で抱き、そして誰にも漏らせなかった疑問なのだろう。
けれど、それは今、こうして迷宮に飲み込まれた所為で表に出てしまっている。
憧「…ズルイ。シズだけ…あの時のままなんて」
憧「あの時のまま…綺麗なだけなんて…ズルいズルいズルい」
憧「ズルイ…本当に…シズはズルくて…」
憧「私は…汚い…」
京太郎「新子さん…」
その言葉には強い劣等感がにじみ出ていた。
きっと彼女はずっと親友と自分を比べてきたのだろう。
もっとも自分が幸せだった…無垢だった頃の自分と変わらない彼女の事を。
そして、だからこそ…新子さんはこんな迷宮を作ってしまった。
そんな劣等感を感じずに済むように、心置きなく笑えるように。
彼女は延々と無垢だった過去を繰り返している。
京太郎「(…その気持ちは俺にも分かる)」
俺はきっとまだまだ子どもなんだろう。
少なくとも…ガキの頃憧れたような『大人』にはなれちゃいない。
でも…そんな俺にだって馬鹿だった子どもの頃に憧れる気持ちはある。
色んなモノがきらめいて見えて…一分一秒が楽しかった日々。
そんな時間に戻りたくないと言えば、きっと嘘になってしまうだろう。
京太郎「(…でも、だからこそ…目を覚まさなきゃいけないんだ)」
…智葉さんの言うとおりだ。
そうやって過去を繰り返すなんて…あまりにも不健全が過ぎる。
それは結局のところ、今の彼女を延々と否定し続ける行為にほかならないのだから。
こうやって幻想に溺れれば溺れるほど、新子さんは壊れていってしまう。
京太郎「(だから…ここで俺が言うべきは…)」
1 新子さんは綺麗ですよ
2 …もうやめましょう
3 しっかりしろ、新子憧!!
↓2
京太郎「…もうやめましょう」
憧「…」ピクッ
京太郎「そんな風に今の自分を否定し続けても…辛いのは新子さんだけです」
京太郎「こんな夢を見ても…結局、貴女は何も救われない」
京太郎「だから…」
憧「…貴方に何が分かるって言うの…!」
―― …そこでようやく彼女は俺の方を見た。
見開いた新子さんの瞳には燃えるような怒りが浮かんでいる。
きっとそれは俺が彼女に対して無神経な事を言ってしまったからだろう。
それを申し訳ないと思う気持ちはあれどど、しかし、俺にその言葉を翻す理由はない。
俺は勿論、何も知らない、けれど…俺が彼女に言える事はまだあるんだから。
京太郎「知りません。俺は…新子さんとは殆ど面識ありませんし」
京太郎「でも…俺は見てきました」
京太郎「新子さん達の戦いを…敵としてですけれど…」
京太郎「ずっと…ずっと見てきました」
あ、なんか誤解されそうだから先に行っておくとアコチャーは処女です(重要)
アコチャーはその辺、潔癖な印象がある上にこの子エルフなんで…
彼女達の戦いは決して楽なもんじゃなかった。
寧ろ、激戦に次ぐ激戦で、よくぞ決勝まであがってこれたと思う。
でも…そんな辛い戦いばかりを繰り返してきたからこそ…はためにも分かるのだ。
彼女達がこの時の為にどれだけ努力してきたか。
そして何より…どれだけ強い絆で結ばれているか。
一戦ごと気持ちを繋ぐようにして戦ってきた様を見れば良く分かる。
京太郎「…新子さんたちはすげぇ輝いてました」
京太郎「一生懸命で…キラキラしてて…すげぇ強くて…」
京太郎「敵ながら格好良いって…俺はそう思いました」
京太郎「だから…そんな風に今の自分を否定しないでください」
京太郎「あんなに輝いてて…凄かった新子憧を嫌わないでやってください!」
京太郎「俺の手が届かなかった場所まで行った雀士の事を…」
憧「うる…さい…!」
京太郎「新子さん…!」
憧「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!」
憧「私は幸せなの!今よりも昔が良いの!」
憧「それを…それを邪魔するなら…!!」
京太郎「っ!」
その言葉と共に新子さんの姿がさらに成長していく。
中学生くらいの年頃から、俺のよく知る高校生の姿へと。
いや…正確に言えば、髪から突き出た耳だけは明らかに違う。
鋭い三角形を描くその耳は間違いなく魔物としての特徴の現れだ。
代わりにアナル調教されるもどうしても満足出来なくて結局決戦前に自分からオチンポ突っ込んじゃうアコチャーしか見えないんですが、それは
智葉「…京太郎、下がっていろ」
京太郎「智葉さん」
智葉「…ここから先は私の仕事だ」
…確かに俺達に対する明確な敵意を露わにする今の新子さんに言葉が届くとは思えない。
けれど…それでも俺はやっぱり何とか説得でどうにかしたかった。
智葉さんは決して人を傷つけるのをなんとも思わないような人じゃないんだから。
彼女の為にも…新子さんの為にも…戦闘は回避したかったんだけど…。
智葉「君は何時も通りに私に指示を出してくれれば良い」
智葉「…私は必ず君の期待に応えよう」
京太郎「…分かりました」
憧「まだ…邪魔する気…!?」
智葉「あぁ、そうだ。…悪いが寝ている場所が悪かったな」
智葉「強引にでも…その目を覚まさせてもらうぞ…!」
憧「だったら…!力づくでも出て行ってもらうまでよ!!」
新子さんの声に応えて麻雀卓がフッと消える。
代わりに現れるのはさっき戦ったゴブリン達。
けれど、一体だけ明らかに違う個体がいる。
アレは一体… ――
智葉「来るぞ…!」
京太郎「っ!!!」
エルフのあたらしあこが しょうぶをしかけてきた !!!
まぁ、侵入者を撃退するのに元の身体に近い方が適してるんで(震え声)
後、貞操帯つけて焦らしたらそれこそ涙流して靴でも何でも舐めて愛玩するメス奴隷ルートしかないような気がする
それはさておきボス戦です
ボス戦はポケモンのトレーナー戦をイメージして貰えば分かりやすいと思います
ただし、違うのは全ての敵を倒さなければエースモンスター、つまりボスが出てこないという事
ボスを倒さなければ戦闘が終わらない以上、どうしても連戦になります
消耗などにはおきをつけ下さい
またボス前に出てくる雑魚も今回は1ターンのみの簡易判定ではありません
相手のHPが削れるまでしっかりと判定していきます
その為、デバフやバフわざも有効です
有効に活用していってください
. xァ′ / | ヽ {__j__
' / ′ / | | . :, `丶 \
/ / / i | i | | | i | i :, \ \
/ / | | ‐-L_ | | | j |i | | | \ \
. | |:八 人j ト八 i |斗匕|「 | | | l: ., ヽ
/ | | Ⅳj]xぅ妝斥 \ i/≫ぅ妝ミxV| | |: .′ ,
. ′ 八 :{ | |坏´_)「:::ハ \ ∨ _)「:::ハⅥ | |: . ′
; \乂_| |八 rヘしi::::} \ rヘしi::::} オ | . .|: . i ;
| i l .⌒| | 乂__/ソ 乂__/ソ | | . .|: . | i | 「行くわよ…!」
| | | . . .| | ,,, , ,,, | | . .|: . | | |
| | /:| . . .| |\i | | . .|: . | | |
| | | . . .| |:::八 r'ア ̄`ヽ /::| | . .|: . | | |
| | i | . . :| {::::::个:... ∨ ノ イ:::::} | . .|: . | | |
| | | | . .八 V斗ri:i:i:〕ト ィ:〔:i:i:iTV 八 .|: . | | |
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| | r七i| . . . . : |\i:i:i:i:i:i:i:|: . : . : . : . : . : . :|:i:i:i:/i:i/ // /i:\ | |
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あたらしあこはゴブリンLv6を くりだした!!!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 6
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP67/70
MP10/10
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)
↓直下で命令をどうぞ 尚叩きつける命中も直下のコンマで判定します
辻垣内智葉のひっかく!
ゴブリンに13のダメージ!
HP【― 】
ゴブリンのたたきつける!!
効果は今ひとつのようだ…
辻垣内智葉に3のダメージ
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 6
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP64/70
MP10/10
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)
↓直下で命令をどうぞ 尚叩きつける命中も直下のコンマで判定します
あ、前もいいましたがレベルアップ時のMPは消費した分は回復しません
また今回はボス戦という一括の枠なので、途中でのレベルアップもないです
そうじゃないと色々と処理が面倒なので…申し訳ないですがご了承下さい
辻垣内智葉のれんぞくぎり!
ゴブリンを倒した
L●●●X○○
あたらしあこはゴブリンLv6を繰り出した!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 6
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP64/70
MP8/10
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)
↓直下で命令をどうぞ 尚叩きつけるの命中安価も(ry)
あ、ごめん。そういう意味か。
ごめんなさい、脱出はします。安心して全力でぶん殴ってください。
後、最安価↓
辻垣内智葉のひっかく!
ゴブリンに13のダメージ!
HP【― 】
ゴブリンの叩きつける!
辻垣内智葉には当たらなかった
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 6
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP64/70
MP8/10
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)
↓直下で命令をどうぞ 尚叩きつけるの命中安価も(ry)
辻垣内智葉のれんぞくぎり!
ゴブリンを倒した!!
L●●XX○○
あたらしあこはホブゴブリンLv7を繰り出した!
ホブゴブリン「ホブー」ポヨンポヨン
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 6
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP64/70
MP6/10
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)
↓直下で命令をどうぞ
人いないし安価取ってくれるだけでも嬉しいので連投ありでー
辻垣内智葉のれんぞくぎり!
ホブゴブリンを倒した!!
L●XXX○○
憧「…やるわね。でも…これがが本番よ…!」
あたらしあこは自身が戦いの場に乗り出してきた!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 6
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP64/70
MP6/10
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費1 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)
↓直下で命令をどうぞ
辻垣内智葉のれんぞくぎり!
あたらしあこを倒した!!
LXXXX○○
憧「…そ…そんな…終わる…私の夢が…シズ……」
あたらしあことの勝負に勝った!
とりあえず1言言えるのは間違いなくこの耐性の強さを誇るガイトさんにれんぞくきりは渡しちゃいけないスキルだったって事
後、くさ/エスパータイプのエルフを前にして威力160れんぞくきりはおにちくだって事かな!!!!
さっきの単発の連続切りの分のMPが響かないかとか睨めつける一回でダメ1,5倍は
消費0でよくないかとか考えてたらあっさりだった
あ、いや違うわ
アコチャーの方が素早さ高いからこうなるな
あたらしあこのマジカルリーフ!
こうかはいまいちのようだ…
辻垣内智葉に11のダメージ
辻垣内智葉のれんぞくぎり!
あたらしあこを倒した!!
LXXXX○○
憧「…そ…そんな…終わる…私の夢が…シズ……」
あたらしあことの勝負に勝った!
智葉「…ふぅ」
京太郎「(…つえー…)」
…圧倒的だった。
結局、新子さんとの戦いでも智葉さんは殆ど被弾していない
折角、福路さんに貰ったきずぐすりも結局使う機会がなかったくらいだ
…ついさっき咲にあしらわれていたとは思えないほどの無双っぷりである
智葉「京太郎、怪我はないか?」
京太郎「だ、大丈夫です」
その上、こっちまで気遣ってくれるほどのイケメンである。
俺がもし女ならば智葉さんに惚れていたかもしれない。
って気圧されている場合じゃないよな。
俺に出来る事もやっていかないと。
京太郎「智葉さんも大丈夫ですか?最後に結構良いの貰ってたみたいですが…」
智葉「まぁ、流石に今までの相手とは格が違ったからな」
智葉「とは言え、活動に支障をきたすほどじゃない」
智葉「なにより…」チラッ
憧「……」サラサラ
京太郎「…あ」
智葉さんに倒された新子さんも他の魔物とおなじように崩れていく
恐らくこれも魔力で出来た偽物だったのだろう
では一体、本物の新子さんは何処にいるんだろうか?
そう思って見渡した俺の耳にピシリと何かがひび割れる音が聞こえた。
れんぞくぎり使用する度に消費+1(最大4)される効果とかつけようかなぁ…。
後、>>420の指摘がごもっともだと思うので後でエラッタいれときます。
―― ピシピシピシピシ
京太郎「うぉぉ…!?」
まるで堰を切ったようにその音は広がっていく。
いや…広がっていくのは音だけじゃない。
まるで出来の悪い写真のように俺の周り全部がひび割れていっている。
智葉「…やはり彼女がこの迷宮の主だったようだな」
京太郎「って事はつまり…」
智葉「主は目覚めた。この迷宮もじき崩壊するだろう」
京太郎「ほ、崩壊って…やばくないですか!?」
智葉「安心していい。迷宮が崩壊に関しての研究はある程度進んでいる」
智葉「崩壊しきった後は元の場所に戻るだけだ」
京太郎「よ、良かった…」ホッ
この崩壊速度の中、今から入り口まで戻るのは辛い…って言うかまず無理だからな。
俺は元より智葉さんだって不可能だろう。
新子さんを救出したけど、俺達も出られなくなりました…なんて事にならなくて安心した。
…でも、まるでメッキが剥がれるように景色が崩れていくのはなんとも心臓に悪い。
しかも、その先に見えるのは真っ暗な闇なのだから尚の事…ってあ…。
京太郎「…新子さん…」
そんな闇の中、新子さんは浮かぶように眠っていた。
最早、迷宮が崩壊の一途を辿っている以上、アレは恐らく新子さんの本体なのだろう。
なら…あんなところで一人にさせておく訳にはいかない。
智葉「…行くのか?」
京太郎「えぇ。だって…それが俺の責任の取り方ですから」
例えどれだけそれっぽく聞こえる言葉を並べても俺は彼女の願いを踏みにじり、その夢を壊したのだ。
自分勝手なその行いの報いを俺も多少は受けなければいけない。
正直、何処に床があるのかも分からない真っ暗な場所に踏み出すのは怖いけどさ。
でも…このまま世界が終わるまで、棒立ちでいるよりはよっぽど有意義だ。
智葉「…仕方ない。では、一緒に行くとするか」
京太郎「良いんですか?」
智葉「パートナーが行くんだ。私が行かない訳にもいかないだろう?」
京太郎「…ありがとうございます」
正直、格好つけたものの、怖いものは怖い訳だしなぁ。
けど、智葉さんが一緒にきてくれるなら文字通りの意味で百人力である。
彼女がいればもう何も怖くない。
そんなある種、無責任な信頼感と共に俺は暗い闇の世界へと足を踏み出した。
京太郎「お…おぉ…?」
智葉「大丈夫か?」
京太郎「えぇ。正直…良く分かりませんけど…地面はあるみたいです」
一体、どういう原理なのかはさっぱり分からないけど…まぁ、迷宮そのものが不条理そのものだと言って良いようなもんだからなぁ。
学者でも何でもない俺にとっては良く分からないけど出来る、で十分だ。
一々、怖がっていたり確かめたりしていたら何時迄経っても新子さんのところには行けない訳だし…ここは勇気を出して前へと進もう。
京太郎「……新子さん」
憧「……」
闇の中に浮かぶ彼女の寝顔は決して芳しいものではなかった。
悪夢にうなあれているというほどではないが、その顔に安らぎはまったくない。
それは俺達が彼女の幸せな夢を壊した所為なのか、或いは前々から彼女はこの夢にやすらぎなど得られていなかったのか。
憧「シズ…ごめん…ごめん…私…」
京太郎「……」
…漏れる彼女の寝言からはどっちかは分からない。
ただ…ただ一つだけ確かな事は、彼女の気持ちは何も前へと進んでいないという事。
こうして夢から醒めても尚、新子さんは劣等感に苦しんでいる。
そんな彼女に俺がしてあげられる事なんて殆どないのだろう。
京太郎「(…でも)」
何もしないままだなんていられない。
そう思った俺は目尻に浮かんだ彼女の涙を小さく拭った。
そのまま横になる新子さんの身体を抱き上げ、ゆっくりと歩き出し… ――
京太郎「…あ」
智葉「…終わったな」
京太郎「みたいですね」
俺たちが戻ってきたのはインターハイ会場の入り口だった。
既に日が落ちているのか、辺りには魔力灯の明かりが揺れ、霧に包まれた街をぼんやりと照らしている。
何処かムーディなその雰囲気の中、嬌声が聞こえてくるのに…ちょっと安心したというかなんというか。
…本当に…俺達はあの迷宮から生きて帰ってこれたんだな…。
智葉「…とりあえず帰ろう」
京太郎「ええ。そうですね」
そう思うと肩にずっしりと疲労感がのしかかってくる。
恐らく死と隣合わせの環境の中、知らず知らずの間に強く緊張していたのだろう。
身体から抜けていく力を留めるのは厳しく、今すぐベッドに飛び込みたいという欲求が胸の中に生まれた。
京太郎「(でも…)」
それに従えないのは俺の腕の中に新子さんがいるからだろう。
あの迷宮で得た何よりの収穫である彼女をちゃんとした場所に引き渡さなければいけない。
その上、書いた事もないような報告書を上に出さなければ、今回の報酬も出ないのだから大変だ。
後はサポートしてくれている福路さんや臼沢さんにもまた改めてお礼をしなきゃいけない。
正直なところやる事は一杯で…疲れる事もあるけれど… ――
智葉「お疲れ様、京太郎」
京太郎「…お疲れ様です、智葉さん」
―― それでも大戦果と言っても良い冒険の結果に俺たちは笑みを交わしたのだった。
【リザルト】
第一階層の踏破と報告書によって4000円を得た!
辻垣内智葉のレベルが9になりました!
一部スキルにエラッタが入りました(ホントごめんなさい…)
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 9
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP85/85
MP13/13
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
あ、れんぞくぎりは消費MP2+3で最大5になるって感じだと思って下さい
また本来ならばこれから拠点パートなのですがまた眠気がやってきたのでもう一眠りしてきます
その間に次の階層の主の安価を出しておきます
ではおやすみなさい…
↓3 次の階層のボス兼ヒロインになる子の名前をお願いします
あ、忘れてた…!
ボス撃破パートナー報酬として辻垣内智葉の好感度が10あがりました
現在の辻垣内智葉の好感度は25です → <<よろしくな、共犯者君>>
新子憧を救出した事により、新しくコミュが行えるようになりました
現在の新子憧の好感度は10です → <<?????>>
第二階層菫さん了解です
一応、チュートリアル的位置づけな第一階層は終わったので第二層からはエロに入れると思います
入りたい(願望)
咲さんこの時に京太郎を見逃したら
次に童貞のままとは限らないというのにいいのかね?
美味しいらしいところを持っていかれるわけだが
誰が使用済みとか気になる案件
まぁ説明回は終わったし、後はガンガン安価出して攻略するってだけだからスピードもあがっていくはず
問題はテンポなんだよなぁ、この辺はちょとマジで何とかしないと安価取る人がダレそうな気がする
私の頭でコレ以上シェイプアップするのは難しそうなので誰か頭の良い人アイデアお願いしまs
>>445
実は咲さんがここで逃したのは語っている以外に理由があります
>>447
基本的に全員処女です
外に出ている子達もある理由から男を襲う必要があまりありません
その辺りは今回の投下で出せていけたらなーと思っております
それはさておきそろそろやっていきます
―― 新子さんを救出してから数日が経過した。
その間、俺はずっと報告書漬けである。
いや…まさか報告書一つにこれだけの作法や書き方があるとは思わなかった。
気がつけばリテイク数も二桁に達し、既に心が折れている。
失敗のお陰もあって何とか形にはなってきているが正直、報告書はもう書きたくない。
京太郎「あ゛ーっ」ドサ
しかし、とりあえずその作業も一段落だ。
指摘された問題点は全て修正したし、コレ以上リテイクを喰らう事はあるまい。
ていうか、喰らわないで欲しい、ホント切実に。
京太郎「(とりあえず…この報告書出して…んでどうしようか)」
とりあえず智葉さんにはこの数日は報告書を書いて身体を休めろと言われている。
その唯一の作業が終わった今、俺を留めるものなどなにもない。
つまり幾らでも遊ぶ権利を得た訳だけれど… ――
京太郎「(…やる事がねぇ)」
こうして社会が変わった今、娯楽も大きく様変わりした。
正直、こうして俺が出来る娯楽と言えばネットに繋いでサイトの閲覧をするくらいである。
しかし、それだって独身の俺にとっては諸刃の剣も良いところだ。
今やネットはどんなサイトでも性的情報や性的表現が横行する無法地帯なのだから。
京太郎「(流石にオナニーなんて出来ないしなぁ…)」
男の精液の匂いに魔物たちは敏感だ。
一日中部屋にこもっても文句を言われない環境ならばまだしも今するのはリスキー過ぎる。
とは言え…東京に来てから早一週間ほど。
その間、自慰もしていないとなれば、やはりムラムラする。
京太郎「(…こういう時はやっぱ動くべきだな…)」
部屋の中でまんじりとしているとそれこそ手がムスコの方へと伸びそうになってしまう。
それを防ぐ為にも今は適当に動くべきだ。
幸いにして…今日から新子さんも意識を取り戻して面会出来るようになったし。
彼女に会いに行くのも良いだろう。
京太郎「(なにはともあれ…これからどうするかな…?)」
拠点パート@2
↓2 誰に会いに行く?
チラ芸に反応してくれるお前らが私は大好きです
塞「ん?新子さんとの面会?いいよいいよ、適当にやっちゃって」
塞「え?案内?部屋番号は知ってるでしょ?」
塞「私は今、料理の仕込みで忙しいからまたこんどね!」
智葉「すまない…てっきり今日も報告書を書いているものかと思って…」
智葉「さっき美穂子と買い物に行く約束をしたんだ」
智葉「それが終われば…あぁ、そうか」
智葉「うん。気をつけていくんだぞ」
京太郎「(…まぁ、そういう訳で見事にボッチである)」
まぁ、こればっかりはしょうがない。
塞さんはともかく智葉さんにはついてきて欲しかったけれど…。
既に彼女は面会に言っているみたいだし、二回目というのも酷だろう。
正直、一人となると躊躇う気持ちはあるけれど今更、後には引けない。
新子さんに罵られるのもまた俺の大事な役目なのだから。
京太郎「(…ただ、仮にも病室がホテル内ってのはどうなんだ…?)」
勿論、今の病院が殆ど機能していない事くらい俺も知っている。
でも、意識を失った女の子が運び込まれた先が俺たちと同じホテルって言うのはやっぱり違和感を禁じ得ない。
今はもう数年前の最新機種よりも精密で確実な『魔法』による検査があると知っていても。
京太郎「(ま…政府の人だって馬鹿じゃないだろうし、ここにいるって事はきっと大丈夫って事なんだろう)」
京太郎「(だから…この扉を開けるのは俺の気持ち次第)」
スーハー
京太郎「(うし)」
コンコン
憧「…どうぞ」
京太郎「し、失礼しまーす」
ガチャ
扉を開けた先にいたのは椅子に腰掛けて窓の外を見る新子さんだった。
こうして部屋を訪れた俺に彼女は一瞥をくれる気配もない。
お陰で部屋の入口に立つ俺には新子さんの表情がまったく見えないまま。
怒っているのか、或いはただ退屈なだけなのか。
…出来れば後者であって欲しいけれど…。
憧「…何の用?」
京太郎「えっと…新子さんが元気になったって聞いて…」
京太郎「と言うか…お、俺の事覚えてますか?昔、和の紹介で会った…」
憧「…昔…か」
そこで呟く声はとても小さいものだった。
けれど、万感の思いを込められたそれは未だ距離のある俺の耳にしっかり届く。
きっとその言葉には俺では察する事が出来ないくらい複雑なものが沢山混じっているんだろう。
とりあえず仲間六人揃ったら終わりで良いかなーくらいのつもりなんで咲さん含めて全5層のつもり
確実に敵なのは咲さんくらいかなぁ
出なかったら重要ポジ任せようと思ってる人はいるけどその辺、安価次第なのでなんとも
憧「…須賀君にとっては昔でも…私にとってはついこの間なんだよね…」
…新子さんも俺の事を覚えてくれていた。
それに喜ぶ事すら今の俺には出来ない。
新子さんの声は、それだけ寂しくて…そして何より辛そうなものだったのだから。
憧「…想像出来る?寝て起きたら数年後だって言われて…」
憧「しかも…日本はもう滅茶苦茶で…人間なんていないって言われて…」
憧「私も…私も化け物になったって言われた気持ちが…貴方に分かる…!?」
…分かるはずがない。
俺だって激動と言っても良いこの数年の間、社会に適合するのに苦労してきた。
だが、それでもつい最近目覚めたばかりの彼女とは比べ物にならない。
まだ日本が日本であった頃から目を覚ました彼女にとってここは異世界も同然だろう。
憧「…こんなの…こんなのなら…私、眠っていた方が良かった」
憧「もう覚えていないけど…ずっと幸せで…きれいな夢を見ていられたから」
憧「ずっとずっと…それに浸っていられた方が…」
京太郎「それは違う」
それでも…それでも新子さんのその言葉は間違っている。
アレは確かに一見、幸せだったかもしれない。
でも、それは彼女が自分を延々と否定し続けるものだったのだ。
それが正しい訳がない。
それはきっと…新子さんだって分かっているはずだ。
京太郎「(あの時…俺達の前に立っていた彼女は中学生だった)」
俺たちを撃退する為の高校生の姿でもない。
かつて一番綺麗で幸せでいられた小学生の姿でもない。
俺も、高鴨さんも知らないであろう中学時代の姿だったのだ。
俺には新子さんの気持ちは分からない。
でも…その中途半端な姿は、恐らく夢からの脱却を彼女自身も願っていたからではないだろうか。
憧「…貴方に一体何が…あぁ、そうか」
憧「私の夢を見たんだよね」
憧「勝手に人の心を踏みにじって…覗き見て…!」
憧「それで夢から冷まして…正義面してるアンタにとってはそうなんでしょうね!」
京太郎「っ!」
それでも…叩きつけるようなその声が俺の心に響く。
勿論…俺だって感謝されるとは思っていなかった。
余計な事をしたのだと…彼女に罵られるだけの事をしたのだと理解していた。
しかし、そrでも…それでもやっぱり…涙を浮かべながらこっちを睨めつけられるのは堪える。
憧「……出てって」
京太郎「…新子さん」
憧「出て行って。私を…コレ以上…嫌な女にしないで」
京太郎「……」
1……分かった
2また来るから
3…ごめん
安価↓2
京太郎「また来るから」
コレ以上、ここにいても俺は彼女を傷つけるだけだ。
けれど…だからといって新子さんの為に何もしないまま終われない。
新子さんが言っていた事は…全て事実なんだから。
俺がやった事を考えれば…何がなんでも彼女に立ち直ってもらわなければいけないんだ。
憧「……」
そんな俺の言葉に新子さんは答えなかった。
それが許容なのか、或いは拒絶なのかは入り口に立ったままの俺には分からない。
だが…俺が彼女へと近づくのにはまだ時間が必要なのだろう。
その場で踵を返し、部屋から出ていきながら…俺はそう思った。
System
新子憧の好感度が25になりました → <<無神経な奴…>>
拠点パート@1
※一度選んだキャラはご遠慮ください
※また二人までならキャラを同時に選ぶのも結構です
※ただし、その場合は一人あたりの好感度上昇量は減ります
↓2
京太郎「あー…」
夜。
俺は一人部屋の中でゴロゴロしながら情けない声を出していた。
理由は勿論、新子さんの事である。
幾ら嫌われて当然だと理解していてもあの反応はキツイ。
ましてや相手が美少女なのだから当然だ。
コンコン
京太郎「ん…」
そんな俺に短いノックの音が響いた。
それに身体をあげながら、俺はやる気のない声をあげる。
正直なところ、結構凹んでいて出たくはないが…さりとて俺への来客なんて滅多にない。
ここで俺を訪ねてきてくる人なんて三人くらいしか思い浮かばない故に居留守を使うという選択肢は俺にはなかった。
京太郎「はーい」
智葉「ただいま。今、戻ったぞ」
京太郎「智葉さん」
そんな俺がのそのそと扉を開けた先に立っていたのは智葉さんだった。
スラリとしたロングワンピースにドスをなびいたその姿は相変わらず異様である。
さりとて久しぶりにゆっくり遊べたのか、その顔は晴れやかなものだった。
智葉「はい、これお土産だ」スッ
京太郎「お、ありがとうございます」
そんな智葉さんから渡されたビニール袋にはお菓子が入っていた。
恐らく福路さんの店で買ってきてくれたのだろう。
見覚えのあるそのラインナップは俺の大好物ばかりだ。
京太郎「とりあえず入って下さい。お茶にしましょう」
智葉「良いのか?」
京太郎「共犯者は来たのにおもてなしもしないんじゃ後が怖いですしね」
智葉「なるほど。それもそうかもしれないな」クスッ
智葉「では、ご馳走になろうか」
京太郎「えぇ。どうぞ」
正直、さっきまでグダグダと悩んでいた所為で晩飯も喰ってない有り様だからなぁ。
こうしてお菓子を見るとちょっとだけ食欲も出てきたし。
それに智葉さんとはこれからの予定も話し合わなきゃいけないんだ。
まさに二重三重の意味で渡りに船と言っても良い。
智葉「…で、新子との面会はどうだった?」
京太郎「うぐ…」
智葉「…あぁ、やっぱりその反応はなにかあったのか」
京太郎「す、鋭すぎですよ…」
そんな彼女にお茶を出し、お菓子を広げてから第一声がこれである。
正直なところ上手く隠せていると思っただけに自分の中の動揺が大きい。
こうして部屋に招き入れたちところとかも何時もどおりだったと思ったんだが…一体、何時気づいたのか。
智葉「なぁに、共犯者の体調や心理状況はちゃんと把握しておかなければな」
智葉「私にとっては命を預ける相手なんだ。これくらいは当然だろう?」
京太郎「と、当然ですかね」
智葉「あぁ、少なくとも私にとってはな」
…智葉さんはこともなさ気に軽く笑うけど、絶対に当然じゃないと思う。
少なくとも俺は今までこんなにあっさり見破られた事なんてなかったし。
周りが分かりやすすぎる俺に遠慮してくれていたのでなければ、智葉さんの洞察力がズバ抜けているって方が正確だろう。
智葉「で…何があったんだ?」
京太郎「えぇっと…その…」
智葉「…まさか襲われたとか?」
京太郎「い、いや、それはないですよ、それは」
京太郎「…ただ、すげー罵倒されました」
京太郎「…分かってたはずなんですけど…仕方ないって思ってるはずなんですけど…」
京太郎「でも、やっぱ…胸にグサグサ来て…」
智葉「…罵倒された?」
京太郎「え?」
そこで首を傾げる智葉さんに俺は驚きの声をあげる。
なにせ、彼女は俺よりも先に新子さんへの面会をしているはずなのだ。
てっきり俺と同じように新子さんに拒絶されたと思っていたのに…この反応は違うんだろうか?
智葉「…私は普通に感謝されたぞ」
京太郎「マジですか」
智葉「あぁ。勿論、ぎこちないのは否めなかったがな」
智葉「だが、こちらを詰ったり、あてこするようなものは一つもなかったぞ」
京太郎「oh…」
…って事はあの罵倒を受けたのはもしかして俺だけって事か?
やべぇ、一体、俺ってどれだけ嫌われてるんだよ…
勿論、好かれてるなんて思ってなかったが…この反応の落差はかなりクる
今までも結構凹んでたけど…今にもテーブルにつっぷしそうなレベルで
智葉「良かったじゃないか」
京太郎「いや…俺に罵倒されて喜ぶような趣味はないんですが…」
智葉「ば、馬鹿!そういう意味じゃない!」カァァ
智葉「コホン…そうやって罵倒するって事は彼女は君に心を開いているって事だろう」
京太郎「…え?」
罵倒されたら心をひらいている?
一体…どういう事だってばよ…?
智葉「君にだって分かっているはずだ」
智葉「私達がやった事はただエゴを押し通しただけだと」
智葉「そこに色々な理由をつけたところでお節介である事に間違いはない」
智葉「彼女がそれ嫌がるのも当然の事だ」
智葉「実際…私だって…」
京太郎「…智葉さん?」
智葉「…すまない。何でもない」
…何でもないようには思えなかったけどな。
少なくとも今のつぶやきは普段の彼女らしいものではなかった。
何時もの彼女はもっとハキハキと通りやすい声で話しているのに、今のは胸の内からついつい溢れてしまったような小さなものなのだから。
…もしかしたら…いや、当然の事ながら…智葉さんも今の時代に目覚めてしまって、色々と思うところがあるのかもしれない。
智葉「ともかく…私に対する彼女の態度からもそれが分かる」
智葉「私に対して、新子はとてもよそよそしく、距離を取ろうとするようなものだったからな」
智葉「当り障りのない表面だけの会話以上の事をしようとはしてこなかった」
智葉「でも、君にはそれとはまったく違う…自分の感情を叩きつけてきた」
智葉「それはつまり…彼女にとって君の方がより身近なものとして認識されているのだろう」
智葉「あるいは…そういうものを遠慮なくぶつけても逆らえないほどに格下扱いされているか」
京太郎「さ、智葉さぁん…」
智葉「ふふ、冗談だ」
智葉「直接戦った事はないが、私も彼女の麻雀が見ている」
智葉「麻雀は嘘をつかない。新子は決してそんな風に人を格下に見て態度を変えるような奴じゃないさ」
智葉「…つまりここから先は君の責任がとても重要だって事だ」
京太郎「マジですか」
智葉「あぁ。マジ、だ」クスッ
…勿論、智葉さんの言葉を全て鵜呑みにする訳じゃない。
ただ、新子さんの変化が俺と智葉さんで無視できないほど大きいのは事実なんだ。
それが俺に対して心をひらいてくれているが故なのかの確証は俺の中にない。
けれど…どのみち、俺は新子さんに関わると決めたのだ。
智葉さんの言葉がその後押しになってくれている事を今は喜ぼう。
京太郎「あ、それはさておき…」
智葉「ん?」
京太郎「智葉さんってもう飯食いましたか?」
智葉「…あぁ、そう言えばまだだったな」
京太郎「じゃあ良ければ俺と一緒に食堂いきません?」
京太郎「実は俺もまだなんですよ」
智葉「そうだな。だが、少し待ってくれ」スッ
京太郎「…え?」
そう俺に断ってから智葉さんが取り出したのは瓶に詰まった山のような錠剤だ。
それらをジャラジャラと手に出してから彼女はそれを口へと運び、ゴクリと飲み込んでいく。
うら若き美少女がするとは到底思えないその行為に俺は思わず驚きの声をあげた。
智葉「…ふぅ」
数分後、瓶の中に詰まっていた錠剤は全てなくなった。
それは勿論、智葉さんが全て飲み込んでしまったからである。
しかし…一体それは何の薬なんだろう?
アレだけ大量に飲むって尋常じゃないと思うんだが…。
京太郎「…智葉さん、もしかして何か病気なんですか?」
智葉「ん?…あぁ、これは…そうだな」
智葉「早い話、魔物化の進行を遅くする薬のようなものだ」
智葉「後は若干の精の補給も出来る。まぁ…私達の日常生活には欠かせない薬だな」
京太郎「欠かせないって…」
しっかり数えた訳ではないが、百錠以上は間違いなくあったぞ。
そんなものを彼女は…いや、彼女達は毎日飲まなければいけないのだろうか。
しかも…それが到底、美味しいものではない事くらい俺にだって分かる。
なにせ、飲んでいる最中、智葉さんが苦そうに顔をしかめるくらいだったのだから。
智葉「正直、私も憂鬱だが…こればかりは仕方ない」
智葉「私が今の状態であり続ける為にはどうしても必要なものだからな」
京太郎「…智葉さん」
だが、それは決して根本的な治療にはならないのだろう。
なにせ、その薬は魔物化の進行をあくまでも遅くする為のものなのだから。
既に『汚染』されてしまった彼女の身体はもう元には戻らない。
それは自嘲混じりに目を伏せた智葉さんの顔からも良く分かった。
京太郎「(…そんな彼女に…俺は…なんていうべきなんだろうか…?)」
安価下2
1…俺が何とかします
2俺達で何とかしましょう
3……
京太郎「俺たちで何とかしましょう」
智葉「…え?」
分かってる。
智葉さんの身体はもう元には戻らない。
でも、それはあくまでも現時点での話なんだ。
京太郎「迷宮を攻略し、咲を倒して、霧の源を見つける」
京太郎「そうすれば今よりもずっと研究は進むはずです」
京太郎「もしかしたら魔物から人間に戻れるような技術も生まれるかもしれない」
それが楽観的である推測だと俺も理解していた。
現在の技術革新の速度はかなり早いとはいえ、それはあくまでも魔法ありきのものだ。
それをなくす技術を魔法でどうにかしようとするのはかなりの難題だろう。
でも…それでも俺は… ――
京太郎「俺達ならそれを見つけられるはずです」
京太郎「だって…俺と智葉さんは何度もピンチを乗り越えてきたじゃないですか」
京太郎「智葉さんのそれだって…俺たち二人なら乗り越えられないはずがありません」
智葉「……まったく君って奴は…」
智葉「…本当に…もう…」
京太郎「あれ?」
結構、良い事言ったなんだけどなぁ?
こうやって呆れるって事はもしかしなくてもダメだったんだろうか…。
やっぱり肝心なところで智葉さんだよりなのがダメなんだろうか…?
智葉「…知らないぞ、私は」
智葉「ただでさえ…君は色々と迂闊なんだから」
智葉「そんな事言われたら…私だって…」
京太郎「…智葉さん?」
智葉「…なんでもない。それよりも…だ」
智葉「そこまで言うのなら…ある程度、先の展望はあるんだろうな?」
京太郎「う」
そんなものはない。
そもそも俺はついこの間迷宮に潜ったばかりでまだあの場所の事をまったく知らないんだ。
迷宮に関する基礎知識すら智葉さんだよりの状態で先の展望など立てられるはずもない。
京太郎「と、とりあえず…明日からまた探索再開ってところでどうでしょう?」
智葉「…ま、そんなところか。まだ迷宮がどれくらいまであるのかも分かっていない状態だしな」
京太郎「ふぅ…」
…とりあえず苦し紛れの俺の言葉は智葉さんから及第点は貰えたらしい。
それに安堵の息を漏らしながらも…やっぱり胸の内に不安の種は消えなかった。
勿論、智葉さんがとても強いのは知っている。
彼女と俺ならば大抵の困難は乗り越えられるだろう。
でも、もし…また咲が出てきてしまったら… ――
ドラクエで言えばスライムとキャッキャウフフしてるところでゾーマ様出てきたようなもんだからな
そりゃトラウマになっても仕方ない(確信
智葉「じゃあ、今の間に英気を養わないとな」
京太郎「え?」
智葉「明日の探索に備えて食事に行こう」
京太郎「え…でも、智葉さんさっき…」
智葉「あんな味気のない薬は食事とは言わない」
智葉「それに…君と一緒に摂る食事は格別なんだ」
智葉「私からその楽しみを奪うと言うのか?」
京太郎「そ、そんな!滅相もない!」
智葉「ふふ、じゃあ早く行こう」
…いや、そんな事考えても無意味だな。
それよりも…俺が考えるべきはこの綺麗で格好良くて…そして可愛い人を護る方法だ。
例え俺が犠牲になってでも…俺は… ――
智葉「ほら、何をしてる?」
京太郎「えぇ。今行きます」
―― この大事なパートナーを護ってあげたいんだ
System
辻垣内智葉の好感度が35になりました → <<知らないぞ…私は>>
おや…辻垣内智葉のようすが…
んで次からまた探索パートに戻る…のですが
その前にエラッタアアアアアアアアア!!!!!!!!
System
アイテム所持数に限度が出来ました。
きずぐすりは9個
いいきずぐすりは6個と言う風に
それ以上はショップでの購入も出来ませんし、迷宮絵も拾えません
その数字は探索前のパートでまた表示します
またポケモンとは違い、おいしいみずは戦闘中には使えません
戦闘中にみずのんで回復なんてしてられないからね、しかたないね
本家だと人間が魔界の水飲むのはフラグだしね
>>504
いいきずぐすりより回復するミックスオレをポケモンに
飲ませたら、でくでく太ってしまった……てな四コマを
思い出してしまった(^^)
IN探索準備パート
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 9
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP85/85
MP13/13
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 2/9 一体のHPを20回復する 売価150円
おいしいみず1/5 一体のHPを50回復する※戦闘中使用不可 売価50円
※尚、おいしいみずは売却すると次回からショップで購入出来るようになります
所持金4000円
【購入可能アイテム】
きずぐすり 300円 @3 ←在庫の数
どくけし 100円 @3
以上を踏まえ↓3購入売却などの準備をどうぞ
>>505
魔界の水 → 飲んだら終わり
魔界の火 → 照らされたら終わり
魔界の風 → 吸い込んだら終わり
魔界の植物 → 食べたら終わり
この全力で殺しにかかってる感よ…
>>506
この世界の登場人物はサキュバスの超ファジー魔力で動いているので幾ら食べても太りません
胸は大きくなるだろうけどな!!!!
System
どくけしを一個お購入しました
きずぐすりを一個購入しました
おいしいみずを売却しました
おいしいみずが次回から購入出来るようになりました 100円@2
現在の所持金は3650円です
―― その迷宮は前回のものとはまったく違った。
京太郎「うわぁ…」
ただひたすらに広い草原。
地平線まで見えそうなその景色はいっそ圧巻と言ってもいいくらいだった。
間違いなく日本ではこんな拝めないであろう景色。
これが本当は室内だなんて到底思えないくらいだ。
智葉「ふむ…良い風だな」
その上、爽やな風が俺たちを撫でるように通り過ぎて行く。
都会ではまず感じられないそれは俺の気分を少なからず高揚させた。
勿論、これが命の危険を伴う迷宮である事は分かっているが…これだけの大自然を目の前に広げられるとやはり圧巻である。
智葉「…出来ればみんなとピクニックに来たいくらいだが…」
京太郎「まぁ…難しいですよね」
こうして周りを見る限りまったく何も見えないが、ここはこちらに敵意をむき出しにする敵がわんさか湧き出す迷宮なのだ。
景色こそ素晴らしいが、少なくともピクニック気分で来て良い場所ではない。
智葉「…仕方ない。これは君と私の秘密だな」
京太郎「はは。そうですね。そうしときましょうか」
何処か冗談めかして言ってくれる智葉さんに俺は笑いながら頷いた。
正直、二人だけの秘密にするには勿体無いくらいの光景だが、これを共有する事は出来ないのだから。
下手に人に話しても自慢話にしかならない訳だし、ここは二人の秘密にするのが一番だ。
智葉「しかし…何処に行けば良いんだろうな?」
京太郎「そうですね…流石に適当に進む訳にはいきませんし」
これだけ広い空間だとあっという間に遭難しかねない。
少なくとも何の策もなしに進めば、元きた道を戻る事すらできなくなるだろう。
第一階層は学校故にそんな苦労はなかったんだけどな…。
まぁ…その辺りは迷宮故致し方なしってところなんだろう。
京太郎「とりあえずあの大きな木の根本を目指すって言うのはどうですか?」
智葉「ふむ…それも良いかもな。木にならば矢印として来た方向を刻み込めるし」
俺の言葉に頷きながら智葉さんはスラリとドスを抜いた。
既に彼女が臨戦態勢である事を知らせるその光に俺の気持ちも引き締まる。
今回の探索も…絶対に良い成果を持ち帰ろう。
改めてそう思う俺に対して智葉さんは振り返って… ――
智葉「では、行こうか」
京太郎「はい」
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 9
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP85/85
MP13/13
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 3/9 一体のHPを20回復する 売価150円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
所持金3650円
(0/35)
1宝箱
2敵
3宝箱
4敵
5宝箱
6敵
7敵
8敵
9宝箱
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
敵だ!!!!
スライムLv7が現れた!!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 9
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP85/85
MP13/13
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 3/9 一体のHPを20回復する 売価150円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
↓3 命令をどうぞ
辻垣内智葉のひっかく!!
スライムに12のダメージ!
スライムのみずでっぽう!!
辻垣内智葉に8のダメージ!!
【リザルト】
スライム8
辻垣内智葉12
辻垣内智葉の勝利です!
辻垣内智葉はレベルアップ!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 10
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP90/90
MP14/14
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
あ、HP減らすの忘れてt
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 10
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP82/90
MP14/14
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 3/9 一体のHPを20回復する 売価150円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
(4/35)
1宝箱
2敵
3敵
4敵
5宝箱
6敵
7休憩
8敵
9敵
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
京太郎「…智葉さん」
智葉「大丈夫だ。問題ない」
京太郎「だけど…」
さっきのスライムは第一階層とは比べ物にならない強さだった。
勿論、智葉さんがあまり得意とは言えない相手だったと言う事もあるのだろう。
が、あの濁流のような水の一撃を受け、流石の智葉さんも消耗してしまっている。
COMPを見る限り、まだきずぐすりを使うような傷ではないようだが…心配だ。
智葉「何、今までが楽すぎた…という事なのだろう」
智葉「別に慢心していたつもりはないが…今ので目が覚めた」
智葉「ここは第一階層よりも遥かに強敵揃いであり…あまりのんびりしている暇はないと」」
京太郎「智葉さん…」
智葉「これだけ広々としている空間でゆっくりと休憩などしていては襲ってくれといっていうようなものだ」
智葉「…君の気持ちは嬉しい。だが、今は、先を急ごう」
京太郎「…分かりました」
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 10
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP82/90
MP14/14
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 3/9 一体のHPを20回復する 売価150円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
(4/35)
1宝箱
2敵
3敵
4敵
5宝箱
6敵
7休憩
8敵
9敵
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
敵だ!
スライムLv7が現れた!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 10
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP82/90
MP14/14
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 3/9 一体のHPを20回復する 売価150円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
↓2 命令をどうぞ
あ、ごめんなさい、スライム水タイプです(小声
うぼぁすみませんこのレス直下でお願いしまs
辻垣内智葉のひっかく!!
スライムに13のダメージ!
スライムのみずでっぽう!!
辻垣内智葉に8のダメージ!!
【リザルト】
スライム8
辻垣内智葉13
辻垣内智葉の勝利です!
辻垣内智葉はレベルアップ!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 11
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP79/95
MP15/15
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
辻垣内智葉は新しくメタルクローを覚えたい…!
※メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
しかし、技が一杯だ
代わりに技を忘れますか?
↓2 忘れる技の指定(覚えない場合はメタルクローを指定してください)
1…2…ポカン
辻垣内智葉はおいうちをわすれ、新しくメタルクローを覚えた!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 11
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP79/95
MP15/15
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 3/9 一体のHPを20回復する 売価150円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
(10/35)
1休憩
2敵
3敵
4敵
5EVENT
6宝箱
7敵
8敵
9宝箱
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
敵だ!!
バブルスライムLv9が現れた!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 11
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP79/95
MP15/15
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
↓2命令をどうぞ
まだしおふきよりはマシじゃね?(錯乱)
あ、タイプ一致で威力1.5倍はあります
その辺、面倒だから計算式出してないんだよね…
わかりにくくて申し訳ないです
辻垣内智葉のひっかく!!
バブルスライムに12のダメージ!
バブルスライムのバブルこうせん!!
辻垣内智葉に9のダメージ!
【リザルト】
バブルスライム9
辻垣内智葉12
辻垣内智葉の勝利です!
辻垣内智葉はレベルアップ!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP75/100
MP16/16
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
イベントマス前なんで自動的にイベント入ります
<<イベント>>
―― それは周りの景色から浮きすぎるくらい浮いていた。
広い平原の中にポツンと建っている建物。
白塗りの壁に囲まれたその建物には『職員室』と書いてある。
…周りを見ても相変わらず地平線か草原から生えた木しか見えないがどうやらここは学校ならしい。
京太郎「…青空教室って奴ですかね?」
智葉「…分からん」
流石の智葉さんも困惑しているのだろう。
首を振りながら俺に答えたその声には疑問の色が強く浮かんでいた。
まぁ、清々しい草原の中に職員室が建っている理由なんて多分、これを作った本人にしか分からないだろう。
京太郎「…とりあえず…どうします?」
智葉「…罠の可能性もあるが…流石にここまであからさまなのはないだろうし…」
智葉「この前のように何かのヒントになるかもしれない。…入ってみるか?」
京太郎「…そう…ですね」
明らかに怪しく過ぎるが、窓から中を覗く限り普通の職員室だ。
中から人の気配は感じないが、この建物に何の意味もないとは思えない。
智葉さんの言う通り、後で説得に使える材料が手に入るかもしれないと思えば…ここはやっぱり入るしかないだろう。
ガララ
京太郎「失礼しまーs…」
「おい弘世」
京太郎「…え?」
扉を開いた瞬間、俺の前に初老の男性がいきなり現れる。
若干、出てきつつ腹をカーキ色のシャツで隠す彼は恐らく教師なのだろう。
その手に持った出欠簿で疲れたように肩を叩く姿は異様なほどに様になっているんだから。
「大星は本当にどうなっているんだ?」
「あいつまた勝手に授業を抜けだしたそうじゃないか」
京太郎「いや…あの…」
「お前の方からもちゃんと言っとけよ」
「今みたいに思うがままに振る舞ってたら卒業出来ねぇってな」
京太郎「アッハイ…」
…勿論、俺に言われてる訳じゃないって言うのは分かってるんだけどさ。
目の前でこんな風に言われるとやっぱりどうしても反応してしまうというか。
そのまま俺に背を向けた彼が一瞬で消えたのもあって、結局、人違いだと言う事は出来なかった。
「あぁ、弘世さん」
京太郎「うぇぇ!?」
「貴女、宮永さんとチームメイトなのよね?」
「なら、今度、宮永さんに言っておいてあげてくれないかしら?」
「家庭科室を使ってお菓子を作るのは良いけれど、せめて許可を取って欲しいって」
京太郎「え…いや…その…」
「じゃあ、お願いね」スッ
京太郎「え…えー…っと」
…また消えた。
えぇっと…これはつまり…アレか。
恐らく弘世さんって人にアレコレ問題を押し付けてる大人の姿って事か。
…うん、まぁ、先生ってのは忙しくて色々と大変なのは分かるけどさ。
でも、これはちょっと弘世さんが可哀想じゃないだろうか…?
「おーい、弘世、今年はどうなんだ?いけそうなのか?」
「連覇期待してるぞ、弘世」
「今年も勿論やってくれるよな?」
「弘世」
「弘世」
「弘世」
「弘世弘世弘世弘世弘世弘世弘世弘世」
京太郎「…」
ピシャッ
智葉「……」
京太郎「……」
智葉「…とりあえず相手の正体は分かったな」
京太郎「…えぇ、間違いなく…これは白糸台の弘世選手ですね…」
大星。宮永。弘世。
これまで出てきた名前の生徒が所属しているのは全国広しと言っても白糸台しかないだろう。
その上、あの職員室で呼びかけられていたのは全て『弘世』という女生徒という事を加味すれば…弘世菫選手しか考えられない。
京太郎「…正直、ちょっと可哀想になりました…」
智葉「…この延々と続く草原はきっとこの現状からの逃避したいという願望の表れだったのかもしれないな…」
京太郎「…そうですね」
まるで人工物が見当たらない大自然のまっただ中。
そこには人間社会で過ごす上での煩わしさなんてまったくない。
どこまでも続く草原と爽やかな風があるだけ。
…恐らく寄せられる期待に疲れきった彼女にとって、これは癒やしだったのだろう。
智葉「…正直、今回は私も同情する」
智葉「だが…」
京太郎「…えぇ。分かっています」
京太郎「だからって…手心を加えていい訳じゃない」
…もしかしたら第一階層に到達したばかりの俺ならばためらっていたのかもしれない。
だが、俺は既に新子さんの夢を壊し…そして智葉さんの未来を背負っているんだ。
俺に迷宮攻略を躊躇っていられるほどの余裕も時間もない。
弘世さんには心から同情するが…さりとてそれはもう覚悟を固めた俺が躊躇うを覚える理由にはならないのだ。
京太郎「…行きましょう」
智葉「あぁ」
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP75/100
MP16/16
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 3/9 一体のHPを20回復する 売価150円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
(15/35)
1宝箱
2敵
3敵
4宝箱
5敵
6敵
7敵
8休憩
9敵
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
宝箱を見つけた!
中身は…?
00~30 まひなおし
31~60 いいきずぐすり
61~90 ミックスオレ
91~99 装備
↓2
System
いいきずぐすりを手に入れた!
※これも売却によって次回から購入可能になるアイテムです
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP75/100
MP16/16
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 3/9 一体のHPを20回復する 売価150円
いいきずぐすり 1/6 一体のHPを50回復する 売価350円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
(19/35)
1敵
2敵
3敵
4休憩
5敵
6敵
7敵
8敵
9宝箱
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
智葉「…ふぅ」
京太郎「智葉さん…」
智葉「大丈夫だ。まだいける」
智葉さんはそういうものの傷がその身体には傷が増えてきている。
第一階層よりもさらに一回り強くなった敵に流石の智葉さんも無傷とはいかない。
まだ余裕はあるみたいではあるけれど…今の彼女は若干、痛々しく思える。
京太郎「(…どうする?今ならばきずぐすりも無駄にはならないだろうけど…)」
安価↓2
使う
使わない
京太郎「智葉さん、腕出して下さい」
智葉「まだ大丈夫だと言っているだろう?」
京太郎「…俺が大丈夫じゃないんです」
智葉「…京太郎」
京太郎「女の子が目の前で傷ついているのに何もしないなんて嫌ですよ」
京太郎「お願いします…俺の為に治療させて下さい」
智葉「…それは貴重な薬なんだぞ」
京太郎「分かってます」
智葉「私は並みの魔物よりも頑丈だ」
京太郎「分かってます」
智葉「……このくらいホテルに戻れば治る」
京太郎「ダメです」
智葉「…………君は本当に大馬鹿だ」スッ
京太郎「…ありがとうございます、智葉さん」
智葉「…お礼なんて言わなくていい…まったく…」
智葉「本当に…知らないからな…」ポソッ
ボーナス
辻垣内智葉のHPが95になりました
好感度が40になりました
先に謝っとく 正直、すまんかった
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP95/100
MP16/16
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 2/9 一体のHPを20回復する 売価150円
いいきずぐすり 1/6 一体のHPを50回復する 売価350円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
(23/35)
1敵
2敵
3敵
4敵
5宝箱
6敵
7EVENT
8敵
9宝箱
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
DTの精液が貴重ということは、それを最初に摂取(意味深)した奴はなんか特別なことがあるんかね
敵だ!!!
バブルスライムLv7(みず/どく)が現れた!!!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP95/100
MP16/16
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 2/9 一体のHPを20回復する 売価150円
いいきずぐすり 1/6 一体のHPを50回復する 売価350円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
↓2命令をどうぞ
>>591
童貞の精液が貴重というよりは童貞そのものの希少価値が高いのです
詳しい説明ははぶくけどこの世界、童貞と言うのは白紙と言ってもいい状態なので
それを自分の魔力で染めれば染めるほど自身にとって精液が最高のご馳走になるとそういう訳で
つまり童貞相手だとヤればヤるほど美味しくなるんで未婚の魔物は虎視眈々と童貞を狙っているのです
辻垣内智葉のメタルクロー!(命中95)命中直下
こうかは今ひとつのようだ…
バブルスライムに7のダメージ
バブルスライムのバブルこうせん!
辻垣内智葉に9のダメージ
【リザルト】
バブルスライム9
辻垣内智葉7
辻垣内智葉は敗北した…
こっちが攻撃側の場合は95以内のコンマとれば命中します
逆に攻撃された場合、95以上のコンマを撮れば回避出来ます
これもしかしたら私も間違うかもしれないんでもし間違ったら突っ込んで下さい(小声)
―― 慢心がなかったと、そういうつもりはない。
第二階層へ来て既に何度か戦闘を経験している。
その中で相手は強敵であるものの、決して負けるような相手ではないと評価していた。
何時も通りに動けば、何時も通りに戦えば。
何の問題もない…そんな相手。
―― だからこそ、辻垣内智葉の心には今、隙があった。
それは自身の腕に巻かれた包帯だ。
先ほどの休憩の後、共犯者の手によって巻かれた不格好な布。
少しは練習したのか以前よりは綺麗に巻かれたそれが彼女の心を惹きつけている。
なんの変哲もない…ただの市販品の包帯だと言うのに。
戦闘の最中にあっても、彼女の視線はそちらへと引き寄せられてしまう。
京太郎「智葉さん!」
智葉「っ!」
だからこそだろう。
自身の目の前に広がった泡の道に智葉は反応しきれなかった。
何時もの彼女ならばあり得ないミス。
けれど、それに脳が自嘲を覚えるよりも先に彼女の身体は腕を、そしてそこに巻かれた包帯を庇った。
まぁ、待て
これはこれで智葉の乙女な一面を見れてよかったんじゃないだろうか?
後、面倒だからってタイプ相性表を張らない私がどう考えても悪い
智葉「きゃああっ!」
瞬間、身体の表面で泡が弾ける。
魔力によって極限まで強化されたそれは一つ一つが爆弾のようなものだ。
そのまっただ中にある智葉の身体は揺れ、痛みに悶える。
だが、それでもその腕を護り続け、そして… ――
智葉「こ…の…!」
反撃。
怒りのままに振るわれた銀閃は緑色の粘液を切り裂いた。
周囲に悪臭を放っていたそれは彼女の一撃に悲鳴をあげる暇もなく消滅する。
なんとか手に入れた勝利。
けれど、智葉はそれを喜ぶ気にはなれなかった。
京太郎「智葉さん…!」
智葉「…あ」
そんな自分に駆け寄ってくれるパートナーに智葉は目を伏せた。
先ほどの自分はあまりにも愚かで…そして情けないものだったのだから。
もしかしたら…失望されたかもしれない。
そう思う彼女の頬に京太郎は手を伸ばして… ――
京太郎「酷い…大丈夫ですか?」
智葉「…京太郎」
京太郎「髪もこんなに…ごめんなさい、俺の指示が悪かった所為で…」
―― 違う。
智葉はそう言いたかった。
さっきの一撃を貰ったのは間違いなく自分のミスである。
ちゃんと戦闘に集中していればこんな風に直撃を貰う事はなかった。
少なくとも京太郎の指示を責めるつもりは智葉にはまったくない。
けれども…。
―― トクン
智葉「…ぁ」
今の智葉は心地よさを感じていた。
自分のために心から傷つき、心配してくれている彼の姿に。
少しでも自分の傷を癒そうと動く彼の優しい手に。
身体が弛緩し、心が制御出来なくなっていた。
智葉「(こんな…私…)」
勿論、長い間、自身の背中を預けた彼にときめいた事がないとは言わない。
智葉とて未だ年頃の少女なのだ。
迷宮探索の為にドンドン仲良くなっていく同じ年頃の少年の事を意識しないはずがない。
ましてや…相手はまだ誰の手もついていないようなまっさらの状態なのである。
魔物としての本能もまた彼を求めている頃を智葉は自覚していた。
智葉「(だから…我慢しようとしてる…のに…)」
京太郎が魔物に対してトラウマめいた思いを抱いているのは知っている。
だから、彼女は必死に自身の気持ちをコントロールしようとしてきた。
彼とどれだけ仲良くなっても好きになってはいけない。
あくまでも自分は彼のパートナーで在り続けなければいけないんだと…そう言い聞かせて。
智葉「(でも…でも…私…)」
だが、何時迄もそうやって気持ちを抑え続けるには智葉は恋も愛も知らなさすぎた。
本能と結びつき湧き上がるその衝動は日々、彼女の理性を削っている。
幾ら彼女が魔物の中でも理知的と言われる種族の特徴を引いていても、止められないくらいに。
視線を乗り越え、思いを交わし、彼に触れられる度に心が傾いていってしまう。
京太郎「…智葉さん?」
智葉「…ぁ…」
京太郎「大丈夫ですか…?やっぱり…さっきのところに戻って」
智葉「だ、大丈夫だ」
京太郎「でも…」
智葉「…大丈夫。私は…大丈夫だ」
それはもう言い聞かせるようなものになっていた。
智葉自身、分かっている。
自分がもう口で言えるほど大丈夫な状態ではない事くらい。
最早、恋と言う猛毒は着実に智葉の中に根を張り、彼女の身体を染めている。
さっきのような醜態はこれから先、増えていくかもしれない。
そんな自分は最早、彼のパートナーとして相応しくはないと智葉も自覚している。
智葉「(でも…無理なんだ…)」
智葉「(一緒にいたのは…ほんの一週間とちょっとしかないのに…私は…私は…もう…)」
心も身体も彼を求めてやまない。
離れるべきだと分かっていても、心がそれを拒絶し続けている。
いや、それどころか彼の隣を誰にも譲りたくないと、そんな気持ちさえ覚え始めていた。
彼とこのまま一緒にいる上で決して好ましくはない独占欲。
それをひた隠しにしながら智葉は… ――
智葉「それよりも早く行こう。弘世が私達を待っている」
丁度いい機会なんで智葉さん視点で書いてみる
尚、雑魚戦に敗北した場合、レベルアップはしません
ご了承下さい
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP86/100
MP16/16
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
<<アイテム>>
きずぐすり 2/9 一体のHPを20回復する 売価150円
いいきずぐすり 1/6 一体のHPを50回復する 売価350円
どくけし 1/9 一体のどく・もうどくを治療する 売価50円
(27/35)
1宝箱
2敵
3EVENT
4敵
5宝箱
6敵
7敵
8EVENT
急いで進む(判定に+2 最大9)
のんびり進む(判定補正なし 最大6)
ゆっくり進む(判定補正-2 最大4)
↓安価2
<<EVENT>>
―― 周囲に何もない草原の中、その人はぼうっと空を見上げていた。
白糸台の制服に身を包んだその人を俺は知っている。
ロングストレートの黒髪に日本人形のような整った顔立ち。
時代が時代ならば撫子と呼ばれそうなその顔には、今、強い憂いが浮かんでいた。
京太郎「…弘世さん…弘世菫さんですよね」
菫「…」ビクッ
俺の言葉に弘世さんはその身体を跳ねさせた。
まるでお化け屋敷で脅かされたようなその反応に、俺は小さな罪悪感を感じる。
けれど、折角、この広い迷宮内で会えたんだ。
俺達に対する敵意もないみたいだし、今なら説得が出来るかもしれない。
京太郎「安心して下さい。俺達は別に弘世さんを攻めに来た訳でも、問題を押し付けに来た訳でもないんです」
京太郎「ただ、少し貴女と話がしたくて…」
菫「…いや」
京太郎「…弘世さん?」
菫「いやだいやだいやだいやだいやだ!」
菫「話なんて嫌だ…!もう何も聞きたくない…!」
京太郎「…弘世さん」
そう言って弘世さんは自分の耳を抑えて頭を振るう。
まるで子どもに戻ったようなそれは…いっそ痛々しいほどだった。
俺は弘世さんの事をモニター越しでしか知らないが、それでも彼女が多くの問題を押し付けられるくらいにしっかりものである事くらいは分かる。
そんな彼女の悲痛な訴えに、胸を傷ませないはずがなかった。
「弘世ェ…!」
菫「ヒッ…!」
京太郎「っ!」
しかし、そんな彼女の周りにいつの間にか人の輪が出来ている。
弘世さんを囲む彼らは様々だ。
見覚えのある人、ない人、男、女、子ども大人老人…。
だが、彼らは一様に怒りを…そして失望を露わにしていた。
「どうして連覇を逃したんだ、弘世!」
「弘世が出来るって言ったんだろう!!
「弘世がちゃんと大星の事を教育しておかないからだ!」
「弘世なら出来ると思って部長を任せたのに…」
「弘世でなければきっと三連覇できていたわ」
「弘世の所為よ」
「そうよ。そう弘世の所為」
「弘世がもっと頑張っていれば」
「弘世がもっとしっかりしていれば」
「弘世が弘世が弘世が弘世が弘世が弘世は」
菫「い…いや…いやあああああああ!」
京太郎「弘世さん!!」
自分をなじる声に耐え切れなくなったのだろう。
彼女はその場から立ち上がり、駆け出そうとした。
でも…ここで弘世さんを逃したら次また何時会えるか分からないんだ。
ここで彼女と逸れる訳にはいかない。
そう思って伸ばした手は弘世さんの前で何かに弾かてしまう。
菫「いやだ…いやだいやだいやだいやだいやだ…!」
京太郎「弘世さん…!」
くそ…一体なんだって言うんだ…!
折角、後ちょっとで弘世さんの手を掴めたっていうのに…!
いや…そんな事を考えている場合じゃない。
今は彼女のことを追いかけないと…!
「ダメだ」
京太郎「っ!」
智葉「下がれ!京太郎!」
そのまま足を踏み出した俺の前に何かが飛び出してくる。
大地を四肢で踏みしめる巨大な体躯。
躍動感あふれる力強い筋肉の塊はまるで壁のように俺に立ちふさがった。
一体、それが何なのか。
それを判断しようと一歩下がった俺の目に入ったのは逞しいサラブレットの姿。
―― その顔の部分に女性の身体が生えていなければ、だが。
京太郎「…弘世…さん?」
しかもそれはさっき俺の前から逃げ出した弘世菫さんと同じ顔をしている。
勿論、着ているのは白糸台の制服ではなく、どこかの民族衣装めいたものだけれど。
しかし、その程度で彼女の整った顔立ちが消える訳ではない。
俺の前に立ちふさがり、そして今、悠々と俺を見下ろしているのは間違いなく弘世さんだ。
菫「アレは罰だ。私が甘んじて受けなければいけないものだ」
京太郎「罰って…」
菫「多くの人の期待を裏切ったんだ。当然の報いだ」
京太郎「っ!あんな酷い事が報いな訳ないだろ!!」
アレじゃあ…殆どイジメじゃないか。
あんな風に寄ってたかって一人だけに責任を押し付けて、それが報いであるはずがない。
京太郎「俺は知ってる!弘世さんを始め、白糸台の人は本気で…真剣に戦った事を!」
京太郎「それを賞賛こそすれ、あんな風に責めるなんて絶対に間違っている!!」
菫「…そうか」
菫「君は優しいんだな」
俺の言葉に異形の弘世さんは微笑んだ。
何処か安心したような…けれど、それ以上に泣きそうな笑み。
俺の言葉が辛くてしかたがないと言うようなそれに俺の胸は困惑を覚える。
一体、彼女は何なのか、そして俺の前で何が起こっているのか。
その答えを何とか探そうとする俺の前で弘世さんは弓を番えた。
菫「…だからこそ、ここから先に行かせる訳にはいかない」
京太郎「っ…!なんで…なんでだよ…!」
菫「それでは…私が救われてしまうからだ」
京太郎「・・救われるって…」
…それじゃダメなのかよ。
こんな風に…数年間も延々に詰られれ続けて。
救われるよりも…そっちの方がいいって言うのか?
このままずっとここでずっと責任ばかり背負わされて…苦しむのが…良いって言うのかよ…!
智葉「…京太郎、コレ以上の問答は無意味だ」
京太郎「…智葉さん」
智葉「戦おう。私達がこの先に行くにはそれしかない」
京太郎「…分かった」
この弘世さんが何なのか俺には分からない。
だけど・・相手の覚悟が硬い事くらい察しがついているんだ。
智葉さんの言う通り、彼女を追いかけるには目の前の弘世さんを倒すしかない。
だったら…… ――
京太郎「…智葉さん、お願いします」
智葉「あぁ。私に全て任せろ」
智葉「…お前の道は…私が切り開いてやる」
菫「…やってみろ!」
ケンタウロスの ひろせすみれが しょうぶをしかけてきた!!!
/_ ̄`::ヽ_ ゚ マ /////ヌ ム
/ ̄::::´ ̄ヽ:::::::::::゚ヽ`ヽ マ ム ム
/::::ア:::::::::::::::::::\:::゚::::::\::::::、 マ //r v≦オ{
//::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::ハ:::::::. _ゝュ/八_j≠‐'
ア::::::::::::::::::::::::::::::i:::::ハ:::: ....i:::::l::i ィf 」ム__jムハ
/ :::::!:::::::!::::::::';:::::::::::゚:::::i!:::::::::::|:::::i:::. Y 三三. ム
' ...i::::::::iハ::::::ヽ::::::゚ィz::i::::::::::::i::::::::::i ⌒ヾ 「 マ ム
i..:::::::l:::::::::};> ´ 7マ tji::::::::::::|:::::::::::! {_リ ハ ム
L::::」:;:ィハテj ゞ'´!:;::::::::::j j::::::::| マ Vハ ム _ ―rォ
|:::::::::::ハ ゞ' j:L;!/ /:!:::::::! マ Vハ_ム __ ―=  ̄ ̄
|:::::::::::::ハ ` ィ{::::l::::::::| r≠キ /////ハ―=  ̄ ̄
|::::::::::::::::ム ゚ ` イ {::::::i::::::::|__ ―=  ̄ ヾ=<///`ー―
j> ´ ̄ ̄ `ヽ,_, _ ―=7  ̄ ̄_\_ >-、 マ///[ ヽ
-ー  ̄ ̄ ヾ{` 〉≦ ̄ ̄ /:::::::/ィ ̄ ア7⌒7 ̄ 7{ ヽ マ// イ
/ _z、__ ヽ_)/ / /:::::::/ イ/ / 仁ニニ{! ; > __)イ / ヽ
{ ,ィ T ハ` ´ /=≠ /:::::/| リ / 「≦'==ヘ! |八_ ィ {
`ヾ _ イ | ! { | / / ィ/::::ム| { ! !r―ニ二{. i/(_ イ ノ
` ヽj j! ! i八 ! /゚ /{::/ニi| ム 、 マニニニ人 |!_( _ ィ {
 ̄ ̄>、 个ミ丶{ / /゚j/ニニム ム≧ュ_ゝ=キ ´ ̄ L≧ュ__ イ
/::::::`ヽ j }`ヾj/ ムニ゚ニニ八 了/::::::::::::i j了 ///|
/::::::::::::::::7 ゝア ムニニ.゚ニニヽ !::::::::::::::::::::| h! /////{
/::::::::::::::::/ /イ⌒ ムニニニニ゚ニニュ、 人:::::::::::::::::::i 人丶///ハ
L●○○○○○
ひろせすみれ自身で戦いの場に踊りでた!!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP86/100
MP16/16
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
やべ。途中送信…
ひろせすみれのいかく発動!!
辻垣内智葉のこうげきりょくが一段階下がった!!
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
HP86/100
MP16/16
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
↓2 命令をどうぞ
辻垣内智葉のメタルクロー………
菫「遅い…!」
ひろせすみれのにどげり!!!
智葉「っ!!!!!」
効果は抜群だ!!!!
辻垣内智葉に78のダメージ!
智葉「が…はっ!!!」
菫「もう一発…!!!」
効果は抜群だ!!!!
辻垣内智葉に77のダメージ!!!!
京太郎「…え?」
辻垣内智葉は倒れた
※尚ケンタウロスさんのタイプはくさ/かくとうだった模様
―― …一瞬だった。
智葉さんがドスを振るった瞬間、それよりも早く弘世さんが踏み込んだ。
そのまま跳ねた足がドスを砕き、智葉さんを跳ね飛ばす。
それだけでも致命傷。
だが、その智葉さんへとさらに踏み込み、二度目の蹴り。
京太郎「…さ…智葉さん…?」
二度の蹴りを受け、大地へと落ちた智葉さんは受け身も取れていなかった。
ズルズルと草原を滑る身体はぴくりとも動いていない。
どう見てもすぐさま治療が必要なくらいの重傷だ。
京太郎「智葉さん…!」
そんな彼女に俺が何を出来るのかは分からない。
でも、パートナーがそれだけの重傷を負って、棒立ちなんてしていられない。
きずぐすりでも何でも使って、とにかく智葉さんと治療しないと…!
菫「…待て」
―― …そう思う俺の前に弓を構えた弘世さんが立ちふさがった。
菫「…治療するのは構わない。だが…その前に約束して欲しい」
京太郎「何…を…?」
菫「二度とこの場所に踏み込まないという事を…だ」
菫「もし…それが出来ないのであれば…」スッ
京太郎「っ!」
菫「このまま…彼女の頭を蹴り砕く」
そう言いながら弘世さんは智葉さんの頭を乗せる。
あの頑丈な智葉さんを一撃で戦闘不能に追い込んだ強靭な脚力だ。
あの足が少し動けば、本当に彼女の頭を蹴り砕いてしまうだろう。
菫「君のパートナーが大事なら…脅しと思わない事だ」
菫「私はやると言ったらやる。その為の存在だからな」
…魔物は基本的には人を傷つける事を好まない。
男は自身の餌になるし、女はいずれ同族になるのだから。
その通説が正しいか正しくないかは…俺には分からない。
それに例えそれが正しくても、目の前の彼女が果たしてどれだけ魔物と言えるのだろうか。
菫「…さぁ、どうする?」
けれど…それを考えている余裕すら彼女はくれないらしい。
俺を試すように言いながら、その足にグッと力を込めた。
まるで今にも大きく跳躍しそうなそれは…蹴りを放つ為の前触れだろう。
京太郎「…俺は………」
そんな約束なんて出来ないし…したくない。
でも…ここで約束しなければ、智葉さんの命が危ないんだ。
そんな状況で…グズグズと悩んでられない。
今まで俺を何度も助けてくれた智葉さんの為にも…ここは…――
京太郎「約束す…」
「ま…て…」
京太郎「っ!?」
私は…一体…どうなった…?
あの時踏み込んで…それで…。
あぁ…そう…か。
私は…負けてしまったのか…。
無様…だな。
あれだけ…大見得を切って…一瞬で倒される…なんて…。
あぁ…それよりも状況は…彼は一体…どうなって…。
目も開かな…い…。
身体も…動けない…。
私…は…。
菫「…治療するのは構わない。だが…その前に約束して欲しい」
京太郎「何…を…?」
菫「二度とこの場所に踏み込まないという事を…だ」
菫「もし…それが出来ないのであれば…このまま…彼女の頭を蹴り砕く」
何を…言って…。
私を…人質に…する…気…か?
ダメ…だ…京太郎…。
私の事は良いから…。
口も動か…ない…。
私…これ…どうし…たら………・・。
菫「君のパートナーが大事なら…脅しと思わない事だ」
菫「私はやると言ったらやる。その為の存在だからな」
だめ…だ…そんな事…言ったら…。
彼は…優しいから…きっと…頷く…。
私を護る為に…約束…してしまう…。
私…なんて…情け…な…い。
私が護らなきゃいけない…のに…。
私が彼の盾にならなければ…いけないのに…。
身体動かなくて…人質に…され…て…。
嫌…だ…。
そんなの…嫌…だ。
…力が…欲しい。
京太郎を…護れる…力が。
彼の側に要られる力が…。
今…この場を乗り越えられる力が…欲しい……!!!
菫「…さぁ、どうする?」
分かってる…。
方法は…ある。
本当は…ずっと…頭の中に…あった。
絶対に…選んではいけない…唯一の…方法。
選んでしまったら…きっと彼に嫌われてしまう…そんな…力。
でも…私は……!
私よりも…彼の方が…大事…だ…!
嫌われるのが…なんだって言うんだ…!
今、この場で…ただ彼の足かせになるだけなら…。
死んだ方が…マシ…だ…!!!
だから…だから…京太郎…。
京太郎「…約束す…」
「ま…て…」
智葉「…ま…だ勝負は…ついてな…い」
京太郎「智葉さん!」
菫「…驚いたな。だが、無理はしない方が良い」
菫「手応えは十分過ぎるほどあった。短時間で意識を取り戻しただけでも賞賛に値する」
菫「少なくとも今から戦闘を再開するなんて無理だろう」
菫「だから、大人しくその場で休んでいた方が良い」
智葉「大丈夫…だ。もう…十分…休ませて…貰った」
智葉「…それ…に…」ズズズ
菫「…なっ!」
智葉「何時迄も足蹴にされるのは…趣味じゃないんだ…!!!」
―― 智葉さんのところに霧が集まっていく。
この迷宮内にも満ちていたであろう薄紫の霧。
それが今、渦巻くようにして智葉さんの元に吸い込まれていっている。
それがいったい、どういう原理なのかは俺には分からない。
でも…でも、それは… ――
京太郎「智葉さん…!」
智葉「心配するな、京太郎」
智葉「私は…まだやれる…!」
霧の向こうから智葉さんの声がする。
だが…それは本当ならばやっちゃいけない事なんだ。
だって…これは…この霧は人を魔物に変える力があるんだから。
それをこんなに集めてしまったら…もう智葉さんは戻れない。
もう…完全に魔物になって…人間に戻れなくなってしまうだろう。
京太郎「良いんです!そんな事しなくても…!」
京太郎「俺が…俺が頭を下げればそれで済むんですから!」
京太郎「だから…やめてください!智葉さん!!!」
彼女が魔物化を快く思っていない事くらい…俺にだって分かってる。
でも、智葉さんはそれを推して、今、自身を完全な魔物に変えようとしていた。
そんなの…そんなの…見過ごせる訳がない。
今からでも良いから…まだきっと間に合うはずだから。
そんな事はやめて…何時もの智葉さんに戻って欲しい。
智葉「…それが…ダメなんだ」
京太郎「…え?」
智葉「一体、誰が惚れた男に無駄な頭を下げさせたいと思うんだ?」
智葉「惚れた男が…気持ちを曲げて約束しようとするところを見たいと思うんだ?」
智葉「私は…嫌だ」
智葉「そんなところ見るくらいなら…私は…」
智葉「人間を…やめた方がマシだ…!!!!」
―― ゴウッ
……霧が晴れた。
その向こうから現れたのは俺のよく知る智葉さんとは違った。
その耳は新子さんのように長くつきだし、瞳の色も変わっている。
何より特徴的なのはその身につけた不気味な鎧だ。
各所に目玉を模したモチーフが浮かび上がる闇色のそれは無論、さっきまで彼女が身につけていたものとは違う。
(凄い今更だけど、これケンタウロス菫が人間菫をレイプしろって言ってた方が色々と説得力があるかもしれないと思った)
他の系統のRPGで例えるなら今まで「こうげき」だけだったのが「ひっさつ」コマンドや固有スキルが解放されるみたいなシーンだしね…
しかし高圧的なように見えて実は「お願いだからレイプしてください(意訳)」って懇願してるだけってシチュエーションは凄くそそる物がある
京太郎「あ…あぁ…」
俺はそれがいったい、何を意味しているのかは分からない。
だが、その姿の智葉さんがもう人間ではない事だけは良く分かった。
さっきまでの彼女と同じ顔なのに…その存在感がまるで違う。
離れているだけで肌がチリつくように感じるのだから。
俺の事を好きだと…惚れていると…そう言ってくれた彼女は…今、完全に魔物に堕ちたのだ。
菫「……それが貴女の選択か」
智葉「そうだ。彼の為ならば…かつては憎み、疎んだ力にも頼ろう」
智葉「それが…京太郎の為ならば…私は喜んで自分を差し出してみせる…!」
菫「…立派なものだ」
智葉さんを見据える弘世さんの瞳には羨望の色が浮かんでいた。
それが果たしてどういう意味なのか、俺には分からない。
ただ、確かな事は… ――
菫「…その覚悟に免じて、ここは退こう」
菫「だが…ここから先は私の本丸も同然だ」
菫「踏み込んでくるのならば…容赦はしない」フッ
敵意を失った弘世さんはそのまま消えた。
まるで最初からその場にいなかったかのように。
やはり新子さんの時のようにあの身体は魔力で出来た偽物なのだろう。
本物はきっとさっき逃げていた人間のままの弘世さんの方…… ――
>>674
やべーそう言われるとすげー惹かれる…
正直、書き直したくなってきたかも…
智葉「…京太郎」
京太郎「…っ!」ビクッ
瞬間、聞こえてきた声に俺は身体を跳ねさせてしまう。
…分かってる。
智葉さんがどうして魔物にならなきゃいけなかったのかくらい…俺にだって理解出来ているんだ。
だけど…どうしても…身体に染み込んだ苦手意識は消えない。
特に…今みたいに完全に意識していないタイミングだと…尚更。
智葉「…ぁ」
京太郎「あ…」
けれど…それでもやっぱり智葉さんが傷ついてると…胸も痛む。
なにせ、智葉さんは何も悪くないどころか俺の事を必死に護ろうとしてくれたのだから。
出来れば感謝を伝えなければ行けない恩人のその表情に…俺も何か言うべきなのだろう。
だが、未だ苦手意識がへばりついた俺の身体は硬直し、伝えるべきkと場を内側に貯めこんでしまった。
智葉「…すまない」
智葉「怖いだろう。気持ち悪い…だろう」
智葉「…嫌われるのも当然だって…分かっているんだ」
智葉「だけど…頼む」
智葉「せめて…入り口まで送らせてくれ」
智葉「その後は好きにしてくれて構わないから」
京太郎「…え?」
智葉「私だって…分かってる」
智葉「今の私では…京太郎の側にはいられない事くらい」
智葉「…拠点へ戻ったらパートナーを変えたほうが良い」
智葉「…どのみち…私では…彼女と相性が悪過ぎるからな…」
何処か自嘲気味の言葉を漏らす彼女に、俺はなんと言えば良いのか。
そもそも俺の気持ち自体がまったく決まっていない。
智葉さんへの感謝の気持ちもあるし、離れたくないとも思っている。
でも、同時に…今の彼女を怖いと思う気持ちもやはりなくならないのだ。
智葉「…行こう、京太郎」
京太郎「…はい」
…結局、俺が漏らしたのは彼女への肯定の言葉のみ。
けれど、それは今までのものとは違い、まったく前向きなものではなかった。
俺達の別れへと向かうそのやり取りに…胸の奥がざわつくのを感じる。
これで本当に終わりなのか。
智葉さんとこれでお別れなのか。
そんな疑問に俺は… ――
―― ポツポツ
京太郎「…あ」
智葉「雨だ!走れ…!」
京太郎「くっ…!」
くそ・・・考えを纏める時間すらくれないのかよ…!
つか、迷宮の中だって言うのに…天気が変わるなんて…!
あぁ、もう非常識なのは今に始まった事じゃないけどさ!!
智葉「あそこだ!」
京太郎「っ!!」
智葉さんが指さしたのはさっき俺達が休憩した小さな小屋だった。
あそこならばこの土砂降りの中でも十分、雨宿りが出来るだろう。
そう思って飛び込んだ俺達を迎えたのは… ――
京太郎「…え?」
その小屋の中は打ち捨てられた物置のような場所だったはずだ。
けれど、今の俺には目の前に広がっているのは日を灯す大きな暖炉とクイーンズサイズのベッド。
そしてテーブルの上に並ぶサンドイッチなどの軽食とシャンパンだ。
…と言うかそもそもこの広さからしてあの小さな小屋に収まるはずがない。
京太郎「…あ…れ?」
方角を間違えた…?いや、でも途中でちゃんと目印は確認したし。
間違いなくここは俺たちが休憩した小屋であるはずなんだけど…。
智葉「…意外とお節介な性格をしてるんだな」
京太郎「え?」
智葉「なんでもない。それより早く入ったほうが良い」
智葉「そこにいると風邪を引いてしまうぞ」
京太郎「は、はい…」
…まぁ、迷っててもしかたがないよな。
例え、これが罠だとしても、これみよがしに並べてあるシャンパンやベッドにさえ手を付けなければ大丈夫だろう。
正直、なんでこんな内装に変わっているのか気になるけれど、今はそれよりも濡れた服を乾かしたい。
菫「折角だから空気呼んでみた」
それはさておき、これからおおまかにエロに入っていく予定だったのですが、流石に体力と時間がつきてしまいました
なんだか重くなってきて文字を窓に書き込むのも時間かかりすぎてストレスになってきたので今日は終わりにします…
出来れば今週末にまた続きを頑張りたいです…
寸止めになってしまって申し訳ありません…
あ、後、ガイトさんがデュラハンだと予想したやつ出てきなさい
お前絶対に私の頭のなか覗いただろ…
出勤前にちょこっと書いていくという暴挙
エロ前までは進みたい(願望
―― …でどうしてこうなったのか。
今の俺はベッドのシーツを服の代わりにまとっている状態だった。
スベスベとした肌さわりのそれは薄いが心地よく、また暖炉のお陰で寒さは感じない。
暖炉前に干された服が乾く気配はまだないが、不快感はまったくなかった。
だからこそ、そこで俺が気にしているのはまったく別の事で… ―ー
智葉「……」プイッ
京太郎「(…完全に避けられてるよなぁ)」
いや、そもそも避けられない方がおかしい状況だというのは分かっている。
今の俺達は少なくとも以前のように心を通わせたパートナーと言う訳ではないのだから。
俺が彼女を怖がっている所為で、俺達の関係は今までにないほどぎくしゃくしている。
京太郎「(…でも、さっきまでは普通だったのに…さ)」
彼女の対応がおかしくなったのは俺が服を干してからだ。
まるで今更、俺が男である事を意識してしまったように急に距離を撮り始めている。
…まぁ、普通、半裸の男の側には近寄りたくないものだろうけれども…さっき彼女は俺に告白してくれた訳で… ――
京太郎「(…俺の自惚れじゃなきゃ…気を遣ってくれているんだろうな)」
きっと俺の側に近寄ったら俺が怯えてしまうとそう思っているんだろう。
…そして、それは決して彼女の勘違いなどではない。
確かに俺は今の智葉さんに近づいてこられるのは怖いし、緊張する。
…でも、だからって言って…このままで良い訳がないんだ。
京太郎「…智葉さん」
智葉「え…?あ…なんだ?」
京太郎「こっち来ませんか?そこは寒いでしょう?」
智葉「ば、バカを言うな。これくらい全然、余裕だ」
京太郎「でも…」
智葉「君は自分の事だけ考えていれば…くしゅんっ」
京太郎「…」
智葉「…」
智葉「…き、聞かなかった事にしてくれ」カァ
…いや、ごめんなさい、それは無理っす。
だって、そのくしゃみは間違いなく智葉さんの身体も冷えているって言う証なのだから。
それを知って、見なかったことに…聞かなかった事にするほど俺も落ちぶれちゃいない。
京太郎「智葉さん」スクッ
智葉「ば…馬鹿!来るな…!」アトズサリ
京太郎「…寒いんでしょう?」
智葉「そ、そんな事はない。…私は魔物なんだから」
京太郎「…魔物だからって言って、何も感じない訳じゃないでしょうに」スタスタ
智葉「く、来るなと言っているだろう…!」
京太郎「…じゃあ、智葉さんが来て下さい」
智葉「う…」
俺の言葉に後ずさる智葉さんの動きが止まる。
その顔に浮かぶのは逡巡の色。
普段の彼女からは想像も出来ないそれはとても深いものだった。
恐らく今の智葉さんは俺からは想像も出来ないくらい悩んでいるのだろう。
智葉「…だ、ダメだ」
京太郎「智葉さん」
智葉「そ、そもそも…お前は私が怖いんだろう?」
智葉「それなのに…そんな風に近くに呼んだら…」
京太郎「…大丈夫ですよ」
智葉「…え?」
勿論、俺は智葉さんの事が怖い。
でも…だからと言って、それは決して制御出来ないものじゃないんだ。
相手が今まで一緒に戦ってきた智葉さんだからこそ、そして今の彼女が俺の知る智葉さんとそれほど変わらないこそ…今の俺はそれを抑え込める。
いや…抑えこまなきゃいけないんだ。
だって…これだけ気遣ってもらって…護ってもらって…それなのに火の近くにも寄らせてあげられないなんて…そんなの情けなさすぎる。
京太郎「大丈夫です。だから、こっちに来てください」
智葉「あ……あ…」
京太郎「智葉さん…」スッ
智葉「っ!や、やっぱりダメ…ひゃうっ!」ガタッ
京太郎「っ!智葉さん!」
瞬間、後退りした彼女が椅子に足が引っかかる。
よほど弱っていたのか、余裕がなかったのか、智葉さんの身体はそのままバランスを大きく崩した。
グラリと揺れる体幹は最早、彼女の意思で戻せるようなものではない。
それを何とかしようと伸ばした俺の腕が、彼女の手を掴んで… ――
―― ポロッ
京太郎「…え?」
けれど、その瞬間、彼女の首がポロリと取れた。
まるでそこだけ何ら身体と結びついていなかったようにポロリと転がり落ちていく。
あまりにも非現実的過ぎるその光景に俺はパニックに陥った。
京太郎「さ、さささささ智葉さん、首が…!!!」アワワ
京太郎「い、いや…ち、違う…!そうじゃなくって…そうじゃなくって…!」
京太郎「きずぐすり…い、いた、いいきずぐすりの方が良いか!?」
京太郎「後、包帯…それで…それで…何とか…!!」
―― …なる訳がない。
そんな事、一々考えなくても分かる事だ。
一体、何処の世界に堕ちた首が治る薬があるというのか。
どんな万能薬だって、今の智葉さんは治せない。
いや…治せるはずがないのだ。
だって…智葉さんは今、俺の目の前で死んでしまったのだから。
京太郎「そん…な…」ペタッ
…俺はまだ何も答えを出していないんだ。
智葉さんの告白にも…これからどうするのかも。
ウジウジと悩んで…思考を堂々巡りにさせて…先延ばしにして…。
結局、俺の答えを何も聞かないまま…彼女は… ――
京太郎「智葉…さん…」
パートナーだった女性の名を呼ぶ声と共に俺の目尻から涙が漏れ出す。
それは…悲しみと後悔の涙だ。
自分にとって大事な人を喪ってしまったという悲しみ。
もっと早く、彼女に答えを返してあげればよかったという後悔。
そして何より… ――
京太郎「(…あぁ…そうか…俺は…)」
智葉さんの事が…好きだったんだ。
それは…まだ異性に対してのものか、友人に対してのものなのかは分からない。
だけど、俺は彼女の事を失い難いものだと…どんな事があっても…俺が護るって…そう思っていたのである。
…今更…だ。
本当に…本当に今更。
喪ってから…智葉さんが死んでから…こんな事気づいても…意味がないって言うのに…。
俺は…俺は本当に…大馬鹿だ…!!!!!
智葉「…京…太郎…」
京太郎「…え?」
智葉「京太郎…逃げろ…」
…きっと俺はおかしくなってしまったのだろう。
既に首と胴体が完全に分離してしまった彼女の声が聴こえるはずがない。
俺に逃げろと告げるそれは間違いなく幻聴だ。
そんな事は…分かっている。
だけど…!
京太郎「っ!出来る訳!ないでしょう!!!」
なにせ、この部屋には間違いなく彼女を殺した誰かが、或いは何かが潜んでいるのだ。
それを前にして尻尾を巻いて逃げ出すなんて出来ない。
それが例え、本当に智葉さんの声だったとしても、彼女が俺に逃げる事を望んでいたとしても。
智葉さんの…俺の大事な人のかたきを討たなければ気が済まない…!
京太郎「俺は…智葉さんを一人にはしたくない…!」
京太郎「…例え…ここで死んだとしても…俺は…!」
京太郎「智葉さんの…パートナーなんだから…!」
智葉「あ…ぁ…」
京太郎「…死ぬ時は一緒ですよ、智葉さん」
…分かっている。
智葉さんの命を奪ったものがなんであれ、それは百戦錬磨の彼女にまったく反応させなかったものだ。
ありとあらゆる能力で智葉さんに劣っている俺が、一矢報いられるはずがない。
だけど…それでも…それでも…ここで逃げ出したら…智葉さんが一人になってしまうんだ。
ただ躯をココに残して…ただ朽ちていくだけになってしまう。
そんなの…絶対に許せるはずがない。
ここで力尽きたとしても俺は智葉さんを一人にさせたくはないんだ…!
智葉「…馬鹿…だ。君は…君は本当に大馬鹿だ」
京太郎「…分かってます。俺は…智葉さんが死んでから…ようやく自分の気持に気づいたような大馬鹿です」
京太郎「だけど…だからこそ…馬鹿だからこそ…この意地だけは譲れない」
京太郎「…だって…俺は…俺は…」
京太郎「智葉さんの事が…好き…だったんだから」ポロッ
智葉「~~~~~~っ!」
そうやって言葉を漏らすだけでも喪失感が胸を突く。
本当に得難いパートナーを喪ってしまった悲しみは…本当に大きい。
こうして言葉にするだけで…感情の堰が壊れてしまいそうになるくらいには。
だけど…今はそうやって泣きわめいている場合じゃない。
智葉さんのためにも…そして俺の為にも…ここは…!
智葉「…京太郎」
京太郎「…え?」
そんな俺の前で智葉さんの身体がゆっくりと動き出す。
未だ首のない不気味なその身体は俺の肩をがっちりと掴んだ。
それに驚きのような声をあげたのもつかの間。
万力のような力で俺を捕まえた智葉さんの腕は俺をベッドへと押し倒した。
智葉「…君が…君が悪いんだぞ…君…がぁ…♥♥」
京太郎「さ…智葉…さん?」
智葉「私は…我慢しようとしたんだ…♪君の事を思って…抑えなきゃって…思っていたんだ…ぞ…♥」
智葉「それ…なのに…そんな…そんな…嬉しい事を言われたら…」
智葉「我慢…出来なくなるに…決まっているだろぉ…♥」スッ
京太郎「……え?」
瞬間、馬乗りになった彼女の身体からあの不気味な鎧が霧散する。
これまで戦ってきた敵を彷彿とさせるその消え方は、智葉さんの魔翌力によって作られたものだからだろう。
今更ながら気づいたその事実に、けれど、俺は驚きの声をあげた訳じゃない。
俺が驚いたのは…そんなものとは比べ物にならないものだったんだ。
京太郎「さ、智葉…さん…頭…が…」
智葉「…ふふ…っ♥」
ベッドに転がり落ちた智葉さんの頭は今、俺を見つめていた。
その瞳をたっぷりと潤ませ、頬を上気させながら。
…勿論、智葉さんが死んでいるならば、そんな風にはならない。
じゃあ…智葉さんは…生きているって事なのか…?
智葉「京太郎…っ♥京太郎…嬉しい…嬉しいぃ…♥」スリスリ
京太郎「う…ぁ…!」
しかし、その考えが纏まるよりも先に、智葉さんの身体が俺へと擦り寄ってくる。
一糸も纏わぬ彼女の身体は思いの外、魅力的なものだった。
出るべきところは出て、締まるべきところは締まるメリハリの効いたスタイル。
そんな身体が禁欲生活続きの男に押し付けられているのだから、どうしても反応してしまう。
智葉「あ…はぁ…♥京太郎の…オチンチン…大きくなってる…ぅ♪」
京太郎「う…っ」カァァ
智葉「私で…興奮…してくれたんだな…♥」
智葉「魔物の…君のメスの身体で…♪」
智葉「発情して…エッチしたいってそう思ってくれているんだな…♥」ブルッ
瞬間、智葉さんの身体がブルリと震えた。
それはさっきまでのように寒気を訴えるものではない。
興奮混じりのそれは…きっと自分の言葉に反応してしまっている所為だろう。
京太郎「い、いや…こ、これは…!」
智葉「いいんだぞ…♥ずっと…ずっと我慢してたんだろう…?」
京太郎「…え?」
智葉「私は…君の事なら何でも知ってるんだ…♥」
智葉「君は今まで…私達に遠慮してオナニーもしてこなかっただろう…?」
京太郎「そ、それは…」
智葉「ふふ…♪誤魔化しても…無駄だぞ…♥」
智葉「ちゃぁんと…私には分かってたんだからな…♥」
智葉「毎日毎日…美味しそうな匂い…プンプンさせて…♥♥」
智葉「私の事…誘ってたんだからぁ…♪♪」スリスリ
京太郎「く…ぅ」
ドロドロに蕩けた声と共に智葉さんが再び身体を動かす。
押し倒した俺の上で微かに身動ぎするようなそれは俺の股間を重点的に刺激するものだった。
濡れた服を脱ぎ、下着一枚になった俺にその刺激は強すぎる。
智葉さんの声が今まで聞いた事もないくらいエロいのもあって、口から情けない声が漏れてしまった。
そろそろ出勤準備してくるうううううう
続き?週末までまってくだしあ…
つまりアクティブxやyやz導入して特性ゲーにしろって事か(錯乱)
私の頭じゃこの程度のデータを処理するのが精一杯なんだよなあ
進化する度に特性は一個解禁しようと思ってますが二十個とか絶対処理が追いつかない…
やらない夫MMはやる夫スレの中でもトップクラスの大作だからなぁ
やる夫スレに忌避感がなくて時間がある人なら躊躇なく進められる作品だと思う。
それはさておき、ダメージ計算式が一部、変更になりました
種族値×2×(レベル×2/100)+10 = ステータス実数値
対応攻撃ステータス実数値×(技の威力(弱点やタイプ一致、特性含む)/100) = 攻撃ダメージ
攻撃ダメージ-防御側ステータス/2 = 実ダメージ
努力値と個体値がないからこれくらいが妥当かな?と
それに伴い、一部ダメージが前回とは変わる可能性が高いです
ボス戦でのダメージ周りはそこまで大きく変わる事はないと思いますがお気をつけ下さい
また一応、エクセルで管理してるので大丈夫だと思いますが、もし、上記の計算式とズレているようでしたら突っ込みいただけると嬉しいです
またちょっと早いですが智葉の進化後の種族値を置いておきます
攻撃型 防御型
こうげき100 こうげき90
ぼうぎょ80 ぼうぎょ90
とくこう45 とくこう40
とくぼう50 とくぼう60
すばやさ80 すばやさ75
攻撃型追加特性 めいこうのやいば 武器を使った攻撃の威力が1.2倍になる※早い話かたいつめ
防御型追加特性 めいこうのよろい 効果が抜群のダメージを3/4にする※早い話ハードロック
お好きな方を↓5くらいで書いて下さい
また次回投下は恐らく日曜日になる予定です
防御型不人気すぎワロタ
一応、相談する余地が必要かなと思ったけど要らなかったか
ただ防御型の特性って本家を見ても結構少ないんだよなぁ
次の進化の時は案を募集してみるか
キャラの容姿的には毛娼妓が一番なんだけどあの子誘う系だからなー
八尺様の事考えるとオオムカデが一番イメージ的には近いかもしれない
そして久=ミミックに吹いた
明るく楽しく男を誘う系の魔物娘を考えてたけどミミックにしよう
まぁ、まだ次の階層のボス未定なんだけどな!!!!
次の投下時にはエロ終わらせて菫倒して先に進めるように頑張ります…
ボスじゃないと仲間に出来ない枠になるよなぁって思ってたけど
アイテムマスで三回遭遇したら拠点でコミュ出来るようになるキャラとかならいけるか
問題はそうなると他のヒロインの枠を食う(咲ちゃんまでに仲間入りするキャラは六人にしたい。あぶれる子は出したくない)って事なんだけど
でも、これならアイテムマスを増やせて良い感じ
次回から健闘してみます
智葉「その上…あんなに優しくされたら…誰だって…君の事…好きになってしまうだろぉ…♥」
智葉「魔物なら誰だって…君を見ただけで子宮うずいちゃうような須賀京太郎専用メスマンコになってしまう…♪」
智葉「ううん…♪私は…もう…なってしまったんだ…♥」
智葉「君の…京太郎の童貞チンポ欲しくて…♥」
智葉「こうして君に襲いかかる…淫乱で貪欲な…魔物に…もうなってしまったんだぞ…♥♥」
京太郎「はぁ…はぁ…っ」
それでも智葉さんはその口から淫らな言葉を放つのを止めない。
まるで俺を興奮させきってしまおうとしているようにドロドロとした欲情まみれの言葉を漏らし続ける。
そして、俺はその言葉にさえ抗う事は出来ない。
耳の奥から脳を犯すような彼女の淫語は、まるで魔法のように興奮で一杯にさせてくる。
智葉「だから…もう我慢しなくて良いんだぞ…♥」
智葉「私が…ちゃんと君の事を護ってやるからな…♪」
智葉「そんな欲求不満を抱える生活からも…ちゃぁんと…♥」
そう言って俺を撫でる智葉さんの手はとても優しいものだった。
何時もの強くて頼りがいがあって…そしてだからこそ、守ってあげたいと思う辻垣内智葉らしい手。
それにトラウマで強張った身体が微かに力を抜く。
まるでこの人ならば大丈夫だと…受け入れるようなその反応に俺を見る智葉さんの顔が微笑むのが分かった。
智葉「君が欲しくて…もうグチョグチョになってる…このオマンコで…な…♥♥」
京太郎「あ…ぁっ」
瞬間、俺の股間に何かねっとりとしたものが絡みつく。
何処かジャムを彷彿とさせるようなドロリとしたそれはとても熱く、そして何より淫らなものだった。
下着に護られているにも関わらず、触れたムスコがジンジンとした疼きのような感覚を覚えるのだから。
まるでそれそのものが媚薬のような淫らな粘液は、きっと彼女の愛液なのだろう。
智葉「ふふ…♥そんな物欲しそうな声をあげなくても大丈夫だぞ…♪」
智葉「ちゃぁんと…君が童貞を失うところを見せてやるからな…♥♥」スッ
その言葉と同時に智葉さんは上体を起こした。
俺をベッドに縛り付けるようであった彼女の身体が離れた事で、俺も幾分、自由になる。
本来ならば、その間に俺は全力で逃げなければいけないのだろう。
でも…。
智葉「ほら…ここが…そうだ…♥」
智葉「これから…君のオチンポをジュポジュポして…♪」
智葉「君の事を虜にしちゃう…君専用のオマンコだ…♥♥」
京太郎「…っ!」ゴクッ
智葉さんは今、俺に対して馬乗りの状態になっている。
そんな姿勢で足を開き、股間に指を這わせれば…そりゃ丸見えになってしまう。
微かに生えた陰毛の茂みが愛液でテラテラと光っているのも。
思いの外、ぷっくりとしてボリュームのある大陰唇が物欲しそうにヒクヒクしているのも。
そして何より…その奥にある桃色の粘膜から愛液がとまらず垂れ流しになっているところも。
まるで俺に対して隠すものなどなにもないと言うように…智葉さんは自分の恥部を俺に晒している。
智葉「これからこの淫らな穴が全て君の…君の性欲処理のためだけのものになるんだ…♥♥」
智葉「私は分からないが…きっととても気持ち良いぞ…♥」
智葉「だって…ここは…その為だけの穴なんだから♪♪」
智葉「君の精液を絞りとって…幸せになる為だけの魔物のオマンコぉ…♥♥」
智葉「君も…ここに挿入れたいんだろう?」
智葉「ずっとずっと…挿入れたかったんだろう?」
智葉「だから…こんな邪魔なもの…とっとと脱いでしまおうな…♥」スッ
京太郎「…っ」
その言葉と同時に智葉さんの手は俺の股間を這う。
それだけ…そう、ただそれだけにも関わらず、俺の下着はすっぱりと切り裂かれてしまった。
まるで鋭利な刃物で切られたように一枚の布になった下着に最早、拘束力はない。
既にガッチガチに勃起してしまった俺のムスコが飛び跳ねるように下着の奥から現れる。
智葉「ふぁ…あぁあああぁっ♥♥♥」
智葉「これが…これが…京太郎の…オチンポ…ぉ♪♪」
智葉「な…なんて逞しくて…凶悪な形をしているんだ…♥♥」
そう言いながらも智葉さんの声音と表情はうっとりとしたものになっていた。
まるで最高のご馳走を見つけたようなその蕩けっぷりはそれだけ俺のモノに魅入っているからなのだろう。
実際、あの霧を吸い込んでからムスコのサイズは一回りどころか二回りほど大きくなってしまっている。
今だって俺の腹に築きそうなくらい長く、そして反り返った逸物は凶悪と言われても仕方がない。
まぁ、シュールとかは気にしないでください
首外れた状態でロマンチックなセックスとか表現出来るような能力が私にはないんや…
智葉「こ、こんな…こんな凶悪で私の初めてを奪われるんだな…♥♥」
智葉「こんなに美味しそうで…気持ちよさそうなオチンポで…私は京太郎のモノになるんだな…♪♪」
智葉「すご…ぃ…すごいすごいすごい…♥♥」ブルッ
智葉「なんて…なんて幸せなんだ…♪」
智葉「想像…しただけで…軽くイキそうになったぞ…♥♥」
けれど、智葉さんはその凶悪な代物に気圧されたりはしない。
それどころか、凄いと幸せだとそんな肯定的な言葉ばかり漏らしている。
イキそうになったとまで漏らす彼女の顔も、淫らな陶酔を浮かべていた。
どうやら智葉さんは本気でこの凶悪なムスコに喜んで…いや悦んでくれているらしい。
智葉「はぁ…もう…もぉ…良いだろう…?」ハァ
智葉「ずっと我慢…してきたんだ…♥」
智葉「君のオチンポを…はぁ…この処女マンコでジュルジュルしたかった…っ♪♪」
智葉「私の…一番大事な部分まで…君に知って欲しかったんだ…♥」
智葉「その気持ちは今…魔物になって…最高潮に達している…♪♪」
智葉「だから…挿入れるぞ…っ♥もう…挿入れちゃうぞ…♥♥」
智葉「相思相愛セックスするから…♥♥グチョグチョマンコで君のものになるからぁ…♪♪」
京太郎「っ…ま、待って…!」
そこで冷静になるのは、何も下着を恐怖心からだけじゃない。
確かに俺は未だに魔物が怖いし、苦手意識も持っている。
だが、それ以上に、このままセックスしてはダメだと…やっぱり思うのだ。
俺はまだ智葉さんに対して、何の答えも返せてはいないんだから。
せめて、それを彼女に伝えてからじゃないと俺は… ――
智葉「ふふ…却下だ…♥♥」
―― ズジュッ
京太郎「うあああっ…!」
けれど、その意見は智葉さんに無情にも却下される。
代わりに俺にもたらされたのは彼女の粘膜による熱い歓迎だ。
媚薬のようなドロドロとした粘液にあふれた穴にムスコの先っぽが入っていく。
その度にジュルジュルと淫らな音を立てる彼女の穴は…本当に気持ちの良いものだった。
京太郎「(締め付け…凄…い…!)」
京太郎「(まるで…思いっきり手で握られているみたい…なのに…)」
京太郎「(ドロドロの粘液で滑って…ドンドン入っていく…)」
京太郎「(その上…分厚いヒダがグチュグチュって絡みついて…)」
京太郎「(無理…だ…!こんなの…ぜってぇ…)」
京太郎「(我慢なんて…無…理ぃぃい…!)」
魔物の穴は俺の知るどんなオナニーよりも気持ちの良いものだった。
それそのものが男の搾精の為に発達した器官は童貞には到底、耐えられるものじゃない。
頭の中が快感でオーバーフローし、背筋がぐっと浮き上がる。
そこにはもうダメだ、なんて自身の射精を止めようとする意識はない。
ただただ、久方ぶりの最高の快楽を味わおうとする本能があるだけだ。
京太郎「で…るうう…!!!」
智葉「ふぁあああっ♪♪」
そのまま放たれた精液の勢いは今までのものとは比べ物にならないくらいだった。
まるで精液の勢いを制御する蛇口が壊れたような激しい勢いに身体の奥で快楽がのたうつ。
あまりの気持ちよさに頭の奥が危険信号を発するが、今更、白濁液が止まる訳がない。
今までの禁欲生活で溜まった鬱憤を晴らそうとするようにそれは俺の中から智葉さんの中へと飛び出している。
智葉「んひいいいいいいいいい♪♪♪」
そしてその度に智葉さんの身体もガクガク揺れ、口から嬌声が漏れだしていた。
まるで俺以上の快楽に襲われているようなはしたなく、淫らな姿に、俺の興奮はさらに高まってしまう。
こんなにも綺麗で格好良くて、そして淫らなメスが俺の射精を悦んでくれている。
そう思うと身体の奥が熱くなり、幾らでも射精出来そうな気になってしまうんだ。
京太郎「はぁ…はぁ…」
けれど、その射精だって何時までも続きはしない。
俺の身体は魔物とのセックスにだって耐えられるものになっているが、精液は無尽蔵と言う訳じゃないのだから。
長く長く続いた射精の快感が終わった後には、まるで魂を抜かれたような脱力感が襲い掛かってくる。
呼吸をするのも億劫なくらいダルくて…けれど、それ以上に幸せな感覚に俺の身体は今、支配されていた。
智葉「きゅ…ふぅ…ぅぅん…♪♪」ドサ
それは智葉さんも同じなのだろう。
甘い声をあげながら俺へと再び倒れこんできた彼女の身体には力がなかった。
まるで俺に全てを預けようとしているような重さにも何処か心地良いものを感じる。
それはきっと智葉さんのスタイルが魅力的だからだとか、その肌がスベスベしているとかじゃないんだろう。
俺が智葉さんの事を受け入れているからこそ、俺への信頼を示すようなその重さも愛しく思えるんだ。
京太郎「さと…はさん…」
智葉「イ……た…ぁ♪♪思いっきり…イッたぁ…♥♥」
智葉「京太郎のザーメンで…オマンコマーキングされて…ぇ♪♪」
智葉「初メスイキ…経験…しちゃったぁ…♥♥♥」
俺の呼びかけに答える智葉さんの顔も、とてもだらしないものだった。
その瞳から涙を漏らし、半開きになった口元からはよだれが漏れている。
普段、俺以上にしっかりしている彼女とは思えないほどはしたないその顔に俺の心は揺らいだ。
今ならば…もしかしたら脱出出来るかもしれない。
俺の射精でイッたらしい智葉さんの身体にはまったく力が入っていないんだから。
外見通りの重さしかない今ならば、頑張れば逃げる事が出来るはずだ。
京太郎「……ごめん…なさい」
智葉「…ふぇ…ぇ…♪♪」
けれど、俺の手が伸びたのは彼女の身体ではなく、ベッドに転がった首の方だ。
未だ脱力感が抜けきっていない俺の腕は鈍いが、それでも時間を掛ければすぐ脇にある智葉さんの首を持ってくる事は出来る。
智葉さんの身体もまたそれに対してピクンピクンと跳ねるだけでまったく抵抗を示さない。
結果、彼女の首は今、俺の顔に触れそうなくらい近くにまで近づいていた。
京太郎「…俺…俺…智葉さんに…言わなきゃ…いけない…事…が」
智葉「きょうた…ろぉ…♥♥」
京太郎「智葉…さん、俺…智葉さんの…事…が…」
智葉「…ダメ…だ…ぞぉ…♥」
京太郎「…え?」
智葉「ただでさえ…興奮…してた…のに、幸せ…だったのにぃ…♥」
智葉「その上…京太郎と…こんなに…近づいてしまったら…♥♥」
智葉「私…私…また…また…あぁ…っ♪♪♪」
―― ズヂュゥウウゥ
京太郎「あ…がっ…っ」
瞬間、智葉さんの腰が大きく俺に対して踏み込んでくる。
射精した時から止まっていたその腰は、再び俺のムスコを飲み込んでいくんだ。
さっきまでまるで動けるような状態じゃなかったのに、どうしていきなりこんな風に動けるのか。
そんな疑問を思える暇もなく襲いかかってきた快楽に俺は悲鳴のような声をあげた。
智葉「京太郎の事…欲しく…欲しく…なるぅ…♥♥」
智葉「もっと…もっともっともっともっともっとぉ…っ♪♪」
智葉「もっと…京太郎のモノになりたい…っ♥♥京太郎を…私のモノに…したいぃ…っ♥♥♥」
京太郎「ああああっ!」
そんな訴えと共に智葉さんの腰が俺へと密着する。
それと同時に俺のムスコへの刺激に新しいものが追加された。
ぽってりとした分厚い肉ヒダの奥から俺の先端に何かが吸い付いてきている。
ちゅっちゅとバードキスを繰り返すようなそれは…もしかして… ――
智葉「どう…だ…?私の子宮口…は…ぁ♥♥」
智葉「君のオチンポが欲しくて…私と同じ淫乱になってる…ドロドロの…入り口ぃ…♥♥」
智葉「君が…中途半端なところで射精するから…キュンキュン…しちゃってるんだぞ…ぉ♪♪♪」
智葉「京太郎の精液の味を…早くここで味わいたいって…もう痛いくらい…うずいてるぅ…♥♥」
京太郎「うあ…ああっ」
そう言いながら智葉さんは腰をその場でグラインドさせる。
左右へと重心を揺らすようなその僅かな動きに、けれど、俺のムスコは堪らないほど感じてしまう。
射精直後のチンポにとって、子宮口に吸い付かれたまま肉ヒダに押し付けられるのは刺激が強すぎる。
その僅かな動きでさえ身体が跳ね、口から声が漏れてしまうくらいに。
京太郎「ま、待って…智葉さん!ちょっと休憩…っ」
智葉「ふふ…♪そうは言っても…君のココは硬いままだぞ…♥♥」
京太郎「そ…れは…っ!」
智葉「まだまだ満足していないんだろう?」
智葉「大丈夫…♥♥私が必ず…満足させてやるからな…♪♪♪」
―― グジュゥゥ
京太郎「ひ…あ…あぁ…っ」
そうしてピストンに俺の身体はまったくついていけなかった。
智葉さんの身体を止めようにも、一回一回注ぎ込まれる快楽に身体から力が抜けていく。
まるでそれが幸せで堪らないのだと言わんばかりのその反応。
それに智葉さんが淫らな笑みを浮かべ、ペロリと舌なめずりをするのが分かった。
智葉「可愛い…♪京太郎…本当に可愛い…♥♥」
智葉「感じて…くれているんだな…♥♥私の身体で…♪♪♪」
智葉「こんな…首が外れてしまう…女の身体で…こんなにも蕩けてくれているんだな…っ♥♥」
智葉「嬉しい…♥私は…本当に…嬉しいぞ…♥♥」
智葉「だから…もっと…もっと…蕩けさせてやるからな…♪♪」
京太郎「さと…は…さん…っ!」
智葉さんの動きはドンドンと容赦の無いものになっていく。
まるで一往復毎に少しずつコツを掴んでいっているように、男の急所を責めてくる。
元々、締め付けが強かった肉穴は今、緩みと締め付けを繰り返し、チンポをリズミカルに刺激していた。
まったく予測出来ないその変化だけでもやばいのに、彼女の肉ヒダもジュルジュルと俺の粘膜を舐め上げていく。
―― そんな智葉さんに男の俺が勝てるはずがない。
京太郎「さと…はさん…また…射精…る…っ」
智葉「あは…ぁ♪射精るんだなっ♪♪またあの気持ち良いのくれるんだなぁ…♥♥」
智葉「良いぞ…♥♥私の中に…射精してくれ…っ♪♪♪」
智葉「君の精液で私の子宮を満たしてくれっ…♥♥♥」
京太郎「で…も…!」
幾ら智葉さんが魔物だと言っても妊娠のリスクはある。
でも、俺達にはまだやらなければいけない事がある上に、俺もまた責任をとれるような男じゃないのだ。
そんな状態で大事なパートナーである智葉さんに対して不誠実な真似はしたくない。
そう伝えようとした俺の上で、しかし、智葉さんは跳ねるようにその腰の動きを強くしていった。
智葉「良いと言っているだろう…♥♥」
智葉「私の全部は…君のものだ…♥♥」
智葉「君だけの性欲処理道具だ…♪♪」
智葉「責任とかそんな重いものは考えなくて良い…♪♪♪」
智葉「そういうのは全部、私が背負ってやるからな…♥♥」
京太郎「さ……と…は…!」
智葉「そうだぞ…♪それが君のメスの名前だ…♥♥」
智葉「今、君がセックスして…今にも射精しようとしているメスの名前だ…♥♥」
智葉「君の事が好きで好きでたまらなくて…膣内射精をオネダリしてる…はしたない私の名前だ…♪♪♪」
京太郎「あ…あああぁぁっ」
耐えられない。
耐えられる…訳がない。
射精しちゃいけないのに、こんな不誠実な事しちゃいけないのに。
智葉さんの腰の動きを止める事も、彼女を説得する事も今の俺には出来ない。
心も身体も、ただ本能に流されるようにして射精へと向かっていく。
智葉「ふふ…♪もう…限界みたいだな…♥♥」
智葉「それじゃ…奥に挿入れるぞ…っ♪♪♪」
智葉「またさっきのクチュクチュで…君の精液を絞りとってやるからな…♥♥」
京太郎「ま…って…」
智葉「待たない…っ♥♥♥」
―― ズッジュゥゥゥゥ
京太郎「~~~~~~~っ!!!」
瞬間、俺へともたらされた締め付けは過去最高のものだった。
ともすれば俺のムスコが潰れてしまいそうなくらいの圧倒的膣圧。
厚い肉ヒダ同士が触れてしまいそうなその圧力と共に俺のチンポが飲み込まれていく。
ジュルジュルと愛液を滑るように、その奥にある快楽神経を刺激するように。
導かれていった膣穴の一番、奥で俺は子宮口に吸い付かれて… ――
京太郎「ぐ…うううううぅぅ」
―― 二度目の射精。
それは最初のそれとまったく遜色ない勢いで俺の中から始まった。
下半身全てが溶け出すような圧倒的な勢いに俺の身体がガクガク揺れる。
それを堪えようと噛み締めた歯の奥から声が漏れるくらいに…それは激しい。
そしてその激しさはまた比例するように俺の快楽へと繋がっていくんだ。
智葉「んああああっ♪♪射精てる…ぅっ♥♥熱いの一杯射精てるぅぅううっ♥♥♥」
そしてそれは智葉さんも同じなのだろう。
一度目の時と同じく…いや、それに以上にその身体を幸せそうに震わせているんだから。
その口から漏れ出る淫語も、とても気持ち良く、そして幸せそうなものだった。
きっとこんな淫らな智葉さんを知っているのは俺だけだろう。
そんな優越感すら射精の快楽に押し流される中で、智葉さんはその身体をビクンと跳ねさせた。
智葉「なんだ…これ…はぁ…っ♥♥さっきと…全然…違うぅ…♥♥お腹熱くて…子宮…ドロドロ…にぃ…っ♪♪♪」
智葉「ひあ…ぁああっ♪♪イくぅぅっ♥♥イっくぅぅぅっ♥♥♥」
智葉「種付け射精でイくっ♪♪子宮でメスイキしゅるううううぅぅっ♥♥♥
京太郎「さ、智葉…さ…んん!」
イくとそう告げながら智葉さんの身体は動き始めた。
まるで理性のタガが外れ、身体が本能に突き動かされているようにピストンを開始する。
さっき以上に容赦の無いその動きに射精中のチンポが追いつけるはずがない。
敏感になったチンポが肉ヒダに思いっきり扱かれるその感覚は、本当に精液を搾り取られているようだ。
智葉「止まら…にゃいぃっ♪♪イクくのも…身体も止まらにゃいのぉ…っ♥♥」
智葉「らめぇ…♪♪こんにゃの…気持ち…良しゅぎるのにぃ…♪♪♪」
智葉「わらひ…京太郎の事…しゅき過ぎへぇ…♥♥」
智葉「せええき…欲しくて…んにゃああっ♪♪♪」
まるで発情期の猫のような甲高いイキ声。
しかし、それをあげても尚、智葉さんの身体は止まる気配がなかった。
いや、そうやってイく度に理性のタガが外れているのか、その腰の動きはさらに激しく、淫らになっていく。
グチュグチュと四方八方に射精中のチンポを押し付けるその動きに、俺の中から精液が絞り出されていった。
智葉「こんにゃ…美味しくって…気持ち良いの…みゅりぃ…っ♪♪」
智葉「しきゅう…覚えたぁ…っ♥♥」
智葉「かんじぇんに…しきゅぅ覚えちゃっらぁ…♪♪♪」
智葉「わらひのオマンコ…このオチンポのモノらってぇ…♥♥」
智葉「君のオチンポの…虜になっひゃったぁ…♥♥♥」
智葉「イく度に…美味しくれ…気持ちよくなりゅはんしょくちんぽぉっ♪♪♪」
智葉「こんにゃの…誰でも…しゅきになるぅ…♪♪虜…になりゅよぉぉ…♥♥」
京太郎「あぁ…う…あぁぁぁ…っ」
その間にも智葉さんはどんどん昂っていく。
まるで俺の精液を燃料にしているように熱く、そして淫らに。
最早、呂律すらろくに回っていない彼女の顔は涙とよだれで悲惨な事になっていた。
まさにチンポの虜と、そう言って過言ではないアへ顔のまま、淫らな言葉を漏らし続ける。
―― それでもやはり延々と射精し続ける事は出来ない。
まるで快楽地獄に突き落とされたような淫らで気持ちの良いセックス。
だが、それでも尚、ないものを出す事は出来ない。
一回目よりも深く、そして長く続いたとは言え、俺の射精も止まってしまう。
しかし、それで止まるほど智葉さんの性欲は甘くはない。
智葉「は…ぁ…♪♪オチンポ汁…ドロドロ…ぉ♥♥」
智葉「精液まみれのオチンポ…おいひい…♪♪♪」
智葉「しゃぶるぅ…♪♪もっと…オチンポをオマンコでペロペロしゅりゅぅ…♥♥♥」
智葉「硬くておいひい…京太郎のオスチンポ…ぉ…♥♥」
智葉「らいすきな人のオチンポで…たくしゃんイくぅぅん…♪♪♪」
…いや、それはきっと俺も同じなのだろう。
あり得ないほど長く続いた二回の射精を経ても尚、俺のムスコはまったく収まっていなかった。
いや、それどころか、満足出来ないとばかりに熱くたぎり、大きくなっているようにさえ思える。
俺の身体そのものはもう気持ちよすぎて指一本すら動かせないくらいなのに。
まるで俺の身体から元気を吸い上げたように、そこだけは未だ反り返っているんだ。
智葉「しゅきぃ…♥♥きょうたろぉ…らいしゅきぃ…♥♥♥」
智葉「君の…じぇんぶが…しゅきらぁ…♥♥」
智葉「顔もぉ…身体もぉ…匂いも…っ♥♥性格も…優しさもぉ…しょの…迷いすら…もおぉ♪♪♪」
智葉「じぇんぶ…ぅっ♥じぇんぶ愛してる……ぅ♥♥♥」
京太郎「…はぁ…はぁ…」
そんな俺の上で智葉さんは愛の告白と共に腰を振るい続ける。
相変わらずオスの精液を搾り取ろうとするようなそれに俺は答える余裕すらなかった。
身体の中を巡る快楽は余韻だけでも恐ろしいのに、俺は今も尚、智葉さんに犯されているのだから。
時間経過によって発生する活力を全て肉穴から吸い上げられているような状態で、返事を返せるはずがない。
京太郎「(で…も…)」
その心と身体の大半が快楽漬けにされても尚、今の状況に否と答える気持ちは俺にはあった。
勿論、こうやってただ彼女にされるがままになっている方が楽である。
多分、このまま快楽に流され続けたとしても智葉さんは俺を責めないだろう。
寧ろ、今の彼女ならばそんな俺に悦び、そしてより気持ち良くしようとしてくれるはずだ。
でも…そんな彼女だからこそ、俺はこのままじゃいられない。
京太郎「…はぁ…は…ぁぁ…」スッ
そんな俺の気持ちに応えてくれたのだろう。
深く息を吸うのが精一杯な中、俺の手は何とか動いてくれた。
それはナメクジが這いずるような緩慢な動きでしかない。
けれど、それでも俺の手は再び智葉さんの首に届いて…そして… ――
京太郎「…ん」
智葉「え……?」
そのままほんの数センチを引き寄せ、彼女の顔にキスをする。
それは勿論、唇同士にするそれではない。
自由に動かない俺の手が、そんな細かい動きを出来るはずがないのだから。
俺の唇が触れたのは涙でベトベトになっている彼女の頬。
でも、それで良いんだ。
智葉「きょうた…ろぉ…♥♥♥」
京太郎「……はぁ…はぁ…」
今の俺には深くは語れない。
そうやって頬にキスした途端から、また吐息が漏れだすのだから。
けれど…それでも俺の気持ちは短い間ながらもパートナーとしてやってきた智葉さんに伝わったのだろう。
俺の目の前で目を見開いた彼女は驚きに固まり…そして涙を漏らしてくれたんだから。
智葉「京太郎っ♥♥京太郎っ♥♥京太郎京太郎京太郎ぉぉっ♥♥♥」
それはきっと快楽による涙でも、悲しみによる涙でもない。
俺の答えを知った彼女が心から喜んでいるからこそ出る涙。
甘えるように俺の名前を呼ぶ今の智葉さんがその証拠だ。
…なんだ、俺も頑張れば結構やれるじゃないか。
智葉「らめ…だぁ…っ♥♥幸せしゅぎて…気持ち良しゅぎて…訳…分かんにゃいぃ…♥♥♥」
智葉「頭のにゃかグチャグチャで…っ♪♪あぁ…れも…れもぉ…っ♥幸しぇぇ…♥♥♥」
智葉「京太郎のラブラブセックしゅぅ…♥気持ちよすぎて…わらひ…馬鹿んにゃるぅ…♥♥♥」
智葉「じゅっとじゅっと…セックスらけしちゃう…馬鹿メスになっへしまうぅぅ…♥♥」
既にセックスの快楽に囚われた智葉さんがそれを拒めるはずがない。
何処か不安そうに声を漏らしながらも、彼女の腰は休まず動き続けていた。
けれど、それはさっきのように俺のチンポを扱き上げるようなピストン運動じゃない。
その最奥に俺のムスコを受け入れてのグラインドだった。
智葉「わらひ…今、しきゅぅで考えちゃっへるぅ…♥♥」
智葉「子宮が…オチンポ欲しいって…っ♥♥京太郎が欲しいってぇ…♪♪♪」
智葉「キュンキュンするの…逆らえ…にゃい…っ♪♪」
智葉「私…飢えてりゅぅ…♥♥お腹…飢えちゃってるんだ…ぁ♥♥♥」
智葉「京太郎の精液の味…ぃ♥♥ザー汁ぶっかけ味わっちゃったかりゃぁ…♪♪♪」
智葉「子宮が…もっと…もっと京太郎の精液…ぃ♥♥」
智葉「相思相愛しゅぺるま飲みたいって…しゃけん…でるぅ…♥♥♥」
智葉「すま…ない…京太郎ぉ…♥♥」
智葉「これじゃ…君がしゃっきより…気持ち良く…ない…のにぃ……♪♪♪」
智葉「わら…ひぃ…もぉ…もぉ…んひいいぃぃいっ♥♥」
そう言葉を漏らしながら智葉さんは背筋を震わせた。
恐らく最も彼女の中で敏感な子宮口への刺激にまた深いアクメを感じてしまったのだろう。
膣内もまた強く俺のムスコを締め付け、子宮口はジュルジュルと鈴口へと吸いついてきていた。
まるで射精をオネダリするようなそれは、勿論、気持ちの良い。
少なくとも、搾精行為に思えるほど気持ち良すぎたピストンに比べれば、今の方が素直にそう思えた。
京太郎「(それに…お陰で少し余裕が出来た)」
今だってきっと普段の俺であれば喘ぐ事しか出来なくなるくらいに気持ち良いのだろう。
実際、激しいピストンとは違い、膣肉を味わうような今のグラインドに足がピーンと力が入っている。
何もかも奪い尽くすような快楽がないだけで、俺はこっちでも容易くイってしまう事だろう。
だが、この短期間でそれ以上の快楽を味わい続けた俺にとって、この穏やかで蕩けるような快楽は決して耐え切れないものじゃない。
ゆっくりとではあるが呼吸も整い、身体にも力が戻ってくる。
京太郎「(…なら、俺はやるべき事は一つだよな)」
そう思って動かした手は相変わらず感覚が鈍いものだった。
けれど、それでもナメクジのような速度しか出せなかった時に比べれば大分マシである。
少なくとも、ベッドに力尽きていた腕は今、あっさりと智葉さんの身体に到達したのだから。
京太郎「智葉…さん」
智葉「きょうたろ…ぉほおぉぉおぉおぉぉっ♥♥♥」
そのまま彼女の腰をガッシリと掴み、腰にぐっと力を入れる。
快楽によってドロドロになっていたその場所は俺の命令に従い、智葉さんの身体を突き上げてくれた。
瞬間、ギュルルと締め上げる肉穴の感覚から察するに、今の一回で智葉さんはまたイッてくれたんだろう。
智葉「お…おぉぉ…ぉ♥♥」
京太郎「智葉さんが動けない分…俺が…俺が動きます…から…っ」
智葉「ま、まっへぇっ♪♪今は…今ひゃぅぅぅぅぅんっ♥♥♥」
再びの突き上げに智葉さんの口から甘いアクメ声が飛び出す。
今までのものよりもさらに甘く、そして蕩けたそれは俺のピストンで感じてくれているからなのだろう。
いや、ただ感じてくれているだけじゃなく、智葉さんは間違いなくイッてくれているんだ。
まだ不慣れな俺の…きっと不格好で力も弱いそれで。
智葉さんは…俺のメスはこんなにあっさりとアクメしてくれている。
京太郎「智葉さん…っ!智葉さん…っ!!!」
智葉「りゃめらぁっ♪♪今、じゅんじゅんしたらっ♥♥しゅぐイくぅぅぅっ♪♪子宮アクメしゅるぅぅっ♥♥」
京太郎「今までだって…山ほどイッてたじゃないですか…!」
智葉「違…うぅっ♥♥これじぇんじぇん違うんらぁっ♪♪♪」
智葉「自分でしゅるのと全然、違うぅぅっ♥♥アクメ幸せしゅぎて…わ、わらひぃ…っ♥♥♥」
智葉「らめぇ…っ♪♪まだしゅきに…なりゅぅ…♥♥」
智葉「イく度に…きょうたろぉの事…どんどんしゅきになっひゃうぅ…♥♥♥」
京太郎「っ!」
きっと俺も少しずつおかしくなってきているんだろう。
智葉さんのその言葉に胸の奥が大きく疼いた。
もっともっとこの人に俺の事を好きになって欲しい。
俺なしでは生きていけないようなだらしなくもはしたないメスになって欲しい。
そんな欲求を満たそうと俺の本能は滾り、腰により力が入っていく。
京太郎「なってください…!」
京太郎「俺の事好きで好きで堪らないメスにでも…なんでも!」
京太郎「俺…全部受け止めますから!」
京太郎「智葉さんの気持ちも…全部…俺が…!」
智葉「あ…あぁ…あぁあああぁぁぁっ♥♥♥」
瞬間、感極まったように智葉さんの腰が大きくエビ反りになった。
今にも俺の身体から崩れ落ちそうなそれに、しかし、足だけは俺へとしっかり絡ませている。
まるで意地でもこのセックスを中断したくはないと言うようなそれに、俺の身体も答えた。
腰を抑えていた手は彼女のお尻を包むようなものになり、智葉さんを逃がすまいとしている。
智葉「わらひ…いやらしいんだぞ…っ♥♥魔物…なんだぞ…ぉ♥♥♥」
京太郎「知ってます!」
智葉「意外と…嫉妬深いかも…しれにゃい…ぃっ♥♥」
京太郎「構いませんっ」
智葉「もひかしたら…京太郎が他にしゅきな人が出来る…かもぉ…♥♥♥」
京太郎「それでも俺の一番は、初めては智葉さんです!!」
智葉「~~~~っ!!!!」
その言葉にもう迷いはなかった。
確かに智葉さんは淫らな魔物で、嫉妬深い人なのかもしれない。
でも、俺の大事なパートナーは…もうそんな事では評価が覆らないところまで踏み込んでいる。
俺にとって智葉さんはもう魔物ではない。
どんな彼女になっても、俺の中で智葉さんはずっと智葉さんなんだ。
智葉「…きょうたろぉ…きょうた…ろぉおっ♥♥♥」
俺の名前を呼びながら、エビ反りになっていた智葉さんの身体がゆっくりと戻ってくる。
そのまま俺の胸へとポスンと堕ちた彼女の身体は俺の上で淫らに腰を振るう。
ピストンする俺の動きに合わせて、チンポを膣ヒダへと押し付けるようなそれはとても気持ち良い。
特に雁首の部分が肉ヒダに引っかかれる時など、声をあげそうになるくらいだ。
智葉「キス…してくれぇ…♥♥さっきのと違う…本物の…きしゅぅ…♥♥♥」
智葉「恋人同士のキス…ぅ♪♪私…と…私…とぉ…♥♥」
それを何とか堪える俺の前に智葉さんの顔が差し出される。
今もイッているのか震えたままの手で何とか自身の首を持ち上げる彼女。
その顔はさっき以上に涙とよだれでベトベトになり、淫猥と言っても良い有り様になっている。
けれど、俺にとってそれは何よりも魅力的な恋人の顔なのだ。
躊躇うはずなどなかった。
智葉「んふうううぅぅぅぅううっ♥♥♥」
がっつくように触れた彼女の唇は思った以上に柔らかいものだった。
プルプルと瑞々しいその感触は、俺の唇にこれでもかと吸いついてきている。
自分のものとは比べものにならないほど魅力的なその感触に、けれど、俺は我慢出来ない。
もっともっとと智葉さんを求める自身の欲求のままに舌で唇を押し開けていく。
智葉「ふぁぁ…っ♥♥ん…おぉおおっ♪♪♪」
そのまま入った彼女の口腔は淫らな声とそして唾液に満たされていた。
最早、垂れ流しに近いそれらは俺の舌へと絡みつき、甘い感覚を広げる。
何処かフルーツ缶のシロップに似たそれは幾ら舐めていても飽きなさそうだ。
だが、俺の目的は彼女の唾液を味わう事じゃない。
俺が欲しいのはその奥…智葉さんの舌なんだ。
智葉「きゅふ…ぅぅん…♪♪♪ふぉ…お…ほぉ…っ♥♥♥」
そうやって彼女の中を進む俺の舌が触れたのは熱く粘膜だった。
ドロドロとした唾液まみれのそれは、嬌声と連動するように震えている。
恐らく、今も続けているピストンによって彼女はイッているのだろう。
それでも尚、俺を求めるように突き出されたそれに、俺は一も二も無く絡みついた。
智葉「はむぅ…♪♪ちゅる…ぅ♥♥ん…ふぅぅ…♥♥♥」
それはきっと俺たちのやっているセックス以上に不器用なキスだった。
お互いがキスなんて初めてで技巧も何もないのだから。
ただ、触れ合い、絡み合うだけのそれは百戦錬磨の魔物からすれば鼻で笑われるものなのかもしれない。
でも…それでも、俺達にとってはそれで十分だった。
それで十分過ぎるくらいに幸せだった。
智葉「ふぅ…っきゅぅぅぅっ♪♪♪くぅん…っ♥♥ふぉ…お…おぉぉんっ♥♥♥」
そしてそうしてキスする間にもセックスの方はエスカレートしていく。
まるで絡み合う舌に対抗心を燃やしているようにお互いが激しく、そして淫らになっていくのだ。
いや、動きだけじゃない。
より深く、より硬く、より熱く、チンポが滾り。
より甘く、より柔らかく、より淫らに智葉さんの膣穴が蕩けていく。
まるで性器を通じてお互いが一つになっているような錯覚さえ覚えるような心地よさ。
それに俺が耐えられるはずがなかった。
京太郎「さとは…さん…!もう…射精…る…っ!」
智葉「ん…っ♥♥ふひゅぅぅぅっ♥♥♥」
俺の声に智葉さんは答えなかった。
まるで野暮な事は言うなと言わんばかりに激しく俺へと吸いついてきている。
…或いはそれは早く射精して欲しいと言う智葉さんなりのオネダリなのか。
どちらかは分からないが…さりとて、今更、止まれるはずがなかった。
京太郎「(射精る…!智葉さんの中に…射精る…!!射精す……!!!)」
なにせ、それは今までのように主導権を相手に握られての射精とは違うのだ。
俺の意思を持って、自分から彼女を求めて…そして求められての射精。
文字通り思いを通わせたそれに俺の心は完全に支配された。
射精したい。
射精して智葉さんを俺のモノにしたい。
そう叫ぶ本能のままに俺の腰は大きくつきだし、彼女の最奥を叩いた。
智葉「ふっきゅうううぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥♥♥」
瞬間、放たれる三度目の射精。
それに悲鳴のような声をあげながらも智葉さんは俺の口を離さなかった。
まるで一分一秒が惜しいと言わんばかりに蕩けた舌を動かし、キスを貪る。
淫らな魔物の本性をそのまま顕にしたような淫らなそれに、俺はついていけなくなっていた。
京太郎「(し、下が…下が…やば…いぃ…っ)」
智葉さんの子宮は上の口よりもよっぽど貪欲だった。
射精するのチンポを今度こそ逃がすまいとするように肉ヒダに締め付けさせ、ぴったりと俺のチンポに吸い付いている。
射精した分をそのまま吸い上げていくその貪欲さは、恐ろしいくらいに気持ち良い。
快楽に慣れていたはずの身体がガクガクと揺れてしまうくらいに。
京太郎「(やば…い…本当の膣内射精…気持ち良すぎる…!)」
さっきはこの感覚が始まるよりも先に智葉さんの身体が動き出してしまった。
けれど、今の彼女は動きだすところか、意地でも離すまいとばかりに俺へと抱きついている。
お陰で一部の隙もないほど埋め尽くされた肉ヒダからも、その名前通り吸い付いてくる子宮口からも逃げられない。
今の俺はただ彼女に精液を捧げ、快楽に浸るだけの存在になっていた。
智葉「お…ほぉう…♪♪んむ…ひゅ…うぅぅ…♥♥♥」
そんな俺の前で嬌声とも喜声ともつかない声をあげながら智葉さんは小さく笑った。
何処か幸せそうな、満足そうなその笑みに、俺は少しだけ安心する。
射精が始まった途端、ろくに動けなくなるような情けない男への幻滅はそこにはなかった。
あるのはただ思い通わせたセックスを悦んでいるメスの顔だけ。
俺の射精を身震いするくらい感じて、長く深くアクメしている…俺の恋人の顔なんだ。
智葉「きょうたろぉ…♥♥♥」
その顔は俺の唇から離れても途絶える事はなかった。
三度目の射精によって精魂尽き果てた俺の手が彼女の臀部から堕ちると同時に彼女は自分の頭を俺の胸に起き、頭を撫でてくれた。
まるで今も射精の快楽に翻弄され続ける俺を励ますようなそれに、俺の意識が白く染まっていく。
大きすぎる快楽を処理するのに疲れきった脳が休もうとしているようなそのホワイトアウトに俺は逆らえない。
未だ射精と快楽が続いている中、俺の瞼はゆっくりと閉じて… ――
―― そのまま俺の意識はディスプレイの電源が切れたように黒く染まり、眠りの中へと落ちていった。
なんで私、こんなに本気出してるんだろう…?
いや、本気出すのは間違いじゃないんだが、ちょっと時間かかりすぎじゃないだろうか
そんな疑問がない訳じゃないですが、とりあえず一旦中断して飯食ってきますー
少し休憩したらまた再開する予定です
負けたら逆レされてリスタートかと思ったらそうじゃないのね
飯喰ったら眠くなるのってなんなんだろうねアレ
とりあえず今日中に第二階層は終わらせておきたいから先に進めます
>>849
負けたら逆レパターンも考えたんですが、どうあがいても智葉じゃ菫には勝てないんで今回は負けイベントです
次に負けたら多分、逆レシーン書くと思います
―― 目が覚めた時、俺を迎えたのは木組みの天井だった。
京太郎「…あれ?」
普段、見ているホテルの天井とはまったく違うそれに俺は疑問の声を漏らす。
一体、ここは何処なんだろうか。
寝ぼけた頭で数秒考えても答えは出てこなかった。
しかし、起き上がるにも身体は気だるく、ろくに言う事を聞いてくれない。
こんなに疲れてるのはハンドボールの合宿で死ぬほど扱かれて以来だ。
京太郎「っしょっと…」
それでも何とか上体を起こした俺の視界に入ってきたのは火の消えた暖炉とグチャグチャになったテーブルだ。
まるでその上で何かがのたうちまわったようなそれに俺は首を傾げる。
しかも、なんか部屋の中に精液とその他色んな匂いが篭ってるし…これは… ――
京太郎「……あ」
そこで俺の頭は昨日…いや、ここ数日間あった出来事を思い出す。
確か俺と智葉さんは弘世さんに負けて一旦、退却している最中だった。
けれど、その途中、雨に降られて逃げこんだ小屋の中で…その、まぁなんやかんやあってしまい。
結局のところ…俺と智葉さんは恋人同士になったのである。
菫の場合、逆レって言うかパートナーを盾に取られて、人間菫をレイプさせられるというか
多分、そんな感じになります
またケンタウロスの性器は馬側と女性側と二つあります
つまり後背位も体面立位も出来るよやったね!
京太郎「(いや…それだけならまだしも…さ)」
お互い今まで我慢して溜まっていたのだろう。
その交わりは一回どころか一日でも終わらなかった。
流石に寝ている間にはしなかったが、起きる度にお互いを貪るように求め続けたのである。
そこのテーブルクロスがやけに乱れているのもその一環だ。
確か、途中で智葉さんをあのテーブルの上に押し倒して犯していたんだっけか。
…うん、こうして冷静になった今、若さに任せて結構無茶苦茶をやったような気がしなくもない。
京太郎「(それより…智葉さんは…?)」
ここ数日間、それこそ離れる暇もないくらい交わり続けた愛しい人。
その姿を探して俺は辺りを見渡した。
それは決して欲情の為ではなく、彼女の事が心配だったから。
…ベッドシーツの中でムスコがガチガチに勃起しているのは朝勃ちの所為だ…多分。
京太郎「(…何処か行ったのかな?)」
ついこの前まで嬌声と愛の言葉で満ちていた小屋の中はシィンとしている。
物音一つしないそれは俺以外の誰かがいない所為なのだろう。
智葉さんが特に理由もなく俺を置いていくとは思えないし…何かあったのだろうか?
そう思ってベッドから降りた俺の目に入ってきたのは…… ――
京太郎「…え?」
智葉「…」
―― 土下座だった。
それはもうなんとも見事な土下座だった。
どんな無茶を要求されてもついつい許してしまいそうな完璧な形。
見ているこっちが申し訳なくなりそうな恋人の土下座に俺は果たして何を言えば良いのか。
伏した彼女からは何の反応もないだけにまったく分からなかった。
京太郎「さ、智葉さん…え、えっと…とりあえず顔をあげてください」
智葉「…ダメだ」
京太郎「ダメって…」
智葉「私は君に謝罪しなければいけない」
謝罪?
そんな事される理由なんてなかったと思うんだけど…。
智葉「しょ、衝動に任せてあんな真似をして…本当にすまなかった…!」
智葉「腹を切れと言われれば、今すぐ切る」
智葉「指を詰めろと言われば喜んで詰めよう」
智葉「だから…だから、どうか…どうか嫌いにだけはならないでくれ…」
京太郎「……」
その声は震えるようなものだった。
理由は分からないが、今の智葉さんは冷静らしい。
いや、冷静過ぎるくらい冷静なようだ。
自分のやってしまった事を悔み、心から謝罪している。
…とは言え、俺自身、それを責めるつもりは毛頭ないというかなんというか。
そもそも俺も途中からノリノリで智葉さんをセックスしてた訳で。
今更、謝られてもちょっと困ってしまう。
京太郎「…智葉さんの事を嫌いになるはずないじゃないですか」
智葉「だが…」
京太郎「そもそも智葉さんは俺が恋人にそんな格好をさせて喜ぶような男だと思ってるんですか?」
智葉「…それは…違う…が…」
京太郎「じゃあ、早く顔をあげてください」
京太郎「じゃないと色々と悪戯しますよ」
智葉「い、悪戯って…」
京太郎「だって、智葉さん全裸で土下座してますし…美味しそうなお尻が丸見えで」
智葉「き、昨日、山ほどやっただろう…!」
京太郎「幾らやろうが、智葉さんのお尻を見たら俺は何時でもその気になれる自信があります」
ここ数日ヤりっぱなしで分かったが、俺の性欲は本当に底無しらしい。
智葉さんが求めれば求めるほど、勃起し、精液が何処からか溢れだしてしまう。
そんな俺の前で全裸土下座なんて魅せられて冷静でいられるはずがない。
ただでさえ朝勃ちしてたムスコがさっきからピクピク震えて、今すぐ智葉さんを犯せと言っているようだ。
智葉「~~~っ!ば、馬鹿……!!」
京太郎「じゃあ、俺を馬鹿にしない為に早くこっち来てください」
智葉「…分かった」
そこで渋々、智葉さんは顔をあげる。
何処か不満そうなその顔には、けれど、昨日までのような欲情の色はなかった。
どうやら智葉さんはもう完全に衝動を克服したらしい。
こっちは完全に性欲に目覚めてしまっただけにちょっと勿体無い気もするが… ――
智葉「ふぁぁああっ♥」
京太郎「…ん?」
智葉「…ハッ…!な、何をそんなに大きくしているんだ馬鹿!!」
あーそう言えば位置関係的に丁度、顔をあげたら目の前にムスコが来る事になるのか。
昨日、アレほど美味しそうに俺のチンポをしゃぶってくれてただけに気にしなかったけど。
殆ど元に戻っているらしい智葉さんの前にこれを突きつけるのはちょっとまずいかな。
京太郎「いや…一応、起きたばっかりですし。それにまぁ寝起きに恋人の裸見たら誰だってそうなりますって」
智葉「だ、だからと言って…そんな…そんな…」
京太郎「すみません。まぁ、少しほっとけば収まりますよ」
智葉「そ、そんな美味しそうなのをほっとける訳あるか!!!」
京太郎「…え?」
智葉「…あ」カァァ
…どうやら完全に元に戻ってるって訳じゃないらしい。
人間だった頃の智葉さんならそんな事口が裂けても言わなかっただろうしなぁ。
…でも、羞恥心は残ってるのに、心はエロいとか、なんとも美味しい状況だ。
…これはちょっとムクムクと悪戯心が出てきたかもしれない。
見れません
まぁ智葉さん思った以上に強かった弊害だと思って下さい
京太郎「しゃぶります?」
智葉「そ、そんな時間あるはずないだろう」
智葉「私達はこの迷宮に入ってから既に数日が経っているんだ」
智葉「外との時間の流れがどれほどの差になるか分からない以上、一旦戻らなければ」
智葉「きっと美穂子や塞も心配しているだろうし…」
とは言え、智葉さんの言うとおりだな。
流石にコレ以上、ここでイチャイチャするのは時間の無駄だ。
智葉さんもこうして落ち着いたみたいだし、今の間に一回戻らなければ。
何時またこの前みたいに再発するか分からない以上、動ける時に動くのが得策だろう。
京太郎「そうですね。じゃあ、我慢するようにします」
智葉「…え?が、我慢するのか?」
京太郎「まぁ…そりゃ我慢しなきゃいけないでしょう」
智葉「そ、そうか…我慢するのか…仕方ないな…」ショボン
…あー!もう!なんだこの可愛い生き物は!!!
自分で言っておいて、我慢されると落ち込むとかもうね!もうね!!
思わず抱き上げてベッドに押し倒したくなったぞ…!!!
でも、ここでそんな事したらこの前の二の舞いだし…ここは我慢だ、我慢するんだ京太郎…!!
京太郎「…帰ったらまたしましょうね」
智葉「~~っ!」カァ
智葉「………………」コクン
京太郎「あーもう智葉さんは可愛いなああああ」ナデナデ
智葉「ば、馬鹿…!あんまり撫でるな…!」バッ
京太郎「…え?」
まさかのマジ拒否である。
アレ…?これ俺、もしかしてやっちゃった?
調子に乗りすぎて嫌われてしまった奴か?
…やべぇ。ど、ど、どうしよう。
智葉「…そんなに落ち込むな。一応、理由があるんだ」
京太郎「理由…ですか?」
智葉「あぁ。君のCOMPを見てみれば分かる」
COMPを…?
確かにアレは智葉さんの生体情報とリンクしてて、詳細に彼女のデータを表示してくれる便利な代物だけど。
でも、だからってそんな理由まで一々、表示してくれるんだろうか?
まぁ、疑問に思っててもしかたがないか。
とりあえずCOMPは…っと…あったあった。
よし、久しぶりに起動…。
京太郎「…あれ?」
【パートナー】
名前 辻垣内智葉
Lv 12
種族 デュラハン
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)
特性2 めいこうのやいば(武器を使った攻撃の威力が1.2倍になる)
HP120/120
MP16/16
こうげき100
ぼうぎょ80
とくこう45
とくぼう50
すばやさ80
ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる
メタルクロー 消費2 はがね 物理 威力50/命中95 攻撃が当たった時50%の確率で自分のこうげきを一段階あげる
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)
補足:デュラハンについて
魔界に生息する胴体と首が離れているという異様な姿を持つ魔物の騎士。
その特徴から「首なし騎士」とも呼ばれる。
彼女達は人間の男性の精を糧としているが積極的に男性に襲いかかる事はなく、非常に理知的である。
彼女達は胴体の中に摂取した精を蓄え、自らの首で蓋をする事によって必要最低限の精で活動する事が出来る。
しかし、デュラハンである彼女達の首はすぐにはずれてしまう。
すると、溜め込んでいた精が漏れる他、胴体の中に押さえ込んでいた彼女達の感情、本音、欲望なども全て漏れだしてしまう。
その為、首が乗っている彼女達は理性的ではあるが、首を落とした途端、素直で好色な本性を顕んする。
京太郎「これって…」
智葉「…私の種族の情報制限を解除した」
智葉「今のそこには私の全てが映っている」
京太郎「でも…良いんですか?」
京太郎「これは出来れば人に見られたくないものじゃ…」
智葉「今更、君に隠すものなどあるものか」
智葉「ここ数日間の間に、そりゃもう恥ずかしくなるくらい色々見せたんだからな」カァ
京太郎「智葉さん…」
……ゴメンナサイ、そんな可愛い顔をされると、ちょっとムスコがまた元気になってしまいそうというか。
勿論、感動したり嬉しいって気持ちもあるんですが、それがすぐさま性欲に結びついてしまう有り様でして…。
俺ももう完全に魔物のオスになってしまったんだな…ってそれはさておき。
智葉「と、ともかくだ。私の首には気をつける事だ」
智葉「これが落ちたら、私はまた魔物の本性を露わにしてしまうんだからな」
智葉「それは君にとっても本意ではない事だろう?」
京太郎「まぁ…そうですね」
こうして智葉さんと恋人になったとは言え、俺の目的は変わっていないのだ。
俺は未だこの迷宮を攻略し、咲を救出する事を諦めてはいない。
そういう意味で智葉さんにこの前みたいなエロ甘状態であり続けられるのは困るだろう。
京太郎「でも、首を外してもらわなきゃ俺はもう智葉さんをエッチ出来ないんですか?」
智葉「な、何を言うんだ、君はっ!!」カァ
京太郎「いや、だって、その辺、気になるじゃないですか」
智葉「…君が魔物が苦手だという話は一体、何処にいったんだ」ハァ
京太郎「魔物は相変わらず苦手ですよ」
京太郎「でも、俺はそれ以上に智葉さんが好きなだけです」
智葉「も…もう…君って奴は本当に…」カァ
京太郎「はは。智葉さんのお陰で色々と吹っ切れましたしね」
多分、智葉さんに襲われなかったら俺はこんな風に気軽に好きだなんて言えなかっただろう。
いや、下手をしたら今もウジウジと悩んで、智葉さんと距離をとっていたかもしれない。
そう思うと、そうやって素直に好きだと言える自分が何となく誇らしく思える。
京太郎「で、どうなんです?」
智葉「べ、別に…精は長く活動する為に溜め込んでいて損はないし…」
智葉「それに…パートナーである君がそういった事に気を取られ、注意力散漫になるのも良くない」
智葉「ま、また…私達の関係をより深め、意思疎通を円滑なものにする為にもそういう事は必要だろうし…」モジモジ
京太郎「…つまり?」ニヤニヤ
智葉「…あぁ、もう…分かっている癖に…!」カァァ
京太郎「いやぁ、分かってても、恋人の口から聞きたいんですよ」
それにまぁ今の智葉さんは昨夜とは違う意味でイジメ甲斐がある。
ここ数日間、俺は殆ど智葉さんにさんざ良いように弄ばれてきた訳だし。
これくらいの仕返しは許して欲しいと思う。
智葉「……じゃない」
京太郎「え?」
智葉「私も!君とセックスするのは吝かじゃない!これで良いか!!!」マッカ
京太郎「えぇ。良いですよ」ニコニコ
智葉「うぅ…こ、この…調子に乗って…」
京太郎「でも、智葉さんそういうの嫌いじゃないでしょう?」
智葉「な、何の事だかさっぱり分からないな」メソラシ
そうやって目を逸らしてもなぁ。
ここ数日間で俺は智葉さんから数えきれないほどの淫語を聞いてきたんだ。
今の彼女からは想像も出来ないそれらを聞いてきた俺が今更、誤魔化されるはずがない。
さっきのCOMPに浮かんだ説明から今の智葉さんが意地を張っているだけだと理解しているんだから尚の事。
智葉「そ、それよりほら…今は時間が惜しいんだ」
智葉「早く戻るぞ!」
京太郎「ふふ…了解です」
とは言え、あんまりここでイジメすぎてまた首が外れるようになったら大変だ。
現実の状況を確認するためにも、ここは早めに準備をして迷宮から脱出しよう。
京太郎「(…それにまぁ)」
智葉「…行こうか」
京太郎「えぇ」
そう言葉をかわし、俺達は自然と手を繋いだ。
お互いの指を絡ませ合った…所謂、恋人繋ぎで。
まるで俺達が恋人という関係に変わったのだとそう確認するようなそれに胸の中が踊った。
きっと俺たちはずっとそうやって手を繋いで、これから一緒に居られる。
そんな確信のまま俺たちは広い草原の中を進んで… ――
―― 二時間後、弘世菫の迷宮から無事に脱出出来たのだった。
【リザルト】
迷宮第二階層探索報酬にて6000円を手に入れました。
イベントを乗り越え、辻垣内智葉の好感度が50になりました → <<まさか君とこんな関係になれるなんてな…>>
辻垣内智葉が完全にデュラハン化しました。
ヒロインはこのように一定以上の好感度がある状態でイベントを起こすと進化し、ステータスが上昇します
また追加でさらに強力な特性を得る事が出来ます
迷宮は深部になればなるほど強力な敵が出現します
ヒロインとの絆を強くし、乗り越えていって下さい
京太郎「はぁ…つっかれたぁ…」
智葉「お疲れ様だ」
京太郎「智葉さんの方もお疲れ様です」
そうお互いを労いながら俺たちが歩くのは夜の東京だ。
迷宮から帰ってきた後、色々と調査や報告を済ませ、解放されたのがようやく今である。
まぁ、今回は新しい階層という事もあって現実との時間の流れの差など色々と調べる事があったのは分かっているし…何より… ――
智葉「……すまないな、私の検査の所為で、こんなに遅くまで」
京太郎「いえ、こればっかりは仕方ないですよ」
今回は完全に魔物…いや、デュラハン化した智葉さんの身体に異常がないか調べる検査もあったのだ。
疲れてはいるものの、大事な恋人の身体を蔑ろには出来ない。
俺は先に帰っても良いとは言われたものの、付き添いのような形で残っていた。
それも今日一日で終わったのだから、次からはもっと早く解放して貰えるだろう。
京太郎「それに俺は智葉さんとこうして夜の街を歩くのも嫌じゃありませんし、何より憧れてましたんで」
智葉「…憧れていた?」
京太郎「えぇ。可愛い恋人作って夜の街を散歩…なんて素敵じゃないですか」
まぁ、夜の街とは言っても、昔のようにムーディなそれではない。
日本の中で最も霧が深いこの東京は昼夜を問わずあちこちから喘ぎ声が聞こえてくる街なのだから。
正直、俺が昔憧れていたのとはまったく違うシチュエーションである。
だが、想像していたよりも遥かに綺麗で素敵な恋人が側にいてくれているお陰で、その差がまったく気にならない。
智葉「…ホントに君って奴は…」
京太郎「呆れました?」
智葉「呆れた…なんて言えるはずないだろう、まったく…」
そう言いながらも魔力灯に照らされた智葉さんの顔は嬉しそうに笑っていた。
微かに紅潮しているその頬は俺の言葉が思いの外、効いている証か。
もし、そうなのだとしたら智葉さんってば結構チョロい人なのかもしれない。
まぁ、例えチョロくてもそれは俺の前専用だろうから、寧ろ喜ばしい事なんだけど。
智葉「…こら、また頬が緩んでる」
智葉「ちゃんとしておかなきゃ何かあったのかすぐにバレてしまうぞ」
京太郎「バレちゃダメですかね?」
智葉「べ、別にダメって訳じゃないが…その…やっぱり恥ずかしいし…」
智葉「わ、私が自分から二人に言うまで少しだけ待って欲しい…」モジモジ
京太郎「……智葉さん、その首落としちゃダメですか?」
智葉「だ、ダメに決まってるだろう…!」カァア
残念だ。
まぁ、もうすぐホテルってところで流石に智葉さんを襲うつもりはないけれど。
俺達が迷宮に入って、もう3日も経っているのだから。
その間、音信不通だった事を福路さんや臼沢さんは心配しているだろう。
とりあえず一段落ついた事だし、二人を安心させる為にも顔を出してあげないとな。
―― スゥゥ
京太郎「たっだいm」
憧「遅い!!!」
京太郎「うぉお!?」ビクッ
そう思ってホテルの自動ドアを潜った先にいたのは臼沢さんじゃなくて新子さんだった。
その腰に手を置いて、胸を反らせるその様はまさに怒り心頭という有り様である。
だが、一体、どうしてこんなに新子さんに怒られているのか、俺にはまったく分からない。
憧「アレから何日経ってると思ってんの!?」
京太郎「え、えっと…」
憧「迷宮の中で何があったのか知らないけど、帰ってこれるなら帰ってくるって先に連絡しなさいよ、この馬鹿!」
京太郎「す、すみません…」
憧「しかも、何!?その匂い!!」
憧「そんなやらしい匂いプンプンさせて…どうせ迷宮の中でいやらしい事一杯やってたんでしょう!!!」
京太郎「う…」
憧「さいってー!ホント…さいってー!」
京太郎「…あ」
……ひとしきり罵った後、新子さんは去っていった。
…とりあえず怒っていたのは分かったけど…一体、なんだったんだろうか?
俺の知らない間に何かあって機嫌でも悪かったのかな…?
塞「あんまり怒らないであげてね」
京太郎「臼沢さん…」
塞「あの子、ずっとココで待ってたからさ」
京太郎「え?」
塞「須賀君達が帰ってくるのを…この数日間ずっとココで…ね」
塞「多分、あの子なりに凄い心配してたんだと思うよ」
塞「時間が経てば経つほどソワソワして落ち着きなくなって…」
塞「最近は祈るような顔してたからね」クスッ
……そっか。
アレだけ機嫌が悪かったのは、安心したのと…俺が何をやっていたのか気づいたからなのだろう。
そりゃあ、それだけ心配して待ってた相手が、実は女の子とイチャイチャしてました、なんて分かったら怒るよな。
寧ろ、あの程度で済ませておいてくれて御の字だと言って良いくらいかもしれない。
塞「まァ、なにはともあれ二人共お疲れ様」
塞「…色々あったみたいじゃない?」ニヤー
智葉「う…いや…その…」
塞「経緯は良く分かんないけど、良かったじゃん」
塞「最近の智葉はずぅっと須賀君大好きオーラだしっぱなしだったしねー」ケラケラ
智葉「さ、塞…っ!」カァァァ
…そうだったのか。
やべぇ、それなのに俺、全然、気付かなかったなんて…どれだけ鈍感だったんだか。
智葉さんもそういうの貯めこむタイプだし…結果論ではあるけれど、あそこで負けてよかったのかもしれない。
少なくとも、取り返しの付かない事態…なんていうのは避けられた訳だしな。
塞「まァ、智葉はちょっとお硬いところもあるけど、とても良い子だからさ」
塞「友達としてはこれからも末永く仲良くしてあげて欲しいな」
京太郎「勿論です。一生、大事にするって誓いましたから」
智葉「き、京太郎…っ!」マッカ
塞「へー。だーいぶアツアツなんだ」ニヤー
塞「じゃあ、アレかな?二人の部屋、シングルじゃなくてダブルにしちゃう?」
京太郎「あ、良いですね、それ」
塞「でしょ。ダブルは良いよー。恋人と四六時中一緒にいられるし」
智葉「四六時中…一緒…」ゴクッ
塞「部屋のサイズも大きいから色んなプレイが出来るしね」
智葉「い、色んな…プレイ…」カァァ
塞「…どーする、智葉。恋人クンは乗り気みたいだけど?」
智葉「……この商売上手め。好きなようにすれば良いだろう…」プイッ
塞「ふふ、まいどー♪」
塞「じゃあ、二人の荷物を移動させるからちょっとまってね」
塞「…あ、そうそう。ホテルマンのお約束としてこれは言っとかないと」
智葉「…なんだ」
塞「さくやは おたのしみでしたね」
智葉「ば、馬鹿!早く行け!!!!!」プシュゥゥ
という訳で拠点パートに入ります@2
コミュが見たいヒロインの名前をどうぞ
下3
―― …まぁ、そんな風に部屋が一つになっても俺たちの雰囲気は変わらない訳で。
智葉さんがもうちょっとエロさをガンガン出してくる種族ならばまた違ったんだろう。
だが、彼女はデュラハンという魔物の中でも特に理知的と言われる種族なのだ。
こうして一緒の部屋で暮らすようになっても、それほどベタベタとはしない。
無論、夜は色々と言い訳しながらセックスはしているけれど、あの日から智葉さんが首を外す事はなかった。
京太郎「(…勿論、今の智葉さんも大好きだけどさ)」
京太郎「(ちょっと勿体無い気がするんだよなぁ…)」
今、こうして俺に接してくれている智葉さんが完全に無理をしているとは思わない。
だが、智葉さんが種族的に自身の気持ちを抑えこみがちなのは確かなのだ。
今のところその片鱗は見せていないが、何かを我慢している可能性はある。
そう思うと智葉さんの首を外してみたいという欲求が、やっぱりどうしても俺の中に生まれるんだ。
智葉「京太郎、そこの表現は間違っているぞ」
京太郎「あ…すみません」
…まぁ、そんな事を考えている暇はないんだけどな。
今の俺は前回の報告書を書いている真っ最中なのだから。
自分の分もあるというのに智葉さんに手伝ってもらっているのに気もそぞろになっている訳にはいかない。
…そうは思いながらも、俺は数回目のミスを彼女に指摘されていた。
智葉「…少し休憩するか」
京太郎「いや…でも…」
智葉「私が休憩したいんだ。付き合ってくれ」
京太郎「…はい」
そんな俺の迷いが智葉さんにも伝わっているんだろう。
作業を初めて一時間も経っていないのに、彼女は休憩を言い出した。
それは間違いなく、俺の事を気遣ってくれているからだろう。
普段の彼女ならこんな短期間で集中力を切らすはずがない。
寧ろ、俺なんかがついていけないくらいに強く集中し、あっという間に報告書を書き上げるタイプなのだ。
京太郎「…すみません」
結果的に恋人の足を引っ張っている自分の情けなさについつい謝罪の声が漏れる。
無論、そんな言葉を智葉さんが聞きたいと俺も思っている訳じゃない。
さっきも俺が気にしすぎないように智葉さんの方から気を遣ってくれている訳だし。
きっとこうやって謝罪する事そのものが彼女の気持ちを無駄にする行為なのだろう。
智葉「謝らなくても良い。人には自分のペースと言うのがあるのだから」
智葉「それに、君の場合、ただ君の命令に従うだけの私よりも書くことが多いのは事実だしな」
智葉「中々、筆が進まないのも致し方のない事だ」
智葉「それに…例の件、未だに悩んでいるんだろう?」
京太郎「…はい」
迷宮から帰った俺達は政府への簡易報告を行った。
その際、弘世さんのタイプが智葉さんの天敵である【かくとう】混じりのものである事が発覚したのである。
並の魔物であれば打ち負ける事のない智葉さんを一撃で沈めた火力。
そして何より智葉さんよりも早く踏み込んだあの反応速度は尋常じゃない。
そんな相手を倒さなければいけないとあって…政府から俺に対して新しいパートナーを選ぶように要請が出ているんだ。
智葉「まったく…私の事は気にしなくても良いと言っているだろうに」
京太郎「俺が嫌なんです」
俺は出来ればずっと智葉さんと一緒に迷宮を進んでいきたい。
それは決して彼女が恋人だから、ではなく、智葉さんを心から信頼しているからだ。
最高のパートナーと、そう呼べる彼女以外に俺の前を預けるつもりにはなれない。
例え、それが最悪と言っても良いほど相性が悪い相手であっても、俺の命を預けるのは智葉さんだ。
少なくとも、俺にとってはそうであってほしい。
でも… ――
京太郎「(…それは俺のエゴだ)」
京太郎「(智葉さんからすれば、そんな相性の悪い相手と戦いたくないのかもしれない)」
京太郎「(こうして自分の事を気にしなくても良いと言っているのは…俺に気を遣っているんじゃなくて本心なのかもしれない)」
…そう。
結局のところ、話はそこに戻ってしまうんだ。
智葉さんがパートナーと言う立ち位置を奪われて良いと思っているのかいないのか。
それが普段の彼女からは察する事が中々、出来ない。
だからこそ、俺は智葉さんの首を外したい、などという事を思ってしまうんだ。
決してエロい意味だけではないのである。
京太郎「(…せめて智葉さんが嫌だとそう言ってくれれば話は済むんだけど…)」チラッ
智葉「」コポコポ
京太郎「(…智葉さんが言う訳ないよなぁ…)」
俺の恋人は理知的過ぎるくらいに理知的な人だ。
俺が本心を言ってくれと頼んでも、そのまま言葉にはすまい。
そんな彼女を前にして俺のエゴを押し通して良いのか。
俺には未だ分からないままだった。
京太郎「(でも…何時迄も悩んじゃいられない)」
京太郎「(この報告書を書き上げたら間違いなく俺は選択を迫られるだろう)」
京太郎「(その時…どう答えるべきか)」
京太郎「(それを結論づける為にここは……)」
下3
1何とか智葉さんから首を外す方法を考えてみる
2とりあえず実力行使してみる
3どうにもならない、現実は非情である
京太郎「(…どうにもならない…よな)」
京太郎「(少なくとも俺じゃ実力で智葉さんの首を奪うなんて出来ない訳で)」
京太郎「(何らかの策を弄するにも、俺の恋人は野性的と言っても良いくらいに勘に優れているだろう)」
京太郎「(そんな人に何かしても見破られるだけだし…下手をすれば嫌われてしまうかもしれない)」
京太郎「(そう思うと…やっぱり何もしないのが一番…なのかな)」
京太郎「(でも、そうなると智葉さんの本心は聞けない訳で…)」
京太郎「(結局、自分で悩んで決めなきゃいけないっていうのは代わりがないんだ…)」
智葉「ほら、お茶だぞ」スッ
智葉「…ってどうかしたのか?」
京太郎「いえ…何でもないです」
智葉「…そうか。それなら良いんだが…」
智葉「まぁ…無理はするなよ。私にならば何時でも相談して良いからな」
京太郎「…はい。ありがとうございます」
【System】
好感度の変化はありませんでした
@1
下3
コミュが見たいヒロインの名前をどうぞ
―― そうやって悩んでいる間に時間は過ぎていって…。
京太郎「…あー」
報告書提出当日。
俺は一人、重い足取りで政府の施設へと向かっていた。
そんな俺の隣に智葉さんはない。
自分がいたら気を遣わせてしまうから、と今日の同行は辞退されてしまった。
京太郎「どうすっかなぁ…」
もしかしたら智葉さんと一緒に歩いている最中に結論が出ていたかもしれない。
だが、今の俺は一人で…だからこそ、俺の胸の中に強い迷いが浮かび上がる。
結局のところ…俺はどうするべきなのか。
未だそれが見えてこない自分に自嘲と共にため息を漏らして… ――
美穂子「あら?」
京太郎「あっ」
そこで出会ったのは福路さんだった。
何処かの買い物帰りなのかその手に買い物袋をもった彼女と視線が合う。
そのままニッコリと笑って手を降った彼女はトテトテと可愛らしい足取りで俺に近づいてきてくれた。
美穂子「こんにちは、須賀君」
京太郎「えぇ。こんにちは、福路さん」
美穂子「今日は一人なの?」
京太郎「えぇ…まぁ…ちょっと」
福路さんが訪ねているのは「智葉さんと一緒じゃないのか?」という事なのだろう。
そう尋ねられてもおかしくないくらいに、ここ最近の俺達はベッタリだ。
だが、現実、今の俺の側に智葉さんはない。
そう思うと胸の中にズシンと重いものがのしかかるのを感じる。
美穂子「…もしかして何かあったの?」
京太郎「寧ろ、何もなかったから困っているというか…」
美穂子「え?」
せめてまだ何かあれば俺も決心がついたのかもしれないが…アレから今まで何もなかった。
何時も通りに報告書を書いて、何時も通りにいちゃついて、何時も通りにセックスしたくらいである。
平和で淫らなその生活は、何も問題がなければ心から喜ばしいものだっただろう。
しかし、平穏な日々が続いていたからこそ、俺の心は固まらず、こうしてウジウジと悩みつづける事になっていた。
美穂子「…私で良ければ聞きましょうか?」
京太郎「いや…でも…」
美穂子「こんなところで会ったのも何かの縁ですもの」
美穂子「それに須賀君も智葉さんも私の大事な友だちよ」
美穂子「そんな人達に何かあったのだとしたら見過ごせないわ」ニコッ
京太郎「福路さん…」
智葉さんはともかく…まだ店員と客以上の関係になれていないと思っていた俺まで友達と言ってくれるなんて。
この人は天使か何かなのか?
そんな天使の手を煩わせたくはないけれど…でも、一人でウンウン唸ってたところで答えは出ないのは分かってるんだ。
もう時間もないし…ここは福路さんの手を借りるべきだろう。
京太郎「じゃあ…申し訳ないんですがお願いして良いですか?」
美穂子「えぇ。じゃあ…あのお店に入りましょうか」
福路さんが指さしたのは大通りにある喫茶店だった。
扉にOPENの札が掛かっているそこにはガラス越しに何組かのカップルが見える。
この霧が出てきてからは色々といかがわしい喫茶店も出来たらしいが、あそこにはそういう雰囲気は感じない。
恐らくこのご時世珍しい正統派な喫茶店なのだろう。
カランカラン
パァン
美穂子「あれ?」
京太郎「…え?」
そう思って扉を開けた俺たちを迎えたのは火薬の匂いと破裂音。
それがクラッカーによるものだと理解した頃には俺達に紙吹雪が舞い降りていていた。
とりあえず歓迎されている事だけはわかるが、一般的な客に対する反応ではないだろう。
これは一体…?
「おめでとうございます!あなた方が当店1万人目のカップルです!」
京太郎「え?か、カップル…?」
「はい!そんなお二人に今日は当店から様々なサービスをご用意させていただきました!」
美穂子「あ、ありがとうございます」ペコッ
そ、そこは頭を下げるところじゃないですよ、福路さん!!
いや、そうやって頭を下げる天然気味なところは可愛いけれど!!
可愛いけれど、今はまず誤解を解かないといけない…!
俺と福路さんはカップルじゃないどころか、俺にはもう相手がいるんだ。
智葉さんにこんな事バレてしまったら洒落にならない…!!!
「まずはこちらをどうぞ!」スッ
美穂子「これは…?」
「来店時の瞬間をプリクラにしたものです」
「よろしければ記念としてお使いください」
美穂子「まぁ、わざわざご丁寧にありがとうございます」
「いえいえ。あ、では、一万人目のカップルとなったお二人には特別席にご案内させて頂きますね」
京太郎「と、特別席…?」
……嫌な予感がする。
それもちょっとなんてレベルじゃなくてかなり。
今すぐこの場から逃げ出さなければ、とんでもない事になってしまいそうだ。
けれど、意味が分かっているのかいないのか、福路さんはウキウキと先に進んでいる。
…流石にその状態で逃げ出す訳にはいかないだろう。
「はい。こちらです!」
美穂子「わぁっ」
京太郎「わ、わぁ…」フルエゴエ
俺達が案内されたのは純白のアーチがかかった席だった。
白バラでこれでもかとばかりにデコレーションされたそのアーチには大きく「私達!最高に幸運で幸せなカップルです!」と書いてある。
…一体、どんな自己紹介なんだ。
いや、まぁ、今の魔物ならばこういう直接的なものを好むのかもしれないけどさ!!
実際、俺だって隣にいるのが福路さんじゃなく智葉さんだったら喜べたと思うよ、きっと!!!!
「では、こちらメニューになります」
「あ、ジュースとケーキは特別仕様になっていますから期待してくださいね」
美穂子「はい。楽しみにしています」
「ふふ。では、ごゆっくりどうぞ」
美穂子「ふふ、どんなのが来るんでしょうね、ちょっと楽しみです」ニコニコ
京太郎「そ、そうですね…」ズーン
…なんだかなし崩しにとんでもない事になっていっているような気がする。
とりあえず…ケーキとジュースだけは絶対に頼まないようにしよう。
あの意味深な笑み…絶対に何かあると確信出来る
京太郎「…てか、福路さん良いんですか?」
美穂子「え?何が?」キョトン
京太郎「いや、ここに来たって事は俺とカップルだと勘違いされてるって事なんですが…」
美穂子「カップル…………ふぇ…ぇぇぇ!?」カァァ
…あぁ、気づいてなかったのか。
まぁ、そりゃ気づいてたらこんなにノリノリで進む訳ないよな。
福路さんからしてみれば俺は友人の彼氏な訳だし。
世の中にはそういう略奪愛を楽しむタイプもいるみたいだが、天使な福路さんにそんな事はないだろう。
美穂子「ど、どどどどどどうしましょう!?わ、わ、私、とんでもない事を…!!」
京太郎「え、えっと、とりあえず冷静になってください、福路さん」
美穂子「でも、こんな…私…智葉さんにも須賀君にも悪い事をしてしまって…」ジワッ
…うん、人間、自分より慌てる人がいると冷静になるって言うけどさ。
流石に泣かれたりするとどうしていいか分からなくなる。
あぁ…くそ、こんなになる前に福路さんを無理にでも止めるべきだったな…。
まぁ…後悔しても仕方がないか。
それよりも今は…泣きそうになっている福路さんに何をするか…だよな。
下3
1 大丈夫ですって。この程度じゃ俺と智葉さんの仲は揺るぎませんから
2 泣かないで下さい、とハンカチを差し出す
3 後で一緒に店員さんに謝りましょう
まぁ、相性差とか色々あるけど基本、負けイベント以外で詰む事はないようにバランス考えるつもりです
後、基本、ヒロインは全員、ハーレム入りもといパーティINする事を考えて設定してあります
なのでキャップが仲間になった場合、憧が代わりに店番する必要もありません
流石にそうやって誰かが埋めなきゃいけないって展開になると大変だしね
ただ、仲間枠は6(その内、一つは正妻:ガイトさんで埋まってるので実質5)しかないのでお気を付けを
京太郎「(と、とりあえず女の子を泣かせる訳にはいかないよな)」
京太郎「(フォローとか色々あるけど…まずは…」
京太郎「な、泣かないで下さい」スッ
美穂子「ありがとう…須賀君…」
美穂子「優しいのね…」ニコッ
京太郎「いや、女の子を泣かせたくないだけですよ」
京太郎「それに福路さんは智葉さんの大事な友人ですから」
京太郎「もし泣かせたなんて知られたらそれだけで俺がドスの錆になっちゃいます」
美穂子「もう…智葉さんはそんな暴力的な人じゃないわよ」クスッ
ふぅ…とりあえず笑ってくれたって事は今すぐ泣き出すのは回避出来たって事か。
それは嬉しいが…福路さんの心が完全に晴れたって訳じゃなさそうだな。
あくまで山は越えたってだけでその顔には未だ自己嫌悪が浮かんでいる。
それなら… ――
京太郎「まぁ、折角ですし、ケーキと飲み物を頼んでから出ましょうか」
美穂子「え…?でも…須賀くんと智葉さんに悪いわ」フルフル
京太郎「だけど、福路さんはケーキ楽しみにしてたんでしょう?」
美穂子「それは…」
京太郎「それに、流石に何も注文せずに出る訳にもいかないですしね」
京太郎「それを食べるまでの間、俺の相談を聞いてくれれば、それで良いですよ」
美穂子「…分かったわ」
そうやって頷く福路さんの顔にはケーキに対する期待が現れていた。
やはり落ち込んでいる女の子にケーキの力は偉大なのだろう。
しかも、特別仕様ともなれば期待を浮かばせないはずがない。
…まぁ、問題はそれがいったい、どんな特別仕様なのかってところだけど。
出来るだけ普通のものでありますように…!!
京太郎「(さて…それはさておきっと…)」
祈りながらも注文は終わった。
後は福路さんに対して俺の悩み事を打ち明けるだけ。
…でも…一口に悩みと言っても色々あるんだよなぁ。
新しく俺に迎え入れろと言われているパートナー事をどうするか。
智葉さんの気持ちをどうやって聞き出せば良いか。
また今とは直接関係はないが戦闘で傷つくだけの智葉さんに対してもっと色々出来ないかっていう事もある。
この中で相談出来るのは恐らく時間的に一つだろう。
なら…この中で選ぶべきは…… ――
下3
1パートナーの事を相談してみる
2智葉さんの気持ちについて相談してみる
3自分の技能について相談してみる
と言うか攻略可能なのが五人のみって言う方が適切かも
なので、仲間入りしなかった子にはフラグは立ちません
戦えるのに最終決戦でお留守番するなんて可哀想だからね、仕方ないね
また選択肢の正解不正解については判断基準なんてもんはありません
強いていうなら俺の脳内当てクイズだ、頑張れ
京太郎「実は…最近、迷宮探索に行き詰まってまして…」
美穂子「探索に?」
京太郎「はい。今、攻略してる迷宮の主が智葉さんとは少し相性の悪い相手で…」
京太郎「それで…政府からはまた別にパートナーを迎え入れた方が良い…と」
京太郎「相手も用意するから…とそう言われてしまって…」
美穂子「…それが須賀君は嫌なの?」
京太郎「嫌…と言うよりは…その…智葉さんの存在が俺の中で大きすぎて…」
京太郎「その人の事をちゃんと信頼出来るかも…分からないんです」
京太郎「これから迷宮を一緒に探索して…命を預ける事にもなるのに…それは致命的だって分かってて…」
京太郎「でも、智葉さんだけじゃこの先進むのは難しくて…だから…」
美穂子「…須賀君」
京太郎「俺…分からないんです…自分の気持ちも…智葉さんの気持ちも…」
京太郎「智葉さんは自分に遠慮するなと言ってくれました」
京太郎「でも…それが本当に智葉さんの本心なのか…気を遣ってくれているのかも分からなくて…」
京太郎「俺…俺…どうしたら良いんでしょうか…?」
美穂子「……」
―― 沈黙の帳が降りた。
分かってる。
こんな事相談しても何の意味がないって事。
智葉さんが主導権を委ねてくれている以上、決めるべきは俺なのだ。
こんなもの福路さんに漏らしても、彼女が困るだけ。
少なくとも、俺がこんな事を相談されたらしっかりしろ、とそんな事しか言えないのだから。
美穂子「…ねぇ、須賀君」
京太郎「はい…」
そんな俺の目で福路さんは漏らすように俺の名前を呼んだ。
何処か強張ったその顔を俺は直視出来ない。
呆れられたか、或いは幻滅されているのか。
どちらにせよ、初めて見る福路さんのその顔は俺の事を良く思っていない証だろう。
次にどんな言葉が出るのか、覚悟しておかなければいけない。
そう思う俺の前で福路さんがゆっくりとその唇を開いた。
美穂子「…それ私が立候補したらダメかしら?」
京太郎「え?」
美穂子「あ、あの…だから…京太郎君のパートナー…」モジ
…え?福路さんが俺のパートナーに?
い、いやいや…ちょっと待ってくれ。
どうしてそんな話になるんだ?
美穂子「えっと…とりあえずコンプ…?とか言うのにこれを入れてくれるかしら?」
美穂子「多分、口で説明するよりも見た方が早いと思うから」
京太郎「え?あ…はい」
良く分からないが、福路さんがしろと言うのであれば断る理由はない。
彼女が差し出したデータチップのようなものを受け取り、COMPにインストールする。
数秒後、画面に浮かんできたのは智葉さんのとはまた別のアイコン。
そこには【福路美穂子】と書かれていた。
美穂子「それが私の能力。…見てくれる?」
京太郎「…分かりました」
福路さんが見せたいのはこの先なのだろう。
そう思って画面をタッチした俺に見慣れたステータス画面が表示される。
けれど、そこに浮かんだのはやっぱり俺の恋人のものじゃない。
俺の目の前に座っている福路さんのものだった。
. / ヽ
/ ′ :.
. / ′i i i i i :.
′ ′ i i ii i i i i i i :.
. i i i i_」iLi _i i i i i i :
. i i i i ´i i i i` i i ii i _i_!_ ,′ i } i
八 i ii i ii i { i !{ ii i ii i 从 /`ヽ i ′i
. ヽ从小「八八八从__i从__ハノ__//ハ// ノ ノ/ i |
. ′|{ ___ x''丐ミメ、ヽィイl/ |
′ i ゞ=≠'' し':::::::::ハV/^ i |
′ i :::.:.:. r辷'゚シ′/ i |
′ i ,  ̄^` / i |
′ 人 :::.:.: /// i |
,′ / / へ、 ‐ - イ// i |
,′ / / // ト . .イ // ii |
,′ / // / } ー ´{ |// jj |
,′ / / // /..斗ノ ト .」.'/ / / |
. {{{ { i{ {>'" r{ ノ〉 `ヽ/ / |
r‐くく { i{ | |ー-、 ,′ { { //从ノ
/`ヽ \ヽハ i | |________,′ ヽヽ从///ヘ、
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名前 福路美穂子
Lv 1
種族 ???
タイプ ノーマル
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)
HP60
MP5
こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30
技1 おてあて 消費1 ノーマル 素早く応急手当をし、控えにいる味方のHPをLv+20回復する
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
そもそもここでステータス出すとか考えてなかったんだよ!!!
普通アコチャーだと思うだろ!!!!
あ、いや、待って
あの子鳥だったわ。
だからノーマル/ひこうでオナシャス!
京太郎「…これは…」
完璧なサポート型。
自身で戦う事などまったく投げ捨てているステータスだ。
こんな能力ではどう足掻いても一人で勝つ事は出来ない。
最悪、使い潰しにされるのが関の山だ。
美穂子「…私なら智葉さんを最大限活かしてあげられるわ」
…だが…確かにそうだ。
福路さんを使い潰せば、智葉さんにも勝機が見えるかもしれない。
最大限、美穂子さんでサポートをすれば智葉さんはより強くなれる。
何より防御型の福路さんは速攻型の弘世さんに対して決して相性が悪い訳じゃない。
もし、ひこうタイプの技を覚えられればくさ/かくとうの弘世さんに四倍のダメージを与える事だって可能だ。
ただ… ――
京太郎「それで…良いんですか?」
京太郎「こんな能力で迷宮に来ても…福路さんが傷つくだけです」
美穂子「えぇ。分かっているわ」
京太郎「それに…さっき言った通り、俺は貴女の事を信頼出来ないかもしれない」
美穂子「でも…それなら須賀くんは智葉さんを信頼するだけで済むでしょう?」
京太郎「っ!」
こともなさ気に言われたその言葉は自分が犠牲になる事を受け入れているものだった。
最初から傷つき、勝利の為の捨て石になる事を覚悟しての言葉。
穏やかな彼女から放たれたとは思えないそれに俺は言葉を失った。
とりあえず次スレー
【咲×魔物娘図鑑】京太郎「魔物娘と迷宮攻略」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411922515/)
995くらいまではこっちでやります
美穂子「須賀くんの悩みも解決するし、智葉さんも自分の居場所を奪われたくて済む」
美穂子「悪くない提案だと思うの」
京太郎「だからって…だからってそんなの…あまりにも酷すぎるじゃないですか」
美穂子「あら、何が酷いの?」
京太郎「それは…」
確かに本人がそれを受け入れている以上、俺がなにか言うのは筋違いな話なのかもしれない。
だが…幾ら信頼していないとは言ってもそうやって人を使い潰すような戦い方は間違っている。
けれど、既に覚悟を固めた表情をしている彼女にそれが伝わるかどうか…。
美穂子「…それにね。私…怖かったの」
京太郎「え?」
美穂子「最初、智葉さんが須賀くんのパートナーになるって聞いた時も怖かったの」
美穂子「彼女が久さんのようにいなくなるんじゃないかって…不安で…」
美穂子「でも…私は見ないふりをしてたわ」
美穂子「彼女が決めた事だから…外野が口を出すのはおかしいって…」
美穂子「それよりも私に出来る方法で最大限サポートするのが一番だって…」
京太郎「…福路さん」
美穂子「でも…今回、三日も二人の消息が分からなくなって…」
美穂子「私…怖かった…。本当に…怖かったの…」ブルッ
美穂子「また…私の知らないところで大事なものを喪ってしまうんじゃないかって…」
美穂子「そんな…そんな事を思って…ずっとずっと眠れなかったの…」
…福路さんの声は悲痛なものだった。
新子さんと同じく福路さんも俺たちの事を心配してくれたのだろう。
…そして同時にそれ以上に怯えていたんだ。
一度喪った仲間や友人の存在から未だ立ち直れていない彼女の心に…また黒い影を産んでしまうくらいに。
続きは次スレで!
こっちは安価で使うので残しておいて下さい
美穂子仲間にするかしないか書いてってくだしあ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません