妹「さすがはお兄様。一日20分の真剣ゼミで見事にテストのポイントを学習なさっています!」
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【ある日】
劣等生「この学校の入試で俺が評価されず、妹は評価された理由だって?」
メガネ「はい、失礼だとは思うのですが、私には妹さんだけが評価され劣等生くんが評価されない理由がわからないので…」
妹「それはお兄様の能力が学校の規格を大きく逸脱しておいてで、評価されないにすぎません!!」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
劣等生「いや、違うな」
妹「お兄様…?」
劣等生「妹が入試で評価され、俺がされなかった理由。それは…」
劣等生「妹は【真剣ゼミ】をやっていたからだ!!」
メガネ「真剣ゼミ…?何ですかそれは?」
劣等生「妹、説明してやれ」
妹「わかりましたお兄様」
妹「それでは私がお兄様に代わりまして、説明させていただきます」ぺこり
メガネ「お願いします」
妹「真剣ゼミというのは、通信教育の教材です」
メガネ「教材!?そんな物があるんですか!?」
劣等生「ああ。意外かもしれないが、確かに存在する」キリッ
妹「その真剣ゼミはお兄様が私のために見つけてきてくださったのです///」うっとり
劣等生「フッ、たいした事はしていないさ」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
メガネ「それで、その真剣ゼミというのはどんな教材なんですか?」
妹「はい。真剣ゼミはなんと、【一日たったの20分でOK!】なのです!」
メガネ「ええっ!?【一日たったの20分】ですか!?」
妹「はい!しかも、【20分で予習も復習も出来る!】という優れものなのですっ!」
メガネ「【予習も復習も出来る】!?そんなすごい教材があったのですね…」
妹「お兄様がはじめて発見されたまったく新しい教材です!」
会長「さすがは劣等生くんね。受験勉強の合間に新たな教材を見つけてしまうだなんて」
剣道「やっぱりアンタは他とは一味違うわ!」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
劣等生「それ程ではありませんよ。ですがしかし、受験勉強の合間というのは少し違いますね」
会長「どういう事なの劣等生くん…?」
劣等生「俺は自分の研究はしていましたが、受験勉強は一切していませんでしたから」フッ
会長「そんな…っ!!」
剣道「じゃあアンタ、無勉でこの学校の入試を突破出来たって言うの!?」
劣等生「ま、そのおかげでこうして二科生なのだがな」
会長「たとえそうだとしても…」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
メガネ「でも、そんなに良い教材なのでしたらきっとお値段が・・・」
剣道「高いんでしょーどうせ!」
劣等生「いや、そんな事はないんだ」
メガネ「えっ?」
劣等生「この【真剣ゼミは塾に通うよりダンゼン安い!】んだよ」
メガネ「そんな!」
剣道「塾に通うよりも安いですって!?」
会長「本当なの劣等生くん!?」
劣等生「ええ、間違いありませんよ」
妹「しかも真剣ゼミならば塾に通うための時間も節約出来る。
やはりお兄様の慧眼は最も効率の良い道すじが見えておいでなのですね」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
劣等生「フッ、買いかぶりさ」
剣道「決めた!私やるっ!真剣ゼミやりたい!」
メガネ「私もです!どうすれば真剣ゼミを手に入れられるんですか?」
劣等生「【会員からの紹介がお得!】だ」
会長「紹介・・・?」
劣等生「ええ、すでに真剣ゼミをやっている会員からの紹介があればオマケが付くというわけですよ」
メガネ「オマケが付く!?」
剣道「そんな!ただでさえお得な教材だってのに、これ以上何が付くっていうのさ!?」
劣等生「【今ならキャンペーン中!会員紹介で入会すれば『全身スーツ』が貰える!】んですよ」
メガネ「この真っ黒な全身スーツですね!?」
会長「すごい・・・!アメコミヒーローみたいだわ!」
剣道「これ、女性用サイズもあるの!?」
劣等生「もちろんだ」
妹「これ程の優れた教材がかつてあったでしょうか?やはりお兄様はさすがですね」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
劣等生「この真剣ゼミが一冊あれば、どの魔法科高校であろうと遅れを取ることはありませんよ」
会長「すごいわ!!」
ボガーン!!
劣等生「!!」
劣等生「何者だ!?」
テロリスト「ハーッハッハ!俺たちは真剣ゼミの会員の個人情報を流出させる為に参上した!!」
テロリスト「『500円金券会』の戦士だーっ!!」
劣等生「500円金券会だと!?クッ、奴らがこんなところにまで!!」
会長「知っているの劣等生くん?」
妹「さすがですお兄様。やはりお兄様はあらゆる敵の情報を掴んでいらっしゃる」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
劣等生「破ぁ!!」ボッ
テロリスト「ぐぇ~~っ!」ジュッ
劣等生「フッ」
メガネ「そんな・・・テロリスト全員が一瞬で!?」
剣道「これが、真剣ゼミの力!」
会長「これ程とは・・・!やはりあなたは・・・」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
劣等生「それ程でもありませんよ」
妹「さすがです」
【その夜】
劣等生「やれやれ、つい本気でやってしまった」
劣等生「どうにか真剣ゼミのおかげだという事でごまかしたが、気をつけないとな」
劣等生「さて、それでは・・・」
劣等生「『赤ペン先生』として、会員たちの真剣ゼミを添削しないとな」フッ
妹「やはりお兄様はさすがですね」
バス女「なかなかできることじゃないよ」
終わり
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