ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-17 (1000)

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安価とコンマで送る、狛枝視点のアイランドモードスレ

らーぶらーぶ!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410363719

≪注意≫

◇毎日気ままに始まって、気ままに終わります

◇落ちる時は出来るだけ宣言はしますが、無言落ち・寝落ち多数

>>1は誤字脱字が多くなる絶望病の持ち主

◇狛枝の性格・行動基準等は安価により決まります。ゲーム本編ほど希望厨でない事も多々ありますので注意

◇一人に一途になろうと、浮気に走ろうと、開き直ってハーレムになろうと(ただしホモォ、てめーはダメだ)それは安価の結果次第なので、文句は言わない

◇スレ住人同士での言い争い禁止

◇安価とコンマ判定のルールは↓参照

◇ルールを守って楽しく安価!

◇このスレはsage進行でお送りしています。故意にageないでください

≪安価とコンマ判定のルール≫


01、日付変更後一度目の安価と単発可と書かれている安価を除き、基本的に単発IDでの安価は無効です

02、単発不可の安価でも、安価レスを書いた時点で単発IDだったとしても安価の募集を締め切ってから5分以内に安価を書いたIDでの証明の書き込みがあれば有効です(例:↓~3まで指定で↓~3まで安価レスが書き込まれた後↓~4から5分以内にID証明レスがあれば可、制限時間内に安価レスを書き込み制限時間後に5分以内にID証明レスがあれば可)

03、一度書かれた安価の変更は受け付けません。ただし、制限時間内または↓~○の指定範囲内で同IDであれば取り消し自体は可能です。取り消した後、新しく安価を書くのは不可です

04、『↓~○(数字)まで』というのは、>>1のレスの下から安価以外のレスを含まず指定された数の分だけ安価の書かれたレスが出るまでという意味です

05、安価↓・安価↓○(数字)で指定した場所に書かれたレスが、明らかに安価の内容ではない、または安価の内容には見えないレスであると>>1が判断した場合は、更に↓に書かれた安価の内容を採用します

06、1レス内に安価とは別のレス内容を含む場合、安価の内容を「」等で括り何処から何処までが安価の内容なのか解りやすいようにしてください

07、安価採用時にコンマを使う場合、制限時間内・↓~○の指定範囲内であっても最良値が出た時点で安価募集を締め切ります(例:コンマが一番大きいレス採用と書かれ、コンマ99のレスが出た場合)

08、コンマ00は『00は100扱い』の記述がなければ0扱いになります

09、同安価内で同IDによる複数の安価が書かれた場合、そのIDによる安価を最初に書かれたものも含め無効にします

10、安価↓○(数字)時、同IDの加速による安価取得を無効にします。間に別のIDが入れば可です(例:安価↓3の指定で、↓がID:Aの加速等によるレス、↓2がID:Bの加速等によるレス、↓3でID:Aの安価レスは可)

11、安価を書く際、レスは必ずsageでお願いします。sageになっていないレスの安価は無効とさせてもらいます

12、明らかにおかしい、これまでの流れに矛盾している暴力暴言安価は流す場合があります


★前スレまでの大雑把なあらすじ


ウサミ先生にみなさんとらーぶらーぶするように命じられた狛枝は、罪木にオシオキをし、コテージが爆発し、小泉と事故チューし、七海とリアル恋愛シミュレーションをし、アオイと出会い、超高校級の凡人と化し、脱出スイッチを押し、サーバーダウンに襲われ、尻バットをくらい、全身ピンクになり、メイドさんにさせられ、パパになったかもしれないまま、ファイナルベッドルームの罠にかかり、ウサミの初めてを奪って、椅子になり、パパになってた

【38日目】現在のデータ


6回目の学級目標チェックまであと【3日】

6回目の希望のカケラ回収チェックまであと【3日】
→九頭龍の希望のカケラを1つ、澪田の希望のカケラを2つ入手(九頭龍0/1 澪田1/2)

現在のEXクエスト
→七海さんとお互いの写真を撮る(チャレンジ期間はあと【3日】)


次の占い出来る日は【40日目】から

クラスメイトについての占い結果
http://11037.akazunoma.com/classmate.html(別サイトへ飛びます)


【現在所持している希望のカケラと好感度】

罪木  6/6 好き
小泉  6/6 好き
七海  6/6 好き
日向  6/6 気の置けない相手
西園寺 6/6 気の置けない相手
花村  6/6 普通
九頭龍 4/6 普通
ソニア 4/6 普通
澪田  4/6 普通
辺古山 3/6 普通
左右田 2/6 普通
弐大  2/6 顔見知り
田中  2/6 顔見知り
終里  2/6 顔見知り
十神  1/6 普通


希望のカケラフルコンプリートまであと30ヶ

【現在所持しているプレゼント】

≪エンゲージリング≫ ※現在プレゼント不可
≪天使の果実≫
≪ボージョボー人形≫
≪第二ボタン≫
≪黒ウサギ読本≫
≪ジャバイアンジュエリー≫
≪昭和ラジオ≫
≪パワーハンドグローブ≫
≪希望の薬≫×10
≪イン・ビトロ・ローズ≫

【現在所持している貴重品】

≪葉隠流水晶≫
→体調チェック後に幸運ポイントを使って占いが出来る。一回使用した後は三日経たないと使えない

≪希望ヶ峰の指輪≫
→採集・掃除及び自由行動の回数分、毎回行動後に必ず幸運ポイントか不幸ポイントが手に入る

≪小泉さんのお古のカメラ≫
→自由行動時に誰かと写真が撮れる。使用すると小泉の好感度が上がる。小泉に会う事で、撮った写真を入手出来る

≪男のマロン≫
→???

≪希望の薬≫×10
→体調チェックの後、その日の体調がシャカリキ状態以外の時に使用可能。体調がシャカリキになる。また、その日の自由行動の回数が幸運ポイントの使用で増やすのとは別扱いで自動的に1回分増える。誰かにプレゼントする場合、誰にあげても好感度大幅UP


≪罪木さんとの写真≫
→罪木の好感度が上がりやすくなる
≪小泉さんとの写真≫
→小泉の好感度が上がりやすくなる
≪七海さんとの写真≫
→七海の好感度が上がりやすくなる
≪日向くんとの写真≫
→日向の好感度が上がりやすくなる
≪ウサミ先生との写真≫
→ウサミの好感度が上がりやすくなる

≪七海の髪留め≫
→王様ゲームでの戦利品。七海がここにいる事の証

≪ユビキタス手帳≫
→狛枝の日々を記録するもの。常に持ち運びしている

幸運ポイント1124pt

不幸ポイント1976pt


採集LV3:380pt

掃除LV2:208pt


おでかけチケット19枚所持

メダル6枚所持



各キャラのイベントポイント

罪木 51 /100◆ ≪次回遭遇時イベント決定≫
小泉 17 /100◆ ≪次回遭遇時イベント決定≫
七海 88.5/100◆ ≪イベント消化中≫
日向 2 / 50

【自由行動で出来る事】


*一緒に過ごす
行動終了後、一緒に過ごした相手の希望のカケラがもらえます
好感度が下がる事はありませんが、大きく上昇もしません


*おでかけチケットで遊びに行く
好感度を大きく上げたいならこちら
希望のカケラが集め終わった人とは積極的に遊びにいくようにしてみましょう
ただし、好感度の変動が無かったり大きく下がる事もあります
また、この行動では希望のカケラの回収は出来ません


*モノモノヤシーンを回す
所持メダルを使う事によって、プレゼントを手に入れられます
消費するメダルの枚数や回せる回数、手に入れられる個数等はその日によって色々


*ウサミを呼ぶ
ウサミ先生に相談したい事があったり、ウサミ先生とらーぶらーぶしたい場合はこちら


*EXクエスト
好感度が【気の置けない相手】以上になっている女子限定で、らーぶらーぶする事を目的とした課題に挑戦します
相手の好感度によっては達成しにくい課題もあるかもしれないけれど、挑戦する事が大事

◇モノクマ学園長から狛枝クンへのスペシャルルール◆


(一)、決められた期限内に決められた希望のカケラを必ず入手してください

(二)、【50日目】までに親友または恋人を一人つくってください

(三)、(一)または(二)が守れなかった場合、修学旅行【1日目】からやり直しになります。その際、狛枝クンの今までの記憶や入手した希望のカケラは引き継がれますが、その他の人物の記憶・好感度・人間関係はリセットされます

(四)、罪木さんが1周目の記憶を全て思い出し理解してしまった場合、狛枝クンは1周目からそれまでの記憶を全て失い狛枝クンの修学旅行は強制終了になります

(五)、ウサミのステッキを強奪しモノクマ学園長に渡した場合、1周目の8日目に戻れます※1

(六)、狛枝クンがモノクマ学園長から聞いた事を誰かに話すのは自由です

(七)、ただし、ウサミのステッキ強奪の件に関しては狛枝クンにその意思があり、且つ話す相手が狛枝クンの目的に対して協力的な態度を示してくれる人でなければなりません

(八)、(七)が守れなかった場合、その対象の記憶を消し狛枝クンが所持しているその対象の希望のカケラを全て没収する事とします

(九)、ウサミにステッキ強奪の件が知られた場合、その時点でモノクマ学園長がステッキの強奪に向かう事とします




※1 現在、このルールは狛枝クン自身の申し出により適応されていません

【EXクエスト】



≪狛枝の相手に対する好感度≫

罪木  ★★★★★★★★★

小泉  ★★★★★★★★

七海  ★★★★(★)

西園寺 ★


罪木の記憶LV1(現在0/100pt)



*EXクエストに挑戦して課題を完全クリアした場合、以上の表にある対象の★マークが1以上増えます

*(★)は★半分を意味しています

*増える数は課題の難易度やその時の雰囲気、安価の内容によって決まります。らーぶらーぶすればするほど、一度に増える数は大きくなります

*暫定クリアの時は増えません

*クエストに挑戦出来るラストチャンス時は自動的にクエストにチャレンジする形になりますが、安価で選択されて決定した時よりも最後に増える★の数は減る事になります

*ラストチャンス時にその時点でのクエストに暫定クリア判定が出ている場合はクエストに挑戦する流れにはなりません。完全クリアを目指したい場合はちゃんと安価とってください

*ラストチャンス時にその時点でのクエストに初挑戦になった場合は暫定クリアはありません。完全クリアか失敗のどちらかです。

*クエストに失敗した場合はペナルティとして、【罪木の記憶LV】が上がります

*【罪木の記憶LV】はLV5に達し更に一定のポイントがたまってしまうと、罪木が以前の記憶を完全に思い出してしまいます。つまりゲームオーバー

*修学旅行【50日目】に、希望のカケラを全部入手し狛枝に対する好感度が好き以上で★が一番多く集まっている相手に、≪エンゲージリング≫が渡す事が出来、その相手とのEDが確定します

狛枝「それは違うよ、これはご褒美だよ」

狛枝「怖いかもしれないけど、ボクを信じて任せてくれないかな」

狛枝「すぐに良くなるから 」

七海「……ごほう……び……?」

七海「……」

七海「わかんない……よ……すぐに良くなるって……何が……?」

七海「狛枝くんのことは……信じたいけど……む、胸ばっかりは……やっぱり恥ずかしいし……」

七海「……任せきりなのも、怖いのもあるし……なんだか申し訳ない気もするって……いうか……その……じっと耐えてるなんて難しいよ……」

七海「けど、私には何も出来そうにないんだよ……ね……だったら……大人しくしてないと……いけないのかな……」


千秋は涙声で怯えているのか体を震わせながら振り返り潤んだ瞳をボクに見せて呟く……。



この後の行動
安価↓
直後コンマがこのレスのコンマ以上だと、10+値の差分七海のやる気の値にポイント追加
そうでない場合は、直後コンマの一桁目の価の分だけ七海のやる気の値にポイント追加
直後コンマに限り00は100扱い
一桁目0は10扱い

単発可

七海っょぃ(確信)

七海のやる気→68



狛枝「……無理することはないよ、今はボクに任せてほしいな」

七海「……っん」


千秋を安心させようとそう告げて頬や耳など顔にキスの雨を降らせると、彼女は恥じらった表情を見せて目を伏せた。


七海「……ごめんね。最初に誘うような事言ったのは……私の方なのに……いざとなったら怖気付いちゃって……」

七海「私はただ……狛枝くんに一緒にいて欲しい……狛枝くんと一緒でいたいの……それだけなんだ……だから、私のこと、嫌いにならないで欲しい……な」

七海「……体を使ってそうしようとするなんて、私には甘い考えだったのかな……本当にごめんね……」

七海「私のワガママに付き合う必要なんて、本当はないんだよ……?」



どうするか↓~3まで自由

あはは…僕はわがままだなんて少しも思ってないよ
僕がしたいからしてるんだ…千秋は僕が嫌々やってるように見えたのかな?
なら…もっともっとやる気を見せた方がいいよね
といって片手で七海の頭を支えて七海にディープキスしながら七海のパンツの中に手をつっこんで弄る
弄り方は>>1に任せる

来てたか、寝落ちたかと思ったわー

>>23+「僕も君のそばにいたい。君のことが大好きだからもっと触りたい。君を抱きたい。」デコチューして「怖がらせちゃってごめんね、優しくするから…」
で脱がさないまま手を入れて上下とも弄る、出来れば指を挿れたい

狛枝「あはは……ボクはわがままだなんて少しも思ってないよ」

狛枝「ボクがしたいからしてるんだ……千秋はボクが嫌々やってるように見えたのかな?」

狛枝「なら……もっともっとやる気を見せた方がいいよね」

七海「……え」

狛枝「ボクもキミのそばにいたい。キミのことが大好きだからもっと触りたい。キミを抱きたい」

狛枝「怖がらせちゃってごめんね、優しくするから……」


七海「っ、ん……んぅ……っ!」


額にキスを落として告げた後にすかさず片手を彼女の頭に回し支えながら深く口付け同時にもう片方の手を下着の中へと潜り込ませた。

その行動に千秋は驚いていたようだったけれど、深いキスと下着の中を弄る指の動きに何をどうしたらいいのかわからなかったのかキスを受けながらも戸惑い身体を硬直させていたのだった。

脱がさずに下着の中に入れた指で探りながら肉芽の位置を確認しようとする。

すると千秋はある一点に触れると極端に体を震わせて反応を示しそこがイイ場所なのだと瞬時に理解出来て、ボクは緩やかにその場所を刺激し続けながら別の指を更に奥へと向けて埋め始めた。

すぐに千秋は反射的に顔を離して、ボクの行動に更に驚きや恐怖……様々な感情が混じった瞳を細めて息を僅かに上げながら訴える。


七海「ぁ、う……んっ……だ、だめ……だめ、だよ……そんなとこ……ゆびで、さわっちゃ……っ」

狛枝「……どうして?」

七海「だってっ、そこ触られ……ると……か、体が……変な感じでっ……んっ……!」

七海「こ、こんなの、初めてでっ……やだ……私の体っ……おかしい、よっ……!」

七海「ぁ……私っ……こ、これ以上おかしくなるの……いやっ……いやぁっ……!」

狛枝「……」



1、指を抜く
2、そのまま緩やかな刺激を続ける
3、指の動きを激しくする
4、その他自由


安価↓2
単発可
また、直後のコンマの値が大きいほど次の七海のやる気の値の判定が有利な方へ
このレスのコンマ以上で更にプラス
00は直後に限り100扱い

狛枝「大丈夫……大丈夫だから、ね?」

狛枝「けして、いじわるしているわけじゃないんだ。ただ、こうしないと後でもっと辛い思いをする事になっちゃうんだよ?」

七海「っ……ぅ、うっ……ん……っ」



足を閉じて涙を浮かばせながら耐えている彼女に今触れている部分への刺激を緩やかに続けていくと、千秋はボクの腕にしがみついて顔を胸元に預けながら次第に呼吸が荒く大きなものへと変わっていくのがわかった。

千秋は額を擦り付けるようにして合間で小さく喘ぐような声を上げて、腕を掴む指先にも力を込めて爪を食い込ませる。


七海「……はぁ……んっ……ね……狛枝、くんっ……」

狛枝「……うん?」

七海「ま、毎回こんなこと……しなくちゃ、いけないの……? 赤ちゃん、作るときって……わ、私……耐えきれる自信……ないよ……」

七海「……だって……も、もっと激しいこと……これから、するんでしょ……? ……きっと、私……本当に壊れちゃうよ……」

狛枝「安価↓」

狛枝「大丈夫だよ。……壊したりなんかしないから、ね。怖がらないで」

狛枝「……赤ちゃんを作ることはすごく幸せであったかくて気持ちいいってことを千秋にも知ってほしいな……」

狛枝「必ず気持ち良くしてあげるから」

七海「っ……んぅ……ひ、ぁっ……!?」


千秋に啄ばむようなキスをしたり舌で肌に触れたりしながら指を一本だけ奥深くまで挿入し中でゆっくりとスライドさせるように動かしていくとくちゅくちゅと濡れた音が響き始めて、彼女は与える刺激に身を捩らせて口元を手で塞ぎギュッと目を閉じる。

そして一番奥に指が当たる度に体を揺らして同時に手で塞ぐ口元から吐息混じりの声を零すのだった。


狛枝「……ほら、少しだけど濡れてるよ」

七海「ぁ……ぬれ、てる……っ?」

狛枝「うん。千秋には理解出来ていなくても、千秋の体が気持ちいいって言ってる証拠みたいなものだよ」

七海「はぁっ……私……きもちよくなってる……の……?」

狛枝「やっぱり自分じゃわかりきってない? ……こことか、どうかな……ほら」

七海「あっ、ひあぁっ……!」

七海「っ……あ……? な、なに……今の……体がびくんって……」

狛枝「千秋が無意識に気持ちいいって感じてるからそうなるんだよ」

七海「っ……ん」

七海「……」

七海「じゃあ……狛枝くんは……?」

狛枝「?」

七海「こういうのは……わ、私ばかりじゃなくて……狛枝くんも気持ちよくならないとだめ……なんじゃないの、かな……? よくわからない……けど……」

七海「私も触ってあげるべきじゃないのかな……んと……どうすれば……?」


千秋は若干目をとろんとさせ頭にハテナマークでも浮かばせているような表情でボクの腕や肩や胸をペタペタと触っているけれど……。



この後の行動、安価↓
↓のコンマの一桁目の値×2の値分、七海のやる気にプラス
0は10扱い

七海のやる気→88




狛枝「……だったら千秋も触って? ここ、だよ」

七海「……!」


千秋の片手を取り自分の下着の中へと誘導して熱を握らせると彼女は一瞬目を見開いて頬を赤く染めた。


七海「……え、えっと……ここをなでなですれば……気持ちいい、の……?」

狛枝「ん……そうだよ」

七海「……」

七海「わかった……私、頑張る……ね」

狛枝「っ……」


千秋の指先が辿々しくボクの熱を行き来し始めて、ボクもまた千秋の内壁を指先で擦るように動かして暫く時間が過ぎた。

お互いに耳に聞こえる呼吸をしていて、ボクの体も火照りを感じてはいたものの、千秋の手の感覚では物足りなさを感じ始めた頃……彼女はぽつりと呟いた。


七海「狛枝くん……ちゃんと気持ちよくなってるのかな……心配だよ……」

七海「……確か……小泉さんとの映像を見た限りだと……狛枝くんのコレを私の中にこれから……」

七海「……」

七海「……は、入るのかな……痛くない、のかな……」

七海「でも、そうすると狛枝くんはもっと気持ちよくなれる……? だったら……」

七海「……だったら、いれてみてもいい……よ……?」

狛枝「安価↓2」

狛枝「うん……ボクもはやく千秋の中に入れたいよ……」

狛枝「でももう少し慣らしたほうがいいと思うんだ、だからさ……」

七海「っ……!」



逸る気持ちを抑えながらも、千秋の着けているブラジャーへと手をかけると……




直後コンマ判定
13以上で、ブラジャーを脱がすのに成功
単発可

ホックを外して肩紐を下げ腕から抜いて取り去ると、千秋はすぐに両腕で庇うようにして胸を隠した。


七海「……な、慣らせるのと私をこれ以上脱がせるのって関係あるのかな……」

七海「……」

七海「それとも、単純に狛枝くんが胸を触りたい、とかだけ……? 正直に言えば怒らないよ?」

狛枝「安価↓2」

狛枝「すぐにわかるよ」

七海「んっ……!」


手を滑り込ませて両胸を揉みながら頂点の飾りを指先で弄って遊び始めると、千秋はまたびくんと体を震わせて瞼を伏せかけた。


七海「ま、またそんなとこ触ってっ……!」

七海「……」

七海「だったら……私もさっきの続き……」


千秋は気丈に振舞おうとしながら再びボクの熱へと手を伸ばして指を絡めて上下に撫で付けていく。

そして、ボクが千秋の胸を強く弄る度に体を揺らせて握る手の力も強くなるのだった。


七海「んっ……狛枝くんのこれ……どんどんおっきくなってる……よ……?」

狛枝「っ……うん。千秋が……そうさせてるんだ……」

七海「私が……?」

七海「……それっていいこと……なのかな……わかんないや……ん、ん……っ」


千秋は伏せかけていた瞼を完全に閉じて、次第にボクの手の感覚を抵抗せずにそのまま受け入れるようになって、それでも出来る限り手を動かすのだけはやめずにいた……。


七海「……はぁっ……狛枝くんっ……ずっとそうされてると……っ」

狛枝「……されてると?」

七海「ん、ん……身体が、ざわざわして……頭の中……熱い……よ……さっき狛枝くんが触ってたとこも……きゅうって、なって……ぁ、あっ……」

七海「……これがきもちいいってこと……なのかな……は、ぁ……っ」





↓のコンマの値半分を七海のやる気の値にプラス
00は100扱い
次の行動、安価↓2

(モノクマを生産する)仕事が忙しくて来れてませんでした、ごめんなさい

ちょっとだけ続き

七海のやる気→115.5
100以上になったのでこれ以降七海を脱がせるのに判定がなくなります





狛枝「……そうだよ。そのまま、身体にくる感覚を否定せずに、ありのまま受け止めていればいいんだ……」

七海「ん……」

狛枝「可愛いよ……千秋……」


唇に吸い付き深い口付けを交わしたあと、触れている胸へと顔を落として今度は口でその頂点へ吸い付くと、千秋は反射的に僕の頭へ両手を回して抱き締めるような形になった。


七海「ふぁあっ……! あっ……だめっ……そんなところ吸っちゃ……あ、ぁあっ……!」

七海「あっ……からだがっ……ぁあっ……びくんって……なっちゃうよぉ……んっ、ぁ……あっ……」


千秋は薄目を開いて涙を溜めながらボクの髪の毛を弱々しく引っ張って太ももを擦り合わせるようにもじもじしながら、強く吸い付く度に背を仰け反らせ吐息混じりの甘い声を上げ始めるていた。


七海「あっ……ほんとに、だめっ……! か、からだのおくが……うずうずしてっ…… へんなのっ……!」

七海「やめてほしいのに……も、ものたりなくてっ……わけがわかんないの……どうしたらいいの、わたしっ……」

七海「はぁ……だめっ……ぁ、ん……はぁっ……お、おくが……からだのおくが、さびしいよ……な、なに……なんでぇ……? こんなにさわられてるのにっ……」

七海「んっ……だめ、なのにっ……えっちなことされて……わたし……よろこんでる……の……? っ……はずかしい……よ……こまえだくんに……あきれられちゃう……っ」


次の行動
↓~3まで
単発可

これからもっとよくなるよ
下の方も舐めちゃう

そう、身体が嬉しいって言ってるんだよ
呆れないよ、かわいいよ千秋
胸はそのまま続行でパンツ脱がして中に手いれてイくまで

おかえりー
まずはニーソを脱がせてから足を抱えて太ももの裏とかにちゅっちゅしまくる
そんでいよいよパンツ脱がせる、で足開かせてprpr

1、>>73>>75
2、>>74


どちらか選択安価↓
単発と>>73-75のID以外で、

続きが出来ると思った時に速報落ちてるとかタイミングが悪過ぎ

ゆっくり再開です

狛枝「そう、身体が嬉しいって言ってるんだよ」

狛枝「呆れないよ、かわいいよ千秋」

七海「っ……ん、んっ……ぁ、ああ……っ!」


千秋の様子を見上げて伺いながら胸へと吸い付き続け隙をついて彼女の下着をずらして脱がしてしまい足の間へと片手を滑らせる。

再び中を指で掻き混ぜ始めると濡れた音がさっきよりも大きくなってそれに合わせるように指の動きを激しくすると、千秋は背を仰け反らせ身体を捩らせながらもボクの頭を強く抱き締めて熱を持った声を上げ続けた。

そして、次第に変化が訪れ始めたのか、千秋もそれを訴えるようにボクへ声をかける。


七海「あっ、ん……っ……!? こ、こまえだくんっ……あっ……そこっ……! からだのおくっ……から……なんか、きてる……よ……ぁあっ!」

七海「あっ、やだっ、なにこれ……っ、ん……ああっ……ゃあっ……ひ……ぅ、ぁあっ……ぁあああっ!」


その様子から彼女の身体が絶頂まできたのを感じ取ると、指の動きを更に激しくして追い上げていく……すると、千秋はそれから程なくしてあっけなく果ててしまい、身体を一際大きく何度か跳ねさせるとボクの頭を抱き締めていた腕を投げ出してしまい、未だに小さく身体を揺らして目元から涙が一筋零れていったのが見えた。


七海「ぁ……あ……ん……っ、おくが……びくびくしてる……はぁ……っ……なに……いまの……」

狛枝「千秋の身体が一番気持ちよくなったっていうサインみたいなもの……かな」

七海「はぁっ……はぁっ……ん……じゃあ……これで終わったってこと……なのかな……」

七海「……なんだかへんな気分だよ……疲れたし……からだ、あつい……頭もぼーっとする……」

七海「……これが赤ちゃんを作る、って……幸せであたたかくてい気持ちいいこと……なのかな……?」

狛枝「安価↓」


単発可

狛枝「まだだよ、今終わったのは赤ちゃんを作ることの準備だ」

狛枝「本当の気持ちいいことはこれから始まるよ」

七海「……え……?」

七海「……あ」


無知ではあるけれど、千秋はボクが言った事の意味を少しでも理解したのか頬を赤く染めながら目を閉じて深い呼吸を一度したあと震えた声で呟いた。


七海「そっ……か、わかった……」

七海「……い、いいよ……入ってきて……も」

七海「けど、やっぱり少し……こわいから……やさしくしてね……」

狛枝「うん……」


そうして千秋は唇をきゅっと閉じて身体を僅かに震わせた。


狛枝「……挿れるよ」




体位は安価↓

七海「んっ……ぁ、あ……っ!」


足を大きく開かせてさっきまで指で弄っていた箇所に反り勃っている熱を当てがいゆっくりと奥へと向かっていく。

すると千秋は身体を強張らせてベッドのシーツを掴みながら反射的に足を閉じようとする動きが見られた。

緊張しきっているのかそれとも他に何か原因でもあるのか、眉間にも皺が寄り乱れた呼吸を響かせるだけですっかり何も言わなくなってしまった彼女にボクは優しく問いかけてみる事にした。


狛枝「……痛くない? 大丈夫かな?」

七海「ん……少し、苦しい……かも……」

七海「身体の中……狛枝くんでいっぱいで……すごく熱いよ……」

七海「……はぁ……っ、狛枝くんは……? 苦しく、ない……?」

狛枝「ん……少しキツく感じるかな……十分慣らしたと思ったんだけど……だから、千秋の身体の方が心配だよ。辛かったらちゃんと言って。……ボクがそれに応えられる余裕がある内に、ね」

七海「う、うん……」

七海「……」

七海「……この格好、恥ずかしい……あまり足開かないでほしいな……。それに、少しこのままがいい……なんかね……私、今狛枝くんが近くにいるって感じられてるから……緊張してるし……でも、安心もしてるような……すごくドキドキしてるような……」

七海「……頭の中の処理が追いつかなくて、何したらいいのかわからないから……」


そう呟いて千秋はボクの手をとって頬に当てる。

掌から感じる熱はとてもあつい……。


七海「……ね? まるで病気になったみたいでしょ?」

七海「……」

七海「ううん、もう病気なのかも……しれないね……狛枝くんの事を考えるだけで、最近ずっと頭がぼんやりして……胸が痛くなって、涙が出てた……」

七海「……そんなになるまで、私は狛枝くんのことが好きだって病気になってるんだね……狛枝くんの事しか考えられなくて……この病気は、もう治らないのかな……?」

狛枝「安価↓2」

狛枝「……治らなくていい、治さないで。それは恋の病ってやつだからね。ボクも同じだよ」


抱き締めて軽くキスをしそう告ると、千秋は赤くなっている頬を膨らませてじっとボクを見た。


七海「……狛枝くんはその恋の病っていうのに多く罹り過ぎだと思うよ? 一体何人に対してそうなっているのかな?」

狛枝「……返す言葉もないよ」

七海「……」

七海「しょうがない人だよね、本当に……そんな人をこんなに好きになっちゃった私もしょうがないんだけどさ」

七海「そういう事言うなら……この病気は絶対治したりしないからね?」

狛枝「……んっ……」


千秋は呟くとボクの首に腕を回してキスをする。

そのキスに何度も啄ばむようなキスを返しながら、ボクの片手は彼女の足を撫でるような動きで彼女の履いている靴下をさり気なく脱がして、その後繋がっている部分を少し広げるようにして指先で彼女の弱い肉芽の部分をくすぐってみた。

すると千秋はキスを続けながらもピクンと小さく身体を不規則に揺らしながら次第にとろんとした目付きへと変わり始める。


七海「っ……ん、んんっ……ぁ……また、そこっ……さわるの……?」

狛枝「だってここ……気持ちイイんでしょ?」

七海「……ぁ……んっ……! っ……たぶ、ん……」

七海「からだがぞくぞくして……ぁっ……ぁあっ……! へんな声が勝手に……出ちゃう……っ」

七海「あっ……だめっ……ぁ、んっ……声……聞いちゃっ……聞かないで……っん、んん……!」

狛枝「っ……!」


千秋は恥じらいながらまた目に涙を溜めて声が零れ出る唇をボクの唇で塞ぐように強く口付けながら首に回している腕の力も込めてゆっくりと目を閉じ身体をもぞもぞと動かしている……。



次の行動
安価↓
単発可

片手での愛撫は続け彼女の頭を片手で抱き寄せながらキスをして……ボクは少しだけゆっくりと彼女の中を行き来するように腰を揺らした。

すると、千秋は驚いたように目を見開いて反射的にキスするボクの顔から自分の顔を離した。


七海「ゃ、あぁっ……! っ、なか……くるしいよっ……動いちゃ、やだ……っ!」

七海「い、いっぱいでっ……あつくてっ……ぁ……あっ……からだ、こわれちゃう……っ!」

七海「……はぁっ……んっ……ぁ……っ!? やっ……! ま、またっ……からだの奥から……へんなかんじっ……きてる…っ!」


肉芽の部分へずっと触れ続けていたせいなのか、千秋はすぐにまた絶頂が来るのを感じているのかボクに訴えて声を上げた。



1、そのままもう一度イかせる
2、愛撫と動くのを止める
3、その他自由

↓~3までコンマが一番大きいレス採用

狛枝「……そう……じゃあ、もう一度感じてごらん……キミの身体が悦んでいるサインをね……」

七海「ひぅ……っ、や、やだっ……! だめっ……もっ……ひ、ぅ……ぁっ……あっ、あっ……ぁああっ!!」

狛枝「ん……っ!」

千秋は涙を溢れさせながらボクにきつくしがみついて身体を大きく波打たせ、ボクの熱を身体の奥でもきつく締め付けた。

それに身体を這い上がるような快感をボクの身体も覚えていると、ふと息を乱しながら虚ろな瞳から未だに涙を零してぼーっと焦点の合っていない表情をした千秋が見えた。


七海「……ぁ……あ……っ」

七海「また……私……狛枝くんに……、んっ……だ……だめ、って……言ったのに……」

七海「……」

七海「……わたしのからだ……汚されちゃった……」

狛枝「安価↓2」

狛枝「あはは……そんな言葉どこで覚えて来たの?」

狛枝「大丈夫だよ……それは気持ちいいってことだからね」

七海「んっ……あっ……!」

掌で撫でつつ涙を舐め取り優しくそう言うけれど…それからすぐにストロークを少し強めると千秋の奥がまたボクに吸い付くように締め付けて、ボクが身体を動かす度に千秋の身体もシーツの上で揺さぶられていく。

千秋はボクが奥に届く度に鼻から抜ける甘い声を上げて、眉根を寄せた。


七海「っ……はぁ……ん……で、も……っ」

狛枝「……うん?」

七海「な、何度もあんな風にされたら……私っ……本当にだめにっ……き、きもちいいこと、しか……考えられなくなっちゃ……っ」

七海「それに、私ばっかで……狛枝くん……は……っ?」

七海「狛枝くんは、きもちいい……の……? 私は本当に……何もしなくて……いいの……かな……」



どうするか
↓~3まで自由

絶望少女のプレイ始めましたがクリアするまで時間がかかりそうな感じなのでプレイの合間に亀更新でいきたいと思っています
ちなみにこのスレ的には絶望少女ネタは絡められそうなネタがあるなら出すかもしれないかなという程度に考えています
まだ全然ストーリー進んでないからわからないけど


それよりも早いとこ七海とのこのラウンドを終わらせたいね……

狛枝「それは違うよ! 千秋は意識してないかもしれないけど、 ちゃんときもちよくしてくれてるよ!」

七海「……えっ…… 本当に……?」

狛枝「この体勢じゃ実感するのは難しいのも無理はないけど……そうだ」

七海「っ……!?」


千秋の身体を抱えて起き上がらせると今まで被っていた掛け布団が落ちる。

それに構わず今度はボクが下に寝そべって千秋を上に座らせる体勢にさせると、千秋は繋がる角度と深さが変わったからか身体を震わせて少し苦しげな呼吸を見せていた。


七海「こ、今度は何……? 狛枝くん、疲れちゃったの……?」

狛枝「……ボクは少し休憩だよ。代わりに、キミの好きなように動いて」

七海「……私が動く……?」

狛枝「うん。それだけでキミは好きな快感を自分で得られるだろうし、ボクも気持ちよくなれる筈だから」

七海「……」

七海「……わかっ……た……」


千秋は小さくコクリと頷いてベッドに両手を付きながらぎこちない動きでゆっくりと腰を浮かせては浅く埋め直す行為を繰り返し始めた。

まったく激しい行為ではないのに千秋はそれだけでも熱に浮かされたような声を小さく断続的に上げて、次第に目を閉じながらその感覚に浸るようになっていった。


七海「っ……はぁ……ん、ん……っ」

狛枝「千秋……気持ち良さそうだね……かわいい顔してるよ……」

七海「んっ……わざわざ言わないで、そんなこと……狛枝くんのえっち……」

七海「んんっ……ぁっ……ねぇ……狛枝くん……私の中でまた……おっきくなった……? なんか……どんどんキツくなって……ん、んっ……!」

七海「ぁ……っ、もしかして……これが狛枝くんの……きもちいいっていうサイン……なのかな……」

狛枝「っ……うん……はぁっ……ボクも……もうそろそろ……」

七海「……そろそろ……?」

狛枝「……」

七海「ね、そろそろ何……っ、あっ……あっ、あぁっ……!」


千秋の出す声色に急にまた変化が起こった。

ある一定の場所まで腰を落とすと身体を震わせて千秋はその甘い叫び声を上げ続けて次第にその腰の動きも早まっていくようだった。


七海「あっ……あっ……ここっ……ぁ、んっ……!」

狛枝「ここが……どうしたの……?」

七海「んっ……あ、あの……ねっ……ぁっ……ここっ……奥、当たるとっ……は、ぁっ……いい……っ」

七海「っ……きもちいい……のっ……すごく……いいっ……ぁ、あっ……あっ……ああっ!」


千秋は息を乱してうわ言のように呟きながら潤んだ瞳で見つめるとボクの両手を不意に取って柔らかい胸へと導き押し付けるようにする。

その動作が意識してか無意識によるものなのかはボクにはわからなかったが、両手で触れたそこを少し乱暴なくらい揉みしだくと千秋の喘ぎは更に大きくなっていった。

七海「あぁっ……! はぁっ……ぁ、あっ……狛枝くんっ……狛枝く、……ぁっ、んっ……ああっ!」

七海「……はぁっ……おっぱいも……んんっ……きもちいい……よぉ……っ……」

七海「っ……あっ……! やぁっ……からだが、いうこと……きかなっ……ぁあっ……!」


千秋の腰を振る動きはエスカレートを続けて、その自分の行動にわけがわからないのか首を横に振りながら涙を流して彼女はボクに訴えた。

七海「あっ……だめっ……だめ、なのっ……! こえも……うごくのもっ……とめられなっ……ぁんっ……こまえだくんっ……た、たすけ……あ、あぁっ……!」

狛枝「安価↓2」



単発可


狛枝「大丈夫だよ……千秋はおかしくないからね」

七海「ん、んぅっ……!」


千秋の腕を引っ張り上半身を倒させて身体を抱き締めながらキスをする。

同時に、中でこちら側からも千秋の腰の動きに合わせてピストンを早めていくとキスする唇の合間から熱い吐息と喘ぎが零れて、彼女はボクにすがりついた。


七海「ん、ぁっ、……あっ、だめっ……! また、からだのおくからっ……きてる……っ!」

狛枝「ん……イクの? いいよ……イって……何度でもイかせてあげるよ……」

七海「ぁっ……あっ……イ、ク……っ?」

狛枝「もう二回も身体で感じてるでしょ? 気持ちよくて、身体の奥から何かが勝手に湧き上がってきてビクンって震える……あの感覚だよ」

七海「んっ……ぅんっ……あっ……私また……あっ、あっ、イクっ……イクっ、イっちゃ……! ひ、ぅ……ぁあっ……!」

狛枝「っ……!」



千秋はボクにすがりつく腕の力を強め身体を大きく何度か跳ねさせながら身体の奥でボクの熱をキツく締め付けて果てたようだった。

ボクはその瞬間に彼女の身体をしっかりと抱き返して、終りを迎えてもまだ身体を小さく揺らしながら息を乱して放心している彼女の唇へともう一度口付けてから、熱を奥から一度引き抜いた。

千秋はベッドに伏せるように身体を投げ出して虚ろな瞳を伏せ目に溜まった涙をまた頬へと伝わせた。


七海「……はぁっ……んっ……おわっ、た……の……?」

狛枝「……ううん。まだだよ」

七海「っ……え……?」

狛枝「終わってないし、まだ足りない……終わらせないよ……」

七海「ひぅ、っ……!? や、んっ……なにっ……ぁ、ああっ……!」


身体を伏せている千秋の腰を持ち上げて今度は後ろから彼女の身体を貫くと、千秋は悲鳴を上げながらベッドのシーツを強く握り締め背を反らした。

まだひくついていた彼女の中は熱くてボクの熱へと吸い付き絡み付いてくる。

その感覚に興奮を覚えながら彼女の腰を両手で強く引き寄せ打ち付ける行為を激しく何度も繰り返し始めると、千秋は顔だけ後ろを振り向いて喘ぐ合間にボクへと途切れ途切れに言葉を投げかけた。


七海「あっ、んっ、あっ、ぁあっ、激しっ……よ……っ! んっ……からだっ……今度こそ、本当に壊れちゃっ……!」

七海「あ、あぁっ……あついよぉ……っ、だめぇ……ぬ、……いてっ……あっ、あんっ……抜いてぇ……!」



次の行動
安価↓

狛枝「……」

狛枝「そう……わかった。抜けばいいんだね?」

七海「ん……っ」


彼女の口にした通り腰の動きを止めてまた中から抜いてしまうと、千秋はほっとしたのかシーツに身体を預けて身体の力を抜きながら呼吸を整えようとしていた。

ボクはそんな千秋の身体を後ろから抱き締め頭をそっと撫で……けど、千秋の秘部に入れずに表面へ擦るように熱を押し付けた。


七海「ぁ……っ! ね、ねぇ……熱いの……当たってる……よ」

狛枝「抜いたはいいけど、行き場がなくてね。……参ったよ。これ、どうしたらいいんだろうね」

七海「っ……」


わざとらしくそんな事を言いながら不意に先の方だけ中へと埋めてすぐに抜いてしまうと、千秋の身体がまた震えて潤んだ瞳がこちらを見据える。

それはボクの行動に対してただ睨んでいるようにも見えたし……何か別の意味を孕んでいるようにも思える目付きだった。


狛枝「ああ……ごめんね。ボクはキミのナカに入りたいけど、キミは入ってきて欲しくないんだよね。……どうしようか?」

七海「……ぅ……っ」

狛枝「キミは……どうして欲しい?」

七海「ぁ……あっ……ん……!」


緩やかにただ擦り付けるだけの行為を繰り返しながら耳元で囁くと一度は落ち着いてきた筈の千秋の呼吸がまだ乱れ始めてくる。

そして、もぞもぞと下半身を捩らせて戸惑っているような千秋の秘部へと不規則に浅く埋めたり抜いたりと繰り返していくとその度に千秋は小さく甘ったるい声を無意識に出して身体を揺らすのが見えた。


七海「ぁ……あ、ぅ……っ、だめ……そんなふうにしちゃ……っ」

狛枝「……本当に? ダメなの?」

七海「もっ……いじわる……っ! ……それっ……やだっ……やめ……ぁ、あんっ……!」

七海「んっ……はぁっ……だめ、だよ……からだが……むずむず……する……っ」

七海「……っ」

狛枝「!」


突然、千秋はボクの身体を弱々しくだが押し退けてうつ伏せていた身体を仰向けにしてボクを正面から見つめた。

そして乱れた息を飲んで見つめていた筈の目を泳がせてから恥ずかしそうに閉じて熱っぽく呟き始める。


七海「ん……後ろから、は……やだよ……」

七海「中途半端も……いや……だから……」

七海「……ちゃんと……正面から……ちょうだい……?」


足を折り曲げて開き秘部を両手の指で広げながら、千秋は涙声で羞恥を感じながらもボクに訴えた。

それでも焦らすように行動に移さないボクに千秋は急かすように声を更に震わせた。


七海「は、はやくっ……きて……! はやく……狛枝くんとひとつになりたい……っ、……ずっとひとつでいたいよ……だから、はやくっ……」



1、ゆっくり挿れて優しく動く
2、勢いよく挿れて激しく動く
3、その他自由


↓~3まで
コンマが一番大きいレス採用

狛枝「……そんな風にお願いされたらきちんとこたえてあげなきゃいけないね」

七海「はぁっ……んっ……はやく……狛枝く……っ、ぁっあああっ!!」

狛枝「っ……」


広げられている入り口に向かって熱を一気に突き挿れると叫びが耳に届きそれと共に中でキツく締め付ける感覚を覚える。

そしてそのまま激しい動きで突き上げる行為を繰り返すと千秋は苦痛と快感が混じったような声を上げ続けて涙を流して続けるのがボクの目に映った。


七海「あっ、あぁっ、またっ、激しっ……ああぁっ……!」

狛枝「……はぁ……っ、ごめんね……キミのナカが気持ちよくて……余裕がもうないんだ……っ」

七海「んんっ……ぅ……ひっく……」

狛枝「……痛いかな……ごめんね……泣かないで……」

七海「ちがっ……んっ……ちがう、の……っ」

狛枝「……?」

七海「わたしっ……ぁ……わたし、ね……いま、すごく……ぁあっ……! ……す、ごく……きもちよく……てっ……どうにかなっちゃいそうっ……で……ぁ、ああっ、あっ……」

七海「これが……こ、こまえだくん、とっ……あかちゃんつくってるってことなんだって……ぁっ……思ったら……涙が急に……っん……とまらなくなって……」

七海「……出来ることなら……本当にあかちゃん出来ればいいのにって……」

狛枝「……千秋……」

七海「でも……私にはもう……有希ちゃんがいるんだもんね……」

七海「多くは望まない……よ……だって……」

七海「今、私は……嬉しいもん……狛枝くんとあかちゃんつくる真似だけでも……出来て……私を求めてもらえて……すごく……」

七海「すごく、幸せだよ……狛枝くん、だいすき……」


そう呟いて千秋は泣きながらボクの首に腕を回して抱き寄せながら頬擦りをした。


七海「……ごめんね……あかちゃん、本当に産んであげられなくて……代わりに真似だけでもいいなら……私で気持ちよくなれるなら……これからも、いっぱいいっぱい気持ちいいことしよ……? ……これからもずっと……」

七海「ずっとずっと……私と一緒にいて……私をおいていかないで……ひとりに……しないで……っ」

狛枝「安価↓」

狛枝「っ……」


千秋の言葉を聞いてボクは何も言えずにいた。

けど、返事の代わりに彼女の身体をおもいきりきつく抱き締めて、感じた切なさと愛しさをぶつけるようにキスをし更に深く激しく身体を揺さ振り続けていった。


七海「っ……ぁあっ……ああっ……!」

狛枝「好きだよ……キミを愛している……千秋……」

七海「んっ……狛……っ、……」

七海「……はぁ……っ……凪……斗……くん……っ」

狛枝「……千秋……」

七海「すき……っ……私も凪斗くんを……あいしてる……っ」

七海「……こんな、今まで知らなかった気持ちをたくさん教えてくれて……ありがとう……」

七海「っ……あっ……! はぁっ……幸せで……あたたかくて……きもちいい……っ、凪斗くんの言ってた通り……だね……っ」

七海「んっ……あっん……あっ、あっ……凪斗くんっ……! 私、またイクっ……イッちゃうよっ……凪斗くんっ……!」

狛枝「っ……うん……今度は一緒に、だ……っ!」

七海「あっ! ぁあんっ! 凪斗くんっ……凪斗くんっ……!」

七海「凪っ……あっ、イッ……ぁ、ああっ、ああぁ……っ!」

狛枝「っ……千秋……!」


きつくお互い抱き締め合いながら彼女は四度目の絶頂を迎えて、ボクは千秋の奥深くで愛を注ぎ込んだ。

身体を痙攣させてボクの存在を確かめるように今までで一番キツく奥でボクの事を締め付け、千秋は暫くするとボクを抱き締めていた腕をベッドの上に投げ出して天井をぼんやりと仰ぎながら胸を上下させて荒い呼吸を暫くの間繰り返していた。

ボクはその間も彼女の身体を抱き締めながら何度も唇に吸い付くようにキスを繰り返して、彼女が落ち着くのを見守った。


七海「っ……ん……お腹の下の方……あったかい何かが流れ込んで……きてる……これは……何……?」

狛枝「……命の源……とでも言えばいいのかな? これがお腹の中で新しい命に変わるんだよ」

七海「そっか……こうすると赤ちゃんが出来るんだね……本当なら……」

狛枝「……」

七海「……」

七海「……ね……凪斗くん……命を育めない……それどころか、人の命ですらない私に……凪斗くんとこういう事をした意味は……資格は……私にはあったのかな」

狛枝「……え?」

七海「ごめんね、終わった後に今更こんな事言って……でもね、する前以上に……私、わからなくなってる……怖くなってるんだよ」

七海「している間は嬉しくて気持ちよくてすごく幸せな気持ちで一杯だった……けど結局、私は罪木さんや小泉さんとは違うんだって事を、改めて身に感じる事になっただけなのかもしれない……って」

七海「……凪斗くんも……今、どう思って何を考えて感じているのか……私は……」

狛枝「安価↓2」

狛枝「確かに、キミは違う。それは、否定できない……ね」

狛枝「でも、そんな事は関係無い、キミが好きだ、愛してるって言ったよね?」

狛枝「……やっぱり、これでもまだ信じてもらえない?」

狛枝「……ボクに出来ることは、全てし尽くしたつもりだったんだけど……」

七海「……」

七海「信じられないわけじゃないよ……でも、すぐに不安になるの」

七海「だから、私の近くでずっとそれを言い聞かせて実感出来るようにしてくれれば、安心出来る……のかもしれない」

七海「……凪斗くんが本気でいてくれてるのはわかってるから……だったら凪斗くんの未来に、私も一緒に連れていって欲しい」

七海「私の未来を、一緒に作って欲しい……」

七海「……私と……ずっと、ここで……っ、痛……!」

狛枝「……!?」

狛枝「千秋っ……?」

七海「ご、ごめん……なんでもない……なんでもない、よ。またちょっと、頭がびりってしただけ……だから……」

七海「最近不調になりっぱなしで参っちゃうよね……あはは……またお兄ちゃんにちゃんと診てもらわないとダメだね……」

狛枝「……」

狛枝(ウサミの言っていたウイルスのせいなのか……? それとも、他に何か原因が……)



この後から【38日目】3回目の自由行動


1、七海とこのままコテージで過ごす
2、七海と一緒におでかけする(チケット19枚所持)
3、EXクエストに挑戦する(現在のクエストは【七海さんとお互いの写真を撮る】です)
4、七海の大事をとって休ませてから七海と別れ、
a-別の人物のところへいく(罪木、ウサミ以外の人物指定/※相手が小泉の場合はイベント発生)
b-モノモノヤシーンを回しにいく(メダル6枚所持)


↓~3まで

コンマの一の位の値が一番大きいレス採用(最大9、0は0扱い)
コンマの一の位の値が一番大きいレスが複数ある場合は、その中で十の位の値が一番小さいレス採用(最少1、0は10扱い)
それでも複数ある場合は書き込み時間が一番早いレスを採用

では、ここで
この3回目の自由行動中に【不幸な事】が起こるか直後コンマ判定
偶数だと【不幸な事】発生&クエスト成功率大幅ダウン
単発可

狛枝「……未来を一緒に作る、か」

狛枝「だったら、『今』も形にして未来に持っていきたいよね」

七海「?」

狛枝「千秋との思い出を収めてとっておきたい……写真にして残しておきたいんだ、ダメかな?」

七海「……写真……は別にいいけど……」

七海「……」

七海「えっと……い、今この場所で……その……この格好で撮りたい……の……?」カアァ



どうするか安価↓

狛枝「ん? その格好で撮っても構わないの?」

七海「だ、だめ……! こんな恥ずかしい格好……!」

狛枝「あはは、わかってるよ」

狛枝「お風呂に入って身体を綺麗にして着替えてから外へ出て撮りにいこうよ」

七海「……う、うん。それならいい……よ」

七海「身体べたべた……なかもぬるぬるだし……さっぱりしたい。あ、せっかくだから有希ちゃんも一緒にお風呂に入れようかな」


1、七海と一緒に風呂に入る
2、七海に先に風呂に行ってもらう

安価↓

狛枝「じゃあ……家族揃って一緒にお風呂にいく?」

七海「うん、いいよ、それでも。……ちょっと待って。電子生徒手帳は……っと」ピコピコ

七海「おーい、有希ちゃん、出ておいでー」



子供の様子は
直後コンマ判定
偶数で起きてる
奇数でお昼寝中
単発可

有希「Zzz……」

七海「あれ? お昼寝中みたいだね」

狛枝「本当だ」

七海「この子、私に似たのかしょっちゅう寝てばかりなんだよね。……一緒にお風呂は無理そうかな? 有希ちゃんは寝かせてあげといた方がいい?」


どうするか安価↓
今夜はここまで

やっぱハーレムだ!ハーレムエンドしかない!
右手に小泉、左手に罪木、真ん中に七海が俺のジャスティス

連投すまん
細かいことで悪いがさっき気づいたんで、>>5にある占い結果のまとめに罪木のがないよー

罪木の占い結果更新してなかったですね
暇を見て更新しておきます





狛枝「寝たままお風呂に入れたらびっくりしちゃうかもね。子供は寝るのが仕事みたいなものだろうし……このまま静かに寝かせておいてあげようか」

七海「うん、わかった。じゃあ、私のお布団に寝かせてあげよう。狭い電子生徒手帳の中にずっといるのもかわいそうだもん」

七海「おやすみ、有希ちゃん」

有希「Zzz……」

七海「じゃあ、さっさとお風呂で綺麗にして着替えて出かけよう」




シャワールーム


七海「凪斗くん、先に身体洗う? それなら私は湯船でゆっくりして待ってるよ」

狛枝「安価↓」



単発可

狛枝「うーん……せっかく一緒に入るんだし一緒に洗わない?」

七海「え? 狭くないかな?」

狛枝「二人くらい平気な広さだよ」

七海「……」

七海「まあ、その方が手っ取り早くすぐに上がれそうかな?」

七海「……それで、一緒に洗うって具体的にどうすればいいのかな? 凪斗くんの頭洗ってあげたりすればいいってこと?」



具体的にどうするorどうして欲しいか安価↓



手が滑ってしまったのなら仕方がないな、うん

>>201
よろしくです、わざわざすんません

狛枝「背中洗ったりなんか……お願いしてもいいかな?」

七海「背中? いいよ、それくらい。それなら座って後ろ向いて?」

狛枝「うん」

七海「えーと……石鹸を泡立て、と……ゴシゴシ」

七海「あ、ちょっと泡立て過ぎたかな? あはは、凪斗くんもこもこだよー」

七海「痛かったら言ってね? 加減がよくわかんないや」

狛枝「大丈夫。それくらいでちょうどいいよ。気持ちいい。後で千秋の背中も洗ってあげるからね」

七海「え、……うん」

七海「……」

七海「凪斗くん……なんだか……」

狛枝「?」

七海「なんか、女の子とお風呂入るの慣れてるって感じだよね。恥じらいとか、全然ないもん……」

七海「……毎日取っ替え引っ替えで、女の子と一緒にお風呂入ってるんでしょ。私にはわかるよ」

狛枝「安価↓2」

ソソソンナコトナイヨー

そ、それは違う……こともないけど毎日ってほどじゃ…ってじゃなくてさ!
その言い方はちょっと聞こえが悪いというか、その………ゴメンナサイ。

狛枝「あはは……本当のことを言えば恥ずかしいけど……あんまりこういうことを知らない千秋と一緒にお風呂に入るなら気丈に振舞った方が千秋も安心するかなと思ってさ」

狛枝「……逆効果だったかな?」

七海「……」

七海「無理に取り繕わなくてもいいよ。凪斗くんがすごーくえっちなのはさっき身を持って改めてわかったし」

七海「おとなのおとこなんだよね……凪斗くんは。私もおとなのおんなになる為に、男の人とお風呂入るのくらい慣れないとダメなのかなー」

狛枝「えっ」

七海「よーし、私もがんばろー」

七海「今度は日向くん辺りと入ってみるのも楽しそうかなあ? あ、なんならその時凪斗くんも一緒する?」

狛枝「安価↓」

ルールよく読んでなかった無能俺
すまぬ…すまぬ…

えっ…ご、ごめんね!それはそういう意味じゃなくて…これから一緒に慣れていこうねっていう意味で…
その…ごめんなさい

>>216
どどんまい!

おとなのおとこ(意味深)

狛枝「えっ……ご、ごめんね! それはそういう意味じゃなくて……これから一緒に慣れていこうねっていう意味で……」

狛枝「その……ごめんなさい」

七海「……」

狛枝「……」

七海「私、怒ってるわけじゃないよ? 面白い事だとは思っていないけどね」

狛枝「う、うん……」

七海「お風呂は監視カメラもないから好き放題出来るって言っても……あ、カメラがあっても凪斗くんはやりたい放題だったから関係ないか」

狛枝「……」

狛枝(本当に怒ってないって言えるのかな、これ……)

七海「……」

七海「さっき二人でえっちな事してたのも、きっと……っていうか、どう考えても絶対、未来機関の人たちに丸見えだった……と、思うけど」

七海「凪斗くんはそういうの見られてた方が興奮するとか、そういうのなの?」

七海「むしろ見せつけたいの?」

狛枝「いや……あの……」

七海「……」

七海「ごめん、ちょっと意地悪言い過ぎちゃったかな」

七海「……これで、凪斗くんの方は洗うのおしまいだよ」

七海「……」

七海「今度は凪斗くんが私を洗ってくれるのかな?」

狛枝「う、……うん……背中、洗うよ」

七海「お願い」

狛枝「……」ゴシゴシ

七海「……」

狛枝「……」ゴシゴシ

七海「……」

七海「……ふあぁ……ねみぃ」

狛枝(どうしよう……なんだか気まずい雰囲気に……?)

狛枝(空気をなんとか変えたいけど……でも……いや、ボクの考えすぎなのか……?)

狛枝(……)


次の行動、または七海に振る話題など
↓~3まで、自由

手 を 滑 ら す (胸に)

すみませんが少し落ちます
再開は22時過ぎを予定

狛枝「……」

七海「んー……」ウトウト

狛枝「……おっと」サワサワ

七海「っ……ひゃう、ん……っ!?」ビクンッ

七海「ちょ、っと……! ね、なんで……おっぱいまで洗ってなんて言ってない……っ」

狛枝「ごめん、手が滑って」サワサワ

七海「んん……っ!」

七海「……」

七海「……こうやって何時も女の子を洗ってあげてるって事なんだ……?」

狛枝「……」

七海「私にもそれを……慣れさせよう……って、事?」

狛枝「安価↓2」

再開早々に寝落ちるスタイル




狛枝「ゴメンなさい、調子にのりました」

七海「……」

狛枝「……一応言っとくと、そんなに毎日してるわけじゃないし、別にこれに慣れろって言ってるわけでもないよ?」

七海「……」

狛枝「というか慣れない方がキミの場合はかわいいからそのままでいて欲しいかな、個人的には」

七海「……」

七海「完全にしてないっていう否定はしないんだね」

七海「……慣れなくていいなら早く手を離して欲しいな……」



1、手を離す
2、手を離さない
3、その他自由な行動


↓~3まで
コンマが一番大きいレス採用
単発可

それより七海が狛枝の特濃ミルクセーキ飲んでくれるのはまだですか!?

狛枝「ごめんね、ちゃんと洗うよ」


慌ててそう言ってボディーソープを足した後、背中から順にじっくり泡立てながら腕やお腹、太腿と丁寧に身体を洗っていき手や足の先や間も入念に磨いていった。

けど……


七海「……小さな子供じゃないんだからそこまでやらなくても大丈夫だよ」

七海「もう十分だから、さっさと流してお風呂出よう? これから出かけるんでしょ? もたもたしてたら時間なくなっちゃうよ」

狛枝「安価↓」


単発可

更新キターと思ったら、え…これどうしたらええの
七海機嫌悪すぎワロタ、これはアカン
こっちを向かせて正面からちゃんと抱きしめてキスして謝って本当に七海とらーぶらーぶしながら風呂入りたかった旨を伝えよう

あーそう言えば今回「不幸な事」が起こるんだったか、これがそうなのかね?
クエスト成功率もかなり下がったらしいしどうあがいても絶望か…

狛枝「……」

狛枝「千秋」

七海「!」


後ろを向いている状態の彼女をボクの方へと向かせて正面から抱き締めてキスをする。

千秋はそれに一瞬驚いたのか目を開かせて、ボクが顔を離したあと無言でボクを軽く睨みつけた。

けど、それにめげずにボクは言葉を続ける。


狛枝「ごめんね。ボクはただ、キミと仲良くお風呂を楽しみたかっただけなんだよ。そんなに機嫌を悪くしないで欲しいな…」

七海「……」

七海「お風呂を楽しむって……時間が勿体無いからこうやって一緒に洗いっこしてたわけじゃなかったの?」

七海「凪斗くんはこれから一緒に写真を撮りにいくのと、お風呂に入るの、どっちを優先したいっていうのかな……」



1、写真を撮りにいく方
2、お風呂に入る方
3、その他、自由回答


↓~3まで
コンマが一番大きいレス採用

これ一回の自由行動(クエストを選択済)なのに風呂でH+からのクエストをやろうとしたのが欲張りすぎだったか?ただ単に時間がないか

狛枝「どっちも同じくらい大切じゃ駄目かな」

狛枝「二人で過ごせる時間は短いから出来るだけたっぷりゆっくり楽しみたいんだ 」

七海「ダメじゃない……けど……」

七海「……」

七海「……はあ……まあ、いいや……」

七海「どう楽しむ気なのかは知らないけど……あんまり長湯はやだよ? ただでさえ今ちょっと疲れてだるいのに、のぼせて遊びに行けなくなっちゃう」

七海「……それで、身体洗うのはこれでもう十分だよね? 随分丁寧にやってくれたし」




次の行動
安価↓

うーん、らーぶらーぶお風呂タイムのはずがどうしてこうなった
お風呂プレイはまた今度のお楽しみかな…次があればの話だが

狛枝「うん。身体流してから湯船で少し温まろうか」

七海「……」


身体の泡を流して二人で湯船に浸かった。

ボクは千秋を後ろから抱き締める形で、千秋は特に抵抗はしなかったものの黙ってその状態のままじっとしているだけだった……。


狛枝「……」

七海「……」

狛枝「……」

七海「……ふあぁ……」

狛枝「眠い?」

七海「うん……お湯があったかくてきもちよくて……ねみぃ」

狛枝(さっきも欠伸してたもんね)

七海「……」

七海「凪斗くんは疲れてないの?」

狛枝「安価↓」

元気だよ!(主に下半身が)

いつも寝落ちてすみません






狛枝「うん……ボクも疲れちゃったよ」

狛枝「このまま千秋とお湯に浸かってたら眠っちゃいそう……でもこんな疲れは悪くないね」

狛枝「千秋も気持ち良くなってくれたかな」

七海「……」

七海「しらなーい」ブクブク

狛枝「そ、そっか……あは……は……」

狛枝(千秋は一度機嫌を損ねると長引くよね……眠いせいもあるのかもしれないけど……)

七海「……」

七海「……でも、凪斗くんも疲れるくらいなら……満足も出来た、って事だよね……それなら……うん、安心だよ」

狛枝「!」

七海「私はちゃんと凪斗くんの恋人の役目を果たせたんだよね……?」

七海「……私は……罪木さんにも、小泉さんにも……負けてな……い……」ブクブク


千秋は顔を湯船に僅かに沈めてぶくぶくと遊ぶようにしながら半分ウトウトしていてまるで寝言にも近いような感じでそう呟いた。



この後どうするか
安価↓
単発可

狛枝「……」

七海「……ん」


変なところを触らないようにして無言でそっと後ろから彼女の身体を抱き締める。

そして眠そうな彼女が寝てしまうまでそのままでいると、千秋はボクに背中を預けて寄りかかりすぐに寝息が聞こえてきて起こさないよう暫くじっとしていた。

でも、ずっとこのままここで寝かせておくのは危険だしのぼせてしまうだろうから、無理に起こしてしまうのは嫌だったけれど頃合いをみて優しく声をかけて結局起こす事にしたのだった。


狛枝「……千秋、ねえ、千秋ってば」

七海「……んー……ぅん……?」

狛枝「気持ちよさそうに寝てるところごめんね。こんなところで眠っちゃうより、そろそろ出た方がいいんじゃないかと思って……どうする?」

七海「……寝ちゃったのか……私……」

七海「……」

七海「……そういう凪斗くんは? お風呂、楽しめたの? もう、いいの?」

狛枝「安価↓」

狛枝「うん、あんまり長く入ってるとのぼせちゃうしそろそろ出よう」

狛枝「写真、撮るって言ったでしょ?」

七海「……うん……写真、撮る……ふあぁ……」


千秋はまだ眠そうに目を擦り欠伸をしながらフラフラな足取りで湯船から立ち上がった。

ボクは倒れそうになるのを支えながら彼女と一緒に風呂から出る。


狛枝「大丈夫? フラフラしてるけど……起こすの遅かったかな、のぼせちゃった?」

七海「んーん……平気……」

七海「だから、早く一緒に遊びに行こう?」

狛枝「うん……」

狛枝(この調子のままだと出先でも眠っちゃいそうだな……)


浴室から出てもまだ眠いせいなのかぼーっとしている千秋の身体をバスタオルで拭いてあげると、彼女はそのタオルを身体に巻いて一足先に部屋へと戻っていく。

その後をボクも同様にバスタオルを巻いた状態で追いかけると……


七海「……あ!」

狛枝「?」

有希「あう」ガジガジ

七海「ダメだよ、有希ちゃん! 電子生徒手帳なんかかじっちゃ!」

有希「あー」

狛枝「いつの間にか起きちゃってたんだね」

七海「あーあ……私の電子生徒手帳、よだれまみれだよ……」

狛枝「けど、変なもの飲み込まなくてよかった。この子のそばには小さい部品とか置かないように気をつけないと」

七海「お腹空いてるのかな? ミルクとか用意してあげないとダメかな」

七海「……えっと……母乳? っていうのは……私には無理……だよね」

七海「……」

七海「まあ、いいや。ねえ、凪斗くん。着替えたら先にマーケット言って有希ちゃんのご飯探そう」

七海「……それから、写真撮るなら家族写真がいいよね。だから、有希ちゃんも一緒に外へ連れて行っていいでしょ?」

狛枝「安価↓」

勿論だよ
家族で一緒に写真を撮るなんてはじめてのことかもしれないよ…ワクワクするね
だけど途中で誰かに見つかっちゃったらどうしたいかだけ聞いておきたいかな

ごめん証明忘れてた
日付またいだ直後だったし勘弁してください

>>287
時間内では無かったけど単発でない証明は見れたので、今回は>>283採用でいきます
5分以内に証明にしている理由は、そうしないと続きがすぐに書けなくなってしまうからというこちらの都合が大半という事もあるので……




狛枝「勿論だよ」

狛枝「家族で一緒に写真を撮るなんてはじめてのことかもしれないよ……ワクワクするね」

狛枝「だけど途中で誰かに見つかっちゃったらどうしたいかだけ聞いておきたいかな」

七海「見つかっちゃったら……それはみんなに紹介するしかないんじゃないかな?」

狛枝「……どういう風に?」

七海「……」

七海「私と凪斗くんの子供です」

七海「……っていうのは、やっぱり嫌……なのかな……凪斗くんは」

七海「みんな冗談だって思うかもしれないけど……けど、本当のことだもん……有希ちゃんは、私と凪斗くんの赤ちゃんだもん……」



1、いい
2、だめ
3、自由回答

安価↓~3まで
コンマが一番大きいレス採用

狛枝「……」

狛枝「いいよ」

七海「!」

狛枝「そうだね。確かにこの子は……有希は、ボクたちの可愛い赤ちゃんだ。それは嘘なんかじゃない」

狛枝「みんなが納得してくれるかどうかは置いとくとしても、ボクだけはそれを否定したりなんかしないよ」

七海「凪斗くん……」

七海「っ……うん……よかった……よかったね、有希ちゃん……パパに認めてもらえたよ……」

有希「う?」


千秋は僅かに涙を浮かばせながらぎゅっと有希の事を抱き締める。

そして目元を拭った後で恥ずかしそうに笑った。


七海「……えへへ。安心したよ」

七海「よし、じゃあ何時迄も裸でいないで着替えて外へいこっか」

狛枝「そうだね」

狛枝「……」


……



七海「……えーと、それで、写真はどの辺りで撮る予定なのかな。せっかくだから、景色が綺麗で明るい場所がいいけど……」



これから行く場所は?
安価↓

狛枝「それなら海の近くとかどうかな」

狛枝「泳ぐとかは流石に出来ないだろうけど、綺麗な海をバックに写真なんて素敵だと思うよ」

七海「海かあ……うん、それいいかもしれないね」

七海「じゃあ、マーケットで有希ちゃんのご飯と私たちも食べられるものとレジャーシートも調達して、でかけよう」

七海「楽しみだなあ……わくわく」

七海「ほら、早くいこう!」

狛枝「あっ……ちょっと!」


千秋は準備を済ませると有希を抱いてボクより早くコテージから出て行ってしまった……。



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上のコンマで、出先で誰かに遭遇
直後コンマに限り00は100扱い
単発可

遭遇した場合、遭遇した人数は↓のコンマが奇数で1人、偶数で2人
遭遇した場合は誰と遭遇したか、ウサミ、罪木以外で↓2で人数分指定

遭遇しなかった場合は、↓2で七海に振る話題を指定


今夜はここまでです

そういや有希ちゃんは見た目いくつくらいなんだろ?
歯は生えてるみたいだから一歳前後くらいかな

>>305
産まれたての赤子には見えない事は確か
七海の要望にこたえた子になっているから色々とちぐはぐだけど、大体一歳くらいの感覚でみてくれればいいと思います





マーケットで色々と物を調達して三人で海岸までやってきた。

その間、誰にも出会う事なくここまでやってはこれたけれど……その運も目的地にたどり着いたところで尽きてしまったようだった。


七海「あれ……? あそこで並んで座っているの、九頭龍くんと辺古山さんかな」

狛枝「!」

狛枝(やっぱり外に出て誰にも会わないなんてそんな事は出来なかったか……)

狛枝(……)

辺古山「……ん?」

九頭龍「っ……!? なっ……七海に狛枝……!?」

七海「オッス。二人とも何してるの?」

九頭龍「……べ、別になんだっていいだろーが」

七海「デート?」

九頭龍「ばっ……! そ、そんなんじゃねぇ! お、俺はただ……その……」

辺古山「……」

辺古山「私は坊ちゃんに言われて坊ちゃんのお供をしているだけだ、が……」

辺古山「そういう二人はどうしたのだ? そんな荷物を抱えて。もうじき日も暮れるというのに」

七海「私たちは、……」

七海「デート……だよ? えへへ」

九頭龍「……そうかよ……チッ」

辺古山「……? 七海」

七海「ん?」

辺古山「お前が抱えているそれは……なんだ? まさか、赤ん坊か?」

狛枝「……!」

九頭龍「あ?」

九頭龍「……赤子……? なんなんだよ、そのガキは。何処から出てきた?」

七海「この子? えっとねえっとね、この子は……」

狛枝「安価↓」


単発可

狛枝「女の子だよ、可愛いでしょ? 」

七海「お名前自分で言えるかな?」

有希「……」

有希「ゆき」

七海「うん、言えたね。エライエライ」ナデナデ

九頭龍「……ユキ?」

七海「うん。希望の有る子で有希ちゃんだよ」

七海「凪斗くんがつけてくれた名前なんだ」

九頭龍「狛枝が……」

辺古山「名付けた?」

七海「えへへ、いい名前だよね」

九頭龍「なんだそりゃ……事情がよくわかんねぇんだが」

狛枝「……」

辺古山「それで、結局この有希とやらは何処の子供なんだ? ……まさか、捨て子じゃあるまいな?」

七海「違うよ。そんなんじゃなくて……」

七海「この子は、私と凪斗くんの子供なの」

辺古山「は?」

九頭龍「あぁ……?」

辺古山「……」

九頭龍「……」

九頭龍「おい、狛枝……テメェ、七海に変な事吹き込むのは止めろよ。メンドクセーからよ」

辺古山「そうだぞ。七海は、その、なんだ……純真で無垢なところがあるからな。何をどう言ったのか詳しい過程は知らないが、貴様の戯れ言をそのまま鵜呑みにしてそんな血迷ったことを……」

七海「違うよ! そんなんじゃなくてっ……」

九頭龍「あー、ハイハイ」

辺古山「それなら、あれか。なんと言ったか……そうだ、ロールプレイングとかいうやつでもしているのか? 七海はゲーマーだからな。大方そういうなりきりのゲームでもやっているんだろう」

九頭龍「なんだよ、そういうことか。ビックリさせやがって……」

狛枝(やっぱり普通に考えて、ボクたちの子供だって言っても信じるわけはないよね)

狛枝(まあ、それはそれで構わない……むしろ、他人はその方が好都合でもあるけど……)

七海「……」

七海「凪斗くん……九頭龍くんも辺古山さんも話をまともに聞いてくれないよ……どうしたらいいの……?」


千秋は涙目でボクに訴えるように見つめてくる……。



この後の行動
安価↓

狛枝「大丈夫だよ、誰に何言われようと、有希ちゃんはボクたちの子供だから」

七海「……」


千秋を抱き寄せてそう告げながら頭を撫でてみるものの彼女は何処か不満げで、それを見る九頭龍クンたちは半ばボクたちに呆れているようなどうでも良さそうな雰囲気だった。

そんな中、千秋の腕に抱かれていた有希が不意にボクへと向かって両手を伸ばしてきた。


有希「ゆきも」

狛枝「……ん?」

有希「だっこ」

狛枝「ああ……有希もボクにぎゅっとして欲しいって事かな」

七海「……多分、そう。抱っこしてあげて」

狛枝「そっか。有希、こっちおいで」

狛枝「ぎゅー」

有希「ん」ギュー

狛枝「よしよし」ナデナデ

有希「……」

有希「こまえだくん」スリスリ

七海「……」

七海「違うよ。凪斗くんは、パパ。それで私はママ、だよ」

有希「……」

有希「ちあきちゃん」

七海「……うぅ……だから違うってば……」

九頭龍「へっ、こいつぁ、育児の先が思いやられるなあ 」

辺古山「まあ、遊びもほどほどにな」

七海「……」

有希「……」ジーッ

辺古山「……ん?」

辺古山「ど、どうした。私の方をそんなに睨んで……」

狛枝「睨んでるっていうか、ただ辺古山さんを見つめてるだけだと思うけど」

有希「……」

有希「ぺこ」

辺古山「!」

九頭龍「なんだ、ペコの事ももう名前を認識してるのか?」

狛枝「どうやらそうみたいだね、九頭龍クン」

狛枝「じゃあ……有希、隣のお兄さんのお名前はわかるかな?」

有希「……く」

九頭龍「お、おぉ……!?」

有希「……」

有希「くず」

九頭龍「……」

狛枝「……」

九頭龍「……そう略すのは、どうなんだよ……いや、どーでもいいんだけどよ……どーでも……」

狛枝「あは、は……あまり長い名前はまだ言えないのかもね」

有希「ぺこ。くず」

辺古山「……」

辺古山「……しかし、子供……か」

辺古山「こうして見ていると……小さくて可愛らしいな……」ジーッ

有希「……」ジーッ

辺古山「……」ジーッ

有希「……」ジーッ

九頭龍「ペコ、顔がすげぇ強張ってんぞ」

狛枝「辺古山さん、スマイルスマイル」

辺古山「スマイル……」

辺古山「……」

辺古山(ニヤリ)

狛枝(そ、その表情はちょっと……)

有希「……」

有希(ニコッ)

辺古山「……!」

辺古山「わ、笑った……?」

辺古山「坊ちゃん! 子供が笑いましたよ、坊ちゃん!」

九頭龍「……ペコを見て笑顔になった、か。こいつぁ、スゲーな。大抵、動物とか小さな子供はペコを見ると逃げ出したり泣いたりすんだが……」

九頭龍「この有希ってガキは肝が座っているっつーか、怖いもの知らずか? 将来大物になるかもな」

辺古山「……こういう部分は確かに七海に似ているのかもしれないな。よく顔立ちを見てみると、七海の面影があるような気もするし」

七海「私の子供だもん。私に似てるのは当たり前だよ」

九頭龍「すっかり母親になりきってんのな。七海の奴」

七海「……だって、私、ママだし。嘘じゃないよ、本当だよ」

狛枝「……」

辺古山「な、なあ、狛枝……私にもその子を……その……抱かせたりはさせてもらえないだろうか……?」

狛枝「ん?」

七海「!」

有希「ぺこ、ぎゅー?」

辺古山「そ、そうだぞ、こう、ぎゅーっと……」

九頭龍「……手加減してやれよ、ペコ」

狛枝「えっと……」

七海「……」ムスッ

狛枝「……」

狛枝(なんだかどんどん千秋の不機嫌具合がエスカレートしているような気がするけど……どうしよう)


次の行動
安価↓

狛枝「……」

狛枝「どうぞ、辺古山さん」

辺古山「あ、ああ……ありがとう」

辺古山「……さあ。怖くないから、こっちへ来るんだ」

九頭龍「ペコの顔が必死だ……」

有希「ぺこ、ぎゅー」ギューッ

辺古山「っ……!」

辺古山「……か、かわいいっ……!」ガシッ

有希「あぅ」

九頭龍「ペ、ペコ! 手加減! 手加減、な?」

辺古山「はっ!? す、すみません、坊ちゃん」

九頭龍「おい、大丈夫だったか?」

有希「……」

有希「くず、ぎゅー」

九頭龍「……は?」

狛枝「多分、九頭龍クンにもぎゅーってして欲しいんじゃないかな」

辺古山「坊ちゃんも、しますか。ぎゅー」

有希「くず、ぼっちゃん。ぎゅー」

九頭龍「呼び方を混ぜんな! ……」

有希「ぎゅー」

九頭龍「……ったく、しょうがねぇな。おら、こっちに寄越せ」


ワイワイ キャッキャッ



七海「……」

狛枝「大丈夫だよ、二人とも悪気があるわけじゃないんだよ? それにこれから大切な家族写真を撮りに行くんだから笑って欲しいな……」ナデナデ

七海「……」

七海「悪気がなかったら何を言っても、何をしても許されるの?」

七海「……どうして私と凪斗くんの子が、他の人たちの手に渡ってるの。ねえ、なんで?」

狛枝「辺古山さんやあの九頭龍クンにも可愛がられてるなんていい事じゃないか。有希は人気者、って事だよ?」

七海「……むぅ」

七海「凪斗くんは、他の人たちに認めてもらいたくはないの? 有希ちゃんにすらパパママって呼んでもらえないのが悔しくないの?」

七海「いくら凪斗くん自身が認めてくれたって……こんなんじゃ、罪木さんや小泉さんに認めさせるなんて無理だよ。そうなったら、どう責任を取ってくれるの?」

狛枝「安価↓2」

狛枝「それはボクも嫌だけど……」

狛枝「でも千秋、もしこの子の事を他の人にバラしてしまえば千秋がAIってこともこの世界のことも話さなくちゃいけないんだよ?」

狛枝「もしそうなると千秋が消されちゃうかもしれないよ……」

狛枝「ボクはそれだけは嫌なんだ、千秋はどうかな 」

七海「そ、それは……それ……は……」

七海「……」

七海「……ぐすっ」

狛枝「!」

七海「私もやだ……やだよ……消されたくなんか、ない……」

七海「でも……でもっ……! うぅっ……ひっく……」

狛枝「……」

狛枝「ゴメン、ゴメンね……辛いと思うけど、今は少しだけでいいから耐えて欲しいんだ」

七海「……ぐすっ……」

七海「……凪斗くん」

狛枝「うん……?」

七海「凪斗くんだけは……凪斗くんだけは、私を裏切ったりしないでね……お願い、だから……」

狛枝「千秋……?」



直後コンマ判定
この後すぐに不幸な事が発生するかどうか
このレスのコンマ-10以上の値ですぐに発生
00は直後に限り100扱い
単発可

九頭龍「おい、狛枝」

狛枝「!」

九頭龍「こいつ、返すぞ。オレたちはそろそろ戻る」

有希「こまえだくん」

狛枝「……あ、うん。どうも」

辺古山「……ふふ、子供が私に懐いた……懐いたぞ……!」ぽやーん

九頭龍「ペコもなんだか調子が変だしな……」

狛枝「あはは……有希の相手してくれてありがとうね」

九頭龍「別に。……おい、ペコ、行くぞ」

辺古山「……はっ! は、はい? はい、坊ちゃん」

狛枝「ほら、有希。辺古山さんと九頭龍くんにバイバイって」

有希「ぺこ、くず、ばいばい」

九頭龍「呼び方は結局それのままか……おぅ、またがあればな」

辺古山「有希、達者でな。機会があればまた、その……遊ぼう」

辺古山「……そうだ、狛枝。海の側にはあまり近付かない方がいいぞ。今日は珍しく波が荒れているようだからな。そんな赤子が巻き込まれるような事があっては大変だぞ」

狛枝「波が荒れてる? わかったよ。忠告どうも」

九頭龍「じゃあな」


九頭龍クンと辺古山さんはボクたちの元から去っていった。




狛枝(そうしてようやく三人になったけれど……)

七海「……」

狛枝(千秋は涙目で黙ったままになってしまった……)

有希「ちあきちゃん」

七海「……」

有希「ちあきちゃん?」

七海「……」

有希「……」

有希「あう……」

七海「……」

七海「……凪斗くん」

七海「やっぱりもどろ」

狛枝「えっ……!」

七海「なんかもう……写真っていう気分じゃ、ない」

狛枝「……」



次の行動
↓~3まで

狛枝「……千秋」

狛枝「ボクは絶対にキミを見捨てたりなんかしない。裏切ったりなんかしない。絶対に……約束する」

狛枝「それだけは、信じていて欲しい」

七海「……」

狛枝「……」

狛枝「気分じゃないなら、仕方がないね。今日のところは写真を撮るのはお預けにしておこうか」

狛枝「波も荒れているっていうし、風も強くなってきたみたいだからね……ここから引き上げよう」

狛枝「念の為に、有希も電子生徒手帳の中に避難させておいてくれないかな。風で何か飛ばされてきて有希に当たって怪我してしまう事もあるかもしれないからさ」

七海「……」

七海「わかった、よ」


千秋は静かに一度頷き電子生徒手帳を取り出して操作を始めると、すぐに有希の姿がボクの腕の中から消えていった。


狛枝「ご飯はコテージで食べようか。……今夜は一緒に過ごそう」

七海「ん……」


千秋と手をしっかりと繋ぎ、海岸を離れていく。

けど、彼女の足取りは重々しくてフラついているようにボクには感じた……。

狛枝「千秋……大丈夫?」

七海「……」

狛枝(顔色もなんだかすごく悪いし、そういえば繋いでいる手も熱いな……)

狛枝(っ……ま、まさか……!)





九頭龍「ペコ! おい、ペコ! しっかりしろ!」

狛枝「!?」

狛枝「九頭龍クン、どうしたの!?」

九頭龍「こ、狛枝っ……!? ペコが……ペコが……!」

辺古山「う、うぅ……っ」

九頭龍「ペコが急に苦しみ出して、倒れちまったんだよ……! さっきまで、元気だったのに熱が出始めて……」

狛枝「熱……?」

七海「……うっ」



バタンッ


狛枝「……!?」

七海「……はぁ……はぁ……っ」

九頭龍「な、七海!?」

七海「けほっけほっ……」

狛枝「……ちょっと、おでこゴメン。っ……!」

狛枝(う、嘘だろ……千秋まで凄い熱だ……なんで急に……っ!?)

九頭龍「くっそ……突然何がどうなってんだよ!?」

九頭龍「こんないきなり……どうすりゃ……!」



1、ウサミを呼んでみる
2、とりあえず七海と辺古山をそれぞれのコテージまで運ぶ
3、その他、思いつく行動があれば


↓~3まで
コンマが一番大きいレス採用

狛枝「こんなところにいてオロオロしていても仕方がないよ。とりあえず二人をコテージへ運ぼう。後の事はそれから考えればいい」

九頭龍「お、おう! ……ペコ、立てるか? しっかりしろ」


千秋と辺古山さんを九頭龍クンと協力しあってひとまずそれぞれのコテージまで運んで寝かせた。

けど……



九頭龍「……で、結局これからどうするよ。薬とか調達してきた方がいいのか?」

狛枝「……」

狛枝「それじゃあ……」


1、それぞれで七海と辺古山の容体を注意しながら看病をする
2、他にも熱を出した人がいないか確認をする
3、誰かに協力を頼みにいく(人物指定、複数可)
4、その他自由行動指定


↓~5まで
コンマの一の位の値が一番大きいレス採用(最大9、0は0扱い)
コンマの一の位の値が一番大きいレスが複数ある場合は、その中で十の位の値が一番小さいレス採用(最少1、0は10扱い)
それでも複数ある場合は書き込み時間が一番早いレスを採用

狛枝「他にも熱を出し出した人がいないか確認をしよう」

九頭龍「は? なんでペコと七海以外にもそんな奴がいるかもしれないって話になるんだ?」

狛枝「九頭龍クン、以前集団発熱騒ぎがあったのを覚えていない? もっともあの時は九頭龍クンは熱を出していた側で、病気だった人はその間の記憶が全くない人が殆どだったみたいだけど」

九頭龍「西園寺の身長が突然伸びたまま戻らなくなったあの事件か……!? くそっ、熱出たのはオレもだったのになんで西園寺だけ……!」

狛枝「えっ、あ、う、うん……とにかくさ、今回ももしかしたら同じ病気が原因なのかもしれない。考えすぎかもしれないけれど、それならそれで彼女たち以外はなんともないか知っておいて安心するくらいはしてもいいと思うよ」

九頭龍「そ、そうか……もうすぐ自由行動時間も終わる頃だ、異変がなくても皆コテージまで戻ってくる時間だろうし、この近辺で待っていれば……」




澪田「うわあぁぁぁぁぁん!」



九頭龍「……!?」

狛枝「今のは澪田さんの声……? 行ってみよう!」

九頭龍「おう!」




澪田「うわあぁぁぁぁぁん! 白夜ちゃん白夜ちゃん白夜ちゃん!」

弐大「えぇい、落ち着かんかい澪田!」

狛枝「澪田さん! それに弐大クンも!」

九頭龍「一体何騒いでんだ!」

弐大「おお、狛枝に九頭龍! それがな……」

澪田「白夜ちゃんが白夜ちゃんが白夜がぁ!」

弐大「十神が急に高熱を出してぶっ倒れてしまったんじゃあ……それで澪田がこんなに取り乱してしまってのぅ」

澪田「だってだってだってぇ!」

九頭龍「十神もなのか……!?」

弐大「『も』、じゃと?」

狛枝「実は、辺古山さんと七海さんも同様に高熱を出して急に倒れてね。以前、発熱で倒れる人が続出したのと同じ事が起こっているんじゃないかと思って九頭龍クンと確認しようと思ってたんだけど……」

九頭龍「どうやら当たりかもな。……で、その十神はどうしたんだ?」

弐大「ここにおるぞ」

九頭龍「……は?」


そう言って弐大クンが背から下ろしたのは……

なんとも痩せ細った眼鏡の男だった。

この姿は、まるで……


狛枝(78期の十神クンにそっくりだ……)

九頭龍「こ、こいつが十神なのか……!?」

弐大「ああ、ワシも信じられんがコイツは十神じゃ。倒れたと思ったら急にこんな姿になってしまってのお……」

澪田「うわあぁぁぁぁぁん! このままじゃ白夜ちゃん、骨と皮だけになって干からびちゃうよぉ!」

狛枝(千秋と辺古山さんと十神クン……これで三人か)

狛枝(もし、この三人以外にも発熱している人がいるなら、考えられるのは……)




「お、おーい! だ、誰かあ! 誰かいねーか! 助けてくれぇ!」

狛枝「今度は一体なんだ……!?」



左右田「チックショウ! おい、コラ! 周りウロチョロすんじゃねーよ! ジャマだ!」

四天王「チューチュー!」

九頭龍「左右田!」

左右田「あ! ……んだよ、いるなら返事くらいしろってんだ。こっちはここまで来るのに大変で……」

弐大「どうしたんじゃ? まさか、おぬしが背負っているのは……」

澪田「が、眼蛇夢ちゃんっすか!? 眼蛇夢ちゃんも骨と皮だけに……!? うわあぁぁぁぁぁん!」

左右田「は? 骨と皮?」

狛枝「ねえ、もしかして田中クンも熱を出して倒れたの?」

左右田「あ、ああ。少し前にコテージまで戻ってくる途中で田中に出くわしたんだけど、そしたら突然……」



田中『こんにちは、左右田くん。お元気ですか。今日はいい天気ですね』



左右田「とか言い出したと思ったら目の前で倒れやがってよ。なんか熱も出てるし、メンドクセーけどそのまま放置するワケにもいかねえだろ?」

左右田「で、ここまで運んできたんだけどよ……つーか、コイツ標準語喋れたんだな」

澪田「なんだか中学校の英語の教科書の訳文みたいな喋り方っすね」

弐大「ふむ……田中も合わせてこれで四人目じゃな」


終里「おい、オッサンたち何してんだ?」

西園寺「ちょっと何ー? 騒々しいし暑苦しいし鬱陶しいよ」

花村「ん? そこで倒れてる美形の細身の眼鏡くんは誰?」

弐大「終里と西園寺と花村か! お前さんらはなんとも無かったのか!?」

西園寺「なんともって?」

狛枝「また高熱を出して倒れる人が続出しているんだ……キミたちはなんともないんだね?」

終里「あん? オレはぴんぴんしてっぞ?」

西園寺「は!? 高熱って……」

花村「え? じゃあ……ま、まさか、ここで倒れてる美形の細身の眼鏡くんって……」

澪田「骨と皮と眼鏡だけになりかけてる白夜ちゃんっす……うわあぁぁぁぁぁん!」

花村「お持ち帰りしてもいいかな!」

九頭龍「おいコラ、ふざけてる場合かよ!」


狛枝(現在、確認出来たのは……)

狛枝(熱を出して倒れたのが、千秋、辺古山さん、十神クン、田中クン)

狛枝(無事なのが、ボク、九頭龍クン、澪田さん、弐大クン、左右田クン、終里さん、西園寺さん、花村クン)

狛枝(そして、姿が見えていないのは……)


弐大「これは一刻も早く病院にでも集めてまとめて看病をした方がいいんでないか?」

花村「じゃあ、ここは罪木さんの出番かな?」

澪田「ちょお待ちぃ! 蜜柑ちゃんって確か今日、具合が悪いとかってんで作業の時間もお休みだってウサミちゃんが言ってた気がするっすよ!?」

西園寺「なんだよあのゲロブタ使えねぇな! こういう時にしか役に立たないんだから存在意義がまるでないじゃん!」

西園寺「っていうか、小泉おねぇは!? 小泉おねぇは無事なの!?」

左右田「ソニアさんの姿もねぇぞ!? 誰か見てねぇのか!?」

九頭龍「あとこの場にいないのは……日向、か?」

終里「うーん……確かに、罪木、小泉、ソニア、日向の匂いは近くでしてねぇな。ま、そのうち腹空かせて帰ってくんじゃねぇのか?」

左右田「お前、今までの話聞いてなかったのかよ! 熱出して倒れる奴が四人出てんだぞ!? もし、ソニアさんがその辺で倒れてたりなんかしたら……!」

西園寺「こ、小泉おねぇ……無事だよね……?」

九頭龍「どうする? もう少し待って姿が見えない奴は探しに行くか?」

狛枝「……」



1、姿が見えない人物を探しに行く(罪木、小泉、ソニア、日向の中から一名指定)
2、倒れて運ばれて来た人物たちを病院に移送する手伝いをする



↓~5まで
コンマの一の位の値が一番大きいレス採用(最大9、0は0扱い)
コンマの一の位の値が一番大きいレスが複数ある場合は、その中で十の位の値が一番小さいレス採用(最少1、0は10扱い)
それでも複数ある場合は書き込み時間が一番早いレスを採用

西園寺「私、小泉おねぇを探す!」

左右田「オレもソニアさんを……!」

弐大「ワシは今ここで倒れている連中を病院へ運ぶとするかの」

九頭龍「オレも。弐大を手伝うぜ」

花村「ぼくも看病側にまわった方が役に立てそうかも」

弐大「終里、お前さんは探す方を手伝ってやれ。お前さんの足や勘があれば、姿が見えない連中もすぐに見つかるじゃろ」

終里「おう。わかったぜ」

澪田「唯吹は……唯吹は……ど、どうしよ……」

狛枝「澪田さん。ボクは姿の見えない人たちを探す方に加わるから、キミは病院側の方へ行って。女の子が二人倒れてるのに、面倒を見れる女の子がいないのはマズイからね」

澪田「わ、わかった! 唯吹、がんばるっすよ!」

終里「……」

終里「空が暗ぇな。それにこの匂いは……そのうち一雨きそうな感じだ」

弐大「風も大分強くなってきとるな。外を探す連中は気を付けるんじゃぞ!」


そうして二手に別れて行動を開始する事になった。

西園寺さんが真昼を、左右田クンがソニアさんを探すと言っていたので残る蜜柑か日向クンを見つけられれば……と、ボクはその場を走り出した。

何か上手く言い表せない悪い予感がボクへと迫ってきている……。

早く、全員の姿を見る事が出来れば、こんな気持ちにならなくて済むのに……。


そう思いながら再び海の近くまでやってくると、さっきまでは見えなかった人影が砂浜で佇んでいるのがボクの目に映った。

あれは……



狛枝「日向クン!」

日向「……ん?」

狛枝「良かった……日向クン、無事だったんだね!」

狛枝「波ももう大分荒れ狂ってきてるっていうのに、こんなところで何を……、!」

狛枝「ソニアさん……!?」


ボクの声に振り返った日向クンの腕の中にはすっぽりとソニアさんの身体が抱きかかえられていた。

ソニアさんは目を閉じて……頭から血を流している。

どうやら気を失っているようだ。

そのソニアさんを彼はボクの腕へとそっと預けてきた。


日向「この強風で何処からかガラクタが飛んできて一緒にいた彼女の頭に運悪く当たったんです。命に別状はないですが、早く手当をした方がいい」

狛枝「熱は……あるワケじゃないみたいだね。けど怪我をしているならどのみち病院行きか」

狛枝「日向クンが一緒にいてくれたおかげで早く見つかって良かったね、ソニアさん……」

狛枝「……えっと、日向クンは大丈夫? 具合が悪いとか、発熱したり……」

日向「ああ、体調ですか? すこぶる悪いですよ。……ツマラナイ」

狛枝「え、……日向……クン?」

日向?「まったく、表に出てきたと思ったらこれですよ。本当にツマラナイ事をする……まあ、その大元の原因に僕も一枚噛んでいるのだから、自業自得とでも言うべきなのでしょうかね。……ツマラナイ」

狛枝「……」

西園寺「私、小泉おねぇを探す!」

左右田「オレもソニアさんを……!」

弐大「ワシは今ここで倒れている連中を病院へ運ぶとするかの」

九頭龍「オレも。弐大を手伝うぜ」

花村「ぼくも看病側にまわった方が役に立てそうかも」

弐大「終里、お前さんは探す方を手伝ってやれ。お前さんの足や勘があれば、姿が見えない連中もすぐに見つかるじゃろ」

終里「おう。わかったぜ」

澪田「唯吹は……唯吹は……ど、どうしよ……」

狛枝「澪田さん。ボクは姿の見えない人たちを探す方に加わるから、キミは病院側の方へ行って。女の子が二人倒れてるのに、面倒を見れる女の子がいないのはマズイからね」

澪田「わ、わかった! 唯吹、がんばるっすよ!」

終里「……」

終里「空が暗ぇな。それにこの匂いは……そのうち一雨きそうな感じだ」

弐大「風も大分強くなってきとるな。外を探す連中は気を付けるんじゃぞ!」


そうして二手に別れて行動を開始する事になった。

西園寺さんが真昼を、左右田クンがソニアさんを探すと言っていたので残る蜜柑か日向クンを見つけられれば……と、ボクはその場を走り出した。

何か上手く言い表せない悪い予感がボクへと迫ってきている……。

早く、全員の姿を見る事が出来れば、こんな気持ちにならなくて済むのに……。


そう思いながら再び海の近くまでやってくると、さっきまでは見えなかった人影が砂浜で佇んでいるのがボクの目に映った。

あれは……



狛枝「日向クン!」

日向「……ん?」

狛枝「良かった……日向クン、無事だったんだね!」

狛枝「波ももう大分荒れ狂ってきてるっていうのに、こんなところで何を……、!」

狛枝「ソニアさん……!?」


ボクの声に振り返った日向クンの腕の中にはすっぽりとソニアさんの身体が抱きかかえられていた。

ソニアさんは目を閉じて……頭から血を流している。

どうやら気を失っているようだ。

そのソニアさんを彼はボクの腕へとそっと預けてきた。


日向「この強風で何処からかガラクタが飛んできて一緒にいた彼女の頭に運悪く当たったんです。命に別状はないですが、早く手当をした方がいい」

狛枝「熱は……あるワケじゃないみたいだね。けど怪我をしているならどのみち病院行きか」

狛枝「日向クンが一緒にいてくれたおかげで早く見つかって良かったね、ソニアさん……」

狛枝「……えっと、日向クンは大丈夫? 具合が悪いとか、発熱したり……」

日向「ああ、体調ですか? すこぶる悪いですよ。……ツマラナイ」

狛枝「え、……日向……クン?」

日向?「まったく、表に出てきたと思ったらこれですよ。本当にツマラナイ事をする……まあ、その大元の原因に僕も一枚噛んでいるのだから、自業自得とでも言うべきなのでしょうかね。……ツマラナイ」

狛枝「……」

ソニアさんが倒れないように片腕で支えながらもう片方の腕を伸ばし日向クンの額へと掌を当ててみる。

そこから伝わる温度は……千秋の時と同じか、それ以上に熱かった。

日向クンも高熱を出しているんだ。

にも関わらず、体調が悪いと本人の口からも出たというのに、彼は平然とした顔でその場に立っていて……。

それでも、彼の様子が……雰囲気がおかしい事に、ボクはもう気付いていた。

この日向クンは……目の前にいる『彼』は……

一体、誰だ?


狛枝「キミは……」

日向?「それでは」

狛枝「!」


目の前にいる日向クンの姿をした『誰か』は、そう遮るようにして背を向けてボクの元から去ろうとする。


狛枝「待って。……何処へ行こうっていうの?」

日向?「ツマラナイ質問をする。僕が何処へ行こうと貴方には関係のない事でしょう」

日向?「僕の事を気にするよりも貴方にはもっとやるべき事があるのではないですか? それを間違えるときっと……」

日向?「きっと貴方の身に恐ろしくツマラナイほどの恐ろしく大きな絶望がやってくる」

狛枝「……は?」

日向?「僕にはそれくらいすぐにわかってしまうんですよ……ああ、ツマラナイ」

日向?「それでも僕とツマラナイ会話でもしたいというのならそれはそれで構いませんが。ツマラナイ結果が見えているのに貴方はそれを望むのですか?」

日向?「……そういう事なので。僕は行きますよ。せいぜいツマラナク足掻く事です」

日向?「さようなら」


そう訳のわからない事を言って、目の前の人物は一歩また一歩とボクからどんどん遠ざかっていく……。


この後の行動
安価↓

ソニア「うぅ……」

狛枝「!」

狛枝「ソニアさん、気付いた!?」

ソニア「狛枝……さん? わたくしは……」

ソニア「っ、……そうだ、日向さん……!」バッ

狛枝「ソニアさん!?」

ソニア「待って! 待ってください、日向さん!」


ソニアさんは意識を取り戻したかと思うとボクの腕から抜け出して去っていく彼の姿を追いかけて走って行ってしまう。


狛枝「ソニアさん、無理をしたらっ……」

ソニア「わたくしの事はお気遣いなく!」

左右田「あっ、えっ、ソニアさん!?」

狛枝「左右田クン! ……」

狛枝「ちょうど良かった。ソニアさんと彼を追いかけて!」

左右田「え? え?」

狛枝「いいから早く!」

左右田「わ、わかったよ! 待ってくださいソニアさーん!」


ソニアさんたちの後を追いかけて左右田クンは走っていく。

彼女たちの事はこれで一応任せる事は出来たけれど……一体、何がどうなっているんだ?

彼は絶望がどうとか言っていたけれど……。


狛枝「……」

狛枝「まだ姿が確認出来ていない蜜柑と真昼を探した方がいいのかもしれない」

狛枝「いや、真昼の方はとりあえず西園寺さんに任せて……蜜柑を見つけよう」

狛枝「二人とも、何もないといいんだけれど……」

狛枝「というか、待てよ。ウサミが蜜柑にお腹の子について話をしに行くって事だったじゃないか。ウサミに話を聞けば早いのかな……」




1、ウサミに罪木の事を聞く為に呼んでみる
2、そうしている間も惜しいので罪木のコテージに押しかける
3、その他罪木を探す為の自由な行動を詳しく


↓~3まで
コンマが一番大きいレス採用
単発可

狛枝「おーい、ウサミ! 聞こえているなら返事をしてくれ! すぐにボクのところへ来てくれ!」




(ぴょーん)


ウサミ「は、はい! な、な、なんでしょうか、狛枝くん……」ゼーハー

狛枝「蜜柑は何処!? 話し合いの結果は結局どうなったんだよ!」

ウサミ「……!」

ウサミ「あわ、あわわ……」ガクガクブルブル

狛枝「何だよ、早くこたえてよ!」

ウサミ「……」

ウサミ「あ、あの……これを見ていただけまちゅか……」

狛枝「は? 何……」


ウサミは突然電子生徒手帳を取り出してボクに見せ付ける。

そこにはジャバウォック島のマップが表示されていて

砂浜にはボクとウサミ

砂浜から徐々に離れていく日向クンとソニアさんと左右田クン

病院には弐大クン、九頭龍クン、花村クン、澪田さん、千秋、辺古山さん、十神クン、田中クン

ジャバウォック公園には西園寺さん

マーケットには終里さん

そして、真昼のコテージに真昼、ボクのコテージに蜜柑の顔らしきドット絵のアイコンが点滅していた。


ウサミ「これは、皆さんが何処にいるのか把握する為の機能なんでちゅ、が……」

狛枝「……え。じゃあ、何」

狛枝「ここ、ボクのコテージだよね? ここに蜜柑のアイコンがあるって事は、蜜柑はボクのコテージにいるの?」

ウサミ「そ、それが……」

狛枝「何だよ、勿体ぶらずに早く教えてくれればいいのに。行くよ!」

ウサミ「あっ! ちょ、待って! 待ってくだちゃい!」



狛枝のコテージ


狛枝「蜜柑!」バンッ

狛枝「……」

狛枝「……蜜柑……?」

ウサミ「待ってくだちゃいってば! 狛枝くん!」

狛枝「……ウサミ。こんな時に嘘はやめてくれないか」

狛枝「蜜柑の姿なんて……」

狛枝「ここにいないじゃないか」

ウサミ「そ、それが……」


コテージの中をぐるりと見渡してみるけれど、何処をよく見ても蜜柑はいやしない。

代わりに目に映ったのは、蜜柑が昨夜ボクのコテージに持ち込んできた荷物と……

ベッドの上にある、綺麗に洗濯されて折りたたまれた……蜜柑が何時も着ている看護学校の制服とエプロンだった。

狛枝「これは……」

狛枝(確か今朝、蜜柑がボクのコテージのランドリーで洗濯していて、乾くのを待っていて……)

狛枝(それでボクは先にコテージから出て行ったんだ。……コテージの鍵を置いて)


ボクが朝、ボクのコテージの鍵を置いていった場所には……やっぱりボクのコテージの鍵が置かれていた。

つまり蜜柑は、自分の荷物どころか服まで置き去りにしたまま鍵をかけずにボクのコテージから出て行った事になる。

そんな事、いくらそそっかしい彼女でもするのか……?

それに、そうなら何故ボクのコテージに蜜柑のアイコンが点滅していたのか……。


狛枝「……説明して欲しい、ウサミ。これはどういう事なの?」

ウサミ「うぅ……」

狛枝「ウサミ!」

ウサミ「あ、あちしにもサッパリなんでちゅよ……! 罪木さんは確かにデータ上は狛枝くんのコテージに存在しているんでちゅ!」

ウサミ「だから、狛枝くんと別れたあとすぐにここに来たのに、いなくて……他の場所を探したり、アルターエゴにもあちしのこの電子生徒手帳の不具合じゃないのか尋ねたりしてみたんでちゅが……」

ウサミ「やっぱり罪木さんはこの狛枝くんのコテージにいるって! でもどう見てもいないんでちゅよ……!」

狛枝「っ……」

ウサミ「な、何が……何がどうなって……あちしの頭もパンクしそうでちゅ……!」

狛枝「……」

狛枝「けど、今朝ウサミは蜜柑から具合が悪いから休むって連絡を受けているんだよね? その時、何か変わった様子は見られなかったの? 挙動不審だったりとか……」

ウサミ「え……あ、あの、実は」

狛枝「……何?」

ウサミ「その連絡を受けたのは罪木さん本人からでは無いんでちゅよ……」

狛枝「え?」

ウサミ「今日は具合がよくないから休むって伝えて欲しいって言われたって……」

ウサミ「小泉さんからそう言われただけで……」

狛枝「……!?」

狛枝「ウサミ……真昼は彼女自身のコテージにいた筈だよね!? その電子生徒手帳だと」

ウサミ「ほえ!? は、はい……えっ、じゃあまさか、小泉さんが……!? そ、そんな事って……!」

狛枝「いいから真昼のコテージに行くよ!」



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上で小泉のコテージの中から小泉の反応がある
直後に限り00は100扱い
単発可

小泉のコテージ前


狛枝「真昼! 真昼! いるなら返事をしてくれないか! ここを開けてくれ!」ドンドンッ

狛枝「……」

ウサミ「……」

ウサミ「反応がありまちぇんね……ま、まさか、小泉さんまでいないなんて事は……」

狛枝「……ウサミ、緊急事態だ。ここをすぐに開けて欲しい」

ウサミ「……」

ウサミ「仕方ありまちぇんか……えーい!」ピロリロリーン


ガチャッ



狛枝「ごめん、真昼! 入る……よ……?」

ウサミ「は、はわわっ……これって……!?」

狛枝「……」


真昼のコテージに足を踏み入れるが……そこには真昼の姿も蜜柑の姿も出てきやしなくて……。

代わりにとても異様な光景が広がっていたのだった。

……壁中に、ボクの姿が映った写真が貼られている。

それはボクが頼んで撮ったものよりも、ボクの視線が外れている遠めからの……直接的な言葉で言ってしまうと、隠し撮りのような写真が多くて、昨日の花村クンたちとのディナーの風景らしきものまで何処からうかがっていたのか上手い具合にボクだけ映るように写真になっていた。

そして、彼女のデスクの上にはこの修学旅行が始まって最初の頃に真昼に撮って貰った、まだ蜜柑と恋人同士になる前の蜜柑とのツーショット写真があったけれど……

蜜柑の姿がマジックで黒く塗り潰されて、ボクと蜜柑を引き裂くように真ん中で写真が破られていた……。


ウサミ「こ、小泉さん……朝お話した時は普通だったのに……むしろ何時も以上に明るくハキハキした様子だったのに……」

狛枝「……真昼は……蜜柑は……」

狛枝「……くそっ……!」

ウサミ「こ、狛枝くん……これからどうしまちゅか……? もう、八方塞りでちゅよ……」

狛枝「……」


1、罪木または小泉がいそうな場所へ行く(どちらを優先して探すかと場所指定。罪木と小泉の優先度は同じでも可)
2、日向の向かった場所を探る
3、これ以上はわからないので一度病院の方へ足を運ぶ
4、その他自由な行動


↓~3まで
コンマの一の位の値が一番大きいレス採用(最大9、0は0扱い)
コンマの一の位の値が一番大きいレスが複数ある場合は、その中で十の位の値が一番小さいレス採用(最少1、0は10扱い)
それでも複数ある場合は書き込み時間が一番早いレスを採用

狛枝「今はこれ以上は……悔しいけれどどうすればいいのかわからない」

狛枝「だから、一度病院の方へ足を向けるよ。あっちの方も気がかりだし、もしかしたら西園寺さんか誰かが真昼を見つけて連れてきてくれるっていう事もあり得ると思うから」

狛枝(……可能性はとてつもなく低そうだけど)

ウサミ「そ、そうでちゅか……あちしは一度、未来機関の人たちのところへ連絡と相談に行ってきまちゅ。なるべく早く狛枝くんのところへ合流しまちゅから……!」

狛枝「頼んだよ」

ウサミ「では、また後で」

(ぴょーん)



狛枝「……」


……ポツ……ポツ……


狛枝「!」


ザアァァァ……


狛枝「雨が、降ってきた……」




病院


狛枝「弐大クン、こっちの様子はどう?」

弐大「……応? 狛枝、戻ってきたんか」

弐大「とりあえずこっちは病人を運び終えて安静に寝かせたところまではいいんじゃが……」

澪田「猫丸ちゃん! 氷、持ってきたよ!」

弐大「見ておれ」

田中「……う、ぅ……」


弐大クンは澪田さんが持ってきた氷の詰まった袋を苦しそうに寝ている田中クンの額へと当てる。

するとその瞬間からジュワッという音と共に氷が中で一瞬で溶けてゴポゴポという音に変わったかと思うといつの間にか蒸発してしまったのだった……。


弐大「ご覧の有様じゃ」

澪田「うわあぁぁぁぁぁん! 眼蛇夢ちゃーん! しっかりするっすよぉ!」

狛枝「こ、これは……」

弐大「熱が酷すぎる。いや、この熱で人体が耐えて生きていられるのが不思議なくらいじゃ……」

澪田「もっともっと冷やさないとマズイんじゃないっすか!? 冬彦ちゃんにはマーケットにある氷をありったけ持ってきて貰うように頼んだし、輝々ちゃんにも製氷機で作れるだけ作ってって頼んだし、それでなんとかするしか……!」

弐大「そういう問題じゃないわい。これはもう素人がどうこう出来る病状でないと見える。せめて罪木の知識でもあれば……」

澪田「凪斗ちゃん、蜜柑ちゃんは見つかったんすか!?」

狛枝「……それが……」

澪田「えぇっ!? 見当たらないの!? なんで!?」

弐大「雨も降り出してきた……罪木も熱を出す所か、外の変なところで行き倒れて見つけられないなんて事が無ければいいんじゃが……」

澪田「猫丸ちゃんっ、不吉な事言わないで欲しいっす!」

弐大「無ッ……す、すまん……」

澪田「唯吹、千秋ちゃんとペコちゃんの方行ってくる!」

弐大「頼んだぞ、澪田」

澪田「……あっ!?」

狛枝・弐大「!」


左右田「ソニアさん……しっかりしてください」

ソニア「うぅ……ぐすっ……」

澪田「和一ちゃんにソニアちゃん……! すっかりずぶ濡れになっちゃって……!」

弐大「ソニアは無事に保護出来たんじゃな、でかしたぞ。左右田」

左右田「い、いや……でもよ……」

ソニア「日向さんっ……ひっく……」

澪田「創ちゃん? そういや、創ちゃんの姿もまだ見えてないっすけど……な、なんかあったんすか!?」

左右田「あー……後で話す。それより、ソニアさん、熱はないけど頭に怪我してんだ。澪田、ソニアさんを着替えさせるのと手当てを手伝ってやってくんねぇか?」

澪田「え? う、うん。わかった! ソニアちゃん、あっち行こ。ソニアちゃんも早くあたたまらないと風邪ひいちゃうっすよ」

ソニア「……」



西園寺「うわあぁぁぁぁぁん! 離せよ、この脳筋馬鹿猿女ぁっ!」

終里「うっせーぞ! おとなしくしろってんだ!」

弐大「終里に西園寺! お前さんらもすっかり雨にやられたようじゃの」

終里「ああ。だからよ、一度引き上げてきたんだ」

終里「けど、西園寺のヤツ小泉が見つかるまで帰らないって駄々こねやがってさ」

西園寺「うわあぁぁぁぁぁん! 小泉おねぇ!」

狛枝「西園寺さん。真……小泉さんは見つけられなかったの?」

西園寺「今の話聞けばわかんでしょ!? 何処に小泉おねぇがいんのさ! うわあぁぁぁぁぁん!」

終里「オレも島中走りまわって一通りいない連中を探してみたんだけど……日向も、罪木も、小泉も、気配も匂いもまるで感じねぇんだよ。まるでここに最初からいなかったみてぇにな」

西園寺「んなわけないでしょ! ここにいなかったら何処にいるっていうのさ!」

終里「そんなのオレが知るワケねーだろ!」

西園寺「ひっ……うわあぁぁぁぁぁん! 怒鳴らないでよぉ!」

弐大「ま、まあまあ、お前さんらも濡れた体をどうにかして、一度落ち着かんかい」

弐大「確かに見つからない連中の事は気がかりじゃが、この大雨と風の中無闇に外を動き回ってもソニアのように怪我を負うだけじゃ済まなくなるかもしれん」

左右田「……今の所、これ以上は打つ手なし、か」

終里「ま、こんだけ酷い雨風だし、いない奴らはどっか見えない場所で雨宿りして身動きとれないだけかもしんねーぞ」

弐大「……本当にそれだけならいいんじゃがのう」

狛枝「……」




この後の行動
安価↓
単発可

みんな、それぞれがそれぞれの事で気を取られている……。

弐大クンはこの雨風で外を動き回るのは得策ではないと言っていたけれど、ボクはどうしてもじっとなんかしていられなかった。

幸いといっていいのか、ボクにはみんなが知らないとある場所の事を知っている。

島の中を全部探して姿が見えないのなら、その場所にいる可能性は高いと思ってもいいんじゃないだろうか……それなら、すぐにでもそこへ行くしかない。

すべて手遅れになってしまう前に彼女たちを探し出さないと……!

そう決心すると、みんなの注意がそれているその隙を突いて、ボクは病院を抜け出し……遊園地へと向かった。



外は、傘をさしても意味がないほどの強風でボクは諦めて傘を捨てパーカーのフードを被りながら雨の中を走った。

薄暗い遊園地の中には人の気配なんてある筈は無かったけれど、ボクは路面列車のアトラクションの前までくると足を止めた。


狛枝(考えられるとしたらこの先のあの部屋しかない……もうそこしか……)



直後コンマ判定


このレスのコンマ未満の偶数コンマで、ウサミ登場
このレスのコンマ未満の奇数コンマで、誰も現れず狛枝一人のまま迷わず列車へ
このレスのコンマ以上のコンマで、モノクマ登場
このレスのコンマ未満でも以上でも、ゾロ目だと日向が登場

単発可

狛枝(……だから、行こう!)


ボクは迷わずに踏み出して、目の前の路面列車へと一人乗り込む。

列車はそれを待っていたかのようにすぐに動き出して暗いトンネルの中へと潜っていった。



直後コンマ判定
このレスのコンマ-5以上の値でドッキリハウス突入に成功
00は直後に限り100扱い
単発可

そしてだんだんと眠気を感じて……

次に目を開いた時には、ボクはあの謎の建物の中へと放られていた。

今回はあの部屋の中へと直接送り込まれた訳ではないらしく、体を起こすと目の前には一度も立ち入った事のないファイナルデッドルームの入り口があって、でもボクはそんなものに構う事なく豪華な寝室を目指して再び走り出した。


けれど……

豪華な寝室の扉を開けてもそこには蜜柑も真昼も誰もいなくて

それどころか、普通の部屋も質素な部屋も、建物の内部を隅々まで探してみても彼女たちの存在は無かった。

……ファイナルデッドルームを除いて、の話だけれども。

まさか、この怪しげな場所の奥に蜜柑も真昼もいるというのだろうか……?

真昼に至っては一度入るのを躊躇った場所なのに?

でも、もしかしたらなんらかの理由でここに入る必要があって脱出する手立てが無くなってしまい閉じ込められているという事だってあるのかもしれないし。

……



ファイナルデッドルームに

1、入ってみる
2、入らずに寝室の方で待機する
3、入らずにもう少し建物内部を探索する


安価↓

……いや、こんな得体の知れない場所にこそ無闇にやたらに足を踏み入れるわけにはいかない。

罠に嵌ってボクの方こそ身動きがとれなくなってしまったらそれこそアウトなんだ。

だから何か手掛かりがこの建物の内部にないのかもう一度落ち着いて探すべきなんじゃないか。

そう考えて、ボクはファイナルデッドルームの前から離れた。


……そういえば、この建物の中に電話のようなものを見た記憶があるけれど、それを使って何処かに連絡出来たりはしないのだろうか。

ただのオモチャかもしれないし、繋がったとして何処に掛かるのかもよくわからないけれど、一応試してみようか……?



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上で、受話器を取ろうとしたところで突如電話が鳴る
直後に限り00は100扱い
単発可

ジリリリリ……


狛枝「っ……!?」


恐る恐る受話器に手を伸ばし取ろうとしたところで突如電話が鳴り出して驚き反射的に手を引っ込めてしまう。

このタイミングで何故急に……!?


ジリリリリ……

ジリリリリ……



……

不気味ではある……あるけれど、ずっと鳴り続けているそれに意味がないとは思えない。

だからボクは引っ込めてしまった手を再び伸ばして勢いよく受話器をとった。


狛枝「……もしもし?」



直後コンマ判定
奇数で男の声がする
偶数で女の声がする


女の場合は
00~32
34~66
68~98
の間で、電話に出る相手が変化

単発可

『……』

狛枝「もしもし? そこにいるのは、誰?」

狛枝「ボクに何の用?」

『その声は、狛枝凪斗ですか?』

狛枝「!」

狛枝「そういうキミはもしかして……」

狛枝「……」

『……おや。どうしました? 言っておきますが、貴方が口に出そうとしている名前は、当たりで外れです。……ツマラナイ事で時間を無駄にするのはやめにしましょう』

狛枝(この声は……どう聞いても日向クンだ)

狛枝(けど、何時もの日向クンの声色と雰囲気が全然違う。当たりで外れ……多分電話の向こうの彼は、さっき砂浜で会った、日向クンの姿をした誰か、だ)

『どうして僕が電話などしてきたのか、というのも貴方には関係の無い事です。ちょっとした気まぐれなので、ツマラナイならすぐに切ってしまおうかとすら僕は考えています』

『……それで。貴方はそんな所で何をしているのですか? 僕は、貴方にはもっと他にするべき事があるのではと確かに言った筈ですが』

狛枝「そのするべきことをしようとした結果が今の状態なんだよ」

『それは……随分とツマラナイ行動にでましたね』

『貴方のするべき事……いえ、探し物は見つかりそうですか?』

狛枝「……わからない。もしかしたら、ボクのしている事は間違っているんだろうか……」

『さあ? 僕の知った事ではないです。ツマラナイ……』

『けれど、狛枝凪斗。貴方が望むのなら、貴方の手助けをしない事も吝かではありませんよ』

狛枝「!」

『僕の質問に答えてください』

『貴方は今、どうしたいですか? 僕の力を必要とするのなら、何を望みますか?』

狛枝「安価↓2」

狛枝「出来るなら2人の居場所が知りたい……キミは、知っているの?」

『……』

『既に教えてもらったのではないのですか? あのウサミとかいうAIに』

狛枝「ウサミの電子手帳では蜜柑はボクのコテージに真昼は彼女自身のコテージにいる事にデータ上ではなっているらしいけれど、探しても見当たらなかった」

狛枝「終里さんも島中探しても見つからなかったって言う。まるで、ここにはいないみたいだって。だから、ボクと真昼しか知らないこの場所にいると思ったのに……」

『やっぱり知っていたんじゃないですか』

『その情報に間違いはありませんよ』

狛枝「……え?」

『ウサミの言っている事も終里の言っている事も正しいという事です』

『罪木は狛枝のコテージに、小泉は小泉のコテージにいるんです』

『けど、貴方たちが知っている、貴方たちが認識している場所にいるというわけではない』

狛枝「……? どういう事だか、ボクには……」

『何を言っているんですか。貴方はもう知っているのでしょう? この世界がどういう世界なのか』

『ここは仮想現実。言うなればゲームの世界なんです』

『ゲームにはつきものでしょう? ……裏面というヤツが』

狛枝「裏面……!?」

『おそらくですが、小泉がその裏面に通じる為のアイテムでも所持しているのでしょう』

『小泉は罪木を狛枝のコテージから通じる裏面の狛枝のコテージに押し込め、小泉自身は小泉のコテージから通じる裏面の小泉のコテージに移動しているんです。その理由については僕には興味も何もありませんがね』

狛枝「キミの興味とかどうでもいいよ! その裏面に行く為にはどうしたらいいんだ!?」

『……』

狛枝「頼むよ! 知っているのなら教えてくれ! お願いだから……!」

『わかりました』

狛枝「……!」

『僕がそこまで案内しましょう』

『ただし』

『どちらか片方に僕が狛枝を案内してもう片方へは僕が行く、あるいはどちらか片方に僕たち二人が一緒に行く』

『このどちらかを選択してください』

狛枝「……どうしてそんな選択を?」

『僕はアイツの味方ではない。けど、貴方の味方というわけでもないという……ただそれだけの話です』

狛枝「……」



1、罪木or小泉のところへ二人で一緒に行く(どちらへ行くか選択)
2、罪木or小泉のところへ連れていってもらって、もう片方は任せる(狛枝は罪木と小泉どちらの方へ行くか選択)
3、協力を頼まない


↓~3まで
コンマの一の位の値が一番大きいレス採用(最大9、0は0扱い)
コンマの一の位の値が一番大きいレスが複数ある場合は、その中で十の位の値が一番小さいレス採用(最少1、0は10扱い)
それでも複数ある場合は書き込み時間が一番早いレスを採用

狛枝「……わかった。それなら真昼のところへ連れていって欲しい。そして、蜜柑の元へはキミが行って欲しい。それでいいかい?」

『わかりました』

『では、受話器を切らずにそのまましばらく待ってください』

狛枝「うん」

『……』

『……上、上、下、下……メニューを開いて……セレクトを5回……』

狛枝「……?」



ブウゥゥン……


日向?「お待たせしました」

狛枝「!?」

狛枝(いつの間に背後に……!?)

日向?「では、いきますよ」ガシッ

狛枝「えっ」

日向?「行くんでしょう? 小泉のところへ」ゴンッ

狛枝(それでなんで急に壁に向かって頭をぶつけてそれでも前へ進もうとしているんだ……?)

日向?「ゆうて いみや おうきむ
こうほ りいゆ うじとり
やまあ きらぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ」

狛枝「……あの……」

日向?「三秒後に飛びます。しっかり掴まって。振り落とされても後は知りませんよ」

狛枝「?」

狛枝「っ……!」


彼がそう言って三秒後、ボクの目に映る世界に急激に変化が訪れた。

色が反転し、ぐにゃりと歪んだかと思うと……ボクたちはいつの間にかあの建物の中ではなく、真昼のコテージの扉の前へと立っていたのだった。

土砂降りの雨は空中で静止していて、まるで時間が止まっているような不思議な世界だ……。


日向?「今ならこの扉を開いてすぐに小泉の元へと辿り着けますよ」

日向?「では、僕は約束通り罪木のところへ行きます。ツマラナイ結果にならないと良いですね」

日向?「ああ、そうだ。帰る時は小泉のアイテムを使って一緒に戻ってくださいね。そうしないと柱に埋まったりとかして帰れなくなりますよ」


そう言って彼は何事も無かったようにボクの元から歩き出しボクのコテージへと向かっていってしまった……。

狛枝(……ともかく、これでやっと真昼に会える)

狛枝(真昼に会って……ボクは……)

狛枝(……)



ガチャッ

ギイィ……



狛枝「真昼、ここにいるんだよね? 入るよ」


そう静かに告げてコテージに入ると、本来なら真昼のコテージである筈なのにそこにはあの豪華な寝室と同じ内装が広がっていて……

真昼はその部屋のベッドの上に横たわっていた。

そしてボクの声に反応してゆっくり気怠そうに顔だけこちらへと振り向く。


小泉「……あれ? どうやって来たの? もしかして、アンタもあの鍵もらってたの? それなら、恥ずかしがらずにアンタの方から誘ってくれれば良かったのにさ、あはは」

狛枝「……」

小泉「……」

小泉「私に何か用があってきてわざわざこんな所まで来たのよね? だったら、そんなところにぼーっと突っ立ってないでこっちまで来たら?」


真昼はベッドの上でごろんと転がりうつ伏せの体勢になりながら自分の隣をぽんぽんと手で叩きボクへと語りかける。



次の行動
安価↓

狛枝「鍵って何? 拾ったの? それとも、 誰かから貰ったのかな」

小泉「ん……? 知らないの? ……だったら教えない。どうでもいいじゃない、そんな事」

小泉「それよりももっと大事な事がさ、あるんじゃないの?」

小泉「恋人のアタシの顔が見たくて堪らなかっただけって言うのならそれでもいい……ううん、そっちの方が断然いいけどね、ふふっ」

小泉「……ねえ、どうなの? アンタ、本当は何しにやってきたの? 正直に教えてよ」

狛枝「安価↓2」

狛枝「いなくなったんだから探すのは当たり前でしょ?」

狛枝「……キミを連れ戻しに来たんだよ」

小泉「連れ戻す……ね」

小泉「ま、アタシがここにいたのって、アタシのした事がアンタにばれた後ですぐに捕まらない様にする為だったんだけどさ」

小泉「どうやってここまで来たのかは知らないけど、この分なら蜜柑ちゃんの事もちゃっかり救出しちゃってんのかしらね?」

狛枝「……ある人に協力してもらって蜜柑の方にはその人が向かってるよ」

小泉「ふぅん、あっそ」

小泉「……」

小泉「うーん、どうしよっかな。別にここから出る事自体に抵抗はないんだけど」

小泉「……アタシがした行動そのものを無駄にはしたくないのよね。だからさ」

小泉「アタシがなんでこんな事をしたのかって、その理由。……アンタにはわかってる?」

小泉「その返答次第によるわね。アタシがこれからどうするか」

狛枝「安価↓2」

狛枝「……自分以外のボクの恋人を排除したかった……位しか今は思い付かないな」

狛枝「キミ自身が前にそう言っていたでしょ?」

小泉「……」

小泉「はぁ……ったく、アンタがそんなんだから勘違いされんのよ……」ブツブツ

狛枝「え……?」

小泉「いい? アンタの恋人はアタシ」

小泉「アンタと結婚するのもアタシ」

小泉「アンタの赤ちゃんを産むのもアタシ」

小泉「アタシだけなの!」

小泉「そうよね? だってアンタはアンタの口で約束してくれたもの。いいよ、赤ちゃんいっぱい作ろうってさ」

小泉「だから、アタシはアンタがしたい事沢山させてあげた。最初は嫌だって言ったのに中に出したりなんかして……それでも、約束してくれたからアタシは信じる事にしたのよ?」

小泉「けど、アンタはそれでも曖昧な態度をとり続けるから蜜柑ちゃんもずっと勘違いを続けちゃって、かわいそうに……」

小泉「だからね、今日、アタシから全部教えてあげたのよ」

小泉「アタシがいるから、凪斗はアタシを選んでくれたから蜜柑ちゃんはもういらないんだよってね」

狛枝「……!」

小泉「それなのに蜜柑ちゃんってば全く理解しようとしないのよ。アタシがいるから赤ちゃんも産む事なんて出来ない、いい加減に諦めてよって何度も言ったのに喚いてばっかりでさ」

小泉「だから、うるさいしちょっとお灸を据えようと思って。認めないと一生出してあげないからって、誰もこれない助けの入らない場所に放り込んだ……つもりだったんだけどね」

狛枝「そ、そんな事……しようとしたの? キミは……」

小泉「別にいいでしょ? だって、本当の事だし、そうした所で死ぬような事も無かっただろうしね」

小泉「水道は通ってるしお風呂もトイレも柔らかいベッドも可愛い着替えだってあるのよ? あそこは。まあ、食べ物は無かったけど、蜜柑ちゃんのコテージよりよっぽど快適な暮らしが出来てたんじゃない? あ、これじゃあオシオキにもなんにもなんなかったわね、あははっ」

狛枝「……」

小泉「……」

小泉「何よ。その顔は。……笑いなさいよ」

狛枝「安価↓2」

狛枝「ボクの言うことは変わらないよ」

狛枝「……キミを捨てることがないように蜜柑を捨てるなんてことは絶対にない、これだけは断言させてもらうからね」

狛枝「……だから帰ろうよ、もう一度三人で話したい 」

小泉「話したところで私の意見は変わらないけど?」

小泉「それに三人でいいのかしらね。この事実を言い聞かせるべき相手はもっと他にもいるんじゃないのかしら」

小泉「……それに、帰るって言ってもね……アタシ、だるくてあまりここから動きたくないんだけど……はぁ」


めんどくさそうに呟いて真昼は溜息を吐きながらベッドの上から動こうとしない。

ボクの言う事にも聞く耳を持たずという感じだけれど……。


小泉「……けど、そうね。アタシのお願いを聞いてくれたら、今、ここから出てもいいわ」

狛枝「お願い……って?」

小泉「アタシがここから出る代わりに……アンタがこれからここに住むの」

狛枝「……!」

小泉「もちろん、作業の時間とか自由行動の時間は好きに動いていいわよ。アタシもそれに同行するけどね」

小泉「あ、別に無理に外に出る必要はないよ? ここが快適だっていうのならずっとここで暮らしてくれればいいの。アタシと一緒にね」

小泉「どちらにせよ毎日、この部屋で起きてこの部屋に戻って眠る生活をしてくれればいいだけ。アタシと一緒にね」

小泉「いいでしょ? だってアタシたち恋人同士だもんね。これで何時でも一緒だよ」

小泉「だらしないアンタをアタシがこれから外敵から守ってあげるから」

小泉「それなら、アンタの為を思って閉じ込めた筈の蜜柑ちゃんを勝手に外に出しちゃった事も許してあげるけど」

小泉「……ねえ、どうする?」



どうするか安価↓

狛枝「っ……こんなところにいちゃいけない! 今すぐ一緒にここから出るよ!」

小泉「な……っ」


強引に真昼の身体を抱き上げてコテージの扉まで駆け寄りドアノブを捻る。

けれどそこからいくら引いても押しても扉が開く事はなくて真昼はその様子を見て小さくくすくすと笑い出すのだった。


小泉「そんな事しても無理だって。知らなかったの? この部屋は外側から開けられるような事がない限りは、内側からでも鍵がないと開かないのよ?」

小泉「この鍵がないとね」

狛枝「っ……その鍵をこっちに……!」

小泉「だーめ。これは私の鍵なんだから」

小泉「……」

小泉「けど、そこまでしてアタシをここから出したいの? それなら、アタシだけ先に出してくれる? で、アンタはここで待ってて」

小泉「アタシはその足で蜜柑ちゃんのところへ行ってくるから。あの子をあそこから出そうとしている奴が誰なのかも確認しなきゃいけないしさ」

小泉「それで、用事が全部済んだらアンタもここから出してあげる。解放してあげるから。それならいいよね?」

狛枝「安価↓」

狛枝「……ダメだ、今のキミを一人で行かせるわけにはいかない」

小泉「……」

小泉「じゃあいいよ。行かない」

小泉「アンタの事も行かせない、ここから出さない」

小泉「蜜柑ちゃんがあの部屋から出ちゃうなら、こうなるのは仕方ないわよね」

狛枝「真昼……! いい加減にっ……」

小泉「いい加減にアタシの事怒らせるの、やめてくれない?」

狛枝「!」

小泉「どうしても譲らないっていうのならいい加減言い争うのも飽きてきたし、仕方ないから今一緒にここから出て蜜柑ちゃんの所へ行ったっていいけどさ」

小泉「今の状態だとアタシ、本気で何するかわかんないからね? それだけアタシが怒ってるって事、理解したうえでもう一度考えてよね?」

小泉「……アタシはさ、アンタの目の前で、間近で、ショッキングな光景を見せたくないから、こう言ってるんだから。これはせめてもの慈悲なのよ?」

狛枝「……」

小泉「……」

小泉「で、どうするの? 本当に、今すぐここから一緒に出て蜜柑ちゃんの所へ一緒に行くの? それとも、アタシとここでふたりきりで一緒にいる?」



この後の行動
安価↓

狛枝(真昼をここから出したい気持ちは山々だけど、だからといってそこで蜜柑と対峙させるには今の彼女は危険過ぎる……)

狛枝(……蜜柑は、どうなったんだろう……彼は蜜柑を助けてくれたんだろうか?)

狛枝(ボクの味方というわけではないという言葉が気にはなるけど蜜柑の方は今は彼に任せておくしかない。ボクは真昼の機嫌をこれ以上損ねないように気をつけて……)

小泉「ねえ、どうなのよ」

狛枝「……」

狛枝「わかった。ここに一緒にいるよ」

小泉「えっ、ホントに? やった」


真昼は今までの不機嫌そうな態度から一転し頰を赤らめながら嬉しそうに笑顔を浮かべてボクの首に腕を回しながら抱き締めてくる。


小泉「もう……最初から素直にそう言ってくれればいいのに」

小泉「ふふっ……これでもう邪魔入らないよ。ずっとふたりきりだから……」

小泉「だから、これからどうしよっか? 二人でしたい事は色々あるんだよね……迷うな……」

小泉「ね、凪斗はアタシとここで何がしたい?」

狛枝「安価↓」

昨夜は急に書き込みが反映されなくなったうえに寝落ちというコンボでした、ごめんなさい






狛枝「そういえば……一つ聞きたかったんだけど、真昼は何か体調に変化はなかった?」

小泉「体調? んー……さっきも少し言ったけど少し怠いってのはあるけど、大した事はないわよ。それが何?」

狛枝(確かに、こうしてくっついていてもそれほど熱いとは感じない……今回熱が出ているのは前回熱を出していない人たちだろうかと思っていたけど、真昼は平気なのか……?)

狛枝「いや、元気だって言うのならいいんだよ」

小泉「……」

小泉「……そっか、病気とか怪我とかで面倒見てもらうってのもいいわね」

小泉「いや、むしろアタシの方が一生面倒みるような形になる方がいいのかも。今なら蜜柑ちゃんがの気持ち、わからなくもないかもね……ふふっ」

小泉「ねえ。アンタは病気で動けなくなるのと、怪我で動けなくなるのとだったら、どっちの方がマシだなって思える?」



1、病気
2、怪我
3、自由回答


安価↓
単発可

狛枝「……」

狛枝「難しい質問だけど、怪我……かな」

狛枝「怪我はしょっちゅう負ってて慣れてるからね。それに、病気はもう患ってるから」

小泉「……? アタシにはとっても元気に見えるけど、風邪? そういえばなんだか濡れてるし、身体が冷えてる気もするけど……」

狛枝「それは雨の中を走っていたからね。でも違うよ」

狛枝「今まで黙っていたけれど……ボクは脳の病気に冒されているんだ」

小泉「えっ……?」

狛枝「余命一年って宣告された重い病気でね。でもその直後に希望ヶ峰学園への入学を誘われてさ。この幸運をムダにしない為にも余生をそこで過ごそうと考えていたけれど……」

小泉「なっ……ちょ、ちょっと……いきなり何言ってんの……?」

狛枝「……」

小泉「……」

小泉「そんな……う、嘘……だよね? アンタ……死んじゃうの……? や、やだ……そんなのやだよっ……!」

狛枝「……残り短い人生の中で、キミに出会えたのもまたひとつの幸運だった。ありがとう、真昼。ボクの傍にいてくれて」

小泉「……そんな……そんなのって……」

小泉「……」

狛枝「……」

狛枝「なんて、ね」

狛枝「急に変な事言っておどかしてゴメン。これ、ただの本からの引用だよ」

小泉「!」

小泉「……な、なんだ。やっぱりそうなんじゃない! アンタの事だから、ドッキリとか……そんなんだと……思……っ」

小泉「……」グスン

小泉「馬鹿……なんでいきなりそんな変な事言うのよっ……そんなにアタシに心配かけたいの……?」


真昼は涙を見せながらぎゅっときつくボクの体を抱き締める。

こんなになってしまっても、物騒な事を言っても、ボクの心配をしてくれる……そこは何時もと変わらない彼女なのに……。

これもまた、ウィルスが原因なのか……。

……いや……


狛枝(ボクのせいか……ボクの責任、だよね)

小泉「……」

小泉「けど、アンタの言う通りね」

狛枝「え?」

小泉「さっき言ったみたいな命に関わるような病気だと、アタシには何も出来そうにないわ」

小泉「だから、死なない程度の身動きがとれなくなる怪我の方がアタシにとってもリスクが少ない……だから」

小泉「こうするのがやっぱり一番か」

狛枝「っ……!?」


真昼は何時の間にか、手に鋭利な刃物を握りながら片手でボクを抱き締め見上げて首を傾げながら尋ねてくる。


小泉「血を見るのが嫌なら殴打とかでもいいけど……どうする?」

狛枝「安価↓」


単発可

狛枝「……やっぱり痛いのは嫌だな。ほら、危ないから、ね?」

小泉「……」


真昼の手を掴みゆっくりと下ろさせて、握る刃物を奪えないかと隙を窺うけれど……



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上で刃物を奪う事に成功
このレスのコンマ未満で刃物は奪えず外から扉を叩く音が聞こえてくる
直後に限り00は100扱い
単発可

小泉「……あっそ」

狛枝「!」


真昼は素直に腕は下ろしてくれたものの手を引っ込めてまるでボクがそれを奪うのを察していたような動きを見せた。

その時




ドンドンッ!


狛枝・小泉「!」

小泉「……」

小泉「どうやらお客さんが来たみたいね」

小泉「さて……一体誰なのかしら」


真昼は刃物を隠しながらゆっくりと扉に近付き、鍵を忍ばせているポケットに手を入れた。

ここの扉を開けて、出迎えようとしているんだ……でも……



次の行動
安価↓

狛枝(……今なら彼女とここから抜け出せるチャンスかもしれない)


真昼がポケットから鍵を取り出し鍵穴に差し込み捻る。

そして、そっと扉を開き始めた……その瞬間を狙って、彼女の背後から腕を伸ばし隙間に手を挟んで扉を大きく開くと真昼の背を押してボクも一緒に部屋から飛び出た。



コテージから出ると外は大雨が降り注いでいて、あの奇妙な裏面といわれていた場所からは無事に抜け出せたのがわかる。

それに一安心したのも束の間……ボクよりも前に外へと出た真昼は、ぐるりとボクの方へと振り返り睨み付けながら叫んだ。



小泉「っ……なんでそうやって勝手な事するのよ!」

狛枝「ボクがキミをあんな場所にこれ以上いさせたくなかったからだよ。一緒にいるならもっと別の場所だって……」

小泉「ダメ! あそこじゃなきゃ誰かに邪魔されちゃうじゃない! 二人だけで安心していられないっ……」

小泉「……ねえ……なんでよ……そんなにアタシと二人だけは嫌なの? 一緒は嫌……? どうしてよ……前はあの部屋で二人であんなに楽しんだじゃない……ねえ、なんで……!」

狛枝「安価↓2」

狛枝「ボクがそんなこと言える人間ではないこともわかってる、でも、言わせてくれ」

狛枝「甘いだけじゃダメなんだ! 辛いことも、受け入れないと」

狛枝「今のキミは、現実から逃げてるだけだ! 」

狛枝「キミが辛いのもわかる、でも逃げないで! そんなのは希望じゃない!」

小泉「逃げてる……? それはアンタや蜜柑ちゃんの方でしょ!?」

小泉「アンタはアタシに向かって言った言葉を、アタシが信じた言葉を勝手に無かった事にしてる!」

小泉「そして蜜柑ちゃんもその事実を認めない、受け止めようとしない!」

小泉「なんなのよ……辛いことも受け入れろって。どうしてアタシばかりにそんな事を強いるのよ!」

小泉「ズルいよ、そんなのっ……! そんなのが希望だって言うのなら、アタシはそんな希望なんかいらない! そんな希望認めない! そんな希望信じない!」

小泉「……そうよ……初めから希望なんてなかったんだ……アタシは……アタシは……希望なんかじゃないんだ」

狛枝「っ……!?」

小泉「アンタもそう。ニセモノの希望をアタシにチラつかせてただけ。アンタ自身、希望に強い歪んだ執着を持ってたのだって……アンタの中には本当の希望が無かったから」

小泉「……絶望を抱えてたから、でしょ」

狛枝「……」

小泉「……」

小泉「そんなアンタがアタシに希望を説くなんて笑わせてくれるわね」

小泉「アタシはアンタの振りかざす希望よりも、自分の信じる希望に向かって進むわ。この絶望から逃れる為に」

小泉「そして、アンタの目を覚まさせてあげるから……待ってて」

小泉「すぐに、終わらせるから。そしてそこからまた始めようよ、ね?」

狛枝「真昼っ……!?」


真昼は雨の中を急に走り出す。

その向かう先は……ボクのコテージだ……!

手にはまだしっかりと刃物を握っていて、扉の鍵穴に持っていた鍵を差し込んで。

その扉を開いた。



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上で、そこにいる筈の罪木の姿が消えている
直後に限り00は100扱い
単発可

ボクも慌てて彼女の後を追い僅かの差でコテージの中へと続く。

自分のコテージといっても内装があの部屋に変わり果てているその場所には……

ベッドのシーツが皺になり誰かが使った形跡が見えるだけで、誰の姿もなかった。


狛枝(さっきの扉を叩く音もそうだけど、『彼』がやってくれたのだろうか……蜜柑をここから無事に救出していってくれたのだろうか)


とりあえずこの部屋にはもう閉じ込められていない事を知り僅かに安堵の気持ちを覚えるけれど、それとは逆に真昼はその事に対して不快な表情を見せる。


小泉「……もう逃げた後だった……遅かったわね」

狛枝「真昼……もうやめよう、こんな事したって、ボクにも……キミにだって得られるものは何もない」

狛枝「これ以上雨に濡れて体を冷やす事もないよ。……今はみんな病院に集まっているんだ。ボクたちも行こう」

小泉「……」

小泉「そう……蜜柑ちゃんは逃げちゃったのか。……ふふっ」

狛枝「だったらやっぱり、アンタの方をここに閉じ込めるだけよ……!」

狛枝「……!」


真昼はボクの体をコテージの更に奥へと突き飛ばそうと押して急いでコテージから出ていこうとする。


小泉「みんな病院に集まってるのよね。だったら逃げ出した今となってはそっちに行った方が会える可能性は高そうって事かしら」

小泉「アンタはここで今までの自分の行いに反省と後悔をしているといいわ。じゃあね……ああ、安心して、また後ですぐにくるから」



次の行動
安価↓
行動の内容によってはコンマ判定を行います
単発可

なんか突然狛枝がオネエ口調になっていますがそれは小泉のセリフです(小声)
とりあえずそれだけ


一時間後くらいから更新再開予定です

狛枝(……今、ここからすぐに彼女を病院に行かせるのはマズイ……!)

狛枝「待って!」

小泉「!」

狛枝「……待ってよ、まだここから出ていかないで」


彼女の体を抱き締めるようにして取り押さえ、コテージに留まったまま少しだけ開かれている扉を自らの手で閉める。

真昼は動きを止めてはくれたけれど……何を考えているのか、考えをあらためてくれたのかどうかまではわからなかった。


小泉「……」

小泉「そうなんだ……そこまでするほど……蜜柑ちゃんが大切なんだ……ふぅん」

小泉「……結局、何をしてもどうやっても、アタシの事なんて考えてもくれてないんだ」

小泉「期待を裏切られて、傷付けられて、そのうえ逃げてるだけだなんて言われてさ……」

小泉「……これならあの日、アタシが行方知れずになった時、記憶喪失のままでいた方がお互い幸せだったね」

小泉「そうすればこんな憎しみもうまれずに済んだのに」

小泉「全部何もかも、アンタのせい」

小泉「どう責任をとってくれるのかしら。それともまた口先だけで誤魔化されちゃうのかしらね?」

狛枝「安価↓」

狛枝「……それは違うよ……」

狛枝「記憶喪失のままの方が良かったなんてそんなこと言わないでよ」

狛枝「ボクは確かにキミも好きなんだ。でも」

狛枝「でもそれじゃあキミは蜜柑がどうなってもいいのかな」

狛枝「今は一刻を争う時なんだよ? 」

小泉「一刻を争う……? 言いたいことがよくわかんないけど、今のアタシには誰かの事を考える余裕なんて……ない」

小泉「……何がどうなったって知らない……その結果、アンタがアタシを許せないって言い出すのなら……それでもいい」

小泉「もう……何もかもうんざりなのよ……いい加減決着をつけたい……のに……」

小泉「……はぁ……はぁ……」

狛枝「そんなっ、……?」

狛枝(なんだろう……真昼の身体が熱くなってきた気がする。息も荒くなってきて……まさか、平気だと思ったのに真昼も発病しだした……!?)

狛枝(そんな、このタイミングで……)

狛枝(……)



1、病院へ連れていく
2、部屋のベッドに寝かせる
3、その他自由案


↓~3までコンマが一番大きいレス採用.

狛枝「……ここに寝て」

小泉「え、何……?」

狛枝「体調、悪くなってきたんでしょ? ボクが興奮させたからかな……とにかく、辛いだろうから一度横になって」

小泉「……」


真昼の体を半ば無理やりベッドの上に乗せてじっと様子を窺う。

やはり、顔も赤くなってきて呼吸もどこか苦しそうで千秋たちとは違い意識はあるもののこれ以上悪化はさせたくないと考えていると……

真昼は突然服を脱ぎ始めたのだった。


小泉「……濡れてて寒い」

小泉「タオルと……それから着替え探してよ」

小泉「……着なくてもいいならそのままでいるけど」

狛枝「ちょ、ちょっと待って」

狛枝(タオルはあるけど……この部屋にあるの、コスプレ衣装だけだしな。うーん……)



次の行動安価↓2
着替えを渡す場合は衣装指定。ただし、コスプレ衣装しかない為、コスプレっぽくない衣装は無効

狛枝「着替えは……ここにある服はやめよう」

狛枝「体拭いてあげるよ」

小泉「……ん。やだ……下着まで濡れてる」


そう言って全裸になってしまった真昼の体をタオルでよく拭いてから、ベッドの毛布で包んであげた。

これから少しは寒くなくなるだろう。


小泉「……」

小泉「凪斗も濡れてて寒くないの?」

小泉「どうせだったらそこのお風呂、使っちゃえば? ……アタシの事なんて気にせずに」

狛枝「安価↓」

寝落ちェ……
ファイナルベッドルームは男性女性あらゆるニーズ(意味深)にこたえた衣装を各種取り揃えております





狛枝「ボクはとりあえず体だけ拭いて着替えるよ」

小泉「ここにある服はやめようっていった癖に……」

狛枝「女性用のはマニアックな衣装が多いんだよ。それに比べれば男性用はまだマシだと……こんなのとかどう?」

小泉「正装?」

狛枝「多分、執事服かな」ゴソゴソ

小泉「……ふぅん……執事ね……」

小泉「アタシのことは素っ裸のままで放って自分は上等な服着ちゃってさ。召使いにでもなってくれるのかしらね」


真昼は毛布に包まったままベッドにごろんと寝転びつまらなそうに呟く。


小泉「……ねえ、どうなの? この部屋でアタシに仕えてずっと暮らしてくれる気になったの?」

狛枝「安価↓」


単発可

狛枝「……」

狛枝(何をどう優しく言ってもダメならいっそ……)

狛枝「はぁ? そんなわけないでしょ? 」

小泉「!」

狛枝「まあ、その立場が逆だ、っていうなら考えなくもないけどね? 」

小泉「……」


少し高圧的な態度を見せてから冗談めかしてそう言って、ボクはクローゼットの中からメイド服を取り出し突き付けながら更に言葉を続けた。


狛枝「……何も着せないのが不公平だってなら、これでも着る?」

狛枝「……これで服を着てる、って意味でも、衣装的な意味でも対等でしょ?」

小泉「……」

小泉「メイド服、ね……アンタそういうの好きなんだ?」

小泉「アタシさ、蜜柑ちゃんを閉じ込めてからアンタのコテージの中に置いてあった蜜柑ちゃんの荷物の中からあの子のコテージの鍵を拝借して蜜柑ちゃんのコテージを漁ったんだけど……あの子のコテージにも二着くらいあったわよ? メイド服」

小泉「蜜柑ちゃんは従順だから喜んでやってくれたんでしょうね、メイドさんプレイ」

狛枝「……」


真昼はメイド服をじっと見つめながら吐き捨てるようにそう言って……


直後コンマ判定
このレスのコンマ以上の値で小泉はメイド服を受け取る
直後に限り00は100扱い
単発可

けれど結局、メイド服をひったくるように受け取り代えの下着が手元にないせいで直接素肌の上からメイド服を着込み始め、それが終わるとまた仰向けに寝転がりながらボクを見上げて疲れたように呟いた。


小泉「……どうせだったらコスプレ記念に一緒に写真でも撮る? その気があるならアタシの体力と気力があるうちはどんな撮影にも付き合うけど」

小泉「……まあ……そんなのどうでもいっか……はぁ……」

小泉「……」


真昼は怠そうに溜息を吐いた後、背を丸めてぼんやりしながら黙り込んでしまう……。



1、小泉に何か話しかけてみる(話しかける内容も一緒に)
2、小泉がぼーっとしている間に少し部屋の観察をしてみる
3、その他自由行動

↓~3までコンマが一番大きいレス採用

熱が出てきて体調が悪くなってきたせいなのか急に無気力気味になり始めた真昼を尻目に、ボクはここで今一度この部屋の中を少し観察してみた。

……どうやら、ボクが知っているあの部屋とは内装や置いてあるものに多少違いがあるようだ。

ボクのコテージを入り口にして入ったからという事もあるのだろうか?

まず、大きく目に付く違いとしてこの部屋にはテレビとDVDの再生機……それから、中身のわからないDVDが何枚かセットで置かれている事があったのだけど、そこには既に使用された形跡があって……。

という事は、蜜柑がここでこれを使ったのだろうか?

……こんな部屋に置いてあるDVDなんて、きっと中身はろくなものじゃない筈だ。

それを蜜柑は見てしまったのだろうか……。


他にも、ボクが以前部屋では見た事のなかったお香のセットやローション、あやしいオモチャの類も沢山追加されて増えてあって、ボクのコテージの裏側がこんな場所に繋がっていたのかと思うととても複雑な気分を覚えた。

と、そこで、サイドテーブルの上に裏返しに置かれた写真が何枚があった事に気付く。

何気無く手に取りその裏を見てみるとそこには……

以前あの部屋でボクが撮った真昼のあられもない姿や、事後裸で寝入ってしまったあとのボクの寝顔など、ボクと真昼の情事を窺わせる場面が広がっていたのだった。


小泉「ああ、それ……蜜柑ちゃんがなかなか納得しないから、アタシとの仲についてキチンと証明する為にあの子に証拠として見せてあげたのよ。それでもやっぱり否定するだけだったけどね」

狛枝「……」

小泉「そうやって色々な事を蜜柑ちゃんにしたけどさ、……なんだか少し疲れてきちゃったわ」

狛枝「……え?」

小泉「やっぱりさ、アタシだけの力じゃ無理なのよ。アンタから直接言わないと……」

小泉「さっき三人でまた話し合おうとかってアンタも言ってたじゃない? ……アレ、蜜柑ちゃんをここに連れてきてしてくれるなら今は応じない事もないけど……どうする?」


どうするか安価↓
単発可

狛枝「……」

狛枝「いや、蜜柑は呼ばないよ」

小泉「……どうして」

狛枝「呼べないと言った方がいいのかな。ボク自身でまだ彼女の安否を確認したわけじゃない。熱を出して倒れている可能性だってあるし……」

狛枝(ここから脱出はしていても、彼がその後どうしたのかが不安だ……)

狛枝「それに、何よりキミだってそんな体で今、話し合うなんて無理だよ」

狛枝「今の状況が一段落つくまでは……」

小泉「……」

小泉「……そう……じゃあ、もう……いい……」

小泉「もう……」

小泉「……」

狛枝「……」

小泉「……」

狛枝「……」

狛枝「……真昼?」

小泉「……」

小泉「ねえ……そんな遠くにいないで、もう少し、こっちきて。アタシの傍に、きて」



次の行動
安価↓
単発可

狛枝「……うん」


注意を払いながらも素直に言う通り彼女の傍まで近付くと寝そべった状態のまま見上げてボクのことをじっと見つめた。


小泉「……警戒しなくてもいいのに。アタシが何かするとでも思った?」

小泉「言ったでしょ、疲れちゃったってさ……だから今は体がどうにも言うこと聞いてくれなくて。さっきまであんなに息巻いてたのにね……」

小泉「……」

小泉「だからさ……今は近くにきて添い寝して欲しいんだけど……だめ?」

狛枝「安価↓2」

狛枝「わかったよ」


ベッドに乗り上がってそっと真昼の隣へ寝転がる。

真昼との距離は更に近くなって、彼女はずっとボクの事を見つめながら少しの間黙ってしまった。


狛枝「ボクの顔に何か付いてる?」

小泉「!」

小泉「う、ううん……やっぱり整った顔してるなって思っただけ」


ほんのり赤かった顔を更に紅潮させて呟きながら、真昼はそっとボクに寄り添って体に腕を回す。


小泉「……体、冷えきってるよ。本当に拭いただけ大丈夫?」

狛枝「キミの体が温かいからね。こうしてれば平気そうだよ」

狛枝(他のみんなほど酷くはないけど、やっぱり彼女も熱が出てる……このまま酷くならないうちにどうにかしたいけど……)

小泉「……」

小泉「だったらさ」

狛枝「ん?」

小泉「アタシがもっとあたためてあげよっか?」


真昼はボクの顔に顔をまた少しずつ近付けながら囁き尋ねてくる。



次の行動
安価↓
単発可

狛枝「……ちゃんと熱が引いてからにしよう、今は無理させたくない」


額に軽くキスをして抱き締めて優しく言い聞かせようとすると、真昼は一瞬だけ表情に影を落として、それからまた少しして小さく一度頷いた。


小泉「……じゃあ……このまま傍を離れないで。他の誰かのところにいかないで。……アタシの事だけ考えててよ……お願い……だから……」


真昼は抱き締める腕の力を強め胸元に顔を埋め次第に小さく啜り泣く声を混じえながら呟いた。


小泉「……アタシ、もうこんな辛い思いするの……イヤ……でも、これ以上どうすれば辛くならなくて済むの……?」

小泉「どうすればアンタとずっと一緒にいられるの……わかんない……よ……」


熱に浮かされそのまま意識を手離してしまいそうになりながら彼女はボクに訴えてくる。



次の行動
安価↓

狛枝「……今はもう休もう。傍にいるから」

小泉「っ……ひっく……」


真昼の腕の力は更に強まって顔を隠すようにボクの胸元に押し付けながら暫くそのまま小さな泣き声が続いた。

その間、ずっと優しく頭や背中を撫でてあげると……次第に泣き声は止んでいつの間にかそのまま寝入ってしまったようだった。

それでもしっかりとボクの体を離さないように抱き締める彼女を見て、ボクはそれから……



1、このまま一晩コテージで過ごす
2、小泉を連れてコテージから出て病院へ向かう
3、その他自由

↓~3まで
1と2の場合でも他に細かくしたい事があれば一緒に書いてください
コンマが一番小さいレス採用

狛枝(他のみんなはどうなったのかな……黙って病院を抜け出しちゃったし、あっちもボクが突然姿を消した事に気付いていらない気を使っていなければいいけど……)

狛枝(……)

狛枝(ごめんね、真昼。ちょっと拝借するよ)


眠ってしまった真昼を起こさないようにそっと腕から抜け出し部屋の鍵をこちらで預かった後、外へと自分だけ抜け出してみる事に決める。

そうして上手くコテージの外へと出ると、相変わらず空は暗く雨も風も強いのが確認出来て……どうにか最小限濡れないように注意をしながらその場で息を吸い大きく声を上げてみた。


狛枝「おーい、ウサミ! 聞こえてる? ボクはここだよ! 来れそうならここまで来て!」




直後コンマ判定
奇数でウサミ登場
単発可

狛枝「……」

狛枝「……」

狛枝「……来ない……か……」

狛枝「声が届いていないか、忙しくて余裕がないのか、それとも他に来れない理由があるのか……」

狛枝「……」



次の行動
1、コテージに戻る
2、このまま一人で病院へ向かってみる
3、小泉を連れて病院へ戻る
4、その他自由行動


安価↓2

狛枝「……もう一回呼んでみようかな」

狛枝「えっと」

狛枝「……」

狛枝「おーい! 聞こえないの? バカデブスのウーサーミー!」



直後コンマ判定
このレスのコンマの十の位の一の位の値を足した数より、直後レスのコンマの十の位と一の位を足した数が大きければウサミ登場

どちらも十の位が0の場合は10扱い、一の位が0の場合は0扱い

単発可

(ぴょーん)


ウサミ「誰がバカデブスでちゅか! ぷんぷん!」

狛枝「来た!」

ウサミ「……って、狛枝くん! あなた、今までどうしたんでちゅか!? 病院で急に姿が消えたって大騒ぎになっていたんでちゅよ!?」

ウサミ「だから、あちしも必死で探して見つからなくて……それなのに何処からかひょっこり現れて! 心配したんでちゅからね!」

ウサミ「……」

ウサミ「……本当によかった……狛枝くんまで行方不明にならなくて……うぅっ……」

狛枝「ゴメン……いてもたってもいられなくて、姿の見えない人たちをもう一回探しに出ちゃったんだよ」

狛枝「今、病院の方はどうなの?」

ウサミ「え、えっと……それが……熱が出た生徒たちにアルターエゴ製のおくすりは使ってみたんでちゅが、まだ熱が下がる様子はなくて……」

ウサミ「どうやら、前の時よりも強いウィルスになっているようで……このままだと……」

狛枝「……」

狛枝「意識も戻ってないんだよね? ……千秋もかなり危険な状態……ってこと?」

ウサミ「……」

狛枝「……」

狛枝「そう、わかった」

狛枝「……それで、日向クンや蜜柑の姿を、ウサミたちは見掛けた?」



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上の数値で、日向も罪木も現在は病院にいる
直後に限り00は100扱い
単発可

ウサミ「あ、はい! その二人ならついさっき病院に来まちた!」

狛枝「本当!?」

ウサミ「日向くんが罪木さんを担いでやってきて、それから日向くんは熱が出ていたようですぐに倒れてしまって」

ウサミ「罪木さんの方は熱は出ていなかったんでちゅが……あの……」

狛枝「……?」

ウサミ「それよりもやっぱり、胎内にいる七海さんたちとは別のウィルスが悪さをしてて……早くどうにか処置を行いたいんでちゅけど、罪木さん自身に意識はまだあってそれをなかなか了承してもらえないんでちゅよ……」

狛枝「っ……」

狛枝(蜜柑……)

ウサミ「けどこれであとは小泉さんが見つかれば全員揃いまちゅよ! 一体小泉さんは何処にいるんでちょうか。……あれ? 位置が何故か狛枝くんのコテージに移動している……?」

狛枝(そうだ。ウサミにこの鍵で繋がるあの裏面の空間の事を伝えるべきかな……)



次の行動、どうするか
安価↓

狛枝(ここは素直に伝えて協力してもらった方がいいか)

狛枝「真昼は見つけたよ」

ウサミ「ほえ!? え、じゃあ、何処に!?」

狛枝「実はさ、この鍵をボクのコテージの鍵として使うと……」ガチャ

ウサミ「なんでちゅか、それは? 狛枝くんのコテージの鍵じゃ……」


バタン


ウサミ「……!?」

ウサミ「ななな、なんでちゅかこのなんだかいかがわしい雰囲気のお部屋は!? どうしてこんな場所にっ……」

狛枝「しっ! ……真昼が熱にうなされて寝ているんだ。静かにして」

ウサミ「!」

ウサミ「す、すみまちぇん……けど確かに小泉さんはいまちゅね……」

小泉「……」

ウサミ「でも何故メイド服……? 今気付きまちたけど、狛枝くんもその格好はなんでちゅか? 執事?」

狛枝「二人して雨に濡れたんで仕方なくここにあった服に着替えたんだよ。ウサミ、何かもっとまともな服を用意出来ない?」

ウサミ「そういう事でちゅか。ならば、いつもお二人が着ている乾いたおようふくを用意しまちゅね。えーい!」

狛枝「!」


ウサミがそう言ってステッキを振ると、ボクも真昼も何時もの姿へと早変わりした。


ウサミ「この部屋はなんなのか、どうしてこんな場所にいたのか、詳しいお話は後で聞きまちゅ」

ウサミ「今は病院へ急ぎまちゅよ!」



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上の値で小泉が起きる
直後に限り00は100扱い
単発可

小泉「……う、っ……ん……」

狛枝・ウサミ「!」

小泉「……凪……斗……?」

ウサミ「小泉さん、大丈夫でちゅか!?」

狛枝(まずい……今のここにウサミが来ているのを彼女が見たら……っ)

小泉「……え?」

小泉「なっ……どうしてウサミが……!」

ウサミ「小泉さん、もう安心してくだちゃい! すぐにここから一緒に出ま……」

小泉「嫌っ!」ドンッ

ウサミ「きゃあっ!?」

狛枝「ウサミ!」

小泉「アタシを連れて帰ってどうするのっ……!? アタシがした事に対して罰でも下す気!?」

ウサミ「えっ? 罰? 小泉さんがした事って……」

小泉「アタシは嫌よっ……アタシはただ、凪斗の傍にいたいだけなの! ずっとずっと一緒に、隣に寄り添っていたいの!」

小泉「アタシだけを見て、笑って、手を繋いだりキスしたり抱いて欲しいだけ……ただそれだけなのに、どうして怒るの!? わかってくれないのっ……!?」

ウサミ「こ、小泉さん……?」

狛枝「真昼、落ち着いて……」

小泉「嫌……嫌……っ!」

狛枝・ウサミ「……!?」


目を覚ました真昼は突然錯乱状態になって起き上がった後手探りで落ちていた刃物を探り出してボクたちの方へと突き付けながら後ずさる。


小泉「……アタシは、間違って……ない」

小泉「アタシは好きなだけ……なんだよ……凪斗のことが大好きで、大好きで……だから……」

小泉「うぅっ……はぁ……はぁ……っ」

ウサミ「はわわ……小泉さんも熱のせいでこんな……!?」

狛枝「……」

小泉「っ……ね、ぇ……凪斗だけ……こっちきて……ウサミはここから、出てってよ……!」

狛枝「安価↓」

狛枝「わかった、そっちに行くから。そんな危ないものは下ろしてくれ」

ウサミ「こ、狛枝くん……!」

狛枝「大丈夫。……大丈夫、だから」

小泉「……はぁ……はぁ……」


刃物を持ち体も両手も震わせて息を上げている真昼へとゆっくり慎重に近付いていき、隙をつけるか窺って……


狛枝「っ……!」

小泉「!?」


真昼をどうにか取り押さえようと両腕を伸ばした。



直後コンマ判定
このレスのコンマ-10以上の値で小泉を取り押さえる事に成功
このレスのコンマが10以下なら自動成功
00は直後に限り100扱い
単発可

ボクの伸ばした手は真昼の腕を的確に掴み、それに怯んだ彼女の手からは刃物が放り出されて宙を舞った。

そして、それはウサミの真上へ……


ウサミ「はわわっ、……キャッチ!」

ウサミ「ふぅ……間一髪でちゅ。こんな危ないものはしまっちゃいまちょうねー」


ウサミがステッキを振ると刃物は消え去り、真昼の膝が地に着いた。

それを慌てて支えながらボクは彼女に問いかける。


狛枝「っ……大丈夫!?」

小泉「うぅ……ぐす……っ……やっぱり……」

小泉「やっぱりそうやってずっと……アタシの事、騙し続けるんだ……傷付け続けるんだ……」

小泉「……ひっく……ぐすっ……」

小泉「……」


それから真昼は暫く小さく泣き続けたけれど、次第にそれも止んでしまってぼんやりと何もない虚空を見つめているような、完全に無気力な状態へと変わり果ててしまった……。


次の行動
安価↓

狛枝「……ウサミ、病院へ急ごう」

狛枝「万が一の事があってもマズイ。本当はこんな事したくはないけれど、一応様子が元通りになるまでは真昼の手足を拘束しておいて欲しい」

狛枝「蜜柑からも隔離して……」

ウサミ「わ、わかりまちた……それじゃあ……えーい!」


ウサミがまたステッキを振るうと、真昼の手足が見えない紐かロープで縛られたような状態に固定されるがそれでも真昼は気を止める様子はなくて……更にもう一度ステッキが揺れるとすぐにボクたちは病院へと辿り着いていたのだった。


こうして全員がどうにか病院に集合はしたけれど……今夜はまだまだ長くなりそうな、そんな雰囲気のままで。

この騒動の終わりはまだ見える事はなかった……。



次の行動選択

1、誰かのところへいく(倒れている人物も含め一名選択)
2、ウサミと会話する
3、その他自由行動

安価↓

狛枝(みんな看病で忙しかったり……ずっと目を覚まさなかったり……今夜はもうどうしたらいいのか……)

狛枝(蜜柑を無事に救い出してくれた日向クン……の姿をした彼も倒れてしまったようだけど、結局彼は一体何者なんだ?)

狛枝(まさかあれが記憶を取り戻した、本当の……絶望時代の日向クンの姿、なんて事は……)

狛枝(……)

狛枝(まさか、ね)

狛枝(もし出来るなら、もう少しくらいあの彼と話をしたいけど、どうだろう。手を貸してくれたお礼も言いたいし)


そう思いながら日向クンが寝かされている病室にそっと足を踏み入れた。

日向クンは病室の中一人静かにベッドに横たわっていて、額から汗が滲み出てはいるものの意外と穏やかな表情で目を閉じていた……

けど、ボクが傍に近寄った瞬間、突然ぱちっと目を開いてギョロリとボクの方へ視線を向けた。


日向?「遅かったですね。そろそろ来る頃だろうとは思っていましたが」

狛枝「っ……!?」

狛枝「え……ちょっと、キミ……大丈夫なの!?」

日向?「体調は未だに悪いですよ。けどこれくらいはどうとでも」

日向?「ですが、ずっと起きているのも問題がありそうだったものですから。今まで倒れているフリをしていたんです」

狛枝「そう……なんだ」

日向?「……」

狛枝「……」

狛枝「えっと……蜜柑の事を助けてくれて、ボクにも手をかしてくれて……ありがとう。とりあえずそのお礼はきちんと言っておきたかったんだ」

日向?「いいえ、僕は何も。そちらはどうにかツマラナイ結果で終わらずに済んだ様子ですね」

狛枝「全て決着がついたわけではないけれど……ね。どうにか最悪の結果にはならなかったってだけだよ」

日向?「なるほど。……それで」

日向?「この後に及んで僕に何を話しに、ボクに何を期待しにきたというのでしょう」

日向?「……まあ、僕にはそれくらいわかりますけれどね。ツマラナイ……」

狛枝「安価↓」

狛枝「キミは誰なの……? もしかしてこの世界の外にいる……本当の日向クンなの?」

狛枝「だとしてもなんでボクを助けて……」

日向?「……」

日向?「本当の日向創……という表現には語弊がありますね」

日向?「外の世界にいる以前日向創という名前であった者と言った方がまだ良い気がします。面倒なら日向創と呼んでくれても構いませんが。名前なんてただの記号に過ぎませんから」

日向?「……ですが、どうせなら姿も変えてしまいましょうか」

狛枝「え……」

そう言ってベッドから起き上がった彼の体に……急激に変化が訪れた。

急に身体中にノイズのようなものが走ったかと思うと、服は学生服ではなく黒いスーツ姿になり……髪は黒い長髪になって……

狛枝「……キミ……は……!」

日向?「どうですか?」

日向?「僕の事、これで少しは思い出したんじゃないですか?」

狛枝「……」

狛枝「ジャバウォック島までくる時……船で同じ部屋にいた人だよね?」

日向?「……」

日向?「ええ、そうです」

狛枝「じゃあ、以前日向クンが見てたっていう夢は夢でもなんでもなくて……」

狛枝(やっぱり日向クン自身が体験していた出来事って事に……)

狛枝「いや、けどちょっと待って。キミ、確かこのイベントには参加出来ないとかってあの時言ってなかったっけ?」

日向?「そうです。だから、日向創が『修学旅行』に参加していたんですよ」

日向?「この事態は正直僕にとっても予想外の出来事でした。……少しは楽しめましたよ」

狛枝「楽しめた、って……そんな……」

日向?「先程貴方は何故僕が貴方を助けたのかと聞きましたが、それは勘違いだという事ですよ」

狛枝「!」

日向?「貴方の味方ではないという話はもう既にした筈ですが」

日向?「僕は、ただアイツの思い通りになるのが嫌だっただけですよ。あの場は、貴方に手を貸した方が僕にも都合が良かった。ただ、それだけの事です」

日向?「……結局、僕自身の目的は達成されませんでしたけれどね」

狛枝「キミの目的……?」

日向?「罪木は何処です? 彼女には会いましたか?」

狛枝「蜜柑……? いや、まだはっきり姿を確認出来ては……けど、どうしてここで彼女の名前が?」

日向?「彼女、胎内に面白いものを飼っているようですね」

狛枝「っ……」

日向?「僕が用があるのは罪木の胎内にいるそれです」

日向?「狛枝。貴方にとっても、彼女の中にいるアレが邪魔で仕方ない。彼女もあのままにしておき続ければ、近いうちにただでは済まない事になる。それは避けたいのではないですか?」

日向?「だから、提案があるのです。聞いてくれますか?」

狛枝「……何?」

日向?「罪木の胎内にいるアレ、ボクが綺麗に処理してあげましょう」

日向?「ですから処理したそれを、ボクにください」

狛枝「は……?」

日向?「けして悪い話ではないと思うのですが。どうなんです?」

狛枝「安価↓」

狛枝「……何をするつもり? 」

日向?「……」

日向?「ついさっき貴方が口にしましたが、僕は元々このイベントには参加出来なかったしするつもりもなかったわけですが」

日向?「こうして機会にめぐまれたおかげで……少しだけ、興味が湧いてきてしまったんです」

日向?「要するに、僕もこのイベントに参加したくなったという話ですよ」

日向?「……けれど、この病が治ってしまえば僕は日向創を通してこうして表面化出来なくなってしまう」

日向?「僕は日向創に後天的に植え付けられた存在なので。このプログラムの性質上、それは僕でもどうしようも出来ないのですよ」

狛枝(後天的に植え付けられた……?)

日向?「なのでそれを避ける為には、罪木の中にあるアレを使うのがちょうどいいんです」

日向?「貴方も罪木も僕もそれで幸せになれる。話が丸く収まるんですよ」

狛枝「……」

狛枝「けど、もし……もしもキミがそうやって表面化し続ける事になったら……」

狛枝「今までボクたちと過ごしてきた『日向創』クンはどうなってしまうんだ?」

日向?「……」

日向?「僕がこうして表面化し続ける事になるわけですから、僕の代わりに沈んだままになる……最悪、存在が消える可能性もありますか」

狛枝「っ……!」

日向?「どうという事はないです。外の世界と同じ状態に戻るだけなんですから。彼だってその方がいいと思うに違いない。だからこそ、彼は外の世界で『僕』になる事を選んだのだから」

狛枝「そんな事、日向クンが思う筈がっ……」

日向?「では、何故日向創は自分の才能についてその記憶を忘れてしまったのか。その理由を、貴方は理解していますか?」

日向?「僕になる前の日向創の正体を、貴方は知っていますか?」

狛枝「え……?」

日向?「わからないなら教えましょう。日向創は……」

日向?「才能なんてもの、微塵も持ってはいないんですよ」

狛枝「才能を持っていないって……ちょっと待って、そんな事ある筈が」

日向?「もしそうなら、あらゆる一流の才能を求める希望ヶ峰学園が日向創を迎え入れる訳がない。そう言いたいのでしょう」

日向?「けど実際は……才能なんてなくても希望ヶ峰学園の門をくぐるくらいならちょっとした学力と金さえあれば出来るんですよ」

狛枝「……!」

日向?「希望ヶ峰学園には超高校級の才能を持つ人間が集められた本科の他に、予備学科というものが存在していたのを貴方も知っているでしょう?」

日向?「……そう、日向創は元はただの予備学科生だったのです」

日向?「希望ヶ峰学園に憧れ、才能に対して執着とコンプレックスを抱き、多額の学費を支払ってまで入学してきた、ただの、普通の、一般人でした」

狛枝「……予備学科生……日向クンが……」

日向?「日向創は、自分の才能を忘れていた訳ではなくて、自分に才能がない事を忘れていた。……無意識にそれを強く否定したかったから、記憶ごとなかった事にした。そういう事です」

狛枝「……ふうん」

狛枝「そんな彼が、その後どうして『才能に愛された人』になれたのか……」

日向?「もちろん彼自身に隠れた才能が眠っていたからというわけではありません。彼は希望ヶ峰学園に、才能に、誰よりも強い憧れを抱いていた……だからこそある実験の被験者に選ばれた」

日向?「そしてその末に誕生したのが、僕です」

日向?「あらゆる才能を備えた万能の天才……先生方はそんな風に僕を形容していましたね」

日向?「希望ヶ峰学園の悲願がついに達成された……と、実験の成功をとても喜び」

日向?「そうして日向創は、ただの一般人から僕へ……『超高校級の希望』になった。おしまい」

狛枝「……」

狛枝「あの遺跡の中で、そんな資料を見た記憶があるよ」

狛枝「希望ヶ峰学園が総力をあげて育成した学園の象徴ともいうべき天才……人類の希望ともいえる優れた才能、あらゆる才能を身に付けた天才中の天才がいたって」

狛枝「その人物の名前は日向創ではなかった筈だ。確か、希望ヶ峰学園の創始者と同じ名前……」

狛枝「カムクライズル」

狛枝「……だったかな」

日向?「……」

日向?「ええ。確かに、先生方はそんな名前を僕に与えてくれましたね」

狛枝「キミの話をまとめると、要するに実験によって日向創はカムクライズルという別人に生まれ変わったって解釈でいいんだよね?」

狛枝「じゃあこれからは、キミの事はカムクラクンって呼ばせてもらうよ。日向クンと区別出来なくてややこしいからね」

カムクラ「お好きにどうぞ」

狛枝「……でも、日向クンがまさか予備学科だったなんてね。どうりで77期生の名簿に彼の名前が載ってなかったりしたわけだ」

狛枝「そう……だったんだ……へえ……」

カムクラ「これで僕が言いたい事はわかるでしょう?」

カムクラ「彼は自分の頭を開くような実験に参加してまで才能を欲した」

カムクラ「その彼が、今更何も持っていない自分に戻るだなんて考えたくもないのでは?」

狛枝「……」

カムクラ「今は忘れてしまっていても、遅かれ早かれ彼はその事をいずれ思い出すでしょう。けど、彼は果たしてその事実に耐えられるのでしょうか」

カムクラ「それならば、気付かぬうちにまた彼から僕に成り代わってあげるのがせめてもの優しさなのでは?」

狛枝「……」

カムクラ「才能は希望……貴方ならわかるでしょう? 何もない日向創より、数多くの才能を持つカムクライズルの方が希望であると。貴方の愛してやまない……ね」

狛枝「……」

カムクラ「……」

カムクラ「少し意外ですね」

狛枝「……え?」

カムクラ「即答しないんですか。貴方なら迷う事なく頷くと思いましたが」

狛枝「それは……」

カムクラ「まあ、いいです。貴方の同意は得られれば更に都合が良くなったというだけの事ですから」

カムクラ「貴方がどう考えようが、僕は僕の目的に従って動くだけです」

カムクラ「邪魔をする気ならばもちろんお相手しますよ。ツマラナイ事に時間をあまり使いたくはありませんが」

狛枝「……」

カムクラ「何もないのなら、僕はこれから一人でも罪木の元へ向かいます。……それでは」



次の行動
安価↓
単発可

狛枝「ちょっと待ってよ、ボクなんかではキミを止めることなんてできないだろうから止めはしないけど、 日向クンが急にキミになったとして、周りにどう説明するつもり?」

狛枝「まさか、ここがプログラムの中で、みんなが絶望だとバラす、そんなツマラナイことをするつもりじゃないよね? そこだけは説明してくれないかな? ボクなんかに出来ることなら、手伝うよ?」

カムクラ「……」


行く道を塞ぎながらそう尋ねると、彼は小さく溜息を吐いてから首を横に振った。


カムクラ「そんな無粋な真似、しませんよ」

カムクラ「必要な時が来たら、そうする可能性はありますが……今のところ、貴方以外にそんな事を伝えたところで僕にはなんのメリットもありませんから」

カムクラ「もし、日向創が僕のままになってしまったら……その先は、僕の存在を明かす必要な時がくるまでは、周りには日向創として振舞うつもりでいます。その程度の才能、僕にはありますから」

狛枝(才能っていうか、どう言ったところで大元は日向クンなんだろうから、それくらいは可能……か)

カムクラ「それに、まだ日向創の存在が完全に消えてしまうなんて決まり切っていません」

カムクラ「……それが僕にも予測出来ないからこそ、試してみたいのかも」

狛枝「え……」

カムクラ「……」

カムクラ「いえ、なんでもありません。今の言葉は忘れてください」

カムクラ「それより説明はしましたよ。……手伝う、という貴方の言葉は本当ですか?」

カムクラ「出来る事なら、罪木のところまで行った後、二人きりにしてもらいたい……いえ、それではダメですね。さっきそれで失敗しましたから……だから」

カムクラ「……」

カムクラ「罪木はきっと僕の言う事には聞く耳を持ってくれないでしょう。だから、貴方の方から一声だけでも言っていただきたい。その後は僕が、いざとなれば強行でもなんでもします。どうですか?」

狛枝「安価↓2」

狛枝「……わかった、ボクも行くよ」

カムクラ「……」


彼は無言で一度だけ小さく頷き、それからすぐに容姿を日向クンの姿へとまた変えた。



カムクラ「では、すぐにでも向かいましょうか」

狛枝「……」

カムクラ「そう緊張せずとも大丈夫ですよ」

カムクラ「もう忘れたのですか? 僕はあらゆる才能に愛されている……それは幸運という才能も勿論」

カムクラ「今回は貴方の幸運と合わせて、二倍の幸運がやってくる可能性があるというわけです」

カムクラ「まあ、その逆もまた然りなわけですが」

狛枝「……大丈夫って言った後に不安にさせるような事を言わないで欲しいな」

カムクラ「僕の言葉に返事する事が出来るだけの余裕はあるじゃないですか。……行きましょう、手遅れになる前に」

狛枝「……うん」


……


病室前


カムクラ「ここに罪木がいますね」

狛枝(結局案内せずとも彼は勝手に歩いただけで見事に目的地に着いてしまったけど……)

狛枝「なんだか部屋の中が騒々しいみたいだね……」

カムクラ「大方、予想はつきますが」

狛枝「……」

カムクラ「……」

カムクラ「開けますよ」




ガチャッ

ウサミ「つ、罪木さん落ち着いて! 落ち着いてくだちゃいっ!」

罪木「やですぅ! 絶対絶対絶対、ぜぇったい! やですぅ! 来ないでくださぁいっ!」

ウサミ「痛っ! やめて! 枕投げないで!」

罪木「ふえぇぇぇん……」

カムクラ「……やっぱりね。僕の時もこんな感じで暴れられましたよ」

狛枝「蜜柑っ……!」

罪木「!」

ウサミ「ほえっ!? 狛枝くんに、日向くんも……」

罪木「凪斗さぁん!」


ベッドの上で暴れていた彼女はそこから飛び出してボクへと真正面から抱き付いて腕の力を強めた。

そして泣き腫らした顔とぐしゃぐしゃになった髪の毛を振り乱して叫びをあげる。


罪木「ふえぇぇん……! み、みんなまたっ……寄ってたかって、わた、私をいじめっ……ふえっ、ふぇええんっ……!」

狛枝「いじめているなんてそんな事ないよ……大丈夫、大丈夫だから……ね?」

罪木「ひっく……で、でも……でもぉ……!」

罪木「小泉さんも、ウサミさんも……日向さんまで! どうして!? どうしてなんですかぁ!」

罪木「どうして、私たちの赤ちゃんを奪おうとするのっ……どうして……どうしてどうしてどうしてぇ!」

罪木「……許してよぉ……っ、な、なんでもするから……私の事は許さなくてもいいからっ……この子は……この子の事だけは、許してあげてよぉ……」

カムクラ「……狛枝」


日向クンの顔をした彼が目配せして彼女をどうにか宥めろと訴えてくるけど……



次の行動
安価↓
単発可

狛枝「……蜜柑」

罪木「ふえぇぇぇ……っ」


彼女の身体を抱き返して頭や背中を撫でて泣くのが落ち着くまで暫く待った後、 しっかりと彼女を腕で捕らえたまま目を真っ直ぐに見つめてボクは告げた。


狛枝「ボクはキミの事を失いたくはないよ、蜜柑」

罪木「っ……ふぇ」

狛枝「みんなが言っているのはそれと同じ事なんだ」

狛枝「このまま蜜柑のお腹にこの子が居続けたら、キミの身体や命が危ないんだよ」

狛枝「だから……ボクだって苦しいけれど、辛いけれど……それ以上にキミがボクの傍からいなくなってしまう方が苦しいから……辛いから……」

狛枝「キミがこれまで頑張ってくれたのもこれからも頑張ろうとしてくれるのも、ボクにとっては勿体無いくらいの幸せで嬉しい事だけど……今回の件は……」

罪木「……」

罪木「諦めろ……って……そう、言うんですか? 凪斗さんまで……?」

狛枝「……キミが頑張り続けてもし産まれてきたとしても、産まれてきた子の顔を見る事もその子を抱く事もキミは出来なくなってしまう事だってあるんだよ?」

狛枝「ボクはキミを幸せにして、キミと一緒に幸せになりたいんだ。キミが消えてしまったらボクはその先どうしたらいいっていうんだ」

罪木「っ……け、けど……けど……!」

罪木「私が一人しかいないのと同じように、このお腹にある命だって……この子だって、この子一人しかいないんですよ……!? まだ産まれていなくても、頑張って私のお腹の中で生きているのに……っ」

罪木「そ、それに……それに! 小泉さんは違うじゃないですか!」

罪木「小泉さんは私の事とかどうでもよくて……私の赤ちゃんどころか、私自身でさえいなくなってしまえばいいと思ってる!」

罪木「それで一人で凪斗さんと幸せになろうとしている人に……私は屈したくありません……っ!」

罪木「……私はこの子の母親です……この子を私が守ってあげなくて、誰が守るっていうんですか……!」

罪木「わ、私は平気です……大丈夫、ですから……凪斗さんも私のこと、信じて……ください……私、私っ……強くなるから……この子も私の命も……守ってみせるから、だから……!」

狛枝「安価↓」

狛枝「……君の命に代えることはできない。蜜柑、お願いだよ。この子は諦めてくれ……」

罪木「っ……」

罪木「ひっく……う、ぅ……っ、うわあぁぁぁぁぁ……っ!」


きつく抱き締めながらなんとか振り絞るようにして告げるとそれからすぐにボクの腕の中で泣き声が大きくなった。

その叫びに胸が痛みボクもつられて泣いてしまいそうになりながら暫くそのまま二人で抱き合っていると……不意に小さな声がボクへとかかった。


カムクラ「……狛枝、もうしばらくそのまま、離さないでください」

狛枝「……!」

罪木「……ふぇっ……ぐす……」

カムクラ「……」

カムクラ「罪木。狛枝の腕の中は安心するか?」

罪木「……ふぇ……っ?」


彼が急に日向クンのそのものの声色と口調と雰囲気で蜜柑に語りかける。

蜜柑はそれに顔を上げて、彼の方へと目を合わせた。


カムクラ「どうだ? 心地いいだろう?」

罪木「……ん」

カムクラ「お前はただ、そのまま狛枝に身を任せていればいい」

カムクラ「安心しろ。痛い事も怖い事もしない。……知らない間に終わっている」

罪木「……え……」

罪木「……」

狛枝「蜜柑……?」


ボクの腕の中で急に彼の瞳に吸い込まれるかのように惚けた様子を見せる彼女に、彼は手をかざすように伸ばして……


カムクラ「……そう、心配せずとも、アレは僕と共に生きます。だから今は少し休みなさい」


そう言ってぱちんと指を鳴らすと蜜柑の頭が突然かくんと傾いて全体重がボクの方へとかかったのだった。


ウサミ「えっ!? ひ、日向くん、あなた何を」

カムクラ「邪魔」ガシッ

ウサミ「はいっ!?」

ウサミ「い、痛い! やめて! 耳引っ張るのはやめて!」ジタバタ


彼はウサミの両耳を引っ掴んでスタスタと病室の出入り口まで歩いていくと扉を開けウサミを病室の外へと放り出してすぐに閉め鍵をかけてしまう。


カムクラ「さて、これで第一段階クリアですね」

狛枝「ね、ねえ……蜜柑に何をしたの?」

カムクラ「ちょっと催眠術を施したまでです。ただ眠っているだけですよ」

カムクラ「狛枝が拘束してくれたのでその間に逃げたりこれ以上暴れたりしない為に手を打ちました」

カムクラ「彼女の了承が得られた……という感じではありませんでしたね」

狛枝「……」

カムクラ「終わらせるなら今のうちですが、どうしても彼女と話を続けたいというなら別に起こしても構いませんよ。どうしますか?」

狛枝「安価↓2」

狛枝「いや、終わらせよう蜜柑のためにも……」

カムクラ「わかりました。では、始めますよ」

狛枝「けど、始めるって言ってもどうするの? ここで手術でも始める気?」

カムクラ「確かにそう言った才能もボクは持っていますが、そんな事しなくてもこの世界の利点を大いに利用してさくっと終わらせてしまいましょう」

カムクラ「ここはゲームの世界なわけですからね。裏面の世界へ行った時と要領は同じです。つまり、プログラマーの才能を使えばこのくらいのウィルスを取り出すのは容易ですよ」

狛枝「……アルターエゴでも手こずるウィルスらしいのに……」

カムクラ「このプログラムを管理しているアレはいくら管理者で学習型といえども本物の超高校級のプログラマーではないですから」

カムクラ「それに、僕はさっき裏面へ入ったついでに、僕に多少都合がよくなるように出来る範囲で少しプログラムをいじってきたんですよ」

狛枝「キミも結構無茶苦茶だね……」

カムクラ「それほどでも。……さて」


彼は再び蜜柑へと手を伸ばし今度はお腹の上へと掌をかざしぐっと押し付けた。

すると……触れた部分から黒い煙のようなものが噴き出し始めて、彼の手に吸い付くようにして纏わり始める。

なんとも異様な光景だ……。


狛枝「ねえ、大丈夫なの……!?」

カムクラ「あと少しです」

狛枝「!」


それからほんの数秒も経たないうちに、彼の手の周りを覆っていた煙は一瞬で凝縮されて、彼が蜜柑のお腹から手を離し掌を上に向けると……そこには豆粒程度の小さな黒い球体みたいなものがふわふわと浮いていて、彼はそれをまじまじと見つめながら呟いたのだった。


カムクラ「これで罪木のアバターからはウィルスが完全に取り除かれました」

狛枝「つまりこれが……蜜柑の中で悪さをしていた……?」

カムクラ「はい。ウィルス、ですね」

狛枝「こんなもののせいで……」

カムクラ「もう罪木が肉体的に死にいたるような要因はなくなりましたよ」

狛枝「……よかった……ありがとう、キミがいなかったら、どうなっていた事か……」

カムクラ「……」

カムクラ「……いえ。じゃあ、これは言っていた通り、僕が貰いますよ」

狛枝「安価↓」

狛枝「変なことに使わないなら自由にしてよ」

カムクラ「貴方の考える変な事がボクにとってはどうとでもない事だった時の事を考えていない発言ですね」

カムクラ「……けど、悪用する気は別にありませんよ」

カムクラ「なので、遠慮なく……いただきます」

狛枝「……え」


そう言って彼は、豆粒サイズのそれを躊躇なく……口の中へと放り込んだ。

そして、飴玉を頬張っている時のようにコロコロと口内で転がしてから奥歯で噛んで咀嚼を繰り返して……飲み込んでしまった。


カムクラ「ふう……ごちそうさまでした。なんともツマラナイ味ですね」

狛枝「た、食べちゃったの……!?」

カムクラ「何か問題でも?」

狛枝「いや、日向クンのお腹が後で大変な事になってないといいんだけど……」

カムクラ「腹は平気ですよ。今ので、僕とあのウィルスが一体化して、無力化しただけです。勿論、日向創の方の人格にも影響はありません……が」

カムクラ「僕はこれで何時でもこうして現れる事が出来るようになった。一方で、日向創の方にも僕の記憶や情報が少しずつ流れ込んで共有されるようになった」

狛枝「!」

カムクラ「日向創はまだ消え去ってはいない……でも、僕の持っていたその記憶量や情報量に耐える事が出来てまだ表に出てくる意思を持てるかどうかは……彼次第と言ったところでしょうかね」

カムクラ「……結局、どうあっても彼は『カムクライズル』から解放される術はなかったようです。……貴方にも、嘘を言ってしまった事になりますね。その点は、申し訳ありませんでした」

狛枝「……」

狛枝「いや、これはもう、後はキミと……何よりも日向クン自身の問題になるよ。ボクが口を挟む事じゃない」

カムクラ「……そうですか」

カムクラ「しかし……アイツも相当趣味の悪い事をする」

狛枝「……?」

カムクラ「あのウィルスと一体化した事で理解しました」

カムクラ「あれは……間違いなく、狛枝と罪木の子だった……ようです」

狛枝「……!?」

狛枝「ちょっと待って……でも、このプログラムの中では妊娠するような事は起こらないって……」

カムクラ「妊娠をせずとも、それどころか性行為に及ばなくとも、ここでは子供は出来るのを忘れていませんか?」

カムクラ「貴方には既にそれで一人子供がいるのでしょう?」

狛枝「……!」

カムクラ「それと同様です。可能性として考えられるのは……何処かのタイミングで、ウィルスの大元の本体が罪木に接触した際に、彼女の身体に狛枝と罪木のデータを掛け合わせて作った胎児を孕ませて更にはウィルスとも同化させた……という具合でしょうか」

カムクラ「ウィルスを埋め込むだけでも事足りた筈なのに、罪木がもし意地を張って産むという意見を押し通した時の場合も考えたのか……ともかく、二重三重に絶望的な方向へ転がるように仕込んでいたという事ですよ」

狛枝「……そんな……」

カムクラ「……」

カムクラ「あっ」

カムクラ「それだとつまり、その子供と同化した僕は、狛枝と罪木の子になったという事に……? せっかくだから、これからパパとでも呼んであげましょうか?」

狛枝「……」

カムクラ「……」

カムクラ「ジョーダンですよ。何か反応してください」

狛枝「……」

カムクラ「……む」

カムクラ「……」

カムクラ「やろうと思えば、その子供のデータを抽出する事も可能といえば可能ですが……」

狛枝「安価↓」

狛枝「……いやいいよ、そんな簡単に扱っていいものじゃないだろうからね」

カムクラ「そうですか。僕としてもあまり推奨する気はないので、貴方がそういう意見ならそれでいいです」

カムクラ「ああ、でも……既に産まれて来ているもう一人の子供について、その子には僕も一度会ってみたいものですね」

狛枝「え……」

カムクラ「どうでしょう、今からでも会わせてはくれませんか?」



この後の行動
どうするか安価↓

狛枝「いいけど……どうする気なのかな」

カムクラ「とって食ったりはしないので安心してください……なんて言っても説得力がありませんか」

カムクラ「一応確認ですよ。その子にもウィルスの影響が出ていないのかどうかのね。アルターエゴの保護は手厚く受けていると思いますが……」

カムクラ「……そうだ。今、七海たちを苦しめているウィルスも僕がなんとかしましょう。先程の一体化で、ウィルスの詳しい情報も手に入ったので」

狛枝「本当に……!?」

狛枝「……いや、でも……なんでそこまで……」

カムクラ「どうしてウィルスの事がわかるのかという意味ですか? それとも」

狛枝「どうしてボクの手助けをしてくれるの、って意味の方だよ。ボクの味方というわけじゃないって言ってるのはわかっているし、やっぱりキミにとってその方が都合がいいからってだけ?」

カムクラ「……」

カムクラ「ボクからのちょっとしたお礼みたいなものだと、そう思ってくれればいいです。信じるかどうか任せますが」

狛枝「お礼……?」

カムクラ「とにかくこれで熱で苦しんでいる人たちはどうにかなります」

カムクラ「七海や小泉は特にウィルスの影響を濃く受けていたようですが、それも元通りになるでしょう」

カムクラ「ただ、ウィルスの影響を受けていた間に彼女たちがとっていた行動や感情は……完全にウィルスのせいというだけではないという事を覚えておいた方がいい」

狛枝「!」

カムクラ「病気が治ったあとは、何処までがウィルスのせいでどこからが彼女たちの本音なのか。それを貴方自身よく考えて理解するべきなのでは……いや、これ以上は余計なお世話というやつですか」

狛枝「……ううん。忠告、ありがとう」

カムクラ「……」

カムクラ「では、僕は七海の子に会ってきます。七海の電子生徒手帳の中にいるんでしたね」

カムクラ「貴方はどうしますか? 罪木もじきに目を覚ますと思いますし、七海や小泉もウィルスから解放されて……特に小泉なんかは拘束されているようですから、様子を見にいくくらいしてもいい筈です」

カムクラ「疲れも溜まっているでしょうから今日はもう休んで明日にまわすという手もありですが」



この後の行動
安価↓
単発可

狛枝「キミについていくよ。千秋の様子も確認したいし」

カムクラ「なら、罪木はここに寝かせておいた方がいいですね」

狛枝「そうだね……」

カムクラ「外にはまだウサミがいるようですから、罪木の事は暫くそちらに任せておきますか」


蜜柑をベッドに寝かせている間に、彼はまたスタスタと病室の出入口まで歩いていき鍵を外し扉を勢いよく開いた。


ウサミ「あっ! 日向くん! 貴方いきなり何するんでちゅか!」

ウサミ「早くしないと罪木さんが危ないのに……!」

狛枝「ウサミ、多分もう平気だよ」

ウサミ「は、はい?」

狛枝「でも一応念の為にせめて彼女が目を覚ますまでは傍にいてあげてくれないかな」

ウサミ「えっ、な、なんでちゅか!? どういうこと……!?」


状況が把握出来てなくて戸惑うウサミをすり抜けて病室を出る。

そのすれ違い様に、彼はウサミのステッキの先端にさりげなく触れて通り過ぎて、ボクたちは蜜柑のいる病室を後にした。


狛枝「……今、何かした?」

カムクラ「ウサミのステッキを介してみんなのアバターにワクチンを送りました。これでもう、病気は治った筈です」

狛枝「キミ、本当に便利だね……」




カムクラ「さて、七海の病室は……ここですか」ガチャッ

狛枝「あっ、ちょっと……!」


ノックもせず扉を開いて病室の中へと入った彼を追って入ると……そこには安らかな顔でベッドの上に横たわり眠っている千秋の姿があった。


カムクラ「ほらね。もう平気なようですよ」

狛枝「熱は……本当だ、下がってる」


千秋の額に掌を当ててみてもまったく熱くない。

病気は治ったんだ……と、自分で確認出来てほっとしていると、傍に置かれていた電子生徒手帳を手にとって彼は既に勝手に操作を始めていて。

そして、いつの間にか彼の腕の中に有希が収まっていたのだった。

カムクラ「こんにちは」

有希「……うー」

カムクラ「……」

有希「……ぐすっ……」

カムクラ「おや」

狛枝「ちょ……何泣かせてるの!?」

カムクラ「僕のせいじゃありませんよ。ずっと放置されてて不機嫌になってるんです。よしよし」ポンポン

有希「あぅ」ギュー

カムクラ「はじめまして。僕はあなたのお兄ちゃん……いや、この子の方が先に産まれているんだから、この子の方が姉になるわけですか?」

有希「おにいちゃ?」

狛枝(どうして彼はボクの息子を気取ったままなんだ)

カムクラ「まあ、どうでもいいか……ええと、あなたの名前は」

有希「ゆき」

カムクラ「ユキですね。……ふむ」

カムクラ「……」ジーッ

有希「……」ジーッ


彼は、急に有希の額に自分の額をコツンと当てて有希をじっと見つめそれに有希もじっと見つめ返すような形になって……

その一見微笑ましいようで異様な光景を経て、彼は小さく呟いた。


カムクラ「特に異常はないですね。この子にはウィルスの影響は及んでいません」

有希「う」グイグイ

カムクラ「あ、コラ」

有希「あんてな」グイグイ

カムクラ「髪の毛引っ張らないでください。痛い」

狛枝「ゆ、有希、イタズラはだめだよ……! こっちおいで!」

有希「こまえだくん」

有希「……ぎゅー」

狛枝「うん。ギュー、だね。ゴメン、ひとりぼっちにしてて」

そうして少しの間騒いでいると……


七海「……ぅ、ん……っ」

狛枝「!」

有希「ちあきちゃん」

狛枝「千秋!」

七海「……」

七海「……凪斗……くん……?」

七海「あれ……私、一体……」

カムクラ「目を覚ましましたか」

七海「……え、日向くん?」

有希「ちあきちゃん。ちあきちゃん」

七海「有希ちゃんも一緒なんだね……」

七海「……」

七海「ゴメン……状況がよくわかんないんだけど……ここ、病院かな……? なんでこんなところにいるんだろ……」

カムクラ「……」

カムクラ「狛枝、もしかして僕は席を外した方がいいでしょうかね?」ヒソヒソ

狛枝「安価↓」

単発可なのは単発可と書かれている安価と日付け変更後1度目の安価だけです




狛枝「そうだね、心遣い感謝するよ」

カムクラ「では、僕がやりたい事は一通り終えたので、僕も一度この体を休めにいきますよ。おやすみなさい」

有希「おにいちゃ、ばいばい」

カムクラ「……」

カムクラ「……」ナデナデ

七海「お新茶?」


彼は挨拶を告げた後、有希の頭を軽く撫でて静かに病室から立ち去った。


狛枝(有希に何かするんじゃないのかと疑ったけど……全然そんな素振りは見えなかったね。案外いい人なのかな……いやでも……)

七海「ねえ、凪斗くん……説明してくれる?」

狛枝「!」

七海「私、記憶がちょっと混乱してて……今日一日の事、あまり覚えてないんだけど」

七海「……」

七海「私……何か様子が変だったり……してた?」

狛枝「安価↓」

狛枝に見せたいものがあると作業の時に言ったところから始まり、コテージで子供見せて一悶着を経てから海まで写真を撮りにいく事になったけど結局出来ず帰りに倒れたところまでが七海と過ごしたとこの筈
一日を書くのに>>1が時間かけすぎですみません




狛枝「……変ではなかったよ」

狛枝「今日のことを丸々覚えてないの? 有希ちゃんを他の人に見られたこととかもかな」

七海「……う、うーん……そうだったっけ?」

七海「あ、確かにさっき日向くんに見られちゃってたね……」

狛枝「それだけじゃなくて、海で九頭龍クンや辺古山さんもこの子の姿を見てるよ。ね?」

有希「ぺこ。くず」

七海「……」

七海「ごめん……やっぱり思い出せない……と、思うよ」

狛枝(結構重症だったんだな……)

七海「お兄ちゃんに、有希ちゃんの事は周りには秘密だよっていう約束してたんだけどな……知らずに破っちゃってたんだ」

七海「凪斗くんに有希ちゃんを紹介したのや有希ちゃんの名前を付けてもらった事は薄っすらと記憶にあるんだけど……」

狛枝「……」

七海「……」

七海「やっぱり私、どうかしちゃってたんじゃないかな。こんなに記憶が抜け落ちてるなんておかしいもん」

狛枝「実はさ、あの集団発熱騒ぎがまたあってね。今回キミは発病している側だったから、今日のこと覚えてないんじゃないのかな」

七海「えっ……! そ、そうだったんだ……どうりで体が怠く感じる筈、だよね」

七海「なんか、お腹の奥とかも……痛いし……」

狛枝「……」

狛枝(ボクと寝た事も忘れてる……か)

七海「えっと……他にも熱を出してる人が今回もまだいるんだよね? その人たちは平気なのかな」

狛枝「多分、もう大丈夫だと思う。じきに目を覚ますんじゃないかと思うよ」

七海「そっか。……」

七海「罪木さんや、小泉さんは平気だったの? 彼女たちの様子は見に行かなくて、平気?」

狛枝「安価↓」

狛枝「うん、今はね?」

狛枝「それにキミも心配だし」

七海「わ、私はもう平気だよ。心配してくれるのは嬉しいけど……ありがとう」


千秋は顔をほんのり赤くしながら俯いてもじもじして呟いた。


七海「……でも、今夜はもうこのまま眠っちゃいたいっていうのが本音かな。なんか凄く疲れちゃってて……」

七海「私の事心配してくれるなら有希ちゃんの心配もしてあげて欲しいな。今夜は有希ちゃんと一緒にいたら病気うつっちゃうかもしれないし、凪斗くんに有希ちゃんの面倒お願いしてもいい?」

狛枝「うーん……」



次の行動選択
安価↓

狛枝「いいよ」

狛枝「だけど千秋……有希を生徒手帳に出し入れするのは今後止めて欲しいんだ」

狛枝「生徒手帳に出し入れするのはどうしても物を扱ってるみたいで……ちゃんと子供として扱いたいんだ」

狛枝「でもちゃんと有希のことはなんとか未来機関の人達と話がつくまで皆からは隠し通してみせるよ」

七海「……!」

七海「わ、私は物として扱ってるつもりはないよ……? けど、生徒手帳の中にいた方が安全な時もあるし……それに凪斗くんも、有希ちゃんがずっと外にいると困る事になるんじゃ……」

七海「それで隠し通すのは……無理だよ。既に九頭龍くんや辺古山さんや日向くんには有希ちゃんの事、知られちゃってるんでしょ? だったら……」

七海「……」

七海「そうだよ、だったら逆転の発想だよ。この際隠し通すんじゃなくて、みんなに有希ちゃんの存在を知ってもらうの。そうする事で、有希ちゃんがそこにいても不思議じゃない土壌を作っちゃうんだよ」

狛枝「……と言うと?」

七海「有希ちゃんの事が隠せなくなっちゃえば、未来機関の人たちもみんながいる前で逆に手が出せなくなっちゃうと思うんだ。小さい子が突然現れるのも不思議だけど、その子が突然消えちゃうのも変でしょ? だから……」

七海「有希ちゃんが私と凪斗くんの子供だって言っても信じてはもらえないだろうけど、これも授業の一環で小さい子と触れ合う為にウサミが連れてきた子とかなんとか言ってごり押し出来たりはしないかな?」

七海「幸い……って言っていいのか微妙だけど、有希ちゃんは私たちの事、パパママって呼ばないしね」

狛枝(熱で倒れる前と少し考え方が変わってるみたいだ……あの時は九頭龍クンや辺古山さんの前でボクたちの子供だって認めてもらえない事にすごく不満そうだったのに)

七海「ねえねえ、どうかな? このアイディア、悪くはないと思うんだけど……凪斗くんはやっぱり有希ちゃんの事は、隠したままの方がいいと思う?」

狛枝「安価↓2」

狛枝「いや、千秋がそれでいいのなら……そうしよう」

狛枝「ボクたちの子供だって事は言えなくなっちゃうけどいいんだね?」

七海「……」

七海「うん。有希ちゃんをずっと外に出してあげる為にはこれが一番だと思うんだ……だから」

七海「ちょっと寂しい気もするけど、仕方ないよ。多かれ少なかれ問題が出るって薄々何処かでわかっていた筈なのに、お兄ちゃんにこんな事お願いした私がそもそも悪いんだしさ……」

七海「今後の方針はそういう事でよろしくね」

狛枝「……うん」

七海「それじゃあ、今夜はもう私は休むよ……ふぁ」

七海「凪斗くんも、有希ちゃんもおやすみ」

七海「有希ちゃんをよろしくね」

狛枝「ん……」

有希「おやすみ」


千秋はボクと有希の頰に軽くキスをして手を振った。

こうして、有希を連れて千秋のいる病室から出る事になったけれど……





自分も休む前に何かしたい事があれば安価↓
特に何もなければそのまま休む事になり、次の日に移ります

狛枝「……二人になっちゃったね」

有希「……」

狛枝「ボクも……今日はもう疲れちゃったな」

狛枝「今夜は二人で一緒に寝ようね」

有希「あい」

狛枝「ふぁ……」

有希「ふぁ……」


二人して欠伸をしながら病院の仮眠室まで向かい、その日の夜は二人で寄り添って眠った。


……



※今夜はみんな寝込んでいる為、特定の人物の夜の様子を伺う選択はありません

【39日目】


6回目の学級目標チェックまであと【2日】

6回目の希望のカケラ回収チェックまであと【2日】
→九頭龍の希望のカケラを1つ、澪田の希望のカケラを2つ入手(九頭龍0/1 澪田1/2)

現在のEXクエスト
→七海さんとお互いの写真を撮る(チャレンジ期間はあと【2日】)




有希「……Zzz」

狛枝「……」

?「……」ユサユサ

狛枝(……う、ん……? 誰だ……?)

?「……」ユサユサ

狛枝(誰かがボクを起こしにきた……のか……?)



朝、狛枝の傍にいた人物は?
安価↓

七海「凪斗くん、凪斗くん。朝だよ」ユサユサ

狛枝「!」

七海「私よりもお寝坊さんなんて珍しいね。おはよう」

狛枝「……おはよう。具合は平気?」

七海「うん、大丈夫。珍しく早起きしてさっきお兄ちゃんにも確認してもらってきたんだけど、なんともないって」

狛枝「そっか……よかったよ」

七海「あとね、ウサミにも相談してきたよ。……有希ちゃんの事」

七海「大体昨日凪斗くんと話し合った設定の通りで、とりあえず私の家族……妹って事にしようと思うんだ」

狛枝「千秋の妹、ね。わかったよ」

七海「それでね、今日はこの間の発熱騒ぎの時と同様に午前中の作業はお休みにするってさ」

七海「……なんか、熱は下がったのに寝込んでる人が何人かいるって話なんだけど」

狛枝「……」

七海「……」

七海「で、その時間を使って紹介出来る人には有希ちゃんの事を紹介しにいこうと思うんだけど、連れていってもいいかな?」



1、有希を預けて七海とは別行動
2、有希を連れて七海と一緒に行動


安価↓

狛枝「そういう事ならボクも一緒にいくよ。有希はまだ寝たままみたいだけど、いいよね?」

七海「うん。紹介出来ればそれで問題ないから。出来れば有希ちゃんにもみんなの事覚えて欲しいけど……」

七海「どんな反応されるのかちょっとドキドキするね……辺古山さんや九頭龍くんや日向くんに知られちゃった時はどうだったの?」

狛枝「辺古山さんと九頭龍クンは……ボクたちの子供だよって言ってみても冗談だとしか思ってなかったみたいだね。日向クンは……えっと……」

狛枝(そういえば、カムクラクンは日向クンの存在はまだ消えていなくてカムクラクンの知識や記憶を共有する形になったんだって言ってたけど)

狛枝(それってつまり……日向クンもここがゲームの世界だと知ってしまったって事になるんじゃ)

狛枝(だから多分、千秋や有希がプログラムだって事も……)

七海「日向くんは……何?」

狛枝(この事、千秋には伝えておくべきなのかな……)



どうするか安価↓
単発可

狛枝「……あのね、千秋。これ、結構重要な話なんだけど」

狛枝「実はさ……昨日の病気の騒動がきっかけで、日向クンはここの世界の秘密について知ってしまった……と思うんだよ、多分」

七海「えっ!? そ、そんな……! 嘘……でしょ……なんで……」

狛枝「えっと……ボクにもどう説明したらいいのかわからないけど……でも、千秋やウサミや有希の正体についてもわかってて……」

狛枝「だから日向クンだけは、有希がボクと千秋の子供なんだって事を知っているんだよ」

七海「……」

七海「そんな事って……そんな……」

七海「私の事、日向くんにも知られちゃったんだ……」

狛枝「……」

七海「……」

七海「けど、日向くん自身も……大丈夫なのかな。知るっていうのと理解するっていうのは違うから……この世界の事とか、色々受け入れられているのか不安だよ……」

狛枝「……そうだね。その事については、ボクにもちょっとわからなかったかな」

狛枝(日向クンは……大丈夫なのかな……)

七海「そう。……教えてくれてありがとう。ウサミにも報告しておくね」

狛枝「うん……」


七海「……あ」

狛枝「?」

七海「誰かいるよ。あそこにいるのは……」



七海が発見した人物は?(複数人可)
安価↓


今夜はここまで

狛枝「噂をすれば、かな」

七海「うん……日向くん!」

日向「……ん」


前方から近付いてきたボクたちの声を聞いて彼はこちらを振り返った。

けど……


狛枝(これは……どっちなのかな)

七海「日向くん……あの……」

日向?「……」

有希「……う?」パチ

七海「!」

狛枝「あっ、有希が起きた。おはよう」

有希「おはよー」

有希「……」

有希「おにいちゃ」

日向?「おはよう、ユキ」ナデナデ

有希「おはよー」

有希「……」

有希「あんてな」グイグイ

日向?「痛い」

七海「ゆ、有希ちゃん! ダメだよ、そんな日向くんの髪の毛引っ張っちゃ!」

有希「あぅ」

七海「ゴメンね、日向くん……」

日向?「いや……」

狛枝(なんかカムクラクンっぽい雰囲気かな、これは)

七海「ね、ねぇ、日向くん。さっき、凪斗くんから聞いたんだけど……あの……」

日向?「俺がこの世界の真実や七海たちの正体を知っているという事についてか?」

七海「っ……!」

狛枝「……」

日向?「安心しろ。そう簡単にみんなにバラしたりはしないから」

七海「えっ……う、うん……でも……」

日向?「けど、ユキの事だけは俺だけでなく周りにも隠し通せそうにない。だからこれからみんなに紹介しにいくんだろ?」

七海「……。うん」

日向?「みんななら向こうの部屋に集まってる。罪木と小泉以外はな」

狛枝「!」

七海「え……罪木さんと小泉さんはどうしたの?」

日向?「まだ病室に引き篭もっているようだ。体調はよくなっている筈だけど……特に小泉の方は、誰が話しかけても反応がないらしい」

七海「どうしちゃったのかな……まさか、病気の後遺症とか……? それとも、他に何かあったの?」

狛枝「……」

日向?「……」

日向?「じゃあ」

七海「え? 日向くんは何処に行くの? ……日向くんってば!」


千秋の呼びかけを聞き流しながら、彼は蜜柑と真昼以外の人たちが集まっているという部屋とは逆の方へと進んでいってしまう。


七海「……日向くん、やっぱり事実を受け入れきれていないのかな。なんかちょっと素っ気なかった気がするけど」

狛枝(だからカムクラクンの方が出てきている……という可能性はあるかもね。今のが本当にカムクラクンなら、一応昨日言っていたように日向クンとして振舞ってはいたって事になるけど)

七海「みんなあの部屋にいるみたいだね。有希ちゃんも起きた事だし、紹介するにはちょうどいいかな」

狛枝(みんなに有希を紹介する事に今更抵抗はないけれど蜜柑や真昼の様子が気になるのもあるし、日向クン……もといカムクラクンが一人で行動しているのも知ってて放っておくのもどうかと思うし……)

狛枝(ボクはまず、何からすべきだろうか……)



次の行動選択
安価↓
単発可

狛枝「……ちょっと待って、日向クン!」

七海「!」


千秋の元から少し離れて彼の方へと駆け寄ると、彼は足を一度止めてボクの方を振り向き無言でじっとボクを少しの間見つめてから口を開いた。


日向?「どうした?」

日向?「俺に用が……あるわけには思えないが」

狛枝「……」



話しかけたい内容
安価↓

狛枝「キミは今、どちらなのかな……? これから一体何をするつもりなの?」

日向?「……」


小声で尋ねるとまた少し沈黙があってから彼はボクと同じくらいの声量で喋り始める。


日向?「昨日はお疲れ様でした。ゆっくり休めましたか?」

狛枝「……やっぱりカムクラクンの方か。そっちの方こそあの後素直に休んだの?」

カムクラ「……」

カムクラ「昨夜は散々でした。病室に戻ったら直後ソニアが押しかけてきて」

狛枝「ソニアさん?」

カムクラ「はい。それで、休むどころか一晩相手をする羽目に」

狛枝「え」

カムクラ「熱がなくともさっきまで病人だったのだから勝手に病室を抜け出すな、と。ソニアに付き添われ……というよりは、見張られるような形で一夜を過ごしましたよ。正直、ソニアの視線が鬱陶しくてよく眠れた気がしませんでした」

狛枝「ああ……なんだ、なるほど、そういう事か」

カムクラ「今、妙な想像をした人は正直に手を上げなさい」

狛枝「み、妙な想像って」

カムクラ「……とにかく、そんなこんなで夜は明けて、徐々に回復した人物も看病にまわっていた人物もあの一室に集まり始めたわけなのですが」

カムクラ「……僕にはあの部屋の空気が耐えられなくて。適当に言い繕って逃げてきました」

狛枝「?」

カムクラ「だから、これから何かをしに行くというわけではなくて、する事を探しに行くところという感じでした」

カムクラ「その途中で姿の見えない者たちの様子でも確認してみようかとも考えましたが……狛枝と七海、それからユキには会えましたからね」

カムクラ「……あとは、罪木と小泉ですか」

狛枝「……」

カムクラ「場合によっては僕の力がまだ必要そうな者たちですね。何もないならそれでよしですが、何か大事が起こりそうな気配がしたらこちらでこっそりと誰にも気付かれない処理しようと思います」

カムクラ「だから、僕の事は気にせず、七海と一緒にユキの紹介をしてきたらどうですか?」

狛枝「安価↓」

狛枝「わかった、なにかあればまたキミの手を借りることになるかもしれないけどいいんだね?」

カムクラ「僕が手を貸してもいいと思える範囲でなら」

狛枝(……それってどういう事からどういう事までなんだろう。でも、とりあえずは……)

狛枝「……」

狛枝「蜜柑と真昼をよろしく」

カムクラ「……」


ボクがそう言うと彼は返事をしないまま再び前を向いてボクの所から歩いて去っていってしまった。


七海「……日向くん、何だって?」

狛枝「姿が見えない蜜柑と真昼の様子を確認してくるって」

七海「そう……凪斗くんは行かなくていいの?」

狛枝「有希の紹介を終えてから向かうつもりだよ。彼だけに任せきりなんて出来ないからね」

七海「ん……じゃあ、早いところ済ませちゃおうか」

七海「……それで、出来れば私もそれについていきたいな」

狛枝「!」

七海「罪木さんと小泉さんにも有希ちゃんをきちんと紹介したい……けど、無理そう……かな?」

狛枝「安価↓」

狛枝「……今は2人とも不安定だから、できれば落ち着くまで待ってほしいかな」

七海「……」

七海「そっか。わかったよ」

七海「じゃあ、二人の事はお願いするね。有希ちゃんの事について本当の事は言えないけど、凪斗くんの子供なんだから……二人だってお母さんみたいなものだもん」

七海「だから、いつかは絶対紹介してあげてね」

狛枝「……うん」

七海「お願いね」


……



そして、みんなが集まっているという部屋に入ると……


狛枝「みんな、おはよう」

七海「おはよう」

澪田「あっ、みんな! 凪斗ちゃんと千秋ちゃんっすよ!」

弐大「応っ、おはようさんじゃあ! 七海もすっかり元気になったようじゃのう!」

七海「おかげさまで。ごめいわくをおかけしました」

九頭龍「外もいつの間にかいい天気になったみたいだしな。ったく、一時はどうなるかと思ったぜ……」

狛枝「ええと……辺古山さんと、田中クンと、十神クンは……」

田中「ふはははは! 制圧せし氷の覇王たるこの俺様は、体内に猛毒を飼い慣らしてるからな。ちんけな病などで倒れるものか!」

左右田「いや、めっちゃ倒れてたからな!? オメーを運んだのオレだからな!?」

辺古山「坊ちゃんにもみんなにも苦労をかけたな……済まない」

花村「人間なんだから病気のひとつやふたつくらいなるのは仕方ないよ。さあさあ、元気になったなら沢山ご飯を食べよう! みんなお腹空いたでしょ?」

終里「ひゃっほう、飯だ! そう言うならオレは遠慮なく食うぞ!」

西園寺「それ、いつもの事じゃん」

ソニア「わたくしは食い気より眠気の方が……ふぁ」

澪田「ほらほら、白夜ちゃん、ご飯っすよ!」

澪田「病気のせいでげっそりしちゃった体を元に戻さないと! ね?」

十神「……」

七海「えっ」

狛枝(……え?)

狛枝(十神クン……痩せたまま……?)

十神「……」

有希「ごはんー」

終里「あん? 七海の持ってる人形喋ったぞ? 人形なんかに飯はやんねーからな!」

九頭龍「……あ?」

辺古山「有希も一緒か。有希は無事だったのか?」

狛枝「……え。あ、ああ、うん。有希は元気にしてるよ」

有希「げんき」

弐大「なんじゃ? その赤子は」

西園寺「……赤子?」

ソニア「えっと、ユキちゃん……と仰るのですか?」

有希「ゆきー」

田中「生贄の儀式の為に何処ぞから攫ってきたのか?」

左右田「そーいう設定はいいよ、もう。……でも、マジでどっから湧いて出てきた?」

花村「まさか、七海さんの子供だったりしてねー」

辺古山「ああ、そうだぞ」

花村「はいっ!?」

九頭龍「へっ、狛枝と七海の子供らしいぜ?」

西園寺「……はあ? 何言ってんの?」

田中「何!? 狛枝と七海に人体錬成などという高度な技が……!? くっ……まさか、そんな……」

澪田「そういわれて見れば、千秋ちゃんの面影がどことなくあるし、声が凪斗ちゃんを女の子女の子した感じっすよ……え、じゃあ、マジで……!?」

左右田「いやいやいや、ねーだろ流石に。九頭龍と辺古山って冗談言えたんだな」

十神「……」




(ぴょーん)


ウサミ「はいはーい! それではみなさんにご紹介しまちゅね!」

一同「!」

ウサミ「この子のお名前は有希ちゃんでちゅ! わけあってこの修学旅行に特別ゲストとしてご招待する事になりまちた」

七海「あのね、有希ちゃんは……その……私の家族、なんだ」

ソニア「妹さんでしょうか?」

狛枝「そんな感じかな。昨日、ボクだけ先に紹介してもらって、九頭龍クンや辺古山さんや日向クンももう会ってるけど、他のみんなに紹介する前に昨夜の事件が起こっちゃってね」

七海「だから、こんなタイミングでの紹介になっちゃって……ごめんね」

花村「な、なんだ……妹さんかあ。ビックリした。七海さんにお兄さんがいるって話は前にちょこっと聞いた気がしたけど、妹さんもいたんだね」

西園寺「で? そのガキンチョがゲストってどういう事?」

ウサミ「えっとでちゅね……修学旅行もあと残り僅かではありまちゅが、みなさんに授業の一貫として、小さな子供に触れ合ってもらおうかと思いまちて」

ソニア「ワオ! 子育てですか?」

澪田「うきゃー! こんな可愛い子と戯れられるんすか? 唯吹カンゲキ!」

花村「ンッフッフ~、これは光源氏的にぼく好みの子に育てあげちゃっていいって事かな?」

十神「……」

ウサミ「えっと……えーっと……とにかく、あまり深く考えずに! みなさん、有希ちゃんと仲良くしてあげてくだちゃいね!」

ウサミ「では!」

(ぴょーん)


左右田「なんだ、ウサミのヤツ……突然現れて逃げるように去ってったな」

田中「何時もの事だがな」

辺古山「七海の妹だったのだな、有希は」

九頭龍「まあ、そんなこったろーとは思ってたけどよ」

澪田「ねーねー、千秋ちゃん! 有希ちゃんにも唯吹たちの事、紹介してよ!」

七海「うん。もちろんだよ。えーとね……」


ワァワァ キャッキャッ



狛枝(意外にあっさり有希を受け入れてくれたみたいだね……ひとまずはこれで……)

十神「おい、狛枝」

狛枝「!」

十神「ここから、抜けるぞ。ついてこい」

十神「話がある」

狛枝「……」

みんなが有希の事で気を取られているうちに十神クンと二人で部屋を抜け出し、前を行く十神クンの後ろを追いて病院の廊下を歩いた。


十神「……」

狛枝「……」

十神「……」

狛枝「……あの、十神クン」

十神「まったく、何を考えているんだ、お前たちは」

狛枝「!」

十神「アルターエゴもそうだがな……勝手に子供のデータなんぞ作って。それがあの時は最善策だったなど俺には言い訳にしか聞こえん」

狛枝「……」

狛枝「78期の十神クン、か。どさくさに紛れてわざわざ直接ボクに苦言を言いに来たの?」

十神「そうだ。いくらなんでも、これ以上の勝手な行動を黙って見過ごすわけにはならんからな」

十神「上にまだ知られていないのが唯一の救いだが……七海の子供の件だけじゃない。お前が行き過ぎた行動をずっと続けたら、更生プログラムを無事終えたところでその後の処遇がわからなくなるんだぞ」

十神「それは、何もお前自身の話だけじゃないんだ。お前に深く関わった罪木や小泉も、勿論七海や七海の子供のデータだって、最悪処分扱いになる事もあり得るかもしれないという事だ。……俺たちのしている事を無駄にしてくれるな」

狛枝「……」

十神「……おい、どうした。聴いているのか? まさか、俺の言っている事の意味がわからないとでも言うんじゃないだろうな」

狛枝「安価↓」

狛枝「確かに軽率だったね、悪いのはボクだよね、ごめん」

狛枝「でも、もう後戻りできないとこまで来てしまっていたんだ」

狛枝「ボクなんかにしては、自分なりに最善の結果を出したつもりだよ? 」

狛枝「……逆に質問するけど、ここまで来ていたとしたら、他にどんな方法があったのかな? 」

狛枝「今後の為にも教えてほしいな。……ボクだって、彼女達を消されたくはないからね」

十神「そんなものの答えを俺に求めるな。……ただ、ひとつだけ言えるのは」

十神「これ以上、絶望を振りまくのはやめろ」

狛枝「……絶望を振りまく? ボクが?」

十神「そうだ。罪木や小泉や……七海までもが多かれ少なかれ絶望を覚えている……罪木と小泉に関しては思い出しかけていると言った方がいいのかもしれんが……」

十神「ともかく、そんな状態になっているのは全てお前に起因しているんだ」

十神「……プログラムに入れる前に手に入れたお前のデータと比べれば随分まともな人間になった方だと思っていたんだがな」

十神「もしも、お前の望む希望を得る為にあいつらにわざと絶望を与えているのだとしたら、今すぐにそんな真似はやめろ」

十神「それで、折角忘れさせている絶望時代の人格や記憶が元通りになってしまったら意味がない」

十神「七海に関しては、絶望という感情をこれ以上わざわざ教える必要は微塵もない」

十神「これは腐っても希望の為のプログラムなんだからな、それを忘れるな」

十神「……俺が言いたいのはそれだけだ」

狛枝「……そう」

狛枝「ところで、ボクたちのクラスメイトの十神クンは何処へ?」

十神「アイツは俺と一時的に入れ替わる為に眠らせて保護してある。病気の方は治っているようだから何も心配はない。俺の用件は終わったから、外へ戻ったらすぐに解放しよう」

十神「……くれぐれも、自分の行いに責任は持てよ」


そうボクに釘を刺して、十神クンの姿はその場から一瞬にして消えた。


狛枝「ボクの望む希望の為に絶望を与えるな……ね」

狛枝「……」

狛枝「さて……十神クンがそう言うのなら……」



次の行動
安価↓

狛枝「有希の紹介は終わったし、千秋はボクに彼女たちの事はお願いすると言った……だから」

狛枝「そろそろ会いにいかないと。カムクラクンの手を煩わせるような事が起こる前に、出来る事ならボクが全て責任を……」



どちらから会いにいく?

1、罪木
2、小泉


安価↓
単発可

狛枝「ここからだと、蜜柑がいる病室の方が近いか……ん?」

狛枝「あれは……」



罪木「……」



狛枝(蜜柑……?)

狛枝(日向クンの話を聞く限りだと、蜜柑は病室に引き篭もっているんだとばかり……でも、誰にも会わず一人で出歩いて、何処へ向かう気なんだ? ボクの事も気付いてないみたいだし……)

狛枝(……)



1、声をかける
2、こっそり後をつける
3、その他自由行動


安価↓

狛枝(とりあえずは、なんでもいいから声をかけて引き止めてみたほうが良さそうかな……)

狛枝「蜜柑!」



少し前を歩いている蜜柑の背中側から声をかけると……



直後コンマ判定

50以下or偶数のゾロ目だと反応が薄い
51以上or奇数のゾロ目だと過剰反応
直後に限り00は100扱い(ゾロ目扱いにならず)
単発可

今夜はここまでです

蜜柑はボクが声を掛けてから少し時間差を置いてから歩く足を止めてボクの方へとゆっくり振り返った。


罪木「……」

罪木「おはよう、ございます」

狛枝「……おはよう」

罪木「……」

狛枝「……」

罪木「あの」

罪木「……」

罪木「いえ、やっぱり……いいです。それじゃあ」


蜜柑は無表情で呟き小さく頭を下げると、そのまままた前を向いて歩き出そうとする。


狛枝「ちょっと待って。みんながいる部屋は反対方向だよ」

罪木「そうなんですか」

狛枝「それと……そうだ、日向クンには会った?」

罪木「日向さんですか? いえ……会っていません」

狛枝「そっか……」

罪木「……」

罪木「あの、私、行きますから……ごめんなさい」

狛枝「……何処へ行く気なの?」

罪木「……」

罪木「小泉さんにお話があって」

罪木「けど、さっきから小泉さんのいる病室を探しているんですが、わからなくて。小泉さんがいる場所、知ってますか? 教えてくれると、嬉しいんですけど」

狛枝「安価↓」

狛枝「……真昼はまだ体調があまりよくないみたいなんだ。今はやめておこうよ……ね?」

罪木「……」


蜜柑の腕を掴んで優しく言い聞かせるようにすると彼女は黙ってしまって……けどそれでも、すぐに小さく頷き返事をしてくれた。


罪木「わかりました。もし、小泉さんが話せそうになったら教えてください。会いに行きますから」

狛枝「……」

狛枝(案外素直に言う事を聞いてくれたけど……でも……)

罪木「……」

狛枝(……ボクの方を見てくれないな)

罪木「あの」

狛枝「!」

罪木「それなら、する事もないので……コテージに帰りますね」

罪木「今日は採集作業やお掃除はなしってウサミさんも言ってたし……みんなはもう元気みたいだし……小泉さんは私に看病なんかされたくないだろうから、私に出来る事はもう何も無さそうなので……」

罪木「だから、あの……もう行ってもいいですか?」

狛枝「……」


次の行動
どうするか安価↓

狛枝「ボクも一緒にいていいかな」

罪木「え……」

狛枝「キミの近くにいたいんだ。……ダメ、かな」

罪木「……」

罪木「……もしかして、それって……私の事、見張るつもりなんですか? 見てない間に私が小泉さんに変な気を起こさないようにとか、って……」

罪木「そんな事、しませんよ? もし信じられないっていうのなら、血判状でもなんでも書きますけど……そういう契約書にサインするのも契約書代わりに体に何か書かれるのも慣れてますし……」

罪木「……それでも不安だって言うのなら断る権利なんて私には無いですけど、他にやる事も貴方を必要としている人も、沢山なんじゃ……?」

罪木「そんな貴重な時間を割いてまで私と一緒にいる意味なんてないと思いますけど……私は何も出来ないし、仮に何かを期待されたとしても応える事も出来ないから……ごめんなさい」

狛枝「そんな事……」

罪木「あっ……一緒にいるのが嫌だって言いたいんじゃないんです……嘘じゃありません、本当です……でも……」

罪木「きっと、今の私と一緒にいても……傷付けるだけになる……と思うから……だから、その……っ、ごめんなさい……」

狛枝「安価↓2」

狛枝「いいよ、好きなだけ言いたいこと言ってよ」

狛枝「別に何かしたいってわけじゃなくて……ただ一緒にいたいだけなんだ、ダメ?」

罪木「う、うゅ……一緒にいてくれるのは私も……う、う、嬉しい……ですけどぉ……」

罪木「でも、何も出来なくて退屈させちゃうんじゃないかって……心配で……その空気に耐えられる自信もないし……」

罪木「……それでも、いいのなら……あ、けど、凪斗さんもここから抜け出しちゃったりして平気なんですか? 私はいてもいなくてもどうでもいい存在ですけど……凪斗さんは……」

罪木「……私はどうこう言える立場じゃないので、その……お任せします」

罪木「あの……だから、その……私、もう行きますから……!」ダッシュ

狛枝「あっ……!」


蜜柑はボクの手を振り切って逃げるようにその場から走りだして先に行ってしまった……。


次の行動
安価↓
単発可

狛枝「ちょっ……待ってっ、待ってよ!」ダッシュ

罪木「ふえぇっ……!?」ビクゥ

罪木「っ……うわあぁぁぁん……!」ダッシュ


ボクが彼女を追うようにして走ると彼女は驚いて怯えるように泣き出してしまいながら更に走る速度を速めてしまい……



直後コンマ判定
奇数なら病院の外へ出てしまう
偶数なら病院の更に奥へと行ってしまう

単発可

蜜柑はデタラメに走っていってお互いに迷いこむように病院の奥へ奥へと行って……

一瞬隙を作ってしまった間に、ボクは蜜柑の姿を見失ってしまった。

けど、ボクの行く先はもう行き止まりだし、後は考えられるのは二つある扉の先のどちらかだと思うけど……


1、病室に入る
2、会議室に入る


安価↓

迷った末、ボクは会議室の中へと静かに足を踏み入れた。

会議室の室内は暗くて周りがよく見えなかったけれど、ちらちらと光が差し込んでいる方向を見つけそれを頼りに慎重に足を進める事にした。

そして、耳をすましていると……小さな泣き声がその方向から聞こえてきて、じっと目を凝らしてみると暗幕のカーテンに身を頭からすっぽり丸ごと包んで泣いている蜜柑の姿がそこにあった。

どうやら光が小さく漏れていたのは蜜柑がカーテンを引っ張っているから窓とカーテンの合間に隙間が出来たからだようだ。


罪木「……ひっ、く……ぐす……」

狛枝「……蜜柑」

罪木「ひぅっ……!」

狛枝「そんなに逃げなくてもいいじゃないか。ボクが一緒にいるのは嬉しいって言ってたのに」

罪木「……だ、だって、全速力で追いかけてくるからつい反射的に……ぐすん……」

狛枝「……」

罪木「……」



蜜柑はそれから小さく啜り泣くのを続けながらカーテンの中に篭ったまま黙り込んでしまった……。



次の行動
安価↓

狛枝「……そっか。怖がらせるような真似をしてしまったね、ゴメン」

罪木「……」

狛枝「もうキミが怯えるような事はしないように気を付けるよ」

罪木「……」

狛枝「……」

狛枝「だからさ、少しだけでもいいからボクと話をしてくれないかな?」


蜜柑の近くで腰を落ち着かなせながらそう話しかけて彼女の様子を窺ってみる……すると、カーテンの中でもぞもぞ動き小さくどもりながらも彼女の声が再び聞こえ始めてきた。


罪木「……え……と、……そ、それは……」

罪木「……」

罪木「もしかして、昨日の話……とか、でしょうか……」

狛枝「安価↓」



単発可

狛枝「……うん。あれから体のほうは大丈夫なのかな……?」

罪木「……」

罪木「はい……悪いところは、何も。だって」

罪木「……だってもう、このお腹の中には……誰も、いないから」

罪木「……私は、守ってあげられなかったんですよね……凪斗さんの赤ちゃんを。私の命が危ないからっていう理由で……約束を……守れ……なかった……っ」

罪木「……うぅ……ごめんなさいっ……私のせいで……」

狛枝「……それは違うよ。キミが原因なんじゃない。悪いのはキミじゃないんだ……それだけは断言出来る」

罪木「そんなわけないじゃないですか……っ! 私の体さえ耐えられれば……無事に産めた筈の命なのに……っ」

罪木「……この約束だけは絶対に果たしたかった……のに……ううっ……あぁ……」


それからまた蜜柑は泣き出してしまって、けどなんとかその声を抑えようとしている姿が痛ましく思えてならなかった……

彼女を守る力がなかったのはボクの方なのに……


罪木「ぐす……ひっく……こ、小泉さん……小泉さんだったらきっと……元気な赤ちゃん……を……埋めるんじゃ……ない、ですか……?」

狛枝「!」

罪木「……そうですよ、ね……私じゃなくても小泉さんがいる……だから、私がこんな事でも泣いても迷惑なだけ……なんですよね、え、えへ、へ……ぐすっ」

狛枝「……」

罪木「……小泉さんと赤ちゃん、いっぱい作るんでしょ……? が、がんばって……くだ、さ……、ひっく……ぅ……っ」

狛枝「安価↓」

抱きしめて、
そう言わないで…ボクはキミとの子供が欲しいから…

違う、本当にキミは何も悪くないんだ…選択をしたのはボクなんだから
けど、どうしてもキミを失う可能性がある方なんて選べなかったんだよ…
今回のことは信じ切れなかったボクの責任なんだ、だから…お願いだから自分を責めないでくれ

>>741の証明が5分以内になかったので>>742採用というところで今夜分は短いですが終わりです

狛枝「違う、本当にキミは何も悪くないんだ……選択をしたのはボクなんだから」

狛枝「けど、どうしてもキミを失う可能性がある方なんて選べなかったんだよ……」

狛枝「今回のことは信じ切れなかったボクの責任なんだ、だから……お願いだから自分を責めないでくれ 」

罪木「……私のことを思っての選択……だったわけですよね……?」

罪木「けど凪斗さんはその選択をして、ほんの少しでも後悔をしましたか? 代わりに自分の子供を失ってしまう選択に、辛い思いを抱きましたか?」

罪木「……私は、凪斗さんが一瞬でもそうであってくれたなら、凪斗さんの責任だなんてちっとも思いません……」

罪木「むしろ、もしそうなら尚更……だからこそ私は、私のことが許せないんですっ……!」

罪木「凪斗さんにそんな選択と決断をさせてしまった……凪斗さんの責任だと思わせてしまった……悲しい思いをさせて傷付けてしまった……わ、私が原因で……!」

罪木「いくら凪斗さんが許してくれると言ったって、この件に関しては私はもう絶対に自分の事を許す気になれない……許したく、ないんです……凪斗さんに合わせる顔が……ない」

罪木「……誰でも、なんでもいいから……私を責めて罰して欲しい……そうしてもらえないと、悲しみと後悔に押し潰されてしまいそうでっ……だから……うぅっ……」

罪木「お腹にいたあの子もきっと……私のこと、今でも恨んでる筈だから……」

狛枝「蜜柑……頼むよ、そんな事は言わないで……」

罪木「……」

罪木「……凪斗さんは……私に、私の残りの人生が欲しいって、昨日そう言ってくれましたよね……?」

狛枝「……え……?」

狛枝「うん、確かに言った。確かにそう思ってる。だから、キミの残りの人生をここで終わらせて欲しくなくて……」

罪木「そう、ですか……それなら」

罪木「私の人生は、凪斗さんのおかげで終わる事はありませんでした……だからこれから先の私の人生は、これからも貴方の自由に出来ます」

罪木「……だから……お願いします……私の事は、これからずっと、凪斗さんが罰してください」

狛枝「……!」

罪木「殴ろうが蹴ろうが好きにしてくれて構いません……気が済むまで何をしてくれてもいいから……凪斗さんにはそれだけの権利が、あるんです」

罪木「そして、私はそれを酷い事だとは思わない……当然の事、だと思うから」

罪木「……それは、私にとっては試練になるんです」

罪木「小泉さんとか、七海さんとかの件だってきっとそう。……この絶望に耐えて耐えて耐えれば……」

罪木「その後にやってくる筈のこの身に感じる希望はきっとより輝かしく尊いものになるだろうから」

狛枝「……」

罪木「だ……だから……ぐすっ……お願いします……」



次の行動
↓~3まで

一年も書いてたのか……
始めた当初はそこまで続ける気はなかったというか、そこまで続くとは思っていなかったんだけど随分と長くなってしまって……

この先もまだまだ問題があって長くなりそうなのに(コロシアイルートとかにいくような事があれば尚更)最近更新の不定期っぷりが酷かったりもしてますが、これからも続けてお付き合いして下さる皆さまはよろしくお願いします

狛枝「……そんな風に言って泣かないで、その方がボクは辛いよ。涙が止まらないっていうのならずっとこうしているから」

罪木「ふぇっ……ぅう……っ」


蜜柑の体をカーテン越しに抱き締めて優しく撫でながら様子を窺ってみるけれど……暫く経ってもやはり泣き止む様子はなかった。

それでもどうにか慰められないかと、ボクは必死になってあれやこれやと彼女に語りかけてはみたものの、蜜柑にきちんと届いているのかどうかはわからなくて……


狛枝「ねえ……お願いだよ、もうこれ以上自分を傷付ける様な事はしないでくれ。見ていられないよ……」

罪木「ぐすっ……で、でも……私はもう……それ以外にどうする事もっ、ふえぇ……っ」

狛枝「……」

狛枝「そう、わかった」

罪木「っ……ふぇ……」

狛枝「……わかったよ。キミが望むなら……」

狛枝「ボクは、キミを許さない。……もう離さない」

罪木「……っ!」


そう告げて、蜜柑を包んでいるカーテンを強く引っ張って引き剥がすと、中から涙でぐちゃぐちゃになった驚いた表情の彼女が現れる。

その体を強く抱き締め同じように強く彼女の唇へキスをすると、抱き締めた手から彼女の体が震えて強張ったのが伝わってきた。

そのまま暫くの間唇を塞いで……漸く顔を離したところで蜜柑が苦しそうに息継ぎをするのを見て、ボクは再び言葉を告げていく。


狛枝「キミの事を許さないのはボクだけでいい。キミも言ったように、キミのこの先の人生は丸ごと全部ボクのものなんだからね。……それ以外の人間にキミの事を許さないだなんて、言わせないし思わせないから」

罪木「……は、い……」

狛枝「言っておくけれど、これには当然キミ自身も含まれるよ」

罪木「っ……!?」

狛枝「キミもさっき、キミの人生をボクの自由にしていいと言った。それは蜜柑、キミがこれからどうやって生きていくのかをボクが決めるっていう事になる。だから……」

罪木「え……?」

狛枝「キミがキミ自身を許さない事を……ボクは許さないよ。わかった?」

罪木「……」

狛枝「どうしたの、返事は?」

罪木「っ……はっ……ぃ……」

狛枝「もっと大きな声ではっきり言って」

罪木「ぅゆっ……!? は、はい……っ!」

狛枝「……とりあえず返事だけしておこうなんて考えも許さないからね」

罪木「あの……でも、それじゃあ……」

狛枝「ん?」

罪木「……私への罰は……それだけ、なんですか……?」

狛枝「安価↓」


単発可

狛枝「それは……おしおきして欲しいってことかな?」

罪木「……そういう事になるんでしょうね」

罪木「……」

罪木「あ、あの……私……本当に何をされても耐える気でいますから……っ」

罪木「死ぬ以外ならなんでも……いえ、この際死ねって言うのなら死ぬ覚悟もあります……私のいのちは凪斗さんの手の中にあるのも同然なので」

罪木「……どうしましょうか……? 弓矢の的になりますか? それとも千本ノックの球に当たる役とか……油性マジック、じゃ今更生ぬるいから彫刻刀でらくがきを体に彫るでも……あとは、えとえと……」



どうするか
安価↓

狛枝「……じゃあ、目を閉じて」

罪木「は、はい……」

狛枝「……」

罪木「……」

狛枝「えい」デコピン

罪木「ひゃうんっ!?」

狛枝「じゃ、これで終わりね……もう二度とさっきみたいなのは言わないでよ」

罪木「え……えっ……?」

狛枝「え、じゃないよ。返事は?」

罪木「あ、ぅ……努力はしますぅ……」

狛枝「……」

罪木「……」


蜜柑はデコピンされた場所を摩りながら俯いてそれ以降黙ってしまう。

一応泣き止んでくれたけれど、ボクの言う事にも態度にもまだ理解を得られていないというか……自分に対する仕打ちに納得がいかないのかもしれない。

……あれだけの事があった後で無理もないけれど……もう少し時間をかけて接しないとダメなのかもしれないな。



次の行動


1、罪木をコテージまで連れて行く
2、罪木をみんなの集まっている部屋まで連れて行く
3、会議室にまだいる
4、その他自由


↓~3まで
コンマが一番小さいレス採用
ID証明が必要な場合、安価締め切ってから5分間以内でなくてもOKです
次の更新は19時以降を予定なのでそれまでに証明してください

狛枝「……じゃあ、行こうか」

罪木「えっ、行くって何処に……」

狛枝「コテージに戻るんじゃなかったの? ボクも一緒に行くよ」

罪木「あ……そう、ですね。そう言ってましたね私……」

罪木「……コテージに帰ります」

狛枝「……」



罪木のコテージ前


罪木「……」

狛枝(あれから、病院の会議室からここまでくる間一言も喋らなかったな……)

罪木「……あの」

狛枝「!」

罪木「わざわざこんな所まで送っていただいて、その……ありがとうございました」

狛枝「ううん」

罪木「……」

罪木「……それじゃあ……病院まで気を付けて帰ってくださいね。昨日の大雨で地面が大分ぬかるんでいるみたいですから……」

狛枝「安価↓」

狛枝「もうちょっと蜜柑と一緒にいたいな、ダメ?」

罪木「!」

罪木「……ぁ……う……ダメじゃない……ですけどぉ……」

狛枝「けど?」

罪木「……」

罪木「い、いえ……どうぞ……」


ガチャッ


罪木「……ふぇっ!」

狛枝「!」

狛枝「これは……」

罪木「コテージの中……荒らされてますぅ……」

狛枝(そう言えば真昼が蜜柑のコテージを漁ったって言ってたっけ……)

罪木「……」

罪木「……うゆぅ……片付けないと……んしょ……」

罪木「凪斗さんから貰ったプレゼントも全部ひっくり返って……っ、ぐす……」

狛枝「ボクも手伝うよ」

罪木「そ、そんな、凪斗さんの手を煩わせるような事……」

狛枝「大丈夫だよ、別に……ん?」

狛枝(前に蜜柑に着せたメイド服がそこに投げ出されてるけど……あっちのあれは……)

罪木「……? どうかしましたか?」

狛枝「……いや、あのさ」

狛枝「前にボクが花村クンに着せられたメイド服、まだキミが持ってたの……!?」

罪木「ふぇ、だ、だって」

罪木「……」

罪木「あ、あの時の凪斗さん結構可愛かったですよぉ? 出来れば私も花村さんが言っていたように写真が欲しかったくらいで……凪斗さん嫌そうだったから言えませんでしたけど」

狛枝「安価↓」

狛枝「……あれを喜んで着る男はあんまりいないと思うよ」

罪木「そ、そうですか。……あ、で、でも、もうちょっとお化粧とかきちんとすれば凪斗さんだったら全然いけると思うんですぅ。自信もってくださぁい!」

狛枝「いや、自信とかそういう問題じゃなくてさ……」

罪木「……」

罪木「いつか機会があればもう一回だけでいいから着ているところを見てみたいなあ、なんて思ってたけど……ダメですか……」

狛枝「そ、そんな事思ってたの……?」

罪木「……」

罪木「ダメ、ですかあ?」ウルウル

狛枝「安価↓」

狛枝「……写真を撮らないならこの掃除が終わるまでだったらいいよ」

罪木「ほ、ほんとですかぁ!?」

狛枝「キミしか見ていないからね。だから、まあ……特別だよ」

罪木「じ、じゃあ、是非っ、お願いしますぅ……!」

狛枝(まさかまた着る事になるとは……)

罪木「メイドさん、メイドさん……えへへ」

狛枝(……でもやっと笑ってくれた、か。なんか複雑な気分だけど……)

狛枝(まあ、いいか)

罪木「……うゆ? なんで笑ってるんですかぁ?」

狛枝「いや、蜜柑が少しでも笑顔になってくれたから、嬉しくて」

罪木「……ふぇ」

罪木「ご、ごめんなさい……別に笑うつもりは……」

狛枝「どうして謝るの? 泣いている顔よりもそっちの方がボクは好きなのに」

罪木「っ……と、とにかく着てみてくださぁい!」

狛枝「お、おっと……いや、キミが脱がす必要は……!」


蜜柑に半ば強制的に服を剥かれて着替える事になってしまった。

そして……



罪木「……ふわぁ」

狛枝(薄っすらと化粧まで本当にされてしまった)

罪木「か、鏡見てくださいっ、ほらほら、とぉっても美人さんですぅ!」

狛枝「……うーん」

罪木「写真撮っちゃだめならしっかり目に焼き付けておかないと……」

罪木「……」ジーッ

狛枝「……」

罪木「……」ジーッ

狛枝「……蜜柑」

罪木「はい?」ジーッ

狛枝「安価↓」

狛枝「もういいかな? 恥ずかしいよ」

罪木「……」

罪木「うふふっ……お掃除が終わるまではそのままじゃないとダメですよぉ? 約束ですから、ね?」

狛枝「じ、じゃあ片付けの続きをしようよ。そんなにじっと見つめたままでいないでさ」

罪木「……そうですね。お片付けをするんでしたぁ」

罪木「ふゆぅ……」ションボリ

狛枝(そんなにあからさまに残念そうな顔をしなくても……)

狛枝(とにかく片付けの続きを……ん? これは……?」



罪木の部屋で見つけたもの
安価↓

狛枝「これ、この前の花村クンのディナーの時に着ていたドレスだよね?」

罪木「あ、はい、そうですね」

罪木「実はこの見立て、ソニアさんがしてくれたんですよぉ。凪斗さんと一緒にお食事にお呼ばれしたけどどうお洒落したらいいのかわからなくて相談したんですけど……」

罪木「お化粧も手伝ってくれて……私なんかの為に」

罪木「……けど、びっくりしましたよぉ」

狛枝「え、何が?」

罪木「このドレス、マーケットで選んだんですけど、後できっと凪斗さんもお洒落しにくるに違いないからってソニアさんが目立つ場所に白いタキシードを置いて……」

罪木「凪斗さんがこれを着れば、その……け、結婚式みたいですよ、って」

罪木「そうしたら、凪斗さん本当に着てきてたから……ふゆぅ……」

狛枝(すぐに着る服が見つかったのはそういう事だったのか)

罪木「か、かっこよかったですよ。タキシード姿も。凪斗さんはなんでも似合いますよねぇ……羨ましいですぅ」

罪木「私も、もっとお洒落出来る顔と体型だったらなぁ……」

罪木「このドレスも露出が結構あったから最初は着るの躊躇ったんですけど、ソニアさんが折角選んでくれたし頑張って着てはみましたけどやっぱり私の身の丈には合わないものでしたよね……」

罪木「……うゆ……どんな服だったら私でも着て平気なのかな……」

狛枝「安価↓」

狛枝「ボクはよく似合ってたと思うけどな……蜜柑はもう少し自信持っていいと思うよ」

罪木「う、うゆぅ……き、恐縮ですぅ……」

罪木「でも、前からずっと言われてますけど……どうしたら今よりも自信っていうのを持てるのかさっぱりわからなくて……」

罪木「あ、あの……どうしたらいいのか、凪斗さんがわかるなら教えてもらえませんか……?」

狛枝「え? うーん……そうだな」



自信をつける方法のアドバイス
安価↓

狛枝「……まずは自分を責めすぎないことが第一かな?」

罪木「自分を責めすぎない……ですかあ。難しそうですよぉ……」

狛枝「さっき話した件だってそうだよ。……ああ、だったらこう言ってあげた方がいいのかな」

狛枝「ボクはキミが自分を責め続けるのを許さない」

罪木「ふ、ふぇ……」

狛枝「わかったね?」

罪木「が、頑張りますぅ」

狛枝「……そうだ。責める対象がなくて気持ちが抑えられなくて困るっていうのなら、ボクがサンドバッグにでもなんでもなってあげるよ?」

罪木「え、えぇ……っ!?」

狛枝「ほらほら。一回だけでもいいから殴ってごらんよ。少しはすっきりするかもしれないよ」

罪木「……えぇ……?」

罪木「……」

罪木「そ、それじゃあ……えと……お言葉に甘えて……?」

狛枝「はい、どうぞ」

罪木「……」

罪木「え、えーい!」



コンマ判定
罪木が殴った場所をこのレスのコンマで判定
偶数だと空振ってこける
それ以外
01~33 頭
35~65 顔面
67~99 腹


威力は直後コンマで判定
空振りの場合も威力を判定します
ゾロ目だとその数値の倍の威力
00は100扱い(ゾロ目扱いにはならず)
75以上だと気絶判定
単発可

しかし……


罪木「きゃっ!?」ツルン

狛枝「えっ?」

罪木「ふあぁ!?」スカッ

狛枝「えぇっ!?」

罪木「きゃんっ!」バターン

狛枝「み、蜜柑!」


蜜柑は床に散らかされていた衣類を踏んで滑って転び、ボクを殴ろうとした手は空を切って……そのまま盛大にこけた、それはもう色々と丸見えな状態で。


罪木「きゅぅ……」

狛枝「蜜柑!? ……ダ、ダメだ、打ち所が悪いのか気絶してる」

狛枝「と、とりあえずベッドの上を片付けて、寝かせよう……!」


……


狛枝「うーん、大丈夫かな……起きる気配がないけど……」

狛枝「どうしよう……」


1、罪木が気を失っている間に様子を窺いつつも片付けを再開
2、起きるまで傍でじっと見守る
3、その他自由行動

↓~3まで
コンマが一番大きいレス採用
単発可

自分が考えていたのとレスの書き方に違いがあったのかと思って焦った




狛枝「……とりあえず様子は気にしながら片付けだけはしちゃおうかな。これが終わらないと着替えられないし……」

狛枝「女の子の部屋を勝手にいじりまわすのに気が引けないわけじゃないけどさ……ん? これは……?」



罪木の部屋の中で見つけたものは?(ディナーの時のドレス以外)
安価↓

そのメイド服は>>772で見つけているので別のもので頼みます
再安価↓

狛枝「ノート……diaryって書いてあるから、日記帳だよね」

狛枝「蜜柑の書いた日記か……流石に中身を見るのは……」

狛枝「……」



日記の中を見てみる?
安価↓

狛枝「……」チラッ

罪木「……」

狛枝「……少しくらいなら……いいかな? ごめんね、好奇心には逆らえなかったよ」

狛枝「……」ペラッ


蜜柑が読んでいる途中で気が付かない事を祈りながら日記帳のページを捲った……





今日は狛枝さんとおともだちになりました
おともだちから始める事になりました
狛枝さんはとても不思議な人です
初めて会った人の筈なのに懐かしいようなそんな気分を覚える人です
なんでかな? それはわからないけれど、私なんかと本当に仲良くしてくれるのでしょうか?
嬉しいけれど、もし嘘だったりからかわれているだけだったらどうしよう
そうだったらとても悲しいです
明日は狛枝さんと遊びにいく約束をしています
とても楽しみだけど今から緊張してます
おともだちと遊びにいくってどういう風にしたらいいんだろう……わかりません
何を話したらいいんだろう……それもわかりません
せめて明日もいいお天気だったらいいのにな



狛枝「これは……」

狛枝「……」ペラッ




今日はいいお天気でした
狛枝さんと遊びに行って砂のお城を作りました
狛枝さんからハンカチをもらいました
狛枝さんと手を繋ぎました
狛枝さんと(一度書かれた文字の上から黒く塗り潰されている)
狛枝さんのことが更にわからなくなりました
狛枝さんのことを考えるとなんだか苦しくなります
でも、嫌いなわけじゃないんです
狛枝さんは本当に不思議な人です
明日は狛枝さんとお話できるのかな
会えても私の方がどうしたらいいのかわからなくなりそう
どうしたらいいのかな
どうして欲しいのかな



狛枝「……」ペラッ



今日も狛枝さんに会えました
でも逃げてしまいました
狛枝さんが小泉さんと一緒に仲良くしているのを見て変な気持ちになったからです
また狛枝さんと少しだけ手を繋いだりしたけれど、ビックリして思わず逃げちゃいました
私のこと、変な子だって思ったりしてないかな
小泉さんが狛枝さんと一緒に撮った写真をくれました
おともだちと写真を撮るなんて初めてです
大切な宝物です
私が撮った小泉さんと狛枝さんの写真は上手く撮れていたのでしょうか
手が震えていたしあまりよく二人を見れていなかったから
変な写真だったりしたら、狛枝さんからも小泉さんからも嫌われちゃったりしないかな
そうなったらやだなあ……ごめんなさい



狛枝「……」


続けて日記を読む? 他の事をする?
安価↓
他の事をする場合は具体的に指定をお願いします
直後のコンマがこのレスのコンマ以上で罪木が起きます
00は100扱い
単発可

狛枝「……」ペラッ



狛枝さんとおともだちじゃなくなりました
今日から私たちは(一度書かれた文字の上から黒く塗り潰されている)
おともだちの期間はとても短かったけれど私はこれで満足です
狛枝さんのこともやっと少しだけ理解が出来て、私自身の事も理解が出来ました
私は狛枝さんのことが好きみたいです
狛枝さんのことが好きだから小泉さんと一緒に楽しそうにしているところを見てもやもやしていたんです
狛枝さんのパーカーのポケットから黙って持ち出してしまった狛枝さんと小泉さんの写真、どうしよう……
返した方がいいってわかってはいるけど返したくないな……
けど今はそんな事を考えるよりも、私はこれから狛枝さんのお願いを叶える為に頑張らないといけません
元気な赤ちゃんを産めるように体調管理に気をつけないと
私も気が早いかも知れないけど、今から赤ちゃんの名前考えておこうかな?
男の子と女の子、最初はどっちが産まれてくるのかなあ
どっちでもいいから幸せになってもらいたい
私たちの子供で産まれてきて良かったって思ってもらえたらいいな
狛枝さんにも早く赤ちゃんの顔を見せてあげたい
赤ちゃんを抱っこしてもらいたい
新しい家族が出来て幸せだと思ってもらいたい
そう思ってもらえたら私も幸せです
早く明日にならないかなあ
明日も狛枝さんに会いたい



狛枝「……」ペラッ

狛枝「……」ペラッ



……その後の日記も、書かれているのはその殆どがボクとボクに関する事だった。

文章の上でも所々自虐的で自信なさげなところは見られたものの、ボクの前ではっきりと言えなかった素直な気持ちがそこにはあって。

毎日の検温と子供の名前の羅列、今まで蜜柑が読んでいった妊娠や赤ん坊に関する本のタイトルの記載……

ボクが真昼との付き合いを始めた辺りからはボクや真昼に対する悲しみや憎しみ、怒りの感情も真っ直ぐに現れていて。

更に先に進むとその対象に千秋も増えて。

そこには濡れて文字が滲んだような跡も沢山あって。

それでもボクの事が好きなんだという気持ちの方が沢山沢山書かれてあった……。


狛枝(見てはいけないものを見てしまったような、逆に見れて良かったような……)

狛枝「……」パタン

狛枝「蜜柑は……」

罪木「……」

狛枝「まだ起きない……か」

狛枝「……」



次の行動
安価↓
単発可

狛枝「……片付け、まだまだ時間がかかりそうだな。蜜柑も気絶したままだし……まだまだこの格好をしていないといけないって事か……」

狛枝「……」

狛枝「考えてみたらボクだけこの格好って明らかにおかしいよね。色々な意味でさ」

狛枝「折角ボクなんかよりメイド服が似合う子がここにこうしているわけなんだから」

狛枝「うん、今がチャンスだ。着せちゃおう」

狛枝「ボクなんかにメイドさんの格好をさせたがってたくらいなんだ。きっと自分がメイドさんになるのも抵抗はないって事だよね。うんうん、きっとそうだ」

狛枝「それじゃあ……っと」ゴソゴソ



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上の値で着替えさせている途中で罪木が起きる
このレスのコンマ未満で偶数の値だと着替えさせた後で罪木が起きる
00は直後に限り100扱い
単発可

……


狛枝「……よし、と」

狛枝「ふう……時間はかかったけど、着替えさせる事は出来たな」

罪木「……」

狛枝「……」

狛枝「でも、これだけあれこれやって予期せぬところを触っちゃったりもしたのにさっぱり起きないよね……」

狛枝「うーん……」



1、試しに鼻と口を塞いでみても反応がないか窺ってみる
2、気付かない間に姿を写真におさめる
3、片付けに疲れたので隣に寝そべる
4、その他自由行動


↓~3まで
コンマが一番小さいレス採用

狛枝「……」

狛枝「この際、写真に撮っちゃおうかな」

狛枝「ボクの姿は撮っちゃダメって言っておきながら勝手に着替えさせた彼女の姿を撮るのもどうかしてるけど」

狛枝「まあ、バレなければ……だよね」

狛枝「さて……カメラは、と……」

狛枝「……」




そのままの姿で撮る?
開き直って何かポーズでもとらせて撮る?
安価↓2

狛枝「この服、本当にスカートが短いよね。胸元も苦しそうだし……サイズが微妙に小さいんだろうってのもあるけど」

狛枝「少しスカートの裾をずらしただけで下着が見えそうで……」ピラッ

狛枝「……」

狛枝「……このアングルは……うん……」

狛枝「……」カシャッ

狛枝(蜜柑は太ももが色っぽい……と)

狛枝(……真昼に頼まずに一人で現像する方法ないかなあ……)

罪木「……う、……ん」

狛枝「!」

罪木「……んー……」ゴロン

狛枝(あ、寝返りをうったせいで本当に下着が見えて……今日も白か……)

狛枝(……)

狛枝(蜜柑はお尻も色っぽい……と)カシャッ

狛枝(……女装しながら気絶している女の子をメイドにさせて写真を撮るボクって一体……)

罪木「……うゆ……」

狛枝「……ん?」

罪木「やめて……くらはい、よぉ……あっ……そんなおおきいのは……むり……あ、ぁ……あっ……!」

狛枝(なんの夢見てるんだ)

罪木「ぅ、ふえぇ……っ!」

狛枝(……うなされてる……?)


1、起こす
2、少し様子を見守る
3、その他自由行動

↓~3まで
コンマが一番大きいレス採用

日付け変わったので単発可にします
残り↓~2まで
15分以内に安価が決まらなかったら寝ます

狛枝「おおきいの……って、なんだろう?」

狛枝「おおきいの……おおきいの……あ、着せた服が小さくてきついから……いや、おおきいのは無理だ、って言ってるのか……」

狛枝「うーん……おおきいの……ハッ、まさかこれとか……!?」



罪木のコテージで見つけた『おおきいの』とは?
安価↓

狛枝「……うん、確かにこれはおおきいのは無理……というか、おおきかったら意味ないんじゃないかな。ちゃんと密着するヤツじゃないと」

狛枝「ボクと蜜柑にはあまり関係ないけどね。そもそもゴム着けてした事ってなかったけど、一応こういうのは持ってたんだな。流石保健委員だよ」

狛枝「……へえ、味付きのかあ。バナナ風味とかオレンジ風味とか……凝ったものがあるんだな」

罪木「ふえぇぇ! らめえぇぇ!」

狛枝「!?」

罪木「……はっ!? ……え……わ、私は一体……? あれ……あれ……?」

狛枝「ああ……やっと起きたね。気分はどう?」

罪木「えっ? な、なんか頭がずきずきしてますけどって……えっ!? こ、この格好は……わ、私どうして……!?」

罪木「そ、それにっ、凪斗さんはどうしてそんなものを手にして……!?」

狛枝「安価↓」

狛枝「なかなか凝ったラインナップだね、使ってみようか? ……なんてね」

罪木「あ、あぅ……えと……あの……」

罪木「……」

罪木「……ほ、欲しいのなら差し上げますよ? まだありますから……」

罪木「オモチャを使う時も、そのままよりも衛生面や使用後の管理面を考えてゴムを被せた方がいいと思いますぅ。考えて使ってみてくださいね」

罪木「……あっ、小泉さんや七海さんのお好みのお味がわかればそちらをご用意しますよっ! 今は可愛いパッケージのとか沢山あって持ち運びしててもゴムだなんてわからないものも多くて……その……」

罪木「えとえと……くれぐれもお二人に負担がかかるような真似は控えてくださいねっ」

狛枝「安価↓」

狛枝「いやキミのこと考えて言ったんだけど……」

狛枝「まあ今日はいいけどさ……というかそろそろ服戻していい? 」

罪木「えっ、ぅ……」

罪木「……」

罪木「……そんなに嫌でしたか……メイドさん……それなのに無理強いしちゃって……ごめんなさい」

罪木「……もう、十分です……ありがとうございました……私もなんでこんな格好してるのか、間の記憶が抜け落ちてるんですけど……着替えちゃいますね」

罪木「……」ゴソゴソ

狛枝「……」


蜜柑は涙目になりながら後ろを向いて折角着せたメイド服を脱ぎ始めてしまった……。



次の行動
安価↓

罪木「……」ゴソゴソ

狛枝「……」ジーッ

罪木「……んしょ……」ヌギヌギ

罪木「……あ、……あれ……? なんで絡ま……あれ……あれ……?」グイグイ

狛枝(なんだか脱ぐのだけで苦労してるなあ……)

狛枝(……よく見るとパンツもブラジャーも小さめでサイズ合ってないんじゃ……)

狛枝(……)

狛枝(……)カシャッ

罪木「……ふぇ?」クルリ

罪木「ふえぇぇぇ!?」ガバッ

狛枝「あっ」


蜜柑はメイド服を脱ぎかけのまま急に布団を頭まで被って丸まってしまった。


罪木「な、な、な、なんで写真撮ってるんですかぁ!? そんなことしてないで、凪斗さんも早く着替えちゃえばいいじゃないですかぁ!」

狛枝「安価↓」



今回はここまで

狛枝「ごめんごめん、いい眺めだったからさ……つい、ね」

狛枝「それよりもう脱いじゃうの? ボクはもっと見ていたかったんだけどな……」

狛枝「……あ、それかボクが脱がしてあげようか?」

罪木「ぬ、脱がすだなんて……私一人でそれくらい……それくらい……あ、あれ?」


蜜柑は被った布団の中で急にジタバタともがき始めたかと思うとコロンと転がり、その拍子で布団の中から姿が現れたかと思えば半脱ぎ状態のメイド服が何をどうやったらそうなるのか形容出来ない風に彼女の身体に絡まって身動きが取れなくなっているようだった……。


罪木「うゅ……た、助けて……助けてくらはいぃ……ふえぇ……っ」



どうするか
安価↓

狛枝「……ふっ」

罪木「ふぇっ」

狛枝「ふふっ」

罪木「えっ、えっ……?」

狛枝「ふふふっ」ワキワキ

罪木「なっ……その手の動きはなんなんですかぁっ……!?」

狛枝「ふふふふふっ」コチョコチョ

罪木「ひゃ、……ふわぁああっ!」ビクンッ

罪木「そ、そこはっ……やっ……ふふっ、あはは……っ!」

狛枝「そうそう、この辺が弱いんだよね、蜜柑は」コチョコチョ

罪木「ふふ……ぁっ……そこっ、らっ、らめっ、れすよぉ……!」

罪木「ふえぇっ……んんっ……に、にげられなっ……くすぐった……ひゃぁあんっ……!」モゾモゾ

罪木「ん、ぅ……な、んで……こ、こんなっ……ふふっ……突然っ……ふあぅっ……!」ビクンッ

狛枝「安価↓」

狛枝「キミの可愛い笑い声が聞きたくなったんだ。ごめんね、怒らないで?」

罪木「ん……はぁ……はぁ……ふゆぅ……」

罪木「……」


手の動きを一度止め額へとキスをしながらそう告げると、蜜柑は薄っすらと涙を浮かべながら弾んだ息が落ち着いてからじっとこちらを見つめた。


罪木「……怒ってはいない……ですけどぉ……」

狛枝「けど?」

罪木「うー……」

罪木「は、早くこの服を、脱が……ど、どうにかしてくださぁい……!」

罪木「……それから、カメラをこちらに……」



どうするか安価↓

狛枝「……」

狛枝「うん、わかったよ」

狛枝「しかし見事に服がつっかえてるよね。腕とか……胸とかでさ。服のサイズも小さかったみたいだから余計に大変な事に……」

罪木「ふえぇ……デブが迷惑かけてすみませぇん……」

狛枝「……ほら、また自分の事そんな風に言ってる。ボクはそんな事はこれっぽっちも言っていないのにさ」

狛枝「あたたかいし柔らかくて……ボクは好きだよ?」

罪木「うゅ……っ」


そう言って服を脱がせるのを手伝う振りをしながら手で肩を、腕を、そして胸を這い撫で回して掴むと蜜柑の身体がぴくんと小さく揺れる。


狛枝「……うん、でもやっぱり服が引っかかっているのはこの胸のせいかな。もしかして、また大きくなったんじゃない? ブラジャーもきつそうだったし」

罪木「んっ……そ、んな……こと……ひぅ……っ!」

狛枝「あ……エプロンの紐もこんがらかってるのかな。えーと……」


それから片手を背中へ回し指を伝わせて腰で固く結ばれているエプロンの紐を緩ませようと動く素振りの合間にスカートの上からお尻に触って揉むように力を加え始めると蜜柑は身体を捩らせて瞳を更に潤ませながらボクに訴えた。


罪木「あっ、あっ……あのっ……ちょっとっこれ……ひゃぅっ……も、しかしてっ……まだくすぐり足りない……とか……ですかぁ……!?」

狛枝「安価↓」



単発可

狛枝「それは違うよ、今度はペロペロだ」キリッ

罪木「ぺ、ぺろ……? ひゃぁあんっ!」


つっかえていたメイド服を一気に脱がせて耳元に舌を寄せて這わせていくと、蜜柑は自分の身体を抱くようにしながら更に震えて恥ずかしがっているような怯えているような態度を見せ始めた。


罪木「……ぁう……そ、そんな……そんなことっ……そんな、とこは……んんっ……!」

狛枝「ん……」

罪木「ひぁうっ……! ……ぁ……だめ……」

罪木「……うぅ……ぐす……っ……なん、で……」

狛枝「……」



ペロペロしたいところ
安価↓

狛枝「じゃあ……こっちにしよう」

罪木「ぁ、んんっ……!」


小さめのブラジャーからはみ出している蜜柑の胸の下の方へ顔を寄せ膨らみに沿って舌を小さく動かす度に蜜柑の強張った体も小さく揺れ動いて、次第に彼女は太ももをもじもじと擦り合わせだしながら涙で濡らした瞳をぎゅっと閉じてしまった。


罪木「……はぁっ……んっ……からだ……ぞわぞわする……よぉ……っ」

狛枝「きもちいい? ……けど、ちょっと物足りなそうかな?」

罪木「そっ……そんなこと……は……ぁ、ん……っ」

罪木「……凪斗さんこそ……そんなところばかりぺろぺろしてても物足りな……、……面白く……んっ……ないん、じゃ……」

狛枝「安価↓」

狛枝「ううん? とっても楽しいけど……もっとイイところを舐めちゃってもいいのかな……?」

罪木「……も、もっとイイところって……っ、それは……あの……」

狛枝「何処か、って? それは……」



ペロペロするイイところは?
安価↓

狛枝「例えば……ここ、とか?」

罪木「ひぅっ……!? ……あっ……」


素早く背中に手を回しブラジャーのホックを外して上へずらして両胸を寄せるように柔らかく掌で包み、その頂きにある飾りを舌でつつくと、蜜柑の口から小さく悲鳴が上がったのが聞こえた。


狛枝「……ん? もう固く立ってるね。感度が良好で何よりだよ」

罪木「ぁ……い、言わないでください……そんなこっ……ひゃんっ……!」


それから問答無用で、舌で二つの飾りを交互に舐めて押し潰してと執拗に責め立て続け始めると、彼女は反射的にボクの頭に両手を置いて髪の毛を弱々しい力で引っ張りながら抵抗を始めるのだった。


罪木「ん……あっ……あっ……だめ……! そんなにぺろぺろっ……だめぇ……!」

狛枝「……らめなの?」

罪木「ふぁあっ……! そのままで喋らなっ……!」

狛枝「……ん……ちゅ……」

罪木「っ……は、ぁ……ん、ん……らめ……からだが……っ」

罪木「からだが……あつくて……うずうずして……ちくび、じんじんするよぉ……はぁ、んっ……!」


蜜柑は涙声で身体を捩らせて息も切らせながら弱々しかった抵抗が更に弱いものへと変わっていって……。



次の行動
安価↓
単発可

その隙を狙い片手を下着の中へと滑り込ませて指で秘部に触れてみると、既に少し濡れ始めているのがわかってそのまま奥へと指を突き入れてみれば中でキュッと締め付けてくるのを感じた。


罪木「あっ……ゆび……っ!」

狛枝「……うん、本当だ。身体、うずうずしているみたいだね」

罪木「ふぁあっ、はぁっ、あっ、あぁん……っ!」


中で軽く指を揺らしただけで水音と甘い悲鳴が響かせる彼女だったが、それでもギリギリ理性を繋ぎ止めようとしているのか擦り合わせていた太腿に力を入れて首を大きく横に振りボクに訴えた。


罪木「だめっ……そ、んなっ……そんなにしたらっ……音、立てちゃっ……ぁあっ……だめぇ……っ!」

罪木「んっ……あっ、やだっ、イクっ……イっちゃ……!」


1、イかせる
2、指を止める
3、その他自由


安価↓



短いけど寝落ちそうなので今夜は終わり
明日は朝から一日だらだらやる予定です

狛枝「んっ……」

罪木「ひっ、ゃあっん……! あっ、あっ……イクっ……あ、ぁああっ……!」


そのまま追い上げようと指を激しく動かし胸の頂点を舐め続けて強く吸い付くと、蜜柑は中を痙攣させながらあっけなくすぐに果ててしまった。


罪木「っ……はぁ……はぁ……んっ……」

狛枝「いいね、その顔……かわいいよ」

罪木「ぁ、んんっ……!」

罪木「……」

罪木「……ぐすっ」


息を切らせながら達した後の余韻に惚ける彼女から指を抜いて見せつけるように濡れた指先を舐めると、蜜柑は顔を赤らめて涙を浮かべ、布団を手繰り寄せて身体を覆いながら横を向き丸まって視線をそらしてしまった。


罪木「……うぅ……あっという間にイかされてしまいましたぁ……恥ずかしいれすぅ……」

罪木「……」

罪木「……凪斗さんがそれで楽しめたっていうなら……その……私もいいんですけど……ね……」

狛枝「安価↓」

狛枝「そんなに喜んでもらえたなら嬉しいな」

狛枝「よし、もっとサービスしてあげるからね!」

罪木「……え、……ふえっ……!?」


蜜柑が被っている布団の中に即座に潜り込んでパンツをするりと脱がせまだ濡れている秘部に顔を近付けて舐め始めると、蜜柑はもぞもぞと身体を動かしながら驚きの声を上げた。


罪木「ま、まって……まって、くださぁいっ……! そ、そんなとこまで……ぁう……っ」

狛枝 「……でも、まだこんなに物欲しそうにひくついてるよ」

罪木「ふゅっ……い、わないでくださっ……ぁん……っ!」

狛枝「ふふ……ここを舐めるともっとひくひくするね」


指で秘部を広げてわざと濡れた音を立てながら肉芽を舐めたり吸い付いたりすると、びくんと腰を何度も揺らしながらも彼女はボクの頭を軽く手で押した。


罪木「ん、ん……っ、ぁ……そんな……私……ばっかり……」

狛枝「……ん?」

罪木「はぁっ……ん、……わ、私……私も……っ、私にも……ぁんっ……!」

狛枝「蜜柑も……何?」

罪木「私にも……サービスを……んんっ……させ、て……く……ひゃぁあん……っ!」


舌の動きに翻弄され快感に抵抗するような素振りを見せながら、蜜柑はボクにもサービスをしたいと言うけれど……



次の行動
安価↓

狛枝「……そうだね。じゃあ、ボクもそろそろこれを脱がせてもらうよ。それで……」

罪木「……ふぇ……」


一度布団の中から出て着ていた服を全部脱いでしまった後で蜜柑とは逆向きで横に寝そべり再び足の間へと顔を埋めて……


狛枝「蜜柑もボクのを舐めてくれる?」

罪木「っ……うゆ……は、い……私もぺろぺろ……しますぅ……」

罪木「ん……っ」


蜜柑はボクの熱を手でゆっくりと擦り上げる行為を少しの間続けた後で先端に舌で触れてくる。

……けど、すぐに顔を離してしまい動きを止めた。


狛枝「……? どうかした?」

罪木「いえっ……あの……」

罪木「さ、さっき凪斗さんが持ってたゴム……使ってみちゃダメですかぁ……?」

狛枝「うーん……」



どうするか安価↓

狛枝「……うん、いいよ」

狛枝「そうだよね。そのままボクの汚らしいモノを口にするより味のついたやつがいいよね」

罪木「そ、そういう意味じゃありませんけどぉ……それじゃあ……」


蜜柑は先程ボクが手にしていた味付きのゴムの箱を開けて一つ手に取ると封を破って指と口を器用に使ってボクの熱に被せた。


罪木「……ん、出来ましたぁ」

狛枝「そう。じゃあ、続きをお願い」

罪木「はぁい……ん、んっ」

狛枝「っ……」

罪木「どう、れすかぁ……? 薄いのなので生の時とそれほど違いはないと思うんですけど……」

狛枝「うん……そうだね、気持ちいいよ。キミの方こそどう? 美味しい?」

罪木「……ふぁい……バナナの味で……ん、おいしい……ちゅ……んん……っ」


味があるからなのか何時も以上に丹念で積極的な舌遣いでボクの熱を隅々まで舐める彼女に、負けじとボクも彼女の秘部を舌で奥の奥まで舐め尽くしそのまま暫く時間が過ぎた……。


罪木「っ……はぁ……ん、ん……凪斗さんの……おいしい、よぉ……んん……っあ、そこも……イイ……っ」

罪木「あっ、あっ……またっ……イっちゃぅ……っ、らめぇ……」

狛枝「ん……いいんだよ? 我慢しなくても……」

罪木「んんっ、……でもっ……凪斗さん、は……? ……このままイクのは……や、ですか……っ?」

狛枝「安価↓」

狛枝「っ……ううん……ボクも、もう……我慢が……でも……っ」

罪木「……?」

狛枝「……んん……っ……」

罪木「ふぁっ……! あっ、あっ……そんな強く吸っちゃっ……!」

罪木「……ん、んっ……あむ……ちゅっ……」

罪木「……ふ、ぁっ……んん……っ!」

狛枝「ぅ、ッ……!」

お互いに限界が近いのを察して、ボクは蜜柑を蜜柑はボクをそこまで同時に導き、達した後も身体をびくびくと波打たせながらも愛しそうにボクの熱を口と指で愛で続ける彼女へとボクは言葉をかけた。


狛枝「っ……はぁ……ねえ……蜜柑……?」

罪木「……ん、ふぁい……なんれしょう……?」

狛枝「……今、そこに出したの、飲んでよ……」

罪木「……ふぇ……」

罪木「そうですね……もったいない……」


蜜柑はぼんやりとそう呟いてボクの熱からゴムを外し、そこに溜まった精液を口から流し込み喉を鳴らして飲み干した。


罪木「んっ……飲みましたぁ……今日のも濃くておいしかったれすぅ……ごちそうさまでしたぁ」

狛枝「ん、残さず飲んだね……いいこだ」

罪木「……えへへ」


蜜柑はそれから起き上がってボクと同じ向きで再び横へと添い寝する形を取ると毛布をお互いにの身体にかかるように手繰り寄せながらボクの胸元へ顔を寄せた。


罪木「……やっぱり、こうやって凪斗さんと触れ合うのは……あたたかくてきもちよくて……しあわせ、です……」

罪木「……」

罪木「今回の件は悔しくて辛くて悲しかったけれど……まだ未練がないわけじゃないけど……いつかまた、凪斗さんのあかちゃん……私に授けてくださいね……」

狛枝「安価↓」

狛枝「いつかか……」

狛枝「今すぐはダメ?」

罪木「っ……!」

罪木「あ、あぅ……えっと……えとえと……っ!」

罪木「……ダ、ダメ……なんかじゃありせぇん……!」

罪木「ダメなんて……そんな……そんな事ある筈が……今すぐ作りたいっていうのなら……その……が、頑張ります。頑張ります……けど……」

罪木「……」

狛枝「……? けど? ……もしかして、今日はもう疲れちゃったとかかな。そうだよね、昨日の今日だし……」

罪木「い、いえ! そうじゃなくてっ」

罪木「……こ、今度は何がなんでも産む気、なので……同じような状況になっても、絶対に……」

罪木「絶対に絶対に……今度こそ、私の命に代えても授かった命は守りますから……覚悟してください、ね」

狛枝「……」

罪木「……」

罪木「……ふふ、大丈夫ですよぉ。そう簡単に死んじゃったりなんかしませんよ」

罪木「私だって、凪斗さんと愛し合った形をこの手で抱き締めたいんですから」

狛枝「蜜柑……」

罪木「……いいですよ……好きにして、ください……凪斗さんの気が済むまで……」



次の行動
安価↓

狛枝「……」

罪木「凪斗さん?」

狛枝「……ゴメン、蜜柑。さっきと言っている事が違うけど……やっぱり今はキミの体の負担になるようにはしたくなくて」

罪木「……」

狛枝「でも、キミを欲しい気持ちも抑えられなくて……だから今日は中に出したりは……やめとくよ」

罪木「……」

狛枝「キミを愛している。だからキミとの子供は欲しい……けどやっぱり、キミを失う事に繋がるような真似になるならそれは出来ないよ……ゴメン」

罪木「……」

罪木「そんなに謝らなくても、大丈夫です。……わかってますよ」

罪木「私の体のこと、ちゃんと考えてくれて嬉しいです」

罪木「……だから、それなら今日はもう……これ以上あまり激しいことしたら、怒りますからね?」

罪木「……でも、たくさんたくさん……優しく、してください……」

狛枝「……うん」



1、ゴムを着けて挿入
2、もう少し前戯をする
3、その他何があれば


↓~3まで
コンマが一番小さいレス採用

狛枝「……キス、してもいいかな」

罪木「……」


改まったように小さくそう呟くと、蜜柑は無言のまま小さく笑みだけ浮かべて先に彼女の方からボクへと軽く啄むように口付けをした。

それからボクは、彼女の肩へと腕を回しきつく抱き締めながらお返しのキスをし始める。

最初は同じように軽く、次第に深く、舌を絡ませながら激しく、呼吸するのも忘れるほどに長い間、ボクたちは互いの唇を貪り合う行為を続けた。

蜜柑の腕もまたボクを離さないようにとボクの背へ回って強く抱いていたが、その長いキスの時間の間に徐々に力が抜けていって……漸く顔を離した頃には口端から唾液を滴らせ目をとろんとさせ惚けた表情を見せながら震えたものへと変わっていたのだった。


罪木「……ふぁ……」

狛枝「……蜜柑……」

罪木「ん、……」

狛枝「大丈夫……?」

罪木「はぁ……ごめんなさい……今のキスだけで、すごくきもちよくなっちゃって……腰、抜けちゃいましたぁ……」


蜜柑は涙を瞳に薄っすらと浮かべながら恥ずかしそうに呟くと改めてボクの背を抱き返しながらすりすりと頰を寄せる。


罪木「……だめですね、私……キスされただけでこんなんじゃ身体がいくつあってももたないですよぉ……」

狛枝「安価↓」

狛枝「じゃあもっとキスしよう」

罪木「……ふえっ」

狛枝「もっと沢山、色々なところにキスしてあげる。そうすれば少しは慣れるんじゃないかな」

狛枝「まあ、慣れなくてもそれはそれでボクは構わないけれどね。……ボクはただ、キミと沢山キスが出来ればそれでいいんだ」

罪木「んっ、ぅ……っ」


再び蜜柑の唇へと音を立てて軽く吸い付くキスをし、それから額、目元のほくろ、頬や耳朶……顔中へとキスの雨を降らせていく。

彼女はくすぐったそうに身を捩りながらも、ボクのその行為を大人しく……けど少し緊張したように身体を強張らせつつ受けていた。


狛枝「……そんなに固くならないでよ。リラックスリラックス」

罪木「うゆぅ……でもぉ……凪斗さんはすぐ突拍子もない事をするので少しでも気構えておかないと本当に驚いちゃうから……」

罪木「さっきの……ぺろぺろだってそうですよぅ……まさかいきなりあんな事されるとは思わなくて……ついはしたないところを……」

罪木「……昨日の今日なのに……あんな痴態を……うゆぅ……」

狛枝「……」

罪木「ほ、本当は自重すべきだって私も思ってるんです……でも凪斗さんにあんな風にされると逆らえなくて……あっ、い、嫌だって思ってるわけじゃないんですよ!?」

罪木「……でも、やっぱりあかちゃんを失ったすぐ後だから……けどだからこそまたすぐに、っていう気持ちもないわけではなくて……えと、だから……その……」

罪木「……私、どうしたらいいのか、わからないんです。どうするのが正解なのかな……」

狛枝「安価↓」

狛枝「キミは間違ってなんかないよ……。ねえ蜜柑、キミはボクとこうしてる時が一番幸せだって言ったよね?」

狛枝「もちろんボクもだよ」

狛枝「キミが悲しそうにしてるからすぐに抱いてあげたくなったんだ。ごめんね、いつも突然で」

罪木「……い、いえっ……そんな……!」

罪木「さっきも言いましたけど、それって私の事気遣ってくれてるって事なんですよね?」

罪木「……私が、泣き虫で臆病で弱いから……」

罪木「だ、だからっ、そんな風に凪斗さんに想ってもらえる私は本当に幸せ者でっ……」

罪木「それなのに私ってば何時も自分の事ばかりで、凪斗さんの事も困らせて……うゆ……ご、ごめんなさい……」

罪木「頭ではわかっているつもりでも、どうしようもないんです……凪斗さんの事が好きだから、どうしてもワガママになっちゃう……ぐすっ……」


蜜柑は急に泣き出してしまい止めどなくこぼれ落ちる涙を拭いながらも更に言葉を続けていく。


罪木「……こればかりは私、許してもらおうとは思っていません……許してもらうつもりも」

罪木「誰の許しがなくたって、凪斗さんにすら許してもらえなくても……私は一生、凪斗さんの事好きでいるって決めたから……」

罪木「どんな過程があっても、どんな結果になっても……むしろ、私の方が凪斗さんの事をこれからは許してあげられるようになりたいって……」

罪木「……はぅっ、な、なんだか偉そうな物言いになってしまいました……ご、ごめんなさいっ……」


蜜柑は止まらない涙のせいでついには目元を両手で覆って隠してしまいながら小さく泣き続けた。

ボクはそんな彼女を抱き締めながらその両手の甲へとキスを落とし呟く。


狛枝「……ゴメン、また泣かせてしまったね。何時もそんなつもりはないんだけれど……」

罪木「ぐすっ……」

罪木「……」

罪木「この涙は悲しいから……じゃありませんよ」

狛枝「え……?」

罪木「凪斗さんがまだこうして近くにいてくれている、私の事を想ってくれている……それが嬉しくて泣いているんです」

狛枝「蜜柑……」

罪木「……私はまだ、私の事を幸せにしてくれるって言った凪斗さんの言葉を信じていますよ?」

罪木「だから、私もたくさん凪斗さんの事を幸せにして……あげます。えへへ……んっ」

狛枝「っ……」

罪木「……ん……ふ、ぅ……」


蜜柑は手をどけ泣き腫らした顔から笑みを見せながら、何度もボクへとキスを繰り返してくる。

最初は驚いたものの、ボクもまたそのキスに応えまた暫くの間濡れた口付けの音と二人の吐息だけが部屋を満たしていった……。

そして……


罪木「っ……は、ぁ……凪斗……さん……っ」

狛枝「……ん……?」

罪木「……どう……したら……凪斗さんはもっと幸せに……んっ……幸せだと、感じられ……ますか……?」

罪木「教え……て……ん、んっ……!」

狛枝「……」


次の行動、または答えなど
安価↓

狛枝「ボクは……朝、目が覚めたときキミが隣にいてくれたら幸せだね」

罪木「っ……ん……」


そう呟いて胸の谷間へとキスを落とし顔を埋めると彼女は恥ずかしそうにみじろぎながらもボクの頭を優しく抱き締めてそっと撫でてくれた。


罪木「……凪斗さんに私のだらしない寝顔を晒してしまうのは恥ずかしいですけど、おはようもおやすみもこれからずっと共に出来たら素敵……ですね」

狛枝「でしょ?」

罪木「もし私が先に起きた時は凪斗さんにおはようのキスをしてあげますからね」

狛枝「それならボクが先に起きた時はボクがキミにおはようのキスをしてあげるよ」

罪木「それ、どっちが先でも同じじゃないですかぁ……ふふっ」

狛枝「そうとも限らないよ。ボクが先に起きたら……もしかしたらおはようのキスの前に無防備なキミにイタズラしちゃうかもしれないからね……こんな風に」

罪木「ふゆぅ……っ」


顔を埋めた場所に何度も繰り返し唇で触れ、時折舌を出して舐めるようにすると蜜柑の腕の力が反射的に強まり小さく声が溢れだすのがボクの耳まで届いた。


罪木「ぁ……っ、くすぐったぃ……ですぅ……」

罪木「あ、あまりイタズラする人……には……んっ……そんな……人には……イタズラ仕返しちゃいますよぉ……?」

狛枝「安価↓」



単発可

狛枝「どうぞ? いったい何してくれるのかな? 楽しみだな」

罪木「……ふぇっ!? た、楽しみ……!?」

罪木「そ、そんな事言っていられるのも……い……今のうちですからねぇ……!」

狛枝「うん、そっか……それで? どうなっちゃうのかな、ボクは」

罪木「……えと……えとえとえと……」

罪木「……」

罪木「こ、こうしちゃいますぅ……!」

狛枝「!」


蜜柑はボクの頭を抱いていた腕の力を一層強くし、胸の谷間にプレスしながら足も腰回りへと絡みつかせてガッチリとホールドしてくる。

そして背中へと片手だけ運び指を這わせて背筋を擽り始めたのだった。


罪木「……ふ、ふふっ……苦しいやらくすぐったいやらで大変でしょう? 大変ですよね? 降参するなら今のうちですよぉ?」

狛枝「っ……」



次の行動
安価↓

狛枝「いや……むしろご褒美だね!」

罪木「えっ、ぇえ……!? そんなぁ……」

罪木「……うー……」

罪木「……」

顔を胸に埋めたままきっぱり自信たっぷりに言うと、蜜柑はなんだか複雑そうな反応を示して離すまではいかないにしても腕の力を緩めてしまう。

そして考え込むように唸った後、不意に身体を上下入れ替えるようにボクごと一緒にころんと転がり蜜柑がボクの上にのしかかる形に変わった。


罪木「……だ、だったら……もっと優勢な体勢で徹底的にくすぐれば……」

狛枝「ん……」


そう呟き蜜柑は胸はまだ押し付けたような状態のまま、両手を肩、胸板、脇腹と這わせて指を動かしながらボクの反応を窺い始める。

そして、腰回りに到達したその手はついにボクの熱へと触れて彼女は両手で緩やかに指を絡めた。


罪木「や、やっぱり一番弱いところっていったら……ここ、でしょうかあ……? ……よぉし……」

狛枝「……」



1、大人しくイタズラを受ける
2、自分も更にイタズラする


安価↓
単発可

狛枝「……気合が入ってるね。これはボクも負けていられないかな」

罪木「っ……!」


蜜柑がボクのモノにイタズラを始めてすぐに、こちらもまた更にイタズラを仕掛けるように、顔を埋めた胸の飾りへと口付けぺろぺろと舐めてみると彼女は小さく身体を揺らす。

それでも蜜柑は声を押し殺しながら余裕な態度を見せようとしているのか構わずそのまま両手で触れた場所を指で刺激していく。


罪木「……わ、私だって、か……簡単には参りませんよぉ……」

罪木「今日は私がぁ……凪斗さんを完膚なきまでに……えと……ぎゃふんとか、あひんとか言わせてみせますぅ……!」

狛枝「ふぅん……?」

狛枝「だったら……」



罪木へと更に仕掛けるイタズラ
安価↓

狛枝「……キミは、こことかどうなのかな?」

罪木「ひ、っ……」


不意を突いて蜜柑のお尻を両手で鷲掴むと彼女な一瞬だけ小さな悲鳴のようなものをあげる。

ボクはそれを耳にしてから手で触れたその箇所をそのまま揉みながら撫で回していくけれど……


罪木「……そ、そ、そんな……それくらいじゃあ、もう……ん、んっ……!」

狛枝「うん?」

罪木「その程度のイタズラは……な、慣れて……きて……」

狛枝「うーん」

狛枝「……」

狛枝「えいっ」

罪木「ふ、っ……ぅ!?」


そこからまた不意を突いて片手の人差し指を蜜柑の口の中へと突っ込んでみると当然ながら彼女は驚きから目を丸くする。

何故突然そんな事をされるのかわからない様子の彼女の表情を見て笑いを零しながらもボクは暫くくちゅくちゅと口の中で自分の指を掻き回し彼女の唾液でたっぷり濡らして……

急にそこから引き抜いた直後に、今度はまたお尻の肉を両手で鷲掴みソコの入り口を広げて……人差し指の先端をこちょこちょとくすぐるように揺らしてそこへ当てがってみた。


罪木「っ……ふぇ……!? お、お尻のそんなとこまで……っ」

狛枝「ふふっ……どう? まだ耐えられる」

罪木「うゆぅっ……! っ、ん……」

罪木「……」

罪木「ま、まだまだ……ですよぉ……! それくらい……んっ……まだ、よゆう……ですぅっ……」

狛枝「そっかあ」



1、そのまま浅い場所で焦らすようにいじる
2、深いところまで埋めては抜いて……を繰り返す
3、その他したい行動があれば


安価↓

狛枝「まあ……流石にこの程度は余裕で当然か」

狛枝「というか、マンネリな攻め方を続けていると蜜柑も飽きるし慣れちゃってどんどんボクのハードルが高くなっていく気がするよ」

狛枝「どうすればもっとキミに感じさせてあげられるのか……これからも頑張らないといけないね」

罪木「それは、素直によろこんでもいいんでしょうかぁ……」

狛枝「ふふ、悦んでくれるならボクは嬉しいよ?」

罪木「……ん……」

罪木「……」


そうやって呟きながらボクは指を浅い場所で焦らすように小刻みに緩やかに刺激を続けていくけれど……



直後コンマ判定
このレスのコンマ以上の値で罪木の様子に変化有り
このレスのコンマ未満の値だと平気なまま罪木から更にイタズラ開始
単発可

それから少しして……ボクの熱を擦り上げていた蜜柑の手の動きが徐々に鈍くなり始めてきている事にボクは気付いた。

けして手は離さないもののお尻の感覚が気になるのかもぞもぞと身体を左右に揺らしながらちらちら背後の様子を見ているようで……ボクが一度指の動きを止めてみると


罪木「……ぁ……っ!?」

狛枝「ん? ……何かな、その声は」

狛枝「なんだか残念そうだったね」

罪木「ぅ……ざ、残念……というか……あの……」

罪木「……」

狛枝「やっぱり物足りないのかな。これくらいはもうなんともないんだものね」

罪木「あぅ……ふゆぅ……っ!」

罪木「べ、別に奥まできて欲しいとか、溢れるくらい欲しいとか、そ、そんなことは……っ」

狛枝「ふぅん?」

罪木「……はぁ……んん……っ」

罪木「わ、私はただ……えっと、その……そう! イタズラを張り切っていた割には、と思って……こ、これだけで終わりじゃありませんよね……?」

狛枝「安価↓」



単発可

狛枝「うーん……やっぱりキミには敵わないなあ」

狛枝「ボクなんかじゃ勝てるわけがなかったね……降参降参、ボクの負けー」

狛枝「さあ、好きなだけイタズラしてもいいよ?」

罪木「……ぅ……」


お手上げのポーズをとって触るのをやめわざとらしくそう言って挑発すると、蜜柑は頰を染めてぷるぷると小さく震えて困ったようななんとも言えない表情を浮かべて……

けど急にキリッとした顔付きに変わったかと思うと捲し立て自棄になったようにボクへ告げてきた。


罪木「わかりましたよぉ! 私の勝ちですねっ、言われた通り好きなだけイタズラしちゃいますからぁ! ……ここで会ったが100年目ぇ!」

狛枝「っ……!」


そして両手をぐわっとボクの目の前まで持ってきた……は、いいけれど、そこでぴたりと動きが止まってしまい、ボクは首を傾げた。


狛枝「……どうしたの?」

罪木「……」

狛枝「蜜柑?」

罪木「……」

罪木「……ふえぇ……す、好きなだけって言われたはいいけど……いざ好きに出来るとなるとどうしたらいいのかわかりませぇん……」

狛枝「あらら……」

罪木「うゆぅ……あっ、そうだ……!」

狛枝「?」

罪木「して欲しいイタズラ、ありませんかぁ?」

狛枝(ボクにそういう事を直接聞くの?)

罪木「さあさあ、言ってみてくださいよぉ!」ワクワク

狛枝(期待の眼差しが……)

狛枝「……えー、と。そうだね」

狛枝「安価↓」


単発可

狛枝「痛気持ちいい静感マッサージ……とか?」

罪木「ふむふむ、痛気持ちいいですかぁ。そういうのがお好みで……?」

狛枝「え、……まあ……うん」

罪木「そうですかぁ」

罪木「……」

罪木「けど考えてみたら、して欲しい事をしてあげたらそれはイタズラにならないような気がしますね」

罪木「だからそれとは逆の事をしてみようと思いまぁす」

狛枝「えっ」

罪木「……えいっ」

狛枝「!」


蜜柑は意気揚々としながら、けれど静かに優しく掌をボクの胸板へと触れるか触れないかという絶妙なところでゆっくりなだらかに滑らせ始めた。


罪木「……うふふ、どうですかぁ? むず痒いでしょ? ……ここ、とか」

狛枝「……んっ」

罪木「ん……」


胸板にある指先はそこにある飾りへとやってきて同様の触り方で円を描いて形を確認するように彼女は指先を揺らす。

そして一瞬触れるだけのキスをボクの唇へとゆっくり繰り返しながら、もう片方の手は再びボク自身へと向かいやはり同様に指先だけでほんの軽くつーっと這い上がっては下りて……というような動きで触れてくるのだった。


罪木「……あ……ちょっと固くなってきましたね……」

狛枝「……ぅ……っ」

罪木「けど、どうですかぁ……触られてるか触られてないか微妙なのって……イジワルだと、思ってます?」

狛枝「安価↓」



単発可

狛枝「うーん………もっとイジワルされてみたいかも?」

罪木「……うゆ……もっと、なんて……凪斗さんもなかなかレベルが高いですね……」

罪木「こういう場合、もっとイジワルするのとしないのとどうすればいいのか悩みどころですねぇ」

罪木「……うーん……」



直後コンマ判定
奇数だともっとイジワル開始
単発可

罪木「……」

罪木「わかりましたぁ。出来るだけもっとイジワルな事してみますぅ」


少し考えた後、蜜柑はそう言って頭を下の方へと下げ始めた。

そして指を伝わせていたボクの熱の先端をつんつんと突きながらちらりと見上げる。


罪木「やっぱり、マッサージするのもイジワルするのもここが一番よさそうですよねぇ……でもぉ」

狛枝「……えっ?」

罪木「うふふ……」


蜜柑は唐突にベッドの下に落ちていたリボンを拾い上げたかと思うとそれを指で触っていたそこの根元にゆるく括り付け蝶結びなんてしだした。


罪木「あまりイジメすぎるのも可哀想だと思うので……今はこれくらいにしてあげまぁす、えへへ」

狛枝「……」

罪木「じゃあ、今度は背中側からマッサージしてあげますねぇ」


そして何事も無かったかのように起き上がりボクの身体をうつ伏せにさせると、背中へとのし掛かり柔らかい胸では圧迫しながらも掌の絶妙な動きはそのまま続けて片手は焦らすように這わせて……不意に耳元へと唇を寄せつつもう片方の手の指先でボクの唇をそっとなぞり息を吹き込むように囁いた。


罪木「……ね、凪斗さん」

狛枝「ん……」

罪木「おくち、開けてもらえますか?」



どうするか安価↓

狛枝「……」


無言で小さく頷き言われるままに口を開くと、唇に触れていた蜜柑の指が口内まで一本、二本、と侵入してきた。

それからは舌を撫でながら緩やかな動きで指をスライドさせ抜き差しするように動かして……ボクがそれに少し気を取られている間に背中を伝っていた掌の方はいつの間にか臀部まで到達していて。

……けど、それから急にほんの僅かしか触れていなかった手がぎゅっとそこを掴んで揉みながら撫で回すような動きに変わって、彼女は耳元で小さく笑いながらまた囁いた。


罪木「さて、問題ですぅ。私はこれから一体どんなイタズラをする気でしょう?」

罪木「正解したらイタズラ開始です。正解しなくてもイタズラ開始です。さあ、どうぞぉ」

狛枝「安価↓」

狛枝「……あんまり考えたくない、かな?」

罪木「えぇ? ……くすっ」

罪木「でもぉ、凪斗さんも一度私がこうされてどんな感覚を味わっているのか体験して知ってみるのもいいと思うんです」

罪木「……案外、結構クセになっちゃうかもしれませんよ?」

罪木「あ……けど、どうせだったら浣腸とかぁ、お注射なんかも先にしてみた方がいいかもしれませんね。ね?」

狛枝「うーん……」

罪木「……」

罪木「……あれ? あれあれあれあれ?」

罪木「もしかして、もっとイジワルされたいとか言っておきながら、あまりノリ気じゃないんですかぁ?」

罪木「ふゆぅ……でもその方がイタズラしてるって気にはなりますよね」

罪木「というわけなのでぇ……」

狛枝「っ……!」


そう言って蜜柑は躊躇なくボクの唾液で濡らした指先を臀部の入り口に当てがって軽く揺らし始めた。


罪木「こちょこちょこちょ……ふふっ……どう、ですか?」



直後コンマ判定
高い数値ほど感度良好
ゾロ目だと特殊判定
00は100扱い且つゾロ目判定扱い
単発可

今回はここまで

狛枝「……」

狛枝「……いや……あの……正直言うと、あまり……」

罪木「ふえぇ」

罪木「ダメですかぁ……? うゆぅ……せっかく自分でイタズラをやっと思いつけたのにぃ」

罪木「ただ不快感を示すだけなら、私もこれ以上続けるのはちょっと……それとも、まだ慣れないからってだけなんでしょうかね……こちょこちょ」

狛枝「……」

罪木「……」

罪木「……も、もうちょっと奥までいれればきもちよく感じるようになるのかな……? どうです?」

狛枝「安価↓」

狛枝「うーん……あんまり期待できないかなこれだと 」

罪木「……ふえぇ……そうですかぁ」

罪木「失敗ですぅ……」


蜜柑はついさっきまであれだけ張り切っていたのにシュンと萎んで元気をなくしてしまいそこから手を離してボクの上からも退いてしまって、隣に倒れ込み枕に顔を埋めて塞ぎ込んでしまう。


罪木「……降参ですよぉ。私はそういうイタズラ行為をする側にはむいてなかったみたいですぅ……」

狛枝「あはは……ボクの方こそキミが期待するようなソッチ方面の素質はなかったみたいでごめんね?」

罪木「……くすん……こんなんじゃ、マッサージをされる気ももうなくなっちゃいましたよね……?」

狛枝「安価↓」



単発可

狛枝「そんなことはないよ」

狛枝「さっきのはちょっと残念だったけど、気を取り直して改めてマッサージ、お願いできないかな?」

罪木「……」

罪木「……は、はぁい……頑張りますぅ……」


少しの間を経てから自身無さ気に小さな声でそう返事をすると、蜜柑は再び体を起こしてボクの肩へと手を置きマッサージを再開させる。

でも……


罪木「……んしょ……」

狛枝「……」

罪木「昨夜も色々あったし……まだお疲れじゃないですか? 少しでもその癒しになれれば嬉しいんですけど……」

狛枝(本当に普通のマッサージになってしまった……)

罪木「何処か重点的に解して欲しいところがあれば教えてくださいね。あ、それと眠くなってきちゃったら遠慮なく眠っててください。起こさないように気を付けながら続けますから」



この後の行動等
どうするか安価↓

もうこの際だから普通にマッサージしてもらう

>>958
ID証明がないので再安価↓
>>958がそれまでにID証明してくれれば>>958採用でいきます

狛枝(……ま、いいか。この際普通にマッサージしてもらおう)

罪木「痛かったらすぐに教えてくださいねぇ」

狛枝「うん」

罪木「……」モミモミ

狛枝「……」

罪木「……」モミモミ

狛枝(……あ、そこきもちいいかも……)

罪木「……」モミモミ

狛枝「……」

狛枝「……ふわぁ……」アクビ

罪木「……」モミモミ

狛枝「……」ウトウト

罪木「……」モミモミ

罪木「……風邪、ひいたりはしていませんか?」モミモミ

狛枝「……うん?」ムニャムニャ

罪木「昨日は熱、出ていないみたいでしたけど、急に大雨が降ったせいで体を冷やしてはいないかと……」モミモミ

狛枝「……ああ……うん、それは平気だよ。今日も天気が崩れたらどうしようかと思ったけど晴れてよかった……」

罪木「そうですね」モミモミ

罪木「本当に昨日は大変なことだらけでしたね……」モミモミ

罪木「……」モミモミ

狛枝「……」

罪木「……」モミモミ

罪木「私は昨日、自分自身の事だけで手一杯で気にかけられませんでしたけど……」モミモミ

罪木「……凪斗さんは……凪斗さんも、小泉さんに何か言われたり、されたりしたんですか……?」モミモミ

狛枝「……」

罪木「……」モミモミ

罪木「……凪斗さん?」ピタッ

狛枝「……」

罪木「……」

罪木「寝ちゃいました……か?」

狛枝「……」



1、何か答える(どう答えるか具体的にあれば一緒にどうぞ)
2、寝たフリをする


安価↓2
日付変更後一度目なので単発可

罪木「……もしもーし?」ユサユサ

狛枝「……」

罪木「……」

罪木「……はぁ……本当にお疲れだったんですね……おやすみなさい」

罪木「……」

罪木「……迷惑ばかりかけてごめんなさい……」ボソッ

狛枝「……」

罪木「……」

罪木「凪斗さんは……私があの妙な場所でどんな事になったのか聞いてこない。……気に、ならないのかな……それか、私に気を使ってくれてるのか、ただ聞きにくいだけなのか……」

罪木「……それとも、もう知ってるの……かな……」

罪木「……」



直後コンマ判定
このレスのコンマ未満で、罪木も寝る体勢に入る
このレスのコンマ以上で、罪木は着替えてこっそりとコテージから出て行く
00は直後に限り100扱い
単発可

罪木「……」

罪木「まだ……起きたりしないよね?」

狛枝「……」

罪木「……うん、よし。んしょっ……」ピョン

罪木「……」ゴソゴソ

狛枝「……」

狛枝(……どうしたんだろ。急にベッドから重みが……いや、隣から気配を感じなくなって……寝たフリして目を閉じてるから詳しい状況がわからない)

罪木「……えと、ここに……あ、あった」ガサガサ

罪木「……」ガチャッ

狛枝(何かを探してる……?)

罪木「……」パタパタ

狛枝(小走りで部屋の中を走る音……)


ギィ……パタン


狛枝「!」バッ

狛枝「蜜柑……?」

狛枝「いない……コテージから出て行ったのか? ……何処へ行ったんだ?」

狛枝「……すぐ帰ってくるのかな」

狛枝「……」


1、罪木が帰ってくるのをこのまま待つ
2、罪木を追い掛けてコテージを出る
3、その他自由

安価↓

狛枝「……すぐ帰って……くる、よね」

狛枝「うん。妙な勘繰りはしない方がいい」

狛枝「おとなしく静かに帰ってくるのを待とう」

狛枝「……」


蜜柑の事を信じてそのまま布団に包まりながら彼女が帰ってくるのを待った……。



直後コンマ判定
このレスのコンマ以内の値で罪木が帰ってくる
00はこのレスのコンマに限り100扱い
単発可

お久しぶりです。リアルが少々立て込んでまして更新するゆとりがありませんでした
出来れば金曜の夜から再開したいと思います

昨夜は再開しようとしてその前に寝てしまいました、ごめんなさい

それではぼちぼち書いていきたいと思います

でも、いくら待とうともそれから彼女の姿はここへと戻ってこない。

妙な胸騒ぎが大きくなったのはもう自由行動時間も近い頃で……そこでボクはとうとう、彼女を信じて待つという思いから反してベッドから体を起こして身支度を手早く整え大急ぎで顔を洗ってからコテージを飛び出した。


蜜柑の行方もだけれど……もう皆、ホテルの方へと戻ってもいい頃合いの筈なのに、外では誰の姿も見かけず何処にいるのかわからない状態だった。

人っ子ひとり見当たらないとなると、考えられるのはまだ揃って病院にいるというところだろうか?

有希の紹介を終えた後、その流れであの場で皆して有希と戯れているという可能性は十分あるし。

そうでなくとも、真昼はまだあの病院で……

……それなら、蜜柑もまたあの場所へ……?

……

ボクが寝ているからとそこまで何をしに行ったのか……あまり嫌な想像力は働かせたくないけれど、他に彼女が行きそうな場所も思い浮かばないし病院へもう一度向かってみよう。

それで何もないのならボクも安心出来るのだから。

……何も、嫌な事も、物騒な事も、不幸な事も。

どうか起きていないでいて欲しい……。




直後コンマ判定
一の位の数値が高い程、行き着いた先で悲惨な事が起こる
0は、十の位が奇数なら0扱い、偶数なら10扱い
大きな目安としては
0
1~3
4~6
7~9
10
の段階で展開が変わります

単発可

そうこう考えているうちに病院へと辿り着いてすぐに聞こえたのは、何かが倒れるようなのと割れたようなのが混じった大きな物音だった。

反射的に音が聞こえた方へと走る足を速めると、奥の方にある一番遠い病室の中から日向クン、もといカムクラクンと

蜜柑が一緒に出て来たのが目に映った。


カムクラ「……狛枝」

罪木「!」


ボクが走ってやってきたのに彼もすぐ気付いたらしく、こちらが声をかける前に彼がボクの名を呟く。

それに蜜柑は驚いて目を見開き一瞬体を震わせていた……けど

それよりもボクの意識は、二人の近くまで来た時には血の流れている蜜柑の腕とカムクラクンの手の方へといっていた。


狛枝「急にいなくなったと思ったら……蜜柑もそれにキミも、その怪我は一体どうしたの!?」

罪木「あ、あの、これは……そのっ……」

カムクラ「……」


言い淀んでいる蜜柑の横で、カムクラクンがすっと血の流れている手をボクの前へと差し出す。

彼のその手は……メスの刃の部分を握っていて、そのせいで血が流れている事は一目瞭然だった。


狛枝「これは……」

カムクラ「さっき、この病室の中で」

罪木「わ、私がとんでもないドジを踏んでしまって偶然やってきた日向さんに助けていただいたんですぅ!」

カムクラ「……」

狛枝「……」

罪木「それで……その……えっと、えぇと……」


彼の言葉を遮るように蜜柑がそう叫び、彼は何か言いかけた口を噤んでしまう。

一方、蜜柑はその続きを言おうとはするものの涙目になって声もどんどん萎んでいってしまって……。



1、罪木に理由を詳しく尋ねる
2、カムクラに理由を詳しく尋ねる
3、二人を押し退けて病室の中を確認する
4、その他何かあれば

安価↓
単発可

狛枝「……」

狛枝「退いて」

罪木「あっ……!?」

カムクラ「……」


ボクはその二人の様子を見て彼らから確認するよりも自分の目で確かめた方が早いと思い、二人を押し退けて病室の扉を開いて中を検める事にした。



病室の中はカーテンが閉め切られて薄暗く、床には血痕とテーブルが倒れコップが割れたりしていて随分と散乱している様子だった。

さっき聞こえた物音の原因はこれなのだろう。

ならばその原因は誰が作ったものなのか?

考えられるのは、蜜柑とカムクラクン

……そして、病室のベッドで頭から布団を被り丸まっている人物、その誰かだ。

カムクラクンと蜜柑は黙って息を潜めその場に立ち尽くし病室の中を窺うだけだったけれど、ボクはその部屋にゆっくりと足を踏み入れてベッドの傍まで近寄る。

ベッドにいる人物は……誰かがまた入ってきた事に気付いていないのか、それとも無視をしているのか、顔を出す事もなくただそこでじっとしているだけだった。



次の行動
安価↓

狛枝「……蜜柑」

罪木「!」

狛枝「さっきここで何があったの? 何をしていたの?」

罪木「あ……ぅ……」

狛枝「教えて」

罪木「……」

罪木「……私が……思い上がった余計な事をしただけです……私が悪いだけです、ごめんなさい……」

狛枝「ボクは別にキミを責めている訳じゃないよ。ただどうしてこんな状況になったのかはっきり知りたいだけなんだ」

狛枝「だからもう少し詳しく説明してくれないかな?」

罪木「……」

罪木「私……どうしても小泉さんとお話がしたくて。お話、しないといけないと思って」

罪木「けど今の小泉さんはきっと、私の言葉に耳を傾けてくれる余裕なんかない……私の事も、凪斗さんの事すら憎んでるかもしれない……」

罪木「その感情の行き所が、ぶつけ所が……凪斗さんのところへ行ってしまうのが嫌だったから……だから、私……」

罪木「……」

罪木「……さっき凪斗さん、責める対象がなくて気持ちが抑えられなくて困るなら凪斗さんを殴ればいいって私に提案してくれたでしょ?」

罪木「それと、同じ事をしたんです……」

狛枝「それじゃあ、その怪我は……」

罪木「……小泉さんに、どうしても責めたいなら私だけ責めればいいって……傷付けたいっていうのなら、殺したいほど憎いっていうのなら、今この場でそのメスで私をいくらでも切り刻んでくださいって、そうお願いしたんです」

罪木「そうすれば小泉さんの気も少しは晴れるだろうと思ったから」

罪木「その代り、凪斗さんの事だけは絶対傷付ける事は許さないって。何があっても凪斗さんだけは私が守ってみせる、って……私はそう、誓ったんです」

狛枝「蜜柑……」

罪木「けどその途中で日向さんが病室にやってきて」

狛枝「……なるほどね。それで彼が間に割って入って彼も怪我を負ったワケだ」

カムクラ「……」

罪木「あ、あの、だから、小泉さんは何も悪くなくて、日向さんが怪我したのも全部全部私の行動が原因なんです」

罪木「……一人で勝手にこんな事して、ごめんなさい」

罪木「……」

罪木「で、でも」

狛枝「?」

罪木「私がそう思ってる事は事実なんです。私は本気、です」

罪木「……ねえ、小泉さん」

罪木「これだけじゃ……足りるわけ、ないですよね? 本当はもっともっと私の事、傷付けたくてたまらないでしょう?」

狛枝「……!」

罪木「聞いてますか? 小泉さん」

罪木「もし小泉さんにまだその気があるのなら私は逃げも隠れもする気はありません……許してくれなくても、いいです」

罪木「だから、私を痛ぶるだけ痛ぶって傷付けるだけ傷付けてくれていいです。私もそれだけ小泉さんの事を傷付けていたんですものね。……ごめんなさい。でも、それが終わったら……」

罪木「もう、終わりにしましょう?」

罪木「私たちが原因で、凪斗さんの事を困らせるのも傷付けるのも、もう……」

罪木「凪斗さんの事を本当に好きなのなら、本当に愛しているのなら、もうこれで全部……」

そう言って蜜柑は、カムクラクンの手からメスを奪い、真昼が寝ているベッドへと近寄りボクの隣へと並び布団を剥ぎ取ろうとする……。

次の行動安価↓

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ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-18
ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-18 - SSまとめ速報
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