【安価】P「>>3を尾行してみる」 (179)



P「さーて、今日も無事に一日終わったー…… 後は帰ってゆっくりと…… ん?」



P「あれ…… あそこにいるの、>>3だよなぁ……
  帰り道、こっちの方じゃないはずだけどな。どこか行くのかな?」



P「……なーんか気になるなぁ。どこに行くんだか、ちょっと後つけてみるか」



※765アイドルもしくは職員でお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410017425


社長


P(あれどう見ても社長、だよな……
  今日は県外までイベントの打ち合わせに行ってて直帰だったはずなのに、なんでここに?)

P(それに、普通ならマイカー通勤なのに、どうして歩きなんだ?)

P(さらにいえば、出張帰りとは思えない荷物を持ってるように見える…… 怪しい、怪しいぞ)



P(とりあえず、近づき過ぎないように気をつけて、後を追うとしよう)


P(この方向だと…… 駅に向かってるのか? 目的地がはっきりしないな……)



P(ん? 社長が立ち止まって……)



P(>>7に入っていった!)

イメクラ


P「……って、おい、ちょっと待てよ…… おい、……マジか」


P(うわぁ…… いや、俺も男だからさ、そりゃまぁ、いろいろ"事情"があるのはわかるよ)


P(でも、でも社長、コレは、コレはないだろ……!)




P「『偶像マスター』て! なんだこの店名、悪意しか感じねえよ!!」


P(百歩譲ってイメクラはいいとしてもなんでわざわざアイドル系なんだよ社長!?)






>>11(……たまに通らない道を通って帰ってたら、とんでもない現場を見ちゃった!)


※765アイドルか職員でお願いします

律子


  P「              ――感じねえよ!!」





律子(お、おおお、おおお落ち着け! 落ち着くのよ秋月律子!)





律子(まず現状を整理しなきゃ。あそこに立って大声を上げているのはプロデューサー殿、間違いない)


律子(そして彼が立っているのは、その、い、いめ、イメクラ…… っていうのよねああいうの、その前)



律子(……う、うん、おかしくない、プロデューサー殿だって一人の男性だもの、おおおおかしくない、
   仕事が終わった後でああいうお店に入ったって別になにもおかしいことは……)


律子(……って、えええ!? あ、アイドル系イメクラ!? ええええええ!?)


律子(ちょ、ちょっと、どういうこと!? 日ごろアイドルをずっと目にしてはいても
   決して満たされない欲求を擬似的にぶつけてしまおうとか、そういうアレなの!?)


律子(そもそもさっきの「感じねえよ!!」って何!?
   もはやイメクラ程度では物足りないとかってことなの!?)


律子(これ止めるべきなのかしら…… で、でも、あくまでプライベートの問題だし……!)




↓1のコンマで
偶数:Pが律子に気づく 奇数:Pは律子に気づかない


  P(俺は社長のことを業界の先輩としても、また人としても尊敬している……
   彼の趣味が多少人と違っていたとしてもそれをどうこういうつもりはない)

  P(……だけど! だけど社長、これはあんまりです! アイドルを大切に育ててきた貴方が、
   こともあろうにアイドル系イメクラで下劣な欲求を発散しようだなんて!)

  P(……そうだ、まだ社長が店に入ってからそんなに時間は経ってない、携帯に連絡してみよう!)




律子(プロデューサー殿、急に黙り込んだと思ったら、なんだか思いつめた顔して立ち尽くしてるわね……)

律子(……今日はどんな風にするか、まずはイメージを練り上げようっていうの!? 見損ないましたよプロデューサー殿!!)

律子(そ、そうだ、素知らぬ振りして電話かけてみましょう! 場合によっては出て行ってとっちめてやるわ!)



↓2のコンマで
偶数:P→社長の電話が先に通じる 奇数:律子→Pの電話が先に通じる


律子(そうと決まればさっそく…… って、プロデューサー殿もスマホ取り出してる?)


律子(微妙なタイミングだけど、とりあえず発信を……!)


ツーッ ツーッ ツーッ


律子(……あー、間に合わなかった! でも、なんでこのタイミングで電話を……?)





  P(社長、出てくださいよ……! あわよくば真人間の世界に戻ってきてください……!)




↓1のコンマで
偶数:社長が電話に出る 奇数:社長が電話に出ない


プルルルルル プルルルルルル
ガチャッ


  P(繋がった! よしっ!)


  P「あ、あのっ、社――」


  『留守番電話メッセージがただ今いっぱいのため、メッセージをお預かりできません。
   のちほどお時間を置いておかけ直しください』


  P「……あーもう! 今時いっぱいで入れられないってどういうことだよ!」 プツッ




律子(いっぱいで入れられない…… ああいうお店のシステムはよくわからないけど、
   要は予約か何かが必要ってことね……? それが今は一杯で入れられない、と)


律子(人の趣味はそれぞれだから仕方がないとはいえ…… プロデューサー殿、貴方という人は……!)





律子(もうこの際、関係が多少ぎくしゃくしたって構わない、わたしの思うとおりに行動してやるわ。
   目の前であんな店に入られるところは見たくない、今すぐ声をかけて止めに行く!)


>>26「……ねえ、こんなところで何してるの?」


律子「ひゃあっ!?」



※765アイドルor職員でお願いします

伊織


伊織「な、なによ、そんなにびっくりしなくても」

律子「後ろからいきなり声かけられたら誰だってびっくりするわよ……
   伊織、あんたこそこんな時間まで、しかもこんな教育によろしくなさそうなところで何してるのよ」

伊織「新堂が迎えに出るのに少し時間がかかるって言うからぶらついてるときに、
   ちょうど律子を見かけたから、ちょっとこっそり後を、ね」

律子「はぁ!?」

伊織「というか、あんたはさっきから何をそんなにこそこそしてるの?」

律子「……あれよ、あれ」

伊織「あれ?」

律子「ほら、ここから見えるわよ。あれ」

伊織「……?」ヒョイ





伊織「」


伊織「し、し、し…… 信じられないあンの変態! ド変態! 何考えモガッ!?」

律子「声が大きい! 気づかれるわよ!」



律子「……落ち着いた?」

伊織「……ええ、おかげさまで。……なによ、『偶像マスター』って」

律子「わたしも詳しいわけじゃないけど、聞きたい?」

伊織「いや、いいわ。聞かせないで」




  P(もう一度かけてみよう、今度は社長が出てくれるかも…… ……くそ、さっきと同じか!)



伊織「……アイツ、何度も電話してるみたいだけど、店にも入らず何してるのかしら」

律子「さっきちょっと聞こえた内容から判断すると、入店前の予約が必要みたいね」

伊織「それを堂々と店の前でやるわけ!? ほんっと最低ね」



律子「……今、ちょうど電話切ったわね、プロデューサー殿。こっちからかけてみましょう」

プルルルル


  P(着信だ! 社ちょ…… じゃない、律子? なんだ、一体?)

  P「おう、律子か? どうかしたのか?」



律子「……プロデューサー殿、ちょっと急ぎなんです。もうご自宅ですか?」


  P「えーっとな、今日はちょっと用事があって、まだ外にいるんだ」





伊織「……しらじらしい。大人って汚いわ」


律子「そうですか。ちなみにどのあたりです?」


 
 P「あーと、そうだな、駅からそう離れてないあたりだな。なんで?」



律子「……何かのお店に入る、とかですか?」


  P「店? いや、特にそういうわけじゃないけど」

  P(むしろ店に入っていってるのを止めたいんだよ俺は!)



律子「そうでしたか。実は、さっきから何度か電話したけどずっと通話中だったので、
   どこかのお店に電話でもしてるのかと。……ほら、予約だとか」

  P「予約? おいおい、店の予約するならふつう前の日とかにかけるだろ」



伊織(店の前からかけておいて、いまさら何を)


律子「ところでプロデューサー殿、>>33

社長がどこにいるかご存知ですか?



律子「社長がどこにいるのかご存知ですか?」



  P(知ってるから今こうして焦ってるんだよ!!)

  P「い、いや、知らないな。今日は出張から直帰のはずだから、もう家にお帰りなんじゃないか?」

律子「そうですか、社長にも何度か電話してみたんですが、やっぱり連絡がつかなくて」

  P「そうか。いや実はな、俺も社長にちょっと用事があるんだが、こっちもまだ連絡とれてないんだ」





  P(あー、なるほど、社長の携帯のメッセージが埋まってるのは律子が留守電入れてた分だったんだな。
   ……待てよ、律子はこんな時間に、社長にいったいなんの用事があるんだ?)


律子(プロデューサー殿、口からでまかせを並べて…… さっきから何度も電話してるのは知ってますよ、
   でもそれは社長にかけてるわけじゃないでしょう!)


  P「なぁ律子。社長にいったいなんの用事があるんだ?」

律子「え?」

律子(……しまった、そこまで考えてなかったわ。なんて言おう……)






伊織「……社長を思いがけないところで見かけたんだ、とか言っとけばいいんじゃない?」ボソボソ

律子「どんな風に?」ボソボソ

伊織「そうだ、あいつに当てこすりしてやればいいのよ。イメクラに入ってくの見たとか」ボソボソ

律子「それはさすがに社長に悪くないかしら」ボソボソ

伊織「別に構わないわよ、社長がそんなことするわけないんだから。あいつの良心に訴えてやんなさい」

律子「それもそうね」

律子「……実はですねプロデューサー殿。わたしの見間違いだとは思うんですけど」

  P「え?」

律子「社長によく似た人が…… その、思いがけないところに入っていくのを偶然見てしまって」

  P「お、思いがけないところ?」





律子「そ、その…… イメージクラブ、というんでしょうか、そういうお店に」

  P「!?」




  P(な、なんだと……!? 社長が『偶像マスター』に入店するのを見てたのは俺だけじゃなかったのか!)


  P(待てよ、ってことは、律子はこの近くにいるってことか!?)キョロキョロ




律子「!」サッ

伊織「!」サッ




  P(……いや、それはないな。こんな歓楽街みたいなところに律子が長居したがるわけがない。
   社長らしき人を見かけて、入店を見届けて少し離れてから電話してるんだろう)


伊織「……危ないところだったわね。なんであいつ、急にあたりを見回したりなんか」ボソボソ

律子「そりゃ、イメクラに入ろうとしてるときにいきなりイメクラの話なんかされたら、誰だって挙動不審になるわよ」ボソボソ



  P(くそ、まずいぞ、律子は確信がないようなことを言うタイプじゃない……
   「見間違いだと思う」とは言ってたが、かなりはっきり社長を見てると思って間違いない)

  P(社長が律子の信頼を損ねたとなると、遅かれ早かれアイドルたちにもそれは伝わる。
   行き着く先は…… 765プロの空中分解だ、非常にまずい!)



伊織「それにしても見なさいよ、あの苦渋に満ちた表情。よっぽど堪えたみたいね」ボソボソ

律子「ええ…… でも、良心が痛んでると見ればまだ更正の余地もあるわ」ボソボソ



律子「……プロデューサー殿? 聞こえてますか?」


  P「あ、ああ…… それよりも、しゃ、社長がイメクラにだってヘッ!?」



伊織「声が裏返ったわね、あいつ」ボソボソ

律子「そりゃあね」ボソボソ



律子「はい…… デリケートな問題ですし、まずはプロデューサー殿にご相談しようと」

  P(ヤバい、これは非常にヤバいぞ、早く何とかしないと……)

律子「し、しかも、……その」

  P「な、なんだ?」

律子「イメクラというのが、……アイドル系のお店で」

  P(そこまで見てたかーっ!?)




伊織「頭抱えて路上にしゃがみこんだわよ」ボソボソ

律子「まだ恥を感じる心はあるってことよ、いい傾向だわ」ボソボソ




  P(マズいマズいマズい! まだ社長が出てくるには時間があるが、それまでになんとかしないと……!)






>>44「……プロデューサーさん?」


  P「!?」

春香


春香「…… ええっと…… その、大丈夫ですか? しゃがみこんじゃったりして」

  P「……あのな、春香、その、ええとだな」

春香「あ、あ、その、そうだ! 気分でも悪いんですか!?
   ず、頭痛薬ならわたし、日ごろ持ち歩いてるのがあるのでちょっと待ってくださいね!?」


  P(つとめて普通に喋ろうとしてくれてるのはうれしいが、春香!
   目が泳ぎに泳ぎまくってる上、決して俺のほうをまっすぐ見ようとしてない!)



  P(っていうか横目で『偶像マスター』の看板ガン見してはる!!)


 
  P(しかもデカデカ描いてある女の子、茶髪にリボンに緑の目って!
   どう見てもこれ春香がモデルじゃねえか!!)





律子「……春香まで! 伊織、あんたといいみんな何考えてるのよ……
   この辺、そもそもアイドルが夜中に来るようなとこじゃないわよ!?」ボソボソ

伊織「そんなこと言ってる場合!? とりあえずほら、電話、電話!」ボソボソ


  P「あ、あのな春香、ちょっと待っててくれな、今ちょうど律子と電話してるんだ」

春香「あ、あ、え、はい、そそそそうですか律子さんと!?
   わかりましたはい大丈夫です待ちます、いくらでも待ちます!」

  P(くそ、この上春香と鉢合わせなんてどうすりゃいいんだ!? でもまずは律子のほうを抑えないと!)



律子「何かありましたか、プロデューサー殿」

  P「い、いや、実はな、今ちょうど偶然たまたま思いがけず春香と会ったんだよ」

  P(これは変に伏せててもしょうがない、あとで春香に事情を説明すれば済むことだ)

律子「春香と。へえ、それは偶然ですね」




春香(うわ…… うわぁ、さっきは思わず見入っちゃったけど、これって、やっぱり……
   そういうお店、だよね…… し、しかも、ここ、あ、あい、アイドル系の……)


律子「……さておき、プロデューサー殿、どうすればいいと思います?
   プライベートの趣味なので、あまりいろいろ他人が口を出すのもいけないとは思うんですが」

  P「あ、ああ、そうだな…… いや、でも、アイドル系って言ったな?」

律子「……はい」

  P「こういうこと言うのもなんだけど、ただのイメクラならまぁ、律子の言うとおり趣味の範疇かもしれない。
   でも、あの社長がアイドル系のイメクラとなると、俺は…… 正直、信じたくない」

  P(俺だって、現に自分の目で見た今でも信じられないくらいなんだ!)




伊織「……どの口で言うのよアイツはぁッ!?」

律子「だから声、声が大きいってば!」




春香(よく見たら…… こ、この看板のセンターに描いてある女の子、髪型とかリボンとか……
   ……わ、わたし、だよね、自意識過剰とかじゃないよね……)

春香(ぷ、プロデューサーさん、……その、そういうこと、アイドルとしたいの、かな、やっぱり……)


  P(……ここはもう一度、記憶違いの線で押し通せないか試してみよう)

  P「なぁ、律子、見間違いだった、ってことはないのか?」



伊織「ホンットに往生際が悪いわね……」



律子「ない、と思います。そうだ、お店の名前もちらっと見たんですよ、たしか、『なんとかマスター』とかいう」

  P(うわぁあ! ますます決定的じゃねえか!)




春香(ああー…… なんだかびっくりしすぎて、頭がよく回んないよぉ……)

春香(……プロデューサーさんがこんなお店に入ろうとしてたー、って、誰かにメールで相談してみようかなぁ)


>>52 相談するorしない する場合相手も指定してください ※765アイドルで

あずさに相談


  P(……ダメだ、このまま律子相手にシラを切り通すのはキツすぎる、電話越しでも無理だ)

  P「……そうか、店の名前までわかってるのか。
   じゃあちょうど俺、たぶんその近くにいるから、店まで行ってみるよ。すまん、すぐかけ直す」

律子「あっ、え、ちょ、プロデューサー殿?」

プツッ




  P(もう店に入ってからだいぶ経つ、たぶん出ちゃくれないだろうが…… 社長、頼みます……!)

プルルルル



 『留守番電話メッセージがただ今いっぱいのため――』


 
 
  P「ああもう! いっぱいなのはわかってるってのに……!」




律子「……で、即また店に電話、と」

伊織「律子との電話も社長のイメクラ通いの話も切り上げたいほどご執心、ってワケね……」




律子「……あら? 春香はどこ行ったの?」


伊織「え? ……あ、あそこにいるわ、スマホいじってるみたい。待たされてたものね」


あずさ「ふぅ、いいお湯だったわー」

ヴィーッ

あずさ「あら、メール? うふふ、こんなジャストタイミングでメールをくれたのは誰でしょう、と」


あずさ「春香ちゃんからね。『ご相談があります』だなんて、どうしたのかしら?」



あずさ「ふむふむ」



あずさ「ふむふ…… む……?」




あずさ「あ、あら、あらあらあらあらあらあら」








春香「やっぱりいちばん年上だし、そういう大人の世界もわかってくれそうな人って言ったらあずささんだよね。
   うう、でも、やっぱり夜中に迷惑だったかな……」


春香「……ぼーっとしながらメール書いたから、ちょっとわかりにくかったかもしれないなぁ。
   そういう意味でもあずささん、ごめんなさいっ」




To:あずささん
From:春香
Subject:ご相談があります

夜分にごめんなさい、春香です。
実はあずささんに相談したいことがあって。

今帰りなんですけど、駅そばのホテル街みたいなところで
プロデューサーさんと会ったんです。
律子さんが先だから終わるまで待ってろって今待ってるんですけど、
わたし、どうしたらいいんでしょう?










小鳥「くしゅんっ! ……誰かわたしのこと噂してるのかしら」

>>55 訂正

律子さんが先だから終わるまで待ってろって今待ってるんですけど、

律子さんが先だから終わるまで待ってろって言われて今待ってるんですけど、

あずさ「こ、これって、つまり、その、そういうこと……よね~? あ、あの律子さんが……!?」

あずさ「いえ、せ、せめて、まずは春香ちゃんの無事を確保しなきゃ……!」



To:春香ちゃん
From:あずさ
Subject:Re:ご相談があります

いい、春香ちゃん、絶対に気を許しちゃダメよ。
女の子なんだから自分を大切にしなくちゃダメ。
今からすぐそっちに行くから、絶対にわたしが着くまで待っててね。



あずさ「まずは送信、っと。それより、急がないとぉ~……!」





律子「さて、どうしようかしらね。このまま電話かかってくるのを待ってもいいけど」

伊織「そうねえ、春香のケアもしてあげたほうがいい気もするし」



↓1のコンマで
偶数:Pのところへ出て行く 奇数:このまま隠れている


律子「そろそろ潮時かもね。プロデューサー殿に全部見てたこと、突きつけてやりましょう」

伊織「ええ、わたしは証人ってところね。よし、行くわよ」




  P(すぐかけ直すって言った以上、そろそろ電話しないと律子に怪しまれるな……)

  P(そうだ、その前に春香に声かけとこう。ずいぶん待たせちゃったし、誤解も解いとかないとまずい)



  P「あー、その、すまん春香。ちょっと立て込んでて」

春香「!」ビクゥ

  P「!?」

春香「あ、え、いえ、わたしなら大丈夫です。おかまいなく」

  P「ど、どうかしたのか春香?」

春香「そ、そんなことないですよ? わたしはいつも通りですよ、いつも通り」




  P(そりゃそうだ、忘れてたが、この状況だけ見たら俺がアイドル系イメクラに入ろうとしてたと勘違いされて当たり前なんだ…!
   くそ、この誤解解くのにも相当時間かかること覚悟しないとな)


春香(あずささんに言われて、やっと頭がちょっとはっきりしたよ…… 雰囲気に流されてたらいけない!)

プルルルル

  P(着信…… ま、まずい、律子からだ!)


  P「……もしもし、律子か? すまん、まだ店には着いてないんだ。もう少しで」


トントン


  P「ん?」 クル




律子「こんばんは。アイドルがお好きでたまらないプロデューサー殿」

伊織「証拠は挙がってるのよ。観念しなさい」



  P(…… 万事、休す、か)


春香「あれ、伊織に…… 律子さんも? どうしたんですか、こんな時間にこんなところで」

伊織「それはこっちのセリフよ、春香。女の子がひとりでうろつくようなところじゃないわよ」

春香「あ、あはは、そ、そうだよね」



律子「……で、プロデューサー殿。なにか言い訳とか、ありますか」

  P「言い訳っていうか、その…… そうだ、まだ(店に入ったのが社長だと)決まったわけじゃないだろ!」

律子「何言ってるんです!? ずっと伊織と見てたんですよ、あんなに何度も(店に予約の)電話して!」

  P(……なんてこった! 社長に連絡してたのまで逐一見られてたのか!?)

伊織「そうよ、そのたびに頭抱えたりしゃがみこんだり、お忙しかったところもね」

  P「……なあ。虫のいい頼みだってことはわかってるんだが」

伊織「はぁ?」

律子「なんの話ですか?」



  P「……今日見たこと、お前たち二人の胸にとどめておいてくれる、ってわけにはいかないか?」


伊織「はぁぁぁ!?」

律子「……さすがに往生際が悪いですよ、プロデューサー殿」

  P「頼む、この通りだ! この(社長の)ことがみんなに広がったら
   765プロがどんなことになるか、お前たちも想像つくだろ!?」

伊織「……話にならないわよ」

律子「……プロデューサー殿。わたし、ひとりのプロデューサーとして
   (プロデューサー殿のこと)尊敬してたんです。その人が、こんな……」

  P「そ、そうだよ! どんな趣味があろうが(社長は)立派なプロデューサーだ!」

律子「いい加減にしてください! アイドルを育てるその人が、あ、アイドルを汚すような……!」

伊織「そうよ、だいたいわたしたちだけじゃなく、春香も(あんたが)店に入ろうとしてるの見てるんだから」

  P「!? う、嘘だ! 春香は俺よりあとにここに来てるんだぞ、(社長の入店を)見られるタイミングがあるわけない!」

伊織「何言ってるの? 現に春香はいまここで見てるじゃない。ねえ、春香」

春香「う、うん、それはまぁ」

  P「…… な、なんてこった……」










高木「……まったくもう、けしからんことだ! こんな店には二度と来たくない」








高木「……ん、んん!? プロデューサー君に…… 秋月君、水瀬君、天海君まで!?
   なにをしとるんだねこんな時間に、しかもこんな場所で!」






律子「しゃ、社長っ!?」

伊織「ええっ!?」

春香「!?」







  P(……終わった。765プロは終わりだ)


春香「え、え、しゃ、社長、いま、こここここから出てきましたよね!?」

伊織「二人そろって何考えてんの!? こ、この変態ども! 変態大人どもーっ!!」

律子「……社長。わたし、今後の身の振り方を考えさせて頂きたいと」



高木「あー、君たち。ちょっと、いや、かなりひどい誤解があるようだが」






律子「……すると、社長はここのお店に話をつけに来た、と、そういうことですか」

高木「さっきからそう言っているだろう」

春香「話って…… なんの話だったんですか」

高木「店の看板等のイラストがあまりにも特定のアイドルを想起させるという噂を聞いてね。
   いざ見てみたらわたしもその悪辣さに仰天し、今日の運びになったというわけだ」

伊織「どうして社長自らお出ましの必要があるのよ?」

高木「内容が内容だからね。下手に他人が介在すると、のちのち厄介ごとを招かないとも限らない」

  P「すると、出張とか、最初に持っていた荷物とかは」

高木「なんだ、見ていたのかね。イベントの打ち合わせがあったのは事実だが、
   法律関係に明るい友人のところにも寄り、書類をいくらか受け取った上でここへ来たのだよ」




高木「……それとも何か。君たちは、わたしがこのような店にお忍びで来るような男だと思っていたのかね」

春香「いえ、そんな!」

律子「滅相もない」

伊織「そんなことあるわけないじゃない」

  P「……」ダラダラ


高木「まぁ、誤解が解けたなら結構だ。最終的には折り合いがついたからよかったが、
   まったく、愉快な話し合いではなかったよ…… わたしはこれで失礼しよう」

  P「はい、お疲れ様です」

高木「それにしてもキミ、アイドル諸君をこんな場所に滞在させるような真似はいただけんな。
   管理不行き届きと言われても仕方がないぞ。今後は気をつけたまえ」

  P「社長がこっちに何も言わずにこんな真似しなきゃ済んだ話じゃないですか」(はい、肝に銘じます)



  P「……あっ」

伊織(本音と建前間違えたわね)

律子(なんて間の悪い……)





高木「……今日はもう遅い。明日、少し腹を割って話をしようか」

  P「」








  P「…… なんで俺だけ、こんなに貧乏クジ引いてんだよ……」

律子「そう言いますけどね、元はといえば発端はプロデューサー殿が不要な好奇心を働かせたことじゃないですか」

伊織「まったくだわ。おとなしくあんたが家に帰ってれば、こんなことにはなってないんだから」

  P「そりゃ、そうだけどさ…… 絶対社長キレてるよ、あれ……」

律子「当たり前じゃないですか……」

伊織「そこまで含めて自業自得よ、観念して怒られるのね。にひひっ」



春香「……でも、よかったです」

  P「何もいいことなんかないぞ……」

春香「プロデューサーさんが……その、変な目でアイドルを見てるんじゃない、ってことがわかって」

  P「な、そ、そんなの当たり前だろ!? お前らのこと変な目で見たりするもんか!」

律子「ふぅーん……」

  P「な、なんだよその疑わしげな目は」

伊織「それ、わたしたちには魅力がないって言ってるようにも聞こえるわよ」

  P「いや、違う、そういうこと言ってるんじゃない…… ってわかって言ってるだろ!」





  P「だいたいお前らな、よくよく聞いてりゃ俺があの店入ろうとしてるって思い込んでたんだろ!?」

伊織「あ、当たり前よ! あんたみたいな変態ならそれくらい朝飯前でしょうが!」

律子「まぁ…… その点に関しては謝ります、ごめんなさいプロデューサー殿」

  P「やめてくれ、素直に認められるとかえってキツい!」




春香「…… それにしても、なにか忘れてるような気が……」












春香「あ」





  P「あずささんが『そこに着くまで待ってろ』と言ってきてたァ!?」

律子「そ、それいつごろの話なの春香!?」

春香「え、ええっと、……2時間くらい前、でしょうか……」

  P「やべええええ! 律子車呼んでくれ!」

律子「は、はい!」










あずさ「はぁ、はぁ…… 律子さんには間に合わなかった分、春香ちゃんは守ってあげなくちゃ……」



あずさ「…… それにしても、駅ってこんなに遠かったかしら~……」



あずさ「いえ、歩いていればいつか着くはず……!
    日本は回りが海だもの、外国に行っちゃうことはないわ~」





  P(最終的にあずささんを回収したのは、日付が変わり、空が白み始めたころだった)


  P(しかも、ようやく見つけたと思ったら出会いがしらにフルスイングでビンタをもらい)


  P(涙ながらに女性を大切にしない男はクズだという説教を浴びせかけられ)


  P(俺がアイドルに手を出すようなゲスでないことをわかってもらうまでに、さらに数時間を要した)





  P「……もう二度と、事務所の誰かを尾行なんてしないよ」





おわり

マジですか

もう依頼出してしまいましたが、迷惑承知で依頼取り下げも考えつつ、とりあえずいったん寝ます




  P「ふぅ…… 今日の仕事もだいたい片付いたぞ、と」


  P「……あずささんに思いっきりビンタくらった左頬の手の跡も、ようやく薄れてきたな」


  P(結局、イメクラ絡みの騒動はあの場にいた三人以外には広まらなかったが、
   そのかわり俺だけあずささんのビンタ跡のおかげで散々みんなに弄られたからなぁ)



  P「ま、いいや。さーって、まっすぐ家に帰るぞー! まっすぐ、だ、寄り道も尾行もせずに!」





 P「……んー? あれ、少し離れてるけど、前を行くのは>>81じゃないか……?」



※765アイドルもしくは小鳥さんでお願いします
 できればみんなに出番をあげたいので、春香・律子・伊織・あずさ(&社長)は無しでお願いします

ゆきぽ

酉もつけてないので証明のしようがないのですが、>>1です
固定回線なんですがなぜかIDが変わってしまっていて申し訳ないです



雪歩「……」キョロキョロ





  P(…… 雪歩の家って確か、事務所からこっちとは逆方向だったと思うんだけどなぁ……)


  P(いずれにせよ俺の帰宅ルートの少し先を雪歩が歩いている以上、必然的についていくことになる)


  P(だからこれは別にあれだ、尾行じゃない。ただの帰宅だ、それ以上でもそれ以下でもない)




  P(それにしても、雪歩のやつ、何をあんなにきょろきょろしてるんだ……?)






雪歩「……あっ!」 タタッ



  P(なんだ、待ち合わせだったのか。相手は…… ん、ありゃ>>88じゃないか)



※ >>79と同じ条件で

貴音



  P(あの長身に銀髪、間違いない、どう見てもあれ貴音だな。
   雪歩の待ち合わせ相手は貴音だったのか)


雪歩「ご、ごめんなさい四条さん、お待たせしちゃいましたよね……」

貴音「いえ、わたくしも今来たところです。時間通りですし、気にすることはありませんよ、雪歩」



  P(もともとなんか約束があったんだろうな。しかし、この二人が一緒に何するんだ?)

  P(まぁ、接点は少ないほうじゃないペアだし、付き合いがあるのはおかしくないが…… 気になるな!)



貴音「……なにやつ!」



  P(うおっ!?)サッ



雪歩「きゃっ!? ……ど、どうかしましたか、四条さん?」

貴音「……いえ、こちらを伺う気配があったように思ったので。わたくしの気のせいでしょう」



  P(危ねぇ、忍者かなんかかよ!? こりゃ相当気を遣うな)





貴音「さて、それでは参りましょうか。>>93へ」

Pの家


  P(くそ…… どこに行くって言ったんだ? もうちょい近づかないと会話が聞き取りづらいけど、
   あんまり近寄ると貴音に感づかれるし、難しいところだ……)


  P(……って、これ、すっかり尾行になってるじゃねえか!? もうしないって誓ったばかりなのに!)





雪歩「……ほ、本当にやるんですか、四条さん……」

貴音「これは異なことを…… 計画を話した折は、雪歩も乗り気だったではありませんか」

雪歩「ま、まぁ、それはそうですけど…… まさか本気だったとは思わなくて……」

貴音「そうは言いますが、雪歩のその荷物を見れば本気度合いはわかるというものですよ」

雪歩「あ、あぅぅ…… これはその、お守りみたいなもので……」

貴音「頼もしいことです、ふふっ」




  P(特にバスや電車に乗るとかタクシー拾うとかではないんだな、歩きで行ける範囲か)


  P(まぁ、あんまりつきまとうのも悪趣味だ、目的地くらいまで確かめたら適当に切り上げよう……)


  P(それにしても…… 俺の帰宅ルートほとんどそのままだな、これ。どこに向かってるんだ)




雪歩「あの、四条さん、聞いておきたいことがいくつかあるんですけど……」

貴音「なんでしょう?」

雪歩「まず、どうして四条さんは、プロデューサーのお家がどこにあるか知ってるんですか?」

貴音「ああ、そんなことですか。>>99ですよ」

千早に教えてもらったの


貴音「千早に教えてもらったのですよ」

雪歩「……え、ええ? 千早ちゃん……?」

貴音「そうです。今回のことにおいては、千早もわたくしたちの側ですので」

雪歩「あ、そうなんですか…… ちょっと意外です」




  P(うーん、途切れ途切れにしか会話が聞こえないのって予想以上にじれったいな……
   でも千早がどうの、ってのは聞こえたぞ。千早とも合流するのか?)



雪歩「……あの、ちょっと待ってください、なんか流れで納得しかけちゃったけどおかしいですよね」

貴音「なにがです?」

雪歩「千早ちゃんがどうしてプロデューサーのお家の場所を知っているのか、って話です」

貴音「さて、そこまではわたくしも存じませんが」

雪歩「そこをまず疑問に思いましょうよ、四条さん……」






>>103「……二人が動いたよ、例の場所に向かってる」

>>104「千早からの情報通りだね。ここまでは予定通りだ」


※雪歩・貴音・千早を除く765アイドル、もしくは小鳥さんから二人お願いします

真美

やよい



 真美「よ→しよし! お姫ちんとゆきぴょん、みごと針にかかったみたいだよやよいっち!」

やよい「うん、ここまでは順調だね。……千早さんから話を聞いたときは、まさかと思ったけど」

 真美「んー、ホントだよ、まさかあの二人がねー…… って、やばっ、やよいっち隠れて!」

やよい「え!? あ、うん!」



やよい「……急にどうしたの、真美?」ボソボソ

 真美「……あそこ見て! にーちゃんがいる!」ボソボソ

やよい「え、ええ!?」



やよい「ほ、ホントだ…… なんで? プロデューサーもなにか気づいたのかなぁ」

 真美「……いや、これはたぶん違うと見たよ」

やよい「え?」



 真美「にーちゃん、恐らくはお姫ちんとゆきぴょんをビコーしてるんだよ。
    ……やよいっちと真美が今やってるのとおんなじで」


やよい「な、なんで? プロデューサーが二人を尾行する理由なんてあるの?」

 真美「いや、そこは真美にもわかんないけどさ。だってほら、単におウチに帰るって姿勢じゃないっしょ、あれ」


   P(この辺、住宅街だから身を隠すポイントは多いっちゃ多いが、道は開けてるからなぁ……
    それにしてもまだ俺の家に向かうのとルート変わんないぞ、あいつらホントどこ行くんだ?)


やよい「……うーん、確かに、そうなのかも」

 真美「アレグラーってやつだね、これ>>109に連絡しといたほうがいいんじゃないかな?」

やよい「あ、あれぐらー? ……えっと、イレギュラー?」

 真美「あ、そうそう、それそれ。だってにーちゃんがいるなんてソーテイ外じゃん?」




※雪歩・貴音・千早・真美・やよいを除く765アイドルor小鳥さんでお願いします

あみ


 真美「とりあえず亜美に知らせとかないとね」 プルルル

やよい「うん、お願い。わたし、貴音さん達とプロデューサーを見てるから」



 亜美『はいはーい、はろはろー』

 真美「はろろーん、亜美? キンキュー事態ってやつだよ!」

 亜美『え、なに!? ひょっとして二人とも』

 真美「あ、いやいや、そっちはだいじょぶ。"めんよー姫"と"ドリラー"はこっちの予定通り動いてるよ」

 亜美『そっか、それはよかった。じゃあキンキュー事態って?』

 真美「……にーちゃんがいるんだよ」

 亜美『ええっ、どこに!?』

 真美「なんでかわかんないけど、二人の後つけてるんだYO!」

 亜美『あちゃー…… そっかー…… どうしたものかのう……』

 真美「ねえ、どうしたものだろうねぃ」



↓2のコンマで
偶数:Pがやよいと真美に気づく 奇数:Pはやよいと真美に気づかない


 亜美『……じゃあ、とりあえずにーちゃんも含めてばれないようにビコー、続けてくれる?
   なにか動きがあったらすぐ知らせてねん』

 真美「了解であります、亜美隊員! おーばー!」





   P(おいおい、これ、いよいよ俺の家に向かってるような気がするんだが……
    この辺になにか寄るようなところってあったか?)




 雪歩「……ええと、もうこの際、なんでプロデューサーの家の場所がわかってるのかは聞きません」

 貴音「そうですね、わからないことを考えるのは不毛です」

 雪歩「それはいいんですけど、四条さん、>>116を持ってくるようにって言いましたよね。
    一応言われたとおり持ってきてますけど、いったいなんに使うんですか、これ」

カップ麺


貴音「……今はまだそのときではありません。然るべき時期がくれば、必ず説明しますから」

雪歩「は、はぁ……」

貴音「それよりも今はこれからすべきことを考えなくてはなりません」

雪歩「最大の疑問はそこなんですよぉ、四条さん……!」

貴音「どういうことです」

雪歩「プロデューサーの家に行く、のは百歩譲っていいとして――」



  P(……は、はぁ!? なんつった今!?)


  P(俺の家に来る!? 貴音と雪歩が!? 何しに!?)


  P(い、いや、何しにとか以前に、ダメに決まってんだろ!?
   現役アイドルが一人暮らしの男の家にとか!)



  P(そもそもなんで場所知ってるんだ!?)







貴音(……! 先ほど感じたのと似た気配が!?)






↓2のコンマで
30以下:貴音はPに気づかない 31以上:貴音に尾行がバレる ゾロ目:貴音がやよいと真美を見つける


 貴音「……やはり、気のせいですか」

 雪歩「なにがです?」

 貴音「いえ、こちらの話ですよ」



   P(…… っぶねえ…… 絶対貴音、いまこっち見てただろ……
    もう気づいてて泳がされてるような気がしてきたぞ)


   P(いやいや、そういうことじゃなくてだな、問題はあいつらをどう止めるかってことだ)




やよい「危なっかしいなぁ、プロデューサー…… もうちょっとで貴音さんに見つかるところだよ」

 真美「にーちゃんちがいよいよ近いとなるとお姫ちんのカンも鈍っちゃったのかもね」

やよい「でも、気づかれないようにしないといけないのはわたしたちも一緒だから、気をつけなきゃ」

 真美「うんうん、そのとーり…… って、着信だ、ちょっと出るね。>>124? どったの?」




※雪歩・貴音・千早・真美・やよい・亜美を除く765アイドルor小鳥さんでお願いします

小鳥



 真美「ピヨちゃん、どーしたのさ。大ボスはどっしり構えてなきゃダメだよー」

 小鳥『真美ちゃん、亜美ちゃんから話は聞いたわ。プロデューサーさんもその近くにいるんですって?』

 真美「そーなんだよ、どうしてかわかんないけど、お姫ちんとゆきぴょんの後をつけてるみたいでさ」

 小鳥『貴音ちゃんたちには気づかれてないの?』

 真美「うん、にーちゃん、なんか妙にビコー慣れしてるっていうか。
    あ、もちろん真美たちはどっちにも気づかれてないよーん」



 小鳥『……むしろ、そこにプロデューサーさんがいるのはチャンスかもしれないわね』

 真美「へっ?」

 小鳥『やよいちゃんと真美ちゃんはプロデューサーさんと合流してくれる?』

やよい「え、い、いいんですか?」

 小鳥『大丈夫よ、我に策あり。うふふふふ』

 真美「ぴ、ピヨちゃんの笑いが黒いよぅ!」

 小鳥『ただ、できれば、合流したこと含め、貴音ちゃんたちには悟られないようにね』


やよい「わ、わかりました、ただの尾行よりかえって難しいような気もしますけど……」

 真美「ところでピヨちゃん、そっちの準備のほうは大丈夫なの?」

 小鳥『万事順調よ、心配いらないわ』




 真美「ってことで、にーちゃんに合流しつつ」

やよい「貴音さんには気づかれないようにしないといけない、かぁ……」



↓2のコンマで
40以下:貴音に気づかれない 41以上:貴音に気づかれる ゾロ目:気づかれない


   P(まずい…… 二人は話しながらだし、俺は隠れながらだから普通に歩くよりはずっと遅いが、
   もう俺の家までほとんど距離は残ってないぞ……!)

   P(なんであいつらが俺の家の場所を突き止めてるのかも問題だが、それよりなにより
   先に到着されでもしたら部屋にも入れない! どうする、どうすれば)




 真美「あれー、にーちゃんじゃん。きぐーだねぇ」ボソ

   P「!?」ビクゥッ

やよい「あ、あんまり大きな声とか動きとかやめたほうがいいですよー、貴音さんが気づいちゃいますー」ヒソヒソ




   P「な、な……、真美、それにやよいも!? お前ら何してるんだ、こんなとこで」

 真美「んっふっふー…… その質問はそっくり返すよん、にーちゃん。
    こそこそ隠れちゃってさぁ、何してたのー? んー?」


   P「お、俺は、>>135






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すみません、所用で離脱します
19~21時の間くらいには戻ってこれる予定ですので、
よろしければまたお付き合いください

自分探しをしていた。
安価下



   P「……いや、実は、道に迷ってしまったんだ。
    で、うろうろしてたら、たまたま貴音と雪歩がいるのを見かけて」

 真美「ほんとにぃー?」

   P「あ、ああ」

   P(俺の家の場所なんてアイドルの誰にも知られないほうがいいに決まってるんだ、
    ここはなんとか適当にごまかしとかないと、後々めんどくさいことになる!)



 真美(やよいっち、バトンタッチ。ちょっと真美のかわりにジンモンしちゃって)ヒソヒソ

やよい(え? 尋問なんていっても、どうやればいいの……?)ヒソヒソ

 真美(だいじょーぶ。ふつーににーちゃんに質問してくれるだけでいいから)ヒソヒソ

やよい(う、うん……?)ヒソヒソ



   P「う、嘘じゃないぞ、だって」

やよい「あの、プロデューサー…… 本当のこと、教えてほしいかなーって……」

   P(…… ぐう、っ……!)

やよい「嘘はつかないでほしいですー……」

   P(す、すがるような上目遣いが眩しい! そんな目で俺を見ないでくれ……!)





   P「ごめんなさい興味本位で雪歩と貴音のあとつけてました」

やよい「なんだぁ、やっぱりそうだったんですかー」

 真美「……さすがやよいっち、ジカクしてないがゆえの破壊力ってやつだねー」

やよい「えっ、なんの話?」



 真美「そしてにーちゃんはひょっとするとロリコンさんじゃないのかな→」

   P「な、なに言ってるんだよ真美、やめてくれよ、ははは」


   P「というか、お前たちは何やってるんだよ、こんなところで」

やよい「わたしたちですか? わたしたちは貴音さんと雪歩さ、もがっ」

   P「? やよい?」



 真美(やよいっち、ダメだって! 真美たちがお姫ちん達ビコーしてたのは伏せとかないと!)ヒソヒソ
 
やよい(ご、ごめん真美、そのへん説明よろしくっ)ヒソヒソ

 真美(ま→かしとけぃ!)ヒソヒソ


 
 
 真美「やー、実はね、真美とやよいっちはにーちゃんの後をつけてたのだよ」

 
   P「お、俺の!? なんでそんなことを!」
  
 真美「それを言うならにーちゃんはなんでお姫ちんとゆきぴょんについてったのさ」

 
   P「い、いやだから、さっきも言ったとおり、興味本位で」

 真美「真美たちもまさにそのキョーミ本位ってやつだよん。
    にーちゃんがこそこそ隠れて歩いてるもんだから、なんだろー? って」

 
   P「そ、そうか…… まぁ、俺も傍から見たら怪しいところもあったよな……」
  
  
  
 真美(ふふん、どーよやよいっち? 本来こっちが追求されてもおかしくない立場だけど、

    いまのにーちゃんは後ろグレーなところがあるから、こんなんで丸め込まれちゃうのさ!)ヒソヒソ

やよい(真美、そういうところはほんと、頭回るよね…… あと、後ろ暗い、ね)ヒソヒソ


 真美「ところでさ、お姫ちんとゆきぴょん、こんなところで何してるんだろうね、にーちゃん」

 
   P「……い、いや、なんだろうな? 二人で待ち合わせてたみたいだから、どこか出かけるんだろうけど」
  
   P(聞いた限り、俺の家に向かってるらしいが、それをこいつらに話すわけには――)
  


やよい「あのですね、プロデューサー。貴音さんと雪歩さんはプロデューサーのお部屋に行こうとしてるんです」


   P「!?」
  
   P(な、なんでもう知ってるんだ!?)



 真美「よく聞いてにーちゃん。ゆきぴょんとお姫ちんの目的はね、>>141なんだよ」

Pの家を乗っ取る


 真美「二人はね、にーちゃんの家を乗っ取ろうとしてるんだ」

   P「……は、はぁぁ!?」

 真美「うんうん…… 信じられないのもわかるよ。
    というか、乗っ取るって言っても、にーちゃん追い出して二人で住む、とか、そういうことじゃないの」

   P「え…… いや、じゃあなんなんだよ乗っ取るって」

 真美「お姫ちんとゆきぴょんの狙いはにーちゃんちの情報なのさ。
    だから、とーちょーきとか、そーゆーの? 仕掛けて、にーちゃんの生活をキキララに見てしまうつもりなのだ!」



やよい「えっと、最後のは"せきらら"、だと思います、プロデューサー」

   P「あ、ああ、そこはわかる、でもありがとう、やよい」


   P「え、えええー…… 俺んちの情報って、ええー……
    だいたいそんなの見聞きして、いったい何が面白いんだよ雪歩、貴音……」



   P(でも確かに、最初のほうの二人の会話、全部聞こえてたわけじゃないけど……)




 貴音『     計画を――      雪歩も乗り気だった――』

 雪歩『              まさか本気だったとは――』

 貴音『         その荷物を見れば――』


   P(いざ実行となって怖気づいた雪歩を、貴音が叱咤激励していた…… ありえないことはない……)


   P(そうだ、そういえば、今日のレッスンのとき、雪歩はあんな大荷物じゃなかった……
    あれはどこかに預けるなりしてたのを、わざわざそのために持ってきたってことか……!)




 真美(んっふっふー。いい具合に疑心アンコだねぃ、にーちゃん)ヒソヒソ

やよい(もう訂正はいいかな、真美)ヒソヒソ


 真美(そうだそうだ、ピヨちゃんに報告のメールしとかなくちゃ)ヒソヒソ

やよい(うん、よろしく)ヒソヒソ




 貴音「さて、そろそろ問題の部屋に近づいているはずです。雪歩、心の準備はできましたか」

 雪歩「……はい。ここまできたらもうしり込みしてられません、女は度胸、ですぅ!」

 貴音「その意気です。いざ取り掛かればなによりもすぴーどが大事…… ……!」

 雪歩「四条さん? どうし……」




 貴音「なぜ、ここに、貴女がいるのです」


 >>146「……」




※雪歩・貴音・千早・真美・やよい・亜美を除く765アイドルでお願いします
 春香律子伊織あずさの前半登場組も可です 社長はナシで


   P「ちょ、今度はあれ…… 響か!? どうなってるんだよこれ、次から次へと」

 真美「安心してよ、にーちゃん。ひびきんは真美ややよいっちの味方だから」

   P「え、そ、そうなのか?」

 真美「そだよん。……っていうか、」

やよい「……むしろ、貴音さんと雪歩さんだけが暴走していて、あとはみんな同じ立場なんですー」

   P「な、なんだって!?」




 貴音「響。……ここへ来ている、ということは」

  響「そうだぞ、貴音。ここは通すわけにはいかないさー」

 雪歩「お願い響ちゃん、わたしと四条さんの邪魔をしないで!」

  響「二人ともおかしいよ! プロデューサーの家にいったい何するつもりなんだ!」

 貴音「たとえ響でも、邪魔立てするようなら容赦はできませんよ」

  響「……ふふん。泣き虫の貴音が、カンペキな自分相手にどうしようっていうのさ?」




 貴音「……これが見えませんか、響」

  響「!? そ、それは、>>151!」

ぐるぐる巻きにされたハム蔵


ハム蔵「ヂュ、ヂュイイイ(すまねえご主人、ドジ踏んじまった)」

  響「は、ハム蔵ぉぉぉぉ!? いないと思ったらそんなとこに!
    しかもぐるぐる巻きって、どうしたんだいったい!」

 貴音「ふふっ、いかなはむ蔵殿といえど、げっ歯類の本能には勝てなかったようですね。
    ちーずとひまわりの種を用意しておいたら、たちどころに罠にかかりましたよ」

  響「や、やめろ貴音、ハム蔵を返すさー!」

 貴音「わたくしの身長が何せんちか、知らない響ではありますまい」

  響「ひゃ、169センチ……」

 貴音「対する響は」

  響「152センチだぞ……」



 貴音「ほーら、こうしてわたくしが手を上げれば…… どうです、届きますか、響」

ハム蔵「ヂュヂュ、ヂュイイイイ!(くそおおお、ご主人ー!)」

  響「う、うわあああん! 貴音のばかああああ!
    身長差使うなんてずるいぞー、ハム蔵を返せぇー!」ピョンピョン




 雪歩(…… 泣き顔で一生懸命ぴょんぴょんしてる響ちゃんかわいい……)

   P(なんなんだ、これ。コントか)

やよい(さすが貴音さん、響さんのあしらい方熟知してる……)

 真美(くっ…… ひびきん、お姫ちん止めるなら自分が適任さーとか言ってた割に全然じゃん!) 




 貴音「ではわたくしと雪歩を通してくれますね?」

  響「と、通す、通すからぁぁ! 返せ、かえしてええ!」

 貴音「よろしい。これからはちゃんと目を配っておくことです、響」


  響「うう、ごめんなハム蔵、気づかなくて……」

ハム蔵「いいってことよご主人、やはりあの王女様は手ごわかったぜ(ヂュヂュヂュ、ヂュヂュイイ)」



 貴音「……ふぅ。難敵のひとりは片付きましたが、まだ妨害は続くでしょう。
    いっそう気を引き締めねばなりませんよ、雪歩」

 雪歩「は、はいぃ!」




   P「おい、ちょっとどうすんだ、あっさり突破されたぞ、響が」

やよい「だ、大丈夫です、まだたくさん控えてますから。ね、真美」

 真美「……へ? あ、ああ、うん、だいじょーぶだよにーちゃん、
    ドロ舟に乗ったつもりでどーんと構えてて!」

   P「なぁ、ここでそんな言い間違いすんの、やめてくれるか」




 真美「あ、ピヨちゃん? ん、そう、ひびきんあっさり突破されちったよ!
    ……計画に変更ナシ、だね。おっけー」ヒソヒソ


やよい「真美? 何してるの?」

 真美「え、あ、いや、な、なんでもないっしょー!」


 貴音「しかし、こうして響が出てきたということは、わたくしたちの動きは敵に筒抜けの可能性が高いですね」

 雪歩「わたしもそんな気がします…… ってことは、まだ誰か邪魔しに出てくるはず」

 貴音「ええ、そういうことです」



   P「ってことはアレか。残り全員で、貴音と雪歩の暴走をなんとかして止めようとしてる、と」

 真美「そーゆーこと。全体を取り仕切ってくれてるのはピヨちゃんだよ」

   P「小鳥さんが…… マジか。どっちかと言えば貴音側に付きそうだとか思っててごめんなさい、小鳥さん」

やよい「……あ、あれ、>>157だ! 打ち合わせどおりですよ!」



※美希・真・千早の中から選択でお願いします

美希なの


 美希「……あふぅ。ねー貴音、雪歩、めんどくさいからもうやめよ?」

 貴音「そうは参りません。わたくしたちには、やらなければならないことがございますゆえ」

 雪歩「美希ちゃん、だから、邪魔しないでくれないかなぁ……」

 美希「正直ミキとしてもメンドーなんだけど、小鳥に言われてるから仕方ないの」

 貴音「美希。貴女はそれでよいのですか」

 美希「……貴音こそ、ミキの知ってる貴音なら、そんなことやらないはずなの」




   P「また遠いせいで、話してる内容が全部は聞こえないな……」

やよい「このへんで貴音さんと雪歩さんには止まっておいてもらわないと、間に合わなくなっちゃいますー……」

 真美「ちょ、ちょっと、やよいっち!」

やよい「え?」

   P(…… 間に合わない?)



 美希「ミキ、メンドーなことしたくないから、これで勝負しようよ」

 貴音「……>>160、ですか」

 美希「そ、相手は貴音でも雪歩でも、どっちでもイイよ?」

おにぎりの早食い


 美希「こんなこともあろうかと…… よいしょっと!」

 雪歩「!?」

 貴音「こ、これは……!」

 美希「おにぎり、いっぱい持ってきたの。早食いで勝負って、どうかな?」

 貴音「……となると、言うまでもなく、わたくしが対戦相手ですね」

 雪歩「四条さん……!」



   P「……なんでこんなとこで、765プロ早食い王決定戦的なことになってんだ」

 真美「いやぁ、でも実際、これお金とれる対戦カードだよにーちゃん!」

やよい「そ、そうかなぁ……」


 
 美希「実をいうとね、一度、貴音とは競争してみたいと思ってたんだ。
    ラーメンじゃ勝ち目ないけど、おにぎりならミキ、負けないよ」

 貴音「ふふ、気が合いますね美希。貴女とは一度、本気でぶつかってみたかったのです」




 貴音「……ときに雪歩。あれを用意してくれますか」

 雪歩「あれ、って…… ま、まさか、このためだったんですか!?」

 貴音「ふふ、こういうこともあろうかと思いまして」


 雪歩「……確かに、ラーメンとお米はよく合いますけど」

 美希「!?」

 貴音「そうでしょう? 今こそ雪歩、あの ( >>116 ) かっぷ麺を出してください。
    らぁめんさえあれば、この程度のおにぎりなど造作もありません」

 雪歩「ところであの、四条さん」

 貴音「どうしました?」

 雪歩「作るためのお湯は、どこにあるんですか?」



 貴音「……」

 美希「……」

 雪歩「……」





 美希「……スタートなの!」モグモグ

 貴音「!? ま、待ちなさい美希、そのような、卑怯な…… ええい!」モグモグ


 真美「さ、さすがミキミキ! おにぎりの減り方のスピードハンパないよ!」

やよい「で、でも貴音さんも…… ああ、ふたりともあんなに大急ぎで食べて、もったいない……!」



 雪歩「が、がんばってください四条さぁん!」

 美希「ふぁふがにゃの、たはね! ミヒのスヒーホにふいへふるはんへ!」モグモグモグモグ

 貴音「みきほそ、いふもほにひひをはへていふはへあひまふ……!」モグモグモグモグ



   P(どうも気にかかる…… "早食い"なら、あそこまで個数が多くなくたっていいはずだ。
    タイム勝負をするのに、あんなにたくさん食べる必要がどこに? まるで目的が、別にあるような……)




↓2のコンマで
偶数:美希のほうが早い 奇数:貴音のほうが早い


 貴音「んぐむぐ……ぷはっ!」

 美希「もぐもぐもぐ………はぁっ!」

 雪歩「……し、四条さんのほうが、一呼吸早かった!」



 真美「ちょ、マジで!? お姫ちん麺類以外でもあんなにいけるの!?」

やよい「美希さんより早くおにぎり食べちゃうなんて!」




 美希「……さすがは貴音なの。おにぎりなら、ミキにもチャンスあると思ったんだけどな」

 貴音「まこと、よき勝負でした。これはただの時の運……
    次があれば、どちらに傾くかわかりませんよ、美希」



 美希「うん。……でもね、貴音。
    試合に負けたのはミキだけど、勝負に勝ったのもミキなの」



 貴音「……え?」

 美希「早食い勝負なのに、こんな個数出してくるの、おかしいと思わなかった?」

 雪歩「そ、そういえば……」

 美希「ミキの目的は時間を稼ぐことなの。いくら貴音でも、飲み物のないこの状況で、
    おにぎりをそう簡単に食べきれるはずがない。まして、ミキと競争ってなれば気持ちもあせる」

 貴音「……!」



   P(そう、俺の感じてた違和感はそこだったんだ。早食い勝負に勝つ負けるじゃなく、
    この土俵に引っ張り込んで、時間を稼ぐことこそが美希の役割だったわけだ)


   P(……だが、やはり引っかかる。時間を稼いで、どうするんだ……?)


 貴音「くっ、わたくしとしたことが、すっかり謀られたというわけですか……!
    急がなければ! 雪歩、参りましょう!」

 雪歩「はっ、はい!」

 美希「待ってよ! 貴音、やっぱりおかしいの!」



 貴音「何を言い出すかと思えば……
    美希、貴女がなぜそちらに与しているのか、わたくしこそ理解できません」

 美希「そっくりそのままミキのセリフなの! 貴音がそんなことするっておかしいの!」


 真美(…… あ、これ、この流れ…… まっず……!)

 真美「ねええぇー! ちょっとミキミキ、それにお姫ちんも!」

やよい「ちょ、ちょっと、真美!?」

   P「!? お、おい真美、そんな大声出したら!」



 

 美希・貴音「「ハニー/あの方 の部屋に盗聴器を仕掛けて プライベート/私生活 を覗こう なんて/などと !」」







 美希「えっ」

 貴音「えっ」

 雪歩「えっ」




やよい「ええっ」





   P「えっ」






   P「……えっ?」





 真美「……」コソコソ







   P「おうちょっと待て、真美」

 真美「いだだだだだだ!」


 真美「わーん! ごめんなさいいいいい!
    亜美と真美はおもしろそーだから乗っかっただけで、ピヨちゃんが黒幕なんだよー!」



 美希「ってことはなんなの? 小鳥は、貴音と雪歩にはほかのみんなが盗聴しようと思ってるって信じ込ませて」

 雪歩「……ほかのみんなには、わたしと四条さんが暴走して盗聴をたくらんでるように思い込ませてる、ってこと?」

やよい「わたしは千早さんに、貴音さんと雪歩さんがそういう計画を立ててるって伝えてほしいって言われて……」

 美希「あー…… 作戦打ち合わせのときやたら千早さんが鼻息荒い感じだったの、やよいのせいだったんだ……」



 貴音「本日動きがあるという情報を千早経由で聞いたので、わたくしは雪歩と動いた次第です。
    ……おそらくこれも、小鳥嬢が千早を抱き込んで情報操作を」

やよい「わたしたちは、貴音さんと雪歩さんがいよいよ本格的にプロデューサーのお家に行くらしいって
    小鳥さんから言われて、各自決められた持ち場についてたんですー」



   P「いやいやいや。ちょっと待てよ、無理ありすぎるだろそれ。なんでお前ら疑わないんだよ」



   P「だいたい、そうだ、春香とか伊織とか、あと律子とかあずささんとか、その辺はどうしてるんだ」

 貴音「……あなた様。実は、わたくしたち、皆」

 美希「ハニーが…… その、アイドル系のお店っていうの? そういうとこに居た話、聞いてるの」



   P「え」



やよい「春香さんが、あずささんに相談のメール送ったの、プロデューサーも知ってますよね?」

 雪歩「あのとき春香ちゃん、そのメールのほかに、ほぼ無意識だったみたいですけど、写真も撮ってあずささんに送ってたんですよ」


   P(……あ、ああ! 俺が律子と電話してて、春香を放置してた間のアレか!!)


 美希「……で、あずさ、やっぱり相当あわててたみたいで、それをみんなに転送しちゃってたの。
    もちろん、すぐ後で『間違って送っちゃったの、消しといてね~』ってフォローはあったケド」


 貴音「……もちろん、わたくしたちは皆、あなた様のことを信用しております」

やよい「……なんですけど、具体的な写真なんて見ちゃうと、やっぱりちょっと、不安っていうんでしょうか……」


   P「」


 美希「……そこへ持ってきて、『不安が嵩じたのか、貴音ちゃんと雪歩ちゃんが強硬手段に出ようとしてる』って」

 雪歩「もちろん、わたしと四条さんにはその逆で、ほかのみんなが強硬手段をとろうとしてるって情報が流れるように……」







   P「……えーと。
    いろいろ俺の理解を超えてる感じもあるが、とりあえず俺にも原因の一端があるってことだな」



 美希「そーゆーことなの」

 貴音「そうなります」

 雪歩「……と、いうか」

やよい「プロデューサーがあんな写真を撮られるような行動をしなければ、そもそもこうはなってないかなーって……」



   P「ごめんなさい」


   P「……しかし、じゃあ当の小鳥さんはいったい今どこで何やってるんだ?」


 真美「……」ダラダラ


   P「……真美、知ってるんだな? いや、言わなくていい、だいたい想像はつく。
    時間稼ぎが必要だったってのも、つまりはそういうことなんだろ」







  真(……まだ来ないのかな、貴音も雪歩も。響と美希がうまく足止めしてるのかな?)

  真(いざ二人が来たらどうしよう、実はどうやって時間稼ぐかとかなにも考えてないんだよね、ボク)

  真(でも、小鳥さん、ボクのこと買ってくれてるみたいだからがんばらなきゃ。
    『いい真ちゃん、あなたが最終防衛ラインなの。あなたにしか頼めない重要な役目よ』なんて)



 小鳥「……なーんて、真ちゃんのことだから、純粋に信じ込んで時間稼ぎの役割を果たしてくれるに違いないわ。
    雪歩ちゃんは真ちゃんに弱いのは見ての通りだし、貴音ちゃんのペースにも対抗できるし、まさにアンカーに適任」

 小鳥「そうして時間を稼いでる間に、わたしはこうしてプロデューサーさんのお部屋に忍び込めるって寸法よ!」




  真(……! 来たみたいだ、響も美希も十分時間稼いでくれ……
    あれ……? なんか妙に人数が多いぞ……?)


 小鳥「さて、と…… あんまり長居しちゃまずいわね、そろそろ撤収しなきゃ。
    カメラよし、レコーダーよし、うん、ばっちり」

 小鳥「なんだかんだ言って、みんなプロデューサーさんの私生活が気にならないわけがないもの。
    対立陣営が盗撮したデータが流出したみたい、とかなんとか適当な理由をつけて横流しすれば、
    飛びついてくること間違いなし。趣味と実益を兼ねたカンペキな計画ピヨ!」



ガチャ


 小鳥「あら、真ちゃん? まだ貴音ちゃん達、来ない――」クル




 貴音「ここに」

 雪歩「わたしも、います」



 小鳥「」



やよい「ぜんぶ聞きました、小鳥さん」

 美希「真美がすべてゲロしたの」

  真「……ボクなんか、すっかり信じてましたよ」




 小鳥「」



 真美「てへ、ごめんよー、ピヨちゃん。……全部、バレちった」

   P「俺の住所広めたりとかできるの、よく考えたら貴女くらいなんですよね小鳥さん」



 小鳥「」








< カメラサガセ、カメラ


< コンナトコロニマデ


< ドンビキナノ


< ピヨオオオオオオオオオオオ









   P(……あのあと、徹底した家捜しのおかげで、小鳥さんの陰謀は達成寸前で回避された)


   P(なぜ彼女がそんなことを企んだのかは知る由もない。というかむしろ、知りたくない)


   P(亜美と真美は手伝っただけということで、律子にこってり絞られることで手打ちとし)


   P(小鳥さんに関しても、鬼の形相の律子にみっちり説教された以外、今回はお咎めナシということになった)




   P(それに、形の上では俺が一番の被害者だが、一連の発端はどこにあるかというとやっぱり俺なわけで)


   P(今回は特に誰に説教されたりしたわけでもないが、俺としてはいたく反省している次第である)





   P「……やっぱりもう二度と、事務所の誰かを尾行なんてしないよ」




本当の本当におわり

小鳥さん誕生日も近いのに本当にごめんなさい
無理やり畳もうとした作者の犠牲になったのだ


お付き合いいただき、どうもありがとうございました
今度こそHTML化依頼してきます

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