モバP「がきんちょヒーロー」 (44)
南条光(14)
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光「おはよう! プロデューサー!」
P「ん……おう、今日も元気だな。おはよう光」
光「ヒーローの活動は朝から始まる! 元気が足りないぞ!」
P「おっさんに無茶を言うな……ふぅ。うらやましい限りだよ、まったく」
光「アタシのヒーローロードは始まったばかりだからな! ほら、プロデューサーもいっしょに見ないか? 元気が出るぜ!」
P「んなもんいらん。俺にはカフェインとニコチンがあればいい」
光「そうか……残念だ……」
P「ま、お子様らしい趣味で結構。レッスンいくぞー」
光「あっ、待ってくれ! 荷物置いてかないと」
P「またオモチャか……いらないもん持ってくるんじゃないって言ってるだろ?」
光「これはお守りなんだ。そりゃあ、プロデューサーに紹介するためのおもちゃもあるけどさ!」
P「おまもり、ねぇ……」
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P「しかしまぁ……よくもこんなに集めたもんだ。ウチの事務所は収拾所じゃないんだぞ?」
光「家にもあるけど、やっぱり置いといたままじゃ忘れちゃうかもしれないだろ? だったら賑やかなところで遊んでもらえたほうがいいんだ!」
P「そういうもんかね………なんじゃこりゃ。人形?」
光「プロデューサー、ギンガに興味あるのかっ! いいと思うぜ、そのチョイス!」
P「いや、最近のウルトラマンはこんなんなのか。はぁー、よく続いてるんだな」
光「面白いよ! ウルトライブっていって――」
P「いや、中身に興味は特にないなぁ。ほれ」
光「……そうか。うーん、ライダーも戦隊もウルトラ兄弟も、宇宙刑事もダメ。どれなら興味を持ってくれるんだ?」
P「ヒーローごっこする年じゃないってだけだ。ほれ、レッスン遅れるからさっさといくぞ」
光「なんだって? うわわっ、急がないと!」
P「転ぶなよー。ケガするぞ」
光「プロデューサー、傷つくことを恐れたら地球は悪の手に沈むんだぜ?」
P「その前に俺の手がお前の頭に落ちるぞ?」
スレだけは 立てておきたかった
連休中に完結させます。寝る
――
光「~~~♪」
トレーナー「光ちゃん、もう少しゆったりした歌い方で大丈夫だからねー」
光「むぅ……つい楽しくなっちゃって」
トレーナー「楽しむことは大事だけど……自分だけが楽しいんじゃもったいない、でしょ?」
光「そうだな! ゆったりかぁ、余裕を持つ、心を広く……」
トレーナー「光ちゃーん?」
光「ハッ!? つまりコスモスか!」
トレーナー「えっ、こ、小宇宙?」
光「うん? 聖闘士星矢Ω、トレーナーさんも見てるの?」
トレーナー「いやいや、私は姉さんが買ってたやつを……」
ガチャッ
P「おーう、迎えに来たけど……なにやってんのトレーナーちゃん」
トレーナー「い、いやいや違いますよ!? ちょっと休憩中だっただけで!」
P「まぁ、なんだ。いい年してペガサス流星拳の構えしてたのは忘れるから気にすんなって」
トレーナー「気にしますよぉ……違うんですってば……」
光「大丈夫だよ、トレーナーさん! 好きなものは好きでいいじゃないか!」
トレーナー「光ちゃん……」
P「年下に慰められても泣くなよ、トレーナーちゃん」ポンポン
トレーナー「泣いてませんっ!」
光「そうだぞプロデューサー!」ズイッ
トレーナー「光ちゃん……!」
光「別にトレーナーさんがいろんな漫画とかゲームのことを知ってるからっていけないことじゃないじゃあないか!」
P「ほーう、そうなのか?」
光「うん、休憩時間に好きなヒーローについて話したりとかするんだ! 結構詳しいし面白い話もしてくれるんだぜ!」
トレーナー「」
P「……どんまい。気にすんなよ、本人には悪気ないから」
トレーナー「違うんですって……若い子とのコミュニケーションの一環とか言って姉さんが始めただけで……」
光「それよりプロデューサー、帰ってくるの早いんじゃないか?」
P「こっちの仕事は割と早めに片付いてな。ラジオゲストもらえるぞ」
光「本当かっ!? 流石だぜおやっさん!」
P「だれがおやっさんだ」
光「キミさっ!」ビシッ
P「……いい笑顔だな、おい」
光「へへっ、ありがとう!」
P「……はぁ。今日はあがりでいいか? 言いふらしはしないから安心しとけって」
トレーナー「あ、はい……メニューは終わってますし大丈夫です……クールダウンの一環でしたし……」
P「趣味はひとそれぞれだもんな、ドンマンドンマイ。子供にももっと好かれるだろうし喜んどけばいい」
トレーナー「やっぱり言いふらす気じゃないですかぁっ!?」
ブロロロロ…
P「まったく、小粋なジョークのつもりだったんだがなぁ」
光「でもトレーナーさんすごいんだぜ? アタシが説明するとちゃんと聞いてくれて、次に行くときも覚えててくれるし!」
P「あぁ、子供の目線に合わせてやれるってのはいいことだな」
光「また子ども扱いして……アタシだってもう中学2年生なんだぞ! ニンジャホワイトや十八代目シンケンレッドと同世代だ!」
P「お前は忍者でも侍でもないだろうが……ったく。だからがきんちょなんだ」
光「むむむ……あれ? プロデューサーって2人のこと知ってたの?」
P「この前ディスクがどうこうとかって話で楽しそうに散々語っただろうが……忘れたのか?」
光「えーっと……あぁ! あの時はあやめさんと話をしてて……プロデューサーも聞いてたんだな!」
P「お前の声はでかいし通るからなぁ……その気がなくても聞こえるんだよ」
光「そっか、楽しいとついつい……」
P「そのあたりが子供だってことだよ、まだまだな」
光「むぅ……好きなものをいっしょに楽しんでくれる仲間がいるのが嬉しいのって、ダメなのかな?」
P「……ダメとは言わんさ。ほれ、なんか欲しいもんあるか? コンビニよってこう」
光「あっ、それじゃあアタシも見に行きたい!」
P「あいよ」
P「スポーツドリンクと……ついでに自分ちの夜食も買っとくか……」
光「プロデューサー! 超魂買っていい?」
P「おう、戻しとくな」
光「あぁっ!?」
P「とりあえず、小腹すいてないか? 肉まん買うが」
光「欲しい! アタシあんまん!」
P「ほう……あ、じゃああんまんと肉まんひとつずつで」
店員「はい、かしこまりました……680円です」
P「あい。1000円で」
店員「1000円お預かりします。320円のお返しです。ありがとうございましたー」
ウィーン …
光「さ、食べようぜ! あちち……」
P「……しかしあんまんねぇ。子供らしくていいんじゃないか」
光「またそういうこという! そうじゃなくてさ、はい!」
P「はい、って……なんだ?」
光「半分こ! これだったら両方食べれるしいいと思うでしょ!」
P「……甘いもんは食わないほうでな」
光「えぇっ!? ご、ごめん」
P「まぁいい。ほれ、肉まんの半分ならくれてやろう」
光「わぁ……ってプロデューサー! これ皮しかないじゃないか!」
P「あー、やっぱり肉まんにはウーロン茶だわー」
光「プロデューサー! もうっ!」
P「冗談だ。ほれ、茶もな」
光「あっ、ありがと!」
光「あむっ……あひっ」
P「あんまんにそのままいったらそりゃやけどもするだろ……なにやってんだお前は」
光「でも、やっぱりアツアツのほうが美味しいじゃないか! これも挑戦……戦いなんだ!」
P「そりゃ結構。だけどそれでトレーナーちゃんに怒られてもしらんぞ」
光「えっ、ダメなのか……?」
P「子供らしくていいが、やけどはケガだからな。アイドルが自分からケガするのがいいことか?」
光「……なるほど、迂闊だった……!」
P「ま、そこまで気にすることでもないが……せっかちなお子様にはそれぐらいの意識を持ってもらわないとな」
光「むぅ……気を付けなきゃか……」
P「食うの我慢しろ、とはいわないがな」
光「わかった、次から気を付ける!」
P「おう。えらいえらい」ポンポン
光「ごちそーさまでしたっ!」
P「ふぅ……じゃあ帰るか」
光「うん!」
P「明日は昼からだな。それからラジオの話なんだが3週間後だ」
光「あっ、ラジオ! どんな内容なんだ?」
P「割とオーソドックスなトーク番組だ。趣味やらはメインパーソナリティの相手に任せておけばちゃんと聞いてくれるだろ」
光「なるほど……いっぱいオススメしたいな! どうしよう、どれがいいかな……グリッドマンとか……」
P「あんまり尺を使いすぎるなよ? 向こうさんもプロとはいえ、話し始めると長いんだから」
光「そんなこと……ないとは言えないな。うぅん、やっぱり先にオススメと話す内容は決めておくべきか……」
P「そうだな……具体的な打ち合わせでトークの大まかなフリは決めておきたい。そうしといてくれ」
光「わかったぜ、プロデューサー! 任務だな!」
P「おう、任務だ任務。まかせた」
光「なにがいいかなー、やっぱり古くないほうがいいのか……それとも……」ブツブツ…
――
ガチャッ!
光「おはよう、プロデューサー! いい朝だな!」
P「……おう、おはよう光」
光「どうしたんだ、元気ないぜ?」
P「…… 昨日、俺はなんて言った?」
光「今日は昼からだ!」
P「おう、今は?」
光「朝だぜ!」
P「……お前、話は聞いてたか?」
光「もちろん!」
P「そうか……頭が痛い……」
光「プロデューサーもキョウリュウジャー見てるの!?」
P「いや、知らんが」
光「そうか……」
光「でもプロデューサーがいてよかった! 朝から来たかいがあったよ!」
P「そりゃあ、やることはいろいろとあるからな」
光「いつもありがとう!」
P「おう……それはいいとして、どうしてまたこんな時間に来たんだ? まさか暇だったからとは言わせんぞ」
光「あ、そうそう……これ!」
P「なんじゃこりゃ……DVDか? いくつもあるみたいだが……」
光「うん! 昨日のうちに絞り込んできたんだ。どれがいいか相談に乗ってもらおうと思ってさ!」
P「そりゃすごい……が、聞かれてもわからんぞ?」
光「わからないから、いいんじゃないか! その方が先入観とかもなくてどれが面白そうなのかわかるでしょ?」
P「……なるほど、一理あるか」
光「へへっ、どんなもんだ! さぁ、見ようぜ!」
P「まだかたづけないとならん仕事があるんで後でな」
光「そ、そっか……頑張ってくれプロデューサー! アタシは応援してるぞ!」
P「おう。まぁ早めに終わったら付き合うから気長に待っとけ」
光「ラジャー!」
カタカタカタ… タンッ
P「……まぁこんなところか。細かい部分はあちらさんに任せるとして………」
P「おーい、光……」
光「………すぅ……すぅ……」
P「……寝てるのか?」
光「ん……ぅ……?」
P「昨日のうちに絞り込んだとはいってたが……それで寝不足になってちゃ世話無いな。ほら、もうちょい寝てろ」
光「……んー……にちあさは………?」
P「今日は日曜じゃない」
光「そうか………ぶれいぶだな……」
P「………」
光「へへ……へぇ……んん………」
P「……やれやれ。毛布ぐらい持ってくるか」
光「…………どるぎぁーん……」
――――
――
光「……ん…………ん?」
光「……はっ!? しまった!」
P「おう、起きたか」
光「プロデューサー! 今何時!?」
P「11時半。よく寝たな」
光「なんてことだ……見る時間足りなくなっちゃった……」
P「ま、張り切りすぎだ。夜更かしして考えてたんだろ?」
光「……だって、たくさんの人に好きなものを知ってもらえる機会だからはりきっちゃって……つい……」
P「寝不足じゃ力だって出ないだろ。そこらへんは教えてくれないのか?」
光「……最近、寝不足だと力が出ないから彼女からすっごくまずいドリンクをもらって眠気を覚まして元気爆発っていうのはあったよ?」
P「……それはなにか違わないか」
光「ともあれ、もう見る時間はあんまりないか……残念……」
P「まぁ、とりあえず仕事は終わらせたし……ちょっと早いが休憩がてら飯食いにいくか?」
光「うん! いくいく!」
P「元気だなぁ……よろしいことで。何がいい?」
光「うーん………ドーナツ……は法子と食べにいったところだし……」
P「カレーにでもしとくか? 今日は黄色い服着てるし、黄色はカレーっていうしな、なんて――」
光「それは違うぞ!」
P「……おう?」
光「そもそも黄色がカレー好きで太目っていうのは、初代キレンジャーの印象が強すぎるからなんだ。最近だと黄色は女性のことも多くて――」
P「あー、わかったわかった。適当に突っ込んだ俺が悪かった。その話は今度聞く」
光「本当かっ!? 約束だぜ!」
P「あぁ……さて。本当、なににするかな……」
光「でもカレーはいいよね。アタシ好きだよカレー」
P「……じゃあそうするか。なんだツッコミ入れたんだ」
光「えへへ、つい……」
>>22
× P「なんだツッコミ入れたんだ」
○ P「なんでツッコミ入れたんだ」
光「チキンカレー……いや、でもこっちのトマトカレーもいいなぁ、どうしよう……」
P「……ふぅ。で、光」
光「だけどこっちも……え、なに?」
P「どういう話をどうやって勧めようとしてたか聞いてもいいか?」
光「! もちろん!」
P「おぉ。生き生きとしちゃって、まぁ……」
光「とりあえずいくつもあるんだけど……まずシャンゼリオンから説明しようかな」
P「その前に注文は決めろよ?」
光「あっ、しまった……じゃあアタシはチキンカレーで!」
P「はいよ。ボタン押すか?」
光「青春スイッチオン! ってことだな?」
P「……いや、知らんが」
光「で、そこで鯖が――」
P「また鯖か。それ、ヒーロー番組なんだよな?」
光「うん。あれはもはやプレシャスだね!」
P「……まぁ、とりあえず気に入ってるのは伝わった。他は?」
光「わかりやすいところからいくつか持ってきてはいるんだけど……ジバンとか」
P「いや、わからんが」
光「そっか。えっとね、ジバンは警視庁秘密捜査官警視正、機動刑事ジバンなんだ」
P「……警視正なのに刑事なのか?」
光「うん。えっとね、だから特殊な法律があってさ」
P「ほう」
光「まず、相手がバイオロンっていう敵だと思ったら自分の判断で処罰できるんだ」
P「……それは法律か?」
光「法律さ! かっこいいんだよ、こうやって手帳をだして……」
P「あー、だいたいわかった。みなまでいうな……」
光「やっぱりプロデューサー、ライダー見てるよね!」
P「いや、知らんが」
光「そうか……」
――
光「ごちそうさまでしたっ!」
P「あぁ、食った食った……明日もたれそうだな。やらかしたか……」
光「どうしたんだ、プロデューサー?」
P「……いや、なんでもない。口元カレーついてるぞ、ほれ」フキフキ…
光「ん、んんっ……ありがとう。でも言ってくれれば自分で拭けるってば!」
P「言われる前に拭けないんじゃあお子様だな」
光「むぅ……次からはちゃんとする……」
P「おう。頑張れ……とりあえず持ってく話は最近すぎるとスポンサーの話も絡むからちょいと古いほうがいいな」
光「そっか! じゃあ……何がいいと思う……?」
P「いや、そのあたりは俺に聞かれても困るが」
光「うーん、難しいなぁ……」
P「まぁ、向こうが聞きやすいようちゃんと話せるあたりは上手かったしそう心配することでもないだろ。大したもんだ」
光「へへ、そうかな……?」
P「おう。楽しいってのはよくわかったしな……さ、レッスンいくか」
光「はいっ!」
P「全体的にそそっかしいらしいからもうちょい落ち着いてやれよ?」
光「落ち着いて……クールにか。あれだね、沸騰した水は蒸発するだけってやつだ!」
P「お、おう……」
光「でも火をつけなきゃ花火はあがらないんだぜ、プロデューサー!」
P「……花火みたいにパッと散るのがいいとは限らないがな」
光「……! 路端に咲く花みたいに穏やかなのもいいってことだね!」
P「いや、光の場合、そういう路線とは違うがな」
光「そうかな?」
P「あぁ。さて、シートベルト締めろよ」
光「了解!」
ブロロロ…… キィ
P「よし、到着……と。あんまりトレーナーちゃん困らせるなよー」
光「大丈夫! トレーナーさんもノリノリだからさ!」
P「そうか。やっぱり子供好きなのかねぇ……」
光「いい人なんだよ、本当! だからレッスンも楽しいんだ!」
P「そりゃ結構。いってこい」
光「いってきます!」
タッタッタッタ…
P「……ったく。元気だねぇ、本当」
P「トレーナーちゃんも苦労してるだろうよ……ふぅ。腰いてぇ……年か……」
P「『ヒーロー』ねぇ……」
トレーナー「――だからね、昔の作品だけど漫画も読んでみるのがオススメよ?」
光「なるほど! 温故知新っていうもんな!」
トレーナー「故きを温ねて新しきを知る……そう、基本をおろそかにしない。そういうことって大事、ね?」
光「トレーナーさんは物知りだなぁ! うん、アタシ心も体も鍛えるよ! ブレイブだね!」
トレーナー「光ちゃんは素直だからついついこっちも楽しくなっちゃって。じゃあクールダウンもこれぐらいにして……あがりましょう」
光「はい!」
トレーナー「……プロデューサーさんに言うとからかわれるから内緒で――」
P「うん、まぁ趣味は人それぞれだしいいんじゃないの」
トレーナー「わひゃぁっ!?」
P「よ、光。迎えに来たぞー」
光「プロデューサー! 今日も早いんだな!」
P「社会人は5分前行動が原則だからな。おっさんはもはや習性になってるんだ」
光「そうなのかー。すごいんだな」
トレーナー「いや、違うんですってば……ノルマもこなせてるし雑談に興じてただけなんですって……」
P「おう、まぁ漫画好きのアイドルも多いし話題は持っておきたいんだろ? わかったわかった、大丈夫だってわかったよ安心しといていいから」
トレーナー「ちっとも安心できないですよ!?」
刑事は警察階級ではなく呼称のひとつだから階級は関係ない。
警視正級なら本来は現場に出ないけどバイオロイド対策課ジバンしかいないし、そもそも警視正にしたのは(以下略)
カレー好物なのはバルパンサーもいるんだが
>>31
バルパンサーについては意図的な省略とはいえ、語弊がありました。ごめんなさい
戦隊の黄色=太目でカレー好き自体がキレンジャーのイメージの強さに引っ張られるものであって太いイエローも多いわけではないっていうあたりも説明させると冗長だったのでカットしました
間違ったり偏ったりした知識は>>1のにわかっぷりが原因です
ジバンは「なんで無駄に階級高いんだろう」ってのが子供心に強く残ってたのもあったので
結構な割合で苦戦してたりするけど、ふとましいまゆみちゃん含めて好きでした
閑話休題、再開
P「今度じっくり聞くから……そうだ、光。とりあえずジュースでも買ってこい。ほれ、小遣い」
光「わかった! プロデューサーとトレーナーさんの分もいる?」
P「俺は……コーヒーでいいや。トレーナーちゃんは?」
トレーナー「え? 私は姉さんが水筒を持たせてくれているので……」
光「そっか! じゃあいってきます!」
タッタッタ…
P「転ぶなよー……若いな」
P「さて。ところでトレーナーちゃん」
トレーナー「……なんですか?」
P「仕上がりとしてはどう?」
トレーナー「非常に元気よく、聞いてても気持ちのいいのびのびとした歌やダンスですね。悪くないですよ」
P「そうか……現時点でいかせても平気だと思う?」
トレーナー「細かいミスやテンポのズレはありますがあの子なりの魅せ方というのは自覚してると思いますし、経験を積ませることも大事かと」
P「じゃあ、本人にも伝えるかね……アイドルといえば花形はライブだしな」
トレーナー「えぇ、楽しみにしてますね……おやっさん?」
P「……トレーナーちゃんに言われるとなんかとたんに老けた気になるな。やっぱ事務所のみんなにはトレーナーちゃんの趣味伝えとくか……」
トレーナー「なんでですかぁっ!」
P「はっはっは、冗談。んじゃ日程は決めておくからメニューは任せたよ」
トレーナー「えぇ! とびっきりを見せられるように光ちゃんにも言っておいてくださいね?」
ガチャッ
光「ただいま! ……どうしたの?」
P「いや、なに。今度のライブイベントに参加するのが決まったぞ」
光「なんだ、そういうことかー」
P「おう、そういうことだ」
光「……って、えぇっ!? ライブってどういうことだ!?」
P「いいリアクションだな……あー、仕事自体はトークメインできたがちゃんと歌や踊り自体はレッスンしてきただろ? その成果を見せたくないか」
光「やりたい! うん、見せたいよ!」
P「新人アイドルのアピール合戦だ。勝てばチャンスも広がる……レッスンも真面目にやってて大丈夫だろうってトレーナーちゃんのお墨付きだしな」
光「トレーナーさん……! ありがとう! アタシがんばるから!」
トレーナー「まだまだ本番までは長いですけどね? 気を抜かずに仕上げていきましょう!」
光「はいっ!」
ブロロロ……
光「えへへ……ライブかぁ……」
P「曲目については課題曲とフリーが一曲だが……どうする?」
光「どうしよっか……悩むなぁ……」
P「張り切りすぎて熱だしたりするなよ?」
光「アタシだってそんなに子供じゃないぜ! 大丈夫だよ」
P「そうか。さて……ラジオのほうはどうするか……」
光「やっぱりわかりやすいほうがいいかな……?」
P「いや、好きなように話せばいいさ……楽しいってのは伝わるだろ」
光「そ、そう?」
P「あぁ。わからないなりに伝わるもんもあるってことだ……俺にもな」
光「じゃ、じゃあ見ようぜ! ほら、DVDも持ってきたし!」
P「そんな時間はないんだがな」
光「えぇーっ!?」
光「それじゃあプロデューサー! またね!」
P「おう、お疲れ」
光「そうそう、ラジオはやっぱりアタシが好きな番組について話すことにするから!」
P「一応フリには応えられるように、話す内容だけは先に言っておくからな。まとめとけよー」
光「はーい!」
P「あぁ、夜更かししてってのは無しだからな。寝ないとちっちゃいまんま伸びないぞ」
光「わかってるさ! でもアタシはちっちゃくない! これからだって大きくなるんだから!」
P「あー、そうだな。でも大きくなるにはまず睡眠だろ? おやすみ」
光「そうだけど……おやすみ! じゃあプロデューサーも夜更かししてちゃダメだぜ?」
P「俺は大人だからいいんだ」
光「いいや、ダメ! クマできてたよ!」
P「ん? そうか……」
光「気をつけてね。じゃあねー!」
P「お前もなー」
P「クマねぇ……よくもまぁ気づくもんだ……」
P「……今日は早めに寝とくか」
――
光「おはよう!」
P「おう、おはよう……レッスンいくか」
光「うん! ライブも楽しみだし、ラジオも楽しみだし……ワクワクが止まらないぜ!」
P「そりゃあよかった」
光「……うん! いい感じだ」ジッ…
P「ん?」
光「今日は元気そうだからさ! 寝不足はダメ、だろ?」
P「あぁ、そうだな……これはカフェインパワーだがな」
光「な、なんだって……!?」
P「コーヒーを飲めないガキンチョにはわからんだろうが、大人はカフェインで元気になるんだよ」
光「そうなのか!? でもアタシだってコーヒーぐらい飲める! ……たぶん……」
P「じゃあ、ほれ。火傷するなよ? ブラックだ」
光「ブラックサン!」
P「いや、さん付けされても困るが」
光「……ズズッ…これは……」
P「どうした?」
光「……苦い…………」
P「ま、そりゃそうだろう。ほれ、チョコ」
光「あ、ありがとう……」ポリポリ
P「……」
光「うっ……!? に、にがい!? なんだこれ!」
P「カカオ80%チョコっていってな。頭がスッキリするんだ」
光「うおお……口の中が……」
P「お子様には早かったか。ほい牛乳」
光「ん……んく……ぷはぁ……」
P「こういうバラエティの仕事もできそうだな……わかりやすくて結構」
光「なんてことするんだ! まったくもう!」
P「だけど気合いは入っただろ? コーヒーってのはそういうもんだ」
光「……そうなのか?」
P「かっこつけて飲んでるうちに慣れるんだよ、だいたいはな」
光「むぅ……まだ早いのかな……」
P「そうかもな。だが……それがお前らしいんじゃないか」
光「そうなの?」
P「あぁ。大きくなってけばいいんだ……背も、な」
光「背って……この間140センチ超えたんだぞ! 笑ってたらあっという間に追い抜いちゃうから覚悟しとくんだな!」
P「そりゃ楽しみだ。……それはそうと、今日の仕事内容は頭に入ってるか?」
光「うん、それは大丈夫! 任せとけ!」
P「頼もしい限りだ、結構結構……お子様って言えなくなるかな」
光「急にどうしたの?」
P「なに。ちょっとおっさんなりに感傷に浸ることもあるってことだ」
光「し、死んじゃうのか!?」
P「いやいや死なないから安心しろ……というかなんでそうなるんだ」
光「だって……こういう時って、なんか大変な秘密があったりとかしてさ。思い詰めて大ピンチ! ってなっちゃうことが多いし」
P「んなことはないが……ほれ。『おやっさん』も悪かないって思っただけだ」
光「あっ、DVD! 見てくれたのか!?」
P「昨日忘れてったからな。持ち帰って適当に流しただけだ」
光「………!」パァァ…
P「まぁ、子供だましと思ってたが結構――」
光「生身アクションってやっぱりかっこいいよね、柔軟はしなきゃ……でもそうだ、帽子被ってみるとか! 美味しいコーヒーもいいな。でもジープで追い回すようなのはちょっと勘弁かな! 次はどんなのが見たいとかある? オススメは――」
P「……やっぱりもう見るのはいい。疲れるからな」
光「えぇーっ!? 元気になるってば、絶対! ニキニキで見ればグングンだよ!」
P「わかったわかった……だけど長いシリーズを通してみるのは時間もないんだ」
光「そ、そっか……じゃあコンパクトにまとまったやつか、傑作選とかのほうが――」
P「それよりもっと簡単な手もある。いやでも俺にヒーローを見せられる方法がな」
光「えっ? ……うーん……カーナビで見るとか? でもそれは危ないよなぁ……」
P「そうじゃない……お前がヒーローになるんだよ。光」
光「アタシが……ヒーロー?」
P「あぁ。そのまま、まっすぐに突き進め。俺はお前を全力でサポートする。スーパーヒーロー南条光だ。やれるか?」
光「……もっちろん! できるさ!」
P「いい返事だ。うし……こっちもはりきらないとな」
光「へへっ、まずはライブとラジオを成功させなきゃだもんね!」
P「おう、その意気だ。ちゃんと疲れたら休むのは忘れるなよ?」
光「もちろんだとも! だけどそれはプロデューサーもだぜ?」
P「ははは、じゃあ疲れるぐらいの仕事をとれるようになってもらわなきゃな」
光「そんなの、あっという間さ! 任せとけ!」
P「心強い返事だな……まぁ、光がコーヒーを飲めるようになるよりは早いだろ」
光「なるほど、あっという間だな!」
P「……」
光「ちょ、ちょっと待ってくれよ! なんでそこで黙るのさ!」
P「さぁな……ほれ、時間だ」
光「えっ? あっ、本当だ! 準備は……よしっ!」
P「じゃあ気分も新たに……いこうか、ヒーロー?」
光「……あぁ! おやっさん!」
終わり
終わりです。お粗末様でした
ネタの偏りが出たのは私の責任です。私が弱いから、にわかだから……このDXディエンドライバーはお返しします……
光の誕生日に合わせてレイナサマ復刻ってことは「うるさいヒーロー気取り」のフラグが再びたった、って解釈でいいのかなぁ……?
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