春香「この簡単な事件、私が33レスもたせてみせます!」 (45)


P「ただいま戻りました」

美希「もう疲れたの……お昼寝するの……」

P「お疲れ様。よく頑張ったな美希」

伊織「おかえりなさい。プロデューサー、美希」

小鳥「二人共お疲れ様でした」

律子「プロデューサーと美希が帰ってきて、今日はこれで予定終了ですね」

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伊織「あ、美希。この間話してたゴージャスセレブプリン買ってきておいたのよ」

美希「うそ!デコちゃんホント!?」

伊織「嘘ついてどうするのよ……一緒に食べましょ」

あずさ「!」

小鳥「私達はもうみんな頂いたから……」

亜美「スッゴク美味しかったよ!」

真美「いおりんったらミキミキと一緒に食べるために食べないで待ってたんだよー!」

伊織「ちょ!真美!」

美希「デコちゃんホント?」

伊織「そ、それは……一人だけで食べるのは可哀想かなって思っただけよ!」

P「ああ、俺はお前を迎えに行く前にごちそうになったしな」

美希「デコちゃん大好きなの!」ギュ

伊織「ば、馬鹿!何くっついてるのよ!」カァァァ

あずさ「……」

伊織「もう……えっと給湯室の冷蔵庫に……あら?」

伊織「……無い」

亜美「え?」

伊織「無ぁぁぁぁい!!!冷蔵庫に入れておいたゴージャスセレブプリンが無い!」

「「ええええええええええ!?」」

あずさ「」ダラダラ

律子「え?だって伊織が残りを冷蔵庫に入れたところ私も見てたわよ?」

雪歩「わ、私も急須のお片づけしていたから見てました」

真「伊織、喧嘩にならないように全員分買ってきてみんな食べたよね?」

響「やよいの姉弟の分まで買って持たせて帰してたぞ」

千早「水瀬さんらしいわよね」

貴音「しかし消えてなくなるとは……真……面妖な」

あずさ「……あ、あのー」

あずさ「ごめんなさい……私がつい……余っているものだと思って……」

亜美「なんだぁ、あずさお姉ちゃんが食べちゃったのか」

伊織「はあ……それじゃ仕方無いわね……美希、残念だったけど……」

美希「あーあ、食べたかったけどあずさが食べちゃったなら仕方ないの」

あずさ「本当にごめんなさい!今度は私が買ってくるから!」

律子「迷子にならないように誰かついていかないといけませんね」

真美「お化けの仕業かと思っちゃったよー」

貴音「お、お化けですか!?」

P「ハハハ、まあでも一件落着で良かったじゃないか」

春香「……果たしてそうでしょうか?」

P「どういうことだ?春香?」

真「って言うか居たんだ春香」

雪歩「春香ちゃんいつから居たっけ?」

貴音「はて……最初から居たような居なかったような……?」

春香「話は聞かせてもらいました……」

春香「この簡単な事件……」

春香「私が33レスもたせてみせます!」

亜美「ってゆーかさ、はるるん」

真美「33『レス』ってなにさ」

春香「亜美……真美……それはなんやかんやよ!」

千早「春香……なんやかんやって……」

春香「なんやかんやは……なんやかんやよ!」

律子「なんやかんやに目を瞑ったとして今>>1から他レス抜いて8レス目よ?」

P「あと25レス……大丈夫なのか!?春香!」

春香「大丈夫です……プロデューサーさん!任せて下さい!」

P「そうか……!頼んだぞ、春香!」

伊織「いや、頼むも何も……」

美希「あずさが素直に食べましたって言っていたの」

春香「そこよ!美希!」

美希「え?」

春香「本当にあずささんがゴージャスセレブプリンを食べてしまったの!?」

あずさ「え?いや……その……食べちゃいました……」

春香「765プロ随一のスタイルを誇りながら、自分が太っているのではないかと常日頃気にしているあずささん……」

春香「こんな!こんなボン・キュッ・ボンな羨ましいボディで!」モミモミ

あずさ「ああああああの春香ちゃん!?」

千早「くっ……それについては同意ね……」

P「と言うか裏山けしからんぞ春香!」

亜美「兄ちゃんも男だねえ……」

雪歩「お、おおおお男の人って……!」

小鳥「はるあず!?はるあずなの!?写真!カメラカメラ……」

春香「あずささんは普段から甘いものを控えてプロポーションの維持に努めていました……」

春香「そんなあずささんが二つも余計にプリンを食べてしまうでしょうか!?」

P「な!なるほど!」

律子「いや、だから白状してるし……」

春香「余っていたのは伊織と美希の分の『二つ』というのがこの事件の鍵です!」

P「どういうことだ?春香」

春香「この事務所で『二つ』というキーワード……引っかかりませんか?」

P「『二つ』……お揃い……双子……ハッ!そうか!」

春香「そう!亜美、真美……あなた達が二人仲良く一つづつ食べたのよ!」

P「亜美、真美……さあ、素直に伊織と美希に謝るんだ……」グスッ

亜美「いや、亜美達じゃないし」

真美「ちゅーか『二つ』で双子で結び付けられても」

律子「状況証拠にもならないわね……」

春香「」キッ

律子「いや……そんな睨まれても……」

P「どうする?春香……どうやら違うようだぞ?」

春香「間違えてすいませんでした」カシオリッ

亜美「あ、うん……」

真美「菓子折り貰っても……」

春香「しかしそうか……うん……なるほろ……」

春香「わかりました……これは一瞬の隙を突いたトリックだったんです……」

P「どういうことだ?春香」

春香「今日の事務所はプロデューサーさんが朝に美希を迎えに出てからみんなレッスンでした」

春香「プロデューサーさんは朝にプリンを食べましたが、他のみんなはレッスンから帰ってきてから食べました」

小鳥「私もその時に一緒に頂きました」

千早「高槻さんだけは一緒に食べないで姉弟の分と持ち帰ったわね」

春香「それから二人が帰ってくるまで事務所にみんな残っていたんです」

春香「そんな中全員の目を盗んでプリンを二つも素早く食べる……これは至難の業……」

春香「四条さん……あなたのやったことは全てまるっとお見通しだぁ!」ビシッ

貴音「はて……一体なんのことやら?」キョトン

P「春香……聞かせてもらおうか、そのトリックとやらを……!」

春香「先程も言った通りみんなの目を盗んでバレないように食べるにはスピードが必要です」

春香「しかし……忘れてませんか……?四条さんが……ラーメンを飲み物のように平らげることを!」

律子「いや……それは確かに食べるスピードは早いけれど……」

春香「」キッ

春香「ラーメンを飲み物のように啜ることが出来る四条さんなら……プリンを二つ一瞬で啜り上げる事も不可能じゃない!」

P「ん?いやさすがにプリンは啜り上げないんじゃないか?」

春香「」キッ

律子「さらにトリックでもなんでもないわね」

春香「」キッ

律子「大体プリンを啜り上げて飲むようにってどんな感じに食べるのよ……」

春香「それは……なんやかんやよ!」

律子「」

雪歩「そ、そんな……四条さんが……」ガクッ

真「え?雪歩?」

貴音「春香……確かにわたくしはらあめんは人よりほんの少し早く平らげる事が出来ます……」

響「え?ほんの少し!?」

伊織「自覚が有った事にビックリすればいいのか、ほんの少しにビックリすればいいのかどちらかしら?」

美希「どっちもだと思うな」

貴音「しかしながら……ぷりんは……流石に飲むようには頂きませんが……」

雪歩「そ、そうよね……一緒にスプーンで食べてたものね……」

真「雪歩までどうしたの?」

P「違ったようだぞ……春香」

春香「なんということ……これは……迷宮入り……!?」

春香「あ、間違えてすいませんでした」カシオリッ

貴音「ごちそうさまでした」ペロリ

律子「はや!」

春香「ハッ!給湯室……これよ!これが鍵だったのね!」

春香「この事務所の給湯室……ここは……ある人の聖地……犯人は」

春香「雪歩!あなたね!」ビシッ

雪歩「そ……そんな……私……違っ……」

春香「その狼狽え様……尻尾を表したわね……雪歩」

P「春香……お前の推理を聞かせてもらおうか……」

千早「ところで気になっていたんですがなんでプロデューサーはそんなノリノリなんですか?」

小鳥「千早ちゃん……世の中には聞いてはいけないことがあるのよ」

真「全くそんな事じゃないと思うんだけど?」

春香「簡単なプロファイリングですよ……事件は会議室で起こっているんじゃない……」

春香「給湯室で起こっているです!」

律子「……で?」

春香「この事務所で給湯室をよく使う人物……律子さん小鳥さんそして……」

春香「お茶に対して一番のこだわりを持つ雪歩……」

春香「雪歩はみんながプリンを食べ終わったあとお茶を淹れて回って、そして片付けをしていたね?」

雪歩「う、うん……」

春香「この時給湯室には雪歩一人……そしてなんやかんやでプリンを食べたのよ!」

P「雪歩……そんな……お前が……」

伊織「いや、だから雪歩が片付けしてる時に私が冷蔵庫に入れたんだし」

春香「」

律子「そしてその様子私が見てるし」

春香「」

亜美「ピヨちゃん、プロファイリングってなに?」

小鳥「行動科学的知見やを用いた犯人像の推定手法ね」

真美「???で、はるるんのコレがそうなの?」

小鳥「全くもってプロファイリングでもなんでもないわね」

雪歩「わ、私じゃないですぅ……」

春香「……間違えてすいませんでした」カシオリッ

雪歩「あ、うん……今度お茶うけに使わせてもらうね」

春香「……振り出しに戻る……か」

P「大丈夫なのか?春香、あと14レスだぞ?」

春香「大丈夫です……プロデューサー、もたせてみせます!」

P「頼もしいな!春香!」

響「なあ?これなんの意味があるんだ?」

貴音「さて……わたくしにはわかりかねますが」

千早「間延びとかダラダラと言ったレベルじゃないわね」

美希「あふぅ……あのね、ミキもうお昼寝していいかな?」

伊織「いいんじゃないかしら?ソファ空いているわよ」

美希「じゃ、おやすみなさいなの」ポフッ

春香「現場を検証してみましょう」

P「給湯室の冷蔵庫に伊織が入れたんだったな」

伊織「だからそうだってば」

律子「そして雪歩が給湯室から出たあとにあずささんが給湯室に入って……」

あずさ「冷蔵庫を開けたらプリンが見えて……余っていたものだと……」

春香「そうか……そうだったのね……!」

春香「これは……盲点でした」

春香「真実は…いつもひとつ!」

美希「」zzz

春香「かなりの人数が事務所に居る中給湯室に入り込んでも気付かれない存在が居ました!」

P「なんやて!春香!」

千早「突然取ってつけたような変な関西弁はなにかしら?」

亜美「んっふっふ~亜美達知ってるよ」

真美「あの後はね……」

春香「犯人は人間だったと思い込んでしまっていました……」

春香「犯人はハム蔵……あなたね!」

ハム蔵「ヂュイ!?」

亜美真美「「兄ちゃん!お前は次に『せやかて春香』と言う!!!!!」」

P「せやかて春香……ハッ!」ゴゴゴゴゴ

千早「全くわからないわ……」

小鳥「千早ちゃん、世の中には……」

響「うがー!ハム蔵がそんな事するわけがないぞ!」

ハム蔵「ヂュイヂュイ!」

春香「ハム蔵……飼い主の響の目をも盗んで居なくなるあなたのスキル」

春香「事務所全員に気づかれないで給湯室に忍びこむなんてわけないはず」

春香「動機は……餌をあげるのを響が忘れていてお腹が空いたから……」

伊織「よく考えたら響っていつもハム蔵に逃げられてるわね」

真「響の側に居るより春香の側に居る方が多くなってない?」

響「そんな……そんな事ないぞ!?」

春香「まんまと給湯室に忍び込んだあなたは……冷蔵庫を開け……プリンを食べた……」

貴音「はて……ハム蔵がどうやって?」

春香「それは……やっぱりなんやかんやよ!」

P「なんやかんやってやっぱり……」

春香「なんやかんやは……なんやかんやよ!」ビシィッ

ハム蔵「ヂュヂュイ!ヂュイヂュイ!」

響「なんやかんやもなにも出来るわけ無いだろって言っているぞ」

律子「まあハムスターだしねえ……」

春香「」キッ

P「やはりハム蔵には無理じゃないか?」

春香「間違えてすいませんでした」ヒマワリノタネー

ハム蔵「ヂュィイ!」パクパク

春香「うーん……それじゃ一体……あっ!」

春香「そうか……そういうことだったの……」

律子「そうもこうもだからあずささんが……」

春香「この事件には……犯人なんて居なかったんです!」

亜美「真美、グラビモス亜種手伝って」カチカチ

真美「んっふっふ~真美の超絶テクで助太刀してやろう」カチカチ

怒り狂うイビルジョー「ゴアア」

真美「あっ」

真美が力尽きました

春香「今……この場に居ない。そう、やよい……」

春香「やよいは姉弟の分を合わせて持ち帰ったのよね?」

伊織「そ、そうよ……」

春香「その時……誰も気づかないまま数を間違えて持って帰ってしまったのよ!」

P「なんていう悲劇……」グスッ

春香「そう……ほんの些細なミス、それだけだったのよ!」

千早「いや、ちゃんと確認したし……」

伊織「だから残りを冷蔵庫に入れたって言ってるでしょ?」

貴音「響、ところで先程らあめんと言う単語を聞いたせいからあめんが食したくなってまいりました」

響「え!?聞いただけで?貴音はパブロフの犬みたいだなあ」

貴音「はて……わたくしが犬……でございますか?」

雪歩「ええと……パブロフの犬と言うのは条件反射の実験で……」

響「犬に音を聞かせてから餌を与えていたら、音を聞くだけでヨダレが出るようになった実験のことだぞ」

貴音「なるほど……響も雪歩も物知りですね……」

雪歩「いや……えへへ」

響「まあ自分完璧だからな!」

真「でもいいね!ラーメン。四人で食べに行こうか!」

prrrrr

小鳥「はい、765プロです……はい……あ、いつもお世話になっております……」

千早「あ、昨日買ったCD聞こうかしら……ごめんね美希、ちょっと横借りるわね」ポフッ

美希「ん……千早さん?……ムニャ」ギュ

千早「きゃ!ちょっと美希……」////

小鳥(みきちは!ソファで抱き枕にされる千早ちゃん!ああ!こんな時に仕事の電話なんて!写真!写真!)

P「春香……やよいが間違えて持ち帰ったわけではない……」

春香「なるほろ……じゃあやはり犯人は……」

春香「犯人はこの中に居ます!」

あずさ「いや、春香ちゃん……だからね?」

春香「犯人はあずささん!あなたですね!」

P「!」

律子「!」

伊織「!」

美希「」zzz

千早「♪」

ハム蔵「ヂュ」

小鳥「はい……はい……」メモメモ

貴音「どこのらあめんにいたしましょう?」

響「貴音が行きたいところでいいんじゃないか?」

真「そうだね、ボク達もそれでいいよ。ね?雪歩」

雪歩「うん!」

真美「リオレイアいこう」カチカチ

亜美「さすがにもう余裕っしょ」カチカチ

リオレイア「」サマソ

亜美「うあうあうあー!」カチカチカチ

真美「はいはい回復回復」カチカチカチ

リオレイア「」サマソ

亜美真美「「あ」」

あずさ「は、はい……」

春香「あずささん、あなたは給湯室の冷蔵庫にプリンが入っているのを見つけてしまった……」

あずさ「はい……」

春香「普段から甘いものを節制していたあなたは……湧き上がる衝動を堪え切れなかった……」

あずさ「あ、うん……はい……」

春香「相手はましてゴージャスセレブプリン……我を忘れてしまうのも無理は無い……」

P「うっ……」グスッ

律子「泣くところですか?」

春香「つい……出来心だったんですね?」

あずさ「ええ……最初からそう言っていたのだけど……」

春香「悲しい……事件でした……」

P「あずささん……まさかあなたが……」グスグス

あずさ「いや……だから最初から……」

真「あ、じゃあボク達お先に失礼しまーす!」

貴音「では本日はあそこの店にいたしましょう……」

響「どこにするんだ?」

貴音「ふふっ、店に着くまではとっぷしぃくれっとです」

小鳥「はい……ありがとうございます……はい、失礼します」ガチャ

小鳥「律子さん、すいません。この案件なんですけど……」

律子「あ、仕事ですか?」

小鳥「はい、あのですね……」

律子「あー、ハイハイ」カタカタ

P「春香……お手柄だった……!」

春香「プロデューサーさん……!」

千早「美希?終わったみたいよ」

美希「……ん?やっと?」アフゥ


P「合いの手レス除いてきっかり33レス、よく持たせたな!」

春香「ありがとうございます!」

あずさ「美希ちゃん、伊織ちゃん……お詫びに何か食べて行きましょうか」

美希「いいの?」

伊織「せっかくだからお誘い受けようかしら」

あずさ「千早ちゃんも一緒に行きましょ?」

千早「え?」

伊織「にひひっ!千早、こういう時くらい付き合ってよ」

美希「千早さんも一緒に行くの!」

千早「ふふっ、そうね。ご一緒させてもらうわ」

P「それにしても大変な事件だったな!ハハハ」ピタ

春香「ふふふっ」ピタ

あずさ「あ、じゃあ私達失礼しますね」

律子「お疲れ様でしたー」

小鳥「はい、お疲れ様」

P「……」ピタ

春香「……」ピタ

持った(持ってない

亜美真美・モバマス・咲での33分探偵クロスは読ませて頂いてます
天魔さんがゆくをDVD見て、思い出したのが懐かしくて&咲・モバマスでのクロス読んで懐かしくて
情報屋と鑑識&助手出すの忘れてた

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