天草シノ「うん? 私の趣味か?」 (60)


生徒会役員共のSSです

スズちゃん先週出番少なかったよ

ラブコメ要素なしの日常系

不手際あったら御免

スズちゃん今週出番あるといいな


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409057660


夏休み 生徒会登校日 生徒会室にて

津田 「これといった趣味があるって聞いたことがないなぁ、と」

スズ 「そういえばそうですね。会長はどのような趣味をもってるんです?」

シノ 「ふむ、趣味か」

アリア「うふふ。シノちゃん、やれば何でもできるからね」

津田 「まあ、確かに」

アリア「だから、私も知り合ってからだけど、今までこれっていう趣味は見たことないなぁ」

シノ 「アリアの言うとおりだ。私にはこれといった趣味はないのかもしれん」

津田 「意外ですね」

シノ 「あ、最近ちょっとした『やんちゃ』をしたりはしてるが」

津田 「……小学生がやるようなことですけどね、風船割ろうとしたり黒板消しドアにはさんだり」

シノ 「これを趣味というのは似合わんな。『いたずら』ならどうだろう」

アリア「ちなみに、シノちゃんの『いたずら』は性的な意味よね?」

シノ 「もちろんだ」

津田 「それが趣味なら普通に問題です」


シノ 「思えば、確かに私は無趣味だな。何か趣味でも持った方がいいだろうか」

スズ 「無理に持つものではないかもしれませんが…… ストレス発散やリフレッシュには最適かと」

津田 「でも会長って、仕事が趣味、っていうタイプですよね」

シノ 「まあ、生徒会の仕事は好きだが」

津田 「なにか打ち込めるものを探してみるのもいいんじゃないですか」

シノ 「ふむ……この前の部活動体験みたいに、なにかやってみるかな」

アリア「いいと思うわ」

シノ 「では早速だが、手始めにみんなの趣味を参考にしようと思う。それぞれ教えてくれないか」

津田 「オレたちのですか? 他の二人はともかく、オレのなんて参考になるかなぁ……」

シノ 「ふむ? では早速、津田から教えてもらおう」

津田 「は、はい。まあ休日は、ゲームが多いですかね。せいぜい人並みに遊ぶくらいですが」

アリア「やっぱりこの年代の男の子って、みんなやるものよね」

津田 「そうですねー、小学生の時から友達の家でとか、家に呼んだりとか」

シノ 「なっ」

アリア「えっ」

津田 「は?」

シノ 「しょ、小学生からエロゲーをやっていたというのか!」

アリア「しかも友達と一緒に!」

津田 「あんたらのゲーム認識ってなんなの」


津田 「だいたいそういうゲームは18歳未満買えないでしょう」

シノ 「はっ、となるとギャルゲーか」

津田 「はっ、じゃねぇ」

シノ 「そういったノベルゲーならやったことあるぞ」

津田 「ああ、そういえば前やってましたね」

シノ 「なかなかCGのコンプリートがな」

津田 「楽しいならいいと思います」

スズ 「津田はどんなゲームするのよ」

津田 「えーと、アクションとか、レースとか……」

アリア「男の子ね」

シノ 「健全だな」

アリア「アクションでダメージを受けると女の子の衣服が肌蹴ていくような?」

シノ 「レースで勝ったらご褒美があったり?」

津田 「世の中って結構健全だよ」


シノ 「しかし、聞いただけではよくわからんな」

津田 「ああ……じゃあ、家でやりますか?」

シノ 「いいのか?」

津田 「ええ。コトミとも昨日やってました」

シノ 「ヤってたのか!?」

津田 「文脈からゲーム以外を想像できるんですか」

シノ 「ともあれ。百聞は一見に如かず、だ。あとでお邪魔させてもらおう」

津田 「萩村と七条先輩もどうですか」

スズ 「いいわよ」

アリア「うん、普段やらないから楽しみ」

シノ 「それに、そのあとは萩村とアリアにも趣味を聞かないといけないしな」

津田 「じゃあ」

シノ 「各自着替えたら、津田の家に集合だ」

スズアリア「「はーい」」


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津田宅

ピンポーン

津田 「はいはーい」

ガチャ

シノ 「そろい踏みだ」

スズアリア「「お邪魔します」」

津田 「いらっしゃい」

コトミ「あ、会長。スズ先輩に七条先輩まで」

シノ 「やぁコトミ。夏休みはちゃんと規則的な生活しているか」

コトミ「ええ、規則的ですよ!」

スズ 「あら、意外としっかりして」

コトミ「朝に寝て夕方起きてます!」

スズ 「…………」

津田 「オレが帰ってきたときに起きましたよこいつ」


コトミ「で、会長たちは今日は?」

津田 「会長にちょっとゲームをやらせてみようと」

コトミ「えっ、タカ兄エロゲー持ってたの?」

津田 「なんでゲームっていったらそれしか出てこないの」

コトミ「なんだ、テレビゲームの方か」

津田 「昨日もやったろ」

コトミ「あ、会長って歴史好きでしたっけ」

シノ 「ん? ああ、戦国時代、特に織田信長が好きだぞ」

コトミ「では会長、こんなのどうです?」

シノ 「おお、これは……!?」

コトミ「どうです。この信長なんか、ダークサイドバリバリですよ」

シノ 「おおっ、なんと禍々しい」

津田 「アクションゲームですね。コントローラーで目の前の敵をばっさばっさ倒していく無双系のジャンルです」

アリア「千人斬りってやつだね」

シノ 「ほほう、さぞかし立派なモノを」

津田 「下から離れなさい」


シノ 「では、早速やってみるとするか」

津田 「操作も結構シンプルですよ。スティックで移動して、これが攻撃で……」

シノ 「ふむふむ…… ……スティックって丁寧にしないと痛いか?」

津田 「要らん心配してくれるな」

シノ 「い、要らないとは何だ! いつかそういったスティックを扱う時にどうするべきか」

津田 「掘りさげるな」

シノ 「むしろ掘る方だろう津田は」

津田 「次から次へと! ほら、電源入れますよ!」

シノ 「お、おおっ、心の準備が」

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津田 「キャラクター選択して、ステージ選択して……」

シノ 「えーと、これがジャンプ……攻撃がこれ……うう、思ったよりボタンが多い……」

津田 「まぁ、慣れですよ慣れ」

シノ 「そ、そうか慣れか」


---

シノ 「め、目の前のが敵か?」

津田 「はい、攻撃して倒していってください」

シノ 「んと、よい、しょ」

バサッバサッ グサグサッ

シノ 「わわっ、敵が攻撃してきた!」

ブルブルブル

シノ 「おおっ!? つ、津田! コントローラーが震えて!」

津田 「敵からダメージを受けると震えます」

シノ 「な、なるほど、股間に当てることで戦火の中犯される少女プレイができるという」

津田 「んなわけねえだろ」

---

ドシュドシャッ シャキーン

シノ 「うーん、お、これは」

津田 「慣れてきましたね」

シノ 「うむ、爽快なものだな。津田の言うとおり、慣れるまでは痛いが、慣れると気持ちいいというのは」

津田 「オレはそんな話してませんが!?」


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カチャカチャ

シノ 「うん……?」

---

カチャカチャ

シノ 「なぁ津田」

津田 「はい」

シノ 「なんで関ヶ原に上杉や武田が参戦してるんだ」

津田 「あー……気になりますか」

シノ 「キャラクターはあくまでモチーフということかな」

津田 「まぁ、そうですね」

シノ 「なるほど、これはアレだな。エンターテイメント作品なのだな」

津田 「ご理解あってありがとうございます」

シノ 「いやなに、こういうぶっ飛んだものも面白いぞ」

スズ 「見てて派手だし、爽快そうですね」

アリア「テレビゲームってすごいのね」

スズ 「七条先輩もそう思いますか」

アリア「うん、バイブ機能完備だなんて進んでるね」

スズ 「いままでの会話なんも聞いてないですね」


津田 「まぁこんな感じですね」

シノ 「なるほど。他にもいろいろあるのか?」

津田 「そうですねー…… あ、これなんてどうです。4人でできるライトなレースゲームです」

シノ 「おお。これならみんなでできるな」

津田 「じゃあコトミ、お前4人目」

コトミ「え、私?」

津田 「オレほとんどコース覚えちゃってるし。操作と簡単にルール教えててよ」

コトミ「いいよ。タカ兄はどうするの」

津田 「麦茶でも入れてくる」

コトミ「はーい」

シノ 「よし、アリア、萩村、やるぞ」

スズアリア「「はーい」」


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津田 (いやー、意外と会長もゲームに抵抗ないんだな)

津田 (ま、趣味にはならなくてもオレの知ってる世界を知ってもらえるっていうのは、結構嬉しいかもな)

カチャ

津田 「お茶淹れましたよー」

ブーーーン キキッ バシューッ

津田 「やってるやってる」

スズ 「ぬっ、くぬー」

津田 「お、萩村トップ」

スズ 「どんなもんよ」

シューーン… パッカーン!

スズ 「ええっ!?」

アリア「ごめんね~」

スズ 「なによこれぇ」

津田 「甲羅だよ。ひとつ前の順位の人を追尾して転ばせる……」

スズ 「ぐぬぬ……」

シノ 「さすがだなアリア、だてに亀甲縛りでならしてないというわけか」

津田 「なんか関係あるの」


シノ 「しかしこれはなかなか……」

コトミ「身体横に倒れちゃいますよねっ」

ブーーン グイー

津田 「はは、4人ともいろんな方向に身体倒れてますよ」

シノ 「身体は正直だものな!」

津田 「あーはいそうですね」

ゴール!

スズ 「な、なんとか最後で挽回……」

アリア「あー、抜かれちゃった」

シノ 「むぅ、コトミとデッドヒートだったが」

コトミ「ぎりぎり3位~」

津田 「結構白熱しましたね」

スズ 「やってみてなんとなくだけど、下位には有利なアイテムがきやすいみたいですね」

シノ 「なるほど、それで抜きつ抜かれつのゲームを演出するのか」

アリア「やっぱり抜きつ抜かれつって、いいわよね」

コトミ「いいですねぇ」

津田 「おかしい、パーティーゲームの穏やかさがどことなく無い」


シノ 「やってみてなかなか楽しいが、難しくもあるな」

津田 「会長完璧主義なところありますもんね。ハマると世界ランク目指しちゃいそう」

シノ 「さすがにそこまで時間を割くわけにはな」

コトミ「では会長にはこんなのどうでしょう」

津田 「ん、それお前のノーパソじゃん」

コトミ「これを起動しますとー……」

チャラララーーン

萌声優『大好きっこお兄ちゃん、2!』

津田 「…………」

シノ 「おおっ、2が出ていたのか!」

スズ 「前作プレイ済み!?」

津田 「っていうかコトミ、何でもってんだよ!」

コトミ「ええーっ、なんでってそりゃぁ……」モジモジ

津田 「頬を染めるな頬を!」

シノ 「プっ、プレイしていいのか!?」

コトミ「はい、どうぞどうぞー」

津田 「いままでで一番楽しそうだし……」

今日はここまで またのんびり書いていきます

相変わらずスズが好きなんです

続き


シノ 「ふぅ……堪能してしまった」

津田 「熱中してましたね……」

シノ 「まだトゥルーエンドを回収していないんだが」

コトミ「じゃあ今度貸しますね」

シノ 「おお、すまないな!」

津田 「もうそれ趣味でいいんじゃ」

シノ 「はっ、そうだ趣味を探すんだった」

津田 「そうですね」

シノ 「えーと、そしたら次はー…… 萩村、君がはまっていることを教えてくれ」

スズ 「わ、私ですか」

シノ 「うむ、わが生徒会の生き字引、最強の会計は普段何をしているんだ?」

スズ 「そ、そうですね……」テレテレ


スズ 「私は節約をよく考えて実行するようにしています」

シノ 「節約か。趣味と言えるのか?」

スズ 「シノちゃん、重要なのは本人が楽しめるかどうかだもの」

津田 「ですね」

アリア「私も津田くんもオナ○ーは好きだけど、アナ○ーは開発している私だけ楽しんでいるじゃない?」

シノ 「なるほどな」

津田 「そこでオレを引き合いに出さないでくれますか」

アリア「あ、ごめんなさい。そうよね、津田くんだってアナ○ーしてるかもしれないものね」

津田 「違う、そうじゃない」

アリア「細いのから貸してあげるね」

津田 「丁重にお断りします」


シノ 「話を戻すが、節約は楽しいのか」

スズ 「楽しいですよ。いろいろな無駄をそぎ落として効率化させていく楽しみです」

シノ 「なるほど、実益も伴うのは良いな」

スズ 「難点は、やりすぎると貧乏臭くなるところでしょうか」

津田 「はは、たしかに」

シノ 「津田もそういう感覚はわかるか」

津田 「ええ」

シノ 「鼻をかんだティッシュをそのまま捨てるのがもったいないからそのまま一発……」

津田 「しねえよ!」

シノ 「す、すまない。トイレに直だったか」

津田 「ちげえよ!」

コトミ「そうですよ、タカ兄は部屋でしてます。ティッシュがゴミ箱に……」

津田 「お前しばらく立ち入り禁止だ!」


スズ 「……脱線するならやめますか」

シノ 「あーん、すまない萩村ー」ギュッ

スズ 「わ、ちょっと、抱き着かなくったっていいでしょう!」

シノ 「ちょっとウオミーの真似を」

スズ 「しなくていいですっ!」

津田 「それで、萩村はどんな節約をしてるの?」

コトミ「あ、この前うちの洗濯してもらったとき、お風呂の残り湯を使ってましたね」

スズ 「そうね、そういうの。料理も極力ゴミを出さないようにするわ」

アリア「じゃあ、生ゴミを見るような視線は?」

スズ 「捨ててしまえ」


スズ 「エアコンより扇風機の方が圧倒的に電気を消費しないので、過ごせる間は扇風機ですね」

コトミ「うちは遠慮なくエアコンだねぇ」

津田 「だなー。せめて一室に集まって使うようにするか」

スズ 「そうそう、細かい節約が後々家計に影響してくるの」

シノ 「やりくり上手というわけだ。いい奥さんになるな」

スズ 「そっ、そうでしょうか」

シノ 「ヤリクリ上手っていうと床上手にも聞こえるしな!」

アリア「男性にもイイ奥さんだね!」

スズ 「なんでたったふた言で台無しにされなきゃいけないんだろう」


津田 「せっかくなんでエアコン切って扇風機にしますか?」

コトミ「ええー、5人もいるのに熱いよー」

シノ 「試しに1時間だけとか」

コトミ「それくらいなら、まあ」

スズ 「ちょっと待って。冷房はね、電源を付けたときが最も電力を消費するの。短い間隔でオンオフするのは、逆に電力消費を増やしちゃうのよ」

アリア「あらそうなの」

スズ 「ええ。パソコンなんかもそうですね」

アリア「寸止めオナ○ーが長い時間快楽を味わえるのと同じだね」

スズ 「次はひと言で台無しかー……」


津田 「さすが、いろいろ実用的なこと知ってるな」

スズ 「無駄になる知識なんて本当はほとんどないのよ。総動員すればいろいろと役に立つわ」

コトミ「じゃあ、タカ兄のアレは若干右曲りとか」

津田 「なにに使うんだよ!」

スズ 「……まぁ、役立つ時もいずれ……」ボソボソ

コトミ「おお……」

津田 「ん?」

スズ 「なんでもないわよ!」

シノ 「しかし、なんで萩村は節約が好きになったんだ?」

スズ 「実はもうちょっと先で考えていることがありまして、その前段階のようなものでしょうか」

津田 「考えてること?」

スズ 「節税。株のシミュレーションで結構プラスになってるの」

津田 「……恐れ入ります」

今日はこんなところで


シノ 「実益を兼ね備えた趣味。萩村らしいな」

スズ 「いえいえ」

シノ 「なるほど。アリアは何が趣味だ?」

アリア「私?」

シノ 「うむ。習い事はいろいろしているが、趣味はどうだ」

アリア「んー、乗馬もテニスも好きだけど、そうだなー」

シノ 「おっと待った。これ付け足して、これ消してもう一度その台詞を言ってくれ」

津田 「付け足す?」

スズ 「消す?」

アリア「Hな乗馬も、○ニスも好きだけど」

シノ 「うむ」

津田 「こらこらこら」


アリア「あ、そうだ。私、書道やってるじゃない」

シノ 「ん、そうだな」

アリア「最近はそこから派生して、写経もやるようになったよ」

津田 「一気に高尚になったなー……」

スズ 「それはいいですね」

アリア「あら、スズちゃんも興味ある?」

スズ 「ええ。私も座禅や瞑想と、そういった禅の文化に触れてますからね」

シノ 「なるほど、それはいいかもしれないな」

スズ 「文化を見つめ直す、いい機会です」

シノ 「それに煩悩退散もできそうだしな!」

津田 「えっ……」

スズ 「それは、うーん……」

シノ 「あれー」

一つ抜かしてしまった…申し訳ない
>>32>>33の間に以下が入ります



アリア「やっぱり何だかんだ、オナ」

津田 「わーっ! 飛ばしすぎじゃないですか七条先輩!?」

アリア「ドピュっと?」

津田 「もうお約束過ぎて」

コトミ「騎乗位で『良すぎてトんじゃうぅ!』の方がエロくないですか?」

シノ 「いや、やはり顔射のスタンダードなエロさには」

アリア「女の子が飛ばすには……潮?」

シノ 「それは噴くものじゃないか」

アリア「あらそうだったわ」

スズ 「……津田」

津田 「だめだ、3人になると止めようがねえや」

シノ 「エロ談義もいいが、趣味としてはなぁ」

津田 「十分なってると思いますが」

シノ 「オ○ニーだって普段やってるしな」

コトミ「食事とか睡眠とかを趣味と言わないようなものですね」

津田 「同列にするなよ……」

アリア「グルメとかなら趣味になる?」

シノ 「美食か。少々、学生には早そうな趣味だな」

アリア「お金はそんな掛からないよ。至高のカップ麺探し」

津田 「ああ、そういう」

シノ 「B級グルメの下の、C級とでもいうのか」

スズ 「カップ麺ではないですが、C級もありますよ。定義はあいまいですが」

シノ 「まぁ、アリアのカップはH級らしいが」

シノスズ「「あはははは」」

津田 (乾いた笑い……)


アリア「せっかくだからやってみましょうか」

スズ 「でも、書道セットなんて」

津田 「オレとコトミのはありますが……」

アリア「じゃあ」

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出島 「お持ちいたしました」

アリア「ありがとう、出島さん」

津田 「早い……」

スズ 「電話してから15分くらいで来たものね……」

出島 「今日は習字をされるのですか」

シノ 「いえ、アリアが最近やっているという写経を」

出島 「なるほど。てっきり墨で脚に正の字を書くのかと思いました」

津田 「なんでその発想ができるんだろう」

シノ 「そうですよ。男は津田しかいません」

津田 「会長、違います」


アリア「じゃあ、これを手本に、そのまま書き写すつもりでやってみてね」

コトミ「うへぁ~……漢字がいっぱいで、ちんぷんかんぷん……」

アリア「最初は意味は分からなくてもいいのよ」

シノ 「そんなものなのか?」

アリア「まずは無心で書いていくことが大事だから」

コトミ「なるほど、夏休みの宿題を書き写す気分で」

津田 「さすがにお釈迦様も怒ると思うぞ」

コトミ「うー」

スズ 「仕方ないわねぇ。ちょっとやる気にさせてあげる」

コトミ「お?」

津田 「萩村?」

スズ 「やってると無我の境地が見えてくるわよ」

コトミ「…………ふっ、辿り着けというのですね……」

津田 「おおやる気になったっぽい……」

スズ 「どうよ」


コチ コチ コチ …

役員共「…………」

コトミ(みんな集中してるなぁ……)

コトミ「……!」

サラサラサラ

コトミ「…………」チョイチョイ

スズ 「?」

---
もぅマヂ無理。 彼氏とゎかれた
ちょぉ大好きだったのに、ゥチのことゎもぅどぉでもぃぃん だって
どぉせゥチゎ遊ばれてたってコト、ぃま手首灼ぃた
身が焦げ、燻ってぃる  一死 以て大悪を誅す
それこそが護廷十三隊の意気と知れ
破道の九十六『一刀火葬』
---

スズ 「ぶっ……くく……」

津田 「は、萩村?」

スズ 「い、いやっ、コトミちゃんが……」

津田 「お前なー……新しい半紙使ってまで」

コトミ「あはは。こういう時、なんか笑わせたくならない?」

津田 「よそで絶対やんなよ」


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終了

シノ 「うむ、会心」

津田 「結構間違えた……」

アリア「間違えても、書くことに意味があるから大丈夫よ」

スズ 「ちょっとバランス崩れた……誰のせいとは言わないけど……」

コトミ「ククク、無我の境地制覇してくれた」

スズ 「ものっそ遠いからね」

シノ 「ふむ。出島さんに持ってきてもらった筆、いまいち墨が馴染まなかったな」

アリア「ああ、それ新品だものね」

シノ 「おろしたてだったか」

アリア「筆おろしだね」

シノ 「筆おろしだな」

コトミ「会長がうちのリビングで筆おろし、というわけですね」

津田 「お前ちょっと黙れ」


アリア「やってみてどうだった? シノちゃん」

シノ 「ふ、筆おろしはまだしたことないぞ!」

津田 「そっちじゃないと思うよ……」

シノ 「う、うむ写経か。面白かったが、さすがにちょっと渋すぎるかな」

アリア「そっかー、残念」

シノ 「まぁまぁ。今回はみんなの色々な趣味が楽しめてよかったぞ」

アリア「私も、シノちゃんに付き合ってもらって楽しかったよ」

津田 「ですね。レースゲームとかやる会長は、新鮮でしたし」

スズ 「自分の好きな世界を見てもらえるというのは、いいことですね」

ピンポーン

津田 「ん? はーい」

今日はここまで 続きます

乙 これはウオミーの予感

>>42 やっぱそうだよなぁ

続きいきます


玄関

ウオミ「こんにちわん」

津田 「魚見お姉ちゃん。今日来る予定でしたっけ」

ウオミ「予定が無くても故あれば来るのです」

津田 「はぁ」

ウオミ「ところでタカくん」

津田 「はい」

ウオミ「家に女性の気配がムンムンしていますが……乱交パーティー中でした?」

津田 「そんな事態にゃなってませんから好きなだけ上がっていってください」

ウオミ「靴を見るからに、生徒会の皆さんでしょうか」

津田 「ええ。わかりますか」

ウオミ「一つだけ小学生用の靴が」

バタンッ

スズ 「オーダーメイドだぁ!」


スズ 「あれっ、魚見さん」

津田 (小学生って単語だけに反応したのか……)

シノ 「ウオミー?」

ウオミ「ヘイ」

シノ 「君も来たのか」

ウオミ「お夕飯作りにきました」

シノ 「む…… 前に君は私のことを『通い妻みたいだ』と言っていたが、君も結構……」

ウオミ「みたい、ではないかもしれませんよ」

シノスズ「「なっ!?」」

シノ 「むぅ……」

津田 「お姉ちゃん、あまりそういうのは……」

スズ 「そ、そうですよ!」

ウオミ「そうですね。からかいすぎました」

シノ 「はは、いやなに」

ウオミ「通い、ではなく、妻です」

シノスズ「「にゃぁっ!?」」

津田 「あーもー……」


リビング

ウオミ「ほう、シノっちの趣味ですか」

シノ 「無趣味というほどではないのだが……これぞというものは見つからないものでな」

津田 「で、いろいろと試しているわけです」

ウオミ「なるほど」

シノ 「ウオミーは何か、趣味はあるか?」

ウオミ「私のですか?」

シノ 「うむ」

ウオミ「そうですね……趣味といいますか、自分磨きも含めて、花嫁修業的なものを」

シノ 「は、花嫁修業だと」

ウオミ「炊事、洗濯……子育て?」チラッ

津田 「へっ!?」

シノ 「おい、津田……」

スズ 「あんた……」

津田 「な、なにもしてないって!」


ウオミ「実際のところは、料理、洗濯、掃除といった家事全般ですね」

シノ 「ま、まぁそんなところだろうな」

アリア「私たちも時々来て手伝ってるよね」

スズ 「ですね」

津田 「助かってます」

ウオミ「あらあら……タカくん、ヒモの素質ばっちりだね」

津田 「嬉しくないんですが」

シノ 「実際のところ、家事は趣味としてやることか?」

ウオミ「では、いろいろと楽しみ方を教えましょう」

シノ 「よし、頼むとしよう」


ウオミ「まず料理ですが……」

シノ 「うむ、私も大概のものは作れるが」

ウオミ「花嫁修業では、さらにもうひと捻り咥えます」

シノ 「咥えるのか」

津田 (字がおかしい気がするが、黙ってよう……)

ウオミ「まずは夫の栄養を考え、精力のつくものを摂取できる食事を考えます」

シノ 「おお、なるほど」

スズ 「ちなみに食材は?」

ウオミ「今日はニンニクとうなぎです」

シノ 「ストレートなチョイスだな」

ウオミ「デザートにはガラナチョコを」

アリア「ストレートだね」

ウオミ「さらにデザート第2弾として私を」

津田 「直球すぎんだろ」


ウオミ「次にお洗濯ですが、取り立てて言うこともないでしょうか」

シノ 「基本的に洗濯器を回して干すだけだからな」

アリア「夫のシャツに口紅がついていないか見ておくとか?」

ウオミ「なるほど、洗う前のチェックはありですね」

アリア「逆に夫も、自分の知らない勝負下着をいつの間にか買っていたりする時は要注意だよ!」

津田 「オレに力説されても困ります」

スズ 「泥沼現場……?」

ウオミ「洗う前の注意点はそんな感じとして、洗い終わった後は」

シノ 「洗った後、シワはちゃんと伸ばしてから干すようにするんだぞ」

アリア「そうだね。私も直腸洗浄した後は、シワをちゃんと伸ばして」

津田 「なんでそう会話が切り替わるんだろう」


ウオミ「そういえば、男性用下着と一緒に女性用下着が干してあれば、下着泥棒から狙われにくいと聞いたことがありますが」

シノ 「そう聞くな。どういう心理が働くのかはよくわからないが」

アリア「んー…… 処女じゃないと許せないとか?」

スズ 「男性がいる場合、リスクが高いからでは……」

コトミ「スズ先輩の場合、親子と間違われますかね?」

スズ 「そのケンカ売るなら買うぞ」

ウオミ「というわけで、タカくんの使わなくなった下着があれば下さいね」

津田 「えっ! お、オレの?」

シノ 「ウオミー、普通に実家暮らしじゃ。要らないだろう」

ウオミ「残念。タカくんの使用済みパンツを入手する計画が」

津田 「なにする気だったんだ……」

ウオミ「あ、交換でどう?」

津田 「遠慮させていただきます」


ウオミ「お掃除ですね」

シノ 「掃除のコツなどはあるが……それだけじゃないのだろう?」

ウオミ「さすがシノっち。わかってますね」

津田 「嫌な予感しかしない」

ウオミ「ではまずタカくんの部屋で」

シノ 「ゴミ箱からだな」

アリア「使用済みティッシュの確認だね」

コトミ「タカ兄昨日は抜いてないですよ」

津田 「君ら本当に……って、ちょいちょいちょーい!」

シノ 「そうか、津田は溜まってるのか」

ウオミ「今夜あたりフィーバーですね」

津田 「なんでオレのイメージそうするかなぁ」


タカトシルーム

ウオミ「さて、掃除機をかけがてら、ベッドの下などを見ておきます」

シノ 「そんな分かりやすいところに隠すかな」

ウオミ「前もっていたグラビア本は机の中でしたね」

コトミ「あー、風邪の時見つけたアレですね」

ウオミ「ほかにも本棚の本の裏や、タンスの裏の隙間など、知能ゲームのように隠す場所を」

津田 「そこまで必死に隠してないよ」

ウオミ「そして本棚に姉ものジャンルを加えておきます」

津田 「やっぱりあなたでしたか」

ウオミ「使って?」

津田 「ません」


シノ 「家事はこんなところだな」

ウオミ「タカくんの家に手伝いに来るようになって、結構スキルアップしたと思います」

スズ (津田へのセクハラが多くなっただけのような……)

ウオミ「そして、花嫁修業の締めくくり」

シノ 「ほう」

ウオミ「夜の花嫁修業を!」

シノ 「ほほう!」

津田 「やっぱりそうなるのね」

ウオミ「タカくんの家に来るようになって、スキルアップしてるんだよ?」

シノ 「なんと!」

津田 「いや、もういいですから……」


リビング

シノ 「さて、いろいろやってきたわけだが」

津田 「ええまぁ、いろいろやらかしましたが」

シノ 「仕事が趣味と言われて思うところもあって、趣味を見つけようとはしてみた」

シノ 「だが、無理に見つけようとしなくてもいいと思ったよ」

シノ 「興味あることはすべてやってみる。それが私らしいと思うんだ」

津田 「会長……らしい、ですね」

スズ 「そうですね。好奇心は私たちの中で一番強くて、いいことだと思います」

コトミ「何でもできる人はさすがだなぁ」

ウオミ「さすが私のとも」

コトミ「好敵手と書いて友と読む、だね!」

津田 「君たち最近通じてきたね」

アリア「じゃあ、シノちゃん。最初は何をやる?」

シノ 「では手始めに、アリアの趣味であるオナ○ーから」

津田 「仕事が趣味の方がマシです!」





ちゃんちゃん

今回は短めにこんなところで
特に山もなくですが、まぁ原作っぽいまったりした下ネタをだらだら続けたので満足
ではまた次の役員共で

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