執事「やはりお嬢様×メイドさん、だな」 (107)

執事「ですよね、料理長さん!」

料理長「また君の悪趣味か...」

執事「悪趣味とはひどいですね」

料理長「何だっけ...百合、だっけ?」

料理長「何でそれに目覚めてしまったの」

執事「...まあそこは話せば長い話ですよ」

料理長「そこに関してまったく興味のない私に言われても」

執事「え、興味ないんですか」

料理長「ええ、私は普通に男が好きなんだけど」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408395177

執事「なるほど、男好きですか」

料理長「ちょっと、それだと私が淫乱みたいな言い方じゃない」

料理長「私はノーマルってことよ」

執事「分かってますよ」

料理長「それなら、いいのだけれど」

執事「...あっ」

料理長「ん、どうしたの」

執事「そろそろお嬢様を起こさなければ」

料理長「そう」

料理長「それじゃあね、執事くん」

執事「はい、また後で!」

執事「それでは、失礼しました」ガチャッ

料理長「はーい」

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーー
ーー


執事「(今日の予定はっ....と)」ペラペラ

メイド「あっ、おはようございます」

メイド「執事さん」ニコ

執事「あ、メイドさん」

執事「おはようございます」

執事「.....」ジッー

メイド「...あ、あの」

メイド「私の顔に、何か」

執事「い、いえ...何でもないです」

メイド「そ、そうですか」

執事「(いかんいかん、さっきあんな話していたからガン見してしまった)」

執事「それでは僕は、お嬢様を起こしてきますね」

メイド「あ、はい」

メイド「では、また後で」

執事「はい、それでは失礼します」

執事「.....」スタスタ

ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー


執事「.....」

コンコン

執事「お嬢様、起きられてます?」

執事「.....」

執事「(まだ寝てるな、こりゃ)」

執事「それでは、失礼しま...」ガチャッ

執事「...あ」

女「あ」

執事「...えーと」

女「...今、着替えているところなのだけれど」

執事「こ、これは」

執事「大変失礼しました」ペコリ

女「まあ、別にいいわ」

女「それより、そこのスカート取ってくれる?」

執事「はい」スッ

執事「...どうぞ」

女「うん、ありがと」

一旦ここまで

女「よいしょ」

スッ パチ 

女「朝食、もう出来てるの?」

執事「はい」

女「それじゃ、もう食べるわ」

執事「どうぞ、お嬢様」ガチャッ

女「ありがと」

女「今日の朝食は何かしら」

執事「はい、本日の朝食は...」

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ーーーーーーー
ーーーー

女「.....」パクパク

女母「うん、今日のもおいしい」

メイド「ありがとうございます」ペコリ

女「ほんと、おいしいわね」

メイド「お気に召したようで、良かったです」

執事「....」

執事「(はぁぁ...あーん、とかしねえかな)」



メイド『はい、お嬢様...あーん』

女『あーん』

メイド『どうですか?』

女『...本当においしい』

女『メイドは料理の天才ね』

メイド『そ、そんなことは』

女『けど、私が食べたいのは朝食じゃなくて』

女『メイド、なんだけどね』ボソ

メイド『っ!!』

メイド『お、お嬢様...///』

女『メイド...』

メイド『だ、ダメですっ...私たちは』

女『いただきます』

メイド『あっお嬢様...♡』




執事「(...たまんねぇ)」

メイド「あの、執事さん」

執事「え、はっ、はい!」

メイド「どうされました?」

執事「いえ、大丈夫です」

執事「なんでもありません」

メイド「...あっ、お茶ならここにありますよ」

執事「あ、どうも」スッ

メイド「いえいえ」

執事「....」ゴクゴク

メイド「...あっ」

執事「ああ、掃除機なら新しく買ってきましたよ」

メイド「そうですか、ありがとうございます」

執事「いえいえ」

メイド「けど、もうちょっと使えたような気が」

執事「いや、あれはもうダメだと思いますよ」

メイド「まあ、そうですね」

執事「ええ」

女「....」

女「(いつも思うのだけど、なんで考えていることが分かるのかしら)」

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーー


女「それじゃあ、行ってきます」

メイド「いってらっしゃいませ、お嬢様」

女「執事、行くわよ」

執事「はい、お嬢様」




女「はあ、高校なんて面倒だし行きたくないわ」

執事「まあそうおっしゃらずに」

女「けど、執事の運転は好きよ」

執事「ありがとうございます」

女「1ヶ月前に免許取ったのに、もう安心できるもの」

執事「いえいえ、僕なんてまだまだ未熟です」

執事「最初お嬢様を乗せた時なんて、緊張で死ぬかと思いましたよ」

女「ふふっ」

女「あ、このへんでいいよ」

執事「はい」

執事「よいしょ」ガチャッ

執事「どうぞ、お嬢様」

女「ん、ありがとう」

執事「いってらっしゃいませ、お嬢様」

女「うん、行ってきます」

女「.....」スタスタ

執事「...」

執事「さて、帰るか」

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー

一旦ここまで

察しのいい人は気づいていると思いますが、このSSは執事とメイドがイチャラブするSSです
百合期待している人は、避難してください

執事「ただいま戻りました」

メイド「あ、おかえりなさい執事さん」

執事「僕も掃除手伝いますよ」

メイド「ありがとうございます、すごく助かります」

メイド「...っ」

メイド「それでは、2階の物置きを整理してもらえますか?」

執事「え、あそこですか?」

メイド「はい、今日はあそこの整理を頼まれていましたので」

執事「そうですか、分かりました」

執事「では、行ってきますね」スタスタ

メイド「はい」

メイド「....」

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ーーーーーーーーーー
ーーーーーー


執事「おお、まあまあ散らかっているな」ガチャガチャ

執事「(これはここで、これは...ここにおいておけばいいか)」ガサゴソ

執事「(これ、確かに一人じゃ大変だな)」

ガチャッ

執事「ん?」

執事「あ、メイドさん」

メイド「....」

バタン

執事「...メイドさん?」

メイド「...今、二人っきりだよ」




メイド「執事くん」

今日はここまで

今回は短め&エロ無しの予定で、次回作に長編書くつもりです

お仕事の関係で2週間ほど更新できなくなりました
すみません

意外と暇なのでパパッと書いて終わらせます

執事「...そうだな」

執事「おいで、メイド」

メイド「っ!」ダキッ

メイド「執事くん、執事くん♡」スリスリ

執事「はいはい、満足したら掃除するんだぞ」

メイド「はーい」スリスリ

執事「(...そう、俺とメイドは昔からの知り合いだ)」

執事「(昔から俺に抱き付くのが好きらしく、二人っきりになるといつもこうだ)」

執事「(もう俺たちも大人になったんだし、こういうのはそろそろやめないといけないんだけどなぁ)」

メイド「(はぁぁ...執事くん、今日もカッコいいよぉ)」

メイド「(好き好き好き好き、だいすきぃ...♡)」ギュウウ

執事「(どうしたもんかねぇ)」

メイド「ねえ、執事くん...チューしよぉ」

執事「はいはい...んっ」

メイド「んっ....えへへ」ギュウウ

執事「(キスは一日5回しないと体調を崩すらしい)」

執事「(...つうか、なんだよその体質)」

メイド「ね、ねぇ、執事くん」

執事「ん?」

メイド「わ、わわ私ね...私...」

メイド「し、執事くんのことっ!」

コンコン

メイド「っ!!」

執事「ごめん、メイド...ちょっと離れて」ボソッ

メイド「う、うん」シュン

執事「はーい、執事です」

『あ、執事さんですか...メイドさんもいますか?』

メイド「は、はい」

『ここの掃除が終わり次第、してほしいことがあるので』

『終わったら事務室に来てください』

執事「はい、分かりました」

『それだけです、それでは』

執事「...」

メイド「...」

執事「掃除、終わらせますか」

メイド「...そうですね」

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ーーーーーーー
ーーーー

執事「それでは、失礼します」

執事「お休みなさいませ、お嬢様」

女「ええ、おやすみなさい」

執事「.....」ガチャッ

執事「(さあ、部屋に戻って百合百合タイムだ)」

執事「グフフ...グフフ...」




ー執事の部屋ー

執事「....」ペラッペラッ

執事「...ふぅ」パタン

執事「(ああ、やっぱ百合は最高だ)」

執事「(女の子同士の恋愛、なんて純粋で可憐なんだ)」

執事「(俺に百合を教えてくれたあのおっさんには、心底感謝しないとな)」

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ーーーーーー
ーーー


ー2週間前ー

執事「(今日は何を買ってこればいいんだったかな)」ガサゴソ

執事「(ふむふむ...英辞書とお嬢様の好きな漫画か)」

執事「(けど、お嬢様の読んでいる漫画って)」

執事「(なんでいつも男しかいないんだろう・・・恋愛漫画のはずなのに)」

執事「...ま、いっか」





店員「あ、ありがとうございました」

執事「...よし、買い物も終わったし帰るか」

「おい、そこの兄ちゃん」

執事「ん、俺ですか?」

おっさん「あんた、さっきBL本買ってただろ」

執事「び、びーえる?何ですかそれ?」

おっさん「とぼけおって、そんな恥ずかしがらんでええがな」」

執事「いえ、俺は本当に」

おっさん「...まあ、ええわ」

おっさん「別にワシは男がBL好きなことは非難せん」

おっさん「ただ、せっかく同性愛に興味があるんならな」

おっさん「女の子にも目を向けたらどうやと言いたいんや」

執事「は、はあ」

おっさん「というわけで」ガサゴソ

おっさん「これを兄ちゃんにやる」スッ

執事「え、別にいらないんですが」

おっさん「遠慮せんでええ、ワシはそれを何百回も見てもうてな」

おっさん「もうだれかに譲ろうと思うてたんや」

おっさん「というわけで、受け取ってくれや兄ちゃん」

執事「まぁ、いいですけど」

執事「ていうか、何ですかこれ」

おっさん「それは、百合っていうジャンルの本や」

執事「はあ...百合、ですか」

おっさん「じゃあな、兄ちゃん」ダッ

執事「あっ!...行っちまった」

執事「...」

執事「(そのまま捨てるのも悪いし、一回読んでから捨てるか)」

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ーーーーー


執事「(それで一回読んだら、のめり込んでしまったと)」

執事「(...あれで百合に目覚めて早2週間、俺は最高に幸せだよおっさん)」

執事「(そして百合にはまってから、お嬢様とメイドを見る目が変わってしまった)」

執事「(何てことだ、こんなの執事失格じゃないか)」

執事「(まあ...心の内にとどめていただけ、まだ大丈夫だった)」

執事「(...しかしっ!それも今日までだっ!)」

執事「(もう我慢の限界だ!俺はお嬢様とメイドを百合百合させてみせるぜ!)」

執事「(許婚様には申し訳ないが、お嬢様はメイドとイチャラブする運命だったんだ)」

執事「(お嬢様に仕えるものとして最低野郎だが、これは俺の夢なんだ)」

執事「(本当に深い関係にならなくてもいい)」

執事「(ちょっと思い出に百合百合してるとこを見せてくれるだけで...俺は)」

執事「ふっふっふっ、萌えてきたぜ」

執事「(...さて、今日は作戦を練るぞっ!!)」

執事「(待っていろ、メイド...そして、お嬢様!)」

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ーーーー


メイド「ふぅぅ、疲れた」ゴロン

メイド「(...あっ、明日の予定確認しないと)」スッ

メイド「....」ペラッペラッ

メイド「...あっ」

メイド「(明日、買い物に行かなきゃ)」

メイド「(...それも、二人で)」

メイド「...」

メイド「(もしかしたら、執事くんと一緒に...なんて)」

メイド「...それは、ないか」

メイド「(たぶん、また上司さんと一緒に行くんだろうな)」

メイド「...」

メイド「(...こんなに執事くんのこと好きなのに)」

メイド「(執事くんは私のこと、どう思っているのかな)」

メイド「(執事くんのことで唯一分からないことが、一番知りたいことなのに)」

メイド「(けど、このままでいいかな)」

メイド「(今は近くにいるだけで幸せだから)」

メイド「(恋人にならなくても、十分、私は...)」

メイド「...」

メイド「(旦那様に潰れかけの孤児院から執事くんと一緒に引き取ってもらって)」

メイド「(それでここまで育てられたんだから)」

メイド「(私はこの家に仕えないといけない...だから)」

メイド「(執事くんの恋人なんて...欲張っちゃいけないんだ)」

メイド「(それに、まだ気持ちを抑えられるから...)」

メイド「(まだ、耐えられる...一緒にいたい気持ちを)」

メイド「でももし...これ以上、執事くんを好きな気持ちが大きくなったら」

メイド「私は...」

メイド「(...大丈夫、だよね)」

メイド「(うん、きっと大丈夫)」

メイド「...あっ、もうこんな時間」

メイド「もう寝ないと」

メイド「(おやすみなさい、執事くん)」

今日はここまで

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ーーーーーーーー
ーーーーー
ーー


メイド「...」

執事「ぁ...」

メイド「はぁ、寝不足したんですか」

執事「はぃ...」

メイド「もう、何していたんですか」

執事「そ、それは...まぁ」

執事「い、いろいろ」

メイド「(...またくだらないこと考えてたんだね)」

メイド「(寝不足して、大丈夫かな)」

上司「メイド」

メイド「あ、上司さん」

上司「おつかい、おねがいしてもいいかしら」

メイド「はい、大丈夫です」

上司「それで、もう一人なんですが」

上司「わた...」

執事「あ、僕行きます!」

メイド「えっ」

上司「ああ、執事くん」

上司「いたんですか」

執事「ひどいなー、最初からいましたよ」

上司「ふふっ、冗談です」

上司「それじゃあ、おねがいしてもいいですか」

執事「はい、任せてください」

メイド「(...や、やった)」

メイド「(ゆ、夢じゃないよね...?)]

メイド「...」ツネッ

メイド「...いたい」

一旦ここまで

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ーーーーーーーーー
ーーーーー


メイド「ありがとうございます、ついてきてくれて」テクテク

執事「いえいえ」テクテク

執事「それより、今日買うものって何でしたっけ?」

メイド「えーとですね...」ペラッペラッ

執事「...」

執事「(今からが俺の作戦のスタートだ)」

執事「(とりあえずこの買い物中にやることは2つ!)」

執事「(まずは一つ目だな)」

執事「(とりあえず、メイドの好みのタイプを聞かねば)」

執事「(それにお嬢様がなってくだされば、好感触間違いなしだ)」

執事「(ああ、好みのタイプになったお嬢様に)」

執事「(だんだんと惹かれていくメイドの姿が目に浮かぶわ)」ホワンホワン

執事「(...よし、いくぜっ!)」

メイド「これとこれと....って、執事さん、聞いてます?」

執事「...」

メイド「執事さん?」

執事「...なあ、メイド」

メイド「っ!」

メイド「...な、何...執事くん」

執事「お前、好きな人とかいるのか?」

メイド「えっ...えええええええええええええ!!!」

執事「ど、どうした?」

メイド「な、ななななんで、し、しししし執事くんがそんなことっ!?」

執事「まぁ、その...なんとなく」

執事「同僚として、幼馴染として...知っておいたほうがいいかなと」

メイド「そ、そうなんだ」

執事「ああ」

メイド「そ、その....私...」

執事「...」ジッー

メイド「...い、いるよ///」

執事「それって、男?」

メイド「あ、当たり前じゃん!」

執事「...あぁ、そっか」ガックシ

メイド「///」モジモジ

執事「(ちっ、やはり好きな男がいたか)」

執事「(ま、まあいい...百合に目覚めるノンケの女の子もまた一興)」

メイド「(きゅ、急にどうしたのかな...執事くん)」

メイド「(うぅ、何考えてるか分からないよぉ)」

メイド「(それに好きな人なんて...あなたですって言えたらどんなに楽か)」

執事「そいつの特徴を教えてくれ」

メイド「えっ」

執事「頼む」

メイド「(な、なんて真剣な目...すごい大事なことなんだね、執事くん)」

メイド「分かったよ、執事くん」

メイド「え、えっとね」

執事「おう」

メイド「ま、まず...優しくて」

執事「(お嬢様はお優しい方...よしっ)」

メイド「か、カッコよくて....」モジモジ

執事「(ふむ、お嬢様は...クール系だから、カッコいいな!)」

メイド「ちょっぴり、変わってて...」チラチラ

執事「(変わってる...?お嬢様は...うん、変わってるな、なんとなく!)」

メイド「少し抜けてて...でも、そこがかわいくて」チラチラチラ

執事「(抜けてる...ドジっ子か。ドジッ子はあとからそう演出すればいいな)」

執事「(そこがかわいい...お嬢様はかわいいかわいい美少女、よしっ!)」

メイド「それで、いつも私のこと助けてくれて...///」

執事「(た、助ける...うーむ、難しい)」

メイド「すごく頼りになって、気もきいて...///」モジモジ

執事「(うん、そこはお嬢様は大丈夫だな)」

メイド「誰よりも私を理解してくれる、大好きな人です...///」プシュー

執事「(理解...か)」

執事「(ま、そこはOKだな)」

メイド「(は、恥ずかしいぃぃ...好きな人に好きな人の特徴言うって、どんな罰ゲームなの...)」

メイド「(で、でも...少しでも、伝わったかな...?)」チラッ

執事「....」ブツブツ

メイド「(執事くん...好き、本当に大好き...♡)」

メイド「///」ソワソワ

執事「...」

ギュッ

メイド「えっ?」

執事「その...お礼」

執事「お前、手つなぐの好きだろ?」

執事「最近つないでなかったしな」

メイド「執事くん...」

執事「せっかく教えてくれたのに、これぐらいしかできないけど」

メイド「あっ...ふふ」ギュ

メイド「いいよ、私はこれで」

メイド「これが、一番幸せだから...♡」

ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー


執事「さて、必要なものは全部買ったな」

メイド「うん、そうだね」

執事「(さて、ここで2つ目の作戦だ!)」

執事「(どうやら、女の子はプレゼントに弱いらしい)」

執事「(そこで、メイドからお嬢様に何かプレゼントと思った次第だ)」

執事「(アクセサリーなんかをプレゼントすれば)」

執事「(ふっふっふっ、お嬢様がメイドを意識してしまう光景が目に浮かぶぜ)」

執事「なあ、メイド」

メイド「なに?執事くん」

執事「ちょっと寄りたいとこがあるんだけど、いいかな」

メイド「えーと、時間は」スッ

メイド「...うん、いいよ」

執事「さんきゅー」

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


執事「へぇ、いろんなものあるんだな」

メイド「うん、そうだね~」

メイド「けど、お嬢様に何か買ってあげるなんて...急にどうしたの?」

執事「ああ、日頃お世話になってるしな...何かプレゼントしようかと」

メイド「...へぇ、そうなんだ」

執事「(...あれ、何かメイド不機嫌?)」

メイド「(いいなぁ、お嬢様...私も、執事くんから...なんて)」

執事「メイドも何かお嬢様に買っていかないか?」

メイド「え、私も?」

執事「おう」

メイド「うん、そうしようかな」

執事「(....っし!)」

メイド「う~ん」

執事「お、これなんかお嬢様好きなんじゃないのか?」

メイド「そうかなぁ」

メイド「う~ん」

執事「...」チラチラ

メイド「さっきから私のほうばかり気にしてるけど」

メイド「執事くん決めなくていいの?」

執事「えっ!?お、俺は」

執事「も、もう決めてるぜ」

メイド「え、どれ?」

執事「そ、それは内緒だぁ」

メイド「え~」

執事「(本当はまだ決めてないけど)」

メイド「(...あ、これかわいい)」スッ

メイド「...あっ」

メイド「(違う違う...お嬢様の好みの物を選ばなきゃ)」コトッ

メイド「どれにしようかな」

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーー

「ありがとうございましたー」

執事「ふう、いいものが買えたぜ」

メイド「これでよかったのかな」

執事「大丈夫大丈夫、お嬢様もきっと喜んでくれるよ」

執事「(そう、喜びのあまり...メイドのことを気にしだすはずだ)」

執事「(フヒヒ...百合百合の始まりや)」

メイド「お嬢様、喜んでくれるといいな」

執事「(...いや、待てよ)」

執事「(メイドに怪しまれないように俺も買ったけど)」

執事「(俺がお嬢様に渡したらダメじゃね?)」

執事「(メイドだけからプレゼントされるほうが、よりメイドのほうに気が向くはずだ)」

執事「(うん、間違いない)」

執事「(というわけで、買ったこれは...)」チラッ

執事「おい、メイド」

メイド「なに?」

執事「これ、やるよ」

メイド「っ!!こ、これって」

メイド「(私がさっき、かわいいと思った指輪だ)」

執事「まあ、お前にもお世話になってるし」

執事「これは、俺からのプレゼントだ」

メイド「っ...」

メイド「(う、嘘...)」

メイド「い、いいの?ほ、本当に」

執事「ああ」

メイド「あ、ありがとう...執事くんっ!」

執事「俺がはめてやるよ」スッ

メイド「お、おねがいします」

執事「...」

メイド「...」ドキドキ

執事「いくぞ」

メイド「...ちょ、ちょっと待って!」

執事「えっ?」

メイド「ほ、本当にそこに指輪を...?」

執事「あ、ああ...ダメだったか?」

メイド「だ、ダメじゃないけど」

執事「じゃあ...ほいっ」スッ

メイド「はぁぁ...」ジワッ

執事「うん、その指輪...似合ってるな」

メイド「あ、ありがとう」ポロポロ

執事「な、泣くなよ...てか、なんで泣いてんだよ」

メイド「だって...だってぇ」ポロポロ

メイド「(左手の薬指に指輪なんかつけられたら、私...私ぃ)」ポロポロ

執事「な、泣くなって!...ほら、いないいない...ばぁ!」

メイド「(ほんと、馬鹿なんだから...)」ポロポロ

メイド「馬鹿...グスッ...ばかぁ...グスッ」

執事「え、えぇ」

メイド「(本当に...本当に)」

メイド「(だいすき、執事くん♡)」

ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー

ーその夜ー

メイド「これ、良ければ使ってください」

女「あら、かわいいマグカップね」

女「ありがとう、メイド」

メイド「気にいっていただけたようで、良かったです」ニコ

執事「....」キキミミ

執事「(...あれ、意外と反応薄くね?)」

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

ー執事の部屋ー

執事「(なぜだ...作戦は失敗か?)」

執事「うーむ」

執事「...はっ!」

執事「(もしかして、お嬢様はメイドの魅力を十分に理解していないのか)」

執事「(あんなにいい子なのに)」

執事「...」

執事「これは、今から語ってこないとなぁ」

執事「....」ガチャッ





コンコン

「はーい」

執事「夜遅くにすみません、執事です」

執事「入ってもよろしいでしょうか」

「いいわよ、入ってちょうだい」

執事「すみません、失礼します」ガチャ

バタン

女「どうしたの、こんな夜に」

執事「お嬢様....その、メイドさんのことなんですが」







メイド「~♪」スタスタ

「........なんですが」

メイド「ん?」

メイド「(今、お嬢様の部屋から執事くんの声がしたような)」

メイド「(何のお話をしているのかな)」キキミミ

女「メイドがどうしたの?」

メイド「(えっ...私の、こと?)」

執事「その、俺」

女「うん」

メイド「...」ゴクリ

執事「メイドさんって、世界で一番素敵な女性だと思うんです!!!」


メイド「えっ!?」

女「う、うん」

執事「だってかわいいじゃないですか!」

女「そうね」

執事「それにすっごい優しいんですよ!こないだなんてですね!」



ー1時間後ー



メイド「///」プシュー

執事「ぜぇぜぇ...あとは、1年前の話なんですが」

女「...zzZ」

執事「はぁ....はぁ...えっ?」

執事「ね、眠ってらっしゃる」ガックシ

執事「...はぁ」

執事「きょ、今日はここまでにしときます」

執事「明日また、聞いてもらいますからね」

女「むにゃむにゃ...zzZ」

執事「ほら、ちゃんと布団をかぶらないと風邪をひきますよ」スッ

女「...zzZ」

執事「ふふっ...」

執事「(こうしてると、昔を思い出すな)」

執事「(昔はお兄ちゃんお兄ちゃんって言って、いつも俺の後ろについて回ってたのに)」

執事「(いつの間にか、大きくなったな)」

執事「...女」スッ

執事「こんなに、綺麗になって」ナデナデ

執事「お兄ちゃんはうれしいよ」ナデナデ

執事「...」ナデナデ

女「むにゅ....zzZ」

執事「(...そろそろ行くか)」

執事「それでは、おやすみなさいませ...お嬢様」ガチャ

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーー


ーメイドの部屋ー

メイド「はぁ.....はぁ....」ドキドキ

メイド「し、執事くん...♡」ドキドキ

メイド「(いつも...あんなに、私のこと見てくれたなんて)」

メイド「(それに、今日は急に好きな人聞いてきたり)」

メイド「(指輪を、左手の薬指に...///)」

メイド「(これ、期待していいんだよね)」

メイド「(執事くんと私は両想いだって、期待しても)」

メイド「(...ちょっと、積極的になってみようかな)」

メイド「(私だって、女の子だから...恋人とかに憧れたりする)」

メイド「(何度、執事くんと恋人になるのを夢見てきたことか)」

メイド「(何度、自分の気持ちを抑えてきたか)」

メイド「(でも、ごめんなさい...旦那様、奥様)」

メイド「(私、もう我慢できないかもしれません...♡)」

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーー


ー4日後ー

執事「(おかしい...なぜだ)」

執事「(俺の作戦が、ことごとく失敗する)」

執事「(しかも、失敗にするたびに...なんか)」

執事「(メイドと手をつないだり、抱きしめあったり、キスしたりの頻度が)」

執事「(日に日に多くなっていってる気がする)」

執事「(いや、気がするんじゃなくて...確実に多くなってる)」

メイド「執事くん...♡」スリスリ

執事「(...俺は一言いいたい)」

メイド「執事くん...んっ」チュッ

執事「(どうしてこうなった)」

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー


執事「はぁ...」

料理長「どうしたの、ため息なんかついて」

執事「いや、世の中うまくいかないなぁ...と思いまして」

料理長「それはそうでしょ」

執事「ですよね」ハァ

料理長「(なんか最近...メイドちゃん、執事くんにすごい熱視線向けてるんだよねぇ)」

料理長「(それも屋敷中の人間が認知するぐらいに)」

料理長「(これは関係あるのかな)」

執事「....」ブツブツ

料理長「(...言わないでおこう、そのほうがおもしろそうだし)」

料理長「...諦めるの?」

執事「えっ」

料理長「何か、大事なことに挑戦してるんでしょ」

料理長「うまくいかないからって...そんなことで、へこたれていいの?」

料理長「男だったら、自分の限界まで挑戦しなさい」

料理長「諦めるのは、それからよ」

執事「料理長さん...」

執事「そ、そうですよね!俺、がんばります!」

料理長「うん、その意気よ」

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー


執事「(これだけは避けたかった...しかし)」

執事「(ここまでの作戦全て失敗、もうこれに頼るしか)」

執事「(これが失敗したら、すっぱり諦めよう)」

執事「...」スッ

執事「(この強力な媚薬...これを使う時がきたか)」

執事「(安全性は保証済みだから、大丈夫だ)」

執事「(これをお嬢様に飲ませて、メイドを襲わせる)」

執事「(メイドに飲ませてお嬢様を襲ったりなんかしたら、クビじゃ済まされんだろうしな)」

執事「(けど、本当に危なくなったら止める...だから大丈夫だ)」

執事「(...すまん、メイド...そして、お嬢様」

執事「(これは、俺の一生に一度の夢なんだ)」

執事「(クビになったっていい、ちょっと百合を見せてくれれば)」

執事「(こんな史上最低な執事、この世に俺しかいないだろうぜ...へへっ)」

執事「(よし、早速実行だ)」

執事「(この日のために、屋敷の防音室を借りている)」

執事「(そこに媚薬を飲ませたお嬢様とメイドをうまく誘導すれば)」

執事「(あと待ってるのは、天国だ)」

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執事「(お嬢様の好きな紅茶にこれを入れる)」

ピチョン ピチョン

執事「よし、これで大丈夫だ」

執事「あとはお嬢様を呼ぶだけ」

執事「よしっ」スタスタ

執事「....」ガチャ

執事「さて、お嬢様はどこだ」

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メイド「ただいま、お使い...終わりました」ガサァ

上司「ご苦労様、すごい大荷物ね」

メイド「すみません、意外と多くなっちゃって」

上司「ありがとうね、メイド」

上司「休憩室で、お茶でも飲んできなさい」

メイド「はい、そうさせていただきます」

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メイド「....」ガチャッ

メイド「(はぁ、喉渇いた)」

メイド「お茶...お茶...ん?」

メイド「あ、紅茶」

メイド「(上司さん、用意してくれたのかな)」

メイド「(それじゃあ、ありがたくもらおう)」

メイド「...」スッ

メイド「ごく....ごく....」

メイド「....ぷはぁ」

メイド「...ん、なんか変な味がするような」

メイド「(...なんか、暑いな)」

メイド「(...暑い...暑い)」

メイド「はぁ....はぁ....」

ガチャッ

執事「お嬢様、ご学友と遊び行かれたのか」

執事「はぁ、ついてねぇ...な...」

メイド「はぁ...はぁ...あ、執事くん♡」

執事「....」チラッ

カップ「空だよ」

執事「....」チラッ

メイド「執事くん...執事くん...♡」モジモジ

執事「...えっ」

執事「...な、ななななな」

執事「なんだとおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

メイド「な、なにぃ....」ハァハァ

執事「と、とりあえずこっちにこい!」ズイッ

メイド「あっ♡」

執事「(うわあああああああやっぱりこうなったかあああああ!!!!)」

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ー執事の部屋ー

執事「とりあえず、俺の部屋に連れてきたが」

メイド「はぁ...はぁ...」

執事「ど、どうする」

メイド「...執事くん」ギュッ

執事「っ!な、なんだ」

メイド「体熱い...暑いのぉ...♡」

執事「あっ...メイド」

執事「(ちょ、ちょっと待て...こいつ、なんでこんなに色っぽいんだ)」

執事「(こ、こんなの見せられたら...俺)」ムラムラ

メイド「...すき」

執事「えっ」

メイド「好きだよ、執事くん...ずっとずっと大好きだったぁ」

執事「め、メイド」

メイド「ふふっ、やっと言えた」

執事「(な、なんてことだ...こいつの好きな男は、俺だったのか)」

メイド「それより体熱い...服、脱ぐね」

執事「ちょ、ちょっと!」

ヌギヌギ シュルリ 

メイド「....っはぁ」プルン

執事「」ブチィ!

執事「(これは理性もたんわ)」

執事「....メイドおおおおおお!!!!」ガバッ

メイド「きゃあっ♪」

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女父「それで、妊娠してしまったと」

執事「はい、まったくその通りでございます」

メイド「執事くぅん...♡」スリスリ

女父「まあ、お前らはもう大人だ...お前らの好きにするといい」

女父「ここで働き続けても構わん、外で働きたかったら外で働け」

執事「本当に、ありがたいことこの上なしです」

女父「...しかしお前らも、子どもをもつのか」

女父「俺のとこに来た時は、ガキンチョだったのにな」

執事「...そうですね」

執事「今まで、お世話になりました...そして」

執事「これからも、お世話になります」

女父「おう、孫の顔...楽しみにしてるぞ」

女父「お前らは、俺の大事な息子と娘だからな」

執事「...はい」

メイド「ありがとうございます」

女父「はっはっはっ、今日は祝いだな!」


執事「(こうして、俺は作戦を諦めた)」

執事「(でも、俺の百合ロードはまだ終わらない)」

執事「(最近、母娘百合にも興味を持ち始めのだ)」

執事「(ふっふっふっ、娘が産まれてくるのが楽しみだぜ)」

メイド「ねえ、執事くん...ううん、あなた」

執事「ん?」

メイド「これからも、よろしくね」

執事「おうっ!」

メイド「あなた、だいすきっ」ダキッ

執事「おう、俺もだぜ!」

女父「...俺、忘れられてね?」

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女母「執事くんとメイドちゃんが結婚するんだって、寂しいでしょ」

女「うん、まあね」

女母「お兄ちゃん大好きだったもんね、女」

女「もう、あれは昔のことよ」

女母「今は違うの?」

女「今も好きだけど、家族的なアレよ」

女母「ふ~ん...」

女「(...私の頭の中は、クラスメイトのイケメンくんと許婚くんをくっつけることでいっぱいなのよ)」

女「(ふふっ...絶対、くっつけてみせるんだから)」


女が許婚と結婚するのが予定より早まるのは、また別のお話である・・・・・





執事「やはりお嬢様×メイドさん、だな」 終わり

これにて完結です。見てくれた方ありがとうございました。

※次回作について

次回作は前作、女騎士「胸をキュンキュンさせる精神攻撃をするのやめろっ!」に出てきた騎士と
女騎士の息子の男が主人公の続編となります。若干表記が変わったりしますが、同一人物です。
おそらく2スレ目には確実にいくであろうというSSらしからぬ長編になると思われますので、
次回作がメインで前作の女騎士は主人公の親の外伝という立ち位置で見てください。
そして、例によってまたイチャラブエロSSです。苦手なかたは避難してください。
次回作は 使者「勇者の父となるのです」男「時間をください」 です。
2週間後ぐらいに始めます、よければ見てください。

何の偶然か知りませんが、次回作はハーレムです。
あと、エロは地の文でいきます。初めてなのでヘタクソかも知れませんが、
ご了承ください。

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