男「安価で最強の座を目指すぜ」 (32)

ここは、とある世界……

この世界は、様々な分野で「最強」をめぐる争いが繰り広げられている

そしてここにまた一人、とある「最強」を目指す男が一人……



男「今日こそ、俺は>>3の分野において最強になってなるぜ!!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407508446

フィギュア制作

そう、男は何を隠そう、フィギア製作において最強を目指す、一人のフィギアマニアであった!

男(この壁は厚く険しい、だが、俺は必ず乗り越えて見せるぜ、このフィギア道をよ!)

男は言うなり、自分の部屋の一角にかけられた布を取り払った!

そこには、男が今まで製作してきた無数のフィギアが鎮座していた……

男「そうだ、俺は必ず最強に……」

???「ハーッハッハッハ!!その粘土細工がフィギアだと!?笑わせる!」

男「な!お、おまえは!俺のライバルの>>8!!」

幼馴染♀

男「やたらと俺にかまってくる幼馴染じゃないか!なぜ俺の部屋に!?」

幼馴染「あんたが起きてこないから起こしに来てやったんじゃない」

幼馴染「親の許可はもらってるわよ、そしたらあんた朝から……私に劣るその腕で、マジで最強になれるとおもってんの?」

男「くっ」

幼馴染「わかったらさっさと着替えなさい、い、いつまでパンツ一丁でいるつもりよバカ///」

男「ノックもしなかったお前が悪いだろ」

幼馴染「わ、わかってるから後ろ向いてんでしょ!」



男「くそ~、かならず最強になってやるぜ」

幼馴染「あんたさぁ、最強がどれだけ大変かわかってるわけ……?」

友「お~す、二人とも相変わらず仲いいね~」

男「お、おはよう友」

幼馴染「あ、ちょうどいいわ、>>12の分野で最強の友君に最強がどれだけ大変か聞いてみなさい」

炊事洗濯

男(そう、友は炊事洗濯において世界最強なのである)

友「なんだぁ?また男の最強熱か?やめとけやめとけ最強なんて」

友「取材とかは来るくせに金は置いてかねーし、プライベート暴かれるしいいことねーぞ」

幼馴染「それなのになんで友君は最強になったの?」

友「両親が遅くまで共働きでさ、僕が弟妹の炊事洗濯を一挙にになってたらいつのまにか最強さ」

男「おまえんち、15人兄弟でその次男だもんな」

友「兄貴はニートだしね……」

幼馴染「どーお?これだけ大変な思いをしないと、最強に離れないのよ」

男「ぐぬぬ」

男(そうはいったものの、やはり最強への夢はあきらめきれない)

男(物心ついたときからフィギア作りが大好きだったんだ、今更あきらめられるかよ!)

コツン

男「いてっ」

先生「コラ男!授業はしっかり聞け!」

男「す、すいましぇ~ん」

アハハハハ!!

男「はぁ……」

男(それにおれには、もう一つ最強になりたい理由がある……それは、>>17)

幼馴染にフィギュア作りの腕を認められたら告白する

男(そう、俺は幼馴染が好きだ、昔一緒にフィギアを作ってた時から)

男(昔は同じくらいの腕だったのに、今やあいつのほうが質のいいもんを作るようになった)

男(だから俺は誓った、幼馴染よりもすごい腕前になって、幼馴染に告白するって)

男(そのためにも、俺は)

ツンツン

男(お?)

幼馴染(先生、睨んでるわよ)ヒソヒソ

男「うぇっ!?」

先生「男ぉ、俺の授業はつまらねか?ああ?」ジトー

男「そ、そんなことは」

先生「けっ、フィギアづくりなんて趣味にはまるからロクなやつになんねえのさ……」

幼馴染「」ピクッ

男「んだと?」

男「いまなんつったコラ」

先生「そんなオタク趣味にはまるから、おまえはロクでもないやつなんだっつったんだよ!」

男「訂正しろコラ」

先生「だれがするか、大体そんな子供の趣味、誰だってできるさ、俺だってガキのころはプラモつくってたぜ」

男「フィギアとプラモはちがうだろーが!」

先生「なんならくらべてやってもいいんだぜ?お前が勝ったら今回の件はなかったことにしてやるよ」

先生「その代わりお前が負けたらフィギアづくりは今後一切禁止だ!」

男「上等だこら!!」

幼馴染「や、やめなよ男……」

男「俺らの誇りをかけたフィギアづくり馬鹿にされて黙ってられるかよ!」

先生「ふふ、じゃあいまから授業を中断して、俺と男のフィギア製作バトルだ!!!」

男「やってやんぜ!」

審査員「今回の勝負はねんどろいど作成で行います」

審査員「評価点はスピード、完成度の二点で競います」

男「おっけー、先行は譲ってやるぜクソ教師」

先生「へ、こんなもんプラモと一緒だろ、道具ありゃ誰だってできる」

審査員「では、開始します、スタート!!」

先生のつくったフィギア
下1コンマ 完成度
下2コンマ スピード
ともに高いほど高得点

先生「む、ここはもうちょい……」

先生「よし、できた、どうだ!」

幼馴染「先生意外と凝り性なんだ……」

男「ちっ初心者の割りにいい出来だな、だが時間がかかり過ぎだ」

審査員「只今の記録、総合点数84点です」

男「さてと、次は俺の番か……」

先生「お前の泣き顔がめにうかぶぜぇ~」

男「ほざきやがれ、さて、と」

男の作ったフィギア
下1コンマ+20 完成度
下2コンマ+20 スピード
高いほど高得点

男「どうだ!!」

先生「な、は、はやい、おまけにこれは……」

ねんどろ「」はにゃ~ん

先生「か、かわいい……」

幼馴染(男、いつの間にこんなに上達して……)

審査員「只今の記録、175点です」

先生「こ、こんなことが……」

男「どうだい?ガキでもできるお遊びで大人のあんたが負けた気分は」

先生「……私が悪かった、創ってみてわかったが、フィギアづくりは面白いんだな」

先生「もし、もしよければ、私にも指導してもらえないか」

男「……ああ、もちろんいいぜ」

幼馴染(よかったね、男……)




???(へぇ……)

やべえ、だめだねむい、すまんがここまでだ

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