咲「あれ?ここは・・・」 (31)
咲-saki-の短編っす
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407254269
咲「道端を歩いてたら子供が道路に飛び出すのが見えて」
咲「咄嗟に子供を庇ったら自分が跳ねられちゃって」
咲「で、気が付いたら宙にふわふわ浮いてた・・・」
咲「これって、ひょっとして・・・」
咲「私、死んじゃってるの?」
咲「そっか・・・死んじゃったのか・・・」
咲「15歳かぁ、短い人生だったなぁ」
咲「でも幽霊って不思議」
咲「真夏なのに全然暑さを感じないよ」
咲「もう死んじゃってるからなのかな?」
咲「・・・それにしても、私いつ成仏できるんだろう・・・」
翌日、咲さんお葬式
照「うわああああああああ!!戻ってきてくれ咲いいいいいいいい!!」がくがく
界「照、やめなさい。そんなことをしても咲は生き返らないんだ・・・」
久「ううっ、なんでこんな・・・」
優希「ひっくひっく・・・」
京太郎「咲・・・」
まこ「子供を庇って自分が身代わりになんて・・・咲らしいのぅ・・・」じわっ
咲「みんな・・・」
咲「私はここにいるよ!」
咲「ねえ、誰か気づいて!」
照「うわあああああああああああん!!」
久「うう、咲・・・」
咲「・・・だめだ、誰も気づいてくれない」
咲「そりゃそうだよね、もう死んじゃってるんだもん・・・」
咲「死んじゃってるから、もう寂しくなんてない・・・」ぽろっ
咲「・・・あれ?なんで涙が・・・」
咲「・・・・・・ううっ・・・ひっく・・・寂しいよ、みんな・・・」
和「咲さん」
咲「・・・えっ?和ちゃん・・・?」
和「そんなに泣いて・・・どうしたんですか?」
咲「なんで・・・ここに?」
和「どうしてって、そこに咲さんがいるからですよ」
咲「和ちゃん、私が見えてるの・・・?」
和「見えるとか見えないとか、そんなオカルトありえません」
咲「・・・・・・和ちゃん・・・・・・うわああああああああああん!!」がしっ
和「咲さん・・・・・・・」ぽんぽん
和「私たちは、ずっと一緒ですよ・・・」
『速報です』
『本日未明、長野県で女子高校生の遺体が自宅から発見されました』
『死因は手首からの出血死で、警察は自殺とみて・・・――――』
優希「・・・・・・はっ!?」がばっ
優希「なんだ夢か・・・良かった・・・」
優希「縁起でもない夢みちゃっだじぇ、咲ちゃんにのどちゃんごめん」
麻雀部部室
咲「えっ?これを私達に?」
和「それは優希が食べる分のタコスじゃないですか」
優希「いいんだ。どうしても二人に食べてほしいんだじぇ」
咲「よく分からないけど貰っちゃっていいの?」
和「そこまで言うのなら頂きますね」
咲「はむっ、はむはむ・・・美味しい!」
和「本当美味しいですね」
和「まぁ咲さんの手料理ほどではないですけど///」いちゃいちゃ
咲「和ちゃんったら・・・///」いちゃいちゃ
優希「本当に良かったじぇ・・・」ほろり
カン!
まこ「遅くなってすまんのう」がちゃっ
優希「染谷先輩こんにちはだじぇー」
まこ「ん?久はまだなんか?」
優希「部長は鹿児島で巫女さんとデートだって言ってたじぇ」
まこ「全くあいつは・・・部活さぼって何をやっとるんじゃ・・・」
優希「おとついは大阪でデートだったじぇ」
まこ「・・・あいつは一度痛い目見んといかんのぅ」
優希「うんうん」
久「・・・あれ?何で私宙に浮いてるのかしら」
久「まさか・・・信じたくはないけど・・・」
美穂子「久あああああ!何で私を置いて死んじゃったんですかああああ!!」
久「」
久「・・・・・・やっぱり」
久「私、死んじゃってるのね・・・」
美穂子「うっうっ・・・久ぁ・・・」ぐすっ
久(まあ美穂子は私にベタ惚れだったからね)
華菜「キャプテン、元気出してください・・・」
華菜「キャプテンには私はついてますから」ぎゅっ
美穂子「本当?華菜は絶対に私の前からいなくなったりしない?」
華菜「もちろんだし!私がキャプテンを置いていくなんて絶対にありえませんって!」
美穂子「華菜・・・・・・!!」ぎゅっ
久「・・・・・・あれ?」
桃子「先輩には私がついてるっすよ!」ぎゅっ
ゆみ「ああ、モモ・・・」ぎゅっ
絹「お姉ちゃん、私はずっとお姉ちゃんと一緒にいるで」ぎゅっ
洋榎「絹ぅ・・・」ぎゅっ
巴「春ちゃん。今日は存分に泣いて、明日から元気になってね」
春「うん、うん・・・」ぽろぽろぼりぼり
久「・・・・・・んん?」
久「ちょっとちょっと!何で皆案外平気そうなのよ!!」
久「私を追ってくる子は一人もいないっての!?」
久「そんなの許せないわ!!」
久「こうなったら皆まとめて呪ってやるううううううううううう!!」
優希「・・・・・・はっ!?」がばっ
優希「なんだ、また夢か・・・」
優希「それにしても、部長は夢の中までダメ部長だったじぇ」はあ
麻雀部部室
久「え?これを私に?」
優希「部長のために取り寄せた特製タコスだじぇ!」
久「へえ、ありがと優希。さっそく頂くわね」はむっ
久「・・・・・・・・・・・あんぎゃああああああああ!!」
久「水!誰か水をちょうだいいいいいいいい!!」ばたばた
優希(からしとワサビたっぷりの特製タコスだじぇ。ククッ)
まこ「遅くなってすまんのぅ」がちゃっ
優希「染谷先輩、こんにちはだじぇ」ふー
まこ「ん?どうしたんじゃ、ため息なんてついて?」
優希「この所夢見が悪くって・・・」
まこ「そうか、あんまり無理せんようにな」ぽんぽん
優希「・・・・・・なぁ、染谷先輩」
まこ「なんじゃ?」
優希「もし私が死んじゃったら・・・」
優希「先輩は、悲しんでくれるか?」
まこ「・・・・・・」
優希「ひゃっ!?」ぐにっ
優希「いひゃいいひゃい!頬つねらないで!!」
まこ「まったく縁起でもない・・・」ぱっ
優希「ううっ、ごめんなさい・・・」
まこ「はぁ。二度とそんなこと口にせんでくれよ」
まこ「・・・・・・こっちまで死にそうになるからの」ぼそっ
優希「・・・・・・えっ///」
まこ「な、なんでもないわ。さあ部活部活///」
優希「染谷先輩、もう一度言ってくれだじぇー!!」
もいっこカン!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません