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( `・ω・) ようこそID腹筋スレへ!
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しー-J
ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の回数だけ腹筋をするという、
硬派なトレーニングスレです。
例1 ID:wwh7KM12 の場合 7×12=84 なので84回頑張りましょう。
例2 ID:bicycle. の場合 数字がないので今日は一休み。
さあ、存分に腹筋するがよい。↓
幼女「うにゃああああああ!!おとうさん!おーとーうーさーん!!!」バタバタ
父(猫)「どうした娘よ。吐いた毛玉が喉に引っかかったか?」
幼女「違うから!あたし毛玉吐いたりしないから!そうじゃなくって、見てよこれ!」
ニャーン!
幼女「朝起きたら……猫耳が生えてたんだけどー!!」ウニャー!
父(猫)「ふむ……やはりこうなってしまったか」
幼女「な、なにか知ってるの?」
父(猫)「うむ……」
父(猫)「今更だが……父さんって、猫だろ?」ニャン
幼女「本当に今更だね……物心ついた頃からつっこみたくてしょうがなかったよ」
父(猫)「うむ。猫と人間のハーフであるお前は、身体の構成が安定してないため、ちょっとした事で猫になってしまうんだ」
幼女「えーっ、初耳なんだけど……」
父(猫)「その身体を安定させるためには、思い人と接吻をかわし、愛を知る事により自身の人としてのアイデンティティを確立させるほか無い……」
幼女「……つまり?」
父(猫)「つまり……好きな子とキッスしないと、お前は人間になれないのだー!」
バーン!
幼女「え……えええええええええ!?」
幼女「す、す、す……好きな人って……ケンタ君と!?ち、ちゅーしないといけないの?……///」
父(猫)「何?ケンタ君だと?……あの野球少年か!クッソうちの可愛い娘をたぶらかしやがって!!」ガリガリガリ
幼女「お父さんやめて!腹いせに爪とがないで!壁ボロボロになるから!」
父(猫)「まあとにかく、お前がケンタ君の事好きだっていうのなら……すごく腹立たしいが、ケンタ君とキスしないといけない訳だ」
幼女「にゃ、にゃー……///……ほかに方法ないの?」
父(猫)「無いな。それと、ついでに言っておくが……」
幼女「なーに?」
父(猫)「お前がケンタ君とキスする前に、もしも!猫なんかとキスをしてしまうと……お前は猫になってしまう!」
ドギャーン!
幼女「しゃ……シャレにならないじゃん!」ウニャー!
父(猫)「心配するな。お前が猫になっても父さんは愛せる。むしろ猫の方が好みだ」
幼女「あたしは嫌だから!絶対人の方がいいから!」
父(猫)「人間なんて気苦労の方が多いのに……まぁ、そういうなら頑張るしかないな」
幼女「……あれ?そういう事だったらさ……」
父(猫)「どうした?」
幼女「毎日やってた『いってらっしゃいのチュー』……これからする事出来ないね?」
父(猫)「…………」
父(猫)「ガッデム!!シィーット!!!失念していたぁぁあああああ!!!」ハミハミハミハミ!!
幼女「お父さん!イライラしてるからってしっぽ噛むのやめて!毛が無くなっちゃうよ!?」
父(猫)「うう……娘とキッスも出来ないなんて……せちがらい世の中だ」イジイジ
幼女「イジイジしないでよ。こっちだってイジイジしたいんだから……はぁ……」
父(猫)「なんだ、そんなにその耳イヤか?似合ってるぞ」
幼女「似合ってるかどうかは置いといて……今日小学校、どうしよっかなって」
父(猫)「行けばいいじゃないか」
幼女「こんな耳で?いじめられるよ……」
母「ここで母さん登場っ!」ガチャーッ!
幼女「うわーいきなりお母さん出たよ」
母「ふふふ、用意周到で美しすぎるお母さんは、こんな時のために……幼女ちゃん用の帽子を買っていたのです!」ジャーン!
父(猫)「おお、可愛い帽子だな。幼女ちゃんにぴったりだ」
母「そうでしょー?見た瞬間ビビッ!っときちゃって買っちゃったー♪」
父(猫)「けど……母さんの方が、可愛いよ……」フッ
母「あなた……」キュン
幼女「朝から娘の前でやめてよー」
母「まぁまぁ幼女ちゃん、とりあえず被ってみなさい?ほら」
幼女「う、うーん……」
カポッ
幼女「……」ジャーン!
父(猫)「おお、似合ってる似合ってる。それなら学校も大丈夫だろう」
母「そうね。一日中それを被って生活してれば、バレる事も――」
幼女「うーん、けどさ?……一日中帽子被ってたらさ?」
父(猫)「ん?」
幼女「『あいつハゲてんじゃねえのー!?』とかっていじめられそうで……」ショボン
父(猫)「最近の子供ってそこまで容赦無いのか……」
父(猫)「そういう事なら、父さんがついて行ってやろう。いちゃもんつけるヤツにはバシッと言ってやる」
幼女「えっ!?い、いいよそんなの!!」ブンブン
父(猫)「そう恥ずかしがること無いだろー?」
幼女「いや、そうじゃなくって……ほら、前授業参観にお父さん来たことあったじゃん?」
父(猫)「うむ」
幼女「あの時先生に『ペット連れてくるのはやめなさい』って言われてさ……」
父(猫)「……さすがに飼い猫扱いはグサッとくるなあ……」
父(猫)「父さんだって……父さんだってなあ……好きで猫やってる訳じゃ……」ウジウジ
母「まぁまぁあなた、元気出して……ほら、ねこじゃらしですよー」フリフリ
父(猫)「こんなんで元気なんか出る訳が……あ、結構楽しい」パシパシ
幼女「……あたし、学校行ってくるねー」
母「いってらっしゃーい♪」
父(猫)「うわっこれテンションあがるわぁー……」パシッ
テクテク……
幼女(……なんかのせられて外出ちゃったけど……うう、学校休もうかなあ?いじめられるの怖いよお……)
トボトボ……
幼女(こんな帽子、あたしに似合うわけないし……みんなに笑われたらどうしよう……うー……にー……)ショボン
メガネ子「あ、おはよう。幼女ちゃん」テクテク
幼女「あっ!め、め、メガネ子ちゃん!」アセアセッ
メガネ子「どうしたの?こんな所で立ち止まって」
幼女「にゃ、何でもないよー。ほんと何でもなーい」ニャハハ……
メガネ子「……あれ?」
幼女「な、なに?」ドキッ
メガネ子「その帽子……」
幼女「あ、ああ。これ?ちょっとしたオシャレでさ~。お母さんにもらったんだー……」ドキドキ
メガネ子「へぇー……」
幼女「……」ドキドキ
メガネ子「すごく、かわいいねっ!」ニコッ
幼女「そ……そーお?ほんと?……えへへ……」
キーンコーンカーンコーン……
幼女「それでねー、困ってたんだけど、お父さんがすぐにネズミを退治してくれてさー」
メガネ子「へぇー。かっこいいお父さんだねー」
幼女「でしょー?自慢のお父さんなんだーっ」
メガネ子「ふふっ、幼女ちゃんって、お父さん大好きだよねー」
幼女「え?……うん。そうだけど……お母さんも好きだよ?」
メガネ子「うん。あたしそんな幼女ちゃん好きだよー」
幼女「やーめーてーよー。なんか恥ずかしいじゃん……」
ガラガラッ
友子「おはロビンマスクー!」ジャン
幼女「あ、友子ちゃんおはよう」
メガネ子「今日も元気いっぱいだね、友子ちゃん」
友子「あさごはんいっぱい食べたからね!肉!」
幼女「朝から肉?なんかきつそうだね……」
友子「って、あれ?幼女ー。どしたその帽子?」
幼女「えっ!?あ、これはねっ?オシャレだよ、オシャレ。に……似合わない、かな?」ドキドキ
友子「似合いすぎてかわいいから、とりあえず抱きついていい?」ワキワキ
メガネ子「友子ちゃん、手つき怖いよー……」
ガラガラッ!
ケンタ「よ~っす!みんなおはよーっ!」
幼女「あっ……」ドキッ
男子1「ケンタ、おそいぞー」
男子2「ウンコしてたのかー?ウンコマンだウンコマンー」
ケンタ「は?ちげえし!ばりばりちげえし!朝から野球の練習してただけだし!」タタッ
幼女(……ケンタ君、今日もかっこいいなあ……)ポーッ
ケンタ「あ、幼女おはよっ」シパッ
幼女「うぇ!?おおお、おはようケンタ君っ!」アセアセッ
男子1「うわっ!ケンタが女子にあいさつしてるー」
男子2「スケベ魔人だー。妖怪スケベ魔人だー」
ケンタ「うっせ!うっせー!」ドタドタ
友子「おっと、ちょーっと待ったケンタ」
ケンタ「はあ?なんだよー友子ー。今日の給食だったらあげないぞー」
友子「見てみなよー。今日の幼女、オシャレしてるっしょー?」
幼女「ちょっ!?ととと、友子ちゃんっ!?」ビクウッ!
ケンタ「え?……あ、ああ」
友子「どうよこの帽子?アンタはどう思うよ?ねえねえ?」
ケンタ「どう、って……」
友子「似合ってるかどうか、男子の感想が聞きたいのよ。で、どうなの?似合ってる?」
幼女「……うう……///」モジモジ
ケンタ「は、はあ?そんなの聞かれてもよー……」
ケンタ「別に……似合ってねえんじゃね?」
ズドーン!
幼女「ががんとす!」ガビーン!
友子「うわ、なにもわかってねーっ。こーいう時はウソでも『可愛いねっ♪』くらい言えよー」
幼女(ウソでもって……)ドビーン
ケンタ「ぜんぜん似合ってねえよ。おれウソ嫌いだしー」
友子「むかつくー……待ってて幼女。あいつ殴ってくるから」
幼女「やめてよっ。あたし暴力反対だよー……」
ケンタ「……し……」
ケンタ「……ないほうが……いいし……」ボソッ
友子「は?なんか言った?」
ケンタ「……何でもねー」プイッ
友子「言いたいことあるならハッキリ言いなよー。いつもは声でけーくせにー」
ケンタ「何でもねーっつってんだろ!このゴリラおんなー!」ダダダッ!
友子「ちょっと!……あーもう……」
友子「ごめんねー?幼女……なんか、傷つけちゃったみたいで」
幼女「い、いーよいーよ!べつに気にしてないしっ!」アセアセッ
メガネ子「それにしても……幼女ちゃん、なんでケンタ君のこと好きなの?」
幼女「はぅえっ!?」
メガネ子「?……え、なに?」
幼女「にゃ、にゃ、にゃ……にゃんでその事知ってるの?」
メガネ子「……わからないと思ったの?」
友子「あたしらとっくに気付いてるしー」
幼女「えっと、あのさ?……ケンタ君、あたしと違って活発でさ?」
メガネ子「うんうん」
幼女「ともだち多いし、スポーツ出来るし、面白いところもあるしさ?」
友子「はいはい」
幼女「それにやさしい所もあって……すごく、いいなって思うんだよね」
メガネ子「なるほど」
幼女「犬みたいでかっこいいよねっ」ニヘラッ
友子「……それってほめてるの?」
友子「んー、まあだいたいアンタの事はわかったよ」
メガネ子「あたしたち、応援してるからねっ」フンス
幼女「ありがとー、二人ともー」
友子(……ま、あたしが見る限り……ケンタも幼女の事、気になってるみたいだしね……)
ガラガラッ
先生「はいみなさん、おはようございまーす。さんすうの授業をはじめますよー」
ハーイ!
ガタガタガタ……
先生「それでは、授業をはじめます……が……」
生徒s「「「……?」」」
先生「えーっと……オホン!……幼女ちゃん?」
幼女「へぁっ!?な、なんでございますかっ!?」キョドキョド
先生「……なんで帽子をかぶっているのかな?授業中は外しなさい」
幼女「あ!……(先生の事、考えてなかった……)」サーッ……
先生「どうしたんですか?幼女ちゃんはそんな、態度のワルい子では無かったでしょう?」
幼女「えっと、その……こ、これはですね、理由がありまして……」オドオド
先生「どんな理由があろうとも、目上の人に対する礼儀というものがあるでしょう」
幼女「そ、そうなんですけど……」
先生「はやく外しなさい。どうしたんですか?先生の言うことより、帽子の方が大事なんですか?」
幼女「う……うう……」ジワッ
幼女(どうしよう……どうしよう……)
ケンタ「そんなことより、せんせーい」ガタッ
幼女「えっ!?(け……ケンタ君?)」
ケンタ「黒板がまぶしくって見えないんですけどー」
先生「……今その話は必要ですか?ケンタ君」
ケンタ「あ。間違えましたー。まぶしいのは先生の頭のほうでしたー」
先生「なッ!!……」ツルリン
ケンタ「ったく……自分がハゲだからって生徒にからむなよなー。ヒガんでんじゃねーのー?」ボソッ
先生「コラ!ケンタ君!今すごく失礼な事いったでしょう!?」
ケンタ「いえいえー。ぼくはハゲしく先生をハゲましてるだけでーす」
先生「こっ……このッ……」ブルブル
ケンタ「それにしても、せんせーい。先生のほうが帽子かぶった方がいいんじゃないですかー?すごく黒板が見づらいのでー」
クスクス……クス……
先生「このッ……廊下に立ってなさい!ケンタ君!」バンッ!
ケンタ「先生、そーいうの生徒虐待ですよー。ぼくいけないと思いまーす」
先生「うるさい!さっさと行きなさい!君に私の気持ちがわかってたまるか!」
ピシャン!
先生「ハー!ハー!……じゅ、授業をはじめますっ!最初はこの問題からっ!」
カッカッカッカ……
幼女(……ケンタ君……あたしを、かばって……?)
キーンコーンカーンコーン
幼女「ふぃー。学校おわったおわったー」
メガネ子「幼女ちゃん、あたし塾があるから先帰るね?」
友子「あたしもー。野球の約束あるからさー」
幼女「うん、わかった。また明日ねー」
メガネ子「さよならー」フリフリ
友子「じゃーなー」ブンブン
幼女「……あたしも帰る用意しよっと」ゴソゴソ……
「げーっ、コイツまじでずーっと帽子してんだけどっ」
幼女「……えっ?」ドキッ
悪ガキ1「せんせーに言われても取らないとか、ふりょーだフリョー」ニヤニヤ
悪ガキ2「ママに買ってもらったのかよー?見せびらかしてんじゃねーぞー」ニヤニヤ
悪ガキ3「部屋の中でも帽子取らないとか、ハゲてんじゃねーのー?」ニヤニヤ
幼女「え……あの、これは……」
悪ガキ1「ちょっとその帽子おれらにかせよー」
悪ガキ2「そんなに大切なのかよ、なんかすげー頭にフィットすんのかー?」
悪ガキ3「ハゲてんじゃねーのー?ハーゲ!ハーゲ!」
幼女「や、やめてよ……この帽子は、あたし、大切な……」
悪ガキ1「知らねーよ。ちょっと借りるだけだろー?」
悪ガキ2「そんなに取るのイヤかよー。マジでハゲてんのー?やっべー!」
悪ガキ3「カッパみてーになってんじゃねー?」
幼女「う、うう……」ジワッ
悪ガキ1「うわ!ハゲが泣いてやんのー!」
悪ガキ2「はーげ!はーげ!」
悪ガキ3「どんだけ帽子が大切なんだよー。おもしろーっ!」
ギャハハハ……
ケンタ「おい、いい加減にしろよ」
バン!
幼女「あ……!」パァァ
悪ガキ1「はあ?なんだよーケンター」
ケンタ「幼女がかわいそーだろー。ほっといてやれよー」
悪ガキ2「ケンタてめー、女の子の前だからってチョーシのんなよなー」
悪ガキ3「そーだそーだ、いじめっぞこらーっ」
ケンタ「……」
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