舞園「スクールアイドル……?」 (42)
「やっぱり舞園さんってすごいよね! この希望ヶ峰学園の誇りよ!」
「正直超高校級の野球選手だって正直そのレベルの選手が9人いないと意味ないし、」
桑田「」ガーン
「超高校級の王女も国に帰れってかんじだもんね」
ソニア「」ガーン
「ゲーマー? そんなのいるの?www」
七海「」ガーン
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舞園「」ドヤァ
「あっ、舞園さんだ! サインちょうだい!」
「ちょっ、ずるい! 私にも頂戴!」
舞園「二人ともちゃんとあげますから喧嘩しないでください。 ね?」
「天使や……」
「ここに天使がおる……!」
舞園「サラサラ、はい。 それじゃあ私は行きますね」
「あ、ありがとう!」
苗木「それにしても舞園さんってすごいよね。 先々週発売のCDなんかあり金はたいて3枚も買っちゃってさぁ」テクテク
舞園「きゃーー!! 苗木きゅうううぅぅぅん!!」
苗木「うわぁ!? び、びっくりした……。 おどかさないでよ舞園さん」
舞園「苗木君! いつも小さくて可愛い! 頭撫でさせてください!」
苗木「え、や、やめてよ……。 今日はがんばって靴底6cmは盛ってきたんだから目線は同じくらいの高さのはずだよ」
舞園「背伸びしてる苗木君かわいいぃぃぃい! やっぱり撫でさせてください!」
苗木「背伸……っ、……はぁ。 じゃあ少しだけだよ」
舞園「ありがとうございます! それでは失礼して……」
パシッ
霧切「そうはさせないわ」
舞園「あれ、きりきりさん? いたんですか?」
霧切「さっきから苗木君の隣にいたわ。 それに私はきりぎりよ。 いい加減苗木君以外の人間にも興味を持ったら?」
舞園「その必要はないです。 私は苗木君さえいればこの世が乱れに乱れてしまっても生きていける自信があります。 だから苗木くん以外は私の人生には……不要です!!」
苗木「ボクはそうなったら困るなぁ……」
舞園「なんでですか!? 苗木君も私さえいれは地球に2人きりになっても生きていけるでしょう!?」
苗木「……えっ!? あ、う、うん……。 そうだね……」
舞園「ですよねー♪」ナデナデ
霧切「やめなさいよ舞園さん。 苗木君が困ってるわ」
舞園「違いますよ。 苗木君は照れ屋さんなだけです。 私のダイナマイトが腕に当たって照れてるんですよ」ムギュッ
霧切「ダイナマイト……、くっ……」ペターン
舞園「さ、苗木君! こんなまな板は置いといて一緒に屋上でお昼食べましょう!」
苗木「えっ、一緒に? それなら山田クンや不二咲クンたちも一緒でいいかな?」
舞園「だめです♪ ふたりきりです♪」
苗木「あ、はい……。 じゃあちょっと伝えてくるね……」
舞園「待ってまーすっ」
霧切「……まずいわ」
霧切「このままでは苗木君が取られてしまう……。 苗木君はあんなふうに困惑してはいたけど、顔はニヤニヤしてて気持ち悪かったくらいだし。 苗木君が取られたらただでさえ人数の少ない探偵部は私ひとりに……」
霧切「助手のいない探偵なんてただの野次馬じゃない! だからそうならないためにも……!」バッ
シュタッ
山田「お呼びですかな、霧切響子殿」
霧切「ええ、あなたにお願いがあるの」
山田「ふっ、この山田一二三……、タダ働きはしませんぞ。 それなりの報酬を用意してもらわなければ……」
霧切「不二咲君の限定版フィギュアよ」
山田「なっ……! それはたしか1ヶ月後に販売される予定のはずでは……!?」
霧切「霧切の力を使えばこの程度……造作もないわ」
山田「ミッションをお受けいたしますぞ」
霧切「ありがとう。 それじゃあ舞園さんをギャフンと言わせる『何か』を流行らせてちょうだい」
山田「と、言いますと?」
霧切「なんでもいいわ。 舞園さんのあの自信、超高校級のアイドルだなんて持て囃されてるから調子に乗ってしまっているのよ。 だからそんな舞園さんを超える何か……あの苗木君でさえも虜にしてしまう何かをお願い」
山田「難しい依頼ですなぁ……。 舞園さやか殿を超えるだけなら超大物アイドルの歌を流行らせればいい、しかしそれだけではお年頃の苗木誠殿のお熱を舞園さやか殿から移すことはできない……」
山田「……はっ!」ピカーン
霧切「どうかしら、やれる?」
山田「……ふ、ふふふふふふ。 拙者の名は山田一二三、不可能の文字など我が辞書に……ない!」
舞園「ふんふふーん♪ 今日は一週間ぶりの学校に行けます! 苗木君に早く会いたい!」
ガラガラ
舞園「おはようございまーす!」
苗木「とぉどぉおけてぇええ、せぇつなぁさぁにはぁぁあああ!」
舞園「!?」
大和田「やめろ苗木ぃ!! ことり肌が……! おさまらねぇじゃねぇかぁああ!」
不二咲「苗木君のハスキーボイスでそれはやばいよ! 凶器だよ!」
桑田「よし、俺もだ! ……。 ファイトだよっ!」
葉隠「全然似てねえし、何よりキモいべ! 穂乃果ちゃんを穢すな! [ピーーー]っ!」
石丸「よし、桑田君は死刑だ! 僕が許可する!」
大和田「よっしゃ! 任せろ!」バキボキ
桑田「ひでぇ!?」
十神「いい加減にしろ! うるさいぞ!」
大和田「ああん? なんか文句あんのか十神ぃ!?」
十神「ったく……今はのんたんイベの真っ最中なんだ! どう足掻いてもSR二枚取りしかできない低レベルなお前らとは違って俺は1位を獲得しなくてはならないッ!! それが天使への忠誠心というものだ。 違うか!」
苗木「そうだ……その通りだよ! みんな、今からでも遅くない! 持ってるお金、持ってる石をつぎ込んでイベントを回すんだ! まだのんたん3枚取りすることを諦めちゃダメなんだよ!」
葉隠「苗木や十神の言う通りだべ! それじゃあ俺もドブライバーから騙し取ったこの大金をすべて石に変えてやる!」
不二咲「えっ……じゃあまさかオークションで高値で売ってたライブチケットは……」
葉隠「そのとぉぉおりだべ! 4thライブのチケットにちょっと細工して売っただけのやつを、まさか買う奴がいるなんてなぁ! 笑いが止まらなかったべ! まだ公式でも抽選結果出てないのによぉ!」
不二咲「……グスッ」
葉隠「へっ? なんで泣いてるんだべ不二咲っち。 というかなんでオークションに出してから5分で売れたチケットのことを知って……」
不二咲「……ご、5万も出したのに……。 5万も……!」
葉隠「ま、まさか……!」
大和田「おら葉隠テンメェェエ! 千尋泣かせやがったな!? 屋上まで来い! シバき倒してやる!」
葉隠「ま、待つべ! これは…………騙される方が悪いんだべ!」ダッ
大和田「あっ!? この野郎! 待ちやがれ!」
十神「ぐあっ!? く、くそっ……、あんまりうるさくするからコンボが途切れてしまったじゃないか。 おかげで2位だぞ。 どうしてくれる苗木!」
苗木「えっ!? ボク!?」
十神「当たり前だ。 お前がいきなりSnow halation歌い出したことが元凶なんだからな」
苗木「そんなぁ……」
十神「だからその……なんだ」
苗木「……?」
十神「たしかお前、西園寺先輩と仲が良かったな? あの人に…………『ラブアローシュート! バァーン!』をやってもらえないか頼んできてくれないか」
苗木「えっ、やだよ。 十神クンはのんたん推しでしょ? 浮気なんて下衆のすることだよ」
十神「下衆……だと……!? ……くそっ、ならいい! 俺はスクフェスに戻る! 今度うるさくしたら……その時は覚えとけよ」シャンシャン
苗木「……ふっ、たとえ十神君でもこれだけは譲れないな。 海未ちゃんはボクの嫁なんだから」
舞園「あの……苗木君……?」
苗木「…………えっ!? 海未ちゃん!?」
舞園「え、海……?」
苗木「あ、なんだ……舞園さんか。 おはよう」ガクッ
舞園「……お、おはようございます! 久しぶりですね苗木君! また撫でてもいいですか!?」
苗木「はっ? やめてよ。 ボクの身体はみもりんと握手するときまで清潔に保っておかなくちゃいけないんだから」
舞園「……え?」
苗木「あと半年かぁ……。 ライブチケット当たるかなぁ……。 いや、あり金はたいてBD15枚も買ったんだ……。 きっと、当たってるはず……!」
舞園「あ、あの……」
苗木「ん? どうしたの?」
舞園「えっと……昨日私のグループのベストアルバムが発売されたんですけど……苗木君いつもCD買ってくれてましたよね……? どうでしたか……?」
苗木「あぁ、そうなんだ。 ごめん、買ってないや。 ふぁぁ……」
舞園「……苗木君眠そうですね?」
苗木「いやぁ、最近はもうバイト漬けでさぁ。 スクフェスで課金したりライブBDとかアニメBDとかシングルを買うために週5で働いてるんだよ。 稼いだ給料も全部1日で消えるからさ、舞園さんのCD買ってる余裕なんてないんだ。 ……ふぁ。 昨日も9時までの4時間労働だったからまだ眠いや。 ちょっと机に戻らせて」
舞園「あ、苗木く……!」
苗木「さて、寝るか……」
十神「……フッ、見ろ苗木! とうとう50位まで上りつめたぞ! やっと1位のやつの足元が見えてきた!」
苗木「な、なんだって!? くそっ、寝てる場合じゃない! HRが始まるまでの間に少しでもポイントを稼ぐんだ!」ブシモッ!
十神「この時期に2万台のお前にはもうムリだ。 諦めるんだな」
苗木「いやだ……! 諦めてたまるもんか……! 希望は前に進むんだ!」ソレイジョウヤッタラオコリマスヨ?
十神「おい、イヤホンをつけろ。 それくらいマナーだぞ。 マナーさえ守れんやつはラブライバーを名乗る資格はないッ!!」
苗木「あ、ごめんよ!?」カチッ
舞園「……」
セレス「おはようございます。 あら、舞園さん。 お久しぶりですね」
舞園「あっ、セレスさん……」
セレス「どうかなさいました?」
舞園「えっと……なんかクラスの男子が変じゃないですか……?」
セレス「……? そうでしょうか。 いつも通り『ラブライブ!』の話しか聞こえてきませんが……」
舞園「ラ、ラブライブ……って?」
セレス「ご存知ありませんの? ラブライブはKADOKAWAが発行する美少女総合エンタテインメントマガジン『電撃G's magazine』、音楽会社ランティス、アニメーション制作会社サンライズの三者による合同プロジェクトですわ。 スクールアイドルグループ「μ's」の普段の様子やストーリーを『G's』誌上にて展開しつつ、サンライズ制作のプロモーションビデオDVD付きの音楽CDを販売するという、それぞれの会社・雑誌の特色を生かした分業体制を取っていますの」
(wikipediaより引用)
舞園「わ、わかりましたけど……、なぜそれが急に? 1週間前はまだそんな風潮すらなかったのに……」
セレス「はて、どうしてだったかしら。 確か山田君あたりが苗木君に勧めて、そこからどんどん広まっていったような気が……」
舞園「山田君の影響ですか……。 でもあのアニメとかに興味なさそうな苗木君ですら虜にしてしまうなんて……」
セレス「ええ、それはもう素晴らしいコンテンツです。 言葉で表すことができないほどに」
舞園「えっと……まさかセレスさんも?」
セレス「はい。 私はにこにー推しですわ。 にっこにっこにー♪」
舞園「あ、あはは……」
朝日奈「あぁ! またセレスちゃんにこにーやってる!」
セレス「なんです? 私がにこにーすることに何か不満でも?」
朝日奈「あるよ! にこにーは小さい子がやるからかわいいの! 不二咲君のにこにーには誰も敵わないんだからね!」
セレス「ですが不二咲君は男性です。 彼にはにこちゃんの小動物のように可愛らしく、かつ健気な女子高生らしさを醸し出すことはできません」
朝日奈「自分こそそんなデカイのに小動物とかなにいってんの! それにギャンブラーが健気とか笑わせるよ!」
セレス「あぁん!? かわいい私がかわいいにこちゃんのマネして何が悪いんだよぉ!? いいからテメェは米でも食ってろ!」
朝日奈「ひ、ひどい……! まるで花陽ちゃんにお米のイメージしかないみたいに言うなんて……。 う、うっ……ひっく……ダレカタスケテー!」
大神「チョットマッテテー」
朝日奈「さくらちゃん……! 凛ちゃんと言えばー?」
朝日奈「イエローダヨォォォォォォ!!」
大神「イエローダヨォォォォォォ!!」
セレス「イエローダヨォォォォォォ!!」
大神「ふっ……。 朝日奈が何やらいじめられていると思って駆けつけてみれば……」
朝日奈「……うん、もう大丈夫」
大神「あぁ、そのようだな。 ラブライバーに悪いやつはおらぬ。 セレス、にこちゃんのように小さくなくともお主のにこにーに対する情熱はひしひしと感じられる。 朝日奈、今回はお主も悪い。 ちゃんと詫びをいれておけ」
朝日奈「……うん、ごめんねセレスちゃん……」
セレス「いえ、私も少々熱くなりすぎましたわ……」
朝日奈「これからもぶつかり合うことはあると思うけど、」
セレス「それは好きの延長線。 誰にだって譲れないものはあります。 それを乗り越えてわかり合うことは私達にはできます。 だって……」
大神「我らはラブライバーなのだからな!」
朝日奈「あはは……っ!」
セレス「うふふ……っ!」
大神「はっはっはっ……!」
舞園「」ポカーン
江ノ島「あぁーマジだるい。 マジ暑い。 これ死ぬっしょ。 アタシら溶けて死ぬんじゃね?」
戦刃「盾子ちゃん大丈夫? 氷食べる?」
江ノ島「いや、溶けてんだけど……」
戦刃「あっ、ごめんなさい……。 ぬるま湯飲む?」
江ノ島「アツアツのおでん食わすぞコラ。 ってか舞園さー、入口で突っ立ってられたら邪魔なんだけど」
舞園「あっ、ごめんなさい……」
戦刃「おはよう舞園さん、久しぶり。 アイドルって大変だね」
舞園「心配してくれてありがとうございます。 私は特に問題ないのですが……」
戦刃「?」
舞園「……あの、もしかして戦刃さんたちもラブライブを……?」
江ノ島「?」
舞園「あ、よかった……。 ふたりは前までと同……ん?」
江ノ島「なに? なんか髪についてる?」
舞園「……えっと……、変わった髪型ですね」
江ノ島「あーこれ!? ことりちゃんヘアー! すごいっしょ! この部分トサカみたいに跳ねさせるのけっこう大変なんだよね! でもどんなに難しいことでもやってのけるのがアタシなんだけどさ! さすがアタシ、天才としか言いようがない!」
戦刃「盾子ちゃんすごい! 天才! ジーニアス!」
舞園「そういう戦刃さんもなんだか可愛らしい頭ですね」
戦刃「そ、そうかな? これね、凛ちゃんの冬用ヘアーなんだ。 似合ってる?」
舞園「……あ、は、はい。 とても似合ってますよ」
戦刃「よかった……! にゃんにゃんにゃーん♪」
江ノ島「舞園もさぁ、アイドルなんてやめてスクールアイドル始めたら?」
舞園「スクールアイドル……ですか?」
江ノ島「そ。 本物のアイドルみたいなお堅い感じじゃなくて、部活動みたいな軽い感じでできるアイドル活動。 まぁ正直言ってモノホンのアイドルより全然μ'sの子たちのほうが可愛いんだけどね」
戦刃「中の人も可愛いとかもはや罪のレベル」
江ノ島「さて、コミケまでにことりん本仕上げるよ。 お姉ちゃんも手伝って!」
戦刃「うん」
舞園「江ノ島さんって漫画もかけるんですか?」
江ノ島「まぁね。 このくらい誰でもできるっしょ。 山田と同レベルか、それ以上のものなら作れる自信はあるね」
戦刃「超高校級の同人作家に勝る超高校級のギャル……。 つまり超高校級のギャル作家だね」
江ノ島「なにそれウケるんだけど! 久しぶりに面白いこと言ったから今度ゲーマーズとかアニメイト行く時ついてきてもいいよ」
戦刃「ほんと!? 嬉しい! こんな日のために武器全部売り払っといてよかった……! 凛ちゃんグッズいっぱい買お!」
舞園「超高校級の軍人のアイデンティティを売り払うなんて……。 それほどラブライブが大切なんですか?」
江ノ島「……はっ?」ギロッ
舞園「……っ!」
戦刃「愚問だよ舞園さん。 ラブライブより大切なものなんてこの世にはない。 私たちの目的はね、二次創作活動を通してこの世界をラブライブ一色に染めることなの」
江ノ島「だから邪魔しないでもらえっかな? コミケまで時間ないんだよね。 ほら、お姉ちゃんも早くベタ塗り終わらせて」
戦刃「任せて」
腐川「あ、あたしも……のぞえりのss書かなきゃ……。 今回もコミケでボロ儲けしてみせるわ……!」
舞園「……」
「さーて、みんな揃……ってないなー? いない奴ら呼んでこーい。 あとスクフェスやってるやつはHR終わるまで少しだけ我慢しろよー。 先生だってランクアップ寸前だから早く戻ってやりたい気持ちを抑えてここにいるんだ。 だからお前らも抜け駆けはなしだぞ」
苗木「あ、くぅ……! 3位かぁ……!」
十神「クソッ……! ここまで来るだけでもかなりの時間と金を使ったのに……、1位とはまだ3倍分近くポイントの差があるだと……!? なんなんだこの『ナナミ@のんたんイベ全力』とかいうヤツは! チーターか!? チーターなのか!?」
舞園「一体なにが起こってんですか、これ……」
山田「ふっふっふっ、やはり拙者の作戦は完璧でしたなぁ」
霧切「ええ、正直あまり期待してはいなかったのだけど、これほどまでになるとは恐れ入ったわ。 はい、フィギュア」
山田「ありがてぇ! ありがてぇ!! 」
霧切「さて、舞園さんの間抜け面も拝めたことだしもう満足よ。 元に戻していいわ」
山田「……はい?」
霧切「何度も言わせないで。 もうラブライブブームを終わらせてもいいって言ってるのよ」
山田「……あの、えっと……」
霧切「どうしたのよ。 早くしなさい」
山田「……た、大変申し上げにくいことなのですが……」
霧切「?」
山田「ブームの終わらせ方なんてわかりません……」
霧切「……………………は?」
十神「苗木! 放課後だ! スクフェスだ!」
苗木「おっけー十神クン! みんなも十神クンに続くんだ!」
「「おう!」」
霧切「……」
シャンシャン
葉隠「誰だべ音漏れしてんの! スクフェスに使うイヤホンくらい高価なもん使うべ!」
大和田「お、オレじゃねぇぞ! オレのイヤホンは2万もしたんだからな! スクフェスでもiTunesでもμ'sの音楽を高音質で聞くために買ったんだ! 音漏れなんてもってのほかだぜ!」
霧切「……あの、苗木君……」
苗木「……」シャンシャン
霧切「……苗木君……?」ポンポン
苗木「……」モォ、テレチャイマス
霧切「苗……」
苗木「……なんなんだよさっきからぁ!」イラッ
霧切「……!?」
苗木「ボクは今イベントで忙しいんだ! 見てよ! まだ1万位台なんだよ!? これから寝ずに頑張らないと7千位まで入れないんだよ! だから邪魔しないでくれよぉぉ!!」
霧切「……ご、ごめんなさい」
西園寺「あなたのハート、撃ち抜くぞぉ! 苗木おにぃ、いるー?」
苗木「あっ!? 西園寺先輩!」ガタッ
霧切「!?」
苗木「どうしたんですか!? わざわざ西園寺先輩の方から足を運んでくれるなんて!」
西園寺「この前教えてくれたモノマネ、できるようになったから見せてあげようとおもって」
苗木「本当ですか!? いやっほぉぉい!」
西園寺「う、コホン。 それじゃあいくね?」
パシンッ!
苗木「……えっ?」
霧切「!? さ、西園寺先輩! いきなり苗木君に何を……!」
西園寺『あなたは最低です!!』
苗木「キターーーーーー!!! ありがとうございますッ!!」
霧切「な、苗木君!?」
西園寺「どうだった? わたし的にはかなりのクオリティだったと思うんだけど」
苗木「はっきり言ってご本人ですか?って感じでした! そのビンタのフォーム、セリフまでの数秒の沈黙、そしてその涙目! どれをとっても完璧だ! もはや海未ちゃんそのものですよ!」
西園寺「そこまで言われると照れちゃうなぁ。 ね、ね! 今度は何を覚えてくればいい?」
苗木「そうですねぇ……、それじゃあ今度はこの部分を!」
エットォ……ウーン、
西園寺「どれどれ?」
コッチカナ? ファァ!?
苗木「ここです!」
西園寺「ってこれ顔芸じゃん!! ……で、でも苗木おにぃが喜んでくれるならやろうかな?」
苗木「ぃよぉぉおおっしゃぁあああ!!」
西園寺「それじゃあね苗木おにぃ。 お稽古あるから帰るね」
苗木「はい! もしみもりんがボクが18歳になる前に結婚しちゃったら、そのときは結婚しましょうね!」
西園寺「も、もぉ……ばか!」
タッタッタッ
霧切「け、結……」
苗木「さて、スクフェスに戻るか」
霧切「……」
霧切「やばいわ」
舞園「苗木君が全然私の相手をしてくれません……。 このムシャクシャした気持ちをどうすれば……」
舞園「憂さ晴らしに桑田君あたりでも殺っちゃおうかな……」
桑田「……っ」ブルッ
不二咲「桑田君どうしたの?」
桑田「い、いや……START:DUSH!でことほののあの名シーンを思い出してブルっときちまっただけだと思う」
舞園「苗木君と話せない学校なんて楽しくもなんともありません……。 帰ろ……」
ソニア「私の下僕になりたいですって? そんなの認められないわぁ」
左右田「くっはぁー! ソニアさんのエリーチカやべぇぇ! 一生ついていきます!」
ソニア「えっ、やめてください……」
左右田「」ガーン
ソニア「あっ!? 田中さーん!!」
田中「な、妖霊妃のホールドか! イミワカンナイ!」
舞園「ラブライブか……。 私も見てみよっかな……」
舞園「……! そ、そんな……! 世の中にはこんなに素晴らしいコンテンツがあったなんて!」
舞園「ラブライブ……か。 みんながハマってしまったのも頷けますね」
・・・・・・
舞園「あっ、もう学校の時間……。 でもまだにこりんぱな最新まで追いついてないし……。 うん、学校休みましょう。 ことほのまきも見なくてはいけませんし」
・・・・・・
舞園「また学校の時間……。 ライブBDまだ2ndまでしか見終わってないのに……。 仕方ない、今日もおやすみですね」
舞園「はやくキラキラ届かないかなぁ……」
・・・・・・
舞園「」シャンシャン
・・・・・・
舞園「恋愛未満の化学式……園田海未です!」ガラッ!
苗木「!?」
舞園「苗木君、おはようございます!」スッ
苗木「おはよう、舞園さん。 ……えっと、この手は?」
舞園「えっ? わからないんですか? 苗木君もまだまだですね」
苗木「……?」
舞園「……いちっ!」
苗木「……っ! にっ!」
舞園「μ's! ミュージックー……スタート!」
苗木「ま、舞園さん!」
舞園「苗木君! ラブライブって素晴らしいですね!」
苗木「だろぉ!? ラブライブこそが善、ラブライブ以外は悪、ラブライブこそ全て、ラブライブ以外は無だ!」
舞園「はい、その通りです! 私もこれからはひとりの海未ライバーとしてラブライブを応援していきます!」ブシモッ!
苗木「あれ? 舞園さん、それ……」
舞園「あ、これですか? 昨日手持ちの50万全てをガチャしてきまして、やっとクール海未ちゃん隊を作ることができました!」
苗木「な、なんだって!? ボクですらまだだって言うのに……!」
十神「フンッ。 苗木、それだからお前は雑魚なんだ。 俺のデッキを見ろ!」
舞園「うわ、すごいです! 3色全員UR覚醒済みのんたん!」
十神「これが十神の力だ」ドヤッ
舞園「私も負けてられません! こうなったら事務所から給料前借りしてでもガチャを……」
苗木「ま、待って舞園さん!」
舞園「なんですか? 止めないでください!」
苗木「いや、止めるよ! だって……これから海未ちゃんイベや海未ちゃんガチャが始まるんだよ!? そのときになってお金が無いなんて状態になったらどうするんだ!」
舞園「……ハッ!? 私はことを……! 危うく血迷ってしまうところでした……」カマッテホシイデス…
舞園「あぁ!? スノハレ海未ちゃん放ったらかしにしてごめんなさいぃぃ!!」
苗木「そんなときはたくさんタップしてあげるといいよ」ナ、ナ、ソ、ナ、ア、ア、ヒェ、イ、イベ、ナ、ソ、
舞園「もう苗木君! それじゃあ海未ちゃんがかわいそうです」
十神「そうだ。 連続タップはセリフが終わってから。 そんなこともわからんのか」オット!
苗木「はは、ごめんよ」
霧切「まさか舞園さんまでラブライバーになるなんて……。 恐るべし、ラブライブ……!」
山田「それじゃあ僕は不二咲千尋殿たちとラブライブトランプして参りますので」
葉隠「やったべ! 先行通ったべぇ!!」
桑田「俺もだ!」
不二咲「僕も! 正直希望ヶ峰学園に入学できたときより嬉しい!」
大和田「俺はダメだったみたいだ……。 やっぱり2枚だけじゃたりなかったか……」
石丸「僕もだ兄弟……。 2次では当たることを祈りたい……」
十神「なぜだッ……!? なぜBD怒涛の100枚買いをした俺が通っていない……!? これは何かの間違いだ!」
舞園「苗木君、おめでとうございます。 私は今回応募できなかったので2次にかけますね」
苗木「うん。 絶対みんなでSSAいこうね!」
舞園「はい!」
仁「響子、最近お金を湯水のように使っているようだが、一体何をしているんだ?」
響子「ナンデモナイノヨ、ナンデモ」ブシモッ
・・・・・・
戦刃「できた……!」
江ノ島「今回はアタシらの最高傑作……!」
戦刃「これを全世界にバラまけばきっと……!」
江ノ島「……あぁ、世界中の人々がラブライブに染まっていくのを想像したら……ヨダレが止まらないわぁ……!!」
ーFinー
終わりです。
今回は
ラブライブ×ダンガンロンパ
のクロスを書かせてもらいました
ありがとうございました。
前
絵里「本当にそれ、可愛いと思ってるの?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404989747/)
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