舞園「超適当にニューゲーム」2 (72)


※ダンガンロンパシリーズのネタバレあり、キャラ崩壊注意、遅筆注意

※原作キャラを使った原作再構成のようなもの

※クロが学級裁判に勝った時点でこのスレは終了


以下ネタバレ注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427480146


これだけ読んでおけば大丈夫、これまでのあらすじ


【CHAPT.1】
希望ヶ峰学園に閉じ込められた生徒たち。

そこで生徒同士によるコロシアイを強要させられる。

そして最初の事件が起きてしまう。

超高校級の絶望"江ノ島盾子"の手によって朝日奈葵が戦刃むくろを殺したクロとなってしまった。

桑田怜恩の活躍によりなんとか裁判を切り抜けるも絶望がそこで終わることはなかった……。


【CHAPT.2】
裁判の数日後、またもモノクマによって動機発表がされる。

それは秘密の暴露……動機発表の翌日、山田一二三が殺された。

不二咲千尋は真相を明らかにしようと裁判に臨んだ。

裁判で自分の秘密を守るため山田一二三が桑田怜恩を殺そうとするも返り討ちにあったことが明らかになる。

クロは桑田怜恩と思われた……が議論の末、大和田紋土が山田一二三に止めをさしていた事実を突きとめるのだった。


【CHAPT.3】
次の動機……それは100億円だった。

だが今回のクロが動いたのは100億円欲しさからではない……元々殺しの機会を窺っていたのだ。

そして石丸とセレスが殺される……。

ジェノサイダー翔が犯行に関わっていることが判明し、共犯者がいた可能性まで出てくる。

共犯者は十神白夜……彼がジェノサイダー翔を操り今回の事件を引き起こしたのだった。

ジェノサイダー翔と十神白夜の2人のクロ……その2人に投票されるはずだった。

しかしそのことに疑問を感じた霧切響子が真相を暴く。

決定的な証拠は見つからなかったが十神白夜が2人を殺していた可能性が出てきたのだ。

一か八かで十神白夜に投票……なんとか裁判を切り抜けることができたのだった。



十神白夜のオシオキ……そこに腐川冬子が割り込む。

しかし十神白夜を助けることができず、後遺症も残ってしまった腐川冬子。

後遺症とは……そして次に発表される動機は……?

舞園さやかが次の事件へと挑む……。


生き残りメンバー 9人

苗木 舞園 桑田 不二咲 腐川
葉隠 大神 江ノ島 霧切


To Be Continued ?

前スレ

苗木「超適当にニューゲーム」
苗木「超適当にニューゲーム」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406777934/)




CHAPT.4 閉じたままのジャック・イン・ザ・ボックス


    


ー食堂ー


舞園「……腐川さん大丈夫でしょうか?」

霧切「心配ではあるけど……」

霧切「ただここで待っていても仕方がないわ」

大神「うむ、どうやらまた施設が開放されたようだし探索しておいたほうがいいだろう」

苗木「学園の4階か……今度こそ脱出の手がかりが見つかるといいんだけど……」

葉隠「あっはっは、大丈夫だべ!俺の占いによるともうすぐここにいる全員で脱出できるとでたからな!」

舞園「……葉隠君の占いだと逆に不安になりますね」

桑田「ま、とにかく行ってみよーぜ」

苗木「そういえば江ノ島さんは……?」

桑田「あいつはいつも一人で行動してるしほっときゃいいだろ」

不二咲「あ、そうだ。探索の前に話しておきたいことがあるんだけど……少しいいかな?」

霧切「何かしら?」

不二咲「えっと……これから皆でお風呂に入らない?」

桑田「風呂……?何言ってんだオメーは?」

霧切「……なるほどね、じゃあみんなで大浴場まで行きましょうか」


ー大浴場ー


不二咲「実は前に図書室で見つけたノートパソコンなんだけど……」

不二咲「ようやく起動させることができたんだぁ」

苗木「え?本当に?」

不二咲「うん、今はまだアルターエゴに解析を任せてる途中で……」

葉隠「アルターエゴってなんだ?聞いたことねーぞ」

不二咲「えっと、アルターエゴってのは学習型人工知能プログラムのことなんだよね」

不二咲「……見てもらったほうがわかりやすいかな」

そう言うと不二咲君はロッカーからノートパソコンを取り出して私たちに見せれくれた。
パソコンの画面には……不二咲君そっくりの顔が映し出されていた。

アルターエゴ「えっと……どうも初めまして。ボクはアルターエゴ」

アルターエゴ「学習型人工知能プログラムだよ、よろしくね」


霧切「これは……驚いたわね」

霧切「噂には聞いたことはあったけど実物を見るのは初めて……」

桑田「な、なんだこれ?これはそのパソコンが勝手に喋ってんのか?」

不二咲「アルターエゴは自律型プログラムだから自分で考えて自分で行動することができるんだよ」

葉隠「お、オカルトの類じゃねーんだな」

舞園「それで……このアルターエゴさんが私たちに見せたい物だったんですか?」

不二咲「うん、もしかしたら今解析しているデータはこの学園の謎に関わる重要なことかもしれないんだ」

不二咲「だからみんなにも知っておいてもらおうと思って」

霧切「……一応聞いておくけど江ノ島さんはこのことを?」

不二咲「もちろん、江ノ島さんにはまだ話してないよ」

霧切「そう……それならよかったわ」

霧切「でも江ノ島さんがこれからパソコンを盗まないとも限らない……」

霧切「アルターエゴには私たち以外の人間が来たら叫ぶよう指示してもらえるかしら?」

不二咲「うん、わかったよ」

それにしてもびっくりですね。不二咲君そっくりのプログラムなんて……声まで一緒でした。
他の人の声も出せたりするんでしょうか……?

不二咲「……うん、これで江ノ島さんが見つけても叫ぶようになったよ」

大神「うむ、では探索といこうか」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


      探索中


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ー食堂ー


霧切「さて、報告会といきましょうか」

大神「4階の教室や廊下にも鉄板が打ちつけられてあった」

大神「剥がそうとしてみたがやはり駄目だった……」

舞園「脱出は難しいというわけですね」

苗木「ボクは化学室を調べたよ」

苗木「薬品の匂いのきつくってさ、大きな棚にずらっと薬が並んでたよ」

苗木「サプリや栄養剤の他に……毒薬もあったよ」

不二咲「ど、毒薬が……!?」

苗木「一目見れば毒とわかるから間違えないとは思うけど……」

大神「気をつけたほうがいいだろうな」


葉隠「俺は鍵の掛かった部屋を見つけたぞ。情報処理室と学園長室だべ」

桑田「学園長室だって……何か手がかりとかありそーじゃねぇか!」

不二咲「でも中には入れないんだよねぇ……」

葉隠「いいや、霊長類ヒト科最強のオーガなら鍵をぶち壊すくらい楽勝だべ!」

モノクマ「……聞いちゃったよ。学園長室のドアを破るだって?」

葉隠「うわっ……モノクマ……!」

モノクマ「ルールで縛るのは不本意でしたが、オマエラがそういうつもりなら仕方ありませんな……」

モノクマ「校則の追加をします!」

霧切「校則の追加……?」

モノクマ「『鍵のかかってるドアを壊すのは禁止!』……以上を校則に追加しておきます!」

モノクマ「もし校則を破ったら……どうなるかわかってるよね?」

校則違反をすれば即オシオキ……ですよね。
もう一度校則を確認しておきましょうか。


◇校則◆


1.生徒達はこの学園内だけで共同生活を送りましょう。共同生活の期限はありません。

2.夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう。

3.就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。他の場所での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

4.希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

5.学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。

6.仲間の誰かを殺したクロは"卒業"となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

7.生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

8.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

9.学級裁判で正しいクロを指摘出来なかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。

10.電子生徒手帳の他人への貸与を禁止します。

11.コロシアイ学園生活で同一のクロが殺せるのは、2人までとします。

12.鍵の掛かっているドアを壊すのは禁止とします。

13.なお、校則は順次増えていく場合があります。


舞園「バッチリ校則に追加されてますね」

大神「だが、わざわざ校則を追加するということは……」

大神「学園長室には重要な手がかりがあると考えて間違いなさそうだな」

モノクマ「……あ、そうそう例のあれのことなんだけど」

葉隠「うわっ、まだいたんか!」

モノクマ「なんだよその言い方……せっかく腐川さんについて教えてあげようと思ってたのに」

舞園「ほ、本当ですか?それで腐川さんは……」

モノクマ「無事回復したので部屋に戻しておきました!」

モノクマ「あとは煮るなり焼くなり好きにすればいいよ……うぷぷぷ」

桑田「煮るなり焼くなりってどういうことだよ……」

霧切「とにかく腐川さんの様子を見に行ったほうがよさそうね」

……腐川さん、本当に回復したんでしょうか。


ー腐川の個室ー


腐川「…………」

葉隠「おお!正真正銘腐川っちだべ!」

大神「無事であったか……」

苗木「……あれ、でもなんか様子がおかしくない?」

桑田「そういやなーんか妙に小奇麗な感じがすんな」

腐川「……うふふ、別にわたくしはいつも通りですわよ」

舞園「ですわよ?」

腐川「どうやら皆さんに心配かけてしまったようで……」

腐川「でももう大丈夫ですわ。この通りピンピンしてますから」

桑田「いや、なんか喋り方が気持ち悪いことになってんけど……」

腐川「あら、嫌ですわ。気持ち悪いなんて……」

腐川「わたくしは元からこうだったではないですか」

苗木「ぜ、全然違うと思うけど」


舞園「まさか十神君が死んでしまったショックで……」

腐川「……十神君ですか。たしかに彼のことは残念でしたわ」

腐川「でもわたくしはもう気にしていませんから……」

霧切「明らかに普通じゃないけど……記憶喪失ってわけでもなさそうね」

大神「こ、これはどうなっているのだ……?」

モノクマ「それはボクがお答えしましょう!」

霧切「モノクマ……あなたが腐川さんに何かしたの?」

モノクマ「嫌だなぁ、これも治療の一環なのですよ」

舞園「治療の一環……?」

モノクマ「そうです。腐川さんは最愛の十神君に騙されたうえ……」

モノクマ「彼が死んでいくところを目の当たりにしてしまいましたからね」

モノクマ「それはもう精神がズタボロ状態だったのですよ」

モノクマ「そ・こ・で!腐川さんに元気になってもらおうと"絶望病"を感染させたのです!」


舞園「絶望病……?」

モノクマ「絶望病は様々な絶望的症状を併発する疫病のことです」

モノクマ「そしてこれこそが新たなる動機!この絶望病は風邪と一緒で人から人へ伝染るのです!」

葉隠「つーことは絶望病にかかっちゃったら腐川っちみたくなるってことか?」

モノクマ「腐川さんの場合はおとしやかになったようですがどんな症状が出るかは人によって違います」

モノクマ「嘘つきになったり弱虫になったり殺人鬼として目覚めたり……」

モノクマ「それはもう絶望的な症状に見舞われるのです」

苗木「さ、殺人鬼に目覚めるって……本当に?」

大神「感染を食い止める方法はないのか……?」

モノクマ「あえて言うなら人と関わらないようにすることですかね?」

モノクマ「感染者を放置しておくことはもっと危険ですけどね、うぷぷぷ」

苗木「そんな……じゃあどうすれば……?」

モノクマ「ま、安心してよ。もし殺人が起きたらその絶望病を治してやるからさ」

霧切「……そう。じゃあさっそくそこにいる殺人鬼を殺さなくちゃ」

舞園「え……霧切さん?」


霧切「正義は永遠の太陽であり……不滅の月である……」

霧切「幸せを守る父であり……優しく微笑む母である……」

霧切「正義がこの世から消えるようなことがあれば……」

霧切「たちまち世界は凍りつき、人々からは微笑みが消えてしまうだろう……」

霧切「そうは……させない……!」

霧切「正義は絶えずに我らの頭上に輝き、我らを導く存在でなければならいのだッ!」

霧切「だから私は戦う!正義を守る為に戦い続けるのだッ!!」

霧切「輝く正義を仮面に浴びて…醜き悪の五臓六腑をぶち晒す……」

霧切「正・義・完・了!(`⌒´)」

霧切「正義で貫く正義のど真ん中!闇夜に輝くど正義一番星!」

霧切「人呼んでキラキラちゃんとは……私の事だ!」

今日はここまで


舞園「……え?霧切さん?」

桑田「いったいどうしちまったんだ?キラなんとかって……」

霧切「キラキラちゃんよ」

苗木「そのキラキラちゃんって何かな……?」

霧切「キラキラちゃんは正義の味方よ(`⌒´)」

霧切「古今東西の様々なヒーロー物の覆面を被って犯罪者をやっつけてるの」

桑田「いや、ありえねーだろ……」

霧切「そんなことないわ、以前は自分の才能を活かして犯罪を解き明かしていたし……」

大神「それは探偵だからであろう……?」

霧切「それにキラキラちゃんって外国のヒーローなの。私はここに来る前は外国に住んでたのよ」

霧切「きりぎりときらきらって似てるし間違いないわ(`・ω・´)」

葉隠「たしかに一理あるべ」

不二咲「そ、そんなことないと思うけど……」

不二咲「もしかして葉隠君の脳みそってミジンコ程度しかないのかなぁ?」

不二咲「でもそれじゃあミジンコに失礼か……せいぜいゾウリムシがいいとこ?」

苗木「……ん?」


葉隠「どうしたんだべ、不二咲っち?」

不二咲「あ、ごめんね……ゲロカスウニ頭野郎は喋らないでくれるかな?」

不二咲「ヘドロと生ゴミを混ぜたような口臭が鼻につくんだよねぇ……」

葉隠「あっはっは、桑田っち何か言われてんぞ」

桑田「いや、オメーだろ!」

舞園「まさか……これも絶望病の影響なんですか?」

モノクマ「うぷぷぷ、霧切さんはキラキラ病、不二咲クンは毒舌病って所かな」

霧切「ちがああああああああああうっ!私はキラキラちゃんよ!( ̄∀ ̄)=3」

不二咲「毒舌なんてひどいなぁ……全部本当のことなのに」

モノクマ「この調子だとすぐにコロシアイも起きてくれそうですね」

モノクマ「せいぜい殺されないように頑張ってください。バイナラー」


舞園「え、えっと……どうしましょう?」

霧切「安心してちょうだい。私がジェノサイダー翔を殺せばそれで全部解決よ( ̄-+ ̄)」

苗木「そ、それじゃあモノクマの思う壺だよ!」

霧切「問題ないわ。モノクマも私が粛清するもの」

不二咲「あれれ?霧切さんもゾウリムシなのかな?」

不二咲「そんなことできたらとっくにやってるよね?」

腐川「あの……ところでジェノサイダー翔さんとは誰のことなんでしょうか?」

霧切「とぼけても無駄よ……さっそく正義を執行させてもらうわ(`∀´)」

葉隠「なんか収拾がつかなくなってきてねーか?」

大神「……しかたない。ここは我が霧切を止めよう」

大神「腐川と不二咲は頼んだぞ」

苗木「う、うん。わかったよ」

舞園「腐川さん、行きましょう。個室にこもっていれば安全ですよ」

腐川「え……でもわたくしの部屋はここですけど……」

桑田「いいから今は霧切から逃げるのが先決だっつーの」

不二咲「えー?僕は腐川さんがどうやって殺されるのか興味あるんだけどなー」


ー舞園の個室ー


とりあえず腐川さんは私、不二咲君は他のみなさんが見張ることにしました。
そして今、腐川さんは私の部屋にいるわけですが……。

舞園「あの、大丈夫ですか?」

腐川「はい、わたくしは何ともありませんが……?」

舞園「体に違和感とかはありませんか?後遺症とか……」

腐川「大丈夫ですわ。もうすっかり元気になりました」

どうやら性格以外に問題はなさそうですが……。
記憶の方はどうなんでしょう?

腐川「それにしても霧切さんはどうしたのでしょうか?」

腐川「ジェノサイダー翔がどうとか言ってましたが……」

舞園「えっと……腐川さんはジェノサイダー翔のこと覚えていないんですか?」

腐川「巷で噂の殺人鬼ということくらいしか知りませんけど……?」

舞園「では前の学級裁判のことは覚えてますか?」

腐川「前の……すみません、よく覚えてないですわ」

記憶に関しては曖昧になってるみたいですね。
どうしたものでしょうか……。



「ピンポーン」



……あ、誰か来たようですね。
霧切さんでなければ良いのですが。


舞園「どちら様でしょうか?」

大神「我だ。とりあえず霧切は自分の部屋に戻しておいたぞ」

大神「……腐川の様子はどうだ?」

舞園「自分がジェノサイダー翔だったことを忘れているみたいです」

舞園「性格はおとしやかになったままですが……それ以外に問題はなさそうです」

大神「そうか……自分の正体を忘れているか……」

大神「まあ、どちらにしろ今霧切と会わせるのは危険だな」

大神「腐川には自分の部屋から出ないようにしてもらったほうがいいだろう」

舞園「そうですね……」

大神「今の霧切は犯罪者しか狙わないようだ。我々を襲うようなことはしないはずだ」

大神「……江ノ島に対してどう出るかはわからないがな」

舞園「江ノ島さんは今何を?」

大神「わからん。部屋に寄ってみたのだが無反応であった」

大神「霧切に注意するようメモを書き残しておくか迷ったが……」

舞園「江ノ島さんは何をするかわからないですし様子見したほうがいいかもしれませんね」

大神「うむ、あとで皆と話し合おう」

絶望病……どう対処すればいいんでしょう。
もしまた殺人が起きてしまったら……。


ー食堂ー


苗木「それで……腐川さんと霧切さんは大丈夫?」

大神「ひとまず霧切は眠らせて部屋に連れて行ったが……」

舞園「眠らせたって睡眠薬でも使ったんですか?」

大神「我の手刀で気絶させた」

葉隠「勢いあまって殺しちまったりはしてねーよな?」

大神「無論だ。後遺症も残っていないだろう……」

大神「だが目を覚ませばまた……腐川を殺しに行くかもしれん」

桑田「おいおい、それってヤベーんじゃねぇのか?」

舞園「ですが腐川さんには部屋から出ないように言ってあります」

舞園「自分から鍵を開けなければ安全だとは思いますが……」

葉隠「あの腐川っちなら問題なさそうだべ」

大神「……して不二咲のほうはどうなのだ?」

苗木「うーん……口は悪くなったみたいだけどそれだけみたいだよ」

苗木「誰かを殺すってことはなさそうだけど……」

大神「やはり気をつけるべきは霧切か」


舞園「あ、そういえば江ノ島さんはどうしましょうか?」

葉隠「別に放っておいてもいいんじゃねーのか?」

葉隠「下手に今の状況を話すとまた何かやらかすかもしんねーしな」

苗木「でも江ノ島さんも絶望病にかかってる可能性もあるよね」

大神「ならば我が後で様子を見にいこう……」

大神「もし絶望病に感染して問題を起こそうとしても我なら止められるからな」

葉隠「さすがオーガだべ!頼もしいぞ!」

桑田「……逆に大神が絶望病にかかんなきゃいいけどな」

大神「ふ……大丈夫だ。病気になど負けはせぬ」

大神「……絶対にな」

絶望病……恐ろしい病気ですね。
殺人に発展しなければ良いのですが……


――――
――





『午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。まもなく食堂はドアをロックしますので、ご注意ください』

『ではではいい夢を。おやすみなさい』


夜時間……今のところは何も起きていませんね。
今日のところはもう寝てしまいましょうか。




『ピンポーン』


 


「あ、舞園さん?苗木だけど……0時頃に4階の職員室まで来てくれないかな?」

「待ってるからね……」


……苗木君?0時に職員室って何か用でもあるんでしょうか?
ドアを開けて苗木君に確認しようとする……けどそこにはもう苗木君の姿はなかった。


舞園「……あれ?もういなくなってる……?」

舞園「でも今の声は間違いなく苗木君でしたよね」

舞園「本当は夜時間に出歩くのはまずいですけど……行かないわけにもいかないですよね」


ー職員室ー


舞園「……苗木君はもういるでしょうか?」

苗木「あ、舞園さん!来てくれたんだね」

舞園「はい。でもどうしてこんな深夜に……」

舞園「それもどうしてこんな場所に呼び出したんですか?」

苗木「え?呼び出したって……それは舞園さんのほうだよね?」

舞園「……?私を呼び出したのは苗木君のほうじゃないですか」

苗木「いや、それはおかしいよ。だってボクが部屋にいる時……」

苗木「インターホンで舞園さんがボクを呼んだんじゃないか」

舞園「わ、私はそんなことしてませんよ!」

苗木「うーん、あれはたしかに舞園さんの声だったと思うんだけど……」

舞園「私が聞いた声も苗木君のものでしたよ」

……おかしいですね。話が食い違っています。
私のことをからかっているようにも見えないですし……。





「ゴオォォォォォ!!」



 


苗木「……あれ?今何か変な音聞こえなかった?」

舞園「はい。化学室のほうから聞こえましたね」

苗木「ボクたち以外に起きてる人がいるのかな?」

舞園「怪しいですね。様子を見に行きましょうか」

……もしかしたら私たちを呼び出した犯人がいるかもしれません。
気をつけていったほうがよさそうですね。


ー化学室前ー


苗木「な、なんだよこれ……!」

舞園「こ、これって火事ですよね!?」

苗木「どうしてこんなことに……とにかく早くこの火を消さなくちゃ!」

舞園「ええと……消火器なんてあったでしょうか?」

苗木「そういえばボクは見たことないけど……」

苗木「あ、そうだ!トイレに掃除用のホースがあったからそれを繋げば届くかもしれないよ!」

苗木「ちょっとホースを引っ張ってくるからそこで待ってて!」

舞園「わ、わかりました!」


……数分後、戻ってきた苗木君は持ってきたホースを使ってなんとか消火をした



だけど私たちはホッと息を吐く間もなく……ある光景を見ることとなった



火事のあった化学室の隅……



そこに血塗れになって倒れている葉隠君の姿があった……


苗木「は、葉隠クン……?」

舞園「そ、そんな……また殺人が起きるなんて……」

葉隠「…………」

苗木「……いや、ちょっと待って。死体発見アナウンスが流れてないよ」

苗木「それに今……葉隠クン少し動かなかった?」

舞園「……え?そういえば少し肩が動いてるような……」

葉隠「……う、うう……」

舞園「あ!起き上がりました!」

葉隠「……ん?なんだここ?俺はたしか苗木っちに呼ばれて……」

葉隠「ってなんじゃこりゃ!血塗れじゃねーか!」

葉隠「それになんだか焦げ臭いべ!何が起きてんだ!?」

舞園「そ、それはこっちの台詞ですよ!どうしてこんな所に……」

舞園「それにその血は……」

苗木「ま、まさか……返り血?」


葉隠「はあ?何いってるんだべ!これは……その……」

葉隠「……ち、違うべ!俺は何もやってないべ!」ダッ

苗木「あ、ちょっと待ってよ……!」

舞園「に、逃げちゃいましたよ!追いかけましょう!」

苗木「え、でもまだ化学室が……」

舞園「大丈夫です!私が追いかけますから!」

苗木君を化学室に残して葉隠君を追いかける
葉隠君が音楽室に逃げ込んだので私もそこに入る……
そして……




『死体が発見されました!一定の捜査時間の後学級裁判を開きます!』


 


私は見てしまった……






ゆらゆらと揺れるろうそくの炎に照らされて……






全身に刃物が突き立てられ……







黒いローブに身を包んでいる……







江ノ島さんの首吊り死体を……

今日はここまで

忘れてた
裁判を絶望病状態でやるかどうかだけ安価で決めます
結果は変わりません

1..絶望病状態で裁判に臨む
2..治った状態で裁判に臨むか
安価↓

絶望病状態で裁判で決定
捜査パートはちょこちょこ投下しますが学級裁判できるのは5月くらいになると思います


舞園「え、江ノ島さんが……」

苗木「舞園さん!今のアナウンスは……うわっ!」

苗木「そんな……江ノ島さんが首を吊ってる」

舞園「葉隠君、まさかあなたが?」

葉隠「ち、違うべ!俺が来たときにはもう江ノ島っちは死んでたんだべ!」

苗木「でも葉隠クンの服……血塗れじゃないか」

葉隠「こ、これはその……気がついたらこんな風になっててだな」

葉隠「とにかく俺は犯人なんかじゃねーんだって!」

舞園「……私、皆さんを呼んできますね」

舞園(また学級裁判が始まるんですよね……)

舞園(でもここでやらないと全員が死んでしまいます)

舞園(なんとしても犯人を突き止めないと……!)


【捜査 開始】


苗木「全員集まったみたいだね」

大神「そのようだ……が少し気になることがある」

不二咲「気になることぉ?大神さんみたいな脳筋が気にするなんてあるのぉ?」

大神「……モノクマは殺人が起きれば絶望病が治ると言っていた」

大神「我には病気が治ったようには見えんのだが……」

腐川「あら?病気の方がいらっしゃるのですか?」

桑田「オメーがそうだっつーの」

霧切「……細かいことはどうでもいいじゃない」

霧切「それよりも今は犯人を見つけ出して正義を執行するほうが先決よ(`・ω・´)」

舞園「霧切さんが一番心配なのですが……」

モノクマ「うぷぷぷ、心配はいらないよ」

モノクマ「裁判が終わればちゃーんと元に戻してあげますからね!」

桑田「いやいや、戻せるならさっさと戻せよ!」

桑田「これじゃあ捜査にも支障が出るじゃねーか」


モノクマ「いやいや、すぐに戻しちゃったら視聴者もツマラナイでしょ」

モノクマ「それに推理力は変わらないし……」

モノクマ「それどころか今の方が積極的に捜査してくれると思わない?」

苗木「たしかに腐川さんは今のままの方が協力的かもしれないけど……」

モノクマ「はい!というわけで絶望病は裁判が終わったら戻します!」

モノクマ「モノクマファイルは更新しておいたので後は捜査頑張ってください!」

桑田「……結局このままってことかよ」

霧切「何の問題もないわ。犯人は必ず私の正義の下にひれ伏すことになるのだから(`⌒´)」

舞園「しかたありませんね。うだうだ言っていてもどうしようもないですし捜査始めましょう」

桑田「現場保全はどーすんだ?」

大神「それなら我と……葉隠でいいだろう」

葉隠「はあ?なんで俺なんだべ?」

舞園「なんでって……」

桑田「どう見てもオメーが怪しいからだろ」

大神「そういうことだ」


葉隠「ひっでーべ!俺は犯人にはめられただけだぞ!」

霧切「たしかに葉隠君を犯人と決め付けるのはまだ早いわ」

霧切「でもあなたいつもまともに捜査してないじゃない」

不二咲「そうだよねぇ……葉隠君なんていても役に立たないゾウリムシみたいなものなんだから」

葉隠「……ま、それもそうだな」

桑田「あっさり納得しやがった」

葉隠「つーわけで後は頼んだべ」

生存報告だけ
wikiの更新が終わったら多分更新再開します、たぶん


舞園(まずはモノクマファイルの確認をしておきましょうか)


◇◆

モノクマファイル4
被害者は江ノ島盾子。
死体発見場所は音楽室。
頭部の外傷により即死した模様。

◇◆


舞園(頭部の外傷?刺し殺されたわけではないんですね)

舞園(ではどうして包丁を刺すような真似を……?)


コトダマ【モノクマファイル4】を入手しました。
【モノクマファイル4】:被害者は江ノ島盾子。死体発見場所は音楽室。頭部の外傷により即死した模様。


舞園(今、霧切さんが死体を触って調べている)

舞園(私にはあんなことできそうにないし……何か聞いてみましょうか?)

舞園「霧切さん、何かわかりましたか?」

霧切「……死因はモノクマファイルの通り頭部の外傷で間違いない」

霧切「「ただ……その頭部の傷ってのが頭頂部にあるのよ(`・ω・´)」

舞園「頭頂部ってことは頭のてっぺんですよね?上から殴られたってことですか?」

霧切「おそらくね。それから傷口を見たところ凶器は平たい鈍器と推定できるわ」

舞園「平たい……鉄板のようなものってことですか?」

霧切「……さあね。まだわからないわ」

犯人はどんな凶器を使ったんでしょう?ハンマーみたいな鈍器とも違うみたいですが……。

霧切「それから……これだけ全身に包丁が刺されているにも関わらず出血量が妙に少ないわね」

舞園「出血量ですか?包丁が栓の代わりをしたってことは考えられませんか」

霧切「江ノ島さんの死体にはいくつも包丁が抜いた跡がある」

霧切「それでも出血量が少ないということは……死んだ後に包丁を刺されたのかもしれない(`へ´)」

舞園「そ、そんなことする意味あるんですか?ひどすぎます……」

霧切「よっぽど被害者を恨んでいたのか……それともあるいは……」

全身に刺された包丁……どんな意味があるんでしょう?


コトダマ【霧切の検死】を入手しました。
【霧切の検死】:霧切の検死によると、頭頂部に平たい鈍器のようなもので殴られた跡があるらしい。

コトダマ【出血量】を入手しました。
【出血量】:霧切の検死によると、傷跡の割には出血量が少なく、死後に包丁が刺されたらしい。


舞園「そういえば江ノ島さんに着せられているこの黒いローブ」

舞園「何だか血の付きかたがおかしいような……」

舞園「刺された時についた血というよりは……まるで返り血を浴びたような感じですね」

舞園(もしかして犯人が江ノ島さんを刺すときに着ていたのでしょうか?)

舞園「それから……このロープも気になりますね」

舞園「おそらく倉庫にあったものだと思いますがどうして江ノ島さんを吊るしていたのでしょうか?」

舞園「それに両手両足もロープで縛られているようですし……」

舞園(江ノ島さんは完全に身動きできない状態だった……ということですよね)

コトダマ【黒いローブ】を入手しました。
【黒いローブ】:江ノ島が着ていた黒いローブ。返り血を浴びたような血の付きかたをしていた。

コトダマ【ロープ】を入手しました。
【ロープ】:江ノ島を吊るすのに使われたロープ。両手両足を縛るのにも使われていた。


舞園「包丁は……厨房にあった物ですね」

舞園(何本も刺されていますが……犯人はどうしてこんなことを?)


コトダマ【包丁】を入手しました。
【包丁】:厨房にあったと思われる包丁。江ノ島の体に数本刺さっていた。



舞園「他に気になることと言えば死体の周りにおいてあるろうそくですね」

舞園「まるで黒魔術的な何かを演出しているような……」

舞園(オカルトと言えば葉隠君ですが……やはり葉隠君が犯人なのでしょうか?)


コトダマ【ろうそく】を入手しました。
【ろうそく】:死体の周りに火のついたろうそくが何本も置かれていた。



舞園「江ノ島さんを吊るしていたロープは天井の梁を通して……ピアノに結ばれているみたいですね」

舞園「特に変なところは……」

舞園「あれ……ちょうどロープが結ばれている場所……」

舞園「何か白い跡がありますね。なんでしょう?」


コトダマ【ロープ】をアップデートしました。
【ロープ】:江ノ島を吊るしていたロープは天井の梁を通してピアノに結ばれていた。両手両足を縛るのにも使われていた。

コトダマ【白い跡】を入手しました。
【白い跡】:ロープとピアノとの結び目の真下の床に白い跡があった。


舞園(この部屋で調べられるのはこれくらいですね)

舞園(次は火事のあった化学室を調べたいのですが……)

舞園(その前に葉隠君から話を聞いておきましょうか)

舞園「葉隠君、化学室で何があったのか教えてもらえますか?」

葉隠「そりゃ俺が聞きたいくらいだべ。苗木っちに化学室まで呼ばれたから来てみれば……」

葉隠「いきなり誰かが俺を襲ったんだべ!」

舞園「襲った……ですか?」

葉隠「背後からいきなり口元に布を当てられてよ。そのまま眠っちまったみたいなんだべ」

葉隠「そんで起きたらこの有様ってわけだ」

舞園「その話……本当ですか?」

葉隠「本当だぞ!俺のこと疑ってるんか!?」

舞園(今の話が本当だとすると苗木君が怪しいということになりますが……)


コトダマ【葉隠の証言】を入手しました。
【葉隠の証言】:苗木に呼ばれて化学室まで来たが、すぐに眠らされてしまったらしい。



舞園(……ひとまずこんなところですね)

舞園(また何かわかったらここに戻ってきましょう。次は化学室を調べましょうか)


ー化学室ー


舞園「調べるとは言いましたが何をどう調べればいいんでしょう?」

舞園「火事の原因もよくわからないですし……」

桑田「お、舞園ちゃんもここ調べてんのか?」

舞園「はい。桑田君は何か見つけましたか?」

桑田「いや、それがなんっにも見つかんねーんだわ」

舞園「そうですか……では何か気がついたこととかありませんか?」

桑田「気がついたこと……?あ、そういや不二咲の様子が変だったな」

舞園「不二咲君がですか?たした絶望病にかかっていましたよね」

桑田「そうなんだけどよ。昨日不二咲が部屋まで来て欲しいって言ってきたから部屋まで言ったんだが……」

桑田「いざ部屋に行ってみると知らねーって言うんだよ。あいつ何考えてんだ?」

舞園(……昨日私が苗木君に呼ばれた時と状況が似てますね)

舞園「ちなみにそれは何時ごろですか?それから不二咲さんが呼びに来た時は姿を確認しましたか?」

桑田「いや、見てねーな。インターホン使って呼び出してきたからよ」

桑田「不二咲に呼ばれたのが10時過ぎだったと思うぜ?夜時間のアナウンス流れた後だったしよ」

桑田「そんで実際に部屋に行ったのが0時だったか」

舞園(0時……ちょうど事件のあった時間です)

舞園(桑田君と不二咲さんのアリバイは完璧ということになりますね)


コトダマ【桑田の証言】を入手しました。
【桑田の証言】:0時頃に部屋に訪れるよう不二咲に呼ばれたらしい。不二咲は呼んだ覚えがないと言っていた。

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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月12日 (日) 03:02:47   ID: U-H6gFVy

犯人は四人目かな……
後はアルたんの出せる声の設定次第か

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