苗木誠（総格29）× 舞園さやか（総格36）




勢いのある相性



二人の恋にはとても勢いがあるの。
今まで一人では考えなかったような事を、二人では考えるようになるわ。
ただの恋愛と言うよりも、お互いを刺激し合う関係でもあるの。
何かの研究を始めたり、それぞれの世界を広げていくでしょうね。
お互いに相手のパワーを借りている事を感じるはずよ。
そういう意味では離れられない関係でしょうね。
ただ、疲れたときは少し距離を置いて。
いつもべったり一緒では、勢いがありすぎて疲れる事もあるはずよ。









舞園「うわわっ///」


苗木「えっと……これは、良い相性なのかな////」


舞園「っ///はいっ！この占い、悪いときはばっさりと出るんですよ」


苗木「へぇ、勢いのある恋かぁ。想像するだけで……」


舞園「ドキドキしちゃいますね！」


苗木「っ！？///」


舞園「エスパーですから♪」

苗木「お互いを刺激する関係かぁ。僕が舞園さんから受ける刺激はあるけど、僕が舞園さんに刺激を与えるようなことがあるかなぁ……」


舞園「うふふっ、もちろんありますよ」


苗木「えっ？どんなことが？」


舞園「前向きなところです」


苗木「前向きなところ？」


舞園「はいっ！」


苗木「……確かに僕の唯一の取り柄だけど、舞園さんだってすごく前向きじゃないか。超高校級のアイドルとして、いつも前に向かって進んでる」


舞園「苗木君は、気づいてないんですね」


苗木「へっ？」


舞園「苗木君ほど前向きな人も、なかなかいませんよ？」


苗木「そうかな？」


舞園「そうなんです！」


苗木「……ありがとう。舞園さん」


舞園「どういたしまして！」

舞園「アイドルという仕事に誇りを持っていますし、やり甲斐があって楽しいです」


舞園「でも……凹んだり、不安になったりして、泣いちゃったりすることがあるんです」


舞園「そんな時、苗木君のことを考えるんです」


舞園「苗木君はいつだって前向きで、一生懸命で、頑張り屋さんだから」


舞園「私だって頑張ろうって思うんです」


苗木「ぼ、ぼくは…そんな///」


舞園「くすっ」


苗木「なんというか、嬉しいけど、恥ずかしいな」


舞園「全部、本当のことですよ」


苗木「舞園さんの力になれるのであれば、僕はいつだって力になるよ」


舞園「うふふ、ありがとうございます。苗木君」ﾆｺｯ


苗木「う、うん」


舞園「私たちって、本当に相性が良いんです。一人ではダメでも、二人ならなんでも出来る気がするんです。だから、苗木くん！」


苗木「///は、はいっ！」
















霧切「――二人とも、そこで何をしているのかしら？」

苗木「う、うわっ！？霧切さん！？」


霧切「……どうやら、お邪魔だったみたいね」


苗木「そ、そんなこと無いよ！」


舞園「……」


苗木「ま、舞園さん？」


霧切「……」


舞園「……ええ、なーんでもないですよ？霧切さん」


霧切「へぇ……そう」



苗木（どうしよう……すごく気まずい）






戦刃「……苗木君？」

セレス「あら、苗木君」

朝日奈「苗木ー！こんなところにいたんだー！」

江ノ島「……うぷぷぷっ！」

朝日奈「やっほー！苗木！」


戦刃「こんなところで、何やってるの？」


セレス「なにやら面白そうなことが起こっているようですわね」


江ノ島「うっぷっぷっぷ！」






苗木「朝日奈さんに戦刃さん！セレスさん、それに江ノ島さんまで……」


舞園「……皆さん、どうされたんですか？」


霧切「一体どうしたのかしら？揃いも揃って」


江ノ島「おまいらが修羅場ってるのが見たくてさー！」


戦刃「……私は盾子ちゃんに引っ張られて、ここまで来た」


朝日奈「えっ！？修羅場だったの！？」


セレス「貴女は能天気でいいですわね、朝日奈さん」


霧切「江ノ島さん、余計なお世話よ。私はただ舞園さんに……」





江ノ島「……あっはっはぁーん。原因はこれかぁ」





セレス「ん？なんですか？これは」


戦刃「苗木君と舞園さんのフルネームが入力されてる？」


朝日奈「……あー！これ知ってる！今噂になってる恋愛占いでしょ！？」






霧切・セレス・戦刃「！？」

霧切「へぇ。この機械……恋愛占いだったのね」


朝日奈「ええっと、どれどれ？苗木とさやかちゃんの相性は……」


舞園「み、見ちゃだめです！！」


朝日奈「うわっ！隠すこと無いじゃん！さやかちゃん！」


セレス「人に見せられないほど不本意な結果が出たのですか？」


舞園「ち、違います！ちゃんと良い結果が出ました！」


セレス「ならば隠さずとも良いでしょう？」ﾆｺｯ





戦刃「……見えた」


江ノ島「私様にも見えました」





苗木＆舞園「！？」




戦刃「勢いのある相性……と表記されてあった」


霧切「……勢いのある？」


セレス「相性……ですか？」


朝日奈「えーっと、どういうこと？」


江ノ島「ハッ！いちいち隠さなくてもいいのにさ！テヤッ！」


苗木「うわっ！？何するのさ江ノ島さん！」


舞園「！？江ノ島さん、その機械をどうするつもりなんですか！？」


江ノ島「うぷぷぷっ！折角だからさぁ、皆の相性も見てみない？勿論、お相手は苗木だよー！」





霧切・朝日奈「……！？」

セレス「はあ、恋愛占いですか。下らないですわ」


戦刃「……下らない？どうして？」


セレス「所詮インチキでしかありませんもの。天運は自分の力によって奪い取るものですわ」


霧切「……超高校級のギャンブラーが言うと、説得力があるわね」


舞園「……」


江ノ島「うっぷぷぷぷ」


セレス「何がおかしいのですか？江ノ島さん」




江ノ島「いやいやいや。セレスティア・ルーデンベルグとあろうものが占い如きに逃げるなんて傑作だと思ってさー！」




セレス「なんですって？」





江ノ島「うぷぷぷっ！苗木との相性が悪かったら立ち直れそうもないもんねー！多恵子ちゃんは」


苗木「ちょ！」



セレス「……黙って聞いてりゃ好き放題言いやがってこのドクサレ女がぁあああ！！」



朝日奈「ひっ」


セレス「いいだろう！受けてやってやるよ！占いだろうがなんだろうが苗木の将来は私のナイトって確定してんだよ！分かったかコラァ！」





霧切＆舞園「「それは違うわ（います）！！！」」

江ノ島「なら最初は多恵子ちゃんからいくかー！しゃあねえな、えいっ！」ﾎﾟﾁｯ


セレス「そのダッセェ名前で呼ぶなっつってんだろーがビチグソがぁ！！！」


朝日奈「沸点低すぎだよセレスちゃん……」










苗木誠（総格29）×　セレスティア・ルーデンベルグ　








初恋のような恋ができる。

本当に初々しい二人なのね。
無邪気で優しくて明るい関係になれるわ。
特にルーデンベルグさんにとって苗木さんは、傷を癒してくれる大きな存在よ。
何も意識せずに、いつの間にか癒しているの。
そういう意味でもとてもよい相性なのよ。
深く考え込んだり、悩むような事はないでしょうね。
そうなりそうになっても、お互いに話し合えば前向きに解決するはずよ。
苗木さんは明るいルーデンベルグさんにいつも助けられるでしょうね。
無理せず自然体でいれば結婚もあり得るはずよ。












舞園「えっ！？」


セレス「なぁッ！？」


苗木「へっ？」


霧切「結婚……ですって！？」

ルーデンベルクね。グじゃなくてク

>>12
ご指摘ありがとうございます
言い忘れていましたが、コロシアイが起こっていない希望ヶ峰学園の生活という設定です
ちなみに「ク」の場合でも結果は一緒でした








戦刃「これは……」


朝日奈「け、結婚って……！セレスちゃん、苗木と相性バッチリじゃん！」


セレス「……まあ、当然の結果ですわ」ﾌｯ


霧切「貴女、占いはデタラメとか言ってなかったかしら？」


セレス「占いはギャンブルの一種ですわ。それにいくら信憑性に欠けようとも願掛けはプラシーボ効果を促すのですから
　　　　結果が良いことに越したことは無いでしょう？」ﾆｯｺﾘ


舞園「……」ｷﾞﾘｷﾞﾘ


江ノ島「うぷぷぷ、なかなか良い結果が出たようですね。ところで苗木君？」


苗木「な、何かな？江ノ島さん」ﾋﾞｸｯ


江ノ島「舞園ちゃんとセレス、どっちの相性が良かったのかなぁん？」ｷﾞｬﾙﾝ


舞園「！！」


苗木「えっと、それは……」


霧切「そんなこと聞かなくても分かるわ。舞園さんの顔を見れば一目瞭然よ」


舞園「……ううっ！」


苗木「あははは、舞園さんとも相性は良かったんだけど、流石に結婚まで書いていなかった、かな？」


セレス「うふふふ。そうですか。それは残念でしたね。舞園さん」


舞園「……」


朝日奈「！！アイドルがしちゃいけない顔してるよ！」

霧切「気落ちすることは無いわ、舞園さん。この占いなんてまったく意味が無いもの」


舞園「……えっ？」


朝日奈「どういうこと？霧切ちゃん」





セレス「意味が無い……ですか。ご説明、願いますか？」






戦刃（……セレスさん、ポーカーフェイスだけど絶対怒ってるよね）


江ノ島（うぷぷぷ、面白そうだから放っておこうぜ！）


苗木（今僕が口を挟むと、とんでもないことになりそうな予感がする……）


江ノ島（最低限の空気は読めるんだね苗木！）


苗木（えっ！？江ノ島さん！？）


江ノ島（エスパーですから♪なぁーんちゃって！うぷぷぷっ）








霧切「確かに占い結果はとても良いと思うわ。非の打ちどころがないくらい。けれど」


朝日奈「けれど？」


霧切「問題は最後の一文よ」


舞園「最後の、一文ですか？」


朝日奈「『無理せず自然体でいれば結婚もあり得るはずよ』だよね……うーん、何が問題なの？」


霧切「それこそが問題なのよ。特にセレスさんの場合はね」


セレス「……ははあ、そういうことですか」






霧切「嘘と駆け引きの世界で生き抜いてきた超高校級のギャンブラーであるセレスさんが、無理せず自然体でいられるのかしら？」






朝日奈「！！」


舞園「！！」

舞園「確かに、言われてみればそうですね。私なら問題ありませんけどセレスさんは……」


江ノ島（ちゃっかり素をアピールしてるよコイツ。こういうところがあざといんだよなぁ）


霧切「うふふ、そういうことよ舞園さん。それにセレスティア・ルーデンベルク（笑）という名前自体、偽名よ。
　　　偽名で占った結果なんてあって無いようなものだもの」ｷﾘｷﾞﾘｯ


戦刃「それも……確かに」


セレス「こんの根暗がぁ……」ﾋﾟｷﾋﾟｷ


朝日奈「セレスちゃん落ち着いて！後で私とさくらちゃんで餃子を作るから！一緒に食べよう！ね！」


苗木「ぼ、僕も手伝うよ朝日奈さん！」


舞園「苗木君は私と二人でラー油をつくりましょうね」ﾆｯｺﾘ


苗木「えっ！？」


霧切「抜け駆けは許さないわよ、舞園さん」


戦刃「ん？……あれ？何してるの？盾子ちゃん」








江ノ島「んー？機械にヤスヒロタエコって入力してるだけー！」ﾋﾟｺﾋﾟｺ








セレス「！？て、テメェ！！」


霧切「なんで慌てる必要があるのかしら？安広多恵子さん。本名で占ってこそ意味があるのでしょう？」ﾌﾌﾌｯ


舞園「うふふふ、そうですよたえちゃん」


セレス「テメェらは黙ってろこの腹黒ビッチどもがぁああああああ！！」








江ノ島「んじゃー！結果発表ー♪」ﾎﾟﾁｯ

苗木誠（総格29）×　安広多恵子（総格42）



初恋のような恋ができる。





本当に初々しい二人なのね。
無邪気で優しくて明るい関係になれるわ。
特に安広さんにとって苗木さんは、傷を癒してくれる大きな存在よ。
何も意識せずに、いつの間にか癒しているの。そういう意味でもとてもよい相性なのよ。
深く考え込んだり、悩むような事はないでしょうね。
そうなりそうになっても、お互いに話し合えば前向きに解決するはずよ。
苗木さんは明るい安広さんにいつも助けられるでしょうね。
無理せず自然体でいれば結婚もあり得るはずよ。









セレス「なっ///」


朝日奈「えっ！？」


戦刃「結果が……一緒？」


江ノ島「うぷぷぷっ。セレスにとっては希望的な結果だったけど、お二人にとっては絶望的な結果だねー♪」









舞園「」


霧切「」

セレス「……うふふ」


セレス「どちらにしても結果が同じということは、この機械は私が思っている以上に優秀なようですわね」






霧切「や、やり直しを要求するわ！」



舞園「そ、そうです！全く同じ結果が出るなんて、この機械どこかおかしいですよ！」






セレス「うふふ、負け犬の遠吠えにしか聞こえませんわよ。それにこの機械の占いの的中率は9割でしたか？
　　　　そう仰っていたのは確か舞園さんでしたわよね？」


舞園「ぐっ！ぐぬぬ……！」


朝日奈「セレスちゃんのドヤ顔初めて見た気がする……」


戦刃「舞園さんの殺気……あれは本物だ」

セレス「無理せず自然体に……ですか」


セレス「うふふ、確かに、私にとってはとても難しいことですわ」


セレス「ですが」


セレス「目的の為ならば、時としてはプライドを捨てなければならないこともあります」


セレス「この占いの結果はもしかすると、そういった暗示なのかもしれませんね」


セレス「お金で買える愛は、お金で買えばいいだけです。しかし、お金で買えない愛は、お金以外の対価が必要ですわ」


セレス「欲しいもののためには、セレスティア・ルーデンベルクとしての仮面を脱ぎ去る必要もある、ということですか」









セレス「苗木君」



苗木「は、はいっ！」









セレス「今度から、二人の時はセレスではなく……私を多恵子、とお呼びください」





戦刃＆朝日奈「！！！」





セレス「私、気づきましたの。私は苗木君をナイトとして欲しているのではありません」




セレス「苗木君。私の、セレスティア・ルーデンベルクではなく……安広多恵子のパートナーになってくださいませんか？」

苗木「え、ええっ！セレスさん！？」


セレス「うふふ、セレスではありませんわ。多恵子とお呼びくださいな」


苗木「じゃ、じゃあ、多恵子、さん？」


セレス「……っ」


戦刃「セレスさん、黙っちゃった」


江ノ島「いや、あれは悶えてるだけだろ」





苗木「どうしたの？多恵子さん」


セレス「……はい、何ですか？誠君」


苗木「！？」


舞園＆霧切「！！？」





朝日奈「うわー。セレスちゃん、頬が真っ赤」


戦刃「……苗木君も顔が赤い」


江ノ島「うぷぷぷっ、面白くなってきたよ！」


セレス「誠君。お返事を聞かせてくださいな」



苗木「えと、その……」







舞園＆霧切「ちょっと待ってください（ちなさい）ッ！！！」

苗木「うわっ！？」


セレス「あら、どうされたのですか？お二人とも。そんな大声を出してみっともないですわよ」ﾆｯｺﾘ


舞園（……殴りたい。この笑顔）


霧切「変な方向に話を進めないでくれるかしらセレスさん。これはあくまでも占いよ。真実ではないわ」


セレス「そうです。これはただの占いです。ですが、その占い如きに必死になっているのはどこのどなたでしょう？」


霧切「……っ」ｷﾞﾘｷﾞﾘｯ





朝日奈「うわわわ、霧切ちゃんの歯軋りがここまで聞こえてくる」


江ノ島「うぷぷぷっ！盛り上がってまいりましたね！それじゃあ次は霧切でいい？」


霧切「……！ええ、そうね。望むところよ」


セレス「うふふ、結果が楽しみですこと」


舞園「セレスさん、すでに勝ち誇った顔してますね。ううっ、悔しいです」


江ノ島「それじゃあ……」


戦刃「じゃあ、私は最後で」











江ノ島「残姉ちゃんからいきましょうかー！ヒャッハーッ！！」








全員「！！？」

苗木誠（総格29）×　戦刃むくろ（総格26）





感情に溺れやすい相性。



感受性が似ているの。
だから、二人の感情が暴走しやすいから注意して。
どちらかが感情的になっていたら、どちらかがそれをとめるようになればいいの。
一緒に爆発する相性だからこそ、自覚が必要ね。
そうしないと、つまらない喧嘩から別れに発展するなんてすぐよ。
盛り上がるときは一緒に盛り上がればいいけど、その逆には注意して。
落ち着いて付き合えば、新しい発見や、新しい趣味を見つける事もできるわ。
パニックにならないような工夫をするといいわね。










戦刃「」


朝日奈「ちょっと、戦刃ちゃん大丈夫！？」


セレス「あら」


舞園「これは……」


霧切「……お世辞にも良いとは言えないわね」






江ノ島「うぷぷぷっ、残姉は本当に残念だなー！」