雪乃「そろそろできるわ、お皿を並べておいてちょうだい」
八幡「…わかった」カチャカチャ
雪乃「お願いね」テキパキ
今をさかのぼること数週間、遠い親戚が亡くなり、家から自転車で10分の距離ということもあり財産分与としてマンションの相続をすることとなったわけだが。その相続人を大学に上がったばかりの俺を亡くなった親戚は名指しで
指名した
部屋数は少ないが坪数は広く、セレブ御用達といった風情のマンションで、オートロック完備のハイソでお上品なマンションだ。
もちろん家賃もすげえ高い。
不労所得が入り、しかも住むところにも困らないので、管理人としてこのマンションに住むことになった。
小町は大喜びで俺を実家から追い出し、たまに様子を見に来て飯を作って帰るのが常だった。
ある日管理会社から電話が入り、若い女性が入居するらしいので必要な書類に目を通したときに俺は驚いた。
雪ノ下雪乃が入居するというのだ。
そして雪ノ下の入居当日
雪乃「今日からこちらに入居します、雪ノ下雪乃です。よろしくお願いします」ニッコリ
高校のあの時から止まっていた時計がまた動き出したような、そんな感覚にとらわれたのを俺はきっと一生忘れないだろう。
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雪乃「お待ちどうさま」
八幡「うまそうだな」
雪乃「美味しいのよ」
八幡「相変わらずの自信だなおい」
雪乃「外れだったことがあったかしら?」
八幡「ないな、うん」
雪乃「冷めないうちにいただきましょう」
八幡「いただきます」
雪乃「いただきます」
雪ノ下がかつて住んでいた高層マンションを引き払った理由は簡単、うちのマンションはペットOKなのである。
もちろん、このマンションを出ていくときに掛かった補修やらの諸経費は店子さん持ちという条件はあるが、最近はペット可の物件が多いのでうちもそれにならっただけである。
晴れて雪ノ下は好きな猫を家に置いておくことができるわけである、こちらは不労所得を更に増やせてWIN-WIN
文句なしの良好な関係なのである。
色々あって更新できなかった、すんまそん。
さて、引っ越してきた雪ノ下さんがどうして俺の飯を作っているかというとこんなやり取りがあったからだ。
雪乃が越してきて数日後
小町「おっ兄ちゃ~ん!可愛い可愛い小町が来てあげましたよ~!」
八幡「おー、いつもすまないねえ」
小町「それは言わない約束でしょ?」ガサガサ
ピンポーン
八幡「うーい」ガチャ
雪乃「こんにちは比企谷君、契約内容で気になったことが…」
八幡「あー共益費ならあのバカ高い家賃に入ってるから。駐車場代もな、まあ車持ってないなら来客用に使えばいいんじゃね?」
雪乃「…」ジー
玄関にある女物の靴を見つめる雪乃
八幡「聞いてるか雪ノ下?」
雪乃「え、ええ」
八幡「まあいいや、とりあえず質問はそんなもんか?」
雪乃「…もう一つあるわ」
八幡「なんだ?」
雪乃「もしかして、誰か来ているのかしら?」
八幡「来てるぞ?(小町が)飯作りに」
雪乃「!!」
雪乃イヤー「来てるぞ?『彼女が』飯作りに」
八幡「それがどうした?」
雪乃イヤー「それがどうした?『用が済んだら帰れよマジで』」
雪乃「…」プルプル
八幡「お、おい急に震えてどうした?」
小町「お兄ちゃーん、ちょっと醤油買ってきてくれない?…って雪乃さん!?」
雪乃「!!…//////」プシュー!←今のやり取りで大きな勘違いをしたことに気づき泣きそうにまでなったことが物凄く恥ずかしくなった
八幡「なんで今度は赤くなってんだ?」
小町(ほうほう…これはいいこと考えちゃった!)ニヤリ
八幡(なーんか嫌な予感がする…)ゾクッ
八幡「醤油買ってくるわ」ノシ
小町(雪乃さん)ツンツン
雪乃(!)コクリ「わ、私も買うものがあるから一緒に行くわ」
八幡「おーそうか、一人暮らしは大変だな」
小町|д゚)b(雪乃さん!頑張って!)
雪乃(*‘∀‘)b(ありがとう小町さん)「そうなのよ、全て一人で揃えて管理していかないとダメだから…」
小町(雪乃さん素直になったな~…)シミジミ
買い物後
八幡「ほい醤油」
小町「ありがと♪」
雪乃「お邪魔します」
小町「上がったついでに夕飯も食べて行ってくださいね!」
八幡「ま、知り合いからの引っ越し祝いだと思ってくれ」
小町「そういうことです!」
雪乃「ありがたく頂戴するわ」
夕飯後
雪乃「ごちそうさまでした」
八幡「ごっそさん」
小町「はいお粗末様」
八幡「腹いっぱいだわ」
雪乃「私もよ」
小町「あ、そうだ」
雪乃「どうしたの小町さん?」
小町「小町にも勉強がありますし、ここらでお兄ちゃんの面倒を見てくれる人がいればなーって思っておりまして」
八幡(アホかこの妹は、あの雪ノ下が)
雪乃「比企谷君の面倒を私が見ればいいのね、わかったわ」
八幡「ん!?」
小町「話が早くて助かります~!雪乃さんなら安心してお兄ちゃんを任せられるんでお願いしますね!」
八幡「え!?え!?」
雪乃「任せて頂戴、よくよく考えれば彼の更正は済んでもいないもの」
八幡「OH…」
雪乃「比企谷君」
八幡「お、おう?」
雪乃「覚悟しておきなさい?」
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ハ...........::::|........::::::l...|,' ゙.::..:::::...|......::. ..!::::liii!........|!!
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从:::::゙.::|⌒ト、\:::::|\ ア...,':::....|r=-〈........|!
/|ヽ:::::V| ヽヽ\{ _ヽ_ |....'::::.....!iiiiiiiiハ.......!゙.
| 从、:::Yァ;,二ゝ ヽ ー==zzァア/:::::.....|iiiii0iiリ......|:::゙.
ヽ\|\ミ"´ /イ::::::..../、iii〃:......ハ..:.:..
|:!|...|:::. l /'|::::...,⌒〃:::::....ハ::....::::..
リ !...!:::::.. ヽ |:::::r-、〃:::::,ィ/、::::::...::::::..
|...|::::::::... 、 ノ .イ::::..:>、`ー<,イハ:::\::......:::ヽ
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/ /:|...:::/ l! | /| `7:::,....| / /.........../ / . ゙.!
AA誤爆しちゃったてへぺろ
とまあ、俺の意思フル無視で雪ノ下が俺の世話を焼いてくれることになったわけである。
~回想終了~
八幡「ごっそさん、やっぱうまかったわ」
雪乃「私が作るのだから当然よ」
ティロリン♪
八幡「ん?」
雪乃「あなたの電話が鳴るなんて珍しいわね」
八幡「うっせ、もしもし?」
結衣『あ、ヒッキー?あたしも授業終わったしららぽ行こっ!』
八幡「NO」ピッ
雪乃「もしかして由比ヶ浜さんかしら?」
八幡「まあ、同じ大学ってんでよく絡まれるんだよ」
雪乃「…まんざらでもなさそうなのだけれど」プイッ
八幡「ばっか、お前、そそそそそそんなわけねえだろろろう!」
雪乃「…まあいいわ、食器を片付けてくるわ」カチャカチャ
八幡「いや、だからそれは俺がやるって」
雪乃「いいの、私が作ったのだから片付けるところまでしないと気が済まないの」
八幡(自動食洗器買っとくか)「…何かお前に礼をしねえとな」
雪乃「お礼?」ピクッ
八幡「無茶なのは勘弁な、俺に出来る範囲でだ」
雪乃「…考えておくわ」ルンルン
八幡「また思いついたら言ってくれ」
雪乃「わかったわ」ルンルンルンルンルンルン
ジャブジャブ
雪乃「~~♪♪」ウキウキ
ピンポーン!
八幡「へいへい」
雪乃「私が出るわ」
八幡「え?」
雪乃「はい」
ガチャ
結衣「もー!いきなり電話切っちゃってひどいよ!ひっき…ゆきのん!?」
雪乃「久しぶりね、由比ヶ浜さん」
結衣「えーーーーーーーーーーーー!?」
雪乃「…というわけで彼の世話をすることになったの」
結衣「そーなんだー」ジロッ
八幡「ま、まあそういうことだ。やっぱり飯が旨いと管理人としてのやる気も変わるしな!」
雪乃「分かってもらえたかしら?」
結衣「むー…」
八幡「理解はしたけど納得はしてないって顔だな」
結衣「じゃああたしもヒッキーのお世話する!」
雪乃八幡「え?」
結衣「だってさだってさ、小町ちゃんがやってたお世話をゆきのんがやってもあたしがやっても変わらないじゃん!」
八幡「いや、俺の胃袋はダークマターお断りだから…」
結衣「料理はできないけどさ!他のことならできるし!掃除とか、洗濯とかさ!」
八幡「いや、ハウスキーパーとか募集してないから、俺でもできる範囲だから」
結衣「ヒッキーは黙ってて!!」ガルルルル
八幡「えー…」
雪乃「…最終的には比企谷君が決めることよ」
結衣「ヒッキー!」ガルルルルル!
八幡「いや、黙ってろって」
結衣「いいから決めろし!」ガルルルル!
八幡「別にいらな
結衣「…」ガルルルルル!!
八幡(実質選択の余地無くね?)「ジャア、オネガイシマス」
結衣「わかったよヒッキー!任せて!」
何か強制的に面倒を見てもらうことになった!泣いていいですか!?
~結衣が八幡の世話係に無理やゲフンゲフン任命されて数日後~
結衣「ねえヒッキー」
八幡「どした由比ヶ浜」
結衣「お酒飲める?」
雪乃「私たちはまだ未成年なのだけれど」
結衣「堅いこと言わずにさー」
八幡「そういや飲んだことねえな」
結衣「あたしもなんだよね、ゆきのんは?」
雪乃「もちろんないわ」
結衣「そっかー」
八幡「ま、どっかで慣らしたほうがいいのかもなー」
雪乃「それはそうかもしれないのだけれど…」
結衣「だよねー」
一時間後
結衣「買ってきた!」
八幡「マジかよ」
雪乃「全くもう…」
結衣「まあまあ♪」
八幡「んじゃ、俺は試しにビールで」
結衣「はいヒッキー」
八幡「サンキュ」
雪乃「わ、私は…」
結衣「もしかして飲めないの?」
雪乃イヤー「もしかして飲めないの?『雪ノ下雪乃様ともあろうお方が?w』」
雪乃「そのカクテルがいいわ」
結衣「そうこなくちゃ!」
全員「かんぱーい!」
二時間後
結衣「ヒッキー聞いてんの~?あたしは~ひっきが~」
八幡「zzzz」グー
雪乃「比企谷君、そんな腐った目でも私は見捨てたりしないわ慣れてしまえば問題ないものきっとそんな女性は二度とあなたの目の前に現れないと思うのだからここらで人生の伴侶を決めるのもいいのではないかしら?聞いているの?」
結論、俺は酒が入ると寝てしまうタイプみたいだ。
もう眠いから寝るわおやすー
翌朝
チュンチュン…
八幡「ん…」パチ
雪乃「スウスウ」zzz
結衣「ムニャムニャ」zzz
八幡「そういや酔っぱらって寝ちまったのか」
結衣「んー」ガシッ
八幡「ファッ!?」
雪乃「…」グイッ
八幡「おお!?」
結衣「zzzz」ムニュムニュ
八幡(柔らかい…)
雪乃「zzzz」ギューッ
八幡(空しい…)
結衣「んん…おはよヒッキー」
雪乃「おはよう比企谷君」
八幡「おはよう、起きたら腕を放してくれないか?」
雪乃結衣「…」zzzz
八幡「二度寝すんな起きろ顔を洗え歯を磨け、化粧をしろ朝飯は俺が作る」
飯食ってくるわよ!また遅くなるかもしれないからごめんなさいね。
すまぬ…飯の後に酒飲みすぎて二日酔いでござる…晩ごろには回復してると思うのでその時に書きまする
やっと二日酔いから解放されたわ
雪乃「食事は私が作るわ、小町さんに合わせる顔がないもの」
結衣「あたしは洗濯しとくからヒッキー着替えて」
八幡「ん」ヌギヌギ
雪乃結衣「/////」
八幡「ってすまん部屋出て着替えないとな」イソイソ
雪乃「別にここで着替えてもいいんじゃないかしら?」
結衣「うんうん」
八幡「ま、ヤローの裸なんぞ拝んでも気にならんか」ヌギヌギ
雪乃結衣「//////」ジー
八幡「んじゃ頼むわ由比ヶ浜」
結衣「う、うん…///」
雪乃「そういえば、ここはペット可の物件なのよね?」
八幡「そうだぞ」
雪乃「…」
八幡「ペット飼いたいつったって申請とかいらんぞ、あくまでも飼い主としてちゃんとしてりゃいい」
雪乃「飼うつもりはないのだけれど」
八幡「?」
雪乃「少し、わがままを聞いてくれるかしら?」
朝食後
小町「連れてきましたよー」
カマクラ「にゃー」
雪乃「ありがとう小町さん」
結衣「あたしも連れてきたよ!」
サブレ「わん!」
雪乃「…サブレも可愛いわね、犬はあまり得意ではないのだけれど」
結衣「この人懐っこさがいいんだー」
八幡「カマクラ久しぶりだなー」つ猫用かまぼこ
カマクラ「にゃー」モグモグ
小町「餌付けするようになってから懐かれだしたよね」
サブレ「わん!」オスワリ
八幡「犬のお前にはこれをやろう」つ犬用ジャーキー
サブレ「わん!」ガツガツ
雪乃「犬用のおやつをなぜ持っているの?」
小町「間違って買ったみたいです」
結衣「もーサブレ、食べすぎると太るよ?」
小町(ここらで一つ…)ニヤリ
小町「そういえばお兄ちゃんって犬派?猫派?」
雪乃結衣「!」ピクッ
サブレ「わん!」ペロペロ
カマクラ「にゃー」ゴロゴロ
八幡「どっちも好きだぞ」ナデナデ
小町「もー!そういうんじゃなくてどっちかっていうとだよ!」
雪乃「猫よね?こんなに可愛いしいるだけで癒される動物は猫だけよ」
結衣「犬でしょ?だってこんなに甘えてくるんだし!ちょー癒されるじゃん!ね!?」
八幡「どっちも可愛いしなー」ナデナデ
雪乃「猫」
結衣「犬」
八幡「いや、だからどっちもだな…」
雪乃結衣「どっち!?」
八幡「まああれだ、犬には犬の良さがあって猫には猫の良さがあるんだから、張り合うのは人間のエゴじゃねえの?」
小町(なーんでこういう時に限ってまともなこと言うのごみぃちゃんは!?ホント残念な兄だよ全く…)
雪乃結衣「…」
八幡「どうしたお前ら?」
雪乃「それはそうかもしれないのだけれど…」
結衣「これはそういうんじゃないっていうか…」
カマクラ「にゃー」スリスリ
サブレ「わん!」ペロペロ
八幡「こうやって懐いて甘えてくる生き物に順番はつけられねえよ俺は」ナデナデ
全員「…」
小町(まだ選ばせるのは早かったかなー)
八幡「っと、そうだ、今から授業あるから行くわ。小町、戸締り任せたぞ」
雪乃(彼は優しい)
結衣(だからきっとあたしとゆきのんを選べと言われたら逃げる)
小町(もう少し時間をかけないとダメかな)
雪乃結衣小町「はあ……」
このSSまとめへのコメント
前半こやつガハマさんを排除したかと思うたが後半から変わったな。できるな。あとは戸塚と平塚のふたりが出るかどうかで今後の流れがきまるな。
くっだらねえwビッチ出てきてからくっそつまんねえわああツマンネ
雪乃オンリーかと思いきや糞がハマ出てくるパターンもういらね
コメントワロタwww
コメントの1と2・3の差ww
がハマまじくそ
中傷はやめましょう…
ビッチは要らない
ガハマは邪魔!あいつの存在意義は
飽くまで ”雪乃×八幡”の引き立て役。
胸だけのリア充はただのクソビッチ。
なんでビッチを入れたの?
バカなの?
せっかく良い感じだったのに
ガハマクソビッチが出てきた
せいで全ておジャンだよ ( ´д` )
( ⌒,_ゝ◠)(◠‹_,⌒ )CHU☆・・・(#⌒,_ゝ⌒)(⌒‹_,⌒#)見せもんちゃうぞコラッ