V「LDS……?」 (146)

スレタイがアルファベットだけでさぞわかり辛かろうと思いますが、遊戯王スレです
V兄様がついに働くかもしれないお話です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403355796

~ハートランド~

トロン「クリス、ちょっといいかい」

V「はい、何でしょう父さん」

トロン「昨日、誕生日だったよね」

V「ええ、そうです。覚えていてくれたんですね」

トロン「はは、体はこんなになっても息子の誕生日を忘れたりはしないさ。それでクリス、君に受け取って欲しいものがあるんだ」

V「そんな、いいですよ父さん。私はもうそんな歳じゃ……」

トロン「まあそう言わないで。ほら」

V「!これは……!」

トロン「懐かしいだろう?ダイソン・スフィアのレプリカさ。本物をアストラルが持っていって以来、何とか作れないかといろいろ試していたんだよ。私やミハエル達の分もまた作るけど、一番最初に作ったのがこれなんだ」

V「私のナンバーズを、一番最初に……」

トロン「受け取ってくれ」

V「は、はい!ありがとうございます、大切にします!」



トロン「……」ニヤリ

V「父さん?」

トロン「受け取ったね、クリス。もう渡したからね、返品は受け付けないよ」

すいません改行ミスりました


V「?」

トロン「クリス。そのカードを手切れ金替わりとして……
今月をもって、君への小遣いの支給を打ち切らせてもらう」

V「……え?そ、それはどういう……」

トロン「君の小遣いを……0にする!」ドン☆

V「そんな攻撃力を0にするみたいに……」

トロン「言葉の通りさ。今後一切、君に小遣いは渡さない。
ああ、安心しなさい、ご飯はちゃんと食べさせてあげるから」

V「そ、そんな!そんなこと急に言われても……」

トロン「残念ながらそのカードを受け取った時点で君に拒否権はない。言っただろう、それは手切れ金替わりだと」

V「誕生日プレゼントじゃなかったんですか!?」

トロン「何のことだい?『君に受け取って欲しいものがある』としか言っていないよ僕は」

V「っ……!そ、それじゃあ、私の研究資金は……」

トロン「ああ。元々私は君にこの言葉が言いたくて、今回の事を計画したんだ――クリス。研究を続けたいなら、そのためのお金が欲しいなら」




トロン「自分で働いて稼ぎなさい」








V「はぁ……とうとうこの時が来てしまったか。いつかは来ると覚悟はしていたが……仕方あるまい。
ご丁寧に手切れ金までくれたんだ、これはもう覚悟を決めるしかなかろう」

V「今こそ我々……私が動く時。ハロワ行こう」

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「そうですね、それでしたら……デュエル塾の講師などはいかがでしょう?」

V「塾講師、ですか」

「はい。最近増えてきてますからねー、デュエル塾。アークライト様は以前のWDCでもとても優秀な実績を残しておいでですし、
これなら超大手のLDSだって、十分採用の見込みがあると思いますよー」

V「LDS……?あのLDS?私が、ですか?」

「はい。丁度今はエクシーズコースの講師が若干不足気味のようですので、今が本当に好機ですよねー」

V「そうですか……」

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V「ミハエル、ちょっと聞いてくれ」

III「兄様!聞きましたよ、LDSの面接を受けるんですって?」

V「ああ、それなんだがな。見ろ、ここに『私服OK』みたいに書いてあるだろう」

III「うわ、本当だ。困りますよねこういうのって」

V「今まさに困っているのだ。何を着て行こうか」

III「うーん、仮に本当に私服で行くとしても、僕らのこの格好では……。相手は大手LDSなんですし、さすがにちょっと印象悪いですよね」

V「かといって正装して行こうにも、私はスーツなんて持っていないぞ」

III「父さんもあの様子では、面接受かるまで買ってくれそうにありませんよね。そうだなぁ……。
あ、兄様、昔着ていた白衣ってとってありますか?できるだけ綺麗なやつ」

V「ふむ、探してみよう」

V「あったぞ」

III「おー、思ったよりも綺麗ですね!」

V「まあ研究職といっても、化学系などの類ではないからな。それほど汚れていなかった」

III「じゃあそれ着て、髪結わえて、眼鏡掛けましょう!絶対それっぽくなりますよ!」

V「それだとまんま私の研究者時代の格好じゃないか」

III「私服OKで会社の面接なんですから、ほどほどにフォーマルな雰囲気、かつ兄様のイメージに合ったものということで」



ここまで書いといて何だけど、研究者時代のVの服装こんな感じだったよね?
髪結んでたかどうかが曖昧なんだけど……

あ、あとVのデッキはアニメ準拠。エンタープラズニルなどもってのほか、幻獣機も使いません

V「というわけで、着てみたが」

III「かっこいい!やっぱり似合いますね兄様!もうこれで決まりでしょう!決まりです!ばっちり!」

V「さっきから女子高生かお前は……まあ、お前がそう言うのなら、これで行ってみるか。駄目で元々だ」


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III「兄様ー……ん?」

V「はい……はい、今週の……土曜日ですか、はい、問題ありません……はい、はい、宜しくお願いします。
いや本当にありがとうございます私なんかが……いえいえそんな!……はい、はい、どうも、失礼しますー……」ピ

III「どなたからですか?」

V「ミハエル……」

III「?」

V「受かった」

III「……え!?」

V「LDSエクシーズコース講師、採用だって……」

III「ほ、本当ですか!やりましたね兄様!」

トロン「ごらん、クリス」

V「父さん?」

トロン「やる気さえ出せば、君はこんなに光るものを内に持っていたじゃないか。ようやく気付いてくれたようだね」

V「父さん……!」

トロン「一ヶ月……初給料を貰うまで、辞めずにきっちり勤め上げたら、また小遣いをあげよう。頑張りなさい」

V「はい、父さん……頑張ります!」


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>>1俺からの画像だー!受け取れ―――!!

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V「ゴホン。えー、はじめまして皆さん。今日からこのエクシーズコースを担当させていただくことになりました、クリストファー・アークライトといいます。
まあこの格好から察しがつくかと思いますが、以前には研究職に就いておりましてですね、ですから人に教えるということに関しましては、なにぶん不慣れなところもあります……
ので、えー、私もですね、皆さんと一緒に勉強して、勉強させていただいてですね、まあ、成長できたらいいなと、思っております。どうぞ、よろしくお願いします」


「「「お願いしまーす」」」


V「はい、では早速授業の方始めていきましょう。テキスト69ページ開いてー」



V「……このように、エクシーズモンスターの中には専用の魔法カードを使って更なる進化を遂げる、ランクアップというものが可能なカードが存在します。これね、先生ね、前一回戦ったことあるんだよね。ランクアップ使う人と」


ザワザワ…
「マジか……」
「本当にいるんだ……」


V「よし、じゃあちょっと教養がてらその話をしようか。その話をするにはまず、七皇の剣っていうカードの説明がちょっと必要なんだけど…」

>>15 ありがとう超助かる!うわー眼鏡してねぇ!ゲイザーを誤認してたのか俺!もう眼鏡で行きます!
あと採用の下り適当でごめん!書きたいのはそこじゃないんだ!


V「……で、その人のターン。ドローしますね。その人は決闘者として凄く格の高い人だったから、まあ一発で引いちゃうわけね、七皇の剣を。
でも先生達はそれを見越して、ちゃんと進化前のモンスターを縛ってある。なのに、なのにだよ、その人何て言ったと思う?」

V「『これでいつでもネオタキオンを召喚でき……ハッ!』それ今気づいたのかよ!?」


「何だそりゃwwwwww」
「バカだろそいつwwwwwwwww」


V「いやいやいや、それでも本当に強い人だったよー。結局負けちゃったからね先生その後」


「「「えーっ!?」」」


V「まあね、どんな強い人にでもそういううっかりはある、という話でした。はいじゃあ授業進めまーす」





V「はい、じゃあ今日はここまで。復習忘れないように」


「「「っしたー」」」



「クリス先生かっこよかったねー」
「普通に授業分かりやすいわあの人。話面白いし」
「あの話本当なんかな」
「いやさすがに作り話っしょ?七皇の剣とかマジであの効果だったらチートすぎるわ」
「つーか俺あの人とデュエルしてーわ、超面白そう」





V(うーむ……何か妙に剽軽なキャラになってしまった。やはり慣れないことをするのは難しいな。
まあ一応、みんなちゃんと授業は聞いてくれていたようだし、いっそ授業時はあのキャラでいいのかもしれない)

V「……ん?」



『発音コース』



V(発音……?)チラリ



ドルべ「……これは当然、最初の”o”にアクセント。ですが!この場合に限り普通のアクセントよりも、思いっきり強く発音すること!
もう二重、三重アクセントぐらいの勢いで読みましょう。Repeat after me」

ドルべ「ブックス!」


「「「ブックス!」」」


ドルべ「ブックス!」


「「「ブックス!」」」


V(どういう……ことだ……)

ガラッ

V「おっと、すまない」

????「…………」タッタッタ…

V(……口元を押さえていたな。気分が悪くなったのか、あの生徒)


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~LDS食堂~

V「そういえば遅くなったが、おめでとうドルべ。最近光天使にやっとまともなカードが収録されたそうじゃないか」

ドルべ「ああ、ありがとう。しかし、君もLDSにいたとはな」

V「そういうお前だって、どうしてここに……」

ドルべ「私は今ナッシュとメラグのところに居候させてもらっているんだが、ただ養ってもらっているだけでは申し訳ないのでな。
それを少しでも返そうと思って仕事を探していた。君はどうして?」

V「私は……まあ、お前と似たような理由だよ」

ドルべ「?」

V「ところで、発音コースというのは一体何を教えるクラスなんだ?」

ドルべ「その名の通り、カードの発音を教えるのさ。例えば」サラサラ


『ラス・オブ・ネオス』
『ラス・オブ・ホーリーライトニング』


ドルべ「この場合、ネオスの方は一息に『ラスオブ』と発音するが、ホーリーライトニングの方は『ラス↑オブ↓』と発音するのが正式なんだ。
同じ単語でも、カードによってアクセントの位置が違ったりするのさ」

V「……それを覚えて、何の役に立つんだ?」

ドルべ「禁止令などでカード名を直接宣言する時に、発音が正確でないと相手が認めてくれなかったり、下手を打てばジャッジキルの恐れもあるからな。
大切なことだよ」

V(使い所狭っ)

ドルべ「ところでV、そのチェリー、食べないのか?がっつくようだが、私の好物なんだ。くれないか」

V「ああ」

ドルべ「サンキュー」パク


ドルべ「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ……お。V見ろ、カステルが飛んだぞ」


V「……私はこれで失礼する」ガタッ

ドルべ「そうか、またな」





V「レロレロレお、レロれお……成る程、発音コースか」

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「~♪~♪」

黒マスク「……おい」

「~♪……あん?」

黒マスク「そのバッジ、LDSの者だな」

「そうだけど?」

黒マスク「アカデミアのことについて、洗いざらい話してもらおう」

「はぁ?アカデミア?何の話だよ?」

黒マスク「とぼけるな!そのバッジを持っていながら何を言う!」ガシッ

「うわ!し、知らねえよ!本当に知らねえんだって!だ、誰か助けてくれ!」





V「その子を放せ」

黒マスク「!」

「ク、クリス先生!」

黒マスク「……貴様もLDSの者か」

V「ああ。LDSエクシーズコース講師、クリストファー・アークライトだ」

黒マスク「講師……成る程、では貴様に話を聞いた方がよさそうだな」ジャキン!

V「デュエルか」

黒マスク「ああ。俺が勝ったらアカデミアのことについて、全て話してもらうぞ。生徒は知らなかったようだが、職員の貴様なら知っているだろう」

V(まさか入社したてで全く知らないとは言えまい)

V「いいだろう。その条件で受けるから、その子はもう放してやってくれ」

黒マスク「……ふん」

「先生!」

V「怪我はないか?気をつけて帰りなさい。まあ少し寄り道して、たまたま誰かがやっていた野試合を見ていくぐらいなら許可しよう」

「は、はい!」

黒マスク「いくぞ……」



「「デュエル!!」」


黒マスク「俺の先行。クリバンデットを召喚し、ターンエンド」

黒マスク「この瞬間、クリバンデットの効果発動。召喚したターンの終わりにリリースすることで、デッキの上から5枚めくり、その中の魔法・罠一枚を手札に加える。残りのカードは墓地に送る」



V「私のターン、ドロー!私は惑星探査車を召喚!ダイレクトアタックだ!」

黒マスク「俺は墓地から罠カード、幻影騎士団シャドーベイルの効果発動!」
(※アニメでは魔法)

「ぼ、墓地から!?」

V「墓地から罠だと!?」

黒マスク「相手のダイレクトアタックを受けるとき、墓地のこのカードをモンスター扱いとして特殊召喚する!」

「一気にモンスターが三体も!」

V(さっきのクリバンデットで墓地に送っていたのか……。この男、かなり強い)

V「ならば、シャドーベイルを攻撃だ!パスファインダー!」


バリーン!


V「私はこれでターンエンドだ」

黒マスク「俺のターン、ドロー」

黒マスク「俺のフィールドにはレベル4のモンスターが二体。エクシーズコース講師の貴様なら、この意味がわかるだろう」

V(来るか……!)

黒マスク「俺はレベル4の幻影騎士団シャドーベイル二体でオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

黒マスク「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!
ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」


グオオォォォ!!


「攻撃力2500!?」

V「これは……!」

黒マスク「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動!オーバーレイユニットを二つ使い、相手モンスター一体の攻撃力を半分にし、
さらにその数値分だけ、自身の攻撃力をアップする!トリーズン・ディスチャージ!」
(※アニメでは素材ひとつで使用可能、ただしレベル5以上にしか使えない)


惑星探査車
ATK1000→500

リベリオン
ATK2500→3000


黒マスク「やれ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!惑星探査車を攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!」

V「ぐぅ……ッ!」LP4000→1500

「クリス先生ぇー!」

V「ああ、すまない、心配させてしまったな……大丈夫さ。生徒の前で、格好悪いところを見せるわけにはいかないからな」

「先生……!」キラキラ

V(おお、何か今凄くいいこと言ったっぽいぞ私。案外教師に向いているのかも)

黒マスク「これで話す気になったか。今サレンダーするなら……」

V「良くないな……先生の話はしっかり聞くものだ。格好悪いところを見せるわけにはいかない、と言ったんだよ私は」

黒マスク「何?」

V「私のターン、ドロー!」

V「自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札からこのモンスターを特殊召喚できる!来い、太陽風帆船!」

V「さらに魔法カード、アイアンコール発動!墓地からレベル4以下の機械族モンスターを特殊召喚できる!蘇れ、惑星探査車!」

「で、でも先生、それじゃあレベルがバラバラでエクシーズが……」

V「いいから見ていなさい。魔法カード、タンホイザーゲートを発動!自分フィールドの種族が同じで、攻撃力が1000以下のモンスター二体を選択し、
そのレベルを足したレベルに変更する」

V「私のモンスターはレベル4と5。よって二体のモンスターは、レベル9となる!」

黒マスク「レベル9で……まさか!?」

V「私はレベル9となった惑星探査車と、太陽風帆船でオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!
現れろ、No.9!星雲の王者にして機構の覇者よ、日輪を覆え!」

V「天蓋星ダイソン・スフィア!」


テーン テーン テテテテーン♪


黒マスク「馬鹿な……!」

「…………」(口を開けながら無言で写メを撮りまくる)

黒マスク「しかし、攻撃力は2800。ダークリベリオンを倒すことはできない」

V「ああ、その通りだ。だがそれでいい」

黒マスク「!?」

V「ダイソン・スフィアの効果発動!相手フィールドにこのカードより高い攻撃力のモンスターがいる時、オーバーレイユニットをひとつ使うことで、
このターン、ダイソン・スフィアは相手プレイヤーにダイレクトアタックが可能となる!」

黒マスク「何だと!?」

V「行け、ダイソン・スフィア!ダイレクトアタック!ブリリアント・ボンバードメント!」

黒マスク「ぐああぁーーッ!」LP4000→1200

V「ターンエンドだ」

黒マスク「さすがはLDS講師といったところか……だが、俺のライフはまだ残っている!このターンでそのデカブツには消えてもらおう……ドロー!」

黒マスク「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!ダイソン・スフィアを攻撃だ!反逆のライトニング・ディスオベイ!」

V「フッ……残念だったな。ダイソン・スフィアの効果発動」

黒マスク「まだ効果があるのか!?」

V「オーバーレイユニットを持った状態で攻撃を受けるとき、その攻撃を無効にする」

黒マスク「な……!」

V「さて……他に何かすることは?」

黒マスク「く……!ターン、エンド……」

V「これに懲りたら、しばらく大人しくしていることだ。ダイソン・スフィア!」

黒マスク「……この借りは、必ず……!」

V「ダイレクトアタック!」

黒マスク「…………」LP1200→0 ピーッ!

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「なあなあ、聞いたか昨日のやつ!?」
「ああ、クリス先生のだろ!」
「こないだ沢渡が襲われた暴漢を、逆に返り討ちにしちまったって……!」
「そのとき使った先生のエクシーズがやべーんだって!」
「俺写メ回ってきた」
「でっけええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



ガラッ


V「はいはい席着いてー」


「「「キターーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」」


V「!?」

「クリスΔ!」
「カード見せてください!」
「抱いて!」
「掘って♂」


V「おい最後」





V「……はい、じゃあ今日はここまでー」


「「「っしたー」」」


ガラッ


「「「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」」」


V「また!?」


「クリス様ー!」
「こっちむいてー!」
「眼鏡はずしてー!」

V「き、君たちは他のクラスの生徒だろう!?ちょ、や、やめ、やめてくれ!」

V(ニート生活で長いこと外に出てなかったから、女性に対する耐性が無いんだ!)

ドルベ「Vッ!」

V「ドルベ!?頼む、た、助けてくれ!」

ドルベ「任せろ!みんなーーー!!」


「「「ドルベ先生?」」」


ドルベ「はあぁぁぁぁ……!」

ドルベ「エメラルドスプラッシューーーッ!!!」バッ!


「ブゲ!」
「ドギャス!」
「ヤッダーバァアァァァァアアアアア」


ドルベ「今のうちだ!V!」

V「まるで意味がわからんが、助かったぞドルベ!」


「……ハッ!?しまった!」
「ついいつものノリで……」

V「助かったが、さっきのあれは一体!?」

ドルベ「ああ、生徒によくせがまれるんだよ。『花京院のモノマネやって』とな」

V「似すぎて一瞬背後にスタンドが見えかかったよ……」

ドルべ「それはそうとV、私は別に君を助けるために通りかかったわけではないんだ。君にことづてがあってな」

V「私に?」

ドルべ「ああ。要件は知らないが、赤馬理事長がお呼びだ。応接室で待つと」

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V(呼び出し……間違いなくこの騒動についてだろうが、果たしてこれは私に非があるのか?もしやナンバーズを使ったことで何か怪しまれたか?
いやいやあれはレプリカだ、本物のようなパワーもない代わりに副作用もない、何も怪しまれるようなことは……)

日美香「お茶が入りましたわ、クリス先生」

V「ああ、すみません、いただきます……。それで、その、お話というのは」

日美香「はい。大体お察しのこととは思いますが……生徒の間で、クリス先生のことが大分噂になっているようで」

V「いやぁ、はは……やはりそのことでしたか。LDSの風紀を乱してしまい申し訳ありません。自分としてはこのようなつもりは全く……」

日美香「謝らないでくださいな。別にそのことが問題だと言っているわけではありませんのよ。むしろ感謝していますわ、
沢渡君の仇を討ってくれたんですもの……我がLDSの名誉も保たれました。本当にありがとうございます」

V「いえいえ、生徒が困っているのを見たら放っておけませんよ。まだ新米とはいえ、教師として当然のことをしたまでです」

日美香「うふふ……それでしたら、もう一つだけ、生徒のために仕事をしていただこうかしら」

V「といいますと?」

日美香「浮ついた生徒の気持ちを正し、勉学へのモチベーションをさらに高める一大プロジェクト。第して……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


MC『『クリス先生に挑戦!LDS総合デュエルトーナメント』ォォーーーーー!!』



ワーーーーーッ!!!



MC『さあ、先日の事件を受けて急遽催されたこの一大イベント!LDSの全コース混交でトーナメントを行い、優勝した生徒には何と!
あのクリス先生とのエキシビションマッチの権利が与えられる!』

MC『そして昨日!ついに!映えある優勝生徒が決定いたしました!噂の先生との直接対決を前に、会場の熱気も最高潮だァー!!』



ワーーーーーッ!!!



MC『それではお待たせしました!選手入場ッ!!』

MC『まずはチャレンジャー!夜空を覆う星々を統べ華麗に舞う!その勝率脅威の90%オーバー!
LDSジュニアユース・エクシーズコース所属……』


MC『志島ァ北斗ォォォーーー!!!』



ワーーーーーッ!!!



「志島ー!」
「頑張れー!」
「負けんなー!」


北斗「ああ、任せろ!必ず勝利してみせるさ!」

MC『そして迎え撃つは、この大会のメインキャスト!入社後間も無くして、連日噂の暴漢を返り討ちにした超新星!ルックスもイケメンだ!
LDSエクシーズコース講師……』


MC『クリストファー・アークライトォォォーーー!!!』



キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!


MC『おっとォ、これは!?いつもと格好が違うぞ!髪をほどき、眼鏡を外し、青いコスチュームに身を包んでいるーッ!』

V「折角こんな舞台を用意してもらったんだ、手加減はしない。全力でやらせてもらう!」

MC『これはなんと!クリス先生の勝負服だァーーー!!ま、眩しい!かっこよすぎるぞクリス!早くも女子生徒が何人か失神し始めています!』



「「「クリス様ーーーーーーーーーッッ!!!!!」」」



北斗「僕と全力でデュエルしてくれること、感謝します。ですが、勝つのは僕だ!」

V「お手柔らかに頼むよ。私の教えるエクシーズコース、トップの実力……見せてもらおう」


MC『チャレンジャーにはハンデとして、アクションフィールドの選択権が与えられます!』

北斗「当然、星の聖域だ!」

MC『出たァー!これはチャレンジャーの最も得意とするフィールドだァーーー!!』

V「星空のフィールドか……面白い偶然だな。私のエースも、宇宙を好むモンスターだからな」

V(とは言ったものの、正直アクションデュエルは初めてなんだよな……。まあルールは昨日大体覚えた。
要は実体化したモンスターに乗ってフィールドを探索し、アクションカードを相手と奪い合うわけだ)

MC『両者準備OK!いくぞォーー!!』


MC『戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが、モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!見よ、これぞデュエルの最強進化形!!アクショーン……』



「「デュエル!!!」」


V「先行は私だ。私は太陽風帆船を特殊召喚!このカードは私のフィールドにモンスターがいない時、特殊召喚できる。はっ!」スタッ

V「空を飛べれば探索もしやすかろう。カードを二枚伏せ、ターンエンド」


北斗「僕のターン、ドロー!」

北斗「僕はセイクリッド・ポルクスを召喚!ポルクスの召喚に成功したターン、さらにもう一体セイクリッドモンスターを召喚できる!
現れろ、セイクリッド・カウスト!」

北斗「カウストの効果発動!1ターンに二度、自分のセイクリッドモンスターのレベルをひとつ上げる!二体のモンスターのレベルを5にする!」

北斗「レベル5となったセイクリッド・ポルクスとカウストでオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!
星々の光よ!今大地を震わせ降臨せよ!エクシーズ召喚!」

北斗「ランク5、セイクリッド・プレアデス!!」

MC『来た来た来たァーーー!!チャレンジャーのエースモンスター、セイクリッド・プレアデスだァーーーー!!!』



ワーーーーーッ!!!


V「これは手厳しいな、1ターン目からエクシーズ召喚か……おや」

キラーン……

V(流れ星……。成る程、あれがアクションカードか)

MC『おぉっと、クリス先生動いた!アクションカードを狙いに行ったァー!』

V(しかし、話に聞いたプレアデスの効果なら、おそらく……)

北斗「今だ!プレアデスの効果発動!オーバーレイユニットをひとつ使い、相手カード一枚を手札に戻す!太陽風帆船を手札に!」

MC『これはうまい!アクションカードを手にする直前で、相手の足を潰したァー!!』

V「やはりそう来るだろうな……読んでいたよ」

北斗「何!?」

V「永続罠、Escalation of the Monarchs!相手のメインフェイズ及びバトルフェイズ中に、モンスターのアドバンス召喚を可能とする!」
(※海外先行)

V「私は太陽風帆船をリリースして、二体目の太陽風帆船をアドバンス召喚!そしてプレアデスの効果は、対象を失い無効となる!」

北斗「モンスターを乗り換えただと!?くそっ……!プレアデス、攻撃だ!急げ!」

V「残念だがもう遅い」パシッ

北斗「しまった、アクションカードを!」

V「アクションマジック・回避!」


ドガァァァン!


MC『かわしたァーーー!!チャレンジャー十八番の戦術を、クリス先生華麗に回避ーーー!!』



ワーーーーーッ!!!



北斗(ふん、だがまだプレアデスにオーバーレイユニットは残っている!次にクリス先生が例のエクシーズを出そうが、
バウンスしてしまえばいいだけさ。焦ることはない)

北斗「やりますね先生。ターンエンド」

ごめん、>>50で伏せたカードは二枚じゃなく三枚です


V「私のターン、ドロー!」

V「永続罠、マーシャリング・フィールドを発動!1ターンに一度、自分フィールドのレベル5以上の機械族モンスターのレベルを、
6から9まで自由に変更できる!私は太陽風帆船のレベルを9に変更!」

V「更に手札から永続魔法、ホログラム・プロジェクション発動!このカードは発動時に自分モンスター一体を選択し、
同じレベルのモンスター扱いとする!太陽風帆船を選択し、レベル9のモンスターとして特殊召喚!」

MC『レベル9のモンスターが二体!来るのか!?ついに来るのかァーー!?』

V「私はレベル9の太陽風帆船とホログラム・プロジェクションでオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!
エクシーズ召喚!」


V「現れろ、No.9!我が背負いし運命よ、今こそ銀河を飲み込む巨大な大地となりて降臨せよ!」




V「天蓋星ダイソン・スフィ……うおっ!?」



ズゴゴゴ……バキン!!



MC『て、天井が抜けたァーーー!!?』


「な、何だ、どうなってんだ!」
「会場が崩れる!」
「それどころじゃねえ!体が浮いちまうぞ!?」
「みんな何かに掴まれー!『空に吸い寄せられるぞ!!』」


北斗「うわぁーーっ!!な、何だよこれ!聞いてないぞ!!」


ボゴッ!


北斗「ひぃ!?だ、だ、誰か助けてー!!」



V「どういう……。……あ」

V(そういえば、アクションデュエルって……)


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質量を持ったソリッドビジョンの実現により生まれたアクションデュエル。
フィールド、モンスター、そしてデュエリストが一体となったこのデュエルは、人々を熱狂の渦に巻き込んだ……





質量を持ったソリッドビジョンの実現により生まれたアクションデュエル。





質量を持ったソリッドビジョンの










『質量を持った』……



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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           ____        ) 『 ダイソン・スフィアを現実に召喚したらどうなるの?』っと、
        /⌒  ⌒\      ) 
      /( ●)  (●) \    )/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y丶
     / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
    |      |r┬-|     |

     \       `ー'´     /
     ノ            \
   /´               ヽ                 カ
  |    l   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l   カ    タ
  ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.     タ
   ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))

      ┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐

   ,. - ''"| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ρ ̄`l
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ̄ ̄




        ____
    /::::::─三三─\            リアルな話すると多分お前のいるハートランドが吸い込まれる
  /:::::::: ( ○)三(○)\          アニメ55話のシーンからスフィアの直径を計算すると、約2.68×10^6km(2680000km、太陽の1.3倍)

  |::::::::::::::::::::(__人__)::::  |  _____ 仮に全て鉄製とすれば、その質量は実に1.37×10^31kg(13700000000000000000000000000000kg)にも及ぶ
   \:::::::::   |r┬-|  ,/ .| |        発生させる重力は地球上で地球の約10倍、逆に地球が吸い込まれる
   ノ::::::::   `ー'´  \ | |        お前のナンバーズで地球がヤバイ




       ____             さらにリアルな話をすると、
     /:∪::─ニ三─ヾ          55話ラストの絵からVの身長約2mと仮定して計算した場合、
   /:::::::: ( ○)三(○)\         あの絵でスフィアは地球から2.68×10^6km(2680000km)離れた場所にいたことになるが、
  (:::::∪:::::::::: (__人__)::::: i| ____  理論上安全な距離(スフィアの重力が地球の1/1000)は2.68×10^8km(268000000km)
   \:::::::::    |r┬-| ::::ノ  | |       Vがスフィアを召喚した位置の100倍離れていなければならない
   リ::::::::    `ー'´  ::\  | |       あの時既に地球はヤバイ



       ______            また初めにスフィアが太陽に隠れていたことを絡めて説明すると、

     /:∪::─ニjjニ─ヾ          太陽の裏側にいたわけだから、地球との距離は1.50×10^8km(150000000km)
   /:::li|.:( ○)三 (○)\         そこから147320000kmを、スフィアは遊馬達がリアクションしている間(28秒間)に移動したことになる
  (:::||!.:∪::::: (__人__)):::: i| ____  つまりスフィアはあのでかさで、光の15倍の速度で移動できるってこと
    ):::::::::::::   |r┬-| li::::/  | |      お前のナンバーズ速い。
  /:::::::::::::::   `ー ' ::::::ヽ  | |      


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


V(やべえ、これ死んだわ)

V(父さん……ミハエル……トーマス……ごめんよ……。……ん!?)



V(な、何だあの生徒!?)



????「…………」



V(どうしてこの逆重力下で、『普通に地面に立っていられるんだ!?』あの子は確か、昨日の……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ガラッ

V「おっと、すまない」

????「…………」タッタッタ…

V(……口元を押さえていたな。気分が悪くなったのか、あの生徒)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


V(一体何者なんだ!?)


????「……――、――――――――――。――――・―――――――・―――――」


V(な、何だ?何か、言って……)





ガツン!




V「痛っ!……え?」



V「も、元に戻ってる……?」

V(吹き飛んだ天井も、抉れた地面も、元通りに……!)



????「…………」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

III「あれ、兄様、今日はお仕事行かれないんですか」

V「……なったんだよ」

III「え?」

V「クビになったんだよ……」

III「え……」

III(あ、ひょっとしてこの間のダイソン……)

III「…………」

V「…………」

III「…………」

V「…………」

III「…………兄様」

V「言うな……」




IV「おう兄貴、どうした暗い顔して。何か父さんがよ、最近流行りのアクションデュエルの映写機を買ったらしいぜ」

V「もうアクションデュエルは懲り懲りだ!!!」



おわり

第一部完、みたいな感じです
もうちょっとしたら第二部を投下します

ちなみにVの伏せていた三枚目のカードはメダリオン・レコード
北斗があそこでマーシャリング・フィールドをバウンスしていようが、どの道無効になっていたわけです

どうもサテライトの屑です
ようやっと投下致します

????????????????????????????????????????????????


「御機嫌よう皆の衆。元気にデュエルしておるかな。しばらくぶりだな、ドン・サウザンドだ」

「遊馬達に倒されたんじゃないのかって?言っただろう、カオスは不滅だと。なんやかんやで我も不滅なのだ」

「また悪さをしてやってもいいのだが、そうなるとあの二人が黙っていないだろう。何、ヌメロンの力で書き換えればいいだと?それは当然我も試したが、アストラルの奴が抜かりなく未来を書き換えていたようで、すぐに真逆の現実に上書きされてしまったよ」

「まあそれ以外の用途には今のところ問題なく使えたから、今は人間に変装して、人間界で気ままに遊ぼうと思う」

「最近はデュエル塾というのが人間界で流行っているらしいな。入塾して、我のヌメロンデッキで荒らしてやろう」

「ヌメロン・リライティング・ルックス……我の外見を書き換える。ふむ、まあこんなものか。名前もドン・サウザンドではまずいな。しかし、人間のネーミングセンスというものが我にはよくわからん。どうしたものか」

ウィーン
テレレレレレーン テレレレレーン♪

「コンビニで雑誌でも読んで、そこから適当にパクればよかろう」ヒョイ


『時代劇特集』


「成る程『○○之助』『○○ 左衛門』……そのあたりが多いな。遊馬達は珍しい名前だったのか。ふむふむ、では我の名前は……」





「『どん兵衛』だな」


あれ、スマホからなんだけど書き込み反映されてなくない?
ちょっと時間開けて様子見ます

大変失礼しました、やっぱスマホからだと色々勝手が違っていかんわ
>>77の????? は~~~~~ に脳内変換してください……

どん兵衛「どうやらLDSという塾が、ここらで一番大きいようだ。そこに入るとしよう」

どん兵衛「何、入塾テストだと?成る程、その結果次第でクラスが決まるというわけか。面白い、我のタクティクスを持ってすれば満点確実よ」





『問い:エキストラデュエルでサドンデスに突入した。勝敗が確定するのはいつか。
1.ライフが変動した瞬間
2.ライフが変動したチェーン処理後、またはダメージステップ終了時
3.ライフが変動したターンの終了時
4ライフが変動した次のターンの終了時』

『問い:裏守備表示の《スノーマン・イーター》を攻撃した際、《禁じられた聖杯》を発動してその効果を無効にするためには、どのタイミングで発動すべきか。
1) 攻撃宣言時
2) ダメージステップ開始時
3) ダメージ計算前
4) ダメージ計算時
5) ダメージ計算後』





どん兵衛(ひとつもわからん)

どん兵衛「テストは散々だったが、問題ない。ヌメロン・リライティング・スコア……テストの点数を書き換える。
これで我の希望通り、エクシーズコースに入れるぞ」

どん兵衛「む、何だこれは?発音コース?デュエルに発音……?気になるな、ついでに受講してみよう」





ドルべ「はいみなさんこんにちはー」

どん兵衛「ぶっ!!」

ドルべ「ん?君、どうかしたかい?」

どん兵衛「い、いえ、ちょっとむせただけです」

どん兵衛(な、何故ドルべが塾講師を!?)



「先生ー、花京院のモノマネやってー」


ドルべ「またー?しょうがないな、一回だけだぞ。ゴホン」

ドルベ「エメラルドスプラッシューーーッ!!!」バッ!


「タコスッ!」
「どげっ!」


どん兵衛「ぶふっ!!」

どん兵衛(やばい、知り合いのこういう姿は思った以上に腹筋に応える!)





ドルべ「……これは当然、最初の”o”にアクセント。ですが!この場合に限り普通のアクセントよりも、思いっきり強く発音すること!」

どん兵衛(駄目だ……まだ笑うな……堪えるんだ……!し、しかし……)

ドルべ「もう二重、三重アクセントぐらいの勢いで読みましょう。Repeat after me」

ドルべ「ブックス!」


「「「ブックス!」」」


ドルべ「ブックス!」


「「「ブックス!」」」



どん兵衛「ーーーっっwwwww!!」

どん兵衛「あ、あの、先生!気分が、くふっ!悪いので、と、トイレに……」

ドルべ「やっぱり体調が悪かったのか。行ってきなさい」

どん兵衛(もう無理だ!こんなの耐えられるわけがない!)


ガラッ


V「おっと、すまない」

どん兵衛「…………」タッタッタ…

V(……口元を押さえていたな。気分が悪くなったのか、あの生徒)





\ギャハハハハハハッ!!/



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どん兵衛「やれやれ、昨日は死ぬ目にあった。もう発音コースには二度と行かん」

どん兵衛「しかしあの時は気づかなかったが、我がすれ違ったあの男、確かトロンの息子だな。長男だったか」

どん兵衛「ともあれ、今日は待ちに待ったエクシーズコースの授業日だ。我が原初のナンバーズの前に平伏せ人間共」





教師「はい、じゃあ今日は実技演習をしていきましょう。隣の人とペアになってー」
(※Vの担当は別クラス)


「よろしく」


どん兵衛「ああ」

どん兵衛(有難く思え、貴様がLDSでの生贄第一号だ)

教師「では最初に、同レベルのモンスターをフィールドに揃えて、ターンを終了してください。まだエクシーズしちゃダメですよー」

どん兵衛「……は?」

どん兵衛(おいおい冗談だろ!?モンスターを並べたままエクシーズするなだと!?我のデッキのモンスターといえば……)


ヌメロン・ウォール×3





以上


どん兵衛(どう並べろと!?)


「お前先でいいぜ」


どん兵衛「あ、ああ。わ……僕のターン」

どん兵衛(くそ、こうなったら仕方ない。ヌメロン・リライティング・ハンズ……我の手札を書き換える)

どん兵衛「ヌメロン・ウォールを召喚!更に僕は、二体のヌメロン・ゲートキーパーを特殊召喚する!
このカードは自分フィールドにヌメロンモンスターがいる時、手札から特殊召喚できる」
(※オリカ)

教師「並べ終わったら、相手にターンを渡してください」


「よっしゃ、俺のターン!」

どん兵衛(何とかしのいだが……)


教師「皆さんモンスターが揃いましたね?それでは、エクシーズ召喚を行ってみましょう」


どん兵衛「僕はレベル1のヌメロン・ウォールとゲートキーパー二体でオーバーレイ!三体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

どん兵衛「現れろ、No.4!ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ!」

どん兵衛(現れたところで、ゲート・オブ・ヌメロンが単体で立っていてもなぁ……)


「来い!恐牙狼ダイヤウルフ!」


教師「両者のエクシーズモンスターが出揃ったら、そのままデュエルを続行してください」


「ダイヤウルフの効果発動!1ターンに一度、オーバーレイユニットをひとつ使い、自分の獣・鳥獣・獣戦士族モンスターと相手カードを一枚ずつ破壊する!」


どん兵衛「うわー、僕のエクシーズがー(棒読み)」

どん兵衛(ヌメロン・ダイレクトはエクストラにゲート・オブ・ヌメロンが四体揃ってないと使えないし、詰んだわこれ)



教師「では今度は、勝った人同士、負けた人同士でもう一戦やってみましょう。今度は最初からエクシーズOKです」

どん兵衛(おせーよホセ、これでやっとまともにデュエルができる)





「……現れろ、イビリチュア・メロウガイスト!俺はこれでターンエンドだ」


どん兵衛「はぁ、ようやくか。ここまで長かった……僕のターン」

どん兵衛「フィールド魔法、ヌメロン・ネットワークを発動。更に手札から魔法カード、ヌメロン・ダイレクトを発動する」

どん兵衛「自分のエクストラデッキのヌメロンモンスターを四体、特殊召喚する」


「よ、四体!?」

どん兵衛「降臨せよ、No.1!天を摩する地獄の門、堅牢なる扉開きし時、一抹の希望を捨てよ!ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム!」

どん兵衛「続いてNo.2!3!4!ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー!ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ!ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ!」


「な、何だビビらせやがって!どいつもこいつも攻撃力1000の雑魚モンスターじゃ……」


どん兵衛「バトルフェイズ!エーカムでメロウガイストを攻撃!」


「攻撃力の低いモンスターで攻撃だと!?」


どん兵衛「ナンバーズはナンバーズでしか破壊できない。更に」LP4000→2900

どん兵衛「エーカムの効果発動。戦闘を行った時、オーバーレイユニットをひとつ使うことで、自分の全てのヌメロンモンスターの攻撃力を二倍にする」


「はっ、馬鹿かお前?そのモンスターにはオーバーレイユニットが無いじゃねえか!」


どん兵衛「ヌメロン・ネットワークが存在する限り、ヌメロンモンスターの効果の発動にオーバーレイユニットは必要なくなる」


「!?」


エーカム
ATK1000→2000
ドゥヴェー
ATK1000→2000
トゥリーニ
ATK1000→2000
チャトゥヴァーリ
ATK1000→2000


どん兵衛「ドゥヴェーで攻撃」LP2900→2800

どん兵衛「ドゥヴェーの効果発動、攻撃力を二倍にする」


エーカム
ATK2000→4000
ドゥヴェー
ATK2000→4000
トゥリーニ
ATK2000→4000
チャトゥヴァーリ
ATK2000→4000


どん兵衛「これでメロウガイストの攻撃力を上回った。トゥリーニで攻撃」


「ぐぅっ……!」LP4000→2100

どん兵衛「トゥリーニの効果発動、攻撃力を二倍にする」


エーカム
ATK4000→8000
ドゥヴェー
ATK4000→8000
トゥリーニ
ATK4000→8000
チャトゥヴァーリ
ATK4000→8000


「ひ、ひぃ……」


どん兵衛「とどめだ。チャトゥヴァーリでダイレクトアタック」


「インチキ効果もいい加減にしろーーーっ!!」LP2100→0 ピーッ!


どん兵衛「満足……したぜ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


教師「突然ですが、明日、LDS全クラス合同のトーナメントを開催することになりました」

どん兵衛「ふわ~ぁ」

どん兵衛(昨日徹夜で艦これやってたせいで超眠い。北上さまがもう少しで50レベだからと張り切ってしまった。人間のくせに面白い遊戯を考えおるわ)

教師「優勝者はクリス先生とデュエルできちゃいますので、皆さん頑張りましょうねー」


ザワザワ……


「マジかよ!?」
「やべえ超やりてえ!」
「クソ頑張るわ俺!」





どん兵衛「zzz……」

モブもセリフ前に
モブ男「」
とかつけたほうがわかりやすいかも
勿論こだわりがあるならそのままで構わんが

ちなみにドンさんは人間界に来たばかりなので、艦これも初心者です。大井っちとか持ってません

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~翌日~

どん兵衛「昨日は寝てて全く聞いていなかったが、何やら大会の催しがあるようだな」

『それでは生徒の皆さん、張り切っていきましょう!一回戦第一試合、沢渡シンゴ君vs千葉どん兵衛君!』

どん兵衛「早速か」

沢ンゴ「フフフ、残念!カードに選ばれなかったようだねぇ!一回戦でいきなり、このネオ沢渡と当たってしまうなんて!」


「「「沢渡さんクール!」」」


どん兵衛(うざい死ね)


「「デュエル!!」」





沢ンゴ「この攻撃力2800、凍氷帝メビウスの前に手も足も出まい!」

どん兵衛「ヌメロン・ダイレクト」

沢ンゴ「嘘ぉーーー!?」LP0 ピーッ!

どん兵衛(妙にすっきりした)

~二回戦~


刃「俺はシンクロ使いだぜ!」

どん兵衛(となると、ヌメロン・リライティング・エクシーズは使えない……これは楽しめそうだ)


「「デュエル!!」」





刃「ウェイン&ソウザ!」

どん兵衛「ヌメロン・ダイレクト」

刃「畜生ぉーーー!!」LP0 ピーッ!

どん兵衛(そうでもなかった)

>>96ごめん、ここまでモブは名無しできたからこのスレ内では統一したいんだ。次からそれでやらせてもらいます

~準決勝~


真澄「貴方の目、ブックスんでるわ」

どん兵衛(こいつドルべの授業を……!)


「「デュエル!!」」





真澄「輝石融合を発動!」

どん兵衛「ヌメロン・リライティング・マジック」

真澄「どうして瞬間融合なんかに!?」

どん兵衛「からのー、ヌメロン・ダイレクト」

真澄「きゃあぁーーーっ!!」LP0 ピーッ!

どん兵衛(申し訳ないが唐突なブックスは発音コースを思い出すのでNG)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~控え室~


どん兵衛(成り行きで決勝まで来てしまった……結局何のトーナメントなんだこれ)

北斗「やあ、君が決勝の相手だね。同じクラスだから顔は知っているよ……千葉君、だったかな」

どん兵衛「ああ(適当)」

北斗「エクシーズ召喚を覚えてからというもの、僕は今まで39連勝。悪いけど君も、僕の踏み台になってもらうよ」

どん兵衛「ああ(適当)」

北斗「同じエクシーズを使うものとして、君も云々……」

どん兵衛「ああ(適当)」

北斗「優勝し、クリス先生とデュエルするのは……この志島北斗だ!」

どん兵衛「ああ……。…………ああ!?」

北斗「!?」ビクッ

どん兵衛(クリス先生!?それって確かトロンの長男の……!優勝者は奴とデュエルをするのか!?冗談じゃないぞ!)

どん兵衛(奴はトロン一家の中でも特に頭の切れる男……アストラルや遊馬から我のデッキ内容を聞いていても何も不思議はない!
もしそうだったら、奴とデュエルすれば我の正体がバレてしまう!)

どん兵衛(奴が聞いた内容を書き換えるか!?無理だ……本当にあるかどうかもわからない記憶など、何をどう書き換えればいいのかわからん!
我の頭の中で存在が確定していない事象を書き換えることはできない!かといってデュエル中に逐一奴の記憶をいじろうものなら、
観衆に確実に怪しまれてしまう……ならば、方法はひとつ)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


『千葉君、時間になっても会場に現れません!失格となります!』

北斗「僕に恐れをなして逃げたか!」


ブーブー!


「逃げんなー!」
「榊遊勝リスペクトのつもりかー!」



どん兵衛(帰る!)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


MC『『クリス先生に挑戦!LDS総合デュエルトーナメント』ォォーーーーー!!』

どん兵衛(直接奴のデュエルを見たことはないし、観戦はさせてもらおう)

V「お手柔らかに頼むよ。私の教えるエクシーズコース、トップの実力……見せてもらおう」





V「空を飛べれば探索もしやすかろう」

どん兵衛(アクションデュエルか……。質量を持ったソリッドビジョンとは、中々面白いことを考えたな)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



V「天蓋星ダイソン・スフィ……うおっ!?」




ズゴゴゴ……バキン!!




MC『て、天井が抜けたァーーー!!?』


「な、何だ、どうなってんだ!」
「会場が崩れる!」
「それどころじゃねえ!体が浮いちまうぞ!?」
「みんな何かに掴まれー!『空に吸い寄せられるぞ!!』」

どん兵衛(これは……成る程、ダイソンの質量が大きすぎて、地球の重力が負けてしまったわけか。まあ問題はあるまい。
ヌメロン・リライティング・グラビティ……我にはたらく重力ベクトルを書き換える)

どん兵衛(まあ我以外、人間は全員死ぬだろうが、関係はないな。地球が滅んだら、次はアストラル世界にでも行くとするか)


「助けてくれーーっ!!」
「し、死にたくない!」


どん兵衛「…………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「またー?しょうがないな、一回だけだぞ。ゴホン」


「よっしゃ、俺のターン!」


「貴方の目、ブックスんでるわ」


「同じエクシーズを使うものとして、君も云々……」


「お手柔らかに頼むよ。私の教えるエクシーズコース、トップの実力……見せてもらおう」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



どん兵衛「……全く」










どん兵衛「世話の焼ける人間共だ」


V(な、何だ?何か、言って……)



どん兵衛「ヌメロン・リライティング・エニシング」






どん兵衛(全てを、書き換える)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どん兵衛(……わからぬ。何故我はあの時、人間共を助けたりしたのだろうか)


「そろそろ俺もペンデュラム覚えてーなー」
「あんな弱小塾の奴にできるんだから、何かコツがあるんだろうな」


どん兵衛(……ペンデュラム?)





どん兵衛「……これは……!」(遊矢vs石島の動画を視聴)

どん兵衛(誰も気づいていないようだが、明らかにこの男……カードを書き換えている!
ヌメロン・コードは我とアストラルしか持っていないはずなのに、どうやって……)

どん兵衛「……遊勝塾、か。もうこのバッジに用は無くなったな」ポイ

どん兵衛「面白い」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~遊勝塾~

修造「ほ、本当に入塾してくれるのかい!?うちに!?」

どん兵衛「ええ、是非とも」

修造「うおぉぉぉ!やったぁー!熱血だァーーー!!」

どん兵衛「それで、その……榊遊矢さんは、今いらっしゃいますでしょうか」

修造「あ……そうか。君も遊矢に……」

どん兵衛「はい。僕、遊矢さんに憧れているんです!」

修造「……わかった。柚子、呼んできてくれ」

柚子「うん」





遊矢「おう、俺にお客さんだって?」

どん兵衛「遊矢さん!」

どん兵衛(この男が榊遊矢……)

どん兵衛「お会いできて光栄です!僕、遊矢さんに憧れてこの塾に入ったんです!」

遊矢「え、そうなのか?」

修造「ああ。入塾希望の千葉どん兵衛君だ」

遊矢「どん兵衛?へんてこりんな名前だなー」

柚子「遊矢!」

どん兵衛「はは、いいんですよそんなこと」

どん兵衛(何、この名前では変なのか?ちゃんと雑誌を見て決めたのだがな……まあどうでもいいが)

どん兵衛「それにしても、夢みたいです!本当に遊矢さんに会えるなんて!」

遊矢「……そのことなんだけどさ」

どん兵衛「?」

遊矢「君、俺のペンデュラム召喚を見たんだろ?」

どん兵衛「はい!あんな召喚方法、今まで見たことがありませんでした!最高にかっこよかったです!」

遊矢「それで君も、ペンデュラム召喚を覚えたいと」

どん兵衛「え?」

遊矢「がっかりさせて悪いんだけどさ……ペンデュラム召喚は、ペンデュラムカードっていう専用のカードがないとできないんだ。
誰にでもできるわけじゃない……君に教えてあげることはできないんだ」

柚子「…………」

修造「…………」

どん兵衛「…………」

どん兵衛(いや、何そんな当たり前のことを深妙な顔で語っているのだ。貴様が書き換えたカードで初めて誕生した召喚方法なのだから、
貴様以外にできるはずがなかろうが。誰にでもできるなら我だってやっている)

遊矢「だからさ。残念だけど、君の期待するようなことは……」

どん兵衛(まずいな、これではまるで我が入塾できないような流れではないか。確かにペンデュラムも興味深いが、
我はそれよりもそれを生み出した貴様自身に興味があるのだ。そんな些事で我の思惑を外されてたまるか)

どん兵衛「何を言っているんですか、遊矢さん」

遊矢「……え?」

どん兵衛「確かにペンデュラム召喚は凄かったです。それが僕にも使えるというのなら、もちろん最高です。でも……使えなくたっていいんです。僕、ずっと言ってますよね」

どん兵衛「『遊矢さんに』憧れてるって……ペンデュラム召喚にじゃなく、遊矢さんに憧れてるって。教えてください、貴方のエンタメデュエル。そのために僕は、ここに来ました」

どん兵衛(まあ、こんなようなことを言っておけば大丈夫だろう)

遊矢「どん兵衛……」

素良「いーんじゃない?」ヒョコッ

遊矢「お、お前いつの間に!?」

素良「中々いいこと言うじゃん、どん兵衛。入れてあげてもいいでしょ、もう?でもね、一つ注意」

どん兵衛「はあ……?」

素良「遊矢は弟子は取らないからね!デュエルを教わりたいんなら、僕みたいに友達から始めること!
わかったらもう遊矢『さん』はなし!そんなの友達の呼び方じゃないもんね」

どん兵衛「そ、そうなんですか……。じゃあ、あの、遊矢さん」

遊矢「あ、ああ」

どん兵衛「僕と……友達になってくれませんか?」

遊矢「…………!」チラッ

柚子「……」コクリ

修造「……」コクリ

遊矢「……ああ、もちろんだ!これからよろしくな、どん兵衛!」

どん兵衛「は、はい!よろしくお願いします……遊矢!」

修造「よっしゃぁー!早速明日から熱血指導だァーーー!!燃えるぜーーー!!」

柚子「よろしくね。私もどん兵衛って呼んでいい?」

どん兵衛「はい!」

どん兵衛(ふん、とんだ茶番だったが、入塾には成功したようだな。さあ、じっくりと見させてもらうぞ榊遊矢。貴様の全てを)

素良「…………」

どん兵衛「それで、あの、遊矢!」

遊矢「何だ?」

どん兵衛「僕と……デュエルしてもらってもいいですか?」

遊矢「ああ、いいぜ!見せてやるぜ俺のエンタメデュエル!」

どん兵衛(よし……)

修造「デュエル場はあっちだ、案内しよう」

どん兵衛「はい」





素良「……ねぇ」

どん兵衛「はい、何でしょう。貴方は、えーと……?」

素良「紫雲院素良だよ、素良って呼んで。それはさておき、君さ……」

素良「ひょっとして、何か別の目的があってここに来たんじゃない?」

どん兵衛(!)

どん兵衛「……何故、そう思うのです?」

素良「勘かな」

どん兵衛「…………」

どん兵衛(ほう、遊矢以外にもいるではないか。面白い人間が……)

どん兵衛「……だとしたら、思い過ごしですよ。僕は遊矢さんに憧れてここに来たんです。そう言ったでしょう」

素良「ふーん……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


修造「準備はいいか、遊矢!どん兵衛!」

遊矢「OK!」

どん兵衛「いつでも!」



アユ「あのお兄ちゃんが、今度ここに入ってくるの?」

柚子「そうよ。遊矢に憧れてるんだって」

フトシ「いきなり直接対決なんて、しびれるぅ~!」

タツヤ「あ、始まるみたいだよ!」

素良「…………」



修造「よし、今回のフィールドは、前回素良に拒否されたこいつだァー!」


『荒野の決闘タウン』


どん兵衛(残念だが、今回も拒否する)

修造「……あれ?何だ、画面にノイズが……」

タツヤ「ああ、何あれ!」

柚子「あのフィールドは……!」

フトシ「荒野の決闘タウンじゃない!?」

修造「あーーーっ!な、何じゃこりゃ!?フィールドが書き換わってる!?」


『ヌメロン・ネットワーク』


修造「ヌメロン・ネットワーク!?そんなフィールド聞いたこともないぞ!」

どん兵衛「何かトラブルのようですね」

遊矢「おいおい、しっかりしてくれよ!」

修造「おっかしいな、故障かな……」

どん兵衛「いいじゃないですか、ちゃんとフィールドは展開されたんですから。デュエルはできます。そうですよね、遊矢」

遊矢「ああ、どんなフィールドでも俺は構わないぜ。ちょっと目に悪いけどなー、どこ見ても真っ赤っ赤で」

修造「そ、そうか?じゃあ、このまま行くか!よーし!」

どん兵衛(まあ、我もこのフィールドを十全に使えるわけではないがな。オーバーレイユニットを肩代わりする効果は黙っていても使えるが、
ヌメロン・リライティングのカードを使おうとするとどうしても周りにバレてしまう。フィールドを変更されるわけにはいかないし、今回は使わずにデュエルを進めるしかない)

柚子「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

タツヤ「モンスターとともに地を蹴り!」

アユ「宙を舞い!」

フトシ「フィールド内を駆け巡る!」

修造「見よ!これぞデュエルの最強進化系!!」


「「「「アクショーン……」」」」



「「デュエル!!」」


遊矢「先行は俺だ!早速見せてやるぜ、ペンデュラム召喚をな!」

どん兵衛(ほう)

遊矢「俺はスケール1の星読みの魔術師と、スケール8の時読みの魔術師で、ペンデュラムスケールをセッティング!
揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚!出でよ!俺のモンスター達!!」

バシューン!

遊矢「EMジンライノ!EMヘイタイガー!そしてオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!はっ!」スタッ


グオオォォォォ!!


どん兵衛「凄い……これがペンデュラム召喚!」

どん兵衛(む……我のデッキから反応があるな。これは……成る程、ペンデュラムカードとやらはモンスターであるのと同時に魔法カードでもあるわけか)

どん兵衛(奴がペンデュラムスケールをセッティングと言った動作、あれが即ち魔法の発動に当たる……つ
まりヌメロン・リライティング・マジックでの書き換えが可能だったということ。まあ今回はとらぬ狸の何とやらだが)

遊矢「見たか、これがペンデュラムだ!俺はこれでターンエンド!」

どん兵衛「凄いです、感激です!行きます、僕のターン!」

どん兵衛(予想に反して初手からペンデュラム召喚をしてくれて助かった。目的のものを見るまで手を抜く必要がなくなったわ……感謝するぞ榊遊矢)

どん兵衛「僕は手札から魔法カード、ヌメロン・ダイレクトを発動!」

どん兵衛「自分のエクストラデッキのヌメロンモンスターを四体、特殊召喚します!」

修造「よ……」


「「「「四体!!?」」」」


どん兵衛「降臨せよ、No.1!天を摩する地獄の門、堅牢なる扉開きし時、一抹の希望を捨てよ!ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム!
続いてNo.2!3!4!ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー!ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ!ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ!」


柚子「あれって……エクシーズモンスター!?」

フトシ「嘘ぉー!?エクシーズって、LDSの中でもエリートしか教わらないっていう!?」

タツヤ「それが一気に四体も……」

修造「そんな馬鹿な!?エクシーズ召喚には素材となるモンスターが二体以上必要なはず!それをエクストラデッキからダイレクトに……!」

素良(へえ……)

遊矢「どん兵衛、お前……!?」

どん兵衛「何ぼーっとしてるんですか遊矢さん。バトルフェイズ行きますよ、気を引き締めてください。このままだと貴方に」

どん兵衛「次のターンは回ってきませんよ」

遊矢「何!?」

タツヤ「いくらエクシーズモンスターが四体もいるからって、攻撃力は全員1000なのに……」

どん兵衛「まずはエーカムで、ジンライノを攻撃」

バリーン!

遊矢「く、ジンライノ!」

どん兵衛「そして、エーカムの効果発動。戦闘を行った時、(オーバーレイユニットをひとつ使うことで)
自分の全てのヌメロンモンスターの攻撃力を二倍にします(ただし、ヌメロン・ネットワークの効果で使わなくてよい)」

どん兵衛(今回我は()内の条件を黙っているが、皆はちゃんと宣言しないと駄目だぞ。『発動していた!』がまかり通るこの世界だから許されるんだ)


エーカム
ATK1000→2000
ドゥヴェー
ATK1000→2000
トゥリーニ
ATK1000→2000
チャトゥヴァーリ
ATK1000→2000

ミスった、>>112のさん付けはなしで


アユ「そんな!」

フトシ「どん兵衛のモンスターの攻撃力が、みんな倍になっちゃった!」

素良(たった今そう説明してただろ池沼)

どん兵衛「続けて、ドゥヴェーでヘイタイガーを攻撃」

ギギギ……ズルン

フトシ「うわあ、何だあの化け物!?門の中から!?」

アユ「怖いよ柚子お姉ちゃん!」

遊矢「やばい!オッドアイズ!」ダダッ

どん兵衛「走って逃げられたら誰も苦労しませんよー」

バキィン!

遊矢「うぐっ!」LP4000→3700

どん兵衛「ドゥヴェーの効果発動。自分のヌメロンモンスターの攻撃力を二倍にします」


エーカム
ATK2000→4000
ドゥヴェー
ATK2000→4000
トゥリーニ
ATK2000→4000
チャトゥヴァーリ
ATK2000→4000

柚子「嘘、ドゥヴェーにも同じ効果効果があるの!?」

修造「オッドアイズの攻撃力も越えられてしまった……!うおおぉぉ、遊矢ー!燃えろォーー!!熱血だァーーー!!!」

遊矢「攻撃力4000……!」

どん兵衛「次いってもいいですか?トゥリーニでオッドアイズを攻撃です」

遊矢「くそ、アクションカード!アクションカードはどこに……!」

バキィン!

遊矢「オッドアイズっ!ぐあぁっ!」LP3700→2200

どん兵衛「残念でしたね。トゥリーニの効果発動、さらに攻撃力を二倍にします」


エーカム
ATK4000→8000
ドゥヴェー
ATK4000→8000
トゥリーニ
ATK4000→8000
チャトゥヴァーリ
ATK4000→8000

フトシ「攻撃力8000のモンスターが四体!うわあぁぁもうダメだああぁぁぁ!!」

柚子「まだよ、遊矢を信じて!」

修造「燃えろォォォ!!!」

どん兵衛(我の買いかぶりすぎだったか……この男も、LDSにいた者どもと大して変わらぬな。カードの書き換えは偶然か?
ふん、我ながらくだらぬ事に時間を使ったものよ)

どん兵衛「終わりです。チャトゥヴァーリでダイレクトアタック」

遊矢「それはどうかな!」カーン!

どん兵衛「!?」

遊矢「さっきの爆炎の中で、見つけていたんだよ!アクションカードを!」

遊矢「アクションマジック・回避!」

ドガァァァン!!

どん兵衛(……!)


「「遊矢ーーーッ!!」」

遊矢「はぁ、はぁ……大…丈夫だ!」

タツヤ「耐えたあーー!」

フトシ「すげーや遊矢兄ちゃん!しびれるぅ~!!」



どん兵衛「……フフ……フフフ……ハハハハハハ!!」

遊矢「どん兵衛……?」

どん兵衛(フハハ……耐えおったわこの男!見ているかLDSの有象無象共!貴様らの誰も耐えきれなかったゲート・オブ・ヌメロンの攻撃を、
この男は耐えおったぞ!フフフ、前言を撤回しよう。榊遊矢、貴様は少なくとも、あのLDSの誰よりも強い!)

どん兵衛(我にこのカードを使わせるに至るとは!人間界に来て初めてだ!)

どん兵衛「フフフ、最高です遊矢!僕はチャトゥヴァーリの効果発動!攻撃力を二倍に!」


エーカム
ATK8000→16000
ドゥヴェー
ATK8000→16000
トゥリーニ
ATK8000→16000
チャトゥヴァーリ
ATK8000→16000


どん兵衛「さらに、僕はフィールドのNo.1、ゲート・オブ・ヌメロン・エーカムをエクシーズ素材として、オーバーレイ!」

遊矢「何!?」

修造「更なるエクシーズ召喚だと!?」

どん兵衛「一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」

どん兵衛「降臨せよ、CNo.1!すべての秩序を破壊し、混沌なる闇へ!世界を真なる姿へ導け!ゲート・オブ・カオス・ヌメロン・シニューニャ!!」

遊矢「ゲート・オブ……カオス・ヌメロン!?」

どん兵衛「シニューニャの効果発動!自分フィールドに存在する全てのモンスターを、ゲームから除外する!」

遊矢「じょ、除外!?」

柚子「折角攻撃力を上げたのに、どうして……!?」

どん兵衛「この効果を使ったシニューニャは、次の僕のスタンバイフェイズにフィールドに復活します。
そしてそれと同時に遊矢……貴方に、この効果で除外したモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受けてもらいます!」

遊矢「攻撃力の合計だって……!?そ、それじゃあ……」

フトシ「あの、嘘みたいに攻撃力の跳ね上がったモンスターの合計っていったら……!!」

素良(…………!)

タツヤ「ご……」

アユ「ご……」

柚子「ご……」

修造「ご……」



「「「「「五万!!?」」」」」

どん兵衛「僕はこれでターンエンド……さあ遊矢、見せてください!貴方のエンタメデュエルを!」

遊矢(次のどん兵衛のターンには五万のダメージ……今の俺の手札は、0……)

遊矢「……どう……すれば……」ゴーグルカポッ

ドサッ……

柚子「遊矢ぁーーー!!」

どん兵衛「どうしたんですか遊矢?貴方のターンですよ、動かないとまずいんじゃないですか?」

遊矢「…………」

タツヤ「遊矢兄ちゃん!」

修造「遊矢、とにかくカードをドローしろ!一分以上デュエルが進行しなかったら、その時点でお前の負けだぞ!!」

アユ「立ってーっ!」

遊矢「…………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「辛い時こそ、顔を上げて笑うんだ。そうすればきっと、前に進める」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


遊矢(そうだ!辛い時こそ……)チャッ

遊矢「顔を上げろ!」カーン!

修造「遊矢!」

遊矢「!あれは……花の蕾?」
(※ミザエル戦でドンさんが入ってた蕾)

遊矢(もしかしたら……!)

遊矢「いくぜ!俺のターン、ドロー!」

遊矢「よし、来た!俺を運んでくれ!EMディスカバー・ヒッポを召喚!」

遊矢(制限時間は一分!それに間に合わなかったら……間に合ったとしても、そこに何もなかったら俺の負け!)

遊矢(上等!動き出さなきゃ、どこにも進めないんだ!!)

遊矢「行け、ヒッポ!」ダダッ

どん兵衛(何をするつもりだ……?)

フトシ「遊矢兄ちゃん、何やってんだよ!?さっきから走ってばっかりじゃんか!」

修造「もう30秒だぞ……何か当てがあるのか?」

柚子「当たり前でしょ!見て、遊矢のあの目を!遊矢は全然、諦めたりしてないわ!」

タツヤ「うん。信じよう、遊矢兄ちゃんを!」

遊矢(急げ……急げ!)ダダダ


00:24:36
ピッ…

どん兵衛「…………」


00:19:51
ピッ…


アユ「遊矢お兄ちゃん!」


「「「「「頑張れーーー!!」」」」」



00:10:49
ピッ…


遊矢「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」


00:08:11
ピッ…


遊矢「お楽しみは……!」



00:04:09
ピッ…



遊矢「これからだァーーー!!!」


バゴッ!




00:01:01
ピッ…





ピシピシ……

パリイィィィン……!


00:00:05
ピッ…





00:00:05
…………





どん兵衛「……!!」

タツヤ「残り、0.5秒……!」

柚子「ま……」

修造「間に合った……!」

遊矢「はぁ……はぁ……アクション、マジック……!ヌメロン・ドロー!!」
(※オリカ)

遊矢「フィールド上、及び除外されているヌメロンモンスターの数だけ、デッキからカードをドローする!」

どん兵衛「何!?」

どん兵衛(ヌメロンのカードだと!?)

遊矢「除外されているヌメロンモンスターは四体!よって俺は、四枚のカードをドローできる!」

遊矢「揺れろペンデュラム!大きく……もっと大きく!!」


遊矢「ドロー!!!」


どん兵衛(確かに……考えてみれば、今このフィールドはヌメロン・ネットワーク。そこに存在するアクションカードが我に……
否、『ヌメロン使いに』有利な効果であるのは必然!奴は、我ですら気づかなかったそのことを狙って……)

どん兵衛「貴方は……これを狙って、今まで走っていたっていうんですか!?それならどうして、蕾の中にアクションカードがあると分かったんですか!」

遊矢「狙ってたわけじゃないさ。わかってて走ってたわけじゃない。ただ前を向いて、ガムシャラに進んでただけだよ。知ってるかどん兵衛」

遊矢「振り子っていうのはな……大きく戻った分だけ、大きく前に進むんだぜ!」

どん兵衛「……!!」

どん兵衛(この男は、あの蕾の中にあったカードを狙っていたのではなく……『可能性』などという不確定な未来に己の全てを賭けて、
それだけを目指して走っていたというのか!?あの絶望的な状況で、そんな儚いモノを信じて……何故立ち上がることができるのだ!?これでは、まるで……)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「諦めねぇ……俺は!絶対に諦めねえぇぇぇ!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

どん兵衛「榊……遊矢……!」



遊矢「レディーーース&ジェントルメーン!お楽しみは、これからだ!」

遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!出でよ、我がしもべのモンスター達!!」

遊矢「EMアメンボート!EMカレイドスコーピオン!EMチアモール!そして蘇れ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

柚子「凄い……!モンスターが五体も!」

フトシ「しびれるぅ~!」

修造「うおおおぉぉぉ!!熱血だぁぁぁぁぁぁ!!!」

遊矢「さあ、それでは参ります!まずは、アメンボートでダイレクトアタック!」

どん兵衛「ぐ……」LP4000→3500

遊矢「続いて、カレイドスコーピオンでダイレクトアタック!」

どん兵衛「ぬぅ……!」LP3500→3400

遊矢「お次はチアモール!ダイレクトアタック!」

どん兵衛「ぐあっ……!」LP3400→2800

遊矢「まだまだ!ディスカバー・ヒッポ、ダイレクトアタック!」

どん兵衛「ちいいぃぃ!!」LP2800→2000

遊矢「さあ、いよいよクライマックスです!今日の主役、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

遊矢「さあ皆さん、御唱和ください!いきますよ!ダイレクトアタック!!」


柚子「螺旋の!」


「「「「ストライク!!」」」」


遊矢「バーストォォォォ!!!」




どん兵衛(…………)チラリ


『ヌメロン・ウォール』


どん兵衛(いや……野暮なことはすまい。我はこの芽を摘みに来たのではない……ただ、それがどのように育ち、花咲かせるのかを見届けに来ただけなのだから。
榊遊矢……貴様の、人間の種としての力に敬意を表し、この攻撃、甘んじて受けようではないか)



どん兵衛「見事……!」LP2000→0 ピーッ!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どん兵衛「完敗です、遊矢……やっぱり遊矢は、最高のデュエリストですね!」

遊矢「いやー、どん兵衛もめちゃめちゃ強かったぜ!お前エクシーズなんて使えたんだな!本当死にかけたよ一瞬!」

フトシ「ねえねえどん兵衛兄ちゃん、あとで僕にもエクシーズ教えてよー!」

アユ「あ、ずるーい!私も私もー!」

タツヤ「ぼ、僕だって!」

柚子「まあまあ……」

どん兵衛「あはは……」



どん兵衛(……わかったよ。我があの時、人間共を助けた理由が)

どん兵衛(我が人間界に来て一月足らず。たったそれだけの間に、一体どれだけの事件が起こった?そして最後には、我とこの少年を巡り合わせただと?)



どん兵衛(この世界は一体どれだけ、我を『飽きさせなければ』気が済むというのだ?)




どん兵衛(気づいていたのだ、我は。人間と、その世界の持つ無限の可能性に。この世界には、こんなにも……エンターテイメントが溢れているということに)


どん兵衛「エンタメデュエル……か」

遊矢「ん?何か言ったか?」

どん兵衛「いえ、何も」



(だから我は助けたのだ。この世界を、我がまだ見ぬエンターテイメントを、明日もこの目で見るために)





「……さあ」









お楽しみは、これからだ。





おわり

見てくださった方、レスしてくださった方、ありがとうございます
アクションデュエルという変則ルールでデュエルを構成してみたらどうなんのかなー、と思って書きました。
途中で熱くなってオリカとか出てきましたが、気に障った方がいるようでしたら申し訳ない
あ、前に書いたものを紹介してもいいそうなので、貼らせていただきます

アストラル「待て、何故君がいるのだ」ドルベ「えっ」
アストラル「待て、何故君がいるのだ」ドルべ「えっ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395852569/)

それと、このどん兵衛という男を何やら気に入ってしまったので、またこいつを使って何か書くかもしれません
そのときはまた見てやってくれると嬉しいです

では。

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