エレン「アルミン?おいアルミンっ!返事しろよおい!」
アルミン「う・・エ・・・エレン、ミ・・カサ。あとは・・・頼ん・・だ・よ」
ミカサ「アルミン喋っちゃダメ。すぐに衛生班が来る。」
エレン「おっおい!嘘だろ?俺との約束はそうするんだよ!一緒に外の世界を探検するんだろ!?三人で一緒に!」
アルミン「ご・・めんね。約・・束したのに。守・・れそうも・・・ないや。」
ミカサ「アルミンっ。」
アルミン「ミカサ、エレンのこ・・と、頼むよ。」
ミカサ「わかった。私が守る。約束。」
アルミン「ふふっ。涙・・・なんて、ミカサらしくないよ?」
ミカサ「仕方ない。今は・・・自分でも止められない・・・・・・」
エレン「ちくしょうっ・・・なんでだよ!なんでみんな俺を置いていっちまうんだ!嫌だ!ア
ルミンっ死なないでくれ・・・頼むから・・・」
アルミン「ごめん。さ・・よならだ。エ・・レン、ミカ・・・サ、命を大・・事にね・・・」
アルミン「・・・・・・」
ミカサ「アルミンっ」
エレン「アルミン?おいアルミン。」
エレン「・・・っ。く・・くっそぉぉぉぉぉぉおおお!」
ありがとう。初めて書いたから正直自信ないけど
リヴァイ「なにしてやがる。この戦いで死んだのはそいつだけじゃねえ。感傷に浸ってる暇なんて俺たちには無えぞ。」
エレン「わかっています。だけど、どうしてアルミンが・・・」
リヴァイ「しかたねえだろうが。主要部隊が作戦展開中に、突然鎧の巨人に襲撃されたんだ。あいつは、俺らにしか倒せんだろう。」
ミカサ「・・・やっと、シガンシナ周辺まで近づくことができたのに。やっと三人で帰ることができるはずだったのに・・・」
エルヴィン「上半身、下半身、腕や足だけでも残っているものがあれば回収。速やかに壁内へと戻れ!判別は壁内で行う。またいつ巨人が現れるかわからないからな。」
ミカサ「・・・行こう、エレン。」
エレン「ああ。アルミンは・・・俺が運ぶ。」
エレン「(待ってろよ。アルミン。俺が絶対にお前の敵をとる。駆逐してやる!一匹残らず!)」
ミカサ「・・・・・・」
ライナー「アルミンが・・・死んだのか?」
ジャン「う・・・嘘だろ?おいっ嘘って言えよエレン!」
エレン「話せよジャン。服が・・・伸びちゃうだろ?」
ミカサ「嘘じゃない。私たちが作戦展開中に、後方部隊が鎧の巨人に襲われた。その時に・・・
今は広場で衛生班の検査を受けている。」
ジャン「なぜあいつが後方部隊に・・・今日は中央部隊配属のはずだろ?」
コニー「今日の朝、あいつ突然団長に言い出したんだよ。今日、何かが分かる。だから、
配置替えをしてくれって。」
ベルトルト「彼以外なら、到底通りそうもない理屈だね・・・」
ジャン「・・・・・・何がわかったんだ?あいつが命を落としてまで知ろうとしたものは何なん
だよ!」
クリスタ「巨人・・・」
コニー「は?」
クリスタ「今日は、後方部隊の左翼警備だったの。それで、アルミンに会ったときすごく思いつめた顔で、今日、あの巨人の正体を掴めるかもしれないって言ってた。でも、私が煙弾に気づいて、着いた時にはもう鎧の巨人はいなくなってて・・・」
ライナー「(くそったれ・・・まさかアルミンがいるなんて。くそっ俺は戦士だ。これが正しいはずなのになんなんだこの罪悪感は・・・知らない人間が何万人死のうと平気なのに共に三年過ごしただけの奴の死は辛いってか?ライナー・ブラウン、お前の覚悟はそんなものだったのか?)」
ベルトルト「(ライナー、動揺が顔に出てるよ。君は優しすぎだ。思い出すんだ、僕たちの背負っている使命を!共に故郷に帰ると誓っただろ!)」
ジャン「巨人の正体?一体どういうことだ!」
クリスタ「わ・・・わからない。そのあとアルミンは私にできるだけ前方に行くようにって言われて、それで・・・」
ユミル「おい、ジャン。この手を離しやがれ。クリスタの胸ぐらを掴むとはどういう了見だ?今クリスタに突っかかって何か解決すんのかよ!」
コニー「そうだぜジャン。冷静になれよ!」
ジャン「す・・・すまねえクリスタ。ついカッとなって・・・」
クリスタ「いいよ、気にしないで。」
ユミル「しかし、確かに気になるな。巨人の正体って一体どういうことだ・・・」
エレン「・・・・・・ねー」
ユミル「あ?」
エレン「関係ねーよ、巨人の正体なんか・・・俺はただ、アルミンの敵を、人類の敵を一匹残らず駆逐するだけだ!特に鎧の巨人・・・奴だけは絶対に許さねえ」
ミカサ「(・・・エレン。またあの時と同じ。カルラお母さんが殺された時と。でも、何があってもエレンを守る。アルミンとカルラお母さんとの約束。もう二度と、約束は違わない。)」
ライナー「(・・・これはもう、いつかはお前とヤルしかないのかもな・・・エレン。)」
ベルトルト「・・・・・・」
サシャ「皆さん!ご飯に行きましょう!
ユミル「芋女、お前はこの状況で飯が食えるの サシャ「食べなきゃダメです!またいつ巨人が壁を破るかわかりません。その時にお腹が空いていては戦えません。腹が空いては戦はなんとやらです!」
ミカサ「確かにサシャの言う通り。行こう、エレン。」
エレン「俺はいらねえ・・・何も喉を通らねえよ。」
パシンッ
エレン「・・・ってえな。なにすんだよ。」
ミカサ「エレン、私たちは今まで、沢山の仲間の死を見てきた。私たちは何度となく死に直面した。でも生きている。ので、私たちには生きる責任がある。アルミンやカルラおばさん、マルコ、ミーナ、トーマス、フランツ達の敵をとるという使命もある。」
エレン「わかってるよ!そんなこ ミカサ「わかっていない。あなたはさっき敵を駆逐すると言った。でも、食事をとらないと駆逐なんてできない!アルミンの敵もとれない!シガンシナ奪還なんてできない!私たちは、前へと進まなくてはならない。辛くても。その場に留まっていては何もできない!」
エレン「くっ・・・お前は辛くないのかよ!親友が死んだんだぞ!」
ミカサ「辛いに決まっている。本当ならアルミンに抱きついて大声で泣きたい。泣き叫ぶことができたら楽だろう。だけど、アルミンは私たちに、あとはよろしくと言った。今はまだ、悲しみにくれる時じゃない。アルミンの託した意志に答えなきゃだめ。」
ジャン「ミカサの言う通りだな。ここでうだうだしていてもなんの意味もねえ。さっさと飯食ってアルミンを弔ってやろうぜ。」
クリスタ「うん!ユミル、早く食堂行かなきゃ閉まっちゃうよ。」
ユミル「おう!私の天使がこう言ってるんでね。私は行くが、お前はどうすんだ?エレン。」
エレン「すまん、先に行っててくれ。少し頭を冷やしてから行くよ。」
サシャ「早く来ないと私が全部食べちゃいますよ!」
コニー「どうしたんだ?今日は随分静かだなライナー。普段はこういうときお前が取り仕切ってくれるのによ。」
ライナー「いや、すまん。あいつには色々世話になってたからな。つい・・・」
コニー「ま、お前にもそういう時があるってことだよな!」
ライナー「お前にもとはご挨拶だな。」
コニー「いってっ!肘はやめろって。」
ベルトルト「・・・・・・」
エレン「(はぁ。もう立派な兵士だってのに情けねえな・・・わりいなアルミン。俺はもう丈夫だ。いや・・・ホントはまだ辛い、辛すぎるけど、目真っ赤にして涙こらえてるあいつら見てるとそんなこと言ってられないもんな。待っててくれアルミン、いつかシガンシナを取り返してお前の墓たててやるからよ。)」
エルヴィン「我々はこれより、第○×回壁外調査へと向かう!なお、先にも通達した通り、今回の作戦は二ヶ月前の壁外調査において名誉の戦死を遂げたアルミン・アルレルトの遺した兵法書第12条に準ずる!皆、準備はできたか!?」
調査兵団「「「ハッ!」」」
ジャン「結果として、今回の作戦は今までと比べ物にならない大勝利を収めた。犠牲は最小限に留まり、巨人を三体も捕えることに成功した。巨人化したエレンと、ミカサはリヴァイ兵長にも負けないほどの成果を出した。奴らは、巨人を駆逐するという使命に駆られながらも、高揚していた。アルミンの考えた兵法の基戦うことで、恐ろしい程の力を発揮することができたから。親友だからこそ、お互いを深く理解しているからこそできる芸当。クソッ羨ましいぜ・・・アルミン。」
ジャン「アルミン・・・あいつらはお前を失った悲しみに負けなかったよ。ただ、正直自然体とは言えない。当然だ。それは俺たちも同じだ。特にライナーは相当こたえているらしい。ホモ疑惑があったがもしや・・・そういうことなのか?」
コニー「ジャン、団長が呼んでるぞ!作戦指揮のことではなしたいことがあるってさ」
ジャン「あぁ、わかった。すぐに行く。」
コニー「また、アルミンに報告か?」
ジャン「おう、ミカサとエレンはまだ来たくねえみたいだしよ。仕方なく・・・な。」
コニー「そっか。あ、そうだ遅くなるとサシャに飯食われちまうぞ。」
ジャン「な、何?すぐ行く。」
コニー「じゃあな、アルミン。」
ライナー「(行ったか・・・)」
ライナー「なあ、アルミン。俺は本当に、お前を殺しちまったのか?確かに俺は、あの時後方部隊を攻撃した。俺たち新兵が入団してから人類は急速に活動領域を広げていた。それで、このままじゃ俺たちやアニのやってきたことが水の泡になっちまうと思ってのことだったんだが、あれはお前の仕業だったんだな・・・」
ライナー「まったくよ・・・お前らのせいで計画狂いっぱなしだよ。こんな奴らがいるって知ってたら・・・いや、知っていてもどうなることでもないか。そういえば、お前の兵法書読ませてもらったけどよ、お前、何者なんだ?あの中には書かれていなかったが、俺やベルトルトのことや、俺たちの故郷のことも知ってたんだろ?」
ライナー「それに、あの本の中には、巨人から土地を奪い返す方法は書いていても、巨人を駆逐する方法は書いていなかった。お前は一体、何を考えていた?巨人を駆逐することしか考えてないエレン、人間を食べることしか考えていない巨人のなかで、お前はもしかしてどちらも救える方法を見つけ出そうとしていたんじゃないか?お前の兵法書のおかげで巨人を捕える手段は格段に上がった。アニがやったように捕えられた巨人を殺していっても鼬ごっこだしな。」
ライナー「もう疲れちまったよ・・・俺は、巨人の苦しみも人間の苦しみもどっちも知ってしまった。お前にもきちんと謝りたいし、最後の攻撃でも仕掛けてみるかな。まあ、その前にミカサや兵長にぶっ殺されちまうだろうけどな。腐っても俺は戦士だ。すまん。アルミン。」
ベルトルト「ライナー・・・君は。」
ライナー「よお、ま、そういうことだ。アルミンの兵法書に従ってりゃ、いつか俺たちの故郷も帰れるようになるだろ。そうしたらお前、アニ連れて故郷に帰れ。」
ベルトルト「・・・君はそれでいいのかい?誇りある戦士が諦めるのか?今まで様々な苦しみを乗り越えてきたのに・・・こんなことでいいのか!?」
ライナー「だからこそ、だ。俺の頭じゃ俺がしでかしたことへどう償えばいいかわからんしな。せめて最後は誇り高い戦士として死にたい。さよならだ。ベルトルト」
ベルトルト「待ってよライナー。君はそれで満足するかもしれないが僕はどうすればいいんだい?君がいなくなって、僕はどうやって生きてい ライナー「ベルトルト!お前も誇りある戦士だろ?自分のことは自分で決めろ。自分の罪にどう向き合うかはお前の自由だ。ベルトルト。殺しすぎた。俺も、お前も。そして、あいつらもな。」
ライナー「じゃあな。本当にさよならだ」
ベルトルト「待てよライナ」
ライナー「ヴォォォォォォオオオオオオオオ!!!!!」
エレン「はぁはぁ・・・」
ミカサ「アルミン・・・敵はとった。」
アルミン「きっと、この後も戦いは続く。どちらかが絶滅するまで。今後研究が進み巨人について人々は多くのことを知ることになるだろう。この世界は残酷だ。おそらく多くの人は絶望するだろう。そのときはきっと、彼らが人類の希望になるだろう。そのときに僕の遺した兵法書が少しでも役に立つように僕はここから祈る。ただ、この世界はただ残酷だと言う訳でもない。」
男「おっ着いたぞ!一年ぶりだな!海水持ってきたぞ!」
女「久しぶりだからホコリをかぶってしまっている」
子供「?これだれのおはか?おばあちゃまのところならもういったよね?」
子供「ア・・ル・・・・・ミン?僕とおんなじなまえだ!」
男「あぁ、お前の名前はこいつから貰ったんだ。大事にしろよ?」
子供「?どうして?」
女「それは人類の英雄の名前だから
短いですがこれで終わりです。乱雑な文章ですみませんでした。
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