※初SSなので読みにくかったらスミマセン
勢いだけでやった。ちょっと後悔している。
ミカサ「ハロウィン?」
アルミン「そう。仮想した僕ら新兵がお菓子を貰ってまわるイベントなんだってさ」
ミカサ「どうして壁外調査を控えたこの時期にそんなことをする必要があるの?調査兵団とはふざけた団体なの?」
アルミン「うーん、もともと日付の決まったイベントではあるんだけどね…。こんなお遊びするのって、多分僕たちが初壁外調査に緊張してるのをほぐすため、なんじゃないかな」
ミカサ「確かに、最近の皆は身体が固い。今のまま壁外に行くのは危険、ということ?」
アルミン「そうだと思うよ」
ミカサ「わかった。ハロウィンに全力を尽くそう」
アルミン(そこまでしなくても…)
アルミン「仮装はモンスターとかお化けとか、とにかく怖いものに扮するんだって」
アルミン「それで『トリックオアトリート』、お菓子をくれないとイタズラするぞ、っていうのが合い言葉だよ」
ミカサ「そう。では準備から万端にする」
アルミン「エレンたちも参加するみたいだよ、久しぶりに会えるね」
ミカサ「エレン…!」
アルミン「当日は3人で回ろうか」
ミカサ「うん!…早くエレンに会いたい。そのためにも頑張って仮装する」
アルミン(ミカサ…仮装は別に頑張らなくても…)
ミカサ「では私は今から用意を始める。ので、アルミン、またあとで」
アルミン「うん、ミカサの仮装楽しみにしてるよ」
ハロウィン当日
アルミン(そろそろ待ち合わせの時間だけど…)ソワソワ
エレン「アルミーン!」タタタッ
アルミン「!」クルッ「エレン!久しぶり!」
エレン「おう!元気だったか?」
アルミン「もちろん!」ニコッ
エレン「良かった!今日は楽しもうな!」ニコッ
アルミン「エレンの仮装はピーターパン?」
エレン「おー…そうみたいだな」
アルミン「そうみたいだな、って…自分で選んだんじゃないの?」
エレン「先輩方が、『オレにはコレだ!』って選んでくれたから、よくわかんねぇんだ」
アルミン「そうなんだ…」(いつまでたっても子供っぽいってことかな…)
エレン「アルミンは仮装してないのか?」
アルミン「あぁ、ボクは…」バサッ
アルミン「この格好じゃ待ち合わせしててもボクだって気付いてもらえないからね。エレンが来るのを待ってたんだよ」
エレン「?なんだそりゃ。シーツかぶっただけじゃねーか」
アルミン「ちゃんと目のところがくりぬいてあるでしょ。昔から定番のお化けと言ったらこれじゃない」オバケダゾー
エレン「そうか?全然こわくねー…」
アルミン「ねないこだれだー」
エレン「」ブルブル
アルミン「アハハ、子供のころは怖がってたじゃない、思い出した?」
エレン「あぁ…トラウマだった…」
エレン「ミカサはまだ来てないのか?」
アルミン「そうみたいだね」
ジャン「お、そこにいるのは104期きっての死に急ぎ野郎じゃねぇか!」
アルミン「ジャン」
エレン「うるせぇのが来た…」
ジャン「隣にいるシーツは…アルミンか」
アルミン「うん。ジャンは」
エレン「海賊か?」
ジャン「そうだ!実際には海なんて見たことねぇけどな!伝説のカリブの海賊なんて格好良いだろ!?」ドヤッ
エレン「ああ、…おまえの悪党ヅラにはピッタリだな」フンッ
ジャン「はぁっ?てめーこそ、いつまでお子様のつもりだよ?!」
エレン「なんだと?!」
アルミン「まぁまぁ…お遊びなんだし、ケンカはやめてよ二人とも」
チッ フンッ マァマァ…
ジャン「…今日はミカサは一緒じゃないのか?」
エレン「そのうち来るだろ」フゥ
ジャン(チクショウ、なんでこいつばっかり…)
ミカサ「わたしならもう居る」
アルミン「うわあぁあぁぁ!」
アルミン「い、いきなり後ろに立たないでよ、ビックリしたなぁ…」
ミカサ「驚かせるつもりはなかった。ごめんなさい」
ジャン「ミカサ…!」(髪がロングだ…ヤベェ可愛い///)
アルミン「カツラをつけてるんだね」
ミカサ「そう。エレン!会いたかった…!」
エレン「おー…。おまえのそれって何の仮装なんだ?つーか裸足?寒くねぇの?」
ジャン(コイツ…!こんな可愛いミカサを見て第一声がそれかよ)
ミカサ「わたしの仮装はサダコ」
エレアルジャン「「「サダコ?」」」
ミカサ「そう。わたしの一族に伝わる怖いお化け」
エレン「こわいか?ただ白いワンピース着てるだけじゃねぇか」
ミカサ「一枚の井戸だけを描いた絵がある。サダコは井戸から出てくる。やがて絵の枠を越えて絵を見た者のところに来る。」
エレン「なんだソレ…?飛び出る絵本みたいなやつか?」
ミカサ「違う。…ちょうどここの窓から井戸が見える。わたしが再現してみる。エレンたちはこの窓枠が絵の額縁だと思って見ていてほしい。あと窓は開けておいて」
エレン「分かったよ、なるべく早くしろよ」
ミカサ「うん!じゃあ行ってくる」タタタッ
タタタッ…ピョンッ
ジャン「ミカサ?!」
エレン「井戸に飛び込んだ?!」
アルミン「落ち着いて二人とも、井戸の縁に指が見えるよ。掴まってるみたいだ」
ナンダーシンパイサセヤガッテー サスガミカサ!シュセキナダケアルナ ホラホラフタリトモ、ハジマルミタイダヨ
ミカサダコ「…オ、ォォォォオォ…」ズルッ
ズルリ…ズルッ…
エレン「な、なんだ、普通に出てくりゃ良いのによ…髪で顔も見えねぇ…」
ズルッズルッ…ドサッ…
アルミン「エ、エレン…それじゃ…お化けにならないじゃない…」
ムクッ…ユラァ…
エレン「ヒッ…こ、こっちに来るぞ?!」
ユラァ…ユラァ…オォォォォ…
ジャン「そ、そう言ってただろうがよ!これは絵だ!絵!」
ユラァ…
エレン「絵、はそもそも動かねぇだろぉぉぉ…」ゾワァ
ユラァ…
アルミン「も、もう窓枠の目の前だよ!!」アトズサリッ
ガッ!!
ミカサダコ「ア″ア″ア″ア″ア″ア″」
ズルズルズルズルッ
エレアルジャン「「「うわあぁあぁぁああぁぁぁぁあぁぁ!」」」
ミカサ「これがサダコ。とても怖いお化け」
ジャン「じゅ、十分伝わったぜ…ありがとよ、ミカサ…」
ミカサ「エレンは?どうだった?」
ジャン「」
エレン「あ、あぁ…なかなかやるな…」
エレン(ちょっとチビったなんて言えねぇ…)
ミカサ「そう、それは良かった」
アルミン「」カベノソトコワイ…
ミカサ「それでは行こう?遅れるとサシャがお菓子を駆逐してしまう、一つ残らず」
エレン「!!そうだな!さっそく探そうぜ!」
ジャン「オレもミカサと一緒でいいか?」
エレン「はぁ?なんでおまえ「エレン」
ミカサ「ジャンは友達が少ない、ので一緒に行く相手が居ない。折角のお遊びなのに。かわいそう」
エレン「チッ…しかたねーな、今日だけだからな!」
ジャン「ミカサ…」ナキワライ
ミカサ「それにピーターパンにはフック船長がつきもの。チクタクチクタク」ゴスッ
ジャン「」チーン
アルミン(ジャン…出会ったときから気付いてたよ…)フビンダナー
エレン「しかしどこに居るか分かんねーな」キョロキョロ
ルール※兵団本部各所にわかれている調査兵団の先輩方を見つけて合い言葉を言うとお菓子が貰える。一人につき一つまで。
ミカサ「エレン、この部屋に居る気がする」
ガチャッ、バターン!!
バッ ???「ハッピーハロウィーン!!見つかっちゃったねぇ!」
ミカサ「巨人!削ぐ!」
エレン「な、なんでこんなところに」
ジャン「落ち着け二人とも…着ぐるみだ」
アルミン「ハンジ分隊長…ですよね?」
ハンジ巨人「当ったりー!君は賢いねぇ」ケラケラ「そっちの面長君も冷静だったねぇ!」
アルミン「あ、アルミン・アルレルトです!」
ジャン「ジャン・キルシュタインであります!」
ハンジ巨人「あぁ、そういう堅っ苦しいの今日はナーシ!あ、エレン元気ー?」フリフリ
エレン「ハンジさん…何やってるんですか…」
ハンジ「仮装だよー!なかなか良く出来てるでしょーこの3m級!」キャッキャッ
ミカサ「本当に巨人にしか見えない…」
ハンジ「そうそう!危うくリヴァイに削がれるところだったよー」フゥー
ハンジ「じゃあ君たち!合い言葉は?」
『トリックオアトリートォ!』
ハンジ「はい、良くできました」ゴソゴソ…「ハンジさんからは素敵なコレをプレゼントだよ!」
ジャン「え…巨人のぬいぐるみ…?」
ミカサ「お菓子ではないの?」
チッチッチッ ハンジ「甘いなー君たち。ちゃんとそのミニ巨人たちが飴を持ってるだろう?」
アルミン(ミニ巨人って…)「このぬいぐるみ、どうしたんですか」
ハンジ「フフフッ聞いてくれるんだね!?実はそれ、私が一つ一つ愛情をたくさん込めて夜なべして作っ ミカサ「エレン、もうお菓子をもらった。他へ行こう」
エレン「そうだなー飴一個かー」
コンナモンナノカー ホカハチガウトイイネー ワイワイ…
…バタン
ソレデネーコダワリワネー…ッテアレ?!イナイ???チョットォォココカライイトコナンダヨォォ
ミカサ「ん?あれは…」
天使「あ、ミカサ!エレン!」
エレン「クリスタとユミルじゃねーか。二人は天使と悪魔か?」
ユミル悪魔 ケケッ「クリスタちゃんは本当に天使になっちまったのさ。良く似合ってるだろ?」
クリスタ天使「もうーユミルからかわないで!」
アルジャン((天使…))
クリスタ天使「エレンとジャンはピーターパンだね!シーツは…アルミン…?アルミンとミカサはお化けって感じだね!」キラキラ
ユミル悪魔 ブフッ「なんだよジャン、フック船長かぁ?チクタクチクタク」ププブ
ジャン プルプル…(チクショー…だがこれもミカサのため…)
クリスタ天使「ユミル!あんまりイジメちゃかわいそうだよ!ごめんね、船長」キラキラ
アルジャン((天使…))
エレン「二人はもう結構集めたのか?」
ユミル悪魔「ん、まぁな。」
クリスタ天使「ユミルのおかげだよ」ニコッ
ユミル悪魔「クリスタちゃんは本当に可愛いこと言ってくれるねぇ」ナデナデ
ユミル悪魔「クリスタに免じて、おまえらに良いこと教えてやるよ」
ミカサ「良いこと?なに?」
ユミル悪魔「サシャには注意しな…今のあいつは…正に獣…」ブルッ…
エレン「まぁ食い物がらみだしな…」
クリスタ天使「本当に注意して!今のサシャには敵も見方も…じゃなかった、先輩も新兵も関係ないの」キラキラ
アルミン「分かった、気をつけるよ。ありがとう二人とも」
クリスタ天使「ううん、お互いに頑張ろうね!」キラキラ
アルジャン((天使…))
~~~~~~
エレン「少しは集まってきたな」ホクホク
ミカサ「さすがエレン。エレンが居たからこんなに集められた。エレンはすごい」
エレン「そうかーそうだよなー」ヘヘヘ
アルミン(ほとんどミカサが先輩方を見つけてたけど…)イワナイデオコウ
ジャン「チッ…なんで死に急ぎ野郎ばっかり…」ブツブツ
エレン「なんか言ったか?」
ジャン「何でもねぇよ!!」
ミカサ「ジャン、八つ当たりは良くない。エレンに謝って」
ジャン「」
???「あっ、エレンだ!おーい、エレーン!」
エレン「先輩方!」
ペトラ「やっぱり似合うね!ピーターパン」アハハッ
グンタ「お菓子は集まってるか?」
エレン「はい!あ、紹介します!幼なじみのミカサとアルミンです!あとそこのがジャン、同期です!」
ミカサ「ミカサです、いつもウチのエレンがお世話になっています」
ウチノ…?イマ、ウチノッテイッタカ?エルド ソウキコエタナ
ペトラ「エレンから聞いてるよー!今年の主席なんだって?調査兵団を選んでくれてありがとう!」ニコッ
ミカサ「いえ…家族を守るのが、わたしの役目ですから…///」
ジャン、チャントイキヲシテ!! アルミン、オレハモウダメダ…
オルオ「学年主席だからって油断するなよ…オレが新兵の頃なんてなァ」
ペトラ「オルオ黙れ」ドゴォッ グハァッ
アルミン「…アルミンです。…あなた方が…精鋭班なんですね…」ゴクリ
ジャン「ジャンです。あの、先輩たちの仮装は…」
オルオ「…ブロッコリーだ」カブリモノー
グンタ「俺は栗だ」カブリモノー
ペトラ フフッ「…笑っちゃうよね?二人とも頭が一回り大きくなってるだけだもん」プププ
エレン「ペ、ペトラさん、それは失礼です」ブフッ
オルオ「笑うなエレン!ペトラ、テメェだってミーハーな…」
ペトラ「にんじーんごじゅうえーん、だよ?」キラッ カブリモノー
アルミン(恥ずかしくないのかな…)
ミカサ(エレンが悪い影響を受ける…)
エルド「お前ら、格好が格好だからって…もう少し先輩らしくしたらどうだ」
ジャン(この人はマトモそう…か?)
エレン「エルドさんはミカンなんですね?ところでなんで今日はそんなに凛々しい顔に…」
エルド「…エレン、それは違う。これはミカン星人だ」
アルミン「ミカン…せいじん?」
ペトラ「あぁ、ごめんね皆。エルド、なんだかこのミカン被ってからちょっとおかしいの。いつもはもう少し普通だから…」カワイソウナモノヲミルメー
ジャン「はあ…」ヘンジンバッカリダナ…
『トリックオアトリート!』
ペトラ「はい、じゃあわたしたちのぶんのお菓子ね」
オルオ「感謝しろよ」フンッ ドゴォッ ブファッナニスルペトラァ
ジャン「ところで先輩…気になってたんですが…」
ペトラ「ん?どうしたの?」
ジャン「なんでその被り物、かじられてるんすか?」
ペトラ「あぁー、これはね」トオイメ…
グンタ「獣にやられたんだ…」トオイメ…
アルミン「獣…?」イヤナヨカンー
エルド「四つ足の獣がお菓子だけでは飽きたらずに、かじり付いたのさ」トオイメ…
オルオ「そのうえ逃げ足が速いときやがる…」トオイメ…
ジャンミカサ((サシャ…))
エレン(ここは獣が出るのかよ、おっかねーな…)
アルミン(エレンバカ…サシャもバカ…)
ペトラ「くれぐれも、気をつけてね!」
エレン「了解しました!先輩方の仇は必ずとります!」
グンタ「ハハハ…期待してるよ」
ジャアマタネー ガンバレヨー フリフリ
ミカサ「エレン、噂をすれば」ハッ
???「隙ありいぃぃぃぃ!!!!!!」バッ
アルミン「うわあぁあぁぁ!」
ミカサ「させない」
ドカッ ニャー!!!!!! ゴロンゴロン
サシャ?「いったたぁぁ…何をするんですかミカサ…」
ミカサ「それはこちらのセリフ。今アルミンに何をしようとしたの…?」ゴゴゴ…
サシャ「ご、ごめんなさい」ドゲザー
ミカサ「謝って済むなら憲兵団は要らない」ゴゴゴ…
サシャ「だ、だってぇ…食料の前では弱肉強食、です…」
ミカサ「そう。ならあなたはわたしに負けた。わたしはあなたの分を貰う権利がある」ゴゴゴ…
サシャ「お代官さまーそれだけはご勘弁をー」サメザメ
エレン「ミカサ、それくらいにしてやれよ」
ミカサ「エレン…」シュン
コニー「あーあ、だからミカサたちにからむのは止めとけって言ったのに」
ジャン「コニー。サシャと一緒だったのか」
コニー「あぁ、あんまりコイツがバカやったら誰かが捕まえねーといけねーからな。俺は狩猟民族だし」
アルミン(獣…)
エレン「しかしサシャ、なんでそんなことばっかりやってんだ?」
サシャ「うぅっ、だってタダでさえお菓子でテンションが上がったところに、この尻尾と耳ですよ?」フリフリ
アルミン「猫娘、かな?」チョットカワイイ…
サシャ「そりゃあ野生に戻りたくなるってものですよ」ウニャー!
コニー「ちなみにアイツ、今日ずっと四足歩行なんだぜ…」
oh…マジカ ヤセイテキスギルダロ サシャ…
ミカサ「もうしないと誓うなら見逃す、誓えないなら奪う」ギロリ
サシャ「ち、誓います誓います!蒸かした芋に誓ってもうしませんから!」
エレン「ったく、世話が焼けるな」
ジャン「ところでコニー、おまえはなんで全身白いんだよ。ご丁寧に頭まで」
コニー「ん?オレ?」
コニー「これはな…カタカタカタカタカタカタカタカタ」
アルミン「えぇぇっ、コニーどうしたのさ?!いきなり奇怪な声出してさ!首も傾いてるし!目も虚ろだし!」
サシャ「コニーはコダマの仮装なんですよ」ドヤァ
エレン「コダマ?」
コニー「森の神様だよ。小さくて白くて坊主で、こんな風に…カタカタカタカタカタカタカタカタ」
アルミン「わぁー、もう分かったから止めてよ!ちょっとトラウマになりそうだよ!」
サシャ「フフン…すごいでしょう」ドヤァ
ジャン「すごいのはコニーだけどな」
サシャ ハッ「…来るッ!!!!!!」
コニー「なにっ、もう来たのか?!逃げるぞサシャ!」
サシャ「言われなくても逃げてますー!それでは皆さんさよーならー」スラコラサッサー
アルミン「来るって…何が?」
カカカカカカカカカカカッ
エレン「何の音だ?!」
カカカカカカカカカカカッ
ミカサ「こっちに来る!」
カカカカカカカカカカカッ
カカカカカカカカカカカ…カッ
エレミカアルジャン「」
エレン「リヴァイ兵ちょ…ぅ…」ブフッ…ワ、ワラッチャダメダ…
リヴァイ「エレンか…今ここら辺りに獣が出なかったか…?」ナニワラッテヤガル
アルミン「獣は今し方、兵長の気配を察知して逃げ去りました」タエロ、アルミン…
リヴァイ「チッ…」
ミカサ「ここであったが百年目…」
ジャン「ミカサ…?」
ミカサ「トリックオアトリート!お菓子を寄越さなければイタズラ!する!」バッ
リヴァイ「!テメェ…あぶねぇだろうが」
ミカサ「チッ…すばしっこいヤツ…竹馬のクセに」
アルミン「ちょ、ミカサ、だめっ」ブフッ
リヴァイ「あぁ?!テメェ、俺の仮装バカにしてんのか?」
ミカサ「している。それは仮装ではないから。それは竹馬」
エレン「おいっ、ミカサ!」
ミカサ「チ「やめろおぉぉぉ!!!!」
リヴァイ「エレン…なかなか良いオトモダチじゃねぇか…」ピクピク
アルミン(マズイ…)「リヴァイ兵長!トリックオアトリートです!お菓子をくれないと悪戯なんです!あとサ…獣は今も逃げてますよ!」
リヴァイ「クソッ…ほらよ、菓子だ。そこの女とエレンは覚えとけ…!」ヒョイッ
カカカカカカカカカカカッ
カカカカカカカカカカカッ
カカカカカカ…
ミカサ「逃げられた…!」
エレン「オレを殺す気か…殺す気なのか…」ガックリ
ジャン「なぁアルミン…調査兵団てこんなに変人ばっかりなのか…?オレは憲兵団にするべきだったのか…?」トオイメ
アルミン「リヴァイ兵長は竹馬のスピードも人類最強…最速だったね…」トオイメ
アルミン「で、でもこれで、お菓子を貰ってないのはミケ分隊長とエルヴィン団長くらいだね!終わりが見えてきたよ!」
エレン「そうだな、アルミン。でもオレは今日が終わってほしくねぇよ…」コロサレル…
ミカサ「エレン…!一緒に居たいのは同じ気持ち!」
イヤ、ソウジャネェヨ テレナクテモイイ ハァー
ジャン「お、あそこにいるのはライナーじゃねぇか?」オーイ
ライナー「エレンたちか」
アルミン「ライナー!…あれ?アニ?」
アニ「…しばらくぶりだね…」
エレン「おぉ!元気にしてたか?」
ミカサ「あなたは憲兵団に行ったはず。どうしてここにいるの?」
アニ「こっちが聞きたいよ…調査兵団にたまたまおつかいに来ただけだってのにさ」
ライナー「ハハハ…ハンジ分隊長に無理やり参加させられたんだよな」
アニ「まったく…こんな格好までさせられるしさ…」
ジャン「そりゃ魔女か?ホウキ持ってるし」
アニ「みたいだね…」ハァ
アルミン「でも頭のおっきい赤いリボン可愛いね!似合ってるよ!」ニコッ
アニ「バカ…///」
エレン「ライナーのはそりゃなんだ?頭にネジが刺さってんのか?すげぇ痛そう…」ウワー
ライナー「ハハハ、飾りだよ。本当に刺さってるわけじゃない」
アルミン「本で見たことがあるよ!フランケンシュタインでしょ?ハロウィンの定番じゃない?」
ライナー「そうみたいだな。俺のもハンジ分隊長が用意してくださったんだが、『緑の塗料があればハルクにしたのに』って言われたぞ。ハルクってなんだ?」
アルミン「うーん…知らない方が良いかも」
ジャン「にしても、おまえらがベルトルトと一緒じゃないなんて珍しいな」
ライナー「ああ…」
ミカサ「何を言っているの?ベルトルトならずっとそこに居る」
アニ「え?」
エレン「え?どこだよ?見当たらねえ…」
ベルトルト「ボクならここだよ…」
?!
アルミン「え…壁?」
アニライナー((居たんだ…))キヅカナカッター
ベルトルト「やあ…ボクのはヌリカベって言うらしいんだけど…」
ジャン「顔しか見えてねぇよ!!なんだそれ、どーなってんだよ…」
ベルトルト「うん、正直なところ、僕からもライナーたちの頭しか見えない…視界が前方しかないんだ…アニとアルミンに至ってはどんな格好かなんてちっとも分からない…頭すら見えないし…」
ベルトルト「あと実は歩くのもすごく怖いんだ…間違って転んだりしたら絶対起き上がれない…どころか多分普通に踏まれる…」
ベルトルト「しかもさっきから先輩方のお菓子もアニとライナーにしかくれないんだ…まぁ貰っても受け取れないんだけど…」
アルミン「ベルトルト…」
アニライナー((気付かなくて))「「ごめん…」」
ミカサ「分かった、ベルトルトの分のお菓子はあとでサシャから貰うと良い。話はつけておく」
ベルトルト「ありがとうミカサ」パァ
アニライナー「「…ごめん」」
ジャアノコリモガンバレヨー ソッチモナー
アルミン「ん、エレン、あそこに見えるのって…」
エレン「ミケ分隊長、だな」
ミケ「良く来た、もうすぐゴールだ」
ジャン「分隊長、その格好は」
ミケ「吸血鬼だ」フンッ マントバサー
ミカサ「トリックオアトリート、お菓子を下さい」
ミケ「良いだろう、ただし条件がある」
ミカサ「条件?」
ミケ「吸血鬼だからな」
エレン「…」イヤナヨカンー
~~~~~~
ジャン「オイ…なんで調査兵団は変人しか居ねえんだよ…なんだよ条件が匂い嗅がせろって…しかも鼻で笑われるしよ…」
エレン「あの人のクセなんだよ…オレも初対面のときやられた…」
ミカサ「残るはエルヴィン団長のみ…そこを回ったらエレンと離ればなれになってしまう…寂しい」
ジャン「ハア…帰りてえ」
アルミン「うん、ボクも…今日何のためにここにいるのか分からなくなってきたよ…」
エレン「着いた、団長の部屋だ」
コンコン
エルヴィン「入りたまえ」
エルヴィン「おつかれさま、ここで最後だよ。今日は楽しかったかな?」
ブフゥッ ワハハハハッ チョ、エレンワライスギ プププ ムリッ
エルヴィン「私の仮装も、気に入ってもらえたかな?」スチャッ
エレン「アハハハッ、だんちょ、最高ですっ」
ミカサ「金髪アフロにハナメガネ…フフッ」
アルミン「もうボクたちの負けですよ…ハハ」
ジャン「腹、いてぇっ…ハハハッ」
エルヴィン「満足頂けたようで何よりだ」
エルヴィン「では君たち、合い言葉を」
『トリックオアトリート!!!!』
エルヴィン「おつかれさま、ごほうびだ」ハイ
エレン「ありがとうございます!」
エルヴィン「そうそう、ゴールした子にはこのスイッチを押してもらっていてね、」
アルミン「スイッチ、ですか」
エルヴィン「そうだ。帰る前に押して行きなさい。ただし押すときはみんな私の目を見てくれ。」
ミカサ「…わたしが押そう」
ヨシ、イイカ、ミカサ、オシテ
ポチットナ。
エルヴィン「ハッピーハロヴィン☆」フワッ
『!!????』
シッ、シツレイシマシター!!!!!!
エルヴィン「おや、面白くなかったかな…?」
~~~~~~
アルミン「ハアッ…しかし最後はびっくりしたよ…」
ジャン「まさかあのスイッチで団長のアフロが飛び上がるなんてな…」
エレン「ああ…しかもその下がよ…」
(((…心の中に閉まっておこう)))
ミカサ「団長はハ「ミカサアァァァァ!!」
アルミン「ハハ…、でも実際、なかなか楽しかったよね」
ジャン「そうだな…こんなバカやったの久しぶりだ…つーか所属兵団別れてからなんて無かったんじゃないか?」
アルミン「うん………アニも…楽しんでくれたかな」
ジャン「……イヤになるくらい楽しんだろうさ」
ミカサ「エレン、明日からまたしばらく会えない」
エレン「ん、そうだな…ちょっとだけ寂しいな」
ジャン「なんだ、死に急ぎの癖に寂しいなんて感情もあるのかよ」
ミカサ「ジャン、茶化さないで」
ジャン「」
ミカサ「わたしは…強い。けど…まだあのチビよりは弱い。ので、これからも強くなる、ずっとずっと」
エレン「ああ」
ミカサ「あなたを守れるくらい、みんなを守れるくらい、強くなる」
ミカサ「だから」
ミカサ「来年も、またハロウィンしよう、みんなで、再来年も、ずっと」
エレン「…そうだな」
ジャン「…ちょっとまて、ミカサ」
ミカサ「なに?」
ジャン「強くなるのは何もおまえだけじゃない。オレも、アルミンも、そこの死に急ぎだってな」
ミカサ「…」
ジャン「だからよ、おまえに守られるんじゃなくて、それぞれの力で生き残ろうぜ。オレはこんなところで死ぬ予定はないからな」
アルミン「フフッ…ジャンの言うとおりだね。ミカサは一人しか居ないもの。まずは、生き残ろう、次の壁外調査でね」
ミカサ「分かった…」
エレン「じゃあ約束だぞ」
ミカサ「うん…約束」
おわり
しょーもないオチでさーせん
おまけ 反省会
リヴァイ「…オレは、今」カカッ
ギャハハハハハハ ハンジ、ウルセエ
竹馬リヴァイ「おまえらの普段見ている世界を見てる訳だが」カッ
ミケ吸血鬼「そうだな」
エルヴィン鼻眼鏡「190cm台の目線だ」
リヴァイ「この棚の埃はなんだ…ッ!あの壁の汚れはなんだッ!?おまえらオレが見えねぇと思って手ェ抜いてやがったな!!!!」
ミケエルヴィン((めんどくさい…))
ハンジ巨人「あははははは、リヴァイ、竹馬に乗りながら説教してるのっ、面白えっ!迫力ネェエエェ!!!!ははははははっ」
リヴァイ「うるせえ、ハンジ黙れ」
ハンジ「やーなこったー」
ブチッ
リヴァイ「削ぐ、今すぐ削ぐ、ハンジじゃねぇ、そこの3m級を削ぐ」
ミケ「それはハンジだ」
リヴァイ「削ぐといったら削ぐ」
ハンジ「マァコワーイ、でも竹馬乗ったままじゃあ立体機動は使えませんよーっと」
ミケ「ハンジも煽るな…」
エルヴィン「ところでなんだが」
ミケ「なんだ、エルヴィン」
エルヴィン「このスイッチがあまりウケなかった…」ショボーン
ハンジ「ええー、それ特注なんだけどなぁ」オカシイナァ
リヴァイ「…試しに押してみやがれ」
エルヴィン「…いくぞ?」ポチットナ フワッ
ミケリヴァイハンジ「「「??!!!!」」」
リヴァイ「…エルヴィンよ、一つ聞くが…」
エルヴィン「うむ」
リヴァイ「なんで下にハゲヅラ仕込んでんだよ…」
エルヴィン「だってその方が面白いだろう?そのまま地毛じゃあ捻りがない。…駄目だったかな?」
ミケ「エルヴィン…ウケなかったのはそのヅラのせいだ…」
リヴァイ「笑えねえんだよ…その…」
ハンジ「実はヅラじゃないかって噂の人のハゲアタマ見ちゃったらね~、そりゃ笑えないわ~!」
エルヴィン「!!!!…………!!!!!!!!!!!!」
ハロウィン翌日、団長が寝込んだことを知る者は少ない…
が、団長がヅラだという噂は瞬く間に兵団中に広がったのだった…
今度こそ終わり
…本当に拙文で申し訳ない!
竹馬全力疾走のちっさいおっさんが書きたかっただけ。ハロヴィンって言わせたかっただけ。ミカサダコ書きたかっただけ。
ミケ好きなのにミケパートが短くて悲しい。
幹部組4人のSSが増えたら良いと思います。
あと、ジャンていいやつだよね。
ではおやすみなさい。
このSSまとめへのコメント
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