苗木「デスマッチ・ラブコメ」 (378)
デスマッチラブコメのストーリーを半分お借りし、ダンガンロンパのキャラでやります
コロシアイ前の学園生活
キャラは1のキャラだけ
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ーーああ。
平和な世界に生きてきた僕にとって爆発は無縁なものだから、なにも分かってなかった。
人の体ってこんなにも脆いんだね。
凶悪な熱と衝撃の壁ーー
それが迫ってくる速度はとんでもなくて。
だから人間なんて。
僕やクラスメイト達の体なんてもう原型をとどめてないほどバラバラになって。
あの大神さんの体もバラバラになるほどの爆発だ。一般人にはひとたまりもない。
なんでこんなことになっちゃったのかな?
僕はつい先程まで教室でただ話し合ってただけなのに。
そう、先程までーーーー
桑田「だからー、水着が1番だろ!特にビキニ!肌の露出とか多くて最高だね!」
葉隠「メイド服が1番だべ!てか桑田っちは露出を求めすぎだべ!」
桑田「求めねー方がおかしいんだよ!お前ホントに男か?おい、ブーデー!お前はメイドと水着だったらどっちが好きよ?」
山田「メイド服でしょう!ただし二次元に限る」
桑田「論外だな」
葉隠「山田っちに聞く桑田っちの方が論外だべ」
山田「酷すぎますぞ!?」
桑田「うるせぇよ!」
大和田「オウ、お前ら何の話してんだ?」
桑田「お、大和田か。お前水着とメイド服どっちが好きよ?」
大和田「おいバカ」
石丸「君たち…」
葉隠「あっ」
石丸「僕は一旦席を離れるから、自習を進めてろと言ったはずだぞ!なのになんだ!品のない会話をして!勉強に戻るぞ!」
桑田「うわ、石丸いんじゃねえか!」
石丸「桑田君、葉隠君!まず筆箱すら出してないじゃないか!出したまえ!」
桑田「めんどくせええええ!」
大和田「…バカだろあいつら」
苗木「…」
大和田「どうしたんだ?苗木。そんな冷めた目して」
苗木「いや、なんでもないよ。ただ女子がまだ教室に残ってるのに、平気で水着だのメイド服だの議論してる桑田君と葉隠君を凄いと思ったまでだよ」
大和田「あー…舞園と霧切以外全員いるな」
苗木「朝日奈さんとか物凄い冷めた目してるよ」
朝日奈「あーあ、どうしてうちのクラスの男子は馬鹿ばっかりなんだろ」
セレス「あら、馬鹿ばっかりとは限らないのでは?」
腐川「そ、そうよ!白夜様は完璧よ!」
朝日奈「確かに十神は頭は良いもんねぇ…あとは性格さえ丸ければ」
江ノ島「あとはー、苗木も石丸も馬鹿ではないよねー」
大神「うむ…石丸は見た目通りの成績だからな」
不二咲「お、大和田くんも…」
朝日奈「馬鹿と頭良い人がはっきり別れるクラスだねー」
苗木「なんか馬鹿とか聞こえるんだけど…」
大和田「大丈夫だ、お前は特になんも言われてねえから」
朝日奈「苗木ー、この後暇?」
苗木「僕?うん、特に用事はないけど」
朝日奈「あ、じゃあさ!私とさくらちゃんで買い物行くんだけど、着いて来てくれない?」
苗木「いいよ」
桑田「あっ、苗木てめえ!いちゃこらしやがって!」
葉隠「さすが苗木っちだべ」
朝日奈「ちょっ…そんなつもりで誘ったんじゃないから!」
山田「ツンデレキターー!」
石丸「桑田君!葉隠君!君たちは勉強だ!」
桑田「もうだりーー!」
葉隠「頭が爆発しそうだべ…」
腐川「あんた…元から爆発してるような髪型じゃない」
葉隠「これ毎朝セット大変なんだぞ!俺の髪に謝れ!」
苗木「葉隠君…意味不明だよ…」
今、僕達は教室にいる。
放課後だと言うのに、霧切さんと舞園さん以外全員いる。
…あれ?戦刃さんもいないな。
辺りが夕闇に染められて来た。
苗木「朝日奈さん、大神さん。行くならそろそろ行かないと日が暮れちゃうかも」
大神「そうだな…では行くか」
そんな矢先。
教室のドアが開いた。
霧切さんだ。
霧切さん。
このクラスになってから結構話したと思っているけど、未だに彼女のことはよくわからない。
なんかミステリアスなんだよね。
そんなこと考えてると、肩を叩かれてることに気づく。
振り返ると江ノ島さんがいて、僕の前を指差している。
その方向を見ると霧切さんが僕の目の前にいた。
本当に目の前だ。
近い。
苗木「えっと…近いよ?霧切さん」
霧切「…」
苗木「え、えっと?僕に何か用?」
霧切「ええ、苗木くんに話があるの」
苗木「は、話?」
霧切「ここじゃなんだから…中庭まで来てくれるかしら?」
苗木「え」
朝日奈さんの方を振り返る。
先に朝日奈さん達と約束してしまったから、どちらかというと朝日奈さん達の方を優先させなければならない。
しかし、朝日奈さんは「行ってこい」とでも言いた気な表情をしている。
苗木「じゃ、じゃあ…いいけど」
…なんだろうこの展開。
教室に霧切さんが来たと思いきやいきなり中庭に誘い出されたぞ。
内緒話かなんかかな?
…なんでかな、テンションが上がってきた。
霧切「では中庭に来てちょうだい。先に行って待ってるわ」
そう言い残して、静かにドアを閉じて行ってしまった。
苗木「えーっと」
苗木「これって…ぐえっ」
左からなぜか拳が飛んできた。
桑田「苗木てめえええええ!なんだ!?今からお前霧切に告白されんのか!?」
苗木「えええええ!?そんなわけないじゃないか!霧切さんだよ!?」
葉隠「霧切っちだからだべ!霧切っち苗木っちのこと好きだもんな!」
苗木「え」
衝撃の事実を聴かされた。
不二咲「あ、あれ…?苗木くん固まっちゃった」
セレス「あら…?お気づきではなかったのですか?」
苗木「…」
頷いた。
ら、今度は山田君に突進された。
苗木「え!?山田君!?」
山田「お前は…どこの鈍感ハーレム王だぁぁぁぁぁぁあああ!」
苗木「何の話だよ!」
石丸「な、なんだ!何が起こっているのだ!」
あ、題名に安価って入れるの忘れてた
安価ありです
江ノ島「とりあえず苗木、早く中庭行きなよ!」
苗木「楽しそうだね…江ノ島さん」
大神「仕方ない…買い物は明日にするぞ、朝日奈」
朝日奈「そうだね。今日はもう帰ろっか!」
苗木「え、帰るの?」
大和田「なにがあったかは明日聞いてやんよ」
石丸「待ちたまえ!この2人は帰しちゃいかん!」
葉隠「差別はダメだべ!」
セレス「早く行ったらどうです?苗木君」
苗木「じゃ、じゃあ待たせちゃいけないから行くけど…」
それを言うと同時にまたドアが開いた。
ーー舞園さんだ。
桑田「あれ?舞園ちゃん?」
舞園さん。
超高校級のアイドルの肩書を持つ彼女。
その彼女が今僕の目の前にいて。
…うん。
苗木「近いです」
鼻と鼻がぶつかるくらいまで近くに舞園さんはいた。
霧切さんと全く同じなんですが。
舞園「…あ、ごめんなさい…」
苗木「う、うん…どうしたの?」
舞園「あの…今からちょっと話に付き合ってくれません?」
苗木「え、いや、無理かな?」
あ、しまった。断っちゃった。
だって霧切さんとの約束あったし…
今日約束事多いな!
とか考えていると、2度目の桑田君のパンチが飛んできた。
桑田「苗木いいいいいいいい!」
苗木「ちょ」
桑田「なんでお前ばっか!てかなに断ってんだお前!」
十神「苗木なら今さっき霧切に呼ばれてたからな、それでお前の頼みを断ったんだろう」
舞園「あれ…そうだったんですか?」
な、ナイスフォロー十神君…
舞園「じゃあ霧切さんのところに行きましょう!苗木くんお借りしますね」
で、足を引っ張られてずるずる引きずられたまま、教室を出た。
うわぁ…情けないな、僕。
苗木達が出て行った後の教室
山田「なんでしょうか…苗木殿のハーレム臭がすごいしますぞ」
葉隠「同感だべ…」
不二咲「あの2人に一気に呼び出しされるなんて、苗木すごいねぇ」
石丸「桑田君!なぜ苗木君を殴った!」
桑田「あそこは誰かが殴ならなくちゃ話が進まねーんだよ!」
大和田「仕方ねえな…俺ちょっくら中庭行ってくるわ」
朝日奈「あ、私も!」
セレス「私もご一緒させてもらいますわ」
江ノ島「いっそ全員で行こうよ」
十神「ふん、俺は興味がない。お前らだけで行ってこい」
桑田「お前も来るんだよ」
十神「ぐおっ」
腐川「あんた白夜様になんてことを!」
葉隠「早く行かんと話が進んでるかもしれんべ」
石丸「いや、僕は桑田君と葉隠君を」
大和田「いいから行くぞ兄弟!」
>>16
不二咲「あの2人に一気に呼び出しされるなんて、苗木くんすごいねぇ」
に訂正
ちーたんは人を呼び捨てで呼ばない天使
外は真っ赤。
夕闇に染められている。
…えーと、なんで僕ここにいるんだっけ?
そうだ、霧切さんに呼ばれて、その後舞園さんも来て。
だから中庭にいるのか。
霧切「起きたわよ、舞園さん」
舞園「ちょっと引きずり過ぎて心配してたんですが…良かったです」
…?
苗木「あれ、僕を呼び出したの霧切さんだよね?」
霧切「そうよ。ただ、いつまで経っても来ないから、舞園さんに引きずって来てもらったの」
苗木「…え」
じゃあつまり。
苗木「霧切さんだけじゃなくて、舞園さんも僕に用があったの?」
同時に頷く2人。
なるほど、そうなのか。
…え?…そうなると用ってなに?
この2人から?
あれ、僕何かしたっけ?
舞園「苗木くん、何か慌ててますけど」
霧切「なんででしょうね…それより、やるんでしょう?ここまでわざわざ呼び出したのだから」
舞園「は、はい…」
霧切「…」
舞園「…」
今は2人とも相手の出方を伺ってる感じだ。
…「やる」って「殺る」じゃないよね?
とりあえず僕は芝生に正座する。
落ち着こう、僕。
もしかしたらそんな悪い用じゃないのかもしれない。
ポジティブに行こう、ポジティブに。
ふと辺りを見回すと…
なんかリーゼントが窓から飛び出してた。
あ、引っ込んだ。
と、思ったら今度はウニみたいな髪が…
赤い髪、黒髪など色んな髪が見える。
間違いない。
クラスメイトだ…
帰るって言ってたのに!
生憎、霧切さんと舞園さんは窓を背後に向いているので、気づいてない。
わざわざ中庭まで呼び出す程だし重要な用なのは多分間違いないだろうし。
2人に言った方がいいよね。
すると
舞園「あの…」
霧切「苗木くん」
舞園「私は…あなたのことが」
霧切「私はあなたのことが」
え
え
え
分からないけど。
全部は分からないけど分かった気がした。
これから言われそうなこと。
舞園・霧切「「す」」
直後。
爆発が起きました!
ーーああ。
平和な世界に生きてきた僕にとって爆発は無縁なものだから、なにも分かってなかった。
人の体ってこんなにも脆いんだね。
凶悪な熱と衝撃の壁ーー
それが迫ってくる速度はとんでもなくて。
だから人間なんて。
僕やクラスメイト達の体なんてもう原型をとどめてないほどバラバラになって。
あの大神さんの体もバラバラになるほどの爆発だ。一般人にはひとたまりもない。
僕の体は木っ端微塵。
何も考える暇すら無かった。
ああ、もう少しなにかこの世でしたかったな。
そんなのんびりとした思考が僕の頭を過る。
いや、僕の脳みそとか頭とかそこで飛んでるし。
頭を過ってないじゃん。
そんな馬鹿みたいな突っ込みと共に僕は死んだ。
GAME OVE
いや、待とう。
何かおかしくないか?
苗木「ーーーっ!」
僕は生きていた。
夕闇に染められて真っ赤な中庭に立ち尽くしていた。
え、なにこれ。
今のなんだろう。
僕だけが経験したものなのかな?
いや、違うみたいだ。
舞園さんも霧切さんもその場で呆気にとられ立ち尽くしている。
十神「お、おい苗木!今のはどういうことだ!説明しろ!」
バラバラになったはずのクラスメイト達が中庭に降りてきた。
セレス「さすがの私も今のにはビックリしましたわ…」
舞園「え、あれ?皆さん?」
霧切「…あなた達見てたの?」
桑田「オウ、バッチリな!そして死ね苗木!」
わあ、とばっちりだ。
とばっちりと言うか…
そうだ、僕はさっき2人に…
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
葉隠「うわ!苗木っちがショートしたべ!」
石丸「た、大変だ!誰か水を持ってこい!」
大和田「なんでだよ」
江ノ島「いやー、それにしてもビックリしたのは舞園と霧切が2人で苗木に告ったことだよね」
全員の動きが止まった。
舞園さんと霧切さんを見ると、2人共顔を真っ赤にして俯いていた。
うわ、霧切さんの真っ赤な顔とかレアだね。
不二咲「えっと…そのあと苗木くんを中心に爆発が起きて…」
朝日奈「いや、不二咲ちゃんの言いたいことは分かるけどね…でも爆発起きてないんだよね」
大神「我もしっかりと目で爆発を確認した。だが、爆発は起きていない」
山田「お二人方も爆発を見まして?」
霧切「…見たわ」
舞園「…」
全員に聞いて回っても、誰も否定しない。
腐川「じゃ、じゃあ…ここにいる全員が爆発っていう幻覚を見たって…こと?」
否定なし。
葉隠「つまり、苗木っちに告白すると爆発が起きるんだな!」
否定あり。
てか僕だ。
苗木「それは違うよ!」
江ノ島「うわ、無駄なかっこつけだ!」
無駄言うな!
葉隠「なんで否定すんだべ!」
苗木「いや、だってありえないじゃないか!」
霧切「じゃあ私は別に告白してないわ」
えっ
舞園「あ、はい。私もしてません」
苗木「えっ、そうだったの?」
霧切「してないわ。だから爆発も起きてないし」
苗木「ソウデスカ」
葉隠「いや、思いっきり告ってたべぶぅ!」
ビンタが葉隠君の頬に入る。
朝日奈「あんたデリカシーなさすぎ!」
軽く乱闘が起きた。
わあ、カオス。
ひとまず、乱闘に巻き込まれないように後ずさりする。
そして向きを変えると。
変なのがいた。
???「はい、お試し終了~」
変なの…っていうか。
白と黒のクマ?
???「また告白されないように気を付けないと」
???「次は苗木君、本当に死んじゃうよ?うぷぷぷぷ」
それだけ言って。
そいつは姿を消した。
僕の頭はさっきの変なクマの言葉が渦巻いていた。
次告白されると?
死ぬ。
爆死するーー?
わけがわからない。
わけがわからないまま、
デスマッチみたいなラブコメの日々が幕を開けた。
期待レスあざっす
書き溜めしてくるんで、ここまでっす
次の書き込みは明日以降になるかも
あー。
4時…かぁ。
今日も授業あるのに大丈夫かなぁ?
僕は布団の中であれこれ考えてたせいでいまだに眠れなかった。
…何度あの後のことを回想しただろう。別に実りはないんだけど、何回も回想してしまう。
あの白黒クマが消えたあとの一悶着。
そこから回想をいつも始めるーーーーー
ふふふ。
今日は幻覚日和だな!
クマが喋るなんて素敵体験今まで聞いたことないし!
舞園「え、え?あのクマ…次は本当に死んじゃうって…え?」
苗木「大丈夫、舞園さん。クマは喋らない」
石丸「それは当然だろう!というかなぜクマの話題が出たのかね?」
舞園「…え?」
舞園さんがクマの説明をした。
僕が見た光景そのものの説明だった。
1.シロとクロのクマ(ぬいぐるみみたいにちっちゃい)が
2.告白されたら爆死すると告げ
3.その場でジャンプしたと思ったら姿が消えてた。
ただ、これを皆に舞園さんが説明しても、首を傾げるだけだった。
セレス「そのようなシロとクロのクマは見てませんわよ?というかそのようなクマのぬいぐるみはいるとは思えないのですが」
大和田「随分独特なデザインだな」
山田「僕はそのぬいぐるみクマを見てないですぞ」
江ノ島「同じく」
結果、皆見なかったらしい。
苗木「じゃあ僕と舞園さんだけがそれを見たってこと?」
僕は状況の不可解さに頭を悩ましていた。
爆発は全員の幻覚なのに、ぬいぐるみクマの幻覚は僕と舞園さんだけだとか。
そもそもなぜこんな意味わかない現象が起こっているのか。
ただ。
あの爆発の生々しいビジョンが。
脳裏に深く残る。
実際には死ななかったから思い出せる、体がバラバラになる衝撃と激痛とか。
体験からあれは冗談の爆発なんかじゃないって心の隅で思うようになってた。
それは皆も同じだったようで、あの爆発をなかったことにする人はいなかった。
葉隠「いや、絶対あの2人告ったべんじゃらす!」
爆発をなかったことにするよりも別の話題を引っ張ってくる葉隠君ならいた。
朝日奈「あんたしつこい!なんでそんな告白にこだわるのよ!」
葉隠「い、いや…このネタ結構売れるべ!霧切っちも舞園っちも人気だからこの情報は高く売れるんだべ!」
桑田「屑がいるぞーーーーーー!」
朝日奈「最っ低!さくらちゃん!こらしめて!」
大神「さすがに行き過ぎてるぞ、葉隠…少し締めてやろう」
葉隠「オーガのは冗談にならんべ!」
葉隠君の悲鳴が響いてる、響いてる。
セレス「…話を戻しましょうか。先ほど葉隠君が仰っておりましたが、苗木君、あなたは女性に告白されてはいけない体質になってしまったようですわ」
苗木「体質って…」
霧切「女性だけなの?」
江ノ島「物はためしようだよね。十神、告ってみ?」
十神「やるわけなかろう」
山田「なら僕がやりましょう!苗木殿!好きですぞ!」
おぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあ!
江ノ島「男子じゃなんともなんないみたいだね」
ひいいいいいいいいいいいいいいいい!
不二咲「苗木くんが酷いことになってる!」
石丸「む、もう日が暮れたぞ!部屋に帰らなくては!」
腐川「…み、見回りの人来るんじゃない」
舞園「見つかったらまずいですね…」
霧切「…この場でこれ以上なにかできるとも思えないわ。一旦解散しましょう」
その一言を皮切りに各々解散する。
残ったのは僕と十神君だけだ。
苗木「…部屋に帰らないの?」
十神「ふん、少しな。それにしても…」
十神くんがニヤリと笑う。
十神「よかったじゃないか、苗木。何もしなくても耳に入る程の人気の声が高い2人から告白されたんだ。これからまた告白する奴が増えるかもしれないな」
苗木「…要するに爆死するチャンス満載ってことだね」
十神「そうだな」
苗木「…」
十神「それに俺としては告白云々はどうでもいい。爆発という科学現象がお前の体から発したということが俺は最も興味が深い」
あぁ…さすが十神くん。
…告白されたら爆死か。
確かに僕も恋愛をしたくないわけではないし、それなりのことを求めているけど。
複雑な心境のまま、部屋に戻り、それからしばらくして布団に入り、今に至る。
ちなみにジンクスとかなくまともに終わらせようかと思ってますべ
いや、爆発の件は正直色々誤魔化せたかもしれない。
爆風と光がでる花火が爆発の正体でした!とか?
それだったらまだなんとかなってたかもしれない。
でも、あのありえないクマが出てきたおかげで、超常現象抜きの説明ができなくなってしまうんだ。
あれなんだろう…背丈はそこらへんのぬいぐるみとかと同じくらいだし…質感もぬいぐるみみたいなものかな?
でも僕はあんな喋って消えれるぬいぐるみを知らない。
そもそもなんでペナルティが爆死なんだろうか?
うーん、何もわからない。
やっぱり結論が出ない。
いや、僕だけで考えてるのがそもそもの間違いなのかも。
明日皆に協力してもらって考えよう。
僕1人で何とか出来る程甘くはない事のはずだし。
…
気がついたら僕は意識を手放してた。
ーーーー
夢?
僕は夢を見てるのか。
ーーー私は。
どこからか声が聞こえる。
ーーーー私は。
かーーいがこーーれーーーのーんでーーー。
ほとんど聞こえない。
声は聞こえるのに、何を言っているかわからない。
ーーせめて。
私は。
ーー私は。
ー木くんをーーー
ーーになったーー時
傷つかないように。
なんとなく、僕はこの夢は起きたら忘れるだろうな、と思っていた。
????目が覚めた!
????いい朝だ!
????…。
????寝ることは出来たが、それでも少し睡眠時間が少なかったのかも。
????だからこんな朝っぱらから腕に変な?マークが見えるんだろう。
????誰かが落書きしたのかな…
????とりあえず洗い落とそうとして、洗面所に向かう。
????あれ…落ちない?
????うわ…この?マーク凄い恥ずかしいぞ。普段は袖を使って隠しておこう…
今後、?マークは必要な時だけ表記します
僕が通うこの希望ヶ峰学園は寮制だ。
僕らはここから教室やら色々な場所に通っている。
授業が始まるまでまだ時間があったので、散歩をしていた。
そしたら。
?????…1番端のハートが黒に点滅した。
?????はい、これはただの落書きではないようです…。
?????さすがに僕も昨日の怪現象との結びつきを考えざるを得ない…てかなにこれ、気持ち悪い!
?????こすってもなにも起きないし…
?????顔を上げると、霧切さんが歩いているのを見かけた。
?????めっちゃフラフラしてるけど…声をかけないわけにはいかない。
?????だって…ねえ。うやむやになったとは言え、僕は霧切さんから告白されたような気がするんだ。
?????そんな彼女をほっとくのも悪いしね!というかフラフラがヤバイ!
?????苗木「霧切さん!おはよう!歩調が凄い危ういよ!」
?????元気に声をかけた。だけなのに。
??????ーーー。二つ目の黒が点灯した。
ということでハートを星に変えました。
☆☆☆☆目が覚めた!
☆☆☆☆いい朝だ!
☆☆☆☆…。
☆☆☆☆寝ることは出来たが、それでも少し睡眠時間が少なかったのかも。
☆☆☆☆だからこんな朝っぱらから腕に変な☆マークが見えるんだろう。
☆☆☆☆誰かが落書きしたのかな…
☆☆☆☆とりあえず洗い落とそうとして、洗面所に向かう。
☆☆☆☆あれ…落ちない?
☆☆☆☆うわ…この☆マーク凄い恥ずかしいぞ。普段は袖を使って隠しておこう…
今後、☆マークは必要な時だけ表記します
僕が通うこの希望ヶ峰学園は寮制だ。
僕らはここから教室やら色々な場所に通っている。
授業が始まるまでまだ時間があったので、散歩をしていた。
そしたら。
★☆☆☆…1番端のハートが黒に点滅した。
★☆☆☆はい、これはただの落書きではないようです…。
★☆☆☆さすがに僕も昨日の怪現象との結びつきを考えざるを得ない…てかなにこれ、気持ち悪い!
★☆☆☆こすってもなにも起きないし…
★☆☆☆顔を上げると、霧切さんが歩いているのを見かけた。
★☆☆☆めっちゃフラフラしてるけど…声をかけないわけにはいかない。
★☆☆☆だって…ねえ。うやむやになったとは言え、僕は霧切さんから告白されたような気がするんだ。
★☆☆☆そんな彼女をほっとくのも悪いしね!というかフラフラがヤバイ!
★☆☆☆苗木「霧切さん!おはよう!歩調が凄い危ういよ!」
★☆☆☆元気に声をかけた。だけなのに。
★★☆☆ーーー。二つ目の黒が点灯した。
★★☆☆あ、あはは…なんだろう、凄く良くない予感がする。この☆マークから。
★★☆☆腕から目を離し、顔を上げると霧切さんはすぐそばまでやってきてくれていた。
★★☆☆霧切「…おはよう…苗木くん」
★★☆☆苗木「ど、どうしたの?歩調だけじゃなくて目の下のクマも凄いよ?」
★★☆☆霧切「…昨日考え事をし過ぎて…寝れてなかったのよ」
★★☆☆…もしかして昨日の爆発とか考えてくれたのかな?
★★☆☆苗木「いや、僕も考え事してたけどさ、さすがに寝ないとダメだよ。まだ授業まで時間あるから少しでも寝ようよ。ほら、部屋まで運ぶから」
★★☆☆そう言って、僕は霧切さんをおぶる体制に入った。
★★☆☆霧切「な、…苗木くん?」
★★☆☆苗木「ほら、早く!」
★★☆☆そして僕は霧切さんをおんぶして部屋まで運ぼうとしたんだ。
★★☆☆霧切さんは僕の背中に顔をうずめてる。
★★☆☆霧切「まったく…こういうことができるから…」
★★☆☆霧切「……が……よ」
★★☆☆苗木「うん?」
★★☆☆霧切さんのボソボソとした呟きは全く聞こえない。
★★☆☆僕はーーーー
安価
1.耳を傾ける
2.そのまま無視して霧切さんを部屋まで運ぶ
どっちかがハズレで、選ぶと…
安価下3まで多数決↓
リスタートあるよね?
ないなら2
>>49リスタートはあります
安価下
★★★☆無視しよう。そうしよう。
★★★☆というかなんか「す」って言葉が聞こえたんだ!今の僕にとって「す」は好きに繋がる可能性があるから危険なワードなんだ!
★★★☆動悸が収まらない。やばい、心臓がどくんどくんいってる!
★★★☆だ、大丈夫だ、そのワードを聞かなければ別になんともないんだ、落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け
★★☆☆僕は早まる動悸を頑張っておさえて、霧切さんの部屋に運んだ。
霧切さんの部屋
★★☆☆よし…ついた。
★★☆☆苗木「着いたよ霧切さん…」
★★☆☆霧切「…残念ながらそのようね」
★★☆☆僕は霧切さんを降ろし、部屋に入れた。
★★☆☆霧切「ありが
★★☆☆有無を言わせず部屋のドアを閉じる。
★★☆☆そのままダッシュ!
★☆☆☆今はなんとなく霧切さんから離れるべきだと思う!
…ふう、朝からいい運動した。
ふと腕を見ると、☆マークが点灯をしなくなっている。
…。
…なんとなくこの☆マークについてちょっと分かった気がする。
というか、霧切さんの「す」のワードを聞いた時、血が沸騰したかのように動悸が早まったのを感じた。
★☆☆☆ちょっと朝には厳しかったな…
★☆☆☆…。
★☆☆☆ダッシュ。
★★☆☆うわ!★が二つに増えた!ということは!
★★☆☆後ろを振り返るとなぜか霧切さんが走って追いかけてきた。
★★☆☆怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!
★★☆☆苗木「どうして追っかけてくるのさ!?」
★★☆☆霧切「人が例を言っている最中にどこかへ行くとは失礼すぎるわ苗木くん」
★★☆☆苗木「いや、それと追いかけることとは話が別でしょう!」
★★☆☆霧切「最後まで話を聞いていきなさい。聞かせるまで私は追いかけるわ」
★★☆☆苗木「せっかく運んだから寝てえええええええ!」
★★☆☆このあと霧切さんとめちゃくちゃ追いかけっこした。
★☆☆☆最終的にはこの★マークを上手く使って撒いたけれども。
…意外と頼りになるかも、この☆マーク…
…まだ追ってこないとも限らないので、男子トイレに駆け込んだ。
さすがの霧切さんもここまでは追っては来ないだろう。
理由として、男子にとっての女子トイレ程ではないけど、女子にとっても男子トイレは聖域であるはずだからだ(山田論)
というか教室にいったら霧切さんと同じクラスなわけだし、絶対顔を合わせることになるだろう。
それらを考慮しての男子トイレへの逃亡だったのだ。
この人がいるのは予想外だったけど。
戦刃「…」
戦刃さんに遭遇inトイレ。
苗木「なんでだよ!」
戦刃「!?」
あ、大声あげちゃったから驚かせちゃった…
苗木「いや、なんで戦刃さんが聖域にいるのさ!」
戦刃「せ、聖域?私は武器がここに入っちゃったから取りに来ただけ…」
苗木「武器?」
戦刃「これ」 つ手榴弾
苗木「アウトォ!」
手榴弾を間違っても男子トイレに入れないでください!
戦刃「そ、それはそうと…苗木くんはなんでそんな汗を?」
苗木「え、ああこれはね…」
説明ちうちう
戦刃「…爆死?」
あ、そういえば昨日戦刃さんいなかったんだよね。
そこも含めて説明しちゃおう。
説明ちち
戦刃「告白で爆死…現実離れが過ぎてると思うけど…」
僕としては男子トイレで普通に僕と話している戦刃さんの精神が現実離れしてると思うんだけど。
誰かに見られたらどうするんだ!
戦刃「ちなみにその腕の☆マークはどれ?」
苗木「ああ、これこれ」
腕を戦刃さんに見せる。
戦刃「…?そんなマーク…ないけれど」
苗木「あれ?れ?」
僕の目には恥ずかしい☆マークが見えるんだけど…
腕に☆マークって…中二病じゃないんだし…
苗木「…でも戦刃さんが見れないとすると、これも昨日のと関わりは絶対あるみたいだね」
戦刃「というか昨日そんなことがあったこと自体私は知らなかった」
苗木「そういえば昨日なんで戦刃さんいなかったの?」
戦刃「うっかり落し物をしていて、それを探していた」
苗木「なに落としたの?見つかった?」
戦刃「ちゃんと男子トイレにあった。手榴弾が」
苗木「手榴弾はもういいから!」
なんでそんな都合良く男子トイレに手榴弾が入り込むんだよ!
苗木「まあこの後教室に行って皆にも腕の☆マークを確認してもらおうかな」
もしかしたら昨日のクマの時の舞園さんみたいに僕以外でも見える人がいるかもしれないし。
苗木「戻ろうか、戦刃さん」
戦刃「了解」
軍事的な受け答えだなぁ…
「戦刃さんと」男子トイレを出た。
そしたら男子トイレの前に不二咲さんが。
不二咲「え…?男子トイレだよね…ここ?なんで…戦刃さんがぁ?」
ほらみろ、見つかっちゃったじゃないか!
誤解を解くのが大変でした。
まだ朝だというのに、こんなに疲れるなんて…
散歩してたつもりなのになぜかダッシュで追いかけっこするハメになったし。
今日なんか良いことなさそう☆
★☆☆☆不二咲「別に普段と変わらないよぉ?ただ、少し眠そうかも…」
★☆☆☆不二咲さんに教室を見てもらって来た。
★☆☆☆どうやら霧切さんは今は教室でおとなしくしているらしい。
★☆☆☆朝のあれはなんだったんだ。
★☆☆☆不二咲「わぁ!苗木くん鼻血!」
★☆☆☆苗木「え?…あ、本当だ」
★☆☆☆鼻血が出て来ちゃった。
★☆☆☆不二咲「ティ、ティッシュ使って!」
★☆☆☆不二咲さんの手伝いもあり、鼻血はすぐに止まった。
★☆☆☆なんだったんだろ?
★☆☆☆とりあえず教室には入ることにした。
今日少なめっすね、ここまで
おやすみなさい
★★☆☆教室に入ると、もう全員がいた。
★★☆☆授業が始まるまで時間はまだ少しあるので、皆立ち話などをしている。
★★☆☆苗木「ありがとうね、不二咲さん。偵察や鼻血止めてもらったり」
★★☆☆不二咲「またなんかあったら気兼ねなく言ってね」
★★☆☆…さて、行動しようかな。
★★☆☆というかまた★マークが二つに増えている。
★★☆☆もうこのマークの法則もわかってきた。
★★☆☆よし、じゃあーーーー
安価
1.舞園さんに話しかける
2.霧切さんに話しかける
今回もどっちかがハズレで死亡します
安価下3まで多数決
舞園さんに話しかける
それと苗木くんのセリフじゃない場合、★マークない場合もありますんで
★★☆☆苗木「おはよう、舞園さん」
★★☆☆後ろから鋭い視線を感じながら、舞園さんに挨拶。
舞園「あ、苗木くん。おはようございます」
舞園「…す」
★★★☆ーーどくんーー
★★★☆心臓が跳ね上がる。
舞園「すごい汗ですが…なにかあったんですか?」
★★☆☆…。
★★☆☆……。
★★☆☆苗木「うん、朝にちょっと散歩しててね」
舞園「散歩で汗だくに…どんな散歩したんですか」
★★☆☆…よし、落ち着いてきた。
★★☆☆話を本題に持ち込む。
★★☆☆苗木「舞園さん、僕の腕に何が見える?」
舞園「腕…ですか?あ、これですね…☆?」
★★☆☆やっぱり。
★★☆☆クマの時と同様、舞園さんには見えるみたいだ。
★★☆☆…なんで僕と舞園さんだけなんだろう?
★★☆☆苗木「ちなみに戦刃さんにも確認してみたんだけど、戦刃さんは見えなかったって。この腕のマーク」
舞園「そうなんですか?クマの時と同じですね…」
★★☆☆例えば、舞園さんと僕でなにか共通していることがあって、それでクマと腕のマークが2人だけで見えるとか?
★★☆☆お、この案中々いいかも。共通してる点を考えてみよっかな?
舞園「あ、苗木くん鼻血出てますよ?」
★★☆☆苗木「え、さっき出したばっかりだからそんなすぐに出るはずは」
★★☆☆出てた。しかも大量。
舞園「ちょ、すごい量が!止めますから少し鼻を摘まんでてください!」
★★☆☆あー、舞園さんに迷惑かけちゃったなー…
舞園「…はい、ティッシュを詰めただけですけど…止まったと思ったらとってくださいね」
★★☆☆苗木「ありがとう」
舞園「ではそろそろ席に着きましょうか。先生来ちゃいますもんね」
★★☆☆ということで自席に戻る…と。
霧切「私に一言もなしに舞園さんのところへいくのね。な・え・ぎ・く・ん」
★★☆☆怖い目で睨んでくる探偵が目の前に。
★★☆☆霧切さんは「超高校級の探偵」という肩書きを持っている。
★★☆☆苗木「えっと…怒ってますか?」
霧切「す、」
★★★☆どくん、どくん。
★★★☆激しく心臓が
★★★☆腕を見ると三つ目の黒が点滅してーーー
★★★☆死ん
霧切「こししか怒ってないわよ」
★★☆☆でなかった!
★★☆☆腕も点滅が二つに減っている!
★★☆☆というか怒ってるんだね、やっぱ!
霧切「なぜか途中で苗木くんが消えてしまったから、色々なところを探し回ったのに、見つからなかったから教室に来たのよ」
霧切「その後何食わぬ顔で舞園さんのとのろへ一直線に行くものだから」
★★☆☆苗木「すいませんでした」
★★☆☆謝るしかないです、ええ。
★★☆☆無視して逃げたの僕だし。
★★☆☆苗木「あ、そ、そうだ霧切さん。僕の腕に何か見える?」
★★☆☆霧切さんにも確認をとる。
霧切「…?何も見えないわよ。それより、鼻血がとてもでてるのだけど。ティッシュが真っ赤よ」
★★☆☆うわ…また出てきた。
★★☆☆僕の鼻粘膜はどうしたのだろうか。
★★☆☆まあこれも相関性があるんだろうけど。
★★☆☆状況に応じて変化する、☆マーク。心臓の高鳴り。鼻血。
★★☆☆これらを一つずつ解決してかないと。
★★☆☆僕にはクラスメイトという仲間がいるわけだし。
★★☆☆協力を仰ごう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
桑田「サッカーやろうぜ!山田ボールな!」
山田「何事ですかぁぁぁぁぁぁあ!」
朝日奈「あーあ、水泳がよかったな」
大神「季節が季節だからな、仕方が無い」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「だあああああ!パソコンの画面を見続けてるから目が痛いべ!」
不二咲「写しおわったぁ」
石丸「もう終わったというのかね!?パソコンの腕はどうしても不二咲君に勝てん!」
江ノ島「そりゃあ、ちーたんは超高校級のプログラマーだからね」
戦刃「盾子ちゃん。私超高校級の軍人」
江ノ島「そうですね」
戦刃「反応が薄い…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
舞園「~♪」
腐川「なんで舞園が歌うだけで…部屋の雰囲気変わるのよ!」
大和田「あいつ歌うめぇからな」
霧切「嫉妬するくらいの歌声ね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
セレス「はい、上がりですわ」
十神「な…負けただと!」
セレス「ババ抜きは運も必要ですからね。ギャンブラーとしての運が私についているのでしょう」
苗木「さすがにセレスさんには勝てないや」
十神「俺ともあろうものが一回の敗北で引き下がると思うなよ。再戦を申し込むぞ」
苗木「休み時間終わっちゃうよ?」
十神「かまうものか!」
セレス「受けて立ちましょう」
苗木「セレスさんも…まったく」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
明日に今日書く分回します
寝落ちします
>>1です
とりあえず酉つけました
本文に移ります
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昼休み
★★☆☆苗木「…あの、セレスさん?なんで机で丸をつくったの?」
セレス「こうしたら、皆さんの位置のどこからでも他人の顔が見えますし」
★★☆☆昼休みに昨日の爆発について皆で話し合うことになった。
★★☆☆そしたらセレスさんが机を丸にしようって言い出して…確かに皆の顔は見えるけれど。
朝日奈「なんか面白いね!」
桑田「面白いっちゃ面白いな」
江ノ島「セレス、司会は?話進まんよ?」
セレス「司会…ですか。では最年長の葉隠君で」
葉隠「俺か?」
腐川「こいつが司会なんて…人選ミスよ」
★★☆☆苗木「まあまあ。じゃあ葉隠君、お願い」
葉隠「仕方ねえな、ここは俺が一肌脱ぐとすっか。じゃあ昨日の爆発で何か思ったことを各々言うことから始めんぞ」
★★☆☆おお…葉隠君がまともだ。
葉隠「じゃあ順にいくとすっか。不二咲っちから」
不二咲「えっと…昨日皆も爆発確認したんだよね?でも確認したのに誰も被害にあってないから…自分なりに考えたんだけど、やっぱり原因がないと爆発は起きないよねぇ…」
大神「そうだな。何か爆発が発生する原因があったのだろう」
十神「その爆発源の苗木は何が原因かを知ってるのか?」
★★☆☆皆が僕を見る。
石丸「や、やはり昨日の爆発源は苗木くんだったのかね?だが、しかし人が爆弾なども持たず爆発を起こすなど…」
舞園「確かに爆弾や火薬など無しに爆発が起きるのも変ですよね」
山田「というか爆発が起きたのってお二人方が苗木殿に告った瞬間に起きましたぞ」
★★☆☆…まあ、そうなんだけど。でもそれを言っちゃうと。
戦刃「2人のどっちかが爆発を起こしたの?」
★★☆☆そういう話になっちゃうんだよね。
★★☆☆昨日、全員(戦刃除く)が僕が告白されたのを見た瞬間に爆発が起きたんだから、告白した2人が怪しいことになる。
舞園「いえ…というか告白する人を爆発させるなんておかしいと思いますけれど…」
桑田「やっぱ告白したのかくそおおおお!」
★★☆☆苗木「ま、まあまあ。それより司会!今までの話まとめてよ!」
葉隠「む、そうすっか」
・爆発に何か原因がある。
★★☆☆そうとだけ黒板に書かれた。
腐川「あんた…意外と達筆なのね」
葉隠「意外とは余計だべ。というか収穫が全く得られんべ」
江ノ島「なに収穫しようとしてんのよ」
葉隠「ポイントとしては二つだな。現状の苗木っちを取り巻く危険を把握することと、その危険を回避する方法だべ」
葉隠「まあ危険ってのは今んところ、苗木っちに対する告白だからなんとも言えんがな」
朝日奈「…あんた本当に葉隠?」
十神「葉隠にしてはなかなか良いところを突いたじゃないか。それより苗木。お前は今朝に鼻血を出してたが、それはなんだ?」
大和田「ただの鼻血なんじゃねえのか?」
十神「ただの鼻血ではないだろう。今朝の様子から察するに、苗木に対しての告白めいた態度に際して出血が出たように俺は思えたが」
セレス「あら、意外とこの件について乗り気なのですね、十神くん」
十神「脈絡なしに人が爆発する超現象を目の前で確認したからな、この謎を解明したいだけだ」
十神「話を戻す。霧切と舞園は、告白の言葉と紛らわしいような言い方で苗木に呼びかけていた。それに対し、苗木は身構えていた」
山田「聞くと苗木殿がいつ来るかわからない告白に対し身構えてるように聞こえますが、少し自意識過剰があるのでは?」
十神「そうだとしても出血は起こっている。鼻血だとはいえ、出血は出血だ。もしそれめ貧血になったとしたら事故が起きる可能性もある」
霧切「いい推理ね」
十神「当然だ」
葉隠「んじゃあ、それも書くか」
・告白は危険、告白未遂も危険
・告白まがいのことをされると苗木っちは鼻血などの出血を起こす
葉隠「こんなもんか」
大神「改めて考えて見ると…現実的ではないな」
大和田「なあ、苗木よお、お前この件について心当たりはないのか?」
★★☆☆苗木「いや、ないよ」
十神「苗木に心当たりがないのなら、この超現象は外因性と考えるのが妥当だろうな」
桑田「誰かに恨まれてて、それでたまたま告白された時に爆発を起こされたとか?」
朝日奈「苗木は誰かに恨まれるような人じゃないと思うけど…」
十神「苗木が知らなくても恨まれてることなんぞいくらでもあるだろう。状況から、作為的なものも感じる。悪意ある奴が苗木に危害を加えようとしているのだろう」
★★☆☆…僕のこの状態は「誰かのせい」で起きている。
★★☆☆誰かが僕を恨んでいる、呪ってるなどとなると、話は気味が悪くなってくる。
★★☆☆ともかく、超現象によって引き起こされた事案だってことは皆賛成みたいだ。
★★☆☆石丸君が中々賛成してくれなかったけど、大和田君が状況を説明してくれて、渋々納得したみたいだ。
★★☆☆…というか爆発だけでなく、もう一個超現象があるし。
★★☆☆苗木「ちょっと話を逸らすよ。僕の腕に何か見える人いる?」
★★☆☆ここで皆に確認をとってみる。
★★☆☆もう一つの超現象とは、この腕の☆マークのことだ。
★★☆☆案の定、何か見えるという人はいなかった。一人を除き。
舞園「皆さんは見えないんですね」
セレス「舞園さんには何か見えますの?」
舞園「腕に☆マークが4つ見えます」
霧切「☆マーク?」
★★☆☆苗木「これのことなんだけどね、どうやら爆死の件と繋がりがあるみたい」
戦刃「そうなの?」
★★☆☆苗木「舞園さん、僕の腕の4つの☆マークに変化があるんだけど分かる?」
舞園「ええ。2つ、☆マークが黒色に点灯してますね」
★★☆☆苗木「これ、舞園さんと霧切さんに反応してるっぽいんだよね」
霧切「私と舞園さん?」
★★☆☆苗木「うん。霧切さんか舞園さんが近くにいると★が一つ点滅する」
★★☆☆苗木「そして、2人がすぐ側にいる時は★が二つ点滅する」
★★☆☆苗木「…そして、僕が告白まがいの言葉を聞いた時、★は三つになった」
江ノ島「んじゃあ★が四つ点滅したら苗木が爆発でもすんのかね」
★★☆☆普通そう考えるよね。★が四つとも点滅したら爆発が起きるって。
舞園「では今までは★は三つ点滅したところまで見たんですか?」
★★☆☆苗木「うん。★が三つ点滅すると、動悸がして出血するみたい」
大神「だとすれば三つめの★は危険領域だということだな…死ぬまではいかないが、肉体に悪影響が出てるということなのだろう」
セレス「随分システム的ですね」
桑田「それもこの…この…」
★★☆☆苗木「どうしたの?桑田くん」
桑田「この現象、なんて言うんだ?苗木が爆発の危機に迫っているこの現象」
腐川「…爆死でもなんでもいいじゃない」
舞園「告白で爆死する…なら『デスマッチ・ラブコメ』で」
葉隠「なんでデスマッチなんだべ?」
舞園「私と霧切さんのデスマッチからとってます」
朝日奈「…苗木のことでデスマッチまですんの?どっちか死ぬの?」
舞園「ラブコメはそのまま、告白からとってます」
桑田「…もう舞園ちゃんに付け入る隙はねえのかな」
不二咲「あ、諦めないで!桑田くん!」
大和田「いや、諦めなくても苗木に勝ち目無いだろ」
桑田「まあいいや。その★もデスマッチ・ラブコメの一部なのか?」
★★☆☆苗木「多分。だって霧切さんと舞園さんにしか反応しないし」
十神「告白してきた奴への…レーダーといったところか」
・現象の呼び名は「デスマッチ・ラブコメ」
・苗木っちの腕には霧切っちと舞園っち専用(?)レーダーみたいなのがある。
葉隠「というかこれってよ、舞園っちと霧切っちが告白を自重すればいいだけだよな?」
山田「そうなんでしょうけど…」
★★☆☆その時、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
石丸「む、チャイムだ!席を戻したまえ!」
戦刃「タイミングの悪い…」
セレス「放課後は皆さん部活などでいないでしょうから、また明日の昼休みなどにも時間をとりましょうか」
★★☆☆それで昼休みは解散した。
★★☆☆席を戻してる途中、舞園さんに話しかける。
★★☆☆苗木「なんとなくだけど、あのクマならデスマッチ・ラブコメについて何か知ってるかもしれないと思うんだけど…」
舞園「あ、確かにそうかもしれませんね。あのクマも見えるのは私と苗木君だけのようですし」
★★☆☆苗木「2人だけで探すことになりそうだね…あのクマ」
舞園「ふ、2人だけ…」
★★☆☆苗木「他の人にも探すの頼んでみるけど、やっぱり実体を見れる僕と舞園さんが探すべきだと思う。お願いしていいかな?」
舞園「は、はい!す、す…」
★★★☆え。
★★★☆ちょっ…と待ってててて
舞園「す…全てを尽くし頑張りますので…よ、よろしくお願いします」
★★★☆苗木「は、はい」
★★★☆な、なんだ、勘違いだった。まあそりゃそうか。
★★☆☆そして僕は床に背中から倒れてしまった。
石丸「ん?どうしたのかね?苗木く…んんん!?血が、血が出てるぞ!」
★★☆☆え、血が出てるんだ…鼻血じゃないよね?
江ノ島「うっわ、頭からどくどく流れてるよ」
舞園「え、え、苗木くん!?しっかりしてください!」
石丸「保健室まで運ぶ!男子諸君手伝ってくれ!」
★☆☆☆そうして僕は保健室に運ばれた。
男子達が苗木を運んでいった後の教室の様子
セレス「…なにをしたんですか?舞園さん」
舞園「わ、私特に何かした記憶は…」
朝日奈「告白まがいのことしたからじゃないの?」
霧切「…舞園さん、あなた『全てを尽くし、頑張りますのでよろしくお願いします』って言ってたわよね」
舞園「なんで知ってるんですか」
霧切「その最初の『全て』の『す』を苗木君は告白されるのかと身構えたのじゃないかしら」
戦刃「じゃあ★マーク三つになったのかな」
江ノ島「そこはどーでもいいでしょ」
腐川「あ、あんたら2人は『す』から始まる言葉をあまり使わない方がいいんじゃないの?」
大神「それが最善策だろう…」
不二咲「でも、それって…難しくない?」
霧切「…善処するわ」
舞園「これ以上苗木君を傷つけるの嫌ですし…」
保健室で寝てたと思ってたらもう午後5時になってたでござるの巻。
やばいなぁ…5.6時間目の授業受けれなかったよ。
今度石丸君にでもノート写させてもらおう。
ちゃんと寝れたおかげか、体調がすこぶるいい。
それに腕の☆マークは一つも黒に点灯してない。
要するに2人はどこか別の場所にいるんだろう。
これは爆死の危険もなし、安全だ。
鞄をとるために教室にはいると。
葉隠「あり?苗木っち?」
不二咲「あ、苗木くん。体調はどう?」
パソコンを挟んで向き合う葉隠君と不二咲さんがいた。
苗木「僕は大丈夫だけど…2人は何やってんの?」
葉隠「不二咲っちにパソコンの上手い使い方教えてもらってんだべ」
不二咲「ボク、これくらいしか取り柄がないから人に教えてあげられることが嬉しいんだぁ」
不二咲さん優しいなぁ。
苗木「不二咲さんと葉隠君以外は皆何処か行ったの?」
葉隠「部活とかしてんでねーの?」
苗木「ふむ。ありがとう。じゃあまた明日」
不二咲「また明日ぁ」
★☆☆☆不二咲さんと葉隠君を残して教室を出た。
★☆☆☆僕は部屋に戻ろうかなと考えていたら、★が一つ点灯していることに気付いた。
★☆☆☆…まだ校内にいるのかな?
★☆☆☆僕は少し校内を歩き回ることにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★★☆☆ここから★マークが二つに増えた。
★★☆☆ここは屋上だ。
★★☆☆そして、フェンスの近くに霧切さんが立っている。
★★☆☆屋上には誰でも来て良いことになっている。
★★☆☆屋上へのドアの鍵も常に開けっ放しだし。
★★☆☆いつ、誰が来てもおかしくない屋上だ。
★★☆☆だけど、今は霧切さんと僕だけしかいなくて。
★★☆☆夕陽が大分落ちて、空が真っ赤で。
★★☆☆そんな情景を見ていると、霧切さんが振り向いた。
★★☆☆その顔は霧切さんとは思えないほど真っ赤に染められていた。
★★☆☆…いくらなんでも赤過ぎやしないかな?
★★☆☆熱でもあるのかな?
★★☆☆苗木「霧切さん。顔が赤いよ?熱でもあるの?保健室連れて行こっか?」
霧切「…ふ、ふふ。苗木…くぅ…ん」
★★☆☆うわお。
★★☆☆あまりにも色っぽい声を出すもんで、びっくりしてしまった。
霧切「苗木…くぅぅぅん」
★★☆☆…あれ。霧切…さん?
霧切「くす…苗木…くん」
★★☆☆苗木「き、霧切さん?」
★★☆☆本能がヤバイと告げている。
★★☆☆霧切さんがヤバイと告げている。
★★☆☆霧切さんは甘い声を出しながら、僕に近づいて来る。
霧切「どうしてぇ…?逃げる…の?」
★★☆☆こ、この人本当に霧切さんか?
★★☆☆い、いや。そんなことより身の危機を感じる。
僕はーーーーーーー
安価
1.屋上から瞬時に逃げる
2.霧切さんに近付く
今回も2つの選択肢です。どちらかはハズレです。
安価下3まで多数決↓
満場一致の1!
★★☆☆に、逃げよう。屋上から逃げよう!
★★☆☆僕は屋上のドアに向かって一目散に走り出した。
★★☆☆ドアを開けたら。
★★☆☆舞園さんがいた。
舞園「あ…苗木くん…こんなところにいたんですね…あはっ」
★★☆☆え、ちょ、舞園さんもか!
★★☆☆確かにこの屋上、いつ誰が来てもおかしくないはないけどよりにもよって舞園さんが来ちゃった!
★★☆☆まさか舞園さんが来ると思ってなかった僕はあっさり出口を塞がれてしまった。
★★☆☆え、なんで出口塞ぐの舞園さん。
★★☆☆棒立ちしていると、霧切さんが抱きついて来た。
霧切「は…ぁ…はぁ…な、苗木…くぅん…」
★★☆☆耳元で囁かないでええええ!
舞園「あ…ずるいですよぉ霧切さん…わたしも…」
★★☆☆前から舞園さん、後ろから霧切さんに抱きしめられてしまった。
★★★☆いや、本来なら凄い嬉しいんだけど、状況が状況だからなにも喜べない。
★★★☆舞園さんも顔が真っ赤。
霧切「なえぎくん…あ…もうおさえられない…」
★★★★☆な、にを!?
舞園「わたしもぉ…なえぎく…ん…あっ…ん…」
★★★☆色んな意味でや、ヤバイ!
★★★☆必死の抵抗で2人の抱き締めを解除させようとするが、ビクともしない。
霧切「も…うしんじゃってもいい!」
舞園「わたしも…!なえぎくん…いれば!」
★★★☆ーーー!はい?
これってもう霧切さんと舞園さんの二人だけで続くの?
セレスさんの参加待ってたんだけど
霧切「なえぎくん大◯◯!◯◯!◯◯!」
舞園「◯◯!◯◯ですなえぎくん!大っ◯◯!」
★★★★ああ…この2人から告られた…
★★★★もう死んでもいいや…
ちゅどおおおおおおおおおおおおおん!
★★★★というわけで僕こと苗木誠は死んでしまった。
★★★★美少女2人に抱きしめられて爆死するという偉業を成し遂げてしまった。
いやいやいやいや
死んでいいわけあるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
Dead end
???「ここは死んだ苗木くんを弔う部屋!」
???「希望に満ち溢れてた苗木くんが死んじゃうなんてどんな絶望なんだ!」
???「でもこれを乗り切れば更なる希望が前に待ってるんだよね!」
???「というのは嘘でここはDead endで死んだ苗木くんを救うための部屋」
???「苗木くん量産型だから死んでも問題ないんだよ」
???「あと僕が誰とか触れないでね?僕は苗木くんの苗木くんによる苗木くんのための踏み台だから。強いて言えば希望への踏み台」
???「ということで欲情した2人に抱きしめられて告白され死んだ苗木くん」
???「だからさっきの安価のところの答えは2の霧切さんに近付く方だったんだ」
???「まあこれは完璧な運任せだからしかたないよね、うん」
???「あと>>101の質問にも答えさせてもらいます」
???「ストーリーが進んで、安価次第で攻略ヒロイン増えますので。全員じゃないけど。全員じゃないけど」
???「とまあ、これで踏み台の解説おしまい」
???「では」
というわけでここまで
明日もう一個の霧切さんに近付く方やってきますんで
セレスちゃん期待の人意外と多くて驚いた
おやすみでる
皆さんの意見通り、最初から決めてたストーリーをやりたいと思います。
ですが今後の安価でヒロイン増加もあるのも最初から決めてました
まあ舞園と霧切以外はサブヒロインですから…
サブヒロインは添えるだけ
意見あざした
2.霧切さんに近付く
★★☆☆頭がパニクって何がなんだかわからなかった。
★★☆☆霧切さんは恍惚な表情を浮かべてこちらへ寄ってくる。
★★☆☆その表情に魅せられた僕は馬鹿なのかもしれない。
★★☆☆霧切さんの方へ僕は歩いていた。
霧切「来てくれたのね……なえぎくん…」
★★☆☆そして今にも触れそうなくらい近付いた。
★★☆途端。
★★☆☆背後から凄い音が聞こえた。
★★☆☆驚いて、霧切さんから少し横にずれて後ろを振り向く。
★★☆☆ーー恍惚な表情を浮かべた舞園さんがいた。
★★☆☆苗木「ま、舞園さんも?」
★★☆☆だが、舞園さんの表情はすぐ消え去った。
★★☆☆…あんなに真っ赤だったのが嘘みたいな顔色の変わりようだ。
★★☆☆霧切さんの方を振り向くと、同じく、顔色が赤から変化していた。
霧切「…舞園さん」
舞園「…霧切さん」
舞園「…約束はどうしたんですか」
霧切「ち、ちが…」
舞園「…冗談です。私も同じような状態でしたし」
霧切「…」
舞園「霧切さんと目が会った瞬間、正気が戻りました」
霧切「…私もよ。あなたを見るまで多分正気を失ってた」
★★☆☆…なんだ?今何の会話をしてるんだ?
★★☆☆多分、さっきまでの恍惚な表情を浮かべてた状態のこと話してるんだろうけど…
★★☆☆苗木「約束?」
★★☆☆それを言った途端、2人が僕の方を見た。
霧切「…単に抜け駆けしない約束よ」
★★☆☆抜け駆け…?
★★☆☆すると屋上に人の気配が増えた。
葉隠「あ、苗木っちと霧切っちと舞園っち」
不二咲「3人ともここにいたんだぁ」
舞園「どうしたんですか?2人とも」
葉隠「パソコン術教えてもらったかわりに外でなにか不二咲っちに奢ろうとしたらよ、今学園から出れねーんだ」
★★☆☆苗木「は、葉隠くんが奢ろうとしたの!?」
葉隠「驚く箇所がおかしいべ!」
霧切「何かあったのかしら」
不二咲「あのね、今速報調べてみたら、この付近で殺人が起きたって…」
舞園「殺人があったから学園から出られないんですね」
不二咲「それがね、犯人は『ジェノサイダー翔』だって言われてるみたい」
★★☆☆ジェノサイダー翔。人をハサミで惨殺したあと、血でメッセージを残してく、猟奇的殺人鬼。
★★☆☆結構有名な話だ。
葉隠「それよりおめーらは何してたんだ?」
舞園「…いえ、とくに」
葉隠「爆発を起こすのだけは勘弁してくれな。さて、しばらく屋上に居座るとすっか」
★★☆☆その隣に不二咲さんが座り込む。
★★☆☆…いつの間に仲良くなってたんだ。
舞園「苗木くん。少し霧切さんと話があるので場所を移しますね」
★★☆☆苗木「あ、うん」
霧切「…また明日、苗木くん」
★★☆☆2人とも去ったし、葉隠くんと不二咲さんの迷惑にかからないように、僕も移動しようかな。
デスマッチラブコメってさ、WiiU?
それとも他でも遊べる?
>>114スマートフォンから出来ます
寝落ちしてましたごめんなさいすいません許せてください
夜に
葉隠「え、まじか!?」
不二咲「そうみたい…」
★☆☆☆2人が大声を出すもんで、ついそちらが気になってしまった。
★☆☆☆苗木「どうしたの?」
不二咲「あのね、さっき言った殺人の被害者が希望ヶ峰学園の生徒だったって…」
苗木「え、そうなの?」
葉隠「まさかこんな付近で殺人が起きるなんて思ってもみなかったべ」
危ないなぁ。
葉隠「あ、そういや苗木っち。おめー十神っちにノート貸す約束してたのか?」
苗木「え?十神君?してないけど…というか十神君はノート借りなくても問題ない成績だし」
葉隠「だよなぁ。なのに『前々から借りると言ってある』とか言ってノート持ってっちゃったべ」
苗木「いつ?」
不二咲「4時半くらいの頃かなぁ?」
苗木「なんのノートかはわかる?」
葉隠「自由帳」
苗木「え」
ま、まずい。自由帳には僕が授業の暇な時間の時描いた絵が…
葉隠「中々上手い絵だったべ」
見られてたぁぁぁぁぁあああ!
苗木「もういいや…ノート十神君にあげちゃおう…」
不二咲「そ、そんな見られたらダメだった?ご、ご、ごめんなさい!」
苗木「いやいや、不二咲さんが謝ることじゃないから…」
ただ人の顔描いて、両目の色を変えて描いてただけの絵なんだ…
俗に言うオッドアイとかやつだよ…
葉隠「それよか苗木っち、あの2人となんかあったんか?」
苗木「え?」
葉隠「なんかあの2人が気まずそうにしてたからよ、何かしらあったんじゃねえかなーって」
…さっきの2人の様子を話しておこうかな?
苗木「あのね…」
説明
終わり
葉隠「目があったら正気に戻ったと」
苗木「ってあの2人自身が言ってたよ」
不二咲「自我を抑えられなくなっちゃったとか…かなぁ?」
葉隠「苗木っちへの愛が止まらなくて抑えられなくなったってか?」
苗木「…まさかぁ」
だって2人共僕に告白すると爆死するって知ってるし…
…でもわかった。
2人共あんまり協力性がないこと。
不二咲「なにかよくないことが起こってそう…」
実際その通りで、よくないことが今、着実と進んでいることを僕はまだ何も知らない。
その後、半分固まったような血を吐いてしまい、2人に看護されながらまた保健室に戻ることになってしまった。
…これも★が三つになったことによるものだろう。
デスマッチ・ラブコメはマジで僕を殺しに来ているみたいだ。
そして部屋に戻ったのが8時頃。
なんとか怠い体にムチを打って、ご飯を胃に流し込んだ。
で、戻った矢先に僕が見たのは。
セレス「いらっしゃいませ」
石丸「よく来た!」
苗木「おじゃまします!」
セレスさんと石丸君が座って紅茶を飲んでる姿だった。
石丸「苗木くんは今はあまり何か口にしない方が良いだろう。余計体調が悪くなってしまっては元も子もないからな!」
セレス「座ってくださいまし、苗木くん」
苗木「なんでやねん!」
思わずツッコんでしまった。
いや、ツッコミどころがありすぎる。
なぜかセレスさんと石丸君という謎のコンビ。
なぜか僕の部屋に堂々といる2人。
苗木「わけがわからんよぉぉぉがぼえっ」
石丸「苗木くんがぁぁぁぁぁぁあ!」
しまった…また口から血を吐いちゃった☆
大声出し過ぎた…少量の血しか出なくて良かった。
セレス「苗木くん。貴方が落ち着いてから話を進めようと思っているので、まずは落ち着いてくださりません?」
苗木「はい」
セレス「別に昼休みじゃなくても、話ぐらいなら聞けるかと思いまして、苗木くんの部屋を訪ねた次第ですわ」
石丸「僕は大切な仲間が血を吐いたとのことで看病のつもりで来た!」
2人の目的の方向性は全く違うけど、どちらにしろありがたかった。
こんないい仲間を持った僕は幸せなのだろう。
セレス「というわけで話を聞きますわ。血を吐いたということは、また告白まがいの事を受けたということでしょう?」
石丸「認めにくいが…このような超常現象…」
セレス「まだいいますの?石丸くん。実際苗木くんの体に悪影響が出たり実証があるので、これは超常現象と認めざるをえないですわよコラ」
苗木「セレスさん?」
石丸「む、むぅ…そうだな。苗木君を救うためだ仕方ない。受け入れようじゃないか」
セレス「では改めまして、苗木くんが血を吐くことになった原因を聞いてもよろしいでしょうか?」
苗木「う、うん…」
説明するのも2回目だったのでスラスラ説明できた。
セレス「恍惚状態の霧切さんと舞園さん…」
石丸「とてもじゃないが…霧切君のそのような状態は信じられんな…」
普段霧切さんクールだからね。
セレス「その状態はお2人の目があった瞬間に解除されたと」
苗木「みたい」
セレス「目と目が会う瞬間~」
苗木「セレスさん?セレスさん?」
セレス「悪ふざけです」
苗木「コラ」
セレス「…お2人は苗木くんが死んでもよいのでしょうか」
苗木「…」
セレス「ちなみにその状態では2人共自我を保てなかったのではなくて?」
苗木「多分…」
セレス「…この現象は謎でいっぱいですわね」
そして2人と会話をして、解散した。
また明日の昼休みに、今日何があったかとかも伝えようと思う。
山田「大丈夫ですかー苗木殿ー」
桑田「来てやったぜ!」
苗木「お出口はそのまま後ろに向かって歩くとあります」
桑田「遠回しに帰れって言ってるだろそれ!」
この後、十神君と腐川さん、舞園さん霧切さんを除いて全員が僕の部屋に来た。
本当に友達思いないい人たちばかりだ。
この人達ならこのデスマッチ・ラブコメも解決できそうな気がする。
そんな期待を持って、眠りについたのが午前2時。
今日も寝落ちしますぜ
ではでは
遅れた
次の日
苗木「…」
朝日奈「どうしたの?そんな変な顔して」
苗木「…真面目な顔のつもりだったんですけれど」
朝日奈「あちゃ、ごめん。で、どうかしたの?」
苗木「いや、今日は舞園さんも霧切さんも教室に来ないなって」
朝日奈「んー、確かに2人以外は全員いるね」
★☆☆☆苗木「…」
★☆☆☆苗木「来たみたい」
朝日奈「え?」
★★☆☆苗木「あの2人が教室に来たみたい」
朝日奈「?いないよ?というかここからじゃ外の様子もわからないから、2人がいることもわからないんじゃ…」
ガラッ
舞園「おはようございます」
霧切「…」
朝日奈「ほ、本当に来た…」
★★☆☆…うん。今日もこの★マークは絶好調だ。
★★☆☆…はあ。
昼休み
舞園「苗木くん」
★★☆☆苗木「ん?舞園さん…と霧切さん?」
霧切「少しあなたに話があって来たのよ。少し時間を貰ってもいいかしら?セレスさん」
セレス「あら、私ではなく葉隠君にでもお聞きなさいな。私にどうこうしろという権利はございませんわよ」
葉隠「いや俺にもないべ…まあまた会議みたいなのすっから、それまでに帰って来てくれりゃいんじゃねと思うべ」
舞園「ではそうしますね。苗木くん、霧切さん。食堂行きましょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
舞園「苗木くんを呼んだのは他でもありません、昨日の夕方の件についてです」
★★☆☆苗木「薄々そうかな…とは思ってたけれど…なにがあったか説明してくれるのかな?」
霧切「説明はできないわ」
★★☆☆苗木「…?どういうこと?」
舞園「私たちにもよくわからないんですよ。気付いたら、苗木くんを探し回ってて…霧切さんと目が合った瞬間、正気に戻った感覚がありました」
霧切「…私も苗木くんを探し回ってた。そこに偶然苗木くんが来たから…」
★★☆☆2人とも、それについて話し合いをしていたから、今日の朝は教室に入るのが遅れたらしい。
★★☆☆苗木「うーん…」
舞園「…何もわからずじまいでした。話し合いはしましたが」
霧切「ただ、覚えてることは、5時のチャイムが聞こえたことよ」
★★☆☆苗木「チャイム?」
舞園「あ、私もそれは覚えてます。廊下を歩いている時、開いてる窓から聞こえました」
★★☆☆ボクは聞こえなかったな…窓も開いてなかったからかな。
霧切「その後は…昨日あった通りよ」
舞園「それで、このことなんですけど、皆に話してもいいですよね?」
★★☆☆苗木「え、ボク自身からセレスさんとかにもうこのこと話しちゃったよ?」
舞園「なら大丈夫ですね。後である皆での話し合いで、是非とも議論にしていただいて、解決したかったので…」
霧切「その話し合いまであと少しよ。教室に戻りましょう」
★★☆☆そして話し合い。
★★☆☆また机を円状にしての話し合いとなった。
★★☆☆そこで早速、話題に昨日の夕方の2人のことが出た。
十神「暴走…か」
結果、2人は暴走したということで片付けられた。
霧切「…人を闘牛か何かのように言わないでちょうだい」
十神「あながち間違いでもないかもしれん。昨日は夕日が真っ赤だったからな。それを見て暴走したんじゃないか」
舞園「それこそ闘牛ですよ…そんなことありませんでしたし」
不二咲「あ、あのねぇ…その件について昨日苗木くんに聞いてから、色々分析と対策を考えてみたんだぁ…」
大和田「お、さすが不二咲」
不二咲「でもその分析と対策は…もしかしたら2人がいると…ちょっとぉ…」
舞園「大丈夫、わかりました。一回私と霧切さんは退室しましょう」
霧切「ええ…。苗木くん」
★★☆☆苗木「うん?」
★★☆☆扉に手をかけたところで、霧切さんが声をかけてきた。
霧切「もしまた昨日みたいな状態に私たちがなってしまったら、あなたはなにをしてでも逃げなさい。殴ってでも、なんでもいいから」
★★☆☆苗木「え…」
舞園「…そうですね。苗木くんはその腕の★マークで、私たちに会うことも回避できますし、有効活用してください。行きましょう、霧切さん」
★☆☆☆2人が退室した。
デスマッチラブコメは面白かった。ネタバレ?になったらすまんが、セリフからするに、とろりんが狛枝かな?とりあえずかなりきたーい!
待ってました がんばれ
今更だけど
苗木は【ボク】で【クン】だぞ?
>>130>>131あざす
>>132指摘あざす
苗木の一人称をボクに、二人称を~クンに脳内変換よろしく
不二咲「じゃあ進めるね…その、昨日の2人の暴走はこれまでと同じく超常現象の一部なのか、それとも恋心の暴走…なのかってところから考えようかなって」
…そこか。
桑田「いや…恋心が暴走すると人を殺すまでになんのか?2人だって告ったら、苗木が死ぬ可能性があることくらいわかってんだろ?」
腐川「…殺したい程愛してるとか」
朝日奈「怖いよ腐川ちゃん…」
…どうにも殺したいとかそんなのは感じられなかったと思う。
それにあの恍惚の表情。
尋常じゃないことは確かだった。
セレス「まあ…お2人がどうしようもないほど苗木くんを愛してるなら、あり得る暴走ですけど」
山田「では…要するにお2人方は苗木殿に対して本気ということになりますな」
大神「本気なのは承知するが…大抵、我慢をするのではないか?」
苗木「我慢?」
大神「もう他に手がない、苗木が何もしなくても爆死をしてしまうならいっそ今自分が、などの事情がないのならば、舞園と霧切は告白を我慢するはずだ」
葉隠「それに2人には自分の意思に関係なく暴走が起こったみたいだからな、これは超常現象だってことだべ!」
江ノ島「異議なーし」
戦刃「同じく」
苗木「ボクも同意。それにボク自身には命賭けるような価値もないからね!」
大和田「情けねえ一言が…」
しょうがないじゃないか!
というか愛に命をかける方がよっぽどだとボクは思うけど。
苗木「まあとりあえず、舞園さんが言ってたとおり、腕のマーク使って変な事態が起こらないようにするよ。そして解決法も試してみよう」
石丸「か、解決法?」
苗木「あのシロとクロのクマを探すこと」
江ノ島「ぶっちゃけそのクマ、苗木と舞園しか見てないけどね」
十神「そのクマを捕まえるのも準備が必要だろう。なにせ捕まえられるのは苗木と舞園しかいない」
その後、議論は別の方向に傾いた。
内容は、爆死の条件について。
江ノ島「んまあ、当然だけど、舞園、霧切の口から好きとか告白を示す言葉を聞くと、苗木が逝く」
山田「でも他の人からの告白は問題ないんですな」
この中で1番重要なのは、「す」から始まる言葉でも、★が三つまで点滅するところだ。
不二咲「でも、結局は「すごい汗」とか別の言葉で、好きとは言われてないのに、★が三つ点滅したってことだよねぇ…」
大和田「苗木が好きって言われるとか思い込んだら点滅すんじゃねえの?」
苗木「…そうかも」
ということで、ボクが2人の言葉を告白の言葉と認識するかどうかで爆死しない、するが決まると判断された。
石丸「では苗木君が告白と認識しなければいいのだな!」
セレス「さすがに全部を認識しないというのも難しいでしょうし、最低限認識をしないことを意識すればいいでしょう」
朝日奈「あ、そうだ。昨日上の代の人に聞いたんだけどね、『三人縛りの天使様』って。これなんか関係あるかな?」
十神「なんだそれは」
朝日奈「なんか怪談話みたいで…この学園に代々伝わってる噂。誰か聞いたことある?」
腐川「…」
苗木「皆ないみたいだね」
朝日奈「あんま有名じゃないのかな?なんかね、『天使様』を呼び出して人を呪うって内容なんだって」
桑田「初耳だな。んなの知らんかったな」
朝日奈「うーん、上の代はほとんど知ってるみたいなんだけどねぇ」
三人縛りの天使様。
天使様を呼び出して人を呪う。
…なんかなぁ。
朝日奈「んー、やっぱあんま関係ないかも。ごめんね」
苗木「いや、そんなことないかもしれないよ」
朝日奈「えっ?」
苗木「天使とは言い難いけど、デスマッチ・ラブコメの中にもそんな立ち位置の奴がいるんだ」
大和田「苗木と舞園が見たっていうクマのことか?」
苗木「そう。だからこの超現象の中であいつの立ち位置がハッキリする」
葉隠「天使様だってか?そんでこの現象はその天使様であるクマが引き起こしてるってわけか?」
苗木「…かも」
山田「さすがに話が合い過ぎでは…」
苗木「…なんでかな?」
戦刃「苗木君?」
苗木「ボクには『三人』『縛り』というところに不気味なものを感じる」
苗木「…」
大神「…舞園、霧切、そして苗木のことか?三人というのは」
…。
苗木「三人って、縛るって何をかな?」
たまたま出てきたこの三人縛りの天使様とデスマッチ・ラブコメに繋がりがありそうな気がするのは気のせいではないのかもしれない。
議論後
ふと思い出したことが。
苗木「朝日奈さん」
朝日奈「んー?どうしたの?」
苗木「前の買い物の話なんだけど…」
朝日奈「あー、あれね。ゴーグル買いたかったの」
苗木「スポーツショップに?」
桑田「スポーツショップ」
朝日奈「桑田?」
桑田「あ、まあな…最近自主練用のボールを少し補充したいなって思っててな…」
苗木「え、桑田クン野球の自主練?」
朝日奈「あんた、あんなに野球嫌いとか言っときながらやることやってんだね!」
桑田「ち、ちげえ!そういうことじゃなくてな!」
朝日奈「野球好きだけど表に出せないのね。桑田かーわーいー」
桑田「うるせぇ!」
苗木「あー…桑田クン行っちゃった」
朝日奈「意外な一面も持ってんのね、桑田。で、どうするの?苗木買い物付き合ってくれるの?」
1.付き合う
2.付き合わない
安価下3まで
1.付き合う
苗木「うん、喜んで」
朝日奈「ありがと!」
苗木「大神さんは?」
朝日奈「さくらちゃんは今日私用があるらしいからね…今日は無理みたい」
苗木「そうなんだ」
朝日奈「…あ、そうだ。桑田も呼ぼっか?」
苗木「桑田クン?」
朝日奈「うん。ボール欲しそうだったし。どうする?」
桑田の参加
1.参加
2.参加しない
安価下
1.桑田クン参加
そして放課後
朝日奈「もう外出ていいんだよね?」
桑田「なにいってんだ?」
朝日奈「いや、前に殺人事件がどうたらで学園外に出ちゃいけないとか」
苗木「もう大丈夫だと思うよ」
桑田「結局犯人と殺された奴は誰だったんだよ」
朝日奈「さあねぇ。先生達もなんにも教えてくれないし」
苗木「あ、不二咲さんが犯人はジェノサイダー翔だって言ってた」
桑田「あー、有名な殺人鬼か。狙われた奴がハサミでなんちゃらってやつだろ」
朝日奈「惨い殺し方するってよ…」
苗木「話してる間に着いちゃったね」
桑田「入るか」
朝日奈「そういや苗木か桑田腕時計ある?何時?」
苗木「ボクは持ってないよ」
桑田「店の看板についてんじゃねーか。4時30分だとさ」
朝日奈「ん、ありがと。ゴーグル買ったら泳ぎたいから7時前には学校着かないと」
苗木「さすがにそんな長い時間はかからないと思うよ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
桑田「…で、なぜこうなる」
苗木「さすがに驚いたなぁ…スポーツショップ強盗って」
「声を出すな!」
「動けば発砲するぞ!」
朝日奈「…折角ゴーグル買ったのにぃ…」
桑田「…俺も結構大量にボール変えたのによ…」
苗木「…災難だね…」
桑田「…てかどうするよ。相手銃持ってるぜ。なんでスポーツショップなんか襲ってくるんだか」
朝日奈「…目的が謎だね」
「5時までに金を出せなければこの人質共の命は無いと思え!」
苗木「…しかもボク達人質だし。他の人もいるけれど」
桑田「…ボール投げつけてる間に逃げるか?」
朝日奈「…それだと他の人質が逃げられないよ。合図かなんか送らないと…」
★☆☆☆苗木「…下手に合図を送ると発砲されるかもしれないから…」
桑田「…打つ手なしか?」
★☆☆☆☆本当に災難だ。ついてない。
★☆☆☆ボールやゴーグルを買えたのはいいものの、強盗が突然やって来てこの有様だ。
★☆☆☆苗木「…これ本当に7時までに帰れないかも」
朝日奈「うぇ…さいあくぅ…」
桑田「…おい、5時のチャイム鳴ってんぞ」
★☆☆☆苗木「…金が出せないってことなのかな…」
朝日奈「え…私達死んじゃうの…」
桑田「…店は人質見捨てるつもりなのかよ」
★☆☆☆苗木「…」
★☆☆☆本当に金が出せないのか。出せないならボク達は発砲されて死んでしまう。
桑田「…もうやるしかねえ!ボールを当てて気を引くからその間に逃げんぞ!人質も連れてだ!」
パリーン!
「!ガラスが割れたぞ!」
「!…誰だお前は!こちとら取り引き中なんだよ!出てけ!それとも人質になりに来たか!」
★★☆☆苗木「ま、ま…」
朝日奈「な、なんで…?」
桑田「…なんで舞園がこんなとこにガラス割って入って来たんだよ…」
舞園「…ふふ…苗木くぅ…ん」
★★☆☆…恍惚状態だ。
「!止まれ!撃つぞ!」
舞園「苗木くん♪…あははっ!」
「止まれ!…!こいつアイドルの舞園さやかじゃねえか!」
「は!?なんでアイドルがこんなところに!」
舞園「邪魔です、どいてくださいぃ…苗木くんに会うんですぅ…う」
朝日奈「!桑田!今なら強盗犯全員さやかちゃんに目が向いてるから!」
桑田「おし!」
★★☆☆桑田君が振りかぶって、買ったボールを投げ始めた。
★★☆☆頭を狙わず、足、手、などにボールを当てている。
★★☆☆…すごいコントロールだ。
朝日奈「苗木!人質を誘導しに行こう!」
★★☆☆苗木「そ、そうだね!」
★★☆☆そうしてボールが当たり、うずくまってる強盗犯達に、突如現れたたくさんの店員さんが取り押さえにかかった。
★★☆☆どうやら、数で強盗犯を押し切ろうとしていたらしい。
★★☆☆お陰で人質も全員無傷に終わり、強盗犯も捕らえられ、無事片付いた。
★★☆☆…この人除いて。
舞園「まってえええ!」
★★☆☆待てません!
★★☆☆店員さんが取り押さえている間も知らぬ振りしてボクを追いかけてくるのが舞園さん。
朝日奈「な、苗木!さやかちゃん足が早いし言葉が通じない!なに言っても苗木としか答えてくれないの!」
★★☆☆苗木「恍惚状態だからね!というか桑田クン!君もちょ、手伝って!」
桑田「止まれ!舞園!」
舞園「邪魔です」 ごすっ
★★☆☆苗木「桑田クンがぁぁぁぁぁあ!」
もう酷い状況だった。
朝日奈「ちょ、これ苗木に告白しそうな勢いだよ!苗木が死んじゃう!桑田ボール当てて!」
桑田「舞園ちゃんに当てられるわけ…な…いだろ…」
朝日奈「なんで虫の息なの!?」
舞園「苗木くんんん!おそわせてええええ!」
★★★☆ぎゃあああああ!心臓の高鳴りがぁぁぁあ!
★★☆☆襲うという言葉もかなり危ない言葉らしい。
★★☆☆そんな呑気な解釈してる場合じゃなくて。
★★☆☆ボクはとうとう舞園さんに捕まって押し倒されてしまった。
舞園「うふふ…つーかまえた♪なーえーぎーくーんー!」
★★☆☆苗木「た、助けて朝日奈さん!桑田クン!この舞園さんは本当に危ないんだ!」
「うぷぷぷぷ!いい気味!助けてなんてあげないよーだ!」
★★☆☆苗木「ここでボクを助けないと君たちボクの爆発に巻き込まれることになるぞ!」
★★☆☆苗木「…は?」
★★☆☆おかしな声がしたな、と思って倒されながら前を向いた。
「コンニチハ!」
★★☆☆…あのクマがいた。
桑田「今だ!」
★☆☆☆そして、ボクがクマを見つけたと同時に舞園さんが捕まった。
遅れたべさ
桑田「大丈夫か苗木!」
舞園「離してくださいっ…苗木君に近づきたいんです…っ」
朝日奈「それはダメ!爆死しちゃう!」
「ふー、危なかったね、苗木クン。さっきボクは助けてあげない、なんて言っちゃったけど、本心じゃないよ?」
★★☆☆目の前のクマが喋る。
「ボクは君の守護霊みたいなものなんだ!キミを見捨てることはしない!」
★★☆☆苗木「どの口が言うんだ…ついさっき助けてくれなかったくせに…」
「ボクが助けるのは今だ。手を貸すよ。さあ、立とう!」
★★☆☆そう言って手を差しのばして来た。
★★☆☆ボクはそれに掴まって立った。
「これで一件落着かな。さて、ボクは守護霊らしくキミのことを遠くから見守るよ!じゃあねぎゅっ」
★★☆☆そのままクマを投げ下ろした。
「ちょっと苗木クン!感動的なシーンを何ぶち壊してくれてるのさ!ボクがカッコ良くここから去ってこのシーンは幕を降ろすんだよ!」
★★☆☆苗木「いやそんなの知らないから」
★★☆☆とりあえず、そこにあった袋の中にこのクマを入れて口を縛っておいた。
「なにすんだー!」
朝日奈「さて、もうそろそろ警察が来ちゃいそうだし私達は帰ろっか!」
桑田「あん?苗木なに持ってんだ?」
★★☆☆苗木「キミ達には見えないものだよ」
朝日奈「?」
★★☆☆苗木「舞園さんは桑田クンが運ぶの?」
桑田「おう、そのつもりだ」
朝日奈「変なこと考えてないよね?」
桑田「…考えてねえよ」
そうして四人+一匹で帰路に着いた。
1週間近く開けてすいません
大神「大丈夫だったか、朝日奈!苗木!桑田!」
朝日奈「うわ、どうしたのさくらちゃん!いきなり…」
大和田「不二咲がよ、ネットで強盗がこの近くで起きてるって分かったらしくてよ、案の定調べてみたらお前らが行ったスポーツショップが襲わてるってわかってな」
桑田「そうだったのか…不二咲やるじゃん」
不二咲「あ、ありがとう…それで舞園さんはどうだった?」
苗木「ああ、今保健室に寝かせてるけど…なんで舞園さんも一緒にいたこと知ってるの?」
山田「十神殿が舞園殿を派遣したからですぞ」
苗木「はい?」
十神「俺が舞園を派遣したと山田が言ってるだろう」
桑田「お前かよ!お陰で犯人捕まったあと大変だったんだぞ!」
十神「それも見越して送り出した」
桑田「はあ!?」
十神「知っての通り、舞園は暴走した。それを使ってお前らを何とかできないかと思ってな」
朝日奈「あ、あんたなに考えてるの!?その状態の舞園ちゃんを苗木に近づけたら危ないからって話出たじゃん!聞いてたの!?」
十神「別に何ともなかったからいいだろう」
桑田「このっ…俺らも死ぬとこだったし、第一お前は苗木と舞園ちゃんを何だと思ってるんだ!」
十神「興味深い実験対象だ。それに死に物狂いの人間はそうやすやすと死なん。じゃあな、少し考えることができた」
桑田「おい!」
石丸「すまない、桑田君、朝日奈君、苗木君…君達を危険な目に合わせてしまった」
苗木「…別に誰のせいでもないよ。あと舞園さんが危険だとかそういうのは口にしないで欲しいな」
石丸「あ、ああすまない。だが…」
セレス「どうして暴走が起きるのでしょうね?それも2日続けて」
葉隠「やっぱりこれは誰かの陰謀で、その誰かが苗木っちを殺そうとこんな暴走するって感じのルールを設けたに違いないべ!」
腐川「誰かって誰よ…」
葉隠「…知らんべ…」
不二咲「そういう可能性もあるかもしれないけど…あと苗木くん。何持ってるのぉ?」
苗木「…うん、中身はないよ」
不二咲「?」
さっき、部屋のシャワールームにクマを閉じ込めてきた。
…あとでどうしてやろうかな。
それにまだ捕まえたことも皆に言わないでもいいだろう。
まずはあのクマから情報を引き出してから。話はそれからにしようと思ってる。
朝日奈「あ、そうだ。霧切ちゃんはどうなってるの?やっぱり暴走…」
大神「確かにしていたが、問題ない」
桑田「どういうことだ?」
石丸「彼女らの暴走が始まった時、舞園君は十神の方針で君達のもとに送り出したが、霧切君はすぐに暴走を鎮めることができたのだ」
苗木「暴走を鎮めれたの!?」
大和田「少し物騒だがよ…戦刃が手に刃物持って霧切の動きを封じたんだよ。そしたら霧切の顔が真っ赤だったが、どんどん青ざめてな」
山田「それで鎮まりましたな。少々強引だったのが少し…」
桑田「それで今はどうしてるんだ?」
大神「戦刃と江ノ島が見張ってる。当の本人はもう暴走する気配もない、見張りもそろそろ解いていい頃のはずだ」
苗木「…そういえば舞園さんも朝日奈さんと桑田君が力ずくで抑えてたら暴走がおさまっていってたな…」
腐川「…2人が離れて顔を合わせることが出来ないんならその方法でしか鎮めることができないのね」
苗木「ということはあの2人は暴走が始まる時には別々の場所にいたんだね」
そして部屋に戻ってきた。
…気分が悪いぞ。
少しトイレに…
案の定血を吐いた。
今日舞園さんに★の三つ目が点灯したことが原因だろう。
…やはり気分が優れない。
「…ふーん、案外辛そうだね」
こいつもトイレの帰りに持って来た。
さて、どうしよう。
「…何もない部屋だなぁ」
苗木「余計なお世話だ。じゃあ…口を割ってもらおうかな」
「?何も秘密なんかないけど?」
苗木「…しらばっくれるのかな?」
模擬刀を手に持つ。
「ちょ、苗木クン!それはなんすか!?」
苗木「模擬刀。キミに暴力を振るう時、手を使うのは疲れるからね」
「暴力振るう前提だったのか!この悪魔!」
そぉいっ!
「ぎゃぁぁぁあ…って効かないよーだ。ボクは体柔らかいからどんな攻撃も受け止めることができるんだ!うっぷぷぷぷ!」
模擬刀の鞘で脳天を攻撃しまくる。
「ぐぎゃぁぁぁあ!」
次は足を使う。
「キック!?ぶげっ」
とどめの肘落とし。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!ボクのぷりてぃな顔がぁぁぁぁ!」
苗木「…」
苗木「お前…反応は痛そうだけど実際はダメージ受けてないな」
「…それよりもそんなカワイイ顔してる裏腹に凄い暴力的だったことに驚きだよ…うぷぷ」
苗木「愛と狂気は紙一重って言うしね」
「それ今なんの関係もなくないすか?」
苗木「うるさい」
「模擬刀がボクのおへそに!?あうッ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後1時間痛め付けたが、結局何も口を割らなかった。
苗木「だから、こんな爆死するようになったのはお前のせいでしょ?」
「ギクぅ!」
苗木「だからそれはなんでか聞きたいから暴力ふるってるんじゃないか」
「た、例え知ってても何も教えるつもりはない!ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!ボクのへそがぁぁあ!へそ攻撃しすぎぃぁぁ!」
こんな風に言ってるだけだった。
…もう疲れた、またシャワールームに閉じ込めた後で寝よう。
…。
朝になった。
シャワールームには誰もいなかった。
苗木「…あいつ、どうやって逃げたんだろう…」
…折角捕らえたのに。
手がかりが消えてしまった…ああ…
山田「苗木殿!」
苗木「…ん?どうしたの?」
山田「今日帰りに一緒に寄ってもらいたい場所があるんです!」
苗木「…どこ?」
山田「ずばり、メイド喫茶」
苗木「あ、大和田クンおはよう」
山田「ヘイ苗木殿!無視はあかんでっせ!」
苗木「…なんでメイド喫茶にボクも行かないとダメなの?」
腐川「…私からもお願い」
苗木「え?腐川さん?」
山田「今日彼女にメイド喫茶とは何たるかを教えるために行くんですぞ!だがそこは3人で行くとメイドが2人つくというご褒美設定の店!2人より3人で行けば奉仕してくれるメイドが増えるのだッ!」
苗木「熱いね…山田クン。腐川さんはいいの?」
腐川「…別に予定もないし、何よりこいつに書いた小説にあれこれ言われたから…」
苗木「…なに言われたの?」
腐川「…萌えが足りないって。それを補うためにもメイド喫茶へって…」
苗木「…ああ…」
1.2人とメイド喫茶へ行く
2.メイド喫茶に行かない
安価下3まで多数決
メイド喫茶にいこーよ
苗木「なんで昼休みに行くことになったんだよ!」
山田「すいません…実は今日放課後に同志の集いがあるのを忘れていてですな…だがしかし!紳士としては約束を破るわけにはいかんのです!」
腐川「…紳士?」
苗木「…まあいいけど。いこっか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
腐川「なによ…この浮ついた店」
「お料理のご注文を承ります、ご主人様!」
苗木「ご主人様ってボクらのことか…えーと、ボクはこれで腐川さんがこれで山田クンがこれだっけか」
「はい、承りました!では少々お待ちください!」
腐川「…苗木は意外と落ち着いてるのね」
苗木「まあ…」
腐川「来たことがあるとか…」
苗木「…」
腐川「…本当に来たことあるの…?」
苗木「…山田クン。どうしてさっきから黙ってるのさ」
腐川「…会話ズラされた」
山田「…見ましたか、お二人方。あの店員の可憐さ!」
苗木「…はい?」
山田「拙者はなぜ二次元しか見て来なかったのか…だがしかし!その二次元で培った会話術で!あの娘を!堕とすッ!」
腐川「なにこいつ…」
苗木「今までここ来たことあるんだよね。初対面なの?」
山田「拙者が来た時はいなかったですぞ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
苗木「ふう…トイレも済んだしそろそろ昼休み終わるし帰らないと」
腐川「…バカなのあいつ…」
苗木「どうしたの?腐川さん」
腐川「あれ」
山田「拙者とお付き合いお頼み申す!」
苗木(好感度ゼロで告白しおったああああああ!)
「お帰りくださいませ、ご主人様!」
山田「ぐほおおおおおおおお!」
苗木(玉砕したぁぁぁぁぁ!バカでしょ、バカなんでしょ山田クン!培った会話術も使わないで告白したのか!)
腐川「いい気味」
苗木(というかお帰りくださいませって始めて聞いた…メイドが言っていい言葉なんだろうか…)
山田「ためになりましたかな?」
腐川「あ、あんたの玉砕シーン見て何かを学べるわけないじゃない!」
山田「ぐさっ」
苗木「…」
苗木「…ボクもなんのためにメイド喫茶行ったんだろ…」
葉隠「あ、3人いたべ!」
学校に帰った途端、葉隠君に捕まり、教室に連れ込まれた。
セレス「…どこに行ってたんですの?おかげで昼休み会議ができなかったではありませんか」
石丸「いや、時間はまだある!少ない時間なのは仕方ない、会議を始めようではないか!」
どうやら会議を始めようとしたら、メイド喫茶に行ってた3人がいなくなっており、会議が始められなかったようだ。
…どこに行ってたのかなんて口が裂けても言えない…
不二咲「これまでのことを含めて考えると、5時に2人の暴走が起きるみたい…」
結論が出た。
江ノ島「で、その暴走の解除方法は2人が目を合わせるか、脅すのどっちかなんだね」
大神「脅すのは気が引けるな…」
戦刃「昨日はごめんなさい、霧切さん」
霧切「いえ、大丈夫よ」
★★☆☆苗木「…」
時間が来たので、ここで会議は区切られた。
葉隠「あ、3人いたべ!」
学校に帰った途端、葉隠君に捕まり、教室に連れ込まれた。
セレス「…どこに行ってたんですの?おかげで昼休み会議ができなかったではありませんか」
石丸「いや、時間はまだある!少ない時間なのは仕方ない、会議を始めようではないか!」
どうやら会議を始めようとしたら、メイド喫茶に行ってた3人がいなくなっており、会議が始められなかったようだ。
…どこに行ってたのかなんて口が裂けても言えない…
不二咲「これまでのことを含めて考えると、5時に2人の暴走が起きるみたい…」
結論が出た。
江ノ島「で、その暴走の解除方法は2人が目を合わせるか、脅すのどっちかなんだね」
大神「脅すのは気が引けるな…」
戦刃「昨日はごめんなさい、霧切さん」
霧切「いえ、大丈夫よ」
★★☆☆苗木「…」
時間が来たので、ここで会議は区切られた。
連投すまそ
放課後
★★☆☆苗木「…あれ、霧切さん?」
霧切「…苗木くん」
放課後、ぶらぶら歩いていると、教室にて霧切さんと会った。
霧切「…この現象が起きて以来、まともに話すのはこれが始めてね」
★★☆☆苗木「だねぇ」
霧切「…」
★★☆☆苗木「どうしたの?」
霧切「…例えばの話よ。あなたが2人の友達に遊ぼうと呼ばれたら、どちらを優先する?」
★★☆☆苗木「え?」
霧切「これに答えてちょうだい」
どちらを優先するか。
★★☆☆苗木「どちらも優先しないよ。その2人も含めて一緒に遊べたらいいと思う」
霧切「…やっぱり苗木くんは優しいのね」
苗木「…?」
霧切「私もそうだけど、そういう場合は親しい方の友達を選んで、もう片方の人の誘いは断るわ。多分、これが比較的多い答えだと思う」
★★☆☆苗木「…」
霧切「…あなたはどちらも選んだ。それはなぜ?」
★★☆☆苗木「…どちらか断ったら、その人が傷つくかもしれない可能性があるから」
霧切「…だからあなたは優しいのよ」
★★☆☆苗木「あの…会話の方向性が掴めないんですが…」
霧切「率直に問うわ。苗木くん、あなたは私と舞園さんの告白、どちらを受け入れる?」
★★☆☆苗木「…!」
霧切「…答えて」
★★☆☆苗木「え、えっと…」
霧切「…」
★★☆☆苗木「…まだ考えてる」
霧切「2人のどちらとも傷つかない方法を考えてるから待ってという意味かしら?」
★★☆☆苗木「ー!ちが…」
霧切「違わないはずよ。あなたは穏便に事を済ませる方法を考えてる。要するに私達の告白を受け入れる気がない」
★★☆☆苗木「…」
霧切「…糾弾したいわけじゃないわ。だけどこれだけは言っておくわね」
霧切「私と舞園さんはあなたが出した答えを尊重する」
霧切「それが2人共ダメだとの答えでも受け入れるつもりよ」
霧切「…傷つかない方法とかは考えなくていい。その覚悟がないままあなたに告白するはずがないでしょう」
霧切「…言いたかったことはそれだけ。ではさようなら。舞園さんと合流してくるわ」
★★☆☆苗木「…」
…。
ボクは思う節があって、校内を歩き回っていた。
…あ、5時のチャイム。
今日は霧切さんがさっき舞園さんと合流すると言っていたから、大丈夫だろう。
大和田「苗木!逃げろ!」
苗木「…」
…なぜ。
大和田「舞園と霧切が暴走しちまった!しかも2人とも別々に走り出したから顔を合わせるのも難しい!」
苗木「なんで!一緒にいたんじゃないの?」
大和田「いたんだがよ…念のため、兄弟と俺であの2人を見張ってたんだよ。そしたらよ、5時ちょい前に人が食堂に大量に来て2人がはぐれたんだ」
苗木「食堂の中ではぐれたの…?」
大和田「ああ、それくらい大量の人間が一気に入って来てよ…それで5時になり、分断されて舞園と霧切は暴走だ」
★☆☆☆苗木「あの2人が暴走しない日はないのか…!」
大和田「とりあえずあいつら探し出してなんとか暴走を鎮めるからお前は安全なとこに行け!」
★☆☆☆苗木「彼女達に手荒な真似はしないでよ!」
そうして走り出す。
★☆☆☆5時ちょい前に人が大量に入ってきただって?
★☆☆☆そんな暴走を引き起こすのが狙いみたいな行動が偶然でも起きるわけない。
★★☆☆だとすると、やはりこれは誰かが暴走するように仕向けていて…それを…
「み つ け た 」
★★☆☆苗木「」
★★☆☆霧切さんが目の前に。
霧切「…は、な、なえぎく…ん!にげ…て!」
★★☆☆苗木「…!霧切さん!自我があるの!?」
霧切「はや…く!今にも…」
★★☆☆襲いだしそうってことかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
★★☆☆全力で校内を駆け巡る!
★☆☆☆ふと思い出し腕を見ると、★が一つだけ点滅していた。
★☆☆☆よ、よし。じゃあ…
屋上に逃げ込んだ。
苗木「こ、ここまで来れば…大丈夫だろう…」
屋上には先客がいた。
十神「…苗木か」
苗木「十神クン…?」
十神「…あいつらから逃げ切れたのか?」
苗木「た、多分…」
十神「…そうか。お前はとりあえずここにいろ」
苗木「え…?どういう
声をかける前に十神クンは屋上から出て行ってしまった。
苗木「ここにいろって…」
どうしよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから30分くらいかかった。
腕の☆マークは点滅を一回もしなかった。
…どうなってるんだろう。
ふと、辺りを見回すと、ノートが落ちていた。
苗木「…屋上にノート?」
どうしよう。ほっとくべきか、拾っておくべきか。
なんか今の境遇だとどの行動にも蟠りが発生してしまう。
1.ノートを拾う
2.ノートを拾わない
安価下3まで多数決
このどっちか選んだ後にまたすぐ選択あります
1.拾う
苗木「…なんだろう」
ノートを拾い、パラパラとめくってみる。
…。
内容
1.朝日奈さんが言ってたある「噂」についてのノート
2.十神が持って行っていた苗木のノート
安価下3まで多数決
どっち選ぶかでストーリーと攻略ヒロイン少し変わる予定
…これは?
パラパラとめくってみたが、よくわからない。
…絵とか書いてあったけど、本当になんのノートだろう?
1ページ目を飛ばしていたことに気づき、見てみる。
そこにはこう書いてあった。
“ てんしさま ”
苗木「てんし…さま」
どこかで聞いたような…
ああ、そうだ。朝日奈さんが言ってた、「三人縛りの天使様」だ。
…で。
なぜこんなノートが屋上に?
2ページ目を開く。
“ てんしさま に ついて ”
ボクはノートを閉じた。
…怖いと感じたのだ。
てんしさまについて、という文に恐怖を感じたのだ。
病的なほどきれいなひらがなでかかれた文字に、感じた。
…これはボク1人で見るものじゃないのかもしれない。
明日、朝日奈さんに見せよう。そもそも三人縛りの天使様という噂を知ったのは朝日奈さんが教えてくれたからだし。
これを鞄にしまう前に最後のページだけ見ようと思い、ノートを開いたのが間違いだった。
そこにはこう書かれてあった。
“ てんしさま は ひと を ころ す”
安価とってくれてあざした。
ようやくまともに本編進みそうだわよ
ではおやすみ
お疲れ様っす。 天使つうか祟り神じゃねえか。
・・・そして、二股ルートとかないのでしょうか(震え声)
戦刃「苗木君!離れて!」
屋上から下に降りると、戦刃さんと会った。
…というか離れて?
★☆☆☆苗木「それってどういう…」
「いたぞ!ターゲットだ!」
戦刃「早く!食い止めは私がするから、逃げて!」
★☆☆☆苗木「え、わ、わかった!」
全く状況が掴めないが、自分が狙われていることはわかった。
とりあえずボクは全力で走る。
桑田「あ、苗木!?」
★★☆☆苗木「桑田クン!今どうなって…」
桑田「バカ、今は離れ…「い た 」
★★☆☆苗木「…!き…りぎりさん」
霧切「…なえぎ、くん!」
桑田「霧切は俺が止める役割だ!お前は逃げろ!舞園と合流するまでだ、頑張ってくれ!」
★★☆☆苗木「…ごめん、桑田クン!」
あああああああああ…っ!
なんで、なんでこんなことに!
とりあえずトイレに逃げ込む。
苗木「マークは…消えてる…」
桑田クン達と会った階より2階下のトイレに入った。
マークが点滅してないということは、霧切さんだけでなく、舞園さんも近くにはいないのだろう。
…。
なんでこんなことになっているんだ?
ボクが屋上にいた30分間に何があった?
戦刃さんは大勢の人の相手を1人でしていたし、桑田クンは霧切さんを抑えていた。
…他の皆は。
どうしよう…いつまでここにいたらいいんだろう。
葉隠「苗木っちいるか!」
!葉隠クン!トイレの入り口にいるみたいだ。
苗木「い、いるよ!」
葉隠「お、ここだべ!石丸っち!」
石丸「苗木君!出て来てくれ!」
突然のことでなんだかわからないが、とりあえず石丸クンと葉隠クンの所へ向かう。
石丸「よし…部屋に戻ってくることができたぞ!」
葉隠「大声出すなって!」
石丸「あ、すまない…つい」
苗木「部屋まで連れて来てくれてありがとう。それで、何が起こってるのか教えてくれないかな?」
江ノ島「苗木はどーだった!」
江ノ島さんが慌ただしく、部屋に入ってきた。
江ノ島「え、あ!いるじゃん」
葉隠「おう。見つけてとりあえず部屋までなんとか連れて来れたべ」
ちなみに、部屋とは石丸クンの部屋だ。
苗木「あの…何があったか…」
葉隠「そうだな、何があったか話すべ」
江ノ島「あんたが話すの?」
葉隠「もちろんだべ」
葉隠「5時になると暴走する舞園っちと霧切っちは食堂で一緒にいることになってたんだべ」
葉隠「で、ちゃんと合流できて、5時になるのを待つだけだったんだけどよ」
葉隠「突然大勢の人が食堂に流れ込んできてな、2人がその波に巻き込まれて離れ離れになっちまったんだべ」
葉隠「そこで5時になっちまって…2人が苗木っちを探し出そうとしてたから、クラスの皆でそれを阻止しようと行動しようとしたんだべ」
葉隠「何があってもいいようにと食堂には石丸っちと大和田っち。食堂の外では他の皆が見張ってたからな」
苗木「そうだったの…?ボク何も知らずに1人でのうのうと校内を歩いてたよ」
石丸「仲間の問題は皆で解決した方が早いだろう!」
苗木「ありがとう…」
クラスメイトの優しさがこの上なく嬉しい。
葉隠「食堂は溢れんばかりの人でいっぱいになって、戦刃っちがそのうちの何十人かをおびき出してくれたんだべ」
苗木「だからあんな大勢の人と対峙してたのか…」
江ノ島「お姉ちゃんに会えたんだ」
苗木「うん…その時にターゲットだって言われて。戦刃さんがここは引き受けるからって…」
葉隠「ああ。その大勢の人は苗木っち目当てで来た外部の人らしいべ。制服も来てなかったしな」
苗木「なんで…ボク?」
石丸「…それがわからないんだ。ただ苗木君はどうだのこうだのと会話が聞こえたから、この輩達は苗木君が目当てなのだろうと結論を出したのだ」
江ノ島「そっからがね…」
葉隠「まず霧切っちは桑田っちが。舞園っちは朝日奈っちが。その他の皆は足止めを。俺と石丸っちと江ノ島っちは苗木っちの安全を確保する役。で、大和田っちが通達役だったべ」
石丸「うむ…兄弟や皆はどうしてるだろうか」
苗木「大和田クンならボクも会ったよ。最初に逃げろって言ってくれて」
葉隠「お、ちゃんと通達してたんだな。で、俺達は苗木っちを探して、ようやく見つけて、この部屋に連れて来たってわけだべ」
石丸「苗木君の部屋も安全とは限らないからな。なにせあの大勢の人の標的は苗木君だからな」
苗木「…ごめんね、皆。ボクのせいでクラスの皆を巻き込んじゃって。しかも今回に限っては学校も巻き込んでるし。他の学年の生徒とかは大丈夫なのかな…」
江ノ島「それなら放送で部屋に篭ってろって言われたじゃん。聞こえなかったの?」
苗木「…屋上にいたから聞こえなかったのかな?」
石丸「屋上にも行っていたのか」
苗木「…そうだ…屋上」
江ノ島「ん?どうしたの?そんなヨレヨレ動いて」
…あれ?なんか身体が思うように動かない。
苗木「の、のー…とを…」
葉隠「おい、苗木っち!」
石丸「苗木君!どうした!」
あれ…地面に倒れ込んでる…
皆に見せたいノートがあるから…
み…せないと…
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまで
状況としては、今学校に外部の人が大量にいて、そいつらは苗木を狙ってる、と。
少しわかりにくい部分あったかも。すまない。
>>184二股するとヤンデレ化しちゃうあの娘がおるやろ?つまりはそういうことやで(ニッコリ
…
あれ、…どこだろ…
寝てるのか…?ボク…
…誰か隣にいる…
隣にいる人
1.朝日奈
2.江ノ島
3.戦刃
4.大神
5.霧切
6.セレス
7.腐川
8.舞園
安価下9くらいまで多数決
同票があった場合は、同票に選ばれた人から>>1が選ぶ
ー
多数決で江ノ島
予想外だったぜ…
江ノ島「…」
…江ノ島さん…なのか?
江ノ島「…ま、意味わからん現状が終わるまで辛抱するか」
…?
江ノ島「でも意外と楽しいなー。残り僅かだし頑張ってね、ナ・エ・ギ・ク・ン」
苗木「…え、…のしまさん?」
江ノ島「…うんにゃ?起きたの?どう、体調は」
苗木「体調…?」
言われて気付いた、体が凄く重い。
江ノ島「んー、やっぱ熱すら下がってないか。額熱い」
苗木「ひゃあぅ」
江ノ島さんが手を額に当てる。
江ノ島「あ、ごめーん☆私手冷たいから驚かせちゃった☆」
苗木「…うぅ」
江ノ島「…そうだな、増援呼ぼうか。1人じゃ看病できる範囲に限りあるし」
江ノ島が呼んだ増援
先ほどの選択肢から2を除いて誰か選んで下さい
安価下
大 天 使 降 臨
大神「大丈夫だったか、苗木!」
江ノ島「困った時の大神だよねー」
苗木「ああ…あ…りがとう…」
大神「…やはり熱は下がり切ってないのだな」
苗木「あの…なにが…お…きたの?」
大神「…?どういうことだ?」
苗木「えっ…と…ボク…なんで、熱が出て…寝てるのか…わから、ないんだ…」
江ノ島「…覚えてないの?あんた、ぶっ倒れたんだよ」
…ぶっ倒れたんだ。
大神「…熱が下がるまで、我も付き添おう。安心して睡眠などとるといい」
苗木「ハハ…ありが、とう」
頼りになるなぁ…
江ノ島「あー、ストップ。寝る前にポカリ飲んどき。喉渇いてるっしょ」
…優しい。優し過ぎるよ。皆。
そして、ボクはまた意識を手放す。
江ノ島「苗木寝たよ」
石丸「ああ、看病ありがとう。…熱はどうかね?」
大神「多分、起きてる頃には引いてるかもしれん」
葉隠「なら大丈夫だな。倒れた時はビックリしたべ」
山田「貧血と過労が原因だったと。このままだとまた苗木殿は倒れてしまいますぞ」
大和田「…早くなんとかしてやんねぇとな。不二咲、俺はもういいから戦刃の手当てしてやれ」
不二咲「大丈夫…?」
戦刃「私は問題ない。やせ我慢してる大和田君に手当てをした方が効率的」
大和田「別にやせ我慢じゃ…!」
朝日奈「ああー、所々肌切れたりしてんだから落ち着いてよ。あんたとむくろちゃんが1番戦ってたんだから」
腐川「その割りにはあんまり怪我してないのね…戦刃の方は」
十神「さすが軍人と言うべきか。普段とは見違える動きだったじゃないか」
戦刃「…別に普段と変わらない動きしかしてない」
霧切「…ごめんなさい、桑田君」
桑田「だから別に大丈夫だっての。俺の心配より苗木の心配してろよって」
霧切「でも私の暴走で出来た傷なのだから、責任くらいとらせてちょうだい」
桑田「…なら頼むが」
舞園「…」
舞園「……?あれって…」
食堂
江ノ島「それにしてもさっきの騒ぎで随分食堂も散らかったねえええ」
石丸「結局苗木君に何をするわけでもなく撤退したからな…彼らは何をしに来たんだ?」
山田「わからずじまいですな。というか食堂の使用許可はとってないのでは…」
セレス「とってきましたわ」
大神「ああ、すまないセレス」
葉隠「あ、セレスっちいないと思ってたら使用許可とりにいってたんか」
セレス「本来は自部屋待機ですからね。少々無茶を言って使用許可貰いましたわ」
十神「…?おい、誰か舞園の行方を知ってる奴はいるか」
朝日奈「舞園ちゃん?そこにいるんじゃ…」
石丸「…いないな」
桑田「おいおい…なんかあったんじゃないだろうな…」
不二咲「で、でもさっきまで一緒にいたよぉ…」
腐川「…どうせひょっと出てくるわよ」
苗木「…んーっ」
伸びをする。
どうやら、ボクは寝てたみたいだ。
確か、大神さんと江ノ島さんが看病してくれたのを覚えてる。
…2人ともいないな。
それどころか物音一つしない。皆どこかこの部屋より遠い所にいるのかな?
と思ってたら。
ガンッ、ガンッとドアが叩かれる音がした。
苗木「…はい?」
「私です、起きてるんですね。開けてくれませんか?」
ドアを叩いてたのは舞園さんだった。
★★☆☆苗木「どうしたの?」
舞園「苗木君の体調が良くないのは分かってるんですが、どうしても確認しておきたいことがあって…」
苗木★★☆☆「…確認したいこと?」
舞園「これです」
舞園さんがこれと言う方向に目を向けた。
そこにいたのは。
「…まさか苗木クンよりおしとやかな顔して凶悪な暴力魔とは。うぷぷ、油断しちゃったよ」
舞園「これ、私が前に見たシロクロのクマなんですが、苗木君は見覚えあります?」
ボロボロのクマのぬいぐるみだった。
★★☆☆苗木「…もちろん」
クマの頭を鷲掴みにする。
★★☆☆苗木「不幸中の幸いだね。まさかボクが寝てる間にキミがここに戻ってくるとは思わなかったよ」
「うへぇ…」
こうして再度クマを捕獲した。
今度こそ…今回は舞園さんもいるし、情報を何でもいいから引き出さないと。
>>212で一つ、苗木と★の位置がおかしいのあるんで脳内変換よろ
事情で明日は書けません、明後日に
安価とってくれてあざした
間空けてすいまへん
…うわ。
うわー。
…うっわ。
舞園「んー、口を割りませんね」
「この鬼畜娘!キミ苗木クンより酷い痛めつけ方してくるね!ハサミで切る?普通」
舞園「褒めるんじゃなくて口を割って欲しいんですよ♪」
「ギエピー!」
舞園さんのクマの痛めつけ方は確かにボクよりも酷かった。
というかなんでハサミ持ってるんだい。おかげでクマの頭少し禿げてるじゃないか。
舞園「そうですね、まずは名前を教えてください!」
「ないっス」
ひい!ハサミがクマに刺さった!頭に刺さった!
「ぎゃあああああ!嘘言ってないよ!名前を付けられてないんだよ!」
舞園「あ、そうなんですか?じゃあ質問変えますね。あなたの目的はなんでしょう?」
「い、言えない。うぷぷっ」
めりっと効果音がした。
顔に舞園さんの手がめりこんでる音だ。
舞園さんこわひ。
間空けてすいまへん
…うわ。
うわー。
…うっわ。
舞園「んー、口を割りませんね」
「この鬼畜娘!キミ苗木クンより酷い痛めつけ方してくるね!ハサミで切る?普通」
舞園「褒めるんじゃなくて口を割って欲しいんですよ♪」
「ギエピー!」
舞園さんのクマの痛めつけ方は確かにボクよりも酷かった。
というかなんでハサミ持ってるんだい。おかげでクマの頭少し禿げてるじゃないか。
舞園「そうですね、まずは名前を教えてください!」
「ないっス」
ひい!ハサミがクマに刺さった!頭に刺さった!
「ぎゃあああああ!嘘言ってないよ!名前を付けられてないんだよ!」
舞園「あ、そうなんですか?じゃあ質問変えますね。あなたの目的はなんでしょう?」
「い、言えない。うぷぷっ」
めりっと効果音がした。
顔に舞園さんの手がめりこんでる音だ。
舞園さんこわひ。
「無理なんだ!キミのためだから!言えないんだ!」
舞園「…私の…ため?」
「!そう!」
舞園「じゃあ目的はいいです。それを言ったらどうなるか聞きたいです」
「…」
めりぐさっ
左手でパンチ、右手でハサミを突き刺す。
手慣れてるなぁ…。なんで?
舞園「聞きたいです」
「…大事なものを失くす」
めりぐしゃっ
舞園「…どういうことですか?」
「言うと…失くす」
舞園「…もしかして脅しですか?多分私には通用しませんよ?」
「ち、違う…ホント」
舞園さんの手が止まった。悩んでるみたいだ。
息を吐く。仕切り直しみたいだ。
舞園「今苗木君の身に起きてることはあなたのせいですか?」
「ボクのせいじゃないけど…まあボクが消えれば収まるだろうね」
舞園「じゃあ消します。消し方を教えてください」
「躊躇しないね…ボクが消えちゃうなんて可哀想とは思わないかい?」
舞園「思いません。どうやったらあなたを消せますか?」
「…」
クマがボクを見る。
「…苗木クンが爆死して逝けば…」
ドゴン!
壁にクマがめり込んでる。
舞園さんのパンチでめり込んだ…ぬいぐるみで壁に穴を開けるって何者?
…というかなんでクマはボク達の名前を知ってたんだろう?名乗ったっけ?
舞園「…それ以上嘘を言ったり、苗木君のことをなにか言うのであれば流石に私も怒っちゃいますよ?」
「ホントだから!ていうかもう怒ってるし…」
舞園「病気を治すために患者を殺すなんて治療の仕方ありますか?それと同じ意味ですよ?」
「そんなのわからんよ!ボクだって舞園さんにどう思われようと、消えるの嫌だし!」
舞園「爆死以外の選択肢を教えてください!」
「んー、苗木クンが2度は見れないくらいに酷いことになればもしかしたら…」
2度は見れない体にされそうな暴力をクマは受けている。
…そしてデスマッチ・ラブコメを終わらせる方法が分かった。
ボク が、 死ぬこと。 だね
舞園「諦めちゃダメです苗木クン!このクマがまだ何か他の解決方法を知っているはずです!」
★★☆☆苗木「…」
★★☆☆苗木「ねえクマ」
「…クマって名前じゃないんだけど…なに?」
★★☆☆苗木「舞園さんに言えないならボクには言えるの?」
「苗木クンには言わないからね?」
あ、手が出ちゃった。
舞園さんとボクでどれだけ攻撃しても、この件について、クマは口をやはり割らなかった。
…言えないじゃなくて、言わないって言ったよな、このクマ。
もうこれ以上の情報は聞き出せそうにないと諦めかけていた。
舞園さんがいたお陰で少しは聞き出せたけど。
…。腹が鳴ってしまった。
舞園「…苗木君。お腹空いてるんですか?何かお作りしましょうか?」
★★☆☆苗木「え、いや、いいよ。悪いし」
舞園「悪くないですよ。病人の看護でご飯を作るんです。ということで作って来ますね」
「じゃあね、ボクには
舞園「このクマそこに縛っておきますね」
「理不尽すぎるぅぅぅぅぅうう!」
…どうやら本当に作ってくれるみたいだ。
…アイドルの料理か。楽しみだな。
舞園さんは何を作って来た?
1.はい、苗木君。ラー油をたくさん使ったラーメンです!
2.病人ということでお粥作ってきました!
3.…さっきの人達に材料が荒らされて私に作れそうな物がありませんでした…
安価下5まで多数決
1.ラーメン
舞園「はい、苗木君!」
★★☆☆苗木「…」
舞園「ラーメンです!私の好きなラー油も入れてます!どうぞ!」
「うわ…病人にラーメン?」
舞園「黙っててください、クマ。あなたにはスープの一欠片もあげる気ないです」
…ラーメン。
まあ食べれないことないけど…量が結構あるなぁ。
食欲あまりないけど、作ってくれたのに残すのは悪いし…
★★☆☆苗木「…いただきます」
舞園「どうぞー♪」
「じゃあスープはいいから麺頂戴。麺」
舞園「自分の手でも食べててください」
「食えるわけないだろ!」
舞園「じゃあ何なら食べるんですか?」
「だから麺かスープ頂戴っていってるでしょ!」
舞園「頭が高いです」
「ちくしょー!」
ちなみにお粥を食べるパターンだと死ぬことになってました
思ったより…美味しかったかな?
いや…なんかあんまり味がした感覚無かったし…
舞園「では食器片付けて来ますね」
舞園さんは部屋から出て行った。
★☆☆☆苗木「で、本当に何か食べたいの?」
「なんで全部食べ終わった後そんなこと聞くの!?食べてる最中こっちなんか見向きもしなかったくせに!」
苗木「食べさせる気ないし」
「悪魔!」
さて、どうしようか。
舞園「戻りましたー」
★★☆☆苗木「おかえり。そういえば皆は?」
舞園「あ、食堂で色々話し合ってます」
★★☆☆苗木「…言っちゃなんだけど、舞園さんが看病してくれること皆許してくれてるんだね」
舞園「あ」
★★☆☆苗木「あ、って…」
舞園「うーん、確かにこんな状況ですし、一回看病する人交替しましょうか。クマのこと聞きたくて皆のところ抜け出してきたわけですし」
そうなんだ…。
舞園「では私行きますね」
★★☆☆苗木「あ、待って。ボクも皆に話したいことがあるからそこまで連れて行って」
「あの、ボクは」
舞園「そこで縛られている状況を楽しんでてください」
「鬼ぃい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後食堂に行くと、めちゃくちゃ怒られた。
舞園さんと2人という状況が非常にマズかったらしい。
状況を考えろって。
★★☆☆苗木「…はい、反省してます。あの、本題に移っていいですか?」
山田「本題…とは?」
★★☆☆苗木「屋上であるノートを見つけたんだ」
十神「…!なんのノートだった」
★★☆☆苗木「前に朝日奈さんが話してくれた『三人縛りの天使様』についてのノート」
朝日奈「あ、そんなこと言った覚えあるね。内容はどんなのだった?」
★★☆☆苗木「いや、ボク1人で見るのは怖いから」
霧切「怖い…かわいい」
★★★☆苗木「さ、さあ。ノートを、ひ、開くから、ボクの周りに、集まって、く、くれないかな」
葉隠「なんでそんなにどもってるんだべ」
い、今の聞き間違いじゃなければ…
霧切さんを見るとーーーー。
霧切「?どうしたの?早くノートを開いてちょうだい」
ですよね。聞き間違いですよね。
“ てんしさま に ついて ”
腐川「なにこの頭悪そうな文字…」
桑田「これ書いたの小学生じゃね?天使様くらい漢字でかけるだろ」
次をめくる。
“ふとみみをすませるとこえがしたよ。
かすかにきこえるこえがするよ。
わたしはそれをきいたよ”
江ノ島「…ポエム?」
大和田「謎すぎる文だなオイ…しかもやっぱりひらがなだしよ」
めくる。
“とてもつよいちからをもっている。
うんとつよいちからをもっている。
このちからをつかえばまもれる”
不二咲「まもれる?なにを守るのかなぁ」
めくる。
“ちからをもちすぎているからおよびするのをしっぱいしてなくなったひとがたくさんいたよ。てんしさまはおそろしいですがただしくじょりょくいただければあなたのたいせつなひとをまもれるよ”
戦刃「いきなり長い文になった」
舞園「まもれるって、たいせつなひとを守るってことなんですね」
“てんしさまのちからをひとのためにつかおうとするあなたがしっぱいしないようにするためこののーとをのこしました”
石丸「ふむ、天使様はちからを使えるのだな」
次のページは挿絵つきで色々書いてあった。
霧切「文字が細かいわね…」
セレス「読み辛いですわね…誰か上手く解読してくださいまし」
石丸「よし、任せたまえ!」
葉隠「俺もなんかできっか?」
★★☆☆苗木「じゃあ葉隠クンは石丸クンが解読したものをそこのホワイトボードに移してくれないかな?」
葉隠「了解だべ」
大神「我も解読を手伝おう」
朝日奈「時間かかりそうだし、お腹減ったから何か作ってくるよ」
舞園「あ、私も手伝います」
★★☆☆苗木「じゃあ料理班と解読班でそれぞれ別れようか」
結果。
石丸、葉隠、大和田、不二咲、大神、霧切、桑田、腐川が解読班。
苗木、舞園、朝日奈、十神、戦刃、江ノ島、山田、セレスが料理班に別れた。
料理班
舞園「自分で言うのもなんなんですが、私と苗木君が同じ班でいいんですか?」
十神「もう暴走時間は終わっている。問題ないだろう」
舞園「そうですが…」
★★☆☆苗木(さっき部屋で舞園さんと2人だいたのはいいのだろうか)
朝日奈「さあ、なに作る?リクエスト言って!」
戦刃「レーシ江ノ島「カレー」
山田「カレーなら具材切るくらいのことなら出来ますな」
腐川「わ、私も…なんとか」
朝日奈「よしっ、じゃあ手分けして作ろう!」
ボクは山田クンと腐川さんと具材を切る係りになった。
山田「奇しくもメイド喫茶に行った3人で集まりましたな」
腐川「あんたが玉砕したどうでもよかった思い出よ」
山田「…」
★☆☆☆苗木「ま、まあチャンスはまた来るよ」
山田「しかし…あんな一目惚れしたの初めてなんですぞ…」
★☆☆☆苗木「へえ…」
山田「…何が悪かったのか…」
★☆☆☆苗木「いや、だって…初対面でしょ?好感度も何もなしで告白したらそれはフられると思うんだけど…」
腐川「経験者は語る…ね」
★☆☆☆苗木「経験者って…だからそのメイド喫茶に通いつめて、山田クンのことを振り向かせないと」
山田「なるほど…ならお2人も協力よろしくお願いしますぞ!」
★☆☆☆苗木「え?嫌」
山田「答えが速い!」
嫌と言ったのに、山田クンが必死に説得してくるもんで、結局また一緒に行くことになってしまった。
もうメイド喫茶はこりごりなんだけど…
朝日奈「あとは時間が経つのを待つだけだね」
セレス「そうですわね。お疲れ様でした」
朝日奈「もー、なんでセレスちゃんも十神も手伝ってくれないのー」
江ノ島「…残念すぎるわ、やっぱ」
戦刃「そんな目をして見ないで…火を見るとつい…」
十神「戦刃が火を見て暴れたから手伝う気力が失せた」
戦刃「ひどい」
★★☆☆苗木「向こうはどうなのかな?」
舞園「あ、もう終わるみたいですよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「じゃあホワイトボードに写すから読み取りは任せるべ」
大神「…だが思ったより字が読み辛いな」
霧切「全部ひらがなだから…さあ、取り掛かりましょう」
石丸「…くもつ?これはなんだ?」
不二咲「あ、供物のことじゃないかなぁ」
石丸「なるほど!ひらがなだとやはり分かりにくいな…」
桑田「じゃあこのさいじょうってのはなんだ?」
霧切「祭場かしら。少しわかりにくいわね」
桑田「いや、書いてくれねえと漢字わからねえんだけど…」
葉隠「書く方も意外と大変だべ…」
大和田「読み取る方が辛いんだよ、頑張ってかけや」
石丸「しかし…なんだか読んで見る限り、てんしさまは少しばかり面倒な手順を踏まないと現れないのだな」
不二咲「供物とかあるしお供え物も必要…なのかなぁ」
大神「葉隠、これで終わりだ」
葉隠「よーやく終わったべ…料理班はいつ来んだ?」
桑田「ああ、もう食器に盛ってるってよ。カレーらしい」
霧切「では来るまでに片付けましょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後カレーを皆で食べた。
クラス全員で夕食を食べるのは珍しい。
普段皆部活とかでバラバラだし。
ーーーーーーーーーーーーーーー
期待
セレス「食堂は22時までしかとっていませんから、あと1時間しかありませんわ。急いでやりましょう」
全員で葉隠クンが写したホワイトボードを見る。
やっぱり意外と字が綺麗だ。
霧切「では各々で上から順に読んで行ってちょうだい」
主題「てんしさまについて」
背景と目的
……
『あなた(A)』、『大事な人(B)』、『邪魔もの(C)』がいる。
『大事な人(B)』は『邪魔もの(C)』から、一方的な迷惑を被っている。
『あなた(A)』は『大事な人(B)』を守るために『てんしさま』を呼ぶ。
方法。
儀式を行う。
儀式とは、晴れた真夜中に『さいじょう』を訪れ、『くもつ』を正しく『はこ』にいれ、『しめい』を願うことである。
『くもつ』は『あなた(A)』『大事な人(B)』『邪魔もの(C)』それぞれ用意する。
結果。
『てんしさま』があらわれる。
『てんしさま』は儀式に関わった3人の性質を少しずつ併せ持っている。
『てんしさま』はこの3人しか見ることができない。
『てんしさま』は『しめい』に従う。
『しめい』を果たした時、『てんしさま』は消滅する。
『てんしさま』は原則、『邪魔もの(C)』につきまとう。
『邪魔もの(C)』が『てんしさま』の存在に耐えられなくなった時、
『邪魔もの(C)』は『ほろび』、『てんしさま』は消滅する。
>>238サンクス
注意。
『しめい』を与えるため、『邪魔もの(C)』の不幸を一心に願うこと。
そこ不幸の度合いに注意すること。
『てんしさま』は簡単に
人を殺す。
『邪魔もの(C)』がしぶとい時は、『みつあみのおんなのこ』に頼むこと。
ただし、結果に後悔しないこと。
以上。
…凄い量の情報だ。しかもどれも重要なものばかり。
★★☆☆苗木「あの、くもつとかさいじょうとかは何?」
桑田「やっぱひらがなじゃわかんねーよな。話し合って、『くもつ』が『供物』、『さいじょう』が『斎場』と考えるのが妥当らしい」
斎場…?
そんなものがこの学校にあるのかな?
十神「だとすれば、これはこの学園に限る噂というわけか」
舞園「それで、斎場には『はこ』があるんですよね。『はこ』がある場所といえば…いえ、いっぱいありますね」
霧切「そうね。ロッカーや下駄箱、掃除用具入れ、倉庫、机。この食堂ももしかしたらそうかもしれないわ」
朝日奈「箱がある場所から斎場を探すのは難しいんじゃない?別の視点からの方がいいと思う」
石丸「では『てんしさまは3人の性質を少しずつ併せ持っている』という部分はどうだろう」
★★☆☆苗木「じゃああのクマはボクと舞園さんの性質を持っているんだね。……持っているかな?」
大和田「そのクマはお前と舞園しか見えねーんだから、お前らに判断を任せるしかねえだろ」
舞園「そうですね。私としては、天使が消える条件を気にしています」
大神「耐えられなくなった時に『邪魔もの』は滅んで、天使様が消滅。与えられた使命が終わる場合も消滅。この二つだ」
葉隠「なあ、注意のところに邪魔ものの不幸を願えって書いたがよ、あれって普通、『てんしさまを呼び出す方法』の説明に見えるよな」
葉隠「なのに注意だってことは、これは『てんしさま』を呼び出すには必要ないってことだな」
葉隠「つまり、『てんしさま』を呼ぶのに使命は必要だけど、その使命は邪魔ものを不幸にすることでもなくてもいけるってことだべ!」
腐川「葉隠が冴えてる…天地がひっくり返る予兆よ!」
葉隠「なんてこと言うんだべ!」
セレス「もし天使様に与えられた使命が『苗木君を殺すこと』だとしますと、天使様が消える条件は苗木君が死ぬか、滅びるかどちらかをした時ですわね」
セレス「どうあがいても、苗木君が死なない限り、呪いは解けないということらしいですわよ」
★★☆☆苗木「そうみたいだね」
十神「…いや、今の状況から見るに、苗木が死ぬことが使命ではないはずだ」
十神「現在の呪いの症状は『苗木が異性から慕情を告げられると、爆発死する』というものだ」
十神「これが天使に与えられた使命だとすると、天使の使命は『苗木が他の女に言い寄られた場合、爆死させろ』といった感じの使命になる」
山田「聞くと、苗木殿を傷つけるわけではなく、むしろ他の女性を遠ざける意図が見えますな」
桑田「そうなると苗木は邪魔ものじゃなくて大事な人じゃねえか」
江ノ島「嫉妬深くて、苗木にゾッコンの奴が浮気防止みたいな感じで使命を与えた…とか」
戦刃「どっちでもあり得る」
舞園「それは私だって苗木君に浮気を許すわけではないですけど」
霧切「私も浮気は許さないわ」
不二咲「わあい、修羅場」
大和田「不二咲?」
★★☆☆苗木「待った、その話題は危ないから保留!」
今日はここまでで明日に持ち越します
1日空いた
★★☆☆苗木「…話戻すよ?使命は何を与えてもいいってことかな?」
十神「そのはずだ。故に注意書きとして挙げられているのだろう」
桑田「なあ、なんで呪いかけるだけでそんな面倒な儀式が必要なんだ?」
石丸「うむ…複雑だ」
朝日奈「もしかしたらその複雑さに何か訳があるのかもしれないけど…」
ボクはこの時、「てんしさま」のことを考えていた。
てんしさまは普通に考えると、あのクマなんだよなぁ。
それにボクの方が舞園さんより多くクマに遭遇してるし、爆死するのはボクだから、呪われてるのはきっとボクだろう。
つまり、ボクが「邪魔もの」、舞園さんが「大事な人」。
…そこから犯人を見つける。
解決に近づいた。
でもなんだろう。
犯人を見つけたら見つけたで、それがハッピーエンドになるとは思えない。
その犯人は舞園さんが大事で、なおかつボクが邪魔で……
やめよう、犯人探しは。
三人縛りの天使様は三人だけで完結する珍しい部類の呪い。
最低3人を巻き込んで人間関係が壊れる可能性がある。
その犯人が見つかれば、ボク達の人間関係は崩れるだろう。
なら、いっそ。
★★☆☆苗木「…犯人探しはやめようね」
桑田「は?なんでだよ。そいつが呪いをかけたんだろ?ぶっ飛ばさねえと気が済まねえだろ」
霧切「…確かに犯人探しはやめた方がいいかもしれないわ」
桑田「霧切まで何言ってんだ!」
霧切「…『例えば』の話よ。犯人が私達の『知らない人ではなかった』場合はどうなると思うか考えていごらんなさい」
桑田「そんなん……そ…」
察したみたいだ。桑田クンはそれっきり口を開かなかった。
…皆もだ。口を開かない。
沈黙を破りたくて、席を立った。
大神「どうした、苗木よ」
★★☆☆苗木「ん、ちょっとトイレにね」
セレス「何かあったら困りますから、行くのならもう1人連れてお行きなさいな」
男子の中で誰か1人連れション
安価下
苗木「意外…」
十神「俺がトイレに来ることがか」
苗木「いや、そうじゃなくて…」
十神「言いたいことは分かるが、ついてこいと言ったのはお前だろう」
苗木「うん…」
まさか本当についてくるとは…正直冗談半分で頼んだのに。
十神「苗木は三人縛りの天使様については何も知らなかったか」
苗木「うん。そんな噂知らなかった」
十神「…なるほどな」
苗木「ん?なるほど?」
十神「…なんでもない。用が済んだならとっとと行くぞ」
苗木「はいはい」
十神「…」
なにか考え事してるみたいだ。
もしかして十神クン何か知ってるのかも…
でも今は首を突っ込まない方がいいよね。
この学園に来てから皆と過ごして、ボクらの仲は深まった…と思う。
その深まった仲を切り裂くようなものなのだ。三人縛りの天使様とは。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
食堂に戻ると、ほとんど誰もいなかった。
いたのは江ノ島さんのみ。
苗木「あれ…皆は?」
江ノ島「もう22時だから自室に帰った。私様は伝令役で残ったのですわ」
十神「なら俺も自室に戻ろう」
十神クン退場。
苗木「あ、江ノ島さん。看病ありがとね」
江ノ島「苗木にはまだ頑張ってもらわねにゃいかんからねぇ」
苗木「…頑張る?」
江ノ島「こっちの話ぃぃ。私様の看病なんてこれから生きてく中でも滅多にない幸運なんだから感謝するんだね!」
苗木「あ、あはは…うん。感謝する。江ノ島さんみたいな綺麗な人に看病してもらったことワスレナイヨ」
江ノ島「……そういうことを真顔で言うか。キミ」
苗木「え?」
江ノ島「…ナ・エ・ギ・ク・ン?」
苗木「な、なに?」
なんか江ノ島さんの様子がヘン…ーーー
江ノ島「……」
見つめてくる。じっと。
苗木「え、江ノ島さん…」
見つめてくる江ノ島さんの顔がなんか赤らんでみえる。
…赤らんで?
江ノ島「…」
赤らんでるってことはこのデスマッチ・ラブコメにおいて暴走状態で…あり……
江ノ島「 … な え ぎ 」
つまり…
江ノ島「だ
逃げなきゃまずいぃぃぃぃぃぃぃ!
★★★☆苗木「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」
全力ダッシュをする!
部屋に戻ったら絶対捕まるし!
どうしよう!映像室!映像室に逃げ込もう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
机の下に隠れる。
に、逃げ切れたかな…?
江ノ島「オイ、苗木!?」
★★☆☆苗木「うわぁっ!」
あ、声出しちゃった…
江ノ島「そこか!あんた何で逃げんの!」
★★☆☆苗木「だ、だって江ノ島さん!暴走状態で!」
江ノ島「はァぁぁ?んなわけないじゃん!」
★★☆☆苗木「え…」
でも…。
★★☆☆苗木「…!マークが…舞園さんも霧切さんも近くにはいないはずなのに…」
江ノ島「マーク?」
江ノ島さんがいつの間にか目の前に来ている。
江ノ島「…腕のそれ?うっわ、悪趣味」
★★☆☆苗木「み、見えるの?」
江ノ島「その変なマークでしょ。でもこれって霧切と舞園しか見れないんじゃ」
そう。2人しか見れない。なのに江ノ島さんが見えるってことは…
江ノ島「…ゲ、もしかして」
★★☆☆苗木「…その、江ノ島さんも…対象に?」
江ノ島「…」
えええええええええええええええええ!
江ノ島さんには先に帰ってもらった。
まさか…江ノ島さんまでもが対象になるなんて。
これってもしかして他の人も増える可能性があるのか…?
そもそもなんで対象人数が増えたんだ?
苗木「…?」
なんか曲がり角のとこに髪の毛が見える。
先生か誰かかな?
髪の毛は『みつあみ』だった。
みつあみの先生はこの学校に確かいないし、生徒かな?
…そんなことよりこれからどうしよう…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>>193の安価で江ノ島がヒロイン追加。
ちなみにある人はヒロイン追加の可能性が無くなりました。
ここまで
このスレのせいで休日丸一日使ってデスマッチ・ラブコメをクリアしちまった
500円とは思えない位面白かった(ステマ)
こっちはどう展開するのか楽しみ
>>258このスレの影響で見てくれたのはありがたい
他の人も気になったら、どうぞ
**「…ほんと?」
…ん?声?
この声どこから…ああ、もしかしてさっき見たみつあみの髪の人の声?
**「…なるほどね」
…この声…どこかで聞いたことが…ある?
**「天使様についてのノートは屋上にあったんだーーー」
…天使様のノート。
苗木「なんで…なんで天使様のノート?」
天使様のノートは今ボク達のクラスが持ってるから他の人は知る由もない…
それ以前に。
なんで屋上にあったことを知ってるんだ。
あれを見つけた時ボクは1人で屋上にいたぞーーー
苗木「誰だ!」
つい声を荒げてしまった。
苗木「…あ、れ?」
そこには誰もいない。
苗木「なんだったんだ…?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
>>258このスレの影響で見てくれたのはありがたい
他の人も気になったら、どうぞ
**「…ほんと?」
…ん?声?
この声どこから…ああ、もしかしてさっき見たみつあみの髪の人の声?
**「…なるほどね」
…この声…どこかで聞いたことが…ある?
**「天使様についてのノートは屋上にあったんだーーー」
…天使様のノート。
苗木「なんで…なんで天使様のノート?」
天使様のノートは今ボク達のクラスが持ってるから他の人は知る由もない…
それ以前に。
なんで屋上にあったことを知ってるんだ。
あれを見つけた時ボクは1人で屋上にいたぞーーー
苗木「誰だ!」
つい声を荒げてしまった。
苗木「…あ、れ?」
そこには誰もいない。
苗木「なんだったんだ…?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
とりあえず個室に戻る。
苗木「…さっきのみつあみの人は誰だったんだ…?」
苗木「それに江ノ島さんも対象になるし…」
苗木「…まてよ、みつあみのおんなのこって…」
大和田「天使様のノートに書いてあったな」
苗木「!?」
背後に大和田クンがいることに気づかなかった。
大和田「…おめェ、さっき江ノ島も対象になったって言ったか?」
苗木「あ」
大和田「…なに余計なことしてくれてんだ」
苗木「ち、違う!ボクも理由がわからないんだ!どうして江ノ島さんとも…」
大和田「…今全員個室にいるよな。苗木、お前の個室行くぞ」
苗木「え、なぜ」
大和田「兄弟や他のみんなに変わって俺が説教してやるからよ」
苗木「え、なぜ」
大和田「お前は自分で危険を増やしたことに気づいてんのか!」
苗木「はい、わかってます。江ノ島さんが対象に増えたことでボクの身に危険が増えちゃいました」
大和田「この現状なんだから少しは行動慎んでくれや…」
苗木「はい。そういえばなんで大和田クンはボクの後ろにいたの?」
大和田「…ちょっとな。で、個室に戻ろうとしたら苗木が対象増えたとかみつあみとか吐かしてるから声かけたんだよ」
苗木「…そのみつあみのことなんだけど」
大和田「オウ、みつあみのことだ。俺がさっき言ったが、天使様のノートに『みつあみのおんなのこ』って書いてあったな」
苗木「ボクもさっき思い出した。だって皆みつあみについて触れてなかったから…」
大和田「で、苗木はみつあみに会ったのか?」
苗木「姿は見てないけど…」
大和田「都合が良すぎだな…みつあみの情報GETした瞬間にそいつが姿現すなんてよ」
苗木「確かに都合が良すぎるかも…」
大和田「…ダメだ。俺は頭悪りいからなんもわかんねえ。明日皆に言うぞ」
苗木「そうだね」
そうして、大和田クンは帰って行った。
なんで大和田クンはボクの後ろにいたんだろ?
まあ気にしなくていいか。
…あれ?
クマは?
…また逃がしたのか?
い、いや。まだ部屋を探してない。探そう。
まず布団をめくった。
そこにはーー
『クマは私が預かっておきますね。だから苗木君は探し回ったりしなくても大丈夫ですよ!
舞園より』
苗木「な、なんだ…そうだったのか」
舞園さんならあのクマを逃がしたりしないし大丈夫だろう。
というかクマを持ち出したということはボクに無断で部屋に入ったな、彼女。
…まあいいか。
寝よう。
セレス「呆れて声が出ませんわ。苗木君」
山田「江ノ島殿が増えたということは…他の人も増える可能性アリ!?」
桑田「やべぇ!このままじゃ苗木ハーレムになっちまうかもしれねえ!」
大神「まさか対象が増えるとは…」
江ノ島「私様にもなんで対象になったのかわかりませーん」
戦刃「…盾子ちゃんも…うぅ」
朝、教室に入ってさっそく皆に江ノ島さんのことを伝えた。
また昼休みに会議あるみたいだし、みつあみのことはその時でいいよね。
舞園「苗木君…」
霧切「…まさかライバルが増えるなんて予想外だったわ」
葉隠「はぁ…俺も苗木っちみたいにモテたいべ」
石丸「浪人生の内は恋愛など諦めたまえ!葉隠君はそんなことより勉学を励もうではないか!」
大和田「朝から騒がしいなオイ」
不二咲「対象が増えちゃうことあるんだね…」
腐川「あんた…まさか次は私に手を伸ばすつもり!?」
★★☆☆苗木「ボクだってなんで対象が増えたのかわからないんだよ!これから誰が増えるのかなんてもっとわからないよ!」
十神「おい、少し声を沈めることくらいしろ。騒がしい!」
朝日奈「十神も声大きい!」
まあ騒がしくなることはわかってたけど。
これでデスマッチ・ラブコメはボクと舞園さん、霧切さんだけじゃなく、
江ノ島さんも追加の四人になってしまった。
しかもまだ増える可能性もある。
今日は昨日の夕方におきたボクを攫おうとする人達の騒動で授業は中止になった。
桑田「授業潰れてラッキーだな」
★★☆☆苗木「だから今からもう会議始めるのね…」
セレス「暇な時間出来たのだから、有効活用するべきかと思いまして。では葉隠君司会で進めますわよ」
葉隠「つってもこれ以上会議したって江ノ島っちが対象に増えた理由もわからんし、ここは天使様についての会議にすっか」
…じゃあここでみつあみの話題出そうかな。
★★☆☆苗木「ボクから少し話があるんだけど」
大和田「みつあみのことか?苗木」
朝日奈「みつあみ?」
★★☆☆苗木「うん。昨日、みつあみのおんなのこをみたんだ」
十神「みつあみのおんなのこだと…?ノートに書いてあったやつのことか」
★★☆☆苗木「十神クンもノートにみつあみのおんなのこが書いてあったことは知っているんだ」
山田「そんなこと書いてありましたかな?」
葉隠「ひでえべ山田っち!俺昨日みつあみのおんなのこについてホワイトボードに書いたぞ!」
舞園「そういえばそんなこと書いてあったような…」
霧切「私は目を通したけど、あなた達の目には止まらなかったようね」
短いけどここまで。
今の状況
↓
みつあみのことについての会議
大和田「…あった、これだ」
大神「…なぜみつあみの説明が書いてあるところを写真にとっているのだ?」
朝日奈「みつあみだけじゃなくて昨日ホワイトボードに書いてあったの全部写真に撮っといたんだよ。折角要約してくれたのにもったいねえ」
★★☆☆苗木(撮ったのはボクと江ノ島さんが一緒にいた時かな?)
戦刃「…邪魔ものがしぶとい時にはみつあみのおんなのこに頼むこと。これ」
江ノ島「ただし結果には後悔しないこと、だってさ」
大和田「…なあ苗木。昨日みつあみのおんなのこのこと考えてみたんだがよ」
大和田「これ苗木がしぶといからそいつが呼び出されて近くに来たってことじゃねえか」
★★☆☆苗木「どうしよう、怖くなってきた」
大和田「そいつをどうやって確認したんだ?姿は見れなかったんだろ?」
★★☆☆苗木「うん。いや、髪の毛は見えたんだよ。みつあみの」
★★☆☆苗木「そしたらそのみつあみが見えたあたりから声がして覗いたんだけど誰もいなかった」
腐川「そのみつあみは何…言ってたの?」
★★☆☆苗木「…天使様のノートは屋上にあったんだ、とか言ってたよ」
石丸「…苗木君にノートがどこにあるのかを伝えたかったのではないか?」
葉隠「でもノートはもう手元にあるべ」
十神「憶測だが、またみつあみは出てくるだろう。そして出る度に天使様についての情報を与えてくる」
朝日奈「あ、じゃあ三人縛りの天使様の情報をばら撒いてるのはみつあみだったんだ」
朝日奈「先輩が言ってたのはそういうことなのかな?」
不二咲「そういうこと…?」
朝日奈「なんかわかんないけど、天使様の情報は3年生より先は途絶えてるんだって」
山田「それはおかしいでありますぞ。それなら3年生の方達はどこから天使様の情報を得ているのか…」
朝日奈「誰も知らない同級生からの噂で情報は伝わるんだって」
朝日奈「だから情報源が途絶えちゃうんだよ」
セレス「なるほど…その誰も知らない同級生とやらがみつあみの様なお化け的存在だったら説明がつきますわ」
桑田「みつあみはお化け的存在なのか…」
霧切「ならみつあみと三人縛りの天使様はなんらかの関連性があると見て間違いないわね」
そこで一旦会議休憩。
とりあえずみつあみは今後も出るだろうと予測された。
そして次の話題に。
舞園「そういえばその天使様のノートは今誰が持ってるんですか?」
腐川「…あたしよ」
桑田「腐川なら文字に強そうだし他にノートから何かわかったことねーの?」
腐川「…」
大神「なにかまだノートにあったのか?」
腐川『くもつはほんにんのしよめいです』
腐川『あなたをうえにじやまものをしたに』
腐川『さいじようはいちねんのかぎがこわれたとびらがあるこしつのしやわーるーむです』
腐川「…これだけよ」
江ノ島「…そんなの書いてあった?」
腐川「斜め読みしたら出て来たわよ…儀式のやり方より後ろの方のページの文章から読み取れた…」
葉隠「ちょ、腐川っち。それもう一回言ってくれ。書くべ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
『供物は本人の署名です。
あなたを上に、邪魔ものを下に』
『斎場は1年の鍵が壊れた扉がある個室のシャワールームです』
…天使様のノートに書いてなかった儀式において最も重要な部分だ。
要するに。
戦刃「供物として、どうにかして3人分の署名を手に入れる」
戦刃「そして晴れた真夜中に斎場…鍵の壊れた扉がある部屋のシャワールーム。そこに3人分の署名を置く」
戦刃「置く時、署名は呪い手(あなた)、大事な人、邪魔ものの順番で重ねる」
戦刃「あとは使命を想って天使様を待つだけ」
戦刃「これが儀式の全貌…ノートに書いてあることが正しければ」
江ノ島「よくまとめることが出来ました。褒めてつかわす」
戦刃「ふふん」
桑田「こんなの俺でもまとめることくらいできるぜ」
戦刃「余計なこと言ったら爆発させる」
桑田「俺を…すか!?」
不二咲「よく見つけられたね…すごぉい!」
腐川「…」
確かに凄い。儀式の方法が分かった。
でもどうしよう。
1年の個室、それも扉の鍵が壊れた個室。
そこのシャワールームで儀式を行う。
ボクの部屋でも儀式が可能だ。
ボクの部屋のシャワールームの扉の鍵は壊れている。
普通に引いただけじゃ開かない。
…。
もし他の人の部屋の扉の鍵が壊れてなかったら、斎場はボクの部屋のシャワールームだ。
少なくてすいません
ここまででやんす
今日は安価だけ出します
安価の結果は明日書きます
★★☆☆苗木(…言うべきかな?ボクの部屋が斎場の場の可能性があること)
★★☆☆苗木(…言って…いいのかな?)
(この中には【もしかしたら】ボクと舞園さんと霧切さんに呪いをかけた犯人がいるかもしれない)
(…この中にはいないと思うけれど)
(…いや、呪いをかけたということは斎場がどこかはもう知っているのか、犯人は)
(どうやってか斎場の情報を手に入れて、ボクの部屋が斎場だと知って、それで呪いを実行したんだろうけど…)
(…斎場を知っているということは【犯人はボクの部屋のシャワールームの鍵が壊れていることを知っていた】んだよね)
(…ボクは同じクラスのこの皆以外の人を部屋に招き入れた覚えはないし、鍵の話を他人にした覚えもない)
(だとすると…犯人は…)
斎場のことを皆に言うかどうか
安価下5まで多数決
言うか言わないかでヒロインが絞られ、またストーリーが変わる予定
明日また来ます
話さない
★★☆☆苗木(…話さない)
★★☆☆苗木(…ボクら3人に呪いをかけた犯人はこの中にいるのだから)
十神「…おい、誰か部屋の扉の鍵が壊れている奴はいないのか」
石丸「そうか、鍵が壊れている部屋の持ち主の部屋のシャワールームが斎場なのか…ちなみに僕ではない」
江ノ島「私様でもなーい」
セレス「私も違いますわ」
朝日奈「私も違うよ」
腐川「…違う」
山田「拙者も違いますぞ」
桑田「俺もだ」
霧切「…違うわ」
大神「我でもない」
葉隠「俺でもねえべ」
大和田「俺もちげえぞ」
舞園「私でもないです」
不二咲「ちがうよぉ」
戦刃「皆に同じく」
十神「無論、俺もだ」
★★☆☆苗木「…」
★★☆☆苗木「ボクの部屋も違うよ」
…。
誰も、名乗り出ない。
やっぱりボクの部屋が斎場か…?
セレス「…なかなか面白い結果ですわね。1人も名乗り出ないとは」
桑田「…そんな訳ねえだろ。このノートに書いてあるってことはここにいる皆のうちどっかの部屋は斎場なんだろ?誰の部屋だよ!」
江ノ島「やっべぇ、楽しいわコレ」
石丸「嘘は良くない!それにこの場合は嘘をつくメリットがないだろう!正直に名乗り出たまえ!」
舞園「…誰でしょう」
朝日奈「…もしかして。その斎場の部屋の奴が呪いをかけた犯人で言い出せないんじゃ…」
葉隠「そ、それなら確かに言い出せないべ」
大和田「…じゃあ」
大和田「やっぱりこの中に『三人縛りの天使様』を実行した奴がいるんだな」
息を飲む。
この場にいる全員が。
大和田「…誰だよこんな変な呪いかけやがった奴はよ!名乗り出ろやオラァ!」
石丸「き、兄弟落ち着け!ここで暴れることになんの意味がある!」
不二咲「お、大和田君…」
十神「そのプランクトンが言うのももっともだ。誰かが天使様の呪いを実行したなどやましい出来事があるから言い出せないんだろう」
大神「…気が引けるが、皆の部屋を回って確認するしかないだろう」
山田「そうですな…確かに気は進みませんがな…」
霧切「いえ、その案は却下よ」
大神「…なぜだ?もしや他に方法があるというのか?」
霧切「そういうわけではないわ。というかあなた達、ノートを鵜呑みしすぎよ。本当に斎場はシャワールームだと思う?」
桑田「でもそう書いてあったろうが!」
霧切「どこに?そんなの書いてないじゃない」
桑田「…そういえば書いてはなかったな。腐川の解読で見つかったのか」
霧切「ごめんなさい、腐川さん。あなたの解読を悪いとは思ってはいないわ。逆に『よく見つけたな』と思うわ」
霧切「ましてや斜めに読んで見つかったなんて本当に素晴らしい。私には『斜めに読んで文字が浮かんでくる』という発想が浮かばないもの」
腐川「…!」
大神「…部屋を回るのに反対なのは斜め読みして出た文字が本当かどうかかわからないからなのか霧切よ」
霧切「まあそんなところね。それでも鍵が壊れている部屋はあるかもしれない。ただ、それにたまたま本当に気付いてなくて名乗り出なかったという可能性もないことはないわ」
朝日奈「…でも一応確認して回ろうよ。この中に呪いをかけた犯人がいるんだよ。そんなのほっとけないよ」
葉隠「それにもし壊れている部屋があったら実際に儀式やればそこが斎場かそうでないかわかるべ!」
舞園「本気で言ってるんですか?」
葉隠「へ?」
舞園「本気で言ってるんですか?三人縛りの天使様を行うつもりなんですか?」
朝日奈「だってそうでもしなきゃ犯人はずっと隠れたままだよ!それに呪いをかけられたのは舞園ちゃん達だよ!?犯人見つけてやろうとは思わないの!?」
舞園「…見つけたいとは思いますけど、犯人探しなら別の方法にしてください」
舞園「もし斎場で儀式をやってしまったら、私達以外にもデスマッチ・ラブコメの被害者が出るかもしれないんですよ?これ以上の被害を出すことに意味があるんですか?」
葉隠「…そこんとこ考えてなかったな。悪りい舞園っち。確かにこれ以上被害は増やさない方がいいもんな」
舞園「いえ…少しキツく言ってしまってすいません。朝日奈さんも」
朝日奈「…ううん、私こそごめん。無神経だった」
十神「…部屋を回る案はやめる方針にしたんだな?」
霧切「ええ。部屋の鍵が壊れているだけでこのクラスから恨まれるのよ。今の状況は。間違いででもそんなこと起きたら大変なことになる」
十神「儀式で確認する方法も無しと」
朝日奈「うん。これ以上の被害者は出したくないよ、やっぱり」
桑田「…ただ、この中に犯人がいるのか?斜め読みが不確かなら犯人候補は広がるぜ」
★★☆☆苗木「…斜め読みからでた1年生の部屋から犯人はこの中にいるかも、ってなったからね」
大和田「…で、どうすんだよ結局よ!今すぐにでも犯人見つけてとっちめたいところなんだがよ!」
セレス「少し興奮を鎮めてください、大和田君。ここは暴れる場ではないのですから」
大和田「てめぇはなんで悠々としてられんだよ!大事なクラスのダチが多大な迷惑受けてんだ!迷惑を返さなきゃ気が済まねえだろうが!」
セレス「わかったからとりあえずうるさくするな、黙れって言ってるだろうがぁぁぁ!聞こえてんのか!あぁ!?」
大和田「な、セレス?」
セレス「…失敬。ですが迷惑返しをしたいのは私も同じ気持ちですわ。だからこそ冷静になってまずは犯人探しからしましょう。血が昇った頭では冷静な物事は考えられませんから」
大和田「…そうだな」
十神「…騒動はだいたい収まったか?騒がしくて仕方がなかった」
大和田「…すまねぇ」
十神「まあいい。とりあえずセレスの言う通り、犯人探しから始めるとするか。斎場のことで縛られては犯人への答えの範囲が狭められる」
…犯人探しは終わらない。
そして。
まだまだクラスメイトによる疑心暗鬼は終わらない。
これが。
仲の良かったと思い込んでいたクラスの絆をいとも簡単に断ち切るのが。
三人縛りの天使様なんだ。
次回で犯人にかなり近づく予定
ここまで
十神「犯人だが、その前に聞きたいことがある」
桑田「なんだよ」
十神「お前らは犯人、犯人と言っているが、何をした犯人なのかは分かっているのか?」
大和田「苗木と舞園と霧切に三人縛りの天使さまをかけた奴のことを犯人って言ってるんだろ」
十神「ならいい」
大和田「オイ、なんだよ今の質問」
十神「…霧切。お前はこの天使についてのノートをどう思ってる」
霧切「…わざわざ私に聞くということは言っていいことなんだと捉えるわよ?」
十神「チッ…目ざとい探偵だな。構わん、言ってみろ」
桑田「何の話してんだ?」
霧切「あのノートについてよ」
霧切「ーー実はあのノートは本物のノートじゃない」
★★☆☆苗木「本物じゃ…ない?」
霧切「あれは腐川さんが書いたものね。違う?」
腐川「び、白夜様…」
十神「質問には素直に答えたらどうだ腐川」
セレス「どの口が言うんでしょう…」
腐川「き、霧切の言うとおり…ノートはあ、あたしが書いたものよ…」
★★☆☆苗木「あのノート腐川さんが書いたの…!?」
十神「ちなみになんでわかった、霧切」
霧切「本人の署名があるんだもの。署名を書けと言ったのは十神君かしら?」
桑田「署名なんてあったか?腐川なんてどこにも書いてなかったぞ」
霧切「ノートの1番最初の文章よ。“ふとみみをすませると…”から始まる文章」
江ノ島「あー、あのポエムみたいな」
霧切「あそこから縦に6行続くのだけれど、その6行の頭文字をとれば“ふかわとうこ”になる」
セレス「ノートを拝借しますわね。…ああ、この部分ですね」
ほんとうだ…ふかわとうこってなる。
本物じゃ無い事は知ってた
十神「誰でもわかりやすいように縦に署名を書けと言ったからな」
霧切「やっぱりあのノートは十神君が腐川さんに書かせたものね」
十神「ああ。このノートは本物とは違う内容が書いてある」
石丸「な、そんな偽物を作らなくても本物を我々に見せてくれればいいじゃないか!そもそも本物は十神君は見たことがあるのか?」
十神「見たもなにもノートの第一発見者は俺だ。苗木ではない」
十神「偽物を作った理由は今はどうでもいいから無視する」
桑田「お、おい!理由言えよ!完全に騙されてたじゃねえか!」
…ボクが拾ったのは偽物の方だったのか。
というか疑問に思ってなかったけど、なんでノートが屋上にあったんだ?
★★☆☆苗木「ねえ十神クン。屋上にその偽物があったんだけどなんで屋上にあったか知ってる?」
十神「知ってるもなにもそのノートを屋上に置いたのは俺だ」
十神「お前がノートを拾った屋上で俺はお前と対面してるはずだ。覚えてないのか」
★★☆☆苗木「えっと…昨日のことだし覚えてるけど…いつ置いたの?」
十神「屋上から去る時だ。俺はノートを二つ、置いた。偽物と本物の天使さまのノートをな」
二つ…?一つしか無かったけど…
十神「俺はお前に素晴らしいヒントを与えようとノートを隠して置いた。偽物は目立つ場所に置いたが」
★★☆☆苗木「え、いやノートに偽物があるなんて思わないよ…だからそこにあったノートが天使さまのノートかなって」
十神「ちなみに本物はお前の自由帳だ。書き写した。用済みだったからな」
★★☆☆苗木「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!」
>>293探偵がここにも
大和田「苗木ィィィィィィィィィィ!」
朝日奈「な、苗木!?いきなり発狂しだしてどうしたの!?」
★★☆☆苗木「…み、見たんだな、自由帳の中身」
十神「カラーコンタクトでもつけろ」
オッドアイのこと言ってんのかぁあ!
十神「…自由帳の中身は別に今の話と関係ない。お前の黒歴史は言うつもりはない」
朝日奈「黒歴史?」
十神「自由帳を使っていたのは中学2年の頃だったみたいだ」
セレス「なるほど…中二病ですか。黒歴史というのは」
山田「黒歴史現在進行形で更新中のセレス殿が言うとかwwwww」
セレス「山田君を解体してきます」
山田「え、ちょ!本当に連れ出すんですか!?」
霧切「…いいの?」
十神「…あいつらがいなくても話は進めるが」
桑田「おい!早く偽物の理由言えよ!」
★★☆☆苗木「…そういえばなんでボクの自由帳を持って行ってたの?葉隠クンと不二咲さんから聞いたけど」
十神「お前の『署名』が必要だったからだ」
★★☆☆苗木「ボクの?」
霧切「ちょっと待って…署名?あなた苗木君の自由帳を何に使ったの」
十神「二つ、自由帳を使ったものがある」
十神「一つ目はさっきも言ったとおり、本物の天使さまのノートを書き写すため」
十神「二つ目は署名の条件を満たすため」
霧切「まさか…十神君…天使さまの儀を行ったの?」
十神「ああ」
霧切「何を天使さまに願って何を呪ったの!」
十神「何だと思う?…そうだ、苗木。お前が答えてみろ」
★★☆☆苗木「ボ、ボクが?」
十神「さて、問題だ苗木。俺が天使の儀を行った際に願って呪ったものは?」
1.告白を受けると爆発する呪い
2.5時に2人が暴走する呪い
3.苗木の腕に対象者のレーダーをつける呪い
十神「1はそのままの意味だ。告白すると苗木が爆死する呪い。すでに一回発動してるな」
十神「2の場合は5時の暴走だ。これも何回か発動している」
十神「3の場合は呪いじゃないように見えるが、★が三つ以上点灯することで体に悪影響が出ることが呪いだ。無論、これも発動経験ありだな」
十神「正解は一つだ。選択式にしてやっただけありがたいと思え。さあ、答えろ苗木!」
十神の問いの答えは?
安価下5まで多数決
ここまでで安価の結果は次回に書く
★★☆☆苗木「…2」
十神「正解だ。5時の暴走。この呪いをかけた」
舞園「…!私と霧切さんの暴走はあなたが原因だったんですね」
十神「苗木の爆発を見て、もう一度爆発を起こせないかと考えた結果、無理やりにでもまた舞園と霧切に告白させることにした」
十神「呪いをかけて、すぐその効果は現れた。そして、確信した。天使さまと呼ばれる存在は確かにいることを」
朝日奈「十神…なに考えてるの!そんな呪いかけたら苗木達が死ぬかもしれないじゃん!なんで!」
十神「言わなかったか。今の苗木は俺にとって興味深い実験対象だ」
大神「聞き捨てならんな、十神よ…」
ああ。
皆が殺伐とした空気に飲まれてく。
十神クンがやったことは確かに許せないことだけど、
本来十神クンはこんなことするような人じゃないはずだ。
なんでこんなことをするようになったかは明確だ。
ボクの爆発に興味を持って、あの手この手で爆発を引き起こしたがってるから。
つまり、ボクの爆発が原因だ。
そしてその爆発を引き起こすボクが…。
1番の邪魔ものなんじゃないか。
クラスの皆もボクがいなければ普段と変わらない学園生活を送れたんじゃないか。
舞園さんと霧切さんも無理やり暴走させられるようなことはなかったんじゃないか。
ボクが。
★★☆☆苗木「…ごめん、皆」
桑田「お前が謝る必要ねえよ!悪いのは全部十神だろ!」
★★☆☆苗木「いや、そうじゃなくて…」
★★☆☆苗木「ボクのせいでこんな変な事に巻き込んじゃってごめん。本当ならボク1人で片付けないといけない問題だよね」
霧切「…?苗木君?」
★★☆☆苗木「ボクは皆が喧嘩してたりするのが嫌なんだ。特にクラスの友達であるキミ達には」
★★☆☆苗木「だから…」
そういってボクは教室を飛び出す。
十神「苗木!おい、苗木を追え!」
後ろを振り向くと、何人もの人達が追いかけて来ていた。
よく見ると、昨日の大勢の人達…?
大和田「ソイツらはお前の手下かなんかか!?昨日のもソイツらだろ!」
戦刃「苗木くん、逃げて」
十神「戦刃や大神などは真っ先に取り押さえろ!」
霧切「苗木君!早く行って!」
まただ。
こうやってボクが皆に迷惑をかけている。
もう嫌だな
★★☆☆苗木「舞…園さん」
舞園「…やっぱり屋上にいたんですね、苗木君」
★★☆☆苗木「…」
舞園「皆は苗木君は屋上にいるだろうって」
★★☆☆苗木「なんで…」
舞園「ことあるごとに屋上に向かう習性があるみたいですよ、苗木君には。ふらりと歩いている時も、誰かに追われてる時も。結果的には屋上にいます」
舞園「先程言った皆というのも、十神君と霧切さんですが」
★★☆☆苗木「他の皆はどうなったの」
舞園さんは少し笑って、
舞園「先生方に殆どが捕まっています。あんなに大勢の人を学園に押し込めばいつかは見つかるのは分かっていたはずなんですけどね。十神君の手下さん達もほぼ全員捕まっています」
舞園「私は苗木君とどうしても、ある一件についてお話ししたくて」
★★☆☆苗木「ある一件…?」
舞園「…苗木君」
舞園「苗木君は自分が原因の事件をクラスの皆を巻き込んでしまって責任を感じているんですよね」
舞園「ですが私に言わせれば、原因は私と霧切さんにあります。苗木君に思いを告げなければ、爆発は起きなかったと思います」
舞園「責任は自分だけにあるなんて思わないでください。そのことを伝えたいと思ってました」
★★☆☆苗木「…」
舞園「もうひとつ。苗木君。デスマッチ・ラブコメの原因を解決しませんか?」
★★☆☆苗木「…え」
舞園「なにが言いたいか分かります?」
舞園「原因となった私と霧切さんの告白。その返事をしてもらおうということです」
★★☆☆苗木「な、それは逆効果じゃ…」
舞園「今苗木君にとって危険なことは、私と霧切さんの告白です。それが呪いで5時に理性を失い、私達は思いを告げやすくなってしまう」
舞園「苗木君。私達が理性を失っている時にする行動がなぜ苗木君への告白なのか。考えたことないですか?」
舞園「期待してるんですよ。苗木君の返事に。私達はまだ答えを出してもらっていない。それは『もしかすると』告白を受け入れてくれる可能性がまだあるのかもしれない、と思い込んでしまいます」
舞園「そんな深層心理が苗木君への告白を促して来ます。だからここで答えを出して決めて欲しいんです」
「決める…?」
「ええ」
「舞園さやかを選ぶか」
「霧切響子を選ぶか」
「そのどちらも選ばないか」
舞園「答えを…決めてください」
苗木君。
ここまで
ヒロインが5人に絞り込まれました
霧切さんだったんじゃないの屋上くるの
苗木が好きなのさくらちゃんなら嬉しいんだが、とさくらちゃん派の自分がポツリ
>>321霧切でも正解で、別ルート突入って感じになってました
>>322フラグ建築してないので現時点では可能性低いでおじゃる
どちらか、選べ?
ボクにどちらかを選べ。と
いや、どちらかじゃない、3つめの選択肢も舞園さんは用意してくれてる。
どちらも選ばない、3つめの選択肢を。
必死で考える。
1番誰も傷つかない場の収め方はこの場合なんだ?
どんな答えを出せば舞園さんも霧切さんも傷つかないで済む?
舞園「…」
目の前にいる舞園さんがゆっくり目を閉じる。
よく見たら、舞園さん少し震えてる…?
そうか…舞園さんも怖いんだ。
ボクの答えによっては舞園さんにダメージを与えるかもしれない。
これから出る答えに震えてるんだ、舞園さん。
震える舞園さんを目の前にしてボクはより一層なんて答えを出したらいいか分からなくなる
舞園さんと霧切さんの両方を断るのは最悪の選択肢
舞園さんを選ぶのは霧切さんにとって最悪の選択肢
霧切さんを選ぶのは舞園さんにとって最悪の選択肢
誰も傷つかない答え。
やっぱりそんなものはないのか。
ボクはどう答えたらいいんだよ
ボクは、ボクは。ボクハどう答えたら。
ボクハボクハボクハボクは。
舞園「…やっぱり今はやめましょうか、苗木君。私にもわかります」
舞園「苗木君は答えを持ち合わせていないようですね」
舞園「まだ気持ちの整理が出来てないんでしょうか」
★★☆☆苗木「ボクは…」
舞園「…これ以上私がここにいても苗木君に悪影響しか与えないと思いますから、もう行きますね」
舞園さんはボクの目を見据えて。
舞園「…責任は苗木君にだけあるわけではありません」
舞園「…ではさようなら」
そう言って屋上を去った。
ああ、なんて情けないんだろう、ボクは。
結局答えは出なかった。
断るという選択肢を与えられながらその選択肢さえも選べなかった。
ボクが『断る』ことを今までしてこなかったからか、なんなのか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この日を境に、苗木君はなにかと考え込むようになっている。
デスマッチ・ラブコメのせいだろうか、苗木君の取り柄である前向きな姿勢が全然出てないと感じる。
「苗木君も変な男だねぇ、うぷぷ」
「恋愛に失恋は付き物なのにそれをさせまいと今必死に頭使って解決法を探してるんだろうけど」
「そんな彼を見るのは私も辛い。まさか苗木君がこんなにもなるまで事が発展するとは思わなかった」
「だからってボクを恨むのはダメだからね?」
「わかってる、自分達で蒔いた種だから」
「自分達ね…舞園さんは?」
「苗木君に追い打ちをしてしまったと自分を責めてるわ」
「えー…他の皆は?」
「それはまだ知らないわ。あの騒ぎの後変わったようには見えないけど」
「あの騒ぎって十神君の手下が押しかけたってやつ?」
「そうよ。あの日以来苗木君は考え込んでいる」
「舞園さんが追い打ちをかけたって言ってたのは?」
「その騒ぎの中で逃げた苗木君に答えを出せと迫ったみたい」
「ははぁ…焦ってるんだね、舞園さん」
コンコン
霧切「…」
「ほら、来客。ボクはベッドの下にでも隠れてようかな」
舞園「正直あんなにも悩むとは思ってもなかったことでした。前向きな彼なら、っていつもの苗木君を想像してて、答えを出すためにあんなに考え込んで、」
霧切「わかってる。だからいい加減ケリをつけましょう」
舞園「ケリ…?」
霧切「…私達が終わらせるのよ、デスマッチ・ラブコメを」
舞園「…」
霧切「賛成してくれないのかしら?」
舞園「…いえ、やりましょう。元はと言えば私達が引き起こしたんですから」
霧切「ありがとう、舞園さん」
さあ、始めよう。
デスマッチ・ラブコメに終止符を打たないと。
舞園さんが言うように『私達が引き起こした』のだから。
デスマッチ・ラブコメを。
霧切さんに目線が変わる
ちなみに今までの安価の答えによって、苗木君が答えを出せた場合もありました
ここまで
次の日
霧切「おはよう、舞園さん」
舞園「おはようございます」
こうして朝2人で集まってから教室に行くこと。
デスマッチ・ラブコメがきっかけでこうするようになった。
石丸「おはよう!」
舞園「おはようございます、石丸君」
霧切「おはよう…どう?今日の皆は」
石丸「ウム、3日前から変わらないな…」
石丸「苗木君はずっと悩み込んでいるし、十神君も最近はあまり姿を見せない」
石丸「腐川君も今日いないみたいだな」
石丸「あとは江ノ島君が少し監視付きだが、それ以外は普通に見える」
舞園「江ノ島さんも巻き込まれてご迷惑をおかけしてますから…」
石丸「わかってはいるが…デスマッチなんとかの対象になってしまっては危険があるから、だな…」
霧切「でもそのわりには最近になって彼女が明るくなったような気がするのだけれど」
石丸「それを江ノ島君に聞いたところ」
『苗木のあの絶望しかけた表情とか最ッ高!迷惑?逆に巻き込まれて感謝!』
霧切「…江ノ島さんはあまり心配いらないようね」
舞園「ありがとうございます、石丸君」
石丸「ウム。では今日も1日勉学に励むとするか!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放課後
舞園「では霧切さん。5時に教室で」
霧切「いつも通りね。わかったわ」
霧切「…」
十神君が引き起こした騒動はもう3日前のこと。
あの日以来、苗木君がずっと悩みこんでいる。
誰が話しかけようとも上の空。
霧切「…終わらせる、とは言ったものの、何から終わらせようかしら…」
問題は十神君の呪いと『私達』の呪い。
これは1番重要な問題。
それ以外は…
考えた挙句、苗木君の問題を解決することにした。
デスマッチ・ラブコメを終わらせるには苗木君の協力が必要不可欠。
苗木君だけじゃなく、クラスの皆の協力も必要なのだけれど。
最近は、爆発の危険があるので、あまり苗木君の近くにいれないことが多くなった。
正直デスマッチ・ラブコメが始まってからの苗木君の動向もあまり掴めていない。
デスマッチ・ラブコメが始まってからの苗木君を誰かに聞こうか…
安価下で苗木のことを聞く相手
苗木、十神、腐川以外で
じゃあ桑田で
>>332正解
霧切「いた」
桑田「ん?霧切か?」
霧切「体育館にいるのね…外に出れないから?」
桑田「そうなんだよなー…野球は基本外でやるスポーツだから外使えないのすげえ不便。使えなくした本人も最近姿見ねえしよ」
外が使えない、というか学園外に出れないのは、十神君の騒動による副産物によるもの。
今は校門に着いてから様々なチェックが行われた後、ようやく学園に入れるらしい。
霧切「それで体育館でトレーニングね。流石スポーツマンと言ったところかしら」
桑田「体育館ででもいいから体動かしたくてよ。で、何か用でもあるのか?」
霧切「ええ。近況を聞きたくて」
桑田「近況?」
霧切「主に苗木君の」
桑田「やっぱり苗木って感じしねえよな、今の苗木」
霧切「どんなところが?」
桑田「いや、なんて言うかな…あいつ、この爆発騒動に巻き込まれても、基本明るかったから、そんなに危機感が無くてな…どっちかというとこんな珍しいもの見れて面白いまで思ってた」
霧切「確かに死ぬ可能性があるなんて微塵も思わなかったわね」
桑田「そうなんだよなー。だから今の苗木を見ると危機感がかなり増した感じがする」
霧切「…そうね」
桑田「それにあいつはお前らの告白の答えにあんなに悩んでるんだろ?だから決めた」
霧切「決めた?」
桑田「1人を愛し、1人に愛される人間になることを」
霧切「…そう、頑張ってね」
桑田「いやー、多人数の女にモテる苗木が羨ましいと思ってたが、案外簡単にはいかねえよな」
桑田「ここ最近は朝日奈が何かと苗木を気にかけてたから、今の苗木だったら朝日奈の方が詳しいと思うぜ」
霧切「そうだったの?」
桑田「ほっとけない、って理由があるらしいけどな」
霧切「ありがとう、桑田君。引き続きトレーニング頑張って」
桑田「頑張るつもりではいるけど、お前、そろそろ5時になるのにここいていいのか?」
霧切「…意外と時間経ってたのね。助言ありがとう」
桑田「おーう」
体育館を出る。
朝日奈さんが苗木君に気をかけている。
デスマッチ・ラブコメにおいて、それは結構まずい状況のような気がするけれど。
ひとまず教室に向かう。
教室の扉を開けると、いつもより人が多くいた。
舞園さんと。
江ノ島さんと。
朝日奈さん。
江ノ島「来たよ、霧切」
朝日奈「あ、霧切ちゃん!」
霧切「どうしたの2人共」
江ノ島「朝日奈が急に呼び出してきてさ」
朝日奈「ちょっと…話が」
舞園「話を聞くのはいいですが、まず先に今日の暴走を沈めておかないと…」
朝日奈「あ、そうだったね」
江ノ島「念のためドア閉めといたから」
霧切「ありがとう」
5時。
この時間帯になると、私と舞園さんは理性を失う。
十神君が私達にかけた呪い。
…体が高揚するのを感じる。
視界が微睡む。
そしてーーーーー
江ノ島「結局暴走が鎮まる原因はわかってんの?」
舞園「多分私と霧切さんの約束が原因だと思いますが…」
江ノ島「約束?」
霧切「待った。朝日奈さんに用があるんじゃないの?」
朝日奈「あ、そう!用があって教室に江ノ島ちゃん連れて来たの」
暴走も鎮まり、体の高揚も無くなってくる。
…うん、冷静になれた。いつも通り。
霧切「で、用件は?」
朝日奈「あ、あのね…」
朝日奈「私も…その…対象に…」
舞園「対象?」
朝日奈「デスマッチ・ラブコメの…」
江ノ島「さっすが苗木…」
霧切「…」
まさかここで対象者が増えるとは…
朝日奈「苗木を少しでも楽にしてあげたくて、話を聞いたり、こっちからも喋ったりしてたら、苗木がありがとうって笑ってこっち見て…それで…」
江ノ島「確か私様の場合だと苗木が勘違いしてそれで私様も対象入りだったけど」
朝日奈「私の場合はその笑顔の苗木にテンパっちゃって、色々口走っちゃって、苗木を、その…」
舞園「あれですね。苗木君が朝日奈さんを意識したから対象になったんでしょう」
江ノ島「何を口走ったら意識させるようなことになんのよ」
朝日奈「う〜…というか舞園ちゃん…やっぱり怒ってるよね?」
舞園「苗木君に少し」
朝日奈「怖い…」
これで対象者全員。
ここまで
これの影響でデスマッチ・ラブコメやり始めたwまあ今日始めたばっかりだけどね
>>341ありがとう、完結まで頑張ってください
テスト爆死した…ということでテスト終わったので進めます
朝日奈「でもどうしよう…皆にも言った方がいいよね?」
江ノ島「そりゃ言った方がいいだろうけどさ」
霧切「それにしても…対象者はやはりまだ増えるのね。男性はないとして、女性でまだ対象者になってないのは…」
舞園「大神さん、腐川さん、セレスさん、戦刃さんですね」
朝日奈「不二咲ちゃん忘れてるよ、だから合計で5人」
霧切「…彼女達に呼びかけた方がいいかしら」
舞園「呼びかける?」
霧切「迂闊に苗木君に近づくと対象者になってしまうという呼びかけ」
江ノ島「それだけ聞くと苗木が悪者に聞こえるけど」
霧切「…彼は被害者よ。悪者は私」
江ノ島「…?何その意味深なセリフ?」
★★☆☆苗木「あ、いた…え!?何でこの四人が一緒にいるの!?」
扉が急に開いたと思ったら、苗木君がいきなり入ってきた。
視点転換
ボクが教室に入って見たのは、デスマッチ・ラブコメの対象者の四人だった。
★マークが点灯してるから四人のうちの誰かしらいるんだろうなとは思ってたけど、まさか全員いるとは思わなかった。
朝日奈「あ、え…な、苗木?どうしたの?」
★★☆☆苗木「あ、うん…そう!ノートが!」
舞園「苗木君、落ち着いてください」
★★☆☆苗木「う、うん…」
心を落ち着ける。
対象者全員がいるのは予想外だったが、一刻も誰かにこのことを話したかったので、お構いなしだ。
★★☆☆苗木「あ、あのね。三つ編みがまた現れたんだ!」
霧切「ーー!三つ編みの女の子…!」
★★☆☆苗木「今回は話し方が前回とは全然違くてまるで別人だったけど…それで、三つ編みにノートを見ろって言われたんだ」
四人に持ってたノートを見せる。
教室に寄る前に持ってきた。
『対象者5人が出揃ったデスマッチ・ラブコメは急速な進展を見せる』
★★☆☆苗木「こんなことが書いてある紙がノートに挟まってて…」
江ノ島「ん?進展?」
舞園「き、霧切さん…」
霧切「ええ…少し危険な状況になってしまってる。江ノ島さん、朝日奈さん、舞園さん。クラスの皆を教室に集めてきて」
朝日奈「え、え?なんで?」
霧切「事情は後で説明する。私も行くから集めてちょうだい!苗木君はここで待機!」
★★☆☆苗木「え、ボク待機?」
舞園「霧切さん!…こんな時になんですが、苗木君と少し話す時間をもらえないでしょうか」
霧切「ーー…私達が戻ってくるまでに終わらせて。行くわよ、2人とも」
江ノ島「ちょ!霧切!行動はえーなオイ!」
舞園「…苗木君、前のことについて謝りたいことが」
★★☆☆苗木「ま、前のこと?」
舞園「屋上でのことです」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
霧切「急に招集かけて申し訳なく思ってるわ」
セレス「別に構いませんけれども…そして招集をかけた理由は?」
桑田「てか十神いねーけどいいのか?」
霧切「見つからなかったのよ…そして招集した理由。まずはこれを見て」
山田「むむっ、ワープロで書かれた文字ですな…こういう場合は筆記を隠すためにワープロで書かれたのではなかろうか!」
霧切「私もそう思うわ。でも今はその文字の内容をみてちょうだい」
大和田「急速な進展だ?どういう意味だよコレ」
葉隠「というか対象者5人ってもまだ3人しかいないべ」
朝日奈「あ、あのぅ…」
大神「どうした?朝日奈よ」
朝日奈「えっとね…私も対象者に…」
桑田「…マジかよ苗木」
★★☆☆苗木「…マジだよ桑田クン」
桑田「おめぇフラグ建てすぎなんだよ!折れろ!」
不二咲「で、でも朝日奈さんを入れても…まだ四人だよ?あと1人は…?」
戦刃「まさか…私!?」
江ノ島「残姉ちゃんは無いですね、絶対に」
霧切「いえ、5人目はこの中にはいないわ」
石丸「では誰なのかね?この中にはいないとするとかなり絞られてくるが」
山田「まさか…妹ッ!?確か苗木殿には可愛い可愛い妹がいるはず…!」
★★☆☆苗木「ええ!?」
霧切「違うわ」
霧切「三つ編みの女の子。それが5人目の対象者」
一応今日はここまで
ようやく顔出せた…
更新します
桑田「山田ー、サッカーしようぜ!」
山田「あんた野球少年だろがい!」
桑田「いや、最近山田サッカーが楽しくてさ」
山田「山田サッカー!?」
桑田「主に山田をサッカーボールに見立てて遊ぶサッカーなんだよ」
山田「…」
桑田「というわけで楽しい山田サッカーやろうぜ山田!」
山田「誰がやると言うかああああ!苗木殿ー!桑田レオン殿がいじめくるよー!」
★★☆☆苗木「う、うん…山田クンかわいそうだし、サッカーはやめようか桑田クン…」
桑田「じょーだんじょーだん。やんねえから安心しろ山田」
大和田「え?やんねえのか?」
山田「大和田殿!?」
桑田「あ、大和田やりてえか?大和田やりたいんなら仕方ねえから俺も…」
石丸「級友をサッカーボールにして遊ぶなんて野蛮な行為、風紀委員として許すわけがないだろう!」
大和田「でも兄弟前はやってなかったか?」
石丸「前は何もわかってなかったから参加したが、今回は止めるぞ!」
十神「折角体を動かすいい機会なんだ、潰すことはないだろう石丸」
山田「十神殿も山田サッカー賛成派だと!?」
十神「愚民の飼い慣らしとして参加してやろうかと思ってだ」
葉隠「いや、やめといた方がいいと思うべ」
十神「なぜだ」
葉隠「山田っちは同人誌を作れば売れて金が貰える。級友の俺らにも金が流れて来る可能性が」
山田「流さんわぁぁぁぁぁあ!」
桑田「結局やりたい派、やりたくない派で同じ人数かよ」
十神「では山田が決めろ。やるかやらないのか」
山田「やりませんぞ!これは決定事項!」
大和田「じゃあ山田バスケにすっか?」
山田「やりませんぞ!?」
朝日奈「平和な日常って感じがするね〜」
大神「山田が平和そうに見えないが…」
舞園「皆さん特に問題ないようですね」
霧切「ええ。あの日に突然今までと変わらぬ日々を過ごしてくれって言ってちゃんとしてくれる。いいクラスよ」
不二咲「そのあの日から1週間経つけど、みつあみ来ないねぇ…」
江ノ島「そー簡単に尻尾は出しませんってことかね…つまんなーい」
セレス「みつあみは用心深いということでしょう。次も苗木君が1人の時を的確に狙って現れるはずですわ」
戦刃「次が最後だから…仕留めないと」
腐川「そ、そんな先が尖ってるものこっちに向けるんじゃないわよ!」
江ノ島「あー平和過ぎてつまんねー」
5人目の対象であるみつあみは時期が経てばまたボクの前に現れて、ノートについつの情報を残していくらしい。
その現れた時に皆でみつあみを捕らえようという話になった。
十神クン達にも話が伝わって、意外なことにボクに謝罪をし、みつあみの捕獲に協力してくれるそうだ。
現れるまではデスマッチ・ラブコメが始まる前の平和な日常に戻ってと霧切さんが懇願して1週間。
…平和だ。
★★☆☆苗木「舞園って名字いいと思うよ?なんか華やかさがあるというか…」
舞園「そんなに嫌ってわけではないですよ。ただ、今はなりたい名字があって…」
不二咲「舞園さんは結婚すれば名字を変えることができるもんねぇ」
葉隠「アイドルの結婚なんてなったら世間が黙っちゃいないはずだべ」
舞園「ええ。だから当分先のことになるでしょうけど…」
★★☆☆苗木「ちなみにどんな名字になりたいの?」
舞園「『苗木』です♪」
★★★☆苗木「」
葉隠「苗木っちいいいいいいい!?」
不二咲「鼻血が大量に出てきちゃったよぉ…」
朝日奈「平和とは言ってもデスマッチ・ラブコメ続いるんだから今こういうアピールやめてよね!?舞園ちゃん!」
舞園「つい…これくらいだったら★2つから変わらないかと…」
石丸「苗木君!借りた本を返し何事だぁぁあぁぁぁぁあ!」
朝日奈「あ、石丸!苗木保健室運ぶから手伝って!それと舞園ちゃん苗木に1週間近づかないで!」
舞園「むぅ…」
霧切「焼肉?」
大神「前にカレーを作ってクラスで食べただろう。今度は焼肉を、との願いだ」
霧切「…誰から?」
大神「桑田、大和田だ」
霧切「それはいいのだけれど、なぜ私に言うの…」
大神「霧切の父に食堂貸し切りを頼んでもらいたいとのことだ」
霧切「えぇ…構わないけれど…」
大神「すまない。恩にきる」
霧切「父と話すのね…はぁ…」
桑田「というわけで焼肉出来るってよ!」
大和田「でかした霧切!サンキュー!」
霧切「やるのは明日の8時〜10時よ」
山田「焼肉ですと!?」
桑田「おう!焼肉だ!山田お前肉な」
山田「またこのパターンかい!」
戦刃「じゃあ今から肉を調達してくる」
セレス「でも今もまだ学園から出るのはめんどくさいですわよ。ちゃんとした理由を言わなければ」
江ノ島「焼肉の食材買ってきまーすって言えばいんじゃね?」
霧切「いえ、私は学園長に食堂の貸し切りしか頼んでないから、食材を買う許可はとってないわよ」
戦刃「…」
山田「…なぜこちらを見るのです?戦刃殿」
戦刃「任せて。肉の調理なら出来る」
山田「視線の先は山田!眼差しは獲物を捕らえる目!」
山田「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああ!」
そんな日々を過ごすこと2週間。
その時がやってきた。
★★☆☆苗木「…え?あれ?今ボクの周りに対象者はいないはずなのに…★が…」
★★☆☆苗木「…!ということは!」
「3度目の登場ジャジャジャジャーン☆」
★★☆☆苗木「…!」
みつあみ襲来…!
341だけどデスマッチラブコメ無事真エンド達成できたー
あれをダンガンロンパでアレンジって難しくないか?1頑張って!
>>356クリアおめでとうございます!
さすがに本編に出てたジンクスは再現できませんが、頑張りやす
終了宣言出してなかったから今出します。
週に1度更新するようにしますん
すみません、遅れました
リア充になったり成績云々でケータイ没収されたりリア充になったり
※大切な事なので2((ry
更新します
★★☆☆苗木「みつあみ…!」
みつあみ「どーもー☆お久しぶりでえええす☆」
★★☆☆苗木「…」
キャラが掴みにくい…
みつあみ「なに?キャラが掴めない?掴みにくいようこっちも頑張ってるんですううう!ギャハハハハハ!」
みつあみ「あ、ちなみに待ち構えてた後ろの奴らはザクザク切っちゃったから当分こっち来ねえぜ?」
★★☆☆苗木「は、き、切った…?まさか…」
みつあみ「物理的に切ったわけじゃねーですよ!安心しなァ!てんしさまキラーこと私との対談が終わったら戻してやんよ!」
どう足掻いてもみつあみはボクしか会えないようになっているのか…?
みつあみ「…あー、まこちん。普段ならヒントを与え、去っていくんだが、質問寄越してくれりゃ答えるかもしんねーぜ?」
★★☆☆苗木「えー…まこちんってボク?」
みつあみ「ギャハハハハハ!」
まあ呼び名はどうでもいい。
質問を寄越す…?
…。
★★☆☆苗木「…」
みつあみ「えー、何々!?腕の☆マーク!?」
★★☆☆苗木「ちょ、ボクまだ何も言ってないじゃないか!」
みつあみ「対象者が5人もいたら★マークだけじゃ誰が誰だかわかんねえもんな、まこちんも!そんな苦労人にプレゼント!」
だ、ダメだ…ペースを完全に握られてる…
みつあみ「本来ならこの役目私じゃねえんだけどなァ、仕方ねえから私がやってやんよ!」
★★☆☆苗木「…!?うわっ…!」
なんだ…!眩しくて目が開けられない…!
みつあみ「はい、改造かんりょー!ギャハハハハハ!」
★★☆☆苗木「う、うぅ…視界がぼやける…」
みつあみ「改造したことによって追加された★マークについて説明しちゃいまァす!」
みつあみ「今までは対象者だったら★マークが点灯する、その後の行動によって★マークは増加する、ただそれだけのシステムでした!しかァし!」
みつあみ「色を付けたから、★マークが点灯することによって対象者の内の誰かが分かるようにしてやりましたァ!」
みつあみ「2人以上の対象者だとその機能は上手く機動しねぇから気をつけやがれ!ギャハハハハハッ!」
怒涛の説明だったが、何となく意味は理解できた。
ようするに、★マークに色が付いた。その色に応じて誰が誰だかわかるようになったのだろう。
みつあみ「ちなみに色は
舞園→青
霧切→紫
江ノ島→黒
朝日奈→赤
みつあみ→虹
だァ!色はその人物に合いそうな色を選んでみましたァ!」
★★☆☆苗木「…舞園さんや朝日奈さんの色はわかるけど、虹…?それに江ノ島さんは黒…?」
みつあみ「江ノ島な、下着が黒い」
★★☆☆苗木「し、…!?」
みつあみ「おー、初心な反応!童貞か!」
★★☆☆苗木「う、うるさい!」
みつあみ「下着の話は嘘。知るか。あいつは黒でいいんだよ」
…?黒に何か意味があるのかな?
みつあみ「私は混濁した色ってことだァ!現に今まこちんの腕の☆マーク虹色になってるぜ!」
ほ、本当だ…虹色だ。
みつあみ「さて、質問タイムは終了!後はヒントを残し帰るぜ!これが最後のヒントだァ!」
★★☆☆苗木「質問してないんだけど…」
みつあみ「まずさっき言った本来、まこちんの☆マークを改造するはずだった奴!」
みつあみ「そして、このデスマッチ・ラブコメを始めた奴!」
みつあみ「こいつらはまこちんと愉快な仲間達の中の誰か!」
みつあみ「…ァー、めんどくせえしこの2つだけで十分だろ。ヒント終了!」
みつあみ「…これでヒントを与える役目としてまこちんに会うのは最後!」
みつあみ「次会うときは」
みつあみ「てんし、準備しとけよ?」
苗木「…」
嵐のように来て、嵐のように去っていったみつあみ。
皆でみつあみが現れた瞬間捕らえる作戦は不発しちゃったけど。
やはりヒントをみつあみは与えてくれた。
…このヒントの2人をクラスメイトの中から探し出せということか…?
そしてあいつは次会うときと言った。
やはりまだ会うんだ。
そしててんしさまを、準備しろ。
…てんしさまがどうかは確定ではないが、高確率でそうであろうあのシロクロクマを最近見ていない。
…あいつも探さなければ。
そうしてまた腹の探り合いが始まった。
探り合いの起点となったのはみつあみからのヒントに出てきた2人だ。
昨日のみつあみとの会話内容などを伝え、皆に集まってもらい、探り合いをしている。
だがこの探り合いの1つはすぐ終わった。
舞園「…☆マーク改造の役目。本来なら私の役目です」
こ こ ま で
遅れてしまって本当申し訳ございません。
付き合った人がビッチだったという素敵展開で鬱に沈み込んでいました。
再開すんぜええええええええ!
あっさり言ってきたので呆気にとられてしまった。
★★☆☆苗木「舞園…さんなの?その改造っていう役目を持つ人って」
舞園「私です。デスマッチ・ラブコメが始まる時にいきなり言われて…」
十神「…おい、誰にだ?」
舞園「てんしさま、です」
十神「それはこの事態は私達が引き起こしましたって言ってるのと同じだ。そういうことか」
舞園「はい。私が元凶です」
セレス「もっと分かりやすくしてくれるもありがたいのですが…」
舞園「つまり、私がデスマッチ・ラブコメを引き起こした張本人というわけです」
クラスのみんな大騒ぎ☆
ボクももちろん大騒ぎだ。
そして舞園さんが語り始めた。
長くなるらしい。
舞園「私は苗木君のことを良く思ってました。その思いを伝えたい、って思っていたところにライバルが現れました。そう、霧切さんです」
舞園「霧切さんの気持ちも私と同じだと知って驚きました。互いに引くことはないと知って、それなら2人同時に告白するのはどうかしらと提案してくれました、霧切さん。そんな時にあの噂を聞いて…」
舞園「3人縛りの天使様の噂です」
このSSまとめへのコメント
楽しそうなSS
期待してます!
続き見たいです!
続き 続き☆ 大所望☆