P「ええ、さっき卯月たちからそんなお願いをされまして。それで事務所を使ってパーティができないか、と俺に相談を・・・・・・」
ちひろ「ほほう。そうなんですか」
P「それでちひろさん。当日事務所使っても大丈夫ですか・・・?」
ちひろ「ちょっと待って下さいね・・・・・・」カチャカチャ
ちひろ「・・・うん、その日は来客の予定もありませんし、問題ないですよ」
P「じゃあ、大丈夫そうですね」
ちひろ「はい。何だったら、私も準備とかお手伝いしますよ」
P「本当ですか? 助かります!」
ちひろ「いえいえ。ウチのアイドルの誕生日なんですから、お祝いするのは当然ですよ」
P「そう言ってくれると、智絵里も喜びますよ」
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ちひろ「そういえば、誕生日祝いなんですからプレゼントも用意するんですよね?」
P「ええ、そうですね。ただみんながそれぞれ用意すると結構な数になるので、今回は何人かで合同でプレゼントを・・・と言う話になってます」
ちひろ「なるほど。それで、当然プロデューサーさんも何かプレゼントするんですよね・・・?」
P「はは、まぁ考えてますよ」
ちひろ「ふふ、それは楽しみです」
―――
――
―
--智絵里誕生日当日
一同「「「・・・せーの」」」
一同「「「「智絵里、誕生日おめでとー!!!」」」
智絵里「あのっ・・・あの・・・うれしいです・・・。ありがとうございます・・・!」
智絵里「こんなに大勢の皆さんにお祝いしてもらって・・・・・・私・・・」グスッ
P「おいおい、開始早々に泣いてどうするんだ。それにこういう時は笑顔じゃないとな」
智絵里「・・・・・・そうですよね。皆さん、今日は本当にありがとうございます!」ニコッ
P「うん、良い笑顔だ」
ちひろ「本当ですね」
智絵里「えへへ・・・」
未央「さぁさぁ、ケーキを切ろう、ケーキをー」
凛「未央、そんなに急がないの」
ワイワイガヤガヤ
―――
――
―
ちひろ「さて、パーティも盛り上がってきたところで、ここでプレゼントお渡しタイムと行きますか」
P「そうですね。じゃあトップバッターは・・・?」
卯月「はい、私たちからです!」
P「お、卯月・凛・未央の三人か」
未央「うん、企画発案者だし、まずは最初に渡さないとね-」
凛「じゃあ、私たちからのプレゼントを渡すね。はい、智絵里誕生日おめでとう」
智絵里「凛ちゃん、卯月ちゃん、未央ちゃん、ありがとう・・・!」
P「さて、卯月たちからのプレゼントは・・・・・・ お、なるほど」
智絵里「綺麗なお花です・・・・・・ あれ?でも何だか・・・・・・」
凛「あ、気付いた? それ普通の花束じゃなくて、プリザーブドフラワーなんだ」
智絵里「プリザーブドフラワー?」
卯月「なんでも、特殊な処理がしてあって、枯れることがないお花。だそうですよ?」
智絵里「へぇ・・・、そうなんですか」
凛「まぁ、枯れないとは言っても劣化はするから、相応の保存はしたほうがいいけどね。あぁ、あとで保存方法について教えるね」
智絵里「あ、お願いします」
未央「まだあるよー!、はいこれも!」
智絵里「これは・・・メッセージカード?」
未央「そそ、ここにいるみんなはもちろんだけど、今日仕事の都合で来れない人からもメッセージ貰ってきてるからー」
智絵里「わぁ、嬉しいです・・・! ありがとうございます・・・・・・!」
P「これはなかなか良いチョイスだな」
ちひろ「そうですねー」
ちひろ「さて、次は・・・・・・」
春菜「私たちです!」
比奈「はいっス」
P「あー、春菜か」
春菜「なんですかPさん、その反応は?」
P「あぁ、いや何でも無いんだ、うん」
春菜「少し気になりますが・・・・・・まぁいいです。それでは私たちからのプレゼントですが・・・・・・」
P(眼鏡だろうな)
ちひろ(眼鏡ですかね)
智絵里(眼鏡・・・・・・かな・・・・・・?)
比奈(まぁ、大体皆さんが思ってるとおりっス・・・)
春菜「こちらの伊達眼鏡をプレゼントします!」ドンッ
P「デスヨネー」
春菜「いやいや、今回はちゃんと理由があるんですよ?」
P「と、言うと?」
春菜「智絵里ちゃん、最近かなり人気が出てきたじゃないですか」
P「そうだな。総選挙三位になったというのもあるが、智絵里自身の実力も付いてきてファンも仕事も着実に増えてきてるな」
春菜「ええ。で、そうなってくると、外を出歩く時にも変装とかした方がいいと思いまして」
P「あー、なるほどな」
春菜「それで智絵里ちゃんに似合う眼鏡を・・・・・・ と思ったというワケです」
ちひろ「で、比奈ちゃんは春菜ちゃんと一緒に眼鏡を選んだと?」
比奈「そういうことっス。春菜ちゃんが他の人の意見も聞きたいと言ってたので」
春菜「はい。お陰で会心の眼鏡を選ぶことが出来ました!」ドヤァ
智絵里「わぁ・・・ この眼鏡、とっても素敵です・・・・・・! ありがとうございます!」
春菜「そうですか!? 気に入ってくれたようで何よりです!」
P「ところで智絵里、念のためサイズが大丈夫か確認した方がいいんじゃないか?」
智絵里「あ、そうですね。じゃあ、この場で掛けてもいいですか・・・?」
春菜「それはもう! 是非!! お願いします!!!」ズイッ
智絵里「ええっと・・・・・・」アセアセ
P「春菜、落ち着け」
春菜「・・・ハッ! 失礼しました」
智絵里「えっと・・・・・・」スチャ
智絵里「はい、掛けました! サイズはピッタリですね。 どう・・・ですか?」
P・比奈「こ、これは・・・・・・!?」
春菜「うん、良く似合ってます!」
ちひろ「おー、これはなかなか新鮮ですね!」
P「・・・・・・比奈」
比奈「・・・・・・プロデューサー」
P・比奈「・・・」ガシッ
ちひろ「なんで、あの二人は無言で握手してるんですか;」
智絵里「さ、さぁ・・・・・・」
P「智絵里、凄く似合ってるぞ!」グッ
比奈「ええ、良いモノを見せてもらったっス!」グッ
智絵里「あ、あの・・・、ありがとうございます・・・!」テレテレ
一同(カワイイ)
智絵里「あ、改めて、春菜さん、比奈さん、素敵な眼鏡ありがとうございます・・・!」
春菜「いえいえ、どういたしまして」
ちひろ「はい、続いては・・・」
瑞樹「はーい、私よ」
P「あれ? 川島さんだけですか。何人かのグループで、と伝えたはずですが・・・?」
瑞樹「ええ、分かってるわ。私が代表なの。でも私ともう一人出てもらう予定だったのだけど・・・」キョロキョロ
菜々(はっ、マズイ・・・!)サッ
瑞樹「あぁ、居た居た。 菜々ちゃーん!」
菜々「・・・はぁ、仕方ないですね。覚悟を決めますか・・・」スッ
P「なんだ菜々、居るんだったら一緒に出てくれば良かったのに」
菜々「あははー、ちょっと出づらかったと言いますか、何と申しましょうか・・・・・・」
P「・・・?」
瑞樹「それじゃ、菜々ちゃんも出てきた事だし、私たちからのプレゼントを渡すわね。はい、智絵里ちゃんおめでとう!」
智絵里「ありがとうございます! えっと、コレは・・・・・・湯上がりスキンケアセット・・・?」
瑞樹「ええ、そうよ」
P「これはまた、川島さんらしいというか・・・・・・」
瑞樹「いえ、違うわよ? コレは菜々ちゃんのオススメで選んだの」
P・ちひろ「えっ?」
菜々「あはは・・・・・・、はい、そうなんです・・・」
P「えっと、川島さん。説明して貰ってもよろしいでしょうか?」
瑞樹「ええ、いいわよ」
瑞樹「えっと、凛ちゃんから智絵里ちゃんの誕生日の話を聞いて、私も礼子さんや早苗さんと一緒にプレゼントをどうしようか考えてたのよ」
瑞樹「それで、智絵里ちゃんって普段あまりお化粧とかしてなかったようだし、化粧品なんてどうかって話になったのだけど・・・・・・」
P「だけど?」
瑞樹「今の若い子ってどんな化粧品を使ってるのか分からなくて、具体的にどういったものを、というのがなかなか出なくてね」ハァ・・・
ちひろ「あぁ、わかります」ウンウン
P「そういうものなんですか?」
瑞樹「そうなのよ!」
瑞樹「で、どうしようかーと困っていた所に、菜々ちゃんが通りがかって・・・ これは!っと思って声を掛けて相談したのよ」
瑞樹「菜々ちゃんならその辺の情報も知ってそうだったし、知らなくても菜々ちゃんが使ってる化粧品を参考にすればと思って」
P(参考になるのか・・・?)
菜々「プロデューサーさん、今なにか失礼なこと考えてません・・・?」ムッ
P「ソ、ソンナコトナイヨ?」
瑞樹「それで菜々ちゃんに聞いて、出てきたのが・・・」
P「今回のプレゼントというわけですか」
瑞樹「そういうこと」
智絵里「えっと、私、こういうの使ったことなくて、でも前から興味はあったので凄く嬉しいです。ありがとうございます!」
瑞樹「えぇ!? 使ったこと無かったの? それは良くないわよ・・・・・・!」
瑞樹「いい智絵里ちゃん? 今は良いかもしれないけど、油断してると直ぐにお肌は衰えていくのよ!」ズイッ
菜々「そうですよ、菜々もお風呂上がりにマメにスキンケアしてますけど、そうじゃないと最近は・・・・・・」ズイッ
智絵里「えっと、えーっと・・・・・・」アセアセ
P「はい、そこの二人。智絵里を怖がらせるような事を言わない! あと菜々はキャラを忘れない」
菜々「ハッ! そうでした! 菜々はリアルJKなのでお肌もピチピチですっ!」キャハッ
P・ちひろ(ピチピチって・・・)
ちひろ「さ、さて、次で最後ですかね。最後は・・・・・・」
楓「はい、私です」
志乃「あと私もよ・・・」フラッ
P「二人とも酔ってますね。大丈夫ですか?」
志乃「大丈夫よ。今日はまだそんなに飲んでないから」
P「ならいいですけど・・・・・・」
楓「それじゃ、智絵里ちゃんに私たちからのプレゼントを渡しますね。お誕生日おめでとう」
智絵里「楓さん、志乃さん、ありがとうございます。ってあれ? これは・・・・・・」
ちひろ「えっと、どうみてもワインですね」
智絵里「そう・・・・・・ですね。あ、このワインのラベルに書いてある年号、私が生まれた年と同じです」
P「年号ワインってやつだな。」
P「しかし楓さん、さすがに未成年にお酒はちょっと・・・・・・」
楓「いやですね、そんなの分かってますよ」
P「じゃあ、なんでまた?」
志乃「何も今直ぐに飲んでと言うわけではないのよ・・・」
楓「そのワインは智絵里ちゃんがお酒が飲めるようになった時に、私や志乃さん、プロデューサーさん、ちひろさん、それに事務所の大人みんなで飲みたいんです」
P「ふむ・・・」
志乃「まぁ、ちょっとした願掛けみたいなものよ」
楓「そうですね。智絵里ちゃんが大人になるまで、これからもこの事務所で一緒に頑張っていこう、とそんな思いを込めたプレゼントなんですよ」
P「なるほど、そういうことでしたか・・・・・・」
智絵里「楓さん・・・志乃さん・・・」ジーン
P「それじゃ、このワインは智絵里が大人になるまで大事に保管しておかないとな!」
智絵里「・・・・・・はい! そうですね」
智絵里「大人になったときに笑顔でそのワインが飲めるように、これからもトップアイドル目指して、私・・・頑張ります!」
P「そうか。じゃあ俺も全力でサポートしていくよ」
智絵里「・・・はい!」
智絵里「志乃さん、楓さん、素敵なプレゼントありがとうございます!」
楓「ふふっ・・・どういたしまして」
志乃「一緒にそのワインが飲める日を楽しみにしてるわ」
ちひろ「さて、このワインどうしましょう?」
P「うーん、セラーに入れるのがベストでしょうけど・・・・・・」
志乃「それなら事務所の倉庫にセラーがあるから、そこに保存したら・・・?」
P「あのセラー、やっぱり志乃さんの私物だったんですね;」
ちひろ「いつの間に・・・; え、えっとそれじゃ、そこに保存しときますか」
P「うーん・・・・・・」
ちひろ「どうしました? なにか問題でも?」
P「いやね、事務所に置いておくと、誰かさんたちがウッカリ飲まないかと・・・・・・」
ちひろ「いやですねプロデューサーさん、流石にそんなことするわけないじゃないですか」
ちひろ「ね。楓さん、志乃さん?」
楓・志乃「・・・・・・・・・・・・そうですね(そうね)」
ちひろ「なんですか、今の間は・・・・・・」ガクッ
P「不安だなぁ」
智絵里「あはは・・・・・・」
ちひろ「そういえば、プロデューサーさんはプレゼントあげなくていいんですか?」
P「あー、えっと・・・みんなが居る前で渡すのも・・・とは思っていたのですが、まぁいいか」
P「はい、智絵里、誕生日おめでとう」
智絵里「あ・・・ありがとうございます・・・! 嬉しいです!」
ちひろ「さて、プロデューサーさんはどんなプレゼントを・・・ ほほぅ」
P「なんですか、そのリアクションは」
ちひろ「いえいえ、さすがプロデューサーさんだと思いまして」
P「そうですか? まぁ、智絵里に似合いそうだと思って選びましたが・・・ 智絵里どうかな? その腕時計」
智絵里「はい・・・! とっても可愛くて素敵です・・・! あ、文字盤の所に四葉のクローバーがあしらってある・・・!」
P「ははは、気に入ってくれたようで何よりだよ」
ちひろ「ちなみにプロデューサーさん、男性が女性に時計を贈るのってどんな意味があるかご存じですか?」
P「ん? そんなのあるんですか?」
ちひろ「ええ。男性から贈るのと女性から贈るので意味が違うんですが、男性から女性へ時計を贈る場合は『同じ時を歩んでいこう』っていう意味らしいです」
P「へぇ、知らなかったです」
ちひろ「まぁ、プロデューサーさんはそういのあまり気にしなさそうですよね・・・」
P「気にしないことはないですが・・・ でもそういう意味なら、智絵里に腕時計をあげたのは合ってましたね」
ちひろ「と、言うと?」
P「さっきも言ったじゃないですか、智絵里をトップアイドルにするために、これからも全力でサポートするって」
P「それって、同じ時を歩むって意味に近いでしょう?」
ちひろ「あ・・・なるほど」
智絵里「プロデューサーさん・・・」
ちひろ「うーん、うまく返されてしまいましたね。まぁいいですか」
P「何を期待してたんですか・・・・・・ えっとそれじゃ、改めて、智絵里誕生日おめでとう! そしてこれからもよろしくな」
智絵里「・・・はい! これからも一緒に・・・・・・よろしくお願いします・・・!」
おわり。
智絵里、誕生日おめでとう!!!
短いですが、以上となります。
駄文、失礼いたしました。
さ、さすがに全アイドルはネタが出なかったです;
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