理樹「僕がこの世界から居なかった事になってる」 (77)



裏庭

西園「そろそろ冷えてきました…」スッ

マッド「ふっふっふ!西園君!」

西園「はい、お断りです」

マッド「聞く耳ぐらい持ちたまえ!いいか、今回作った兵器はだな……」







チュンチュン

裏庭

理樹「ううん……あれ?なんで僕はこんな所に」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402398343

理樹「昨日は確か普通に僕の部屋に僕のベッドで寝てて…何故かこんな所で」

トコトコ

来ヶ谷「そこで何をしている?」

理樹「あっ、来ヶ谷さん」

来ヶ谷「私も有名になったものだな。今のうちに朝食を取らないと授業に遅れるぞ」

理樹「…?そうだね」

食堂

恭介「さあ飯だ!」

真人「……」ヒョイパク

小毬「あっ…」ソッ

謙吾「む?」

トコトコ

理樹「ああ、またやってる。謙吾、また真人からカツを取られてるよ!」

真人「げっ」ヒョイ

謙吾「あっこら!」ゴンッ

小毬「ふぇぇ…喧嘩しないで~」アタフタ

真人「まったく何で言うんだよ!お前のせいで…」ブツブツ

理樹「真人が悪いんでしょ…」ストン

真人「……真人だと?まあ良いけどよ」

謙吾「さっきはありがとう直枝」

理樹「…えっ?うん」

理樹(何だろう…今何か違和感を感じた)

鈴「う……」モジモジ

理樹「?」



恭介「おお…やっと俺たち以外にそこに座ってくれる奴が来たな」

来ヶ谷「さっきそこで会ったんだ、確か同じクラスだったよ」



理樹(鈴はどうしたんだろう?まるで僕と初対面だった時の目で僕を見てくる)

ガヤガヤ

教室

真人「ふぅ…今日の数学も手強かったぜ!」

理樹「いやいやいや、真人いつも寝てるじゃないかっ!」

真人「おっ、なんかお前ツッコミが冴えるな」

真人「っと謙吾、俺のマッスルエクササイザーGXがあるんだが…」

謙吾「誰が飲むか!」

理樹(あれ?今日は謙吾か、いつも僕がアレを飲まされる役なんだけどな……)

昼休み

理樹(さて、何だか皆の様子がおかしいけど>>9しよう)

廊下で三点倒立

理樹「よっ…」ババッ

クド「わふー!何やってるんですかっ!?」

理樹「見て分からない?三点倒立だよ」

クド「な、なら何故その行為をここでやっているんでしょうか…?」

理樹「そこに廊下があったからさ」

クド「廊下は三点倒立する場所じゃありませんよ!」

理樹「ほっ…」スタッ

理樹「それよりクド、>>11

僕のこと知ってる?

クド「おかしな質問をします…同じクラスの直枝理樹さんですよね?」

理樹「あれ?何で僕もこんな質問をしたんだろう…とにかくまた教室でね」タッタッ




放課後

ザッザッ

恭介「よし、じゃあ練習始めるぞ!」

理樹「うん!」

恭介「ん?確かお前は朝に飯を一緒に食べた…そうか!入部希望者だな!?」

理樹「ええっ…?」

クド「わふー!そうだったんですかっ!」

真人「へぇ!お前なら大歓迎だぜ?凄えツッコミだし数少ねえ男だからな!」

理樹「いやいやいや!ちょっと待ってよ僕は入るも何も最初からメンバーじゃないか!」

恭介「ハッハッハ!面白い奴だな、合格」

葉留佳「今のテストだったんですカ!?」

理樹「えっ、ちょっ」

恭介「じゃあお前ピッチャーな。それグローブ」ヒョイ

理樹「えっ…うん…」

鈴「む……」



真人部屋

真人「どっこらしょ…お?」

謙吾「何だ、何故お前がここにいる?」

理樹「えっ?だってここ僕の部屋じゃ…」

真人「おいおい多分部屋間違えてるぜ?」

理樹「だって真人と僕は…」

謙吾「ともかく寮長に確認して見たらどうだ?」

理樹「そ、そこまで言うなら…」ガチャ

スタスタ

理樹(何だ…一体どうなってるんだ?)

寮長部屋

寮長「うーん、そこの部屋は井ノ原と宮沢の部屋だね」

理樹「ええっ!?」

寮長「なっ、なんだい?」

理樹「おかしいですよ!僕は真人と同じ部屋で健吾は別の部屋だったハズ…」

寮長「そんな事言われてもねぇ…多分書き間違えかもしれないな」

理樹「はぁ…そうですか」

寮長「…ん?君の名前をもう一度言ってくれるかな?」

理樹「直枝理樹です」

寮長「……どういう事だ、君の部屋は>>18と相部屋だ」

ヤバイ、矛盾が生じるからリトルバスターズのメンバー以外の人間にしてくれst

さささささささみ

寮長「なぜ女子寮に君の名が…!」

理樹「僕だって分かりませんよ!」

寮長「とととと、とにかくあちらの女寮長に確認して来てくれ、俺は管轄外なんでね」ガクガク

理樹「殺されますって!!」

寮長「ちゃんと祈っておいてあげるさ」ブルブル




女子寮

理樹「うう…」

佳奈多「あら」

佳奈多「早くお入りなさいよ、もうすぐ点呼の見回りよ」

理樹「えっ?」

佳奈多「?」

理樹「僕が女子寮にいる事に疑問は感じないの?」

佳奈多「あったりまえよ!最初は何で男子が女子寮に入るのかと抗議しに行ったぐらいよ」

理樹「だよね……あはは」

佳奈多「でも上が決めたからもう取り消し様がないって言うし…。それで試しに様子を見たら害がなさそうだからもう誰も気にしてないわよ」

理樹「はぁっ!?」

佳奈多「うるさい声出さないでっ!とにかくや早く部屋に戻りなさい」

理樹(おかしい…皆おかしいぞ、最初から僕は女子寮に住んでいた?しかも黙認!?)

ガラッ

理樹「た、ただいま……」

さささ「>>25

お帰りなさい、あなた

理樹「えっ」

さささ「ご飯にします?それともディナー?それともや・しょ・く?」

理樹「全部一緒だよ!」

さささ「おーほっほっほ!冗談ですわ、とにかく私は宿題がありますの。先にお風呂へ入っても構いませんわ」

理樹「風呂……」

理樹(頭が割れそうだ…僕に何が起こってる?とにかく冷静になって考えなければ、そうだ>>27でもして気を紛らわせよう)

[田島「チ○コ破裂するっ!」]

風呂

理樹「ふう…」



深夜

さささ「……」スースー

理樹(とにかく明日皆に確認していこう、何か手がかりがあるかもしれない。この変な状態に)



理樹「うーん……」

さささ「朝ごはんですの…あらどうかしまして?」

理樹(今日は休日、まずは>>32から当たってみよう)

表庭

ニャーゴ

鈴「今日もブラッシングだな…」

理樹「鈴!」

鈴「お前ら逃げろ!」

ニャーニャー

理樹「えっと…話があるんだけど」

鈴「……」

理樹「食堂でカップゼリーでも奢るからそこで話そう」

鈴「何ィ!?本当かっ!」


食堂

パクパク

理樹「あのさ…確認したいんだけど僕は前からリトルバスターズに入っていたよね?小さい頃から真人や謙吾、それに恭介と鈴の五人で何かを悪に見たてては成敗して……」

鈴「よく分からんが小さい時はお前なんか知らないぞ」

理樹「……冗談じゃないんだね?」

鈴「うん」パクパク

理樹(鈴の様子からして前の様にドッキリをし掛けてる訳じゃなさそうだし更に言うと僕の誕生日はずっと先だからサプライズという可能性も無い)

理樹「そっか…ありがとう」ガタッ

鈴「ゼリーお代わり」

理樹「はいはい…」

理樹(あれじゃあ皆同じかもしれない、こんな時恭介なら何て言ってくれるだろう…)

理樹「いや待てよ……それなら誰がリトルバスターズに小毬さんや葉留佳さんを誘ったんだ?色々辻褄が合わなくなってくるぞ!?」



屋上

小毬「うんとね私は恭介さんに誘われたんだ」

理樹「そんな……」

理樹(聞いた所によるとリトルバスターズで僕がやっていた事は全て恭介がやったらしい、もちろん昨日までピッチャーも)

理樹「はぁ…はぁ……」ガタガタ

小毬「ど、どしたの?顔色が悪…」

ダキッ

小毬「ほ、ほぇ~!?い、いきなり抱きついてもらっても困るよぉ…物には順序が…」カァァ

理樹「……」スゥ

小毬「いっ、意識が……」


保健室

カチッカチッ

理樹「知らない天井だ……」

理樹(どうやら僕はまた眠っていたらしい)

佳奈多「何寝ぼけた事言ってんのよ?」

理樹「二木さん?」

理樹(何で僕のベッドに腰掛けて…?そうだ、確か二木さんは時たまここで昼寝にベッドを使ってるんだっけ)

二木「全く貴方のせいで眠れないのよ?早くどきなさい」ゴロン

理樹「ちょっ!?」

二木「ふふっ早くどかないとこのまま添い寝しなくちゃならないわよ?」ギシッ

理樹「分かったから!」バッ

二木「ああそれとね」

理樹「?」

二木「ここまでは神北さんが運んでくれたわ、感謝する事ね。私もう寝るから…お休み」スゥ

理樹(小毬さんが…か)




理樹(次は誰の所へ行こう?)

>>40

来々谷

某カフェテラス

来ヶ谷「やあやあ、こんな所に人が来るとは珍しい」

理樹「やあ…」

来ヶ谷「おや元気が無いな、調子でも悪いか?」

理樹「そんな事は無いと思うよ多分……いやさっき保健室行ってたか」

来ヶ谷「ふむ…そうかね?」

理樹(さっき疑問に思った事を聞こう)

理樹「来ヶ谷さんは恭介に告白された?」

来ヶ谷「はぁ?」

理樹(もしも僕がやっていた事が全て恭介にされていたとするなら来ヶ谷さんは恭介に告白されて振られたに決まっている!)

来ヶ谷「どこから噂を聞いたのか知らないがそんな事は無いぞ?」

理樹「ええっ?」

理樹「そんな…じゃあもしかして葉留佳さんと二木さんの本当の関係を?」

来ヶ谷「トムとジェリーな関係以外には知らないな」

理樹「馬鹿な……」トテトテ

来ヶ谷「待て、どこへ行く?」




理樹(この世界では僕はリトルバスターズの中で存在して居なく彼らの重要な願い…小毬さんのお兄さんやクドのお母さんの事は何も触れられて居ない…。何も解決していない世界だ…)フラフラ

沙耶「……」トコトコ

理樹「……」チラッ

ダキッ

沙耶「わっ!いきなり誰が抱きついて!?」

理樹「沙耶さん…」ギュウゥ

沙耶「貴方誰!?もしかして痴漢?」

理樹「沙耶さん、君はクラスでは人気者だけど実は一流のスパイで、でもおっちょこちょいだから時々ドジもして、それで僕に正体を明かしてしまって一緒に地下を探検して、それで……それで……」グスッ

理樹「ううっ…ひぐっ…!」

沙耶「……」

沙耶「……何で知ってるのか分からないけど事情がありそうね」

理樹「うん……」コクッ

沙耶「いいわ。少しだけこのままにしてあげる」ギュッ

理樹「ごめん……ありがとう」ポタポタ



夕方

理樹(あの後僕が遠慮するまでそのままで居てくれた、そしてその場を離れて僕は恭介の元に向かった)


恭介部屋

恭介「よう直枝、どうした?」

理樹「恭介、もしもの話をしてもいい?」

恭介「別に止めないさ」

理樹「…もしも恭介が明日リトルバスターズのメンバーに存在すら無かった事にされたらどうする?」

恭介「まずは原因を探るな…そしてまたお前らと仲良くなる」

理樹「一度忘れ去られているのに最初から?」

恭介「そうだ、何度暗い所で1人地べたを這いずろうとも…何度血反吐を吐いてもな。それほどあいつらは俺にとって大切なんだ」

理樹「そう、何度もやり直す…か。ありがとう恭介」

恭介「話はこれで終わりか?じゃあな、気を付けて帰れよ」フッ

女子寮

理樹「……」トコトコ

佳奈多「あっ、ちょっと待ちなさい直枝!」

理樹「何?」

佳奈多「…貴方目腫れてるわね、大丈夫?」

理樹「うん…もうスッキリしたよ、それで僕に何か用?」

佳奈多「ええ、貴方宛に電話よ」

理樹「僕に電話?誰からさ?」

理樹(僕は天涯孤独の身、外には中学の友達ぐらいしか…)

佳奈多「ええと……確か貴方の両親から」

理樹「……ええっ?」

今日はここまで

理樹「…そういう冗談はよしてよ、笑えない」

佳奈多「何のこと?まるで親が死んでたみたいな言い草ね」

理樹「確かに二木さんには言ってないかもしれな……」

佳奈多「?」

理樹(この世界なら……ありえるのか?ここが違う世界というなら「両親が生きている」世界だとしてもおかしくは無いんじゃないか?)

理樹「ごめん二木さん、その掛けて来た電話番号って何だっけ」

佳奈多「はぁ?もしかして自分の家族の番号忘れたの?最低ね…最低。」

理樹「ごめん…」

佳奈多「あら、今日はいつもみたいに言い返さないのね…とにかくあーちゃん先輩がリストを持っていたはずよ」

理樹「ありがとう…」フラフラ



ガチャ

あーちゃん先輩「あら理樹君さっき電話が来てたわよ?」

理樹「ええ、その実は番号を忘れてしまって確認を…」

あーちゃん「あーハイハイたまにそんな子居るわ!えーっと……」ゴソゴソ

あーちゃん「あった!はいっこれが貴方の家の電話番号よ」ピラッ

理樹「家の……番号……」

あーちゃん「あら元気無いわね~大丈夫?」

理樹「はい…後は自分で出来ます……」



理樹(そこから自分の部屋で戻った記憶が無い、気付けばベッドに座っていた)


部屋

理樹「0……7…1……」ピッピッ

理樹「……」ピッ

トゥルルルピッ

女性「はいもしもし?」

理樹「あの……」

理樹母「あら理樹!さっき掛けてたのよ?」

理樹「!!」

母「えっとね…今月の仕送りなんだけど……」

理樹「ハァ…ハァ…!!」ゼーハー

母「……という訳」

理樹「う…くっ!」ウルウル

母「って聞いてる?」

理樹「聞いてる……っ」

理樹(彼女には決して泣いたための嗚咽を悟られない様に堪えた)

母「あっ、そうそうお父さんが言う事あるって!代わるわね?」

理樹「あぁ……」グスッ


理樹父「理樹?」

理樹「うん……」

父「お前最近成績悪いんだってな?」

理樹「そうなんだ…あんまり寝てないから」

父「ちゃんと飯を食って早く寝ろ」

理樹「そうしてるよ」

父「何ィ!?だったら問題無いな。」

理樹「うん……」

父「じゃあな、来週出かけるがお前も来るか?」

理樹「……うん」

父「それじゃあお休み」

理樹「えっ、ああ……」ガチャ

理樹「切れた……」

理樹(もう少し話がしたかった、実に10年振りの両親の声。うろ覚えだった父さんの低い…母さんの透き通った声が僕の頭で鮮明に思い出した)

理樹「ははっ……」

さささ「あら貴方さっきの電話は誰ですの?」

理樹「両親だったよ……来週一緒に出かけるって!」ニコッ

さささ「って貴方何で泣いてますの!?」

理樹「ええっ!?」ゴシゴシ

さささ「泣き笑いなんて私初めて見ましたわ!」

次の日

グラウンド

鈴「ほっ!」

理樹「それっ!」カキン

理樹(もしかしたらこの世界のままでも良いかもしれないと思ってしまう、まぁ原因が分からないから戻り様もないけれど)

トコトコ

恭介「ん?お前は…」

???「直枝理樹、探したよ。あの後必死に探したが見つからないはずだ…女子寮に住んでるんだからな」

理樹「僕に用ですか?」

恭介「マッド鈴木!」

マッド「君に話がある、必ず聞いてもらわなくてはならない」

理樹「はぁ…?」

マッド「おいおいまさか君まで元々「ここの世界」の人間だったなんて言うなよ?」

理樹「えっ…まさか…!」

恭介「取り敢えず長話になりそうだな…お前ら今日は終わりだ!」

真人「何だ?誰だよソイツ」

マッド「俺はお前の先輩だ!……ゴホン、とにかく食堂で話そう」


食堂

コトン

マッド「それ飲みたまえ、ジンジャエールは胃に良いぞ」

理樹「ありがとうございます。それで話って言うのは…」

マッド「君も薄々気づいているだろうが元の世界とこの世界の話だ」

マッド「一番最初から話そう、私はとあるNYP兵器を開発した……」


3日前

マッド「ふっふっふっ!西園君!」

西園「はい、お断りします」

マッド「聞く耳ぐらいは持ちたまえ!いいか、今回作った兵器はだな………ズバリ「並行世界へ行く」NYP兵器だ!」

西園「急にSFですね」

マッド「そんな物、何かよく分からないパワーを発見してからどうでも良くなったさ」

西園「それでこれを撃てと?」

マッド「ああ…だが問題の実戦では使えないがせっかくなのであちらの直枝を撃ってみてくれ」

西園「一応聞きますが害はありませんか?」

マッド「んっふっふ!その点にはおよぶまい。ちゃんとこのボタンがあれば元に戻れる」

西園「それでは……」カチッ






マッド「という訳だ」

理樹「貴方の所為だったんですか!?」

マッド「ああ、そしてコレがその元に戻れるボタンだ。」スッ

理樹「……」

マッド「どうした、君はファミレスで呼び出しボタンを押したくなる様な性格では無いのか?それなら私が押すが……」

理樹「待って下さい……実は迷っています」

マッド「……まさかこの世界に残るのか?」

理樹「まだ決めた訳ではありませんけど」

マッド「ふむ……なら一つ言っておくが私はこの後君が残るとしても帰る。だから私が帰るということはもう二度と君は帰れない訳だ、これは偶然出来て偶然来た世界なのでね」

理樹「はぁ……」

マッド「今日の夜まで待とう、君が何故そこまで悩むのか理由を知りたいがそこまで私は空気が読めない訳じゃない。8時に来てくれ」ザッ

部屋


理樹(さっきの電話で確信した、ここは小さい頃事故が起こらなかった世界なんだ。もしもそうだとしたら全ての辻褄が合う、事故に遭わなかったということは僕は病院に行かなかった、そして恭介達に出会う事も無かった)

理樹(……あの世界に戻らなかったらリトルバスターズの皆との出会いや逆境に立ち向かった事が無かったことになる。だけど両親は居ない)

理樹(あの世界に戻らなくてもやはりリトルバスターズは存在する、全ての事がリセットされているが恭介が言ったように何度も関係をやり直せばいい。だけど僕が知っているリトルバスターズと両親…いや全ての人類がこれまでと全く別人だ)

理樹「僕はどうすれば……」



裏庭

ザッ

マッド「来たか……そしてどうするんだね?」

理樹「僕は……」

1.この世界に残る

2.元の世界へ戻る




下から+3レスまでの多数決で決まる

理樹「僕は元の世界へ戻ります」

マッド「私と一緒に戻ることにしたんだね?」

理樹(彼らは直枝理樹の両親だけど僕の両親じゃない、あの人達もリトルバスターズだけど僕の仲間じゃない。僕は恭介とは別の選択をする)

マッド「ではこのコードを一緒に握ってくれ」

理樹「はい…」ギュッ

理樹(さよなら父さん、母さん)

ポチッ








チュンチュン

裏庭

理樹「……ここは……」

来ヶ谷「そこで何をしている?」

理樹「来ヶ谷さん!」

来ヶ谷「ほら、皆待ってるんじゃないか?行くぞ」

食堂

恭介「さあ飯だ!」

真人「……」ヒョイパク

小毬「あっ…」ソッ

謙吾「む?」

トコトコ

理樹「ああ、またやってる。謙吾、また真人からカツを取られてるよ!」

真人「げっ」ヒョイ

謙吾「あっこら!」ゴンッ

小毬「ふぇぇ…喧嘩しないで~」アタフタ

真人「まったく何で言うんだよ理樹!お前のせいで…」ブツブツ

理樹「真人が悪いんでしょ…」ストン

真人「へっ!」

謙吾「さっきはありがとう理樹」

理樹「…うん!」

恭介「おっ、我らが理樹殿がやっと来たぜ!」

来ヶ谷「おいおい私はどうでもいいのか?お姉さん悲しいなぁ…」

恭介「お前俺より年下だろ!」

理樹「ねえ恭介」

恭介「ん、どうした?」

理樹「僕らがこれまでやってきた事は間違って無いよね?」

理樹(皆の本当の願いへの行動が、とは言わなくても分かったらしい)

恭介「そんな事分かる訳ないだろ、俺は神様じゃない……だが」

恭介「皆理樹の行動が最良の選択だったと信じている」ニィ

理樹「……」コク

恭介「……さあ皆さっさと食えよ!残り5分でチャイムが鳴るぜっ!」バクバク

真人「急がなくてもいいんじゃねえか?また鈴を投げ飛ばせばよぉ…」

鈴「二度と御免だっ!」フカーッ

理樹「あははっ!」

理樹(やっぱりリトルバスターズは最高だ!)





終わり

は?戻らないルートもお願いします。

>>68
じゃあもう見てる人は少ないだろうけど少しだけ残ったルートを描いてみる

理樹「この世界に残るよ」

マッド「……止めはしない、だが後悔だけはするなよ?」

理樹「……」コクッ

ギュッ

マッド「それでは俺は行くぞ……また会おう直枝理樹」ポチッ

シュンッ

理樹「消えた……」

理樹(また会おう…皮肉屋だったのかあの人)ニコッ

チュンチュン

理樹「おはよう…まさ、笹瀬川さん」

さささ「今あの筋肉と言い間違えましたわよね!?」

理樹「そんな事ないよ、何だか良い匂いだね」クンクン

さささ「ええ!昨日は何だか疲れておられる様なので腕によりを掛けて作りましたわ!…何なら毎日作っても…?」

理樹「でもそれじゃ恭介達と……いや、やっぱりそうして貰おうかな」

さささ「任せてもらいますわ!!」

廊下

トコトコ

理樹「……?」

ダダダッ

真人「チクショー!誰だよ箸を垂直に立てる勝負なんか吹っ掛けてきた奴は!?」ダダダッ

謙吾「んなもんお前しかおらん!」ダダダッ

鈴「あっ、直枝!」

理樹「おはよう皆、もう歩いても間に合うと思うよ」

理樹(昨日をきっかけに僕はリトルバスターズの皆から一歩だけ距離を置いた、以前の恭介達じゃないと思ってしまったらそれ以上仲良くなれないからだ)

放課後

理樹「それで真人がまた変な事言ってさー
!」

父「ハッハッハ!」

理樹(しかしそれでも行かなかったのは両親の存在だった、本当の親ではないけどそれでも僕の両親だ。本当はそう思い込もうとしてるだけかもしれないが恭介達とは違って最初から居ないので違和感は感じるはずが無かった)

ガチャン

沙耶「あら理樹君、今日も親と電話?仲が良いわね」ニコリ

理樹(沙耶さんは僕が彼女の正体を知らなかった事にしてくれた。その上で僕に話しかけてくれている)

理樹「少し気分が悪いな…」

トコトコ


保健室

佳奈多「あら、また来たの?」

理樹「うん…どうも調子が悪いみたいだ」

バタリ

佳奈多「えっ…!?」

理樹(ああ……またこれか…間違えた道を歩んだ時、それはいつも訪れる。「ナルコレプシー」少しの間僕の世界が消える病)




終わり

忘れてたけどそれじゃあHTML化して来ますわ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom