理樹「波紋法?」 (39)

ジョジョ一部とリトバスのクロスssです、また一応ジョジョのストーリーに沿って描く所存ですがイメージと多少違う場合があります

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サイトウ!

サイトウ!

マスク・ザ・斎藤「ついに我々斎藤は手に入れたぞ!永遠の生命を!」

斎藤ズ「斎藤(オサ)!斎藤(オサ)!」


とある田舎

小毬兄「ごほごほっ…こっちへ来てくれ恭介…ごほっ!」

恭介(ディオ)「ふぅ~…」パタン

恭介「なんだい父さん薬か?」

小毬兄「いや、薬は要らないよ…話がある……もう僕は長くない…分かるんだ」

恭介「……」

小毬兄「死んだ後の気がかりは一人息子である君だけだ…いいかい恭介?僕が死んだらこの手紙を出してこの宛名の人の所へ行くんだ!彼は僕に恩がある…きっと君の面倒も見てくれるはずだ……ごほっ!」

恭介「……」

小毬兄「君は僕が死んだら神北家に行くんだ!君は頭がいいッ!誰にも負けない大金持ちになるんだッ!」

三ヶ月後

墓地

小毬兄墓

恭介「うう…泣けるぜ…確かに父さんの意思は受け取った!俺が一番の大金持ちになってやる!なってやるとも!…だからその神北家とかいう貴族も利用して誰にも負けない男になるッ!」



19世紀!(ry


鈴(エリナ)「こらやめろッ!そんな喧嘩したらファーブルのヒゲが抜けるだろ!」

テヅカ「ニャーウ!」

五十六「キシャー!」

理樹(ジョナサン)「やめろォ!」

鈴「ん?」

テヅカ「ギニャウ!」ピョンッ

五十六「ウシャー!!」シュシュ



鈴「すまんな…お前のお陰でファーブルが怪我を負わずにすんだ」

理樹「いや、いいんだよ。別に君に感謝されたくて猫に向かった訳じゃないからさ」ボロボロ

理樹「僕は本当の紳士をめざしてるから戦ったんだ!それじゃあ!」ダダダッ

鈴「お、おい待てっ!…ん?」ジッ

ハンカチ「直枝理樹」

鈴「理樹って言うのかアイツは……」

神北家前

理樹「こりゃ後で消毒液塗らなきゃダメかな?」トボトボ

パカラッパカラッ

理樹(何だあの馬車…?ウチに用がある見たいだけど)

シャンッスタッ

恭介「…」バーンッ‼

理樹(誰だろう…?ハッ!そうだ、恭介!彼の名前は棗恭介だ!父さんの命の恩人が亡くなられたので父さんがその息子をひきとり神北家で生活する事になった僕の一個上の男の子だ!)

理樹「君が棗恭介だね?」

恭介「そう言う君は直枝理樹」

理樹「皆理樹って呼んでるよ…これからよろしく」スッ

ワフー!

ストレルカ(ダニー)「ヴァウ!」タタタッ

理樹「ストレルカ!」

理樹「紹介するよストレルカっていうんだ!僕の愛犬でね。あっ!心配ないよ決して人は噛まないからすぐ仲良しになれるさ!」

恭介「ふっ…」バキッ

理樹「なっ!何するのさ!?ゆるさんッ!」

恭介(コイツが神北家の後継、一人息子の理樹か!コイツを精神的に追い詰めゆくゆくは代わりにこの恭介が神北家の財産を乗っ取ってやるぜ!)

神北小次郎(ジョージ2世)「疲れたじゃろ恭介!ロンドンからは遠いからな…お前は今からワシらの家族じゃあ!」

恭介「ありがとうございます」ペコリ

小次郎「おい小僧…ストレルカの事はもういいな?」

理樹「うん、僕も急に知らない犬が走ってきたら驚くだろうしね…」

理樹(本当はちょっとぐらい謝って欲しかったけど…家族になるんだから早く友達にならなくちゃ)スッ

パチン

理樹「痛っ!?何するのさ!?」

恭介「何してんだ!その犬のヨダレでベタベタしてる手でカバン持ったら汚れるだろっ!常識ってもんを考えろよ…」

理樹「確かに…ご、ごめん!でも僕は君と仲良くなろうと…!」

恭介「そんなんじゃダメだろ理樹?そんな事で仲良くなろうとしたら…、それじゃあ主従関係みたくなってしまう。お互いに気を使わないのが友情への近道だ!」

理樹「その通りかもしれない…!」

恭介「それともう一つ、あのストレルカとかいう犬を俺に近づけるなよ?怖いんじゃない、俺は猫派だからだ!」

夕食

ガシャ

理樹「あっ…」

小次郎「くぉぉぉおおおらぁぁああ!!!!それでも紳士か小僧!作法がなっとらんぞ作法がっ!」

小次郎「もう小僧の皿を片付けてしまえ!」

理樹「えっ!?」

小次郎「もう晩飯は抜きだ!さっさと寝ろっ!」




理樹部屋

理樹(うう…皆酷いや…どうせこのまま死んでも誰も墓参りしてくれないんだろうな……あっ!食べかけの、のりまただっ!)ムシャムシ

恭介「…」ズシッ

小次郎「その仮面が気になるか?」

恭介「こ、小次郎さん!」

小次郎「いやいや構わんよ、そのインディアンな仮面はメキシコの遺跡から発掘された物だそうだ…」

小次郎「それは理樹が生まれたばかりの頃に旅行をしててロンドンの美術商から買い取ったものだ…辛い思い出だがね」

恭介「高価な物ですか?」

小次郎「いいや、そうでもないが…仮面に興味があるのかね?」

恭介「いやぜんぜん」

理樹「はぁ…皆最近冷たいし孤独だなぁ…。ねえストレルカ、お前だけはいつでも僕の友達だよね?」

鈴「おい、そこのお前」

理樹「ええっと誰?」

鈴「鈴だッ!前にお前にファーブルを助けてもらった…」

理樹「ああ、あの時のっ!」


みじめさと落ち込んだ気持ちが続いていた理樹はそれから恋に落ちたっ!


鈴「右右左…右右左右!」ビョンビョン

ストレルカ「クーン」クルッ

鈴「ほう…犬も賢いんだな」

理樹「……」カリカリ

鈴「…?木の幹に何を掘ってるんだ?」

理樹「これさ」サッ

理樹♡鈴

鈴「うにゃ!?」カァァ

理樹「ねえ…「嬉しい」って一言いってよ…」

鈴「理樹なんか嫌いじゃーぁぁ!!」

理樹「何で!?」

鈴「……」トコトコ

ザッ

恭介「やあ君…鈴って名前だね?理樹の奴が浮かれてたのはこういう訳か…」

鈴「誰だお前死…!?」ズキュウゥン

マッド鈴木「やった!流石恭介!俺達に出来ない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!憧れるゥ!」

科学部部員「でも何で頬になんですかね?普通口と口で…」

マッド鈴木「バカか…一応兄妹だし倫理的にアウトだろ」



理樹「~♪」トコトコ

鈴「……」

理樹「あっ、鈴!こっちだっ!」ブンブン

鈴「…すまん」タタタッ

理樹「な…何を…」

科学部「ククッ…」クスクス



理樹「鈴に何をしたーッ!恭介ぇ!!」バタンッ

恭介「ほほうさては聞いたな鈴のことを!そして鉄拳による報復にでたという訳か!」



バトルスタート

恭介の攻撃!理樹に28のダメージ!
理樹の攻撃!恭介に4のダメージ!

理樹「かっ、敵わない…」

理樹(で…でも負けられないんだ!ここで負けたら一生恭介に勝てない気がする…それに何よりも鈴の名誉のためにも!)

理樹「うわぁ!」ドガァ

恭介の攻撃!理樹に30のダメージ!

恭介「いいぞ…新たな力が湧いてくる感触…コールドゲームだ」

理樹「うっ…」ガシッ

恭介「なっ!?蹴りを入れられてなお掴んでくるだと…もう一発やられたいのか!?」

理樹「ふんっ!」ゴンッ

理樹の攻撃!クリティカルヒット!恭介に51のダメージ!

恭介「うげっ!?」

理樹「恭介ェェ!!」ドガッ

理樹「君が!」バキッ

理樹の攻撃!クリティカルヒット!恭介に62のダメージ!

理樹「泣くまで!」ドカッ

理樹の攻撃!クリティカルヒット!恭介に57のダメージ!

理樹「殴るのをやめない!」ドッガァァ

理樹の攻撃!クリティカルヒット!恭介に65のダメージ!



お休み

恭介「うがぁぁ!!…り、理樹…!」ガタン

理樹「恭介、君には称号を与え…」

小次郎「くぉぉぉるぁぁぁ!!お前ら何をやっとるんじゃぁぁ!!」

理樹「おじいちゃん!」

小次郎「そりゃ男なら喧嘩は当たり前、だが今のは小僧が一方的に殴っている様にしか見えなかったぞ!?後で二人とも罰を与えるっ!部屋に入っとれ!」

理樹「う…」

恭介「…ック」



数日後

焼却炉

杉並「よしょっと…あら?焼却炉の中にある箱…一体何かしら?…まぁいいかしらどうせメイドの誰かが捨てたに違いないわ」ボシュッ

ボォォォ

ゴンゴンッ

杉並「…!?焼却炉の中からぶつかる音が!まさか誰か中に居るのっ!?」ガチャ

キャァァン‼

杉並「た、大変‼ストレルカが針金で口を縛られたまま燃えているっ!!」


トテトテ

理樹「うわっ!黒猫に横切られた…不幸だなぁ…。あっ」

鈴「(∵)」

理樹「鈴…」

理樹(話す言葉が思い浮かばない…きっと鈴もそうなんだ…)

理樹「くっ!恭介、君のくだらないキスがこれを狙っていたのなら予想以上の効果をあげたよっ!」ガンッ

理樹「ただいま…」

小次郎「小僧!」

杉並「ああ直枝さん!すいませんでした!」

裏庭

小次郎「あまりに酷い亡骸だったからお前には見せずに埋葬した…後でちゃんと墓標を立ててやろう…」

理樹「恭介は…?」

杉並「棗さんならまだ学校から帰ってませんが…」



恭介(ふっ、奴の爆発力を見くびっていた…アイツは叩けば叩くほど成長するタイプ!犬を始末して屈辱を晴らしたがもっと自分の心を冷静にコントロールしなくてはな)


七年後

カキーン

マッド鈴木「打ったぁぁ!!ツーベースヒットを打ったのは我が校の雄(ゆう)、直枝理樹だァー!!」

理樹「やった!」ダダダッ

マッド鈴木「さあ現在9回裏5-4です、次のバッターは…」

恭介「……」クイクイ

マッド鈴木「やはり我が校の棗恭介ですっ!」

投手「うっ!」シュッ

恭介「はっ!」カキン

鈴木「やったぁぁ!!ホームランッ!最後の試合を優勝で飾りましたァー!!」



恭介「やったな理樹、また俺達のコンビで勝ったぜ」

理樹「うんっ!恭介のホームランは見事だったよ!」

恭介「ありがとう!だが理樹が打ったこその勝利だ!この勝利をさっそく爺ちゃんに報告しなくちゃな」

理樹「うん…」

理樹(はぁ…恭介が僕の祖父を「お爺ちゃん」と呼ぶ様になって何年たったかな?正直今の様な会話をしているが恭介と友情を感じていない)

理樹(彼はすごくていい奴なのに!ストレルカの件だって鈴の事だって僕の思い込みだ、証拠がない!なのに僕は嫌な奴だ…あの時の事をまだ疑って恐怖している!)

恭介「ふん…」

恭介(もうすぐ卒業…もう小次郎さんの援助は要らない!7年間理樹と仲良くしたのはこの期をまったからさ、神北家の財産を乗っ取ってやる!法的に財産を自由に出来る年齢になったぜ!)

小次郎「うう…」

恭介「お爺ちゃん、気分はどうだ?」

小次郎「うむ…大分いい…だが胸焼けが酷いな、今日医者から入院を進められたよ」

恭介「入院?それはダメだよ、病院は施設が悪い癖に儲ける事ばかり考えてやがる」

小次郎「ああ…ワシも断ったよ自分の家の方が安心して居られる」

理樹「早く元気になってね…?」

理樹(ただ風邪を拗らせただけなのにこんなに悪くなってる…ちっとも良くなってるとは思えない…くそっ、こんな事なら考古学じゃなくて医学を勉強するんだった…でもこれは治る病気さ!)

小次郎「ところで優勝おめでとう二人とも、友人から聞いたわい」ニコッ

恭介「なんだと!?酷い友人ですね…俺達は真っ先に喜ぶ顔が見たくてすっ飛んできたというのに…」ムゥ

理樹「あははっ!」

小次郎「はっはっは!…いやワシも喜んでおるよ、素晴らしい子達だ、恭介…お前は卒業したらなりたいものになれ!援助は惜しまんよ、お前はわしの家族なんだからな」

恭介「……ありがとうございます」ニヤ

理樹部屋

ポタッ

カシャン

理樹「恭介が言ってたね…「考古学が金になるのか?」って…恭介らしい言葉だ、しかも的をついている」

理樹(だけど僕はこの仮面に魅力を感じたッ!この血だけに反応する僕だけが知る秘密!)

理樹(一体この仮面は誰が何を目的として作ったんだろう?そして亡き両親が旅行中に買ったという思慕の情もある)


トコトコ

恭介「……」スッ

理樹「恭介…今…その薬をどうしたの?」

恭介「……」

理樹「さっきの薬はお爺ちゃんに渡すはずの物だったでしょ?何故ドーナツとすり替えたんだ…?」

恭介「おいおい…急に何を言い出すんだ?これもただの薬さ」

理樹「そんな訳ないだろ!若干糖尿病の気があるお爺ちゃんに何勧めてるんだ!」

恭介「だから薬だって…」

理樹「そうかい…ならその薬(?)調べさせてもらう!僕は神北家を守る!」

杉並「な、何の騒ぎですか!?」タタタッ

理樹(一体何を考えているんだ恭介は…)




理樹「お爺ちゃん、僕は2、3日ロンドンに行ってくるよ。その間この医者達に完全なる看護をしてもらう事にしたよ!この医者達に完全なるから以外の手当や薬は一切受け取らないでね!?」

杉並「そんな…私達の看護じゃ信用出来ないんですか…?」グスッ

小次郎「まあいいじゃろ、理由は分からんが小僧の好きにさせておけ…わしは自分の子を信じるよ…ゴホッ」

お休み

ロンドン

ヒヒーン

相川「ううっ、ダメだ!これ以上は進めない!ここから先は紳士の君が入る所じゃない…よそ者の君は知らないだろうけどここは食屍鬼街(オウガストリート)って言われる呪われた者の住むスラム街だ!」

理樹「うん、知っててきた…ここからは歩いて行くよ」ザッザッ


理樹(恭介が食べさせようとしたドーナツは恐らく東洋の店の物、恭介は以前ロンドンに住んでいたからそんな物を手に入れるにはここしかない!)

ドドドド

理樹「ん?」

西園「科学部部隊!」

部員「うきゃぁぁ!」スタッ

理樹「うりゃっ!」バキッ

西園「なるほど…なかなかやるようですね、NYP測定値を」

部員「ハッ!…これはすごい!NYPがかつてないほど良好です!」

理樹「ま、待って!僕は戦うつもりは無いんだ!ただこの薬の出処を知りたいだけで…」

西園「知った事ではありません…」バラバラ

理樹「どうしても…?でもどんな妨害があっても突き止める!」グオオ



西園「負けました…」バタリ

マッド鈴木「よくも西園君を…」ザッ

理樹「くっ!」ガシッ

西園「お待ちくださいその彼に手を出す事は私が許しませんよ」

ザワザワ

西園「貴方に一つ聞きたいのですが何故私を思い切り蹴飛ばさなかったのですか?」

理樹「僕は家族の為にここにきた…そして蹴る瞬間君にも大切な家族がいるはずだと思ったからださ」

西園「そうですか…貴方の名前は?」

理樹「直枝理樹」

西園「東洋の薬の売人を売る奴を探してると言いましたね?気を付けてください、彼女はこすずるいですから」

理樹「知ってるの!?」

西園「まずは怪我の手当が先決です、この西園美魚が店まで案内しますので」

理樹「ありがとう!」パァァ

港町

恭介(くっ…最近どうかしちまってるな…これも理樹のせいさ!理樹はあのオウガーストリートで死んだだろうか?それともまさか証拠を掴んだか?)

ドンッ

真人「オイ気を付けろよなぁ…どこ見て歩いてんだよ?…なあ謙吾」

謙吾「そこまでいう事は無いだろう…ちゃんと謝…」

バキッ

恭介「……」

真人「ぐぇぇ!?」

恭介「いいだろう、昨日理樹の机を漁って出てきたこの仮面とその研究ノートによるとこれを被って血を付けたら死ぬに決まってる!まずはお前等で実験だ!」

謙吾「何を言っている!?」

カポッ ドシュ

謙吾「うわぁぁぁ!!」ファアゴォ

恭介「こ、この光は一体!?」

ドスドスドス

謙吾「maan…」ズサッ

恭介「こっ、コイツ死んでいない!?」

バキャッ

恭介「うげっ!」

恭介(なんだこのパワーは!?かすっただけで骨が折れた!に、逃げられない…)

ズブズブ

ズキュン

恭介「う…あああっ!!血が…吸い取られる!?」

謙吾「渇くぞ…何だか知らないが渇いてしょうがない」

恭介(チクショウ!今更ながらこの仮面の秘密が分かって来たぞ…)

ピカー

恭介「あの太陽が最後に見る物だなんて嫌だァ!!」

ジュウジュウ

謙吾「…!?」ボトボト

恭介「…急にどうした?顔が崩れて…」

グシャ

恭介「まさか…太陽の光…ハァハァ助かったぞ…」

神北邸

シーン

恭介「おい、どうしたんだ召使い?何故明かりが消えている?」

ガラッ

小次郎「小僧に全て聞いたよ…」

葉留佳「うっ…」

警官「……」

理樹「恭介…」

恭介「マジかよっ…」ダラダラ

恭介「わ、分かった…逮捕されよう…だがせめてお前の手で手錠を掛けてくれないか?」

理樹「えっ…」

理樹(意外だ、恭介がこんな態度をとるなんて!てっきり僕は追い詰められた野獣の如く反撃に出ると警戒していたのに…)

西園「直枝さん、気を付けて下さい…そいつの言葉を」

恭介「!?」

西園「私の名前は西園美魚、ロンドンの貧民街から直枝さんについて来ました…私は生まれてからずっと色んな悪党を見て来ました、だから良い人間か悪い人間かは「におい」で分かります」

西園「あたしみおっち、お前ゲロ犬以下のにおいがプンプンします!」

西園「こいつは生まれついての悪、早い所警察に渡した方がよろしいかと」

理樹「いや大丈夫…僕がかけるよ…」ザッ

恭介「理樹…人間というのは能力に限界があるよな…人間は策を弄すれば弄するほど予期せぬ事態で策がくずれさるってことだ!」

理樹「一体何を…」

恭介「俺は人間をやめるぞ理樹ぃ!!俺は人間を超越するっ!」シュッ

小次郎「まずい!」ダッ

恭介「理樹、お前の血でだァー!!」ズブ

警官「あああ!」

小次郎「小僧…」バタリ

理樹「おじいちゃん!」

恭介「あーっはっはっ!」カポッ

警官「う、撃てぇー!」パンパン

ガシャーン

理樹「あ、ああ…せっかく病気も治ったばかりなのに…僕の身代わりに!」

小次郎「小僧…奴を恨まないでやってくれ…ワシの教育が間違っていたのじゃ、ふふっ良いものだぞ…我が子の腕の中で死んでいくというのは…」バタリ

理樹「……」

西園「…?死体が、棗恭介の死体がありません!?」

ドンッ

警官「がぼっ…」ブシュー

マスクザ斎藤「UMAAUUU」バーン

西園「生き返って…」

理樹「ま、まさか…!」

パンパンッ

恭介「聞かないなぁ…」ズォォ

警官2「う、うわぁぁ!!?」

バキャッ

西園「くっ…」ベコォ

警官3.4.5「…」ブシュゥ

理樹(なんて事だ…怪物を生み出してしまったのかあの石仮面は!だけど恭介をこの世にいさせちゃあいけない、かたをつける!)

西園「私は今までの人生で色んな本や図鑑を見て来ました、だけどこんな化け物は見た事がありません…頭を拳銃で撃ってもしなない魔物など!」

西園「逃げて下さい直枝さん…責任は感じるでしょうが勝ち目がありません」

理樹(多分あのインディアンな仮面は脳から何かを引き出すもの、つまり脳を完全に破壊し尽くせば行ける!)

西園「危ない!上からですっ!」

斎藤「…」ギャン

理樹「ふっ!」ザシュッ

西園「と、止めました…あんなに大きな槍を素手で…」

斎藤「貧弱!貧弱ゥ!」グニァ

理樹「うっ!」

斎藤「ふっ…もう少し……もう少しこの素晴らしい力を試させてもらうぞ、自分でもどこまでできるか分からないからなぁ…はりゃほれうまう~!」クルッ

シーン

斎藤「いない…」クンクン

ポタポタ

斎藤「フン、無駄な足掻きはよせよ理樹…」バサッ

ゴォォ

斎藤「うおおぉぉ!?」ボォ

理樹「やった!」

西園「奴は焼けています!」

バッ

斎藤「うまうー!」メラメラ

理樹「そんな!まさか身体が再生するスピードが高いのでこの火では倒せないのか!」

ドンッ

西園「な、何を?」

理樹「屋敷から逃げるんだ西園さん、君は元々無関係の人間だ!」グンッ

西園「直枝さん!上に行っては行けません、火が屋敷中に広がりますっ」

西園(一体何を考えているのでしょうか?)

バガッズボァッ

斎藤「皆殺しさ、この館も全焼、全ての証拠は残さない!…無駄だぜ理樹、この程度の高さなら降りてもしなないのさ逆に追い詰められたのはお前の方だ!」

理樹「……」

西園「分かってしまいました、彼の考えている事が…。直枝さんは私を助けるために上に行った、それもある!しかしもう一つ…」




斎藤「UMAUUU!!」ゴバァ

理樹「はっ!」ドカッ

西園「そんな…!」

ヒュゥゥ

斎藤「なるほど…自分もろともこの俺を焼き尽くすつもりか!?だがいいだろうともにこの猛火の中に飛び込んでやる、この不死身の肉体!試してみよういくら火力が強くても脱出できるくらいの能力はあるはずだ!」

理樹「うあぁ!!」ガンッ

斎藤「な…なにィ!?」

ズブズブ

斎藤「ぎゃぁぁあ!!コイツ!俺を槍と化した像に貫通させて…!まずい!抜いている暇が…!こんな、こんなはずでは…!!」ジュン

ガラガラ

西園「屋敷が崩れる…なんて運命なのでしょうか!直枝さん…」

ガシャーン

理樹「……」バタリ

シュー

理樹「う、うう…」

西園「い、生きています!」


その後、すぐに病院に送られた理樹は一命を取り留めた!この後実は恭介は生きてたり、その看護を行った人物がかつて付き合っていた鈴だったりするがそれはまた別のお話

終わり

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