【注意】
・ダンガンロンパ原作のネタバレを含みます
・主人公は舞園さんです
・キャラ崩壊注意(意図的なものではなく、原作キャラを動かすのが苦手な為)
・少しだけ安価もあります
・更新速度低
・1スレ完結です
・舞台の関係もあって、ファンタジー要素が含まれます
またまたよろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402293620
ーー草原ーー
見渡す限りの草原と……
綺麗に咲いた幾つものひまわり。
……ここは、どこなんでしょう?
私は……一体…………
……………………
……そうです、思い出しました。
私は、『コロシアイ学園生活』なんてものに巻き込まれて……
苗木君と桑田君を陥れようとして……
そして……桑田君に返り討ちにあったんです。
……あれ?ということは……
私って、もう死んだはず……ですよね。
それなのに、何でこんなのどかな場所に……?
???「あ!いたいた!舞園さーん!」
舞園「……?」
声のした方に目を向けると……
見覚えのある、白黒のクマ。
モノクマ「探したんだよ!どこに行ったのかと思っちゃった!」
モノクマ。
私を、最低最悪な状況に追い込んだ黒幕。
コロシアイ学園生活の、首謀者です。
モノクマ「……おろろ?何か怒ってる?」
モノクマ「ま!いいや!とにかく、早くこっちに来てよ!」
モノクマ「皆、待ってくれてるからさ!」
皆……?
……何にせよ、ここでじっとしていても
どうしようもありませんよね……。
……仕方ありません。
ついて行ってみましょう。
ーー裁きの間ーー
モノクマ「ここだよ!」
ここは……
よく漫画なんかに出てくる
天国へ行くか、地獄へ行くかを
決める場所のような……。
まるで、ファンタジーの世界にいるみたいです。
桑田「あ……舞園ちゃん……」
舞園「……!」
声の主は超高校級の野球選手、桑田君。
更に桑田くんの近くには
不二咲さん
大和田くん
石丸くん
山田くん
セレスさん
大神さん
この6人もいました。
苗木君は……どうやらいないようですね……。
桑田「舞園ちゃん……何つーか、その……」
……申し訳なさそうな顔で
桑田君は私に話しかけます。
悪いのは私なんだから
そんな風にしなくても良いのに……。
でも、そんなことを言える口に出来るはずもなく……
舞園「ここは……どこなんですか?」
素朴な疑問を、桑田君にぶつけました。
桑田「え?」
桑田「え、えーっと……ここは……うーん……」
桑田「お、俺もよく分かんねーけどさ……」
桑田「多分……あの世みたいなところ……なんじゃねえかなぁ……?」
あの世……?
ということは、既にここにいる8人は全員
死んでしまっている……と……?
……もう1人、誰かに話し掛けてみましょう。
【生徒指定】
↓2 (桑田以外)
不二咲さんに話し掛けてみましょう。
女の子の中でも、話し掛け易いですし。
舞園「ねぇ、不二咲さん。」
不二咲「あ……舞園さん……」
不二咲「舞園さんも、やっぱりここに来てたんだねぇ……」
舞園「……やっぱり……とは?」
不二咲「ここに来ているのは、皆コロシアイ学園生活の犠牲者の人達みたいなんだぁ……」
不二咲「だから……舞園さんもいるじゃないかって……」
……なるほど。
やっぱり桑田君の言っていることは正しいんでしょうか。
不二咲「だとしても……あの人が見当たらないんだけど……」
……あの人?
不二咲「そ、それより……舞園さん……」
舞園「はい、何ですか?」
不二咲「ちょっと……話があるんだけど……」
不二咲「今……良いかな?」
話……?
一体何でしょう。
不二咲「桑田君と舞園さん以外の人は、皆知ってて……」
不二咲「さっき桑田君にも教えたんだけど……」
不二咲「僕……実は……」
あれ……?今不二咲さん……
『僕』って言いました……?
不二咲「男……なんだ……。」
舞園「……えっ!?」
不二咲「う……や、やっぱり……気持ち悪いよねぇ……。」
不二咲「男の癖に……こんな格好してるなんて……」
舞園「い、いえ!そんなことはありません!……けど……」
舞園「ちょ、ちょっと驚いちゃって…………そ、それだけです。」
不二咲「ほ、本当?」
舞園「ほ、本当ですよ。」
舞園「不二咲さんが男の子だったとしても……」
舞園「私は今まで通り、不二咲さんと接したいと思ってますから。」
不二咲「そっか……良かったぁ……」
不二咲「えへへ……」
この笑顔……
これで男の子だなんて……
世の中、分からないものですね。
……もう1人、誰かと話してみましょうか。
【生徒指定】
↓2 (不二咲、桑田以外)
大神さんに話し掛けてみましょう。
彼女が死んでしまったなんて
にわかには信じ難いですが……
舞園「大神さん、ちょっと良いですか?」
大神「む……舞園か……。」
大神「どうした、我に何か用か?」
舞園「大神さんはきっと、私よりもかなり長く生き残っていますよね?」
舞園「出来れば、生き残った皆のことを教えて欲しいんですけど。」
大神「……苗木、霧切、朝日奈、十神、葉隠、腐川。」
大神「ここにいないその6人は、恐らく今も生きている。」
……あれ……?江ノ島さんは……?
大神「犠牲者としては、我が最後であるはずだ。」
大神「桑田が舞園を殺し、江ノ島はモノクマに処刑され、大和田が不二咲を殺し……」
大神「山田が石丸を殺し、セレスが山田を殺し……」
大神「そして我は……我を殺した。」
……自殺、ということですか。
それなら確かに、納得出来ます。
大神「貴様は、苗木を心配しているのだろう?」
舞園「……はい。」
私のせいで……
苗木君は疑いを掛けられてしまったはずですから。
幸いにも、そのせいで苗木君が死ぬ……
なんてことは無かったみたいですけど。
大神「苗木なら……きっと大丈夫だ。」
大神「奴は、貴様が思っているよりも、ずっと強い。」
舞園「……そうですか。」
……少しだけ、安心しました。
さて、ある程度の情報は得られましたね。
そろそろ、またモノクマが
出てくるような気がするんですが……。
そんな風に考えていると……
予想は的中しました。
モノクマ「えー、コホン!皆、良いかな?」
2人との会話を終えたすぐ後
モノクマが私達に声を掛けます。
モノクマ「皆色々疑問があると思うからさ!」
モノクマ「今からボクが、説明しようと思いまーす!」
モノクマ「とりあえず、改めて自己紹介!」
モノクマ「ボクはモノクマ!この天界の……」
モノクマ「……閻魔様なのだ!」
え、閻魔様……?
モノクマ「えーっと、それで……」
モノクマ「ここにいる8人の皆さんは、コロシアイ学園生活の犠牲者となってしまいました!」
大神「8人……?」
山田「あれ……犠牲者ってここにいる方々だけでしたっけ?」
大和田「そういやァ……さっきから江ノ島がいねぇぞ……?」
セレス「そう言えば……彼女は、私より前に死んだはずですわ。」
セレス「なのに……ここにいないと言うことは……」
不二咲「あ!……も、もしかして黒幕って……」
モノクマ「あー!あー!あー!聞こえない!」
……早速バレかけてるじゃありませんか。
そしてやっぱり、江ノ島さんも犠牲者だったんですね。
最初に死んでしまったから、
大神さんから聞くまで分かりませんでした。
モノクマ「せ、説明を続けるよ!」
モノクマ「そ、それで、犠牲者の皆さんに、ボクが最後のチャンスを用意致しました!」
セレス「最後の……チャンス……?」
石丸「ど、どういうことだね……?」
モノクマ「うぷぷぷぷ……食い付いた食い付いた!」
モノクマ「……皆……生き返りたいよね?」
山田「……へ?」
モノクマ「舞園さん……アイドルの夢……まだまだ追いかけたいよね?」
舞園「…………!」
モノクマ「桑田クン……ミュージシャンになるんでしょ?こんなところにいちゃダメだよね?」
桑田「う…………」
モノクマ「不二咲クン……君の技術が、世界中で必要とされているんだよ?」
不二咲「で、でも……そんな……」
モノクマ「大和田クン……お兄さんとの約束、守らないとね?」
大和田「……ッ!」
モノクマ「石丸クン……君が日本の未来を背負っていくんじゃなかったの?」
石丸「む……そ、それは……」
モノクマ「山田クン……は別に何もないか……。」
山田「……ちょっと!拙者だって、まだ漫画を描いていたいですぞ!」
モノクマ「セレスさん……生き返ってお金さえ貯めれば、まだあの夢は叶えられるよ?」
セレス「…………。」
モノクマ「大神さん、親友の朝日奈さんと、また会いたくない?」
大神「………………。」
モノクマ「……みーんな、出来ることなら生き返りたいよね?」
モノクマ「そこで!何とこのボクが、皆に生き返る方法を用意してきました!」
モノクマ「それが、オマエラに残された最後のチャンスなわけだよ!」
モノクマ「……聞きたい?聞きたいよね?」
……嫌な予感しか、しませんけど
聞かないわけには、いかなさそうですね
モノクマ「ではお教えしましょう!その方法とは……!」
モノクマ「またまた、人を殺すことでーーーす!!!」
.
モノクマ「コロシアイ天界生活の、幕開けだね!」
モノクマ「って……流石に二度目だし、そんなに驚かないか!」
山田「いやいやいやいや!十分驚きますぞ!?」
桑田「な、何で、また俺らがそんなこと……!」
モノクマ「いやいや、別に殺す必要は無いんだよ?」
モノクマ「皆生き返りたくないなら、永遠にここで暮らせば良いだけなんだからさ!」
大和田「テメェ……!」
モノクマ「あ、それと!今回は電子生徒手帳なんてないから、校則と地図は紙に書いておきました!」
モノクマ「この棚に置いておくから、皆各自で取ってよ!」
モノクマ「それじゃ、コロシアイが起きるのを楽しみに待ってまーす!」
モノクマ「グッバーイ!」
そう言って、モノクマは去っていきました。
暫しの沈黙
そして、それを破ったのは……
石丸「皆!聞きたまえ!」
超高校級の風紀委員である、石丸君でした。
石丸「前回同様、まずは探索から始めようじゃないか!」
石丸「もしかしたら今回こそ、出口が見つかるかもしれないしな!」
大和田「……そう……だな。」
大和田「俺ァ兄弟に賛成だぜ。」
桑田「……まずは、それで良いんじゃねーの?」
セレス「……では……私はここで休んでいますわ。」
大和田「……あ?またかよ?」
セレス「……あら、こういうのは、殿方の仕事ではなくて?」
セレス「特にここにいる殿方は……不二咲さんを除いて、頭の方が残念な方ばかりですし……」
大和田「んだとォ……!?」
山田「まあまあ……悔しいですが、事実ではありますし……」
桑田「そんじゃ……探索に行くのは男子だけか?」
大神「……いや、我も参加しよう。」
舞園「私も、手伝いますよ。」
セレス「うふふ……皆さん、動き回るのが好きなのですね。」
……とりあえず、セレスさん以外は
全員探索に参加するみたいです。
1人で探索するのは心細いですし……
誰かと一緒に探索しましょう。
【番号選択】
1. 石丸と大和田
2.不二咲と山田
3.大神と桑田
↓2
一旦ストップ
地図、手書きで大丈夫ですよね……?
他のスレの人達も皆手書きですよね……?
ちょっと書いてきます。
まずいべ
>>1の絶望的絵画センスが炸裂しちまったべ
http://i.imgur.com/y1kKRab.jpg
とりあえず見れるかどうかだけ
レスして頂きたいです。
舞園「桑田君、大神さん、一緒に探索してくれませんか?」
大神「……うむ、勿論だ。」
桑田「俺も、舞園ちゃんが良いなら。」
この3人で探索ですね。
とりあえず、まずは地図を見てみましょう。
舞園「……手書き、みたいですね。」
桑田「えーっと……この黒で塗り潰されてる部分が、現在地か?」
大神「うむ、そのようだ。」
大神「そしてこの部屋からは、天国エリアと地獄エリア……」
大神「その2つのエリアに、行けるようだな。」
舞園「では……先に天国エリアを探索しましょうか。」
桑田「だな!そっちが安全そうだし!」
大神「では……まずは地図にある草原に向かうとしよう。」
最初にいた草原は、凄く安全そうでしたから……
きっと天国エリア全体も、そうですよね。
ーー草原ーー
舞園「……ね?のどかで良い場所でしょう?」
大神「うむ……癒されるな。」
桑田「お、こっちには池があるみたいだぜ!」
舞園「え?どこですか?」
桑田「ほら!こっちこっち!」
大神「…………ふっ。」
舞園「わぁ!この水、凄く綺麗です!」
桑田「向日葵も綺麗に咲いてるし……何か良いところじゃん!」
大神「うむ……後で全員で、ここで遊ぶのも良いかもしれんな。」
でも、今は探索だ。
大神さんは、そう言いたげです。
大神「……この階段の上は、テーブルがあるようだ。」
舞園「きっと、皆で食事をする為のものですね。」
桑田「……死んでるのに、飯って食えんの?」
大神「むぅ……奇妙なものだな……。」
さて、ここからは
コテージゾーン
クッキングゾーン
アスレチックゾーン
の3箇所に行けるみたいですね……。
桑田「んじゃ、次はコテージとキッチンを確認しねぇ?」
桑田「多分、先に重要になるのはこっちだろ。」
舞園「……確かに、アスレチックゾーンは遊ぶ場所って感じですもんね。」
では、次はコテージゾーンに行ってみましょう。
ーーコテージゾーンーー
舞園「私達1人1人の、コテージがありますね。」
大神「……中を見て来たが、学園生活での個室とほぼ同じ構造だ。」
桑田「ここはホントに、コテージ以外は何も無い場所みたいだな。」
舞園「……では、次はクッキングゾーンに行ってみましょうか。」
ーークッキングゾーンーー
舞園「クッキングゾーンは、草原からも、コテージゾーンからも来れるんですね。」
大神「キッチンに冷蔵庫……テーブルもあるな。」
桑田「調理器具も揃ってるし……特に問題は無さそうじゃん。」
……ただ、やっぱり包丁はあるんですよね。
流石にもう、誰かを殺そうなんて気はありませんが……
他の方がどう思うか……というところでしょうか。
大神「また後で、調理の時にここに来るとしよう。」
舞園「はい、そうですね。」
それじゃあ次は……アスレチックゾーンですね。
天国エリアでは最後です。
早速向かいましょう。
ーーアスレチックゾーンーー
ここは……公園のような場所ですね。
桑田「えーっと、ブランコに砂場に滑り台に……」
桑田「って!小学生じゃねーんだから!」
桑田「こんなゾーン、要らねーだろ!」
大神「うむ……確かに、高校生にもなって、ここで遊びたいと思う者は少ないだろうな。」
……あれ、久しぶりにブランコに乗ろうとしたのに
何だか乗りにくい会話の流れになっちゃいました。
桑田「ま、不二咲なら似合いそうだけどな!」
否定してあげられないのが辛いところですね。
砂場で泥だんごを作る不二咲さん……
結構可愛いかな……と思っちゃったりして。
大神「……では、天国エリアの探索を終えようか。」
桑田「だな……。で、次は地獄エリアか……。」
桑田君が眉間にしわを寄せるのも
分かる気がします。
地獄エリアに関しては、地図を見ても
あまり楽しそうな場所じゃありませんからね。
でも、探索の為ですし……
男子である桑田には、しっかりしてもらわないと。
ここは……アイドルの力の見せどころですね。
舞園「桑田君……この地獄エリア、何だか怖いですよね……。」
舞園「私……ちょっと不安だなぁ……。」
桑田「…………!」
桑田「いや、舞園ちゃん!安心してくれ!」
桑田「俺が先頭に立って……舞園ちゃんを危険から守ってやるからさ!」
舞園「えっ!本当ですか!」
桑田「おう!任せてくれよ!」
舞園「ふふっ、流石桑田君。頼りになりますねっ!」
……これで良し、ですね。
大神「舞園、お主…………」
あ、やっぱり大神さんの目は誤魔化せなかったみたいです。
もしかして、怒られるかな……?
大神「……良い仕事をするではないか。」
………………ほっ。
ーー 地獄エリア 溶岩風呂 ーー
暑い……ですね……。
大神「ふむ……サウナには最適かもしれんな。」
桑田「ち、近くに溶岩の風呂があるのに……サウナ?」
桑田「さ、流石大神だな……。」
舞園「あれ?桑田君、もしかして怖いんですか?」
桑田「こ、こここっ、怖くなんかないぜ?」
桑田「こ、これは……む、武者震いってやつだよ……。」
桑田「……そうさ……武者震いさ……。」
舞園「……そうですか。」
頼りにはならないみたいですね。
大神「まだ、奥に部屋があるようだな。」
舞園「はい、行ってみましょう。」
桑田「………………。」
ーー地獄エリア 地獄針ーー
一転して、少しひんやりした部屋です。
この部屋は、中心が窪んでいるようですね。
私達が歩けるのは、その周りだけです。
そして、その窪みの部分には……
大神「これは……針か。」
舞園「落ちたら全身串刺し……ですね。」
桑田「こんな死に方……絶対嫌だぜ……。」
確かに、恐ろしいです。
地獄エリアは、危険なところしか無いようですね。
大神「……まだ、奥に部屋があるな。」
舞園「地図によると、次で行き止まりですね。」
大神「そして、探索の方も次で終了か。」
舞園「ほら桑田君、最後ですから、頑張ってください!」
桑田「おう……大丈夫……大丈夫……。」
……全然大丈夫に見えませんけどね。
ーー地獄エリア 奈落ーー
ここは……崖のようになっています。
舞園「底が……見えませんね。」
大神「……試しに石を落としてみるとしよう。」
そう言って大神さんは、崖の下に石を落としました。
………………
………………
………………
舞園「……聞こえませんよ。」
大神「我も耳には自信があるつもりだったが……聞こえなかったな。」
桑田「そ、それだけ、底が深いってことか……。」
落ちたら一溜まりも無さそうですね。
モノクマ「あ、そこは危ないよ!」
桑田「うわ!モ、モノクマ……!?」
どこからともなく、モノクマが現れました。
モノクマ「そこから落ちたら、本当に存在が消えちゃうからね!」
舞園「……どういう意味ですか?」
モノクマ「うーん……何て言うのかな……。」
モノクマ「説明が難しいけど、そこに落ちると、本当の本当にお終いなんだよ。」
モノクマ「今、君達は仮の姿で、ここに存在出来ているけど……」
モノクマ「そこから落ちることによって、その仮の姿も、ついでに魂も消えちゃうの。」
舞園「では、ここ以外の場所で死んだ場合は、どうなるんですか?」
モノクマ「身体は使えなくなるけど、魂はここに残るよ!」
モノクマ「話すことも出来ないし、他の人から見えることも無いけど……」
モノクマ「確かにそこに、存在は出来るの。」
モノクマ「ずーっとずーっと、誰にも知られず、魂だけここに存在してるんだよ。」
モノクマ「ま、それが嫌だって人は、勝手にそこから落ちていくけどね。」
大神「……ここに誰もいないのは、そういうことか。」
モノクマ「あ、分かっちゃった?」
モノクマ「あの世なのにオマエラ以外に誰もいないのは、おかしいって思ってたでしょ?」
モノクマ「それは、皆魂だけになったか、その崖から落ちたからなんだよ。」
……なるほど。
魂だけになるか、それすら消えて無になるか……。
ここで死んだ場合は、その2択があるわけですね。
とにかく、これで探索は終わりですね。
大神「では……一旦、裁きの間に戻るとしようか。」
舞園「そうですね……。」
これからのことも話し合わないと、です。
桑田「そんじゃ、早く戻ろうぜ。」
桑田「こんなとこに、いつまでも居たくねぇしよ……。」
大神「……うむ、そうだな。」
こうして、私達は探索を終え……
一旦、皆と合流することにしました。
【探索時間 終了】
キリが良いので、ここまで。
こちらは不定期に投下していくので、
以降あまり投下時間の予告等はしません。
それでは、お疲れ様でした。
この後の安価は、自由時間に誰と交流するか~
などで出しますが
基本その選択でルートが変わることはありません。
こっちは安価関係無く、
僕が考えたもので一本道になると思われます。
こっちは明日更新しますー。
簡単な流れとラストくらいしか考えずに立てたので
そんなに期待しないでくださいね。
オリロンパ1作完結させただけで、原作のSSは初ですし……
ーー裁きの間ーー
石丸「舞園くん!遅かったではないか!」
舞園「……あれ?」
最初にいた場所に戻ると
石丸さん以外の皆さんがいません。
大神「……石丸、他の者はどうした?」
石丸「うむ!その説明をする為に、君達を待っていたのだよ!」
石丸「最初は、ここに戻って来るように言ってあったのだが……」
石丸「不二咲くんが、他に良い場所を見つけてな!」
石丸「何と!天国エリアに、全員が座れる円卓があったそうだ!」
桑田「確かに、ここで立ち話をするのもな……。」
石丸「ああ、せっかくだから移動するということになったということだ!」
舞園「そういうことでしたか……。」
大神「では……我々も皆と合流するとしよう。」
舞園「はい、そうですね。」
円卓は、天国エリアの草原にありましたね。
早速そこに向かうとしましょう。
ーー草原 円卓ーー
不二咲「あ……舞園さん。」
不二咲「た、探索お疲れ様……。」
舞園「お疲れ様です、不二咲君!」
セレス「本当に、疲れましたわ……。」
セレスさんが、溜息をつきます。
大和田「……ああ?お前は何もしてねぇだろーがよ。」
セレス「あら……わたくし、この円卓まで歩いて来たのですが……。」
桑田「いや、疲れんの早過ぎだろ……。」
セレスさんは相変わらずですね。
……いつもと何も変化が無いだけに
何を考えているのか分かりにくくもありますが。
石丸「……よし、そろそろ会議を始めようか!」
石丸「皆、自由に席に座ってくれたまえ!」
……石丸君から指示がありました。
会議の前に、誰かと話しておきましょうか?
【生徒指定or話さない】
↓2
舞園「セレスさ……」
話し掛け終わらない内に、
セレスさんの方から口を開きました。
セレス「ミルクティー……」
舞園「……え?」
セレス「ロイヤルミルクティーは無いのでしょうか?」
舞園「さ、さぁ?どうでしょう……。」
セレス「どなたか確認してきて、あるのなら淹れてきて欲しいのですが……」
舞園「はあ……。」
セレス「………………。」
舞園「………………。」
……あれ、もしかして私
淹れてこいって言われてます?
何て遠回しで分かり難い……。
とりあえず面倒そうですし
近くにいる山田君に任せてみましょう。
舞園「や、山田君、セレスさんが呼んでます。」
山田「……ん、何ですかな?」
舞園「ロイヤルミルクティーが欲しいそうです……。」
セレス「ええ……大至急……。」
山田「…………ああ。」
山田「はいはい、淹れてきますよ……淹れてきますとも……。」
何かを悟ったような顔で
山田君はクッキングゾーンに向かっていきました。
セレス「うふふふふふふ……。」
つくづく、よく分からない人ですね。
私が知らない裏の顔……なんてあったりして。
侮れない人です。
……さて、そろそろ席に座りましょう。
石丸君が話を始めそうです。
石丸「では諸君!会議を始めようではないか!」
桑田「会議っつってもよぉ……」
桑田「一体、何について話すんだ?」
山田「まずは……探索の結果についてでしょうな。」
山田「天国エリアと地獄エリアに分かれていて……」
大和田「天国エリアには、それぞれのコテージ、調理室、公園……」
大和田「地獄エリアには、物騒なもんしか無かったな。」
セレス「……ところで……出口はあったのですか?」
不二咲「し、調べてみたけど……出口らしい出口は無かったよぉ……。」
舞園「ここが死後の世界だとするなら……当然のことではありますけどね。」
石丸「ふむ……。」
石丸「では、少なくとも暫く、我々はここで暮らすしか無いということか……。」
大神「…………そういうことだな。」
……あの崖に関する説明は
特にする必要もなさそうですね。
いないとは思いますが、
飛び降りる人が出てくると困ります。
桑田「……そんじゃ、特にこの状況を打開する策は無いってことで……」
桑田「話し合いは、もう終わりで良いのかよ?」
石丸「……いや、まだだ。」
石丸「ここからは……少々深刻な話になる。」
石丸「だがむしろ、この話をする為に皆を集めたと言っても過言ではない。」
石丸「それくらい、重要なことだ。」
深刻で、更に重要な話……?
一体、何のことでしょう……。
石丸「……山田くん、頼んだ。」
山田「はい……分かりましたぞ。」
山田君……?
彼から、何かあるのでしょうか……?
山田「えー……実はですね……」
山田「僕達は……記憶を失っている可能性があるのです。」
舞園「…………え?」
そんな衝撃的な言葉から、山田君の話は始まりました。
山田くんは話しました。
私達は既に、1年間の学園生活を共に過ごしていたこと。
そして、人類史上最大最悪の絶望的事件が起こったこと。
その事件は世界中に影響を及ぼし……学園は閉鎖されたこと。
私達を含む16人の生徒は、自ら学園内に残る選択をしたこと。
……そして、黒幕に記憶を操作され、
コロシアイ学園生活なんてものが始まったこと。
山田「黒幕についてなのですが……少し分からないのです。」
山田「当初、私は戦場むくろ殿が黒幕だと思っていました……。」
山田「しかし……ここに来てみると江ノ島盾子殿の姿が無い……。」
山田「彼女達は姉妹でしたが……果たしてどちらが本当の黒幕なのか……。」
不二咲「両方……って可能性もあるよねぇ……。」
山田「ええ……。」
山田「まあ……その辺りは、想像にお任せするということで……」
舞園「…………。」
これを知っている山田君は、
記憶を取り戻しているってことですよね……。
……どんな気持ちなんでしょうか。
皆で過ごした1年間を、自分しか知らないなんて……
……悲し過ぎます。
その後、この日は各自コテージで休むことにしました。
時間的には既に夜になっていたみたいですが、
この世界には昼も夜もなく、
いつだって天国エリアは明るいし
地獄エリアは暗いので、皆分かってなかったようです。
ーー舞園のコテージーー
……何だか眠れません。
どうしましょう?
少し外に出てみますか?
1.出る(外で会った生徒指定)
2.出ない
↓2
ーー草原 池ーー
舞園「あ……桑田君。」
何となく、ここに来てみたのですが……
どうやら先客がいたようです。
桑田「……よぉ、舞園ちゃん。」
桑田「何か眠れなくてよ……。舞園ちゃんも?」
舞園「はい、そんな感じです。」
そう返事をしながら、桑田君の隣に座ります。
……そして、ずっと聞きたかったことを
勇気を持って口に出してみました。
舞園「…………ねぇ、桑田君。」
舞園「桑田君は、私のことが許せませんか?」
桑田「……はい?」
桑田「な、何で急に、俺が舞園ちゃんを許すとか、そういう話になんの?」
舞園「……だって、私は桑田君を殺そうとしました。」
舞園「私が……コロシアイの口火を切ってしまいました。」
舞園「私のせいで、桑田君は殺人犯になって……」
桑田「そ、それは違ぇって!」
桑田「許して欲しいのは……むしろ俺の方だよ……。」
桑田「最終的に殺すか殺さないかは……俺の意思で決めたんだ。」
桑田「舞園ちゃんだけじゃなく……苗木にも……迷惑を掛けちまったし……。」
桑田「お、俺は……舞園ちゃんを尊敬してるんだ。」
桑田「顔も良くて……歌も上手くて……話すのも上手くて……」
桑田「俺もミュージシャンになるなら……こんな風にならなきゃって思った。」
舞園「……今も、ミュージシャンを目指してるんですか?」
桑田「……いや。」
桑田「別に、ふざけてミュージシャンになりたいって言ってたわけじゃねぇ……。」
桑田「けど……たまに大嫌いなはずの野球が、やりたくてやりたくて仕方なくなる。」
桑田「やらなきゃいけねぇ……って気持ちになる。」
桑田「…………死んじまったのに、こんなこと言っても今更だけど……」
桑田「俺は、やっぱり野球をやりたいんだなって……思う。」
舞園「…………そうですか。」
舞園「私も、それが良いと思いますよ。」
桑田「……そっか。」
桑田君は、ちょっとだけ嬉しそうな顔をしました。
桑田「ま、とにかく……話は逸れちまったけど……」
桑田「野球をやりたいって思った今でも……舞園ちゃんのことを尊敬してるのは変わらねぇ。」
桑田「俺は、そんな人を恨んだりしないし……我儘言うなら恨まれるのも嫌だ。」
桑田「出来るなら、これからも仲良くして欲しい……と思ってるんだ。」
桑田「……それで、構わないか?」
桑田君からの提案。
舞園「……もちろんっ。」
舞園「また、よろしくお願いします。」
断る理由なんて、ありませんでした。
桑田「…………良かった。」
桑田「……つーか今の俺、何からしくねーな!」
ははは、と照れ臭そうに、桑田君は笑います。
桑田「ほら、舞園ちゃん!そろそろ戻ろうぜ!」
桑田「また、明日があるんだからさ!」
舞園「……うふふっ、そうですね。」
……とにかく、桑田君と仲直り出来て良かったです。
これからもっともっと、仲良く出来たら良いな。
【桑田の通信簿1/1が解放されました】
『桑田と舞園は、無事仲直りする。桑田は舞園を恨んでなどおらず、むしろ尊敬しているようだ。死んでしまった今でも、また野球がしたいと思っているらしい。』
一旦ここまで。
短くて申し訳ないです。
既存のキャラを動かすのってあまり得意ではなくて
書くのに時間がかかってしまうんですよね……。
原作をやりこんでる方の中には
通信簿などでの会話に納得いかない
○○はこんなこと思ってないはずだ!
みたいなことを思う方もいらっしゃるかもしれませんが
その辺はどうか許してください。
僕の実力不足というか、原作のやり込み不足だと思います。
それでは、お疲れ様でした。
もう少しで2ヶ月でしたね
一応レスしておきます
近日再開出来ると思うので
よろしくお願いします。
本日夜22:00ごろ、再開します
ーー舞園のコテージーー
……ようやく、眠くなってきました。
今度こそ、ぐっすり眠れそうですね。
……明日に備えて、体力を回復しておかないと。
……一体、私達はどうなるんでしょう。
このまま一生ここで暮らすんでしょうか。
それとも…………
…………………………
【1日目 終了】
【2日目 開始】
舞園「ん……。」
……朝……なんでしょうか?
分かりませんけど……よく寝た気がします。
『トントン』
起きて間も無く、コテージの扉を叩く音が聞こえました。
目を擦りながら扉に向かい、鍵を開けます。
『ガチャ……』
不二咲「……!?」
不二咲「……お、おはよう……舞園さん。」
訪問者は、不二咲君でした。
舞園「あら、不二咲君。おはようございます。」
舞園「……何か、私に用ですか?」
不二咲「い、いや、あの……朝ご飯の用意が、出来たからさ……」
不二咲「……しょ、食卓に、来て欲しいなって。」
不二咲「皆で、一緒に食べるから……。」
舞園「ああ……はい、分かりました。」
舞園「それじゃあ、行きましょうか。」
不二咲「う、うん……。僕、ここで待ってるね?」
舞園「待つ……?」
食卓に行くんでしたよね……?
舞園「……ああ、他にも呼ぶ人がいるんですか?」
不二咲「い、いや、そうじゃなくて……」
不二咲「着替えて来ないと、いけないでしょ?」
舞園「着替える?」
不二咲「う、うん……だって……」
不二咲「舞園さん……下着姿だし……」
舞園「…………。」
不二咲「…………。」
ーー草原 円卓ーー
山田「おお!おはようございます!舞園さやか殿!」
舞園「おはようございますっ。ごめんなさい、遅れちゃって……」
石丸「いや、特に集合時間は決めていなかったからな。仕方ないだろう。」
大和田「……? おい不二咲、お前、ちょっと顔赤くねぇか?」
不二咲「えぇっ!?いや……これは……別に……」
大和田「……風邪ひくなよ。お前は他の奴より身体弱そうなんだからよ……。」
不二咲「う、うん……ありがと……。」
石丸「とにかく……これで全員揃ったようだ!」
石丸「それでは、朝食にしよう!手を合わせて!」
石丸「頂きます!」
セレス「朝から元気ですこと……。」
……さて、朝食の席は……と。
誰の隣に座りに座りましょうか?
↓2 生徒指定
一応今回は桑田採用で
以後1度の安価で同じ方が2度レスするのは
禁止ということでお願いします
舞園「桑田君、隣良いですか?」
桑田「おう舞園ちゃん、勿論良いぜ。右の席空いてるし。」
桑田君の隣に座らせてもらうことにしました。
舞園「美味しい……!」
舞園「この朝ごはん、凄く美味しいです!誰が作ったんですか?」
桑田「ああ、大神と不二咲と……実は俺も手伝ったんだぜ?」
舞園「桑田君も?何だか意外ですね。」
桑田「いや……他の奴がやらねぇからな。仕方なくだよ。」
確かに、大和田君や石丸君は料理が苦手しです。
セレスさんは絶対やりたがらないでしょうし……
山田君は、セレスさんの世話で手一杯でしょうか。
舞園「……それじゃあ、明日は私も手伝いますね!」
桑田「おお!舞園ちゃんの手料理が食える!?」
桑田「やべぇ!今から超楽しみだぜ!」
舞園「ふふふっ。そんなに楽しみにしてくれるなんて、嬉しいです。」
桑田「そりゃそうだよ!超高校級のアイドルの手料理だぜ!?」
……超高校級のアイドル……か。
この肩書きのせいで、沢山の苦労をしてきたし……
……この肩書きのお陰で、楽しいことも嬉しいことも沢山ありました。
桑田「……ご馳走様!いや~、美味かった!」
舞園「あ、私、食器片付けます。」
桑田「お、マジ?じゃあ頼むわ!ありがとな!」
……まだ私は、超高校級のアイドルでいられてるんでしょうか。
朝食を終えると、
石丸君から各自自由行動を許されました。
それじゃあ今日は……
………………………
公園で、ゆっくりしてみようかな……。
ーーアスレチックゾーンーー
誰もいません。
……風が、ゆっくりと吹いています。
……………………
……気持ち良いです。
……こんな風にしていると、
何だか昔のことを思い出しちゃいます。
苗木君が、校庭に迷いこんで来た鶴を助けているのを見た時のこと、とか……
そう言えば、あの時の校庭の風景と、この公園……
少し、似ているような気もします。
……あの時、私は初めて苗木君を知ったんだっけ……。
………………?
誰かが、こっちに近づいて来ているみたいです。
↓2 現れたのは?(生徒+モノクマから指定)
あれは……
舞園「大和田君……?」
大和田「おう……舞園か。」
舞園「どうしたんですか?こんなところに来るなんて。」
もしかして、大和田君もブランコに……
大和田「……いや、特に用は無ぇんだけどよ……。」
舞園「ブランコ、乗りますか?」
大和田「……あぁ?」
舞園「ブランコです。ブランコ。」
大和田「いや、お前それは……この年で乗るもんじゃねぇだろ。」
舞園「…………そうですか。」
…………何故なんでしょうか。
たまには乗りたくなると思うんですけど、ブランコ。
……さて、大和田君と何を話しましょう?
1.学園でのことについて(通信簿)
2.公園について
3.自由安価(内容指定)
↓2
舞園「そう言えば、大和田君は……」
……これって、聞いて良いんでしょうか。
でも、不二咲君とは仲良くしてるようでしたし……
問題無さそう……にも思えます。
……よし、思い切って聞いてみましょう。
舞園「……どうして、事件を起こしてしまったんですか?」
大和田「…………!」
舞園「あ……わ、私も、事件を起こしてしまったのは同じですから……」
舞園「出来れば、気兼ねなく話して欲しいな……って……」
大和田「…………………」
大和田「……俺は………」
大和田「俺は……弱かったんだ……。」
舞園「弱……かった……?」
大和田「…………すまねぇ。」
大和田「まだ俺も……気持ちの整理がついてねぇんだよ。」
大和田「今はまだ……」
舞園「……でも、不二咲君は許してくれたんですよね?」
舞園「今朝も、普通に話をしていましたし……」
大和田「……あいつは、強いからな。」
大和田「しかも……優しい奴だ。」
不二咲君が強くて……大和田君が弱い……?
どういう意味なんでしょう…………。
……また次の機会に、詳しく聞いてみる必要がありそうです。
【大和田の通信簿1/2が解放されました】
『大和田が事件を起こしてしまったのは、大和田が弱かったから?どうやら大和田によると不二咲は強いらしい。』
本日はここまでで。
お疲れ様でした。
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