ユミル「お前…ふざけてんじゃねえぞ」(114)

ベルトルト「…え?」

ユミル「とぼけてんじゃねえよ、ベルトルさんよお。アンタ、私のクリスタに色目使ったろ?」ゴゴゴゴゴ・・・

ベルトルト「? ?」オロオロ

クリスタ「…///」カオマッカ

ユミル「まだ分かってねえようだなぁ…。お前のさっきの行動、胸に手ェ当てて思い出してみろや」

ベルトルト(え、えーと…)スッ

クリスタ(本当に胸に手当ててる…)

‐回想 廊下‐

クリスタ「うんしょっ!うんしょっ!」

クリスタ「うう…重いなあ」フーッ

ベルトルト「やあ、クリスタ」

クリスタ「あ、ベルトルト!」

ベルトルト「大丈夫?手伝うよ」ヒョイ

クリスタ「わっ!?あ、ありがとう!」キラキラ

ベルトルト「どうってことないよ。…って結構重いね。よく今まで持ててたね」

クリスタ「えへへっ、私だって兵士だもん!」

ベルトルト「…そっか」

ベルトルト「…」

クリスタ「…?」

ベルトルト(う、何か話さないと…)

ベルトルト(…たまにはライナーに協力するとしようか)

ユミル「ふ~ん、ふ~ん♪…お、あれは愛しのクリスタ!とベルトルさん」

ベルトルト「ねえクリスタ、クリスタのタイプってどんな人?」

クリスタ「…ふええっ!?///」カアアアッ

ユミル「」

‐回想 終了‐

ユミル「手伝ってやった事に付け込んで、クリスタをモノにしようとしやがって…!」

ベルトルト「!? 違っ、アレはっ…!」

ユミル「問答無用ォ!」ゲッシィ!

ベルトルト「うわらばッ!?」

クリスタ「ベルトルトの泣き所が!!」

ベルトルト「――――っ!(涙目」ガクッ

ユミル「ケッ、思い知ったかよ」

クリスタ「ユミル!ひどいよ!」プンプン

ユミル「さっすが私の女神様はやっさしーなー!よし、結婚しよう。今すぐしよう」

クリスタ「話をそらさないで!」

ユミル「だーいじょぶだよ。私に蹴られた程度で大の男がどうなることでもねえだろ?」

クリスタ「で、でも…」チラッ

ベルトルト「くッ…!がああッ…!」ブルブル

ユミル「いーんだよ!お前に手を出そうとした罰なんだからさ。ほら、行くぞ!」グイッ

クリスタ「え…あっ、引っ張らないでよ!」

タッタッタッタ・・・

ベルトルト「うぐぅ…僕が一体何をしたって言うんだ…っ!」ブルブル

‐夜 食堂‐

エレン「ベルトルト!どうしたんだその脚!?」

ベルトルト「えと…ちょっといろいろあって脚を痛めてね…。医務室に行ったら脚にヒビが入ってるって言われた」

アルミン「うわあ…」

ベルトルト「個人的にはもう全然大丈夫なんだけど、教官にも連絡がいっちゃってて、一週間は訓練しちゃ駄目だってさ」

ジャン「全治一週間か。同情するぜ、ベルトルト」

ライナー「おいおい、マジで大丈夫なのか?」

ベルトルト「…」プイッ

ライナー「!? 何で今そっぽ向いた!?」

クリスタ「あっ、いた!ベルト…ってその脚!」

ベルトルト「やあ、クリスタ。…はは」

クリスタ「あぁ、やっぱり…。ごめんねベルトルト!」オロオロ

アルミン(天使…)キュン

ジャン(女神…)キュン

ライナー(結婚したい…)キュン

ベルトルト「クリスタのせいじゃないよ。気にしないで」

クリスタ「でも…。あ、ユミル!こっち来て!」

ユミル「あぁ?何だよクリスタ」

クリスタ「いいから早く!」

ユミル「チッ、なんだってんだ。あ、ベルトルさん」

ベルトルト「ユ、ユミル…」アセダラダラ

クリスタ「ユミルのせいでこうなっちゃったんだよ!ちゃんと謝って!」

アルミン(ユミルのせいって…)

エレン(一体何したんだよアイツ…)

ユミル「嫌だね。ベルトルさんが弱っちいだけだろ」プイッ

ベルトルト「!?」ガーン

クリスタ「もう!何でそんなこと言うの!?」

アルミン(ほっぺ膨らましたクリスタ可愛い)

ライナー(結婚しよ)

クリスタ「…そうだ!ベルトルトが治るまで、ユミルが付き添ってあげてよ!」

ユミル「…はあ~~~!?何で私がそんな…」

クリスタ「やるの!サボったりしたら口聞かないからねっ!」

ユミル「」

ベルトルト(人のこと罰ゲームみたいに言わないでよ…)グスン

‐深夜 男子寮‐

ライナー(ベルトルト、起きてるか?)ボソボソ

ベルトルト(…起きてる)ボソボソ

ライナー(もう治っているんだろう?)ボソボソ

ベルトルト(ああ、完治してるよ)ボソボソ

ライナー(だよな。だが一週間か…。警告に支障がでなければいいが)ボソボソ

ベルトルト(甘く見ないでくれライナー。たかが一週間で10番からあぶれるほど、僕は弱くないさ)ボソボソ

ライナー(そうか…ならいいんだが…)ボソボソ

ベルトルト(心配してくれるのはありがたいけど、僕はともかく君は明日も訓練があるんだ。早く寝たほうがいいよ)ボソボソ

ライナー(そうさせて貰おう。とにかく困った事があったら言ってくれ。出来るだけ協力する)ボソボソ

ベルトルト(ありがとう、おやすみライナー…)ボソボソ

***

コニー「朝だぜ!今日の朝飯は何だろうな!」

トーマス「コニーは朝から元気だなあ」

マルコ「ジャン!ジャン起きろ!朝だぞ!」ユサユサ

ジャン「うるへぇ…俺は憲兵団に入って楽するんだぁ…」ユサユサ

エレン「アルミン、おはよう」

アルミン「おはよう。早く食堂行こうよ、ミカサが待ってるよ」

エレン「おう、そうだな!」

コンコン

アルミン「ん?ノック…?誰だろこんな朝早くに…。ベルトルト、悪いけど出てくれるかい?」

ベルトルト「うん、わかった」

ドンドン

ベルトルト「はーい、今開けまーす」ガチャ

ユミル「…」

ベルトルト「ユ、ユミル!?」

ユミル「よお、ベルトルさん。飯に行く仕度は出来てるよな?」ガシッ

ベルトルト「えっ、ちょ、何…!?」グイッ

ユミル「いいから行くぞ!」スタスタスタ・・・

男子一同「・・・・・」シーン

エレン「い、一体何が起こったんだ…?」

マルコ「僕にも分からないよ…。誰か説明してくれ…」

アルミン「ベルトルトがユミルに攫われちゃった…」

コニー「状況が飲み込めないのは俺が馬鹿だからじゃねーよな?」

ちょっと切る 誰もいないだろうけど

ベルトルト「…」

ユミル「…」

ベルトルト(うう…完治してるのに面倒見て貰うなんて心苦しい…)

ベルトルト(…それに一緒にいられたらいろいろ動きにくいしなあ)

ベルトルト(早く離れたい)

ベルトルト「ユミル、もう本当に一人で大丈夫だからさ…」

ユミル「勘違いしてんなよベルトルさん。これはアンタのためじゃねえ、私のためにやってんだ」

ベルトルト「え?」

ユミル「アンタが駄目だろーが大丈夫だろーが、世話しないとクリスタと話せなくなるんだよ…」ワナワナ

ベルトルト「ウン・・・ソウダッタネ」

‐食堂‐

ワイワイ ガヤガヤ

ライナー「よう、ベルトルト。なんか久しぶりだな」

アニ「…席、いいかい?」

ベルトルト「ライナー…アニ…。あ、どうぞ」スッ

アニ「…」ストッ

ライナー「驚いたぞ。急に連れて行かれるんだもんな。親友を取られちまったみたいで、ちょっと妬けるぜ」ストッ

ユミル「そいつは悪かったな。本当ならお釣りも付けてすぐ返したいんだが、そう言う訳にもいかねえんだ」

ユミル「まあ、せいぜい寮内でホモってくれや」

ベルトルト「ユミル、僕もライナーも女の子が好きだよ」

ユミル「真面目に返すなよ。こっちが恥ずかしくなる」

アニ「…そういえば、何でユミルがここにいるの?」モグモグ

ライナー(あぁ、アニはあの時いなかったんだっけな…)

ユミル「まあいろいろあったんだよ」

アニ「よく分かんないね、別にいいけど」モグモグ

‐訓練場‐

クリスタ「あれ、ユミルは?もうっ!ちゃんと付き添ってっていったのに!」プンプン

ベルトルト「ユミルならトイレに行ったよ。大丈夫、彼女はとっても良くしてくれてるよ」

クリスタ「本当?」ジッ

ベルトルト「う、うん本当だよ!」アセダラダラ

ベルトルト(割とほっとかれてることは言わないほうがいいよね…?)アセダラダラ

クリスタ「…ならいいんだけど」

ベルトルト(ふぅ…)ホッ

クリスタ「あ、あのね、ベルトルト…!」

ベルトルト「ん、なんだい?」

クリスタ「昨日のわたしのタイプがどんな人かって質問、答えてなかった…よね?///」

ベルトルト「え、あ、そうだね…(もうその話題怖い)」

クリスタ「わ、私のタイプは…」

やべ 誤字ってた
>>9 警告 ×
    計画 ○


クリスタ「優しくて、頼りになって、背が高い人…かなあ…///」カアアッ

ベルトルト(優しい… 頼りになる… 背が高い…)

ベルトルト(ハッ!ライナーか!)

ベルトルト(良かったなライナー!両思いだ!)グッ

クリスタ「…?」

ベルトルト「クリスタ!ありが…」

ユミル「くおらあああああああ!!!!まだ懲りてねえのかああああ!!!」ダダダダダダダダ

ベルトルト「ひいっ!!?」ビクッ

クリスタ「ユ、ユミル!?」ビクッ

ユミル「私がいないうちにまたクリスタに手を出そうとしやがって…」

ユミル「もう片方も使い物にならなくしてやろうかぁ?」

ベルトルト「うわあ…あ…」ガタガタガタガタガタ

クリスタ「ち、違うのユミル!これは私が…」

ユミル「…クリスタ?クリスタぁ!」ダキッ

クリスタ「え?ちょ、ちょっとやめてよお!」ジタバタ

ユミル「あぁ、クリスタだ…。昨日からクリスタ不足だったんだよぉ…!」

クリスタ「抱き締めないでっ、苦しいよ…!」

ユミル「もうそろそろ訓練が始まるぜ!一緒に行こう、クリスタ!」

クリスタ「わ、分かったから離して…」

ベルトルト「…」ポツーン

***
キース「これより訓練を開始する!フーバー以外は配置につけェ!」

104期「「「ハッ!」」」バッ!

ベルトルト(…暇だ)ポツーン

‐訓練場 休憩時間‐

エレン「いってえ…腰打った…」サスサス

ミカサ「ごめんなさい、エレン。次はちゃんと手加減する」

エレン「そんなことしたら絶交だからな!」

ミカサ「!!」ガーン

ジャン「なんか今日の訓練、いつもより厳しくなかったか?」

トーマス「だよなあ…」

サムエル「正直ベルトルトが羨ましいぜ」

ダズ「俺も怪我しよっかなあ…」

マルコ(駄目だコイツ…)

ライナー「よう、ベルトルト」

ベルトルト「お疲れ、ライナー。なんか今日の訓練厳しくなかった?」

ライナー「あぁ?どうってことねえよ、あんなもん」

ベルトルト「はは、頼もしいね」

ライナー「…皆心配してたぞ、お前の事」

ベルトルト「…うん。ありがとうって言っておいて」

ライナー「…おう」

ベルトルト(ライナーは戦士として頑張ってるっていうのに僕は…)

ベルトルト(いや、まだ僕にもできる事もあるはずだ)

ベルトルト(とにかくこの脚をなんとかしなくちゃ)

ベルトルト(今日明日治るのは不自然すぎるし、もう何日かしたら治ったって言おう)

ベルトルト「そう言えばライナー、クリスタのタイプってライナーみたいな人だって」

ライナー「ファッ!?」

‐夜 食堂‐

コニー「ういー!今日の訓練も何事もなく終わったぜー!」ノビー

マルコ「誰に説明してるのコニー…」

サシャ「隙あり!」バッ

コニー「!? 俺のパンが!」

サシャ「ふぁはえふえほひー!ふっほへらっへはんれふよ!(訳:馬鹿ですねコニー!ずっと狙ってたんですよ!)」ダッ

コニー「パン咥えてっから何言ってっかわかんねーよ!」ダッ

マルコ(ご愁傷様…)

マルコ「はあ、あの二人はいつも通りだねジャ…あれ?」

ジャン「お前いつもいつも羨ましいんだよ死に急ぎ野郎ォ!」グワシッ

エレン「おい髪の毛引っ張んなよ!抜けちゃうだろ!」ガッ

ミカサ「エレン、喧嘩は駄目」

ジャン「ちっくしょおおおおおお!!!」

マルコ「…あっちもいつも通りか…」ハァ・・・

マルコ「いつもと違うのはあそこだけだね…」チラッ

ライナー「…」

アニ「…」

ベルトルト「…」

ユミル「…」

ライナー(ぐっ、気まずい…っ!何だこのプレッシャーは!?)

ユミル「…」ジー

ライナー(ユミルの奴、食い終わったってのに何故動かない!?何故ベルトルトの食事を見つめているんだ!?)

ベルトルト「ご、ごちそうさま…」

ユミル「食い終わったか?じゃあとっとと寮行くぞ」スッ

ベルトルト「う、うん」スッ

ユミル「そーだベルトルさん、風呂行く時間はいつだ?」

ベルトルト「え!?い、いいよそこまでしなくても…」

ユミル「いーや、駄目だね。いいから早く教えな」

ベルトルト「はい…」シュン

ライナー(あれは付き添うって言わねぇ…!例えるなら…囚人の行動を全て制限する看守ッ…!)

アニ(我関せずが一番だね…)モグモグ

‐男子寮‐

ユミル「じゃ、明日も来るから。ちゃんと着替えておけよ」

ベルトルト「ウン・・・アリガトウゴザイマシタ・・・」グッタリ

バタン

ベルトルト「ふぅ~~~~…!」ボスッ

エレン「お、お疲れベルトルト…」

ライナー「もの凄い徹底ぶりだったな」

コニー「さすがに風呂に入ってきて『ベルトルさん、まだかー!』って叫んだときはギョッとしたぜ」

アルミン「うん、まったくだよ…。大丈夫?ベル…」

ベルトルト「すぅー… すぅー…」

アルミン「…もう寝ちゃってるや」

ライナー「よっぽど疲れたんだな…」

マルコ「訓練参加してなかったけど、多分ベルトルトが一番疲れてるよね…」

ジャン「あれが一週間か…。堪えるな」

アルミン「ベルトルトを起こしてもアレだし、ちょっと早いけど僕達も寝ようか」

エレン「そうするか。おやすみ、皆」

アルミン「おやすみ」

ライナー「おう、おやすみ」

マルコ「じゃあ灯を消すよ。おやすみ」フッ

‐ベルトルトが怪我をして4日目 午後‐

ユミル「しっかし驚いたなー。ベルトルさん、ホントに必要最低限しか人と喋んねえんだもんな」

ベルトルト「そ、そうかな。ははは…」ビクッ

ユミル「もともと無口な奴だとは思っていたが、ここまで喋んねえと意図的に人を避けてんじゃねえかと思えるぜ」

ベルトルト「うーん、自覚はないんだけどな」アセダラダラ

ユミル「人見知りも結構だが、人と関わる事は大事だ。世の中にはいろんな考えを持つ奴がいる」

ユミル「時には衝突するかもしれねえ。だがよ、それはお前の人生の糧になる。新しい世界が見えてくるはずだ」

ベルトルト「…そのわりにユミルがクリスタ以外と喋ってるの、あんまり見ないけど」

ユミル「うるせ、私の事はいいんだよ」

ベルトルト「はは、なにそれ」

ベルトルト(知ってるよ、そんな事)

ベルトルト(周りが何も考えないデク人形だったら)

ベルトルト(僕達はこんなに苦しい思いをしなくてもいいのに)

ベルトルト「でもありがとう。僕の事、心配してくれたんだよね?」

ユミル「バーカ、そんなんじゃねえよ」

ユミル「…ほら、階段だ。腕貸しな」

ベルトルト「うん」

ユミル(はあ…柄でもないこと言っちまったな)コツ コツ コツ

ユミル(…階段上る時は肩担いで、身長を合わせる為に私が二段先を歩くんだが)コツ コツ コツ

ユミル(歩きにくいったらないぜ…)グキッ

ユミル「…え?」グラァ

ベルトルト「!?」

ベル ユミ「うわああああああっ!!!」

ドシーン!

ユミル「うっ、いっ・・・たくねえなあんまり」

ユミル「あれ?ベルトルさんどこ行った?」

ベルトルト「うーん、ユミル…。重いよ、どいて…」

ユミル「あ、悪ィ!つーか女子に重いはねえだろ」バシッ

ベルトルト「痛い…叩かないでよ…」

ベルトルト「よいしょ…ユミル、大丈夫?怪我は無い?」ムクリ

ユミル「ああ、おかげ様でな。よっこらせ」ズキッ

ユミル「っ!」

ベルトルト「どうしたの?」

ユミル「足をやっちまったみてえだ…。多分そのせいでバランスを崩した」ズキズキ

ベルトルト「立て…そうにないね、その調子じゃ」

ベルトルト「医務室までおぶってくよ。乗って」スッ

ユミル「…嫌だね!怪我人に背負われるなんて、私のプライドが許さねえ!」

ベルトルト「そんな事言ってる場合じゃないだろう!?」

ユミル「フン!」プイッ

ベルトルト「…仕方ない、ちょっと強引だけど」ヒョイッ

ユミル「ひゃっ!?」

ユミル(おっ、お姫様抱っこぉ~!?)カアアアアア

ユミル「お、おい!降ろせよ!降ろせって!///」ポカポカ

ベルトルト「いいから大人しくしてて!」

ユミル「だってお前、脚…!」

ベルトルト「ん?もともと大丈夫だって言ったろう?」

ベルトルト「それにユミル程度の重さなら、全然負担にならないし」

ユミル「…っ!!」

ユミル(さっきは重いって言ったじゃねえか…!)カアア

‐医務室‐

医務官「ちょっとひどい捻挫だね。治療が迅速に出来たから、すぐ治ると思うよ」

ユミル「…ありがとうございます」

医務官「お礼なら彼に言ってあげてよ。脚にヒビが入ってるにも関わらず君を抱えてきたんだ」

医務官「本当、化け物じみてるよ」

ベルトルト(褒められてるのか貶されてるのか分からないや…)

医務官「私はこの事を教官に報告してくるからね。今日の残ってる訓練は休みなさい」

ユミル「…はい」

ベルトルト「…」ポツーン

ユミル「…」ポツーン

ベルトルト(な、何か話題を…)アセアセ

ユミル「…なあ、ベルトルさん」

ベルトルト「ひゃ、ひゃい!ど、どうしたの!?」ビックゥ!

ユミル「お前がどうしたんだよ」

ベルトルト「いやちょっとびっくりして…。で、なんだい?」

ユミル「えっと、改まって聞いてもらう事でも無いんだけどさ…」

ユミル「その…さっきは…ありがとな///」

ベルトルト「!」

ユミル「何だよその顔」

ベルトルト「ユミルから感謝の言葉が出るなんて思って無かったから…」

ユミル「はっ倒すぞ」

ベルトルト「すいませんでした」

今日はもう寝る 短いから明日には終わると思う
もし読んでくれてる人がいたんなら 俺はその人に心臓を捧げる

足の怪我なら訓練見学じゃなくて、ひたすら体幹トレーニングさせるんじゃない?キース教官なら

オデノシンゾウハモウボドボドダ・・・

>>51 あーそうかも 考えてなかった。でもこのまま進行と言う事でスマソ


***

クリスタ「ユミル~!!よかったぁ!!」ダキッ

ユミル「クリスタ!?」

クリスタ「教官がユミルは怪我したから訓練に出られない、言うから心配したよぉ!」グスッ

ユミル「お、おう。ありがとうな(天使…)」

クリスタ「ベルトルトもありがとうね!ユミルを助けてくれて!」

クリスタ「やっぱりベルトルトって優しいんだね…///」

ベルトルト「いや、僕はほとんど何も…」

ガラッ

ベルユミクリ「!?」

ライナー「邪魔をする…」

ベルトルト「ラ、ライナー!!どうしてここに!?」

ライナー「クリスタがここへ向かったと聞いてな…」

ベルトルト「クリスタを追って…?ま、まさか!」

ベルトルト「ライナー…言うんだな!?今…!ここで!!」

ライナー「あぁ!!勝負は今!!ここで決める!!」ザッ

ライナー「クリスタ!!」

クリスタ「は、はいっ!!?」ビクッ

ライナー「お前の事が好きだ!!結婚を前提に結婚してくれ!!」バッ!

クリスタ「っええええええ!!?」カアアアアッ

ユミル「」

ライナー「フーッ…!フーッ…!」

ベルトルト(言い切った…!)

ベルトルト(タイプ一致からして、この告白はほぼ成功する…。だけど、)

ベルトルト(ライナー…。君はそのとき、戦士のままでいられるのか?)

クリスタ「え、えと…!その…」

クリスタ「ごっ、ごめんなさいっ!!!」ペコリッ

ベルトルト「!?」

ライナー「っ!!!」ピシッ

ライナー「え…あ…あが…」フラ・・・

ライナー「う、うわああああああああ!!!!」ダッ

クリスタ「ラ、ライナーー!!?」

ベルトルト(振られた…のか?何で…?)

ベルトルト(ただひとつ言える事は…)

ベルトルト「ライナー…君は戦士だったよ…」

ユミル「あ、あれ?何が起こったんだっけ…?」

クリスタ(うーん…ライナーは嫌いじゃないけど、結婚はまだ早いし…)

クリスタ(それに…)チラッ

ベルトルト「」グスッ

ユミル「おーい、何で泣いてんだよ」

‐夜 食堂‐

ワイワイ ガヤガヤ

コニー「…でさあ、そん時サシャが…」ガシッ

ユミル「どけよチビ。邪魔だ」

ベルトルト「ちょ、ちょっとユミル…」アセアセ

コニー「ってえなクソ女!頭掴むなよ!」

ベルトルト「…!」カチン

ユミル「通路のど真ん中につっ立ってるお前が悪ぃーんだろが」

コニー「いいから離せよブス!!」ジタバタ

ユミル「はいはいブスですいませんねー。でも男のクセにチビなのよりはマシだと思いますけどー」

コニー「何だとこの野郎!」

ベルトルト「コニー」

コニー「ん?何だよベルトルト!お前からもなんか言っ…」

ベルトルト「ユミルに謝るんだ」

コニー「へ?」キョトン

ベルトルト「女の子にそんな事言っちゃ駄目だろう?」

コニー「で、でもよお…!」

ベルトルト「謝って」ギロッ

コニー「!」ビクッ

コニー「あ、ユミル…すまん…」ペコ

ユミル「え…いや、いいよ。私も少しやりすぎた」

ベルトルト「仲直り出来て良かったよ。じゃあ、行こうか」

ユミル「お、おう」

コニー(今のベルトルト…めちゃくちゃ怖かったな…)

ユミル「はあ…ベルトルさんよお、お人好しにもほどがあるぜ?私じゃなかったら勘違いしてたぞ」

ベルトルト「? 何の話?」

ユミル(こいつもエレンとかと同じクチかよ…)

ベルトルト「あ、そうだ。ユミルも自分の事、ブスとか言っちゃ駄目だからね。ユミルは可愛いんだから」

ユミル「…」

ユミル(こりゃ、私でも勘違いしちまいそうだな…)ハァ

ベルトルト(あれ、僕今とんでもない事口走らなかったか?)

ベルトルト「やあアニ。席、いいかい?」

アニ「…どうぞ」

ベルトルト「ありがとう」ストッ

ユミル「…」ストッ

アニ「ねえ。あれ、どういうことなの?」

ベルトルト「あれ?」

ライナー「コキョウ・・・コキョウニカエルンダ・・・アレ?コキョウッテナンダ?オレハヘイシ?ソレトモセンシ?」パクパク

ベルトルト「あぁ、ライナーはね…戦士として散ったんだよ…」グスン

アニ「頼むから私に分かるように説明してよ…」

***

アニ「なんだ、振られただけか」モグモグ

ベルトルト「なんだ、って…。男の心を折るのにはそれで十分だよ」

ベルトルト「ごちそうさまでした」

アニ「…ベルトルト、パンくず」チョイチョイ

ベルトルト「あ、ホントだ。ありがとうアニ」ニコッ

アニ「…あぁ」モグモグ

ユミル「…」ムッ

ユミル「ごちそうさん!ベルトルさんアンタのも片付けてきてやるよ!」

アニ(声おっきいな)

ベルトルト「あ、ありがとう」ビクッ

ユミル「ケッ!!」スタスタスタ

ベルトルト「…」

アニ「…何あれ」

ベルトルト「…さあ?」

ライナー「モウアルミンデモイイナ・・・」パクパク

アルミン「ッ!?」ブルッ

エレン「どうしたアルミン」モグモグ

アルミン「いや…ものすごい嫌な予感が…」ブルブル

ユミル(何だってんだ畜生!)スタスタスタ・・・

ユミル(なんで…ちょっとイライラしてんだ!?)

ミーナ「あ、ユミル。怖い顔してどうしたの?」

ユミル「うるせえ!豚小屋出身の家畜は小屋に帰って餌でも貪ってろ!」

ミーナ「ひどいっ!?」ガーン

サシャ「特に理由のない言葉の暴力がミーナを襲う、ですね…」

‐男子寮‐

ユミル「ほら、着いたぜ。さっさと入んな」

ベルトルト「…」グス

ユミル「…なんで半べそなんだよ」

ベルトルト「だって、ユミル怒ってるから…」

ユミル「あ?怒ってねーよ」

ベルトルト「さっきから目を合わせてくれないし…」

ユミル「あのなあ…そんなんで泣くな、ガキかお前は」

ベルトルト「でも…」

ユミル「…はあ、ったく…」

グイッ

ベルトルト「!?」

ベルトルト(顔近っ…!)カアア

ユミル「これでいいか?」ジィッ

ベルトルト「…///」コクコク

ユミル「満足したんならとっとと入って寝ろ」

ベルトルト「…///」コクコク

ユミル「明日も来るぜ。じゃーな、ベルトルさん」ニッ

ベルトルト「…うん」

ベルトルト(……)ドキドキ

アルミン「…エレン、今日一緒に寝てもいいかい?」

エレン「えっ、急にどうしたアルミン」

アルミン「なんか、もろもろの危機を感じてね…」チラッ

ライナー「」ギラギラ

エレン「なんか訳ありみたいだな。いいぞ」

アルミン「ありがとうエレン…」グスッ

マルコ「そろそろ消灯時間だ、消すよー」フー

エレン「おやすみー」

コニー「zzz…」

ベルトルト「……」


ユミル『さっきは…ありがとな…///』


ベルトルト「……」


ユミル『じゃーな、ベルトルさん』ニッ


ベルトルト「……ふふ」モゾ

***

チュンチュンチュン・・・

アルミン「お、おはようエレン…」グッタリ

エレン「アルミン…お前寝てないのか…?顔がやばいぞ…」グッタリ

アルミン「エレンこそ…凄いクマだよ…」

エレン「あぁ、もの凄い気に当てられちまってな…」

アルミン「うああ…君まで巻き込んじゃってごめん…」グスッ

エレン「気にすんな…俺達親友だろ…」

アルミン「エレン…!」

アルミン「それにしても…」

ライナー「よお、お前ら!揃って通夜みてえな顔してるがどうした?」

アルミン「元凶が自覚なしとは腹立たしいね…」

エレン「今日の対人格闘のとき、ぶん投げておくよ…」

アルミン「僕の分も頼む…」

エレン「あぁ…」

ライナー「?」

ライナー「何だあいつら?まあいいか」

ライナー「それにしてもベルトルトの奴が起きてないな。珍しい事もあるもんだ」

ライナー「おい、ベルトルト!起きろ!」ユサユサ

ベルトルト「んむぅー…ライナー、あと5分ー…」モゾモゾ

ライナー「起きろって!もうユミルが来る頃だぞ!」

ベルトルト「…ユミルっ!?」ガバッ

ライナー「!?」ビクッ

ベルトルト「ん…ライナー?」

ライナー「お、おう。そうだぞ?」

ベルトルト「…ライナー!よかった、戻ってきたんだね!」

ライナー「? なんの話だ?」

ベルトルト「なんのって…昨日の話だよ」

ライナー「昨日…?なんかあったっけな?……ぐっ!?」ズキィ

ライナー「な、なんだ…?思い出そうとすると、頭が割れそうに痛むッ…!」ズキズキ

ベルトルト(記憶障害が…)

ライナー「悪いが、この話は終わりにしていいか?気が狂いそうだぜ…」ズキズキ

ベルトルト「う、うん。お大事に…」

ベルトルト(ライナーの事は心配だけど、とりあえず早く着替えなくちゃ)

コニー「よお、ベルトルト!」

ベルトルト「おはようコニー。どうかした?」

コニー「聞きてえことがあんだ。昨日さあ、便所に起きたとき聞いたんだがよ…」

コニー「ユミルの名前呼んでたのって、あれ寝言か?」

ベルトルト「…えええええええ!?」ボンッ

ベルトルト「なにそれ!?僕そんな事言ってたの!?」

コニー「うおっ!?急にでかい声出すなよ!!」

ベルトルト「あ、ごめん…」

コニー「そっかー、じゃあやっぱり寝言かあ。…ベルトルト、顔赤えぞ?まさか…」

ベルトルト「違う!断じて違うよ!」

コニー「だよなあ!よりによってあいつはないよな!」ケラケラ

ベルトルト「う…」チョットイラッ

コニー「まあそうだったとしたらジャンと同類だよなあ。夢の中で好きな女の名前呼ぶなんてよ」

ベルトルト「それはマジで勘弁して」

‐訓練場‐

オハヨウサシャ!クリスタ!
ビクゥ!ラ、ライナー・・・オハヨウ・・・
クリスタ?ドウシタンダ?
メガオヨギマクッテマスネ

ベルトルト「んー…」ゴシゴシ

エレン「どうしたベルトルト。眠そうだな」

ベルトルト「昨日あまり寝付けなくてね…」

エレン「…お前もか…!」ジーン

ベルトルト「?」

アルミン「あぁ…こんなところにも仲間が…!」ジーン

ベルトルト「??」

エレン「俺達もなんだ!お前も辛かったろうなあ…!」グスッ

ベルトルト「エ、エレン?」

エレン「いいんだ、何も言わなくて!お前の敵も俺が取るからな!」ガシッ

アルミン「僕とも頼むよ!」ガシッ

ベルトルト「…?」

ベルトルト(何で僕は2人と力強い握手を交わしているんだろう…)

‐立体起動訓練‐

ミカサ「はああああっ!!」ザシュ!

エレン「らああああああっ!」ザシュ!

エレン「チッ!またミカサより浅い!」

ミカサ「エレン、上出来。なかなか出来る深さじゃない」

エレン「お前に言われても説得力ねえんだよ!」

マルコ「すごいねライナー!あれだけ投げられたのに、そんなに飛びまわれるなんて!」

ライナー「はは…ホント何だったんだろうな、アレ…」

ジャン「マルコ!のんびりお話してるなら置いてくぜ!」ヒューン!

ベルトルト「……」ジイー・・・


ユミル『ベルトルさん!復帰したばっかなのにすげーな!今度私にも教えてくれよ!』ニカッ


ベルトルト(…早く復帰しよ)

‐昼休み 中庭‐

ユミル「…便所行って来るから大人しく待っとけっつったけどよお」

ベルトルト「すー…すー…」

ユミル「意識が飛ぶまで大人しくしなくてもいいんじゃねえか?」

ユミル「おーい」ツンツン

ベルトルト「ん…」

ユミル「駄目だこりゃ。しばらく起きねえな」

ユミル「はあ、どうしたもんかね…」

ポフッ

ユミル「…!」チラッ

ベルトルト「すー…すー…」

ユミル「…まだ時間あるよな。寝かしといてやるか」

ユミル「…」

ユミル「…」

ユミル「…」

ユミル(肩重…)

ベルトルト「…んぅ…」ムニャムニャ

ユミル「お。起きるか?」

ベルトルト「…ユ…ミルぅ…」ニヘ

ユミル「!!///」バチーン!

ベルトルト「いったい!…え、ユミル?」ヒリヒリ

ユミル「おはようさん。いい夢は見れたかよ?」

ベルトルト「状況がよく分からないんだけど、僕叩かれたのか?」ヒリヒリ

ユミル「ああ、そうだよ。私が殴った」

ユミル「私の肩を枕に使おうなんざ2000年はえーんだよ」

ベルトルト「えっ!?ご、ごめん!」ペコリ

ユミル「そんな謝んなよ」

ベルトルト「だって、君に嫌な思いさせちゃっただろう?」

ユミル「別にそんなに嫌じゃ…」ボソ

ユミル「!!」カアア

ベルトルト「ん?ごめん、なんて?」

ユミル「な、何でもねえよ!」

ユミル「おら、そろそろ訓練始まるぞ!急げ!」

ベルトルト「う、うん!」

‐翌日 訓練場‐

キース「よーし!本日の訓練はこれまでだ!明日もしっかり励むように!」

104期「「「ハッ!」」」


***

ミーナ「最近ユミルとベルトルト、いつも一緒ね」

ハンナ「そうねー。私とフランツの次くらいにお似合いだと思う!」

クリスタ「…自分で言っといてなんだけど、ちょっと妬けちゃうなあ」

ミーナ「ふーん…?どっちに~?」ニヤニヤ

クリスタ「えっ!べ、ベルトルトにだよお!ユミル、最近女子寮でしか会わないし!!」ワタワタ

ハンナ「ふ~~~ん?」ニヤニヤ

ミーナ「後でじっくり聞きださなきゃ、ね?」ニヤニヤ

クリスタ「うぅ~~~~…///」

サシャ(お腹すいたなあ…)

‐夜 男子寮‐

ユミル「着いたぜ」

ベルトルト「…うん」

ユミル「どうした?早く入れよ。こっちは明日っからアンタの世話焼かずに済むってせーせーしてんだからよお」

ベルトルト「そう…だよね」

ユミル「私はもう行くぜ。また明日…ってこの台詞言うのも最後だな」

ベルトルト「……」

ユミル「じゃーな、ベルトルさん」

ベルトルト「…ああ、おやすみ」ガチャ

ベルトルト「……」ボフッ

ベルトルト(そうだ…。ユミルは僕が怪我をしていたから一緒にいてくれたに過ぎないんだ)

ベルトルト(明日からは、また…)

ベルトルト(…は?僕は何を考えているんだ?それで、いいじゃないか)

ベルトルト(ずっと離れる事を望んでただろう?)

ベルトルト(…じゃあなんで、なんでこんなに寂しいんだよ)

ベルトルト(僕は戦士だ。今までも、これからだってそうだ)

ベルトルト(…幸せになっていいと思ってるのか?)

ベルトルト(もういい、寝よう)ゴロン

ベルトルト(明日なんて、来なければいいのに)

***

チュンチュンチュン・・・

ベルトルト「………」

エレン「よおベルトルト!今日から訓練に参加できんのか?」ヒョコ

ベルトルト「おはようエレン。えっと、医務室に行ってみないと正確には分からないけど…ほぼ確定だと思うよ」

エレン「そっか!よかったな!」ニカッ

ベルトルト「…うん、ありがとう」

コンコンコン

コニー「うーい」ガチャ

コニー「おーいベルトルトー。ユミルだぞー」

スタスタスタ・・・

ユミル「はやいとこ飯食って医務室行こうぜ。そこで治ってるって言われりゃ、私は晴れてお役御免ってわけだ」

ベルトルト「…そうだね」

‐医務室‐

医務官「うん、完治してるね。それにしても一週間で完璧に治るなんて、君一体どんな治癒力を持ってるんだい?」

ベルトルト「はは…ちょっと僕にも…」

医務官「まあいいや、とにかく気を付けるんだよ。もうここには来ないことを祈ってるからね」

ベルトルト「ありがとうございます。お世話になりました」ペコ

ガラッ

ユミル「どうだった?」

ベルトルト「問題ないってさ」

ユミル「そうか。よかったな、治ってて」

ベルトルト「…ありがとう」

ユミル「んじゃ、こっからは別行動だ、私は先に行くからな。アンタもあまり遅くならないようにしろよ」

ベルトルト「待って」パシッ

ユミル「? なんだよ、離せよ」

ベルトルト「………」ジッ

ユミル「…ベルトルさん?」

ベルトルト「…僕は、今日まであまり人と関わらないようにしてきた。それは、僕が『戦士』だからだ」

ユミル「?」

ベルトルト「僕は誰も好きにならないし、好きになっちゃいけないって知ってた。今まで僕がしてきた事、そして今からやろうとしていることがどれだけひどい事か知っているから」

ベルトルト「…でも駄目だった。ずっと一緒にいたいって、大切にしたいって思う人が出来てしまったんだ」

ベルトルト「それはね、君の事だよ」

ユミル「!」

ベルトルト「好きだよ、ユミル。この世界の誰よりも」

ユミル「…っ!!」カアアアアッ

ベルトルト「僕は君とずっと一緒にいたいと思ってる。…駄目かな?」

ユミル「…くそっ!お前普段女々しいくせに、何でこういうときだけ男前なんだよ…っ!///」

ベルトルト「ふふ。ユミル、顔が真っ赤だよ」ニコッ

ユミル「うっせえ!お前だってお前だって負けず劣らず真っ赤じゃねーか、ばーか!!」ワタワタ

ベルトルト「…その反応はyesととってもいいのかな」

ユミル「っ!勝手にしろ!!///」

***

ユミル「なあ、ベルトルさん。そろそろ手ェ離してくれないか、恥ずいんだが」

ベルトルト「嫌だ」

ユミル「はあ!?」

ベルトルト「…ユミル、このまま訓練サボっちゃわない?」

ユミル「…おい、そんなことしたらどうなるか…」

ベルトルト「わかってる」

ベルトルト(僕が幸せになっちゃいけないことも、君とずっと一緒にいるなんて出来ないってことも)

ベルトルト「でも、僕は今は」

ベルトルト「ただずっと、君と手を繋いでいたいんだ」

‐訓練場‐

キース「これより今日の訓練を開始する!!」

キース「なお、フーバーは大事をとって本日まで欠課、ユミルは激しい動悸のため休ませて欲しいと医務官から連絡が入っているので欠課とする!」

キース「なので心配する事はない!」


医務官「丸聞こえだったよお二人さん。せいぜい私に感謝してくれたまえよ」

‐数年後 巨大樹の森‐

エレン「…」

ベルトルト「…」

ユミル「…」

ライナー「…」

エレン「…なんで今そんな話をした?」

ベルトルト「僕とユミルが『こうしてるとあのときを思い出すね』って言い合ってたら、エレンが『お前らに黙秘権はないから全部話せ』って脅してきたんじゃないか」

エレン「そんな言い方されたら真実に辿り着く何かだと思うだろ!」

ユミル(違うって分かった時点でエレンも辞めさせろよ…。何で最後まで聞いてんだよ)

エレン「つーか、なんでお前ら手握り合ってるんだよ」

ベルトルト「あ、本当だ」ギュッ

ユミル「いつもの癖だな。無意識だった、悪ぃ」ギュッ

エレン(…やめねーのかよ)

エレン「ったく、この非常時に…」イライラ

ライナー「なあ、ベルトルト」

ベルトルト「…ライナー。辛い事思い出させちゃったかな」

ライナー「今の話を聞いてて思ったんだが、やっぱりクリスタって俺に気があるんじゃないか?」

エレベルユミ「!?」

終わり。最後蛇足だったかも。
ベルユミで甘ったるいのが書きたくて、思いつく限りのベタを突っ込んだ結果がこれ。
あと、ライナーがぶっ壊れる原因を突き詰めたらああなった。
クッソとんでもない駄文でしたが、読んでくれた人ありがとう。大好き。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月13日 (土) 03:05:04   ID: ZMq8uDXE

フフフフ いいねいいね~…とても良かったよ( `・∀・´)⊃カンシャジョウ

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