べルトルト「もし僕とアニの性別が逆だったら」(364)

※アニとベルトルト(主にベルトルト)の性別逆転ネタ
※名前、身長はそのまま
※キャラ崩壊、内容の捏造等多々有り

一人称↓
ベルトルト「私」
アニ「俺」


入団式終了の夜

寮裏の林


ライナー「…早く(ぼそっ)」

アニ「…故郷に(ぼそっ)」

ベルトルト「…帰りたい(ぼそっ)」

ライナー「よし三人とも揃ったな」

アニ「…合い言葉にセンスが無いな相変わらず」

ライナー「分かり易くて良いだろ」

ベルトルト「……あ、あはは…」


ライナー「さて入団式が終わってとうとう今日から離れ離れになる訳だが…」

ベルトルト「……」

アニ「これからのことをここでおさらいしよう」

ライナー「俺とアニが基本的に一緒に行動する」

アニ「…で、上位10位に入れる様各々努力」

ライナー「ざっくりだなおい…。で、ベルトルト、お前なんだが…」

ベルトルト「……」


アニ「…俺とライナーが再三に渡り話し合った結果…」

ベルトルト「…うん」

ライナー「お前のその…身体的特徴、女子でありながら目に付きすぎる身長を考慮すると、地味で目立たない一訓練兵と言う立ち位置は非常に難しい…ので」

ベルトルト「………うん」

アニ「…同性の友達、ないしは知り合い的立ち位置の人間を一人以上見付けておいて欲しい…」

ベルトルト「…(ダラダラ)」


ライナー「…と言う訳だが…やっていけそうか?」

ベルトルト「う、うん…大丈夫だよ…うん」

ライナー&アニ(うっわー…凄い不安だ)

ライナー「…これまでと違って俺達が傍にいてやる訳にはいかんからなあ…」


アニ「こいつが誰とも打ち解けずに一人で孤立して三年が過ぎる様子が目に見えてんだよなあ…」

ライナー「まあな」

ベルトルト(即答…)

アニ「この身長分の厚かましさが少しは内面にも反映されてればな…まったく背と乳ばっかり大きくなりやがって、少しは分けろ(ゲシゲシ)」

ベルトルト「や、やめてよ…」

ライナー「…(確かにデカイな…歩くと揺れるもんな……今まで特に意識してなかったが今日改めて実感した)」


アニ「憲兵団になるには…単純に成績の良さだけが評価対象にならない…『仲間』とどう過ごして来たかも内申に響く。友達が一人も出来ないなんて協調性、積極性の無さを露呈してるみたいなものだ」

ベルトルト「……(傷つく)」

アニ「…ライナーと恋人同士にでもなれば別だろうけどな…付き合ったら?表面上だけでも」

ベルトルト「え…?」

ライナー「は!?そ、それは……」


ライナー「こ、コホン!と、とにかく俺らの正体がばれん様尽くしてくれ!解散!」

アニ「あ、ちょっと」

ベルトルト「ら、ライナー…」

アニ「…じゃあひとまず俺らから出て行くから…ベルトルトは10分くらいしたら出て来いよ」

ベルトルト「うん…」


アニ「…なあ、ベルトルト」

ベルトルト「え?な、なに?」

アニ(ホントはどうなんだ?ライナーの事……嘘でも何でも、付き合ってる事にして一緒に居る口実作れねえのか?…と聞いておきたい所だが)

ベルトルト「…?」

アニ(慣れない集団生活で、何時どこから正体の綻びが出るか分からない。一旦は保留にしておくか。何よりこいつが今ここで即答出来る訳が無い)

アニ「いや、何でも無い。一ヶ月に一度はこうして密会だからな。忘れるなよ」

ベルトルト「うん分かった…おやすみ、アニ」

アニ「ああおやすみ」


ベルトルト「…」




ベルトルト「十分経った…」


スタスタ(ユサユサ)←乳が揺れる音

ベルトルト(ああぁ…遂に始まってしまった…集団生活…あああ…嫌だ…嫌だ…)

ベルトルト(今まではライナーとアニが居てくれたから良かったけど、今日からは密会以外でちょくちょく会えない…一人じゃ心細いよぉ…)

ベルトルト(…友達作り…そんなの私に出来るのかな?はぁぁ…あぁぁ~~~…ストレスで胃に穴あきそう…)


ベルトルト(故郷でもライナー達以外と遊んだ事殆ど無かったし…)

ベルトルト(開拓地での生活でも周りの人と挨拶くらいしかまともに話してない…)

ベルトルト(同じ職場の人の名前も殆ど分かんなかった…名前と顔が一致しなかった…間違えるのを恐れて口数はますます減った…)

ベルトルト(こんな絶望的な社交性でこれから三年間集団生活を…不安で死にそう…)

ベルトルト(…これなら私も男だったら良かったのに…そしたらライナー達と一緒だった…あ、泣きたくなって来た)

グシグシ(ぶるんぶるん)←袖で顔を拭いたら乳も揺れた音


スタスタ

アニ「…なあライナー話の続きなんだけど」

ライナー「んー?」

アニ「実際どうなんだ?ベルトルトの事、どう思ってる?」

ライナー「そ、その続きかよ……どうって、まあ嫌いとかじゃねえよ…」

アニ「じゃあ良いじゃねえか。どうせ本当に付き合う訳でもなし」

ライナー「………俺にはアニの世話で手一杯なんだよー」

アニ「はぁ?」

ライナー(こればっかりは本人が直接言わなくちゃ意味が無い…ベルトルト頑張れ)


ベルトルト(えーっと女子寮は確かここを曲がって…)

タッタッタッタッ……

ベルトルト(…訓練所のグラウンドで誰か走ってる…)

???「ひい……ひい……」

ベルトルト(…誰だっけあの子)


サシャ「ひい…ひい…」

タッタッタッタッ……

ベルトルト(あ、思い出した。入団式の教官の恫喝で、思いっきりお芋食べてた子だ!…名前なんだっけ)

サシャ「ひい…ひい…」

タッタッタッタッ……

ベルトルト(それにしても凄かったなああの時…皆緊張してたのに一人だけ我関せずって感じでひたすらガツガツ食べてて…)


サシャ「ひい…ひい…」

タッタッタッタッ……

ベルトルト(私には到底出来そうにないよ…勇気あるよなぁ…勇気なのかな?アレ)

サシャ「ひい…ひい…」

タッタッタッタッ……

ベルトルト(…………何時まで走ってるんだろ?)


サシャ「ひい…ひい…やっと終わっ……」

ガツッ

サシャ「うひぃいいーーー!!!」

ズシャァァァ

ベルトルト(転んだ!思いっきり!!痛そう!)

サシャ「うひぃ…も、もう…限…界……立てません…」


ベルトルト(あ…あれ?全然起きない…だ、大丈夫かな?あれ)

サシャ(お腹…減った…ノドも…カラカラ…)

ベルトルト(だ、誰か来ないかな…誰も来ない…そうか寮でもうすぐ点呼があるから誰も来ないか…)

オロオロ(ユサユサ)←乳が揺れる音

ベルトルト(わ、私も戻らないとまずいよね…こういう所で内申に響くかも…)

サシャ「……」

ベルトルト「……」


サシャ(もっと…色んな物を食べた…かっ……た…)

サシャ(おとうさん…村の皆…食べ損なった食べ物達…収穫前の作物の皆さん…他諸々…先立つ不幸を…お許しください…)

???「ね、ねぇ」

サシャ(ああ何だか誰かの声が聞こえます…足元もふわふわしてて…ここが天国でしょうか…ならばこれが神様の声でしょうか…)

???「大丈夫?」

サシャ「ううう…天国ではお腹いっぱい食べても…許され…(パチリ)」

おっぱい「あ…起きた?」

サシャ「」


おっぱい(ベルトルト)「グラウンドで倒れちゃってたから…えと…医務室に運ぼうと思って…」

サシャ「」

おっぱい(ベルトルト)「それで…苦しいと悪いから横抱きにさせて貰ったけど…」

スタスタ(ゆっさゆっさ)←歩行と併せて乳が揺れる音

サシャ「」

ベルトルト「…?」

ヒョコッ(←乳の頂から顔を出した)


サシャ「かっ!!神様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ガバッ

ベルトルト「え!?」

サシャ「神!神!!神いいいいぃぃぃ!!!」

ベルトルト「何どうした…うわっ!?」

ドシーーン


ベルトルト「いたたた…」

ベルトルト(ん?何?この状況…私押し倒されてるの?)

サシャ「こ、これが昔話で聞いた天国の住民しか食す事が許されない神聖な果実…!!」

ベルトルト「え」

おっぱい「巨大だよ」


サシャ「しかし今の私は天国の民!ここは遠慮なく!!いただきます!!!」

ベルトルト「やっ!?やめて何するの!?私は食べ物じゃないよ!!」

ベルトルト「ああっ…もう…っダメ…!!ごっ」

ベルトルト「ごめんなさい!!」

ドゴォ


医務室

女性医務官「…で、グラウンドに倒れていたので慌ててここへ運んできた、と」

ベルトルト「…はい」

女性医務官「腹部に大きな痣があるな」

ベルトルト「…走っている最中に大きな石に躓き、盛大に転んでいました。恐らくその影響です」

女性医務官「なるほどご苦労だった」

ベルトルト(ごめん…芋女さん…)


女性医務官「名前は」

ベルトルト「ご、ごめんなさい…分かりません」

女性医務官「え?ああ、謝らなくて良い。入団式直後に走らされるなんて前例にないから目星はつく。聞きたいのは君の名前だ」

ベルトルト「…ベルトルト・フーバーです」

女性医務官「そうか、フーバーか。キース教官と寮の点呼係には私から伝えておく。戻りなさい」

ベルトルト「はい。失礼致します」

ガチャ……ばたん


スタスタ(ユサユサ)←乳が揺れる音

ベルトルト「…………うっ」

ベルトルト「うううぅ…舐められて…しゃぶられて…噛まれて…噛み痕付けられた…最悪すぎる(グスグス)」

ベルトルト(…初めては…………アニが)

ベルトルト「……」

ベルトルト「…行こ…」

トボトボ(ユサユサ)←乳が揺れる音


一方その頃

クリスタ「あれ?あの子がもう居なくなってる…」

クリスタ「もう終わったのかな…?パンと水、持って来たんだけど…」

ユミル「おい、そこのお前」

クリスタ「! あなたは……どうしてこんな所に…」

ユミル「そりゃこっちのセリフだ。こんな時間にグラウンドに来て、しかもパンと水持って」

ユミル「…なあそれ、あの芋女にあげようとしてたんだろ。…規則を破ってまで…『いいこと』しようとしてたんだろ、お前…」

クリスタ「!?」




ベルトルト「う、うぅん……」

ベルトルト(ここどこだっけ?開拓地のキャンプとは違う)

ベルトルト(…思い出した!訓練所の女子寮!)

バッ(バイン!)←起きた拍子に乳が揺れた音

***「ZZZ…」

***「すう…すう…」

ベルトルト(…早く起きすぎちゃったみたいだな…)


朝食ー食堂

ガヤガヤ…

ベルトルト(嘘でしょ…もうある程度のグループが出来てる!)


***「でさぁそんときあいつがねー!」
***「うっそマジ!?信じらんな~い」

***「なあ!昨日の話の続き、聞かせてくれよ!」
***「おう良いぜ~!」


ベルトルト(み、みんな順応性高いよ……あ、一人で食べてる人もいる…)

ベルトルト(でも私みたいに周囲の声を気にしながら食べてる様子じゃない…1人で居るのが比較的平気な人なんだ…)

ベルトルト(わ、私そんな領域にまで達せるかな…?)

ベルトルト(…ライナー、アニは……他の男子と一緒…君たちまで…ううう、羨ましい…!)

ベルトルト(……あそこに混ぜて…あ、駄目だ入りづらい…ていうか男子に混じる勇気が出ない!)


***「ペチャクチャ」
***「ペチャクチャ」

ベルトルト(いけない、こうしてる間にも席が取られる)

ベルトルト(で、でもどこに座れば…!?)

サシャ「あ!!お~~~~い!!」

ブンブン!

ベルトルト(ヒィ!あの子は!)


サシャ「神様~!そこの身長高くておっぱいもご立派な神様~~~!!」

ベルトルト「!?」

サシャ「こちらで~~~~~~~す!!!!」

ブンブン!

<クスクス…

ベルトルト「!?」


***「あ、芋女だ」
***「クスクス…」
***「うわ本当にでけえな…背も胸も」
***「すっげぇ…こぼれそう」

ライナー「」
アニ「ライナー、スープが口から出てんぞ」

ベルトルト(あああわわわあみんな見てる!は、恥ずかしい…!!!)

ダッシュ!(ボイーーン)←スタートダッシュで乳が揺れた音

***「すげえ」


サシャ「さあ神様!席を空けておきました!どうぞこちらへ!!」ササッ

ベルトルト「あ、ありがとう…」

サシャ「エヘヘ!」

ベルトルト「(ハッ)ち、違う!そうじゃない!昨日も思ったけどその神様ってのやめて!変に目立ちたく無いんだ…」

***(その図体で目立つなと言う方が難しいだろ)

サシャ「いえ!神様は神様です!」


サシャ「空腹で気絶した私を担いで医務室まで運んでくれたと聞きました!」

ベルトルト「え?誰から…」

サシャ「医務室の先生です!」

ベルトルト「あ、そっか」

サシャ「しかも寮の点呼時間を破ってまで!お陰でグラウンドの土では無く柔らかいベッドの上で目覚める事が出来ました!ありがとうございます!!」

ベルトルト(胸にかじりついた事は覚えてないのか……)


サシャ「実は、故郷の村から離れて、まともに相手をしてくれたのは神様が初めてなんです!」

ベルトルト「…へ」

サシャ「あの時はつい不安と空腹に負けそうな自分を落着かせる為に食べてしまいましたが…感謝してもしきれません!本当にありがとうございます!!」

ベルトルト(思いっきり負けてたけど…)


クリスタ(そっか…あのおっぱい大きい人があの子を運んでくれたのね…よかったね…………ほんとにおっきい…)
ユミル(チッ…あいつもいい子ちゃんか………マジでっけーなあれ…中に何入ってんだ?)

ベルトルト「いや、そんな…」

サシャ「その上謙虚!素晴らしい!」

ベルトルト「…」


ベルトルト(…不安なのは私だけじゃないんだ)

ベルトルト(見慣れない場所で、知らない人だらけのこの場所で)

ベルトルト(不安に押しつぶされそうな人は決して私だけじゃなかった)

ベルトルト(皆、一緒…この子も、きっとライナーもアニも)


サシャ「神様?神様どうしましたか神様~~?」

ベルトルト「名前…」

サシャ「?」

ベルトルト「名前…で呼んで欲しいな。あと、出来れば…」

サシャ「…?」

ベルトルト「明日も…一緒に…えっと御飯食べて欲しいな…」

サシャ「…!!!はい!勿論です!よろしくお願いします!!」

ベルトル子何カップくらいなんだ…


サシャ「神様…じゃありませんね、ベルトルト、ですね!」

ベルトルト「うん…あ、君の名前…」

サシャ「ハッ!ウォール・ローゼ南区、ダウパー村出身サシャ・ブラウスです!」

ベルトルト「あはは(やった…!ライナー!アニ!私友達出来たよ!)」


ガヤガヤ ガヤガヤ

ライナー「…楽しそうだな」

アニ「だな」

ライナー「また目立つ奴とお近づきになったな…」

アニ「…だな」

ライナー「……下手こかなきゃいいんだが」

アニ「…だ、な…」


サシャ「で、あの~~~~~…」

ベルトルト「うん?」

サシャ「お近づきの印に~~デヘヘ…」

ベルトルト「…?」

サシャ「うへへ…パァンを私にお恵みを…」

ベルトルト「……………」

ヒョイパクッ

サシャ「ああんいけずーーーーー!」

とりあえずサシャ編おしまい

こんな感じでコミュ症巨女ベルトル子さんが
名前覚えたり友達作ったりおっぱいぼいんぼいんする話を書いてく
おやすみ

>>42想像に任せる

いちいちおっぱい擬音www
このベルトルト譲は身長192センチあるのかな…
続き楽しみ乙!

>>47
もちろん192だ。あの身長を活かさない手は無い
ちなみにアニ雄君も153


ベルトルト(今日から訓練が始まります)

ベルトルト(……が、その前に適性検査があります)

ベルトルト(立体起動装置のベルトでバランスをとりつつぶら下がれるかどうかを見るようです…)

キース「これが出来ん奴は囮にも使えん!開拓地に移ってもらう!!」


ベルトルト(いつもなら不安になるところですが)

サシャ「一緒に頑張りましょうね!ベルトルト!」

ベルトルト「う、うん」

ベルトルト(でももう違う!何てったって友達がいるんだもん!)

キース「今から名前を呼ばれた者ごとで班を作れ!」


ベルトルト(…い、いきなり班が別れてしまった…)

***「出来るかなー」
***「ねーチョー不安ー」

***「なあなあ見ろこれベルトかっけぇwwwww」
***「なwwwww」

ベルトルト(しかも仲良しグループの中に投げ出されてしまった…世界は残酷だ…)


教官A「各自、ベルトの装着は完了したか!」

***「ハッ!!」

教官A「では早速」

ベルトルト「ま、待って下さい!申し訳有りません!まだであります!」

教官A「何をやっているフーバー!さっさと…」

ベルトルト(胸部のベルトの金具がはまらない…!)

***「すげえ」


ベルトルト(んんんんん?!!!!!)

ギュウゥゥゥ

おっぱい「窮屈なんだけど」

ベルトルト(んんんんん?!!!!!)

***「ね、ねえアレ止めた方が良くない?千切れそう…」
***「でも教官が何も言わないし…」
***「ていうか教官食い入る様に見てない?」


ベルトルト(あと少し!んんんんん~!!!!!…んん!!)

カチャッ!

ベルトルト「!! お、遅れてしまい申し訳ございませんでし」

バッッツーーーーーン!!(ヴァッイイイイィィィン)←金具と共にハジケた音

ベルトルト「」
***「」
教官A「」
おっぱい「あー苦しかった」


ベルトルト「」

教官A「………男性用と交換しよう、手配しろ」

教官B「ハッ!」

ベルトルト「」

***「すげえ」
***「とんでもないの見ちゃった…」

ベルトルト(はずか死にたい)


ベルトルト(そんな訳で男性用ベルトを着用中です)

ベルトルト(男性の物なので肩の辺りが若干緩いですが調整したら何とかなりました)

ブラーン

***「う、う、うんしょ…」

教官A「…よし時間だ!次!」

ベルトルト(私の番まであと一人…緊張する)


ブラーン

***「…おっ!おっ…と」

教官A「…よし時間だ!次!」

ベルトルト「ハッ!」

教官A「…教官B、交代しよう」

教官B「かしこまりました」


ブラーン

ベルトルト(あ、出来た。案外簡単にバランス取れるんだ)

ベルトルト(この技術は今後の為にも磨いておいて損は無いね。よっ…と)

ベルトルト(いつか敵に回ったときも使いこなせないと…あっ、あっ…危ない)

ベルトルト(…)

ベルトルト(…ま、まだ?)


教官B「…もう、時間ではありませんか?」

教官A「いかん…機械に不具合が生じている」

教官B「えっ」

ベルトルト(は!?)

***「え、いきなり?」


教官B「そ、そうですか(さっきまで何ともなかったのに)。それならばしょうがないですね、フーバー!暫しそのまま待機しておけ!」

ベルトルト(このまま!!??)

ザワザワ ザワザワ ゾロゾロ

<何だ何だ何が起こった
<あ、今朝のおっぱい女だ
<何をやっているエレン・イェーガー!上体を起こせ!
<あの女でけえ…

ベルトルト「!!!!!!!」


ベルトルト(ほ、他の班の人達が集まって来た…!!やめて!見ないで!)

ブラーン(ゆらゆら)←乳が空中で揺れる音

***「おおおぉぉ……」

***「見事な一物だ」

ベルトルト(ネタにしないでーーー!!!!!…あうっ!身じろぎすると太もものベルトがぁっ!)


クリスタ「良いなぁ…」

ユミル(搾り出すように言ったな)

マルコ「あんまり見ちゃ失礼なんじゃ…(チラチラ)」

ジャン「いやだってあれ…あんなん初めて見るサイズだろ(チラチラ)」

コニー「すっげーなアレ!ウチの母ちゃんよりずっとでけえ!(ガン見)」

ベルトルト(お願いだから見ないでーーーー!こんな私を見ないで下さい!!もういっそ殺して下さい!!!!)


ライナー(ニヤニヤ)

ベルトルト(ライナーまで何見てるんだ!!!!!)

アニ(…公開処刑…?)

ベルトルト(アニは何とも言えない微妙な表情してる!!サ、サシャぁぁぁ!)

サシャ(あっ!ベルトルト~!私ぶらんぶらん出来ましたよぉ~~!)

ベルトルト(なんて良い笑顔!!!この空気を分かってない!!!!!)

ベルトルト(あああぁ誰か!誰かーー!!!!)

教官A「よし戻ったな、降ろすぞフーバー」


ストン(…ぶるん)←着地と共に揺れた音

ベルトルト「」

***「だ…大丈夫だった?」
***「さ…災難だったな」

ベルトルト「」

…スタスタ(ふるふる)←力無く揺れる音


教官A「フーバー」

ベルトルト「(ビクッ)は、ハッ!!」

教官A「貴様の胸はサラシを巻いてソレなのか?」

ベルトルト「へっ」

***「ちょっと何か言い出したあの教官」


教官A「フーバー」

ベルトルト「(ビクッ)は、ハッ!!」

教官A「貴様の胸はサラシを巻いてソレなのか?」

ベルトルト「へっ」

***「ちょっと何か言い出したあの教官」


ベルトルト「え……え……(やだ皆まだいるのに…)」

教官A「どうなのだ」

ベルトルト「そ…そうであります!」

教官A「ふむ、そうか…サラシで極力押さえてもベルトの装着が困難だった訳なのだな」

ベルトルト「そうで…あります…」

***(職権濫用だろアレ)


教官A「…あとで医務官にサラシを貰って違う押さえ方を聞いて来い。それだけ余る様では立体起動の邪魔になる」

ベルトルト「」

教官A「返事は」

ベルトルト「ハッ!!」

教官A「うむ。よし続きに取り掛かろう、次!!」

ベルトルト「」


そして訓練終了

ミカサ「エレン…」
エレン「俺は…俺は巨人を駆逐して…」
アルミン「ほら掴まって、医務室行こう」
ーーーーー
教官B「何か嬉しそうな顔してますね」
教官A「堪能した…」
ーーーーー

サシャ「終わりましたねベルトルト~!!さあ食堂に行きましょう!」ウキウキ

ベルトルト「」


公開処刑編おしまい

投下中に割り込んでスマン

教官Aはいい仕事をしたがキース教官に怒られるべき

>>79
むしろ嬉しいからもっとくれ

巨乳を吊るしたいってのは自分の願望だからベルトル子さんに犠牲になってもらったは


食堂

ザワザワ ガヤガヤ

サシャ「今日はその…災難…でしたね……うひっ」

ベルトルト「笑わないで…」

サシャ「ごめんなさ…でもほんと素晴らしいおっぱいですよね~、身長も高いですし、一体何を食べてそこまで育ったんですか!?教えて下さい!」


ベルトルト「別に…特別なものは……それにこれは食べたから大きくなったとか、そんなんじゃ…」

サシャ「あっ!あそこの席の方!お腹が空いてないみたいです!私がパァンを貰い受けて来なければー!」

ビュンッ!

ベルトルト「あ…え…」

ガヤガヤ ガヤガヤ

ベルトルト(この喧騒の中…取り残されてしまった…)


ベルトルト「……(モグモグ)」

<ペチャクチャ
<あーだこーだ
<うんぬんかんぬん

ベルトルト(…一人で食べてると周りの話し声とか気になっちゃって嫌だな…)


<へ~でも、それでかくない?

ベルトルト「!?…」

ベルトルト(ネガティブな言葉が全部私に向かってると感じてしまう…そんな筈ないのにな…)

ベルトルト(早く帰ってこないかな…サシャ…)


ヒソヒソ…

ジャン「……Gだろ」

マルコ「……H…かな…」

コニー「とりあえず母ちゃん以上だな!」

ジャン「声でけーよ!……お前の母ちゃんのサイズはいくつだよ」

マルコ「ジャン…君ってやつは他人の母親に…」

ジャン「誤解だ!」

コニー「そっちも声でけーよ」

マルコ(こんな事考えてるなんて思ってもいないだろうな…ごめん爆乳さん…)←名前まだ分かってない


……

サシャ「ふぃ~ごちそうさまでした!」

ベルトルト「結局私のスープ半分飲んじゃったね…」

サシャ「ふふ~ん盗られるのが悪いのですよ!」

ーーーーー
エレン「こうなったら片っ端からコツとか聞いてやる…っ」
アルミン「そ、そうしよう!上手い人が何人も居るんだしね!」
ミカサ「………」
ーーーーー


サシャ「あちゃ~…まだ元気無いですねぇ~…」

ベルトルト「あの三人がどうかした?(…誰だっけ)」

サシャ「さっきパァンを貰い受けようとした人です!結局失敗しましたが!」

ベルトルト「……ふうん…」


サシャ「真ん中の包帯巻いてる子、何でも適性検査でバランス崩して宙返りになっちゃったらしいですよ。私も見てた訳ではないので詳しくは分かりませんが」

ベルトルト「そうなんだ…」

サシャ「パァンを貰おうと手を伸ばしたら、あのマフラーの子にビンタされちゃいまして!いや?痛いのなんの!」

ベルトルト「ほっぺたが赤いのはそのせいだったんだね」

サシャ「でも話題としてはベルトルトぶらさがり事件の方が凄まじかったですよね」

ベルトルト「…早く忘れたい…」


お風呂ー脱衣所

ベルトルト(うわー…ベルト痕がくっきりと…)

サシャ「お先に湯船入ってますね~!」

ベルトルト「あ、待って、今行くから…」

***「ようおっぱいさん」

ベルトルト「!?(ビク)」

ベルトルト(…誰だっけこの人)


ユミル「ははっ今日はとんだ羞恥プレイだったな!ま、こっちも面白いもん見せてもらったぜ」

ベルトルト「あ……あは、はは…?(うわ苦手なタイプだなぁ…)」

クリスタ「こらダメでしょ!ごめんねベルトルト…ユミルには私からきつく叱っておくから…」

ユミル「な~に言ってんだか、この乳見ながら良いなーとか呟いたの聞こえたぞ」

クリスタ「いいいいい言ってないもん!言ってないからね!?」

ベルトルト(言ったんだ…)


ユミル「しっかし背も乳もでっけ~なアンタ!歳いくつだよ?」

ベルトルト「………13…」

クリスタ「13!?私と一歳しか違わないの!?13でそれなの!!??」

ベルトルト「ちょ」

ユミル「おいクリスタ声でけえ」

クリスタ「あっご、ごめんなさい///そ、そろそろ湯船に入ろっ!」


チャッポーーン

クリスタ「あ、言い忘れてた、私クリスタ・レンズ。こっちはユミルよ」

ベルトルト「よ、よろしく…私は」

ユミル「よろしくなおっぱいさん」

ベルトルト「え…そ、そんな…」

ユミル「んじゃベルトルさん」

ベルトルト「ベルトル…うんん…?ベルトル……う、うん」

ユミル(こいつ流されやすいな)


クリスタ「私達、寮でも同室よね。今夜からよろしくね」

ベルトルト「う、うん。よろしく…」

ベルトルト(友達また出来た…!やったよライナー!アニ!)

クリスタ「♪」

ベルトルト(凄く可愛い子だなあ…背もちっちゃくて…アニと並ぶと益々可愛いだろうな…)

ベルトルト(…アニと……)

バシャバシャ

サシャ「わ~~いベルトルト~!気持ちいいですね~!」

ユミル「泳いでんじゃねーよ芋女」


クリスタ「///(モジモジ)」

ユミル「ん??どうしたクリスタ」

クリスタ「あのね…ベルトルト…私その、お願いがあって…」

ベルトルト「な、何?」

クリスタ「その、ね……ベルトルトのね、胸を………触らせて欲しいんだけど…」

ベルトルト「」


ユミル「おーそりゃ賛成だ!ちょっくら谷間に手挟めさせろよ」ギュッギュムッ

サシャ「ならば私は下乳を支えましょう!!!」サッ

クリスタ「えっ二人ともずるい!じゃ私持ちたい!!」ノスッ

ベルトルト「」

ユミル「つーか胸に噛み跡(※サシャの)付いてるじゃねーかwwwやるなベルトルさんwwww」

クリスタ「え!?もしかしてベルトルトって、もうそういう人が…///」

ベルトルト「!? ち、違!」←処女

バシャバシャ…


一方その頃

男子寮

ジャン「はぁ?お前昨日あんだけタンカ切ってたのに宙ぶらりんになってたのかよwww見とけば良かったわ~あ~損したwww」

コニー「コツっつったってなぁー。感じろとしか言えねえし、俺らおっぱいガン見した記憶しかねーぞ」

ジャン「俺らってなんだよ俺らって!!!一緒にすんじゃねえ!!」

コニー「え?お前が一番変な目で見てたじゃんか」

エレン「お前ら…人が頭下げて頼んでるのにその返しがおっぱいって……」

マルコ「ま、まあまあ…コニーとジャンの他にも上手いって言われてたのはあっちの二人だよ」


ライナー「う~ん姿勢制御のコツか…」

エレン「頼む!二人共すごく上手いって聞い」

アニ「お前さ…ようは素質無いんじゃねーの…」

ライナー「」

エレン「」

アルミン(わぁお)


ライナー「テメこの!!!…悪いなこいつ今ちょっと機嫌悪くてよ…いやでも、すまんがぶら下がるのにコツがいるとは思えん」

エレン「そ、そうか…」

アルミン「あ、明日に懸けるしかないねエレン」

アニ「先の長い人生、スパッと諦めることも肝心だろ…」

ライアル「」


エレン「…さっきから何なんだよお前さぁ!!チクショーこんな所で諦めてたまるか!」

アルミン「エレン、泣くのは明日成功してからだ(切れ味抜群だなこの人)」

アニ(チッ)

ライナー「…ほ、本当にすまんな…おいアニ!一旦外出るぞ!」


アニ「わざわざ外に呼び出してなんだよ」

ライナー「なんだよじゃねーよ!お前なぁ何だってあんなこと言うんだ!めちゃくちゃ傷ついてただろ!謝ってこい」

アニ「いやだね」

ライナー「…なんで」


アニ「なんで?ライナー、あいつが食堂で何言ってたか分かってんのか?」

ーーーーー
『調査兵団に入って巨人共を駆逐してやる!』
ーーーーー

ライナー「…言ってたな」


アニ「巨人の恐怖に負ける奴が圧倒する中で、あの志を何年も保っていられるのは厄介だと思わないか?」

ライナー「……たかが人間一人何ができる」

アニ「ああそうだな。たかが一人だ。だがたった一人の言葉が大勢を動かすこともあるんだ。あいつはきっと俺達を邪魔する立場になる、調査兵団志望ならなおさらな。今の内にやる気を削いでおいて損は……なんだその顔」

ライナー「お前さ…そんなだから友達出来な…痛ぇぇ!!!」


アニ「ライナーあんたもな…気のいい連中ばかりだからってじゃれてんじゃねぇぞ」

ライナー「え、俺そんなだったか!?」

アニ「昔っから世話好きのあんたには酷かもしれないが…もし心変わりして人間側につくなら、そん時は…」サッ

ライナー「しねぇ!しねえからファイティングポーズやめろ!」

アニ「フン」

ライナー(…気の休まる暇も無いなこりゃ…)


ユミルとクリスタ(ついでにライナーとアニ)編おしまい


ーーーーー
サシャ「一体何を食べてそこまで育ったんですか!?教えて下さい!」
ーーーーー


ベルトルト『…私の覚えている限りで一番古い記憶は、幼いライナーの背中を必死で追いかける光景だ』

ベルトルト『その横ではアニとマルセルが先を競い合って走っている』

ベルトルト『四人で遊ぶ広場は他の子供たちにも人気でいつも早い者勝ちだった』


ベルトルト『そうこうする内にバテた私をライナーがおんぶする』

ベルトルト『マルセルが気遣い、アニがぶつぶつと何か呟いている』

ベルトルト『その時だけ、私の目線は三人より高くなる』

ベルトルト『あの頃の私は三人よりもチビだった』


山奥の村

大人『超大型巨人になりたい子手ーあーげて』

ライナー『はーい!』

アニ『はい!』

マルセル『はいはい!』

ベルトルト『…』


ベルトルト(…皆手上げてる…私もあげた方がいいかな…)

ベルトルト『は、はい………(オズオズ)』

大人『はいベルトルトに決定ね』

ベルトルト『』


ライナー『えーーーー!!!?ずりーーよぉ!!』

アニ『何でこいつなんですか?後出ししましたよ!』

マルセル『落ち着けって二人共…』

大人『大人はずるい生き物なんだよ~(自己アピールが過剰気味な子供より、大人しくて内気+流されやすい奴が良いと他の連中が言ってたんだよ)』

ライナー『ちぇー』

アニ『ちぇっ…』

ベルトルト『』


大人『よし、じゃ腕出してね???』

ベルトルト『………』

ベルトルト(…うう…やだよぉ…あんな気持ち悪いのにならなくちゃいけないなんて…手あげなきゃよかったよぉ…)

大人『チクッとするよ???』

チクッ チューーー…


大人『はいおしまい、しばらくここ押さえてるんだよ』

ベルトルト『…はい…(やだなあ…やだなあ…)』

アニ『お前さ、こんなかで最強になったんだからもっと胸張れよ』

ベルトルト『アニ………』

大人『あ、そうそう胸で思い出した』


大人『超大型巨人はね、その圧倒的なパワーとサイズを得る代わりに副作用もちょっと多いんだ』

ベルトルト『えっ(何で今言うの…)』

大人『なんと中身の人間も超大型にしてしまうんだよ。』

アニ『え!?そうなの!?身長伸びるの!?』

大人『伸びるよ~バカスカ伸びるよ~』

ベルトルト『』


ライナー『ムッキムキになるの!?』

大人『うんまあ体質にもよるけど男の子だったらそうなるだろうね~』

アニライ『い~~~なぁぁ~~~~!』

ベルトルト(えっ…嫌だ…)

マルセル『…女の子だったら?(ベルトルトの悲愴な表情…)』

大人『おっぱいがお~っきくなるよ!』

ベルトルト『え…///(胸押さえ)』


アニ『おっぱいなんか大きくなって何が良いんだ?』

ライナー『うちの母ちゃんなんかいっつも肩こりしてるぞ!』

大人『そうそう、肩こりしちゃうくらい大きくなるよ~』

ベルトルト『肩こり……』

大人『もうど~んとね!』ジャスチャー

ベルトルト『(ブルッ)そ…そんなの要らな…』

大人『はいじゃ、次鎧の巨人になりたい子~』

ベルトルト『……』


ベルトルト『その時、あまりにも…軽い調子で言われたものだから、本当は冗談かもしれないと思っていた』

ベルトルト『だから次の日の朝、いきなり身長が3センチも伸びた時、鏡の前で悲鳴をあげてしまった』

ベルトルト『そして思い知ってしまった。自分は重大なことに選ばれてしまったのだと』

ベルトルト『次の日は1センチ、そのまた次の日は0.5センチ…』

ベルトルト『一ヶ月も過ぎた頃には私の身長は四人のなかで誰よりも大きくなっていた』


ベルトルト『アニとライナーがそれを羨ましそうに眺めていたが…』

ベルトルト『日に日に身体が変わっていく様が目に見えて分かって、怖くて怖くてしょうがなかった』

ベルトルト『巨人体を受け止める準備がもう出来ている…何時でも化物になれる…そんな恐怖が…』

ベルトルト『………ちなみに胸の成長はあとから急に来たので、開拓地で変な大人から”触らせてくれ”と言われまくって大変だった…』


ベルトルト『…あの時、キチンとイヤだと言っていれば』

ベルトルト『あの時、手なんてあげなければ』

ベルトルト『私にもっと自分の意志があれば……』

ベルトルト『……こうならずに済んでいたのだろうか…』


ーーーーー
「巨人…だ…」
「いやぁぁー!お母さぁーーーん!」
「お願いします!この子だけでも!!」
ーーーーー

ベルトルト『今となっては全てが遅すぎる…言い訳にもならない。それでも思わずにいられない』


ベルトルト『……大きくなりたくない……』



ベルトルト『大きくなんてなりたくなかった…』


ベルトルト『小さくなりたい……みんなと同じくらいに』

ベルトルト『アニと同じくらいに』

ベルトルト『いや、アニを背伸びで見上げるくらい…』

ベルトルト『アニ………』

 
山奥編おしまい

現物のベルトルトも長身気にしてたらカワエエ


訓練所ー女子寮

ユミル「…ふぁ~あ、おらクリスタ。起床の時間だぞ…」

クリスタ「んん…おはよ…」

ユミル「…さて朝食行くか…お~いベルトルさん…」

ユミル「!!??」


ユミル「おいクリスタ!こっち来て見てみろよ!!すげえwwwww」

クリスタ「なぁに?ユミル……えっ!?」

ユミル「ベルトルさん寝相も凄まじいなオイwwwwww」

クリスタ「笑ってる場合じゃないでしょ!隣のサシャがベッドから落ちそうよ!サシャ!ベルトルト!起きて!」

ユミル「背高ノッポに爆乳に寝相、ネタに事欠かんやつだな~!あ~面白ぇwwwww」


クリスタ「サーシャ!起きて!」ユサユサ

サシャ「うへへ…この熊、ぜ~んぶ私が食べていいんですか~…?むにゃむにゃ」

ユミル「こえー夢見てるな…」

クリスタ「ユミルはベルトルトを起こしてあげてね!」

ユミル「乳揉んだら起きっかな」ワキワキ

クリスタ「絶対ダメ!!!」


ユミル「お~いベルトルさん、いい加減おっきしろ」

ベルトルト「……」

ユミル「起きろって。このままだと大事な所見えちまうぞ?」

ベルトルト「……たく…ない…」

ユミル「ん~~~~?」


ベルトルト「大きく……なりたくない………」

ユミル「………………」


サシャ「え!?今のは夢なんですか!?熊は!?猪は!?鹿は~!?」

クリスタ「ほら早く顔洗いに行きましょ?そしたら夢から完全に覚めるわ」

サシャ「鯉は!?鮎は!?折角網張ってたのに…」

クリスタ「…ユミル?ベルトルト起きた?」

ユミル「…もう少しで起きるよ。先行って席とっててくんな」

クリスタ「わかった。行きましょサシャ」

サシャ「ううううう……」


ベルトルト「……ぐうぐう……」

ユミル「…起きな、ベルトルさん」

ベルトルト「んうぅぅ……」ゴロリ

ユミル「夢に逃げる時間が長ければ長いほど、現実が辛くなるぞ」

ベルトルト「…小さく…なりたい…」

ユミル「今のはクリスタにゃ聞かせられねーな」


ベルトルト「……うう?ん……」

ユミル「…逃げてばかりじゃ居場所がなくなっちまうぞ」

ベルトルト「…ダメ……」

ユミル「何事もやり過ぎは駄目ってこった…さ、起き」

ベルトルト「触っちゃダメ…」

ユミル「」


ベルトルト「だから、いくらお金くれても…駄目…」

ベルトルト「え?…パンを三人分…?か、片方だけなら…」

ベルトルト「え…は、はなしが違………離し」

ユミル「お前はなんちゅう夢見てんだ!!!知らねえ大人にホイホイ付いてくなって親に言われなかったのか!!!あとガード甘すぎだバカ!!!!危機感持てや!!!」


ベルトルト「た、助け……え!?人数が増え……」

ユミル「うわっベタで危険な展開になってきた!!」

ベルトルト「助けて……アニ……」

ユミル「え」


ベルトルト「アニ………ありがと……」

ユミル「…………」

ベルトルト「……ぐうぐう…」

ユミル「…………フゥー…」

ユミル「起きやがれッ!!!!!!!!」

グリッグリッ


ベルトルト「……顔面ウォッシュで起こすなんて酷い…」イタタ

ユミル「うっせ、寝起きの悪いベルトルさんが悪ぃんだろ」

ベルトルト「うん…ごめんね迷惑かけちゃって」

ユミル「なあベルトルさん………」

ベルトルト「ん………?」

ユミル「……」

ベルトルト「?」


ユミル「…今朝寝相凄かったぞ」

ベルトルト「え…!?あ……ごめん…昔からこうなんだ……」

ユミル「」

ベルトルト「あ……そうだ、寝言とか言ってなかった?嫌な夢を見るたまに口から出ちゃうんだ…」

ユミル「いいや知らないね」

スタスタ(ユサユサ)←乳が揺れる音

ユミル「さてクリスタが席とっててくれてっから急ぐぞ」ボインボイン

ベルトルト「パ、パンチやめて…」


ユミルとベルトルト編おしまい

そろそろネタも無いんであと二本くらい書いたら一旦締める

ふと思いついたんで調査兵団絡みのベルトル子ssあげてく
エルヴィン団長好きは飛ばしてくれ

エルヴィン「これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!」

「ハッ!!!」

ババッ!

ベルトルト(ついに調査兵団に入団してしまった…本来ならライナー、アニと三人で憲兵団に入る予定だったのに)

ベルトルト(エレンの巨人化という想定外の出来事のせいで計画は練り直し…結局アニだけが憲兵に行ってしまった…)

ベルトルト(で、でも故郷に帰る日が刻一刻と近づいてるんだ!まずはエレンを誘拐して…)

ベルトルト(………)

ベルトルト(…ま、まだ?)


ジャン(マルコ…見ててくれ…俺は逃げないからな…)

コニー(はぁ…どうして残っちまったかな俺は…もう何が何だか…)

サシャ(ううう…お父さん…帰りたいよう…帰りたいぃ…)

クリスタ「……」

ユミル「泣くくらいならよしとけってんだよ」

五人(……)

五人(…ま、まだ?)


ペトラ(………敬礼のポーズを保ったままかれこれ1分が経過してる…そろそろ解除させた方が良いんじゃ……)

エルヴィン <ペトラ、君は見たか>

ペトラ <は!?今頭の中にエルヴィン団長の声が!?え?幻聴!?>

エルヴィン <幻聴では無い。簡単に言うとテレパシーだ>

ペトラ <なんじゃそら>


エルヴィン <まあそんな事は良いのだ。それよりペトラ、君にあの長身の子は見えるか>チラ

ペトラ <…あのバストが物凄い子ですか?まあ見えると言うか正面の延長線上にいますので>

エルヴィン <ならば目に入った筈だ…先ほどの敬礼で、右腕を胸元に構えた時に乳房があり得ないくらい揺れたのを…>

ペトラ <……………>

エルヴィン <あまりに刺激的な光景だったもので目が離せない。どうしたものか>

ペトラ <知らん>

ベルトルト(…まだこのままなのかな…)←バストが物凄い子


エルヴィン <男とは単純な生き物なのだ…中身は他の者と同じと分かっていても引き寄せられる。大きさに比例して>

ペトラ <……それならこのあと個人的に呼び出して好きなだけポーズを取って貰ったら良いのではないんですか、どうせ同じ所属ですし。他の新兵まで巻き込むのは悪いですよ>

エルヴィン <それでは意味がない。その他大勢の中に紛れてプルプルしているのが良いのだ。君は何も分かっていない>

ペトラ <どうでも良いわハゲ>

エルヴィン <ハゲでは無い。断じてハゲてなどいない>

ペトラ <うっせーハゲ>

ミケ <俺の胸板の上に乗って欲しい…>

ペトラ <何だ今の>


ジャン(俺達はもう知ってる………)

コニー(巨人がどうやって人間を)

サシャ(殺すのかを………)

三人(……………ダメだシリアスな事考えて気を紛らわせようと思ったけど右腕の痛みで現実に引き戻されてしまう)

三人(何時までこのままでいなくちゃならないんだ…)

ライナー(これも訓練の一環だったりしてな)ハハ

ベルトルト(……腕が痺れてきたなぁ……)


エルヴィン <!! 見たかペトラ!今のを!>

ペトラ <何がですか>

エルヴィン <疲労を訴えた肘の微かな震えをあの豊満なバストがキャッチした!肘と共に小刻みに揺れている!服のシワまで揺れて影がチラチラ動いている!!震度は!?マグニチュードいくつだ!?>

ペトラ <とても気持ちが悪い>

エルヴィン <君も幼い頃必死に縋り付いた物ではないか…何故そこまで嫌悪する?>

ペトラ <嫌悪してるのは乳じゃねーよ賑やかハゲ>

ミケ <俺の胃下垂を尻で圧迫して欲しい…>

ペトラ <何だ今の>


エルヴィン <ともあれもうそろそろ三分が過ぎようとしている。いい加減解除させた方が良いだろうな>

エルヴィン「全員、なおれ!!!」

全新兵(やったーーーー!やっと腕に血が巡るーーーーー!!!!)バッ

ペトラ(皆の安心しきった顔が心に痛い……何かごめん……)

エルヴィン <次回の壁外調査が待ち遠しい…>

ペトラ <まだ続いてんのかこれ>


エルヴィン <乗馬すると実に見応えのある事態になりそうだ。もう上下にブルンッブルン大暴れしそうだ>

ペトラ <もうホント止めて下さい…>

エルヴィン <…フムそうだな。今夜の肴も決まった事だし通信を切るとする>

ーープツンーー

ペトラ(もっと良い活かし方があったでしょうに)


ミケ(………)フッ

ミケ(タイプだな…あの)


ミケ(そばかすの子)

ユミル「!?」ゾワッ

 
箸休めおしまい

お前らがおっぱい大好きで助かるよ


食堂ー朝食

<羨ましいんだよてめぇ!
<何だよやめろよ!
ギャーギャー ざわざわ

ユミル「ったく朝っぱらからうっせぇな男共はよ…」

サシャ「元気で何よりですよーご飯そっちのけで喧嘩してるので奪いやすくて助かりますし」

クリスタ「育ち盛りにそれはやめてあげて…」

ベルトルト「……」モグモグ


ベルトルト(あの子、こないだ立体起動の適性検査で宙返りになってたんだっけ…ここにいるって事は適性検査はパスしたんだ)

ベルトルト(マフラーの子と、金髪の男の子といつも同じ席にいるような気がする。仲がいいのかな)

ベルトルト(反対に、刈上げの男の子とは仲が悪いんだね。取っ組み合ってるし)

ベルトルト(それを煽る坊主頭の子…と横からパンをくすねるサシャ…止めに入る優しそうなそばかすの子)

ベルトルト(…寝癖が酷いライナーと低血圧で機嫌が最悪なアニ…)

ベルトルト(これまでだったらひたすら周囲の声が聞こえない様に集中して食べてたけど、友達が出来て心にゆとりが出来た今は、周りを観察しながら食べるのも楽しくなってきたなあ)


ベルトルト(…そう言えば月一の定期集会はもうすぐだった)

ベルトルト(ライナーに…アニに会える……楽しみ)

ベルトルト「……」モグモグ

クリスタ「何だかベルトルト嬉しそうね」ウフフ

ユミル「今日から対人格闘が科目に入るからな。あの暴力的なボディを見せびらかすチャンスなんだろ」

クリスタ「こらユミル!ベルトルトはそんな子じゃないでしょ!気にしないでね?」

ベルトルト「……」モグモグ

ユミル「聞こえてねーな」

<ドゴォ(ミカサのデコピン)
<ノォォォオオアア!(を食らったサシャ)


対人格闘

キース教官「只今から対人格闘を行う!!まず私が言う指示に従って……」

ベルトルト(対人格闘…入団式後のオリエンテーションでもらった資料によると)

ベルトルト(前半30分と後半30分、それぞれパートナーを見付けて組む、だったかな)

ベルトルト(あの時の私は”二人一組”を死刑宣告と感じてたけど…友達がいるもん!大丈夫!)

キース教官「では各自、二人一組になれ!」


ベルトルト「サシャ、よろし…」

サシャ「コニーーー!夕飯のパァンを賭けて勝負です!」

コニー「きやがったな朝食の敵!!!」

ベルトルト「」

ベルトルト(え?え?ちょ、嘘でしょ?そ、そんな…)


ベルトルト(訓練兵生活が始まって日が経つけど…サシャは奔放さは尋常じゃない。度々驚かされる……)

ベルトルト(今みたいに躊躇なく男子の所に混じっちゃうし、てかちゃっかり男子と顔見知りになってるし…いつの間に…)

ベルトルト(生き様も何もかもポジティブだからこそできる技なのだろうか……)

ベルトルト(って!こんな事考えてるうちに一人になっちゃう!誰か…あ!ユミル!クリスタもいる!!)


ユミル「組もうぜ~クリスタ~」

クリスタ「うん、良いわよ」

ベルトルト「」

ベルトルト(遅かったーー!!ライナー!アニ!)

アニ(………眠)

ライナー「ようアニ、眠気覚ましに俺が組んでやろうか?」

アニ「………ああ良いぜ、綺麗にひっくり返してやるよ」

ライナー(あれ、コレ墓穴だったか?)

ベルトルト(詰んだーーーーーー!)


ベルトルト(えええぇぇ…ちょ、どうしよ…もうほかの人たちは組んじゃってる…)

ベルトルト(どうしよう…どうすれば!?)←上手くサボるという選択肢が無い

オロオロ(ぷるぷる)←乳が不安に揺れる音

***「…なぁアンタもあぶれたのか?」

ベルトルト「(ビクッ)」

ベルトルト(…え!?男子!?よりにもよって男子!?…ってか誰だっけ…あ、確か)


少し前

<では各自、二人一組になれ!

ザワザワ

エレン(対人格闘ねぇ…こんな訓練本当に必要なのかよ…?戦う相手は人間じゃないだろってのに)

エレン(…でもサボって罰則受けるのは勘弁だな…ミカサ…は悔しいからよそう…)

エレン(アルミンは……マルコとか。あとは…アニ………)


ーーーーー
アニ「お前さ…ようは素質無いんじゃねーの…」
ーーーーー

エレン(絶対嫌だ!!!!あいつとだけは組みたくない!!)

エレン(んじゃライナー…は、ゲゲッ!アニに取られた!ちくしょー!)

エレン(つかライナーといつも一緒にいるけどあいつらって兄弟なのか?鼻似てるし)

エレン(クッソ他に空いてる奴いねーのか!?この際女子でもいい…誰か…誰か…)

オロオロ(ぷるぷる)←乳が不安に揺れる音

ベルトルト(どうしよう…詰んだ…)

エレン(あれは……)


エレン「…なぁアンタもあぶれたのか?」

ベルトルト「え?…あ…その…え…っと…」

エレン(なんだハッキリしねえ奴だな…デカいくせに)

エレン「あんたも組むやついねえんだろ?俺と組もうぜ。俺からならず者の役な」

ベルトルト「え!?あ…う…うん……」


ヒュッ

アニ「ライナー」

ドンッ

ライナー「つっ…あんだよ」

アニ「ベルトルトがあの死に急ぎ野郎と組んだ…交代だ」ポイ

ライナー「あいよ……ああ本当だな…どうなるやら…いってぇ!ちょっとは加減してくれ!」

ミシミシッ…

クリスタ(あの人小柄なのに強いなぁ)


シュッ……(ぶるんっ)パシッ……(ぶるんっ)←時間差で揺れる音

エレン「……」

ベルトルト「……はい、次こっちだね」

エレン「おう」

シュッ……(ぶるんっ)パシッ……(ぶるんっ)←時間差で揺れる音

エレン「……(軽い動きでこれほど揺れるか)」

ベルトルト「……(ずっと沈黙…気まずい…)」


エレン「…はぁーーー」

ベルトルト「…あの…」

エレン「んー?何だよ…」

ベルトルト「いや…もしかして…私と組むの嫌だった?…って」

エレン「はぁ?」

ベルトルト「…思って……」


エレン「いや、思ってねーよ」

ベルトルト「そう……(あーびっくりした)」

エレン「…ただこんな事してて意味があるのかと疑問に思っただけだよ」

ベルトルト「こんな事?」

エレン「取っ組み合ったり相手を投げ飛ばしたり、相手のナイフを奪ったり…」


ベルトルト「似たようなこと、今朝もしてたよね?」

エレン「今朝ぁ?…ああ、あれは向こうから喧嘩売ってきたんだ」

ベルトルト「…それを上手く受け流すのも対人格闘の秘訣だと思うよ」フフ

エレン「上手くってどんな風にだよ」


ベルトルト「え?…その…話し合いで解決したり」

エレン「あー…無理だな、俺は口より手の方が早いんだよ。それに…上手く受け流すなんてそれこそ無駄だ…俺達の本当の敵は巨人だろ?」

ベルトルト「……」

エレン「巨人が話し合いなんかに応じるかってんだ。それなのに兵士が人なんかを相手に…これなら座学や立体機動の練習をした方がずっと」

ベルトルト「巨人が嫌いなんだね、君は」


エレン「な、何だよ食い気味に……それに君って…他人行儀に言わなくて良いって。俺はエレンだ」

ベルトルト「そう…エレン…」

エレン「…お前は?(寮でジャンやコニー達が噂してた巨乳女ってのはこいつだよな)」

ベルトルト「…ベルトルト」

エレン「ベルトルトか…よろしくな」

ベルトルト「こちらこそ」


エレン「で、巨人が嫌いかだって?生まれてこの方好きな奴になんて会ったこともねえよ」

ベルトルト「そうだよね」

エレン「それに俺は…」

キース教官「……私語は慎め」ジロッ

エレン「…」

キース教官「…」ザッザッザッザ…

エレン「………なあベルトルト、お前***の開拓地に居なかったか?」

ベルトルト「え?」


エレン「***だよ、***。配給所ですれ違ってたりしなかったか?」

ベルトルト「…それは覚えてないけど、***には確かに居たよ(…***は…ライナー達と別の仕事場だから、二人との関係は知らないはず…)」

エレン「やっぱりな、どこかで見た顔だと思ってたんだ。シガンシナにゃあんまりいない顔立ちだから余計に覚えてた」

ベルトルト「シガンシナ…」

エレン「おう」


ベルトルト「シガンシナって、超大型巨人が出たって言う…」

メキッ

ベルトルト「! い、痛い」

エレン「あ…悪い……」

ベルトルト「…ううん、大丈夫…」


エレン「……じゃ、次ベルトルトがならず者の役を…」

ベルトルト「エレンはどうして兵士になりたいと思ったの?」

エレン「はぁ!?」

ベルトルト「超大型巨人に遭遇して、巨人の恐怖を目の当たりにして」

ベルトルト「一度は不合格だった適性検査をパスしてまで」

ベルトルト「どうして兵士になろうと思ったの?」

エレン「どうしてって……(何だよこいつ…いきなり饒舌になりやがって…)」


エレン「…俺の母さんは…巨人に殺された」

ベルトルト「…」

エレン「俺の家はシガンシナにあって、あの日超大型巨人が蹴った壁の残骸が運悪くウチに大当たりしちまった」

エレン「駆けつけたは良いが、倒壊した家屋の下敷きになった母さんを、非力なガキんちょの俺に助け出せることなんて出来る訳がなく……結局、母さんを置き去りに……」

ベルトルト「……」


エレン「俺は…」

ベルトルト「………」

エレン「俺は調査兵団に入って…巨人を一匹残らず駆逐してやるんだ…絶対に」

ベルトルト「…………」

エレン「そして、俺達は壁の中に囚われた家畜じゃないってことを証明するんだ」

ベルトルト「……………」


エレン「いや、調査兵団になりたいのは巨人の駆逐の他にも理由があるんだけどな」

エレン(…どうしてこんなことまで話しちまったんだろう)

ベルトルト「大切な人だったんだね」

エレン「え?」

ベルトルト「お母さん」


エレン「…それよりベルトルト続きしようぜ、さっさと襲って来いよ」

ベルトルト「……」

エレン「…ベルトルト?」

ベルトルト「……(実際に被害を受けた人の言葉を聞いたのは初めてだ…これが憎まれるということ…)」

エレン「?」

ベルトルト(……これが現実…)


ベルトルト(エレン…私があの時壁を壊したばっかりに)

ベルトルト(君と…大切な人を離れ離れにしてしまった)

エレン「おーい?ベルトルト?聞こえてるか?」

ベルトルト(私も大切な友達と、マルセルと死別するのは辛かった)

ベルトルト(…故郷を離れるのも…辛かった…だってもう二度と帰れなくなるかもしれないから)

ベルトルト(だから、次その時が来たら、その時こそ。君をお母さんと同じ所に行かせてあげる)


エレン「おーい…?体調不良か…」

ベルトルト(君を綺麗に踏み潰してあげる…)

エレン「……!?(ゾクッ)」


***「とりゃああ!」

***「っわぁぁあ!おいそこ!避けてくれ!!」

エレン「…えっ!?」

ベルトルト「…?」ハッ

ズダーン ぱふっ

***「「わりいな!」」


ベルトルト「いたた……」

エレン「いってぇえ……」

ベルトルト(空が青いなぁ……あれ…何で私仰向けに?…どうしてエレンの声が下から?…いや?胸の方から………んん?前もこんな事が…)

エレン「おい大丈夫か…ん?なんだこの温かいの」モミ

ベルトルト「!? ちょ!!」ガバッ

エレン「え!?ああああごごごごごめん!まだ揉んでない!揉んでない!!」ガバッ

ベルトルト(いや揉んだよ思いっきり)


エレン「すまん!け、怪我はないか?打ってないか胸…じゃねえ腰とか尻とか!!!」

ベルトルト「だ、大丈夫、大丈夫だから…」

エレン「あ、ああ…そうか良かった…」

ベルトルト「そっちこそ大丈夫だった?突き飛ばされた拍子に足とか捻ってない?」

エレン「俺は何ともねえけど…」

ザッザッザッザ…

???「ねえエレン」


ベルトルト(いつぞやのマフラーの子…名前何だっけ)

エレン「…何だよミカサ」

ミカサ「女性の身体に何時までも乗っているのはとても失礼。そう思わない?」

エレン「え……うぉわああああ!?わ、悪い!!ほんとに!!」ズザー

ミカサ「この通り、エレンは冷静ではなかった。許してあげて欲しい」

ベルトルト「え?別に…気にしてない…から…(…あれ?私この子に睨まれてる?)」


夕食ー食堂

ベルトルト(今日の格闘訓練は散々だった…後半サシャと組んでたら、あのマフラーの…ミカサって言ってたっけ)

ベルトルト(ミカサがこっちをまるで監視するみたいに見てきて集中できなかった…)

ベルトルト(人目を過剰に気にしてしまうのは私の癖だけど、あんなにあからさまに感情込められたの初めてだよ…怖かった)

ベルトルト(…とか言ってる今も見てる…目線上げる勇気がない…)

ベルトルト「はぁ……」

サシャ「元気がありませんね…食欲が無いのでしたら私がご飯を貰いましょうか!?」


ミカサ「……ねえエレン。本当にあの女に何もされていない?」

エレン「だからしっつけーな…あれは俺が後ろを見てなかったのが悪かったんであって、あいつに何かされたとかじゃねえよ」

ミカサ「…私はその事を言ってるんじゃない。エレンがその…ベルトルトの上に伸し掛るその前の事を言っている」

エレン「?」

ミカサ「ベルトルトの顔を見て一瞬、凍りついていたでしょう?」

エレン「……」

ミカサ「何か心無い事を言われたのでは?」

エレン「…ねえよ」


エレン(…ミカサの奴いちいちしつこいな。もう終わったことだろーが……)チラ

エレン(……ベルトルトは…俯きながら食事してんのか…でっかい背縮めて…食いづらくねーか?)

ミカサ「…ねえエレン、聞いてる?」

エレン「……何だよ」

ミカサ「もう貴方は彼女と組むべきでは無い」

エレン「は?なんでだよ」


ミカサ「…ベルトルトは油断のならない存在」

エレン「だからベルトルトと組むなってか?確かに体格差はあるけどよ、怪我が怖くて巨人を戦えるかってんだ」

ミカサ「そういうことじゃ…(彼女から異様な気配を感じたのは私だけだったというの…?)」

エレン「大体な…どうして訓練相手までお前に指図されなくちゃいけないんだ。俺の勝手だろ!」

アルミン「エレン!そんな言い方…」

ミカサ「わ、私はただ…エレンが心配で」

ジャン「……」

ベルトルト(何だか盛り上がってるな…よく聞こえてこないけど)


エレン「…俺これからの対人格闘は毎回ベルトルトと組むから」

ベルトルト(え!?何の話!?)ビクッ

ミカサ「!? それは…!」

エレン「もうこれは決めた事だからな」

ベルトルト(は!?は!?)

ミカサ「そんな…」

アルミン(エレンってば意地張ってるな…)

ユミル(おもしろくなってまいりました)

ライナー(ほほーう…?)

アニ(食事ん時くらいは黙ってろよ駆逐野郎)モグモグ


エレン「…俺とベルトルトが組むの、そんなに反対なのか?」

ミカサ「…」

エレン「…なあお前どうしてこんなに俺にベタベタするんだ?前はそうじゃ無かったよな」

ミカサ「…エレンは大切な家族。過保護になるのは当たり前の事…で、でも…その、エレンのことはずっと前から…」

ガンッ!!!

エレン「…っ!? が…!いってえええぇぇぇ!?」

ジャン「あ、わりい手ぇ滑ったわ~」


エレン「お前の手は滑ると肘打ちしてくるのかよ…随分器用なことだな…」

ジャン「いやいや?女二人をまんまと侍らせようとするお前ほどではねえよ?」

エレン「あ?」ガタン

ジャン「あ?」ガタン

ベルトル子とアニ雄の髪型ってどんな感じ?
アニ雄は原作通り、ベルトル子は少し癖のあるセミショートなイメージなんだけど


コニー「またかよお前ら!!教官にどやされんぞ!!」

マルコ「諦めて席から離れようコニー…教官の一喝じゃないとこの場は治まらない…」

ミカサ「わ、私は…私は…私は…」プシュー

アルミン「ミカサ!気を確かに!」

コニー「肝心のストッパーがあれだしな…」

>>238
ベルトル子は原作のまま
アニ雄は原作から後ろのまとめてるのちょんぎった感じ


<ふざっけんなよてめえ!!!
<やめろよ!服が破けちゃうだろうが!!
<服なんざどうでもいいだろうが!羨ましい!!

サシャ「始まりましたね!さて私は狩りに行きます!」パァン

クリスタ「…教官呼んできた方が良いわよね?」

ユミル「数少ない娯楽なんだから楽しもうぜ~」

ベルトルト(…あれ?さっきまで深刻そうな雰囲気だったのに刈上げの子とまた喧嘩してる……男の子って分からないな……)

ベルトルト(アニだったら…相手ひっくり返して終わりなんだろうな…ふふ)


エレン(…あ、ちょっと笑ってる)

ジャン「おうおう余所見ですかこの野郎…」

エレン(笑った顔は初めて見た…いや)

ーーーーー
ベルトルト「…それを上手く受け流すのも対人格闘の秘訣だと思うよ」
ーーーーー

エレン(あん時もかすかに笑ってたような気が。上手く受け流す……か)

エレン(………受け流す……………あ、そうだ)

ガシッ


ジャン「!? 何だよいきなり肩組んで…気持ちわりいな」

エレン「…俺、今日の対人格闘でベルトルトと組んだんだけどよ(小声)」

ジャン「…? …おう」

エレン「そん時さ、あいつの胸揉んじまったんだよね(小声)」

ジャン「!!!」

コニー「何内緒話してんだあいつら」


エレン「ていうか顔面からダイブしちまったんだよね(小声)」

ジャン「!!!!!!!」

エレン「……」サッ

ジャン「……」サッ

マルコ「…あれ?離れた」

ベルトルト(…?もう仲直りしてる…やっぱり男の子って分からない…)


コニー「…仲直りした。珍しいな~」

ジャン「…おうコニー、俺先に部屋戻ってるからあとで来いよ。マルコもな」

マルコ「え?」

コニー「は?お、おう」

ライナー「……ほーエレンも大人になったもんだな。ジャンを黙らせるとは」ハハ

アニ「……」


エレン「…さてと、アルミン、俺は飯食い終わったし寮に戻るわ。ミカサ宜しく」

アルミン「え?そ、そう。分かった」

アルミン(エレンがしょうもない事を考えてる顔してる…。ミカサが見てたら気絶してたよ)

アルミン(でも…エレンのあんな表情…久しぶりに見たな)クス

ライナー「俺らも戻るかアニ」

アニ「…ああ」


男子寮

ライナー「……」
アニ「……」
アルミン「……」


ジャン「マジかよ…手一杯広げても指の間から漏れるほどって…」

エレン「サラシ装備の半乳でそれだからな?フルオープンの全乳なんざ両手でも足りねえぞあれ」

コニー「おっぱい女すげー…」

ジャン「で、そろそろ顔面で味わった感触を聞かせて貰おうか…」

エレン「一瞬呼吸が出来なかった」


アルミン(カルラおばさん…エレンが猥談をする歳になりました)
ライナー(娘を生贄に捧げたような気分だ)
アニ(……バッカじゃねーのあいつら…)


マルコ「あの…僕も混ざらなくちゃダメなの?この会合に」

ジャン「こないだカップ数談義した仲だろうが…本当は興味津々なんだろ?いい子ぶるなよ」ウリウリ

コニー「すげーなお前…あのおっぱい女色々謎めいてるから二人組になりずらいっつーのに」

ジャン「さっきは突っかかって悪かったな発掘業者…まあ次は無ぇけど」

エレン「そのあだ名やめろ」


ライナー「…なあ、止めるべきかアレ」ヒソヒソ

アニ「……取り敢えずベルトルトには言わないでおく。あとはほっとけ、バカバカしい」ヒソヒソ


コニー「しかしよ、いくら事故とは言っても、揉んだ上に顔面ダイブしたら殴られるだろ普通」

エレン「いや、逆に怪我してないか心配されたぞ」

マルコ「懐深いね…」

ジャン「ありえねえ…俺ん家の近所のギャルだと殺されてるぞ」

このエレンのあだ名は「死に急ぎ野郎」じゃなくて「ラッキースケベ野郎」になる(確信)
そして妹じゃなくて娘なのかライナーw

対人格闘以外で、歩いててぶつかったとかでパフパフを味わえるのは、コニーアルミンアニ雄兵長辺りか
この調子でラッキースケベを周囲に振りまいてくれればみんな幸せになれるな


エレン(殺される…か。殺されるってのは大げさだけど、まあ俺のした事は一発張られても可笑しくなかったよな)

ーーーーー
ミカサ「ベルトルトの顔を見て、凍りついていたでしょう?」
ーーーーー

エレン(…あの時、ベルトルトの顔から俺は何を感じたんだっけ?殺意とも似たような…)

エレン(……憐れみ?なのか?まるで可哀想なものを見下ろすみたいな…)

エレン(まるで……死にかけた生き物を眺めるような)

エレン(虫か何かを見るような……)


エレン(……まあ、良いさ。次の対人格闘の時にでも聞けばいい。なんてったって、これから毎回組むんだしな!)

コニー(…次組んでみよう)ニヤニヤ

ジャン(…次組んでみよう)ニヤニヤ

マルコ(どうしよう…しばらくの間直視出来ない…)

暫くの間、ベルトルトは対人格闘でひっぱりだこだったと言う Byアルミン・アルレルト

エレンとベルトルト編おしまい


>>251
あとクリスタもな!

座学ー始業前

ジャン「ようアニ、お前の隣良いか?」

アニ「どうぞ…」

ジャン「サンキュ、おいマルコ、俺の隣り良いぞ」

マルコ「え、良いのかい?」

アニ「お好きに…」

席順
通路ー空席ーアニージャンーマルコーモブ


アルミン「…」

エレン「おいアルミン、席座ろうぜ。今なら空いてる」

アルミン「…今日僕はアニの隣りを借りるよ」

エレン「は!?あいつの!?止しとけよ何言われるか分かったもんじゃねえぞ!」

アルミン「まあ確かにこないだのアニはいろいろとキツかったけどね」

エレン「キツイってかほぼ初対面の俺にやれ素質無いとか諦めろとか…ああ思い出したらイライラしてきた…」

アルミン「はは、でもこのごろは特にそう言う事は言われないだろ?まともに会話してないのもあるだろうけどさ」

エレン「…何か言われたら俺に言えよ?」


エレン(さて、じゃあ俺は……)

<「机に乗っけると乳の安定感パねえなwww」
<「だってこの方が楽で…」
<「羨ま…じゃない、つっついちゃダメよユミル」
<「座学は眠くなって苦手ですー」

エレン(…)

スタスタ…


エレン「…なぁ」

ベルトルト「」ビク

ユミル「おう死に急ぎ野郎じゃねえか、女の園に何か用か?」

エレン「何だよその名前。ベルトルトの後ろ空いてるみたいだから…座っても良いか?」

席順
通路ーサシャーベルトルトーユミルークリスターモブ

通路ーモブー空席ーモブー荷物ーモブ


ユミル「もっと他に空いてる席はあると思うが?」ニヤニヤ

エレン(ジャンみたいな笑い方すんなこいつ…)

エレン「…この席は教官の声がよく聞こえるんだよ」

ユミル「ふうん……ま、好きに座れば?」ニヤニヤ

ベルトルト「…私の座高で見づらかったらごめんね…」

エレン「いーよ」

ミカサ「………」

ユミクリ(約一名めっちゃ見てる)


授業中

エレン(…アルミン、いじられたりはしてねえみたいだな。とりあえず一安心だ……ん?アニが笑った!?何があったんだ!?)

教官C「…で、あるからして、この場合の緊急……」ウンヌンカンヌン

ベルトルト「……」カキカキ

エレン(…ベルトルトと対人格闘以来毎回組になってるものの、あの時の得体の知れない顔の意味が未だに分からない)

エレン(本人にそれとなく聞いてみても答えは得られない。どうやら無自覚だったみたいだ)


エレン(俺、何か気に障るような事でもしたか?…乳揉んだのはその後だし違うだろ)

エレン(じゃあ俺、何か言ったか…?そもそもあんな空気になったのは、俺が巨人について言及した時だったな)

エレン(…そうだ、巨人のことでくっちゃべってたら、いきなり喋りだして……)

エレン(…ベルトルトって巨人に恐怖とか抱いてねえのか?いやでも開拓地に居たんだし被害は受けてるはずだ)

エレン(じゃあどうして…)


教官C「エレン・イェーガー!次の設問に答えよ」

エレン「え!?あ、は、はい!!!」ガタン

エレン(まずい、聞いてなかった!問題ここか?答え答え……ん?)

ベルトルト(ここの解はきっとこうだよね…)カキカキ

エレン(……ベルトルトが今書いてるのって、もしかして……)ググッ

ベルトルト(うん、確認してもこの解だ。きっとこれが正解だ)フー

エレン(あ!もう少しで見えたのに胸で隠れた!なんでそんなにでけぇんだよ!)


エレン(いや……かすかにチラチラ見える!目に意識を集中させれば何とか…!!)

教官C「イェーガー!!貴様は設問にも答えず何故フーバーの胸元を凝視している!!!!」←大声

ベルトルト「」

エレン「」

ジャン「ブッwwwww」

クリスタ(…よく胸見てるって分かったわね…)ヒソヒソ

ユミル(人間の眼球の動きを舐めない方が良いぞ)ヒソヒソ

サシャ(男はこんなんばっかりやー)


エレン「ご、誤解です!見ていません!!!!」

教官C「嘘を吐くな!目を剥き鼻の下を伸ばして必死になって見ていたであろう!!」

<クスクス…

ベルトルト(何だろう。何もしてないのに死にたくなってきた)


ミカサ「……」

ベルトルト(…視線感じる……)

教官C「正直に答えろイェーガー!」

エレン「本当に見ていません!!俺はただ彼女の書いた答えを見ようとしただけです!!!!!」

ベルトルト「」

教官C「」

エレン「あ」


しーーーーーーん……


教官「……尚更悪いだろソレ」

エレン「ですよね」


<イェーガー!五時間グラウンドを走って頭を冷やしてこい!!
<は、ハッ!!!

ミカサ(………エレンの様子がおかしい…原因は一つしか無い…あの日から、対人格闘の度に組んでいる…あの女)

ミカサ(あの女と関わってエレンは変わってしまった…私はどうするべき?エレンから彼女を引き離すべき?)

ミカサ(しかし…エレンはそれを望むのだろうか。私の勝手な願いでエレンを失望させるなど許せない。ならば…)

ミカサ(逃げる訳にはいかない…)


教官「今回の立体機動学はここまでだ!各自予習復習しておくように!!」

当番「全員起立!!ありがとうございましたっ!!!」

訓練兵「ありがとうございましたっ!!!」

ガヤガヤ ゾロゾロ……

クリスタ「うう…頭パンクしそうだよ…」プシュー

ユミル「今日は盛り沢山だったな。こりゃ近いうちに野外演習が来ると見た」


ベルトルト「野外かぁ…訓練所近くに確か森があったからそこかもね」

ユミル「…つーかベルトルさんよぉ。今日もまた随分と要らん恥かかされてたなぁwwwww」

ベルトルト「わ、忘れようと思ってたのに……」

サシャ「女子の胸元をガン見なんて不届き千万ですね!罰としてエレンの食事は私が貰っても構いませんよね!!」

ユミル「その言い分だと教官含む今期の男共ほぼ全員の飯がお前の胃袋に納まる事になるな」


ミカサ「ベルトルト」

ベルトルト「ひ!!??」ビクブルンッ

ミカサ「…?どうしてそんなに驚いているの?」

ユミル「背後から突然現れたからだろ」

ミカサ「申し訳無かった。それよりもベルトルト、今から話があるので寮裏に来て欲しい」

ベルトルト「え…(嫌な予感しかしないんだけど)」


ミカサ「…今日は都合が悪い?悪いのなら空いてる日を教えて欲しい。合わせよう」

ベルトルト「いや、大丈夫だよ、だけど…」

ミカサ「それなら良かった。それでは先に待ってる」

スタスタスタ…

ベルトルト(えーーーー…?)

クリスタ「…あっという間に予定取りつけてあっという間に立ち去って行ったね」

ユミル「殺されんなよwww」

ベルトルト「!?」


寮裏

ミカサ「来てくれてありがとう。時間はそんなにとらないから安心して欲しい」

ベルトルト「い、いや、時間はあんまり気にはしてないから…」ビクビク

ミカサ「早速だけど本題に入る」

ベルトルト(切り替え早いよ)

ミカサ「ベルトルト、あなたはエレンの事をどう思ってる?率直な意見を聞かせて欲しい」

ベルトルト「どう…って…?」


ミカサ「どうも対人格闘が始まったあの日から、エレンはあなたの事を気にしているみたい」

ベルトルト「…そうなの?(確かに顔をジロジロ見てくる時は多いけど)」

ミカサ「…エレンは私の家族」

ベルトルト「…家族」

ミカサ「詳細は省く。とにかくエレンは私のたった一人の大切な家族」

ミカサ「エレンがそうと決めた相手ならば私は覚悟を決めるつもり…だけどあなたがエレンにとって有益な人物か否か私には分からない、だから…」

ベルトルト「……それはおかしいよ、ミカサ」


ミカサ「おかしい?どこが?」

ベルトルト「その人が良い人なのかどうかなんて、こんな僅かな時間で解る訳ないのに」

ミカサ「た、確かに、そうだけど」

ベルトルト「もし悪い人だったらどうするの?」

ミカサ「え」


ベルトルト「もし君の目の前の私が、凄く悪い人だったら、どうするの?」

ミカサ「……!?(ゾク)」


ベルトルト「…私はエレンの事を、良い訓練仲間だと思ってるよ」

ミカサ「…訓練、仲間?(今のは何?同じ人なの…?)」

ベルトルト「きっと…エレンもそう思ってるはずだよ」

ミカサ「…つまり、そういう意味で、好きと言う感情は持っていない、と?」

ベルトルト「うん(好きな相手は他に居るしね…)」

ミカサ「…どうやら私は早とちりをしていたようだ。ごめんなさい、てっきり…」

ベルトルト「気にしないで」


お風呂


チャポーン…

クリスタ「……」

サシャ「ふぅ~いぃ…」

ユミル「……」

ベルトルト「……」

ミカサ「……」


ユミル「…何か今日は珍しいのがいるなオイ」

ミカサ「気にしなくて良い。ベルトルトを疑ったお詫びをするために一緒に入ったまでの事。私の事はオブジェか何かと思ってくれて構わない」

ユミル「こんな存在感あふれるオブジェがあるか」

クリスタ「まぁまぁ…でも私達と一緒に入るのって初めてよね。わぁ~ミカサって腹筋がもう付いてる!凄いなぁ」

ミカサ「エレンを守るため。まだまだ足りないくらい」

サシャ「ミカサってエレンの事ホントに大好きなんですね~」

ミカサ「!? え、え、エレンは家族、家族を守るのは、と、とうぜん…」

ユミル(なるほどこいつはこの方向から弄ればいいんだな)


ミカサ「そ、そんなことより、私はベルトルトの巨乳について知りたい。後学のために」

ベルトルト「え」

ユミル「触って確かめるのが一番だぞ。よっし久しぶりに谷間に手挟めさせろよ」ギュッギュムッ

サシャ「ならば私は左の横乳を押さえます!!!」モギュ

クリスタ「それじゃ私は右!」モギュゥ

ミカサ「では私は下乳から手を入れさせてもらおう」ギュウ

ベルトルト「ちょ」

バシャバシャ……


ミカサ編おしまい


女子寮

サシャ「いやぁ~いい湯でしたね~」

ユミル「最近の風呂場での楽しみはお前の泳ぎを眺めることだな」

サシャ「へへっ!村でも泳ぎは褒められました!」

ユミル「いや褒めたわけじゃねーよ」

クリスタ「湯上りの黒髪って色っぽさが増すわよねぇ」

ミカサ「そうだろうか、そんなことは初めて言われた…」

ワイワイ


ベルトルト(…もうすぐ八時。定期集会の時間か。そろそろ行ったほうがよさそう)

ベルトルト(…体洗ったし、変なにおいとかはしない…かな)クンクン

ベルトルト(…いや、べ、別に二人っきりになるわけじゃないんだし!…そんな事気にしても…)

ベルトルト(…一応髪櫛で梳いとこ…)スッスッ


ワイワイ ザワザワ

ベルトルト(外出する人結構いるな…よしこのタイミングで…)

ユミル「おうベルトルさん、外出か?」

ベルトルト「え、うん。消灯前には帰ってくるから」

ユミル「…ふーーん…」ニヤニヤ

ベルトルト「?」


ユミル「なあ、このヘアピン使うか?」

ベルトルト「え、可愛いねこれ…ユミルの?」

ユミル「おう、ヘアバン買うときおまけで付いて来たんだけどよ、私の趣味じゃねーからくれてやるよ」

ベルトルト「…クリスタにあげたら良いんじゃ…」

クリスタ「それ、私も持ってるのよ。だからベルトルトが持ってると良いわ」

サシャ「確かに花の飾りとか、ユミルにはファンシー過ぎますよね~」

ユミル「一言よけいだ」

ベルトルト「…ありがとう」


ユミル「どうせならここで着けてっちまえよ。こういうのあっただけで相手の反応は変わるもんだぜ?」ニヤニヤ

ベルトルト「!?」

クリスタ「相手……え、ベルトルト、今から逢引……///?」

サシャ「なんと!!お相手は!?どなたですか!?最近対人格闘で一緒になるジャンですか?それとも…」

ミカサ「エレンだったら姑は私ということになるのでくれぐれも宜しく」

ベルトルト「違うから!エレンじゃないから!…って逢引なんかじゃないよ!」

ユミル「うそこけ、やたら入念に体洗ってたくせにwww」

ベルトルト「」


ユミル「ま、とにかくヘアピンは着けてろよ、髪が楽になるからさ」

ミカサ「あとこの椿油を髪に付けると良い。髪がツヤツヤする」ササッ

サシャ「あとウチの村で女衆が作ってた香油を貸します!首筋に…いやもういっそ谷間に塗りこみましょう!!服めくりますよ!!」バサ

ユミル「いやいやサシャ、どうせなら下乳に塗ってやれ」ヌリヌリ

ミカサ「じゃあもう内股にも塗ってったほうが良い」

ユミル「何だその淫魔のひらめきはwwwwwww」

クリスタ「ほんとは服も変えたほうが良いわよね…いやでもこの野暮ったいのが逆にソソるのかも…」ブツブツ

ベルトルト(口出しするスキが微塵も無い)


数分後

ベルトルト「じゃあ……行ってくるね」ツヤツヤ

ユミル「いってらwwwきちんと戻って来いよwww」

ベルトルト「も、戻ってくるよ」ツヤツヤ

サシャ「まあ、こんだけ磨いたのに手を出さないってのも失礼な話ですけどね」

クリスタ「頑張って!お土産話期待してるから!」

ミカサ「健闘を祈る」

ベルトルト「だ、大丈夫…すぐ帰ってくるから…」ツヤツヤ


ユミル「お~いベルトルさんwww」

ベルトルト「だ…大丈夫だってば、そんなことにはならないから…」

ユミル「戻って来いよ。キチンと」

ベルトルト「? 分かってる…」

バタン


ベルトルト「! アニ!」

アニ「一ヶ月ぶりだな」

ベルトルト「うん……ライナーは?」

アニ「食料庫当番だと。あと10分くらいしたら来るんじゃないか?」

ベルトルト「そうなんだ……」


アニ「……」

ベルトルト「……」

ベルトルト(匂いキツすぎないかな…?こういうの肌につけるの初めて)スンスン

ベルトルト(緊張するなあ…二人っきりなんて何年ぶりだろう…何話したら良いのかな?)

ベルトルト(こういう時、男子だったらなぁって思うよ…共通の話題もあっただろうし…いやこんな性格だし、今と変わらないか…)

ベルトルト(もし男の子だったら……もし私とアニの性別が逆だったら……)




べルトルト「もし僕とアニの性別が逆だったら」



ーーーーー

「もし僕とアニの性別が逆だったら」


「うんうん、もしそうだったら?聞かせて聞かせて!」


「もし僕とアニの性別が逆だったら…」

「うんうん!つまり君が女の子になるってことだよね!」

「…女友達を作りたい」

「うんうんだろうね!君異性の免疫少なそうだしね!ちょっとモブリットきちんとメモ取ってる!?聞き逃すんじゃないよ!」

「分かってます!ですから分隊長!対象からもうすこし離れて下さい!!」


「…友達と仲良く食事したい」

「うんうんだろうね!任務上君達は人間と仲良くなる訳にはいかないだろうからね!」

「…相談とか、のってもらいたい」

「うんうんだろうね!若い身空で大変な事任されちゃって!誰にも相談とか出来なくて苦しかっただろうね!」

「…くだらない事で笑いたい」

「うんうんだろうね!君ってば中途半端に真面目そうだし彼みたいに壊れきる事は出来なくていつも微妙な半笑いだったでしょ!そうでしょ!」


「もし…もし…」

「ほらー続き!続き!」

「分隊長!近過ぎですってば…!お願いですから…」

「もし僕とアニの性別が逆だったら」

「また最初から!?しょうがないなもう~何度だって付き合っちゃう!!んでんで!」

「もしも…もしも…も、し………あ、ああああ!!!あああああ!!!」


「まずい!分隊長、対象の痛覚が復活します!」

「あああああ!ああああああ!ああああああ!」

「ああ~んまた振り出しだぁ!モブリットすぐに注射!!」

「あ、申し訳ありません在庫切れです。すぐお持ちします!ですから決して無茶はなさらないで下さいよ!腕が無いからって油断しないで…」

「わ~かったわかった!!はい行ってきな!!」

バタン


…ガチャ

「どうも…」

「あーエレーン!やっほー!」

「…俺が壁外調査で離れてるうちに凄い実験してるんですね…」

「あー驚いたかな?」

「そりゃ…驚きますよ…」


「人間形態を保たせたまま、両手と腰から下を切断…しかも頭まで開けて……随分と悪趣味な事を…」

「いや~もともとはうなじ以外をどれだけ傷付けると意識を飛ばすかの調査だったんだけどね!」

「それが回り回ってこんな惨たらしい有様に…ですか」

「なかなか頑強でびっくりだよ!やっぱりこれも巨人化の能力の賜物なのかな、本当はエレン巨人でやってみたかったんだけどね~」

「俺でするつもりだったのか…」


「…こいつは…ベルトルトは…こんなので生きてるんですか…」

「うん、薬注射してるからね」

「薬?注射……?」

「鎧くん実験の時に開発した一種の麻酔みたいなものさ、巨人能力者専用のね。頭開けた時、さすがにやばくて、苦し紛れにそれ注入したんだ。そしたらなんとか一命は取り留めた」

「………」

「でもね、その後面白い事が起こってさ」

「…面白い事…」


「”もし僕とアニの性別が逆だったら”って言い出したんだ」

「は………?」

「一瞬、下半身取っ払った影響でも出たかと思っちゃったけど、すぐに薬で見てる幻覚だと思ったよ。だってそんな事今まで一度も口にしたことなかったから」

「…幻覚……」

「私もう驚いちゃってついつい”逆だったら?”って聞いたんだ。そしたらね!”女友達が欲しい”って返したんだ」

「…………」

「それからもう楽しくってさ!!色んなこと聞いちゃったんだよね。彼もいちいち返してくれてさ~…ああ一連の質疑応答はモブリットが全部メモってるから私に聞くよりかそっち読んでね」


「……」ペラ

「……!?こいつ一か月間ずっとこのままなんですか!?」

「一回五体満足のままで注射してみたことがあったんだけど、どういう訳か全然薬が効かなかったんだ。これくらい欠損してないとダメみたい。だからしょうがないよ」

「しょうがない……」

「でさ聞いて、このインタビューを始めて暫くしたら、邪魔者が出るようになった」

「……」

「彼元々真面目なんだろうね、たまに現実…いや、彼らが言う所の”戦士”っていうの?が邪魔してくるようになったんだ」


「戦士が出てくるとね~楽しい訓練生活から急に自分の任務を思い出して話の流れを変えてしまうんだ。それも面白いんだけどね~私としては若々しい青春生活の話をもっと聞きたいわけさ」

「あなたらしくないですね」

「あはは、モブリットにも言われたわ!だからさ、戦士が出現する度薬を追加しなくちゃならなくて目ぇ放せないんだよ!」

「……あなたは……」

「お待たせいたしました分隊長!無事ですか!?」

「待ってたよモブリット!!!早速続きといこう!!そんな訳だからごめんねエレン!メモ持ってって良いから一旦外出てくれない?」

バタン



部屋から締め出された俺は握っていたメモのページを進めた。
メモの中にはありえない世界が広がっている。



女になったベルトルト。男になったアニ。
初めての女友達は食いしん坊のサシャ。
ユミル、クリスタ、ライナー、ジャン、コニー、マルコ、俺、アルミン、ミカサ…。
最初、全然同期の名前を覚えられなかったこと。
立体機動の適性検査で教官に嫌がらせをされたこと。
風呂場で友達とはしゃいだこと。
俺とアニの第一印象が最悪なこと。
ユミルに寝相を笑われたこと。
俺と対人格闘で組んで、ミカサに目をつけられたこと。
ミカサと仲直りをしたこと。
ユミル達に後押しされ、アニに告白を…

俺はメモを閉じた。とても最後まで読めそうにない。
説明の出来ない感情に押され、無性に泣きたくなった


もしも普通に生まれていたら、もしも友達がたくさんいたら。
もしも俺達と普通に出会えたら、もしも……。

メモに記された夢物語。あたたかい日々。
きらびやかな思い出。なごやかな時間。
あるはずのない平穏。紙切れの中だけの理想郷。

ふと、悲しい考えが頭に浮かんだ。

これは幻覚なんかじゃなくて、あいつ自身がこうでありたいと願った姿なのではないだろうか。
ライナーみたいに完全に壊れるに至らず、ずっと心に押しとどめていた仮の姿だったのでは…。


勢いよく頭を振り思考をストップさせる。これ以上を考えるのは恐ろしかった。
そもそも俺は、彼のことをそんなに詳しくは知らないのだ。そうと断言するのはやめておこう。
……それにこんなところで時間を食ってる場合ではない。
今からまた璧外遠征がある。集合場所に行かなければ。

「………」
「………」
「…!…!」

実験室から三つの声がする。一つは分隊長、一つは分隊長を諌めるモブリットさん、一つは…。
早足で歩く。その内全力疾走になり、声はどんどん遠ざかっていった。
部屋の中は今もあの世界が続いているだろう。


ーーーーー

アニ「なあ聞いてるか?」

ベルトルト「……え!?あ……アニ、今何か言った…?ごめん、私聞いてなかったかも」

アニ「…大した話じゃねえから別に良い」

ベルトルト「ごめん、ごめんね…」

アニ「そんなに謝らなくて良いって」


ベルトルト「私、最近…頭がボーッとすることがあって」

アニ「…頭が……?」

ベルトルト「頭の中に誰かがいて、その人が私を呼んでいて、声のした方に意識が引っ張られてるんだ。それから逃れようと集中すると凄く…ボーッとする。…対人格闘の初日とか、特に酷かった気がする」

アニ「そんなことが…?」

ベルトルト「…頭痛って訳じゃないんだ。ただ頭がボーッとして…きっと何ともないよ。変なこといってごめん」

ベルトルト(一度変な夢まで見たなんて流石に言えないや)

アニ「……辛かったら医務室行けよ。お前変に隠すから」


ベルトルト「…ライナー遅いなぁ」

アニ「…おっせーなぁ…教官チェックでも入ってるんじゃねえのか……」

ベルトルト「そうかもね…」

アニ「……なぁベルトルト、さっきからお前の方から匂いが…」スンスン

ベルトルト「え!? あ、友達から…香油借りたんだよ」

アニ「ふーん…?」クンクン

ベルトルト「う、うん…」

アニ「…俺匂いはあんまり詳しくねえが、悪くないんじゃないか?」

ベルトルト「本当に!?…後でお礼言わなくちゃなあ…」

アニ「お前に友達が出来て良かったよ。笑う時間が増えて」

ベルトルト「うん。アニはどう…?」


アニ「俺は基本、ライナーに引っ付いてんだが、最近はアルミンと座学で一緒になるな。死に急ぎ野郎の話題で盛り上がっちまった」

ベルトルト「…そっかぁ」

アニ「ああ」

ベルトルト「…楽しいね」

アニ「ああ」


アニ「…入団式んときの話覚えてるか?」

ベルトルト「…覚えてるよ」

アニ「お前は今どう思う。いや、どうしたい?」

ベルトルト「……私は……嫌だな……あ、ライナーが嫌いってわけじゃないんだ。そういう事じゃなくて」

ベルトルト「自分の不甲斐なさを、ライナーに押し付けるのは、嫌だ」

ベルトルト「ここで色んな人たちと接して分かったよ。確かにライナーに頼るのは楽だけど…目の前の現実から逃げるのはずるいなって」

アニ「……そうか。お前がそう思うなら、強制はしないさ」

ベルトルト「うん…」


アニ「…でっかくなったな」

ベルトルト「ああ、よく男子にも女子にもからかわれる…」

アニ「胸の話じゃねえよ、身長だ、身長。故郷にいた頃は村で一番のチビだったくせして」

ベルトルト「…やっぱりアニも小さいほうが良かった?」

アニ「は?」


ベルトルト「こんなに大きい女なんて…嫌だよね」

アニ「? デカかろうが小さかろうが、お前の中身はそのままなら何も違わない」

ベルトルト「そっか…」

アニ「良いじゃねえか、デカ女もそれなりの需要があるんだから」

ベルトルト「…やだよ、アニ以外にそんな気持ち持たれても」

アニ「……へぇ?」

ベルトルト「…つい口が滑った。聞かなかったことにして」


アニ「目の前の現実から逃げるのはずるいんだろ?もう一回言ってみな、聞こえなかったんでね」

ベルトルト「…聞こえてたでしょ?」

アニ「…」

ベルトルト「君のそんな顔、初めて見た」

アニ「言ってみな」

ベルトルト「…」




ベルトルト「………アニ、僕は君が………」



「あ、あ、あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ………!」



【完】

一週間付き合ってくれてありがとうなお前ら

蛇足

サシャ「うんしょ…うんしょ…うひぃ…水汲みは大変ですねえ」

ベルトルト「そうだねえ……よいしょっ」ブルーン

サシャ「ベルトルトのおっぱいも水を求めて大暴れですね~」ペチペチ

ベルトルト「な、何言ってるの」ボインボイン

サシャ「あははは~」

ベルトルト「……」


ベルトルト「ねえ、サシャって生まれはどこ?」

サシャ「えっ…!?」ビクッ

ベルトルト「最初会った時、故郷の村から…って言ってたの思い出したんだけど…もしかして遠い所?」

サシャ「……あはは…」

ベルトルト「……」


サシャ「…遠い、ところですよ…」

ベルトルト「そっかぁ…出会って結構経つのにまだ敬語で話すのは、やっぱり訛りが恥ずかしいから?」

サシャ「……はい…」

ベルトルト「そっか、だよねぇー」

サシャ「……」


ベルトルト「私もね、故郷がすーんごい山の中なんだ」

サシャ「……そうなんですか?」

ベルトルト「うん。ここに来てから方言が恥ずかしくて無理やり矯正したんだけど」

サシャ「……」

ベルトルト「でも話さなくなると、故郷がますます遠くなった気がして、寂しくなるよね…」

サシャ「……」


サシャ「……じゃあ、こうしましょう」

ベルトルト「え?」

サシャ「…ふたりの時だけ…話しましょう!」

ベルトルト「?」


サシャ「こうして、二人っきりの時だけ、自分たちの故郷の言葉で話しましょう!私も話しますから!」

ベルトルト「そっか……うん、それいいね。でも他の人たちには見せられないね」

サシャ「じゃあ私達だけの秘密ですね!」

ベルトルト「うん」


サシャ「んじゃ!今からスタートやな!」

ベルトルト「ん、よるすくな」

サシャ「…え?ちょ、今なんて…」

ベルトルト「…やっぱやめよっか…」

サシャ「ち!違います!耳が!耳が遠かったんです!違いますってばぁぁぁ~!」


サシャと仲良し編おしまい

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