ベルトルト「百人一首?」後日談(31)
後日談。
短い・遅い・つまらない三拍子揃ったスレ
前作を見てから見て頂けると嬉しいです
ベルトルト「競技かるた?」
アルミン「そう!前に言った、百人一首の競技バージョンだよ」ヒュッヒュッ
ベルトルト「ああ、あれかあ…結局調べたの?」
アルミン「うん!これが意外に面白くてさあ…ハマっちゃったんだよね」ヒュッヒュッ
ベルトルト「へえ…ていうかさっきからその素振り何…?」
アルミン「かるたを取る時の素振りを練習してる!」ヒュッヒュッ
ベルトルト「そ、そうなんだ…」(顔に当たりそうで怖い)
アルミン「ベルトルトもやってみなよ」ヒュッヒュッ
ベルトルト「え、いや、あの…僕、見ての通り大怪我なんだけど」
アルミン「あ、そうだったね!残念だなあ」ヒュッヒュッ
ベルトルト「あ、はは、ごめんね…」(やめてくれないかな…)
コンコン
ベルトルト「あ、はーい」
ユミル「よおベルトルさん…ってうわ!?」ビクッ
アルミン「?」ヒュッヒュッ
ユミル「な、なんだ…素振りか。てっきりベルトルさんをビンタしてるのかと」
アルミン「失礼だなあ…そんなことしないよ!」ヒュッヒュッ
ユミル「だけど何で素振りなんだ」
ベルトルト「競技バージョンの百人一首にハマっちゃったみたいで」
ユミル「なるほど、それの練習か」
アルミン「ユミルもやってみない?」ヒュッヒュッ
ユミル「それ以前にルールがわからん」
アルミン「あれ、前に言わなかったっけ?読み上げられた上の句に対応する下の句の札を、相手より早く取るんだよ」ヒュッヒュッ
ユミル「ああ、前言ってたな…でも肝心の札がn」
アルミン「作りました」スチャッ
ユミル「流石」
アルミン「取り敢えずやってみようか!ベルトルトは怪我してるから…読んでもらっていいかな?」
ベルトルト「いいよ。あ、えっと、この上の句の札を読めばいいんだね?」
アルミン「うん。まあ練習だし、序歌は省くか…じゃあいくよ!」
ユミル「お、おう…」
ベルトルト「…ゴホン…うら」
アルミン「せいっ!」バシュッ
ベルユミ「ファッ!?」
ユミル「え、おま、ちょ、早すぎんだろ…」
ベルトルト「ま、まだ二文字しか言ってないのに…」
アルミン「えー?決まり字なんだから当たり前じゃないか!」
ユミル「決まり字?」
アルミン「やればわかるよやれば!さあベルトルト!早く読んで!」
ベルトルト「ひっ…う、うん…えっと…せ」
アルミン「ていやっ」
ベルユミ(絶句)
ユミル「おい…今度は一字で取ったぞ…」
ベルトルト「うわぁぁあ…あ、悪魔の末裔があぁあ……」ガクブル
ユミル「ベルトルさん、大事な台詞を今使うな」
アルミン「ユミル、遅いよ?勝負にならないじゃないか」ニコニコ
ユミル「お前が早すぎんだよ…勝てるわけねえだろ…」
アルミン「ふふふふ、一週間鍛えた僕に死角はないんだ…」
ユミル「じゃあ私とやんなよ…」
アルミン「だ、だって百人一首知ってるの二人だけだし…ベルトルトは怪我してるし…」
ベルトルト「け、怪我してなくても出来ないんだけど…」
アルミン「うううー…チェスとかではジャンと結構いいとこまで行くんだけどなあ…ジャンをこっちに引き込めれば…」ブツブツ
ユミル「ジャン狙われてんな」
ベルトルト「フラグ立ったね」
コンコン
ガチャッ
ジャン「よおベルトルト…何してんだお前ら」
ベルトルト「フラグ回収」
ユミル「確かに」
ジャン「はあ…?何言ってn」
アルミン「ジャアァァァァァァァァアン」ガバッ
ジャン「うわああ!?」
アルミン「会いたかった…会いたかったよジャン…」スリスリ
ジャン「何だよ気持ち悪いな!離せ!!」
随分空けた…スマソ
再開
アルミン「離すか!!離してなるものか!」
ジャン「はあ!?お前さっきからなんなんだよ!」
ベルトルト「あ、はは、ごめんね、ジャン…」
ユミル「マルコはいないのか?」
ジャン「あー…マルコは教官に呼ばれてたぞ、確か」
ベルトルト「…ああ…一番の常識人がいない…」
ジャン「本当だよな…どうすりゃいいんだこれ…」
アルミン「ふ、ふふ、ふふふふふふふ」
ジャン「気持ち悪い…」
ユミル「まあそういうことだから相手してやれよ」
ジャン「は、はあっ!?な、何の」
ベルユミ「百人一首」
ジャン「…お前ら仲いいな」
ベルトルト「いや、それほどでも…///」テレテレ
ユミル「…ハァ、ほら、早くやれよ」
ジャン「んなこと言ったって何なんだよ百人一首って」
ベルトルト「あ、そうか…知らなかったね、ジャンは」
ユミル「ん…じゃあ覚えるとこから始めてみるか」
ベルトルト「はい、一覧表だよ」
ジャン「…?何だこれ」
ユミル「百人一首っていう…簡単に言えば詩の集まりだ」
ジャン「…おい、百個あるように見えるんだがそれは俺が馬鹿だからじゃないよな?」
ユミル「安心しろ、百個ある。お前座学いい方だろ?覚えるくらい出来んだろ」
ジャン「は?」
ベルトルト「?」ニコニコ
ジャン「…もう一回言ってくれ」
ユミル「… 安心しろ、百個ある。お前座学いい方だろ?覚えるくらい出来んだろ」
ジャン「そっくりそのまま言うな…」
ユミル「お前が言ったんだろうが」
うわー遅れてスマン…
更新速度なんとかしたい
では投下
ジャン「…本当に百個覚えんのか?」
アルミン「当たり前だよジャン!」ズイッ
ジャン「うわあっ!!?」ビクッ
アルミン「さあ!僕と!一緒に!やるために!覚えよう!ねっ」
ユミル「そう言うことだから…」
ベルトルト「お、覚えてあげて…?」
ジャン「…」チラッ
アルミン「…」ウルウル
ジャン「…ああ…もうどうでもいい…」
ユミル「お前さっきから人の台詞取りすぎなんだよ」
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ジャン「アキノタノカリホノイオノトマヲアラミワガコロコデハツユニヌレツツハルスギテナツキニケラシシロタエノ…」ブツブツ
ベルトルト「え、なんか洗脳されてるんだけど…」
ユミル「怖え」
アルミン「よし!じゃあさっそくやろうか!ジャン立て!」
ジャン「…ん、あ、なんだアルミン…」
アルミン「百人一首!やるよ!」
ジャン「お、おう…」
ベルユミ(流されやすくなってる…)
ベルトルト「えっと、じゃあ行きます…なにはえ」
ジャン「…」パシッ
アルミン「!?」
ユミル「えっ」
ベルトルト「えっ」
ジャン「?なんだよ。『みをつくしてや』だろ?」
ベルトルト「そうだけど…」
アルミン「あああああ合っている!こ、この僕が始めて何時間の人に負けるなんてててててしかも馬面あああああ」ガシャガシャ
ユミル「落ち着け!アルミン!札を崩すな!やめろ!」
ジャン「…一回取られただけで取り乱すなんて…まだ序盤だぜ?」
アルミン「くっ…ベルトルト!読んでくれ!!」
ベルトルト「ひっ…いまこ」
アルミン「おりゃああ!」バシッ
ジャン「やるじゃねえか」
アルミン「負けないよ!」
ベルトルト「…どうしよう」
ユミル「本当どうしたらいいんだ」
その後、取られ取りつつみたいな状況が続いた。
ジャンが凄かった。ほぼ無音で取るんだもん…
ていうかあれ数時間で出来るようになるとは思えないんだけど。
対してアルミンの迫力はやばい。正直うるさい。
ぼーっとしてると二人から凄い剣幕で見られるから怖かったよ…
そして、現在は運命戦。
アルミンの方にある札は『よしののさとに ふれるしらゆき』。
ジャンの方にある札は『やまのおくにも しかぞなくなる』。
自陣の札が読まれた方が勝利する確率は高いけど、所詮はスピード勝負。
『あさぼらけ あ』か、『よのなかよ』に反応できた方が勝ちだ…!
ベルトルト「よ、読むよ…」
アルミン「…」ゴクリ
ジャン「…」ジッ
ベルトルト「…あさぼらけ」
ジャン「…」サッ
アルミン「!」
ユミル「囲ったああああ!綺麗な囲い手だ!次が『あ』ならキルシュタイン選手勝利確定か!?」
ベルトルト「何してんのユミル」
ユミル「暇なんだよやらせろ」
ベルトルト「…うぢのかはぎり たえだえに~…」
ユミル「空札だあああああああっ!キルシュタイン選手の囲い手も無意味だったあああ」
ジャン「…チッ」
アルミン「そう簡単には取らせてくれないみたいだね?」
ジャン「そうみてえだな」
ユミル「漫画でよくあるパターンです!」
ベルトルト「世界観崩れるな…」
ユミル「百人一首の時点で崩れてるだろ」
ベルトルト「そっか」
待ってたよ~
ユミル実況かいwwwこの話しのベルユミはツッコミ要員だね
>>24
ユミル実況にしないと暇だと思って…
本当はジャンにしようと思ったんだけど遠いところに行ったからwwww
ベルトルト「読むよ…」
アルミン「…」ジッ
ジャン「…」ジッ
ベルトルト「…よのなか」
アルミン「シェィア」サッ
ジャン「!!」
ユミル「今度はアルレルト選手囲ったああああ!だがこれは空札の流れ」
ベルトルト「よ」
アルミン「ッシャ」バッ
ユミル「じゃなかった!アルレルト選手勝利!」
ジャン「」
ベルトルト「なんかあっさりだったね」
ユミル「不憫ジャン」
ジャン「ま…負けた…」
アルミン「…楽しかったよ。こんなに楽しかったのは君が初めてだ」
ジャン「アルミン…」
ベルトルト「何で百人一首でこんなに熱くなれるのかな」
ユミル「理解はできないな」
ベルトルト「君は実況で熱くなってたじゃないか」
ユミル「思い返してみろ。私は全部無表情だったぞ」
ベルトルト「え…あっ、本当だ!無表情だった!」
アルミン「また今度、相手してくれる?」
ジャン「…ヘッ、次はぶちのめしてやるぜ」
アルミン「僕も負けないよ!」
ハハハ フフフフ
ベルトルト「そういえばここ医務室なんだけど」
ユミル「…私は部屋に戻るよ」
ベルトルト「ああ…うん…」
壁│ルコ「どこにいるかと思ったら…親友が遠いところに行ってた…」
終わり
短くてすまん。次回作に御期待ください
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