男「これは……カード?」 (27)
家に帰ったら、机の上にダンボール箱が置いてあった。
俺は一人暮らしだが、時々家族が来て世話を焼いてくれる。
きっとこのダンボールもその内の一つだ。俺が家にいなかったからこうしておいたのだろう。折角来てもらったのに悪いことをした。
好意を無駄にはしたくない。腹が減っているが、先に開けてしまおう。
中身は食材や洋服だろうか。それにしては箱が小さい気もするが……果物か?
男「ん? これは……カードか」
このカードは見たことがある。たしか……
1トランプ
2タロットカード
3クレジットカード
4最近人気の子供向けカードゲーム
↓1
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男「これはトランプか。なんだってこんなものを俺に?」
男「メモらしきものは何もないな。電話で聞いてみるか」
~電話中~
男「もしもし、男です。今日俺の家に置いていったカードのことなんだけど」
男「え? 今日は俺の家に来てない? でも確かにダンボール箱が………」
男「父さんも姉さんも弟も知らないって言ってる!?」
男「………大丈夫。ストーカーとかじゃないから!(多分) 友達にも聞いてみるよ。それじゃあ元気でね」
~電話終了~
俺は一通り友人に電話したが誰も知らないと言う。
途端にトランプが気味の悪いものに見えてきて、俺はそいつを箱にしまった。
箱は部屋の隅に置き、その上に毛布をかぶせる。
今日をもう眠ってしまおう。面倒事は明日考えるとする。
朝起きても箱は合った。
本当に気味が悪い。そしてすぐに眠ってしまった自分が怖くなる。
誰からもわからないのに無防備に眠ってしまった。
男「ストーカーとか、泥棒とか警戒しなきゃだめだろ………」
もしかしたらまだ不審者がこの家にいるかも知れないのに。
背筋に寒気が走る。都合のいいことに昨夜は制服のままで眠った。
かなり時間が早いが、もう学校に行ってしまおう。
男「……あのトランプはどうするべきか」
1持って行こう
2無視する。
3厳重にしまっておく
4その他
↓1
見ないことには始まらない。
恐る恐る毛布に手をかける。そして箱を開けてトランプを取り出した。
赤い紐で束ねられている。
不審者がいるかもしれないという怖さもあるが好奇心が勝って、その紐を解いた。
パラパラとめくってみる。何の変哲もないトランプだ。
強いて違うことをあげるならば肌触りがいい事ぐらいだ。 なんの素材だろう?
そのときぐぅ、と腹部から音がなった。
男「そういえば昨夜から何も食べていなかったな………」
男「………」
何のカードを食べた?
↓1
文字ばけして読めないので安価下にします、すみません。
一番上にあるスペードのエース。シルクのような触り心地にツヤツヤと光った模様。
ただ単においしそうだ、と思った。
悪気はなかった。
いきなり誰も知らないトランプが部屋の中に置いてあった。悪い想像ばかりをしてしまった。パニックになっていたのだ。
寝起きで頭が冴えなかったのもあるし、お腹が空いていたのも原因だ。
俺は気味の悪い謎のトランプを食べた。というより、飲み込んだ。
歯でかみ切らなず、舌でなめるように。
なめたところから水あめのように滑らかに溶けていった。
それが面白くて、一心腐乱になめていく。途中でトランプは机のうえにばらまいてしまった。
男「うまい……うまい、おいしい! 」
男「こんなにおいしいものは食べたことがない! 」
男「もっと………もっと食べたい! あれなんかおかしいな」
男「…………」
男「!!!!」
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?「ッ……!………!…………!」
なんだ うるさいな 今は寝かしておいてくれよ
?の正体(母、幼馴染、友達など)
↓2
幼馴染(以下、幼)「ねえ、起きて! 救急車を呼んだ方がいいのかな!? ど、どうしよう!」
うるさい
幼「ハッ 気が付いた? あ、ああ、動かないで、じっとしてて!」
うるさい
幼「だ、大丈夫? とりあえず男くんのママさんに電話しないと……」
男「…るさい」
幼「え?」
男「うるさい 寝かせろ」
幼「え? 寝かせろって、 もしかして寝不足なだけ……?」
男「喋るな うるさい」
幼「え、ああ、ごめんね……ってダメ! もう学校だよ! 遅刻するよ!」
男「………」
学校?
声が響いて頭がガンガンする。 とても眠い。 体がだるい。 熱い。 寝ていたい。
幼「……夜更かしでもしたの? 昨日の夜もおかしな電話してくるし、なんかあったの?」
どうしようか
1このまま寝ている
2気合いをいれて立ち上がる
3トランプを探す
4その他
↓2
そうだ 俺は アレを食べないと
男「トランプ……トランプを」
幼「ど、どうしたの? トランプってこの散らばってるやつ? それがどうしたの?」
男「!」
おいしいアレを食べないと!
とろけるようなトランプを食べないと!
求めているのに、何故か体は固定されたように動かない。
頭がおかしくなる。熱い。 眠気はいつの間にか吹き飛んでいた。
男「トランプを……くれ……」
幼「ど、どうしたの」
男「いいから早く寄越せ!! 早く! 早く!」
幼「ひぃ!」
幼馴染はトランプを取ってくれる?
1くれる(マークと数字も)
2くれない(どうしたかも)
↓2
今回はここまで お付き合いありがとうございました
幼「え、ええと」
男「なんでもいい! 早く!早くく!早く早く早く早く早く早く早く早く早く!早く早く早く早く!!!!」
幼「お、とこくん……?」
男「トランプをトランプを寄越せェ――ッ! おい何やってんだよ! 早く!!! はやく!!!」
幼「…………これ?」
目の前にトランプのカードが差し出された。
赤いダイヤのマーク、数字は9。
男「ああああああああああああ! おいしい!おいしいものおォ―――!」
男「食べたい! 食べたい!」
男「食べたいんだよォ! なんで食べれないんだよおおおお!」
なんということだ。どれだけ食べたいと思っても体は動かない。
今、自分でトランプを食べる事は出来ないのだ。 ならば幼馴染に食べさせてもらうしかない。
さて―――幼馴染はこの状態の男にトランプを食べさせてくれるのだろうか?
男はトランプを食べられるか?
直後コンマ判定です
偶数 食べれる
奇数 食べれない
ぞろ目 イベント発生
幼(なにが何だか分からないけれど、このままじゃまずいってことだけはわかる)
幼(先に男くんのママさんに連絡した方がいいのかもしれない。けれど……)
男「食べたいいいいいいいいいいい!!!! おいしいいのを食べたいよオオオオオオオオ!」
幼(この状態の男くんを放っておくなんて出来ない!)
幼「トランプを食べるなんて正気じゃない。おかしなことだ」
幼「それでも、男くんがそれで落ち着くなら…!」
幼馴染は男の口にトランプを突っ込む。
さっきまで喚いたのが嘘のように静かになった。
最初に食べたスペードのAと違って、今回のは溶けなかった。
あの感覚が感じられないのは残念だが、これはこれでおもしろい。
口に入ったところから電気のようにバチバチとはじけていくトランプ。
小さいころ食べていたキャンディを思い出す。これはあのキャンディによく似ていた。
幼「ふぅ…… よかった。落ち着いたみたいだね」
男「……」
男はどうなる?
1さらにトランプが食べたくなる
2とりあえず落ち着いた
3その他
↓2
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