P「春香のことを見るたびに胸がドキドキする病気にかかった」 (78)

小鳥「……」

真「……」

美希「……」

春香「……」

P「だから俺、もうみんなのプロデュース出来ないかもしれないんだ……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400400861

P「今までずっと隠してきたんだけど」

あずさ「……」

やよい「……」

P「もう限界なんだ……」

律子「……」

亜美「……」

真美「……」

P「ごめんなぁ、みんな……」

響「……」

伊織「ええ……」

P「うっ、ぐすっ……」

貴音「……」

雪歩「……」

千早「……」

P「ぐすっ……」

小鳥「……」

小鳥「……あの、プロデューサーさん」

P「……はい」

小鳥「あの、何を仰っているんですか?」

P「……え?」

小鳥「何というか、その……」

小鳥「春香ちゃんのことを見るたびに胸がドキドキするって言うのは……?」

P「はい、そういう病気なんです」

小鳥「病気」

P「はい」

P「春香のことを見るたびに胸がドキドキする病です」

小鳥「は、はあ……」

P「俺はもうダメなんです……」

P「ぐすっ、俺、みんなをトップアイドルにするって約束したのに……!」

P「うええ……」

真「……」

P「……うう」

真「あの、プロデューサー」

P「何だ、真」

P「はは、笑ってくれよ、俺病気になっちゃったよ……」

真「いえ、あの……」

真「その病気って、何処の病院で診察してもらったんですか?」

P「自己診察だ」

真「えっ」

P「自分で判断したんだ」

P「俺、春香のことを見るたびに胸がドキドキする病だって」

伊織「……ええー」

真「……」

真「なるほど、よく分かりました」

P「ああ……」

P「ううっ、ひっく……」

P「まだまだやりたいこともあったのになあ……」

雪歩「……」

雪歩「あの、プロデューサー」

P「……何だ?雪歩」

雪歩「……何ていうか、その」

雪歩「その病気って、かかったらどうなっちゃうんですか?」

P「どう、って?」

雪歩「た、例えばその……」

雪歩「死んじゃう、とか……」

P「……」

雪歩「……」

P「いや、死んじゃうってことは無いよ」

雪歩「……そうですよね」

雪歩「それじゃあ、プロデュースも今まで通り……」

P「いや、それは無理なんだ」

雪歩「え?」

雪歩「ど、どうしてですか?」

P「ああ、この春香のことを見るたびに胸がドキドキする病ってのはな」

雪歩「はい」

P「まず、これにかかると」

雪歩「……はい」

P「春香のことしか考えられなくなっちゃうんだよ」

雪歩「……はい?」

雪歩「あの、それってどういう……?」

P「つまりだな」

P「こう、俺がいつも通り仕事をしているとして」

P「そこに春香が通りかかると」

P「まず胸が高鳴る」

P「そして、脳みそが電撃を受けたようにびびっと来て」

P「頭の中が春香で一色になってしまう」

P「そんな病気なんだ」

雪歩「は、はあ……」

P「だから、この病気にかかってしまうと」

P「もう、まともなプロデュースなんて出来なくなってしまうんだ」

P「……ごめんな、雪歩」

雪歩「い、いえ……」

P「……」

雪歩「……」

P「……」ジッ

雪歩「……」ビクッ

雪歩「あ、た、大変な病気ですね」

P「……ああ、そうなんだ」

響「……」

P「くそっ!ここまで必死に頑張って来たっていうのに……!」

P「ここに来て、どうしてこんなことに……!」

P「くそぉ……」

響「……」

響「……ねえ、プロデューサー」

P「……何だ?」

響「その、春香のことが気になってしょうがない病って……」

P「響」

P「春香のことを見るたびに胸がドキドキする病」

響「えっ」

P「春香のことを見るたびに胸がドキドキする病、だ」

響「あ、う、うん」

P「2度と間違えるんじゃないぞ」

響「あ、ごめんなさい」

P「うん」

響「……」

P「……」

響「……でさ」

P「うん」

響「その、春香のことを見るたびに胸がドキドキする病ってさ」

P「うん」

響「いつからなの?」

P「そうだな」

P「最初にこの病気に気が付いたのは半年くらい前だったな……」

響「うん」

P「こう、何の気なしに春香の方を見ると」

P「春香も俺の方を向いていたんだ」

響「うん」

P「それで、なんか、こう、……な」

響「……そっか」

P「うん」

響「……」

P「……」

響「……なんか雑じゃない?」

P「そんなことない!」

響「そ、そう……?」

P「そう」

響「……」

響「……うん、そっか」

P「……」ジッ

響「……」ビクッ

響「あ、あー!そうかー!それは大変病気だなー!」

P「そうなんだよ」

P「くそ、この俺が春香のことを見るたびに胸がドキドキする病なばっかりに……」

P「これからみんなに迷惑をかけてしまうことになると思うと……」

P「……ううっ」

P「ごめんな……ごめんなぁ、みんなぁ……」

美希「……」

美希「ねえ、プロデューサーさん」

美希「その、プロデューサーさんが春香のことを好……」

P「美希」

美希「」ビクッ

P「春香のことを見るたびに胸がドキドキする病、だ」

美希「……」

P「……」

美希「……」

P「……」

美希「その……春香のことを見るたびに胸がドキドキする病、って……」

P「うん」

伊織(負けてんじゃないわよ……)

美希「……そんなに進行してるの?」

P「……ああ、その通りだ」

P「最初はな、春香と目が合うと胸がドキドキして、頭の中が春香でいっぱいになるだけだったんだが……」

伊織(十分じゃないの……)

P「最近はな、何ていうか」

P「声を聴くだけでもドキドキするし」

P「後姿でもドキドキするし」

P「視界の端に入っただけでもドキドキするし」

P「ちょっとでも春香とおしゃべりでもしようものなら」

P「たちまちパニックに陥ってしまう」

P「……大体そんな感じだ」

美希「……そうなんだ」

P「そうなんだよ」

美希「あー、何ていうか……」

美希「まあ、ドンマイって感じ……?」

P「……美希は優しい子だな」

美希「あ、あはは……」

あずさ「……」

貴音「……」

律子「……」

春香「……」

やよい「……」

亜美「……」

真美「……」

P「ううっ……ぐすっ……」

亜美「あー……」

亜美「兄ちゃん」

P「……何だ?」

亜美「なんか、真美が聞きたいことがあるって」

真美「えっ!?」

真美「ちょ、ちょっと亜美何言ってんのさ」コソコソ

亜美「しょうがないっしょ、ホラ、なんか聞いてよ」コソコソ

真美「無いよー!聞きたいことなんて」コソコソ

亜美「でも、ほら、兄ちゃんこっち見てるよ」コソコソ

P「……」ジーッ

P「……真美、聞きたいことってなんだ……?」

真美「え!ええ!?」

真美「えーっと、えーっと……」

真美「あ、そ、そう!」

真美「治療法!治療法とかって無いの?」

亜美「ナイス!ナイスだよ真美!」コソコソ

真美「そ、そう?」コソコソ

亜美「うん、これで、じゃあその治療を頑張っていこうね、みたいな流れに……」コソコソ

P「……治療法は、無い」

亜美「えっ」

P「これの病気あれだから」

P「何ていうか、不治の病、みたいな」

P「……そんな感じのやつだから」

P「治療法とかは、無いんだ……」

真美「……」

亜美「……」

真美「……ええ」

真美「……」

亜美「……」

P「……」

真美「そ、そっか……」

P「まあ、強いて言えば」

P「一日一回、春香とハグが出来れば、これ以上の悪化は避けられるはずなんだけど……」チラ

春香「えっ」

P「……」

春香「……」

P「……」

春香「……」

P「……冗談だ」

伊織(日和ったぁーーー!!!)

あずさ「……」

貴音「……」

律子「……」

千早「……」

やよい「……」

P「あぁ……辛い、辛いなあこの病気……」

P「春香のことで頭いっぱいだもんなぁ……」

P「まるで胸が締め付けられているかのような痛みだもんなぁ……」

P「こんなんじゃあ、お仕事なんてとてもじゃないけど」

P「無理だなぁ……」

律子「……」

律子「……で?」

P「……え?」

律子「いや、え?じゃなくて」

律子「結局、プロデューサーは何が言いたいんですか?」

P「え?」

P「……だ、だから、春香を見つめていると胸がドキドキする病が……」

律子「ええ、ですから」

律子「そのご病気がお辛いのはジューーーブンに理解できました」

律子「それで」

律子「その病気が辛いから、プロデューサーは一体どうしてほしんですか?」

P「……」

律子「……」

P「……」

律子「……」

P「あ、あの……」

律子「はい」

P「お、お休み……」

P「お休みが、欲しいです……」

律子「ほう、お休みねえ……」

P「そ、そうだ」

P「お休みが欲しいんだよ、俺は!」

P「だってしょうがないじゃないか!春香のことを見るたびに胸がドキドキする病なんだもん!」

P「プロデューサー病気だもん!休まなきゃいけないんだもん!」

P「ちょっとお部屋で横にならなくちゃいけないんだもん!!」

律子「……」

P「なあ、いいだろ?律子……」

P「1日でいい、1日でいいんだ!」

P「頼むから俺にお休みを……」

律子「……」

律子「でも、不治の病なんですよね?」

P「えっ」

律子「治らない病気なんですよね?」

P「あ、え、えーっと、えーっと……」

P「そうだ!これは治らない病気なんだ!」

P「だから辛い!辛いから、休まなくちゃ……」

律子「不治の病なら、1日休んだところで治らないんじゃないですか?」

P「……」

P「……あっ」

P「そ、それは……その……」

あずさ「……」

貴音「……」

千早「……」

やよい「……」

P「い、一日休むだけでもだいぶ症状が改善されるタイプの病気なんだ!」

千早「……悪化を止めるには、春香に一日一回抱き付くかなければいけないのでは?」

P「あっ」

P「だ、だから、それはだな……」

千早「それは?」

P「うーんと、えっと……」

千早「何です?」

P「う、うう……」

貴音「……」

貴音「ところであなた様」

P「!」

P「な、何だ、貴音?」

貴音「あなた様の病は、春香をあなた様の近くに置くと発症するのでしたね?」

P「あ、ああ、その通りだ」

貴音「……なるほど、それならば」

貴音「維持的に春香のもとを離れることで、症状が緩和される、というのももっともな話かもしれませんね」

P「!!」

P「そ、そうなんだ、これは言わば、応急処置ってやつで……」

P「こ、この病気には、必要なことなんだよ」

貴音「……ふむ、そうですか」

P「分かってくれるか、貴音ぇ!」

貴音「それはおかしいですね」

P「えっ」

貴音「春香から離れれば、症状が良くなる」

貴音「それなのに、症状の悪化を食い止めるには、春香の抱擁が必要のなのですか」

P「……うぐっ」

貴音「……あなた様のご病気というのは、ずいぶん面妖なものなのですね?」

P「そ、それはだな……」

貴音「それは」

P「う……」

貴音「う?」

P「うわあああああああああああ!!」

P「うわああああああああああああん!!」

あずさ「やよいちゃん、見ちゃダメよ」サッ

やよい「うー?」

P「だって、だって!」

P「お休みが欲しかったんだもん!」

P「もう今月入って20連勤で!」

P「今日徹夜3日目で!」

P「もう限界だったからぁ!」

P「お休みが欲しかったんだよぉ!」

P「……でも、普通に休み申請しても許可降りないし」

P「だから、病気になったことにすればいいかなーって……」

P「思ったんだもん……」

あずさ「プロデューサーさん……」

P「だからプロデューサー、悪くないもん……」

あずさ「……うわぁ」

伊織「それじゃ、今までのは全部嘘っぱちなのね?」

P「いや、春香を見ると胸がドキドキするってのは本当」

春香「えっ」

P「……」

春香「……」

P「……」

春香「……」

P「……本当」

春香「」

P「うっ、ぐすっ……」

律子「はあ……」

律子「……分かりましたよ」

P「……え?」

律子「明日はプロデューサー殿はお休み!」

律子「思う存分、羽を伸ばしてください」

P「……ほ、本当?」

律子「ええ、1本の電話も掛けません!」

P「メールも?」

律子「しません!」

P「や」

P「やったーー!!!」

P「それじゃ!俺!今日はあと外回りからの直帰だから!」

P「そして明日は!」

P「お、や、す、み、だから!」

P「みんな、また明後日な!」

P「じゃあなー!」

バタン

律子「……」

律子「はあ……」

律子「やれやれだわ……ホント」

伊織「ま、でも、確かにここらで休んでもらわなくちゃ、いけなかったところだし」

真「そうだよ、ちょうど良かったんじゃない?律子」

律子「ええ、まあ、そうね……」



響「それにしても」

響「プロデューサーってそんなに忙しい仕事なのか?」

美希「あ、それミキも思った」

美希「ミキたち何て、今日みーんなオフなのにプロデューサーさんは何やってるんだろうね?」

雪歩「確かに……うちのホワイトボード、真っ白なんだよね……」

小鳥「あ、それなんですけど」

小鳥「律子さん、これ」ドサッ

律子「……なんですか?この書類の山……」

小鳥「今月、プロデューサーが寝ないで考えた、企画書だそうです」

律子「企画書?」

律子「へえ……、どれどれ……?」

『天海春香、新宿駅前に水着で登場!ファンのみなさーん、生ライブですよ!生ライブ!』

『奇跡の天使、はるるんのうなじを眺める会』

『春香チャレンジ!家電量販店で値切りに挑戦!』

『春香可愛い』

『踏まれたい?それなら跪きなさい!閣下の下僕交流イベント』

『ドジっ子ナースはるるんが、あなたに献血をお願いしちゃうぞ☆』


律子「な、何よこれ……」

小鳥「他にも、いろいろありますね……」

小鳥「はるるんにお料理教えてもらうイベント、天海春香の漫才の相方を探す旅、春香のずっこける所をスローカメラで撮ろう企画……」

小鳥「全部、春香ちゃん絡みの企画書みたいです」

春香「えっ」

小鳥「……わっ、これなんかすごい……放送できないわね」

春香「放送できない!?」

律子「……」プルプル

春香「ちょ、ちょっと小鳥さん!放送出来ないってなんですかぁ!?」

小鳥「あ、これも……春香ちゃんは見ない方が良いわ」

春香「ええ!?」

律子「……」ブルブル

小鳥「あ、プロデューサーさんからメール……」

小鳥「……律子さん、来月のスタジオ契約、忘れてたから更新しておいてほしいそうです」

律子「……あ」

律子「あのヤローーー!!!」

P「いやー、明日は休みかー、嬉しいなー」

P「あ、そう言えば、春香の新しい企画メモっとこ……」

P「天海春香、専属プロデューサーと食べ歩きロケ企画っと……」

P「なーんて、こんなの今の弱小プロダクションじゃ叶いっこないんだけどな!っはっはっは!」

P「まあ、でも、今日も春香の可愛い顔が見られただけで良しとするか」

P「これだからプロデュース業はやめられないぜ!」

                          完

終わりです、これはひどい
とにかくありがとうございました

今度はもうちょっと長いの書きたい

春香「あのー」

業者「はい」

春香「私、その…テレビも買おうと思うんですけど、でも高くて…その、テレビが安くなったら、この冷蔵庫を現金一括で買えるんですけどぉ」

業者「少々お待ち下さい…」

(あーだこーだ)

店員「なかm…天海様…此方の 5 0 イ ン チ のテレビ…ポイントを13%お付けいたします…」

春香「わあ♪…あ、でも…13って、数字が縁起悪いですよねぇ…15%なんて、どうですかねぇ?」

店員「はっ!?あ、えっ!?いや…そんな…」

春香「ん~…取り敢えず… 弾 い て み ま し ょ ?」ニッコリ

店員「ひぃぃぃん!」



>>1はごぶごぶちゃんリスナーだな

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