魔法少女まどか☆マギカ「新しい物語」 (76)
まどか(ここはどこ…?)
まどか(あ、あそこに明かりが)
まどか(はあ…はあ…)
まどか(あ…っ)
まどか(あれ、は…)
まどか「ほむらちゃんっ!?」
まどか(凄い格好…///)
ほむら「…!」
まどか(何か言ってる?聞こえない…あのガラスが邪魔なんだ!)
まどか「動けないの?待ってて!?」
ほむら「…!」
まどか「そこから出し…きゃっ!?」
まどか(身体が光に包まれていく…っ?)
まどか「きゃああぁぁ…」ガバッ
まどか「…」
まどか「…」
まどか「夢~?」
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まどか「パパーおはよー」
知久「おはよーまどか。ママを起こしてあげて」
まどか「はーい」
詢子「もう学校慣れたかい…」シャカシャカ
まどか「うん、さやかちゃんに杏子ちゃん…あと仁美ちゃんは上条君とべったりだけど。学校楽しいよ」
詢子「そうか、それは良かった…」
まどか「でもね」
詢子「ふん」
まどか「ほむらちゃんがいつも1人で…」
詢子「ほむらちゃんって、そのリボンくれた子だっけ?」
まどか「うん、誰とも話そうとしないの」
詢子「いじめられてるのか…」
まどか「そんなんじゃないみたい」
詢子「ふーん」
まどか「気になっちゃって…」
詢子「悪い子じゃないんだろ?」
まどか「うん」
詢子「ほうっておけないと」
まどか「うん」
詢子「じゃあ、まどかが引っ張ってあげればいいのさ」
まどか「…うん、そうだね!」
まどか「おはよーさやかちゃん、杏子ちゃん!」
さやか「おはよー、まどか」
杏子「おはよー」
QB「おはよう、まどか」
まどか「キュゥべえもおはよっ今日はさやかちゃんの肩なんだね」
さやか「昨日からずーっとだよ」
QB「みんなのケアが僕の仕事だからね」
さやか「肩が痛くてケアになってないんだけど…」
杏子「明後日テストなのに何もやってないわ~」
さやか「あんたねー…昨日も帰って漫画ばっかり読んで!」
杏子「仕方ないだろー?今まで余裕がなかった分、遊んでもバチは当たんねーって」
さやか「杏子は遊びすぎ!」
まどか「2人とも…」
杏子「そう言ってるさやかだって昨日はテレビばっか見てたじゃん」
さやか「うっ…あたしだって息抜きしたいの!」
杏子「じゃあお互い様だろー?」
まどか「…ね、今日の放課後一緒に勉強しよ?」
さやか「勉強会?いいねー苦手な教科を補い合うのって」
杏子「さやかは全部苦手だろー?」
さやか「杏子に言われたくありませんー」
まどか「あはは…」
ー教室ー
まどか(あ、ほむらちゃん)
ほむら「…」
まどか(夢の中の…あれ?どんな夢だったかな…思い出せない)
まどか「ほむらちゃん、おはよ…」
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「あ、あのね、今日の夢にほむらちゃんが出てきたんだよ」
ほむら「そう」
まどか「どんな夢かもう忘れちゃったんだけど…」
ほむら「そう。なら、たいした夢でないのかも。忘れて正解よ」
まどか「そんなこと…」
ほむら「…」
まどか「…」
ほむら「…そろそろ授業始まるわよ」
まどか「…あ、うん。またねっ」
ほむら「ええ」
まどか(…なんでいつも、続かないんだろ…)
ー昼休みー
杏子「さー飯だ飯だ」
QB「きゅっぷい」
さやか「ほらほら慌てて食べたら喉に詰まるよ」
杏子「こいつだったら何でも飲み込めるって」
まどか「えと、さやかちゃん、杏子ちゃん」
杏子「ん?」
まどか「朝言ってた勉強会なんだけど」
さやか「うん」
まどか「あの、ね?ほむらちゃん、も…誘ってみない?」
さやか「暁美さん?何でまた」
まどか「だって、いつも学年トップの成績だし…一緒に勉強したら心強いなって…」
杏子「あいつが誰かと居るの見たことねーぞ。誘って来てくれる、か?」
さやか「いっつも面白くなさそうな顔して変わった子だから…ああ、そうか」
まどか「たぶん、大丈夫だと…思うよ?」
さやか「あの子、唯一まどかには何かと世話焼いてくるしねーふふーん?」
まどか「な、なに?さやかちゃん」
さやか「何でもないよー」
杏子「ふーん、なら誘うだけ誘ってみたらいいんじゃないのー?どっちみちあたしらだけじゃ不安だもんね」
さやか「異議なーし」
まどか「じゃあ!次の休み時間、声かけてくるねっ」
まどか「ほむらちゃん…っ」
ほむら「あらまどか、どうしたの」
まどか「あのね、明後日テストがあるでしょ?それで…」
ほむら「私は遠慮しておくわ」
まどか「え!なんで?まだ全部言ってな」
ほむら「1人で勉強したいの」
まどか「そんな…」
ほむら「私に構わないで。その方が貴女のためよ」
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「…」
まどか「ひとりぼっちになったらダメだよ…」
ほむら「…っ!」
まどか(あれ?これ…どこかで…)
ほむら「…いいわ」
まどか「え?」
ほむら「気が変わったの。一緒に勉強しましょう?」
まどか「…良かったぁ!じゃあ、さやかちゃんと杏子ちゃんも一緒に放課後ねっ」
ほむら「ええ」
ー放課後ー
さやか「暁美さん、宜しくねっ」
ほむら「ほむらでいいわ、美樹さん」
さやか「なら私もさやかでいいよ、ほむら」
杏子「わたしも杏子って呼んでよ。ほむら、よろしくね」
ほむら「ええ、さやか、杏子、宜しくね」
まどか(良かった…)
さやか「あ~なにこの問題~」
杏子「うーん…」
まどか「どうやって解くのかな」
ほむら「そこはね…」
さやか「へーなるほどー」
杏子「ふんふん」
まどか「ありがとう!さすがほむらちゃんだね」
ほむら「どういたしまして。まどかも飲み込みがは…やぃ…」
まどか「てぃひひ…ほむらちゃん?」
ほむら「ごめんなさい、ちょっとお手洗いに行ってくるわね」
まどか「あ、うん」
QB「ZZZ…」
さやか「あ~これわかんない」
杏子「さっきと同じ問題だろ!」
まどか「…」
まどか(ほむらちゃん、遅いな)
ザワ・・・
さやか「…っ!」ガタッ
杏子「この気配…は!?」
QB「強い魔力が現れたよ!」ガバッ
まどか「えっどうしたのみんな…」
さやか「このプレッシャー…この前話したヤツだよ、杏子!」
杏子「魔獣を操ってた黒幕らしいヤツか!?」
QB「屋上からだよ、行ってみよう」
さやか「行こう!まどかはここに残ってて!」タッ
杏子「よし!」ダッ
まどか「え…待って…っ」タタッ
今日はここまでです。
遅筆の極みですが、何とか完走したいと思います!
ー屋上ー
?「ふふ…来たわね」
さやか「出たな怪しいヤツ!キュゥべえ!」
QB「この魔力と脚は間違いないようだよ、さやか」
さやか(脚?)「あんたは何者なの!?」
?「私は悪魔…この世界を絶望に陥れる存在よ」フッ
さやか「何だと…っ」
杏子「…」
杏子(あれ、ほむらだよな)
杏子(普段のあいつからは想像出来ない奇抜で露出の多い変な格好して羽生えてるけど)
杏子(間違いなく暁美ほむらだよな)
さやか「あんたの野望なんて、このあたしが打ち砕いてみせるっ」
悪魔「貴女に出来るかしら?」
杏子「な、なぁさや…」
さやか「降りてきてあたしと戦え!」
悪魔「もう少しで中庭に魔獣が出現する…貴女達の相手はそいつらで充分よ」ファサッ
杏子「…」
まどか「何あの人!…凄い格好っ」
杏子「まどか、来たのか!危ないぞ、下がってろ!」
まどか「う、うん」ジー
まどか(どこかで見た、ような…)
杏子「まどか!あいつ、ほむらだよな」
まどか「え!あ…、え?ほむらちゃん?どこに?」
杏子「あの変な格好の、間違いなくほむらだよな!」
まどか「え?あれが、ほむらちゃん?…違うよっ」
杏子「何言ってんだ!どう見てもほむらだろ?」
まどか「ううん…似てるけど違う…よ?うん、違う…」
杏子(どういうことだおい…)
悪魔「そろそろ、ね」
さやか「なに…!」ハッ
杏子「この気配…くそっ本当に魔獣が出やがった!」
悪魔「正義の魔法少女さん…早くしないと魔獣の犠牲者が出るわよ」クスッ
QB「さやか、杏子。ここは魔獣にターゲットを絞るんだ」
さやか「くっ…魔獣を倒したら次はあんただからね!」タッ
杏子「ちっ…」『マミ!どこに居る?何、もう帰ったって!?』ダッ
まどか「あ、みんな…」
まどか「…」
悪魔「…そんなに食い入る様に見ないで」
まどか「え!?あ、ごめんなさい!」
まどか(顔赤くなった…?ほむらちゃんに似て…る、の?)
悪魔「…私はもう行くわ。貴女は魔獣との戦闘に、絶対に近付かないように」フッ
まどか「え…あっ待って!」
まどか「消えちゃった…」
杏子「これでトドメだーっ!」
さやか「とりゃあぁーっ!」
まどか「はぁ…はぁ…あ!さやかちゃん!杏子ちゃん!大丈夫?」タッタッ
杏子「へっこの程度、マミが居なくても余裕だぜ」
さやか「あたしら2人にかかればこんなもんだね」
杏子「運よく誰も居なかったし…さて、変身解いときなよ」
さやか「オッケー」
QB「グリーフシードも大量だよ」
杏子「浄化浄化っと…」
さやか「あ!まどか、あいつは?」
まどか「あ、あの悪魔さん?…消えちゃったよ」
さやか「逃がしたかー残念っ」
杏子「あいつが本当に魔獣を操っているんなら、また遭うことになるさ」
まどか「…」
ほむら「あら、ここに居たのね」
まどか「あっほむらちゃん!」
杏子「ほむら…」
ほむら「教室に帰ってきたら誰も居ないから捜したのよ…中庭で何をしていたの?」
さやか「え!ああーそのー」
まどか「あ、私達!ちょっと勉強に疲れて、外の空気を吸いに来たの!」
杏子「そうそう、ほむらを置きざりに逃げたわけじゃないぜー」『やっぱり似てる』
さやか「ごめんね!…え」『杏子?』
ほむら「…道具全部置いたまま帰るほど愚かでないのは分かってるわ。はい、カバン」
まどか「あ、ありがとう」
さやか「ありがとーほむら!」
ほむら「今日はもう遅いわ…帰りましょう」
杏子「勉強途中になっちまったけど、まぁ何とかなるだろー」
さやか「ああぁどうしよう…まだ範囲の半分もいってないよ…」
まどか「明日もしよ?残って勉強」
さやか「えぇーっ」
杏子「仕方ねー、やるかぁ」
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃんも一緒だよ」
ほむら「まどか、私は」
まどか「お願い、ほむらちゃん」グッ
ほむら「…ええ、分かったわ」
さやか『まどかが迫る…なんか凄い光景なんですけど』
杏子『ホントまどかに弱いんだな…』
ほむら「ただ、覚悟しなさい。明日は終わるまで帰さないわよ」
まどか「うんっ」
さやか・杏子「はい…」
ーとある日の夜 公園ー
マミ「ティロ・フィナーレ!」ドーン
悪魔「12匹の魔獣が全滅?3分も経たずにか…」
杏子「さすがマミだな!」
マミ「次はあなたが相手をしてくれるのかしら?悪魔さん」
悪魔「…覚えてなさい」スッ
さやか「あ!また逃げられた!」
マミ「ふぅ…」
さやか「マミさん、お疲れ様です」
マミ「ありがとう美樹さん…去ってくれて助かったわ」
さやか「え?」
マミ「見逃してくれたと言うべきかしら。彼女は私達とは強さの次元が違うわ」
杏子「そんなにか…只者じゃねえとは思ってたけど」
マミ「私達3人がかりでも勝てるかどうか…」
さやか「じゃあなんで?あいつは何が目的なの?」
マミ「本人に聞かないと分からないわね…あ、鹿目さん達が帰ってきたわよ」
まどか「あ、マミさーん」ブンブン
さやか「お、ほむらも見つかったみたいだね」
マミ「ふふ、はぐれちゃうなんて、暁美さんもしっかりしてそうに見えてお茶目なところもあるのね」
さやか「ま、そのお陰で魔獣退治も見られずに済みましたけどねー」
杏子「ん…」
ほむら「ごめんなさい、この辺りはあまり歩いたことがないから…」
まどか「てぃひひ、でも見つかってよかった!」
マミ「そうね…寄り道しちゃったけど、今からとっておきの紅茶を飲みに来る?」
さやか「さんせーい!ほむら、マミさんのお茶最高に美味しいからねっ」
杏子「あたしはケーキが楽しみだなー」
ほむら「いえ、私はそろそろ…」
まどか「ほら、ほむらちゃん行こっ」グイッ
ほむら「…ええ」
マミ「ふふ…仲がいいのね、羨ましいわ」
さやか「あたしらも早く行こう?」ギュッ
杏子「ば、バカ!手を引っ張るなっ!」
マミ「…仲が、いいのね…」
今日はここまでです!
書き込みや支援していただいた皆さんに感謝!!
少し更新のペースが落ちるかもしれませんが、完走目指して頑張ります!
ーマミの部屋ー
マミ「どうぞ…はい、暁美さんはこのカップね」
ほむら「ありがとう…いい匂いね」
まどか「いただきます」
さやか「いただきまーす」
杏子「いただき…これこの前の苦いやつじゃねーか!」
さやか「杏子の味覚はお子ちゃまだからねー」
杏子「なんだと…あちちっ」
マミ「ほら、こぼしちゃだめよー…」
ほむら「…」クイッ
ほむら「…美味しいわ」
マミ「良かったぁ喜んでもらえて」クスッ
まどか(なんかいいなぁ…こういうのって)
まどか・さやか「ごちそうさまでした」
杏子「ごちそうさまー」
ほむら「巴さん、ごちそうさま…楽しい時間をありがとう」
マミ「どういたしまして。またいつでも寄ってね、今度はなぎさちゃんを紹介するわ」
ほむら「じゃあ私はここで…」
まどか「うん…じゃあね、ほむらちゃんっ」
さやか「また明日ー」
杏子「お休みー」
杏子「絶対似てるんだって」
さやか「またその話ー?」
まどか「雰囲気は…ミステリアスっていうのかな?確かにそれっぽいけど…」
さやか「似てないってーあの悪魔は敵なんだから!」
杏子「う…ん」
杏子(マミも気付いてなかった…てことは、あたしの思い込み。かな)
杏子「ごめんゴメン、あたしの勘違いだったわー」
さやか「杏子ってば…今度こそあの悪魔を倒すからね!」
まどか「…」
まどか(そんなに悪い人なのかな…)
今日は殆ど進みませんでしたが、ここまでです!
書きこみしてくれた皆さんに感謝!また明日の夜に参ります!
ー廃工場群 夜ー
杏子「くそっ…数が多すぎる!」
さやか「あいつが消えた後!こんなに湧いてくるなんて!」
杏子「ラチがあかねー!まとめて叩き潰して…」
マミ「佐倉さん後ろよ!」
杏子「なっ!?」ドスッ
杏子「ち…しくじっちまった…」
さやか「杏子ーーーーーっ!」
マミ「美樹さん不用意に飛び込んじゃ!」
さやか「今、傷を…うぐっ!」ドサッ
マミ(あぁ…遅かった)
さやか「マミさん、逃げて…」
マミ「もう無理…みたい」
マミ(囲まれた…私もここで終わり、か)
マミ(なぎさちゃん、ごめんね…)
マミ「…黒い、羽?」
マミ(魔獣の前に誰?…女の子達!ダメよ…)バシュッ
マミ(逃げ…て…意識が…)
マミ「…う…」
QB「気が付いたかい?マミ」
さやか「あ、マミさん!はぁ、良かった…」
杏子「マミ、起きれるか?いてて…」
マミ「佐倉さん美樹さん、キュゥべえ…魔獣は…?」
QB「僕が来た時には魔獣は既に居なかったよ。君達が倒れていただけだった」
杏子「腹に大穴空けられたはずなのに、塞がってるしさ…」
QB「はい、グリーフシードだよ。随分と魔獣を倒したみたいだね、凄い数だ」
マミ「いったい…どういうことなのかしら」
さやか「他の魔法少女が助けてくれた…?」
杏子「それならグリーフシードを置いて行くってのは有り得ないな」
さやか「どういうこと…?」
杏子「わけわかんねぇ…」
マミ「…」
マミ(意識を失う前に見た…)
マミ(あの女の子達はいったい…)
まどか「おはよーさやかちゃん、杏子ちゃ…ん?」
さやか「おはよーまどか!」
杏子「まどか、おっせーぞ」
まどか「2人とも、どうしたの…?」
さやか「てなわけでね、昨日は大変だったんだよー」
杏子「あれは「死んだ!」と思ったよな」
まどか「…」
さやか「まどか?」
まどか「…ごめんね、みんなは平和の為に戦ってるって言うのに。私は…」
杏子「何でまどかが謝るのさー」
さやか「そうそう、これは魔法少女の問題!まどかは素質無くて魔法少女になれないから仕方ないでしょ?」
まどか「でも、私にだって…キュゥべえは見えてるのに」
QB「…そういう子も稀に居るよ。この国では「霊感が強い」って言うのかな。現に、まどか。君は他の人が見えな
いものを見る事があるはずだ」
まどか「あ…うん」
杏子「へーどんなやつ?」
まどか「よく見るのはね、黒い服着た女の子達なの。物陰とか部屋の隅によく居るんだ」
さやか「うへぇ…ぞっとするね…」
まどか「口が大きく裂けてて最初は怖かったけど、何もしてこないから慣れちゃった」
杏子「座敷わらしってヤツかなー?」
さやか「あたしはワタにヒゲを付けた妙な生き物なら見たことあるよ」
杏子「あ、あるある」
QB「そういった、見えてはいけないモノが見えるのと魔法少女の才能とは別ってことだよ。君が気に病む必要は
全くといってない」
まどか「…うんっ」
杏子「いつも通り応援してくれているだけで力になるよ」
さやか「うんうん、充分支えになってくれてますよー」
まどか「うん、ありがと…」
ー昼休みー
さやか「海がいいよね」
杏子「そうだな、ほむら」
ほむら「…え」
まどか「もうすぐ夏休みだからどこか行こうって話になったんだけど」
杏子「マミは遊園地がいいって言うんだぜー?」
まどか「私もどちらかって言ったらテーマパークが…」
杏子「だから多数決!」
さやか「海がいいよね!」
杏子「海!」
ほむら「…両方行けば良いんじゃないかしら」
さやか「…あ」
杏子「…おお!」
まどか「そうだよ!さすがほむらちゃんだねっ」
ほむら「…」
さやか「そうか…どっちかしか行けないってわけじゃないもんねっ」
杏子「なら決まりだな!じゃあどっちを先に行くか決めようか」
まどか「ほむらちゃんはどっちがいい?」
ほむら「どっちでもいいわ…そもそも私はまだ行くとは一言も…」
杏子「まどかもほむらも水着用意しときなよー」
さやか「あたしたちはもう買ってあるもんねー」
まどか「えっ2人だけずるいよ」
ほむら「…」
まどか「なら、私達も水着買いに行こっ?」
ほむら「いえ私は」
まどか「ほむらちゃんの水着は私が選んであげるね」
ほむら「まどか」
さやか「じゃあ放課後、マミさん家で決めよー!」
杏子「さんせー。2人ともそれでいいねー?」
まどか「うんっ楽しみだね、ほむらちゃん」
ほむら「…ええ。そうね」
今日はここまでです。
全然進んでいませんが、少しづつでも書いていきたいと思います!
ー数日後 ショッピングモールー
ほむら「本当に来てしまったわ…」
まどか「どんなのがあるのかな、楽しみだね~」
ほむら「ええ…もう開き直るしかないようね」
まどか「あ、これなんかいいんじゃない?色も紫で似合いそ~」
ほむら「ちょっと派手過ぎるわ」
まどか「え~そんなことないよ~あ、こっちもどうかな」
ほむら「今度は随分と地味ね。さっきとは全然違うタイプよ」
まどか「う~ん…ほむらちゃんのイメージで選んだんだけど…」
ほむら「ふふ…まどかの中にある私のイメージって、どんなものかしら」
まどか「え?うん…ほむらちゃんはね…」
ほむら「ええ」
まどか「大人しくて、守ってあげたくなるの…あれ、これって今のほむらちゃんじゃないね」
ほむら「…」
まどか「あれ?私…「今の」って言ったの?何で…」ソッ
ほむら「いつだって私は私よ…まどか」
まどか「あっほむらひゃん!?ここんなところで抱きつ…」
ほむら「誰も見ていないわ…」
まどか「ひぅ…」
ほむら「ふふ、名残惜しいけど…いい加減にしないとまどかに怒られるわね」スッ
まどか「あ…怒ったりは、しないけど…ちょっと恥ずかしいし…」
ほむら「そうね、反省してるわ。さて、どっちが私に似合うのかしら?」
まどか「え、うん…ん~…こっち、かな?」
ほむら「なら、これを買うとするわ。さて、次はまどかの水着を選んであげるわ…」ニコッ
まどか「うぅ…不安になるよ…」
ー喫茶店ー
ほむら「楽しい買い物だったわ…ねえ?まどか」
まどか「うぅ…ほむらちゃん酷いよ…」
ほむら「あら、私が何かしたのかしら」
まどか「私に…あんな恥ずかしい水着ばっかり選んで…」
ほむら「ふふ…少し大人びてるだけで普通の水着よ…?」
まどか「う~ほむらちゃん、意地悪だ…」
ほむら「それが私よ…今までは猫かぶってたの。それとも…こんな私は嫌かしら?」
まどか「ううんっ!全然そんなことないよ!私ね」
ほむら「ええ」
まどか「こんな風に、ほむらちゃんと話したい、仲良くなりたいってずっと思ってたの」
ほむら「そう」
まどか「なんでかな、今日すごく楽しかったけど…何ていうのかな、懐かしさ…?みたいなのを感じたの」
ほむら「…」
まどか「不思議だよね、ほむらちゃんとはアメリカから帰ってきて、初めて会ったのに」
ほむら「…覚えてないだけで、昔、友達に私みたいな子が居たのよ、きっと」
まどか「そう、なのかな…」
ほむら「そうよ。それより、遊園地も海水浴も楽しみね」
まどか「うんっいっぱい遊ぼうね!」
今日はここまでです!
読んで下さっている皆さんに感謝です!
また明日、書き込みに参ります!
ーテーマパークー
さやか「さあやってきましたルナパーク・ランド!」
杏子「なんやかんやでおめーが一番テンション上がってんじゃないの~?」
マミ「なぎさちゃん、走っちゃダメよー」
なぎさ「平気だよ!お姉ちゃん達もはやくはやくっ!」
まどか「晴れてよかったね~」
ほむら「ええ、そうね」
杏子「もう一回行こうもう一回!」
まどか「杏子ちゃん、あんなにはしゃいじゃって!」
なぎさ「お姉ちゃん、今度はあれに乗りたいの」
マミ「そうね…あらなぎさちゃんは身長が足りないみたい」
ほむら「私は少し休みたいわ」
さやか「それなら観覧車でも乗る?」
杏子「この芝生で飯食おーぜ」
マミ「まずはシート広げるわよー佐倉さん暁美さん、はい」
ほむら「はい…なぎさちゃん、バッグを端に置いてくれる?」
なぎさ「はいです!うんしょうんしょ…」
まどか「これ、みんなのおしぼりとコップね」
さやか「じゃーん!早起きして作ったお弁当自信作だよ!」
マミ「ごちそうさま…」
杏子「うまかったなー」
さやか「あ!さっそくお菓子食べてる!」
なぎさ「…」ジー
杏子「食うかい?」
なぎさ「わぁい!」
まどか「ほむらちゃん、お土産見に行こ?」
ほむら「そうね、面白いものがあるといい…わね」キッ
まどか「そうだね…ほむらちゃん?」
ほむら「ごめんなさい…ちょっと、お手洗いに行ってくるわ」
まどか「あ、うん、もう少しここで休んでるから」
ほむら「ええ…」
QB「みんな、大変だ!」
さやか「わっビックリした!」
マミ「キュゥべえ?」
なぎさ「お姉ちゃん、どうしたの?」
マミ「あ、ううん、なんでもないの」
杏子『留守番してろって言っただろー?』
QB「あの悪魔がここに現れたんだ」
さやか『え…ホントだ、あっちに強い魔力が!』
杏子『あいつ、だな』
QB『また魔獣を呼び寄せるつもりなんだろうね』
杏子『おいおい、大惨事になるぜ…』
さやか『こんなところにまで…許せない!』
マミ『行くしかないわね』
マミ「鹿目さん」コクッ
まどか「あ…」コクッ
マミ「なぎさちゃん…お姉ちゃん達、大事な用事が出来ちゃったの。直ぐに戻ってくるから鹿目お姉ちゃんと一緒にここに居てね」
なぎさ「なぎさも行くのです」
まどか「なぎさちゃん、お姉ちゃんと一緒にあれに乗ろ?」
なぎさ「…うん」
マミ「いい子ね…じゃあ行ってくるわ」
さやか「居た!あんた、何の恨みがあってこんなところまで…!」
悪魔「…言ったでしょ?私はこの世界を壊したいの」
QB「人々の絶望や呪いから魔獣は生まれる。人々が楽しく過ごすこの場所は、新たな魔獣を作るにはもってこいだね」
悪魔「そうよ」ヒョイッ
QB「きゅっ」
悪魔「そして人間を蹂躙し尽くすのよ…こんな風にね」ウリウリ
杏子「…こいつっ!」
マミ「…キュゥべえ!」
QB「ありがとうございます!」
マミ(ありがとうございます?)「やめなさい!」
さやか(ありがとうございます?)「キュゥべえを放せ!」
杏子(ありがとうございます?)「やっぱりあんたを倒さないといけねーんだな」
ほむら「貴女達には魔獣で充分よ…そろそろね」ポイッ
杏子「ちっ出やがったか!」
マミ「アトラクションからは離れてるけど…!」
さやか「これは、動物園の近くになる?」
ほむら「ふふ…私と違って魔獣は無差別。早く行かないと被害が大きくなるわよ」
さやか「う…」
マミ「…美樹さん佐倉さん、魔獣の所に急ぎましょ!」
今日はここまでです!
更新遅くなっても読んで下さる皆さんに感謝!
それではまた明日以降時間が取れたら書き込みに参ります!
>>53
途中から、ほむらになってるね
>>58
本当だ、訂正します!
>>53 の訂正
さやか「居た!あんた、何の恨みがあってこんなところまで…!」
悪魔「…言ったでしょ?私はこの世界を壊したいの」
QB「人々の絶望や呪いから魔獣は生まれる。人々が楽しく過ごすこの場所は、新たな魔獣を作るにはもってこいだね」
悪魔「そうよ」ヒョイッ
QB「きゅっ」
悪魔「そして人間を蹂躙し尽くすのよ…こんな風にね」ウリウリ
杏子「…こいつっ!」
マミ「…キュゥべえ!」
QB「ありがとうございます!」
マミ(ありがとうございます?)「やめなさい!」
さやか(ありがとうございます?)「キュゥべえを放せ!」
杏子(ありがとうございます?)「やっぱりあんたを倒さないといけねーんだな」
悪魔「貴女達には魔獣で充分よ…そろそろね」ポイッ
杏子「ちっ出やがったか!」
マミ「アトラクションからは離れてるけど…!」
さやか「これは、動物園の近くになる?」
悪魔「ふふ…私と違って魔獣は無差別。早く行かないと被害が大きくなるわよ」
さやか「う…」
マミ「…美樹さん佐倉さん、魔獣の所に急ぎましょ!」
まどか「みんな、大丈夫かな…」
ほむら「まどか、ここに居たのね…あら、みんなは?」
まどか「あっ、なぎさちゃんはそこで乗り物に乗ってるよ!さやかちゃん達はあっちに行ったみたい」アセアセ
ほむら「そう。ふふ、なぎさちゃん、あんなに手を振って…楽しそうね」
まどか「うん…終わったらショップ見にいこうね」
ほむら「ええ…あ、出てきたわよ」
まどか「なぎさちゃん、楽しかったー?」
なぎさ「あ、ほむらお姉ちゃん!うん、楽しかったのです!」
ほむら「じゃあ一緒にお店に行きましょう…まどか?」
まどか「あ…まじゅう…」
ほむら「え!?」クルッ
まどか「危ないっ!」ガバッ
なぎさ「あっ!」
ほむら「まどか!」
まどか「うぅ…2人とも無事…?」
ほむら「まどか…私達をかばって…」
なぎさ「血が出てるよ!お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
ほむら「…消えなさいっ!!」ジュッ
まどか(あれ…悪魔、さん…?)
ほむら「まどか!」グッ
まどか「あ、ほむらちゃんだった…気のせいだったのかな…」
なぎさ「ほむらお姉ちゃん!まどかお姉ちゃんが…」
ほむら「なぎさちゃん、まどかは大丈夫だから少し向こうを向いててくれる?」
なぎさ「え…うん」
ほむら「…ほら、傷は塞がったわ」
まどか「あ…れ?本当だ、何とも無い…」
なぎさ「お姉ちゃん、良かったぁ!」
ほむら「まどか、もう少し横になって…」
杏子「ほむら、お前…」タッ
まどか「杏子ちゃん!」
ほむら「…いたのね」
杏子「ああ…こっちで魔獣の気配を感じたから、あたしだけが離脱してきた…」
なぎさ「あう…」オロオロ
まどか「なぎさちゃん、大丈夫だよ…」ギュッ
杏子「そんなことより…ほむら。今あんた、何をした?」
まどか「え…?」
ほむら「…」
杏子「遠くから見えたんだ。あんたが手を振った途端、魔獣が消滅した」
ほむら「…」
杏子「何とか言えよほむ…いや…やっぱ、いいや」チャキッ
まどか「杏子ちゃん…?」
杏子「あたしにはずっと、あの悪魔があんたに見えてた。まどかやさやか、マミには違う姿が映っていたようだけどな」
ほむら「…そう、貴女は幻覚に耐性があったのね」
まどか「そんな…ほむ…らちゃん…」
杏子「…」
ほむら「…」
杏子「…もうすぐマミとさやかがこっちに来る」
ほむら「ええ…」
杏子「行きな」
ほむら「杏子」
杏子「適当にごまかしておくから…行けって」
ほむら「お言葉に甘えるわ…」
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「まどか…ごめんなさい…」スッ
まどか「ほむら、ちゃん…」ガクッ
なぎさ「…お姉ちゃん…」ギュウ
杏子「ちっ…わけわかんねぇことしやがって…」
今日はここまでです!
書き込みをしていただいたり、間違いを訂正していただいたり、感謝です!
また明日以降、時間がとれれば書き込みに参ります!
ーほむらの部屋ー
QB「どうやら悪役を演じるのも潮時のようだね」
ほむら「インキュベーター」
QB「エネルギーの効率的な採取という目的で始めた魔法少女誘導も、君にとって一番最悪な結果を迎えてしまった…きゅぅ~」
ほむら「…」
QB「君がこのまま手を引けば結局エネルギー問題は何の成果も出せなかったことになる…あ、もう少し強く踏んでくれるかな」
ほむら「…気持ち悪い淫獣ね」グリッ
QB「ありがとうございます!…そうそう、当初僕達が考えていたよりも随分早く、宇宙の死を迎えそうだ…あふん」
ほむら「それをどうにかするのがあなたの役目でしょ」グリグリ
QB「色々と考えてはいるけど、どれも焼け石に水だね。以前も言った様に、一番は君の存在なんだ…きゅっぷい」
ほむら「…」
QB「君が神となって世界を再構築してから、この不完全な世界から生み出される歪を力で押さえ込んできた。でも最近、予測出来ない事態が頻発するようになってきたと思わないかい?」
QB「テーマパークでいきなり出現した魔獣は、君さえ感知出来なかった。こんなことは初めてだよね」
QB「その前の、異常発生した魔獣もだよ。マミ、杏子、さやかはいずれも魔法少女として非常に高いレベルに達している。その3人が、君が介入しなければ全滅していたなんて尋常じゃない」
QB「イレギュラーがインフレ化するのは君が魔力を使って無理やり押さえ込んでいる反動に間違いない。すると更にこれを押さえつけようと膨大な魔力を使う…これでは悪循環で、どれだけ魔法少女を誘導して魔獣を狩ってもエネルギーは減っていく一方だ」
ほむら「分かっている…分かっているわ、そんな事…!」
QB「このままでは君が望む「まどかが一生を全うするまで」すら宇宙は延命できない可能性がある」
ほむら「…」
QB「君にとっては最悪の結末だろう」
ほむら「…インキュベーター。以前私が言った測定、出来たかしら」
QB「あれかい?もう少し時間をもらえるかな。でも、あれは僕は賛成できない」
ほむら「あなたは私に言われた通りにやればいい」
QB「…分かった。じゃあ今日はもう帰るよ。測定が終わればまた踏まれに来るから」
ほむら「…」
ほむら「…」
ほむら「ふふ…私、ひどい顔ね」
ほむら「…まどか」
ほむら「…」
まどか「…」グッ
ピンポーン
まどか「…」
まどか「…今日も居ない…」
まどか「…」ピッポッ
トゥルルルル…
まどか「また留守電…」
まどか「ほむらちゃん、まどかです」
まどか「…明日、約束してたみんなで海に行く日だよ、忘れずに来てね…あ、私迎えに行くから!」
まどか「じゃあ、ね…」ツーツー
まどか「…」
まどか「ほむらちゃん…どこ…?」
今日の書き込みは一旦ここまでです!
また時間が取れたら書き込みに参ります!
このSSまとめへのコメント
もし奇跡も魔法もあるものならば、全ての未完SSを救って欲しい
希望を持って始まったものを絶望で終わらせたくないものだ