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妹「ヤーレンソーランソーランソーラン！！」ﾎｲｻｯﾎｲｻｯ

兄「……」

妹「ソーランソーラン！！」ﾄﾞﾔｻｯﾎﾔｻｯ

兄「……」

妹「ハイッハイッ！！！」ﾌﾝｽｯ!

兄「……」

妹「……オナニーの仕方ってこれで合ってる？」

兄「間違ってる」

妹「あれ？おかしいな……間違ってる？」

兄「間違ってる」

妹「……ニアピン？」

兄「いや、なんかもう全部違う」

妹「……」

兄「……」

妹「……ズンドコ節の方が良かった？」

兄「曲のチョイスじゃねえよ」

妹「私が聞いたのはね？」

兄「うん」

妹「オナニーって、すっごい気持ちいいって」

兄「うん」

妹「……な？」

兄「……うん？」

妹「私今すっごい気持ちいいんだけど」

兄「そりゃああんだけ大声出して踊ったらなあ……」

兄「あのな」

妹「はい」

兄「男子高校生の俺は……今日も健全にムラムラしてた訳だ」

妹「はあ」

兄「どんな妄想で自家発電しようか考えてた訳だ」

妹「はあ」

兄「そんな昼過ぎ頃、もじもじしながら現れた妹の『私のオナニーを見てほしい』という台詞……いけない、俺達は兄妹だ。しかし、その言葉は魅力的すぎる。見てやるくらいいいんじゃあないか？いやしかし一線超えてしまったら……等々、考えに考えて、決心して、マイサンもこれから起こる出来事に期待して臨界体勢に入った……所だ」

妹「う、うん」

兄「なんでソーラン節やねん」

妹「なんかゴメン」

兄「お前……お前なあ、俺のチンコが勃てばいいのか寝てればいいのかわかんなくなって、半分あたりから萎れるっていう奇跡の勃起しちゃってんだろうが」

妹「よくわかんないけどゴメン。いや、あのね？私オナニーってよくわかんなくってさー」

兄「うん」

妹「お兄ちゃんに教えてもらおうと思ったんだけど」

兄「うん」

妹「……具体的に、どこが間違ってたかな？」

兄「全部」

妹「……惜しい感じ？」

兄「いや、だからもう最初から違うって」

妹「……最初から？」

兄「最初から」

妹「……」

兄「……」

妹「……あ！わかった！」

兄「うん？」

妹「にしん来たかとォ鴎に問えばァ～～♪」

兄「歌詞の問題じゃねえ」

妹「もうっ、じゃあどこが違うのー？」

兄「うーん……指摘すんのも面倒臭いんだけど」

妹「そこを何とか！」

兄「とりあえず、な」

妹「うん」

兄「……ハッピとねじりハチマキ、取れ」

妹「えっ？」

兄「『えっ？』じゃなくて」

兄「うーん……あのな？」

妹「はい」

兄「オナニーって……あれだよ、そうやって大声出すんじゃあなくって」

妹「はい」

兄「もっとこう……恥じらいとか……なあ？」

妹「……恥じらい？」

兄「恥じらい」

妹「……はぁ……///……どっこいしょっ///……どっこいしょぉっ……ン……///」

兄「ソーラン節から離れろ」

兄「いやもう、あのなあッ、そうじゃあねえ。そうじゃねーんだよ」

妹「えー、お兄ちゃんの言うことよくわかんない」

兄「とりあえずソーラン節は禁止だ」

妹「えっ」

兄「オナニーっつうのはなあ、もっとこう……気持ちのたかぶりというか、チラリズムというか、思わず漏れてしまう声というか……ほら！わかるだろうが？」

妹「うーん……なんとなく？」

兄「頑張れよ！もっと熱くなれよ！お前なら出来る出来る出来る！どうしてそこで諦めるんだよ？自信持って！俺にオナニー見せてみろよ！」

妹「わ、わかった。……じゃ、ちょっと待ってね？」

兄「おう」

妹「すぐ、準備するから……///」

兄「wktkktkr」

ｺﾞｫｵｵｵｵｵｵ……!!

妹「はああああああああああ……！！」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……!!

兄「…………」

妹「……オラは怒ったぞー！フリーｚ」

兄「戦闘でボロボロになった服で気をたかぶらせてるんじゃあねえよ！！！！」


おしまい。