魔王「勇者やばい」(9)
魔王「やばい、勇者超強い、まず剣技の達人」
魔王「雨を相手に剣を振って一切濡れないぐらい」
魔王「持ってる剣もやばい」
魔王「鍛冶の神様が鍛えに鍛えたオリハルコンの剣で魔法でも何でも斬っちゃう代物」
魔王「魔法の腕もやばい」
魔王「神様に最も近いって言われてた大賢者よりやばい」
魔王「俺がいると魔物が活性化しちゃうし勇者絶対に来る、やばい」
勇者「魔王やばい」
勇者「何がやばいって超慕われてる」
勇者「行く街行く街に魔王の像が建ってる」
勇者「何でも自分がいるせいで魔物が活性化しちゃうからってあちこちの魔物を自分で倒していってる」
勇者「活性化した魔物って超強いのに簡単に倒していってる魔王やばい」
勇者「俺が魔王倒しても多分人民から物凄い反感を買って殺される、やばい」
勇者「でも魔王を倒さないと魔物が溢れかえって世界が終わる、やばい」
天使「ってな具合で地上は混乱してるッスね」
最高神「魔物の活性化と魔王の存在は違うって昔っから言ってるのにねえ……」
天使「最高神様の言葉を聞けるヤツが地上にはいないんすよねー」
最高神「やっぱり私の家の位置が高いから……」
天使「それは関係ないッス」
悪魔「いつになったら魔物の生産を止めたらいいんでしょーね」
邪神「知らんなぁ、最高神から連絡があるはずだしなぁ」
悪魔「連絡役の人間は何をしてるんですかね」
邪神「勇者を出てるし滅びた訳じゃないんだろうが……」
悪魔「そもそも最高神の命令が必要なシステム自体何とかならなかったんですか?」
邪神「あの娘ドジっ娘だったからなぁ…悪いことにシステムが複雑過ぎて今更変えれんし……」
悪魔「難儀ですねえ」
天使「ボクは最近になってから最高神様に仕えたんでよく解んないんスが……
最高神様の声が聞ける人間がいないなら邪神様のところにボクなり最高神様なりが行けばいいんじゃないッスか?」
最高神「」!?
天使「その手があったかみたいな顔しないでくださいッス!?
ってか天界のもんが行っていいもんなんスか!?」
最高神「えっ、問題ないよ?
私はダメだけど…天使達は大丈夫」
天使「な、なんで誰も……」
最高神「天界の子達は天界に一生いなきゃいけない!みたいな感じだからねぇ……流石は元人間の大賢者だねえ、その発想は無かった!」
天使「oh...」
最高神「じゃあ早速お願いしてもいいかな?」
天使「天界の人達は凄い人ばっかり何だけど……阿呆ばっかりだぁ……
行って来まーす……」
勇者「ぜぇはあ……魔物、強い……」
勇者「あれは魔王!?近くにいるのは……天使!?何がどうなってる!?やばい感じだ!」
※勇者と魔王の距離が離れているため、勇者には会話が断片的にしか聞こえていません。
魔王「俺と……関係……魔物」
天使「地底……邪神……生み出して……」
勇者「よく解らないけど……地底に邪神がいて魔物を生み出しているんだな!なら、目指すは地底!倒すは邪神だ!」
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