【ラブライブ!】穂乃果「μ’sの奇妙な日常」【ジョジョパロ】 part2 (37)

『ラブライブ!』に『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド要素をパロディした作品です。



・オリジナルスタンド登場

・キャラの口調改変

・遅めの更新



前スレ 【ラブライブ!】穂乃果「μ’sの奇妙な日常」【ジョジョパロ】
【ラブライブ!】穂乃果「μ'sの奇妙な日常」【ジョジョパロ】 - SSまとめ速報
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生徒A「ねえ、知ってる?」


生徒B「なになに、何の話?」


生徒A「今校内で話題になってるんだけど、『絶対に恋愛を成就させてくれる』人がいるんだって!」


生徒C「絶対に!?」


生徒A「うん、絶対も絶対! 100%の10割だよ!」


生徒B「っていうか、ここ女子高なのに校内恋愛……?」


生徒C「それじゃあ、スクールアイドルやってる園田さんとイチャイチャラブラブできるかもしれないの!?」


生徒A「もちろん! なんてったって『絶対に恋愛を成就させてくれる』んだもん!」


生徒B「いや、女の子同士だよね……?」


生徒A「あんたが園田さんとイチャイチャラブラブする前に、私が高坂さんと餡子みたいにあま~い時間を過ごすんだからね!」


生徒C「え~、ずっるーい!」


生徒A「でも一つ問題があってね……」


生徒B「そうそう、まず女の子同士だもんね……」


生徒C「問題って?」


生徒A「『絶対に恋愛を成就させてくれる』って人が、誰なのか分からないんだよね……」


生徒C「そんなぁ~!」


生徒A「ってことで、一緒に探そうよ!」


生徒C「なるほど!」


生徒B「もうダメだ……」




          






          ----------




ガチャッ


ことり「はぁ……」


希「おっ、ことりちゃん。溜息なんてついてどうしたん?」


真姫「何か嫌なことでもあったとか?」


ことり「うぅ、そういうことじゃないんだけど……」


ことり「ちょっと悩みが、ね……」


穂乃果「悩み?」


海未「よろしければ相談に乗りますよ?」


凛「あっ、もしかしてテストの点が悪かったとか!?」


花陽「ことりちゃんに限ってそれはないと思うけど……」


穂乃果「!」


穂乃果(花陽ちゃん、もしかして何も覚えてないのかな?)


穂乃果(全くもっていつも通りの花陽ちゃんみたいだし……)


穂乃果(そんなことよりも、今はことりちゃんの方が優先だよね!)


穂乃果「それで、何があったの? 話せること?」


ことり「うん、それはね……」




          






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みんな「好きな人ができたあ!?」


ことり「そ、そうなの……///」


花陽「そそそ、それでいったい誰なんですか!?」


ことり「えっ!? えっとぉ……」


穂乃果「私の知り合い!? もしかして近所のお兄さんとか!?」


希「それとも先生とか? 確かにダンディーな感じの先生もいるしね?」


ことり「えっ、あの、そういうわけじゃなくて……」


海未「その方とはもう会われたのですか?」


ことり「会うって言うか、いつでも会えるって言うか……」


凛「ってことはやっぱり先生かにゃ?」


真姫「そういうのっていわゆる『禁断の愛』ってやつじゃない?」


ことり「ううん、先生じゃないの!」


穂乃果「それじゃあやっぱり近所のお兄さん?」


ことり「ううん、それも違うの」


花陽「となると、もう予測が付きませんね……」


海未「あの、いかがわしい関係とかではないのですよね?」


ことり「いかがわしい…… あの人といかがわ…… あふぅ……///」


海未「す、すみません……」




希「で、結局誰なん?」


穂乃果「知り合いだったら聞いておきたい!」


ことり「で、でも……」


凛「早く教えるにゃー!」


ことり「ふえぇ…… でも、やっぱりおかしいと思うし……」


花陽「ほら、凛ちゃんダメだよ? こういうのは無理やり聞いちゃダメ!」


真姫「確かに、無理に聞き出すようなことでもないわよね」


ことり「うぅ……」


ことり「みんなには、知っておいてもらった方が良いかも……」


真姫「えっ、言うの……?」


穂乃果「おお! 誰なの誰なの!?」


希「イケメン? それともふんわり系?」


花陽「告白とかは!?」


ことり「えっとね、実は、その……」


穂乃果「うんうんうん!」


ことり「普通とはちょっと違ってて……」


希「そっちの方が燃えるやん!」


ことり「変だって、思わないかな……?」


花陽「ことりちゃんの気持ちをそんな風に言うわけありません!」


ことり「うぅ……」


ことり「えっと、まずその子は……」


穂乃果「…………」ゴクリ









ことり「お、女の子なの……」















希「女の子!? ってことは百合!?」


花陽「ことりちゃんが百合!?」


ことり「うぅ、やっぱり変だって思ってる……」


希「そんなことないよ?」


花陽「ええ! むしろ最高です!」


凛「こ、こういうかよちんも好き…… き、嫌いではないにゃ」


穂乃果「女の子ってことはもしかしてこの学校の子?」


ことり「うん、そうなの」


希「先輩だったら紹介するよ?」


花陽「1年生だったら頑張って探してみます!」


穂乃果「同級生だったら応援するよ! ね、海未ちゃん?」


海未「えっ? ええ、も、もちろんです!」


ことり「その人は、3年生なの……」


希「おお! 誰や誰や!?」


ことり「きっと希ちゃんだけじゃなくて、みんなもよく知ってる人なんだけど……」


穂乃果「もしかしてμ’sのメンバーだったりして!」


凛「それは偶然にもほどがあるにゃー」


真姫「そんな上手い話があるはずないじゃない」


穂乃果「だよねー」


ことり「えっと、そのまさかなんだけど……」


希「本当に!?」


海未「ということは……」


真姫「希でもないなら……」









ガチャッ




にこ「遅れて悪いわね、ちょっと先生に用があったのよ」


穂乃果「あっ……」


花陽「っ!」


希「ふむ……」


真姫「なるほどね……」


海未「その方とはつまり……」







みんな「にこちゃんだあ!!」


にこ「…………はい?」


ことり「あぅ……///」




          






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穂乃果「ことりちゃん、折角だし今この場で言っちゃおうよ!」コソコソ


花陽「そうです! 善は急げですよ!」コソコソ


真姫「そんなに急かさない方が良いんじゃない?」コソコソ


希「んふふ、ウチは見守ってるだけやから安心していいよ?」コソコソ


ことり「うぅ、でも……///」


にこ「ねえ、どうかしたの?」


海未「いえ、気にしないでください」


凛「そんなことより練習だにゃー」


にこ「そうね、ほらあんた達! さっさと練習に行くわよ!」




          






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海未「今日の練習でも、やはりにこのことばかり見てましたね?」


ことり「えっ、そんなことないよ!?」


穂乃果「いやいやことりちゃん、ずぅーっと見てたよ?」


ことり「うぅ、だって……///」


海未「まあ、仕方ありませんよ。ことりはにこに恋をしているのですからね」


穂乃果「そうそう! 恋だから仕方ないよ!」


海未「そんなこと言って、穂乃果は恋をしたことがあるのですか?」


穂乃果「うえっ? ない、かな…… あはは……」


海未「全く穂乃果は……」


ことり「海未ちゃんは恋、したことあるの?」


海未「わ、私ですか!?」


穂乃果「そうだよ! 海未ちゃんだって恋なんてしたことないんじゃないの?」


海未「あ、ありますよ…… 一度だけ……」


ことり「ホントに!? いつ? どんな人?」


穂乃果「気になる気になる!」


海未「も、もうやめてください! それより、ことりはにこのどんなところが好きなのですか?」


ことり「えっ? うーん、そうだなぁ……」




ことり「…………」


穂乃果「……?」


ことり「あれ……」


海未「どうかしましたか?」


ことり「え、えっと、どんなところが好きなのか、だよね? ちょ、ちょっと待ってね! えっとぉ……」


穂乃果「もしかして思いつかないの?」


ことり「そ、そんな訳ない! …………多分」


海未「それでは、いつどのようなことがきっかけで好きになったのですか?」


ことり「きっかけ? そうだなぁ……」


ことり「…………」


穂乃果「ことりちゃん?」


ことり「え、えっとぉ……」


海未「まさか、好きなところも思いつかずきっかけも思い出せないと?」


ことり「そんなことないと思うんだけどなぁ……」


穂乃果「ねえ、ホントににこちゃんの事好きなの?」


ことり「それはホント! にこちゃんの事を考えるだけで胸がドキドキしちゃって……///」


穂乃果「そう、ごめんね」


ことり「ううん、私もなんかヘンだから……」


穂乃果「そんなことないよ! 多分恋ってそんなものなんだよ、ねっ、海未ちゃん?」




海未「…………」


穂乃果「あれ、海未ちゃん?」


海未「えっ? は、はい! なんでしょうか?」


穂乃果「ボーっとしてた?」


海未「すみません、少し考え事を……」


穂乃果「もう、3人でお話してるんだから気を付けてよね?」


海未「はい、気を付けます。 それで穂乃果、少しいいですか?」


穂乃果「どうかしたの?」


海未「ことり、何かおかしいと思いませんか?」コソコソ


穂乃果「おかしい、そうかな?」コソコソ


海未「にこのことを好き、というのは確かなようですが不自然だと思うんです」コソコソ


穂乃果「確かに……」コソコソ


海未「ことりはこのような状態ですし、一度にこに話を聞いてみるというのはどうでしょうか?」コソコソ


穂乃果「オッケー!」コソコソ


海未「すみません、ことり。それでは私はここで」


ことり「うん、またね海未ちゃん」




          






          ----------




海未「というわけでにこ、何かご存じありませんか?」


にこ「や~ん、にこモテモテぇ~? 照れちゃうぅ~?」


穂乃果「ねえ海未ちゃん、ちょっと寒くない?」


海未「そうですね、もう1枚上着を着ていればよかったと思います」


にこ「ちょっと何よそれ!?」


海未「にこが話をはぐらかすからです。つまり、何か知っているということですよね?」


にこ「べっつにぃ~? にこはなぁんにも知らないけどぉ~?」


穂乃果「ろ、露骨すぎ……」


海未「にこ、何か知っていますね?」


にこ「……まあね、だってあれ、にこがやったことだし」


穂乃果「にこちゃんがやったこと?」


海未「…………どういう意味ですか?」


にこ「にこのアイドルパワーっていうのぉ? 超能力っぽいっていうかぁ~?」


海未「!? やはりその類のモノでしたか……」




穂乃果「えっ? えっ?」


海未「レッドローズフューチャー!」ギュイン!


海未「これ、視えますね?」


にこ「わお! 海未ちゃんもそーいうの使えるんだぁ……?」


穂乃果「スタンド!? にこちゃんもスタンド使いだってこと!?」


海未「分かってなかったのですか……」


にこ「へえ、ってことは穂乃果ちゃんもぉ?」


穂乃果「もちろん! ノーブランドガールズ!」ギュイン!


にこ「なるほどねぇ……」


海未「にこ、すぐにことりを元に戻してください」


にこ「どうして? ことりはただにこに恋をしているだけでしょ? 何が悪いって言うのよ」


海未「なっ! それは……」




にこ「それにね、学院中で話題の『絶対に恋愛を成就させてくれる』って言う相談者。にこのことなのよね」


穂乃果「もしかして、にこちゃんのスタンドで無理やり成就させてるってこと!?」


にこ「まあ、そういうことね。でも、依頼者の恋も叶って相手も恋をしていて幸せで……」


にこ「何も悪いことはしてないじゃない?」


穂乃果「で、でも!」


にこ「ってことだから、お引き取り願える? 恋愛相談の予定が詰まってるの」


海未「くっ……」


にこ「そうだ、アンタ達の恋も叶えてあげようか? 穂乃果は相手がいないでしょうけど海未は、ねぇ?」


海未「やっ、やめてください!///」


穂乃果「海未ちゃん好きな人いるの?」


海未「ひ、秘密です!///」


穂乃果「ってことは居るんだぁ?」


海未「穂乃果には教えられません!」


にこ「それじゃ、にこはもう行くわね」


海未「にこ!」


穂乃果「行っちゃったね……」




          






          ----------




海未「どうしますか、穂乃果」


穂乃果「……ねえ、海未ちゃん」


海未「はい、どうかしましたか?」


穂乃果「にこちゃんの言う通り、なんじゃないかな?」


海未「にこの言う通り?」


穂乃果「きっかけはどうであれ、ことりちゃんはにこちゃんのことが好きなんだよね」


海未「ええ、それがにこのスタンド能力のようですね」


穂乃果「もしかするとことりちゃんは、それが幸せなのかも……」


海未「穂乃果?」


穂乃果「だったら、むしろことりちゃんの恋を応援してあげた方が良いんじゃないかな?」


海未「しかし、あのような理由で好きになるなど……」


穂乃果「やっぱり海未ちゃんは、ことりちゃんを元に戻してあげたい?」


海未「ええ、ことりが恋をするのは構いません。ただ、もっと正しい恋のカタチというものが……」


穂乃果「正しい恋のカタチ? 海未ちゃんは分かるの?」


海未「い、いえ! そういうわけではありませんが……///」


穂乃果「もしかして好きな人がいるとか!?」


海未「っ! とにかく、今はことりのことが先決です!」


穂乃果「そうだよね、じゃあどうする?」


海未「私は、ことりにかかっているにこのスタンド能力を解いてあげたいです」


穂乃果「そっかぁ……」




海未「穂乃果は、寂しくはないですか?」


穂乃果「えっ?」


海未「仮にことりをこのままにしておいて、にこのモノになってしまうとしたら」


穂乃果「そ、それは……」


海未「寂しいです、私は」


穂乃果「私も、ホントは寂しいけど…… だけどことりちゃんはにこちゃんのことが好きなんだし……」


海未「私が言っているのはそういうことではありません」


穂乃果「海未ちゃん?」


海未「ことりは私たちの幼馴染です。にもかかわらず、にこに対してメロメロなことが少しだけ不愉快なんです」


穂乃果「海未ちゃんもしかして……」


海未「ことりは私たちの幼馴染であり親友です! なのにスタンド能力一つで優先度がにこと入れ替わるなんて許せません!」


海未「穂乃果、ことりを奪還しましょう! にこなんかより私たちの方がことりと仲が良いはずなんですよ!」


穂乃果「海未ちゃん、嫉妬してるだけだよね?」


海未「嫉妬などではありません、当然のことですよ!」


穂乃果「でも……」


海未「それに、にこもスタンドを持っています」


穂乃果「そうだね」


海未「なら、こちらもスタンドを使っても卑怯ではありませんよね?」


穂乃果「ちょっと海未ちゃん……?」


海未「ことりは、私たちの幼馴染なんですからね!!」


穂乃果「だ、大丈夫かなぁ……」




          






          ----------




にこ「それで、あなた達ね。恋愛相談をしてほしいっていうのは」


生徒A「はい、叶えてほしいんです!」


生徒C「私、ずっと思いを寄せてた子がいるんです!」


にこ「そう、分かったわ。えっと、そっちの子も相談をしてほしいの?」


生徒B「いえ、私はそういうわけではないんですけどこの子たちの連れで……」


にこ「そう、分かったわ」


にこ「それで、あなた達は誰のことが好きなの?」


生徒A「はい、私は高坂さんのことが……///」


生徒C「私は園田さんが……///」


にこ(! へえ、穂乃果と海未ねぇ…… これは好都合じゃない……)


にこ「なるほど、分かったわ」


生徒A「叶えてくれるんですよね!?」


にこ「ええ、もちろんよ」


にこ「だけど、それはあなた達のアプローチの掛け方次第なの」


生徒C「だけど、恥ずかしくて……」


にこ「でしょうね、そんな子を私は何人も見てきたわ」


生徒B「じゃあやっぱり無理ってことですか? まあ、女の子同士ですもんね……」




にこ「そして、そんな子たちの恋を何度も叶えてきたわ」


生徒B「マジですか!?」


にこ「私はあなた達にちょっとしたおまじないをかけるわ」


生徒A「おまじない?」


にこ「そう、『勇気が出るおまじない』よ」


生徒C「よ、よろしくお願いします!」


にこ「それじゃ、行くわよ?」


にこ「すぅー、はぁー……」


生徒ABC「…………」ゴクリ


にこ「にっこにっこにー☆ あなた達の恋、にこにーのにこにこパワーで、叶えちゃうぞぉ~☆ にこっ☆」


にこ(なんてね、この間にラブノベルスでこの子たちの感情を増幅させるわ……ッ!)


生徒B「どうなの?」


生徒A「なんだろう、この気持ち……」


生徒C「今なら気持ちを伝えられる気がする……」


生徒B「えっ、いきなり!?」


生徒A「ううん、それだけじゃ物足りない! 私の気持ちをぶつけたい!」


生徒C「今すぐに、今すぐ園田さんに……ッ!」


にこ「それじゃ、頑張ってにこ☆」


生徒A「高坂、さん……ッ!」


生徒C「園田さん、会いに行きますから……ッ!」


生徒B「ちょっと、あんた達大丈夫なの!?」




          






          ----------




ガラッ


海未「にこ!」


にこ「あら、海未。それと穂乃果じゃない。どうかしたの?」


海未「にこ、今すぐことりを元に戻してください!」


にこ「またそのこと? さっきも言ったでしょ、ことりはにこに恋をしてるの。そして、それはことりの意志なのよ」


穂乃果「だけどそれは、にこちゃんのスタンド能力でしょ?」


にこ「まあそうだけど、大切なのは今でしょ?」


にこ「過去の事、きっかけなんてどうだって良いの! 人間はね、今を生きてんのよ!」


にこ「今を楽しく生きるために過去を懐かしく思い出すし、今を頑張るために未来に目標を立てるの」


にこ「あなた達はね、ことりの『今』を壊そうとしてんのよ!?」


穂乃果「た、確かに……」


海未「知ったことではありませんね」


穂乃果「う、海未ちゃん?」


にこ「はぁ!?」


海未「そんなこと、私が知ったことではないと言ってるのですよ」


にこ「何よ、ことりの幸せを壊したって良いって訳!?」


海未「ことりが幸せ? にこに恋をさせられている今が幸せだと?」


にこ「そうよ、当然でしょ? 女の子はね、恋をしているときが一番幸せなのよ」


海未「そうですか、ならばことりに聞いてみましょう」


海未「あなたを倒した後にですがね……」


海未「レッドローズ・フューチャー!」ギュイィン!


にこ「もしかしてあんた、丸腰の私を攻撃しようとしてるんじゃないでしょうね?」フンッ


海未「知ったことではありません」シュパァーン!


にこ「あぶなっ!」ピョンッ




穂乃果「ちょっと海未ちゃん!? さすがに丸腰の相手に攻撃するのはどうかと思うよ!?」


海未「知ったことではありません!」


海未「もう一発いきま……」


生徒C「園田さーん!」ドーン!


海未「キャッ! な、何事ですか!?」


穂乃果「海未ちゃん大丈……」


生徒A「高坂さん、私も!」ドーン!


穂乃果「わ、私まで!?」


にこ「ああ、その子たちね、あなた達のことが好きなんだって」


にこ「恋愛相談してきてさ、悩んでたから背中押してあげたのよ、『ラブノベルス』でね」


穂乃果「そんなことにスタンドを!? って痛い痛い!」


生徒A「高坂さんもなんですか!? 私も、高坂さんの事を想うだけで胸が痛くて……」ガシィ!


海未「離してください!」


生徒C「私とお話してくれるんですか!? 良いですよ…… 結婚式のことですか? それとも新婚旅行? あっ、子供のことですか?」ギギギ


穂乃果「うぐぐ、こうなったら……」


穂乃果「ノーブランドガールズゥ!!」ギュイィーン!


にこ「ふんっ、スタンドを出したところで何ができるっていうのかしらね?」


穂乃果「この子に『高坂穂乃果から離れる』という目的意識をッ!」


ピトッ


生徒A「うぐぐ……」


生徒A「高坂さんから、離れる……」


穂乃果「これで何とか……」




生徒A「だけど、私は高坂さんのことが好きなのォ!! 離れたりなんてできないッ!!」


穂乃果「そんな、ウソでしょ!?」


にこ「『ラブノベルス』の能力でその子の穂乃果への想いを増幅させてるの」


にこ「目的意識を植え付けられたって、自分自身の想いに従うに決まってんでしょ?」


穂乃果「うぐぐ……」


海未「こうなれば私のスタンドで!」


海未「急所を外せば矢を放っても大丈夫ですよね!」


穂乃果「大丈夫なわけないよ! 矢を放つのはダメだよッ!!」


海未「くっ、でしたら未来への穴でどうにか……」


ビジョォーン


海未「ッ!?」


穂乃果「どうしたの海未ちゃん!? 何か方法でも見つかったの!?」


海未「ええ、しかしこれは……」


にこ「悪あがきも過ぎれば対抗策になりかねないわね……」


にこ「さあ、穂乃果と海未にあなた達の想いをぶつけてやりなさい」


生徒A「えへへ、高坂さん……」


生徒B「園田さん、逃がさないからね?」


穂乃果「くっ……」


海未「仕方ないですね……」


穂乃果「ちょっと海未ちゃん、暴力はダメだよ!? もちろんスタンドも!」




海未「分かっています、こうするのですよ」


チュッ


生徒B「はっ、園田さんが私の頬に、キキキキキスをッ!?」ボフッ


海未「申し訳ありません、少しだけ眠っていてください」


生徒B「あ、あふぅ……///」バタン


穂乃果「うううう、海未ちゃん!?」


海未「頬にキスしただけです。唇は小さい頃に穂乃果に奪われていますけど……」


穂乃果「あ、あはは……」


海未「さあ、穂乃果もその子の頬でもおでこでも良いのでキスを!」


穂乃果「ええっ!? で、でも…… ええいままよ!」


チュッ


生徒A「ふぇっ、高坂さんが私のおでこにキスをッ!?」


生徒A「ふぁぁ……///」


海未「さて、これで思いっきりにことやり合えますね……」


穂乃果「あぅ、恥ずかしかった……///」


にこ「ま、まさかあの状況を逆手に取られるなんてね……」




ガラッ


ことり「大丈夫!?」


穂乃果「ことりちゃん!」


海未「ことり!」


ことり「お友達から『穂乃果ちゃんと海未ちゃんが矢澤先輩と険悪なムードだった』って聞いて……」


ことり「それで探してたの!」


海未「これで3対1ですよ。にこ、あなたに勝ち目はありません」


にこ「…………」


ことり「なるほど、今は穂乃果ちゃんと海未ちゃんの方が優勢なんだね?」


海未「ええ、ですからことりの出番はもうありません」


ことり「そう……」


穂乃果「ことり、ちゃん……?」


海未「……ま、まさかことり!?」















ことり「ってことで、助けに来たよ、にこちゃん」ニコッ












← to be continued

ここまで見て下さった方、ありがとうございました。

お久しぶりです、ジョジョライブです。
前スレが落ちてしまい、新しくスレを立てた次第です。


前スレラストに、『 『音ノ木坂学院怪事件・一人じゃ寂しい』の前編はこれで完結です。 』
とか書いてましたが、大嘘です。

それと、前話でなぜことりと穂乃果が花陽が犯人だと分かったのかの理由ですが、
単純に『花陽が自分の心配を全くせず、真姫と凛の心配だけをしていたから』ということです。
全然推理要素も何もありません。





今回のオマケ



『ラブノベルス』

タイプ:特殊能力型

能力 :触れた相手を無理やり誰かの事を好きにさせる。
     好きにさせる対象を自分にすれば、言うことをきかせることもできる。(相手の性格による)

能力値:【破壊力 - ナシ / スピード - ナシ / 持続力 - ナシ / 射程距離 - S / 精密機動性 - ナシ / 成長性 - E】

にこにーのスタンド『ラブノベルス』
スタンド名の由来はBiBiのユニット曲のラブノベルスをそのままで。

スタンド像のイメージとしてはジョジョ3部のトト神のように本のカタチです。
表紙と裏表紙はピンクの背景に真っ赤なハートが大きく描かれています。

スタンドの由来はいつもアイドルのキャラクターで振る舞っているため『普通の女子高生』になれないことから、
『女子高生と言えば恋愛』という発想の結果具現化した。

前スレの音ノ木坂学院怪事件・一人じゃ寂しいでの
レッドローズ・フューチャーの未来予知とか
自動操縦じゃない花陽のスタンドが倒されたのに、本体がその事に気づけてないっぽいこととか解説が欲しい

そもそもなんでかよちんは誘拐をしてたの?
ちょっとよくわからなかった

>>30
レッドローズ・フューチャーの未来予知というのはことほのうみ校内探索時のことですよね?
突然未来のビジョンが真っ暗になったのは、
ヘヴン・オブ・ソリチュードの閉鎖空間に閉じ込められ真っ暗な背景を一瞬で視認できなかった状態です。
なので、未来のビジョンが映らなかったのではなく暗闇に目が慣れていない状態では景色を把握できていないんです。

自動操縦じゃない花陽のスタンドが倒されたのに、本体が気づいていない点。
このシーンですが、花陽は倒されたことに気づいていないのではなくハッタリをかましているだけです。
その場に海未がいない以上、何とか誤魔化してその場を凌げばもう一度ことほのうみに攻撃を仕掛けるチャンスがあります。

この辺は自分の文章が足らないことが理由で上手く伝わらなかったのだと思います。
これからは分かりやすく文章を組み立てるよう意識します。


>>31
花陽がなぜ誘拐をしていたか、についてですが。
これから現れる敵スタンド使いの動機と共に、物語の終盤で明かすつもりです。
なので、今は気にしないでくれたらクッソ助かります。



書き溜めが進んでいないので更新はもう少しかかりそうです。
申し訳ないです。

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