女「謝るんじゃなくてワケを話せよ、こら」

男「あの……そのですね？」

女「おっと口調が……なんですか？」

男「時々、素の口調がでるじゃないですか」

女「ええ、そうですね。カッとなったりするとつい……。直そうとしているんですが……」

男「それのせいだんだん気づいたんですよね、今と違って昔はちょっと不良をやってたんだなって」

女「……すみません、決して悪気があって隠していたわけではないんです」

男「あ、はい。……それでその……スケ番だったん……ですよね？」

女「…………」

男「喧嘩が滅法強くてそこら辺の不良が逃げ出すくらいの」

女「……全て、知ってしまったんですね」

男「……うん」

女「……それで別れると？」

男「……はい」

女「……もう私はそういうのから足を洗ったんです」

男「あなたにとってはそうかもしれないですけど、相手は知ったこっちゃないでしょう」

女「…………」

男「僕は最低な男です。我が身可愛さにあなたと別れようとしている」

女「…………」

男「こんな最低な男は早く忘れて新しい彼氏を見つけてください。もっとあなたにふさわしい人が」

女「殺す」

男「……えっ」

女「私と一緒にいると襲われるかもしれないから別れる？なら別れた方がひどい目に合うんだったらそんなこと二度と口に出さなくなるよなぁ？」