~朝、事務所~
春香「おはようございまーす」ガチャ
P「おっはよう春香!今日はいい天気だな!ははっ!」
春香「・・・・・・」
P「しかし春香は今日も可愛いな!流石765で一番メインヒロインと言われるだけあるよな!春香ちゃんマジ美少女!」
春香「・・・・・・あの」
P「リボンも似合ってる!今日は服の色と合わせたのかな?お洒落なワンポイントを演出できるなんて本当に素晴らしいぞ春香!」
春香「・・・・・・プロデュ」
P「あーもっと春香と話してたいのに仕事だ!また後でな春香!ごめんな!大好きだから!」ガチャバタン
春香「・・・・・・」
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春香「・・・・・・」
雪歩「お、おはよう春香ちゃん」
春香「・・・あ、おはよう雪歩」
雪歩「あ、あのね、これ、春香ちゃんのこと思って入れたお茶なんだけど」
春香「・・・あ、うん、ありが」
雪歩「でもこんな私が入れたお茶じゃ春香ちゃんにはきっと気に入ってもらえないよね・・・そもそもこんな私なんかが春香ちゃんのこと思ってお茶を入れるなんて春香ちゃんにもお茶にも失礼だよね、ごめんなさい春香ちゃん、こんな私なんかもう穴掘って埋まってたほうが」
春香「・・・・・・」
真「おっはよう春香!」
春香「・・・あ、おはよう真」
真「どうしたの元気ないよ春香!ほら雪歩もどうしてそんな暗い顔してるのさ!もっと元気出していこうよ!」
雪歩「ま、真ちゃん・・・それは」
真「元気がないときは身体を動かすといいんだよ!二人ともよかったら今から僕と一緒にジョギングなんてどう?」
春香「・・・いいよ、無理しないで・・・真だって昨日お仕事で忙しかったんでしょう?」
真「え、いや、あの、その・・・」
春香「それに、私午後からお仕事だから・・・ごめんね、せっかく誘ってもらったのに」
真「いや、その、こっちこそごめんなさい・・・」
響「は、はいさーい!」ガチャ
響「ってうがー!一番乗り目指したはずが真と雪歩と、春香、より遅かったぞ!」
雪歩「お、おはよう響ちゃん」
真「おはよう響・・・」
春香「・・・・・・」
響「で、でも遅れちゃったのはちょっとわけがあるんさー!ほら、いっぱいサーターアンダギー作ってきたんだぞ!春香、一緒に食べよう!」
春香「・・・・・・」
響「・・・だ、だめ・・・かな・・・?春香のことを思って今朝早起きしていっぱい作ってきたんだけど、自分で言うのもなんだけど結構美味しくできたとおも」
春香「・・・『今朝』?」
響「あ、あう・・・本当は徹夜だったり・・・眠れなくて」
響「・・・ごめんなさい」
~昼、事務所~
千早「おはようございます」ガチャ
春香「・・・おはよう千早ちゃん」
千早「春香・・・あの」
春香「・・・確か今日千早ちゃんもスタジオ同じ場所だったよね、良かったら一緒に行かない?」
千早「え、ええ。喜んで」
~昼、タクシー車内~
春香「・・・・・・」
千早「あ、あのね春香・・・」
春香「・・・なに?」
千早「春香にはいつも感謝してるの。事務所の中でもいっつも気配りしてくれるし、孤立しがちな私とも接してくれるし、たまに作ってきてくれるお菓子、本当においしいと思ってるわ」
千早「記念日とかは絶対に忘れないし、ほらこの前誕生日にくれたファイル、楽譜入れるのに便利だから毎日持ち歩いてるのよ、それに私よりずっとお洒落だし料理もできるし胸も大きいし」
春香「・・・・・・」
千早「いえ胸なんて私と比較して大きいなんて当たり前よねごめんなさい、でも断言するわ春香は普通と比べてもきっと大きい方だしプロポーションも」
春香「・・・千早ちゃん」
千早「いえ、その・・・喋りすぎたわね・・・つい熱くなってしまって・・・」
千早「・・・ごめんなさい・・・」
~昼、ラジオ番組~
司会「今日のゲストは765プロの星井美希ちゃん、水瀬伊織ちゃん、天海春香ちゃんだ!」
美希「よろしくなの!」
伊織「よろしくお願いしまーす!」
春香「よろしくお願いします!」
司会「早速だけどリスナーからの質問、『765プロで一番すごいと思うアイドルは誰ですか?』だって!でもみんなライバルだから、やっぱり自分かな?」
伊織「いいえ、私は春香さんが一番素晴らしいと思います。もちろんアイドルとしても、そして人間としても彼女はとても尊敬できます!」
美希「美希もそう思うの!春香はいっつも笑顔だしリボンが似合うしへこたれないしリボンが似合うし仕事ができるしリボンが似合うの!」
春香「あ、あはは・・・」
司会「春香ちゃんべた褒めだねぇ!仲がいい秘訣とかあるの?」
春香「そうですね・・・お互いを大事に思うことだと思います。私はいつもみんなが大好きですし、みんなもきっとそう思ってくれてると思います。自信は・・・ちょっとないですけど、えへへ」
~昼、収録後~
伊織「お疲れ様春香」
美希「お疲れ様なの!」
春香「・・・うん、お疲れ二人とも」
美希「今日も春香はばっちりだったの!一回も噛まなかったし質問もうまく答えてたし」
伊織「ええ、ジョークのときなんかラジオの向こうから笑い声が聞こえてくるかと思うほど面白かったわよ」
春香「あはは・・・でも二人とも、最初のところで私を持ち上げすぎだよ・・・」
美希「そんなことないの!春香は本当にすごいと思ってるの!」
伊織「ええ、本当にそう思ってるわよ、だから自信を持って、なんて私たちの言うことじゃないけど・・・」
春香「・・・うん、でも、本当にそういう持ち上げ方、ちょっといいから・・・次からはほら、普通にしてくれると、ね?」
美希「・・・ごめんなさい・・・」
伊織「・・・ごめんなさい」
~夕方、事務所~
春香「ただいまでーす」ガチャ
真美「わわ、はるるん帰ってきたよやよいっち!」
亜美「じゃあそんな感じであとは流れで4649!」
やよい「うん!・・・春香さん、お帰りなさい!」
春香「・・・あ、やよいと亜美に真美、泊まりのロケから帰ってきてたんだ、お疲れ様」
真美「いえいえはるるんこそ今日もお仕事ご苦労様でした、さぞお疲れでしょう?」
亜美「はるるん、どうぞどうぞこちらの椅子へ、さあおかけになってください、やよいっちあれ持ってきて!」
やよい「春香さん、これどうぞ!お土産の赤福です!」
真美「ロケ先で買ってきたんだよはるるーん」
亜美「昨日から悪くならないように保冷剤と一緒に保管してたからあとでゆっくり食べてYO!」
春香「・・・・・・でもこれ入れてるの東京の店の袋だよね」
やよい「あっ・・・あぅ・・・」
真美「やよいっちぃ・・・気を付けてよっていったじゃん・・・」
春香「ふふ、いつものイタズラみたいに騙そうとしたの?でも詰めが甘いよ二人とも」
亜美「ごめんねはるるん・・・」
真美「ごめんねはるるん・・・」
やよい「うー、ごめんなさい春香さん・・・」
貴音「春香!」
春香「わわっ、どうしたんですか貴音さん」
貴音「もうこんな時間です、共に夕食を食べに行きましょう!」
春香「はは・・・いえ、ちょっと今日はラーメンは遠慮しようかなって・・・」
貴音「いいえらぁめんでなくとも構いません!春香の食べたいものをおっしゃってください!不肖四条貴音、全身全霊を持って最高級の品をお届けしましょう!」
春香「・・・えっと、じゃあ表のローソンでおにぎりを・・・」
貴音「なんとその程度のもので・・・しかし春香が望むのであれば棚ごと買い占めてまいりましょう!」
春香「あの、二つぐらいでいいんですけど・・・」
貴音「私の気が済まないのです!それでは行ってまいります!」ガチャ
あずさ「あっ・・・」
律子「あっ・・・」
貴音「おや二人とも、なぜ扉の前で佇んでおられ・・・いえそれより私は春香の願いを叶えて来なければ!失礼します二人とも!」
律子「えっと、ただいま皆」
あずさ「ただいま~」
春香「・・・律子さん、今朝早かったんですね」
律子「え、ええそうなのよ、朝一の収録があるってのにあずささんがまた迷子だっていうから急いで探しに行かなきゃいけなくて」
あずさ「すいません律子さん、いつもいつも・・・それと春香ちゃんごめんなさい」
律子「いえ、私はそれが仕事ですし・・・でも春香、ごめんね」
春香「・・・でも別に今日は何かあったわけじゃありませんし、朝いなかったからって謝ってもらわなくても大丈夫ですよ、プロデューサーさんはいましたし」
律子「あの人私より早く出たと思ったら、先に一個仕事済ませて来たのかしら・・・それとも抜け出して・・・?」
貴音「ただ今戻りました!」ガチャ
貴音「申し訳ありません春香、ちょうどたいみんぐが悪かったようで本当に二つしか買うことができず・・・」
春香「・・・だ、だから別にかまいませんって」
貴音「かわりにからあげを買ってまいりました!どうかこれでお許しを!」
春香「だからそんなに食べれませんから・・・貴音さんも手伝ってください」
貴音「春香・・・買い物すら満足にできないふがいない私をお許しください・・・」
P「今帰ったぞ春香!ってなんだこのからあげの山!」ガチャ
P「いやー遅くなってすまなかった!なかなかあっちが帰してくれなくてな、最後はもう強引に話し切り上げて戻ってきたぞ!」
春香「・・・・・・」
P「ほら、ケーキ!ケーキ買ってきたぞ!春香ケーキ好きだろケーキ!あとクッキーとプリンと春香に似合いそうなリボンも買ってきたぞ!」
春香「・・・えっと」
P「それにほら、春香が欲しいって言ってたアクセサリーと欲しそうに見てたぬいぐるみといつも買ってる雑誌とそれとそれと」
春香「プロデューサーさん」
P「はい」
春香「・・・何かもう、申し訳ないですから・・・」
P「いや、でもな、そういうわけには」
春香「・・・いいですから」
P「・・・ごめん、謝ったからどうこうってわけじゃないと思うけど、それでも」
小鳥「お疲れさまでーす」ガチャ
P「お、音無さん、こんな夜からどうしたんですか?それに昨日まで熱出してたんじゃ」
小鳥「いえ、熱が下がってぶり返す気配もなかったので、たまった仕事をちょっとぐらい減らしておこうかなーと・・・家に居ても気が滅入るだけですし」
律子「お疲れ様です小鳥さん」
小鳥「お疲れ様です、お二人とも、この何日か仕事まかせっきりでごめんなさい。あと春香ちゃんもごめんね、昨日誕生日祝えなくて」
小鳥「これお菓子作りに使えそうなフレーバーシロップをいくつか買ってたんだけど昨日渡しそびれちゃって、これも渡せたらいいなと思って今日来たのよ」
春香「わあ・・・ありがとうございます小鳥さん!」
小鳥「いえいえ、でも春香ちゃんと言えばお菓子作りだから、他の人とかぶってたらどうしようかと思ってたけど・・・大丈夫かしら」
春香「大丈夫ですよ・・・だってかぶりようがありませんから」
小鳥「・・・え?」
P「・・・・・・」
律子「・・・・・・」
小鳥「え?だって・・・誕生日会したんです、よね?」
あずさ「・・・・・・」
貴音「・・・・・・」
小鳥「あ、あの・・・まさか・・・」
春香「・・・・・・その、まさかです」
P「言い訳をできる身分ではありませんが」
律子「年度の切り替わり、仕事ラッシュとスケジューリングが重なり」
あずさ「あろうことか・・・プロデューサーさん含む13人全員が」
貴音「大切な春香の誕生日を忘却の彼方へ追いやっていたのです・・・!」
春香「今日の皆、はっきりいってかなり不自然でしたよ。やたらかまってきたり持ち上げたり色々尽くしてくれたり」
春香「あの美希まで私の事べた褒めしてきたときはどうしようかと思いましたよ」
春香「確かに私もショックでしたしちょっとイジワルな態度だったかもしれませんけど、そこは普通に謝ってほしかったです」
春香「みんなが忙しいことぐらいわかってますから・・・もし祝ってもらえるのなら、日が違ってもちゃんとお祝いしてくれたら私は嬉しいですから」
P「春香・・・ごめん・・・ごめん・・・!」
貴音「こんな私たちを許してくれるとは・・・まさに春香こそ慈悲の女神です・・・!」
春香「も、もう!大げさですって!」
P「よし、そうと決まれば春香の誕生日パーティを今から始めるぞ!ちょうどケーキもプレゼントもあるしな!」
春香「今からですか!?」
P「善は急げだ!765プロ全員集合!」ピポパ
『春香誕生日会&765プロアイドル懺悔会開催、至急事務所に集合されたし』
春香「懺悔って・・・」
この日から、事務所には新しく『懺悔部屋』が設立され
道に迷ったアイドルたちはここでリボンの女神像に懺悔をする習慣ができたという・・・
しばらく後に、その女神像のモデルとなったアイドルが己のキャラの方向性に迷い、ここに通い詰めるのだが
それはまた、別のお話。
終わり
社長は出張先の海外からプレゼント送ったけど届くのが遅れただけだよ!
総員大土下座
小鳥さんは出来るオトナよ
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