こんにちは！私は天海春香です！
今日は私の誕生日…なのですが、なんと！とんでもない誕生日プレゼントをもらっちゃったんです！

そう、4月3日は年に一度開催される、アイドルアルティメイトの最終日！
プロデューサーさんは、「究極のアイドルを決める世界一の祭典」と言っていましたが…

そこで優勝したのが、なんとこの私、天海春香だったんです！

これで私も晴れてトップアイドル…！
人生最高の誕生日です！

春香「はぁ…はぁ…すみません…！遅くなりました！」

小鳥「みんな、主役が登場したわよ！」

真美「お、はるるん！やっと到着ですなぁ！」

亜美「待ちくたびれたよー！」

あずさ「春香ちゃん、おめでと
亜美「うわあぁぁ！まだ早いよあずさお姉ちゃん！」

P「じゃあ、みんなで声を合わせて、言うぞ！」

「「「「お誕生日&優勝おめでとう！春香！！」」」」

春香「あ、ありがとう！みんな！」

真美「トロフィーに比べたらちっちゃいけど、これは真美から」

亜美「これは亜美から！」

春香「二人とも、ありがとう！二人の気持ちが込もったプレゼントの方がトロフィーより嬉しいよ！」

P「トップアイドルとしてそれだと困るんだがな…

小鳥「でも、本当にすごいわ～、春香ちゃん」

あずさ「765プロで一番最初のトップアイドルだものね～」

春香「私より…美希みたいなキラキラしてる子の方が…」

春香「それなのに…みんな…」

真美「はるるん…」

亜美「こんなことになったのも全部いおりんのせいだ！」

小鳥「そうよそうよ！許せないわ！もう！」

あずさ「あら～、亜美ちゃん、小鳥さん、そんな事言っちゃダメよ～」

真美「いおりんだって仲間なんだから…そうやって責め立てるのは止めようよ…」

春香「ごめんねみんな…。私のせいでしんみりさせちゃって…」

春香「そういえば、伊織は？」

亜美「誘わなかったよ…。はるるんまであんな事になったら嫌だし」

真美「誘わなくたって普通来るっしょ！仲間なんだからさ…」

亜美「何！？真美ははるるんもりっちゃん達と同じになって欲しいの！？」

真美「そんなこと言ってないっしょ！？」

あずさ「亜美ちゃん、真美ちゃん、喧嘩はダメよ～」

あずさ「でも確かに伊織ちゃんが来ないのは変ね～。雪歩ちゃんの時は誘わなくても来たのに…」

春香「きっと来るよ！それに、ちゃんと話せば伊織だって分かってくれるハズだよ！」


伊織「その通りよ」

春香「伊織！」

亜美真美「いおりん！？」

伊織「決着をつけに来たわ…」

春香「決着？待って待って！そんな物騒な話じゃないよね！？」

伊織「ええ…アンタの魂を覚醒させるだけよ！」

春香「えぇ！？う、うわぁ！」

ﾌﾞｫﾝ……ﾌﾜｧ…

亜美真美「はるるん！」

小鳥「春香ちゃん！」

P「春香！」

春香「う…うぅん…」

伊織「はぁ！？どうして！？何で効いてないのよ！？もう一発！もう一発！」ﾌﾞｫﾝ ﾌﾞｫﾝ

春香「何！？何これ！？」

伊織「とぼけないでよ！何か小細工してるでしょ！？」

春香「知らない！知らないよぉ！うぅぅわあぁぁ！」ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬｰﾝ

伊織「今よ！」ﾌﾞｫﾝ

ﾌﾜｧ…

春香「あいたたた……」

伊織「そう…そういうことね…」

伊織「今まではみんなそれぞれに個性があった…」

伊織「その個性を改変し、律子をｻﾝﾊﾞﾃﾞｨﾄｩﾅらせたり、真をあるある探検隊にしたりできた」

伊織「だけど春香には個性がない！よって改変させることもできないので、元の魂を奪うことができない！」

春香「ひどいこと言われてる！？」

伊織「あ…」

伊織「そういえば春香…」

伊織「アンタ…アイドルアルティメイトで優勝したそうじゃない…」

伊織「だったら話は早いわ！＜トップアイドル＞っていう立派な個性だものね！」

春香「トップアイドルの勲章を奪うつもり…！？」

伊織「違うわよ…。私もトップアイドルなの…」

伊織「私を含め9人のアイドルの融合体。それが私」

伊織「そんな私がアンタ一人なんかに負けるはずないのよ！」

春香「そっか…分かったよ…伊織…」

春香「戦おうか…思う存分…」

春香「神＜トップアイドル＞同士で！」

伊織「ええ！望むところよ！」


亜美真美「はるるん！」

あずさ「春香ちゃん！」

P「春香！」

小鳥「春香ちゃん！」


春香「みんな…さようなら…私、みんなのいた765プロが大好き…！」

春香「伊織…伊織はずっと一人で戦ってきたんだね…辛かったよね…」

春香「でもそれも今日で終わり…。私がついてるから、全部やり直そう？」

春香「怖くないよ。怖くない…」

春香「さあ、伊織、おいで！」

はるかね、大きくなったらアイドルになる！

アイドルになって、みんなといっしょにおうたをうたうの！



春香「みんなと…いっしょに！」

春香「律子さん、真、響ちゃん、美希、雪歩、貴音さん、千早ちゃん、やよい…そして、伊織！」

春香「みんな、私の中にいるよ！私が全部受け止める！」

春香「私は、トップアイドルだから！」

春香「ﾗﾗﾗﾗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｻﾝﾊﾞﾃﾞｨﾄｩﾅｲｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

春香「あるある探検隊ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗあるある探検隊ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

春香「ﾅｲｯｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾄｰｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾌｧｲﾔｰｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

春香「そんなの関係ねぇｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗそんなの関係ねぇｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

春香「ﾏﾙｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾏﾙｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾓﾘｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾓﾘｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

春香「ﾌｶﾝｾﾞﾝｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾈﾝｼｮｳｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾅﾝﾀﾞﾛｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

春香「ﾔｯﾎｰｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾔｯﾎｯﾎｰｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾇｰﾌﾞﾗﾔｯﾎｰｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

春香「美しい人生よｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ限りない喜びよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」


春香(重い…)

律子「ハッ…！私は今まで何を…？」

真「うーん…ここはどこだ…？」

響「今はいつだ…？」

美希「カレンダーなの！」

雪歩「今日は4月3日で…春香ちゃんの誕生日って書いてあるよ！」

貴音「なんと！それは真でしょうか…」

千早「でも…」

やよい「春香さんって誰なんでしょう…？」


伊織「みんな…春香を覚えていないの！？」

やよい「伊織ちゃんは春香さんが誰だか知ってるの？」

伊織「知ってるも何も、仲間じゃない！」

伊織「何よ、みんなしてとぼけた顔しちゃって！」

伊織「いいわ、事務所に行けば分かる事よ！」

伊織「着いてらっしゃい」

やよい「うん…」

真美「あ、いおりん！？」

亜美「それに…みんな！？」

あずさ「まぁ！律子さん、大丈夫なんですか…？」

律子「何言ってるんですかあずささん。私、どこか変ですか？」

あずさ「律子さん…！本当に…本当によかった…」

律子「何の事ですか、もう！」


伊織「亜美、真美、あずさ。アンタたち、春香って知ってるわよね…？」

亜美「もちろんじゃん！」

真美「知らない方がおかしいっしょ！」

あずさ「春香ちゃんがどうしたのかしら～？」

伊織「いえ、知ってるなら別にいいわ…」

美希「春香って誰なんだろう…」

千早「でも…なんだかとても懐かしい感じがするわ」

真「どんな子だったのかな…」

響「何も覚えてないぞ…」

雪歩「春香…春香…」

雪歩「春香ちゃん…？」

雪歩「分かった…分かったよ…！」

伊織「雪歩！？思い出したの！？」

雪歩「うん！私…春香ちゃんに助けてもらって…」

貴音「何故雪歩だけ思い出せて私たちには思い出せないのでしょう…」

伊織「雪歩は一度堕ちてるから…かしら…」

伊織「自分の誕生日じゃないときに、一度…」

雪歩「美希ちゃんのライブの時…！」

美希「ミキのライブ…？」

千早「ますます混乱するわ…」

伊織「アンタたち…本当に何も覚えてないの…？」

伊織「ふざけないで…！ふざけないでよ…！」

伊織「春香は…春香はアンタたちのために…！」

伊織「今回のことは全部私が悪かった…！でもね！」

伊織「アンタたちが春香の事を忘れるなんてあんまりよ！春香が報われないじゃない！」

伊織「春香は何のために…何のために…！」


春香「もういい、もういいんだよ、伊織」

伊織「春香…？」

真「は…」

響「…る？」

貴音「か？」

千早「春香！」

美希「春香！」

伊織「アンタたち…記憶が…！」

律子「ええ、全部思い出したわ」

やよい「ごめんね、伊織ちゃん。それに、春香さん」

春香「ううん、いいんだよ」

春香「それより…」

春香「伊織…辛かったね…ずっと、独りで…」

春香「伊織…」ｷﾞｭ


伊織「ﾆﾔﾘ」

伊織「この時を待っていたわ！せっかく集めた物をそう簡単に手放すわけないじゃない！」

伊織「全てを戻す！全て元に戻すわ！！」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ



「う、うわあああああああ！！！」



その時、765プロ一同は目撃した。空に9つの魂が浮かび上がり、伊織の元へすり寄っていくのを…


春香「ｽﾞｸﾞﾀﾞﾝｽﾞﾝﾌﾞﾝｸﾞﾝｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｽﾞｸﾞﾀﾞﾝｽﾞﾝﾌﾞﾝｸﾞﾝｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」




伊織「あと、1人で…あと1人で真のトップアイドルに…！」