春香「プロデューサーさんって」 (242)

春香「本当に男なのかなあ」

真「はっ?」

雪歩「それ、私も気になってた」

春香「でしょ?プロデューサーさんって身体の線細いし、顔も綺麗だし」

真「そう言われてみれば……そうだね」

雪歩「私、初めてプロデューサーと会った時、あんまり怖いって思わなかったなぁ」

春香「むむ…これは有力説が挙がってきたね」

真「えー、でもプロデューサーはすごい強いよ?」

春香「そうなの?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420477200

真「ボクが前に事務所で暇を持て余してた時にね、プロデューサー最近運動不足だから身体動かすの付き合ってくれー、って頼んできてね」

春香「うんうん」

真「で、まあその日はジョギングしに行ったんだけど…」

雪歩「…けど?」

真「……ボクが肩で息するぐらい長い距離を走ったのに、軽い汗ぐらいしか流してなかったんだよ」

春香「えっ、それ化け物じゃない?」

真「それだけじゃないんだよ。オフの日にプロデューサーと遊びに行ってて、途中で公園に寄って休憩してたんだ」

雪歩「へぇー…」

春香「プロデューサーさんと二人っきりで遊びに行ってたんだぁ…」

真「そ、それは別にいいでしょ!?話戻すよ?」

真「で、ベンチに座ってジュース飲みながら話してたら、後ろで野球してた子供達のボールが飛んできてね」

春香「うわあ、危ないね」

真「完全に油断してたボクは反応しきれなくて、これは当たる!って思った瞬間、ボクより遅れて振り返ったはずのプロデューサーがボールを素手でバシッとキャッチしたんだ」

雪歩「すごっ!」

真「しかも、座ったままなのにかなり遠くまでボール投げ返してたんだよね…」

春香「はえぇ…でも、偶然じゃないの?たまたま手が出ただけとか」

真「うーん、でも前にプロデューサーに組手付き合ってもらった時、ボク手も足も出なかったんだよね」

春香「嘘ぉ!?」

真「ホントホント。すっごく強かったよ」

春香「むぅ…でもそれがプロデューサーさんが男だっていう決定的な証拠にはならないよね?」

雪歩「まあ、確かに…女の人でも強い人はいるもんね」

真「うん、ボクもそう思う」

春香「他になにかない?」

雪歩「あ、そういえば……」

雪歩「先週あたりだったかな。プロデューサーが事務所のソファで寝転んでたの」

真「他には誰もいなかったの?」

雪歩「うん。で、プロデューサー、布団かけてなかったから毛布を持ってきたんだけど…」

春香「けど?」

雪歩「…まあ、私も春香ちゃんと同じで、プロデューサーが本当に男の人なのか気になってたからね?」

真「………」ゴクリ

春香「………」ゴクリ

雪歩「………脱がせようとしたの」

真「わあ……///」

春香「意外と大胆……///」

雪歩「い、言わないでよぉ///」

春香「結局どうなったの?」

雪歩「この話をしてる時点で結果はもう分かってるだろうと思うけど、シャツに手をかけた瞬間なにやってんだお前…って言われて逃げられちゃった」

春香「やっぱりかぁ…」

真「他にはないの?」

雪歩「うーん……あ、プロデューサーは猫舌!」

真「へぇ!可愛らしいところもあるんだね」

春香「しかしこれだと男か女かは分からないなあ」

雪歩「あ、でもプロデューサーの胸は全然なかったよ?」

春香「おおっ、これはキーとなりそうな情報だね」

春香「十七の私が83だから、あずささんより歳上のプロデューサーさんが小さいってことは考えにくいね」

真「………」ムニ

真「…くそッ……」

雪歩「は、春香ちゃん…」

春香「え?ど、どうしたの?」

真「別に…」

春香「そ、そう?なんかごめんね?」

雪歩「あはは…」

雪歩「なら、男の人ってことになるかな?」

春香「いや、でも千早ちゃんレベルのド貧乳だってこともあり得る」

真「千早になにか恨みでもあるの?」

春香「この前プロデューサーさんと手繋いでた」

真「ああ、そう……」

雪歩「えぇっと…さ、サラシ巻いてるって可能性は?」

春香「サラシ?」

雪歩「うん。お腹とかが刃物で傷付かないように巻くもので、胸に巻いたら本当にぺったんこになるの」

春香「へー……あれ?」

雪歩「どうしたの?」

春香「雪歩、なんでそんなこと知ってるの?」

雪歩「聞きたいの?」ズア

春香「ひいっ、け、結構です」

春香「こ、今度は私が言うね。前に事務所のみんなで海に行ったでしょ?」

真「行ったね」

雪歩「うん、楽しかったね」

春香「その時、プロデューサーさんはどうしてた?」

真「んー…っと…」

雪歩「確か、泳いでなかったよね?」

春香「そう!あの時プロデューサーさんは荷物番するからって言って、下だけ海パンで、上は全部隠してた!」

真「そ、そうだ…確かに、プロデューサーが男なら上まで隠す必要はない…!」

雪歩「おお…一気に信憑性が増してきたね」

春香「でもこれだけじゃ確証がないなぁ…」

真「他の人の意見を聞くのはどう?」

春香「それだ!」

雪歩「じゃあ、誰か帰ってくるまで待とうか」

雪歩「お茶淹れてくるね」

春香「うん。……あ、そうだ雪歩」

雪歩「?」

春香「プロデューサーさんのお茶の好み教えて」

雪歩「えっと、プロデューサーは……あ、やっぱり教えてあげない」

春香「えー!なんでさー!」

雪歩「ふふふ、プロデューサーの好みを把握してるのは私だけだもん♪」パタパタ

春香「うぐぐ…」

真「まあまあ、春香にはお菓子があるから大丈夫だよ」

春香「むう…そうだけど…」

真「ははは……ボクは…ボクは……」

真「………」ズーン

春香「真ォーーッ!?」

「ただいま戻りました」

春香「おや、この声は」

ガチャ

春香「やっほー千早ちゃん!」

千早「ああ、春香。真もいるのね」

真「千早、突然だけどプロデューサーは男だと思う?」

千早「ほ、本当に突然ね……そうね、一人称も俺だし、男なんじゃないかしら」

春香「それはさすがに早計すぎない?」

千早「そう?」

真「そうだよ、何か他にエピソードない?」

千早「んん………あっ、一つ思い浮かんだわ」

春香「おおっ、これは期待だね。雪歩ー!お茶一人分追加ねー!」

\はーい/

千早「この前、色々と必要なものがあってデパートに買い物に行った時、偶然プロデューサーを見つけたの」

真「うん、まあよくある話?なのかな」

春香「えっ、私偶然会ったことないんだけど」

雪歩「お茶が入ったよー」

春香「あ、ありがとう」

真「ありがと」

千早「ありがとう、萩原さん。で、話の続きなのだけど」

春香「うん」ズズ

千早「そのプロデューサーを見つけた場所が、女性用下着売り場だったの」

春香「んぐっ!?げほっ、ごっほぉ!」

真「春香……」

雪歩「アイドルがしちゃいけない顔してるね…」

春香「げほ…それ、本当?」

千早「ええ」

真「…ん?ちょっと待って、下着って上?下?」

千早「……上」

春香「おおおお!!??」

雪歩「これは…一気に女性説が浮上したね」

真「サイズは!?サイズはどうだったの!?」

千早「遠くから見ていたからあまり見えなかったけれど…多分、春香よりは大きいはず…くっ…」

春香「…これはもう確定なんじゃない?」

千早「まだ話は終わってないわよ?」

「「「!??」」」

千早「当然私は不審に思ったわ。だから、すぐに話しかけずに後をつけたの」

雪歩「うんうん!」

真「それでそれで?」

千早「そしてプロデューサーが入ったところは、薬局コーナー」

春香「!!!」

真「ま、まさか……!」

千早「ええ……みんなもう察してると思うけど、プロデューサーが買っていたのは………」

「「「………」」」ゴクリ

千早「………生理用品だったわ」

春香「ビンゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

真「う、嘘でしょ……」

雪歩「やっぱり女の人だったの……?

千早「待って。まだ話は終わっていないわ」

「「「!!?」」」

千早「そこまで見て私が何もしないと思う?」

春香「あ…た、確かに」

千早「でしょう?私は薬局コーナーの出口でプロデューサーに声をかけたわ」

雪歩「うん……」

千早「で、プロデューサーにそれを何に使うのかと聞いてみたの」

真「うん」

千早「そうしたらプロデューサーが、俺の家に来た妹が替えの下着と生理用品を忘れた上にこれから仕事だからー、って買いに行かされた……って言ってたわ」

雪歩「同様とか、焦ったりする様子は?」

千早「全くそういう風には見えなかったわね」

春香「あー、じゃあ可能性は薄いね…」

真「また迷宮入りかあ…」

ね、寝ますよ…
たぶんまた夜に来ますね

ガチャ

響「ありゃ、みんなここにいたのか。そんなに集まって何話してるんだ?」

春香「あ、おかえり響ちゃん。響ちゃんはプロデューサーさんが男だと思う?」

響「い、いきなりなんだ?」

真「今、プロデューサーが本当に男なのか怪しいって話をしてるんだ」

響「えぇ?プロデューサーは男だぞ?」

雪歩「なんでそう思うの?」

響「なんでって…そりゃあ、今までの振る舞いとか見てたらそうとしか思えないでしょ」

春香「じゃあ聞くけど、プロデューサーさんと沖縄に行った時、プロデューサーさんは泳いでた?」

響「んっと……短パンで波打ち際までしか来てなかった」

春香「怪しいと思わない?」

響「むむむ、確かに…」

響「いや、やっぱりプロデューサーは男だと思うぞ」

真「なんでそう思うの?」

響「ちょっと前に事務所でプロデューサーが亜美と真美を腕にぶら下げてぐるぐる回って遊んでるのを見たから」

雪歩「あー、確かにそれは男らしいね」

春香「男らしいというか、完全に父親のそれだなあ」

響「春香はプロデューサーが男であってほしいと思うのか?」

春香「そりゃあねえ。ずっと恋してた人が女だったーなんて嫌だし」

雪歩「というかみんなそう思ってるんじゃないかな」

真「えっ、みんなプロデューサーのこと好きなの?」

響「えっ、気付かなかったのか?」

真「いや、春香と美希はオープンだし、雪歩もなんとなくかなーって思ってたけどまさか全員そうだとは……千早も好きなの?」

千早「ええ、この中の誰にも負けない自信があるくらい」

真「うわあマジかー…なんで気付かなかったんだろ…」

春香「鈍感だねえ」

真「うぐう…」

ガチャ

美希「あふぅ……みんなうるさいの…」

春香「あれっ、美希!?いつの間に来てたの?」

響「さっき自分と一緒に来たんだぞ。眠いから寝るーって言ってすぐソファに行ったけど」

真「…美希って普段からプロデューサーにべったりだし、何か分かるんじゃない?」

雪歩「そうだね、可能性はあるかも」

美希「なになに、なんの話?」

春香「美希、プロデューサーさんは男だと思う?」

美希「うん」

千早「即答ね」

春香「そう言い切れる理由は?」

美希「んー、なんとなく」

真「なんとなくかぁ…」

雪歩「でも美希ちゃんのなんとなくってよく当たるよね」

春香「もっとこう、具体的に何かないの?」

美希「具体的って言われても……そうだ、ハニーの髪からはオンナ物のシャンプーの匂いがしないよ」

真「新情報!」

雪歩「じゃあ、男物のシャンプーを使ってるってことなのかな?」

春香「男性説も多くなってきたね…」

千早「美希」

美希「なーに?」

千早「あまりプロデューサーにくっつくのはやめましょうね?」

美希「えー」

千早「ね?」

美希「は、はい…」

雪歩「逆に、プロデューサーが女の子みたいと思ったエピソードは?」

美希「女の子みたいかあ…難しいの」

真「些細なことでもいいよ」

美希「…あっ、この前ね、ミキがソファで寝ててハニーがお仕事してた時の話なんだけど」

春香「うんうん」

美希「ミキ、毛布忘れてたから、寝てる途中で起きちゃって。で、一度起きたら寝付けなくなって退屈になったの」

真「ああ…あるある」

美希「それで、ハニーの方見たら真剣にお仕事してて……すっごくカッコよかったの!」

春香「ふーん………」

千早「へぇ……」

響(なにこの二人怖い…)

美希「で、後ろからゆーっくり近付いて、ぎゅーってしたら、ひゃあ!?ってそれはもう可愛らしい声をあげてビックリしてたの!」

雪歩「女性説…というか、可愛らしい一面だね」

千早「でもこれ、ただの惚気話じゃない?」

真「まあ、確かに…」

美希「というか、ハニーが女の子ならムネを見たら分かるんじゃ?」

春香「いや、プロデューサーさんが千早ちゃんレベルのチチナシだってことも考えられる」

千早「春香」

春香「そもそもプロデューサーさんが千早ちゃんレベルのデモンズウォールなら少しでも千早ちゃんに同情の目を向けるはず」

千早「春香」

春香「さらに言えばプロデューサーさんが」

千早「春香」

春香「はい」

春香「ねえ、私のほっぺた赤くなってない?」

雪歩「キレイな紅葉が出来てるね」

真「事務所でよかったねホント」

響(女を捨ててる…)

美希(千早さん怒らせたらああなるんだ…)

春香「はぁーあ、なかなか結論が出ないねー」

真「プロデューサーに直接聞いてみる?」

雪歩「プロデューサー、今日は遅いって言ってたよ?」

響「そうなの?」

千早「なら、今日はもうお開きね」

春香「うん、また後日ということで」

春香「じゃあ、もう各々自由にしよう!」

次からは不定期更新になりそうです…(小声)

P「……っくしょい!」

小鳥「あら、大丈夫ですか?」

P「ふぁ…はっくしゅん!」

小鳥「もしかして風邪?」

P「いや…たぶん、噂されてます」

小鳥「噂?…まあ、確かにプロデューサーさんは結構ハンサムだし、噂されることもあるかもしれませんね」

P「…ありがとう、ございます」

小鳥(…なんで複雑そうな顔になるのかしら…)

P「あと、小鳥さん」

小鳥「あ、は、はい?」

P「ハンサムって死語ですよ」

小鳥「!!!」

翌日

春香「集まったな」

真「なにそのゲンドウポーズ」

雪歩「ご丁寧に例のBGMまで流して」

春香「目標はもうすぐここに到達する、各員油断するな」

真「………」

雪歩「………」

春香「返事ィ!!」

真「はーい…」

雪歩「はい…」

ガチャ

「おはよー」

春香「来たッ…!」

伊織「…あれ?誰もいないの?」

シーン

伊織「なによ、せっかく早起きしてきたってのn」

春香「ぬおおおおおお!!!」ガバッ

伊織「きゃああ!?なっ、は、春香!?あんたなにやってちょっなに!?離しなさもごごご」

春香「目標捕獲!捕獲ー!!」ズルズル

伊織「もが〜!??!?」

伊織「……なんで私拘束されてるの?」

真「ごめんね、ちょっと色々あって」

春香「伊織はプロデューサーさんが男だと思う?」

伊織「はぁ?」

春香「だから、プロデューサーさんが男か女か、どう思ってるのかって」

伊織「質問の意図が掴めないんだけど…」

春香「吐けぇえええええ!!!」コチョコチョコチョコチョ

伊織「んなっ!?ひゃっ、あひゃはははは!や、やめっはあははは!!」

春香「吐く気になったかーっ!?」コチョコチョコチョコチョ

伊織「わゃ、わかたっ、分かったから!言うから!」

伊織「はー、はー、はーっ…死ぬかと思った…」

春香「で?どっちだと思う?」

伊織「はぁ……そうね、私は男だと思うけど……絶対にそうかと言われれば怪しいラインでもあるわね」

真「おおう」

伊織「というかなんの話?そろそろこれ外してくれない?」

雪歩「えっとね、昨日からプロデューサーが男か女かどうか調べてるの」

伊織「ふーん、で、情報収集ってわけ?」

雪歩「うん」

伊織「なるほど、ってわざわざこんなことしなくてもよかったじゃないの」

真「あはは…ごめんね、春香がどうしてもやりたいって言うから」

伊織「バカじゃないの…ほら春香、早くこれ外して」

春香「はーい」コチョコチョコチョコチョ

伊織「にゃああああああ!??なにやってんのよおおおお!!!」バタバタ

春香「なんだか名残惜しくて」コチョコチョコチョコチョ

伊織「アホかあああああああ!!!」

春香「ねえ、私の背中赤くなってない?」

雪歩「キレイな紅葉が咲いてるね」

真「ちょちょちょ、ブラ見えてるから」

春香「女の子しかいないしいいでしょ」

雪歩「何か問題でもあるの?」ゴムヒッパリー

真(女子力とはなんだったのか)

伊織「ほら、さっさと本題に入るわよ。雪歩、お茶持って来て」

雪歩「あ、うん」パッ

真「あっ」

バチーン!!!

春香「あぎゃあああああ!!?!」

真(天罰だ…)

伊織「で、なに?怪しいと思ったことを話せばいいの?」

真「そうそう、理解が早くて助かるよ」

伊織「ふーん…そうね、怪しいと言っても色々あるわ」

春香「色々って?」クネクネ

伊織「男らしいところもあれば女らしいところもある…というか何その動き」

春香「いや、背中痛いから」クネクネ

伊織「痛みを紛らわせようと?」

春香「そう」クネクネ

伊織「キモッ」

春香「………」クネクネ

伊織「じゃあまず女らしい方から話しましょうか」

春香「待ってましたぁ!」クネクネ

伊織「その動きやめなさい」

伊織「前にね、アイツの家に行ったことがあったの」

春香「は?」

真「は?」

伊織「仕事の帰りに忘れ物があったから付き合っただけよ!アンタ達この手の話に敏感すぎでしょ!?」

春香「いやー、だって抜け駆けはねえ?」

真「ダメだよねえ」

伊織「そう…何とでも言えばいいわ。で、話の続きなんだけど」

ガチャ

雪歩「お茶が入ったよ〜」

春香「あ、ちょうどよかった。ほら、雪歩も座って座って」

雪歩「プロデューサーの話?」

真「そうそう。じゃ、続きお願い」

伊織「で、プロデューサーが仕事帰りに家に忘れ物取りに行くって言ったから私もついて行ったのよ」

春香「…そういえば私、プロデューサーさんの家って知らないなあ」

雪歩「私も」

真「みんな知らないみたいだね。実家住みだったの?」

伊織「いや、結構いいとこのマンションだったわ。で、時間かかるから適当に寛いでてくれって言われたの」

春香「上がったの!?」

伊織「ええ、上がったわ」

雪歩「どんな家だった?」

伊織「どの部屋も男の部屋とは思えないほど小綺麗だったわ、家具の位置も完璧、本もちゃんと本棚に収納されてて、女の部屋と言われても違和感がないくらい」

真「おお…これは…」

雪歩「可能性アリ…だね」

春香「続きは?」

伊織「さっきも言った通り、私もプロデューサーが本当に男か怪しいと思ってたでしょ?だから、私はアイツの目を盗んで寝室に入ったの」

春香「ほほう…」

伊織「まあ、寝室自体には何もなかったわ。シングルベッドに、綺麗に整えられた布団と枕。けど、その中で目を引いたものが一つ」

真「目を引いたもの?」

伊織「ええ。南京錠がかかった両開きのクローゼットがね」

雪歩「南京錠!?」

春香「なんでそんなものが…」

伊織「当然気になるでしょ?だから、もっと近くで見てみたら…その日の朝は慌ててたのかしらね、鍵がかかっていなかったのよ」

真「おおっ」

春香「これはワクワクしてくるね」

伊織「音を立てないように、バレないように、ゆっくりゆーっくりクローゼットを開けたら……」

「「「………」」」ゴクリ

伊織「……ヨーギラスのぬいぐるみがあったわ」

雪歩「ぬっ!?」

春香「ぬいぐるみぃ!?」

真「ちょっ、それすごい女の子らしい趣味じゃない!?」

伊織「私もしばらく動けなかったわ、なんでこんなものが男の家に?ってなって。やっと動けるようになったのは後ろでドアの開く音がした時ね」

春香「ありゃー…」

伊織「クローゼットの開けた私を見て一言、…見たな?って」

真「こわっ…」

雪歩「何かされたの?」

伊織「いや、この事は誰にも言うなよ、って忠告を受けて終わり。だからアンタ達も内密にね?」

春香「うん、わかった」

真「しかしプライベートに女の子らしい趣味かぁ…」

雪歩「これはなにかありそうだね…」

春香「で、男らしい話は?」

伊織「なんてことないわ、ただプロデューサーが牛丼の特盛を持ち帰ってるのを見たってだけ」

真「うーん、男らしいといえばそうなるのかな?」

雪歩「でも女でもよく食べる人はいるよ?」

春香「貴音さんと律子さんみたいにねえ」

雪歩「…じゃあ、女性説に軍配が上がるね」

春香「まあ、まだ結論付けるには早いよね」

雪歩「そうだね、まだ全員から話聞いてないし」

伊織「わざわざ全員から聞くの?」

真「春香が聞きたいだけなんだけどね」

伊織「ああ、そう……」

春香「さあ、そろそろ援軍が来る時間かな」

伊織「援軍?」

春香「うん。それじゃあ、双子ォ!Come on now!!」

ガチャ

亜美「はるるん、話ってなにー?」

真美「んっふっふ〜、なんだか面白そうなニオイがしますなあ〜」

春香「座れ」

真美「うわ、何そのゲンドウポーズ」

亜美「全然似合ってないよ?」

春香「………」

伊織「亜美と真美って…あんまりロクな話が聞けそうにないけど」

真「まあまあ、聞いてみないことには分からないし」

亜美「亜美達、まだここに呼ばれた理由聞いてないんだけど」

真美「何の話?」

雪歩「えっとね、プロデューサーが男か女かって話」

真美「えっ、兄ちゃん女の人なの?」

亜美「男の人じゃなかったの!?」

春香「それを確かめるためにみんなの話を聞いてるんだよ」

亜美「あー、なるほどね」

亜美「じゃあ、この前の話する?」

真美「そだね→、というかそれしかないし」

亜美「二週間ぐらい前だったかなー、その日は事務所に誰もいなくってさ→」

真美「次の仕事のために急いで着替えてたんだよね」

真「あぁ…」

雪歩「もうなんとなく読めたけど…」

真美「うん…真美達の判断ミスだったYO」

亜美「サッと着替えれば大丈夫かと思ってたんだけどねー…ちょうど兄ちゃんが帰って来て、バッチリ見られちゃった」

春香「あー…それはうらやmご愁傷様だね」

雪歩(前々から思ってたけど春香ちゃんって変態なのかな…)

亜美「で、兄ちゃんなんて言ったと思う?」

真美「あ、悪い。だけだよ!?うらめし若き乙女の下着姿を見たのに全く悪びれる様子もなく軽い謝罪だけだよ!?ひどくない!?」

春香「ま、まあまあ、落ち着いて」

真美「じゃあはるるんは兄ちゃんに見られてもいいの!?」

春香「えっ……」

春香「プロデューサーさんに見られる……」

春香「………」

春香「……………」

春香「…………………フヒッ」

亜美「あ、ダメだこれ」

伊織「もう春香はほっときなさい」

真「しかし、女の子の下着姿を見ても慌てないどころかむしろ冷静でいるかあ」

雪歩「亜美ちゃんと真美ちゃんに反応するのもアレだけど、それでも普通何らかのリアクションは起こすはずだよね」

伊織「……そうね。よく美希がプロデューサーに抱き付いたりしてるけど、いつも冷静に引き剥がされてるし」

春香「うん、私も何回も転んでパンツ見られたりしてるけど無反応だよ」

亜美「はるるん……」

真美「さすがに引くわ……」

春香「わ、わざとじゃないよ!?」

雪歩「とにかく、色仕掛けは通用しないってことだね」

真「女の子に対して反応しないということは…」

伊織「……同性の可能性があるわね」

小鳥「………!!」

P「どうしたんですか?」

小鳥「今、ホモの波動を感じ取った気がして」

P「………」

小鳥「ちょっ、なんですかその目!?引かないでくださいよ!」

P「引いてませんから、早く次の現場行きますよ、あとあんまり近寄らないでください」

小鳥「引いてるじゃないですか!」

春香「もうだいぶ出揃ったわけだけど…そろそろ次の援軍かな」

雪歩「そっか、あと一人呼んでたんだっけ」

伊織「あと一人って?」

春香「やよいだよ」

真「やよいにこの話は伝えてるの?」

春香「うん、一つだけ心当たりがあるって言ってた」

真美「ほほー、そりは期待だにぇ」

亜美「あんまりいい情報が出そうにもないけどね→」

ガチャ

やよい「おはようございまーす!」

春香「お、噂をすればなんとやら」

やよい「みなさん、おはようございます!」

春香「おはようやよいくん、まあ掛けたまえ」

やよい「はい!ところで春香さん、そのキャラ全然似合ってないですね!」

春香「………」

真「さっそく本題なんだけど、プロデューサーの女の子らしい話に心当たりがあるんだよね?」

やよい「あ、はい!ありますよー」

雪歩「じゃあそれを聞かせてくれるかな?」

やよい「はいっ!えっと、先月…あれ、今月だったかな?いや、先月の…あれ?あれれ??」

亜美「そ、そこはもういいから!」

真美「ほら、次いこ次!」

やよい「そう?じゃあ…」

やよい「前にプロデューサーと商店街の方にお買い物に行った時の話なんですけど」

春香「プロデューサーさんが何か買ったの?」

やよい「いえ、私がお買い物に付き合ってくださいって頼んだんです」

春香「そっか。ごめん、続けて?」

やよい「で、必要な物を買い揃えてあとは帰るだけってなったんですけど、プロデューサーが…」

真「問題の場面かな」

雪歩「プロデューサーがどうかしたの?」

やよい「えっと…ショーウィンドウ?って言うのかな?あそこに展示されてた指輪をじーっと見つめてたんです」

春香「指輪?なんで指輪なんだろう?」

雪歩「……もし、プロデューサーが女の人だとして、指輪が欲しいということは……」

真「…まさか、結婚願望!?」

亜美「そういや兄ちゃんももういい歳だっけ」

真美「そうなの?」

亜美「うん、確かピヨちゃんの一つか二つ下だって言ってたよ」

伊織「確かに女性的には結婚願望があってもおかしくない歳ね…」

やよい「で、プロデューサーにそのことを聞いたら、ちょっと慌てた様子で指輪に興味があるんだー、って言ってました!」

真「慌ててた、かあ…」

真美「…そういや真美、兄ちゃんが事務所でウェディングドレスのモデルの本読んでるの見たことある!」

雪歩「ほんと?」

真美「うん、真美の視線に気付いたらすぐに閉じてた」

春香「プロデューサーさんが結婚……ウウ……」

伊織「思いの外春香のダメージがすごいわね…」

真「ま、まあ大丈夫だと思うよ、たぶん」

春香「うう…そういうことにする…」

伊織「さて…これでここにいる人の話は全員終わったわね」

雪歩「あとは…律子さんと貴音さんと小鳥さんだけだね」

真「また別の日に集まるの?」

亜美「今日は夜にはみんな事務所にいるって言ってたよ?」

真美「んじゃ、またその時だね!」

伊織「…そういうわけね。じゃあ、解散……と言いたいところだけど、春香のメンタルケアが先ね」

春香「…………」ズーン

真「あはは……」

素であずささん忘れてましたごめんなさいあずささんの胸に包まれてきます

>>81

修正:雪歩「あとは…律子さんと貴音さんと小鳥さんだけだね」

雪歩「あとは…律子さんと貴音さんとあずささんと小鳥さんだけだね」

雪歩は四条さん呼びでしたね…ごめんなさい、頭ガバガバなので貴音のケツでビート刻んできます

>>84

重ねて修正:雪歩「あとは…律子さんと貴音さんとあずささんと小鳥さんだけだね」

雪歩「あとは…律子さんと四条さんとあずささんと小鳥さんだけだね」

千早のケツはプリティなケツ、略してプリケツ

その日の夜

貴音「なるほど」

あずさ「それを聞きたくて私達が呼ばれたのね」

律子「そうね……確かにプロデューサーが脱いだところって見たことないわ」

雪歩「脱いだところを見ようとしてるように聞こえますけど」

律子「えっ!?べ、別に私はそんな変態みたいなとこしてないけど!?」

真(あ、ムッツリだ)

春香「はいはーい、話始めるよー?」

亜美「はるるん、さっきのキャラやめたの?」

春香「なにが?」

真美「えっ、昼までゲンドウみたいなキャラやってt」

春香「なにが?」

亜美真美「「……ごめん」」

伊織「話の内容はプロデューサーに関することならなんでもいいわ。今は女性説の方が有力ね」

貴音「では、わたくしから話しましょう。あれは確か、わたくしがお腹を空かせて街中をさまよっていた時……」

真美「お姫ちん、いつもお腹空かせてない?」

律子「わざわざツッコまないの」

貴音「どこかこの空腹を満たせる場所はないかと辺りを見回していたのですが…その時、見覚えのある後ろ姿を、プロデューサーを見つけたのです」

やよい「プロデューサー、お仕事だったんですか?」

貴音「いえ、あの日はおふだったはずです。仕事中に、わたくし達にも見せたことのないような顔で殿方と歩くような真似はしないはずですので」

真「と、殿方!?」

春香「ちょっ、それどういう意味ですか!?」

雪歩「四条さんの話を要約すると…えっと、つまり、プロデューサーが男の人と楽しそうに歩いてたってことですよね?」

貴音「ええ、その通りです」

春香「」

あずさ「あらあらあらあら〜」ミシミシ

亜美「ああっ、湯のみが割れる!」

真美「あずさお姉ちゃん落ち着いて!」

律子「もし仮にプロデューサーが女性と考えると、その男性は……」

春香「あ、ああああ、ああああああああああああああああああ!!!!」

真「うわああああああああ!!プロデューサーが結婚しちゃううううう!!」

やよい「えっ!?プロデューサー結婚するんですか!?」

あずさ「あらあらあらあらあらあら」ミシミシ バキッ

雪歩「…………」ギギギ…

真美「ゆっ、ゆきぴょんも落ち着いてぇええ!!」

亜美「お盆が壊れちゃうYO!!」

伊織「ちょっ、みんな落ち着きなさいってば!」

律子「そうよ!ただの友人かもしれないでしょ!?」

真「あっ…た、確かに…」

春香「は、早とちりでしたね、ゴホン」

雪歩「ですよねぇ」

あずさ「プロデューサーさんが私達に隠し事なんてするはずはないですもんねぇ」

亜美(この二人が一番危ない…)

プロデューサーのお嫁さんならわた千早さんがいいと思います
プロデューサーは胸が小さい方がいいと言っていました

律子「つ、次、あずささんいきましょうか」

あずさ「そうですね〜。えっと…前に事務所でみんながいる時に、やよいちゃんがゴキちゃんを見つけて…」

雪歩「ああ、あの時の…」

伊織「事務所が地獄絵図になったアレね…」

真「…うわ、思い出しただけで」ゾワワ

亜美「その時のことがどうかしたの?」

真美「そういえば、そん時兄ちゃんいなかったね?」

あずさ「そう…あの時プロデューサーさんは、事務所の外にいたから」

春香「外?なんでですか?」

あずさ「やっぱりみんなは気付いてなかったのね…」

あずさ「あの時、私はプロデューサーさんより少し早くパニック状態の事務所に入っていて…入口のすぐ近くで状況を把握しようと立ち止まっていたの」

律子「……そういえばそうでしたね」

あずさ「で、すぐにプロデューサーさんが来たんだけど…私の肩越しに事務所の光景を見て、顔を真っ青にして外に飛び出したの」

真「…もしかして、Gが怖い?」

あずさ「ええ、戻ってきた時、かなり警戒していたわ」

雪歩「ゴキブリ嫌いかあ…女の人はそうだってよく聞くね」

やよい「えー、でもプロデューサー、虫は全体的に嫌いだって言ってましたよ?」

あずさ「そうなの?」

やよい「はい!クモとかの小さい虫もダメだって言ってました!」

春香「というかよく聞き出せたね」

やよい「プロデューサーは割とよくお話してくれますよ?」

伊織「えっ、私あんまり話さないんだけど…」

真「プロデューサー、基本的に自分からはあんまり話さないからねえ。もっと積極的に話しかけないと」

伊織「そうだったんだ…」

あずさ「あの〜、なんだかごめんなさいね、あんまり力になれなくて」

春香「あっ、いやいや!気にしないでください!」

律子「そうですよ、もう確証はほぼあるようなものですし」

貴音「では、次は律子嬢ですね」

律子「えっ、私、特にそんなエピソードないんだけど…」

真「ほんとに?何かないの?」

律子「う〜〜〜〜ん……プロデューサーが恋愛小説読んでるってことぐらいしか」

雪歩「恋愛小説?」

伊織「それ、アンタも同じじゃない」

律子「わ、私のことは今はいいでしょ!?」

亜美「へぇ〜、りっちゃん意外と乙女なんだにぇ」ニヨニヨ

真美「兄ちゃんとお揃いなんだにぇ」ニヨニヨ

律子「う、うるさい!」

春香「しかしそうなると、間が持たなくなるね…」

律子「そんなにプロデューサーの性別が知りたいなら履歴書見ればいいじゃない?」

春香「あ、なるほど!でも、履歴書ってどこにあるんですか?」

律子「確か小鳥さんが管理してたと思うけど…」

真「思うって…律子、プロデューサーの履歴書見たことないの?」

律子「プロデューサーが入社した時、私ちょうど事務所にいなくて…みんなも見てないの?」

シーン

律子「…なら、プロデューサーの履歴書を見たことがあるのは小鳥さんと社長だけね」

雪歩「何か秘密がありそうですね…」

伊織「…なら、確認せざるを得ないわね」

亜美「そうと決まれば!」

真美「探索開始だ→→!!」

律子「あんまり散らかしちゃダメよー?」

「「はーい!」

数十分後………

亜美「う〜ん……」

真美「なかなか見つからないねえ……」

貴音「…………」ジー

あずさ「…貴音ちゃん、なにやって……あっ」

春香「なに見てたんですか?」

あずさ「グルメの雑誌」

春香「ああ……」

雪歩「…そういえば、プロデューサーっていくつなんだろう?」

真「誰か知ってる人いる?」

やよい「小鳥さんと同い年だって言ってましたよ?」

真「へえ!そうなんだ」

春香「……あーーーーっ!!!」

伊織「ひゃあ!?な、なによいきなり!」

春香「こ、これっ!これこれ!」

伊織「何それ……ってこれ、小鳥の履歴書じゃない!?」

雪歩「えっ!?」

真「なにそれ気になる!」

亜美「亜美も亜美も!」

真美「真美も真美も!」

律子「ちょ、ちょっと!目的のものとは違うでしょ!?」

あずさ「うふふ、律子さんは気にならないんですか〜?」

律子「そ、そりゃあ気になりますけど…」

あずさ「なら、見に行きましょう♪」

律子「あっ…ちょ、あずささん!」

小鳥「……はっ!?」

P「どうしたんですかアホウドリさん」

小鳥「失礼ですね!?って、そんなこと言ってる場合じゃないんですよ!!」

P「はぁ、なんなんです一体」

小鳥「なにか…なにか、私の尊厳に関わるなにかが危ない気がするんですよ!」

P「はあ?」

小鳥「ええい、こうしてはいられない…!私、先に事務所戻りますね!」ダッ

P「あ、ちょっと」

「ぬおおおおおお!!!」ドドドドド

P「…………」

P「………」グゥ

P「……コンビニでなんか買って帰るか」スタスタ

律子「ほんとに小鳥さんのなの?」

春香「ほら、この封筒に」

律子「履歴書 音無小鳥……ほんとだ」

春香「………じゃあ、開けるよ?」

一同「……………」ゴクリ

春香「………」スッ

ガチャ

一同「!!!」ビクッ

千早「ただいま戻りました」

美希「ただいま〜」

響「たっだいまー!」

伊織「もう!ビックリさせないでよ!」

響「うえぇ!?な、なんだいきなり!?」

千早「一体何の話?」

美希「なんだかナイショの話っぽいの」

春香「実はね……」

美希「小鳥の履歴書?き、気になるの!」

響「自分も!自分も見たい!」

千早「でも、音無さんに悪いわ」

春香「そんな笑顔で言われても」

千早「……ふふっ、そうね」

真「…これで全員の意見が一致したね」

律子「異論はないわ、一気にやっちゃいましょう」

春香「じゃあ、改めて……開けるよ?」

一同「…………」ゴクリ

春香「…………」スッ

バァーン・・

小鳥「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ドドドドド

雪歩「ひゃあああああ!?」

亜美「ぴ、ピヨちゃん!?」

小鳥「小娘ェェエエええええ!!!その履歴書を寄越せえええええええええええええええ!!!!」バッ

春香「わあああ!?」

バタバタン ドンガラガッシャーン

伊織「うわあ……」

あずさ「大惨事ね……」

響「り、律子!律子ー!」ユサユサ

律子「」

小鳥「……ふぅ」ガラガラ

千早「…生きてる……」

小鳥「……履歴書、見てないわよね?」

春香「えっ」

小鳥「ね?」

春香「はっ、はい!」

小鳥「そう♪おほほほ、みんなごめんね〜お騒がせしちゃってぇ」ガガガガガ

やよい(シュレッダーに突っ込んだ)

雪歩(速攻でシュレッダーに突っ込んだ)

律子「…はっ」

真「あ」

律子「ちょっ、こ、小鳥さん!何やってるですか!!」

小鳥「人の履歴書勝手に見ようとしてた奴が言うことかオラァアアアアアア!!!!」

律子「返す言葉もない」

小鳥「って言うのは冗談で。ちゃんと片付けますよ」

律子「そうですか…なら、助かります」

ガチャ

P「なんかすごい音してたけどだいj……」

P「………」クルッ

バタン

ガチャ

春香「プロデューサーさん!!なんで逃げるんですか!!??」ガッシィ

P「事務所で意味不明な光景が広がってたら誰でもそうするだろ!てか離せ!」グググ

伊織「…ねえ、この際だから直接プロデューサーに聞けばいいんじゃない?」

春香「あ、確かに!」グググ

一同(今まで考えてなかったんだ…)

P「離せええええええ!!!」グググ

P「はあ、疲れた……で、聞きたいことってなんだ?」

春香「ちょっと待ってください、今プロデューサーさんの手の残り香を」スンスン

P「(絶句)」

真「やめろ変態!!」パシ

雪歩「あ、あはは…ごめんなさい、プロデューサー…」

P「いや、いいよ…それより早く用件を聞きたいんだけど」

春香「じゃあ単刀直入に聞きますね」

P「うん」

春香「プロデューサーさんって女性なんですか?」

P「………は?」

春香「いやだから、プロデューサーさんって」

ペタッ

P「お前、熱でもあるのか?」

春香「ね、熱はないからちゃんと聞いてくださいよぅ!あ、あと手は離さないでください!!」

ペチッ

春香「あひぃ」

P「はあ…俺が女かって?」

春香「はい!」

P「そんなもん見りゃ分かるだろ…」

真「いや…あの…」

P「なんだよ?」

雪歩「えっと…プロデューサーの容姿は、見ただけで男の人かどうか断定出来るかと言われればそうではないと思いますぅ…」

P「嘘だろ!?」

千早「いえ、正直私もそう思います」

P「そんな……じゃ、じゃあ、俺を見て男だって断定出来る人!」

シーン

P「なんで!?」

美希「それだけハニーがキレイな顔してるってことだよ?」

P「うぐ、ぐぬぬ…」

春香「質問いいですか?」

P「…なんだ」

春香「なんで雪歩が寝てるプロデューサーのシャツに手をかけようとした瞬間、起きたんですか?」

P「普通寝てる時に脱がされそうになったら起きるだろ」

春香「そうですか?私はプロデューサーさんに脱がされても起きませんよ?」

P「知らねーよ」

春香「まあいいでしょう、次の質問にいきますよ?」

P「うん…さっさと済ませてくれよ」

春香「胸のサイズはいくつなんですか?」

P「83だろ」

春香「私じゃなくて、プロデューサーさんのです!セクハラはやめてください!」

P「じゃあお前が俺に聞いてることはなんなんだ」

春香「ただの質問ですよぉ?」

P「く…ああ言えばこう言う…」

春香「さあ、質問に答えてください!」

P「…もし仮に俺が女だとしたなら、触るだけで分かるだろ。ほら」

春香「では、失礼」ススス

ペタペタ ペタペタ

春香「むう……ぺったんこだ」

P「だから男だって言ってるだろ」

春香「…いや!プロデューサーさんが千早ちゃんレベルの」

千早「春香」

春香「はい」

P「千早……」

千早「私は大丈夫です。次の質問に移りましょう」

P「あ、はい」

春香「えっと、次は…そう!プロデューサーさん、みんなで海に行った時、なんで一人だけ泳がなかったんですか!?」

P「ああ、あれか」

春香「」フンスフンス

P(なんでこんな自信満々そうなんだ…)

P「ただ荷物見てただけだよ」

春香「でもあの時の荷物、小銭と飲み物ぐらいしかなかったじゃないですか」

P「それでも取られないに越したことはないだろ」

春香「むう…でも誰かと交代して遊ぶってことも出来ましたよね?」

P「俺インドア派だから」

春香「真より体力あるのに?」

P「それとこれとは話が別だろ。それにいつも遊べない律子を遊ばせてやりたかったし」

春香「じゃあなんで上は脱がなかったんですか?」

P「普通に考えて脱ぐ必要ないだろ」

春香「ぐぬう…粘りますね」

P「なんとでも言え、俺は男だ」

春香「じゃあ、次の質問!」

P「まだあるのか…」

春香「はい!まだまだありますよ!」

P「そうか…なら気が済むまでやってくれ」

春香「えーっと、あっ、美希に後ろから脅かされた時、なんで女の子みたいな声を出したんですか?」

P「……!」

美希「脅かしたんじゃなくてぎゅーってしただけだよ?」

春香「今はいいから。で、どうなんですか?」

P「…あれは、ただビックリしただけだ」

春香「……なんで言い淀んだんですか?」

P「は、恥ずかしいんだよ!///」

春香「ふーむ…」

P「くそっ…変なこと思い出させやがって
…///」

春香「……これはシロっぽいかな」

春香「じゃあ次。プロデューサーさんの家のクローゼットにぬいぐるみがあるそうですね」

P「!? い、伊織!お前バラしたな!?」

伊織「うっ……ごめんなさい、後でお詫びはするわ」

P「ぬう…そう言われると何も言えなくなるな」

伊織「というか春香、内緒にしろって言ったじゃない!」

春香「ごめんね、どうしても聞きたくて」

P「いいよいいよ、もう…そうだよ、俺は可愛いものが好きなんだよ」

真「可愛いもの?ぬいぐるみだけじゃないんですか?」

P「ああ。ほら、ポケットに」ゴソゴソ スッ

伊織「これは……あら、猫の写真じゃない」

P「実家で飼ってる猫だよ。可愛いだろ?」

あずさ「あら〜、おヒゲがとってもキュート・」

P「可愛くて可愛くて、忘れられなくて…家で会えない代わりに写真を持ち歩いてるんだよ」

貴音「意外と可愛らしい趣味もあるのですね」

P「男が可愛いもの好きで悪いか?」

貴音「いいえ、またあなた様の一面を知ることが出来て嬉しく思います」

P「……そう///」

貴音「ふふ……」

P「……へへ」

春香「はいはーい、いい雰囲気になるの禁止ー」グイグイ

P「うお、引っ張るなよ」

律子「ところで、なんのぬいぐるみなんですか?」

P「ヨーギラスだよ」

律子「へぇ、ヨーギラス」

P「ああ、ヨーギラス可愛いだろ?」

律子「いや、ポケモンかわいい部門優勝はシェイミ(ランドフォルム)でしょう」

P「は?」

律子「あ?」

P「………ヨーギラス」

律子「………シェイミ」

P「ヨーギラス!」

律子「シェイミ!」

P「ヨーギラス!!」

律子「シェイミ!!」

亜美「もー!二人ともやめなよ!」

真美「そーだよ!子供じゃないんだから!」

P&律子(子供に言われた……)

キルリアくんのおちんちんしゃぶりたいです。
長引かせてごめんなさい、たぶん今日か明日中には終わると思います

亜美「兄ちゃん!次の質問行くよ!!」

春香「ちょ、それ私の台詞」

真美「はるるんは黙ってて!」

春香「ハイ」

真美「兄ちゃん!なんで真美達のせくち→な下着姿になんの反応もしなかったの!?」

P「なんでって…反応したらアウトだし」

亜美「それでもちょっとぐらいなんかあるっしょ!?」

P「…そういやお前達には言ってなかったな、俺の兄妹関係」

雪歩「兄妹?」

P「ああ、やよいと同じぐらい多い」

やよい「えーっと、四人兄妹って言ってましたよね?」

P「そう。姉が二人に妹が一人の四人兄妹だ」

伊織「うわ、女だらけじゃない」

真「……あっ」

P「もう気付いた人もいるだろうが、まあ一応説明すると、風呂上がりに下着どころか裸でうろついたり夏は下着同然の格好でいるし……」

亜美「あー…」

真美「なるほどにぇ…」

律子「だから関心が薄いんですね」

P「まあ、バッチリ見たことは悪いとは思ってるよ…ごめんな、二人とも」

亜美「んーん、だいじょーぶだよ!」

真美「真美達はぜーんぜん気にしてないかんね!」

春香「えーっと、じゃあ次ですね。やよいの話によると、指輪やウェディングドレスのモデルを見てたそうですけど」

P「指輪なあ…欲しいよなあ…」

春香「欲しい!?」

千早「ということは、やっぱり……」

美希「ハニー、女の子だったの…?」

P「ああいや違う、勘違いしないでくれ。単純に光物が好きなだけだ」

響「アクセサリーとかか?」

P「そう、でも男があんまりキラキラしてるの着けてたら女々しいだろ?」

伊織「今も十分女々しいじゃない」

P「んぐ…まあそれは置いといて、目立たないアクセサリーが欲しいんだよ」

あずさ「なるほど〜、それで指輪を…」

P「なんか、お騒がせしちゃったみたいですみません」

あずさ「うふふ、プロデューサーさんは指輪を渡す側ですものね?」

P「はあ…まだ相手はいませんけど」

あずさ「………」ニッコリ

P「………」メソラシ

響「それで、今何か着けてるアクセサリーとかあるの?」

P「うん、ほら」スス

春香「ん…?あっ、アンクレットですか」

P「ああ、これなら目立たないからな」

千早「へぇ……綺麗ですね」

美希「ねえハニー、指輪以外になにか欲しいものってある?」

P「んー…そうだな、ネックレスがいいな」

美希「あはっ、じゃあ今度、ハニーにプレゼントしてあげるの!」

P「えっ、そんな、悪いって」

美希「ううん、ハニーへの日頃の感謝の気持ちを贈りたいの。楽しみにしててね?」

P「え、ああ、う、うん……ありがとう」

美希「むー、それはミキのセリフなの」

P「そ、そうだな……へへ」

真「プロデューサー、今日はよく笑うね」

春香「むう…いい雰囲気になりおって」

真「まあまあ、ちょっとぐらいいいんじゃない?」

春香「…今日だけね」

美希「あはっ、ハニーが照れたの〜・・」ガバッ

P「むわ、こら!抱き着くな!」

春香「やっぱ止めてくる」ダッ

雪歩「あはは……」

春香「美希ー!離れろこらー!」

美希「むぐぐ、春香!ジャマしないで!」

P「この、二人とも離れろ!」

伊織「…まあ、楽しそうで何よりって感じじゃない」

亜美「ほんとは混ざりたいくせに?」

伊織「………そうね」

真美「わお、珍しくデレてる」

貴音「もし、あなた様…」

P「ん、なんだ」グルッ ポイッ

春香「わあ!?」

美希「ひゃあ!?」

律子(うわ、強っ)

貴音「その、うぇでぃんぐどれすの件についてなのですが」

P「ああ、あれか。実はな、姉の一人がもうすぐ結婚するんだ」

やよい「わあ、そうなんですか!おめでとうございます!」

小鳥「け、結婚……ゴフッ」

P「フフ、ありがとう。で、どんなのがいいかなーって見繕ってたんだよ」

雪歩「でも、見られた時に慌てる必要はなかったんじゃ?」

P「…シスコンだってバレるのが嫌だったからな。今さら言うことでもないけど」

千早「お姉さんのこと、大切に思ってるんですね」

P「ああ…もう会う機会自体も少なくなるだろうし、最後に家族として出来ることをしようって」

あずさ「うふふ、いい弟さんですね〜。ますます惚れ込んじゃいました」

P「…買いかぶりすぎですよ」

あずさ「もう、あまり自分を卑下するのは良くないですよ?自慢の弟さんであることを、もっと誇ってください!」

P「……えへ、ありがとうございます」

春香「あのー、次々といい雰囲気になってるところ悪いんですけど、次の質問いいですか?」

P「む、まだあるのか。もう男だって分かっただろ?」

春香「いや、次が最後なので!これだけ聞かせてください!」

P「…分かったよ」

春香「えっと…貴音さん、よろしくお願いします」

貴音「…あなた様、偽りのないようにお願いします」

P「あ、ああ」

ランジェリーショップの話は千早達が結論づけて納得してます…(小声)

貴音「その……あなた様が、殿方と楽しそうに歩いているのを見かけたのですが」

P「!」ピクッ

貴音「あのお方とは、どういう関係なのですか?」

P「……ただの友達だよ」

春香「ずいぶん露骨に言い淀みましたね」

伊織「何かあるんじゃないの?」

雪歩「もしかして、彼氏さん……」

P「ち、違う!本当にただの友達だって!」

律子「なら楽しそうにしてたのはなぜなんですか?」

P「そりゃ、友達と一緒にいたら楽しいに決まってるだろ…?」

貴音「…手を繋いで歩く者が、ですか?」

P「うっ……!」

P「違うんだよ……俺は男なんだよ、信じてくれよぉ…」

春香「…………」

真「……春香?」

春香「………しい」

雪歩「え?」

春香「まどろっこしいって言ってるのよおおおおお!!もう!!長々とこんな不毛なことばっかり聞いて!」

伊織(質問し出したのアンタじゃない…)

春香「プロデューサーさん!!」ガッ

P「お、おう」

春香「脱いでください!!」

P「はぁ!?」

春香「プロデューサーさんが脱いで胸見せてくれたらすぐに分かりますから!ねっ!!」

P「や、やめろ馬鹿!離せ!」

春香「さあ!おっぱい見せなさーい!!」グググ

P「だから無いって言ってるだろ!?」グググ

春香「貧乳なんですか!?胸がないならチ○コ見せてくださいよチ○コ!!!」

P「アイドルがチ○コとか言うな!!」

春香「じゃあキ○タマ見せてくださいキ○タマ!!!」

P「それも同じだ馬鹿野郎!!」

あずさ「あ、あらあら…」

亜美「ねえ、これどうするの?」

真美「収拾付かなくなっちゃうんじゃない?」

律子「もう手遅れでしょ」

亜美真美「「確かに……」」

春香「真ォー!!今だーッ!!プロデューサーさんの股間を後ろから触るのだーーーーーッ!!!」

真「えっ」

P「真!俺は男だ!お前は男の股間をそんな簡単に触ってもいいのか!?」

美希「触るならミキが触りたいの!!」

春香「美希は黙ってて!」

真「えっと……」

春香「真ォー!!早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞーーーっ!!!」

真「あ、うん」

P「ちょっと!??まこりん!!??」

真「それじゃあ失礼します、プロデューサー」ススス

P「あっちょ、ま、真、やめっ」

真「えいっ」スッ

P「あんっ///」ビクッ

春香「!?」

真「!?」

一同「「「「!?」」」」

春香「な、なんですかその反応!やっぱり女の子なんですか!?」

P「股間触られたら誰でもそうなるだろ!?なんでそんな短絡的なんだよ!」

春香「真、感触はどうだったの!?」

真「い、いや…一瞬だったからよく分からなかった」

春香「チッ」

真「えぇ…」

春香「ほらプロデューサーさん!早く脱いでください!おっぱい見せてください!チ○コ見せてくださいチ○コ!主にチ○コ!」

P「もうやだこのアイドル…誰か助けて…」

ガチャ

社長「何やら騒がしいようだが…どうかしたのかね?」

P「しゃ、社長!助けてくださいヘルプミー!」

社長「おっ、おおう…?いきなりなんだね」

P「えっとですね……」

社長「ふむ……」

〜〜〜〜

〜〜〜〜

P「……ってことがありまして」

社長「ほう、なるほどねえ」

春香「話終わりました?」クンクンペロペロ

真「だからそれやめろ変態!!」バシッ

春香「ああっ、プロデューサーさんの残り香が…」

真「もういいよそれ!天丼だろ!?」

社長「まあまあ、落ち着きたまえ」

春香「でも、プロデューサーさんの性別が……」

社長「そんなに知りたいなら履歴書を見ればいいじゃないか」

春香「それが、どこにもなくって」

社長「それなら私の部屋にある、ついてきたまえ」

春香「ほんとですか!?」

P「しゃ、社長!?」

社長「なあに、この子達なら心配はいらないさ」

P「あ……そ、そうですね」

社長室

社長「確かこの引き出しに…お、見つけたぞ」

P(…一応、腹は括るか)

春香「これが…」

雪歩「プロデューサーの…」

真「ねえ、結局ボク達が話し合ったことって」

千早「ええ、無意味ね」

美希「でも、ミキはけっこー楽しかったよ?」

伊織「そうね、久々にみんなで集まって何かしたし」

亜美「えー、亜美はもっと遊びたかったけどな→」

律子「楽しいことってのは、これぐらいがちょうどいいのよ」

真美「おほー、りっちゃんおっとな→」

やよい「次集まる時はいつなのかなあ…」

貴音「やよい、こういうものは不定期にあるからこそ楽しいものなのですよ」

あずさ「うふふ、そうね〜。それに、きっとみんなならすぐに集まれるわ」

響「三人とも、そろそろ見るぞー!」

あずさ「ほら、行きましょう?」

貴音「ええ」

やよい「はいっ!」

春香「じゃあ、開けるよー?」

P「………」

社長「………」ポン

P「……分かってますよ」

春香「せーの……」

一同「…………」ゴク

春香「おりゃっ!」

バッ

春香「性別はっ……!」

ピラッ

春香「おっ………!」

春香「男だぁああああああああーーーーーーーーーーっ!!!」

ウオォオーーーッ ワァーー ヤッターーーー!

P「はぁ…だから最初っから男だって言ってただろ」

律子「なら、最初から履歴書見せればよかったじゃないですか?」

P「まあそう言われたらそうなんだけどさ……ほら、家族構成のところ」

春香「家族構成?」

千早「姉が二人、妹が一人、両親が……?」

雪歩「あっ……」

P「…そういうことだよ」

伊織「えっと……でも、なんでそれを隠してたの?」

P「んん…親がいないって、なんかイメージ悪いように取られるかもしれなかったからさ。ずっと社長以外には隠してくれって頼んでたんだよ」

伊織「はあ!?バカじゃないの!?私達がそんなことでアンタを下に見るわけないでしょ!」

P「そうだよな…ずっと俺が臆病だっただけなんだよな。今まで内緒にしてて悪かった」

伊織「まったく、そういう話ならさっさと相談なりなんなりすればよかったじゃない…」

亜美「デレてるねえ」ヒューヒュー

真美「いおりんデレてるねえ〜」ヒューヒュー

伊織「う、うるさい!」

P「はは……」

美希「あはっ、やっぱりハニーはハニーだったの!」

P「なんだよそれ…」

真「そりゃあねえ」

雪歩「ずっと好きだった人が女の子だったなんて嫌だもんね」

千早「私はプロデューサーがプロデューサーなら女性でも構いませんけど」

P「目が怖いぞ千早…」

真「ボクはやっぱり、プロデューサーは男の人がいいなあ」

雪歩「うん、私も」

P「はは、どうも」

律子「プロデューサー殿、好かれてますねえ」

あずさ「うふふ、律子さんも例外ではないでしょう?」

律子「うっ…」

P「…ぷっ」

律子「な、なに笑ってるんですか、もう!」

貴音「………」ギュッ

P「うお、ど、どうした?」

貴音「ふむ……少しか細いですが、やはり殿方らしい手ですね」ニギニギ

響「んお、ほんとだ。ちょっとゴツゴツしてるぞ」ニギニギ

P「くひひ、く、くすぐったい…」

亜美真美「………」ツン

P「ひゃああ!?」

亜美「おぉ〜」

真美「ずいぶん可愛らしい声ですなぁ兄ちゃん」

P「お前ら〜…ほうりゃ!」ガキッ

亜美「ぐえ!?」

真美「あぎゃあ!?こっ、殺されるぅ〜!」バタバタ

P「この悪ガキ共め、観念しろぉ!」ギリギリ

やよい「ぼ、暴力はダメですよ!プロデューサー!」

春香「あの〜、プロデューサーさん」

P「んお、なんだ?」パッ

亜美「ひいい…」

真美「死ぬかと思った〜…」

春香「私が言うのもなんですけど、プロデューサーさんが最初から服脱いで胸を見せていれば済んだ話なんじゃ…」

P「あの状態のお前の前で脱いだら何するかわからないだろ」

春香「あ、そ、そうですよね…ごめんなさい」

社長「まあ、これで一件落着ということかな?」

P「ですね」

小鳥「……あれ?」

P「ん、どうしたんです?」

小鳥「プロデューサーさんが男だと分かった今、さっき話してた手を繋いで歩いてた男性との関係は……」

P「あっ」

春香「はっ?」

真「へ?」

雪歩「あ?」

千早「は?」

美希「ハニー?」

響「え?」

やよい「?」

伊織「え"っ…」

亜美「兄ちゃん…」

真美「そりゃないよ…」

律子「………」ジリッ

貴音「なんと…」

あずさ「あら〜」ニッコリ

小鳥「……フヒッ」

P「ちょ、ちょっと待ってくれ、俺はホモじゃない!!違うんだ!!」

春香「社長、ちょっと向こうに行っててもらえます?」

社長「え?しかし…」

春香「社長」

社長「う、うむ…」

バタン

P「えっ?しゃ、社長?社長!?ちょっと!?」

ポン

P「ひい!?」

あずさ「さあ、プロデューサーさん♪」

春香「もしプロデューサーさんが本当にホモなら」

美希「ここでミキ達に好きなようにされても」

あずさ「興奮しませんよねえ?」

P「ひっ…」

千早「さあ」

真「プロデューサー♪」

雪歩「プロデューサー…」

P「ゆ、雪歩、助けてくれ」

雪歩「腹、括ってください♪」

P「ひい!?」

亜美「んっふっふ〜」

真美「兄ちゃ〜ん」

伊織「ふふっ、覚悟しなさいよ?」

やよい「なんだかよく分からないけど、楽しそうです!」

響「プロデューサー、男は度胸!だぞ!」

貴音「あなた様、わたくしと契りを」

律子「これはチャンス…これはチャンス…これはチャンス…」ブツブツ

P「ちっ、違う!俺は、俺は」







P「俺はホモじゃなあああああああああああああああああい!!!!」


おしり

こんな一発ネタをいつまでも長引かせてすみませんでした。
原因は主にTOX2とかいう神ゲーです。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました

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