千早「春香に写真をプレゼントしましょう」 (49)
<ハーイ! 一旦休憩入リマース!
千早「ふぅ」
千早(もうじき春香の誕生日ね)
千早(プレゼントどうしようかしら)
千早(喜んで欲しいわよね)
千早(春香の喜ぶ顔……ふふっ)
<ネェ、最近如月サン柔ラカク笑ヨウニナッタト思ワナイ?
<思ウ思ウ! 何カコウ、ギュッテシタイ
<オイ! 衣装班仕事シロー!
<ハーイ!
千早(?)
千早(そういえば、合宿の時に撮った写真、春香すごく喜んでくれたわ)
千早(そうね、プレゼントは写真にしましょう)
『千早ちゃんらしい素敵な趣味だって思うよ♪』
千早「ふふっ」
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千早「私、みんなの写真を撮りたいのだけれど」
伊織「写真?」
千早「ええ、かくかくしかじかで」
亜美「なるほどなるほど~。まるまるうまうまという訳ですな?」
律子「帰ってくるなり突然、なにを言うのかと思ったわ」
千早「みんな忙しいから、こうして捕まえたときに撮っていかないと間に合わなそうで」
あずさ「丁度、私たち4人が居た訳ね~」
千早「はい。音無さんと社長が事務所に居なかったのは想定外でしたけど」
律子「私たちが帰ってきたのと入れ替わりで、社長と遅めのお昼に行っちゃったわね。もう14時だし」
伊織「で? 私たちはどうしたらいいの?」
千早「えと、普通にして貰えたらそれで……」
亜美「フツウ……って言われるとなんだか挑戦されているようなキブンに――」
律子「いいから大人しくしていなさい」
あずさ「そこのソファでいいかしら?」
千早「はい。お願いします」
亜美「……」
伊織「……」
あずさ「……」
律子「……」
千早「……」
カメラ「ピピッ、カシャ」
伊織「ちょ、ちょと撮るなら撮るで何か言いなさいよ」
千早「あ、そうね。ごめんなさい」
亜美「そうだよ千早お姉ちゃーん。亜美何も出来なかったじゃん」
律子「しなくていいから」
あずさ「ふふっ。千早ちゃん、もう一枚お願いしてもいいかしら? 亜美ちゃんもちゃんと座ってね」
千早「はい」
亜美「はーい」
千早「じゃあ、撮りますね。……、はいチーズ」
カメラ「ピピッ、カシャ」
千早「…………///」
伊織「何照れてるのよ」
小鳥「ただいまー♪」
高木「やあ、ずいぶんと賑やかじゃないか」
善澤「最近は訪ねてきても静かな事が多いから、中々珍しいんじゃないの」
高木「うむ。みんな実に頑張っているからね」
律子「善澤さんもご一緒だったんですね」
善澤「丁度近くに来ててね。寄ろうかと思って電話したら昼食に出ようとしてた所だって言うじゃない」
律子「なるほど」
千早「あ。もしご迷惑でなければ善澤さんにも写真撮らせて頂けないでしょうか」
善澤「僕を?」
千早「はい。かくかくしかじかというわけで……」
高木「なるほど。それはいい」
善澤「僕がその写真に混ざれるなんて、光栄だね」
千早「では音無さんと高木社長、善澤さんで一枚よろしいですか?」
小鳥「はい♪」
高木「よーしよし。場所はこの辺でいいかね」
千早「はい、大丈夫です」
善澤「アイドルに写真を撮って貰うというのも、貴重な体験だね」
千早「……」
小鳥・高木・善澤「?」
千早「……」チラッ
伊織「なんでこっち見るのよ。早くしなさい、待ってるでしょう」
千早「っ、はいチーズ///」
カメラ「ピピッ、カシャ」
伊織「……だからなんで照れるのよ」
小鳥・あずさ(かわいい)
律子「それにしても、春香の誕生日かぁ。この一年、春香も成長したわよねぇ」
亜美「りっちゃんそれちょっとババくさいよ?」
律子「なんですって!?」
小鳥・高木(言わなくてよかった)
伊織「でもまあ、以前より頼もしくなった気はするわね」
善澤「確かに。リーダーっていうのもいい経験になったみたいだね」
高木「ああ。立派に成長していく姿は見ていて嬉しくなるよ」
千早「まだ目が離せないところもありますけどね」
亜美「……千早お姉ちゃん、はるるんの彼氏みたいですなぁ……」
千早「な!? 何を言ってるの///」
あずさ「あらあら♪」
律子「さてと、竜宮はこの後ダンスレッスンだから、用意できたら行くわよ。ウェア忘れないでね」
亜美「はいはーい」
伊織「ちゃんと持ったわよ」
あずさ「それじゃ、行ってきますね」
「「「「行ってらっしゃい」」」」
高木「さてと、音無君」
小鳥「はい、社長室にお茶をお二つですね」
高木「いつもすまんね」
小鳥「いいえ♪」
高木「では行こう」
善澤「ああ」
――
小鳥「失礼します。お茶お持ちしました」
高木「ありがとう」
善澤「本当に、いつもありがとう」
小鳥「いえ。雪歩ちゃんには及びませんが」
善澤「そんなことはないよ」
小鳥「ふふっ、ありがとうございます。では失礼しますね」
善澤「しかしなんだな」
高木「?」
善澤「千早ちゃんが自分から写真を撮りたいだなんてね」
高木「ああ。昔では考えられなかったな。ずいぶん周りに興味を示すようになったよ。
よい仲間を持ったものだ」
善澤「中でも、彼と春香ちゃんの影響は大きい」
高木「うむ。みんなまだまだこれから成長して行くと思うととても楽しみだね」
――――――
――――
――
真「ただいまー!」
雪歩「ただいまー」
千早「お帰りなさい」
小鳥「お帰りなさい、真ちゃん、雪歩ちゃん」
千早「ラジオの収録、終わったのね」
真「うん! 今週もバッチリだったよ」
雪歩「すごく楽しかったです」
小鳥「みんなで休憩にしましょう。おせんべいでいいかしら?」
雪歩「あ、私お茶入れてきますね」
小鳥「そんな、帰って来たばかりなのに」
雪歩「でもお茶いれるの好きですから」
小鳥「じゃあ、お願いしちゃおっかな」
雪歩「はい、任せてください」
真「あ、でもボクあんまり時間ないや。ちょっと休憩したら出ないと」
千早「あ、じゃあその前に一枚写真撮らせて貰ってもいいかしら。萩原さんと一緒に」
真「写真?」
千早「かくかくしかじかというわけなの」
真「なるほどね。そのくらいなら大丈夫だよ」
千早「萩原さんもいいかしら」
雪歩「うん、でもとりあえずお茶いれてくるね」
千早「ええ、準備して待ってるわ」
雪歩「えと、こんな感じかな……」
真「もっと近い方がいいんじゃない?」
千早「そうね、もうちょっと二人ともソファの真ん中の方に座って貰ってもいいかしら」
雪歩「う、うん。事務所で写真って、なんだか緊張しちゃうね」
真「……雪歩が変なこと言うからボクまで緊張して来ちゃったじゃないか」
雪歩「変なことじゃ――」
千早「はい二人ともこっち向いてね」
真「はーい」
カメラ「ピピッ、カシャ」
雪歩・真「!」
真「ちょ、ちょっとそんな急に撮らないで何か言ってよ」
雪歩「びっくりしたぁ」
千早「っ。わ、わかったわ。もう一回ね」
真「そうそう」
千早「……はい、チーズ///」
カメラ「ピピッ、カシャ」
真「よし、今回はいい感じかな」
雪歩「綺麗に写ってるかなぁ」
千早「そうね。二人ともありがとう」
真「どういたしまして。あ、せっかくだから後で今の写真ちょうだい」
雪歩「あ、私も欲しいカモ……」
千早「わかったわ」
真「でも春香が誕生日って言うことは、ボク達と同い年かー」
雪歩「学年は違うけどね」
真「うん。でも負けてられないよね」
雪歩「そうだね。私たちも頑張ろうね」
――――――
――――
――
美希「ただいまなのー!」
響「ただいまだぞー!」
貴音「ただいま帰りました」
千早「お帰りなさい美希、我那覇さん、四条さん」
小鳥「お帰りなさい」
雪歩「お帰りなさい。みんな温かいお茶でいい?」
貴音「はい。ありがとうございます」
響「他のみんなは?」
千早「あとは社長が社長室に。さっきまで真も居たのだけれど」
響「そっかぁ」
美希「真君と入れ違っちゃったね」
千早「その前は竜宮小町も居て賑やかだったわ」
雪歩「みなさんお茶とおせんべいですー」
貴音「ありがとうございます」
美希「あれ? 千早さんは何でずっと事務所に居るの? お仕事とかは?」
千早「夜からなのだけれど、その前に写真を撮らせて貰ってるのよ。かくかくしかじかで」
響「写真かぁ」
貴音「趣のある試みですね」
千早「趣、ですか。なんだかくすぐったいですね」
貴音「ふふっ」
美希「それでそれで? ミキ達の写真も撮るの?」
千早「お願いしたいのだけれど、ダメかしら」
響「全然ダメじゃないぞ!」
貴音「ええ、こちらこそお願い致します。美希も――」
美希「もちろんなの!」
千早「よかったわ」
響「場所はどうするの?」
千早「みんなそこのソファで撮らせて貰ってるから同じように……」
貴音「座ればよいのですね」
美希「ほら、雪歩も早くっ!」
雪歩「え? わ、私はさっき真ちゃんと一緒に撮ったから」
美希「えー。千早さん、一人一回しかダメなの?」
千早「特に決めてないわ」
美希「ほら。雪歩も一緒に撮るの!」
雪歩「い、いいのかな?」
響「いいんじゃない?」
貴音「ええ、こちらへ」
雪歩「お、お邪魔しますぅ……」
千早「それじゃあ撮るわね。――はい、チーズ」
カメラ「ピピッ、カシャ」
千早「問題ないわ」
貴音「何がです?」
千早「なんでもないです、四条さん」
貴音「?」
美希「へんな千早さんなの」
響「でもそっか、春香の誕生日かー。自分まだプレゼント用意してないぞ……考えては居るケド」
美希「ミキはアクセサリーにしようかなって思ってるの」
貴音「わたくしはもう用意致しましたよ」
響「え!? なになに?」
貴音「それは……トップシークレットです。ですが、そうですね。最近の春香を見て、とだけ」
響「さっぱりわからないぞ。でも春香、最近頑張ってるよね。ライブのあともずっと楽しそうだし」
美希「ミキも負けてられないの。来年のアイドルアワードはミキが獲るの!」
貴音「さあ、それはどうでしょう」
響「じ、自分だって負けないからな!」
雪歩「わ、私も……」
千早「……萩原さんがそういうことを言うのは珍しいわね」
貴音「本当に。春香だけでなく、皆成長してゆくのですね」
千早「ええ。私も、もっとがんばらなくっちゃ」
――――――
――――
――
小鳥「千早ちゃん、ちょっと郵便局まで行って来たいんだけどお留守番お願いしてもいいかしら」
千早「あ、はい」
小鳥「ごめんね。でも千早ちゃんが居てくれて助かっちゃった。他の子達みんな出ちゃったし」
千早「いえ、プロデューサーと高槻さんと真美を待ってるだけですから」
小鳥「そろそろ帰ってくるころだものね」
千早「はい」
小鳥「っと、早く行ってこなくっちゃ。じゃあ、行ってきます」
千早「行ってらっしゃい」
P「ただいま」
やよい・真美「「たっだいまー!」」
千早「おかえりなさい。高槻さん、真美、プロデューサー」
P「千早だけか? 音無さんは?」
千早「郵便局に用事があると」
P「それで留守番か。というかずいぶん早いな。今日の仕事は夜からだぞ?」
千早「あの、かくかくしかじかで……」
やよい「うっうー! 千早さんとっても素敵です!」
真美「うんうん! すっごくいいねそれ!」
千早「あの、三人にも写真を撮らせて欲しいのだけれど」
P「おう、全然構わんぞ」
やよい「はい! 大丈夫です!」
真美「かわうぃーく撮ってよね☆」
千早「ふふっ、それ春香にも言われたことがあるわ」
真美「はるるんに? むぅ、被るとはなんたる屈辱……」
P「お前は何を目指しているんだ」
やよい「千早さん、私たちはどうしたらいいんですか?」
千早「そこのソファに座って貰えるかしら?」
真美「兄ちゃん真ん中ね!」
P「俺が?」
やよい「じゃあ真美がそっちで私がこっちだね」
真美「んっふっふ~♪ 兄ちゃん兄ちゃん、両手に花だよ?」
P「はいはい。千早、これでいいのか?」
千早「大丈夫です。それじゃあ撮りますね。はい、チーズ」
P・やよい・真美「「「ちーず!」」」
カメラ「ピピッ、カシャ」
やよい「どうですか?」
真美「上手く撮れた?」
千早「ええ、ありがとう。プロデューサーもありがとうございました」
P「ん、お易いご用だ。あと一応注意しておくが、写真屋に出すときには注意してくれよ」
千早「あ、はい」
P「ところで千早はもう飯食ったか?」
千早「えっと……」
やよい「食べてないんですか?」
P「まぁいい。俺達も飯食う時間なくてな。
今からたるき亭でも行こうかって話てたんだが千早もどうだ?」
真美「一緒に行こうよ」
やよい「ごはんはちゃんと食べないとダメですよ?」
千早「そうですね。せっかくなのでご一緒させてください。あ、でも留守――」
小鳥「ただいまー」
千早「!」
P「お帰りなさい」
やよい「おかえりなさーい!」
真美「おかえりー!」
千早「お帰りなさい」
P「音無さん、俺達ちょっとたるき亭で飯食ってきますね」
小鳥「あ、はいわかりました。千早ちゃんもですか?」
P「ええ。どうやら昼飯食ってないみたいなので」
小鳥「え!? そうなの!?」
千早「……はい」
小鳥「もう、そうならそうと言ってくれたらよかったのに。みんな行ってらっしゃい」
P「はい。行ってきます」
やよい・真美「「行ってきまーす!」」
千早「行ってきます」
――――――
――――
――
― 数時間後・765プロ ―
千早「あの、プロデューサー」
P「ん? どうした? もう仕事の時間――にはまだ少し早いな」
千早「はい。そうなんですが今日はちょっと早く出ようと思うんです」
P「ふむ? でもまだ俺仕事終わって無いんだよな」
千早「ですから、今日送って貰うという話でしたが一人で行こうと思います」
P「そうか、まぁ、千早がそういうなら……」
千早「大丈夫です。迷子にはなりません」
P「はははっ。中々言うようになったな。んじゃまぁ、仕事がんばってこい」
千早「はい。行ってきます」
小鳥「行ってらっしゃーい」
千早「あまり人物を撮らないから、こうしてみると結構新鮮ね」
千早「今度から人物も撮ってみようかしら」
千早「ずっと見落としてきたのは、
目の前の"もの""こと"だけじゃなくて"人"もだったのかも知れないわね」
??「うわっと!?」
千早「……きゃっ!?」
冬馬「なんだ、また765プロのか」
翔太「こんばんわ、お姉さん♪」
北斗「チャオ☆」
冬馬「765プロはどいつもこいつも、ぼさっとしてるのが普通なのか?」
北斗「こら冬馬、またレディにそういうことを言う……」
翔太「そうだよ冬馬君」
千早「いえ、私の不注意ですから。ごめんなさい」
冬馬「ちっ。ライブであれだけのパフォーマンスをみせた如月千早とは思えないな」
千早「! そういえば先日のアリーナライブいらしてくださったんですね。
ありがとうございます」
冬馬「お、おう」
翔太「冬馬君、今アリーナって言ってないよね?」
千早「春香がプロデューサーにチケットを頼んでいるのを聞いてしまって……」
北斗「なるほど、ね」
冬馬「……いいライブだったぜ」
千早「あ、ありがとうございます」
翔太「へー。冬馬君にしては素直じゃない」
冬馬「う、うっせぇ! 俺はいいものを悪くは言わねぇ!」
北斗「ま、それが冬馬のいいところだよな」
千早「あの――」
冬馬・北斗・翔太「?」
――――――
――――
――
― 誕生日当日 ―
千早「あの、春香……」
春香「なぁに? 千早ちゃん♪」
千早「これ、誕生日プレゼント」
春香「わぁ、ありがとう! 覚えててくれたんだ」
千早「当然じゃない」
春香「開けてもいい?」
千早「ええ」
春香「~♪ 小さくて可愛い表紙の……アルバム? 厚さは結構あるね」
ペラ
千早「色々あって、結構な枚数になってしまって」
春香「わぁ! これ合宿の時に撮って貰った写真だ!」
千早「現像してみたのだけど……」
春香「すごいよ千早ちゃん! このまま雑誌とかにも載っちゃいそうだね!」
千早「それは褒め過ぎよ///」
春香「むぅ、本気なのに」
千早「もう、春香ったら」
ペラ
春香「あ、伊織にあずささんに、亜美に律子さんだ。竜宮小町だね」
千早「ええ、春香の"今"を作っている人達を集めようと思ったの」
春香「! 千早ちゃん……! すっごく素敵なプレゼントだよ! ありがとう!!」
千早「そう言って貰えると嬉しいわ」
春香「うわぁ、小鳥さんに高木社長に善澤さん!
真と雪歩に響ちゃん、貴音さん、美希、やよいに真美、プロデューサー……」
千早「そんなに慌てなくても」
春香「一枚一枚はあとでじっくり見るよ。こんな素敵な写真なんだもん」
ペラ
春香「千早ちゃん、たるき亭でも撮ったの? 小川さんいい笑顔だなぁ」
千早「ええ。いつも応援してくれてるから」
ペラ
春香「!! 千早ちゃんこれジュピターの……!?」
千早「アリーナライブにも来てくれてたそうよ。いいライブだったって」
春香「そうなんだ。……ふふっ」
千早「"次は俺達の番だ"って言ってたわ。
春香と私とプロデューサーと3人分挑戦状送ってやるって言われたわ」
春香「そっかぁ」
ペラ
春香「わっ、可奈ちゃん達! これ場所ってスクール?」
千早「ええ。一緒にアリーナに立った仲間ですもの」
春香「すごい、本当にわざわざありがとう」
千早「いいえ。そんなたいした事じゃないわ」
春香「そういえば加奈ちゃんにお手紙貰ったんだよ。メールじゃなくて紙で」
千早「紙で?」
春香「うん。誕生日おめでとうございますって。でね? ふふっ」
千早「なに?」
春香「可奈ちゃんの字、なんだか見覚えがあるなーって。
思い返してみたら前にもお手紙貰ったことあったんだ」
千早「ファンレターってこと?」
春香「そう! その子と一緒にステージに立ってたなんて、すごいよね!」
千早「確かにそれはすごいことね」
春香「私、ずっとアイドルやっててよかったぁ」
千早「何言ってるの、まだまだこれからでしょう」
春香「うんっ! えっと、次は」
ペラ
春香「あ、876プロの!」
千早「偶然番組オーディションの時に会ったから、その後お願いして」
春香「わぁ、愛ちゃんいっつも元気だなぁ。ふふっ」
ペラ
春香「!!? え、新幹少女と魔王エンジェル!?」
千早「それと佐野美心さんね」
春香「み、みんなよく撮らせてくれたね……」
千早「日高さん達の写真を撮ってたら写り込んでしまったのだけれど、
"見切れじゃなく正面から撮るべき"って」
春香「あ、あはは……」
千早「"来年のアイドルアワードは私が貰います"って言ってたわ」
春香「……うん。負けてられないね」
ペラ
春香「"生っすか!?"のスタッフさん達の写真と、トレーナーさん達の写真まで……」
千早「"お誕生日おめでとう。先生はこれからもずっと天海さんを応援しています。"って」
春香「えへへ」
ペラ
春香「あ、卯月ちゃんと凛ちゃんと未央ちゃん?」
千早「ちょうどトレーニングに来てたの」
春香「"ニュージェネレーション"のユニット活動かな。仲良くていいよね」
千早「そうね。週末に大きなライブを控えてるんですって」
春香「わ、行きたいなぁ」
千早「"もしお時間あったら是非いらしてください!"って言ってたわ」
春香「……迷惑じゃ無いかな。行っちゃおうかな……」
千早「プロデューサーに相談してみたら?」
春香「あ、そうだね」
ペラ
春香「あれ? おしまい?」
千早「そうだけれど……」
春香「千早ちゃん。大事な人の写真が足りないよ」
千早「え!?」
春香「千早ちゃんの写真がないよ!」
千早「――それは、私が写真を撮ってるんだから当たり前じゃない」
春香「でも足りないよ?」
千早「……セルフタイマーも考えたのだけれど、一人で自分の写真撮るのも……」
春香「じゃあ一緒に撮ろうよ、ね♪」
千早「一緒に?」
春香「ほら、こういう風にくっついてー」
千早「は、春香! 顔が近いわ///」
春香「千早ちゃんカメラ持ってカメラ! レンズを自分の方に向けて、こう!」
千早「こ、こうかしら? したことないのだけれど……」
春香「だいじょーぶだいじょーぶ♪ じゃあかけ声に合わせてシャッター押してね」
千早「かけ声?」
春香「ハイチーズみたいなヤツ。"い"の音にすると笑顔の写真が撮れるんだよ」
千早「あれはそういう意味だったのね」
春香「うん。じゃあ私に続いて千早ちゃんも言ってね」
千早「分かったわ」
春香「千早ちゃん、大好きー!」
千早「!? だ、大好き///」
カメラ「ピピッ、カシャ」
―おわり―
仲間にもライバルにも後輩にもたくさん恵まれていると思います。
きっと、そうなるのも春香だからなのでしょうね。
春香、誕生日おめでとう。
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