【予定は未定】千早「一周年?」 ライラ「おー」 (45)

・アイマス×モバマス
・千早とライラさんともう一人で散歩
・ヤマ、オチ特になし
・口調等に違和感があったらごめんなさい

よろしければお付き合いください


↓なお前回
【予定は未定】ライラ「星に」 千早「願いを」
【予定は未定】ライラ「星に」 千早「願いを」 - SSまとめ速報
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千早「皆さんこんばんは、如月千早です」

ライラ「ライラさんでございますよー」

千早「いつも通りの不定期放送、今回は随分間隔が空いてしまいました」

ライラ「えーと、七夕の放送以来でございますか」

千早「……今度こそ。今度こそ終わっちゃうんじゃないかって思っていたんです」

ライラ「えへへー、良かったでございますねー」

千早「ええ……」


ライラ「最近はライラさんもお仕事が少しずつ忙しくなってきたのですよ」

ライラ「ですので、千早さんとスケジュールが合わせにくくなってしまいましたです」

千早「思い付きでやっているような番組だものね」

千早「他の仕事に優先してスケジュールを抑えるようなものじゃないのは確かだわ」

ライラ「でも、こうして千早さんとお仕事できるのは嬉しいのですよー」

千早「……そ、それは、私もそうなのだけれど」

ライラ「えへへー、千早さん照れてるでございますねー」

千早「も、もう!」


ライラ「それにしても、もう一年でございますですか」

千早「……よく続いたわよね」

ライラ「それもこれも、視聴者のみなさんのお陰ですねー」

千早「(きっと、ライラさんのお陰ね)」

ライラ「(きっと千早さんのお陰なのですねー)」

千早「ふふっ」

ライラ「えへへー」

千早「さて、今日は都内でも有名なとある公園を歩き回るらしいです」


ライラ「千早さん、その前にゲストの紹介がございますですよ」

千早「そうだったわね。確か、ライラさんと同じ事務所の人よね?」

ライラ「はいです」

ライラ「事務所でよくおしゃべりしてますですよ」

千早「(ライラさんは誰とでもおしゃべりしてる気がするわ)」

ライラ「笑顔がとっても素敵なのですよー」

千早「……向こうで本人が首を振っているのだけど」

ライラ「うーん、ライラさんは素敵だと思うのですが」

千早「(ライラさんって、無自覚にハードル上げるわよね)」


千早「紹介、お願いしてもいいかしら」

ライラ「はいです。関裕美さんなのですよー」

裕美「よ、よろしくお願いします……」

ライラ「おや、緊張ですか?」

裕美「え、うん……じ、じゃなくて」

千早「(ライラさんが上げたハードルのせいだと思うわ)」

ライラ「大丈夫でございます。この番組は気楽にしていればいいのですよ」

千早「…………反論の余地がないというのがまた、ね」


ライラ「千早さんどうかしましたですか?」

千早「去年の今頃は、私も関さんみたいに身構えていたなって」

ライラ「あー、そうでございましたねー」

千早「それが今では……」

裕美「あの、どういうことでしょうか?」

千早「この番組では、肩に力を入れるだけ無駄なのよ」

ライラ「行き当たりばったりでございますからねー」

千早「だから、ちょっと遊びに来たくらいの気持ちでいいと思うわ」

裕美「でもそんな」

ライラ「まあまあ、それはこれからわかるのですよ」

裕美「そうなの?」

ライラ「はいです」

千早「それでは行きましょうか」

ライラ「予定は未定、一周年スペシャルでございますよー」

千早「やることは何にも変わらないけれど、ね」


***************************


千早「関さんとライラさんって、仲はいいのかしら」

ライラ「はいですよー」

裕美「私と、というより事務所のみんなと、かな」

ライラ「えへへー」

千早「ああ、何となくわかる気がするわ」

裕美「アイドルのみんなだけじゃなくて事務の人とか会社の偉い人とか」

裕美「あと、守衛さんとか配達の人なんかともよくお話ししてるよね」

千早「……なんだか納得できてしまうのがすごいわね」

ライラ「皆さんいい人でございますよ?」

裕美「ふふ」


ライラ「千早さん裕美さん。あの大きな鳥のようなものは何でございますか?」

千早「大きな鳥? ああ、スワンボートね」

ライラ「ボートなのですか?」

裕美「二人で自転車みたいにペダルを漕ぐんだよ」

ライラ「おー、楽しそうでございますね」

千早「気になるなら、乗れるか見てきたら?」

ライラ「はいです。行ってきますです」


裕美「ライラさんって、やっぱりすごいですね」

千早「どういうこと?」

裕美「物怖じしないなって」

千早「興味を持ったら一直線だものね」

裕美「初めて会った時もそんな感じでした」

千早「……ちょっと興味あるわね」

裕美「私、目つきが悪くて、笑顔も苦手だったんです」

裕美「だから、初対面の人と打ち解けるのに少し時間がかかっちゃうんですけど」

千早「(似た者同士、なのかしら……私と)」

裕美「でも、気付いたらライラさんが隣にいて」

千早「目に浮かぶようね」

裕美「そのあとは多分、千早さんの想像通りだと思います」

千早「ふふ」


ライラ「何のお話ですかー?」

千早「あら、お帰りなさい」

裕美「どうだった? ライラさん?」

ライラ「うー、残念ながら今日はお休みでございました」

千早「なんでそういう日にロケをするのかしら、ここのスタッフ」

ライラ「でも、今度来た時に割引してくれるそうでございますよ?」

裕美「……そんなサービスあったっけ?」

ライラ「受付の人がとてもいい人でしたのです」

千早「……さすがライラさん」

ライラ「ほえ?」


裕美「今度、事務所のみんなと来ようか」

ライラ「はいですよ」

千早「あら、私は仲間外れかしら」

ライラ「ふぇっ!?」

裕美「ふふ、意地悪ですか?」

千早「少しだけ、ね」

ライラ「うー」

裕美「千早さんも一緒にどうですか?」

千早「そうね。お邪魔じゃなければ」

裕美「そんなことないですよ」

千早「ウチの事務所の人間にも声をかけてみようかしら」

裕美「だって。ライラさん?」


ライラ「ぅう、ライラさんそんなつもりはなかったのですよ」

千早「ごめんなさい、軽い冗談のつもりだったのだけど」

ライラ「ライラさんは千早さんを仲間外れにしたりしないのです」

千早「うん、分かってるわ」

ライラ「本当に分かっていますですか?」

千早「ええ」

ライラ「本当の本当に?」

裕美「(ライラさんなんだか甘えてるみたい)」

千早「もちろんよ」

ライラ「うー、では千早さんも一緒にボート乗りますですか?」

千早「喜んで」

ライラ「……分かりましたです」


裕美「よかったね、ライラさん」

ライラ「裕美さんも一緒に来るのですよね?」

裕美「うん」

ライラ「えへへー」

千早「(よかった、いつものライラさんだわ)」

ライラ「では、今日乗れないのは残念ですが我慢しますですよ」


裕美「えっと……じゃあこの後は?」

ライラ「気の向くまま、足の向くままでございます」

千早「要するにノープランね」

裕美「それでいいんですか?」

千早「だって、そういう番組だもの」

ライラ「細かいことを気にしたらダメなのですよ」

裕美「(番組の進行って、細かいことなのかな)」


千早「顔が険しくなってるわよ、関さん」

ライラ「凛々しいお顔です」

裕美「ちょ、ライラさん!?」

千早「なるほど、確かに」

ライラ「ライラさんもこういう格好いい表情ができるようになりたいですよ」

千早「凛々しいライラさん……いいと思うけど」

ライラ「けど、何でございましょうか?」

千早「いつもの、柔らかく笑ってるライラさんの方が好きかな」

ライラ「おー、照れますですねー」


裕美「あの……お二人とも」

千早「あら、どうかした?」

裕美「人をダシに使っておいて、放っておくのは如何なものかと」

ライラ「あー、失礼しましたですよ」

ライラ「では、さっそく一緒に行きましょー」

裕美「ラ、ライラさん引っ張らないで」

千早「ふふ」

千早「(ライラさん相手じゃ険しい顔をしてるヒマもないわね)」


***************************


ライラ「すっかり寒くなってきましたですねー」

裕美「紅葉もちょうど綺麗な時期だね」

千早「いつの間にやら、という感じではあるけれど」

ライラ「ライラさんはモミジ狩り、というのに少し興味があるのですよ」

千早「そうなの?」

ライラ「狩りということは、モミジは食べられるのですよね?」

裕美「えっと、食べられないことはない……と思うけど」

千早「普通は食べないわね」

ライラ「そうなのですか?」

裕美「うん」

ライラ「それは残念です」


ライラ「でも、ギンナンは食べられるのですよね?」

千早「まあ、そうね」

ライラ「ではイチョウ狩りなら大丈夫でございますねー」

裕美「でも確か銀杏って……」

千早「処理が手間だって聞くわね。臭いもキツイし」

裕美「あと、食べ過ぎると中毒になるとか」

ライラ「中毒でございますか?」

千早「あ、それはそんなに心配しなくてもいいみたいよ」

ライラ「おー」

千早「小さい子ならともかく、大人なら何十粒も食べなければ大丈夫みたい」

ライラ「…………ギンナンでお腹一杯は止めたほうがよろしいみたいですねー」


裕美「ライラさん……」

千早「お仕事、増えてるのよね?」

ライラ「はいです。でも、節約は大事なのです」

千早「関さん、ライラさんってもしかして……」

裕美「はい。あんまりお金の使い方が上手くないみたいで」

千早「らしいと言えばらしいのだけど……」

ライラ「どうかしましたですか?」

裕美「ううん、なんにも」

千早「(ま、ライラさんなら大丈夫でしょう)」


――――――
――――
――

裕美「あの……」

ライラ「どうかしましたですか?」

裕美「お喋りしながらお散歩してるだけで……いいの?」

ライラ「あー、普段は大体こんな感じですねー」

千早「何となくブラブラする、っていうコンセプトで始まった番組だもの」

裕美「あらためて聞くとすごいコンセプトですね」

千早「まあ、深く考えなくていいんじゃないかしら」


――へへー、俺の勝ち!

ライラ「おや?」

――もっと良いどんぐり探してくるから待ってて

千早「どんぐり?」

裕美「何でしょうか」

千早「どんぐりに勝ち負けなんてあるのかしら?」

裕美「さあ……」

千早「ライラさんは………もう行っちゃったわね」

裕美「え?」

千早「興味を持ったら一直線だもの」

裕美「なるほど」


千早「この番組が保ってるのも、そんなライラさんのお陰かしら」

千早「私じゃ、あんな風にはできないもの」

裕美「ライラさんって、頼れる人がいるときほど自由になるんですよ」

千早「え?」

裕美「事務所の小さい子を相手しているときとか、ちゃんとお姉さんしてますし」

裕美「きっと、千早さんのお陰でもあるんだと思います」

千早「……そう言ってもらえると、素直に嬉しいわね」


ライラ「戻りましたですよー」

裕美「お帰り」

千早「どうだった?」

ライラ「なんと、お爺さんが工作を教えてくださるそうです」

千早「ああ、もう約束してきたのね」

ライラ「はいです!」

裕美「ちょっと尊敬、かも」

千早「ええ、分かるわ」

ライラ「どうしましたですか?」

千早「ふふ、こっちの話」

裕美「私たち特に何も持ってないけど、いいの?」

ライラ「いい感じのどんぐりを拾っていけばいいそうですよ」

千早「いい感じっていうのがまたアバウトね」

ライラ「というわけでさっそく行きましょー」

裕美「ラ、ライラさん待って」


***************************


ライラ「来ましたよー」

――おお、よう来たね

千早「ライラさん、一応これがテレビだって言ったかしら?」

ライラ「あー、忘れてましたです」

――構わん、構わん

裕美「ありがとうございます」

千早「それで、お爺さんはここで何を?」

――年寄りの道楽、かな

ライラ「先ほどのお子様たちはどんぐりをクルクル回していたのですよー」

裕美「クルクル?」

――どんぐり独楽だよ

千早「へぇ、そんなのがあるんですか」

――最近の子は知らないか

ライラ「なんだか楽しそうでしたです」


裕美「アクセサリのアクセントになら使ったことがあるけど……」

千早「アクセサリ?」

ライラ「裕美さんはアクセサリを手作りされるのですよ」

千早「すごいわね」

裕美「そんな……」

ライラ「今つけているのも手作りなのですよね?」

裕美「まあ、そうだけど」

――へぇ。お嬢ちゃん上手だね

千早「ホントに」

裕美「あ、ありがとうございます」

ライラ「えへへー」


――これなら独楽も簡単にできるねぇ

千早「あの、私はどっちかというと不器用なほうなので……」

ライラ「どうやって作るのですか?」

――ん? どんぐりの帽子を取って、そこに爪楊枝を刺すだけだよ

裕美「それだけなんですか?」

千早「それくらいなら、私も大丈夫です」

――ふふ、まあやってごらんな


ライラ「どんぐりさーん、どんぐりさん、帽子を脱いでー、アンテナ立ててー」

裕美「ふふ、何の歌?」

ライラ「えへへー」

千早「ライラさんは独楽を作るって知ってたの?」

ライラ「なぜでございましょうか」

千早「大きくて丸い形のだから」

裕美「千早さんのはよくある細いどんぐりですね」

千早「独楽にするならライラさんみたいな形のほうがいいわよね」

ライラ「あー、そこまで考えてませんでしたですよ」

裕美「そうなの?」


ライラ「この前公園で鳥さんがどんぐりを美味しそうに食べていたのです」

千早「…………へ?」

裕美「あの……ライラさん?」

ライラ「これはその時と同じどんぐりなのですねー」

ライラ「きっと美味しいのですよ」

裕美「でも、どんぐりよね?」

千早「さすがにそれは……」


――昔はよう食ったもんだがなぁ

裕美「え?」

――食いもんがない時には重宝したよ

ライラ「おー、どうやって食べるのでございますか!?」

千早「ライラさん、勢い」

――お嬢ちゃんのはクヌギの実だから渋みを抜くのに時間がかかるなぁ

ライラ「そうでございますか」

裕美「シュンとしちゃったね」

千早「ええ、分かりやすいわ」

――二人のはシイの実だからアク抜きしたら生でも大丈夫

ライラ「本当でございますか!?」

裕美「勢い、戻りましたね」

千早「ええ」


ライラ「アク抜きとはどうすればよろしいのですか?」

――その前にやらなきゃならんことがあってね

ライラ「むー、道のりは長いのですねー」

裕美「……そういえば、独楽はどうなったんですか?」

千早「ライラさんを見れば分かるわ」

――まずは水に浸けて、食えないのを取り除かなきゃならん

ライラ「おー、なるほどー」

裕美「完全に忘れてますね」

千早「そういうことよ」

裕美「番組としてはいいんですか?」

千早「スタッフを見てちょうだい」

裕美「……笑顔ですね」

千早「…………でしょう?」


***************************


ライラ「うう、申し訳ございませんでしたですよ」

裕美「落ち込まないで、ライラさん?」

千早「ほら、スタッフの顔を見て見るといいわ」

ライラ「あー、皆さん笑顔でございます」

裕美「ね?」

千早「それにあのお爺さんもすごく楽しそうだったじゃない」

ライラ「でも、番組が……」

千早「それこそ今更よ」

裕美「ほらライラさん。笑顔、ね?」


ライラ「……裕美さんの笑顔はなんだかホッとしますですねー」

裕美「そ、そう?」

千早「笑顔が苦手……ね」

裕美「あの、からかわないでもらえると……」

千早「ふふ、ごめんなさい」

裕美「でもそうですね。私一人じゃこうはいかなかったかも」

千早「いい出会いがあった?」

裕美「はい」

ライラ「むー、お二人の世界でございます」


裕美「ふふ、ライラさんのお陰でもあるんだよ」

千早「ですって」

ライラ「ライラさん何かしましたですか?」

裕美「そういうところ、かな」

千早「ふふ、よく分かるわ」

ライラ「?」

千早「まあ、分からないなら分からないでいいのかも」

裕美「そうですね」


千早「……と、もういい時間のようね」

ライラ「おー、楽しい時間はあっという間ですねー」

千早「ふふ」

ライラ「裕美さんはどうでございましたか?」

裕美「うん、楽しかった……けど」

千早「けど?」

裕美「本当に、こんな感じで良かったんですか?」

ライラ「えへへー、こんな感じでいいのですよ」

裕美「いいんだ……」


千早「というわけで『予定は未定』、お別れの時間です」

ライラ「一周年記念でもいつも通りでございましたねー」

千早「てっきりスタッフが何か企んでると思ったのだけど」

裕美「企むって……」

ライラ「この番組のスタッフさんは油断できないのですよ」

千早「すっかり毒されたわね、私たち」

裕美「は、はは……」


千早「さて、今日は食欲の秋ライラさんスペシャルでお送りしました」

ライラ「千早さん!?」

裕美「ぷっ」

ライラ「裕美さんも笑いましたですね!?」

千早「次回放送は相変わらず未定ですが、またお会いできる日を楽しみにしています」

千早「さあ関さん、逃げるわよ」

裕美「え、ええっ!?」

ライラ「逃げるのはダメでございますよー!!」


***************************


【放送後・765プロ】

千早「ただ今戻りました」

やよい「あ、お帰りなさーい」

千早「高槻さん、今日は撮影だったはずじゃ……?」

やよい「なんだか調子が良くて、あっという間に終わっちゃいましたーっ」

千早「ふふ、さすがね」

やよい「えへへー」


千早「あれ、プロデューサーが一緒だったんじゃなかったかしら?」

やよい「テレビ局の偉い人とお話だそうです」

千早「ああ」

千早「(また良からぬことを企んでなければいいけど)」

やよい「そういえば千早さん」

千早「何かしら」

やよい「千早さんのお散歩番組見ましたよー」

千早「あの番組、結構遅い放送時間だったと思うのだけれど」

やよい「そーなんですけど、伊織ちゃんが一度見ておいたほうがいいって」

千早「水瀬さんが……なんだかちょっと照れるわね」


やよい「千早さん、とーっても楽しそうでした!」

千早「ふふ、私らしくなかったかしら?」

やよい「うー、確かにちょーっと新鮮でしたけど」

やよい「でも! あーいう千早さんも千早さんらしいかなーって」

千早「……ありがとう」

やよい「そういえば! ボート遊びは私も誘ってもらえるんでしょうか?」

千早「ええ、もちろん。スケジュールが合えば、ね」

やよい「じゃあ、プロデューサーにお願いしておきますねっ」

千早「(あの人なら本気でオフを合わせてきそうね)」


千早「あら、それは?」

やよい「あ、これはどんぐり料理のレシピです!」

千早「…………え?」

やよい「千早さんが拾っていたのがマテバシイ、裕美さんのがツブラジイ」

やよい「これは、生でも食べられるんですよー」

千早「(下処理の方法にアク抜きのやり方、保存方法まで……)」

やよい「炒って食べると、もっと美味しいんです」

千早「(種類ごとの写真におススメの調理法……)」

やよい「他にもクッキーやプリン、コーヒーなんかも作れて」

千早「(なんというか、すごいわね)」


やよい「この前伊織ちゃんも美味しいって言ってくれましたし」

やよい「ライラさんに教えてあげたら喜んでくれるかなーって」

千早「そうね。飛び上がって喜ぶんじゃないかしら」

やよい「えへへー、そうだといいですねー」

千早「これは、プロデューサーに頑張ってもらわないとね」

やよい「うっうー、楽しみですー!」

千早「(高槻さんとライラさんのハイタッチが見えるようだわ)」


<〆>

思い付きの第一作を投下してから細々とやってきたのですが、気付けば一年がたっていました
特別何があるというわけではない作品ですが、読んでくださる方がいるのは嬉しい限りです

お楽しみいただけたなら幸いです
次の話は何か浮かび次第、ということで

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