城島「素材を変えるっちゅうこと」 (66)
AD「じゃあ本番いきまーす!5、4、3、2…」
カエル春香「ゲロ?」
カエル響「ゲロゲーロ!」
カエル春香「人気番組ゲロゲロキッチン!ニュースの後に始まるゲーロ!」
カエル貴音「げろっぱ!」
カジカガエル城島「チャンネルはカエらんといてな~」
「「!?」」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477669338
***
城島「まずは一仕事終わったわ~」
城島「着ぐるみ作ってくれてありがとな 松岡」
松岡「そのカエル何なのよ」
城島「絶滅危惧種なんやって 海岸で見つけた」
松岡「アンタは絶滅危惧種でも何でも見つけちゃうんだね…」
※カジカガエル:東京都の絶滅危惧Ⅱ類に指定される、鳥や鹿のような綺麗な鳴き声のカエル。DASH海岸のコーナーでリーダーが発見した。
松岡「オレ みんなの飲み物買ってくるわ」
城島「僕 持ってきてるよ」
松岡「一応聞くけどさ またタラノキ?」
城島「キノコ茶とタラノキ茶のブレンドや」
松岡「出川さんクソまずいって言ったやつじゃん!止めとけ!!」
城島「良薬口に苦し」ゴクゴク
松岡「じゃあ買ってくるからな」
城島「任せたで」
コンコン
城島「入るよ~」
春香「あ、プロデューサーさん」
城島「まだ着替えてなかったんか? 急がんと」
AD「そろそろ準備お願いしまーす」
城島「はよ着替えな ほらほら」
春香「そ、そうですね!えいっ」ヌギ
千早「春香! プロデューサーがいるのよ!?」
春香「きゃあっ!! …そ、そうだったね」バッ
春香「なんかプロデューサーさん、おじいちゃんみたいで安心しちゃって…」アハハ
響(なんかわかるぞ…)
城島「いやあ」テレ
松岡「いや褒められてねえから」
────
───
城島「ええか?ケーブルテレビでもテレビはテレビや」
城島「この目立たん一歩が トップアイドルの頂点へつながっとる…はずや!」
春香・響「はい!プロデューサー!!」
千早(はず、って…)
松岡「そんでいずれは 進んで脱げるアイドルになる…はずだ!」
貴音「ほう」
千早「ダメですよ!!!」
D「…ってコトで、グーッときて、バーッとなる感じで頼むね」
春香「は、はい」
響「はい?」
城島「は~」
D「じゃ、ヨロシクちゃーん」スタスタ
春香「…それで、どういうこと?」
響「春香わからなかったの? 自分あきれかえるぞ…」ハァ
城島「カエルだけに?」
響「えっ」
松岡「響ちゃんやるね~」ヒューッ
響「ち、違うぞっ!?」
千早「……」
城島「千早ちゃん どうかしたん?」
千早「歌のコーナー…無くなったんですね」
城島「ディレクターさんに頼んで 料理コーナー長くしてもらったんよ~」ニコニコ
千早「えっ」
貴音「料理は生きる上で欠かせませんからね」
松岡「アイドルなら和・洋・中・イタリアン 何でも作れなくちゃな!」
千早「!?」
春香「ハードル高くないですか!?」
AD「そろそろスタンバイお願いしまーす」
***
小鳥「私、この番組大好きで毎週見てるんですよー!」
律子「さすが、マニアックですね」
小鳥「いや~それほどでも~」
社長「ああ…緊張するねえ」ドキドキ
律子「あ!始まりましたよ!」
─ ゲロゲロキッチン!! ─
『今週のゲストはこの方々!765プロの皆さん!!』
『アマガエルさんチーム!天海春香!如月千早!』
春香『精一杯頑張ります!』
千早『…よろしくお願いします』
『ガマガエルさんチーム!我那覇響!四条貴音!』
響『はいさーい!』
貴音『全力を尽くします』
社長「おおー!うちのアイドルが映ってるぞ、音無君!」
小鳥「社長、落ち着いて下さい」
律子「うんうん、みんないい調子…」
『そして緊急参戦!ツチガエルさんチーム……城島茂!松岡昌宏!』
城島『こんにちはー』
松岡『ビシッとキメてやりますよ』
小鳥・律子「」
社長「善澤君にも電話して記事に……」
***
春香「ど、どういうことですかっ!?」
響「聞いてないぞ!」
城島「さっきディレクターさんから声かけられてもうて」ハッハッハ
松岡「いやこの番組 初めてだからやってみようかと」
貴音「まずは何事も体験する…真、素晴らしきことです」
千早(やけにチャレンジ精神旺盛よね…)
そして本日の判定員はこの人たち!
山口「どうもー」
国分「よろしくお願いしまーす」
長瀬「あのテーブル傾いてますよ!!」バンバン
「「!?」」
城島「みんな来てたんか」
松岡「水平器持ってくんな」
真剣勝負を期待していますよ! それでは…スタート!
───────────────
♪ 乙女よ大志を抱け / 天海春香
作詞:yura 作曲:白戸佑輔
───────────────
長瀬「お米よ大志を抱け?」
松岡「米の大志ってなんだよ」
国分「一等米?」
山口「全国販売?」
城島「世界展開やな」
春香「乙女!乙女ですっ!!」
まずは食材選びからです
春香「千早ちゃん、卵取って!」
響「自分はこれと、あれと…」
松岡「おっ 痛んだ野菜あるじゃねえか」
城島「これ 捨てちゃうんですか?」
た、多分…
城島「セーフ?」
国分・長瀬「セーフセーフ!!」
城島「じゃあ それもらっといて松岡」
松岡「捨てちゃう野菜ゲットしました!」テーテテテッ♪
千早「!?」
山口「お前らちょっと待て」
ガマガエルさんチーム、我那覇選手!今日はどんな料理を?
響「自分は伊勢エビを使った料理を作るさー!」
一方、四条選手も何やらこねている!
貴音「今はまだとっぷしーくれっとです」
城島「貴音ちゃん 小麦打つなら青竹打ちがええよ」
貴音「青竹打ち…ですか?」
城島「竹に足ひっかけて自分の体重で打つんよ こう」ガンガンガンガン
貴音「なんと!」
響「プロデューサー、ラーメン屋さんだったのか!?」
松岡「いや 生粋のアイドルね」
※青竹打ち:竹を使って小麦を打つ方法。てこの原理を用いるため、手打ちの3倍の力で打つことができる。ラーメン作りでリーダーが習得。
春香「千早ちゃん、野菜切ってもらえる?」
千早「え、ええ…」トンッ
千早「……ッ!」
松岡「あー違う違う 手はこう置いて野菜の向きも…」
千早「こ、こんな感じですか?」
松岡「そうそうそうそう もう指切らないようになー」トントントントン
千早「はい」トントン
国分「完全にアドバイザーじゃん」
山口「料理のプロだから」
響(やっぱりラーメン屋さんじゃ……)
城島「松岡ー 何作る?」
松岡「イタリアンでいいんじゃねえかな」
城島「じゃあ 僕パスタ作るね」
長瀬「リーダー 俺中華食べたい」
城島「早く言わんと~ ミートソース温めてもうたよ」
おおっとツチガエルさんチーム、早くもトラブル発生か!?
松岡「リーダー落ち着けって これに食べるラー油とナスを混ぜれば…」チャッチャッ
城島「これは……麻婆あんかけやん! すごいな松岡~」
しかし、松岡選手の工夫で危機を乗り越えた!!
山口「ミタゾノだ…」
国分「さすがミタゾノ……」
春香「誰ですか?」
さて、熱い戦いを繰り広げていますが…この勝負どう見ますか?
国分「春香ちゃんと響ちゃんは料理が得意だってね」
長瀬「千早ちゃんは料理苦手っぽい」
国分「長瀬と同じじゃん」
長瀬「いやいや 俺この間0円でモンブラン作ったんすよ?」
山口「おい 貴音ちゃんマジで青竹打ち始めたぞ…」
どうやら両者互角の模様…やはりツチガエルさんチームが優勢か?
山口「いや あのチームが一番危ない」
国分「リーダーが何作るか分かんないもん」
長瀬「変なのばっか作るから」
城島「松岡 ビワの葉っぱ揉捻しよか」
松岡「あいよ」
勝負は続きます!
さあ、ここでボーナスファイト!フラッグを取るのは誰だ!?
響「たあ──!」タタタ
千早「はっ!」タタタ
バッ
響「取ったゲロー!」
千早「くっ!」
勝ったのは我那覇選手…おや?ツチガエルさんチームの姿が見えませんが…?
城島「この鍋使いづらいなあ~ 新しいの鋳造したろ」ジュオオオオオ
松岡「オレも新しい包丁叩くわ」カーンカーン
春香(料理道具を手作りしてる!?)
次からは参加してくださいね!?
春香「ええっと、次は卵を……きゃあっ!!」ドンガラガッシャーン
天海選手が何もないところで転倒! どうかな相方のリアクションは??
千早「……」
千早「あのっ…何が面白いんですか!?」
シ────ン
春香「え、えへへ……私、何もないところで転んじゃうんですよねっ!」
城島「どわあ!?」ドンガラガッシャーン
春香「そうそう、そんな風に…」
城島「あたた…」スルッ
響「うぎゃ──!?」ポーン
貴音「面妖な…」
松岡「オイ! どうやったら脱げんだよ!?」
国分「これ生放送だから! ナマはだめだって!!」
ヒュルルルルル…
長瀬「ああっ! リーダーめがけて響ちゃんが炒めたゴーヤが!!」
城島「あ アカン!!」
松岡「リーダー動くな!! 嫁入り前のコだらけだぞ!?」
山口「そのまま背中向けとけ!!」
ボテッ
城島「熱ーい!!」ダダダ
国分「わああああ!前だけでも隠して!!」
長瀬「カメラ止めて───!!」
山口「こんな人じゃなかったんだけどな」
春香「」ポカーン
千早「…」
さあ、一品目が完成!ミニドラマ後に続きをどうぞ!
AD「休憩入りまーす」
千早「…」
城島「千早ちゃん…どうかしたんか?」
千早「いえ、別に…」
国分「リーダーの方がどうかしてるでしょ」
山口「俺らクビになったら120%茂ちゃんのせいだからな」
長瀬「ディレクター泣いてましたよ」
松岡「とにかく言ってみなって。言葉にする 大事 OK?」
千早「歌が…歌えると思っていたので…」
長瀬「えっと ここで目立っておけば歌の仕事も増えたり…」
千早「そうでしょうか? 私にはそう思えなくて…」
国分「目立てば歌の仕事増えるの?」
山口「そこそこ名前知られるようになってもこれだよ」
松岡「オレなんてもう人生の半分以上DASHだぞ」
長瀬「増えない!」キッパリ
千早「失礼します」スタスタ
春香「……」
響「……」ペラ
松岡「休憩中も台本で予習か えらいな」
山口「俺らの台本4行しか書かれてないしな」
響「えっ!?」
城島「千早ちゃん知らん?」
春香「控え室にいませんでした?」
ハム蔵「ヂュヂュイ!!」ビッ
山口「あっちで見た? ありがとなー」
松岡「オレのまな板を継ぐのは千早ちゃんしかいないぜ」タッタッタッ
春香「……」ペラ
響「……」
春香・響「ええっ!?」
ハム蔵「ヂュッ!!」
山口「動物とコミュニケーション取る企画やってて良かったな」
城島「7年前やけど役に立つもんやなあ」
長瀬「あ いたいた」
国分「千早ちゃん控え室にいなかったよ」
長瀬「でも貴音ちゃんが青竹の練習してました」
城島「おお~」
松岡「おお~じゃねえよ! 世界一うまい二十郎作り始めちゃったらどうするんだよ」
山口「こだわりのもやしを探さないとな」
城島「師匠にやよいちゃん呼ばんと」
~♪
松岡「おっ あっちから聴こえたぞ」
千早「蒼い鳥 もし幸せ」~♪
城島「千早ちゃん…」
山口「歌うまいな」
長瀬「本物のアイドルみたいっすね」
国分「本物のアイドルだっつーの」
城島「千早ちゃん 歌が好きなんやな…」
山口「それに比べてウチときたら 村とか島とか生態系とか」
松岡「CDなんか年に1~2枚だし」
城島「ライブも2年に1回くらいやし…」
国分「アイドルって何だよ……」
千早「でもきのうにはかえれない」~♪
千早「……ふぅ」
パチパチパチ
千早「プ、プロデューサー!?」
松岡「いい声してんなー」
国分「歌ってサッパリした?」
千早「…少しだけ」
城島「ごめんな… 僕ら料理すること多いからみんなにも上手になってもらいたくて…」
千早「い、いえ…」
国分「まあ アイドル全員が料理するわけじゃないから」
山口「廃棄処分する物とか自生する植物食べるのも俺らくらいだろ」
千早「!?」
城島「千早ちゃんに歌の仕事取れるように努力せんとな 今すぐには無理だけど…」
千早「プロデューサー…」
山口「とりあえず代わりの番組検討しようぜ」
国分「ミタゾノとか」
松岡「もう撮っちゃったんだよ。もう少し早けりゃな」
長瀬「ボンビーガールはどうすか?」
山口「それやよいちゃんだろ」
城島「やよいちゃんはTVだけでもええ思いさせてあげたいやん」
松岡「すっげえわかる」
国分「じゃあ ゴチ出る?」
城島「ええなぁ」
長瀬「前リーダー30万払ったよね」
城島「アカンアカンアカン」ブンブン
千早(プロデューサーはプロデューサーなりに考えてくれてる)
千早(ワガママを言っているのは…)
千早「……」
千早「あ、あのっ。後半もよろしくお願いします!」
松岡「おお! よろしくな」
千早「それと…先ほどはフォローして頂きありがとうございました」ペコリ
城島「いやぁ」テレ
国分(…そう見えるもんなの?)ヒソヒソ
長瀬(リーダー何かと奇跡ばっかり起こしますからね)ヒソヒソ
山口(絶滅危惧種見つけることすら日常茶飯事だから)ヒソヒソ
城島「さ 後半も頑張るで~!」
***
貴音「…千早、料理の最高の隠し味を知っていますか?」
千早「しょ、醤油…?」
城島「しょうゆうのもあるねえ」
松岡「お前はこっちに来い」ズルズル
貴音「それは、愛情です」
千早「愛情…」
長瀬「愛!wanna be with you…」
松岡「お前はなんなんだよ」ズルズル
長瀬「11月30日発売!!」
さあ!勝負は終盤戦に突入です!ここでいきなりのボーナスファイト!!
春香「千早ちゃん、お願い!」
千早「任せて!」ダッ
響「で、出遅れたぞ!」ダッ
松岡「リーダー! ビシッと決めて来い!!」
城島「任しとき!!」ダッ
響「負けないさー!」ダダダ
千早「……!」ダダダ
城島「えっほえっほ」タッタッタ
響「てやーっ!」
千早(お願いっ…!)
バッ
千早「……!」
響「やられた~…」
千早「と……取ったゲ
桜~吹雪の~♪
千早・響「!?」
長瀬「リーダー!あとちょっと!」
国分「最後まで前向いて!!」
城島「…はぁはぁ」
山口「そして今………」
松岡「ゴォォォォォォォォォルッ!!」
城島「みんな…ありがとな」グッ
長瀬「リーダー!!」ブワッ
「リーダー!」
「おめでとう!リーダー!」
「城島リーダー!!俺…感動したぜ!!!最高だぜ!!!!」グスッ
ワァァァァァァァァ!!
響(これは一体…)
千早(なんなのかしら……?)
終了~!試食タイムに移ります!
まずはガマガエルさんチームの伊勢エビ焼き、ゴーヤチャンプルー、特製ラーメンです!
響「貴音との自信作さー!」
貴音「持てる力の全てを注ぎました」
山口「うん ラーメンは出汁がいいね」ズズズ
響「でしょでしょ!」
国分「具材も上手に調理されてるし 麺もよく打てたと思うけど」
長瀬「これ どこの小麦使ってるの?」モグモグ
響「えっ」
次はアマガエルさんチームの特製茶碗蒸し、洋風肉じゃが!これもおいしそうだ…!
山口「これは…」モグモグ
長瀬「いいっすね」モグモグ
国分「じゃがいもに味がしみてて最高ですね~」モグモグ
山口「…2100円!」ジャジャン
長瀬「1600円!」ジャジャン
国分「2000円!」ジャジャン
それ違います違います!!!
AD「今食べてる料理の材料費…2000円ピタリです…」
D「!?」
最後にツチガエルさんチームの料理です!
城島「ええもん作ったよー」
松岡「満足するまで食え食え」
ツチガエルさんチームは、かた焼きそばの麻婆あんかけ、0円風ピザ、ビワ紅茶、しげる……?
長瀬「あー ほらー」
山口「なんで島味噌持ってきてんだよ」
国分「松岡も止めろよ~」
松岡「オレ今日食わねえもん」ハッハッハ
城島「頑張った松岡にはこれや」スッ
松岡「おう サンキュ……んぶっはぁぁ!?」ゲホゲホ
城島「タラノキノコ茶やで」
山口「新しい品名を作るんじゃない」
響(ビワ紅茶って聞いたことないぞ…)
貴音(しげるとは一体…?)
城島「まずはピザ食うてみ」
国分「……」モグモグ
長瀬「うん…悪くはない」
山口「素材の味が生きてる…」
城島「捨てられちゃう食材を120%活かしてみました」
松岡「みんなもこっちきて食べようぜー」
春香「じゃあ、焼きそばを…」モグモグ
千早「お、おいしい…!」
響「ビワの紅茶ってあまり味がしないぞ…」ゴクゴク
貴音「この深みのない汁…。しげる…癖になりそうです」
城島「貴音ちゃん見る目あるな~」
国分「うそつけ」
さあ、結果発表です!勝者はどのチームだ!?
春香「……」ドキドキ
響「……!」
国分「ツチガエル」バッ
山口「ツチガエル」バッ
長瀬「ツチガエル」バッ
おおっと、圧勝です!今回はツチガエルさんチームの勝利ー!
城島・松岡「イェー」パチン
千早「おめでとうございます」
貴音「愛情に溢れる料理でした」
ツチガエルさんチーム、一言感想をお願いします
城島『勝ち負けよりもみんなで食べられたのが嬉しいですねえ』
松岡『何気ないこの時間をもっと大切にしたいよな』
春香『プロデューサーさん…』
響『たまにはいいこと言うね!』
城島『いやいや 僕いつもいいトコんついとるよ?』
長瀬『…リーダーなんで糸こんにゃく持ってるの?』
城島『糸こん…いいとこん…いいトコ…』
山口『何だって?』
律子「アイドルを押しのけて…」ハァ
小鳥「ま、まあいい感じでまとめてますし…ね?」
社長「善澤君? 記事のことだが…え、もう書いた?そうかね…」
────
───
松岡「いやー終わったなー」
国分「ディレクターさんも機嫌よかったし」
山口「ケーブルテレビの加入者 爆発的に増えたんだってさ」
長瀬「また村でご飯食べたいっすねー」
松岡「今度は小鳥さんと社長も呼んでみんなで食おうぜ!」
春香「…素材の味って大事なんだね。千早ちゃん」
千早「そうね。料理もそうだけど、違うことも教わったわ」
千早(仕事も料理も……全ての経験がこれからの私につながる)
千早(素材を変えていくように、私自身も変えていかなくちゃ…)
城島「鍋作りとか」
松岡「包丁とか」
千早「いえ、違います…」
山口「俺らもこれから鋳造するしな」
国分「いらなくなった鉄 集めなくちゃ」
長瀬「漂着物の鉄も」
春香「!?」
城島「よっしゃ! 今日はみんな頑張ったしラーメンごちそうするよ~」
春香「本当ですか!?」
響「やったぞ!」
城島「僕らの手作りやで~」
春香「あはは。チャーシューやメンマを作ったくらいじゃもう驚きませんよ」
長瀬「出汁にはアグー豚のラードで」
国分「旨味を出すには のとてまりだよね」
山口「麺は小麦から」
春香「!?」
貴音「私も手伝います。らぁめんは食することだけではないことを知りました」
城島「おお そんなら僕らの全てを貴音ちゃんに伝えたるで!」
貴音「はいっ!」
松岡「師弟関係できちゃったよオイ」
春香「千早ちゃんも行こう?」
千早「…ええ。少しだけなら」
響「みんなで食べればおいしいよね!」
貴音「今日はプロデューサのご厚意に甘えましょう」
松岡「はっはっは!任せとけって!」
城島「せや 千早ちゃん」
千早「?」
────
───
千早「……失礼します」ペコリ
長瀬「千早ちゃん 一人暮らしだったんだ」
春香「はい、おうちの事情で一人で暮らしてるみたいですよ」
城島「僕ら まだまだみんなのこと知らへんなあ……」ボソッ
松岡「リーダー…」
山口「……知らへんなあ じゃねえよ…」
国分「何してくれてんの……」
ガタンゴトン…
千早「……」
────
城島『千早ちゃん』
千早『?』
城島『収録で指切ってもうたやろ? これ塗っとき』ヌッ
松岡『リーダー それまさか…』
城島『手作りの傷薬やで~』ペタペタ
山口『ダメダメダメダメ!! その傷薬ダメだっての!!』
城島『いやいや これがまた効くんよ(※個人の感想です)』
国分『千早ちゃんは普通のアイドルだから!! 俺たちとは違うんだって!!』
千早『え…? えっ?』
国分『山口君 応急処置のアロエ!!』
山口『あるけど切らないと…松岡!包丁!』
松岡『ダメだ! ちゃんと研ぐのに時間かかる!』
長瀬『もうこれ家帰って洗った方が早くないすか!?』
────
ガタンゴトン…
千早「…」クンクン
千早「うっ」
千早(お風呂入ろう……)
おわり
鋳造で農具を作れれば島農業が始まるのではないかと予想しています。
ありがとうございました。
城島「これからが僕たちのはじまりや」
城島「“下地作り”をはじめた僕たち」
城島「すべては一歩の村づくりからやで」
こちらもよろしければどうぞ。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません